JP2005246982A - アシストグリップとそれの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて簡単な方法にてアシストグリップを車体パネルに取り付ける。
【解決手段】取付基部3は、ばね鋼からなる芯金11と、係止溝部22を有する弾性脚部23が形成されたばねクリップ13と、係止爪24が形成されたベースブロック12とから構成されている。取付基部3が備える係止溝部22と係止爪24のそれぞれが取付穴20の開口縁部21に係止されることによって、アシストグリップ1が取付穴20に対して正規取付位置に嵌合保持される。そしてさらに、係止状態にある弾性脚部23に対しロックキー28を圧入することによって、アシストグリップ1を車体パネル4に堅固に固定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車の車室内に設けられて乗員の体を支えるためのアシストグリップとそれの取付構造に関し、特に、不使用時には握り部分であるグリップ本体を車体パネル側に格納することで突起感を解消する一方、使用時にはグリップ本体を格納位置から引き出すことによって握り操作のための空間を確保できるようにした格納式のアシストグリップとそれの取付構造に関するものである。
格納式のアシストグリップの構造とそれの 取付構造の一従来例として、実用新案文献1には、アシストグリップの両端部に設けられた個々の部品をビス(ボルト)と車体パネルに形成されているナットを螺合することによって共締め固定し、アシストグリップを車体パネルに固定する構造のものが提案されている。
また、ボルト・ナットによる個々の部品の共締め固定を不要とした構造として、特許文献1には、アシストグリップの両端部に設けられた部品(取付基部)を車体パネル側の取付穴に押込み、取付基部に形成された剛体爪と弾性爪を取付穴の開口縁部に係止させることによってアシストグリップを車体パネルに固定する構造のものが提案されている。
実公平5−39954号公報 特開2002−137675号公報
実用新案文献1のような従来の構造では、車体パネルへの取付工程においてボルト・ナットにて個々の部品を固定することになるため、固定作業に手間がかかるという課題がある。
また、特許文献1に記載されているような構造は、取付基部に設けられた軸受けを中心としてグリップ本体を回転させて格納するいわゆる回転格納式のアシストグリップに適用することはできるが、実用新案文献1に示されるような、グリップ本体の両端部から突出している芯金をスライドさせて格納するいわゆるスライド格納式のアシストグリップに適用するには、部品点数の増加に伴い取付基部が大きくなり実用的ではない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、取付基部を従来と同程度の大きさに保ちつつ、極めて簡単な方法で取付基部を車体パネルの取付穴に固定することができるようにしたスライド格納式のアシストグリップとそれの取付構造を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、グリップ本体の両端部に設けられた取付基部を車体パネル側の取付穴に押込み、取付基部の一部を取付穴の開口縁部に係止させることによって、アシストグリップを車体パネルに固定するようにした取付構造であって、上記取付基部は、グリップ本体から突出している可撓性芯金とばねクリップとをベースブロックをはさんでその両側に重合配置した上でそれら三者を共締め固定することによって形成されていて、上記ばねクリップには、取付穴の開口縁部に係止する係止溝部を有する弾性脚部を折り曲げ形成する一方、上記ばねクリップもしくはベースブロックには、グリップ本体の長手方向において弾性脚部に対向する位置に係止爪を形成している。
そして、上記弾性脚部の弾性力に基づき、その弾性脚部と係止爪が相互に離間する方向の復元力をもってそれぞれが取付穴の開口縁部に係止されることによってアシストグリップが正規取付位置に保持されていて、なお且つ上記係止状態にある弾性脚部に対しロックキーを圧入して、その弾性脚部の弾性変形を阻止することによってアシストグリップが車体パネルに固定されていることを特徴としている。
つまり、請求項1に記載の発明では、取付基部の一部である係止溝部と係止爪が取付穴の開口縁部に係止されることによってアシストグリップが取付穴に対して正規取付位置に保持され、さらに弾性脚部にロックキーを圧入しその弾性脚部の弾性変形を防止することによって取付基部が車体パネルに固定される取付構造になっているので、アシストグリップを車体パネルに固定する際にはボルト・ナットなどによる取付け作業が不要となる。
具体的には、請求項2に記載のように、グリップ本体の両端部には、取付基部を覆うようにしてその構造を隠蔽するキャップが設けられている一方、上記ベースブロックには、フランジ部が突出形成されていて、上記キャップの内壁面とフランジ部とが凹凸係合するとともに、キャップの一部が車体パネルに着座することによって取付穴に対する取付基部の押込み量が規制されていることが観見栄えの向上等の上で望ましい。
加えて、上記ベースブロックには、請求項3に記載のように、弾性脚部に圧入したロックキーをその圧入位置で保持する圧入保持手段が設けられていて、そのロックキーは、請求項4に記載のように、圧入保持手段の一部と凹凸係合することによってその抜け止めが施されていることが取付信頼性の向上の上で望ましい。
なお、上記凹凸係合は、ロックキーもしくは圧入保持手段のどちらに凸部が形成されていても同様の機能が得られる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の取付構造を前提としたアシストグリップであって、上記取付穴に対する取付基部の非取付状態において、上記ロックキーは、ベースブロックに形成されている仮保持手段によって、取付穴に対し非係止状態にある弾性脚部と圧入方向で対向する位置に保持されていることを特徴としている。
上記ロックキーは、請求項6に記載のように、仮保持手段の一部と凹凸係合することによってその抜け止めが施されていることが信頼性向上の上で望ましい。
なお、上記凹凸係合は、ロックキーもしくは仮保持手段のどちらに凸部が形成されていても同様の機能が得られる。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の取付構造を前提としたアシストグリップであって、取付穴に対する取付基部の非取付状態において、キャップがグリップ本体から脱落しないように仮保持されていることを特徴としている。
請求項1〜4に記載の発明によれば、アシストグリップを車体パネルに取り付ける際にボルト・ナットなどによる締め付け作業が不要となり、いわゆるワンタッチ装着が可能であることから飛躍的に作業性が向上する。また、取付基部をばねクリップの弾性脚部とベースブロックの係止爪とが積極的に且つ相互に離間する方向の復元力によって取付穴に係止させ、その上で係止状態にある弾性脚部にロックキーを圧入して、その弾性脚部の弾性変形を阻止するべく実質的にロック状態としているため、車体パネルに対するアシストグリップの保持力も一段と向上する。
請求項5〜7に記載の発明によれば、取り付けに関与する部品の全てを予めグリップ本体の両端部に付帯させることによって、アシストグリップの非取付状態、例えば搬送もしくは流通工程におけるアシストグリップの部品の管理工数を減らすことができる。
図1〜7は本発明に係るスライド格納式のアシストグリップの取付構造における好ましい実施の形態を示す図で、図1は一例として乗用車における後部座席乗員用のアシストグリップの取付構造を、図2は図1におけるアシストグリップの片端部の分解側面図を、図3は図2におけるベースブロックの拡大平面図を、図4は図1におけるアシストグリップの片端部の拡大平面図をそれぞれ示している。また、図5は図4におけるA方向の矢視図を、図6は図4におけるB−B線断面図を、図7は図4におけるC−C線断面図をそれぞれ示している。
なお、図2〜7では、アシストグリップの片端部のみを図示しているが、当然のことながらアシストグリップの全体形状としては左右対称形状のものである。
また、図4〜7はいずれもグリップ本体2が格納された状態を示している。
図1に示すように、アシストグリップ1は、握り部となる樹脂製のグリップ本体2と、そのグリップ本体2の長手方向両端部に設けられキャップ5にて隠蔽された図示外の取付基部とから大略構成されており、取付基部が、内装材に隠蔽された図示外の車体パネル(例えばルーフサイドレール等の強度骨格部材)の取付穴に保持されることによって、車体側に固定されている。
上記グリップ本体2は、その取付面として機能する車体パネルとの間に握り操作の際に必要な空間を確保できるように略偏平アーチ状のものとして形成されている。
なお、図2以降では上記内装材の図示を省略する。
図2に示すように、グリップ本体2の両端部に設けられた取付基部3は、車体パネル4に形成された略矩形状の取付穴20に着脱可能に嵌合固定することを前提として、グリップ本体2の長手方向に貫通し両端部から突出しているばね鋼製の芯金11と、平面視にて略矩形状をなす例えば樹脂製のベースブロック12と、同じく平面視にて略矩形状をなし且つ可撓性を有するばね鋼などからなる薄板状のばねクリップ13から大略構成されている。そして、芯金11とばねクリップ13とをベースブロック12をはさんでその上下両側に重合配置した上で、それら三者をボルト14とばねクリップ13と一体のナット部15とを螺合することによって共締め固定する。また、平面視で略矩形状をなすばね鋼製のワッシャー34と、金属製のカラー35も取付基部3とともにボルト14とナット部15にて共締め固定される。
取付基部3を覆うようにしてその構造を隠蔽するキャップ5は、下面が開口した変形深皿状のものとして形成されていて、後述するようにその開口縁が車体パネル4に着座することによって取付基部3全体を受容することになる。そして、キャップ5の側面には、紙面と直交方向に長径をなす略楕円形状のキャップ穴5aが開口形成されていて、キャップ穴5aに芯金を予め挿入した上で、上記の取付基部3を形成することになる芯金11やベースブロック12およびばねクリップ13等を共締め固定することになる。
また、後述するように、駒状のロックキー28は、ベースブロック12に形成された仮保持手段および圧入保持手段としてのキーホルダー25に圧入されて保持される。
ばねクリップ13には、ボルト部15が溶接されているとともにその端部には係止溝部22を有する弾性脚部23が折り曲げ形成されている。
一方、ロックキー28は、断面略矩形状の胴部29とそれよりも一回り大きな頭部30とからなり、胴部29の下端部はその断面が小さくなるように先細り形状もしくはテーパ状に形成されている。そして、その胴部29の外周面には、微小深さの上部ロック溝28aおよび下部ロック溝28b(双方共に例えば0.5mm程度の深さ)が二段にわたり形成されている。
略矩形状のベースブロック12は、図2のほか図3に示すように、取付基部3の主要素として機能するものであって、図3の図中左端部にはキーホルダー25が、左右両側部には一対のフランジ部16がそれぞれ一体に突出形成されている。一方、右端部の下面には下端部がテーパ状となる係止爪24が下方に向かって、同じく一体に突出形成されている。また、車体ベースブロック12の略中央部にはボルト穴37が貫通形成されており、そのボルト穴37の周縁部に突設されているボス部32には、その内周部にカラー35が挿入されている。さらに、ベースブロック12の上面のベース面18には左右各一対ずつガイドフランジ26が立設されており、後述するようにこれらのガイドフランジ26の対向隙間内に芯金11を位置規制しながら受容することになる。他方ベースブロック12の下面には車体パネル4側の取付穴20にはまり合う左右一対の位置決めビード36が突出形成されている。
上記キーホルダー25は、略矩形状のホルダー穴19が形成された枠状のものであって、その内周面には、微小高さの一対の保持凸部27(例えば0.5mm程度の高さ)が互いに対向するように突出形成されている。ホルダー穴19はロックキー28の胴部20の断面と略同一の大きさに形成されていて、後述するように、このホルダー穴19にはロックキー28が圧入されることになる。
上記のように、アシストグリップ1は車体パネル4に取り付ける前にその取り付けに関与する部品の全てを組み付けることができる構造となっており、予めボルト14とナット部15とによって共締め固定した取付基部3を車体パネル4に形成された略矩形状の取付穴20に嵌合固定する。
図4〜7は、上記構成のもとでの車体パネル4に対する、より詳細な取付状態を示している。ただし、図4,5ではキャップ5を図示省略してある。
図4〜7に示すように、ばね鋼などにより薄板状に形成されている芯金11には、略楕円形状の長穴31が形成されている。芯金11をベースブロック12のベース部18に着座させつつ、長穴31にボス部32に挿入し、その芯金11をワッシャー34、ベースブロック12およびばねクリップ13とともにそれらを貫通するボルト14とナット部15とで共締めすることで、芯金11ひいてはグリップ本体2がベースブロック12に対してスライド可能になっている。つまり、グリップ本体2は長穴31の長さの範囲内でスライド可能であり、図4〜6に示すように長穴31の一方の端部がボス部32に当接しているときにはグリップ本体2が格納姿勢となり、逆に、図8に示すように長穴31の他方の端部がボス部32に当接しているときにはグリップ本体2が引出姿勢となる構造になっている。
そして、図4〜6から明らかなように、芯金11自体が予め略弓形状に湾曲していてワッシャー34とともに共締めされていることから、グリップ本体2は、芯金11とベース面18およびワッシャー34相互間の摩擦力をもって同図の格納姿勢を自己保持することができる。同様に、芯金11の先端にはフック部11aが、またワッシャー34には係止凹部34aがそれぞれ折り曲げ形成されていることから、図8に示すグリップ本体2の引出姿勢では、上記フック部11aと係止凹部34aとが係合することで両者の相対位置決め、すなわちグリップ本体2が引出姿勢位置に自己保持される。
上記ばねクリップ13の端部には、略変形U字状をなす弾性脚部23が折り曲げ形成されていて、さらにその弾性脚部23の先端には取付穴20の開口縁部21に係止されることになる係止溝部22が折り曲げ形成されている。他方、ベースブロック12には、グリップ本体2の長手方向において上記弾性脚部23と対向する位置に係止爪24が形成されていて、この係止爪24がばねクリップ13側の係止溝部22とともに取付穴20の開口縁部21に係止される。この状態をもって取付基部3が車体パネル4に嵌合保持される。
そして、ベースブロック12と一体に形成されたキーホルダー25は、上下方向において、その位置が弾性脚部23と一致していることから、それらのキーホルダー25と弾性脚部23とにまたがるように上方からロックキー28が圧入されて、図3に示したキーホルダー25側の保持凸部27とロックキー28側の上部ロック溝28aとは凹凸係合している。
なお、図6において、ロックキー28の頭部30のうちグリップ本体2側のコーナー部は、芯金の11の先端のフック部11aとの干渉を回避するために丸められている。
さらに、図7に示すように、ベースブロック12側のフランジ部16とキャップ5の内壁面に形成された一対の凹溝17とが凹凸係合することによって、キャップ5がベースブロック12に固定されている。
このように構成されたアシストグリップ1の取付構造によれば、取付基部が備える係止溝部22と係止爪24のそれぞれが取付穴20の開口縁部21に係止されることによって、取付穴に対して正規取付位置に嵌合保持されていて、なお且つ係止状態にある弾性脚部23に対しロックキー28を圧入することによって、アシストグリップ1は車体パネル4に堅固に固定されている。
より詳しくは、図6,7に示すように、弾性脚部23の自己弾性力に基づく弾性脚部23と係止爪24が相互離間方向の復元力をもって係止溝部22および係止爪24のそれぞれが開口縁部21に係止されているので、アシストグリップ1は車体パネル4に対する三次元方向の位置決めと取付穴20からの抜け止めが施されて、その車体パネル4に堅固に嵌合固定されている。
この場合において、係止溝部22および係止爪24のそれぞれが取付穴20の開口縁部21に係止されているのに加え、図7に示すようにベースブロック12の下面の位置決めビード36が取付穴20にはまり込んでいることで車体パネル4のパネル平面に沿った二次元方向の位置決めがなされている。
同様に、係止溝部22および係止爪24のそれぞれが取付穴20の開口縁部21に係止されているのに加え、図7に示すように車体パネル4に着座しているキャップ5における内壁面の凹溝17とベースブロック12側のフランジ部16とが凹凸係合しているため、車体パネル4に対する押込み方向および車体パネル4からの抜き取り方向の位置決めがそれぞれになされている。
ここで、車体パネル4に対するベースブロック12の着座安定性を高めるために、例えば図7に示す位置決めビード部36の上部外面側に、車体パネル4に着座することになる位置決めフランジ部を突出形成してもよい。
アシストグリップ1は、上記のように係止溝部22および係止爪24が開口縁部21に係止されている状態において正規取付位置に保持されているが、より一層確実に車体パネル4に固定するためにロックキー28を弾性脚部23に圧入することによって弾性脚部23の弾性変形を阻止している。
前述したように、圧入保持手段としてのキーホルダー25に形成された保持凸部27とロックキー28の胴部29に形成された上部ロック溝28aが凹凸係合しているので、ロックキー28は弾性脚部23から抜け落ちずに確実に圧入位置にて保持されている。
図8は、取付基部3が取付穴20に保持されていない状態すなわち非取付状態にある状態を示しており、ロックキー28は、ベースブロック12に形成された仮保持手段としてのキーホルダー25のホルダー穴19に予め圧入され、キーホルダー25の内周面の保持凸部27と下部ロック溝28bとが凹凸係合することによって、非係止状態にある弾性脚部23と圧入方向で対向する位置に仮保持されている。
また、芯金11はキャップ5に形成されたキャップ穴5aに予め挿入されており、取付基部3の全体形状がキャップ穴5aよりも大きいので、キャップ5もグリップ本体2から脱落しないように仮保持されている。
なお、グリップ本体2は、芯金11とロックキー28の接触防止のため引出姿勢となっている。
ここで、図8の非取付状態にあるアシストグリップ1を図6の取付状態とする手順について説明する。
先ず、図9に示すようにキャップ5を持ち上げた上で、例えばグリップ本体2を引出姿勢のまま係止溝部22を取付穴20の開口縁部21に係止させ、取付基部3を車体パネル4側に押込むことによって係止爪24を同じく開口縁部21に係止させる。
上記のように、係止爪24が取付穴20に押込まれる際には弾性脚部23の上部開口幅が縮小するようにして弾性変形するのに加え、係止爪24の下端部がテーパ状に形成されていることから、係止爪24が開口縁部21を乗り越える際の摺動抵抗は小さくなる。この段階では、ロックキー28はなおも図9に示す仮保持状態、すなわちキーホルダー25に保持されてはいても、弾性脚部23には圧入されていない状態にある。
そして、係止溝部22および係止爪24が開口縁部21に係止された状態で、ロックキー28を弾性脚部23に圧入し保持凸部27と上部ロック溝28aを凹凸係合させる。
すなわち、ロックキー28を押込むことにより、ロックキー28およびキーホルダー25の自己弾性力をもって、それまでのキーホルダー25側の保持凸部27と下部ロック溝28bとの凹凸係合を解除する一方で、新たにキーホルダー25側の保持凸部27と上部ロック溝28aとを凹凸係合させて、弾性脚部23に圧入されたロックキー28の位置決めを行う。これによって、先に述べたように、ロックキー28を抜き取らないかぎりは弾性脚部23の弾性変形が阻止される。
こうして、弾性脚部23にロックキー28を圧入したならばキャップ5を下ろし、図7に示すように、フランジ部16と凹溝17を凹凸係合させる。そして、グリップ本体2を格納姿勢にすることによって図6に示すような取付構造となる。
なお、ロックキー28を弾性脚部23に圧入する際には、キーホルダー25に対して弾性脚部23の方向へ押される力が加わるので、図5に示されるように、キーホルダー25の下面には補強のために一対の補強リブ42が設けられている。
上記のように、ロックキー28の仮保持状態にする際には、係止凸部27と下部ロック溝28bとを凹凸係合させることによって節度感が得られるため、ロックキー28を弾性脚部23側に押込みすぎることがなくなり取付信頼性が向上する。
図10は、本発明の第2の実施の形態として、図6におけるベースブロック12の係止爪24に代わる係止フランジ50をばねクリップ51に形成した場合の断面図を示している。なお、図10では、先の図6に示した第1の実施の形態と共通する部位には同一符号を付している。
図10に示すように、ばねクリップ51は、先の第1の実施の形態のものと同様に、薄板状のばね鋼をもって弾性脚部23を含む形状に折り曲げ形成したものであるが、弾性脚部23と反対側の端部を略矩形断面形状をもって折り返すことにより、図6に示す係止爪24と略同等位置に係止フランジ50を一体に形成してある。
そして、係止フランジ50と弾性脚部23の係止溝部22とが取付穴20の開口縁部21に係止され、それぞれが相互に離間する復元力をもって取付基部3が取付穴20に嵌合保持されている。
なお、係止フランジ50および係止溝部22を取付穴20の開口縁部21に係止させる際には、先に係止フランジ50を開口縁部21に係止させた上で、弾性脚部23を取付穴20に押込み、係止溝部22を開口縁部21に係止させる。
このように第1,2の実施の形態によれば、アシストグリップ1を車体パネル4に取り付ける際にボルト・ナットなどによる締め付け作業が不要となり、いわゆるワンタッチ装着が可能であることから飛躍的に作業性が向上する。また、アシストグリップを弾性脚部と係止爪の相互に離間する方向の復元力により、積極的に車体パネルに係止しているため、保持力も向上する。
また、取り付けに関与する部品の全てをグリップ本体2の両端部に付帯させることによって、アシストグリップ1の非取付状態、例えば搬送もしくは流通工程におけるアシストグリップ1の部品の管理工数を減らすことができる。
特に、第2の実施の形態によれば、ベースブロック12の係止爪24に代わる係止フランジ50をばねクリップ51に形成したことによって、取付穴20の開口縁部21に嵌合保持される部品の強度が向上し、取付信頼性の上で有利となる。
本発明の第1の実施の形態として、乗用車における後部座席乗員用のアシストグリップの取付構造を示す説明図。 図1におけるアシストグリップの片端部の構成を示す分解図。 図2におけるベースブロックの拡大平面図。 車体パネルに固定したアシストグリップを示す平面図。 図4のA方向矢視図。 図4のB−B線に沿う断面図。 図4のC−C線に沿う断面図。 取付穴に対して非取付状態にあるアシストグリップを示す断面図。 図8のアシストグリップを車体パネルに係止した状態を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態として、図6における係止爪に代わってばねクリップの端部に係止フランジを形成したアシストグリップを示す断面図。
符号の説明
1…アシストグリップ
2…グリップ本体
3…取付基部
4…車体パネル
5…キャップ
11…芯金
12…ベースブロック
13…ばねクリップ
16…フランジ部
17…凹溝
20…取付穴
21…開口縁部
22…係止溝部
23…弾性脚部
24…係止爪
25…キーホルダー(仮保持手段,圧入保持手段)
27…保持凸部
28…ロックキー
28a…上部ロック溝
28b…下部ロック溝
50…係止フランジ
51…ばねクリップ

Claims (7)

  1. グリップ本体の両端部に設けられた取付基部を車体パネル側の取付穴に押込み、取付基部の一部を取付穴の開口縁部に係止させることによって、アシストグリップを車体パネルに固定するようにした取付構造であって、
    上記取付基部は、グリップ本体から突出している可撓性芯金とばねクリップとをベースブロックをはさんでその両側に重合配置した上でそれら三者を共締め固定することによって形成されていて、
    上記ばねクリップには、取付穴の開口縁部に係止する係止溝部を有する弾性脚部を折り曲げ形成する一方、
    上記ばねクリップもしくはベースブロックには、グリップ本体の長手方向において弾性脚部に対向する位置に係止爪を形成し、
    上記弾性脚部の弾性力に基づき、その弾性脚部と係止爪が相互に離間する方向の復元力をもってそれぞれが取付穴の開口縁部に係止されることによってアシストグリップが正規取付位置に保持されていて、
    なお且つ上記係止状態にある弾性脚部に対しロックキーを圧入して、その弾性脚部の弾性変形を阻止することによってアシストグリップが車体パネルに固定されていることを特徴とするアシストグリップの取付構造。
  2. グリップ本体の両端部には、取付基部を覆うようにしてその構造を隠蔽するキャップが設けられている一方、
    上記ベースブロックには、フランジ部が突出形成されていて、
    上記キャップの内壁面とフランジ部とが凹凸係合するとともに、キャップの一部が車体パネルに着座することによって取付穴に対する取付基部の押込み量が規制されていることを特徴とする請求項1に記載のアシストグリップの取付構造。
  3. 上記ベースブロックには、弾性脚部に圧入したロックキーをその圧入位置で保持する圧入保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のアシストグリップの取付構造。
  4. 上記ロックキーは、圧入保持手段の一部と凹凸係合することによってその抜け止めが施されていることを特徴とする請求項3に記載のアシストグリップの取付構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の取付構造を前提としたアシストグリップであって、
    上記取付穴に対する取付基部の非取付状態において、上記ロックキーは、ベースブロックに形成されている仮保持手段によって、取付穴に対し非係止状態にある弾性脚部と圧入方向で対向する位置に保持されていることを特徴とするアシストグリップ。
  6. 上記ロックキーは、仮保持手段の一部と凹凸係合することによってその抜け止めが施されていることを特徴とする請求項5に記載のアシストグリップ。
  7. 請求項2〜4のいずれかに記載の取付構造を前提としたアシストグリップであって、
    取付穴に対する取付基部の非取付状態において、キャップがグリップ本体から脱落しないように仮保持されていることを特徴とする請求項5または6に記載のアシストグリップ。
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