JP7313036B2 - 積載物支持装置のバー取付部材 - Google Patents
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Description
その固定手段の一つとして、車窓の上方に設けられた左右のアシストグリップ間に架設された積載物支持装置を利用することが一般的に行われている。
積載物支持装置をアシストグリップ装着部分に取り付ける場合、アシストグリップを固定しているねじを外し、その部分に積載物支持装置の両端の取付金具を取り付け、当該ねじを内壁に取り付けられたナットにねじ込み、アシストグリップと取付金具とを共締めにてアシストグリップ装着部分に取り付けるようにしていた(特許文献1)。
しかるに、上記のようにねじで共締めではねじの脱着が面倒であり、出来れば簡単な操作で支持バーの交換や取り外しを行いたいという要望があった。
アシストグリップ設置位置に取り付けられた支持金具30の先端部に取り付けられ、アシストグリップ50間に架設される支持バー40の端部を保持するバー取付部材1であって、
前記バー取付部材1は、支持バー40の端部が挿入される挿入穴6が設けられたバー取付筒部5と、前記バー取付筒部5の上側部分を覆う上側被覆部10とで構成され、
前記上側被覆部10の両側面には係止窓14が穿設されており、
前記バー取付筒部5から伸び、該バー取付筒部5の両側面近傍にて該側面に沿って配設され、前記係止窓14に対する近接離間方向に弾性を持って可撓性を有するアーム部7が設けられており、
前記アーム部7の先端外面側に膨出して前記係止窓14に係脱する係止部8aを有する係止突起8が設けられており、
バー取付筒部5を下から覆う下側被覆部15が更に付加されており、下側被覆部15のバー取付筒部5側の面には倒れ防止突起16が立設され、
バー取付筒部5のアーム部7には筒部本体5aの側面とアーム部7との間に開口し、倒れ防止突起16が挿入されるアーム開口部7cが穿設されていることを特徴とする。
なお、本発明ではアシストグリップ50は、乗客が実際に手で握る握り部材53、及び前記握り部材53をアシストグリップを装着部分に取り付けるための枠部材51並びにその付属品を含む全体の構造を意味する。
支持バー部材Bの装着前には、図9に示したようにこの角孔600に車内側から押し込んで固定される嵌め殺し金具531と、この嵌め殺しをサポートするカバー部材520とが装着されている。本発明の積載物支持装置Aの取り付けにあたっては、後述するようにこの嵌め殺し金具531と、カバー部材520とが取り除かれ、別に用意したナット部材55や締め付けボルト57で構成される固定具K、及びカバー部材52とが装着される。
アーム部7は、筒部本体5aの底部から横方向に伸びたアーム基部7aと、アーム基部7aから上方に伸びたアーム本体7bとで構成されている。即ち、バー取付筒部5の底面から外側方に伸び、該バー取付筒部5の両側面近傍にて該側面に沿って配設され、後述する係止窓14に対する近接離間方向に弾性を持って可撓性を有するアーム部7が設けられている。
そしてアーム部7の上端外面には係止突起8が膨出されている。係止突起8の下面が係止部8aとなっており、下面から上端に至るその外面は、外方にカーブした凸曲面となり、縦断面略直角三角形状を呈している。
両アーム部7のアーム基部7aには筒部本体5aの側面とアーム本体7bとの間に開口するアーム開口部7cが穿設されている。
挿入穴6の奥には支持バー40の挿入代を限定する奥壁7dが設けられている。挿入穴6の形状は支持バー40の外面形状に一致している。
そして両係止窓14の下縁14bの内のり間の離間幅Mは、アーム本体7bの係止突起8の外面間の離間幅Nより小さく、バー取付筒部5を上空洞部11aに下から嵌めこんだ時、アーム本体7bは係止窓14の下の係止壁部14aに押されて撓み、該係止壁部14aを通り抜けるとその弾発力で係止突起8の係止部8aが係止窓14の下縁14bに係止する。
握り部材53の基部50aには枠部材51を収納する凹み部が形成され、この凹み部に枠部材51が起倒可能に嵌め込まれている。
四角形の枠部材51には、側壁51b間に四角形の枠孔51aが穿設され、更に枠孔51aの裏面側の孔縁に突リブ51cが2条、平行に突設されている。この一対の突リブ51cは、共締め孔32の孔縁に、又は共締め孔32から角孔72に至る孔縁に隙間なく嵌まり込む大きさに形成されている。そして、側壁51b間にて四角形の枠孔51aの上部は、座金収容部となっている。
両側壁51bの外面には、爪係止穴51dが凹設されている。
ナット部材55はナット本体55hと薄板取手部58の2部材で構成されている。ナット本体55hは四角形ブロック状部材で、具体的には直方体または立方体状あるいは分厚い四角形板材からなる金属ブロックで、その中央に貫通するねじ孔55aが螺設されている。ナット本体55hは角孔60を車室側から角孔60の裏面に潜り抜けられるように、そのねじ孔形成面55bにおける左右の側面間の幅Wが角孔60の開口幅H1より小さく、且つその前後の側面間の幅Sが角孔60の他の開口幅H2より大きく形成されている。通常は角孔60が正方形で、ナット本体55hのねじ孔形成面55bは長方形である。
ナット部材55の薄板取手部58を指で摘んで、ナット本体55hを角孔60に潜らせ、ナット本体55hの2辺を角孔60の背面の孔縁に係止する。薄板取手部58のフリー部分58aはねじ孔形成面55bに近接しており、このフリー部分58aとねじ孔形成面55bとで角孔60(及び天井面を覆う内装材71)の孔縁を挟み付け、角孔60の孔縁にナット部材55を仮固定する。
この状態で、座金56に挿通した締め付けボルト57を枠孔51a、共締め孔32に挿入し、ナット部材55のねじ孔55aにねじ込む。これにより支持金具30はアシストグリップ50と共にナット部材55にてアシストグリップ装着部分に共締め固定される。この操作を左右のアシストグリップ装着部分において行う。
そして、左右のバー取付筒部5を左右の上側被覆部10の上空洞部11aに下から持ち上げて嵌め込む。バー取付筒部5の挿入に合わせて両側のアーム部7が上側被覆部10の係止壁部14aに接触して内側に撓められ、そのまま押し込まれてアーム部7の係止突起8が係止壁部14aを超えて係止窓14に入り込んだ所でその弾発力により係止突起8が係止窓14に嵌まり込み、その係止部8aが係止窓14の下縁14bに係合する。これによりバー取付筒部5は上側被覆部10に固定されてアシストグリップ50間に架設される。
支持バー40のバー取付部材1への取付け状態については、支持金具30の長孔36の取付け位置を調整することによって最適位置にて固定する。
なお、握り部材53は共締めによってアシストグリップ装着部分に設置されているので従来通り使用することができる。
Claims (2)
- アシストグリップ設置位置に取り付けられた支持金具の先端部に取り付けられ、アシストグリップ間に架設される支持バーの端部を保持するバー取付部材であって、
前記バー取付部材は、支持バーの端部が挿入される挿入穴が設けられたバー取付筒部と、前記バー取付筒部の上側部分を覆う上側被覆部とで構成され、
前記上側被覆部の両側面には係止窓が穿設されており、
前記バー取付筒部から伸び、該バー取付筒部の両側面近傍にて該側面に沿って配設され、前記係止窓に対する近接離間方向に弾性を持って可撓性を有するアーム部が設けられており、
前記アーム部の先端外面側に膨出して前記係止窓に係脱する係止部を有する係止突起が設けられており、
バー取付筒部を下から覆う下側被覆部が更に付加されており、前記下側被覆部のバー取付筒部側の面には倒れ防止突起が立設され、
前記バー取付筒部のアーム部には筒部本体の側面とアーム部との間に開口し、前記倒れ防止突起が挿入されるアーム開口部が穿設されていることを特徴とする積載物支持装置のバー取付部材。 - 上側被覆部に通孔が形成され、前記通孔に合わせて下側被覆部にねじ孔が螺設されており、前記通孔に挿通された接続ボルトを前記ねじ孔に螺着したことを特徴とする請求項1に記載の積載物支持装置のバー取付部材。
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