JP7324759B2 - 新規チロシンキナーゼ阻害剤であるアンロチニブの骨肉腫及び軟骨肉腫への使用 - Google Patents

新規チロシンキナーゼ阻害剤であるアンロチニブの骨肉腫及び軟骨肉腫への使用 Download PDF

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Description

本発明は医薬技術分野に関し、具体的には、骨肉腫及び軟骨肉腫へのアンロチニブの使用に関する。
アンロチニブ(Anlotinib)は中国で開発された、独立して知的財産権を有する小分子多標的チロシンキナーゼ阻害剤であり、化合物特許の公開番号がWO2008/112407である。2011年に臨床承認を取得し、2013年に第I相臨床試験が完了した。非小細胞肺癌、軟部肉腫、胃癌、結腸直腸癌、甲状腺髄様癌、分化型甲状腺癌、食道扁平上皮癌などの多くの癌に対するアンロチニブの臨床試験は進行中である。
国際公開番号WO2008/112407、中国特許申請番号ZL200880007358.Xの特許文献には、結腸癌、非小細胞肺癌、肝臓癌、乳癌に対するアンロチニブの抑制活性が開示されている。しかし、骨肉腫へのアンロチニブの使用に関する報告はなかった。
本発明は、従来の技術における欠点について、アンロチニブの新規な用途を提供することを目的とする。
上述した目的を達成すべく、本発明において以下の構成を採用する。
骨肉腫及び/又は軟骨肉腫を抑制するための医薬品の製造における、アンロチニブ及びその薬学的に許容される塩の使用。
骨肉腫及び/又は軟骨肉腫を抑制するためのシスプラチンの相乗剤としてのアンロチニブ及びその薬学的に許容される塩の使用。
さらに、アンロチニブの薬学的に許容される塩は塩酸アンロチニブである。
さらに、前記医薬品は骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の成長及び/又は転移を抑制する。
さらに、前記医薬品は骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の肺転移を抑制する。
さらに、前記医薬品は骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の再発を抑制する。
さらに、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の転移は遊走及び/又は浸潤である。
さらに、前記骨肉腫は原発性骨肉腫及び/又は続発性骨肉腫である。
さらに、前記骨肉腫は骨形成型骨肉腫及び/又は骨溶解型骨肉腫である。
さらに、前記骨肉腫は骨芽細胞型骨肉腫、軟骨芽細胞型骨肉腫及び/又は線維芽細胞型骨肉腫である。さらに、前記骨肉腫は軟骨芽細胞型骨肉腫である。
さらに、前記軟骨肉腫は脱分化型軟骨肉腫及び/又は高分化型軟骨肉腫である。
さらに、前記骨肉腫は進行期及び/又は転移性骨肉腫であり、前記軟骨肉腫は進行期及び/又は転移性軟骨肉腫である。
さらに、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の本体は化学療法及び/又は放射線療法を受けたものである。さらに、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の本体が受けた化学療法の化学療法剤は、メトトレキサート、イホスファミド、シスプラチン及びアドリアマイシンを含む。さらに、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の本体は、化学療法及び/又は放射線療法を受けた後、疾患が進行している。
さらに、前記医薬品は治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む。
別の側面では、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の治療方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の成長及び/又は転移を抑制する方法を提供する。さらに、本発明は骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の肺転移を抑制する方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の遊走及び/又は浸潤を抑制する方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、原発性骨肉腫及び/又は続発性骨肉腫の治療方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、骨形成型骨肉腫及び/又は骨溶解型骨肉腫の治療方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、骨細胞型骨肉腫、軟骨芽細胞型骨肉腫及び/又は線維芽細胞型骨肉腫の治療方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、脱分化型軟骨肉腫及び/又は高分化型軟骨肉腫の治療方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、進行期及び/又は転移性骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の治療方法を提供する。
さらに、本発明は、治療を必要とする患者に治療上有効な量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の再発の予防及び/又は治療方法を提供する。
さらに、本発明は、本体が化学療法及び/又は放射線療法を受けた骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の治療方法を提供する。さらに、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の本体が受けた化学療法の化学療法剤は、メトトレキサート、イホスファミド、シスプラチン及びアドリアマイシンを含む。さらに、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の本体は化学療法及び/又は放射線療法を受けた後、疾患が進行している。
アンロチニブは、遊離塩基として投与してもよく、塩、水和物、体内でアンロチニブの遊離塩基になるプロドラッグとして投与してもよい。例えば、アンロチニブの薬学的に許容される塩について、本発明の範囲内で、当業界で知られている方法により、様々な有機酸や無機酸で前記塩を形成することができる。
本発明のいくつかの実施形態において、アンロチニブの塩酸塩として投与する。いくつかの実施形態において、アンロチニブの一塩酸塩又は二塩酸塩として投与する。いくつかの実施形態において、アンロチニブの塩酸塩の結晶として投与する。いくつかの実施形態において、アンロチニブの二塩酸塩の結晶として投与する。
アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩は様々な経路により投与でき、投与経路としては、経口、非経口、腹腔内、静脈内、動脈内、経皮、舌下、筋肉内、直腸、口腔、鼻腔内、吸入、膣、眼内、局所、皮下、脂肪内、関節内、髄腔内が挙げられ、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、経口投与するが、具体的な剤形としては、錠剤、カプセル、粉末、顆粒剤、滴丸剤、ペースト、散剤等が挙げられ、これらに限定されない。好ましくは錠剤とカプセルである。錠剤は、通常の錠剤、分散性錠剤、発泡性錠剤、徐放性錠剤、放出制御錠剤または腸溶性錠剤であり得る。カプセルは、通常のカプセル、徐放性カプセル、放出制御カプセル、腸溶性カプセルであり得る。前記経口製剤は、当業界で周知の薬学的に許容される担体を用いて通常の方法により製造できる。薬学的に許容される担体としては、充填剤、吸収剤、湿潤剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤等が挙げられ、これらに限定されない。充填剤としては、デンプン、ラクトース、マンニトール、微結晶性セルロース等が挙げられる。吸収剤としては、硫酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等が挙げられ、これらに限定されない。湿潤剤としては、水、エタノール等が挙げられる。結合剤としては、ヒプロメロース、ポビドン、微結晶セルロース等が挙げられ、これらに限定されない。崩解剤としては、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、界面活性剤、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられ、これらに限定されない。潤滑剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、微粉化シリカゲル、タルク等が挙げられ、これらに限定されない。医薬用添加剤としては、さらに着色剤、甘味料等が挙げられる。
本発明のいくつかの実施形態において、患者の1日投与量は2mg~20mgである。いくつかの実施形態において、患者の1日投与量は5mg~20mgである。いくつかの実施形態において、患者の1日投与量は10mg~16mgである。本発明のいくつかの実施形態において、患者の1日投与量は10mg~14mgである。いくつかの実施形態において、患者の1日投与量は8mg、10mg、12mg、14mg又は16mgである。
上記治療方法において、アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩は、単回投与または複数回投与で、1日1回以上投与することができる。本発明のいくつかの実施形態において、アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を1日1回投与する。
アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩の投与量は、疾患の重症度、疾患の応答、すべての治療に関連する毒性、患者の年齢と健康状態に基づいて決定できる。好ましくは、アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を間欠的投与により投与し、前記間欠的投与は投与期間と休薬期間を含み、投与期間においてアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を1日1回以上投与することができる。例えば、投与期間においてアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩を毎日投与し、そして、休薬期間において投与を停止する。次に投与期間、そして休薬期間というように、複数回繰り返すことができる。投与期間と休薬期間の比は、日数基準で、2:0.5~5であり、好ましくは2:0.5~3であり、より好ましくは2:0.5~2であり、さらに好ましくは2:0.5~1である。
いくつかの実施形態において、2週間連続投与して2週間休薬する。いくつかの実施形態において、1日1回で14日間連続投与した後、14日間休薬し、次に1日1回で14日間連続投与した後、14日間休薬するという、14日間連続投与して14日間休薬する間欠的投与を複数回繰り返すことができる。
いくつかの実施形態において、2週間連続投与して1週間休薬する。いくつかの実施形態において、1日1回で14日間連続投与した後、7日間休薬し、次に1日1回で14日間連続投与した後、7日間休薬するという、14日間連続投与して7日間休薬する間欠的投与を複数回繰り返すことができる。
いくつかの実施形態において、5日間連続投与して2日間休薬する。いくつかの実施形態において、1日1回で5日間連続投与した後、2日間休薬し、次に1日1回で5日間連続投与した後、2日間休薬するという、5日間連続投与して2日間休薬する間欠的投与を複数回繰り返すことができる。
いくつかの実施形態において、アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩は、唯一の活性成分として骨肉腫又は軟骨肉腫患者に単独で投与する。いくつかの実施形態において、アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩は、その他の抗腫瘍薬と同時に、又は順番に骨肉腫又は軟骨肉腫患者に投与する。いくつかの実施形態において、その他の抗腫瘍薬としては、アルキル化剤、白金錯体、フルオロピリミジン誘導体、カンプトテシン及びその誘導体、アントラキノン系抗腫瘍抗生物質、タキサン系化合物が挙げられ、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、その他の抗腫瘍薬はシスプラチンである。
他の側面では、本発明は、アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩と、少なくとも一種の薬学的に許容される担体とを含む骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の治療用医薬組成物を提供する。
他の側面では、本発明は、(a)少なくとも1単位用量のアンロチニブ又はその薬学的に許容される塩の医薬組成物と、(b)骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の治療のための取扱説明書とを含むキットを提供する。
本発明の利点は以下のとおりである。
(1)本発明は、アンロチニブが骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の成長及び転移を抑制できることを初めて見出した。アンロチニブは、骨肉腫細胞系143B、U2OS、MG63及びSJSAの成長を有意に抑制し、それらの周期停止を誘導することができるとともに、骨肉腫細胞系の遊走および浸潤を抑制することができる。
(2)本発明は、アンロチニブが骨肉腫細胞に対する化学療法薬シスプラチンの殺傷効果を高めることができることを初めて見出した。
(3)本発明は、アンロチニブが骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の治療に使用可能であることを初めて見出した。
特に断りがない限り、本願の目的に基づき、本明細書及び特許請求の範囲における以下の用語は下記の意味を有する。
「患者」とは、哺乳類を指し、好ましくはヒトである。
「薬学的に許容される」とは、通常に安全で毒性がなく、生物学上又はその他の点での問題がなく、ヒトに投与することが許容される医薬組成物の製造に使用可能であることを意味する。
「薬学的に許容される塩」としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸とで形成された酸付加塩、または酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタンジスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-クロロベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、tert-ブチル酢酸、ドデシルスルホン酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸などの有機酸とで形成された酸付加塩が挙げられる。
「治療上有効な量」とは、疾患の治療のために化合物をヒトに投与する場合の、当該疾患を制御するには十分な用量を意味する。
「治療」とは、下記のことを含む、治療上有効な量の化合物の如何なる使用を意味する。
(1)疾患の病状又は症状を経験したり、示したりしているヒトの疾患を抑制する(すなわち、その病状及び/又は症状のさらなる進行を止める)こと、又は
(2)疾患の病状又は症状を経験したり、示したりしているヒトの疾患を改善する(すなわち、その病状及び/又は症状を逆転させる)こと。
「CR」とは、完全奏効、具体的には腫瘍の標的病変が消失し、新しい病変が現れず、腫瘍マーカーが正常である状態が4週間以上維持されたことを意味する。
「PR」とは、部分奏効、具体的には腫瘍の標的病変直径の合計がベースラインレベルより30%以上減少した状態が4週間以上維持されたことを意味する。
「PD」とは、疾患の進行、具体的には腫瘍の標的病変直径の合計がベースラインレベルより20%以上増加したことを意味する。
「SD」とは、疾患の安定、具体的には腫瘍の標的病変の減少量がPRにまでならず、増加量がPDにまでならない状態で両方の間にあることを意味する。
「qd」とは、薬を1日1回服用することを意味する。
「進行期」は、「局所進行期」を含む。
図1は骨肉腫に対するアンロチニブによる細胞増殖抑制を示すものである。 図2は骨肉腫に対するアンロチニブによる細胞周期停止の誘導を示すものである。 図3は骨肉腫に対するアンロチニブによる細胞周期停止の誘導を示すものである。 図4はシスプラチン(DDP)により誘導された骨肉腫細胞アポトーシスに対するアンロチニブの補強作用を示すものである。 図5はシスプラチン(DDP)により誘導された骨肉腫細胞アポトーシスに対するアンロチニブの補強作用を示すものである。 図6は骨肉腫細胞の遊走及び浸潤に対するアンロチニブの抑制作用を示すものである。 図7は骨肉腫細胞の遊走及び浸潤に対するアンロチニブの抑制作用を示すものである。
以下、実施例により、本発明で提供する実施の形態について詳しく説明する。
1.試料及び方法
1.1 試料:アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)から購入したヒト骨肉腫細胞株143B、U2OS、MG63及びSJSA。正大天晴薬業集団股ふん有限公司に由来するAnlotinib(新規なチロシンキナーゼ阻害剤)をジメチルスルホキシドに溶解して、16mMol/Lの母液を調製し、-20℃の冷蔵庫に入れて保存し、使用前にDMEM血清培養液で必要濃度に調整する。
実験の試薬及び機器:DMEM高グルコース培地、ウシ胎児血清(米国Thermo社);cleaved-Caspase3、p-PARP抗体、GAPDH抗体、西洋ワサビペルオキシダーゼ標識二次抗体(斯信生物科技有限公司);ジメチルスルホキシド(米国Sigma社);0.02%EDTA+0.25%トリプシン(ドイツMiltenyi Biotec社);恒温インキュベーター(上海茸研儀器公司);フローサイトメーター(米国Becton Dickinson社);多機能マイクロプレートリーダー(米国Molecular Devices社)。
1.2 実験方法
1.2.1 細胞培養:骨肉腫細胞株143B、U2OS、MG63及びSJSAをDMEM完全培養液(体積分率10%のウシ胎児血清、ストレプトマイシン0.1g/L、ペニシリン100U/mLを含むもの)中で、37℃で、体積分率5%のCO恒温インキュベーター内で培養した。約85%の細胞融合に達すると、0.02%EDTA+0.25%トリプシン混合消化液で消化し、その後、細胞を収集して1000r/minで3min遠心し、継代培養した。
1.2.2 細胞増殖のcck-8検出:対数増殖期の143B、U2OS、MG63及びSJSA細胞を収集し、PBSで洗浄してカウントし、チューブに分注して、3000細胞/ウェルで96ウェルプレートに加え、24h培養して細胞接着させた後、モル濃度別々のAnlotinib(0、1、2、4、8、16、32、64μM)を加え、24h培養した後、検出を行った。DMEM培地で10倍に希釈したcck-8試薬100μLを各ウェルに加え、37℃で45分間インキュベートした。マイクロプレートリーダーを用いて各ウェルの450nmでの吸光度を検出した。
1.2.3 プレートクローニング実験:1μMのAnlotinibで143B、U2OS、MG63及びSJSA細胞を処理し、上層の液体を吸引して、4%パラホルムアルデヒドで15min固定し、PBSで3回すすぎ、0.1%クリスタルバイオレットで10min染色して、PBSで2回すすぎ、風乾した後、写真を撮った。
1.2.4 フローサイトメーターによる細胞周期の検出:143B、U2OS、MG63及びSJSA細胞を、モル濃度別々のAnlotinib(0、1、2、4μM)を含む培養液中で培養し、24h後に細胞を収集し、1000r/minで1min遠心して、PBSで洗浄した。70%エタノールで固定し、サイクルキットのPI染色試薬を加え、室温で暗所で15minインキュベートし、フローサイトメーターで検出を行った。画像はソフトウェアModFitで分析した。実験を3回繰り返した。
1.3.5 フローサイトメーターによるアポトーシスの検出:143B、U2OS、MG63及びSJSA細胞を、2μMのAnlotinib(10μMのシスプラチンDDPの含有・非含有)培養液中で培養し、24h後に細胞を収集し、1000r/minで1min遠心して、PBSで洗浄した。その後、Annexin-V-FITC/PIアポトーシス検出キットを用いてそのアポトーシスを検出し、細胞を100μLの1×Bindingバッファーに加えて再懸濁し、5μLのAnnexinV-FITC及び2.5μLのPI染色試薬を加え、暗所で振とう混合を行い、室温で15min反応させた後、300μLの1×Bindingバッファーをさらに加え、均一に混合し、フローサイトメーターで検出を行った。試験を3回繰り返した。
1.3.6 細胞の遊走及び浸潤に関するTranswellアッセイ:5x104細胞/ウェルでTranswellチャンバーの上部に播種し、1μMのAnlotinibで143B、U2OS、MG63及びSJSA細胞を処理し、Transwellチャンバーの上部(浸潤実験では、10%matrigelによる4時間の予備処理が必要)に2%血清の培地を加え、下部に10%血清を含む培地を加えた。24時間後、4%パラホルムアルデヒドで固定し、クリスタルバイオレットで染色して、顕微鏡下で写真を撮った。
1.4 主な観察事項:Anlotinibは、骨肉腫細胞の成長及び転移に対する有意な抑制作用を有するとともに、骨肉腫に対する化学療法薬の殺傷作用を高めることができる。
2.結果
2.1 Anlotinibによる骨肉腫の細胞増殖抑制
Anlotinibによる骨肉腫細胞系143B、U2OS、MG63及びSJSAの成長への抑制作用を評価するために、0、1、2、4μM濃度のAnlotinibで骨肉腫細胞系を24時間又は48時間処理した。その結果、Anlotinib濃度の増加に伴い、細胞の増殖率は減少した。また、同じ作用濃度で、異なる作用時間の条件下においても、Anlotinibは骨肉腫細胞系の増殖に対する有意な抑制効果を示した。以上の結果から、Anlotinibは骨肉腫細胞系の増殖に対する有意な抑制作用を有し、時間依存性及び濃度依存性を示すことが分かった。
Figure 0007324759000001
2.2 Anlotinibによる骨肉腫細胞周期停止の誘導
Anlotinibによる骨肉腫の増殖抑制のメカニズムを研究するために、骨肉腫細胞系143B、U2OS、MG63及びSJSAを標的細胞として、細胞周期の検出を行った。その結果、Anlotinibで処理された細胞においてG2/M周期停止が発生した。同時に、G1期の減少が伴った。
2.3シスプラチン(DDP)により誘導された骨肉腫細胞アポトーシスに対するAnlotinibの補強作用
次に、骨肉腫細胞系の化学療法に対するAnlotinibの増感作用を研究するために、2μMのAnlotinibを用いて、典型的なAnnexin-V-FITC/PIアポトーシス検出を実施した。その結果、Anlotinibは、シスプラチンにより誘導される骨肉腫細胞系のアポトーシスを有意に高めることができると分かった。
2.4 Anlotinibによる骨肉腫細胞の遊走及び浸潤への抑制
Anlotinibによる骨肉腫細胞系の遊走及び浸潤への影響を研究するために、Transwellアッセイを実施した。その結果、Anlotinibで24時間処理された骨肉腫細胞系では、遊走及び浸潤が大幅に抑制された。
3 結論
Anlotinibは、骨肉腫細胞系143B、U2OS、MG63及びSJSAの成長を有意に抑制し、その周期停止を誘導するとともに、骨肉腫細胞系の遊走及び浸潤を抑制することができる。さらに、Anlotinibは、化学療法薬シスプラチンによる骨肉腫細胞への殺傷作用を高めることができると分かった。
1-[[[4-(4-フルオロ-2-メチル-1H-インドール-5-イル)オキシ-6-メトキシキノリン-7-イル]オキシ]メチル]シクロプロピルアミン二塩酸塩(アンロチニブの二塩酸塩)を含むカプセル
Figure 0007324759000002
アンロチニブの二塩酸塩を粉砕し、80メッシュの篩にかけた後、マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロースと均一に混合した。次に、所定量の微結晶性セルロースを加え、均一に混合して、0.8mmの篩にかけた。最後に、所定量のステアリン酸マグネシウムを加え、均一に混合した後、カプセルに充填した。
アンロチニブの二塩酸塩を他の配合量で含有するカプセルは、上記と同様の比率及びレシピで製造できる。
患者は22歳の男性であり、受診後、術後病理検査で近位左上腕骨肉腫を示し、胸部CTで肺転移を示した。
患者は明確な誘因なく左肩に痛み、腫れが現れ、夜間に悪化し、受診後、左上腕骨MRは、左上腕骨の中上部悪性骨腫瘍を示した。肩甲帯離断術を実施し、術後病理検査で、(左)上腕骨近位骨肉腫を示し、上腕骨体及び周囲の横紋筋組織には浸潤あり、外科的断端筋及び皮膚組織には病変無し、リンパ節内転移無しと判明した。胸部CTで両肺に結節影を認め、再検を勧めた。患者は受診後、最初の1ヶ月はメトトレキサート+エピルビシンを1サイクル実施したが、肝機能の異常により、1ヶ月後にエピルビシン+シスプラチン化学療法に変更して1サイクル実施した。その後、胸部CTで肺に結節の多発を示し、転移と考え、エピルビシン+シスプラチン+イホスファミドの化学療法に変更して4サイクル実施した。最高の治療効果はSDであった。
患者は受診の9ヶ月後、アンロチニブ二塩酸塩12mgのカプセルを1日1回経口投与する治療を開始した(2週間の連続投与及び1週間の停止を1治療サイクルとした)。
患者は2サイクル投与後、胸部・腹部・骨盤CTでは、RECIST1.1に基づいてSD(小)と評価され、標的病変の合計は40mmとなり、ベースライン(41mm)から特に変化はなかった。3サイクル投与後、胸部・腹部・骨盤CTでは、標的病変の合計は37mmとなり、少し縮小した。5サイクル投与後、胸部・腹部・骨盤CTでは、病変は前より縮小し、標的病変の合計は34mmとなった。8サイクル投与後、胸部・腹部・骨盤CTでは、標的病変の合計は30mmとなった。12サイクル投与後、胸部・腹部CTでは、標的病変はさらに縮小し、RECIST1.1に基づいてPRと評価され、標的病変の合計は27mmとなった。15サイクル投与後、胸部・腹部CTでは、標的病変の合計は27mm、治療効果はPRと評価された。18サイクル投与後、胸部・腹部CTでは、標的病変はさらに縮小し、標的病変の合計は20mmとなった。21サイクル投与後、胸部・腹部CTでは、標的病変の合計は24mmとなって少し増加し、治療効果はPRと評価された。
患者は38歳の女性であり、CT誘導穿刺を実施して頸部胸椎軟骨肉腫を認め、PET-CTで両肺、右副腎、膵尾に転移の多発を示した。
患者は明確な誘因なく右背中、肩及び右上肢に痛みが現れ、右上肢に痺れ及び腫れがあり、受診後、頸部MRIで右上縦隔、傍脊柱部の陰影が見られ、CT誘導穿刺を実施し、病理検査で脱分化型軟骨肉腫を認めた。その後、後方T1-T2周辺及び椎間孔腫瘍摘出術、C6、7-T2固定術、VATSによる右胸及び腋窩切開、後方縦隔腫瘍摘出術を実施し、術後病理検査でいずれも軟骨肉腫を認めた。その後、頚椎、胸椎の局所放射線療法を50Gy/25fで実施した。16ヶ月後に局所的な痛みや不快感が現れ、その後、化学療法としてゲムシタビン+アンドウを3サイクル実施し、生物学的療法を2サイクル実施した。2ヶ月後、頸部MRIの再検査で病変の再発を示し、再発病変に対する定位放射線治療を実施した。6ヶ月後、PET-CT再検査で一部の脊柱管・椎間孔内腫瘍が再発・転移し、一部の隣接骨に浸潤し、両肺、右胸膜、左肺門、右副腎及び膵尾に転移が多発したと認め、左大腰筋に浸潤の有無は不明であった。その後、椎体病変に対する定位放射線治療をさらに実施した。治療後、患者の首や肩の痛みは緩和されず、MSコンチン30mgを1日2回経口投与した。
1ヶ月後、アンロチニブ二塩酸塩12mgのカプセルを1日1回経口投与する治療を開始した(2週間の連続投与及び1週間の停止を1治療サイクルとした)。
患者は2サイクル投与後、CTでは、両肺及び胸膜に散在した多発性結節及び腫瘍は、一部にはあまり変化がなく、一部には若干縮小が見られ、右下胸膜腫瘍が右横隔膜及び胸壁に浸潤し、右副腎との境界が不明瞭で、若干縮小があり、スキャン視界の下部にある左腰筋に低密度腫瘍が見られ、前より縮小し、標的病変の合計は148mmとなり、ベースライン(173mm)より25mm縮小し、治療効果はRECIST1.1に基づいてSD(小)と評価された。患者は4サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が139mmとなり、少し縮小した。患者は6サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が126mmとなり、13mm縮小した。患者は7サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が131mmとなり、少し増加した。患者は11サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が127mmとなり、少し縮小した。患者は14サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が129mmとなり、特に変化はなかった。患者は17サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が131mmとなり、特に変化はなかった。患者は21サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が138mmとなり、少し増加した。患者は25サイクル投与後、CTでは、標的病変の合計が129mmとなり、少し縮小した。
患者は27歳の女性であり、CT及び術後病理検査で骨盤腔軟骨肉腫を認め、数回治療後、病変が進行した。
患者は下腹部腫瘤を発見した。受診後、CTで骨盤腔内の子宮及び膀胱の下部前面に最大断面16*11*13cmの不規則で巨大な混合密度の塊状影を示した。その後、摘出手術を実施した。術後病理検査で高分化型軟骨肉腫を認めた。術後は放射線・化学療法を実施しなかった。受診から15ヶ月後、再検査で骨盤腫瘍の再発を認めた。6ヶ月後、手術による治療を行ったが、術中に腫瘍が広範囲に癒着していることを発見したため、摘出できなかった。術後病理検査で高分化型軟骨肉腫を認めた。その後、ピラルビシン60mg、シスプラチン60mg、インターロイキン-2 200万Uで、骨盤腫瘍に対する動脈注入化学療法を実施した。1ヶ月後、ピラルビシン60mg、シスプラチン60mg、インターロイキン-2 200万Uで、骨盤腫瘍に対する動脈注入化学療法を続けた。患者は腰仙部の痛みが悪化し、左大腿部に広がり、痛みで座ったり歩いたりすることができず、CTで骨盤腫瘍が進行したと認めた。
2ヶ月後、アンロチニブ二塩酸塩12mgのカプセルを1日1回経口投与する治療を開始した(2週間の連続投与及び1週間の停止を1治療サイクルとした)。
2サイクル投与後、CT検査では、標的病変の合計は210mmとなり、ベースライン(210mm)より変化はなく、治療効果はSDと評価された。4サイクル投与後、CT再検査では、標的病変の合計は210mmとなり、変化はなかった。6サイクル投与後、標的病変の合計は220mmとなり、10mm増加した。8サイクル投与後、CT再検査では、標的病変の合計は240mmとなり、20mm増加した。11サイクル投与後、CT再検査では、標的病変の合計は240mmとなり、変化はなかった。14サイクル投与後、CT再検査では、標的病変の合計は240mmとなり、変化はなかった。
患者は25歳の男性であり、2013年4月27日に右上腕骨近位骨肉腫の病変切除術+上腕骨の人工骨頭置換術を実施し、術後病理検査で右上腕骨近位骨肉腫(軟骨芽細胞型)を認め、骨髄腔に侵入し、骨皮質及び軟組織に浸潤し、腫瘍内に限局性壊死及び脂肪壊死があり、骨端及び切断下縁には腫瘍組織浸潤なしと判明した。手術後、アドリアマイシン及びイホスファミドを投与する化学療法を4サイクル実施したが、治療中に重度の骨髄抑制が起こったので、2013年8月の化学療法終了まで、化学療法の休薬期間において骨髄サポート治療を実施していた。化学療法中の2013年6月に、PET/CTによる全身再検査では、(1)右上腕骨骨肉腫の手術後、化学療法後、右上腕の人工骨周辺にわずかな代謝増加の線状影を認め、(2)右脇の下のリンパ節が拡大し、代謝がわずかに増加したと認めた。化学療法終了後、CIK細胞の液体注射治療を実施した。2015年末に、左上腕骨の上部に痛みがあり、明らかな腫瘤は見られず、痛みが繰り返された。2016年5月のMRI検査では、左骨の上部中央部分に、感染性病変、または腫れと痛みを伴う病変を疑う異常な変化を認めた。2016年5月12日のPET/CT検査では、(1)右上腕骨の骨肉腫手術後及び包括的な治療後の右上腕骨の腫瘍再発の兆候なし、左上腕骨の上部に索状の高代謝病変あり、(2)両側脇の下のリンパ節転移の徴候なし、(3)両側脇の下に代謝がわずかに増加したリンパ節ありと判明した。その後、左上腕骨腫瘍の生検を実施し、病理検査で軟骨芽細胞型骨肉腫の可能性が高い円形細胞腫瘍の所見であった。2016年6月7日、7月1日にドキソルビシン及びイホスファミドを投与する化学療法を2サイクル順調に実施した。化学療法終了後、MRIの再検査では、腫瘍が少し増加したと判明し、2016年7月22日に左上腕骨近位腫瘍のマイクロ波殺菌処理骨移植の内固定を実施した。術後病理検査で骨肉腫の再発、腫瘍に隣接する筋肉組織の病変を認めた。2016年8月17日、9月8日、10月8日、10月31日、11月28日、12月21日に、高用量のメトトレキサートを投与する化学療法を6サイクル順調に実施した。化学療法終了後の骨髄抑制はI-II度となった。2017年11月に両肺に転移があり、疾患が進行したと判明し、化学療法は継続しなかった。2018年10月20日のCT再検査では、両肺に様々なサイズの結節影の多発を認め、前回検査時より多くて大きくなり、疾患が進行したと判明した。
2018年11月10日から、アンロチニブ二塩酸塩12mgのカプセルを1日1回経口投与する治療を開始した(2週間の連続投与及び1週間の停止を1治療サイクルとした)。2018年12月21日、患者は2サイクルの治療を受けた後、通常CTで両肺の多発性結節や塊、右中葉の最大病変3.2cmを認め、RECIST1.1に基づいてSD(小)と評価され、標的病変の合計は53.5mmとなり、ベースラインより5.5mm縮小した。患者は現在、治療継続中である。
患者は18歳の女性であり、2016年11月7日に病変切除術を実施し、2016年11月15日の病理検査で右脛骨骨肉腫を認めた。于2016年11月29日全身麻酔下でポート埋め込み術を実施し、術後補助全身静脈内化学療法を実施した。2016年12月1日にアドリアマイシン及びシスプラチンを投与する化学療法を1サイクル実施した。2016年12月16日から2017年1月5日までメトトレキサートを投与する化学療法を2サイクル実施した。2017年1月19日のCT再検査では、右脛骨の病変が少し増加した。2017年1月19日にイホスファミドを投与する化学療法を1サイクル実施した。化学療法は、明らかな胃腸反応や骨髄抑制なしで順調に行った。2017年2月7日に全身麻酔下で右脛骨近位腫瘍部分切除、関節置換、腓腹筋皮弁転移を実施した。術中に右脛骨近位悪性骨肉腫と診断した。術後病理検査で(右脛骨髄腔切断縁部)少量の骨片及び髄腔脂肪組織、腫瘍の病理学報告は(右脛骨近位)骨肉腫を認め、腫瘍が関節軟骨に侵入して浸透し、皮質骨に広範囲に浸透し、周囲の軟組織に浸潤し、血管内に腫瘍血栓があると報告した。2017年2月24日にアドリアマイシン及びシスプラチンを投与する化学療法を1サイクル実施した。化学療法後にIII度の白血球減少が出現し、2017年3月10日にイホスファミドを投与する化学療法を1サイクル実施した。化学療法後にII度の白血球減少は出現したが、化学療法の副反応は特になかった。2017年3月31日にメトトレキサートを投与し、患者にIV度の肝障害が出現し、対症療法後に改善した。2017年4月15日にアドリアマイシン及びシスプラチンを投与し、化学療法を1サイクル実施した。嘔吐予防後、患者はII度の嘔吐反応が出現し、対症療法後に改善した。2017年5月3日にイホスファミドを投与する化学療法を実施し、化学療法後にIV度の白血球減少が出現した。2017年5月20日にメトトレキサートよる化学療法を実施し、化学療法後にII度の肝障害が出現した。2017年6月4日にアドリアマイシン及びシスプラチンを投与する化学療法を実施し、2017年6月19日にイホスファミドを投与する化学療法を実施し、IV度の白血球減少が出現した。2017年7月11日にメトトレキサートを投与する化学療法を実施し、I度の肝障害が出現した。2017年7月29日にアドリアマイシン及びシスプラチンを投与する化学療法を実施し、II度の白血球減少が出現した。2017年8月16日にイホスファミドを投与する化学療法を実施した後、IV度の白血球減少が出現した。2017年9月6日にメトトレキサートを投与する化学療法を実施し、II度の骨髄抑制が出現した。2018年1月3日にCT再検査では、左下葉の基底部に前回検査時とほぼ同じ小結節があり、左下葉の背側に薄い陰影の新しい小結節があった。2018年10月のCT再検査では、肺転移、骨盤転移、右大腿骨後方の腫瘤を認め、再発した可能性があると診断した。2018年10月30日に右大腿骨腫瘤の穿刺生検を実施し、病理検査で(右大腿骨下部の軟部組織)大量の凝固壊死を伴う高悪性度紡錘細胞肉腫を認めた。
2018年11月16日から、アンロチニブ二塩酸塩12mgのカプセルを1日1回経口投与する治療を開始した(2週間の連続投与及び1週間の停止を1治療サイクルとした)。2018年12月26日、患者は2サイクルの治療を受けた後、CTで右下葉に混合密度の結節があり、左下葉の基底部に前回検査時とほぼ同じ小結節があり、右側の骨盤壁に骨化と壊死を伴う腫瘤陰影が前より縮小があり、右脛骨に特に変化がないと判明した。RECIST1.1に基づいてSD(小)と評価され、標的病変の合計は218mmとなり、ベースラインより13mm縮小した。患者は現在、治療継続中である。
患者は32歳の女性であり、明確な誘因なく右ふくらはぎの外側に痛みを6ヶ月持続的に感じ、歩行などの動きに関係なく、休息後の緩和もなく、診断も治療も行われず、痛みは徐々に悪化し、夜間の痛みがあり、X線検査で右腓骨の近位端に溶骨性変化を認めた。2017年12月1日に受診し、12月5日に腫瘍切開生検術を実施した。12月7日に病理検査で右腓骨近位の間葉系非小細胞悪性腫瘍と診断し、臨床画像を参照して、骨肉腫の可能性有りと判断した。2018年4月19日の術後病理検査で、化学療法後の変化を伴う右腓骨近位骨肉腫を認め、腫瘍壊死率は90%未満であった。
2017年12月12日、2018年2月7日、2018年5月4日、2018年7月6日にそれぞれメトトレキサートを投与する化学療法を1日実施し、2017年12月16日-2018年12月30日、2018年3月2日-2018年3月7日(効果評価はSD)、2018年4月18日-2018年4月22日(IV度の血小板減少)、2018年6月14日-2018年6月18日(効果評価はSD)、2018年8月30日-2018年9月3日(効果評価はPD)にIFOを投与する化学療法を1サイクル実施し、2018年1月17日-2018年1月20日、2018年5月24日-2018年5月27日、2018年7月20日-2018年7月23日(効果評価はSD)にシスプラチン+アンルビシンを投与する化学療法をそれぞれ1サイクル実施した。総合評価:患者は一次化学療法後の初期(2017年12月-2018年3月)は忍容性があったが、二次化学療法の後半(2018年4月以降)は化学療法の忍容性が悪く、骨髄抑制が明らかになり、患者の疾患が進行した。
患者の病歴は、塩酸アンロチニブによる骨肉腫治療の適応症臨床試験に適合し、2018年10月12日からアンロチニブ二塩酸塩12mgのカプセルを1日1回経口投与する治療を開始した(2週間の連続投与及び1週間の停止を1治療サイクルとした)。2018年11月23日、患者は2サイクルの投与後、初めの腫瘍評価で、ベースライン37mm(右中葉24mm、右下葉13mm)より、合計20mm(右中葉10mm、右下葉10mm)まで減少したとの結果であった。2019年1月3日、4サイクルの投与後、腫瘍評価で標的病変の直径合計が16mm(右中葉10mm、右下葉6mm)となった。患者は現在、治療継続中である。
以上は本発明の好ましい実施形態にすぎず、当業者は本発明の趣旨を逸脱しない限り、若干の改善や追加を行ってもよく、これらの改善や追加も本発明の範囲内である。

Claims (15)

  1. 骨肉腫及び/又は軟骨肉腫を抑制するための医薬品の製造における、アンロチニブ及びその薬学的に許容される塩の使用であって、
    前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫は、進行期及び/又は転移性骨肉腫及び/又は軟骨肉腫であり、
    前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の病変は、化学療法及び/又は放射線療法を受けたものであり、
    前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の病変は、化学療法及び/又は放射線療法を受けた後、疾患が進行していることを特徴とする、使用。
  2. 前記アンロチニブの薬学的に許容される塩は二塩酸塩であることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 前記医薬品は前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の成長及び/又は転移及び/又は再発を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  4. 前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の転移は遊走及び/又は浸潤であることを特徴とする請求項3に記載の使用。
  5. 前記骨肉腫は原発性骨肉腫及び/又は続発性骨肉腫であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  6. 前記骨肉腫は骨形成型骨肉腫及び/又は骨溶解性骨肉腫であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  7. 前記骨肉腫は骨芽細胞型骨肉腫、軟骨芽細胞型骨肉腫及び/又は線維芽細胞型骨肉腫であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  8. 前記軟骨肉腫は脱分化型軟骨肉腫及び/又は高分化型軟骨肉腫であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  9. 前記転移性骨肉腫及び/又は軟骨肉腫は、前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の肺転移であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  10. 前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の病変が受けた化学療法の化学療法剤は、メトトレキサート、イホスファミド、シスプラチン及びアドリアマイシンを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  11. 前記アンロチニブ及びその薬学的に許容される塩は、患者の1日投与量が8mg、10mg、12mg、14mg又は16mgから選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  12. 前記アンロチニブ及びその薬学的に許容される塩は、投与期間と休薬期間を含む間欠的投与により患者に投与し、前記間欠的投与において、2週間連続投与して1週間休薬することを特徴とする請求項1又は2に記載の使用。
  13. 前記アンロチニブ及びその薬学的に許容される塩は、その他の抗腫瘍薬と同時に、又は順番に骨肉腫又は軟骨肉腫患者に投与することを特徴とする請求項1に記載の使用。
  14. 前記その他の抗腫瘍薬は、アルキル化剤、白金錯体、フルオロピリミジン誘導体、カンプトテシン及びその誘導体、アントラキノン系抗腫瘍抗生物質、タキサン系化合物を含むことを特徴とする請求項13に記載の使用。
  15. アンロチニブ又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体の少なくとも1種とを含むことを特徴とする骨肉腫及び/又は軟骨肉腫を治療するための医薬組成物であって、
    前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫は、進行期及び/又は転移性骨肉腫及び/又は軟骨肉腫であり、
    前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の病変は、化学療法及び/又は放射線療法を受けたものであり、
    前記骨肉腫及び/又は軟骨肉腫の病変は、化学療法及び/又は放射線療法を受けた後、疾患が進行していることを特徴とする、医薬組成物。
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