JP7313907B2 - モビリティ管理システム、モビリティ管理装置及びモビリティ管理方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、モビリティ及びモビリティ利用者を管理するシステムは、モビリティとモビリティ利用者とを紐づけ(関連付け)するシステムであるため、モビリティ利用者などに対するサービスを適切なタイミングで提供することが重要となる。
<システム構成>
図1は、実施形態に係るモビリティ管理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
モビリティ管理システム1は、カーシェアの利用者に、カーシェアだけでなく、カーシェア以外の付加的なサービスを提供することができるシステムである。
モビリティ管理システム1は、一例として、モビリティ管理装置10、シェアモビリティ20、サービス提供装置30、モビリティ識別装置40、利用者端末装置50及びサービス提供支援装置60を含む。なお、図1では、シェアモビリティ20、サービス提供装置30、モビリティ識別装置40及び利用者端末装置50をそれぞれ1台ずつ示している。しかしながら、典型的には、それぞれ複数存在する。
ネットワークNWは、典型的にはインターネットを含む通信網である。ネットワークNW1~ネットワークNW4は、典型的にはWAN(wide area network)を含む通信網である。ネットワークNWは、専用線又は公衆携帯電話網などを含む通信網であっても良い。
図2は、モビリティ管理装置10の要部回路構成の一例を示すブロック図である。
モビリティ管理装置10は、例えば、カーシェアに用いられるシェアモビリティ20及びカーシェア利用者についてのデータなどの管理などを行うサーバー装置である。モビリティ管理装置10は、一例として、プロセッサー11、ROM(read-only memory)12、RAM(random-access memory)13、補助記憶デバイス14及び通信インターフェース15を含む。そして、バス16などが、これら各部を接続する。
補助記憶デバイス14に記憶される利用DB141は、カーシェアに関する情報を記憶する。利用DB141は、一例として、関連付けテーブルT1、モビリティ情報テーブルT2、イベント履歴テーブルT3、モビリティイベントコードテーブルT4及びサービスイベントコードテーブルT5を含む。
関連付けテーブルT1の例として関連付けテーブルT1-1~関連付けテーブルT1-3の3例を、図を用いて説明する。
車載器識別子は、例えばWCN(wireless call number)又は車載器管理番号などである。
車両番号等は、ナンバープレートが表示する車両番号又は自動車登録番号などの識別情報である。
予約番号は、カーシェアの利用予約1件ごとにユニークに付与される識別情報である。
顧客情報は、カーシェア利用者についての情報である。顧客情報は、利用者情報に含まれる、カーシェア利用者を特定する情報(以下「第1の利用者特定情報」という。)である。第1の利用者特定情報は、例えば、利用者端末装置50において用いられている電子メールアドレスである。
イベント履歴は、イベントテーブルIDが書き込まれる。イベントテーブルIDは、イベント履歴テーブルT3ごとにユニークに付与される識別情報である。これにより、イベント履歴は、関連付けテーブルT1の各レコードと各イベント履歴テーブルT3とを関連付ける。
なお、図3は、各レコードとイベント履歴テーブルT3とを1対1で重複なく関連付けている。しかしながら、顧客情報が同一であるレコードについてはイベントテーブルIDが同一であっても良い。すなわち、カーシェア利用者とイベント履歴テーブルT3とが1対1で関連付けられていても良い。なお、イベント履歴テーブルT3の詳細は後述する。
有効フラグは、有効又は無効を示すフラグ情報である。有効フラグが無効を示す場合、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用がまだ開始していないことを示す。あるいは、有効フラグが無効を示す場合、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用が終了していることを示す。有効フラグが有効を示す場合、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20を利用中であることを示す。
なお、図3に示す関連付けテーブルT1-1は、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用をまだ開始していない場合と、利用を終了している場合とで同一の値をとる。しかしながら、関連付けテーブルT1-1は、当該2つの場合で別の値をとるものであっても良い。
なお、有効フラグは、有効を示す場合、カーシェア利用者がシェアモビリティ20を利用中であることを示す情報の一例である。
利用開始時刻は、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用を開始した時刻を示す。
利用終了時刻は、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用を終了した時刻を示す。
関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻が空、Null又は0などの予め定められた特定の値である場合、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用をまだ開始していないことを示す。また、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻に時刻情報が入力され、且つ利用終了時刻が空、Null又は0などの予め定められた特定の値である場合、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用中であることを示す。そして、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻の両方に時刻情報が入力されている場合、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20の利用を終了していることを示す。
関連付けテーブルT1-3は、車載器識別子及び車両番号等に、顧客情報及びイベント履歴を関連付けたテーブルである。すなわち、関連付けテーブルT1-3は、関連付けテーブルT1-2と比べると、有効フラグが無い。また、関連付けテーブルT1-3は、関連付けテーブルT1-1と比べると、利用開始時刻及び利用終了時刻が無い。関連付けテーブルT1-3は、関連付けテーブルT1-3に含まれるレコードそれぞれについて、顧客情報で特定されるカーシェア利用者が車載器識別子又は車両番号等で特定されるシェアモビリティ20を利用中であることを示す。
また、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻に時刻情報が入力され、且つ利用終了時刻が空、Null又は0などの予め定められた特定の値である場合にシェアモビリティ20が利用中であることを示す。したがって、関連付けテーブルT1-2は、関連付けテーブルT1-1と同様に、利用中でないシェアモビリティ20についてのレコードを記憶することができる。
さらに、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻が空、Null又は0などの予め定められた特定の値である場合、シェアモビリティ20が利用開始前であることを示す。そして、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻の両方に時刻情報が入力されている場合、シェアモビリティ20が利用を終了していることを示す。
このように、関連付けテーブルT1-2は、利用中でないシェアモビリティ20について、利用開始前なのか利用終了後なのかを記憶することができる。加えて、関連付けテーブルT1-2は、利用開始時刻及び利用終了時刻も記憶することができる。
関連付けテーブルT1-1~関連付けテーブルT1-3は、それぞれ関連付け部の一例である。
モビリティ情報テーブルT2は、各シェアモビリティ20の車種及びスペックに関する情報などを記憶する。
モビリティ情報テーブルT2は、車載器ID及び車両番号等に、モビリティ情報を関連付ける。
モビリティ情報は、関連付けられている車載器ID及び車両番号等で特定されるシェアモビリティ20についての車種及びスペックなどを示す情報である。例えば、モビリティ情報は、例えば、シェアモビリティ20の車名(商品名)、型式、年式、定員、ボディのサイズ(全長、全幅及び全高)、トランクの寸法(幅、奥行き及び高さ)又は容量、及び室内のサイズ(幅、奥行き及び高さ)などである。
モビリティ情報テーブルT2は、モビリティ情報記憶部の一例である。
イベント履歴テーブルT3は、カーシェア利用者に発生したイベントの発生履歴を記録する。
イベント履歴テーブルT3は、発生イベントとイベント発生日時とを関連付ける。発生イベントは、どのようなイベントが発生したかを示す。どのようなイベントが発生したかは、例えば、イベントコードにより示す。イベントコードは、イベントの種類ごとに定められた識別情報である。このように、イベント履歴テーブルT3は、どのようなイベントがいつ発生したかを記録する。
イベント履歴テーブルT3は、イベントの内容及びイベントの発生時刻を記録するイベント履歴記録部の一例である。
図8は、モビリティイベントコードテーブルT4の一例を示す図である。モビリティイベントコードテーブルT4は、モビリティ管理装置10が実行するイベントに関するイベントコードについて定める。
モビリティイベントコードテーブルT4は、図8に示すようにイベントコードと実施処理とを関連付ける。
サービスイベントコードテーブルT5の例として、ファストフード店用のサービスイベントコードテーブルT5aについて図9を用いて説明する。
図9は、サービスイベントコードテーブルT5aの一例を示す図である。サービスイベントコードテーブルT5は、図9に示すようにイベントコードと実施処理とを関連付ける。なお、サービスイベントコードテーブルT5aは、ファストフード店に設置されるサービス提供装置30についてのサービスイベントコードテーブルT5を示す。
サービス提供装置30は、カーシェア以外の各種サービスの提供などに用いられるサーバー装置などである。サービス提供装置30を用いて提供されるサービスを以下「提供サービス」という。提供サービスは、例えば、ファストフードなどのドライブスルーである。サービス提供装置30は、例えば、提供サービスの事業者ごとに設置される。
サービス提供装置30は、一例として、プロセッサー31、ROM32、RAM33、補助記憶デバイス34、第1の通信インターフェース35、第2の通信インターフェース36、表示デバイス37及び入力デバイス38を含む。そして、バス39などが、これら各部を接続する。
また、補助記憶デバイス34は、提供DB341を記憶する。
提供DB341は、サービス提供装置30が提供するサービスに関する情報を記憶する。提供DB341は、サービスイベントコードテーブルT5を含む。なお、提供DB341は、サービス提供装置30を設置している事業者又は店舗などごとに異なるサービスイベントコードテーブルT5を含む。例えば、ファストフード店に設置されるサービス提供装置30であれば、提供DB341は、サービスイベントコードテーブルT5aを含む。例えば、充電スタンドに設置されるサービス提供装置30であれば、サービスイベントコードテーブルT5bを含む。
なお、プロセッサー31は、当該プログラムを実行することで、イベント通知部311として機能する。なお、イベント通知部311については後述する。
なお、第1の通信インターフェース35及び第2の通信インターフェース36は、共通のインターフェースであっても良い。
また、表示デバイス37及び入力デバイス38を一体化したタッチパネルとして構成しても良い。この場合、タッチパネルが備える表示パネルが表示デバイス37に対応し、タッチ入力によるポインティングデバイスが入力デバイス38に対応する。
モビリティ識別装置40は、道路又は駐車場などに設置される。モビリティ識別装置40は、シェアモビリティ20を識別する識別情報を読み取る装置である。モビリティ識別装置40は、例えば、シェアモビリティ20に設置された車載器22から車載器識別子を読み取る。あるいは、モビリティ識別装置40は、シェアモビリティ20に設置されたナンバープレート25から車両番号等を読み取る。モビリティ識別装置40は、車載器22から車載器識別子などを読み取るETC用の路側機などであっても良い。
モビリティ識別装置40は、一例として、プロセッサー41、ROM42、RAM43、センサー44及び通信インターフェース45を含む。そして、バス46などが、これら各部を接続する。
サービス提供支援装置60は、サービス提供装置30の支援などに用いられるサーバー装置などである。サービス提供支援装置60は、一例として、プロセッサー61、ROM62、RAM63、補助記憶デバイス64、第1の通信インターフェース65及び第2の通信インターフェース66を含む。そして、バス67などが、これら各部を接続する。
なお、第1の通信インターフェース65及び第2の通信インターフェース66は、共通のインターフェースであっても良い。
次に、この様な構成のシステムを利用する利用者側の構成を説明する。
図13は、シェアモビリティ20の構成要素の要部回路構成の一例を示すブロック図である。
シェアモビリティ20は、利用者でシェアリングされるモビリティであり、例えば、カーシェアのために用いられる自動車又は自動二輪車などである。シェアモビリティ20は、一例として、利用通知装置21、車載器22、カーナビ23電子錠24及びナンバープレート25が設置される。
電子錠インターフェース216は、利用通知装置21が電子錠24と通信するためのインターフェースである。利用通知装置21は、電子錠インターフェース216を介して電子錠24の開閉を行うことができる。
利用者端末装置50は、カーシェア利用者などが操作するPC(personal computer)又はスマートホンなどの情報機器である。利用者端末装置50は、一例として、プロセッサー51、ROM52、RAM53、補助記憶デバイス54、通信インターフェース55、表示デバイス56及び入力デバイス57を含む。そして、バス58などが、これら各部を接続する。なお、カーシェア利用者はシェアモビリティ20を利用するモビリティ利用者の例である。
また、表示デバイス56及び入力デバイス57を一体化したタッチパネルとして構成しても良い。この場合、タッチパネルが備える表示パネルが表示デバイス56に対応し、タッチ入力によるポインティングデバイスが入力デバイス57に対応する。
以下、実施形態に係るモビリティ管理システム1の動作を図に基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
A3:モビリティ管理システム1は、カーシェア利用者の利用者端末装置50にメールを送信する。当該メールの内容は、例えば、近隣の店舗又は施設の情報などである。
A5:カーシェア利用者が乗車するシェアモビリティ20がファストフード店に到着する。これに応じて、当該ファストフード店に設置されたモビリティ識別装置40が当該シェアモビリティ20の車載器22などから車載器識別子などを読み取る。
A6:車載器識別子と紐づいた、カーシェア利用者のメーアルドレスなどがファストフード店に設置されたサービス提供装置30などに届く。
A8:カーシェア利用者は、利用者端末装置50に届いたメニューから商品を注文する。注文内容は、ファストフード店に設置されたサービス提供装置30などに送信される。
A10:カーシェア利用者によって注文された商品の準備が完了したことに応じて、サービス提供装置30は、当該カーシェア利用者の利用者端末装置50に電子メールを送信することで、注文した商品の準備が完了したことを通知する。
A13:カーシェア利用者が乗車するシェアモビリティ20が、他の店舗又は施設などに到着する。これに応じて、モビリティ管理システム1は、上記のA4~A11のような動作を行う。
A15:カーシェア利用者、シェアモビリティ20を駐車し、カーシェアの利用を終了する。
図16は、実施形態に係るモビリティ管理システム1における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。情報の流れについてはこの図面を含む各シーケンス図を用いて説明し、各装置の処理については、後出の各フローチャートを用いて説明する。
利用者情報は、カーシェア利用者についての個人情報などを含む各種情報である。利用者IDは、カーシェア利用者ごとにユニークに付与される識別情報である。ここで利用者端末装置50に入力された情報は、モビリティ管理装置10に送信される。なお、1台のシェアモビリティ20を複数人で利用する場合、カーシェア利用者は、複数人分の利用者情報等を入力しても良い。
図17は、本実施の形態のシェアモビリティの予約処理の一例を示すフローチャートである。図17は、フローチャートFL1及びフローチャートFL2を含む。
利用者端末装置50のプロセッサー51は、例えば、ROM52又は補助記憶デバイス54などに記憶されたプログラムに基づいて図17のフローチャートFL1に示す処理を実行する。また、モビリティ管理装置10のプロセッサー11は、ROM12又は補助記憶デバイス14などに記憶されたプログラムに基づいて図17のフローチャートFL2に示す処理を実行する。
プロセッサー51は、カーシェアの利用予約を開始すると判定しないならば、ステップS11においてNoと判定してステップS11を繰り返す。対して、プロセッサー51は、カーシェアの利用予約を開始すると判定するならば、ステップS11においてYesと判定してステップS12へと進む。
プロセッサー51は、カーシェア予約要求を送信すると判定しないならば、ステップS12においてNoと判定してステップS12を繰り返す。プロセッサー51は、カーシェア予約要求を送信すると判定するならば、ステップS12においてYesと判定してステップS13へと進む。
カーシェア予約要求は、カーシェアの利用予約に必要な情報を含む。カーシェア予約要求は、入力された利用者情報等を含む。なお、複数人分の利用者情報等が入力されている場合には、カーシェア予約要求は、当該複数人分の利用者情報等を含む。また、カーシェア予約要求は、利用開始予定日時、利用終了予定日時、乗車位置及び車種などの条件情報を含む。
プロセッサー51は、カーシェア予約要求を生成した後、当該カーシェア予約要求をモビリティ管理装置10に送信するように通信インターフェース55に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース55は、当該カーシェア予約要求をモビリティ管理装置10に送信する。
送信された当該カーシェア予約要求は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。当該カーシェア予約要求は、図16ではステップST11として示す。
なお、カーシェア予約要求は、カーシェア利用者によるシェアモビリティ20の利用の予約についての情報を含む予約情報の一例である。
前述したように、予約要求は、予約情報の一例である。したがって、プロセッサー11は、ステップS23の処理を行うことで、通信インターフェース15によって受信された予約情報に基づいてカーシェア利用者の利用者特定情報とモビリティのモビリティ特定情報とを関連付けるべく機能する。
なお、プロセッサー11は、カーシェア予約要求に利用者IDが含まれる場合、利用DB141を参照して、当該利用者IDに関連付けられている利用者情報を取得する。なお、利用DB141は、利用者IDと、当該利用者IDで特定される利用者の利用者情報とを関連付けて記憶している。そして、プロセッサー11は、取得した利用者情報を顧客情報フィールドに書き込む。
また、プロセッサー11は、当該レコードの有効フラグフィールドの値を無効にする。なお、カーシェア予約要求に複数人分の利用者情報等が含まれる場合には、プロセッサー11は、人数分の複数のレコードを同様に関連付けテーブルT1-1に新規に追加する。
なお、プロセッサー11は、カーシェア予約要求に利用者IDが含まれる場合、利用DB141を参照して、当該利用者IDに関連付けられた利用者情報を取得する。そして、プロセッサー11は、取得した利用者情報を顧客情報フィールドに書き込む。
また、プロセッサー11は、当該レコードの利用開始時刻フィールド及び利用終了時刻フィールドの値を、空、Null又は0などの予め定められた特定の値にする。なお、カーシェア予約要求に複数人分の利用者情報等が含まれる場合には、プロセッサー11は、人数分の複数のレコードを同様に関連付けテーブルT1-1に新規に追加する。
この指示を受けて通信インターフェース15は、当該カーシェア予約通知を利用者端末装置50に送信する。送信された当該カーシェア予約通知は、利用者端末装置50の通信インターフェース55によって受信される。当該カーシェア予約通知は、図16ではステップST12として示す。
プロセッサー11は、図17のフローチャートFL2のステップS24の処理の後、ステップS21へと戻る。
カーシェア利用者は、予約した時間になったら、予約したシェアモビリティ20が備えるカードリーダー214にICカード又はICチップを搭載した電子機器などを読み込ませる。当該ICカード又はICチップを搭載した電子機器などには、例えば利用者IDが記憶されている。当該電子機器は、例えば利用者端末装置50である。
利用通知装置21のプロセッサー211は、例えば、ROM212などに記憶されたプログラムに基づいて図18及び図19のフローチャートFL3に示す処理を実行する。また、モビリティ管理装置10のプロセッサー11は、例えば、ROM12又は補助記憶デバイス14などに記憶されたプログラムに基づいて図18及び図19のフローチャートFL4に示す処理を実行する。
利用通知は、ステップS31において読み取られた利用者IDと、車載器識別子及び車両番号等の少なくともいずれかを含む。なお、当該利用通知に含まれる車載器識別子は、利用通知装置21と同じシェアモビリティ20に設置された車載器22の車載器識別子である。また、当該利用通知に含まれる車両番号等は、利用通知装置21が設置されたシェアモビリティ20の車両番号等である。
プロセッサー211は、利用通知を生成した後、当該利用通知をモビリティ管理装置10に送信するように通信インターフェース215に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース215は、当該利用通知をモビリティ管理装置10に送信する。
送信された当該利用通知は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。当該利用通知は、図16ではステップST14として示す。利用通知は、カーシェア利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報の一例である。
送信された当該第1のエラー通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。プロセッサー11は、ステップS43の処理の後、ステップS41へ戻る。
ステップS44においてプロセッサー11は、対象予約が利用開始前の予約であるか否かを判定する。プロセッサー11は、対象予約が利用開始前の予約であるならば、ステップS44においてYesと判定してステップS45へと進む。
プロセッサー11は、現在日時が、対象予約についての利用を開始して良い時刻でないならば、ステップS45においてNoと判定してステップS46へと進む。
送信の指示を受けて通信インターフェース15は、当該第2のエラー通知を利用通知装置21に送信する。送信された当該第2のエラー通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。プロセッサー11は、ステップS46の処理の後、ステップS41へ戻る。
そして、プロセッサー211は、ステップS34においてYesと判定して、ステップS35へと進む。すなわち、ステップS35においてプロセッサー211は、受信されたエラー通知が第2のエラー通知である場合、利用を開始して良い日時でないことを報知する。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-1の対象予約についてのレコードの有効フラグフィールドの値を有効にする。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-2の対象予約についてのレコードの利用開始時刻フィールドに現在日時を書き込む。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-3に、対象予約に対応するレコードを新規に追加する。
ここでの関連付けテーブルT1の更新については、図16ではステップST15として示す。
したがって、プロセッサー11は、ステップS47の処理を行うことで、関連付けテーブルT1を、利用開始を示す通知情報が受信されたことに応じて、カーシェア利用者がモビリティを利用中であることが分かるようにするモビリティ管理処理部111として機能する。
送信された当該開始通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。当該開始通知は、図16ではステップST16として示す。プロセッサー11は、図18のフローチャートFL4のステップS48の処理の後、ステップS41へと戻る。
ステップS36においてプロセッサー211は、ステップS33において受信されたデータが開始通知であるか否かを判定する。プロセッサー211は、受信されたデータが開始通知であるならば、ステップS36においてYesと判定してステップS37へと進む。
電子錠24が開錠されることで、カーシェア利用者は、当該電子錠24が設置されたシェアモビリティ20を利用可能となる。なお、モビリティ管理装置10は、利用通知装置21を介さずに電子錠24を開錠しても良い。
また、モビリティ管理装置10のプロセッサー11は、例えば、ROM12又は補助記憶デバイス14などに記憶されたプログラムに基づいて図20に示す処理を実行する。
図20は、本実施形態におけるカーシェアサービス開始後の動作処理の一例を示すフローチャートである。なお、プロセッサー51は、例えば、図20の処理を図17のフローチャートFL2並びに図18及び図19のフローチャートFL4処理と並行又は並列して実行する。
そして、プロセッサー11は、当該所定の条件を満たしていないと判定するならば、ステップS61においてNoと判定してステップS61の処理をくりかえす。そして、プロセッサー11は、当該所定の条件を満たしていると判定するならば、ステップS61においてYesと判定してステップS62へと進む。
条件:シェアモビリティ20の利用が開始されたこと。
内容:シェアモビリティ20の近隣の店舗及び施設の情報及びクーポン。当該情報は、店舗の位置及びセールに関する情報などである。
条件:シェアモビリティ20の利用が開始され、且つ現在の日時が所定の範囲内であること。
内容:シェアモビリティ20の近隣の店舗及び施設の情報及びクーポン。
条件:シェアモビリティ20の位置が特定の範囲内にあること。なお、プロセッサー11がシェアモビリティ20の位置を知る方法については後述する。
内容:シェアモビリティ20の近隣の店舗及び施設の情報及びクーポン。
条件:シェアモビリティ20の位置が特定の範囲内にあり、且つ現在の日時が所定の範囲内であること。
内容:シェアモビリティ20の近隣の店舗及び施設の情報及びクーポン。
条件:シェアモビリティ20のバッテリーの残量が少ないこと。ただし、シェアモビリティ20は、電気自動車又はプラグインハイブリッドカーなどのバッテリー式電動輸送機器であるとする。なお、プロセッサー11は、モビリティ情報からバッテリーの残量を推定する。例えば、プロセッサー11は、シェアモビリティ20のボディサイズが大きいほどバッテリーの残量が早く減るものとしてバッテリー残量を推定する。例えば、プロセッサー11は、シェアモビリティ20に乗っている人数が多いほどバッテリーの残量が早く減るものとしてバッテリー残量を推定する。なお、プロセッサー11は、シェアモビリティ20に乗っている人数を、例えば、関連付けテーブルT1から取得する。また、プロセッサー11は、例えば、充電スタンドでの決済というイベントが発生したことに応じてバッテリー残量が満タンになったとみなす。
内容:シェアモビリティ20の近隣の充電スタンドについての情報。当該情報は、例えば、近隣の各充電スタンドの場所、及び各充電スタンドの充電器が開いているか満車であるかなどの混雑度を示す情報などを含む。
なお、ステップS62におけるメールの送信は、イベントの例である。したがって、プロセッサー11は、ステップS62においてメールを送信することで、イベント実行部112として機能する。
図16のステップST19に示すイベント処理について説明する。ここでは、第1の例~第4の例の4種類のイベント処理を例に説明する。なお、前述の図15のA4~A11は、第1の例について説明している。
第1の例では、カーシェア利用者がシェアモビリティ20に乗車してファストフード店のドライブスルーに行く場合のイベント処理について説明する。
ステップST19のイベント処理の第1の例を図21に示す。図21は、実施形態に係るモビリティ管理システム1によるイベント処理の第1の例における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、図21は、カーシェア利用者がシェアモビリティ20に乗車して、ファストフード店のドライブスルーに入る場合のイベント処理を示す。
そして、モビリティ識別装置40のセンサー範囲内をシェアモビリティ20が通過又は停車した場合、モビリティ識別装置40は、シェアモビリティ20から車載器識別子又は車両番号等を読み取る。ここでは、モビリティ識別装置40は、ファストフード店のドライブスルー入口に設置されたものであるとする。
モビリティ識別装置40のプロセッサー41は、図22及び図23のフローチャートFL5に示す処理を実行する。また、サービス提供支援装置60のプロセッサー61は、フローチャートFL6に示す処理を実行する。また、モビリティ管理装置10のプロセッサー11は、フローチャートFL7に示す処理を実行する。また、サービス提供装置30のプロセッサー31は、フローチャートFL8に示す処理を実行する。また、利用者端末装置50のプロセッサー51は、フローチャートFL9に示す処理を実行する。
読取通知は、車載器識別子又は車両番号等を読み取ったことをサービス提供支援装置60に通知する。読取通知は、ステップS71で読み取られた車載器識別子又は車両番号等を含む。また、読取通知は、当該読取通知を送信するモビリティ識別装置40に付与された識別装置IDを含む。さらに、読取通知は、車載器識別子又は車両番号等を読み取った日時を示す読取日時を含む。なお、識別装置IDは、モビリティ識別装置40ごとにユニークに付与された識別情報である。
プロセッサー41は、読取通知を生成した後、当該読取通知をサービス提供支援装置60に送信するように通信インターフェース45に対して指示する。この指示を受けて通信インターフェース45は、当該読取通知をサービス提供支援装置60に送信する。送信された当該読取通知は、サービス提供支援装置60の第2の通信インターフェース66によって受信される。当該読取通知は、図21ではステップST32として示す。
プロセッサー41は、図22のフローチャートFL5のステップS72の処理の後、ステップS71へと戻る。
以上より、プロセッサー11は、図22のフローチャートFL7のステップS92の処理を行うことで、第1の利用者特定情報を取得する利用者特定情報送信部として機能する。なお、前述のように、車載器識別子又は車両番号等は、モビリティ特定情報の一例である。したがって、第1の利用者特定情報は、通信インターフェース15によって受信されたモビリティ特定情報と同一のモビリティ特定情報に関連付けテーブルT1によって関連付けられた利用者特定情報である。
また、以上より、第1の利用者特定情報は、第1の利用者特定情報で特定されるカーシェア利用者がモビリティ特定情報で特定されるシェアモビリティ20を利用中であることを示す。
送信された当該第1の利用者特定情報は、サービス提供支援装置60の第1の通信インターフェース65によって受信される。当該第1の利用者特定情報は、図21ではステップST35として示す。プロセッサー11は、図22のフローチャートFL7のステップS93の処理の後、ステップS91へと戻る。
以上より、プロセッサー11は、図22のフローチャートFL7のステップS93の処理を行うことで、通信インターフェース15と協働して、第1の利用者特定情報を送信する利用者特定情報送信部として機能する。
識別装置情報は、例えば、モビリティ識別装置40が設置されている位置を示す位置情報を含む。識別装置情報は、例えば、支援通知の送信先を示す送信先情報を含む。当該送信先は、識別装置の設置場所の管理者などが使用するサービス提供装置30などである。例えば、当該設置場所がファストフード店のドライブスルーの入り口であるならば、当該管理者などは、当該ファストフード店の運営会社又は店舗などである。
プロセッサー61は、例えば、モビリティ識別装置40についての情報を提供するサーバーなどから識別装置情報を取得する。なお、当該サーバーは、モビリティ管理装置10であっても良い。
以上より、プロセッサー61は、ステップS84の処理を行うことで、位置情報を取得するべく機能する。なお、当該位置情報は、前述から分かるように、モビリティからモビリティ特定情報が取得された位置を示す。
プロセッサー61は、支援通知を生成した後、当該支援通知を、送信先情報が示すサービス提供装置30に送信するように第2の通信インターフェース66に対して指示する。
この指示を受けて第2の通信インターフェース66は、当該支援通知を当該サービス提供装置30に送信する。送信された当該支援通知は、当該サービス提供装置30の第2の通信インターフェース36によって受信される。当該支援通知は、図21ではステップST36として示す。プロセッサー61は、ステップS85の処理の後、ステップS81へと戻る。
ステップS102においてプロセッサー31は、イベント通知処理を行う。なお、ここで行うイベント通知処理は、イベントコードZ2-1についてのイベント通知処理である。イベント通知処理を、図24に示す。
図24は、実施形態に係るモビリティ管理システム1によるイベント通知の処理の一例を示すフローチャートである。図24は、フローチャートFL10及びフローチャートFL11を含む。
サービス提供装置30のプロセッサー31は、フローチャートFL10に示すイベント通知処理を実行する。また、モビリティ管理装置10のプロセッサー11は、フローチャートFL11に示す処理を実行する。
ステップS120においてプロセッサー31は、イベント通知(Z2-1)を生成する。イベント通知は、第1の利用者特定情報、イベントコード及びイベント発生日時情報を含む。当該第1の利用者特定情報は、ステップS101で受信された支援通知に含まれるものである。イベント通知は、イベント通知に含まれるイベントコードが示すイベントが発生したことをモビリティ管理装置10に通知する。イベント通知の後に続く括弧の中が当該イベント通知に含まれるイベントコードであるとする。したがって、イベント通知(Z2-1)は、イベントコードZ2-1を含むイベント通知である。
また、イベント通知(Z2-1)は、イベントコードがZ2-1のイベントが発生したことをモビリティ管理装置10に通知する。イベントコードZ2-1は、図9のサービスイベントコードテーブルT5aに示すように、ファストフード店に来店したことを示す。イベント通知(Z2-1)に含まれるイベント発生日時情報は、例えば、支援通知に含まれる読取日時を示す情報である。
プロセッサー31は、イベント通知(Z2-1)を生成した後、当該イベント通知(Z2-1)をモビリティ管理装置10に送信するように第1の通信インターフェース35に対して指示する。この送信の指示を受けて第1の通信インターフェース35は、当該イベント通知(Z2-1)をモビリティ管理装置10に送信する。送信された当該イベント通知(Z2-1)は、モビリティ管理装置10の通信インターフェース15によって受信される。
プロセッサー31は、ステップS120の処理の後、イベント通知処理を終了し、元のフローチャートへ戻る。なお、イベント通知(Z2-1)は、図21ではステップST37として示す。
イベント通知を送信することで、プロセッサー31は、第1の通信インターフェース35と協働して、サービス提供装置30において発生したイベントをモビリティ管理装置10に通知するイベント通知部311として機能する。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1を参照して、シェアモビリティ20を利用中であることを示すレコードのうち、顧客情報が、イベント通知に含まれる第1の利用者特定情報と同一であるレコードを特定する。そして、プロセッサー11は、当該レコードのイベント履歴フィールドに含まれるイベントテーブルIDで特定されるイベント履歴テーブルT3を更新する。すなわち、プロセッサー11は、当該イベント履歴テーブルT3に新規レコードを追加し、当該新規レコードの発生イベントフィールドにイベント通知に含まれるイベントコードを、イベント発生日時フィールドにイベント通知に含まれるイベント発生日時情報が示す日時を書き込む。
モビリティ管理装置10は、フローチャートFL11に示す処理を実行するこことなる。
図22のフローチャートFL8のステップS103においてプロセッサー31は、電子メールを、支援通知に含まれる電子メールアドレスを宛先として送信するように第1の通信インターフェース35に対して指示する。
当該電子メールは、ドライブスルーで注文する内容を入力するように指示する内容を含む。また、当該電子メールは、例えば、注文内容を入力するためのオーダー画面へ遷移するためのリンクなどを含む。送信の指示を受けて第1の通信インターフェース35は、当該電子メールを当該宛先に送信する。送信された当該電子メールは、ここでは、利用者端末装置50によって受信されるものとする。当該電子メールは、図21ではステップST38として示す。
イベントコードZ2-2は、図9のサービスイベントコードテーブルT5aに示すように、電子メールでメニューを送信したことを示す。このイベント通知処理により、サービス提供装置30からモビリティ管理装置10にイベント通知(Z2-2)が送信される。イベント通知(Z2-2)は、図21ではステップST39として示す。
かくして、プロセッサー51は、電子メールが受信されるか、電子メールを開くと判定するまでステップS131及びステップS132を繰り返す。
かくして、プロセッサー51は、開いている電子メールを閉じると判定するか、オーダー画面を表示すると判定するまでステップS135及びステップS136を繰り返す。なお、プロセッサー51は、開いているメールにリンクが含まれないならば、例えば、ステップS136の処理を行わずにステップS135の処理を繰り返す。
ステップS137においてプロセッサー51は、表示デバイス56を制御して、表示中の電子メールの表示を終了する。プロセッサー51は、ステップS137の処理の後、ステップS131へと戻る。
送信された当該入力内容は、当該サービス提供装置30の第1の通信インターフェース35によって受信される。ここで送信される注文内容は、図21ではステップST40として示す。プロセッサー51は、図23のフローチャートFL9のステップS140の処理の後、ステップS131へと戻る。
なお、プロセッサー51は、ステップS138で表示した画面が、入力内容などを送信することができない画面である場合には、ステップS139及びステップS140の処理を行うには及ばない。
ステップS107においてプロセッサー31は、電子メールを、支援通知に含まれる電子メールアドレスを宛先として送信するように第1の通信インターフェース35に対して指示する。当該電子メールは、ステップS106で求められた注文金額を含む。送信の指示を受けて第1の通信インターフェース35は、当該電子メールを当該宛先に送信する。
送信された当該電子メールは、ここでは、利用者端末装置50によって受信されるものとする。当該電子メールは、図21ではステップST41として示す。
このイベント通知処理により、サービス提供装置30からモビリティ管理装置10にイベント通知(Z2-3)が送信される。イベント通知(Z2-3)は、図21ではステップST42として示す。
送信された当該電子メールは、ステップS103の場合と同様に、利用者端末装置50によって受信されるものとする。当該電子メールは、図21ではステップST43として示す。
このイベント通知処理により、サービス提供装置30からモビリティ管理装置10にイベント通知(Z2-4)が送信される。イベント通知(Z2-4)は、図21ではステップST44として示す。
図25~図27は、決済処理について説明するためのシーケンス図である。なお、図25~図27のシーケンス図は、図21ではステップST45として示す。
以下、決済の動作例について、説明する
図25は、第1のQR決済についてのシーケンス図である。
ステップST51において、サービス提供装置30は、決済開始通知をモビリティ管理装置10に送信する。決済開始通知は、決済を開始することをモビリティ管理装置10に通知する。
当該カーナビ23は、図22のフローチャートFL5のステップS71において読み取られた車載器識別子で特定されるシェアモビリティ20に設置されたカーナビ23である。第1の支払い請求情報を受信したカーナビ23は、QR決済に用いるためのQRコードをディスプレイに表示する。
ステップST54aにおいて利用者端末装置50は、QRコード決済に必要な情報を含む第1のQR情報をサービス提供装置30に送信する。第1のQR情報を受信したサービス提供装置30は、第1のQR情報に基づきQR決済に必要な処理を行う。
図26のステップST51及びステップST55は、図25と同様である。
ステップS52bにおいて、サービス提供装置30は、第2の支払い請求情報を利用者端末装置50に送信する。第2の支払い請求情報は、QR決済に用いるためのQRコードを表示するために必要な情報含む。
図27のステップST51及びステップST55は、図25と同様である。
ステップS52cにおいて、サービス提供装置30は、第3の支払い請求情報をカーナビ23に送信する。第3の払い請求情報は、例えば、サービス提供支援装置60及びモビリティ識別装置40を介してカーナビ23に送信される。第3の払い請求情報は、クレジットカード決済に必要な情報を含む。
ステップST54cにおいて、カーナビ23は、クレジットカード決済に必要な情報をサービス提供装置30に送信する。当該情報は、モビリティ識別装置40及びサービス提供支援装置60を介してサービス提供装置30に送信される。
当該情報を受信したサービス提供装置30はクレジットカード決済に必要な処理を行う。
図22及び図23の説明に戻る。
図23のフローチャートFL8のステップS114においてプロセッサー31は、イベントコードZ2-5についてのイベント通知処理を行う。イベントコードZ2-5は、図9のサービスイベントコードテーブルT5aに示すように、注文した料理についての決済が完了したことを示す。
このイベント通知処理により、サービス提供装置30からモビリティ管理装置10にイベント通知(Z2-5)が送信される。イベント通知(Z2-5)は、図21ではステップST46として示す。
プロセッサー31は、図23のフローチャートFL8のステップS114の処理の後、図22のフローチャートFL8のステップS101へと戻る。
カーシェア利用者は、決済が完了した後、注文した商品を受け取る。
ステップS124においてプロセッサー11は、発生したイベントに応じた所定のイベントを実行する。例えば、プロセッサー11は、イベントコードがZ2-5である場合に、図20のステップS62において近隣の店舗及び施設の情報についての電子メールを送信しており、且つ決済を行った店が当該情報に含まれる店であるならば、カーシェアの料金支払いに使えるクーポンを含む電子メールを第1の利用者特定情報が示すメールアドレスに送信する。なお、当該クーポンは料金の決済時に自動で適用されるものであっても、手動で適用しないといけないものであっても良い。当該電子メールは、図21ではステップST47として示す。
このような時間経過後に喫茶店についての情報及びクーポンを送信することで、効果的に喫茶店の宣伝を行うことができる。このように、モビリティ管理システム1は、特定のイベントが発生してから所定の時間経過後にイベントを行うことで、効果的な宣伝、及び有効性の高い情報の送信が可能である。
また、プロセッサー11は、特定のイベントが発生した場合に、所定の条件を満たしている場合にイベントを実行しても良い。例えば、所定の条件は、現在時刻が特定の時間帯であることなどである。あるいは、所定の条件は、別の特定のイベントが既に発生していることである。あるいは、所定の条件は、別の特定のイベントが発生していないことである。その他様々な条件を設定することができる。
なお、プロセッサー11は、図24のフローチャートFL11のステップS124の処理によりイベントを実行することで、イベント実行部112として機能する。
第2の例では、カーシェア利用者がシェアモビリティ20に乗車して充電スタンドに行く場合のイベント処理について説明する。
第2の例では、サービス提供装置30の提供DBは、図28に示すサービスイベントコードテーブルT5bを記憶する。図28は、サービスイベントコードテーブルT5bの一例を示す図である。サービスイベントコードテーブルT5bは、充電スタンドに設置されるサービス提供装置30についてのサービスイベントコードテーブルT5を示す。また、モビリティ管理装置10の利用DB141も、サービスイベントコードテーブルT5bを記憶する。
図29は、実施形態に係るモビリティ管理システム1における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。図29は、カーシェア利用者がシェアモビリティ20に乗車して、充電スタンドに行く場合のイベント処理を示す。
図30は、充電スタンドに設置されたサービス提供装置30のプロセッサー31による処理の一例を示すフローチャートである。
なお、第2の例におけるサービス提供装置30以外の各装置による処理は、図22及び図23に示すフローチャートFL5~フローチャートFL7、フローチャートFL11及びフローチャートFL11と同様である。
ステップS151においてプロセッサー31は、イベントコードZ3-1についてのイベント通知処理を行う(Z3-1)を生成する。イベントコードZ3-1は、図28のサービスイベントコードテーブルT5bに示すように、シェアモビリティ20が充電スタンドに来店したことを示す。
このイベント通知処理により、サービス提供装置30からモビリティ管理装置10にイベント通知(Z3-1)が送信される。イベント通知(Z3-1)は、図29ではステップST61として示す。
ステップS153においてプロセッサー31は、待ち時間を求める。
ステップS154においてプロセッサー31は、電子メールを、支援通知に含まれる電子メールアドレスを宛先として送信するように第1の通信インターフェース35に対して指示する。当該電子メールは、ステップS153で求められた待ち時間を含む。送信の指示を受けて第1の通信インターフェース35は、当該電子メールを当該宛先に送信する。送信された当該電子メールは、ここでは、利用者端末装置50によって受信されるものとする。当該電子メールは、図29ではステップST62として示す。
また、プロセッサー31は、充電器を使用するために待ち時間が必要でないならば、ステップS152においてNoと判定してステップS157へと進む。
ステップS157においてプロセッサー31は、電子メールを、支援通知に含まれる電子メールアドレスを宛先として送信するように第1の通信インターフェース35に対して指示する。当該電子メールは、充電器が使用可能であることを表す文字列などを含む。送信の指示を受けて第1の通信インターフェース35は、当該電子メールを当該宛先に送信する。送信された当該電子メールは、ここでは、利用者端末装置50によって受信されるものとする。当該電子メールは、図29ではステップST64として示す。
ステップS162においてプロセッサー31は、電子メールを、支援通知に含まれる電子メールアドレスを宛先として送信するように第1の通信インターフェース35に対して指示する。当該電子メールは、ステップS161で求められた充電が終了するまでの時間及び充電が終了する時刻などを含む。送信の指示を受けて第1の通信インターフェース35は、当該電子メールを当該宛先に送信する。送信された当該電子メールは、ここでは、利用者端末装置50によって受信されるものとする。当該電子メールは、図29ではステップST67として示す。
第3の例では、カーシェア利用者がシェアモビリティ20に乗車してホームセンターに行く場合のイベントの例について、図31を用いて説明する。
図31は、サービスイベントコードテーブルT5cの一例を示す図である。サービスイベントコードテーブルT5cは、ホームセンターに設置されるサービス提供装置30についてのサービスイベントコードテーブルT5を示す。また、モビリティ管理装置10の利用DB141も、サービスイベントコードテーブルT5cを記憶する。
イベントコードZ4-2は、ホームセンターへ来たことを歓迎する内容の文字列、及び購入商品メモサイトへのリンクを含む電子メールの送信である。
イベントコードZ4-4は、購入商品メモサイトにおいてメモされた商品がシェアモビリティ20に積載可能でないことを示す文字列、及び積載可能な代替商品を紹介する情報を含む電子メールの送信である。
第4の例は、カーシェア利用者がシェアモビリティ20に乗車してテーマパークに行く場合のイベントの例について、図32を用いて説明する。
図32は、サービスイベントコードテーブルT5dの一例を示す図である。サービスイベントコードテーブルT5dは、テーマパークに設置されるサービス提供装置30についてのサービスイベントコードテーブルT5を示す。また、モビリティ管理装置10の利用DB141も、サービスイベントコードテーブルT5dを記憶する。
イベントコードZ5-2は、テーマパークへ来たことを歓迎する内容の文字列、及びチケット購入サイトへのリンクを含む電子メールの送信である。
イベントコードZ5-4は、決済サイトへのリンク又はQR決済に必要なQRコードを含む電子メールの送信である。
イベントコードZ5-6は、シェアモビリティ20がテーマパークの外に出たことを示す。
図16では、ステップST19のイベント処理を1つだけ示している。しかしながら、シェアモビリティ20の利用者は、ファストフード店及び充電スタンドのいずれかに行くだけでなく、ファストフード店に行った後に充電スタンドに行くなど、複数の場所に行く場合もある。したがって、モビリティ管理システム1は、図21で示すイベント処理を行った後に図29で示すイベント処理を行うなど、複数のイベント処理を行う場合もある。
なお、モビリティ管理システム1は、複数のイベント処理を並行して実行しても良い。例えば、カーシェア利用者がショッピングセンターの中にある充電スタンドを使うような場合、モビリティ管理システム1は、ショッピングセンターについてのイベント処理を行いながら充電スタンドについてのイベント処理も行う。
また、図16では、ステップST18の電子メール送信の後にステップST19のイベント処理を示している。しかしながら、ステップST18に示す電子メールは、プロセッサー11が図20のステップS61においてYesと判定すれば送信される。したがって、図16のステップST18に示す電子メールは、ステップST19のイベント処理の途中又は後に送信される場合もある。
カーシェア利用者がシェアモビリティ20の利用を終える場合の処理についてシーケンス図及びフローチャートを用いて説明する。シェアモビリティ20の利用を終える場合のモビリティ管理システム1の処理を、図16ではステップST20として示している。なお、ステップST20は、図33のシーケンス図を参照している。
図33は、実施形態に係るモビリティ管理システム1における情報の流れの一例を示すシーケンス図である。
カーシェア利用者は、シェアモビリティ20の利用を終える場合、シェアモビリティ20を、シェアモビリティ20の利用を開始した場所に戻す。そして、カーシェア利用者は、シェアモビリティ20が備えるカードリーダー214にICカード又はICチップを搭載した電子機器などを読み込ませる。これに応じて、利用通知装置21は、利用通知をモビリティ管理装置10に送信する。
なお、ここで利用通知装置21が利用者端末装置50から利用者IDを読み取ることを図33ではステップST71として示す。また、ここで利用通知装置21が送信する利用通知は、図33ではステップST72として示す。
ここで利用通知を受信したモビリティ管理装置10のプロセッサー11は、前述した説明から分かるように図18のフローチャートFL4のステップS44へと進む。そして、モビリティ管理装置10のプロセッサー11は、対象予約が利用開始前の予約でないならば、ステップS44においてNoと判定して図19のフローチャートFL4のステップS49へと進む。
送信された当該第3のエラー通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。プロセッサー11は、ステップS50の処理の後、図18のフローチャートFL4のステップS41へ戻る。
ステップS51においてプロセッサー11は、関連付けテーブルT1を更新して、対象予約の利用が終了されたことが分かるようにする。以下、関連付けテーブルT1-1~関連付けテーブルT1-3のそれぞれの場合についての処理を説明する。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-1の対象予約についてのレコードの有効フラグフィールドの値を無効にする。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-2の対象予約についてのレコードの利用終了時刻フィールドに現在日時を書き込む。
プロセッサー11は、関連付けテーブルT1-3に、対象予約に対応するレコードを削除する。なお、ここで削除されるレコードは、ステップS47で追加されたものである。
ここでの関連付けテーブルT1の更新については、図33ではステップST73として示す。
送信された当該終了通知は、利用通知装置21の通信インターフェース215によって受信される。終了通知は、図33ではステップST74として示す。プロセッサー11は、図19のフローチャートFL4のステップS52の処理の後、図18のフローチャートFL4のステップS41へ戻る。
ステップS38においてプロセッサー211は、電子錠24をロックする。電子錠24のロックは、図33ではステップST75として示す。プロセッサー211は、図18のフローチャートFL3のステップS38の処理の後、ステップS31へと戻る。
電子錠24がロックされている間、カーシェア利用者は、シェアモビリティ20の車内に入ることができない。すなわち、カーシェア利用者は、電子錠24がロックされている間、シェアモビリティ20を利用することができない。なお、モビリティ管理装置10は、利用通知装置21を介さずに電子錠24をロックしても良い。
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、カーシェアの場合について説明した。しかしながら、実施形態のモビリティ管理システムは、ライドシェア、レンタカー又はタクシーなどに対しても用いることができる。また、これらの利用者は、モビリティ利用者の例である。
Claims (14)
- モビリティを管理するモビリティ管理システムにおいて、
利用通知装置、モビリティ管理装置及びサービス提供装置を含み、
前記利用通知装置は、モビリティ利用者によるモビリティの利用開始又は利用終了を示す通知情報を前記モビリティ管理装置に送信する利用通知通信部を備え、
前記モビリティ管理装置は、
前記モビリティを特定するモビリティ特定情報と、前記モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、利用開始を示す前記通知情報が受信されたことに応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにするモビリティ管理処理部と、
前記モビリティ利用者によって利用中である前記モビリティ、又は前記モビリティを利用中である前記モビリティ利用者に対して発生したイベントの内容及び前記イベントの発生時刻を記録するイベント履歴記録部と、
前記モビリティから取得されたモビリティ特定情報と同一の前記モビリティ特定情報に前記関連付け部によって関連付けられた利用者特定情報のうち、前記利用者特定情報で特定される前記モビリティ利用者が前記モビリティ特定情報で特定される前記モビリティを利用中であることを示す利用者特定情報を取得し、前記利用者特定情報を前記サービス提供装置に送信する利用者特定情報送信部と、を備え、
前記サービス提供装置は、前記利用者特定情報を受信するサービス提供通信部を備える、モビリティ管理システム。 - 前記モビリティ管理装置は、前記モビリティ利用者によって利用中である前記モビリティ、又は前記モビリティを利用中である前記モビリティ利用者に対してイベントを実行するイベント実行部をさらに備える、
請求項1に記載のモビリティ管理システム。 - 前記イベント実行部は、特定のイベントが発生したことを条件として、別のイベントを実行する、
請求項2に記載のモビリティ管理システム。 - 前記イベント実行部は、前記特定のイベントの発生時刻から所定の時間経過後に前記別のイベントを実行する、
請求項3に記載のモビリティ管理システム。 - 前記サービス提供装置は、前記サービス提供装置において発生したイベントを前記モビリティ管理装置に通知するイベント通知部をさらに備え、
前記イベント履歴記録部は、前記イベント通知部による通知に応じて、前記サービス提供装置において発生したイベントの履歴を記録する、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のモビリティ管理システム。 - 前記利用者特定情報は、前記モビリティ利用者への情報の送信先を示す情報であり、
前記イベントは、前記送信先への情報の送信である、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のモビリティ管理システム。 - 前記イベントは、前記送信先への、近隣の店舗又は施設に関する情報の送信である、
請求項6に記載のモビリティ管理システム。 - 前記利用者特定情報は、前記モビリティ利用者への情報の送信先を示す情報であり、
前記イベントは、前記送信先への、近隣の店舗又は施設に関する情報の送信であり、
前記特定のイベントは、前記店舗又は前記施設を利用したことを示すイベントである、
請求項3に記載のモビリティ管理システム。 - 前記イベントは、近隣の充電スタンドの空き状況に関する情報の送信である、
請求項6に記載のモビリティ管理システム。 - 前記モビリティ管理装置は、前記モビリティの車種及びスペックの少なくともいずれかを記憶するモビリティ情報記憶部をさらに備える、
請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のモビリティ管理システム。 - 前記イベントは、前記モビリティの車種及びスペックの少なくともいずれかに応じて内容が異なる、
請求項10に記載のモビリティ管理システム。 - 前記イベント実行部は、前記モビリティの車種及びスペックの少なくともいずれかを用いて前記モビリティのバッテリー残量を求め、前記バッテリー残量に応じてイベントを実行する、
請求項2に記載のモビリティ管理システム。 - モビリティを特定するモビリティ特定情報と、モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、前記モビリティ利用者による前記モビリティの利用開始を示す通知情報に応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにするモビリティ管理処理部と、
前記モビリティ利用者によって利用中である前記モビリティ、又は前記モビリティを利用中である前記モビリティ利用者に対して発生したイベントの内容及び前記イベントの発生時刻を記録するイベント履歴記録部と、
を備えるモビリティ管理装置。 - モビリティ管理処理部は、モビリティを特定するモビリティ特定情報と、モビリティ利用者を特定する利用者特定情報とを関連付ける関連付け部を、前記モビリティ利用者による前記モビリティの利用開始を示す通知情報に応じて、前記モビリティ利用者が前記モビリティを利用中であることが分かるようにし、
イベント履歴記録部は、前記モビリティ利用者によって利用中である前記モビリティ、又は前記モビリティを利用中である前記モビリティ利用者に対して発生したイベントの内容及び前記イベントの発生時刻を記録する、
モビリティ管理方法。
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