JP7317350B2 - 積載物支持装置とその取付構造 - Google Patents
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Description
その固定手段の一つとして、車窓の上方に設けられた左右のアシストグリップ間に架設された積載物支持装置を利用することが一般的に行われている。
アシストグリップ500をアシストグリップ装着部分にセットし、その基部500aから引き起こした枠部材510の取付孔511を角孔600に合致させて突リブ513を角孔600に挿入する。2つの突リブ513は角孔600の対向する2辺に接するように嵌まり込み、アシストグリップ500はアシストグリップ装着面に平行な方向には移動しないように固定される。
アシストグリップ50間に架設された支持バー部材Bと、前記支持バー部材Bの端部に、その基部50aに設けられた枠部材51が前記端部の上に重ね合わされて配置されたアシストグリップ50と、アシストグリップ取付位置に穿設された角孔60に前記支持バー部材Bの前記端部と前記アシストグリップ50の枠部材51とを共締めにて固定する固定具Kとで構成され、
前記固定具Kは、ナット部材55と共締め用の締め付けボルト57とで構成され、
前記ナット部材55は、ブロック状部材で、ねじ孔55aが螺設され、そのねじ孔形成面55bにおける左右の側面間の幅Wが前記角孔60のいずれかの開口幅H1より小さく、且つその前後の側面間の幅Sが前記角孔60の他の開口幅H2より大きく形成されたナット本体55hと、前記ナット本体55hの一方のねじ孔形成面55bに設けられ、前記ナット本体55hが前記角孔60の背面側に配置された時、前記角孔60を通って車内側に位置する薄板取手部58とで構成され、
前記薄板取手部58の一端が前記ナット本体55hの一方のねじ孔形成面55bに固着され、残りのフリー部分58aが前記角孔60の縁の厚み分だけ前記ねじ孔形成面55bから離間しており、且つ前記ナット本体55hへの取り付け部分が前記角孔60の内寸(幅H1)より狭く形成されており、
締め付けボルト57は、前記枠部材51及び前記支持バー部材Bの前記端部に挿通され、前記ナット部材55のねじ孔55aに螺着され、前記枠部材51及び前記支持バー部材Bの前記端部をアシストグリップ装着部分に共締めするようになっていることを特徴とする。
アシストグリップ装着部分に穿設された角孔60と、
前記角孔60の背面側に配置されたナット本体55h、及び前記ナット本体55hに設けられ、前記角孔60を通って車内側に位置する薄板取手部58とで構成された請求項1に記載のナット部材55と、
その両端に設けられた共締め孔32が前記角孔60を通して前記ナット本体55hのねじ孔55aに一致して配置され、前記アシストグリップ50間に架設された支持バー部材Bと、
前記共締め孔32に合わせて、その枠孔51aを一致させてその枠部材51を前記支持バー部材Bの端部の上に配置された請求項1に記載のアシストグリップ50と、
前記共締め孔32と枠部材51とを通って前記ナット本体55hに螺着され、支持バー部材Bの端部とアシストグリップ50の枠部材51とをアシストグリップ装着部分に共締め固定する締め付けボルト57とで構成されたことを特徴とする。
なお、本発明ではアシストグリップ50は、乗客が実際に手で握る握り部材53、及び前記握り部材53をアシストグリップを装着部分に取り付けるための枠部材51並びにその付属品を含む全体の構造を意味する。
支持バー部材Bの装着前には、従来例で説明したようにこの角孔60に車内側から押し込んで固定される取り付け金具531と、この嵌め殺しをサポートする脱落防止カバー520とが装着されている。本発明の積載物支持装置Aの取り付けにあたっては、後述するようにこの取り付け金具531と、脱落防止カバー520とが取り除かれ、別に用意したナット部材55や締め付けボルト57で構成される固定具K、及びカバー部材52とが装着される。
アーム部7は、筒部本体5aから横方向に伸びたアーム基部7aと、アーム基部7aから上方に伸びたアーム本体7bとで構成されている。そしてアーム部7の上端外面には係止突起8が突設されている。係止突起8の下面が係止部8aとなっており、下面から上端に至るその外面は、外方にカーブした凸曲面となり、縦断面略直角三角形状を呈している。そして、両アーム部7のアーム基部7aには筒部本体5aの側面とアーム本体7bとの間に開口するアーム開口部7cが穿設されている。挿入穴6の奥には支持バー40の挿入代を限定する奥壁7dが設けられている。挿入穴6の形状は支持バー40の外面形状に一致している。
そして両係止窓14の下縁14bの内のり間の離間幅Mは、アーム本体7bの係止突起8の外面間の離間幅Nより小さく、バー取付筒部5を上空洞部11aに下から嵌めこんだ時、アーム本体7bは係止窓14の下の係止壁部14aに押されて撓み、該係止壁部14aを通り抜けるとその弾発力で係止突起8の係止部8aが係止窓14の下縁14bに係止する。
握り部材53の基部50aには枠部材51を収納する凹み部が形成され、この凹み部に枠部材51が起倒可能に嵌め込まれている。
四角形の枠部材51には、側壁51b間に四角形の枠孔51aが穿設され、更に枠孔51aの裏面側の孔縁に突リブ51cが2条、平行に突設されている。この一対の突リブ51cは、共締め孔32の孔縁に、又は共締め孔32から角孔72に至る孔縁に隙間なく嵌まり込む大きさに形成されている。そして、側壁51b間にて四角形の枠孔51aの上部は、座金収容部となっている。
両側壁51bの外面には、爪係止穴51dが凹設されている。
ナット部材55はナット本体55hと薄板取手部58の2部材で構成されている。ナット本体55hは四角形ブロック状部材で、具体的には直方体または立方体状あるいは分厚い四角形板材からなる金属ブロックで、その中央に貫通するねじ孔55aが螺設されている。ナット本体55hは角孔60を車室側から角孔60の裏面に潜り抜けられるように、そのねじ孔形成面55bにおける左右の側面間の幅Wが角孔60の開口幅H1より小さく、且つその前後の側面間の幅Sが角孔60の開口幅H2より大きく形成されている。通常は角孔60が正方形で、ナット本体55hのねじ孔形成面55bは長方形である。
ナット部材55の薄板取手部58を指で摘んで、ナット本体55hを角孔60に潜らせ、ナット本体55hの2辺を角孔60の背面の孔縁に係止する。薄板取手部58のフリー部分58aはねじ孔形成面55bに近接しており、このフリー部分58aとねじ孔形成面55bとで角孔60(及び天井面を覆う内装材71)の縁を挟み付け、角孔60の縁にナット部材55を仮固定する。
この状態で、座金56に挿通した締め付けボルト57を枠孔51a、共締め孔32に挿入し、ナット部材55のねじ孔55aにねじ込む。これにより支持金具30はアシストグリップ50と共にナット部材55にてアシストグリップ装着部分に共締め固定される。この操作を左右のアシストグリップ装着部分において行う。
そして、左右のバー取付筒部5を左右の上側被覆部10の上空洞部11aに下から持ち上げて嵌め込む。バー取付筒部5の挿入に合わせて両側のアーム部7が上側被覆部10の係止壁部14aに接触して内側に撓められ、そのまま押し込まれてアーム部7の係止突起8が係止壁部14aを超えて係止窓14に入り込んだ所でその弾発力により係止突起8が係止窓14に嵌まり込み、その係止部8aが係止窓14の下縁14bに係合する。
支持バー40のバー取付部材1への取付け状態については、支持金具30の長孔36の取付け位置を調整することによって最適位置にて固定する。
なお、握り部材53は共締めによってアシストグリップ装着部分に設置されているので従来通り使用することができる。
Claims (2)
- アシストグリップ間に架設された支持バー部材と、前記支持バー部材の端部に、その基部に設けられた枠部材が前記端部の上に重ね合わされて配置されたアシストグリップと、アシストグリップ取付位置に穿設された角孔に前記支持バー部材の前記端部と前記アシストグリップの枠部材とを共締めにて固定する固定具とで構成され、
前記固定具は、ナット部材と共締め用の締め付けボルトとで構成され、
前記ナット部材は、ブロック状部材で、ねじ孔が螺設され、そのねじ孔形成面における左右の側面間の幅が前記角孔のいずれかの開口幅より小さく、且つその前後の側面間の幅が前記角孔の他の開口幅より大きく形成されたナット本体と、前記ナット本体の一方のねじ孔形成面に設けられ、前記ナット本体が前記角孔の背面側に配置された時、前記角孔を通って車内側に位置する薄板取手部とで構成され、
前記薄板取手部の一端が前記ナット本体の一方のねじ孔形成面に固着され、残りのフリー部分が前記角孔の縁の厚み分だけ前記ねじ孔形成面から離間しており、且つ前記ナット本体への取り付け部分が前記角孔の内寸より狭く形成されており、
締め付けボルトは、前記枠部材及び前記支持バー部材の前記端部に挿通され、前記ナット部材のねじ孔に螺着され、前記枠部材及び前記支持バー部材の前記端部をアシストグリップ装着部分に共締めするようになっていることを特徴とする積載物支持装置。 - アシストグリップ装着部分に穿設された角孔と、
前記角孔の背面側に配置されたナット本体、及び前記ナット本体に設けられ、前記角孔を通って車内側に位置する薄板取手部とで構成された請求項1に記載のナット部材と、
その両端に設けられた共締め孔が前記角孔を通して前記ナット本体のねじ孔に一致して配置され、前記アシストグリップ間に架設された支持バー部材と、
前記共締め孔に合わせて、その枠孔を一致させてその枠部材を前記支持バー部材の端部の上に配置された請求項1に記載のアシストグリップと、
前記共締め孔と枠部材とを通って前記ナット本体に螺着され、支持バー部材の端部とアシストグリップの枠部材とをアシストグリップ装着部分に共締め固定する締め付けボルトとで構成されたことを特徴とする積載物支持装置の設置構造。
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JP2019091853A JP7317350B2 (ja) | 2019-05-15 | 2019-05-15 | 積載物支持装置とその取付構造 |
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JP2020185890A JP2020185890A (ja) | 2020-11-19 |
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