JP7317608B2 - 積載物支持枠装置 - Google Patents
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Description
積載物には、スキー板や釣竿のような長尺物がある。このような長尺物の支持には前後のアシストグリップ間に前後2セットの積載物支持装置をそれぞれ架設し、この前後の積載物支持装置間に長尺物を掛け渡すことになる(特許文献1)。
左右一対のアシストグリップ50間に架設された1本の主支持バー部材Bと、
前記主支持バー部材Bに交差し、前記主支持バー部材Bの前後方向に伸びるように固定された前後方向支持バー部材Cと、
前記前後方向支持バー部材Cの間に架設された副支持バー部材Dとで構成され、
前記主支持バー部材Bの前後において、前後方向支持バー部材C又は副支持バー部材Dに自動車Pの天井面Qに当接する当接支持部Eが設けられていることを特徴とする。
主支持バー部材Bと副支持バー部材Dには積載物取付具Fを取り付けるための主レール溝21及び副レール溝29がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
主支持バー部材Bの装着前には、アシストグリップに元から装備され、この角孔77に車内側から押し込んで固定される取付金具(図示せず)と、この取付金具をサポートする脱落防止カバー(図示せず)とが装着されている。本発明の積載物支持枠装置Aの取り付けにあたっては、この取り付け金具と、脱落防止カバーとが取り除かれ、別に用意したナット部材55や締め付けボルト57で構成される固定具K、及びカバー部材52とが装着される。
延出部分35は、アシストグリップ装着部分である浅い凹部70から自動車Pの天井面Qに沿って延びているため、天井面Qの形状に合わせて屈曲されている。
アーム部7は、筒部本体5aから横方向に伸びたアーム基部7aと、アーム基部7aから上方に伸びたアーム本体7bとで構成されている。そしてアーム部7の上端外面には係止突起8が突設されている。係止突起8の下面が係止部8aとなっており、下面から上端に至るその外面は、外方にカーブした凸曲面となり、縦断面略直角三角形状を呈している。そして、両アーム部7のアーム基部7aには筒部本体5aの側面とアーム本体7bとの間に開口するアーム開口部7cが穿設されている。挿入穴6の奥には主支持バー20の挿入代を限定する奥壁7dが設けられている。挿入穴6の形状は主支持バー20の外面形状に一致している。
そして両係止窓14の下縁14bの内のり間の離間幅は、アーム本体7bの係止突起8の外面間の離間幅より小さく、バー取付筒部5を上空洞部11aに下から嵌め込んだ時、アーム本体7bは係止窓14の下の係止壁部14aに押されて撓み、該係止壁部14aを通り抜けるとその弾発力で係止突起8の係止部8aが係止窓14の下縁14bに係止する。
四角形の枠部材51には、側壁51b間に四角形の枠孔51aが穿設され、更に枠孔51aの裏面側の孔縁に突リブ51cが2条、平行に突設されている。この一対の突リブ51cは、共締め孔32の孔縁に、又は共締め孔32から角孔77に至る孔縁に隙間なく嵌まり込む大きさに形成されている。そして、側壁51b間にて四角形の枠孔51aの上部は、座金収容部となっている。
両側壁51bの外面には、爪係止穴51dが凹設されている。
ナット部材55はナット本体55hと薄板取手部58の2部材で構成されている。ナット本体55hは四角形ブロック状部材で、具体的には直方体または立方体状あるいは分厚い四角形板材からなる金属ブロックで、その中央に貫通するねじ孔55aが螺設されている。ナット本体55hは角孔77を車室側から角孔77の裏面に潜り抜けられるように、そのねじ孔形成面における左右の側面間の幅が角孔77の左右の開口幅より小さく、且つその前後の側面間の幅が角孔77の前後の開口幅より大きく形成されている。通常は角孔77が正方形で、ナット本体55hのねじ孔形成面は長方形である。
前後方向支持バー25は図3、図9に示すように長尺アルミサッシ材で、断面C形の本体部分25aの両端辺からL形の内鍔25bが内側に設けられ、両内鍔25bの間が下面側に全長に亙って設けられた前後方向レール溝26となっている。
後述する副支持バー28は、この前後方向支持バー25と同じアルミサッシ材が使用されている。
取付筒部43は、前側支持部本体40を介して差込突起41に対して水平面上で直角方向に伸び、内側の端面に開口する有底の挿入穴43aが形成されている。この挿入穴43aは副支持バー28の外形に一致するように形成されている。
なお、副支持バー部材Dは、前述のように前後方向支持バー25と同一の形状のアルミサッシ材を使用している。それ故、副支持バー部材Dのレール溝を副レール溝29とする。
まず、アシストグリップ設置位置から左右一対のアシストグリップ50を取り外す。アシストグリップ設置位置には一対の角孔77が車内に露出する。
ナット部材55の薄板取手部58を指で摘んで、ナット本体55hを角孔77に潜らせ、ナット本体55hの2辺を角孔77の背面の孔縁に係止する。薄板取手部58のフリー部分58aはねじ孔形成面に近接しており、このフリー部分58aとねじ孔形成面とで角孔77及び天井面Qの縁を挟み付け、角孔77の縁にナット部材55を仮固定する。
この状態で、座金56に挿通した締め付けボルト57を枠孔51a、共締め孔32に挿入し、ナット部材55のねじ孔55aにねじ込む。これにより支持金具30はアシストグリップ50と共にナット部材55にてアシストグリップ装着部分に共締め固定される。この操作を左右のアシストグリップ装着部分において行う。これにより支持金具30だけがアシストグリップを装着部位から天井面Qに沿うような状態で取り付けられる。
続いて、左右の前後方向支持バー25の前端部分に前側当接支持部Efの差込突起41を差し込み、その後端部分に後側当接支持部Ebの後側差込突起46を差し込み、ねじ穴41c、46cを利用してネジ固定する。これにより前後方向支持バー部材Cが構成される。(図7、図8)。
なお、図示していないが、前後方向支持バーが1本の場合、この前後方向支持バーの前・後端に副支持バーが取り付けられ、この副支持バーに当接支持部Ef・Ebが設置される。
左右の前後方向支持バー25の前端部分には、上記のように前側当接支持部Efの差込突起41が差し込まれてネジ固定され、前後方向支持バー25の後端部分には、後側当接支持部Ebの後側差込突起46が差し込まれてネジ固定されている。
最後に、全体の形を整えてから連結部材39のねじを締め込んで仮止めを本締めとする。これにより積載物支持枠装置Aの主要部分が井桁状に組み立てられたことになる。
なお、積載物Gの形状に合わせた積載物取付具Fは、積載物支持枠装置Aの組み立てに先立って主・副支持バー20・25に取り付けられる。
主支持バー20のバー取付部材1への取付け状態については、支持金具30の長孔36の取付け位置を調整することによって最適位置にて固定する。
このように積載物支持枠装置Aが自動車Pの天井面Qに沿って設置されると、この積載物支持枠装置Aは支持金具30にて左右一対のアシストグリップ装着部位に堅固に固定されると共に、前・後側当接支持部Ef・Ebの前・後側パッド44・48が天井面Qに当接し、積載物支持枠装置Aは6箇所で支持されることになる。
そして、積載物支持具Fに積載物Gを取り付け、目的地に向かって出発する。
なお、握り部材53は共締めによってアシストグリップ装着部分に設置されているので従来通り使用することができる。
1:バー取付部材、5:バー取付筒部、5a:筒部本体、6:挿入穴、7:アーム部、7a:アーム基部、7b:アーム本体、7c:アーム開口部、7d:奥壁、8:係止突起、8a:係止部、10:上側被覆部、11:被覆上部、11a:上空洞部、11b:通孔、12:取付片部、13:六角ナット(ねじ孔)、14:係止窓、14a:係止壁部、14b:下縁、15:下側被覆部、15a:下空洞部、15b:取付ねじ孔、16:倒れ防止突起、19:接続ボルト、20:主支持バー、21:主レール溝、23:内鍔、
25:前後方向支持バー、25a:本体部分、25b:内鍔、26:前後方向レール溝、28;副支持バー、29:副レール溝、30:支持金具、31:金具本体、32:共締め孔、35:延出部分、36:長孔、39:連結部材、39a:本体部分、39c:取付片、40:支持部本体、40a:前側取付凹部、41:差込突起、41a:突起本体、41b、脚部、43:取付筒部、43a:挿入穴、44:前側当接パッド、45:後側支持部本体、45a:後側取付凹部、46:後側差込突起、48:後側当接パッド、39b:保持溝、50:アシストグリップ、50a:基部、51:枠部材、51a:枠孔、51b:側壁、51c:突リブ、51d:爪係止穴、52:カバー部材、52a:爪部、53:握り部材、55:ナット部材、55a:ねじ孔、55h:ナット本体、56:座金、57:締め付けボルト、57a:頭部、58:薄板取手部、58a:フリー部分、59:つる巻きバネ、60:握り柄側取付部、61:積載側スライド脚部、65:穂先側取付部、66:積載側スライド脚部、68:ナット本体、69:ナット側脚部、70:凹部、77:角孔
Claims (2)
- 左右一対のアシストグリップ間に架設された1本の主支持バー部材と、
前記主支持バー部材に交差し、前記主支持バー部材の前後方向に伸びるように固定された前後方向支持バー部材と、
前記前後方向支持バー部材の間に架設された副支持バー部材とで構成され、
前記主支持バー部材の前後において、前後方向支持バー部材又は副支持バー部材に自動車の天井面に当接する当接支持部が設けられていることを特徴とする積載物支持枠装置。 - 請求項1に記載した積載物支持枠装置において、
主支持バー部材と副支持バー部材には積載物取付具を取り付けるための主レール溝及び副レール溝がそれぞれ設けられていることを特徴とする積載物支持枠装置。
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