JP7323362B2 - 架橋剤マスターバッチ - Google Patents
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Description
<架橋剤マスターバッチ>
実施形態に係る架橋剤マスターバッチは、エチレンとカルボニル基を有するコモノマーとの共重合体、およびシランカップリング剤を含む。
実施形態に係る架橋剤マスターバッチを用いて、架橋ポリマーを製造できる。架橋ポリマーを製造するために用いるポリマーとしては、熱可塑性ポリマーが好適に用いられる。熱可塑性ポリマーとしては、たとえば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、塩化ビニル樹脂(PVC)、塩素化ポリエチレン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体が挙げられる。
ゲル分率(%)=(熱キシレン浸漬後の残存重量(g))/(熱キシレン浸漬前の重量(g))×100
[実施例1]
保持体としてエチルアクリレート含有量が15質量%であり、融点が100℃であるエチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)を100質量部と、シランカップリング剤としてビニルトリメトキシシランを20質量部と、有機過酸化物としてジクミルパーオキサイドを1質量部と、シラノール縮合触媒としてジブチル錫ジラウレートを1質量部とを用いた。
EEAの融点以下の温度で上記の材料をミキサー中で撹拌しながら、EEAに添加剤液体を含浸させ、架橋剤マスターバッチを得た。なお、ここで、添加剤液体は、ビニルトリメトキシシラン、ジクミルパーオキサイドおよびジブチル錫ジラウレートを含む。
保持体としてエチルアクリレート含有量が20質量%であり、融点が96℃であるエチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)を用いたこと、およびシランカップリング剤を25質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして架橋剤マスターバッチを得た。
保持体としてエチルアクリレート含有量が25質量%であり、融点が92℃であるエチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)を用いたこと、およびシランカップリング剤を30質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして架橋剤マスターバッチを得た。
保持体として酢酸ビニル含有量が20質量%であり、融点が85℃であるエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いた以外は、実施例1と同様にして架橋剤マスターバッチを得た。
保持体として酢酸ビニル含有量が32質量%であり、融点が62℃であるエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いたこと、およびシランカップリング剤を40質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして架橋剤マスターバッチを得た。
保持体として酢酸ビニル含有量が41質量%であり、融点が40℃であるエチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いたこと、およびシランカップリング剤を50質量部用いたこと以外は、実施例1と同様にして架橋剤マスターバッチを得た。
評価方法および評価基準は、以下の通りである。
〔加工性〕
加工(槽内での撹拌)終了後、作製した架橋剤マスターバッチが凝集していたか否かにより判断した。凝集していない場合を合格(〇)、凝集している場合を不合格(×)とする。
評価結果を表1に示す。
低密度ポリエチレン(LDPE)100質量部に、実施例3で得られた架橋剤マスターバッチを3.5質量部添加して、押出加工して、厚み1mm、幅20mmの成形体を得た。押出条件は、以下の通りである。
押出条件:スクリュー回転数90rpm、押出温度200℃
次いで、押出し後80℃の水に24時間入れ、シラン架橋を促進させ、架橋ポリマーの成形体を得た。
また、実施例3で得られた架橋剤マスターバッチを7質量部、10.5質量部および14質量部添加した以外は、それぞれ上記と同様にして、架橋ポリマーの成形体を得た。
〔架橋度〕
架橋度(ゲル分率)は、架橋ポリマーの成形体について、JIS C 3005に準拠して測定した。
低密度ポリエチレン(LDPE)100質量部に、実施例3で得られた架橋剤マスターバッチを3.5質量部添加し、押出加工して、押出した成形体をプレスして厚さ2mm、幅15mm、長さ30mmの試験片を得た。押出条件は、以下の通りである。
押出条件:スクリュー回転数90rpm、押出温度200℃
次いで、押出し後80℃の水に24時間入れ、シラン架橋を促進させ、架橋ポリマーの成形体(試験片)を得た。
また、実施例3で得られた架橋剤マスターバッチを7質量部、10.5質量部および14質量部添加した以外は、それぞれ上記と同様にして、試験片を得た。
〔加熱変形率〕
得られた試験片について、試験温度120℃、荷重10Nとして、加熱加圧した際の変形量を測定した。
Claims (3)
- エチレンとカルボニル基を有するコモノマーとの共重合体、シランカップリング剤、有機過酸化物およびシラノール縮合触媒からなり、
前記共重合体中の前記コモノマー含量が、10質量%以上30質量%未満であり、
前記共重合体は、融点が75℃以上であり、
前記共重合体100質量部に対して、前記シランカップリング剤を5質量部以上40質量部以下の量で含み、
前記共重合体は、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体またはエチレン-メタクリル酸メチル共重合体である、
架橋剤マスターバッチ。 - エチレンとカルボニル基を有するコモノマーとの共重合体、シランカップリング剤、有機過酸化物およびシラノール縮合触媒と、酸化防止剤、銅害防止剤および滑剤から選ばれる少なくとも1種とからなり、
前記共重合体中の前記コモノマー含量が、10質量%以上30質量%未満であり、
前記共重合体は、融点が75℃以上であり、
前記共重合体100質量部に対して、前記シランカップリング剤を5質量部以上40質量部以下の量で含み、
前記共重合体は、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体またはエチレン-メタクリル酸メチル共重合体である、
架橋剤マスターバッチ。 - ポリマー100質量部に対して、前記架橋剤マスターバッチを1質量部以上20質量部以下の量で配合した場合に、架橋度が20%以上90%以下の架橋ポリマーが得られる、
請求項1または2に記載の架橋剤マスターバッチ。
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