JP7314256B2 - ビデオカメラアセンブリ - Google Patents

Description

本発明は、例えば、ビデオ監視の分野において使用できるビデオカメラの分野に関する。本発明は、特に、箱状本体と、箱状本体に対して回転可能であるビデオカメラハウジング本体とを有するビデオカメラアセンブリに関する。

アセンブリのそれぞれの隣接した部分に対して、回転ヘッドが設けられているビデオカメラアセンブリは知られている。回転ヘッドは、通常、ビデオカメラを有する。回転ヘッドが設けられ、知られているビデオカメラアセンブリは、アセンブリの隣接した部分に対して回転ヘッドの回転を可能にするように構成されたシステムを有する。

知られているビデオカメラアセンブリの一種は、日本特許のＪＰ４３１２８８０Ｂ２に示されている。ＪＰ４３１２８８０Ｂ２は、２つの隣接した対称部分にヒンジによって接続された（hinged）ドラム状本体の形態として、回転ヘッドを有するビデオカメラアセンブリを開示する。各対称部分は、横シェルと横支持部とを有する。横支持部は、それぞれ、平坦壁に対応しており、平坦壁には、振動ジョイントが、円状の壁に囲まれる貫通孔を有して形成される。振動ジョイントは、対称部分に対して回転ヘッドの回転を可能にする。

しかしながら、日本特許のＪＰ４３１２８８０Ｂ２に示されている回転支持システムは、連結された構造を有して、連結された構造は、アセンブリのダメージ、破損、故障または機能障害を起こすことなく、発生し得る打撃によって生じる力に耐えることができない。例えば、ＪＰ４３１２８８０Ｂ２のビデオカメラアセンブリまたは回転ヘッドに対する打撃によって生じる力は、横支持部からの回転ヘッドの脱離をもたらす可能性があり、よって、振動ジョイントの機能性が影響を受ける。これは、中程度の（modest）物体（entity）の打撃に続いても発生し得る。上記に加えて、より大きい物体の打撃によって生じ得る力は、アセンブリの後続の機能障害と共に、ＪＰ４３１２８８０Ｂ２の振動ジョイントにおけるダメージ、破損または故障をもたらす可能性がある。

さらに、日本特許のＪＰ４３１２８８０Ｂ２に示されている回転支持システムは、回転ヘッドの回転のための信頼できる解決策を構成していない。特に、日本特許のＪＰ４３１２８８０Ｂ２に示されている回転支持システムの振動連結は、隣接部分に対して、回転ヘッドの正確及び安定した回転を可能にしない。

異なる技術的解決策は、韓国特許のＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１に提供される。ＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１には、ビデオカメラアセンブリの隣接した部分に対して回転ヘッドが示され、隣接した部分は、それぞれヘッドの反対側の横部分において配置される。ヘッドの回転は、回転ヘッドに対するそれぞれの隣接した部分内に収容された２つのボールベアリングによって可能になっている。各ベアリングは、対応するシャフトと係合する。

韓国特許のＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１のボールベアリングは、日本特許のＪＰ４３１２８８０Ｂ２に示されている技術的解決策に対して、回転ヘッドの回転を安定させる。しかしながら、ベアリングを収容するために、大きな空間を必要とするため、韓国特許のＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１に示されているビデオカメラアセンブリの構造を実施することは難しい。収容すべき部品の多さによって、ビデオカメラアセンブリの箱状本体内において、大きな空間を確保することは通常難しい。

さらに、韓国特許のＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１に示されている回転支持システムは、複雑な及び扱いにくい（cumbersome）構造を有し、アセンブリのダメージ、故障、破損または機能障害を起こすことなく、発生し得る打撃によって生じる力に耐えることができない。

最後に、欧州特許のＥＰ２８４５０５２は、ビデオカメラアセンブリにおいて使用してもよい支持装置を提案する。装置は、請求項１のプリアンブル（preamble）に記載される特徴と似た特徴を有する。しかしながら、ＥＰ２８４５０５２に提案される支持装置は、製造及び組立が特に複雑な構造を有する。

上記によって、及び特に上記説明の複雑な及び扱いにくい構造によって、知られているビデオカメラアセンブリは、例えば、ビデオカメラアセンブリにいじくった後に、生じ得る打撃によって生じる力に対して最適な方法で反応することができない。

上記に加えて、打撃によって生じる力によって、上記で説明したように発生し得る、知られているビデオカメラアセンブリの機能障害は、高額であると、認識することは価値がある。なぜなら、これらは、ビデオカメラアセンブリの機能を復帰させるために必要なビデオカメラアセンブリの後続の停止期間（この間において、ビデオカメラアセンブリは操作できない）と共に、ビデオカメラアセンブリを交換または修理するために必要な追加の費用を含む。

さらに、知られているビデオカメラアセンブリは、簡単な、正確な、信頼性の高い及び効果的な方法によって、回転ヘッドの回転を可能にするシステムを有しない。

本発明の目的は、先行技術の欠点を解消することである。

本発明の目的は、箱状本体と、箱状本体に対して回転可能なビデオカメラハウジング本体とを有し、最適な方法において、及びダメージ、故障または破損が生じることなく、例えば、ビデオカメラアセンブリに侵入（break into）しようとした後に、生じ得る打撃によって生じる力に耐えるように設計された、ビデオカメラアセンブリを導入することにある。

本発明の目的は、特に、箱状本体に対して、ビデオカメラハウジング本体の回転を可能にすることを意図した要素のダメージまたは破損を抑制するように設計されたビデオカメラアセンブリを提供することにある。実質的に、本発明の目的は、打撃から生じる力が、箱状本体に対して、ビデオカメラハウジング本体の回転に影響しないビデオカメラアセンブリを導入することにある。

本発明のさらなる目的は、箱状本体と、箱状本体に対して回転可能なビデオカメラハウジング本体とを有するビデオカメラアセンブリを導入することにあり、ビデオカメラアセンブリは、簡単な、正確な、信頼性が高い及び効果的な方法において、箱状本体に対してビデオカメラハウジング本体の回転を保証する。

本発明のさらなる目的は、製造が簡単で、同時に、構造的に丈夫及びコンパクトであるビデオカメラアセンブリを入手可能にすることである。即ち、箱状本体において使用可能な限定された空間内において、ビデオカメラハウジング本体の回転を可能にすることが意図された要素の収容が可能である。

本発明のこれら及び他の目的は、添付された請求項の技術的特徴を含むビデオカメラアセンブリによって実現され、請求項は本説明の重要で不可欠な部分を形成する。さらに、本発明は、互いに、または、それらのいずれかの組み合わせに対して個別に考慮されてもよい下記で説明する技術的特徴と合致してもよい。

ある実施の形態において、ビデオカメラアセンブリは、ビデオカメラを収容することを意図して、ベース本体に回転可能に係合された可動本体を有する。ベース本体は、ベース本体のベース部分及び閉鎖壁によって規定されたキャビティを有し、閉鎖壁は、貫通孔を規定するシートを有する。キャビティは、シャフトを収容し、シャフトの第１端には可動本体が取り付けられている。シャフトの第１端は、閉鎖壁の貫通孔を通過し、シートに挿入された第１ベアリングによって貫通孔に係合される。第１端と反対側の端は、転がりタイプであって、ベース本体に接続された第２ベアリングによって支持される。第２ベアリングは、閉鎖壁に向かってキャビティのベース部分から突出する弾性変形可能な材料によって構成される環状シートに挿入される。第１ベアリングは、滑りタイプであり、環状ショルダ（shoulder）とショルダから軸方向に突出する本体とを有し、本体は、第１ベアリングがシートに挿入されると、閉鎖壁に対して隣接するように適合されている。閉鎖壁は、弾性変形可能な材料によって構成され、ベース部分の周面に対して除去可能に取り付けられている。

このような技術的解決策によって、ビデオカメラアセンブリは、ダメージを受けるまたは破損することなく、打撃によって生じる力等の力を吸収及び伝達することができる（剛性を有しない）弾性構造を有する。特に、ダメージ及び破損から保護される要素は、シャフトと、ベアリング及び可動本体にシャフトを接続する規制要素等、ベース本体に対して可動本体の回転を可能にする他の要素である。弾性変形することによって、閉鎖壁は、シャフト回転支持構造の全体のダメージまたは破損を抑制し、打撃によって生じる力の伝達は、より緩やかであって、シャフトの回転における各支持構造にとって外傷を与えない。さらに、打撃によって生じるエネルギは、変形可能な壁によって伝達され吸収され、エネルギの一部を拡散させる。このように、より剛性を有する部分、即ちベース部分は、構造上のダメージをもたらさないように、より小さい量のエネルギを吸収することができる。

追加の利点は、互いから異なる回転支持要素、即ち転がり及び滑りタイプのベアリングを設けることによって、複数の方向成分を有する打撃によって生じる力等の力に対するアセンブリの最適な抵抗を保証することができる。異なるタイプのベアリングが設けられたアセンブリは、例えば、半径方向及び軸方向の力成分に対する最適な抵抗を可能にする。このように、シャフトに作用する曲がり動作は、抑制されまたは最小化され、よって、シャフトが、永久的な変形を起こすことを回避する。

さらに、２つのベアリングの設置によって、最適な方法で回転する間、シャフトを支持することができる。さらに、シャフトの回転摩擦を最小化することができる。

特に、ベアリングは、簡単で効果的な方法で、回転軸に対して、シャフトの正しい配置及び中心出しを維持することを可能にする。よって、シャフトは、アセンブリ自体にダメージをもたらすことなく、ビデオカメラアセンブリの少なくとも１つの操作条件における打撃に続いて、長手方向に並進移動することができる。

転がりベアリングと環状シートとを有するアセンブリは、特に、シャフトの軸に対して半径方向成分を有する応力のエネルギを吸収するように適合された、有利に実質的に弾性システムとして機能する。

弾性変形可能な閉鎖壁に直接、滑りベアリングのためのシートを形成することは、有利なことに、滑りベアリングを収容し支持するための追加の要素の省略を可能にする。

最後に、滑りベアリングは、さらなる転がりベアリングを使用することに対して次の利点を提供する。
－滑りベアリングは、さらなる転がりベアリングにより、静かである（より少ない音を発生する）。
－滑りベアリングは、さらなる転がりベアリングに対して、より小さい全体半径寸法を有し、よって、よりコンパクトなシャフト回転支持構造を可能にする。
－滑りベアリングを、さらなる転がりベアリングにより、より容易に取り付けることができる。
－滑りベアリングは、通常、さらなる転がりベアリングにより、低価格である。

ある実施の形態において、ベース本体は、回転可能に可動本体を収容するように構成されたシートをさらに有し、シートは、可動本体の形状と少なくとも部分的に補完的な形状を有する。

この形状は、外部本体及び／または強い空気流との接触に対して可動本体のための追加の保護を提供する。

ある実施の形態において、可動本体は、閉鎖壁に形成されたシートによって規定された貫通孔を通じて露出するシャフトの第１端に係合された複数の規制要素によって、シャフトに固定される。

この解決策によって、アセンブリは、特にコンパクトな構造を有し、特に、可動本体は、簡単で信頼性が高い方法でシャフトに固定される。

ある実施の形態において、壁は、可動本体がシャフトに取り付けられると、可動本体から突出するピンを滑りながら受けるように構成されたスロットを有し、スロットの反対側の端は、可動本体の回転の限界停止位置（limit stops）を規定する。

このように、簡単で信頼性が高い方法で、可動本体の傾斜回転の範囲（extension）を制御することができる。

ある実施の形態において、第１ベアリングの本体の外側表面と、シートの表面とは、少なくとも部分的に補完的な形状を有して形成される。

このように、滑りベアリングとシートとの間の挿入及び係合の信頼性が高くなる。

ある実施の形態において、転がりベアリングは、ボールベアリング、ローラベアリング、及びギアベアリングの内１つを有する。加えてまたはあるいは、滑りベアリングは、ブッシング及びブラス（brass）ベアリングの内１つを有する。

ある実施の形態において、第２滑りベアリングは、シャフトの位置合わせを維持するように適合されたシャフトの隣接を可能にするように構成される。

これは、シャフトを正しい向きにおいて維持することに貢献し、シャフトの自由な曲げを防止して、よって、シャフト及びよってビデオカメラハウジング本体の向上した回転安定性に貢献する。

有利なことに、可動本体はビデオカメラ、及び、望ましくは、その正しい操作を保証する追加の要素を収容する。

ある実施の形態において、滑りベアリングは、弾性変形可能な材料から形成される。

有利なことに、滑りベアリングは、打撃の後のエネルギを弾性的に拡散させるように、打撃の後に弾性的に変形してもよい。滑りベアリング及びそれに隣接した箱状本体の部分の弾性変形可能性によって、上述の要素の破損または故障は回避される。さらに、打撃によって生じる力の伝達はより緩やかであり、シャフト回転支持構造、及びビデオカメラアセンブリに外傷を与えない。

さらに、弾性変形可能部分の弾性変形可能性、及び滑りベアリングの弾性変形可能性は、シャフト回転支持構造のダメージまたは破損を抑制するために協働する。有利なことに、打撃によって生じる力の伝達は、より緩やかであって、シャフト回転支持構造に外傷を与えない。

滑りベアリングは、望ましくは、ポリマーまたはプラスチック材料で形成され、より望ましくは、固体の潤滑剤が添加されたポリマー材料等の自己潤滑材料で形成される。

ある実施の形態において、環状シートは、空洞のベース部分に除去可能に係合された支持要素内に形成される。転がりベアリングの支持要素は、望ましくは、実質的に円盤状な形状を有する。

この構造は、製造が簡単であり、ビデオカメラアセンブリの簡単な取付を可能にする。さらに、円盤状な形状は、シャフトの軸に対して半径方向の成分を有する応力を一様に分散させることができる。

加えてまたはあるいは、支持要素は、金属材料、望ましくはアンチコロダル（anticorodal）アルミニウムＡＬ ６０８２から形成され、凹部分は、金属、望ましくはダイカスト（die-cast）アルミニウムＡＬ ＥＮ ＡＢ ４６１００から形成されてもよい。また、弾性変形可能性な部分は、ポリマー材料、望ましくはＡＳＡ－ＰＣから形成されることが望ましい。

１つまたは複数のこれらの材料の選択によって、機械的応力に抵抗できて、特に長い使用寿命を特徴とする、特に丈夫で信頼性が高いアセンブリを取得することができる。

ある実施の形態において、シャフトは、異なる大きさ（幅、長さ及び／または高さ）を有する２つまたはそれより多くの部分を有する。望ましくは、第１ベアリング及び第２ベアリングは、シャフトの隣接した部分と係合する。

この解決策は、ビデオカメラアセンブリの箱状本体内において使用可能な小さな空間に収容することができる、明らかにコンパクトなシャフト回転支持構造を設ける。

特に、コンパクトな構造を有する利点は、回転支持要素の収容に必要な空間と、シャフトの回転を支持する単一の箱状本体を有する可能性とを最小化することからなる。この利点は、ＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１の文献を考慮すると、特に明らかになる。ＫＲ１０１３６９７３５Ｂ１では、２つのボールベアリングが設けられたコンパクトでない構造を有し、各ボールベアリングは、ビデオカメラに対して反対側にある、ビデオカメラアセンブリの対応する半球部分において配置される。

ある実施の形態において、ベース本体は、ビデオカメラアセンブリの静的部分を構成する。

ある実施の形態において、ビデオカメラアセンブリは、シャフトの回転軸に対して直交し、互いに直交する２つの軸上において、ビデオカメラを回転させる及び／または配置するように構成されたスイベル（swivel）システムを有する。

ある実施の形態において、可動本体は、少なくとも部分的に球状形状を有する。

ある実施の形態において、ベース本体は、主方向に沿って延びる（developing）引き延ばし形状を有する部分を有する。回転軸は、主方向に対して直交する。

ある実施の形態において、ベース部分は引き延ばし形状を有する部分の近くにまたは当該部分の端に延びる。

ある実施の形態において、ベース部分及び可動本体のためのシートは、引き延ばし形形状を有する部分の近くまたは同じ端において、延びる。

本発明の異なる態様は、ビデオ監視の分野におけるビデオカメラアセンブリの使用を提案する。

本発明の他の態様は、ビデオカメラアセンブリの可動本体の回転を可能にする装置を提案する。装置は、ベース本体を有し、ベース本体は、ベース本体のベース部分に既定されたキャビティと、貫通孔を規定するシートを有する閉鎖壁とを有する。キャビティは、シャフトを収容し、シャフトの第１端上に可動本体が取り付けられる。シャフトの第１端は、閉鎖壁の貫通孔を通過して、シートに挿入された第１ベアリングによって貫通孔に係合される。第１端と反対側のシャフトの端は、転がりタイプであり、ベース本体に接続される第２ベアリングによって支持される。第２ベアリングは、閉鎖壁に向かってキャビティのベース部分から突出する弾性変形可能な材料によって形成される環状シートに挿入される。第１ベアリングは、滑りタイプであって、環状ショルダと、ショルダから軸方向に突出する本体とを有し、本体は、第１ベアリングがシートに挿入されると、閉鎖壁に対して隣接するように適合する。閉鎖壁は、弾性変形可能な材料によって形成され、ベース部分の周面に除去可能に固定される。

前述の態様の装置は、上述の技術的特徴を有してもよく、類似の技術的特徴を参照して上述の利点を有する。

ある実施の形態において、ビデオカメラアセンブリは、可動本体を可能にするような装置を有して設けられている。可動本体は、ビデオカメラを収容し、回転軸周りにおいて、ベース本体に対して回転するようにベース本体と回転的に係合する。

上記のビデオカメラアセンブリは、上述の技術的特徴を有してもよく、類似の技術的特徴を参照して上述の利点を有する。

本発明のさらなる特徴及び目的は、下記の説明によって、より明確になる。

本発明は、非限定的な例示によって提供され、及び添付の図面に示される特定の例示を参照して、下記において説明される。これらの図面は、本発明の異なる態様及び実施形態を示し、構造、部品、材料及び／または異なる図面において類似の要素を示す参照符号は、適切な場合において、類似の参照符号によって示されている。

本発明の実施の形態に係るビデオカメラアセンブリの図である。 図１に示す断面ＩＩ－ＩＩによる、図１のビデオカメラアセンブリの断面である。 点線によって囲まれた図２の領域の詳細図である。 図１のビデオカメラアセンブリの特定の要素の分解図である。

本発明は、様々な改造及び代替的な構造に影響される一方、特定の望ましい実施の形態は、図面において示されて、下記において詳細に説明される。いずれかの場合において、図示された特定の実施の形態に、本発明を限定する意図はなく、それと反対に、本発明は、請求項に規定される本発明の範囲内に入る全ての改造、代替的及び同等な構造を包括することを意図する。

「例えば」、「等」、「または」の使用は、特に断りのない限り、限定のない非限定的代替案を示す。「含む」または「有する」の使用は、特に断りのない限り、それぞれ「含むがそれに限定されない」と、「有するがそれに限定されない」とを意味する。

「上側」、「上端において」、「下端」、「下端において」、「横」、「横側において」、「横方向」、「「横方向に」、上下方向」、「上下方向に」、「正面」、「前に」、「背面」、「背面において」等の用語は、操作的条件または使用条件において、本発明に係るビデオカメラアセンブリが通常取る空間的配置を示す。操作的条件において本発明に係るビデオカメラアセンブリが取り得る可能な空間的配置は、例えば、図１において図示される。

図１は、本発明の実施の形態に係るビデオカメラアセンブリ１の図である。ビデオカメラアセンブリ１は、アセンブリのベース本体として機能する箱状本体２と、アセンブリの可動本体として機能するビデオカメラハウジング本体３とを有する。ビデオカメラハウジング本体３は、箱状本体２に回転可能に係合され、一方で箱状本体２は、ビデオカメラアセンブリ１の静的部分を構成する。箱状本体２に対するビデオカメラハウジング本体３の回転可能な係合は、下記で詳細に説明される。

図１に示されているように、箱状本体２は、主方向Ｄに沿って延びる引き延ばし形状を有する部分４を有する。ビデオカメラアセンブリ１の操作条件において、引き延ばし形状を有する部分４は、ポール等の支持構造に、ビデオカメラアセンブリ１を接続するまたは規制するように使用されてもよい。ビデオカメラアセンブリ１の操作条件の例示は、環境のビデオ監視の分野におけるビデオカメラアセンブリ１の使用を含む。

箱状本体２は、壁５と、引き延ばし形状を有する部分４の端部においてキャビティ７を規定する部分６と、を有する。言い換えると、キャビティ７は、実質的に、ビデオカメラハウジング本体３の移動を可能にするビデオカメラアセンブリ１の要素を収容するように構成されるカメラである。添付の図面において図示されるように、キャビティ７を規定する部分６と、壁５とは、引き延ばし形状を有する部分４の上側端において延びてもよい。

図４に示すように、キャビティ７に規定されるベース部分６は、望ましくは、凸形状を規定する実質的に球状－キャップ（spherical-cap）形状を有する。キャビティ７を規定する部分６は、球状－キャップ形状の代わりに、望ましくは凸形状を、例えば、平行六面体形状、または円錐または錐台形状等の回転の中実体の代替形状、またはその内部にキャビティ７を規定するように改造されたいずれかの代替的形状を有してもよい、と理解されよう。

本説明の内容における回転の中実体は、回転対称を有する中実体を意味する。

壁５は、キャビティ７を横に区切るように、キャビティ７を規定する部分６に係合される。部材５は、望ましくは、周面に固定され、周面は部分６の自由辺を形成する。例えば、図４に示すように、壁５はシート８を有し、その技術的機能は、本説明の続きにおいて説明される。シート８は、望ましくは、便利な形状を有する貫通孔を規定する（図４参照）。

考慮されている実施の形態において、特に図３に示すように、壁５は、後述のように、ビデオカメラハウジング本体３をシャフト１２上に取り付けたとき、ビデオカメラハウジング本体３から突出するピン（図示せず）を滑りながら受けるように構成されるスロットを有する。特に、ビデオカメラハウジング本体から突出するピンは、スロットの端部に対して隣接するように構成され、よって、ビデオカメラアセンブリの操作の間において、ビデオカメラハウジング本体３の傾斜回転の限界位置を規定する。

本発明の望ましい実施の形態において、壁５は、プラスチックまたはポリマー材料等、例えば、ＡＳＡ－ＰＣ混合等の弾性変形可能な材料で形成される。キャビティ７を規定する部分６は、壁を形成する材料に対してより高い剛性を有する材料、例えば、金属材料、望ましくはアルミニウム等によって形成される。

弾性変形可能な材料で形成される壁５を設けることは、最適な形態で、特に、構造上の故障またはダメージを受けず、ビデオカメラアセンブリ１が受ける打撃によって生じる力の成分の吸収、そして緩衝を可能にする。

添付の図面に示す実施の形態に示すように、特に、図４に示すように、壁５は実質的に円盤形状を有してもよい。代替的な実施の形態において（添付の図面では示されていない）、壁５は、実質的に円盤状なものに対して、代替的な形状、例えば、さらなる回転の中実体の形状を有してもよい、と理解されよう。

図４に示すように、箱状本体２は、その中にキャビティ７及び壁５を規定する部分６が延びる、引き延ばし形状を有する部分４と同じ端部において、ガイド部分またはシート９を有する。ガイド部分９は、ビデオカメラハウジング本体３（図２及び図４参照）を収容するように構成される。

添付の図面に示すように、ガイド部分９は、ビデオカメラハウジング本体３を収容して、箱状本体２に対してビデオカメラハウジング本体３の回転を可能にするように適合した形状を有する。

望ましくは、ガイド部分９は、ビデオカメラハウジング本体３に対して少なくとも部分的に補完的な形状を有する。有利なことに、ガイド部分９のこのような形状は、箱状本体２に対して、ビデオカメラハウジング本体３の回転を可能にする。図２に示すように、ガイド部分９は、凹部を規定する少なくとも部分的に球状な形状を有する。例えば、円錐または錐台形状または箱状本体２に対してビデオカメラハウジング本体３の回転を可能にするように適合した同様の回転の中実体等、ガイド部分９の他の凹形状は可能であってもよい、と理解されよう。

ビデオカメラハウジング本体３は、ガイド部分９（図２参照）との接触なくガイド部分９において収容される。ビデオカメラハウジング本体３とガイド部分９との間の接触がないため、箱状本体２に対して、ビデオカメラハウジング本体３の自由回転が、有益的に可能になる。

ビデオカメラハウジング本体３は、金属材料、例えば、ダイカスト工程によって形成されたアルミニウムによって形成されてもよい。

ガイド部分９を参照して上述したと同様に、ビデオカメラハウジング本体３は、望ましくは、ガイド部分９に対して少なくとも部分的に補完的な形状を有する。有利なことに、ビデオカメラハウジング本体３のこのような形状は、箱状本体２に対して、ビデオカメラハウジング本体３の回転を可能にする。図２に示すように、ビデオカメラハウジング本体３は、ガイド部分９によって規定される凹部において、接触せず収容されることが意図される凸部を規定する少なくとも部分的に球状な形状を有する。図４に示すように、ビデオカメラハウジング本体３は望ましくは実質的に球状－キャップ形状を有する。例えば、円錐または錐台形状、または箱状本体２に対して、ビデオカメラハウジング本体３の回転を可能にするように適合した類似の回転の中実体形状等、ビデオカメラハウジング本体３の他の凸形状は可能であってもよい、と理解されよう。

ビデオカメラアセンブリ１は、（添付の図面において概略的に示す）ビデオカメラ１０と、アセンブリ及び（図示していないが、例えば、照明ユニット等）そこに接続される任意な補助要素の操作を制御して電子制御システム１１とをさらに有する。図２に示すように、ビデオカメラ１０と電子制御システム１１とは、ビデオカメラハウジング本体３に配置される。

箱状本体２に対するビデオカメラハウジング本体３の回転は、シャフト１２によって許容される。シャフト１２は、箱状本体２に対して、ビデオカメラハウジング本体３の傾斜移動を許容する。図３に示すように、本発明に係るビデオカメラアセンブリ１は、シャフト１２が回転軸Ａを規定する方向に沿ったキャビティ７に主に延びるように設ける。

シャフト１２は、軸方向において、第１シーガー（Seeger）リング２１によって制限される。第１シーガーリング２１は、軸Ａの周りに環状に延びる。（添付の図面に図示されていない）代替的な実施の形態において、シャフト１２の軸方向の移動を制限するように構成されたシャフト１２の軸方向移動の他の静止要素は、シーガーリング２１の代わりに設けられてもよい。

シャフト１２は、制限要素１３によって、ビデオカメラハウジング本体３に係合する。制限要素は、ビデオカメラハウジング本体３及びシャフト１２に係合して、ビデオハウジング３をシャフト１２に対する回転において統合するように構成される。図３においてより詳細に示すように、シャフト１２とビデオカメラハウジング本体３との間の係合は、壁５の近くに規定される。制限要素１３は、スレッド（thread）タイプであってもよい。制限要素１３のビデオカメラハウジング本体３に対する係合を可能にするように、ビデオカメラアセンブリ１は補強要素２２を備えてもよい。補強要素２２は、望ましくは、ビデオカメラハウジング本体３が形成されるアルミニウムに対して、より大きい機械抵抗を有する金属材料から形成される。有利なことに、補強要素２２は、ビデオカメラハウジング本体３における均一な態様において、打撃によって生じるひずみを分散させるように構成される。図２及び図３に示すように、補強要素２２は、シート８に規定される貫通穴を通じて露出して、制限要素１３によって交差されるシャフト１２の端部と接触するように適合される部分において、ビデオカメラハウジング本体３と接触して配置される。図３において詳細に示す実施の形態において、制限要素はネジ１３によって構成される。代替的に、例えば、ビデオカメラハウジング本体及びシャフトに形成された便利なシートまたは空洞に収容されるタブまたは鍵またはスプライン（splines）、またはビデオカメラハウジング３本体及びシャフト１２に形成された便利な溝（溝接続）、またはビデオカメラハウジング３本体及びシャフト１２に形成された便利な歯付き（toothed）要素（歯接続）、またはビデオカメラハウジング本体３をシャフト１２と回転において統合的にすることができるさらなる制限要素１３等、ネジに対して代替的な制限要素１３が設けられてもよい。さらに、補強要素２２は、対応する制限要素１３を受けるような形状を有する貫通穴が設けられたプレートを有してもよい。

ビデオカメラアセンブリ１は、縦軸に沿ったビデオカメラ１０の回転（パン（pan）動作）と、横軸に沿ったビデオカメラの回転（傾斜動作）とを可能にするように構成されるスイベルシステム（詳細に図示せず）を有する。ビデオカメラアセンブリ１の操作条件においてビデオカメラ１０が回転し得る縦軸は、引き延ばし形状を有する部分４の主延在方向Ｄと実質的に平行である。図３に示すように、スイベルシステムは、プーリ１４、モータ１５（添付の図面に概略的に図示する）、及びベルト１６をさらに有する。モータ１５及びベルト１６は、引き延ばし形状を有する部分４に収容され、プーリ１４は、キャビティ７を規定する部分６に収容される。モータ１５は、例えば、電気モータであってもよい。プーリ１４は、シャフト１２に係合され、回転においてシャフト１２を誘導するように構成される。シャフト１２及びプーリ１４は、シャフト１２とビデオカメラハウジング本体３との間の係合に対して上述のようなタイプであってもよく、便利に設けられる制限要素１３によって、回転において統合する。例示によって、図３の詳細は、スレッドタイプの制限要素１３を示す。

ベルト１６は、モータ１５及びプーリ１４に係合され、プーリ１４へモータ１５から生じる回転移動を伝達するように構成される。シャフト１２はプーリ１４と統合しているため、回転移動は、プーリ１４からシャフト１２に、よって、モータ１５の操作条件において、ビデオカメラハウジング本体３に伝達される。よって、ビデオカメラハウジング本体３は、回転軸Ａの周りで回転してもよい。

添付の図面に図示された本発明の望ましい実施の形態において図示したように、シャフト１２の最適な回転を可能にするように、ビデオカメラアセンブリ１は、キャビティ７を規定する部分６に配置されるボールベアリング１７を有する。添付の図面に図示するように、ビデオカメラアセンブリ１は、図面の例示において貫通孔を区切る環状シート１８ａにおいてボールベアリング１７を収容するために、及び支持するために、支持要素１８をさらに備える。支持要素１８は、ビデオカメラアセンブリ１の弾性に貢献し、打撃によって生じるエネルギを吸収することを可能にする。添付の図面に示す実施の形態において、支持要素１８は実質的に円盤状な形状を有する。しかしながら、回転の中実体のさらなる形状等の支持要素１８の他の代替的な形状は可能である。環状シート１８ａは、望ましくは、その軸方向の延在の全体において、ボールベアリング１７に係合するように適合する。考慮される例示において、環状シート１８ａは、壁５に向かって、キャビティ７の部分６から突出する。

支持要素１８は、望ましくはアルミニウム、例えば、アンチコロダルアルミニウムＡＬ６０８２によって形成される。支持要素１８は、望ましくは、キャビティ７を規定する部分６にねじ止めされ、部分６は、望ましくは、ダイカストＡＬ ＥＮ ＡＢ ４６１００アルミニウムによって形成される。

ボールベアリング１７は、軸方向において、第２シーガーリング２３によって制限される。第２シーガーリング２３は、軸Ａの周りで環状に延びて、第１シーガーリング２１と同心円状である。第２シーガーリング２３は、第１シーガーリング２１の直径に対して、より大きい直径を有する。（添付の図面において図示していない）代替的な実施の形態において、ボールベアリング１７の軸方向の移動を制限するように構成されるボールベアリング１７の軸方向の異なる静止要素は、シーガーリング２３の代わりに設けられてもよい、と理解されよう。

図３において詳細に示すように、シャフト１２は、ボールベアリング１７の貫通孔１７ａにおいて、ボールベアリング１７に係合される。ボールベアリング１７は、箱状本体２に対して、シャフト１２の回転を可能にして、シャフト１２の向きを規定するように適合された隣接部分を設ける。ボールベアリング１７は、望ましくは、軸方向のタイプであって、鋼鉄によって形成されてもよい。

（添付の図面に図示されていない）代替的な実施の形態において、ローラベアリングまたはギアベアリングまたは代替的な回転支持要素等の転がりタイプの他のベアリング（転がりベアリング）は、ボールベアリング１７の代わりに設けられてもよい、と理解されよう。

本発明に係るビデオカメラアセンブリ１は、滑りタイプのベアリング１９（滑りベアリング）をさらに有する。図４の分解図において示すように、本発明の望ましい実施の形態において、滑りタイプベアリング１９はブッシュの形態である。しかしながら、（添付図面に図示されていない）代替的な実施の形態において、ブッシュ形状を有してポリマーまたは金属材料によって形成されるブッシング、または代替的な回転支持要素等、他のタイプの滑りベアリングがブッシュ１９の代わりに使用されてもよい、と理解されよう。

図３に詳細に示すように、ブッシュ１９は、壁５のシート８において収容され、キャビティ７において延びる。図３及び図４は、シート８を収容し、ブッシュ１９を支持する支持ディスク５の形状を有する壁を示す。有利なことに、シート８におけるブッシュ１９の係合を容易にするため、ブッシュ１９の外側表面と貫通孔を規定するシート８の表面とは、便利な形状を有してもよい。ブッシュ１９の外側表面と貫通孔を規定するシート８の表面とは、少なくとも部分的に補完的な形状を有してもよい。ブッシュ１９と壁５とは、ビデオカメラアセンブリ１の静的部分を構成し、静的部分に対して、ビデオカメラハウジング本体３、シャフト１２、及びプーリ１４が回転してもよい。特に、シャフト１２は、シート８によって規定される貫通孔を通じて露出したままであり、ブッシュ１９上で滑って、自由に回転する。

図４に示すように、ブッシュ１９は、回転の中実体の形状を有する。ブッシュ１９は、シャフト１２が係合されている貫通孔を形成する実質的に円柱状な本体またはネック１９ａを有する。ブッシュ１９は、実質的に円柱状な本体１９ａに対して中断なく延びるショルダ１９ｂをさらに有する。ショルダ１９ｂは、貫通孔に対して、円周上、中断なく延びる。ショルダ１９ｂは、シート８の周りにおいて円周上において延びる壁５の実質的に平坦な面と接触面を規定する。図３に詳細に示すように、ビデオカメラアセンブリ１の組立状態において、ショルダ１９ｂは壁５の実質的に平坦な面と接触し、実質的に円柱状な本体１９ａはシート８と接触する。

ブッシュ１９は、望ましくは、モノリシック（monolithic）タイプである。言い換えると、ブッシュ１９は、望ましくは、１つの部材である。

機能的な観点より、ブッシュ１９は、シャフト１２の回転を支持するように構成される。ブッシュ１９は、シャフト１２の位置合わせを維持するように、及びその自由な曲げを抑制するように適合されるシャフト１２のための隣接部をさらに設ける。

本発明の望ましい実施の形態において、ブッシュ１９は、低い摩擦係数を有するポリマーまたはプラスチック材料等、望ましくは、自己潤滑（例えば、固体の潤滑剤、ＰＴＦＥ等が添加されたポリマー）、商標Ｉｇｌｉｄｕｒ（登録商標）に含まれるポリマー等、弾性変形可能な材料によって形成される。

弾性変形可能な材料によって形成される滑りタイプベアリング１９を設けることは、特に有利である。なぜなら、故障または破損なく、ビデオカメラアセンブリ１が受ける打撃によって生じる力の成分を吸収することを可能にする。

さらに、ブッシュ１９が弾性変形可能な材料によって形成されることによると、ブッシュ１９は、少なくとも部分的に、打撃によって生じる力の成分等、力の成分を吸収し、壁５等の箱状本体２の少なくとも一部に伝達する（その逆も可能である）。

有利なことに、弾性変形可能な材料によって形成される滑りタイプベアリング１９と壁５とを設けることによって、打撃の後、両方が弾性的に変形することを可能にする。さらに、ベアリング１９が滑りタイプであり、壁５が弾性変形可能な材料によって形成されることによって、これらは、打撃によって生じる力を相互に伝達し、併せて吸収するように設計される。

上記に加えて、滑りタイプベアリング１９が壁５によって支持されることによって、互いに近く接触して、したがって、最適及び効率的な態様において、打撃によって生じる力の成分を相互で交換し、打撃によって生じるエネルギを弾性的に分散させることによって、併せた形態において弾性的に反応して、打撃によって生じる力と協働するように設計される。

例示によって、例えば、ビデオカメラアセンブリ１に侵入（break into）する試みによって生じる、ビデオカメラハウジング本体３におけるビデオカメラアセンブリ１が受け得る打撃の可能な動作を以下に記載する。ビデオカメラハウジング本体３が打撃を受ける。打撃によって生じる力は、第１の場合において、ビデオカメラハウジング本体３によって緩衝される。打撃を緩衝することによって、ビデオカメラハウジング本体３は、曲がりまたはたわみ、打撃によって生じる力の成分は、ブッシュ１９及びブッシュ１９を収容する壁５によって吸収される。弾性変形可能な材料によって形成されることによって、ブッシュ１９及び壁５は、打撃によって生じる力の成分を吸収し、よって、永久的な変形、及び故障、ダメージ、または破損なく、弾性的に変形される。機能的な観点から、ブッシュ１９を収容する壁５と、ブッシュ１９とを構成するアセンブリは、実質的に、特にシャフト１２の軸Ａに沿った応力に関連する打撃によって生じるエネルギを吸収し、及びエネルギを分散させ、よって弾性的に変形することができるバネシステムとして機能する。

有利なことに、打撃の後、シャフト１２に沿って伝達される応力は、ボールベアリング１７と、それを支持する支持要素１８とに伝達して、ボールベアリング１７及び支持要素１８は弾性的に曲がり、よって、永久的な変形、及び故障、ダメージ、または破損が生じることなく応力を減衰させる。

機能的な観点より、ボールベアリング１７と支持要素１８とによって構成されるアセンブリは、特に、シャフト１２の軸Ａに対して半径方向の成分を有する応力のエネルギを吸収するように適合する弾性システムとして機能する。

上記をまとめると、壁５とブッシュ１９とによって構成されるアセンブリと、ボールベアリング１７と支持要素１８とによって構成されるアセンブリとは、打撃によって生じるエネルギを吸収して分散させるように協働して、ビデオカメラアセンブリ１における永久的な変形を回避する。

したがって、ビデオカメラアセンブリ１は、故障、ダメージ、または破損が生じることなく、打撃によって生じる力を吸収するために必要な弾性が設けられた非剛性的な構造を有する。このように、シャフト１２及び制限要素１３の破損またはダメージは、シャフト１２とビデオカメラハウジング本体３との間において回避される。滑りタイプベアリング１９は、半径タイプのものであってもよく、即ち、半径方向の力の成分を支持するように構成されてもよい。半径タイプの滑りタイプベアリング１９を設けることは、したがって、半径方向タイプの力の成分によるシャフトの曲がりを防止または最小化することを可能にする。さらに、半径タイプの滑りタイプベアリング１９を、シャフト１２の回転を支持する軸方向タイプの転がりタイプベアリング１７と組み合わせて設けることは、最適な形態において、（ボールベアリング等の転がりタイプベアリング１７による）軸方向タイプの力の成分と、（ブッシュ等の滑りタイプベアリング１９による）半径方向タイプの力の成分との両方の支持を可能にするため、特に有利である。

ベアリング１７、１９及びシャフト１２の間の相互配置に関して、シャフト１２は、ボールベアリング１７とブッシュ１９とに、シャフト１２自体のそれぞれ隣接する部分において係合している、と認識することには価値がある。考慮される実施の形態において、シャフト１２の各部分は、それぞれの直径によって特徴付けられる円柱形状を有し、例えば、ベアリング１７及び１９、またはプーリ１４等の対応する要素と係合するように適合する。シャフト１２の隣接する部分において、ボールベアリング１７と滑りタイプベアリング１９とに係合するシャフトを設けることは、キャビティ７において限定された使用可能な空間を最適化するように、シャフト及び特にベアリング１７、１９の回転を許容するように要素を配置することを可能にするコンパクトな構造を設けるため、特に有利である。望ましくは、滑りタイプベアリング１９が係合するシャフト１２の部分は、ボールベアリング１７が係合する部分の直径に対して、より大きい直径を有する。図３において、詳細に示すように、シャフト１２及びベアリング１７、１９の間の相互係合は、ボールベアリング１７が、キャビティ７を規定する部分６と滑りベアリング１９との間に配置されるような形態において実現する。

さらに、１つまたは複数の追加要素は、ボールベアリング１７がシャフト１２に係合される部分と、ブッシュ１９がシャフト１２に係合される部分との間において、シャフト１２に係合されてもよい。例えば、図２から図４の例示において、プーリ１４は、ボールベアリング１７とブッシュ１９との間で、シャフト１２に係合される。有利なことに、この配置は、ビデオカメラアセンブリ１の操作の間において、プーリ１４の作動によって生じる応力も弾性的に吸収することも可能にする。

ビデオカメラアセンブリ１は、流体の通過を抑制するため、１つまたは複数のガスケット２０をさらに有してもよい。図３において詳細に示すように、ガスケット２０は、シャフト１２の回転軸Ａの周りにおいて配置されてもよい。

ビデオカメラアセンブリ１は、例えば、ビデオカメラ１０、スイベルシステム１１の配置を管理及び最適化すること、及びモータ１５の操作を管理及び制御することにおいて、ビデオカメラアセンブリの操作を制御、管理、及び最適化するために必要な電子部品をさらに有してもよい。電子部品は、例えば、引き延ばし形状を有する部分４において、及び部分的にビデオカメラハウジング本体３において、箱状本体２に部分的に収容されてもよい。

ビデオカメラアセンブリ１は、ビデオ監視システム内において操作することを可能にするために必要な便利なケーブルまたは無線接続をさらに有してもよい。

結論として、後続の請求項の保護の範囲から逸脱することなく、特定の実施の形態の要求によって、いずれかの材料、及びいずれかの偶発的な形状及び大きさが使用されてもよい。

Claims (15)

1. カメラを収容するように意図され、ベース本体（２）に回転可能に係合される可動本体（３）を有し、
   前記ベース本体は、前記ベース本体（２）のベース部分（６）と、貫通孔を規定するシート（８）を有する閉鎖壁（５）とによって規定されるキャビティ（７）を有し、
   前記キャビティ（７）は、シャフト（１２）を収容して、
   前記シャフト（１２）の第１端には、前記可動本体（３）が取り付けられ、
   前記シャフト（１２）の前記第１端は、前記閉鎖壁（５）の前記貫通孔を通過して、前記シート（８）に挿入された第１ベアリング（１９）によって、前記貫通孔に係合され、
   前記第１端と反対の前記シャフト（１２）の端は、第２ベアリング（１７）によって支持され、
   前記第２ベアリング（１７）は、転がりタイプであり、前記ベース本体（２）に接続され、
   前記第２ベアリング（１７）は、前記キャビティ（７）の前記ベース部分（６）から前記閉鎖壁（５）に向かって突出する弾性変形可能な材料によって形成される環状シート（１８ａ）に挿入され、
   前記第１ベアリング（１９）は滑りタイプであり、環状ショルダ（１９ｂ）と、前記環状ショルダ（１９ｂ）から軸方向に突出する本体（１９ａ）とを有し、
   前記環状ショルダ（１９ｂ）は、前記第１ベアリング（１９）が前記シート（８）に挿入されるとき、前記閉鎖壁（５）に対して隣接するように適合し、
   前記閉鎖壁（５）は、前記ベース部分（６）の周面に除去可能に固定され得る弾性変形可能な材料によって形成される、ビデオカメラアセンブリ（１）。
2. 前記ベース本体（２）は、回転可能に前記可動本体（３）を収容するように構成されるベース本体シート（９）をさらに有し、
   前記ベース本体シート（９）は、前記可動本体（３）の形状と少なくとも部分的に対応する形状を有する、請求項１に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
3. 前記可動本体（３）は、前記閉鎖壁（５）に形成される前記シート（８）によって規定される前記貫通孔を通じて露出される前記シャフト（１２）の前記第１端に係合される複数の制限要素（１３）を通じて前記シャフト（１２）に固定される、請求項１または２に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
4. 前記閉鎖壁（５）は、前記可動本体が前記シャフト（１２）に取り付けられたとき、前記可動本体（３）から突出するピンを滑りながら受けるように構成されるスロットを有し、
   前記スロットの反対側の端は、前記可動本体（３）の回転の限界停止位置を規定する、請求項１から３のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
5. 前記第１ベアリング（１９）の前記本体（１９ａ）の外側表面と、前記シート（８）の表面とは、少なくとも部分的に対応する形状を有して形成される、請求項１から４のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
6. 前記第２ベアリング（１７）は、ボールベアリング、ローラベアリング、及びギアベアリングの内の１つを有し、
   前記第１ベアリング（１９）は、ブッシングとブラスベアリングとの内の１つを含む、請求項１から５のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
7. 前記可動本体（３）はビデオカメラ（１０）を収容する、請求項１から６のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
8. 前記第１ベアリング（１９）は、弾性変形可能な材料で形成される、請求項１から７のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
9. 前記第１ベアリング（１９）は、ポリマーまたはプラスチック材料によって形成され、前記ポリマーまたはプラスチック材料は、自己潤滑するものである、請求項１から８のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
10. 前記第１ベアリング（１９）は、固体の潤滑剤が添加されたポリマー材料によって形成される、請求項８に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
11. 前記環状シート（１８ａ）は、前記キャビティ（７）内の前記ベース部分（６）に除去可能に係合される支持要素（１８）内に形成される請求項１から１０のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
12. 前記支持要素（１８）は、実質的に円盤状な形状を有する、請求項１１に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
13. 前記支持要素（１８）は、金属材料によって形成され、前記金属材料は、アンチコロダルアルミニウムＡＬ ６０８２であり、
    前記ベース部分は、金属によって形成され、前記金属は、ダイカストアルミニウムＡＬ ＥＮ ＡＢ ４６１００である、請求項１１または１２に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
14. 前記閉鎖壁（５）は、ポリマー材料によって形成され、前記ポリマー材料は、ＡＳＡ－ＰＣである、請求項１から１３のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。
15. 前記シャフト（１２）は、２つまたはそれより多くの異なる大きさを有する部分を有し、
    前記第１ベアリング（１９）と前記第２ベアリング（１７）とは、前記シャフト（１２）の隣接する部分に係合する、請求項１から１４のいずれか一項に記載のビデオカメラアセンブリ（１）。

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