JP7312518B2 - 電池配線モジュール - Google Patents

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Description

本開示は、電池配線モジュールに関するものである。
特許文献1には、正負一対の電極端子を有する単電池の複数を並べて配置した単電池群を電気的に接続するために、単電池群に装着される電池配線モジュールが開示されている。このような電池配線モジュールは、対極同士の電極端子間を電気的に接続する複数のバスバーと、複数のバスバーを各別に収容する絶縁性の本体部と、本体部の開口を覆うカバー部とを有している。このような電池配線モジュールを単電池群に装着することにより、複数のバスバーを各電極端子間に纏めて位置決めして単電池間の接続を一括して行うことができる。
特開2013-37988号公報
特許文献1の電池配線モジュールでは、電池配線モジュールの端部において、外部電線や単電群同士を電気的に接続するバスバーが装着される一対の電極端子が、カバー部に覆われることなく露出している。それゆえ、車両メンテナンス時においては、活電部となり得る露出した電極端子への作業者等の接触を抑制し得る対策が望まれる場合があった。一方、車両製造時においては、隣接する単電池群の露出した電極端子同士をバスバー等により接続したり、露出した電極端子に外部電線を接続する際には、良好な作業性を確保するために、電極端子の広い露出状態を確保したいという、相反する要求もあった。
そこで、車両メンテナンス時における安全性の向上と車両製造時の作業性の向上を両立して図ることができる、電池配線モジュールを開示する。
本開示の電池配線モジュールは、複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着される電池配線モジュールであって、前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、前記複数のバスバーが外部接続部を有する終極バスバーを含み、前記カバー部が、前記ケースに固定的に装着される固定部と、前記固定部に対して第1ヒンジ部を介して取り付けられて前記終極バスバーの前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う大蓋部と、前記大蓋部の一部によって構成されて前記大蓋部に対して第2ヒンジ部を介して取り付けられて前記外部接続部を覆う小蓋部と、を有し、前記大蓋部は、前記第1ヒンジ部回りで、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う第1閉塞端から、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を露出させる第1開口端まで、回動可能であり、前記小蓋部は、前記第2ヒンジ部回りで、前記外部接続部を覆う第2閉塞端から、前記外部接続部を露出させる第2開口端まで、回動可能であり、前記大蓋部を前記第1開口端に保持する保持部材を有し、前記小蓋部は、前記大蓋部を前記第1閉塞端に保持した状態で、前記第2開口端まで回動可能である、ものである。
本開示によれば、車両メンテナンス時における安全性の向上と車両製造時の作業性の向上を両立して図ることができる、電池配線モジュールを提供できる。
図1は、実施形態1に係る電池配線モジュールを、単電池群への装着状態で示す斜視図である。 図2は、図1に示された電池配線モジュールのA部における要部を拡大して示す斜視図であって、大蓋部および小蓋部がそれぞれ第1閉塞端および第2閉塞端にある状態で示す図である。 図3は、図2に示された電池配線モジュールにおける平面図である。 図4は、図2に示された電池配線モジュールにおける分解斜視図である。 図5は、図3におけるV-V断面図である。 図6は、図3におけるVI-VI断面図である。 図7は、図2に示された電池配線モジュールを、大蓋部が第1開口端に保持された状態で示す縦断面図であって、図5に対応する図である。 図8は、図2に示された電池配線モジュールを、小蓋部が第2開口端にある状態で示す縦断面図であって、図6に対応する図である。 図9は、実施形態2に係る電池配線モジュールを、大蓋部および小蓋部がそれぞれ第1閉塞端および第2閉塞端にある状態で示す縦断面図であって、図5に対応する図である。 図10は、図9に示された電池配線モジュールを、大蓋部が第1開口端に保持された状態で示す縦断面図である。 図11は、実施形態3に係る電池配線モジュールを、大蓋部および小蓋部がそれぞれ第1閉塞端および第2閉塞端にある状態で示す斜視図である。 図12は、図11に示された電池配線モジュールにおける縦断面図であって、図5に対応する図である。 図13は、図12に示された電池配線モジュールを、大蓋部が第1開口端に保持された状態で示す縦断面図である。 図14は、実施形態4に係る電池配線モジュールを、大蓋部および小蓋部がそれぞれ第1閉塞端および第2閉塞端にある状態で示す斜視図である。 図15は、図14に示された電池配線モジュールにおける平面図である。 図16は、図15におけるXVI-XVI断面図である。 図17は、図16に示された電池配線モジュールを、大蓋部が第1開口端に保持された状態で示す縦断面図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電池配線モジュールは、
(1)複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着される電池配線モジュールであって、前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、前記複数のバスバーが外部接続部を有する終極バスバーを含み、前記カバー部が、前記ケースに固定的に装着される固定部と、前記固定部に対して第1ヒンジ部を介して取り付けられて前記終極バスバーの前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う大蓋部と、前記大蓋部の一部によって構成されて前記大蓋部に対して第2ヒンジ部を介して取り付けられて前記外部接続部を覆う小蓋部と、を有し、前記大蓋部は、前記第1ヒンジ部回りで、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う第1閉塞端から、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を露出させる第1開口端まで、回動可能であり、前記小蓋部は、前記第2ヒンジ部回りで、前記外部接続部を覆う第2閉塞端から、前記外部接続部を露出させる第2開口端まで、回動可能であり、前記大蓋部を前記第1開口端に保持する保持部材を有し、前記小蓋部は、前記大蓋部を前記第1閉塞端に保持した状態で、前記第2開口端まで回動可能である、ものである。
この構造によれば、単電池群に電気的に接続された複数のバスバーが、絶縁性のケースに収容されており、ケースに装着されるカバー部に覆われている。複数のバスバーは、外部接続部を有する終極バスバーを含み、複数のバスバーを覆うカバー部が、ケースに固定的に装着される固定部に対して第1ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられた大蓋部を有している。大蓋部は、外部接続部およびその周辺領域を覆っており、第1ヒンジ部回りで、外部接続部やその周辺を閉塞する第1閉塞端から外部接続部やその周辺を露出させる第1開口端まで、回動させることができる。さらに、保持部材により、大蓋部を第1開口端に保持することができる。これにより、車両製造時においては、単電池群の外部接続部を大きく露出させた状態に大蓋部を保持させることができ、隣接する単電池群との接続や、インバータ等の機器に繋がる外部電線との接続作業を広い作業スペースを確保して作業性良く行うことができる。
さらに、大蓋部の一部によって構成されて大蓋部に対して第2ヒンジ部を介して回動可能に取り付けられて外部接続部を覆う小蓋部を有している。これにより、車両メンテナンス時においては、大蓋部を開くことなく小蓋部のみ開いて作業をすることができ、活電部となり得る露出した外部接続部への作業者等の接触を抑制することができる。その結果、車両メンテナンス時における安全性の向上と車両製造時の作業性の向上を両立して図ることができる。
(2)前記保持部材が、両端部が前記固定部と前記大蓋部に連結されて、前記固定部と前記大蓋部の間に付勢力を及ぼす付勢アームを含んで構成され、前記付勢アームは、前記固定部に対する前記大蓋部の回動変位に伴って、弾性変形可能であり、前記第1閉塞端から前記第1開口端の間の中間位置を越えるまでは引張変形し、前記中間位置を越えると、弾性復帰することで、前記大蓋部を前記固定部に向かって付勢する前記付勢力を及ぼして、前記大蓋部を前記第1開口端に保持する、ことが好ましい。
保持部材が弾性変形可能な付勢アームを含んで構成されており、固定部に対する大蓋部の回動変位に伴って付勢アームが弾性変形させられる。この付勢アームは、板ばね機能を有しており、大蓋部が第1閉塞端と第1開口端との中間位置を越えることで付勢アームが弾性復帰する。それゆえ、大蓋部が第1開口端にある際には、付勢アームの形状が維持されて、外部接続部やその周辺領域を外部へ露出した状態で保持することができる。
(3)前記付勢アームが、前記固定部に連結される側と前記大蓋部に連結される側とが相互に直交するL字形状である、ことが好ましい。付勢アームの形状を適切に設定することで、付勢アームの板ばね機能を良好に発揮することができて、大蓋部が第1開口端にある状態において、外部接続部やその周辺領域の露出状態を維持しやすくすることができる。
(4)前記付勢アームにおける前記大蓋部への連結部分が前記大蓋部の外面よりも高さ方向で内側に位置しており、前記付勢アームが、高さ方向で外側に凸となる湾曲形状である、ことが好ましい。付勢アームの形状を適切に設定することで、付勢アームの板ばね機能を良好に発揮することができて、大蓋部が第1開口端にある状態において、外部接続部やその周辺領域の露出状態を維持しやすくすることができる。特に、付勢アームにおける固定部や大蓋部への連結部分を大蓋部の外面よりも高さ方向で内側に設定することで、付勢アームにおけるカバー部からの突出寸法を小さく抑えることもできる。
(5)前記保持部材が、両端部が前記固定部と前記大蓋部に連結されて、前記固定部に対する前記大蓋部の回動変位に伴って弾性変形可能であるバタフライヒンジを構成する薄板部分を含んでおり、前記薄板部分が、前記大蓋部が前記第1閉塞端にある状態において高さ方向で外側に凸となるように湾曲しており、前記薄板部分が、湾曲方向が反対となるように弾性変形することで前記大蓋部が前記第1開口端に保持される、ことが好ましい。保持部材が弾性変形可能なバタフライヒンジを構成する薄板部分を含んでおり、薄板部分が湾曲する方向に応じて、大蓋部を第1閉塞端と第1開口端とのいずれか一方に保持することが可能である。それゆえ、大蓋部による外部接続部やその周辺領域の覆蓋状態と露出状態との切換えを安定して実現することができる。
(6)前記保持部材が、前記第1ヒンジ部側に位置して前記大蓋部から突出する係合突部と、前記ケース側に設けられた被係合部を含んで構成され、前記大蓋部が前記第1開口端に位置した際に、前記係合突部が前記被係合部に圧接して係合することで、前記大蓋部が前記第1開口端に保持される、ことが好ましい。大蓋部の第1開口端への保持力として、係合突部と被係合部の物理的な係合力(圧接力)を利用することができることから、大蓋部を第1開口端に安定して保持することができる。しかも、係合突部が第1ヒンジ部側に位置しているので、突出高さを抑えつつケース側の被係合部と係合させることができ、小型化にも寄与する。なお、被係合部は、係合突部が係合し得る部材であれば、ケース側の任意の部材を用いて構成することができる。例えば、終極バスバーやケースの壁部等を利用してもよい。
(7)前記小蓋部が前記第2閉塞端にある状態において前記小蓋部と前記ケースとの間には隙間が設けられており、前記外部接続部に接続される導体が前記隙間から外部に延び出した状態で前記小蓋部が前記第2閉塞端に保持される、ことが好ましい。外部接続部に電線やバスバーを接続した後、小蓋部を第2閉塞部に保持することができ、外部接続部の感電対策を安定して実現できる。また、小蓋部が第2閉塞端にある状態において、外部接続部から外部へ延び出す電線やバスバー等の導体が小蓋部とケースとにより挟まれて損傷することが抑制される。
(8)前記第2ヒンジ部は、弾性変形により前記小蓋部の前記第2開口端側への変位を許容し、前記第2ヒンジ部の弾性復元力により前記小蓋部が前記第2閉塞端側に保持される、ことが好ましい。第2ヒンジ部を利用して、小蓋部を第2閉塞端側へ保持できるため、外部接続部の安全性をより向上できる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示の電池配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1の電池配線モジュール10について、図1から図8を用いて説明する。電池配線モジュール10は、例えば電気自動車等において、図1に示されるように、複数の単電池12が並べて配置された単電池群14に装着されるものである。なお、図2以降の図面は、電池配線モジュール10において本開示の要部である図1中のA部を抜き出して示しており、単電池群14の端末部と電池配線モジュール10との接続部分を示している。以下の説明では、図1中のA部における具体的な構造を詳細に説明して、図1中のA部以外の部分は簡単な説明に止まるが、電池配線モジュール10における図1中のA部以外の構造は限定されるものではない。また、電池配線モジュール10全体の具体的な形状は、複数の単電池12の配置態様に応じて設計されるものであり、図1に示される態様に限定されるものではない。なお、車両装着時における電池配線モジュール10の方向は限定されるものではないが、以下の説明において、上方とは図5中の上方、下方とは図5中の下方、左方とは図3中の上方、右方とは図3中の下方、前方とは図3中の左方、後方とは図3中の右方をいう。
<電池配線モジュール10>
電池配線モジュール10は、外部接続部16を有する終極バスバー18aを含む複数のバスバー18を備えており、それぞれ単電池群14を構成する隣接する複数の単電池12,12間を電気的に接続している。また、電池配線モジュール10は、終極バスバー18aを含む複数のバスバー18を収容する絶縁性のケース20と、ケース20に装着されて終極バスバー18aを含む複数のバスバー18を覆うカバー部22とを備えている。
<終極バスバー18a>
終極バスバー18aは、並列配置された単電池群14の両端に位置する単電池12に接続されるものであり、外部接続部16を有している。終極バスバー18aは、図4にも示されるように、全体として前後方向に延びており、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。終極バスバー18aは、例えば金属素板をプレス加工等により所定の形状に折り曲げることで形成されている。実施形態1では、前方部分に略矩形状とされた外部接続部16が設けられていると共に、後方部分に略矩形状とされた電池接続部24が設けられている。これら外部接続部16と電池接続部24はそれぞれ水平方向(上下方向に直交する方向)に広がっており、外部接続部16と電池接続部24とが前後方向で相互に離隔している。そして、外部接続部16と電池接続部24とは、下方に開口する略U字状の連結部分26によって相互に連結されている。
外部接続部16には、略中央部分に、板厚方向(上下方向)で貫通するボルト挿通孔28が設けられている。また、外部接続部16においてボルト挿通孔28を外れた位置(実施形態1では右方)には、板厚方向(上下方向)で貫通するピン挿通孔30が設けられている。図5に示されるように、電池接続部24には、略中央部分に、単電池12の電極端子32が挿通される電極端子挿通孔34が設けられている。この電池接続部24は、後述するように、ケース20から下方に露出しており、電極端子挿通孔34に下方から電極端子32が挿通されてナット36が締結されることにより、単電池12と終極バスバー18aとが電気的に接続されるようになっている。なお、単電池とバスバー18(終極バスバー18a)との電気的な接続は締結によるものに限定されるものではなく、従来公知の任意の方法により電気的に接続することができる。
なお、電池配線モジュール10において図1中のA部以外の部分では、両端が電池接続部とされた複数のバスバー18が、前後方向で設けられている。そして、前後方向で隣り合う単電池12,12同士が各バスバー18により連結されている。単電池12,12同士を連結する各バスバー18は、後述するケース20の終極バスバー収容部38に収容される終極バスバー18aに電気的に接続されている。これにより、各単電池12が電気的に接続されている。
<ケース20>
ケース20は、平面視において略矩形状であり、絶縁性を有する合成樹脂等により形成されている。ケース20は、長手方向の両端側(前端側と後端側)に終極バスバー18aが収容される終極バスバー収容部38を有し、終極バスバー18aを含む複数のバスバー18に接続される図示しない電線やFPC等の配線が収容される配線収容部40を備えている。実施形態1では、ケース20において、終極バスバー収容部38の左方に配線収容部40が設けられている。また、ケース20は、底壁42と、底壁42の外周端部から上方に突出する周壁44とを備えている。底壁42や周壁44には、ケース20内部に突出する凸部や爪部が設けられており、例えば終極バスバー18aを含む各バスバー18や配線収容部40に収容されるFPC等に凹部が設けられて、当該凹部と嵌合したり爪部によりロックされることで、ケース20にバスバー18(終極バスバー18a)や電線、FPC等が固定されるようになっている。
なお、図1中のA部以外の部分を含めた電池配線モジュール10の全体において、前後方向に長く延びる1つのケース20が設けられており、前後方向で複数のバスバー18が収容されている。ケース20の内部において、前後方向で隣接するバスバー18,18の間には、バスバー18,18同士が接触しないように仕切壁が設けられている。また、周壁44の外面には、ロック部および/または被ロック部が設けられており、ケース20の全体において前後方向で複数のロック部および被ロック部が設けられている。後述するように、カバー部22には、ケース20のロック部と係合する被ロック部、およびケース20の被ロック部と係合するロック部が設けられており、ロック部と被ロック部が係合することで、カバー部22がケース20に固定されるようになっている。
図4等に示されるように、電池配線モジュール10におけるA部では、後述する外部側収容部52の左右両側に爪状の第1ロック部46,46が設けられていると共に、外部側収容部52の前方において後述する前方開口部62の左右両側には、枠状の第2被ロック部48,48が設けられている。
終極バスバー収容部38は、終極バスバー18aと略対応する形状であり、底壁42において終極バスバー収容部38の前後方向中間部分には、終極バスバー18aの連結部分26に入り込む連結突部50が設けられている。すなわち、終極バスバー収容部38において前方部分が、外部接続部16が収容される外部側収容部52であると共に、後方部分が、電池接続部24が収容される電池側収容部54である。そして、これら外部側収容部52と電池側収容部54とが、連結突部50により連結されている。
外部側収容部52の底壁42において略中央部分には、板厚方向(上下方向)で貫通するボルト挿通孔56が形成されている。ボルト挿通孔56は、外部接続部16に設けられるボルト挿通孔28よりも内径寸法が大きく形成されている。また、外部側収容部52の底壁42において外部接続部16のピン挿通孔30と対応する位置、即ちボルト挿通孔56の右方には、ピン挿通孔58が形成されている。なお、電池側収容部54には底壁42は設けられておらず、電池側収容部54に収容される終極バスバー18aの電池接続部24が、下方開口部60を通じてケース20の下方に露出している。さらに、外部側収容部52の周壁44において前方部分には切欠き状の前方開口部62が設けられており、外部側収容部52が前方開口部62を通じて前方に開口している。
<カバー部22>
カバー部22は、絶縁性を有する合成樹脂等により形成されており、ケース20における終極バスバー収容部38を覆った状態でケース20に固定されるようになっている。すなわち、図1中のA部以外の部分を含めた電池配線モジュール10の全体において、カバー部22は、前後方向に長く延びている。前述のように、カバー部22には、ケース20のロック部と係合する被ロック部、およびケース20の被ロック部と係合するロック部が設けられている。特に、カバー部22の全体において、前後方向中間部分が、ケース20に固定的に装着される固定部64である。そして、カバー部22の全体において前端部分となる図1中のA部には、固定部64に対して取り付けられて、終極バスバー18aの外部接続部16とその周辺領域を覆う大蓋部66と、大蓋部66の一部によって構成されて外部接続部16を覆う小蓋部68とが設けられている。固定部64は、例えば薄板状とされて、左右方向両側に、ロック部および/または被ロック部が設けられている。
<大蓋部66>
大蓋部66は、固定部64に対して第1ヒンジ部70を介して、固定部64の前方に取り付けられている。この大蓋部66は、固定部64に対して第1ヒンジ部70回りで回動可能であり、外部接続部16とその周辺領域を覆う第1閉塞端71aから、外部接続部16とその周辺領域を露出させる第1開口端71bまで回動することができる。すなわち、図5に示される状態が、大蓋部66が第1閉塞端71aに位置して、外部接続部16とその周辺領域を覆う状態である。また、図7に示される状態が、回動後、大蓋部66が第1開口端71bに位置して、外部接続部16とその周辺領域を露出させた状態である。特に、電池配線モジュール10は、大蓋部66を図7に示す第1開口端71bに位置する状態で保持する保持部材を有している。
大蓋部66は、外部接続部16の周囲を上方から覆うことのできる形状である。図5に示される大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態において、大蓋部66は、外部接続部16の上方を覆う大上壁部72と、大上壁部72の前端から下方に延び出す前壁部74と、大上壁部72の左右両端から下方に延び出す一対の側壁部76,76と、大上壁部72から下方に延び出して外部接続部16の後方を覆う後壁部78とを備えている。大上壁部72は、固定部64と略等しい厚さ寸法を有する薄板形状であり、第1ヒンジ部70を介して固定部64から前方に延び出している。なお、大上壁部72の前端部分において左右方向中央には、上方に突出する円筒部80が設けられており、大蓋部66により覆われる空間が大きく確保されている。また、側壁部76,76の外面には、ケース20における第1ロック部46,46と係合する略枠状の第1被ロック部82,82が設けられている。後壁部78は、図5に示される大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態において、終極バスバー18aにおける連結部分26よりも前方に位置している。この後壁部78により、後述するように、車両メンテナンス時等に小蓋部68を開放状態として作業を行う際にも、工具等が終極バスバー18aの連結部分26に接触することを回避することができる。
<第1ヒンジ部70>
実施形態1では、第1ヒンジ部70が、カバー部22の左右方向中央部分に設けられた弾性変形可能な付勢アーム84(図5参照)と、付勢アーム84の左右方向両側の薄肉部86,86(図6参照)とを含んで構成されている。付勢アーム84は、前後方向両端部が固定部64と大蓋部66(大上壁部72)に連結されており、後述するように固定部64と大蓋部66の間に付勢力を及ぼすようになっている。付勢アーム84と固定部64との連結部分には薄肉部分88が形成されていると共に、付勢アーム84と大蓋部66(大上壁部72)との連結部分には薄肉部分90が形成されている。なお、付勢アーム84の左右方向両側の薄肉部86,86は、付勢アーム84の前後方向両側の薄肉部分88,90の前後方向中間部分に位置している。すなわち、薄肉部86は、前方の薄肉部分90より後方にあると共に、後方の薄肉部分88より前方にある。これにより、大蓋部66は、固定部64に対して、薄肉部86,86および薄肉部分88,90において後方へ折れ曲がるような変形が可能である。また、付勢アーム84は、固定部64に対する大蓋部66の回動変位に伴って弾性変形可能である。
なお、カバー部22において付勢アーム84の後方には、付勢アーム84の変形を許容する変形許容空間92が設けられている。すなわち、カバー部22において付勢アーム84の後方には凹状の変形許容空間92が形成されており、図5に示されるように大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態では、変形許容空間92の前端部から薄肉部分88を介して付勢アーム84が上方へ立ち上がっている。また、大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態では、大蓋部66(大上壁部72)の後端部から薄肉部分90を介して付勢アーム84が後方へ延び出している。これにより、実施形態1では、付勢アーム84と大蓋部66との連結部分である薄肉部分90が、大蓋部66の外面93と高さ方向(上下方向)で同じ位置にあり、付勢アーム84が、固定部64に連結される側と大蓋部66に連結される側とが相互に直交するL字形状である。したがって、実施形態1では、第1ヒンジ部70が、いわゆる3点ヒンジであり、複数の安定位置を有して、第1ヒンジ部70回りの回動変位によって、大蓋部66がいずれかの安定位置に保持されるようになっている。そして、実施形態1では、付勢アーム84が、L字形状をもって成形されており、固定部64に連結される側と大蓋部66に連結される側との交差角度が90度の状態で安定状態とされる。
<小蓋部68>
小蓋部68は、大蓋部66における大上壁部72に対して第2ヒンジ部94を介して取り付けられている。この小蓋部68は、大蓋部66(大上壁部72)に対して第2ヒンジ部94回りで回動可能であり、外部接続部16を覆う第2閉塞端95aから、外部接続部16を露出させる第2開口端95bまで回動することができる。すなわち、図6に示される状態が、小蓋部68が第2閉塞端95aに位置して、外部接続部16を覆う状態である。また、図8に示される状態が、回動後、小蓋部68が第2開口端95bに位置して、外部接続部16を露出させた状態である。
前述のように、小蓋部68は、大蓋部66の一部によって構成されている。具体的には、小蓋部68が、大上壁部72の一部からなる小上壁部96と前壁部74とを含んで構成されている。すなわち、大上壁部72の前方部分における左右方向中間部分が小上壁部96であり、大上壁部72の後方部分および前方部分における左右方向両端部分と所定の大きさの隙間98を隔てて離隔している。この小上壁部96が、大上壁部72の後方部分と第2ヒンジ部94により連結されている。これにより、小上壁部96が、大上壁部72の後方部分に対して、回動変位可能とされている。なお、前述の円筒部80は、小上壁部96に形成されている。また、前壁部74の左右方向両端部分には、ケース20における第2被ロック部48と係合する略爪状の第2ロック部100が設けられている。
図2等に示される初期状態においては、小上壁部96は、大上壁部72と一体的に回動するようになっている。具体的には、大上壁部72の先端部分において、大上壁部72の左右方向両端部分と小上壁部96とは、薄肉の脆弱部102により連結されている。これにより、大蓋部66(大上壁部72)の回動時に小蓋部68(小上壁部96)が意図せず回動するのが防止される。そして、車両メンテナンス時等に、小蓋部68に回動させるための外力を加えて脆弱部102を破断させることで、大蓋部66を閉塞した状態で小蓋部68を回動させて開放状態とすることができる。
また、図2等にも示されるように、小蓋部68が第2閉塞端95aにある状態において、小蓋部68の前壁部74とケース20の底壁42との上下方向間には、所定の大きさの隙間104が形成されている。要するに、ケース20の周壁44の前方部分に設けられた前方開口部62が、上方から小蓋部68における前壁部74により覆われることで、略矩形状の隙間104が形成されている。
<第2ヒンジ部94>
小上壁部96と、大上壁部72の後方部分とを連結する第2ヒンジ部94は、これら小上壁部96や大上壁部72よりも薄肉に形成されており、弾性変形可能である。この第2ヒンジ部94は、図6に示される初期状態(小蓋部68が第2閉塞端95aにある状態)において、下方に凸となるように湾曲している。第2ヒンジ部94は、この下方に凸となる湾曲状態で成形されており、後述する小蓋部68の開放動作に伴う弾性変形に対して、弾性的な復元変形により、小蓋部68が自動的に閉鎖する方向に回動変位する。これにより、第2ヒンジ部94の弾性復元力により、小蓋部68が第2閉塞端95a側に保持されるのである。実施形態1では、一対の第2ヒンジ部94,94が、小上壁部96の後端部における左右方向両側部分において、相互に離隔して設けられている。
<電池配線モジュール10の組付け>
以下、電池配線モジュール10の組付方法の具体的な一例について説明するが、電池配線モジュール10の組付方法は、以下に記載の態様に限定されるものではない。
先ず、終極バスバー18aを含む複数のバスバー18とケース20とを準備して、凹凸による嵌合や爪部による係止等により各バスバー18をケース20に固定する。すなわち、図1に示されるように前後方向に長いケース20に対して、前後方向で終極バスバー18aを含む複数のバスバー18を固定する。なお、終極バスバー18aとケース20との固定に際しては、終極バスバー18aおよびケース20におけるピン挿通孔30,58に図示しないピンを挿通して、終極バスバー18aとケース20とが相互に位置決めされるようになっていてもよい。その後、単電池12を並べて配置した単電池群14上に、終極バスバー18aを含む各バスバー18およびケース20を載置する。そして、各単電池12の電極端子32を各バスバー18における電極端子挿通孔34に挿通して、ナット36を締結する。これにより、ケース20の前後方向中間部分に対して、複数の単電池12からなる単電池群14を連結して、単電池12と各バスバー18とを電気的に接続する。この状態では、図1中のA部において、電池配線モジュール10の前端部は、単電池群14よりも前方に突出して位置している。なお、前述のように、単電池とバスバーとを電気的に接続する方法は、ボルトとナットの締結に限定されるものではない。
その後、ケース20の終極バスバー収容部38に対して上方からカバー部22を組み付ける。具体的には、ケース20における周壁44の外面に設けられたロック部および/または被ロック部と、カバー部22に設けられた被ロック部および/またはロック部とを係合させて、ケース20に対してカバー部22を組み付ける。なお、この際、電池配線モジュール10の前端部分に設けられた第1ロック部46と第1被ロック部82、および第2ロック部100と第2被ロック部48とは係合させてもよいし、係合させなくてもよい。このように、単電池12(単電池群14)が連結されたケース20に対してカバー部22が組み付けられることで、実施形態1の電池配線モジュール10が完成する。
このような前後方向中間部分に単電池群14が連結された電池配線モジュール10の前端部分は、単電池群14の前方に位置する筐体等の固定部材106上に載置されて固定される。図5に示されるように、固定部材106には上方に突出する固定用ボルト108が設けられており、固定用ボルト108がケース20のボルト挿通孔56および終極バスバー18aにおける外部接続部16のボルト挿通孔28に挿通されて、ナット110が締結される。これにより、単電池群14が筐体に固定されるようになっている。なお、固定用ボルト108にナット110が締結される際には、終極バスバー18aおよびケース20におけるピン挿通孔30,58に図示しないピンを挿通して、ナット110と共に終極バスバー18aやケース20が一体的に回転しないようになっていてもよい。
このように電池配線モジュール10の前端部分が固定部材106に固定される際には、図7に示すように大蓋部66が第1ヒンジ部70回りに回動変位して第1開口端71bに位置しており、保持部材により、大蓋部66が第1開口端71bに保持されている。なお、その際、前述のように、小蓋部68における小上壁部96が大上壁部72の左右方向両端部分と脆弱部102,102によって連結されていることから、小蓋部68と大蓋部66とが一体的に回動して、第1開口端71bに位置するようになっている。
ここで、第1ヒンジ部70は、左右方向中央の付勢アーム84と、付勢アーム84の左右方向両側の薄肉部86とを含んで構成されている。すなわち、付勢アーム84の回転支点が固定部64との連結部分となる薄肉部分88にあると共に、付勢アーム84の左右方向両側部分の回転支点が薄肉部86,86にある。そして、付勢アーム84の変形と共に引っ張られて移動する大蓋部66の移動支点が、付勢アーム84と大蓋部66との連結部分となる薄肉部分90にある。
前述のように、このような第1ヒンジ部70は、いわゆる3点ヒンジであり、変形機構を簡単に説明するに止まるが、第1ヒンジ部70の付勢アーム84は、交差角度が90度の状態で安定位置となる。そして、第1閉塞端71aにある大蓋部66を、第1ヒンジ部70回りで回動変位させることで、付勢アーム84は、左右両側の薄肉部86を中心とした回動作用等により、第1閉塞端71aから第1開口端71bの間の中間位置(図7中に二点鎖線で図示)71cを越えるまでは引張変形させられて、付勢アーム84において固定部64に連結される側と大蓋部66に連結される側との交差角度が90度より大きくされる。その後、大蓋部66が中間位置71cを越えると、付勢アーム84が、交差角度が90度に戻る方向に弾性復帰して、図7に示すように大蓋部66が第1開口端71bにある状態で安定する。すなわち、大蓋部66の開作動時には、大蓋部66は、付勢アーム84により中間位置71cから第1開口端71bへ向かって、即ち固定部64に向かって付勢される付勢力が及ぼされて、第1開口端71bに保持される。したがって、実施形態1では、大蓋部66を図7に示す第1開口端71bに位置する状態で保持する保持部材が、付勢アーム84により構成されている。
このように大蓋部66を開口状態で保持した状態で固定用ボルト108にナット110を締結することで、単電池群14が連結された電池配線モジュール10が、筐体等の固定部材106に固定される。その際、固定用ボルト108に、外部電線の末端に設けられた端子部や別の単電池群と接続するためのバスバー等の導体112を連結してナット110を締結することで、終極バスバー18aの外部接続部16と導体112が電気的に接続される。その後、大蓋部66を第1ヒンジ部70回りに回動変位させて第1閉塞端71aに位置させることで、終極バスバー18aの外部接続部16が大蓋部66により覆われて保護される。大蓋部66の閉作動時には、大蓋部66は、付勢アーム84により中間位置71cから第1閉塞端71aへ向かって付勢される付勢力が及ぼされて、第1閉塞端71aに保持される。特に、大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態において、第1ロック部46と第1被ロック部82、および/または第2ロック部100と第2被ロック部48とが係合することで、大蓋部66がより確実に第1閉塞端71aに保持されて、意図せず終極バスバー18aの外部接続部16が露出することが防止される。なお、大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態では、終極バスバー18aの外部接続部16に電気的に接続される導体112が、小蓋部68とケース20との間の隙間104を通じて外部に延び出している。
そして、車両のメンテナンス時等には、第2ロック部100と第2被ロック部48との係合を解除して、小蓋部68に第2ヒンジ部94回りに回動する方向の外力を及ぼして、脆弱部102,102を破断する。これにより、第2ヒンジ部94の弾性変形によって、大蓋部66の後方部分や左右方向両端部分とは独立して小蓋部68を回動させることができて、小蓋部68は、図8に示される第2開口端95bまで回動することができる。この結果、終極バスバー18aにおける外部接続部16を露出させることができて、メンテナンス作業を行うことができる。なお、第2ヒンジ部94は、図6に示される小蓋部68が第2閉塞端95aにある状態で安定位置をとり、図8に示されるように小蓋部68を第2開口端95bに変位させることで、第2ヒンジ部94は、小蓋部68に対して弾性的な復元力を第2閉塞端95aへ向かう方向への付勢力として及ぼすようになっている。この結果、小蓋部68への外力を解除することで、小蓋部68は、第2ヒンジ部94の弾性的な復元作用により第2閉塞端95aへ自動的に変位する。そして、小蓋部68が第2閉塞端95aへ移動した後、第2ロック部100と第2被ロック部48とを係合させることで、メンテナンス作業が終了する。このような小蓋部68における第2ヒンジ部94回りの回動、すなわち第2開口端95bへの変位および第2閉塞端95aでの保持は、終極バスバー18aの外部接続部16に電気的に接続される導体112が隙間104から外部に延び出した状態で行うことができる。
上記のような実施形態1の電池配線モジュール10によれば、単電池群14を筐体等の固定部材106に固定する際には、第1ヒンジ部70回りに大蓋部66を第1開口端71bに回動変位させることで、終極バスバー18aにおける外部接続部16を大きく露出させることができて、固定用ボルト108へのナット110の締結作業を容易に行うことができる。特に、実施形態1では、大蓋部66を第1開口端71bに保持する保持部材(付勢アーム84)が設けられており、例えば作業者が大蓋部66を開放状態に保持する必要がなく、更なる作業性の向上が図られる。また、車両のメンテナンス時には、第2ヒンジ部94回りに小蓋部68を、大蓋部66とは独立して第2開口端95bに回動変位させることで、終極バスバー18aにおける外部接続部16を小さく露出させることができる。これにより、工具や作業者が意図せず終極バスバー18aに接触して感電するおそれが低減され得る。この結果、車両メンテナンス時における安全性の向上と車両製造時における作業性の向上とを両立して達成することができる。
電池配線モジュール10では、大蓋部66を第1開口端71bに保持する保持部材が、いわゆる3点ヒンジを構成する付勢アーム84である。それゆえ、大蓋部66を第1開口端71bに保持する保持部材として他部材を設ける必要がなく、部品点数の削減や構造の容易化が図られる。また、付勢アーム84が中間位置を越えることで、自動的に第1開口端71bまたは第1閉塞端71aに移動することから、作業者の労力の低減も図ることができる。
実施形態1では、付勢アーム84はL字形状であり、付勢アーム84が大蓋部66から真っ直ぐ後方に延び出すと共に、固定部64への連結部分(薄肉部分88)が、大蓋部66の外面よりも高さ方向(上下方向)で内側に位置している。これにより、付勢アーム84が、カバー部22から上方へ突出することが抑制される。
終極バスバー18aの外部接続部16に電気的に接続される導体112は、小蓋部68における前壁部74とケース20における底壁42との間の隙間104から外部に延び出している。これにより、隙間104から導体112が外部に延び出した状態で小蓋部68の開閉が可能とされている。この結果、例えば終極バスバー18aと導体112との電気的な接続を解除することなく、小蓋部68を開いてメンテナンス作業を行うことができる。また、小蓋部68は、第2ヒンジ部94の弾性的な復元力により、第2開口端95b側への外力を解除することで自動的に第2閉塞端95a側へ変位する。それゆえ、作業者が意図せず終極バスバー18aの外部接続部16に接触して感電するおそれがより低減されると共に、作業者による小蓋部68の閉動作の労力も軽減され得る。
<実施形態2>
以下、本開示の実施形態2の電池配線モジュール120について、図9および図10を用いて説明する。実施形態2の電池配線モジュール120は、実施形態1に記載の電池配線モジュール10と基本的な構造は同様であるが、実施形態1に記載の電池配線モジュール10と比べて、第1ヒンジ部122における保持部材としての付勢アーム124の構造が異なっている。以下の説明においては、実施形態1に記載の電池配線モジュール10と異なる部分を主に説明すると共に、実施形態1と実質的に同一の部材および部位には、図中に、実施形態1と同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
実施形態1では、付勢アーム84と大蓋部66との連結部分である薄肉部分90が、大蓋部66の外面93と同じ高さ位置(上下方向位置)にあったが、実施形態2では、付勢アーム124と大蓋部66との連結部分である薄肉部分126が、大蓋部66の外面93よりも高さ方向で内側(下側)にある。この薄肉部分126の高さ位置は、例えば大蓋部66の回動量や回動に必要な外力等に応じて設定されるものであり、限定されるものではないが、実施形態2では、薄肉部分126が、付勢アーム124と固定部64との連結部分である薄肉部分88と略同じ高さ位置にある。そして、これら前後の薄肉部分126,88を付勢アーム124が連結している。実施形態2では、付勢アーム124が、大蓋部66が第1閉塞端71aにある状態(図9の状態)において、高さ方向で外側(上側)に凸となるように湾曲している。
このような構造とされた付勢アーム124を有する実施形態2の電池配線モジュール120においても、第1ヒンジ部122回りに大蓋部66を第1開口端71bまで回動変位させることで、図10に示されるように、保持部材としての付勢アーム124により、大蓋部66が開放状態で保持される。これにより、実施形態2の電池配線モジュール120においても、実施形態1の電池配線モジュール10と同様の効果が発揮され得る。
特に、実施形態2では、付勢アーム124の両端部である薄肉部分126,88がいずれも大蓋部66の外面93よりも高さ方向で内側(下側)に位置しており、付勢アーム124におけるカバー部22からの上方への突出を、より抑制することも可能である。また、付勢アーム124を湾曲形状とすることで付勢アーム124の長さ寸法を確保することも容易であり、設計自由度の向上が図られる。これにより、大蓋部66の回動量や回動に必要な外力等に応じて、付勢アーム124の形状を適切に設計することができる。
<実施形態3>
以下、本開示の実施形態3の電池配線モジュール130について、図11から図13を用いて説明する。実施形態1,2では、第1ヒンジ部70,122が3点ヒンジであり、保持部材が、3点ヒンジを構成する付勢アーム84,124であったが、実施形態3では、第1ヒンジ部132の構造が、実施形態1,2とは異ならされている。すなわち、実施形態3では、第1ヒンジ部132が、カバー部22の左右方向両側部分において固定部64と大蓋部134とを連結する薄肉部86,86を含んで構成されている。
そして、カバー部22の左右方向中央部分に、大蓋部134を第1開口端71bに保持する保持部材が設けられており、実施形態3では、保持部材が、大蓋部134から後方に突出する係合突部136と、ケース20側の部材である終極バスバー18aに設けられた被係合部138とを含んで構成されている。具体的には、固定部64の前端部における左右方向中央部分には、凹状の変位許容空間140が設けられており、図12にも示されるように、大蓋部134の後端部における左右方向中央部分から変位許容空間140に向かって係合突部136が突出している。係合突部136の後端部は下方に屈曲しており、係合突部136は略鉤状である。
このような形状とされた大蓋部134を、第1ヒンジ部132回りで第1開口端71bに向かって回動させることで、図13に示されるように、大蓋部134が第1開口端71bに位置した際に、係合突部136が終極バスバー18aの連結部分26の角部に圧接して係合されるようになっている。これにより、大蓋部134が第1開口端71bに保持されるようになっている。したがって、実施形態3では、被係合部138が、終極バスバー18aの連結部分26の角部によって構成されている。
以上のような構造とされた実施形態3の電池配線モジュール130においても、保持部材(係合突部136および被係合部138)により大蓋部134が第1開口端71bに保持されることから、実施形態1,2と同様の効果が発揮され得る。特に、実施形態3では、大蓋部134を第1開口端71bに保持する保持力が、係合突部136と被係合部138との物理的な係合力によって得られることから、大蓋部134を第1開口端71bに安定して保持することができる。
<実施形態4>
以下、本開示の実施形態4の電池配線モジュール150について、図14から図17を用いて説明する。実施形態4では、電池配線モジュール150の第1ヒンジ部152が、カバー部22の左右方向両側部分の薄肉部86,86と、左右方向中央部分に設けられたバタフライヒンジ部154とを含んで構成されている。バタフライヒンジ部154は、いわゆるバタフライヒンジと呼ばれる構造を有しており、以下、実施形態4のバタフライヒンジ部154について簡単に説明する。
実施形態4において、固定部64と大蓋部66との前後方向間における左右方向中央部分には、左右方向で相互に離隔して、カバー部22の板厚方向(上下方向)で貫通する一対の貫通孔156,156が設けられている。各貫通孔156は、図15に示される平面視においてそれぞれ略台形状とされる部分を有しており、両貫通孔156,156において相互に近接する部分の前後方向寸法(図15中の左右方向寸法)がそれぞれ短くされていると共に、両貫通孔156,156において相互に離れた位置にある部分の前後方向寸法がそれぞれ長くされている。そして、これら両貫通孔156,156の左右方向外側に固定部64と大蓋部66とを連結する薄肉部86,86が設けられている。
これら各貫通孔156内には、それぞれ前方の大蓋部66と後方の固定部64との間を連結する薄板部分158が設けられている。これにより、両薄板部分158,158において相互に近接する部分の前後方向寸法がそれぞれ短くされていると共に、両薄板部分158,158において相互に離れた位置にある部分の前後方向寸法がそれぞれ長くされている。これら両薄板部分158,158は、それぞれ大蓋部66の回動変位に伴って厚さ方向で弾性変形可能であり、いわゆるバタフライヒンジを構成している。なお、両貫通孔156,156の左右方向間は、薄板部分158と同程度に薄肉とされており、両貫通孔156,156の左右方向間も弾性変形可能とされている。
すなわち、図16に示されるように、大蓋部66が第1閉塞端71にある状態では、各薄板部分158が高さ方向(上下方向)で外側に凸となるように湾曲している。このような大蓋部66を、第1ヒンジ部152回りに第1開口端まで回動させることで、図17に示されるように、各薄板部分158が、湾曲方向が反対方向となるように弾性変形して、内側に凸となるように湾曲するようになっている。このようなバタフライヒンジは、弾性変形可能とされた部分が内側と外側で長さが異ならされて、湾曲方向が反対となることで異なる安定位置をとるものである。したがって、各薄板部分158の湾曲方向が反対となるように弾性変形することで、大蓋部66が第1開口端71bに保持されるようになっている。それゆえ、実施形態4では、大蓋部66を第1開口端71bに保持する保持部材が、バタフライヒンジ部154を構成する両薄板部分158,158を含んで構成されている。なお、両貫通孔156,156は必須なものではなく、例えば両薄板部分158,158の左右方向外側から薄肉部86,86が延び出していてもよい。
上記のような構造とされた実施形態4の電池配線モジュール150についても、実施形態1~3と同様の効果が発揮され得る。実施形態4では、第1ヒンジ部152にバタフライヒンジが採用されており、大蓋部66の回動に伴って、大蓋部66が第1開口端71bと第1閉塞端71aのいずれかの安定位置で保持され得る。
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1~4について詳述したが、本開示はこの具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)前記実施形態では、保持部材が、付勢アーム84,124や、係合突部136および被係合部138、バタフライヒンジを構成する薄板部分158によって構成されていた。すなわち、前記実施形態では、保持部材がいずれも電池配線モジュール10,120,130,150の一部、より具体的にはカバー部22の一部により構成されていたが、例えば大蓋部を第1開口端に保持する保持部材を、電池配線モジュールを構成するケースに設けてもよいし、ケースやバスバーとは別の部材により構成してもよい。すなわち、第1ヒンジ部のヒンジ構造は前記実施形態に例示した3点ヒンジやバタフライヒンジに限定されるものではなく、従来公知の任意のヒンジ構造が採用され得る。
(2)前記実施形態3において、大蓋部の係合突部と係合する被係合部は、終極バスバー18aにおける連結部分の角部に限定されるものではなく、終極バスバー18aの他の部分であってもよいし、ケースであってもよい。
(3)ケースやカバー部、バスバーの具体的な形状は限定されるものではなく、複数の単電池(単電池群)の配置態様等に応じて、適宜設計や変更され得る。
(4)前述のように、本開示は、図1中のA部(単電池群14の端末部と電池配線モジュール10との接続部分)の具体的な構造を開示するものであって、例えば図1中において前後方向に延びる電池配線モジュール10の前後方向中間部分やA部とは反対側の端部(後端部)の具体的な構造は限定されるものではない。例えば、電池配線モジュール10において、A部と反対側の端部(後端部)は、本開示に従う構造とされてもよいし、されなくてもよい。
(5)前記実施形態では、筐体等の固定部材106から上方に突出する固定用ボルト108にナット110が締結されることで電池配線モジュール10,120,130,150が固定部材106に固定されていたが、内部にナットを有する固定部材に上方から固定用ボルトが挿通されて締結されることで電池配線モジュールが固定部材に固定されるようになっていてもよい。
10 電池配線モジュール(実施形態1)
12 単電池
14 単電池群
16 外部接続部
18 バスバー
18a 終極バスバー
20 ケース
22 カバー部
24 電池接続部
26 連結部分
28 ボルト挿通孔
30 ピン挿通孔
32 電極端子
34 電極端子挿通孔
36 ナット
38 終極バスバー収容部
40 配線収容部
42 底壁
44 周壁
46 第1ロック部
48 第2被ロック部
50 連結突部
52 外部側収容部
54 電池側収容部
56 ボルト挿通孔
58 ピン挿通孔
60 下方開口部
62 前方開口部
64 固定部
66 大蓋部
68 小蓋部
70 第1ヒンジ部
71a 第1閉塞端
71b 第1開口端
71c 中間位置
72 大上壁部
74 前壁部
76 側壁部
78 後壁部
80 円筒部
82 第1被ロック部
84 付勢アーム(保持部材)
86 薄肉部
88,90 薄肉部分
92 変形許容空間
93 外面
94 第2ヒンジ部
95a 第2閉塞端
95b 第2開口端
96 小上壁部
98 隙間
100 第2ロック部
102 脆弱部
104 隙間
106 固定部材
108 固定用ボルト
110 ナット
112 導体
120 電池配線モジュール(実施形態2)
122 第1ヒンジ部
124 付勢アーム(保持部材)
126 薄肉部分
130 電池配線モジュール(実施形態3)
132 第1ヒンジ部
134 大蓋部
136 係合突部(保持部材)
138 被係合部(保持部材)
140 変位許容空間
150 電池配線モジュール(実施形態4)
152 第1ヒンジ部
154 バタフライヒンジ部
156 貫通孔
158 薄板部分(保持部材)

Claims (9)

  1. 複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着される電池配線モジュールであって、
    前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、
    前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、
    前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、
    前記複数のバスバーが外部接続部を有する終極バスバーを含み、
    前記カバー部が、前記ケースに固定的に装着される固定部と、前記固定部に対して第1ヒンジ部を介して取り付けられて前記終極バスバーの前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う大蓋部と、前記大蓋部の一部によって構成されて前記大蓋部に対して第2ヒンジ部を介して取り付けられて前記外部接続部を覆う小蓋部と、を有し、
    前記大蓋部は、前記第1ヒンジ部回りで、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う第1閉塞端から、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を露出させる第1開口端まで、回動可能であり、
    前記小蓋部は、前記第2ヒンジ部回りで、前記外部接続部を覆う第2閉塞端から、前記外部接続部を露出させる第2開口端まで、回動可能であり、
    前記大蓋部を前記第1開口端に保持する保持部材を有し、
    前記小蓋部は、前記大蓋部を前記第1閉塞端に保持した状態で、前記第2開口端まで回動可能である、
    電池配線モジュール。
  2. 前記保持部材が、両端部が前記固定部と前記大蓋部に連結されて、前記固定部と前記大蓋部の間に付勢力を及ぼす付勢アームを含んで構成され、
    前記付勢アームは、前記固定部に対する前記大蓋部の回動変位に伴って、弾性変形可能であり、前記第1閉塞端から前記第1開口端の間の中間位置を越えるまでは引張変形し、前記中間位置を越えると、弾性復帰することで、前記大蓋部を前記固定部に向かって付勢する前記付勢力を及ぼして、前記大蓋部を前記第1開口端に保持する、
    請求項1に記載の電池配線モジュール。
  3. 前記付勢アームが、前記固定部に連結される側と前記大蓋部に連結される側とが相互に直交するL字形状である、請求項2に記載の電池配線モジュール。
  4. 複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着される電池配線モジュールであって、
    前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、
    前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、
    前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、
    前記複数のバスバーが外部接続部を有する終極バスバーを含み、
    前記カバー部が、前記ケースに固定的に装着される固定部と、前記固定部に対して第1ヒンジ部を介して取り付けられて前記終極バスバーの前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う大蓋部と、前記大蓋部の一部によって構成されて前記大蓋部に対して第2ヒンジ部を介して取り付けられて前記外部接続部を覆う小蓋部と、を有し、
    前記大蓋部は、前記第1ヒンジ部回りで、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う第1閉塞端から、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を露出させる第1開口端まで、回動可能であり、
    前記小蓋部は、前記第2ヒンジ部回りで、前記外部接続部を覆う第2閉塞端から、前記外部接続部を露出させる第2開口端まで、回動可能であり、
    前記大蓋部を前記第1開口端に保持する保持部材を有し、
    前記保持部材が、両端部が前記固定部と前記大蓋部に連結されて、前記固定部と前記大蓋部の間に付勢力を及ぼす付勢アームを含んで構成され、
    前記付勢アームは、前記固定部に対する前記大蓋部の回動変位に伴って、弾性変形可能であり、前記第1閉塞端から前記第1開口端の間の中間位置を越えるまでは引張変形し、前記中間位置を越えると、弾性復帰することで、前記大蓋部を前記固定部に向かって付勢する前記付勢力を及ぼして、前記大蓋部を前記第1開口端に保持し、
    前記付勢アームにおける前記大蓋部への連結部分が前記大蓋部の外面よりも高さ方向で内側に位置しており、前記付勢アームが、高さ方向で外側に凸となる湾曲形状である、電池配線モジュール。
  5. 前記保持部材が、両端部が前記固定部と前記大蓋部に連結されて、前記固定部に対する前記大蓋部の回動変位に伴って弾性変形可能であるバタフライヒンジを構成する薄板部分を含んでおり、前記薄板部分が、前記大蓋部が前記第1閉塞端にある状態において高さ方向で外側に凸となるように湾曲しており、前記薄板部分が、湾曲方向が反対となるように弾性変形することで前記大蓋部が前記第1開口端に保持される、請求項1に記載の電池配線モジュール。
  6. 複数の単電池が並べて配置された単電池群に装着される電池配線モジュールであって、
    前記単電池群に電気的に接続された複数のバスバーと、
    前記複数のバスバーを収容する絶縁性のケースと、
    前記ケースに装着されて前記複数のバスバーを覆うカバー部と、を有し、
    前記複数のバスバーが外部接続部を有する終極バスバーを含み、
    前記カバー部が、前記ケースに固定的に装着される固定部と、前記固定部に対して第1ヒンジ部を介して取り付けられて前記終極バスバーの前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う大蓋部と、前記大蓋部の一部によって構成されて前記大蓋部に対して第2ヒンジ部を介して取り付けられて前記外部接続部を覆う小蓋部と、を有し、
    前記大蓋部は、前記第1ヒンジ部回りで、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を覆う第1閉塞端から、前記外部接続部および前記外部接続部の周辺領域を露出させる第1開口端まで、回動可能であり、
    前記小蓋部は、前記第2ヒンジ部回りで、前記外部接続部を覆う第2閉塞端から、前記外部接続部を露出させる第2開口端まで、回動可能であり、
    前記大蓋部を前記第1開口端に保持する保持部材を有し、
    前記保持部材が、前記第1ヒンジ部側に位置して前記大蓋部から突出する係合突部と、前記ケース側に設けられた被係合部を含んで構成され、
    前記大蓋部が前記第1開口端に位置した際に、前記係合突部が前記被係合部に圧接して係合することで、前記大蓋部が前記第1開口端に保持される、電池配線モジュール。
  7. 前記小蓋部が前記第2閉塞端にある状態において前記小蓋部と前記ケースとの間には隙間が設けられており、前記外部接続部に接続される導体が前記隙間から外部に延び出した状態で前記小蓋部が前記第2閉塞端に保持される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電池配線モジュール。
  8. 前記第2ヒンジ部は、弾性変形により前記小蓋部の前記第2開口端側への変位を許容し、前記第2ヒンジ部の弾性復元力により前記小蓋部が前記第2閉塞端側に保持される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電池配線モジュール。
  9. 前記大蓋部は、前記第1閉塞端にある状態で、下方に延び出して前記外部接続部の後方の前記終極バスバー覆う後壁部を有している、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電池配線モジュール。
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