JP2023023275A - ユーザ装置、基地局及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サービングセルである第1セル及び当該第1セルと同じ周波数に属する第2セルが設定される場合において、第2セルに対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能とするユーザ装置、基地局及び通信方法を提供する。【解決手段】移動通信システムにおいて、サービングセルである第1セルC1及び第1セルと同じ周波数に属する第2セルC2を管理する基地局200によって第1セル及び第2セルが設定されるユーザ装置100は、第2セルへの上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、タイミングアドバンスに対応付けられ、第2セルを一意に識別するセル識別子と、を含むMAC制御要素を、基地局から受信する受信部と、セル識別子に基づいて、タイミングアドバンスにより送信タイミングを調整する対象セルとして、第2セルを特定する制御部と、を備える。【選択図】図18

Description

本発明は、移動通信システムで用いるユーザ装置、基地局及び通信方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、MIMO(multi-input multi-output)の拡張として、複数送受信ポイント(TRP:Transmission/Reception Point)伝送の導入が検討されている。
複数TRP伝送のシナリオにおいて、サービングセルである第1セル及び当該第1セルと同じ周波数(イントラ周波数)に属する第2セルがユーザ装置に設定され、ユーザ装置が第1セルをサービングセルとして維持しつつ、第2セルとのデータ通信を行うモデルが想定されている(非特許文献1乃至3参照)。ここで、第2セルは、第1セルとは異なるTRPにより構成され、且つ物理セル識別子(PCI)が第1セルとは異なるセル(cell having TRP with different PCI)である。
ところで、セルから離れた位置にいるユーザ装置は、伝搬遅延を補償するために、セルから近い位置にいるユーザ装置に比べて、早いタイミングで上りリンク信号の送信を行う。具体的には、ユーザ装置は、基地局からのタイミングアドバンスに基づいて、上りリンク信号の送信タイミングを調整する。
上述の複数TRP伝送シナリオにおいて、ユーザ装置は、第1セル及び第2セルのそれぞれに対して上りリンク信号の送信タイミング調整を行うことが必要であると考えられる。しかしながら、第2セルに対する上りリンク送信タイミングの調整方法は実現されておらず、第2セルに対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御できない懸念がある。
そこで、本発明は、サービングセルである第1セル及び当該第1セルと同じ周波数に属する第2セルが設定される場合において、第2セルに対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能とするユーザ装置、基地局及び通信方法を提供することを目的とする。
第1の態様に係るユーザ装置(100)は、サービングセルである第1セル(C1)及び前記第1セル(C1)と同じ周波数に属する第2セル(C2)を管理する基地局(200)によって前記第1セル(C1)及び前記第2セル(C2)が設定されるユーザ装置(100)である。前記ユーザ装置は、前記第2セル(C2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、前記タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であって前記第2セル(C2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素を、前記基地局(200)から受信する受信部(112)と、前記セル識別子に基づいて、前記タイミングアドバンスにより前記送信タイミングを調整する対象セルとして、前記第2セル(C2)を特定する制御部(120)と、を備える。
第2の態様に係る基地局(200)は、サービングセルである第1セル(C1)及び前記第1セル(C1)と同じ周波数に属する第2セル(C2)をユーザ装置(100)に設定する基地局(200)である。前記基地局は、前記第2セル(C2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、前記タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であって前記第2セル(C2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成する制御部(230)と、前記MAC CEを前記ユーザ装置(100)に送信する送信部(211)と、を備える。
第3の態様に係る通信方法は、サービングセルである第1セル(C1)及び前記第1セル(C1)と同じ周波数に属する第2セル(C2)を管理する基地局(200)によって前記第1セル(C1)及び前記第2セル(C2)が設定されるユーザ装置(100)が実行する通信方法である。前記通信方法は、前記第2セル(C2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、前記タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であって前記第2セル(C2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素を、前記基地局(200)から受信するステップと、前記セル識別子に基づいて、前記タイミングアドバンスにより前記送信タイミングを調整する対象セルとして、前記第2セル(C2)を特定するステップと、を備える。
本発明の一態様によれば、サービングセルである第1セル及び当該第1セルと同じ周波数に属する第2セルが設定される場合において、第2セルに対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能とするユーザ装置、基地局及び通信方法を提供できる。
実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおけるプロトコルスタックの構成例を示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける上りフレームと下りフレームとの関係を説明するための説明図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける想定シナリオを示す図である。 実施形態に係る想定シナリオにおける基本的なプロシージャを示す図である。 実施形態に係るUEの構成を示す図である。 実施形態に係る基地局の構成を示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第1動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第1動作例を説明する説明図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第2動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第2動作例を説明する説明図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第3動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第4動作例のシーケンス(その1)を示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第4動作例のシーケンス(その2)を示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第5動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第6動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第7動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第8動作例のシーケンスを示す図である。 実施形態に係る移動通信システムにおける第8動作例のMAC CEを説明する説明図である。
図面を参照しながら、実施形態に係る移動通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(移動通信システムの構成)
図1を参照して、実施形態に係る移動通信システム1の構成について説明する。移動通信システム1は、例えば、3GPPの技術仕様(Technical Specification:TS)に準拠したシステムである。以下において、移動通信システム1として、3GPP規格の第5世代システム(5th Generation System:5GS)、すなわち、NR(New Radio)に基づく移動通信システムを例に挙げて説明する。
移動通信システム1は、ネットワーク10と、ネットワーク10と通信するユーザ装置(User Equipment:UE)100とを有する。ネットワーク10は、5Gの無線アクセスネットワークであるNG-RAN(Next Generation Radio Access Network)20と、5Gのコアネットワークである5GC(5G Core Network)30とを含む。
UE100は、ユーザにより利用される装置である。UE100は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話端末、タブレット端末、ノートPC、通信モジュール、又は通信カードなどの移動可能な装置である。UE100は、車両(例えば、車、電車など)又はこれに設けられる装置であってよい。UE100は、車両以外の輸送機体(例えば、船、飛行機など)又はこれに設けられる装置であってよい。UE100は、センサ又はこれに設けられる装置であってよい。なお、UE100は、移動局、移動端末、移動装置、移動ユニット、加入者局、加入者端末、加入者装置、加入者ユニット、ワイヤレス局、ワイヤレス端末、ワイヤレス装置、ワイヤレスユニット、リモート局、リモート端末、リモート装置、又はリモートユニット等の別の名称で呼ばれてもよい。
NG-RAN20は、複数の基地局200を含む。各基地局200は、少なくとも1つのセルを管理する。セルは、通信エリアの最小単位を構成する。例えば、1つのセルは、1つの周波数(キャリア周波数)に属し、1つのコンポーネントキャリアにより構成される。用語「セル」は、無線通信リソースを表すことがあり、UE100の通信対象を表すこともある。各基地局200は、自セルに在圏するUE100との無線通信を行うことができる。基地局200は、RANのプロトコルスタックを使用してUE100と通信する。基地局200は、UE100へ向けたNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し、NGインターフェイスを介して5GC30に接続される。このようなNRの基地局200は、gNodeB(gNB)と称されることがある。
5GC30は、コアネットワーク装置300を含む。コアネットワーク装置300は、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function)及び/又はUPF(User Plane Function)を含む。AMFは、UE100のモビリティ管理を行う。UPFは、ユーザプレーン処理に特化した機能を提供する。AMF及びUPFは、NGインターフェイスを介して基地局200と接続される。
図2を参照して、実施形態に係る移動通信システム1におけるプロトコルスタックの構成例について説明する。
UE100と基地局200との間の無線区間のプロトコルは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、RRC(Radio Resource Control)レイヤとを有する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100のPHYレイヤと基地局200のPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
物理チャネルは、時間領域における複数のOFDMシンボルと周波数領域における複数のサブキャリアとで構成される。1つのサブフレームは、時間領域で複数のOFDMシンボルで構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数のサブキャリアとで構成される。フレームは、10msで構成されることができ、1msで構成された10個のサブフレームを含むことができる。サブフレーム内には、サブキャリア間隔に応じた数のスロットが含まれることができる。
物理チャネルの中で、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、例えば、下りリンクスケジューリング割り当て、上りリンクスケジューリンググラント、及び送信電力制御等の目的で中心的な役割を果たす。
NRでは、UE100は、システム帯域幅(すなわち、セルの帯域幅)よりも狭い帯域幅を使用できる。基地局200は、連続するPRBからなる帯域幅部分(BWP)をUE100に設定する。UE100は、アクティブなBWPにおいてデータ及び制御信号を送受信する。UE100には、例えば、最大4つのBWPが設定可能である。各BWPは、異なるサブキャリア間隔を有していてもよいし、周波数が相互に重複していてもよい。UE100に対して複数のBWPが設定されている場合、基地局200は、ダウンリンクにおける制御によって、どのBWPをアクティブ化するかを指定できる。これにより、基地局200は、UE100のデータトラフィックの量等に応じてUE帯域幅を動的に調整でき、UE電力消費を減少させ得る。
基地局200は、例えば、サービングセル上の最大4つのBWPのそれぞれに最大3つの制御リソースセット(CORESET:control resource set)を設定できる。CORESETは、UE100が受信すべき制御情報のための無線リソースである。UE100には、サービングセル上で最大12個のCORESETが設定され得る。各CORESETは、0乃至11のインデックスを有する。例えば、CORESETは、6つのリソースブロック(PRB)と、時間領域内の1つ、2つ、又は3つの連続するOFDMシンボルとにより構成される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。UE100のMACレイヤと基地局200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。基地局200のMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤと基地局200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
PDCPレイヤの上位レイヤとしてSDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤが設けられていてもよい。SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤは、コアネットワークがQoS制御を行う単位であるIPフローとAS(Access Stratum)がQoS制御を行う単位である無線ベアラとのマッピングを行う。
RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCレイヤと基地局200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。UE100のRRCと基地局200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態にある。UE100のRRCと基地局200のRRCとの間にRRC接続がない場合、UE100はRRCアイドル状態にある。UE100のRRCと基地局200のRRCとの間のRRC接続がサスペンドされている場合、UE100はRRCインアクティブ状態にある。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、UE100のセッション管理及びモビリティ管理を行う。UE100のNASレイヤとコアネットワーク装置300(AMF)のNASレイヤとの間では、NASシグナリングが伝送される。なお、UE100は、無線インターフェイスのプロトコル以外にアプリケーションレイヤ等を有する。
(上りリンク送信タイミングの調整方法)
図3を参照して、実施形態に係る移動通信システム1における上りリンク送信タイミングの調整方法の例について説明する。すなわち、上りリンク送信タイミングの同期を取る方法について説明する。
基地局200は、管理するセル内の各UE100から上りリンク信号の受信タイミングを所定の時間範囲内に収めるために、各UE100の上りリンク信号の送信タイミングを制御する。基地局200は、UE100が上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンス(以下、TA)を決定する。基地局200は、各UE100へ決定したTAを提供する。
UE100は、下りフレームタイミングを基準として、上りリンク送信のタイミングを調整する。UE100は、下りフレームに対する上りフレームタイミングを調整するためにTAを使用する。図4に示すように、UE100は、(NTA+NTA,offset)Tcの時間だけ、i番目の下りフレームに対して、i番目の上りフレームを前にずらす。UE100は、例えば、以下の式を用いて、下りフレームに対してずらす調整値(TTA)を算出する。
Figure 2023023275000002
NTAは、基地局200(セル)から通知されるTA(TA)に基づいて算出される値(TA値と適宜称する)である。NTAは、式2及び式3により算出できる。
式2におけるTA(TA)は、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)に含まれるタイミングアドバンスコマンド(TAコマンド)の値である。UE100は、TAコマンドの受信に応じて、保持しているTA値(NTA_old)から新たなTA値(NTA_NEW)を算出する。式3におけるTA(TA)は、ランダムアクセス応答に含まれるタイミングアドバンスの値である。なお、μは、サブキャリア間隔設定である。
NTA,offsetは、調整値(TTA)を算出するために用いられる固定のオフセット値である。NTA,offsetは、基地局200(セル)から通知されてよい。UE100は、基地局200からNTA,offsetを通知されない場合、デフォルト値としてNTA,offsetを決定してよい。UE100は、周波数帯、MR-DCの有無、NR・NB-IoTの共存の有無などの条件によりオフセット値(NTA,offset)を決定してよい。UE100は、例えば、以下の表1を用いてオフセット値(NTA,offset)を決定してよい。
Figure 2023023275000003
Tcは、基本時間ユニットである。Tcは、予め定められた固定値である。UE100は、Tcの情報を予め保持している。Tcは、例えば、0.509nsである。
上りリンク送信のタイミングを調整する基準となる下りフレームタイミングは、下りフレームの先頭のタイミングである。具体的には、下りフレームタイミングは、下りフレームの(時間内に)最初に検出したパスを基地局200(具体的には、基準セル)から受信した時間として規定される。なお、上りフレーム及び下りフレームを構成する無線フレームは、10個の1msのサブフレームで構成される。各フレームは、5個のサブフレームからなる2個の同じサイズのハーフフレームに分割される。
UE100は、BWPにおいて送信される参照信号(SSB:SS/PBCH Block)に含まれる同期信号を用いて、下りタイミングの同期を行うことで、SSBを受信したBWPにおける下りフレームタイミングを把握することができる。
なお、SSBは、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、PBCH(Physical Broadcast Channel)、及び復調参照信号(DMRS)を含む。例えば、SSBは、時間領域において連続した4つのOFDMシンボルから構成されてもよい。また、SSBは、周波数領域において連続した240サブキャリア(すなわち、20リソースブロック)から構成されてもよい。PBCHは、マスタ情報ブロック(MIB)を運ぶ物理チャネルである。
(想定シナリオ)
図4を参照して、実施形態に係る移動通信システム1における想定シナリオについて説明する。
基地局200は、TRP201#1と、TRP201#2と、DU(Distributed Unit)202と、CU(central unit)203とを有する。図4において、基地局200がDU202及びCU203に分離されている一例を示しているが、基地局200がDU202及びCU203に分離されていなくてもよい。また、基地局200のTRP201の数が2つである一例を示しているが、基地局200のTRP201の数が3つ以上であってもよい。
TRP201#1及びTRP201#2は、分散して配置され、互いに異なるセルを構成する。具体的には、TRP201#1はセルC1を形成し、TRP201#2はセルC2を形成する。
セルC1及びセルC2は、同じ周波数に属する。セルC1及びセルC2は、物理セル識別子(PCI)が互いに異なる。すなわち、セルC2は、セルC1に対応するTRP201#1とは異なるTRP#2により構成され、且つPCIがセルC1とは異なるセル(cell having TRP with different PCI)である。図4において、セルC2のカバレッジがセルC1のカバレッジ内にある一例を示しているが、セルC2のカバレッジは、セルC1のカバレッジと少なくとも一部が重複していればよい。
DU202は、TRP201#1及びTRP201#2を制御する。換言すると、TRP201#1及びTRP201#2は、同一のDU202の配下にある。DU202は、上述のプロトコルスタックに含まれる下位レイヤ、例えば、RLCレイヤ、MACレイヤ及びPHYレイヤを含むユニットである。DU202は、フロントホールインターフェイスであるF1インターフェイスを介してCU203と接続される。
CU203は、DU202を制御する。CU203は、上述のプロトコルスタックに含まれる上位レイヤ、例えば、RRCレイヤ、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤを含むユニットである。CU203は、バックホールインターフェイスであるNGインターフェイスを介してコアネットワーク(5GC30)と接続される。
UE100は、RRCコネクティッド状態にあり、基地局200との無線通信を行う。NRは、ミリ波帯といった高周波数帯による広帯域伝送が可能であるが、このような高周波数帯の電波における電波減衰を補うために、基地局200とUE100との間でビームフォーミングを利用し、高いビーム利得を得ている。基地局200及びUE100は、ビームペアを確立する。
UE100は、サービングであるセルC1(TRP201#1)とのデータ通信を行う。具体的には、UE100は、送信設定指示子(TCI)状態#1に対応するビームを用いてセルC1とのデータ通信を行う。UE100には、セルC1に加えて、非サービングセルであるセル2が設定される。例えば、UE100には、セルC2に対するビーム測定を行うためのSSB(SS/PBCH Block)、及びセル2とのデータ通信を行うための無線リソースがセルC1から設定される。
UE100は、セルC2に対するビーム測定の結果をセルC1に報告する。基地局200(DU202)は、UE100からのビーム測定結果をセルC1において受信し、ビーム測定結果に基づいて、セルC2のビームに対応するTCI状態#2をアクティブ化する。
このように、実施形態では、複数TRP伝送のシナリオにおいて、サービングセルであるセルC1及び当該セルC1と同じ周波数(イントラ周波数)に属するセルC2がUE100に設定され、UE100がセルC1をサービングセルとして維持しつつ、セルC2とのデータ通信を行うモデルを想定する。
図5を参照して、実施形態に係る想定シナリオにおける基本的なプロシージャについて説明する。
ステップS1において、UE100は、例えばRRCシグナリングによりセルC1(TRP201#1)から設定情報を受信する。設定情報は、セルC2(TRP201#2)に対するビーム測定に用いるSSBの設定と、データの送受信(セルC2とのデータ送受信を含む)のための無線リソースを用いるために必要な設定とを含む。設定情報は、CU203からDU202及びセルC1(TRP201#1)を介してUE100に送信されてもよい。
ステップS2において、UE100は、ステップS1で受信した設定情報(特に、SSB設定)を用いてセルC2(TRP201#2)に対するビーム測定を行い(ステップS2a)、測定結果を含む報告をセルC1(TRP201#1)に送信する(ステップS2b)。DU202は、セルC1(TRP201#1)を介してビーム測定結果を受信する。
ステップS3において、DU202は、ステップS2で受信したビーム測定結果に基づいて、セルC2(TRP201#2)と対応付けられたTCI状態をアクティブ化する指示を、セルC1(TRP201#1)を介してUE100に送信する。このようなアクティブ化指示は、レイヤ1(PHYレイヤ)及びレイヤ2(MACレイヤ等)のシグナリングにより行われる。UE100は、セルC1からのアクティブ化指示の受信に応じて、セルC2(TRP201#2)と対応付けられたTCI状態をアクティブ化する。その結果、UE100とセルC2(TRP201#2)とのビームペアが確立される。
ステップS4において、UE100は、セルC2(TRP201#2)上のUE専用チャネルを用いてデータをセルC2(TRP201#2)と送受信する。DU202は、セルC2(TRP201#2)を介してデータをUE100と送受信する。
なお、UE100は、セルC1(TRP201#1)のカバレッジ内にあり、共通チャネルであるブロードキャストチャネル(BCCH)やページングチャネル(PCH)をセルC1(TRP201#1)から受信する。
このようなシナリオ及びプロシージャによれば、UE100は、上位レイヤ(特に、RRCレイヤ)からの切り替え指示に依存せずに、且つ、セルC1(TRP201#1)からセルC2(TRP201#2)へのハンドオーバを行うことなく、レイヤ1(PHYレイヤ)及びレイヤ2(MACレイヤ等)におけるビーム管理により、データ通信をセルC1(TRP201#1)からセルC2(TRP201#2)に切り替えることができる。すなわち、データ通信を行うセルをレイヤ1(PHYレイヤ)及びレイヤ2(MACレイヤ等)によるビーム切り替えによって実現できる。
上述のシナリオにおいて、UE100は、セルC1(TRP201#1)及びセルC2(TRP201#2)のそれぞれに対して上りリンク信号の送信タイミング調整を行うことが必要であると考えられる。しかしながら、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整方法は実現されておらず、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御できない懸念がある。後述の一実施形態において、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能とする方法について説明する。
また、上述のシナリオにおいて、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングを調整するために、ランダムアクセスによりタイミングアドバンス(TA)を取得することが考えられる。しかしながら、どのようにランダムアクセスを実行するか規定されてない。このため、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するために、ランダムアクセスによりTAを適切に取得できない懸念がある。後述の一実施形態において、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するために、ランダムアクセスによりTAを適切に取得するための方法について説明する。
また、上述のシナリオにおいて、基地局200は、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングを調整するために、MAC CEによりタイミングアドバンス(TA)をUE100へ送信することが考えられる。しかしながら、既存のMAC CEでは、タイミングアドバンスとしてTAコマンドが、タイミングアドバンスグループの識別子に対応付けられている。このため、基地局200は、MAC CEによって、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングを調整するためTAをUE100へ通知することができない懸念がある。後述の一実施形態において、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するために、MAC CEによりTAを適切に取得するための方法について説明する。
(ユーザ装置の構成)
図6を参照して、実施形態に係るUE100の構成について説明する。UE100は、通信部110及び制御部120を備える。
通信部110は、無線信号を基地局200と送受信することによって基地局200との無線通信を行う。通信部110は、少なくとも1つの送信部111及び少なくとも1つの受信部112を有する。送信部111及び受信部112は、複数のアンテナ及びRF回路を含んで構成されてもよい。アンテナは、信号を電波に変換し、当該電波を空間に放射する。また、アンテナは、空間における電波を受信し、当該電波を信号に変換する。RF回路は、アンテナを介して送受信される信号のアナログ処理を行う。RF回路は、高周波フィルタ、増幅器、変調器及びローパスフィルタ等を含んでもよい。
制御部120は、UE100における各種の制御を行う。制御部120は、通信部110を介した基地局200との通信を制御する。上述及び後述のUE100の動作は、制御部120の制御による動作であってよい。制御部120は、プログラムを実行可能な少なくとも1つのプロセッサ及びプログラムを記憶するメモリを含んでよい。プロセッサは、プログラムを実行して、制御部120の動作を行ってもよい。制御部120は、アンテナ及びRF回路を介して送受信される信号のデジタル処理を行うデジタル信号プロセッサを含んでもよい。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。なお、メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリは、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリの全部又は一部は、プロセッサ内に含まれていてよい。
一実施形態において、UE100には、サービングセルであるセルC1(TRP201#1)及びセルC1(TRP201#1)と同じ周波数に属するセルC2(TRP201#2)を管理する基地局200によって、セルC1(TRP201#1)及びセルC2(TRP201#2)が設定される。受信部112は、セルC2(TRP201#2)に対するランダムアクセスにおいて用いるべきランダムアクセスリソースを示すRAリソース情報をセルC1(TRP201#1)から受信する。制御部120は、RAリソース情報を用いて、ランダムアクセスにおいて送信すべきランダムアクセスプリアンブルを決定する。送信部111は、決定したランダムアクセスプリアンブルをセルC1(TRP201#1)に送信する。受信部112は、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスを含むランダムアクセスプリアンブルに対する応答を基地局200から受信する。これにより、UE100は、ランダムアクセスにより、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスを適切に取得できる。その結果、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能となる。
一実施形態において、UE100には、サービングセルであるセルC1(TRP201#1)及びセルC1(TRP201#1)と同じ周波数に属するセルC2(TRP201#2)を管理する基地局200によって、セルC1(TRP201#1)及びセルC2(TRP201#2)が設定される。受信部112は、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であってセルC2(TRP201#2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素を、基地局(200)から受信する。制御部120は、セル識別子に基づいて、タイミングアドバンスにより送信タイミングを調整する対象セルとして、セルC2(TRP201#2)を特定する。これにより、UE100は、MAC CEによりTAを送信しても対象セルを特定できるため、MAC CEによりセルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するためのタイミングアドバンスを適切に取得できる。その結果、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能となる。
(基地局の構成)
図7を参照して、実施形態に係る基地局200の構成について説明する。基地局200は、複数のTRP201(図7の例では、TRP201#1及びTRP201#2)と、通信部210と、ネットワークインターフェイス220と、制御部230とを有する。
各TRP201は、複数のアンテナを含み、ビームフォーミング可能に構成される。TRP201は、パネル又はアンテナパネルと称されてもよい。アンテナは、信号を電波に変換し、当該電波を空間に放射する。また、アンテナは、空間における電波を受信し、当該電波を信号に変換する。各TRP201は、分散して配置され、それぞれセルを構成する。
通信部210は、例えば、UE100からの無線信号を受信し、UE100への無線信号を送信する。通信部210は、少なくとも1つの送信部211及び少なくとも1つの受信部212を有する。送信部211及び受信部212は、RF回路を含んで構成されてもよい。RF回路は、アンテナを介して送受信される信号のアナログ処理を行う。RF回路は、高周波フィルタ、増幅器、変調器及びローパスフィルタ等を含んでもよい。
ネットワークインターフェイス220は、信号をネットワークと送受信する。ネットワークインターフェイス220は、例えば、基地局間インターフェイスであるXnインターフェイスを介して接続された隣接基地局から信号を受信し、隣接基地局へ信号を送信する。また、ネットワークインターフェイス220は、例えば、NGインターフェイスを介して接続されたコアネットワーク装置300から信号を受信し、コアネットワーク装置300へ信号を送信する。
制御部230は、基地局200における各種の制御を行う。制御部230は、例えば、通信部210を介したUE100との通信を制御する。また、制御部230は、例えば、ネットワークインターフェイス220を介したノード(例えば、隣接基地局、コアネットワーク装置300)との通信を制御する。上述及び後述の基地局200の動作は、制御部230の制御による動作であってよい。制御部230は、プログラムを実行可能な少なくとも1つのプロセッサ及びプログラムを記憶するメモリを含んでよい。プロセッサは、プログラムを実行して、制御部230の動作を行ってもよい。制御部230は、アンテナ及びRF回路を介して送受信される信号のデジタル処理を行うデジタル信号プロセッサを含んでもよい。当該デジタル処理は、RANのプロトコルスタックの処理を含む。なお、メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、当該プログラムに関するパラメータ、及び、当該プログラムに関するデータを記憶する。メモリの全部又は一部は、プロセッサ内に含まれていてよい。
一実施形態において、基地局200(制御部230)は、サービングセルである第1セル(C1)及び第1セル(C1)と同じ周波数に属するセルC2(TRP201#2)をUE100に設定する。送信部211は、セルC2(TRP201#2)に対するランダムアクセスにおいて用いるランダムアクセスリソースを示すRAリソース情報を第1セル(C1)においてUE100に送信する。受信部112は、ランダムアクセスリソースを用いて送信されたランダムアクセスプリアンブルをセルC2(TRP201#2)においてUE100から受信する。送信部211は、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスを含むランダムアクセスプリアンブルに対する応答をUE100に送信する。これにより、UE100は、ランダムアクセスにより、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスを適切に取得できる。その結果、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能となる。
一実施形態において、基地局200(制御部230)は、サービングセルである第1セル(C1)及び第1セル(C1)と同じ周波数に属するセルC2(TRP201#2)をUE100に設定する。制御部230は、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であってセルC2(TRP201#2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成する。送信部211は、MAC CEをUE100に送信する。これにより、UE100は、MAC CEによりTAを送信しても対象セルを特定できるため、MAC CEによりセルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するためのタイミングアドバンスを適切に取得できる。その結果、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能となる。
なお、基地局200がDU202及びCU203に分離されている場合、通信部210は、DU202内に設けられてもよく、制御部230は、DU202及び/又はCU203に設けられていてもよい。
(システム動作)
(1)第1動作例
図8及び図9を参照して、移動通信システム1における第1動作例について説明する。第1動作例では、UE100は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属することを示すグループ情報に基づいて、セルC2への上りリンク信号の送信タイミングを調整する。
ステップS101において、基地局200(送信部211)は、セルC1(TRP201#1)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するための第1タイミングアドバンス(第1TA)をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、第1TAをセルC1(TRP201#1)から受信する。
基地局200(送信部211)は、第1TAを、MAC CEにより送信してもよく、ランダムアクセスにおいて、UE100からのランダムアクセス(RA)プリアンブルに対する応答(RA応答)により送信してもよい。
ステップS102において、UE100(制御部120)は、第1調整値(TTA1)を決定する。セルC1(TRP201#1)への上りリンク信号(以下、第1上りリンク信号と適宜称する)の送信タイミング(以下、第1送信タイミングと適宜称する)を調整するための第1調整値(TTA1)を決定する。
UE100(制御部120)は、例えば、式2又は式3を用いて、第1TA(TA1)に基づく第1TA値(NTA1)を算出する。また、UE100(制御部120)は、第1TA値に付与する第1オフセット値(NTA,offset)を決定してよい。UE100(制御部120)は、上述の式1を用いて、第1TA値と、決定した第1オフセット値とにより、第1調整値(TTA1)を決定してよい。
UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)からの下りリンクタイミングを第1上りリンク送信のタイミング基準(以下、第1タイミング基準と適宜称する)として用いる。図9に示すように、UE100(制御部120)は、第1タイミング基準から決定した第1調整値(TTA1)だけずらしたタイミングを第1送信タイミングに決定する。
ステップS103において、UE100(送信部111)は、決定した第1送信タイミングで第1上りリンク信号をセルC1(TRP201#1)へ送信する。基地局200(受信部212)は、上りリンク信号をセルC1(TRP201#1)において受信する。
その後、基地局200(制御部230)は、UE100がセルC1(TRP201#1)をサービングセルとして維持しつつ、セルC2(TRP201#2)とのデータ通信を行うための動作を開始する。
基地局200(制御部230)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属するか否かを判定する。
基地局200(制御部230)は、例えば、以下の条件(a)及び(b)の両方を満たす場合、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属すると判定してよい。基地局200(制御部230)は、条件(a)及び(b)の少なくとも一方を満たさない場合に、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが異なるタイミングアドバンスグループに属すると判定してよい。
(a)セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号(以下、第2上りリンク信号と適宜称する)の送信タイミング(以下、第2送信タイミングと適宜称する)を調整するための第2調整値(TTA2)として、第1TAを適用可能である場合
(b)第2送信タイミングを調整する際に、タイミング基準として第1タイミング基準を用いることができる場合
基地局200(制御部230)は、判定結果に基づいて、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属するか否かを示すグループ情報を生成する。グループ情報において、例えば、セル毎にタイミングアドバンスグループ識別子を設定することで、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属するか否かを示してよい。例えば、グループ情報において、セルC1(TRP201#1)とタイミングアドバンスグループ識別子#1とが対応づけられており、セルC2(TRP201#2)とタイミングアドバンスグループ識別子#1とが対応づけられている場合、グループ情報は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属することを示してよい。例えば、グループ情報において、セルC1(TRP201#1)とタイミングアドバンスグループ識別子#1とが対応づけられており、セルC2(TRP201#2)とタイミングアドバンスグループ識別子#2とが対応づけられている場合、グループ情報は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが異なるタイミングアドバンスグループに属することを示してよい。本動作例では、基地局200(制御部230)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属すると判定したとして説明を進める。従って、グループ情報は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属することを示す。
ステップS104において、基地局200(送信部211)は、グループ情報をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、グループ情報をセルC1(TRP201#1)から受信する。
基地局200(送信部211)は、図5に示すプロシージャにおけるステップS1からステップS4までの間において、グループ情報をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信してよい。基地局200(送信部211)は、例えば、グループ情報とセルC2(TRP201#2)に対するビーム測定に用いるビーム測定用参照信号を設定するビーム測定設定情報と、を含む設定情報をUE100へ送信してよい。UE100(受信部112)は、グループ情報とビーム測定設定情報とを、セルC1(TRP201#1)から受信する。これにより、UE100がセルC2(TRP201#2)との間でデータの送受信前(すなわち、図5におけるステップS4)に、後述のように第1TAを用いて第2送信タイミングを調整可能か否かを判定できる。また、グループ情報とビーム測定設定情報とを別々に送信する場合と比較して、UE100と基地局200との間のシグナリングを削減できる。
ビーム測定設定情報は、セルC2(TRP201#2)が送信するSSB又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を示す参照信号情報を含む。
なお、基地局200(送信部211)は、グループ情報をセルC2(TRP201#2)においてUE100へ送信してもよい。UE100(受信部112)は、グループ情報をセルC2(TRP201#2)から受信してもよい。
UE100(制御部120)は、グループ情報に基づいて、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整する。例えば、UE100は、以下の動作を実行する。
ステップS105において、UE100(制御部120)は、グループ情報に基づいて、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属するか否かを判定する。
本動作例において、UE100(制御部120)は、グループ情報がセルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属することを示すため、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属すると判定する。
ステップS106において、UE100(制御部120)は、第2送信タイミングを調整するための第2調整値(TTA2)を決定する。
UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属することを示す場合、第1TAを用いて、第2送信タイミングを調整してよい。すなわち、UE100(制御部120)は、第1TAを用いて、第2調整値を決定してよい。UE100(制御部120)は、第1調整値を第2調整値として用いてもよい。これにより、UE100は、第1TAと異なる第2タイミングアドバンス(以下、第2TAと適宜称する)を基地局200から取得する必要がなくなるため、UE100と基地局200との間のシグナリングを低減できる。
UE100(制御部120)は、第2調整値を決定する際に、第2TAとして第1TAを用いつつ、第2オフセット値(NTA,offset)として、ステップS102において決定した第1オフセット値を用いてもよい。これにより、UE100は、例えば、表1を用いて第2オフセット値を決定する処理を省略することができる。その結果、UE100の処理負荷を低減できる。
図9に示すように、UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属することを示す場合、第2上りリンク送信のタイミング基準(以下、第2タイミング基準と適宜称する)として第1タイミング基準を用いて、第2送信タイミングを調整してもよい。従って、UE100(制御部120)は、第1送信タイミングと第2送信タイミングとが同じであってもよい。
なお、UE100(制御部120)は、セルC2(TRP201#2)からの下りリンクタイミングを第2タイミング基準として用いてよい。従って、UE100(制御部120)は、第2タイミング基準から、決定した第2調整値(TTA2)、すなわち、第1調整値(TTA1)だけずらしたタイミングを第2送信タイミングに決定してもよい。
このようにして、UE100(制御部120)は、第1TAを用いて第2送信タイミングを調整する。
なお、UE100(制御部120)は、第1TA値と第2TA値とを独立に管理してよい。すなわち、UE100(制御部120)は、第1TA値と第2TA値とをそれぞれ記憶してよい。
UE100(制御部120)は、TAコマンドとして第1TAを含む第1MAC CEを基地局200から受信した場合、第1MAC CEに基づいて、第1TA値を管理してよい。すなわち、UE100(制御部120)は、第1TAに基づいて第1TA値を更新し、更新した第1TA値を記憶する。一方で、UE100(制御部120)は、TAコマンドとして第2TAを含む第2MAC CEを基地局200から受信した場合、第1MAC CEに基づいて、第2TA値を第1TA値とは独立に管理してよい。UE100(制御部120)は、第2TAに基づいて第2TA値を更新し、更新した第2TA値を記憶する。
また、UE100(制御部120)は、第1調整値と第2調整値とを独立に管理してよい。UE100(制御部120)は、上りリンク信号の送信タイミングの調整に関する情報を、セル毎に独立に管理してよい。
また、UE100(制御部120)は、第1TA値を第2TA値として用いる場合には、第1TA値のみを記憶し、第2TA値を記憶しなくてもよい。同様に、UE100(制御部120)は、第1調整値を第2調整値として用いる場合には、第1調整値のみを記憶し、第2調整値を記憶しなくてもよい。
ステップS107において、UE100(送信部111)は、決定した第2送信タイミングで第2上りリンク信号をセルC2(TRP201#2)へ送信する。基地局200(受信部212)は、上りリンク信号をセルC2(TRP201#2)において受信する。
なお、UE100(制御部120)は、TAコマンドとして第1TAを含むMAC CEを基地局200から受信した場合、第1TAを用いて、第1送信タイミングに加えて、第2送信タイミングを調整できる。
(2)第2動作例
図10及び図11を参照して、移動通信システム1における第2動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。第2動作例では、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが異なるタイミングアドバンスグループに属するケースについて説明する。
ステップS111からステップS115の動作は、上述の動作例と同様である。なお、本動作例では、基地局200(制御部230)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属するか否かを示すグループ情報を生成する。基地局200(制御部230)は、生成したグループ情報をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。
UE100(制御部120)は、グループ情報に基づいて、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが異なるタイミングアドバンスグループに属すると判定する。
UE100(制御部120)は、第2TAを取得するための動作を行ってよい。UE100(制御部120)は、例えば、セルC2(TRP201#2)にランダムアクセスを行ってよい。ランダムアクセスにおいて、UE100(送信部111)は、ランダムアクセス(RA)プリアンブルをセルC2(TRP201#2)に送信してよい。
ステップS116において、基地局200(送信部211)は、第2送信タイミングを調整するための第2タイミングアドバンス(第2TA)をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、第2TAをセルC1(TRP201#1)から受信する。
基地局200(送信部211)は、第2TAを、MAC CEにより送信してもよく、ランダムアクセスにおいて、UE100からのランダムアクセス(RA)プリアンブルに対する応答(RA応答)により送信してもよい。UE100(受信部112)は、第2TAをセルC2(TRP201#2)から受信してもよい。第2上りリンク信号の送信先のセルから、第2上りリンク信号の送信に用いるTA(第2TA)を受信することで、適用すべきTAを把握し易くできる。
ステップS117において、UE100(制御部120)は、第2送信タイミングを調整するための第2調整値(TTA2)を決定する。
UE100(制御部120)は、例えば、上述の式2又は式3を用いて、第2TA(TA2)に基づく第2TA値(NTA2)を算出する。
UE100(制御部120)は、第2TA値に付与する第2オフセット値(NTA,offset)を決定してよい。UE100(制御部120)は、第2オフセット値として、第1送信タイミングを調整する際に決定した第1オフセット値を用いてよい。UE100は、第1TA値(NTA1)と第2TA値(NTA2)とを独立に管理しつつ、第2オフセット値として当該第1オフセット値を用いてよい。これにより、UE100は、例えば、表1を用いて第2オフセット値を決定する処理を省略することができる。その結果、UE100の処理負荷を低減できる。
UE100(制御部120)は、(i)第1TA値と第2TA値とが同じであるか否かに関わらず、第2オフセット値として第1オフセット値を用いてよいし、(ii)第1調整値と第2調整値とが同じであるか否かに関わらず、第2オフセット値として第1オフセット値を用いてよいし、(iii)第1タイミング基準と第2タイミング基準とが同じであるか否かに関わらず、第2オフセット値として第1オフセット値を用いてよいし、(iv)調整後の上りリンク信号の送信タイミングが同じであるか否かに関わらず、第2オフセット値として第1オフセット値を用いてよい。従って、UE100は、セルC1(TRP201#1)と共に、セルC2(TRP201#2)が設定される場合、両セルへ同じオフセット値(NTA,offset)を適用できる。
UE100(制御部120)は、上述の式1を用いて、算出した第2TA値と、決定した第2オフセット値とにより、第2調整値(TTA2)を決定してよい。
UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが異なるタイミングアドバンスグループに属することをグループ情報が示す場合、セルC2(TRP201#2)からの下りリンクタイミングを第2タイミング基準として用いて第2送信タイミングを調整してよい。具体的には、図11に示すように、UE100(制御部120)は、第2タイミング基準から、決定した第2調整値(TTA2)だけずらしたタイミングを第2送信タイミングに決定する。このようにして、UE100(制御部120)は、第2TAを用いて第2送信タイミングを調整する。これにより、ネットワークは、UE100(制御部120)の第2送信タイミングを柔軟に設定できる。
ステップS118の動作は、上述の動作例と同様である。
(3)第3動作例
図12を参照して、移動通信システム1における第3動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。第3動作例では、UE100がTCI状態のアクティブ化したことに応じて、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するケースについて説明する。本動作例では、UE100(制御部120)は、第1TAを用いて、第2送信タイミングを調整する。
ステップS201からステップS203の動作は、上述の動作例と同様である。
ステップS204において、基地局200(送信部211)は、セルC2(TRP201#2)と対応付けられたTCI状態をアクティブ化するアクティブ化指示をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、アクティブ化指示をセルC1(TRP201#1)から受信する。なお、アクティブ化指示は、グループ情報を含んでいてもよい。
UE100(制御部120)は、アクティブ化指示の受信に応じて、TCI状態をアクティブ化する。また、UE100(制御部120)は、TCI状態をアクティブ化したことに応じて、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の第2送信タイミングを調整する。従って、UE100(制御部120)は、TCI状態をアクティブ化したことに応じて、以下の動作を開始してもよい。
ステップS205において、UE100(制御部120)は、上述の動作例と同様に、グループ情報に基づいて、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属するか否かを判定する。本動作例では、UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが同じタイミングアドバンスグループに属すると判定する。
或いは、UE100(制御部120)は、第1TAを用いて第2送信タイミングを調整するか、第2TAを用いて第2送信タイミングを調整するかを判定してもよい。本動作例では、UE100(制御部120)は、第1TAを用いて、第2送信タイミングを調整すると判定する。
或いは、UE100(制御部120)は、上記判定を行うことなく、第1TAを用いて、第2送信タイミングを調整する動作(すなわち、第1動作例におけるステップS106の動作)を実行してもよい。
ステップS206において、UE100(制御部120)は、上述の動作例と同様に、第2送信タイミングを調整するための第2調整値(TTA2)を決定する。すなわち、UE100(制御部120)は、第1TAを用いて、第2送信タイミングを調整する。
ステップS207の動作は、上述の動作例と同様である。
以上によれば、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミング調整を適切な契機で行うことができる。その結果、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能となる。
(4)第4動作例
図13及び図14を参照して、移動通信システム1における第4動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。第4動作例では、第3動作例と同様に、UE100がTCI状態のアクティブ化したことに応じて、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整する。本動作例では、UE100(制御部120)は、第2TAを用いて、第2送信タイミングを調整する。
図13において、ステップS211からステップS215の動作は、上述の動作例と同様である。本動作例では、UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)とセルC2(TRP201#2)とが異なるタイミングアドバンスグループに属すると判定する。また、本動作例では、UE100(制御部120)は、第2TAを用いて、第2送信タイミングを調整すると判定してもよい。
或いは、UE100(制御部120)は、上記判定を行うことなく、以降の動作を実行してもよい。
UE100(制御部120)は、第2TAを用いて、第2送信タイミングを調整する場合、第2TAを保持しているか否かを判定してよい。UE100(制御部120)は、第2TAを保持していない場合、ステップS216の処理を実行してよい。一方で、UE100(制御部120)は、第2TAを保持している場合、ステップS216の処理を実行せずに、ステップS218の処理を実行してよい。
ここで、UE100(制御部120)は、セルC2(TRP201#2)への上りリンク信号の送信タイミングが調整済みであるとみなす時間を制御する第2調整タイマ(timeAlignmentTimer)を保持していてよい。UE100(制御部120)は、例えば、基地局200から第2TAを受信した場合、第2調整タイマをスタート(又は再スタート)してよい。
UE100(制御部120)は、基地局200から第2TAを受信してから所定時間内は第2TA値を用いて、第2送信タイミングを調整する。UE100(制御部120)は、第2調整タイマを用いて、所定時間を計測してよい。UE100(制御部120)は、第2調整タイマが満了した場合、第2TA値を保持していてよい。
なお、UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)への上りリンク信号の送信タイミングが調整済みであるとみなす時間を制御する第1調整タイマ(timeAlignmentTimer)を保持していてもよい。
本動作例では、UE100(制御部120)は、第2TA値を保持していないとして説明を進める。UE100(制御部120)は、TCI状態をアクティブ化した際に、第2TA値を保持していない場合、第2TAを取得するために、セルC2(TRP201#2)に対するランダムアクセス(RA)を行ってよい。従って、UE100(制御部120)は、以下の動作を開始する制御を行ってよい。これにより、UE100は、第2TAを取得して、第2TA値を算出できる。
ステップS216において、UE100(送信部111)は、RAプリアンブルをセルC2(TRP201#2)に送信する。基地局200(受信部212)は、RAプリアンブルをセルC1(TRP201#1)において受信する。なお、RAプリアンブル送信は、RAプロシージャにおけるMsg1と称される。
基地局200(制御部230)は、RAプリアンブルの受信に応じて、RA応答を生成する。基地局200(制御部230)は、RA応答に第2TAを含める。
なお、基地局200(制御部230)は、セルC2(TRP201#2)に対するRAに用いるべきRAリソースをUE100に割り当ててよい。基地局200(送信部211)は、ステップS216よりも前に、UE100に割り当てたRAリソースを示す情報をセルC1(TRP201#1)においてUE100に送信してもよい。
RAリソースは、専用RAプリアンブルは、セルC2(TRP201#2)のために準備されたRAプリアンブル群の中からUE100に専用で割り当てられ、セルC2(TRP201#2)に対するRAにおいて他のUE100と競合しないRAプリアンブルであってよい。或いは、RAリソースは、セルC2(TRP201#2)に対するCBRAに利用可能な1つ又は複数のRAリソース(CBRAプリアンブル群)であってよい。CBRAプリアンブル群に含まれるプリアンブルは、他のUE100と競合し得るRAプリアンブルである。
ステップS217において、基地局200(送信部211)は、RA応答をセルC1(TRP201#1)においてUE100に送信する。或いは、基地局200(送信部211)は、RA応答をセルC2(TRP201#2)においてUE100に送信してもよい。UE100(受信部112)は、RA応答をセルC1(TRP201#1)又はセルC2(TRP201#2)から受信する。なお、RA応答送信は、RAプロシージャにおけるMsg2と称される。
ステップS218及びS219の動作は、上述の動作例と同様である。
図14に示すように、ステップS220において、基地局200(送信部211)は、セルC2(TRP201#2)と対応付けられたTCI状態をディアクティブ化するディアクティブ化指示をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、ディアクティブ化指示をセルC1(TRP201#1)から受信する。
UE100(制御部120)は、ディアクティブ化指示に応じて、セルC2(TRP201#2)と対応付けられたTCI状態をディアクティブ化する。
なお、UE100(制御部120)は、TCI状態をディアクティブ化したことに応じて、第2調整タイマが満了したとみなしてもよい。UE100(制御部120)は、第2調整タイマが満了した(とみなした)場合に、第2TAを破棄してもよい。
ステップS221は、ステップS214と同様の動作である。
ステップS222は、ステップS215と同様の動作である。UE100(制御部120)は、第2TA値を保持しているか否かを判定してよい。本動作例では、UE100(制御部120)は、第2TA値を保持していると判定したとして説明を進める。
UE100(制御部120)は、ステップS216の処理と同様の処理を実行せずに、ステップS223の処理を実行する。
ステップS223及びS224は、上述の動作例と同様である。
UE100(制御部120)は、第2TA値を用いて、第2送信タイミングを調整する。これにより、UE100は、第2TAを取得するための動作を省略することができ、UE100と基地局200との間のシグナリングを削減できる。
以上によれば、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミング調整を適切な契機で行うことができる。その結果、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク信号の送信タイミングを適切に制御可能となる。
(5)第5動作例
図15を参照して、移動通信システム1における第5動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。本動作例では、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対するランダムアクセスを行う。当該ランダムアクセスは、非競合ランダムアクセス(CFRA)である。
図15に示すように、ステップS301において、基地局200(送信部211)は、セル識別情報をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、セル識別情報をセルC1(TRP201#1)から受信する。
セル識別情報は、第2セルを識別するための情報である。セル識別情報は、第2セルを識別するセル識別子を含んでよい。セル識別子は、ランダムアクセス(RA)プリアンブルの送信対象を示す識別子として用いられてよい。
セル識別子は、物理セル識別子(PCI)であってよい。また、セル識別子は、セルC2(TRP201#2)の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)であってよい。セルC2(TRP201#2)の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)は、UE100へ割り当てたセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)であってよい。セルC2(TRP201#2)のC-RNTI(以下、第2C-RNTIと適宜称する)は、この場合、UE100へ割り当てたセルC1(TRP201#1)のC-RNTI(以下、第1C-RNTIと適宜称する)と異なる。
セル識別子は、基地局200(制御部230)がセルC2(TRP201#2)に割り当てたインデックスであってよい。インデックスは、PCIよりも少ないビット数で示されてよい。
セル識別情報は、基地局200(制御部230)が管理するセルのリストであってよい。基地局200(制御部230)がセルC2(TRP201#2)に割り当てたインデックスは、当該セルのリストによってUE100へ暗示的に通知されてもよい。例えば、セルのリストの順番(例えば、降順)で、セルにインデックスが暗示的に割り振られていてもよい。UE100(制御部120)は、セルのリストに記載されているセルC2(TRP201#2)の順位でセルC2(TRP201#2)のインデックス(すなわち、セル識別子)を把握してもよい。
セル識別情報は、セルC2に関する設定情報に含まれていてもよい。セルC2に関する設定情報は、セルC2(TRP201#2)に対するビーム測定に用いるSSBの設定と、データの送受信(セルC2とのデータ送受信を含む)のための無線リソースを用いるために必要な設定とを含む。なお、セル識別情報は、セルC2に関する設定情報とは別に送信されてもよい。
なお、基地局200(制御部230)は、ステップS302においてPDCCH指令にPCIを含める場合には、セル識別情報の送信を省略してもよい。基地局200(送信部211)は、ステップS302においてPDCCH指令にPCIを含める場合であっても、セル識別情報(例えば、C-RNTIなど)を送信してもよい。
その後、基地局200(制御部230)は、セルC2(TRP201#2)に対するランダムアクセス(RA)をUE100に実行させることを決定する。また、基地局200(制御部230)は、セルC2(TRP201#2)に対するRAに用いるべきランダムアクセス(RA)リソースを決定する。本動作例では、基地局200(制御部230)は、RAリソースとして専用RAプリアンブルをUE100に割り当てる。専用RAプリアンブルは、セルC2(TRP201#2)のために準備されたRAプリアンブル群の中からUE100に専用で割り当てられ、セルC2(TRP201#2)に対するRAにおいて他のUE100と競合しないRAプリアンブルである。
ステップS302において、基地局200(送信部211)は、セルC2(TRP201#2)に対するRAの実行を指示するPDCCH指令をセルC1(TRP201#1)においてUE100に送信する。例えば、基地局200(送信部211)は、下りリンク制御情報(DCI)フォーマット1_0のDCIをPDCCH指令としてセルC1(TRP201#1)のPDCCH上でUE100に送信する。UE100(受信部112)は、PDCCH指令を受信する。なお、セルC2(TRP201#2)に対するRAをUE100に実行させるPDCCH指令は、セルC1(TRP201#1)に対するRAをUE100に実行させるPDCCH指令とは異なる態様でUE100に送信されてもよい。
UE100(制御部120)は、PDCCH指令に基づいて、RAを行うことを決定する。UE100(制御部120)は、DCIに後述のセル識別子が含まれることで、PDCCH指令がセルC2(TRP201#2)に対するRAの実行を指示することを把握してもよい。
PDCCH指令は、RAリソースを示すRAリソース情報として、セルC2(TRP201#2)に対するRAに用いるべき専用RAプリアンブルのインデックスを含んでよい。当該専用RAプリアンブルは、ステップS301でUE100に割り当てられているRAプリアンブルである。UE100(受信部112)は、PDCCH指令を受信することにより、RAリソース情報をセルC1(TRP201#1)から受信する。PDCCH指令は、専用RAプリアンブルのインデックスを含むことで、UE100(制御部120)は、RAの実行指示と共に専用RAプリアンブルを把握することができる。
UE100(制御部120)は、RAリソース情報を用いて、RAにおいて送信すべきRAプリアンブルを決定する。本動作例では、UE100(制御部120)は、RAにおいて送信すべきRAプリアンブルとして、専用RAプリアンブルのインデックスに対応する専用RAプリアンブルを決定する。
PDCCH指令は、RAプリアンブルの送信対象を示す識別子として、セル識別子を含んでよい。PDCCH指令に含まれるセル識別子は、例えば、(a)基地局200がセルC2(TRP201#2)に割り当てたインデックス、(b)セルC2(TRP201#2)のPCI、及び(c)第2C-RNTIの少なくともいずれかであってよい。当該セル識別子は、DCIフォーマット1_0に含まれていてもよい。
UE100(制御部120)は、RAプリアンブルの送信対象として、セル識別子により示されるセルC2(TRP201#2)を把握してよい。PDCCH指令は、セル識別子を含むことで、RAの送信対象を指定することができ、UE100(制御部120)は、RAの実行指示と共にRAの送信対象を把握することができる。また、UE100(制御部120)は、セルC1(TRP201#1)からのDCIフォーマット1_0であるにも関わらず、DCIフォーマット1_0により通知された情報の使用対象が、セルC2(TRP201#2)であることを把握できる。また、UE100(制御部120)は、基地局200のTRP201の数が3つ以上である場合、RAプリアンブルの送信対象を把握することができる。
ステップS303において、UE100(送信部111)は、決定したRAプリアンブル(専用RAプリアンブル)をセルC2(TRP201#2)に送信する。基地局200(受信部212)は、セルC2(TRP201#2)において専用RAプリアンブルを受信する。
基地局200(制御部230)は、RAプリアンブルの受信に応じて、RA応答を生成する。基地局200(制御部230)は、セルC2(TRP201#2)への第2送信タイミングを調整するための第2TAをRA応答に含める。
ステップS304において、基地局200(送信部211)は、第2TAを含むRA応答をセルC1(TRP201#1)においてUE100に送信する。或いは、基地局200(送信部211)は、RA応答をセルC2(TRP201#2)においてUE100に送信してもよい。専用RAプリアンブルの送信後、UE100(受信部112)は、RA応答をセルC1(TRP201#1)又はセルC2(TRP201#2)から受信する。
ステップS305は、上述の動作例と同様である。
以上によれば、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するために、CFRAにより第2TAを適切に取得できる。
(6)第6動作例
図16を参照して、移動通信システム1における第6動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。本動作例では、第5動作例と異なり、PDCCH指令が、RAプリアンブルの送信対象を示す識別子としてのセル識別子を含まないケースである。
図16に示すように、ステップS311において、基地局200(制御部230)は、セルC1(TRP201#1)の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)として、セルC1(TRP201#1)のセル無線ネットワーク一時識別子(第1C-RNTI)をUE100へ割り当てる。基地局200(送信部211)は、第1C-RNTIをセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、第1C-RNTIをセルC1(TRP201#1)から受信する。
ステップS312において、基地局200(送信部211)は、基地局200(制御部230)は、第1C-RNTIと異なる第2C-RNTIをUE100へ割り当てる。基地局200(送信部211)は、上述のセル識別情報として、第2C-RNTIをセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、第2C-RNTIをセルC1(TRP201#1)から受信する。
その後、基地局200(制御部230)は、上述の動作例と同様に、セルC2(TRP201#2)に対するランダムアクセス(RA)をUE100に実行させることを決定する。また、基地局200(制御部230)は、セルC2(TRP201#2)に対するRAに用いるべきRAリソースを決定し、決定したRAリソースを示すRAリソース情報をPDCCH指令に含める。
また、基地局200(制御部230)は、セルC2(TRP201#2)のRNTI(本動作例では、第2C-RNTI)でスクランブルされた巡回冗長チェック(CRC)ビットを、PDCCH指令に含める。
ステップS313において、基地局200(送信部211)は、上述の動作例と同様に、セルC2(TRP201#2)に対するRAの実行を指示するPDCCH指令をセルC1(TRP201#1)においてUE100に送信する。PDCCH指令は、上述のセル識別子を含まなくてよい。UE100(制御部120)は、以下に示すように、PDCCH指令がセル識別子を含まない場合であっても、第2C-RNTIに基づいて、RAプリアンブルの送信対象を把握できる。
UE100(制御部120)は、PDCCH指令に含まれるCRCビットが第2C-RNTIでスクランブルされているか否かを判定する。UE100(制御部120)は、CRCビットを第2C-RNTIでデコードできた場合、CRCビットが第2C-RNTIでスクランブルされていると判定する。一方で、UE100(制御部120)は、CRCビットを第2C-RNTIでデコードできなかった場合、CRCビットが第2C-RNTIでスクランブルされていないと判定する。
UE100(制御部120)は、CRCビットが第2C-RNTIでスクランブルされていると判定した場合、RAプリアンブルの送信対象が、セルC2(TRP201#2)であると判定する。この場合、UE100(制御部120)は、上述の動作例(ステップS302)と同様の動作を実行する。一方で、UE100(制御部120)は、CRCビットが第2C-RNTIでスクランブルされていないと判定した場合、RAプリアンブルの送信対象が、セルC2(TRP201#2)でないと判定する。
なお、UE100(制御部120)は、サービングセルであるセルC1(TRP201#1)と同じ周波数に属する複数のセル(複数のTRP201)が設定されている場合、CRCビットをデコードできたC-RNTIに対応するセルが、RAプリアンブルの送信対象であると判定する。
ステップS315及びS316の動作は、上述の動作例と同様である。
(7)第7動作例
図17を参照して、移動通信システム1における第7動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。本動作例では、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対する競合ベースランダムアクセス(CBRA)を行う。
図17に示すように、ステップS321において、基地局200(送信部211)は、RAリソース情報を含むセルC2に関する設定情報をセルC1(TRP201#1)においてUE100へ送信する。UE100(受信部112)は、セルC2に関する設定情報をセルC1(TRP201#1)から受信する。
本動作例では、RAリソース情報は、セルC2(TRP201#2)に対するCBRAに利用可能な1つ又は複数のRAリソース(CBRAプリアンブル群)を示す。CBRAプリアンブル群に含まれるCBRAプリアンブルは、他のUE100と競合し得るRAプリアンブルである。
ステップS322において、UE100(制御部120)は、RAリソース情報により示される1つ又は複数のRAリソース(CBRAプリアンブル群)の中からRAプリアンブルを選択する。UE100(制御部120)は、RAプリアンブルをランダムに選択してもよい。UE100(制御部120)は、選択したCBRAプリアンブルを送信すべきRAプリアンブルとして決定する。これにより、UE100は、RAによりTAを取得するために、CBRAを適切に実行できる。
ステップS323において、UE100(送信部111)は、送信すべきRAプリアンブルとして決定したCBRAプリアンブルをセルC2(TRP201#2)に送信する。基地局200(受信部212)は、セルC2(TRP201#2)においてCBRAプリアンブルを受信する。基地局200(制御部230)は、CBRAプリアンブルの受信に応じて、RA応答を生成する。
ステップS324及びS325は、上述の動作例と同様である。
以上によれば、UE100は、セルC2(TRP201#2)に対する上りリンク送信タイミングの調整するために、CBRAにより第2TAを適切に取得できる。
(8)第8動作例
図18及び図19を参照して、移動通信システム1における第8動作例について、上述の動作例との相違点を主として説明する。本動作例では、UE100は、第2TAをMAC CEにより取得する。
図18に示すように、ステップS401において、基地局200(制御部230)は、MAC CEを生成する。MAC CEは、図19に示すようなTRP固有のタイミングアドバンスコマンドMAC CE(以下、TRP-MAC CEと適宜称する)であってよい。TRP-MAC CEは、従来のタイミングアドバンスコマンドMAC CEと異なるMAC CEである。TRP-MAC CEは、論理チャネル識別子(LCID)を持つMACサブヘッダにより識別されてよい。TRP-MAC CEは、サイズが固定されていてよい。TRP-MAC CEは、単一のオクテットで構成されてよい。
TRP-MAC CEは、セルC2(TRP201#2)への第2送信タイミングを調整するための第2TAとしてTAコマンドと、セルC2(TRP201#2)を一意に識別するセル識別子と、を含む。TRP-MAC CEにおいて、セル識別子は、第2TAに対応付けられている識別子である。
図18に示すように、セル識別子は、TRP識別子(TRP ID)と称されてもよい。TRP識別子は、例えば、セルC1(TRP201#1)と異なるPCIを有し、セルC1(TRP201#1)と異なるセルによって提供されるアドレス指定されたTRPの識別子であってよい。なお、TAコマンドは、MACエンティティが適用する必要のあるタイミング調整の量を制御するために使用されるインデックスであってよい。
なお、基地局200(制御部230)は、上述の第5動作例と同様に、TRP-MAC CEを送信する前に、セル識別情報によりセル識別子をUE100へ通知していてよい。基地局200(制御部230)は、例えば、セルC2に関する設定情報にセル識別情報(セル識別子)を含めてもよい。
TRP-MAC CEは、セル識別子として、セルC2(TRP201#2)を識別するためのインデックスを含んでよい。なお、当該インデックスは、上述の第5動作例で説明した、基地局200(制御部230)がセルC2(TRP201#2)に割り当てたインデックスであってもよい。セル識別子が当該インデックスである場合、UE100(受信部112)は、TRP-MAC CEを受信する前に、当該インデックスを基地局200から受信している。UE100(受信部112)は、TRP-MAC CEを受信する前に、当該インデックスを含むセルC2に関する設定情報を受信してよい。
また、TRP-MAC CEは、セル識別子として、セルC2(TRP201#2)の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含んでよい。セルC2(TRP201#2)のRNTIは、例えば、上述の第5動作例で説明した第2C-RNTIであってよい。セル識別子がセルC2(TRP201#2)のRNTIである場合、UE100(受信部112)は、TRP-MAC CEを受信する前に、セルC2(TRP201#2)のRNTI(例えば、第2C-RNTI)を受信している。
また、TRP-MAC CEは、セル識別子として、物理セル識別子(PCI)であってよい。
なお、従来のタイミングアドバンスコマンドMAC CEは、タイミングアドバンスグループの識別子(TAG ID)を含んでおり、セル識別子を含んでいない。
ステップS402において、基地局200(送信部211)は、MAC CEをセルC1(TRP201#1)においてUE100に送信する。或いは、基地局200(送信部211)は、MAC CEをセルC2(TRP201#2)においてUE100に送信してもよい。UE100(受信部112)は、MAC CEをセルC1(TRP201#1)又はセルC2(TRP201#2)から受信する。
UE100(制御部120)は、TRP-MAC CEに含まれるセル識別子に基づいて、TAコマンドにより示されるTA(すなわち、第2TA)により送信タイミングを調整する対象セルとして、セルC2(TRP201#2)を特定する。
ステップS403及びS404の動作は、上述の動作例と同様である。
(その他の実施形態)
上述の実施形態における動作シーケンス(及び動作フロー)は、必ずしもフロー図又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、動作におけるステップは、フロー図又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、動作におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。また、上述の実施形態における動作シーケンス(及び動作フロー)は、別個独立に実施してもよいし、2以上の動作シーケンス(及び動作フロー)を組み合わせて実施してもよい。例えば、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローに追加してもよいし、1つの動作フローの一部のステップを他の動作フローの一部のステップと置換してもよい。
上述の実施形態において、移動通信システム1としてNRに基づく移動通信システムを例に挙げて説明した。しかしながら、移動通信システム1は、この例に限定されない。移動通信システム1は、LTE又は3GPP規格の他の世代システム(例えば、第6世代)のいずれかのTSに準拠したシステムであってよい。基地局200は、LTEにおいてUE100へ向けたE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供するeNBであってよい。移動通信システム1は、3GPP規格以外の規格のTSに準拠したシステムであってよい。基地局200は、IAB(Integrated Access and Backhaul)ドナー又はIABノードであってよい。
UE100又は基地局200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、UE100又は基地局200が行う各処理を実行する回路を集積化し、UE100又は基地局200の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
上述の実施形態において、「送信する(transmit)」は、送信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に送信することを意味してもよい。或いは、「送信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に送信することとの組合せを意味してもよい。同様に、「受信する(receive)」は、受信に使用されるプロトコルスタック内の少なくとも1つのレイヤの処理を行うことを意味してもよく、又は、無線又は有線で信号を物理的に受信することを意味してもよい。或いは、「受信する」は、上記少なくとも1つのレイヤの処理を行うことと、無線又は有線で信号を物理的に受信することとの組合せを意味してもよい。同様に、「取得する(obtain/acquire)」は、記憶されている情報の中から情報を取得することを意味してもよく、他のノードから受信した情報の中から情報を取得することを意味してもよく、又は、情報を生成することにより当該情報を取得することを意味してもよい。同様に、「~を含む(include)」及び「~を備える(comprise)」は、列挙する項目のみを含むことを意味せず、列挙する項目のみを含んでもよいし、列挙する項目に加えてさらなる項目を含んでもよいことを意味する。同様に、本開示において、「又は(or)」は、排他的論理和を意味せず、論理和を意味する。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
100 :UE
110 :通信部
111 :送信部
112 :受信部
120 :制御部
200 :基地局
210 :通信部
211 :送信部
212 :受信部
220 :ネットワークインターフェイス
230 :制御部
300 :コアネットワーク装置
C1,C2 :セル

Claims (6)

  1. サービングセルである第1セル(C1)及び前記第1セル(C1)と同じ周波数に属する第2セル(C2)を管理する基地局(200)によって前記第1セル(C1)及び前記第2セル(C2)が設定されるユーザ装置(100)であって、
    前記第2セル(C2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、前記タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であって前記第2セル(C2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素を、前記基地局(200)から受信する受信部(112)と、
    前記セル識別子に基づいて、前記タイミングアドバンスにより前記送信タイミングを調整する対象セルとして、前記第2セル(C2)を特定する制御部(120)と、を備える
    ユーザ装置(100)。
  2. 前記受信部(112)は、前記第2セル(C2)に対するビーム測定に用いるビーム測定用参照信号を設定するビーム測定設定情報を含む設定情報を前記第1セル(C1)から受信し、
    前記設定情報は、前記第2セル(C2)を識別するためのインデックスを含み、
    前記MAC制御要素は、前記セル識別子として、前記インデックスを含む
    請求項1に記載のユーザ装置(100)。
  3. 前記受信部(112)は、前記第1セル(C1)の無線ネットワーク一時識別子と前記第2セル(C2)の無線ネットワーク一時識別子とを前記基地局(200)から受信し、
    前記MAC制御要素は、前記セル識別子として、前記第2セル(C2)の無線ネットワーク一時識別子を含む
    請求項1に記載のユーザ装置(100)。
  4. 前記MAC制御要素は、前記セル識別子として、前記第2セル(C2)を示す物理セル識別子を含む
    請求項1に記載のユーザ装置(100)。
  5. サービングセルである第1セル(C1)及び前記第1セル(C1)と同じ周波数に属する第2セル(C2)をユーザ装置(100)に設定する基地局(200)であって、
    前記第2セル(C2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、前記タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であって前記第2セル(C2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を生成する制御部(230)と、
    前記MAC CEを前記ユーザ装置(100)に送信する送信部(211)と、を備える
    基地局(200)。
  6. サービングセルである第1セル(C1)及び前記第1セル(C1)と同じ周波数に属する第2セル(C2)を管理する基地局(200)によって前記第1セル(C1)及び前記第2セル(C2)が設定されるユーザ装置(100)が実行する通信方法であって、
    前記第2セル(C2)への上りリンク信号の送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンスと、前記タイミングアドバンスに対応付けられた識別子であって前記第2セル(C2)を一意に識別するセル識別子と、を含む媒体アクセス制御(MAC)制御要素を、前記基地局(200)から受信するステップと、
    前記セル識別子に基づいて、前記タイミングアドバンスにより前記送信タイミングを調整する対象セルとして、前記第2セル(C2)を特定するステップと、を備える
    通信方法。

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