JP7322754B2 - 制御装置、車両、プログラム及び制御方法 - Google Patents

Description

本開示は、制御装置、車両、プログラム及び制御方法に関する。

従来、旅行プランを提案し、そのプランが運転者によって選択されると経路案内を行うと共に、案内終了後に満足度についての評価をユーザから受け付けるナビゲーション装置が知られている（例えば特許文献１）。

特開２００９－２５８０２６号公報

上記のナビゲーション装置は、旅行者用の旅行プランを提案するものの、ユーザが旅行先に持参する荷物を低減することを考慮した処理を行わない。

かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、ユーザが旅行先に荷物を持参せずに旅行することを可能にする制御装置、車両、プログラム及び制御方法を提供することにある。

本開示の一実施形態に係る制御装置は、
車両を制御する制御装置であって、前記制御装置は制御部を含み、前記制御部は、
ユーザの属性情報に応じた商品を格納した車両、又は、前記属性情報に応じた役務を提供可能な車両を識別し、
前記車両を移動させて、前記ユーザの所在地で前記商品又は前記役務を提供する制御を行う。

本開示の一実施形態に係るプログラムは、
車両を制御する制御装置としてのコンピュータに、
ユーザの属性情報に応じた商品を格納した車両、又は、前記属性情報に応じた役務を提供可能な車両を識別することと、
前記車両を移動させて、前記ユーザの所在地で前記商品又は前記役務を提供する制御と、
を実行させる。

本開示の一実施形態に係る制御方法は、
車両を制御する制御装置による制御方法であって、
ユーザの属性情報に応じた商品を格納した車両、又は、前記属性情報に応じた役務を提供可能な車両を識別することと、
前記車両を移動させて、前記ユーザの所在地で前記商品又は前記役務を提供する制御と、
を含む。

本開示の一実施形態による制御装置、車両、プログラム及び制御方法によれば、ユーザが旅行先に荷物を持参せずに旅行することを可能にすることができる。

情報処理システムの概略図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 車両の構成を示すブロック図である。 ユーザ端末の構成を示すブロック図である。 属性情報ＤＢ(database)のデータ構造を示す図である。 車両ＤＢのデータ構造を示す図である。 スケジュールＤＢの構造を示す図である。 商品の提供を示す図である。 役務の提供を示す図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。

図１は、本実施形態の情報処理システムＳの概略図である。情報処理システムＳは、互いに通信可能に接続された制御装置１と車両２とユーザ端末３とを含む。図１では説明の簡便のため、制御装置１と車両２とユーザ端末３とは１つずつ図示される。しかし、制御装置１と車両２とユーザ端末３とのそれぞれの数はこれに限られない。制御装置１と車両２とユーザ端末３とは、例えば移動体通信網及びインターネットを含むネットワークＮＷを介して接続される。

制御装置１は、事業者による配車サービスの提供を支援するサーバであってよい。制御装置１は、例えば、配車事業者専用の施設、又はデータセンタを含む共用の施設に設置されてよい。代替例として、制御装置１は車両２に搭載されてよい。

車両２は、制御装置１によって制御される。車両２は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、ＨＶ、ＰＨＶ、ＥＶ、又はＦＣＶなどの任意の種類の自動車を含む。「ＨＶ」は、Hybrid Vehicleの略語である。「ＰＨＶ」は、Plug-in Hybrid Vehicleの略語である。「ＥＶ」は、Electric Vehicleの略語である。「ＦＣＶ」は、Fuel Cell Vehicleの略語である。車両２は、本実施形態では任意のレベルでその運転が自動化されるが、他の実施形態では運転手によって運転されてよい。自動化のレベルは、例えば、ＳＡＥのレベル分けにおけるレベル１からレベル５のいずれかである。「ＳＡＥ」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両２は、ＭａａＳ専用車両でもよい。「ＭａａＳ」は、Mobility as a Serviceの略語である。

ユーザ端末３は、ユーザにより所持される端末である。ユーザ端末３は例えば、携帯電話機、スマートフォン、若しくはタブレットを含むモバイル機器であってよく、又はＰＣであってよい。「ＰＣ」は、Personal Computerの略語である。

本実施形態の制御装置１が実行する処理の概要が説明される。制御装置１は車両２を制御する。制御装置１はユーザの属性情報に応じた商品を格納した車両、又は、属性情報に応じた役務を提供可能な車両を識別する。制御装置１は車両２を移動させて、ユーザの所在地で商品又は役務を提供させる。この構成により制御装置１は、旅行中のユーザに対し、そのユーザの属性情報に合った商品又は役務を提供することができるので、ユーザは旅行先に持参する自身の荷物を低減することができる。もって制御装置１は、ユーザが手ぶらで身軽に旅行することを可能にすることができる。

図２を参照して制御装置１の内部構成が詳細に説明される。

制御装置１は、制御部１１と通信部１２と記憶部１３とを含む。制御装置１の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。

制御部１１は例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）又はＭＰＵ（Micro Processing Unit）を含む１つ以上の汎用プロセッサを含む。制御部１１は、特定の処理に特化した１つ以上の専用プロセッサを含んでよい。制御部１１は、プロセッサを含む代わりに、１つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は例えば、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、又はＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）であってよい。

通信部１２は、ネットワークＮＷに接続するための、１つ以上の有線又は無線ＬＡＮ（Local Area Network）規格に対応する通信モジュールを含む。通信部１２は、４Ｇ（4th Generation）、又は５Ｇ（5th Generation）を含む１つ以上の移動体通信規格に対応するモジュールを含んでよい。通信部１２は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、ＡｉｒＤｒｏｐ（登録商標）、ＩｒＤＡ、ＺｉｇＢｅｅ（登録商標）、Ｆｅｌｉｃａ（登録商標）、又はＲＦＩＤを含む１つ以上の近距離通信の規格又は仕様に対応する通信モジュール等を含んでよい。通信部１２は、ネットワークＮＷを介して任意の情報を送信及び受信する。任意の情報は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）を利用して得られた位置情報を含む。

記憶部１３は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリであるが、これらに限られない。記憶部１３は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部１３は、制御部１１によって分析又は処理された結果の情報を記憶してよい。記憶部１３は、制御装置１の動作又は制御に関する各種情報等を記憶してよい。記憶部１３は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してよい。本実施形態の記憶部１３は、属性情報ＤＢ、車両ＤＢ、及びスケジュールＤＢを含む。代替例として、属性情報ＤＢ、車両ＤＢ、及びスケジュールＤＢは、制御装置１の外部の記憶装置に記憶されてよい。

図３を参照して車両２の内部構成が詳細に説明される。

車両２は、制御部２１と通信部２２と記憶部２３と表示部２４と撮像部２５とを含む。車両２の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。本実施形態における制御部２１と通信部２２と記憶部２３とのハードウェア構成は、制御装置１の制御部１１と通信部１２と記憶部１３とのハードウェア構成と同一である。よってここでの説明は省略する。

表示部２４は表示用インタフェースであり、例えばパネルディスプレイを含む。表示部２４は、記憶部２３から読み出された情報、撮像部２５が撮像した画像、又は、制御部２１が生成した情報を表示してよい。

撮像部２５はカメラを含み、周囲を撮像することができる。撮像部２５は分析のために、撮像した画像を記憶部２３に記録し又は制御部２１に送信してよい。

図４を参照してユーザ端末３の内部構成が詳細に説明される。

ユーザ端末３は制御部３１と通信部３２と記憶部３３と表示部３４と入力部３５とを含む。ユーザ端末３の各構成要素は、例えば専用線を介して互いに通信可能に接続される。本実施形態における制御部３１と通信部３２と記憶部３３と表示部３４とのハードウェア構成は、車両２の制御部２１と通信部２２と記憶部２３と表示部２４とのハードウェア構成と同一である。よってここでの説明は省略する。

入力部３５は、ユーザ入力を検出し、入力情報を制御部３１に送る入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、パネルディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、音声入力を受け付けるマイクロフォン、又はＩＣカードリーダであるが、これらに限られない。

以下、本実施形態の情報処理システムＳで実行される処理が詳細に説明される。ここでは一例として、ユーザ端末３のユーザが観光地へ出発する場面が説明される。そのユーザのユーザＩＤはＵ０１である。

ユーザはユーザ端末３を操作して属性情報を入力する。属性情報は、趣味又は嗜好の情報と、旅行先の情報と、同伴者の情報とを含む。追加的に又は代替的に、他の情報が属性情報に含まれてよい。

ユーザ端末３は、入力された属性情報を制御装置１に送信する。制御装置１は、属性情報を取得すると、図５に示すように、ユーザＵ０１に対応付けて属性情報を記憶部１３の属性情報ＤＢに格納する。

制御装置１の記憶部１３は車両ＤＢを含む。図６に示すように、車両ＤＢは車両ＩＤに対応付けて、「趣味又は嗜好」と「旅行先」と「同伴者」と「提供時期」と「提供される商品又は役務」との情報とを記憶する。

「提供される商品又は役務」として記憶された「カメラ」は車両Ｖ０１にて提供される商品である。カメラの種類は任意であり、例えばメーカー提供の最新の一眼レフカメラであってよい。提供される商品はこれらに限られず、代替例として三脚、望遠鏡、ベビーカー、登山グッズ又は衣服が提供されてよい。別の代替例として、１つの車両２にて複数の商品が提供されてよい。

「授乳室」は車両Ｖ０２にて提供される役務、すなわちサービスである。提供される役務はこれに限られず、代替例として託児所、ドレッサー、コインランドリー、両替所、カフェ、土産店又は写真撮影所が提供されてよい。写真撮影所が提供される場合、車両２に備えられた撮像部２５によって、又は、車両２と通信可能に接続された無人航空機（例えばドローン）によって、写真が撮影される。撮影された写真は写真撮影所にて例えばムービー又はアルバムの形態に編集されて媒体に格納され、予め登録されたユーザの自宅に郵送されてよい。代替例として、撮影された写真はユーザ端末３に送信されてよい。

制御装置１は、属性情報に応じた商品を格納した車両２、又は、属性情報に応じた役務を提供可能な車両２を識別する。具体的には制御装置１は、入力された属性情報の少なくとも１つが一致するレコードを車両ＤＢで検索する。図５及び６に示す例では、ユーザＵ０１の「趣味又は嗜好」として入力された「写真撮影」との情報が、図６の車両Ｖ０１に対応付けて記憶された「写真撮影」の情報と一致する。制御装置１は車両Ｖ０１を、配車対象の車両２として識別する。

図５及び６に示す例では更に、ユーザＵ０１の「同伴者」として入力された「子（乳児）」との情報が、図６の車両Ｖ０２に対応付けて記憶された「乳児」の情報と一致する。制御装置１は車両Ｖ０２を、配車対象の車両２として識別する。

本実施形態では上記のように車両Ｖ０１と車両Ｖ０２とが識別される。

説明の便宜のため、車両Ｖ０１に関して実行される処理が先に説明される。

制御装置１は、図６に示す車両ＤＢを参照して、車両Ｖ０１の提供時期を検索する。制御装置１は、車両Ｖ０１の提供時期が「観光地散策時」であると判定する。制御装置１は、図７に示すスケジュールＤＢを参照する。スケジュールＤＢは、時間帯と予定との情報を対応付けて記憶する。制御装置１はスケジュールＤＢからユーザの当日のスケジュールの情報を取得して、ユーザが観光地Ａを訪問することを識別する。

制御装置１は、ユーザの訪問地とその訪問地の到着時刻とを識別する。具体的には制御装置１は、ユーザのスケジュールから、ユーザが観光地Ａを訪問することと、観光地Ａの到着時刻が１３：００であると判定する。換言すれば、観光地Ａは１３：００におけるユーザの所在地である。制御装置１は、１３：００に観光地Ａに車両Ｖ０１を配車することを決定する。

制御装置１は、１３：００に車両Ｖ０１を観光地Ａに移動させる。制御装置１は観光地Ａで商品を提供する制御を行う。具体的には図８に示すように、車両Ｖ０１は観光地Ａに到着すると、ドアを開いてカメラＣ０１を提示する。

追加の例として、表示部２４ａは商品又は役務の利用方法を説明する情報を提供してよい。例えば表示部２４ａは、カメラＣ０１の利用方法を説明する動画を再生してよい。追加的に又は代替的に、車両Ｖ０１は、カメラＣ０１の利用方法を説明する音声を出力してよい。

車両２は表示部２４にてカメラＣ０１を持参したことと、カメラＣ０１の貸与価格がＸＸ円であることを表示する。ユーザは表示された価格で車両２にて決済を行って、カメラＣ０１を利用することができる。追加の例として、表示部２４は、カメラＣ０１の利用期限を表示してよい。

代替例として、貸与価格は調整可能である。カメラＣ０１が過去に任意のユーザに貸与された回数は記憶部１３に記憶されてよい。制御装置１は車両Ｖ０１によってカメラＣ０１が提示される前に、そのカメラＣ０１が過去に貸与された貸与回数を識別し、貸与回数に応じて貸与価格を調整してよい。例えば、貸与された回数が多いほどカメラＣ０１は使い古されているため、貸与価格は低く調整されてよい。

代替例として車両Ｖ０１は、ユーザ選択に応じて、カメラＣ０１を貸与するのではなく販売してよい。このとき表示部２４は貸与価格ではなく販売価格を表示する。

別の代替例として、制御装置１は、属性情報に応じた等級の商品又は役務を提供する制御を行ってよい。例えば制御装置１は、属性情報として、「趣味又は嗜好」である「写真撮影」の経験年数を入力するようユーザに要求してよい。制御装置１は、経験年数が所定値を超えると判定すると、ハイエンドのカメラＣ０１を提示してよい。反対に制御装置１は、経験年数が所定値未満であると判定すると、初心者用のカメラＣ０１を提示してよい。

車両Ｖ０２に関して実行される処理が以下で説明される。

制御装置１は図６に示す車両ＤＢを参照して、車両Ｖ０２の提供時期が「授乳室のない施設での滞在時」であると判定する。制御装置１は図７に示すスケジュールＤＢを参照して、ユーザが授乳室のない施設に滞在するか否かを判定する。具体的には制御装置１はスケジュールＤＢから、ユーザが、施設の一例である神社Ｂ及びホテルＣを訪問することを識別すると、任意のデータベースを検索して、神社Ｂ及びホテルＣで授乳室が提供されているか否かを判定する。ここでは一例として、制御装置１は、神社Ｂで授乳室が提供されていないと判定する場合を説明する。

制御装置１は、ユーザの訪問地とその訪問地の到着時刻とを識別する。具体的には制御装置１は、ユーザのスケジュールから、ユーザが神社Ｂを訪問することと、神社Ｂの到着時刻が１５：００であることとを識別する。換言すれば、神社Ｂは１５：００におけるユーザの所在地である。制御装置１は、１５：００に神社Ｂへ車両Ｖ０２を配車することを決定する。

制御装置１は、ユーザが訪問地に到着する前に、車両Ｖ０２を訪問地に移動させてよい。具体的には制御装置１は、ユーザが１５：００に神社Ｂに到着する前に、車両Ｖ０２を神社Ｂに移動させてよい。このように制御装置１は、車両Ｖ０２を神社Ｂに先回りして移動させる。

制御装置１は車両Ｖ０２を制御して、ユーザの所在地で役務を提供する制御を行う。具体的には車両Ｖ０２は、ユーザが神社Ｂに到着したことを識別すると、図９に示すようにドアを開いて、ユーザに授乳室を提供する。表示部２４は、授乳室が利用可能であることを表示する。

追加の例として車両Ｖ０１及び車両Ｖ０２は、ユーザに商品又は役務を提供するときに、そのユーザから任意の荷物（例えば着用済みの衣服）を預かって、任意の場所で洗濯した後、予め登録された自宅に配達してよい。

図１０を参照して、制御装置１による制御方法が説明される。ここでは一例として、商品を提供する処理が先に説明され、役務を提供する処理が後に説明される。

ステップＳ１にて制御装置１は、ユーザ端末３からユーザの属性情報を取得する。

ステップＳ２にて制御装置１は、ユーザの属性情報に応じた商品を格納した車両２、又は、属性情報に応じた役務を提供可能な車両２を識別する。

ステップＳ３にて制御装置１は、スケジュールＤＢを参照して、ユーザのスケジュールの情報を取得する。

ステップＳ４にて制御装置１は、車両２をユーザの所在地に移動させる。

ステップＳ５にて制御装置１は、ユーザの所在地にて、車両２からユーザへ商品を提供させる。

ステップＳ６にて制御装置１は、ユーザのスケジュールからユーザの訪問地を識別し、訪問地で提供されていない役務を識別する。

ステップＳ７にて制御装置１は、スケジュールから、ユーザの訪問地と訪問地の到着時刻とを識別すると、ユーザが到着時刻に訪問地に到着する前に、車両２を訪問地に移動させる。

ステップＳ８にて制御装置１は、ステップＳ６にて識別された役務を車両２からユーザへ提供させる。

以上述べたように本実施形態によれば、制御装置１はユーザの属性情報に応じた商品を格納した車両２、又は、属性情報に応じた役務を提供可能な車両２を識別する。制御装置１は車両２を移動させて、ユーザの所在地で商品又は役務を提供させる。この構成により制御装置１は、ユーザの属性に合った商品又は役務をユーザに提供することができるので、ユーザは旅行先に自身の荷物を持参せずに旅行することができる。もって制御装置１は、ユーザが手ぶらで身軽に旅行することを可能にすることができる。

また本実施形態によれば、商品又は役務を提供することは、商品又は役務の利用方法を説明する情報を提供することを含む。この構成により制御装置１は、ユーザが利用方法を理解することを支援することができるので、ユーザ満足度を向上させることができる。

また本実施形態によれば、制御装置１は、商品又は役務として、ユーザの属性情報に応じた等級のものを提供する。この構成により制御装置１は、ユーザの経験又は習熟度に応じた商品又は役務をユーザに提供することができるので、ユーザ満足度を向上させることができる。

また本実施形態によれば、商品を提供することは、商品を販売又は貸与することを含む。この構成により制御装置１は、ユーザが商品を購入するか借りるかを選択することを可能にするので、ユーザのニーズを満たすことができる。

また本実施形態によれば、制御装置１は、商品を貸与するとき、商品の過去の貸与回数に応じて貸与価格を調整する。この構成により制御装置１は、商品の状態に合わせた柔軟な価格設定が可能である。

また本実施形態によれば、制御装置１は、ユーザのスケジュールを取得し、スケジュールからユーザの訪問地と訪問地の到着時刻とを識別する。制御装置１は更に、ユーザの訪問地と到着時刻とに応じて、商品又は役務を提供する制御を行う。この構成により制御装置１は、ユーザの訪問地と到着時刻とを識別することができるので、もって車両２から商品又は役務を確実にユーザに提供することができる。

また本実施形態によれば、制御装置１は、識別された訪問地で提供されていない商品又は役務を識別し、識別された商品又は役務を提供する制御を行う。この構成により制御装置１は、特定の商品又は役務が提供されないことによりユーザが感じる不便を低減し、もって、ユーザの旅行体験を向上させることができる。

また本実施形態によれば、制御装置１は、ユーザが到着時刻に訪問地に到着する前に、車両２を訪問地に移動させる。この構成により制御装置１は、車両２がユーザの訪問地に先回りすることを可能にする。もってユーザは、訪問地に到着した後すぐに商品又は役務を利用することができる。

本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段又は各ステップに含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップを１つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。

例えば、上記の実施形態において、制御装置１の機能又は処理の全部又は一部を実行するプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したＤＶＤ（Digital Versatile Disc）又はＣＤ－ＲＯＭ（Compact Disc Read Only Memory）などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。本開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。

Ｓ 情報処理システム
ＮＷ ネットワーク
１ 制御装置
１１ 制御部
１２ 通信部
１３ 記憶部
２ 車両
２１ 制御部
２２ 通信部
２３ 記憶部
２４、２４ａ 表示部
２５ 撮像部
３ ユーザ端末
３１ 制御部
３２ 通信部
３３ 記憶部
３４ 表示部
３５ 入力部

Claims (17)

1. 車両を制御する制御装置であって、
   前記制御装置は制御部と通信部と記憶部とを含み、前記通信部を介して前記車両と通信可能であり、
   前記制御部は、
   前記記憶部に記憶された情報から、ユーザの属性情報に応じた車両であって前記属性情報に応じた商品又は役務を提供可能な車両を識別し、
   前記通信部を介して前記車両を移動させて、前記ユーザの所在地で前記商品又は前記役務を提供する制御を行い、
   前記制御部は、
   前記ユーザのスケジュールを取得し、
   前記スケジュールから前記ユーザの訪問地と前記訪問地の到着時刻とを識別し、
   前記ユーザの訪問地と前記到着時刻とに応じて、前記商品又は前記役務を提供する制御を行う、
   制御装置。
2. 請求項１に記載の制御装置において、
   前記商品又は前記役務を提供することは、前記商品又は前記役務の利用方法を説明する情報を提供することを含む、制御装置。
3. 請求項１又は２に記載の制御装置において、
   前記制御部は、前記商品又は前記役務として、前記ユーザの属性情報に応じた等級のものを提供する制御を行う、制御装置。
4. 請求項１乃至３のいずれか一項に記載の制御装置において、
   前記商品を提供することは、前記商品を販売又は貸与することを含む、制御装置。
5. 請求項４に記載の制御装置において、
   前記制御部は、前記商品を貸与するとき、前記商品の過去の貸与回数に応じて貸与価格を調整する、制御装置。
6. 請求項１乃至５のいずれか一項に記載の制御装置において、
   前記制御部は、前記ユーザが前記到着時刻に前記訪問地に到着する前に、前記車両を前記訪問地に移動させる、制御装置。
7. 請求項１乃至６のいずれか一項に記載の制御装置が搭載された車両。
8. 車両を制御する制御装置であって制御部と通信部と記憶部とを含み前記通信部を介して前記車両と通信可能な制御装置としてのコンピュータに、
   前記記憶部に記憶された情報から、ユーザの属性情報に応じた車両であって前記属性情報に応じた商品又は役務を提供可能な車両を識別することと、
   前記通信部を介して前記車両を移動させて、前記ユーザの所在地で前記商品又は前記役務を提供する制御と、
   前記ユーザのスケジュールを取得することと、
   前記スケジュールから前記ユーザの訪問地と前記訪問地の到着時刻とを識別することと、
   前記ユーザの訪問地と前記到着時刻とに応じて、前記商品又は前記役務を提供する制御と、
   を実行させるプログラム。
9. 請求項８に記載のプログラムにおいて、
   前記商品又は前記役務を提供することは、前記商品又は前記役務の利用方法を説明する情報を提供することを含む、プログラム。
10. 請求項８又は９に記載のプログラムにおいて、
    前記商品又は前記役務として、前記ユーザの属性情報に応じた等級のものを提供する制御を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
11. 請求項８乃至１０のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記商品を提供することは、前記商品を販売又は貸与することを含む、プログラム。
12. 請求項１１に記載のプログラムにおいて、
    前記商品を貸与するとき、前記商品の過去の貸与回数に応じて貸与価格を調整する動作を前記コンピュータに更に実行させる、プログラム。
13. 車両を制御する制御装置による制御方法であって、
    前記制御装置は制御部と通信部と記憶部とを含み、前記通信部を介して前記車両と通信可能であり、
    前記記憶部に記憶された情報から、ユーザの属性情報に応じた車両であって前記属性情報に応じた商品又は役務を提供可能な車両を識別することと、
    前記車両を移動させて、前記ユーザの所在地で前記商品又は前記役務を提供する制御と、
    前記ユーザのスケジュールを取得することと、
    前記スケジュールから前記ユーザの訪問地と前記訪問地の到着時刻とを識別することと、
    前記ユーザの訪問地と前記到着時刻とに応じて、前記商品又は前記役務を提供する制御と、
    を含む制御方法。
14. 請求項１３に記載の制御方法において、
    前記商品又は前記役務を提供することは、前記商品又は前記役務の利用方法を説明する情報を提供することを含む、制御方法。
15. 請求項１３又は１４に記載の制御方法において、
    前記商品又は前記役務として、前記ユーザの属性情報に応じた等級のものを提供する制御を更に含む、制御方法。
16. 請求項１３乃至１５のいずれか一項に記載の制御方法において、
    前記商品を提供することは、前記商品を販売又は貸与することを含む、制御方法。
17. 請求項１６に記載の制御方法において、
    前記商品を貸与するとき、前記商品の過去の貸与回数に応じて貸与価格を調整することを更に含む、制御方法。

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