JP7322741B2 - 制御装置、車両、プログラム及び制御方法 - Google Patents

Description

本開示は、制御装置、車両、プログラム及び制御方法に関する。

従来、旅行プランを提案し、そのプランが運転者によって選択されると経路案内を行うと共に、案内終了後に満足度についての評価をユーザから受け付けるナビゲーション装置が知られている（例えば特許文献１）。

特開２００９－２５８０２６号公報

上記のナビゲーション装置は、旅行者用の旅行プランを提案するものの、旅行者の洗濯物を考慮した処理を行わない。

かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、旅行者によって着用された洗濯物を持ち運んで洗濯する煩わしさを低減することができる制御装置、車両、プログラム及び制御方法を提供することにある。

本開示の一実施形態に係る制御装置は、
制御部を含み、ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置であって、前記制御部は、
前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御を行い、
回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御を行い、
洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御を行う。

本開示の一実施形態に係るプログラムは、
ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置としてのコンピュータに、
前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御と、
回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御と、
洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御と、
を実行させる。

本開示の一実施形態に係る制御方法は、
ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置による制御方法であって、
前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御と、
回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御と、
洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御と、
を含む。

本開示の一実施形態による制御装置、車両、プログラム及び制御方法によれば、旅行者によって着用された洗濯物を持ち運んで洗濯する煩わしさを低減することができる。

情報処理システムの概略図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 車両の構成を示すブロック図である。 ユーザ端末の構成を示すブロック図である。 回収ＤＢ(database)のデータ構造を示す図である。 スケジュールＤＢのデータ構造を示す図である。 洗濯物の回収を示す図である。 洗濯物ＤＢのデータ構造を示す図である。 洗濯場所ＤＢのデータ構造を示す図である。 洗濯物の配達を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。

図１は、本実施形態の情報処理システムＳの概略図である。情報処理システムＳは、互いに通信可能に接続された制御装置１と車両２とユーザ端末３とを含む。図１では説明の簡便のため、制御装置１と車両２とユーザ端末３とは１つずつ図示される。しかし、制御装置１と車両２とユーザ端末３とのそれぞれの数はこれに限られない。制御装置１と車両２とユーザ端末３とは、例えば移動体通信網及びインターネットを含むネットワークＮＷを介して接続される。

制御装置１は、事業者による配車サービスの提供を支援するサーバであってよい。制御装置１は、例えば、配車事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、制御装置１は車両２に搭載されてよい。

車両２は、制御装置１によって制御される。車両２は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、ＨＶ、ＰＨＶ、ＥＶ、又はＦＣＶなどの任意の種類の自動車を含む。「ＨＶ」は、Hybrid Vehicleの略語である。「ＰＨＶ」は、Plug-in Hybrid Vehicleの略語である。「ＥＶ」は、Electric Vehicleの略語である。「ＦＣＶ」は、Fuel Cell Vehicleの略語である。車両２は、本実施形態では任意のレベルでその運転が自動化されるが、他の実施形態では運転手によって運転されてよい。自動化のレベルは、例えば、ＳＡＥのレベル分けにおけるレベル１からレベル５のいずれかである。「ＳＡＥ」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両２は、ＭａａＳ専用車両でもよい。「ＭａａＳ」は、Mobility as a Serviceの略語である。

ユーザ端末３は、ユーザより所持される端末である。ユーザ端末３は例えば、携帯電話機、スマートフォン、若しくはタブレットを含むモバイル機器であってよく、又はＰＣであってよい。「ＰＣ」は、Personal Computerの略語である。

本実施形態の制御装置１が実行する処理の概要が説明される。制御装置１は車両２を制御する。車両２はユーザ端末３からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する。車両２は、回収した洗濯物を洗濯場所に運搬し、又は、回収した洗濯物を車両２内で洗濯する。車両２は、洗濯後の洗濯物を、ユーザによって指定された配達先に配達する。この構成により制御装置１は、ユーザが着用した洗濯物を外出先（例えば旅行先）で回収して、ユーザの自宅等の配達先に届けることができる。もって制御装置１は、ユーザが着用済みの洗濯物を持ち運んで洗濯する煩わしさを低減することができる。具体的には制御装置１は、ユーザが着用済みの洗濯物を持ち運ばなければならない煩わしさ、及び、ユーザが帰宅後に多くの洗濯物を洗濯しなければならない煩わしさを低減することができる。このように制御装置１は、旅行に対するユーザの満足度を向上させることができる。

図２を参照して制御装置１の内部構成が詳細に説明される。

制御装置１は、制御部１１と通信部１２と記憶部１３とを含む。制御装置１の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。

制御部１１は例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）又はＭＰＵ（Micro Processing Unit）を含む１つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部１１は、特定の処理に特化した１つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部１１は、プロセッサを含む代わりに、１つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、又はＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）であってよい。後述のように本実施形態の制御部１１は、回収された洗濯物の画像を解析して、回収された洗濯物を洗濯場所に運搬するか、車両２内で洗濯するかを決定することができる。

通信部１２は、ネットワークＮＷに接続するための、１つ以上の有線又は無線ＬＡＮ（Local Area Network）規格に対応する通信モジュールを含む。通信部１２は、４Ｇ（4th Generation）、又は５Ｇ（5th Generation）を含む１つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部１２は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＡｉｒＤｒｏｐ（登録商標）、ＩｒＤＡ、ＺｉｇＢｅｅ（登録商標）、Ｆｅｌｉｃａ（登録商標）、又はＲＦＩＤを含む１つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部１２は、ネットワークＮＷを介して任意の情報を送信及び受信する。任意の情報は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）を利用して得られた位置情報を含む。

記憶部１３は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリであるが、これらに限られない。記憶部１３は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部１３は、制御部１１によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部１３は、制御装置１の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部１３は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。本実施形態の記憶部１３に記憶される情報は、回収された洗濯物の情報を含む。具体的には記憶部１３は、回収ＤＢ、スケジュールＤＢ、洗濯物ＤＢ及び洗濯場所ＤＢを含む。代替例として、回収ＤＢ、スケジュールＤＢ、洗濯物ＤＢ及び洗濯場所ＤＢは、制御装置１の外部の記憶装置に記憶されてよい。

図３を参照して車両２の内部構成が詳細に説明される。

車両２は、制御部２１と通信部２２と記憶部２３と表示部２４と撮像部２５と洗濯装置２６とを含む。車両２の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。本実施形態における制御部２１と通信部２２と記憶部２３とのハードウェア構成は、制御装置１の制御部１１と通信部１２と記憶部１３とのハードウェア構成と同一である。よってここでの説明は省略する。

表示部２４は表示用インタフェースであり、例えばパネルディスプレイを含む。表示部２４は、記憶部２３から読み出された情報、撮像部２５が撮像した画像、又は、制御部２１が生成した情報を表示してよい。

撮像部２５はカメラを含み、周囲を撮像することができる。撮像部２５は分析のために、撮像した画像を記憶部２３に記録し又は制御部２１に送信してよい。

洗濯装置２６は、いわゆる電気洗濯機を含む。洗濯装置２６は、制御部１１からの指示に応じて、衣類の洗濯、脱水及び乾燥の少なくとも１つを行うことができる。

図４を参照してユーザ端末３の内部構成が詳細に説明される。

ユーザ端末３は制御部３１と通信部３２と記憶部３３と表示部３４と入力部３５とを含む。ユーザ端末３の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。本実施形態における制御部３１と通信部３２と記憶部３３と表示部３４とのハードウェア構成は、車両２の制御部２１と通信部２２と記憶部２３と表示部２４とのハードウェア構成と同一である。よってここでの説明は省略する。

入力部３５は、ユーザ入力を検出し、入力情報を制御部３１に送る入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、パネルディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、音声入力を受け付けるマイクロフォン、又はＩＣカードリーダであるが、これらに限られない。

以下、本実施形態の情報処理システムＳで実行される処理が詳細に説明される。ここでは一例として、ユーザ端末３のユーザは旅行中であり、着用済みの衣類を所持している。

ユーザは着用済みの洗濯物の回収を要求するために、入力部３５を介してユーザ端末３を操作する。制御装置１はユーザ端末３から、洗濯物を回収する要求を受信する。制御装置１は受信した回収要求を図５に示すように記憶部１３の回収ＤＢに格納する。回収要求は、ユーザＩＤ５１と回収場所５２と回収時間５３と配達先５４との情報を含む。ユーザＩＤ５１は回収要求を行ったユーザを識別する情報である。回収場所５２は、ユーザによって指定された、洗濯物の回収場所の情報である。代替例として回収場所は、緯度及び経度を示す情報であってよい。回収時間５３は、ユーザによって指定された、洗濯物の回収時間の情報である。配達先５４は、ユーザによって指定された、洗濯物を配達する先の場所を示す情報である。

制御装置１は、記憶部１３のスケジュールＤＢから、ユーザのスケジュールを取得する。図６に示すようにユーザのスケジュールは、時間帯と予定との情報を含む。制御装置１は、スケジュールに応じて、洗濯後の洗濯物を配達する時間帯を決定する。図６の例では、ユーザが帰宅する時間は１７時である。そこで制御装置１は、１７時以降にユーザの自宅に洗濯物を配達することを決定する。代替例として、制御装置１は、スケジュールに応じて時間帯を決定するのではなく、ユーザによって指定された日時に洗濯物を配達してよいし、又は、ユーザ端末３の位置がユーザの自宅の位置と一致したときに洗濯物を配達してよい。

制御装置１は、回収要求において洗濯物の配達先が指定されていないとき、ユーザのスケジュールに応じて、配達先を決定してよい。例えば制御装置１は、ユーザのスケジュールから、ユーザが別のホテルに移動すると判定すると、洗濯後の洗濯物を移動先のホテルに配達することを決定してよい。

車両２は、ユーザによって指定された回収場所に移動する。図７に示すように、車両２は回収場所に到着すると、ユーザから１以上の洗濯物を回収する。具体的には車両２は、ドアを開いてカゴＫ０１を提示すると共に、洗濯物をカゴＫ０１に入れる旨を表示部２４に表示する。ユーザＵ０１は、所持する洗濯物Ｓ０１をカゴＫ０１に投入する。

制御装置１の制御部１１は、回収ＤＢを参照して、車両２の現在位置を回収場所として指定したユーザのユーザＩＤを判定する。ここでは、ユーザＩＤはＵ０１であると判定される。車両２の撮像部２５は、カゴＫ０１に投入された洗濯物Ｓ０１を撮像する。車両２は通信部２２を介して、撮像画像を制御装置１に送信する。制御装置１の制御部１１は、受信した撮像画像を解析して、形状、模様又は色彩等により各洗濯物を識別する。制御部１１は、識別結果から、洗濯物ごとに洗濯物の種類を判定する。制御部１１は図８に示すように、洗濯物ＩＤに対応付けて、判定されたユーザＩＤ（ここではＵ０１）と洗濯物の種類とを記憶部１３の洗濯物ＤＢに格納する。このように各洗濯物の情報は各ユーザに対応付けて記憶される。洗濯物ＩＤは洗濯物ごとに１つ付与される識別番号である。本実施形態における洗濯物の種類は、「シャツ」、「靴下」、「セーター」等である。しかし代替例として洗濯物の種類は、「男性用」又は「女性用」であってよいし、「大人用」又は「子ども用」であってもよい。

制御装置１は洗濯物の種類に応じて、回収された洗濯物を、別の場所にある洗濯場所に運搬するか、車両２の洗濯装置２６で洗濯するかを判定する。例えば制御装置１は、図８に示すように、種類が「シャツ」又は「靴下」である洗濯物Ｗ０１及びＷ０２を、車両２にて洗濯することを決定する。制御装置１は洗濯物ＤＢにおいて、洗濯物Ｗ０１及びＷ０２の洗濯場所を「車両内」に設定する。他方で制御装置１は、種類が「セーター」である洗濯物Ｗ０３を、洗濯場所の１つであるクリーニング店に運搬することを決定する。制御装置１は洗濯物ＤＢにおいて、洗濯物Ｗ０３の洗濯場所を「クリーニング店」に設定する。代替例として洗濯物Ｗ０３の洗濯場所はコインランドリーであってよい。

制御装置１は、洗濯物を洗濯場所に運搬することを決定すると、洗濯場所の候補を抽出する。洗濯場所の候補は、車両２の位置から所定距離内にある洗濯場所であってよい。ここでは図９に示すように、候補は３つのクリーニング店Ｃ０１、Ｃ０２及びＣ０３である。

制御装置１は、記憶部１３の洗濯場所ＤＢから、洗濯場所の候補ごとで洗濯中の衣類の情報を取得する。制御装置１は、候補ごとで洗濯中の洗濯物の量に応じて、運搬先の洗濯場所を決定してよい。例えば制御装置１は、クリーニング店Ｃ０１、Ｃ０２及びＣ０３について、洗濯物の量を次のように算出する。
クリーニング店Ｃ０１：シャツ１０点＋ジャケット７点＝１７点
クリーニング店Ｃ０２：ワンピース２点
クリーニング店Ｃ０３：ニット５点＋コート６点＝１１点

代替例として制御装置１は洗濯物の量を、上記のような洗濯物の点数ではなく、洗濯物の重量（単位：キログラム）で算出してよい。

制御装置１は、洗濯物の点数が最も少ないクリーニング店Ｃ０２を運搬先の洗濯場所として決定する。

車両２は、決定された洗濯場所へ移動する。車両２は洗濯場所に到着すると、車両２に設けられたコンベヤ又はロボットアーム等を用いて洗濯物を降ろす。代替例として洗濯物は、洗濯場所の担当者によって降ろされてよい。洗濯物は洗濯場所の洗濯担当者によって洗濯される。車両２は、洗濯が完了すると、洗濯後の洗濯物を受け取る。車両２は、受け取った洗濯物をユーザの自宅に配達する。

他方で制御装置１は、洗濯物を車両２にて洗濯することを決定すると、洗濯で用いる水の給水場所と車両２内で洗濯される洗濯物の量と車両２の走行ルートとに基づいて、給水すべき水の量を判定する。この例では、説明の簡便のため、車両２が現在停車中の場所は給水可能な場所である。

具体的には制御装置１は、車両２の走行ルートに沿った、次に停車する給水場所を特定する。給水場所の位置情報は、記憶部１３から取得されてよいし、又は制御装置１に接続された任意のサーバから取得されてよい。制御装置１は、現状で車両２に格納された洗濯物の量と、次の給水場所に到着するまでに回収する予定の別の洗濯物の量とを合計して合計値を算出する。回収する予定の別の洗濯物の量は、別のユーザ端末３から受信した回収要求の内容から推定されてよい。

記憶部１３は、算出された合計値と洗濯に必要な水の量との対応表を予め記憶する。制御装置１は、その対応表を参照することによって、算出された合計値から、洗濯に必要な水の量を判定する。制御装置１は、洗濯に必要な水の量から、現時点で車両２に格納されている水の量を減じることによって、現在停車中の場所で給水すべき水の量を算出する。車両２は、算出された量の水を現在停車中の場所で給水する。

制御装置１は、車両２内に設けられたコンベヤ又はロボットアーム等を用いて、洗濯物を洗濯装置２６に投入する。車両２の洗濯装置２６は洗濯物を洗濯する。制御装置１は洗濯が完了したと判定すると、車両２を制御して、洗濯後の洗濯物をユーザの自宅に配達させる。

制御装置１は、洗濯完了後の水を排水するための排水場所を、車両２の走行ルートに沿った場所から特定する。車両２は洗濯完了後、特定された排水場所にて、使用済みの水を排水する。

車両２はユーザの自宅に到着すると、図１０に示すようにドアを開いて、洗濯後の洗濯物Ｓ０２を提示すると共に、洗濯が完了した旨を表示部２４に表示する。ユーザＵ０１は洗濯物を受け取る。

図１１を参照して、制御装置１による制御方法が説明される。

ステップＳ１にて制御装置１は、ユーザ端末３から、洗濯物の回収要求を受信する。

ステップＳ２にて制御装置１は、ユーザ端末３のユーザのスケジュールを取得する。

ステップＳ３にて制御装置１は車両２を制御して、回収要求においてユーザによって指定された位置で洗濯物を回収させる。

ステップＳ４にて制御装置１は、回収された洗濯物を、洗濯場所に運搬するか、車両２内で洗濯するかを判定する。

ステップＳ４にて、回収された洗濯物を洗濯場所に運搬することが決定されたとき、ステップＳ５にて制御装置１は１以上の洗濯場所の候補のうち、どの洗濯場所に洗濯物を運搬するかを決定する。

ステップＳ６にて制御装置１は車両２を制御して、決定された洗濯場所に洗濯物を運搬させる。更に制御装置１は車両２を制御して、洗濯後の洗濯物を受け取らせる。

他方でステップＳ４にて、回収された洗濯物を車両２内で洗濯することが決定されたとき、ステップＳ７にて制御装置１は、洗濯で用いる水の給水場所と回収された洗濯物の量と車両２の走行ルートとに基づいて給水量を決定する。

ステップＳ８にて制御装置１は車両２を制御して給水を行い、洗濯装置２６にて洗濯物を洗濯させる。

ステップＳ９にて制御装置１は車両２を制御して、洗濯後の洗濯物を、指定された配達先に配達させる。

以上述べたように本実施形態によれば、制御装置１は車両２を制御する。車両２はユーザ端末３からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する。車両２は、回収した洗濯物を洗濯場所に運搬し、又は、回収した洗濯物を車両２内で洗濯する。車両２は、洗濯後の洗濯物を、ユーザによって指定された配達先に配達する。この構成により制御装置１は、ユーザが着用した洗濯物を旅行先で回収して、ユーザの自宅等の配達先に届けることができる。もって制御装置１は、ユーザが着用済みの洗濯物を持ち運ばなければならない煩わしさ、及び、ユーザが帰宅後に多くの洗濯物を洗濯しなければならない煩わしさを低減することができるので、旅行に対するユーザの満足度を向上させることができる。

また本実施形態によれば、制御装置１の制御部１１は、回収された洗濯物の種類を記憶部１３に記憶する。制御部１１は、洗濯物の種類に応じて、回収された洗濯物を洗濯場所に運搬するか車両２内で洗濯するかを決定する。この構成により制御装置１は、洗濯物の種類に応じた洗濯方法をきめ細やかに決定して、ユーザの満足度を向上させることができる。

また本実施形態によれば、制御部１１は、複数のユーザから複数の洗濯物を回収すると、各洗濯物の情報を各ユーザに対応付けて記憶部１３に記憶し、洗濯後の各洗濯物を各ユーザによって指定された位置に配達する制御を行う。この構成により制御装置１は、複数のユーザから複数の洗濯物を回収することが可能であり、この場合に、各洗濯物を確実に各ユーザに配達することができる。

また本実施形態によれば、制御部１１は、ユーザのスケジュールを取得し、スケジュールに応じて、配達先を決定する。この構成により制御装置１は配達先を柔軟に調整することができる。もって制御装置１は、洗濯が完了した後、その洗濯物を迅速にユーザに届けることができる。

また本実施形態によれば、制御部１１は、ユーザのスケジュールを取得し、スケジュールに応じて洗濯後の洗濯物を配達する時間帯を決定する。この構成により制御装置１は例えば、ユーザが不在の時間帯を避けて、洗濯物をユーザの自宅に配達することができるので、もって洗濯物を確実にユーザに配達することができる。

また本実施形態によれば、制御部１１は、回収された洗濯物を洗濯場所に運搬することを決定すると、洗濯場所の複数の候補の各々で洗濯中の洗濯物の量に応じて、運搬先の洗濯場所を決定する。この構成により制御装置１は、比較的多い量の洗濯物を洗濯している洗濯場所に洗濯を依頼することを避けることができるので、もって、洗濯場所にかかる負荷を分散することができ、また、洗濯を迅速に完了させることができる。

また本実施形態によれば、制御部１１は、回収された洗濯物を車両２内で洗濯することを決定すると、洗濯で用いる水の給水場所と、車両２内で洗濯される洗濯物の量と、車両２の走行ルートとに基づいて給水量を決定する。この構成により制御装置１は、洗濯の途中で水が不足することを回避することができるので、洗濯を確実に完了させることができる。またこの構成により制御装置１は適切な量の水を判定するので、必要以上の水を車両２に運搬させることを避けることができる。もって制御装置１は、車両で消費される電気等のエネルギーを改善することができる。

本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを１つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。

例えば、上記の実施形態において、制御装置１の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したＤＶＤ（Digital Versatile Disc）又はＣＤ－ＲＯＭ（Compact Disc Read Only Memory）などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。

Ｓ 情報処理システム
ＮＷ ネットワーク
１ 制御装置
１１ 制御部
１２ 通信部
１３ 記憶部
２ 車両
２１ 制御部
２２ 通信部
２３ 記憶部
２４ 表示部
２５ 撮像部
２６ 洗濯装置
３ ユーザ端末
３１ 制御部
３２ 通信部
３３ 記憶部
３４ 表示部
３５ 入力部

Claims (21)

1. 制御部を含み、ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置であって、前記制御部は、
   前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御を行い、
   回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御を行い、
   洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御を行い、
   前記制御部は、回収された前記洗濯物を前記洗濯場所に運搬することを決定すると、前記洗濯場所の複数の候補の各々で洗濯中の洗濯物の量に応じて、運搬先の洗濯場所を決定する、制御装置。
2. 制御部を含み、ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置であって、前記制御部は、
   前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御を行い、
   回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御を行い、
   洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御を行い、
   前記制御部は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯することを決定すると、洗濯で用いられる水の給水場所と、前記車両内で洗濯する洗濯物の量と、前記車両の走行ルートとに基づいて給水量を決定する、制御装置。
3. 請求項１又は２に記載の制御装置において、
   記憶部を更に含み、
   前記制御部は、回収された前記洗濯物の種類を前記記憶部に記憶する、制御装置。
4. 請求項３に記載の制御装置において、
   前記制御部は、前記洗濯物の種類に応じて、回収された前記洗濯物を前記洗濯場所に運搬するか前記車両内で洗濯するかを決定する、制御装置。
5. 請求項１乃至４のいずれか一項に記載の制御装置において、
   前記制御部は、複数のユーザから複数の洗濯物が回収されると、洗濯後の各洗濯物を各ユーザによって指定された位置に配達する制御を行う、制御装置。
6. 請求項１乃至５のいずれか一項に記載の制御装置において、
   前記制御部は、前記ユーザのスケジュールを取得し、前記スケジュールに応じて、前記配達先を決定する、制御装置。
7. 請求項１乃至５のいずれか一項に記載の制御装置において、
   前記制御部は、前記ユーザのスケジュールを取得し、前記スケジュールに応じて、洗濯後の洗濯物を配達する時間帯を決定する、制御装置。
8. 請求項１乃至７のいずれか一項に記載の制御装置が搭載された車両。
9. ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置としてのコンピュータに、
   前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御と、
   回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御と、
   洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御と、
   を含む動作を実行させ、
   前記動作は、回収された前記洗濯物を前記洗濯場所に運搬することを決定すると、前記洗濯場所の複数の候補の各々で洗濯中の洗濯物の量に応じて、運搬先の洗濯場所を決定することを含む、プログラム。
10. ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置としてのコンピュータに、
    前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御と、
    回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御と、
    洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御と、
    を含む動作を実行させ、
    前記動作は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯することを決定すると、洗濯で用いられる水の給水場所と、前記車両内で洗濯する洗濯物の量と、前記車両の走行ルートとに基づいて給水量を決定することを含む、プログラム。
11. 請求項９又は１０に記載のプログラムにおいて、
    前記制御装置は記憶部を含み、
    回収された前記洗濯物の種類を前記記憶部に記憶する動作を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
12. 請求項１１に記載のプログラムにおいて、
    前記洗濯物の種類に応じて、回収された前記洗濯物を前記洗濯場所に運搬するか前記車両内で洗濯するかを決定する動作を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
13. 請求項９乃至１２のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    複数のユーザから複数の洗濯物が回収されると、洗濯後の各洗濯物を各ユーザによって指定された位置に配達する制御を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
14. 請求項９乃至１３のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記ユーザのスケジュールを取得し、前記スケジュールに応じて、前記配達先を決定する動作を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
15. 請求項９乃至１３のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記ユーザのスケジュールを取得し、前記スケジュールに応じて、洗濯後の洗濯物を配達する時間帯を決定する動作を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
16. ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置による制御方法であって、
    前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御と、
    回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御と、
    洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御と、
    回収された前記洗濯物を前記洗濯場所に運搬することを決定すると、前記洗濯場所の複数の候補の各々で洗濯中の洗濯物の量に応じて、運搬先の洗濯場所を決定することと、
    を含む制御方法。
17. ユーザ端末と通信可能に接続された車両を制御する制御装置による制御方法であって、
    前記ユーザ端末からの回収要求に応じて、ユーザによって指定された位置で洗濯物を回収する制御と、
    回収された前記洗濯物を洗濯場所に運搬する制御、又は、回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯する制御と、
    洗濯後の洗濯物を、前記ユーザによって指定された配達先に配達する制御と、
    回収された前記洗濯物を前記車両内で洗濯することを決定すると、洗濯で用いられる水の給水場所と、前記車両内で洗濯する洗濯物の量と、前記車両の走行ルートとに基づいて給水量を決定することと、
    を含む制御方法。
18. 請求項１６又は１７に記載の制御方法において、
    前記制御装置は記憶部を含み、
    回収された前記洗濯物の種類を前記記憶部に記憶すること更に含む、制御方法。
19. 請求項１８に記載の制御方法において、
    前記洗濯物の種類に応じて、回収された前記洗濯物を前記洗濯場所に運搬するか前記車両内で洗濯するかを決定すること更に含む、制御方法。
20. 請求項１６乃至１９のいずれか一項に記載の制御方法において、
    複数のユーザから複数の洗濯物が回収されると、洗濯後の各洗濯物を各ユーザによって指定された位置に配達する制御を更に含む、制御方法。
21. 請求項１６乃至２０のいずれか一項に記載の制御方法において、
    前記ユーザのスケジュールを取得し、前記スケジュールに応じて、前記配達先を決定する動作を更に含む、制御方法。

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