JP7325390B2 - 物品検査装置 - Google Patents

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本発明は、検査対象の物品を整列して単品搬送させながら所定の検査位置で光を照射し、この光の照射に伴って物品を透過した光の分光特性に基づいて物品の品質を検査する物品検査装置に関する。
従来、物品の良否を検査する物品検査装置としては、例えば下記特許文献1に開示されるように、被測定物としての錠剤を透過した分光スペクトルの波長ごとの吸光度から異物を判定する検査装置を製造装置に組み込んだ構成が知られている。さらに説明すると、下記特許文献1では、対象物よりも薄い厚みを有する標準試料を透過し、かつ、対象物を透過することなく検出部に到達するようにして、検出部で検出された光のスペクトルのデータを基準データとし、標準試料を透過することなく対象物を少なくとも1回は透過して検出部に到達するようにして、検出部で受光した光のスペクトルのデータを測定データとしている。そして、測定データおよび基準データに基づいて対象物に異物が混入しているか否かを判定している。
WO2018/135233号公報
しかしながら、上述した特許文献1の物品検査装置では、検査装置を専用の製造装置に組み込んだ構成なので、製造設備が大掛かりとなり、また高価となってしまう。このため、既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された成形品の錠剤を全数検査できる汎用の物品検査装置が望まれている。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、検査対象の物品の全数検査を行うことができる汎用の物品検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された物品検査装置は、供給部2へ供給された検査対象の物品Wを整列搬送し、所定の検査位置で光を照射し、前記物品を透過した光の分光特性に基づいて該物品の品質を検査する物品検査装置1であって、
所定の速度で回転する回転板14を有するとともに、前記検査位置において前記物品を保持する保持部13を前記回転板の外周に所定の間隔で有し、前記物品を個別に整列搬送する搬送部3と、
広帯域の光を照射する光照射部22を有し、前記検査位置において前記広帯域の光の照射による前記物品の透過光の分光特性を測定する測定部4と、
前記測定部が測定した分光特性に基づいて、前記物品の品質の良否を判定する判定部5と、
前記判定部の判定の結果により前記物品を正常品と不良品に選別を行う選別部6と、を備え、
前記搬送部3は、さらに、前記検査位置に到達するまでに前記物品を整列する整列機構21と、前記物品の有無を検知センサにより検知し、前記物品が前記検査位置に到達して測定を行う測定タイミングを検知する検知部12と、を有し、
前記検知部は、さらに、前記回転板が前記保持部の間隔に応じた角度だけ回転するごとにパルス信号を出力し、前記検知センサによる前記物品の有無と前記パルス信号に基づいて前記測定タイミングを検知し、
前記測定部4は、前記測定タイミングを基準として前記物品の品種に応じて設定された遅延時間後に前記分光特性を測定することを特徴とする。
請求項2に記載された物品検査装置は、請求項1の物品検査装置において、
前記供給部2は、投入された前記物品Wを蓄積し、前記搬送部3が前記物品を搬送する能力に合わせて供給する機能を有することを特徴とする。
請求項に記載された物品検査装置は、請求項1または2の物品検査装置において、
前記光照射部22は、近赤外線の光を前記物品Wに照射することを特徴とする。
本発明によれば、既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された成形品の物品を全数検査できる汎用の物品検査装置を提供することができる。
本発明に係る物品検査装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る物品検査装置に用いられる搬送装置の概略構成を示す平面図である。 図2の検査位置P1における搬送装置と光照射部と光検出部の位置関係を示す一部拡大側面図である。 本発明に係る物品検査装置の測定タイミングの概略説明図である。 (a)本発明に係る物品検査装置に用いられる搬送装置の他の構成例を示す概略側面図、(b)(a)の概略平面図である。 (a)本発明に係る物品検査装置に用いられる搬送装置の他の構成例を示す概略側面図、(b)(a)の概略平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る物品検査装置は、検査対象の物品を整列して単品搬送させながら所定の検査位置で光を照射し、この光の照射に伴って物品を透過した光の分光特性に基づいて物品の品質を検査するものである。
なお、検査対象の物品は、光の照射領域が検査対象の物品に光を照射する照射口の径に比較的近い小径の物品であり、非包装で単品搬送が可能な外径φ:数mm~数十mmの物品、一口サイズの物品の他、既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された所定形状の物品や成形品(搬送過程で形が変化しない物品)を含む。該当する物品としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、ドロップ剤などの製剤、飴、チョコレートなどがある。以下、検査対象の物品として、直径に比して高さ(厚さ)の小さい円柱状の錠剤を例にとって説明する。
図1に示すように、本実施の形態の物品検査装置1は、供給部2、搬送部3、測定部4、判定部5、選別部6を備えて概略構成される。
供給部2は、例えば既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された成形品の錠剤Wが投入されると、この投入された錠剤Wを蓄積するとともに、蓄積された錠剤Wを排出口から一つずつ排出して搬送部3に供給する。
供給部2は、投入された錠剤Wを蓄積し、蓄積した錠剤Wを一つずつ搬送部3に搬送するもので、例えばパーツフィーダを用いることができる。供給部2としてのパーツフィーダは、大量の錠剤Wをボウルの振動とアタッチメントの誘導で同一の方向・姿勢に整列させて次工程の搬送部3に供給する。供給部2としては、投入された錠剤Wをホッパに蓄積し、その下方に配置された直進フィーダやコンベア等にガイドを施して一つずつ排出するようにしてもよい。
なお、供給部2は、搬送部3が錠剤Wを搬送する能力に合わせて錠剤Wを供給する機能を有している。言い換えると、供給部2は、搬送部3が錠剤Wを搬送する能力(例えば単位時間当たりの錠剤Wの搬送数など)に合わせて搬送部3に対する錠剤Wの供給量が設定される。
搬送部3は、供給部2から排出された錠剤Wを整列して単品搬送するもので、図2の搬送装置11、図4の検知部12、図2や図3の保持部13を備えて構成される。
搬送装置11(11A)は、図2に示すように、錠剤Wを収容するための複数の切欠き部(ノッチ:VあるいはU字形の切り込みやくぼみ)14aが外周に所定間隔で形成された回転板14を所定の速度で回転させて錠剤Wを回転方向へ搬送させる回転式の搬送装置として構成される。
さらに説明すると、搬送装置11Aは、回転板14の回転により錠剤Wが搬送される際の摺動面となる板状の搬送台15が図示しない筐体に固定されており、供給部2から排出された錠剤Wが図2のP2(物品投入位置)で投入されて載置されるようになっている。搬送装置11Aは、供給部2から排出されて錠剤投入位置P2で投入された錠剤Wを順に回転板14の切欠き部14aに受け入れて回転することにより、錠剤Wを搬送台15上で滑らせて回転方向へ移動させる。
搬送装置11Aには、回転板14の回転による錠剤Wの検査位置P1への移動に伴って錠剤Wを一列に整列させるための整列機構21が設けられている。整列機構21は、供給部2から回転板14の切欠き部14a内で外側方向へ導いて図2のP3(物品一列化位置)で一列化する第1のガイド部材21aと、外側方向へ導かれて一列化された錠剤Wを図2のP4(物品押し付け位置)で切欠き部14a内の円周方向の窪みに押し付けて導く第2のガイド部材21bと、供給部2から切欠き部14a内に縦向きに排出された錠剤Wを図2のP5(縦・斜め物品排除位置)で排除または横向きにする不図示のブラシやエアー、排除板等を備え、回転板14の回転により搬送台15上で錠剤Wを整列するようになっている。
図2に示すように、錠剤Wが収容される回転板14の切欠き部14aは、外側に開いた略V字形状であり、内側は錠剤Wが収まるU字形状の窪みになっている。これにより、検査対象の横向きの錠剤Wは、整列機構21により、回転板14の回転(図2の反時計回り)に伴って検査位置P1に向かって移動しながら検査位置P1に到達するまでに切欠き部14aのU字形状の窪み(図2における白丸)に収まるように整列して搬送される。そして、錠剤Wが検査位置P1に到達して切欠き部14aのU字形状の窪みに収まった状態で後述する光照射部22から広帯域の光が錠剤Wに照射され、この光の照射に伴って錠剤Wを透過した光の分光特性が後述する光検出部23の分光器23bにて測定される。
保持部13は、検査位置P1で錠剤Wを透過した光の分光特性を安定して測定できるように錠剤Wを保持する。本実施の形態では、図3に示すように、回転板14の切欠き部14aのU字形状の窪みの下側において、錠剤Wを保持するためのツメ16がU字形状の内側方向に伸びており、搬送台15上にはツメ16を通る溝17が形成されている。また、検査位置P1における搬送台15は、錠剤Wを透過した光が直接受光部に届くように、孔18が設けられて貫通した構造となっている。これにより、回転板14は、ツメ16の影響を受けることなく回転し、回転板14の検査位置P1における錠剤Wを透過した光の分光特性を安定して測定することができる。また、光照射部22と、光検出部23の位置関係は逆でも良い。
なお、図3の例では、回転板14の切欠き部14aのU字形状の窪みとツメ16が保持部13を構成しているが、検査位置P1において、搬送台15と同じ高さとなるようにガラス等の透過性の高い部材を埋め込んで搬送面とすれば、切欠き部14aのU字形状の窪みと透過性の高い部材が保持部13となり、ツメ16やツメ16が通る溝17を必要とせず、回転板14の検査位置P1における錠剤Wを透過した光の分光特性を安定して測定することができる。また、供給部2から保持部13への乗り移り部分に、錠剤Wを安定して載置するための吸引手段を設け、搬送台15の表面に錠剤Wを吸着させるようにしてもよい。
検知部12は、錠剤Wが搬送装置11内の検査位置(図2のP1)に到達して分光特性の測定を行う測定タイミングを検知する。図2の搬送装置11Aでは、例えばロータリエンコーダ等を用いることにより、切欠き部14aの切欠き数に応じた回転角の角度だけ搬送台15が回転するごとにパルス信号を出力するようになっている。検知部12は、このパルス信号の立ち上がり又は立ち下がりを検知して測定タイミングとすることができる。なお、検査位置P1の手前に錠剤Wの有無を検知する検知センサを設け、錠剤Wの有無とパルス信号のAND条件で測定タイミングとすることもできる。また、検査位置P1への錠剤Wの移動(検査位置P1への搬入)を検知センサで検知して測定タイミングとしてもよい。
測定部4は、図3に示すように、光照射部22と光検出部23から構成され、光照射部22から広帯域の光を検査位置P1の錠剤Wに照射し、錠剤Wを透過した光を光検出部23にて検出し、検出した透過光の分光特性を測定タイミングを基準に測定する。
さらに説明すると、測定部4は、図4に示すように、検知部12にて検知した測定タイミングt0から錠剤Wの品種に応じて予め設定された測定遅延時間t1後の所定の期間t2(露光時間)で光検出部23が検出した透過光の分光特性を測定する。
光照射部22は、図3に示すように、光源22a、ライトガイド22b、集光レンズ22cを備えて構成される。
光源22aは、検査対象の錠剤Wに広帯域の光を照射するため、例えばハロゲンランプに代表される広帯域光源で構成され、ランプ保持手段および放熱フィンが形成されたケースとともに一体的に組み立てられた光源ユニットとして所定の位置に設けられて電源部(いずれも図示せず)に接続されている。広帯域の光とは、可視光、近赤外~テラヘルツ光(テラヘルツ波)を含む光である。なお、照射する光の波長はこのすべてをカバーする必要はなく、例えば400-2500nmの波長帯であれば錠剤などの被測定物を透過しやすく、かつ、紫外線によるダメージを与えにくいため、この波長帯やこの波長帯内の近赤外の帯域に限定してもよい。また、測定したい成分の吸収スペクトルが既知であれば、吸収スペクトルに対応した波長帯のみでもよい。
ライトガイド22bは、ガラス光ファイバを多数束ねて構成され、光源22aからの光を集光する集光レンズ22cに導く。本実施の形態で用いられるライトガイド22bの具体的な仕様例を示すと、ファイバの一本当たりのコア径:0.05mm、ライドガイド全体のハンドル径:12mm、コア占有率:80%、本数:約46000本である。
集光レンズ22cは、ライトガイド22bからの光を検査位置P1の錠剤W(図4の例では錠剤Wの上面)に集光する。
光照射部22は、光源22aからの広帯域の光を、ライトガイド22bを介して集光レンズ22cに出射し、集光レンズ22cにより検査位置P1の錠剤Wの上面全てをカバーするように集光レンズ22cの倍率(集光レンズ22c、光源22aと錠剤Wの位置)を調整し、光源22aからの光を効率よく検査位置P1の錠剤Wに照射する。その際、光源22aからの広帯域の光をライトガイド22bを介して照射するため、光源22aを検査空間から離れた箇所に配置でき、検査位置P1の上方の空間を効率よく利用できるとともに、メンテナンスが行いやすくなっている。また、検査空間から光源22aを離すことによって光源22aによる検査空間への影響(熱、振動など)を防ぐことができる。なお、光照射部22は、広帯域の光のうち、波長帯域を制限して近赤外線の光のみを検査対象の錠剤Wに照射することもできる。
光検出部23は、光ファイバ23aと分光器23bを備えて一体的に組み立てられた光検出ユニットとして構成され、検査位置P1の錠剤Wを透過した光が光ファイバ23aの受光部としての入射面の端面(入射開口部)から入光し、光ファイバ23a内を通過して分光器23bに到達する。そして、錠剤Wの表面積、光ファイバ23aのコア径および開口数を考慮し、錠剤Wの下側の全面からの照射光を受光できるように光ファイバ23aの位置をあらかじめ調整しておくことで錠剤Wの下側の全面からの透過光を受光することが可能となる。この光検出部23(光検出ユニット)は、ライトガイド22bの一端側および集光レンズ22cとともに、図示しない保持手段に一体的に保持されていると、位置の調整がしやすく、照射側と受光側の相対的な位置ずれを抑制することができる。
分光器23bは、例えば、光の波長による回折角度の差を利用したグレーティングによる分光を行うようになっている。具体的に、分光器23bに入った光は、グレーティング(回折格子)に照射され、各波長成分に分光される。そして、各波長成分に分光された光は、1列に並んだ光検出素子により波長成分ごとに検出される。その後、波長成分ごとの光強度を測定する。
グレーティングは、表面に複数の溝が刻まれた光学素子であり、波長λの光がグレーティングに角度iで入射した時、角度θの方向に回折されるとすると、mλ=d(sini±sinθ)(m:次数、d:溝の間隔)が成り立ち、入射光と回折光が回折格子の面の法線に対し、同じ側なら正の符号、異なる側なら負の符号となる。
なお、光ファイバ23aとしては、入力が大きい口径で出力が小さい口径とした形状のテーパ光ファイバを用いることができる。具体的な数値例を示すと、例えば検査対象の錠剤W:φ7mmに対し、φ1.5mm(コア:0.6mm…分光器23bの開口部の大きさや分解能に依存する)のテーパ光ファイバが用いられる。これにより、分光器23bに対し、より効率よく透過光を入射することができる。
また、光検出部23は、光ファイバ23a自体を受光部としても良いが、錠剤Wからより多くの透過光を分光器23bに入射するため、上述したテーパ光ファイバの他、反射型集光器を使用しても良い。
判定部5は、光検出部23で得られた分光特性を信号処理する信号処理部5aを有し、信号処理した結果から錠剤Wの品質の良否判定を行う。
信号処理部5aは、光検出部23で得られた分光特性から、錠剤Wに吸収された吸光度における分光特性を算出する。具体的には、波長λにおける吸光度Aは、入射光の光強度Iiと透過光の光強度Iの比(透過率)の常用対数をとったA=-log10(I/Ii)の式にて得られ、検査位置P1に錠剤Wが無い状態で検出した透過量を入射光の光強度Iiとして求めることができる。
判定部5は、予め取得した錠剤Wの良品の吸光度における分光特性(スペクトルの各波長の強度(複数回微分時も含む)、波形の形、全体または一部領域を抜き出して検量線化した情報、統計的情報)と検査位置に搬送された検査対象の錠剤Wの吸光度における分光特性とを比較し、その差異の大きさに基づいて錠剤Wの品質の良否を判定し、良否結果に基づく選別信号を選別部6に出力する。
具体的には、例えば、統計的演算結果(標準偏差など)、回帰などの統計的手法などにより求められた検量線を使った計算で決めた波長ごとの差分量が所定の範囲(統計的演算の結果や、検量線の結果をもとに決めた範囲)であるか否かで錠剤Wの品質の良否を判定する。また、各波長の強度の合計が所定の範囲であるか否かで錠剤Wの品質の良否を判定することもできる。さらに、錠剤Wの成分が均一である場合は、特定波長以外の領域で予め設定された所定の閾値を超える強度があるか否かで錠剤Wの品質の良否を判定するようにしてもよい。
選別部6は、判定部5の判定結果(選別信号)に応じて、検査位置P1での検査を終えて搬送されてくる錠剤Wを正常品と不良品に選別するものであり、不良品を正常品の搬送方向と異なる方向へ選別するNG排出部(NG選別)6aと、正常品の搬送方向へ選別するOK排出部(OK選別)6bと、を備える。
具体的に、図2の搬送装置11(11A)では、検査位置P1より下流位置において錠剤Wが正常品か不良品かを判定し、錠剤Wを正常品と判定すると、回転板11を図2のP6(OK選別位置)まで回転させ、例えば錠剤Wに対しエアーを吹き付けてOK選別位置P6から正常排出部6bに排出する。これに対し、錠剤Wを不良品と判定すると、回転板11を図2のP7(NG選別位置)まで回転させ、例えば錠剤Wに対しエアーを吹き付けてNG選別位置P7からNG排出部6aに排出する。
なお、運転開始時や、非常停止後の復帰動作後など、正常な検査ができなかった錠剤Wを排出するために、全排出部6cを設けるようにしてもよい。この場合、図2に示すように、NG選別位置P7とOK選別位置P6との間でエアーを吹き付けて全排出位置P8から全排出部6cに排出させる。あるいは、搬送装置11(11A)の最下流位置のU字形状の窪みの下側から落下させて全排出部6cに排出するようにしてもよい。また、図1において、NG排出部6aで不良品が排出されたかを確認するための選別確認センサ24をNG排出部6aの下流(図2の選別確認位置P9)に設ければ、不良品の選別の信頼性がより向上する。また、全排出部6cは、NG排出が失敗していないことを確認する選別確認により、排出失敗を検知した場合に、錠剤Wを全排出で排出しても良い。
そして、上述した構成からなる物品検査装置1では、検査対象の錠剤Wが供給部2に投入されると、投入された錠剤Wを蓄積して一つずつ排出し、搬送部3にて錠剤Wを整列して検査位置に向けて個別に単品搬送する。
測定部4の光照射部22は、錠剤Wが整列して検査位置まで個別に単品搬送されると、この検査位置の錠剤Wに対して広帯域の光を照射する。このとき、光照射部22は、広帯域光源22aからの照射光をライトガイド22bを介して集光レンズ22cに導き、集光レンズ22cにて錠剤Wに集光する。この光照射部22の構成により、分光スペクトルをより効率よく取得できるように検査対象の錠剤Wに広帯域の光を照射することができる。しかも、ライトガイド22bを含む構成により、検査位置上方の検査空間のスペース効率を良くすることができる。
そして、測定部4の光検出部23は、光照射部22からの光が検査位置の錠剤Wに照射されると、この光の照射に伴って錠剤Wを透過した光を検出する。このとき、光検出部23は、錠剤Wを透過した光が光ファイバ23aの入射開口部から入光し、光ファイバ23a内を通過して分光器23bに到達し、分光器23bにて各波長成分に分光され、各波長成分の光強度を測定することで錠剤Wに吸収された吸光度における分光特性が得られる。この光ファイバ23aを含む光検出部23の構成により、検査位置下方の検査空間のスペース効率を良くすることができる。
次に、判定部5は、光検出部23で得られた分光特性に基づき、錠剤Wに吸収された吸光度における分光特性を信号処理部5aにて算出し、予め取得した錠剤Wの良品の吸光度における分光特性と検査位置に搬送された錠剤Wの吸光度における分光特性とを比較して錠剤Wの品質の良否を判定し、良否結果に基づく選別信号を選別部6に出力する。
そして、選別部6は、判定部5からの選別信号に基づき、検査位置での検査を終えて搬送されてくる錠剤Wを正常品と不良品に選別する。
ところで、上述した実施の形態では、回転板14を回転させて錠剤Wを検査位置P1に向けて整列して単品搬送する搬送装置11(11A)を図2に示して説明したが、この構成に限定されるものではない。すなわち、搬送装置11は、検査位置P1において錠剤Wを保持する保持部13を有し、錠剤Wを検査位置P1に向けて整列して単品搬送できる構成であればよく、例えば図5や図6の搬送装置11(11B,11C)を採用することもできる。
図5の搬送装置11Bは、コンベアの搬送ベルト31に複数の検査ブロック32を設け、それぞれの検査ブロック32に錠剤Wを載置した状態で所定の検査位置に向けて搬送するものである。
さらに説明すると、搬送装置11Bは、ベルト表面に検査対象の錠剤Wを載置する検査ブロック32が所定間隔で設けられた搬送ベルト31を有するベルトコンベアにより構成される。
検査ブロック32は、段差32aを有する円筒状の孔32bが形成されたものであり、検査対象の錠剤Wを段差32aに載置し、錠剤Wの略下半部が孔32bに収容保持されるようになっている。また、検査ブロック32が設けられた搬送ベルト31は、孔32bに対応した部分が開放されており、検査位置において、錠剤Wを透過した光が直接受光部(光ファイバ23aの入射開口部)に届くように、集光レンズ22cから受光部までが貫通した構造となっている。
検査ブロック32は、搬送ベルト31の移動に伴って所定の速度で移動し、所定の検査位置に到達する度に検査が行われる。
また、検査ブロック32は、特に図示はしないが、幅方向の延びた桟等の突起物で錠剤を格納、または支持するようにし、さらに、幅方向の位置ずれを防止するガイドを設けた構成とし、所定の検査位置に搬送するようにしてもよい。
なお、光の透過性が高い光透過性ベルトに検査ブロック32を設ける場合には、光を通過する搬送ベルト31の開放部分(孔32b)は特に必要条件ではなくなる。
図6の搬送装置11Cは、傾斜コンベアの搬送ベルト41に複数の係止部42を設け、それぞれの係止部42で錠剤Wを係止して保持しながら所定の検査位置に向けて搬送するものである。
さらに説明すると、搬送装置1Cは、光の透過性が高い光透過性ベルト表面に検査対象の錠剤Wを係止して保持する係止部42が所定間隔で設けられた搬送ベルト41を有する傾斜したベルトコンベアにより構成される。
係止部42は、例えばV字、U字、ハ字等の錠剤Wの搬送方向の上流側が狭く、搬送方向の下流側が広くなるように設けられている。図6(b)の例では、ハ字の係止部42が搬送ベルト41のベルト表面の搬送方向に所定間隔で複数設けられる。検査位置において、搬送ベルト41の傾斜したベルト面に対して垂直方向に光照射部22の出射口から光検出部23の入射開口に向けた光軸が搬送ベルト41の傾斜したベルト面に対して垂直方向となるように光照射部22のライトガイド22b及び光検出部23の光ファイバ23aが配設されて検査が行われるようになっている。
また、搬送ベルト41には、係止部42に保持された錠剤Wを搬送ベルト41の裏側から吸引する吸引手段43が設けられている。吸引手段43は、搬送ベルト41に吸引孔を設け、供給部2から投入されて係止部42に保持された錠剤Wを搬送ベルト41の裏側から吸引して保持位置の搬送ベルト41の表面に吸着して安定させる。なお、吸引手段43の吸引孔は、連続的な列状に設けてもよいし、係止部42の位置に合わせて断続的に個別に設けてもよい。
ところで、上述した実施の形態では、1つの搬送装置11を用いて錠剤Wを整列して単品搬送しながら各錠剤Wの品質を検査する構成として説明したが、例えば図2の搬送装置11Aを上下(縦)または左右(横)に複数配置し、複数の搬送装置11を用いて各搬送装置11毎に錠剤Wの品質を並行して検査する構成としてもよい。
このように、本実施の形態によれば、既存の製造設備や検査機能を持たない製造設備で製造された物品W(成形品)を全数検査できる汎用の物品検査装置を提供することができる。
また、搬送部3は、少なくとも検査位置において物品Wを保持する保持部13を備えた構成なので、搬送部3にて物品Wを整列して単品搬送させながら物品Wの品質を検査するにあたって、物品Wを検査位置に保持した状態で光照射部22からの光を確実に照射させることができる。
以上、本発明に係る物品検査装置の最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1 物品検査装置
2 供給部
3 搬送部
4 測定部
5 判定部
5a 信号処理部
6 選別部
6a NG排出部
6b OK排出部
6c 全排出部
11(11A,11B,11C) 搬送装置
12 検知部
13 保持部
14 回転板
14a 切欠き部
15 搬送台
16 ツメ
17 溝
18 孔
21 整列機構
21a 第1のガイド部材
21b 第2のガイド部材
22 光照射部
22a 光源
22b ライトガイド
22c 集光レンズ
23 光検出部
23a 光ファイバ
23b 分光器
24 選別確認センサ
31,41 搬送ベルト
32 検査ブロック
32a 段差
32b 孔
42 係止部
43 吸引手段
P1 検査位置
P2 物品投入位置
P3 物品一列化位置
P4 物品押し付け位置
P5 縦・斜め物品排除位置
P6 OK選別位置
P7 NG選別位置
P8 全排出位置
P9 選別確認位置
W 物品

Claims (3)

  1. 供給部(2)へ供給された検査対象の物品(W)を整列搬送し、所定の検査位置で光を照射し、前記物品を透過した光の分光特性に基づいて該物品の品質を検査する物品検査装置(1)であって、
    所定の速度で回転する回転板(14)を有するとともに、前記検査位置において前記物品を保持する保持部(13)を前記回転板の外周に所定の間隔で有し、前記物品を個別に整列搬送する搬送部(3)と、
    広帯域の光を照射する光照射部(22)を有し、前記検査位置において前記広帯域の光の照射による前記物品の透過光の分光特性を測定する測定部(4)と、
    前記測定部が測定した分光特性に基づいて、前記物品の品質の良否を判定する判定部(5)と、
    前記判定部の判定の結果により前記物品を正常品と不良品に選別を行う選別部(6)と、を備え、
    前記搬送部(3)は、さらに、前記検査位置に到達するまでに前記物品を整列する整列機構(21)と、前記物品の有無を検知センサにより検知し、前記物品が前記検査位置に到達して測定を行う測定タイミングを検知する検知部(12)と、を有し、
    前記検知部は、さらに、前記回転板が前記保持部の間隔に応じた角度だけ回転するごとにパルス信号を出力し、前記検知センサによる前記物品の有無と前記パルス信号に基づいて前記測定タイミングを検知し、
    前記測定部(4)は、前記測定タイミングを基準として前記物品の品種に応じて設定された遅延時間後に前記分光特性を測定することを特徴とする物品検査装置。
  2. 前記供給部(2)は、投入された前記物品(W)を蓄積し、前記搬送部(3)が前記物品を搬送する能力に合わせて供給する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の物品検査装置。
  3. 前記光照射部(22)は、近赤外線の光を前記物品(W)に照射することを特徴とする請求項1または2に記載の物品検査装置。
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