JP7317223B2 - 車両相対位置演算装置及び車両制御装置 - Google Patents

車両相対位置演算装置及び車両制御装置 Download PDF

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Description

本願は、車両相対位置演算装置及び車両制御装置に関するものである。
従来から、自車と自車で検知した周辺物との相対位置を記憶し、記憶した周辺物の相対位置は周辺物位置座標として、現時刻の車体固定座標系で表すことは知られている(例えば、下記の特許文献1)。ここでは、自車のヨー方向の回転量と、前後方向と横方向の移動量の計算を行い、自車のヨー方向の回転量から周辺物位置座標を回転変換する。回転変換後の周辺物位置座標と自車の移動量から、車体固定座標系での周辺物位置座標を推定している。ここで、自車の横方向移動量の計算には、自車両の横すべり角度を考慮しており、横すべり角度は、車速と、操舵角、ヨーレートを用いて演算している。
特開2008-94213号公報
安部正人、「自動車の運動と制御(第2版)」、東京電機大学出版局、pp.64-65、2012年1月 C.M.Wang , "Location estimation and uncertainty analysis for mobile robots," IEEE, pp.1230-1235, 1988
しかしながら、上記特許文献1に開示されている方式では、自車のヨー方向の回転量から周辺物位置座標を回転変換する際、横すべりを考慮しておらず、精度よく車体固定座標系における周辺物位置座標を推定することができない課題がある。また、車速と操舵角度を入力とする車両モデルから横すべり角度を推定する場合、操舵角度と車速の2入力からなる車両モデルから横すべり角度を演算するため、演算が複雑になり、横すべり角度を演算する過程での積分処理によるオフセット誤差の発生および車両モデルのモデル化誤差による推定誤差の発生という課題がある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、車体固定座標系における周辺物位置座標を、演算が容易で、オフセット誤差及び車両モデル化誤差の影響を受けずに精度よく推定する、車両相対位置演算装置を提供することを目的とする。
本願に開示される車両相対位置演算装置は、
走行時の自車の状態情報を取得する車両状態情報取得部、
前記自車の周辺物の情報を取得する周辺物情報取得部、
前記車両状態情報取得部および前記周辺物情報取得部と接続され、前記車両状態情報取得部で取得した前記自車の状態情報と前記周辺物情報取得部で取得した周辺物の情報から定まる、前記自車に対する前記自車の周辺物の相対情報である相対位置情報を入力するとともに、この入力した相対位置情報を前記自車の特定の位置である前記自車の横すべり角が零の位置を原点とした場合での相対位置情報に変換する相対位置情報変換入力部、
前記相対位置情報変換入力部に接続され、当該相対位置情報変換入力部で変換した相対位置情報を記憶する位置情報記憶部、
前記車両状態情報取得部と前記位置情報記憶部に接続されるとともに、前記車両状態情報取得部で取得した前記自車の状態情報を入力して前記位置情報記憶部が記憶した相対位置情報を、現時刻における相対位置情報である現時刻相対位置情報に変換し、前記位置情報記憶部に出力する車両固定座標変換部、
を備えたことを特徴とするものである。
本願に開示される車両相対位置演算装置によれば、現時刻の車体固定座標系における周辺物位置座標を、演算が容易で、オフセット誤差および車両モデル化誤差の影響を受けずに精度よく推定することができる。
実施の形態1に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車両制御装置を搭載した車両の概略システム構成図である。 実施の形態1に係る車両制御装置の動作説明に用いる座標系の説明図である。 実施の形態1に係る車両制御装置を搭載した車両の極低速時での定常円旋回を説明するための図である。 実施の形態1に係る車両制御装置を搭載した車両の定常円旋回において、遠心力が無視できない場合の説明図である。 実施の形態1に係る車両制御装置の動作手順を示すフローチャートを表す図である。 実施の形態1に係る車両制御装置の車両相対位置演算装置で記憶された周辺物の移動軌跡の一例を説明するための図である。 実施の形態1に係る車両制御装置の車両相対位置演算装置の信号処理に係るハードウエアの一例を示す図である。
以下、本願に係る車両相対位置演算装置と車両制御装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。本実施の形態は、一般的には、自車と周辺物との相対位置を推定する技術に関わるものである。なお、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
本実施の形態では、自車で検知した自車の前方を走行する先行車を、現時刻の車体固定座標系の軌跡として表し、検知した先行車を追従するように車両を制御する車両制御装置に関して記載する。
図1は、実施の形態1の車両制御装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る車両相対位置演算装置210は車両制御装置200に設けられ、車両状態情報取得部211と、周辺物情報取得部212と、車両固定座標変換部213と、位置情報記憶部214と、相対位置情報変換入力部215と、相対位置情報変換出力部216とを備える。
車両制御装置200は、車両の制御を行う装置であり、各種プログラムを記憶するROM、RAM、プログラムを実行するCPUから構成される。例えば、先進運転支援システム電子制御ユニット(ADAS(Advanced Driver Assistance System)-ECU)である。
本実施の形態の車両相対位置演算装置210において、相対位置情報変換入力部215は、車両状態情報取得部211で取得した自車の車両の状態と、周辺物情報取得部212で取得した周辺物位置情報とに基づいて、自車と周辺物との相対位置を求めるための相対位置変換を行うとともに、周辺物情報取得部212で取得した周辺物位置情報に対して車両の横すべり角が零となる点が原点となる座標変換を行い、得られた結果を位置情報記憶部214に出力する。車両固定座標変換部213は、位置情報記憶部214で記憶している周辺物位置情報に対して、車両状態情報取得部211から取得した自車の状態に基づいて車両固定座標系への座標変換を行う。なお、位置情報記憶部214は、記憶している周辺物位置の軌跡情報の更新も行う。相対位置情報変換出力部216は、位置情報記憶部214で記憶している周辺物位置情報に対し、相対位置情報変換入力部215で演算した相対位置変換値と、周辺物位置情報の原点とする場所により決まる予め設定しておいた値とに基づいて変換を行う。
また、車両制御部220は車両制御装置200に設けられ、車両相対位置演算装置で演算された自車の周辺物位置情報と自車の状態とに基づいて、アクチェータ制御部300へ出力する目標値を演算してアクチェータ制御部300へ出力する。
また、この車両制御装置200には、外部の入力装置として、車両状態情報検出部110と、周辺物情報検出部120を備える。ここで、車両状態情報検出部110は、自車の情報を検出する検出部であり、例えば車速センサ、ヨーレートセンサが搭載されている。車両状態情報検出部110で検出された情報は、車両相対位置演算装置210に設けられた車両状態情報取得部211によって取得される。
次に、周辺物情報検出部120は、周辺物の位置を含む情報を検出する検出部であり、例えば、前方カメラがこれに該当する。あるいは、LiDAR(Light Detection and Ranging)、レーザー、ソナー、車車間通信装置、路車間通信装置がこれに該当する。周辺物情報検出部120で検出した情報は、車両相対位置演算装置210に設けられた周辺物情報取得部212によって取得される。
また、車両制御装置200には外部の装置としてアクチェータ制御部300を備える。アクチェータ制御部300は、アクチェータが目標値を実現するように制御を行う制御部であり、例えば、電動パワーステアリングECUである。あるいは、パワートレインECU、ブレーキECUである。
図2は、実施の形態1の車両制御装置を搭載した車両の概略構成を示すシステム構成図である。図2において、車両1は、ステアリングホイール2と、ステアリング軸3と、操舵ユニット4と、電動パワーステアリングユニット5と、パワートレインユニット6と、ブレーキユニット7と、ヨーレートセンサ111と、車速センサ112と、前方カメラ121と、車両制御装置200と、電動パワーステアリングコントローラ310と、パワートレインコントローラ320と、ブレーキコントローラ330とを備える。
ドライバが車両1を操作するために設置されているステアリングホイール2は、ステアリング軸3に結合されている。ステアリング軸3には操舵ユニット4が連接されている。操舵ユニット4は、操舵輪としての前輪を回動自在に支持すると共に、車体フレームに転舵自在に支持されている。
従って、ドライバのステアリングホイール2の操作によって発生したトルクはステアリング軸3を回転させ、操舵ユニット4によって前輪を左右方向へ転舵する。これによって、ドライバは車両が前進・後進する際の車両の横移動量を操作することができる。なお、ステアリング軸3は電動パワーステアリングユニット5によって回転させることも可能であり、電動パワーステアリングコントローラ310に指示することによって、ドライバのステアリングホイール2の操作と独立して、前輪を自在に転舵させることができる。
車両制御装置200は、マイクロプロセッサ等の集積回路で構成されており、A/D変換回路、D/A変換回路、CPU、ROM、RAM等を備える。車両制御装置200には、車両1のヨーレートを検出するヨーレートセンサ111、車両1の車速を検出する車速センサ112、前方カメラ121、電動パワーステアリングコントローラ310、パワートレインコントローラ320、ブレーキコントローラ330が接続されている。
そして、車両制御装置200は、接続されているセンサから入力された情報を、ROMに格納されたプログラムに従って処理し、電動パワーステアリングコントローラ310に目標舵角を送信し、パワートレインコントローラ320に目標駆動力を送信し、ブレーキコントローラ330に目標制動力を送信する。なお、車両制御装置200で加減速制御を行わない場合は、車両制御装置200にパワートレインコントローラ320とブレーキコントローラ330を接続しなくてもよい。
また、前方カメラ121は、車両前方の区画線が画像として検出できる位置に設置され、画像情報を基に、車線情報、あるいは障害物の位置など自車両の前方周辺物の情報を検出する。なお、本実施の形態では、前方周辺物を検出するカメラのみを例に挙げたが、後方、あるいは側方の周辺物を検出するカメラを設置してもよい。
また、電動パワーステアリングコントローラ310は、車両制御装置200から送信された目標舵角を実現するように電動パワーステアリングユニット5を制御する。また、パワートレインコントローラ320は、車両制御装置200から送信された目標駆動力を実現するようにパワートレインユニット6を制御する。また、速度制御を運転手が行う場合には、アクセルペダル踏み込み量に基づきパワートレインユニット6が制御される。
なお、本実施の形態では、エンジンのみを駆動力源とする車両を例に挙げたが、電動モータのみを駆動力源とする車両、あるいはエンジンと電動モータの両方を駆動力源とする車両等に適用してもよい。
さらに、ブレーキコントローラ330は、車両制御装置200から送信された目標制動力を実現するように、ブレーキユニット7を制御する。また、速度制御を運転手が行う場合には、ブレーキペダル踏み込み量に基づきブレーキユニット7を制御する。
そこで、以下、上述の車両制御装置200の実際の動作について図を用いてさらに詳しく説明する。
図3は、この説明に用いる座標系を表した図である。ここでは、車両固定座標系のサブ座標系として、以下の3種類の座標系を定義し、これらの座標系を用いて説明する。図中、X、Yで示す座標は、車両1の点線で示した中心軸上に取り付けられた前方カメラ121の検出基準位置を原点OCAMとするカメラ座標である。X、Yで示す座標は、車両1の中心軸上における横すべり角が零となる位置を原点Oβ=0とするヨー回転中心座標である。X、Yで示す座標は、車両1の中心軸上におけるバンパー位置を原点OBUMとするバンパー座標である。
また、以後の説明においては、これらの複数の座標系を扱うに当たり次の表記を行う。例えば位置ベクトルの場合、カメラ座標系ではPCAM_p、ヨー回転中心座標ではPYAW_p、バンパー座標ではPBUM_pと表し、位置ベクトル記号pの前方に基準となる座標系の略称を3文字で記載する。なお、イタリック体で示した文字(ここではp)は、ベクトルであることを示すものである。
図4は、実施の形態1における車両1が極低速時での定常円旋回の様子を示したものである。図4において、先行車10は、車両1の前方を走行しており、前方カメラ121は、先行車10と車両1との相対位置を検出する。検出した相対位置はPCAM_pt =[xt,yt,1]T(ここで、「t」は検出した時の時刻tを表わす。また、「T」は転置行列であることを示すための符号である。以下同様)である。車両1が極低速では、遠心力が車両に働かないため、アッカーマンステアリングジオメトリ(Ackermann steering geometry)の幾何学的関係(この場合、前後の4車輪の回転中心が同一点Ocとなる)で定常円旋回をしており、後軸中心では、横すべり角が発生しない。そこで、ここでは、後軸中心をヨー回転中心座標系での原点Oβ=0に設定する。
また、この図において、lcrは、前方カメラ121の検出基準位置から後軸中心までの距離、x、yは、それぞれ、前方カメラ121の検出基準位置から先行車10が検出される位置(上記PCAM_p参照)までのX方向(点OCAMにおける自車の進行方向)、およびY方向(前記X方向に直交する方向)の距離を表わす。
次に、車速が極低速ではなく、定常円旋回の遠心力が無視できない車速の時の様子を図5に示す。車速が上がるにつれて、車両中心軸上の横すべり角が零の位置Oβ=0は、後軸中心から前方に移動する。
ここで、重心の定常円旋回の旋回半径R、および横すべり角βは、車両重量m、前軸重心間距離lf、後軸重心間距離lr、ホイールベースlw、前輪コーナリングパワーKf、後輪コーナリングパワーKr、車速ν、操舵角δから式(1)、式(2)で計算できる(例えば、非特許文献1の式3.29および式3.31を参照)。
Figure 0007317223000001
Figure 0007317223000002
式(1)および式(2)より、重心から車体中心軸上の横すべり角が零の位置までの距離をLβ=0とすると式(3)となる。
Figure 0007317223000003
式(3)を用いて、前方カメラ121の検出基準位置から後軸中心までの距離をlcrとすると、カメラ座標系の原点OCAMからヨー回転中心座標系の原点Oβ=0までの距離Lcは式(4)となる。
Figure 0007317223000004
ここで、この距離Lを以下では相対位置変換値とも呼ぶ。
車両1が定常円旋回している時、時刻tにおける先行車の位置をPCAM_ptとし、時刻tにおける時刻t-1での先行車の位置PCAM_pt-1について考える。ここでPCAM_pはカメラ座標系である。一方、車両1で検出するヨーレートはヨー回転中心座標系である。
したがって、時刻t-1からtの制御周期間の車両1のヨー角運動量と移動量を考慮して、時刻t-1でのカメラ座標系における先行車の位置PCAM_pt-1を、現在の時刻tでのヨー回転中心座標系に変換するためには、PCAM_pt-1を現在の時刻t-1でのヨー回転中心座標系に座標変換を行ってから、車両1の制御周期間のヨー角運動量と移動量を反映させる演算をすればよい。さらに、時刻tでのカメラ座標系に変換するためには、その後、ヨー回転中心座標系からカメラ座標系に座標変換を行えばよい。
座標変換には、式(4)で演算できる相対位置変換値Lcを使用する。ヨー回転中心座標系の先行車位置PYAW_pは、横すべり角が零での座標系である。
相対位置変換値Lcの演算は、車速νを1入力とし、車両重量m、前軸重心間距離lf、ホイールベースlw、後輪コーナリングパワーKrは車両ごとに事前定義可能なパラメータであるため、演算が容易である。また、事前定義するパラメータが少ないためモデル化誤差の発生を低減することができる。また、演算に積分を含まないため、オフセット誤差の発生もない。
前方カメラで逐次検出した先行車の位置PCAM_ptに対して、以上の手法で自車の運動量を逐次演算することで、車両固定座標系での先行車の位置を軌跡として精度よく表すことができる。
図6は、実施の形態1の車両制御装置の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートを用いて、本車両制御装置における、以下で説明する制御周期1回分に対応する動作を説明する。実際の装置においては、必要な制御周期だけ、この一連の動作を繰り返すことになる。なお、このことを明確に示すため、このフローチャートでは、最下段は、「エンド」ではなく、サブフローチャートの表示で通常用いられる「リターン」と表示した。
図6に示す全工程において、まず、ステップS100においては、車両状態情報取得部が車両状態情報を取得する。車両状態情報は、自車両のヨーレート、車速などの情報であり、本実施の形態では、ヨーレートγ、車速νが取得されるものとする。
次の工程であるステップS110においては、車両固定座標変換部で、前回制御周期からの自車の移動量とヨー方向の回転量と位置情報記憶部で記憶しているヨー回転中心座標系の周辺物位置PYAW_pk(k=1、・・・、N)の軌跡に基づいて、現時刻でのヨー回転中心座標系の周辺物位置PYAW_cpkを演算する。
本実施の形態では、自車の移動量[sx,sy]Tは円弧で近似し、ステップS100で取得した車速νとヨーレートγと制御周期dtより、式(5)で演算して求める(例えば、非特許文献2参照)。制御周期dtは、図6のフローチャート全体の演算周期とし、例えば100msである。
Figure 0007317223000005
なお、γdtが十分に小さい場合は式(6)としてもよい。
Figure 0007317223000006
ヨー回転中心座標系における現時刻への変換行列は、自車の移動量[sx,sy]TとステップS100で取得した、ヨーレートγと制御周期dtに基づいて、式(7)のように設定する。
Figure 0007317223000007
次に、ヨー回転中心座標系における現時刻の周辺物位置PYAW_cpk(k=1、・・・、N)は、式(8)で演算する。
Figure 0007317223000008
次のステップS120において、周辺物情報取得部で周辺物情報が取得される。周辺物情報は、周辺物の位置を含む情報である。本実施の形態では、現時刻tでの自車の追従対象となる先行車の位置PCAM_pt=[xt,yt,1]Tが取得されるものとする。
次のステップS130において、相対位置情報変換入力部で相対位置変換値を演算し、ステップS120で取得した周辺物情報をヨー回転中心基準座標系へ変換する。 本実施の形態では、相対位置変換値Lcは、車両に応じてあらかじめ設定した車両重量m、前軸重心間距離lf、ホイールベースlw、後輪コーナリングパワーKrと、ステップS100で取得した車速νより、式(4)を用いて演算する。
また、ヨー回転中心基準座標系への変換行列は相対位置変換値Lcに基づいて次式(9)のように設定する。
Figure 0007317223000009
ヨー回転中心座標系とした周辺物位置PYAW_ptは、この式(9)で定めた変換行列PYAW_TCAMを用いて、次の式(10)により演算する。
Figure 0007317223000010
次のステップS140において、位置情報記憶部で記憶している周辺物位置の軌跡情報の更新を行う。ステップS130で演算した周辺物位置PYAW_ptを最新値として追加し、ステップS110で更新した現時刻の周辺物位置PYAW_cpk(k=1、・・・、N)の内、最も古い時刻での周辺物位置PYAW_cpNは削除し、式(11)のように設定する。
Figure 0007317223000011
次のステップS150において、相対位置情報変換入力部で、位置情報記憶部で記憶している周辺物位置の軌跡情報をバンパー座標系へ変換する。本実施の形態では、バンパー座標系への変換行列はステップS130で演算した相対位置変換値Lcとバンパー座標系の原点とカメラ座標系の原点間の距離lbcに基づいて式(12)のように設定する。
Figure 0007317223000012
また、バンパー座標系における周辺物位置の軌跡PBUM_pk(k=1、・・・、N)は、式(13)より演算する。
Figure 0007317223000013
なお、ここで変換行列を任意に変更することで、位置情報記憶部で記憶している周辺物位置の軌跡情報は、任意の場所を原点にすることが可能である。例えば、カメラ座標系に変換したい場合は変換行列を式(14)のように設定し、式(15)で演算すればよい。
Figure 0007317223000014
Figure 0007317223000015
次のステップS160において、ステップS150で演算した周辺物位置の軌跡より、先行車に追従するよう目標舵角を演算する。
最終のステップS170において、アクチェータ制御部で目標値を実現するようにアクチェータを制御する。本実施の形態では、操舵制御を想定し、目標操舵角を実現するように、電動パワーステアリングユニットでPID制御など公知の技術で制御する。
図7は、上記図6を用いて説明した本実施の形態の車両相対位置演算装置を適用して、先行車に追従して車両を制御しているときの、位置情報記憶部で記憶した周辺物位置の軌跡を表した図である。PYAW_pk(k=1、・・・、N)で示す点群は先行車が走行した軌跡を表している。
上記した構成によれば、演算が容易で、オフセット誤差およびモデル化誤差の影響を受けずに精度よく過去の周辺物位置を推定することができるため、精度の高い軌跡が得られ、正確に先行車への追従が可能な制御が実現できる。
また、前記位置情報記憶部で記憶した周辺物位置情報を、自車の任意の点を原点とした相対値位置に変換する相対位置情報変換入力部を備えた構成とすることにより、周辺物位置は車両上の任意の点を原点とした周辺物位置情報にすることができる。例えば、カメラ座標系で制御を行う車両制御装置があった場合、周辺物位置情報をカメラ座標系に変換出力することで、車両制御装置の制御系の変更が不要かつ、高精度な周辺物位置情報を利用できる。
さらに、上述の車両相対位置演算装置、及び車両制御部を有する車両制御装置を備えた構成とすることにより、精度の高い過去の周辺物位置を得られるため、車両挙動の制御性能が向上する。具体的には、例えば、先行車に追従する車両制御で追従性の向上、あるいは障害物を回避する車両制御で障害物回避が高精度に行える。
なお、本願の車両相対位置演算装置の信号処理に係るハードウエア30の一例を図8に示す。この図に示すように、本装置の信号処理に係るハードウエア30にはプロセッサ31と記憶装置32が含まれる。この記憶装置32は、図示していないランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ31は、記憶装置32から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ31にプログラムが入力される。また、プロセッサ31は、演算結果等のデータを記憶装置32の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
なお、上記した実施形態で説明した内容は例示であり、説明した実施形態の内容のみに限定するものではない。例えば、自車の周辺物の位置を現時刻の車体固定座標で表して、車両制御を行う応用例は本実施の形態以外も様々考えられる。例えば、障害物を周辺物として検知して回避もしくは停車するように車両を制御する車両制御装置、あるいは、道路上の白線を周辺物として検知して白線に沿うように車両を制御する車両制御装置である。当業者は、本実施の形態の要旨を逸脱することなしに、他の様々な様態で本実施の形態に係る車両相対位置演算装置および制御装置を実施することができる。
1 車両、2 ステアリングホイール、3 ステアリング軸、4 操舵ユニット、5 電動パワーステアリングユニット、6 パワートレインユニット、7 ブレーキユニット、10 先行車、111 ヨーレートセンサ、112 車速センサ、121 前方カメラ、200 車両制御装置、210 車両相対位置演算装置、211 車両状態情報取得部、212 周辺物情報取得部、213 車両固定座標変換部、214 位置情報記憶部、215 相対位置情報変換入力部、216 相対位置情報変換出力部、220 車両制御部、300 アクチェータ制御部、310 電動パワーステアリングコントローラ、320 パワートレインユニット、330 ブレーキコントローラ

Claims (3)

  1. 走行時の自車の状態情報を取得する車両状態情報取得部、
    前記自車の周辺物の情報を取得する周辺物情報取得部、
    前記車両状態情報取得部および前記周辺物情報取得部と接続され、前記車両状態情報取得部で取得した前記自車の状態情報と前記周辺物情報取得部で取得した周辺物の情報から定まる、前記自車に対する前記自車の周辺物の相対情報である相対位置情報を入力するとともに、この入力した相対位置情報を前記自車の特定の位置である前記自車の横すべり角が零の位置を原点とした場合での相対位置情報に変換する相対位置情報変換入力部、
    前記相対位置情報変換入力部に接続され、当該相対位置情報変換入力部で変換した相対位置情報を記憶する位置情報記憶部、
    前記車両状態情報取得部と前記位置情報記憶部に接続されるとともに、前記車両状態情報取得部で取得した前記自車の状態情報を入力して前記位置情報記憶部が記憶した相対位置情報を、現時刻における相対位置情報である現時刻相対位置情報に変換し、前記位置情報記憶部に出力する車両固定座標変換部、
    を備えたことを特徴とする車両相対位置演算装置。
  2. 前記位置情報記憶部で記憶した、前記車両固定座標変換部から出力された前記現時刻相対位置情報を、前記自車の予め定められた位置を原点とした場合における現時刻位置情報に変換する相対位置情報変換出力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両相対位置演算装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両相対位置演算装置と、
    前記車両相対位置演算装置で得られた、前記現時刻相対位置情報および前記自車の状態情報に基づいて、車両の挙動を制御する車両制御部と、
    を備えたことを特徴とする車両制御装置。
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