JP7312381B2 - 取付部材の取付構造 - Google Patents

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Description

本開示は、取付部材の取付構造に関する。
特許文献1には、車両用リアシート装置が記載されている。シートスライド装置は、2個のレッグ部材を介して車体フロアに前後に延在して固定された2個の固定レールと、各固定レールに前後方向に摺動可能に取り付けられてベース部材の各々に固定された可動レールとを備える。ベース部材のシートスライド装置への固定は、ボックスブラケットを介して行われる。シートベルトアンカーは、ボックスブラケットの側壁に固定ボルトにより固定されて取り付けられている。
特開2015-3634号公報
特許文献1に記載のシートスライド装置では、シートベルトアンカー(取付部材)は、ボックスブラケットの側壁(被取付部材)に対してナットとは反対側に配置されている。ところで、レイアウト上の制限がある場合などには、上記公報に記載のシートスライド装置とは異なり、取付部材を、被取付部材に対してナットと同じ側に配置したい場合がある。この場合、ナットと被取付部材との間に取付部材が配置されており、ナットを被取付部材に対して溶接等によって固定することができないので、ボルトを締結する際にナットが供回りしないように工具等を用いてナットを押さえておく必要がある。このため、ナット側のスペースが狭くてナットを抑えることが難しい場合など、ボルトの締結作業が煩雑になってしまうおそれがある。
そこで、本開示は、被取付部材とナットとの間に取付部材が配置される場合のボルトの締結作業を容易に行うことが可能な取付部材の取付構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の取付部材の取付構造は、板状の被取付部材と取付部材とナットとボルトとを備える。板状の被取付部材は、第1ボルト挿通孔と、係止孔とを有する。取付部材は、第1ボルト挿通孔と同軸に配置される第2ボルト挿通孔と、係止孔に係止される係止部とを有し、被取付部材の一側に配置される。ナットは、第2ボルト挿通孔と連通する状態で取付部材に対して固定される。ボルトは、被取付部材の他側から第1ボルト挿通孔に挿入されてナットに締結される。取付部材の係止部は、被取付部材の係止孔に係止された状態で、被取付部材に対する上記一側への取付部材の移動を規制するとともに、ボルトをナットに締結する際のボルトの締結回転方向への取付部材の回転を規制する。
上記構成では、ナットは、取付部材に対して固定され、取付部材の係止部は、被取付部材の係止孔に係止された状態で、被取付部材に対する一側への取付部材の移動を規制するとともに、ボルトをナットに締結する際のボルトの締結回転方向への取付部材の回転を規制する。すなわち、取付部材の係止部を被取付部材の係止孔に一側から係止した状態では、一側へのナットの移動、及びボルトの締結回転方向へのナットの回転が規制されている。このため、取付部材を被取付部材とナットとの間に配置することによってナットを被取付部材に対して溶接等によって固定できない場合であっても、被取付部材の第1ボルト挿通孔に他側からボルトを挿通してナットに締結する際に、工具等を用いてナットを押さえておく必要がないので、ボルトの締結作業を容易に行うことができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の取付部材の取付構造であって、取付部材の係止部は、被取付部材の係止孔を上記他側へ挿通し、被取付部材よりも上記他側でボルトの締結回転方向へ延びる略L状に形成される。
上記構成では、取付部材の係止部は、被取付部材の係止孔を他側へ挿通し、被取付部材よりも他側でボルトの締結回転方向へ延びる略L状に形成されるので、ボルトの締結時には、ボルトから取付部材に入力する締結回転方向への荷重は、略L状の係止部が被取付部材の係止孔の周縁部に深く係止される方向へ入力する。このため、ボルトの締結時に取付部材の係止部が被取付部材の係止孔から外れ難くなるので、被取付部材からの取付部材の脱落を防止することができ、ボルトの締結作業を容易に行うことができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の取付部材の取付構造であって、被取付部材は、係止孔とは異なる位置に配置される他の係止孔を有し、起立している。取付部材は、係止部とは異なる位置に配置されて被取付部材の上記他の係止孔に係止される他の係止部を有する。取付部材の係止部は、被取付部材の係止孔を上記他側へ挿通し、被取付部材よりも上記他側で下方へ延びる略L状に形成される。取付部材の上記他の係止部は、被取付部材の上記他の係止孔を上記他側へ挿通し、被取付部材よりも上記他側で締結回転方向と交叉する方向へ延びる略L状に形成される。
上記構成では、取付部材の係止部は、被取付部材の係止孔を他側へ挿通し、被取付部材よりも他側で下方へ延びる略L状に形成されるので、取付部材の係止部を被取付部材の係止孔に係止した状態では、係止部が被取付部材の係止孔に引っ掛かり、被取付部材からの取付部材の脱落を防止することができる。
また、取付部材の他の係止部は、被取付部材の他の係止孔を他側へ挿通し、被取付部材よりも他側で締結回転方向と交叉する方向へ延びる略L状に形成される。すなわち、取付部材の他の係止部は、被取付部材よりも他側でボルトの回転方向(締結回転方向及びボルトを緩める際の回転方向)と交叉する方向へ延びる。このように、取付部材の他の係止部は、被取付部材の他の係止孔に対してボルトの回転方向と交叉する方向に係止されるので、ボルトの回転方向(例えば、締結回転方向)に係止される場合とは異なり、ボルトを回転させる際に他の係止孔に対する他の係止部の係止深さの変化を抑えることができる。このため、ボルトを回転させる際に、取付部材を被取付部材側へ安定的に保持することができる。
本開示によれば、被取付部材とナットとの間に取付部材が配置される場合のボルトの締結作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る取付部材の取付構造を適用した車両の着座シートの概略斜視図である。 図1のシートベルトアンカーの取付部分の車幅方向内側からの斜視図である。 図2の車幅方向外側からの斜視図である。 図3の分解図である。 図3のV-V矢視断面図である。 ブラケットの斜視図であって、(a)は前上方から視た状態を、(b)は後上方から視た状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係る取付部材の取付構造は、車両1の着座シート2のサイドフレーム(被取付部材)3に対して取り付けられるブラケット(取付部材)10(図3参照)の取付構造に適用される。ブラケット10は、シートベルトのバックル4のアンカープレート5(図3参照)をサイドフレーム3に取り付けるために用いられるブラケット10である。
図1~図5に示すように、着座シート2は、乗員が着座するシートクッション2aと、乗員の背もたれ部として機能するシートバック2bとを有する。シートクッション2aの内部には、サイドフレーム3が設けられる。シートクッション2aの上面には、サイドフレーム3から上方へ延びるシートベルトのバックル4が露出している。バックル4の下部には、ウェビングベルト9の上端部が連結され、ウェビングベルト9の下端部には、アンカープレート5が連結される。アンカープレート5は、ブラケット10とボルト7とナット6とを用いてサイドフレーム3に対して取り付けられる。なお、本実施形態に係るボルト7は、右回り(時計回り)に回転させることによって、ナット6に対して締結可能である。
サイドフレーム3は、車幅方向と交叉する板状に形成され、前後方向に長尺に延びる。すなわち、サイドフレーム3は、起立している。サイドフレーム3は、ボルト挿通孔(第1ボルト挿通孔)8と、ブラケット10を支持するための前後のブラケット係止孔(他の係止孔、係止孔)12a,12bとを有する。前後のブラケット係止孔12a,12bは、上下方向に長い長孔状に形成され、ボルト挿通孔8の前後に配置される。前側のブラケット係止孔12aの前後方向の長さは、後側のブラケット係止孔12bの前後方向の長さよりも長い。
アンカープレート5は、車幅方向と交叉する板状に形成され、ウェビングベルト9の下端部が取り付けられる上側のウェビング取付部13と、サイドフレーム3側に取り付けられる下側のフレーム取付部14とを有し、サイドフレーム3の車幅方向外側(一側)に配置されてサイドフレーム3に対して取り付けられる。ウェビング取付部13には、ウェビングベルト9の下端部を挿通させるためのベルト挿通孔15が設けられる。フレーム取付部14には、ボルト7を挿通するためのボルト挿通孔16が設けられる。
図4及び図6に示すように、ブラケット10は、車幅方向と交叉する板状の第1板部18と、第1板部18の前端縁から曲折して車幅方向内側へ延びる第2板部19と、第1板部18の後端縁から曲折して車幅方向内側へ延びる第3板部20とを有し、上面視において略U状に形成される。第1板部18には、ボルト7を挿通するためのボルト挿通孔(第2ボルト挿通孔)21(図5参照)が形成される。第1板部18の車幅方向外側面には、ボルト挿通孔21と連通するようにナット6が溶着されて固定される。すなわち、ナット6は、ブラケット10に予め固定されるウェルドナット(溶接ナット)である。
ブラケット10の第2板部19には、サイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止される前側係止部(他の係止部)22が形成される。前側係止部22は、第2板部19の車幅方向内端縁から連続して車幅方向内側(他側)へ延びてサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aを挿通する挿通部23と、挿通部23の車幅方向内端から曲折して前方(ボルト7の軸を中心とした径方向外側)へ延びる爪部24とを有する。挿通部23は、前後方向と交叉する板状に形成され、爪部24は、車幅方向と交叉する板状に形成される。前側係止部22をサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止する際には、爪部24がサイドフレーム3に対して直交する状態で爪部24をその先端側から前側のブラケット係止孔12aに挿入し、爪部24を奥まで挿入した状態でブラケット10を後側へ倒す。これにより、前側係止部22がサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止される。前側係止部22をサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止した状態で、挿通部23がサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aを挿通し、爪部24がサイドフレーム3の車幅方向内側でサイドフレーム3の車幅方向内側面に沿って前方へ延びる。すなわち、前側係止部22は、サイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aを挿通し、サイドフレーム3よりも車幅方向内側でボルト7の回転方向(図2に白抜き矢印で示す方向、及びその反対方向)と交叉する方向(上記径方向)へ延びる略L状(上面視における略L状)に形成される。前側係止部22は、サイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止された状態で、サイドフレーム3から車幅方向外側へ離間する方向へのブラケット10の移動を規制するとともに、前後方向及び上下方向へのブラケット10の移動を規制する。
ブラケット10の第3板部20には、サイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止される後側係止部(係止部)25が形成される。後側係止部25は、第3板部20の車幅方向内端縁から連続して車幅方向内側へ延びてサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bを挿通する挿通部26と、挿通部26の車幅方向内端から曲折して下方へ延びる爪部27とを有し、サイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bの上下長さよりも短い上下長さに形成される。挿通部26及び爪部27は、前後方向と交叉する板状に形成される。後側係止部25をサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止する際には、後側係止部25を後側のブラケット係止孔12bに車幅方向外側から真っ直ぐに挿入し、その後、後側係止部25を下方へ移動させて爪部27を引っ掛ける。これにより、後側係止部25がサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止される。後側係止部25をサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止した状態で、挿通部26がサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bを挿通し、爪部27がサイドフレーム3の車幅方向内側でサイドフレーム3の車幅方向内側面に沿って下方へ延びる。すなわち、後側係止部25は、サイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bを挿通し、サイドフレーム3よりも車幅方向内側でボルト7の回転方向のうちボルト7を締結する際の回転方向(図2に白抜き矢印で示す方向。以下、「締結回転方向」という。)へ延びる略L状(後面視における略L状)に形成される。後側係止部25は、サイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止された状態で、サイドフレーム3から車幅方向外側へ離間する方向へのブラケット10の移動を規制するとともに、前後方向及び下方(後側係止部25における締結回転方向)へのブラケット10の移動を規制する。
ブラケット10の前側係止部22をサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止し、且つ後側係止部25をサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止した状態で、第1板部18は、アンカープレート5のフレーム取付部14の車幅方向外側に位置し、ブラケット10のボルト挿通孔21は、サイドフレーム3のボルト挿通孔8及びアンカープレート5のボルト挿通孔16と同軸に配置される。
次に、アンカープレート5をサイドフレーム3に対して取り付ける際の作業について説明する。
アンカープレート5をサイドフレーム3に対して取り付ける際には、先ず、アンカープレート5を手で保持した状態で、ブラケット10の前側係止部22をサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに係止し、その後、ブラケット10の後側係止部25をサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止する。この状態では、作業者がブラケット10から手を離しても、ブラケット10はサイドフレーム3側から脱落しない。次に、ボルト7をサイドフレーム3のボルト挿通孔8に車幅方向内側から挿入し、アンカープレート5及びブラケット10のボルト挿通孔16,21に挿通させて、締結回転方向(本実施形態では、時計回り)に回転させてナット6に対して締め付ける。
上記構成では、ブラケット10の後側係止部25は、サイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止された状態で、サイドフレーム3から車幅方向外側へ離間する方向へのブラケット10の移動を規制するとともに、下方(後側係止部25における締結回転方向)へのブラケット10の移動を規制する。そして、ナット6は、ブラケット10に予め固定されている。従って、ブラケット10の後側係止部25をサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bに係止した状態では、車幅方向外側へのナット6の移動及び締結回転方向へのナット6の回転が規制されている。このため、サイドフレーム3とナット6との間にアンカープレート5及びブラケット10を配置することによりナット6をサイドフレーム3に固定(例えば、溶着によって固定)することができない場合であっても、ボルト7をサイドフレーム3の車幅方向内側からボルト挿通孔8に挿入してナット6に締め付ける際に、工具等を用いてナット6を押さえなくてもナット6の車幅方向外側への移動や供回り(以下、「供回り等」という。)を防止することができるので、ボルト7の締結作業を容易に行うことができる。また、本実施形態では、ブラケット10の後側係止部25に加えて、前側係止部22もサイドフレーム3から車幅方向外側へ離間する方向へのブラケット10の移動を規制するとともに、上下方向へのブラケット10の移動を規制するので、ボルト7の締結時のナット6の供回り等を確実に防止することができる。
また、ブラケット10の後側係止部25は、サイドフレーム3よりも車幅方向内側で下方へ延びる略L状に形成されるので、作業者がブラケット10から手を離しても、サイドフレーム3からのブラケット10の脱落を防止することができる。
また、ブラケット10の後側係止部25は、サイドフレーム3よりも車幅方向内側で下方(ボルト7の締結回転方向(図2に白抜き矢印で示す方向))へ延びる略L状に形成されるので、ボルト7の締結時には、ボルト7からブラケット10に入力する締結回転方向への荷重は、略L状の後側係止部25がサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bの周縁部に深く係止される方向(本実施形態では、下方)へ入力する。このため、ボルト7の締結時にブラケット10の後側係止部25がサイドフレーム3の後側のブラケット係止孔12bから外れ難くなるので、サイドフレーム3からのブラケット10の脱落を防止することができ、ボルト7の締結作業を容易に行うことができる。
また、ブラケット10の前側係止部22は、サイドフレーム3よりも車幅方向内側でボルト7の回転方向(締結回転方向及びボルト7を緩める際の回転方向)と交叉する方向へ延びるので、ボルト7の回転方向に延びてボルト7の回転方向に係止される場合とは異なり、ボルト7を回転させる際にサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに対する前側係止部22の係止深さの変化を抑えることができる。このため、ボルト7を回転させる際に、ブラケット10をサイドフレーム3側へ安定的に保持することができる。例えば、ブラケット10の前側係止部22を後側係止部25と同様に下方(ボルト7の回転方向)へ延ばした場合には、ボルト7を締結回転方向へ回転させる際に前側係止部22がサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに対して上方へ移動してしまい、前側係止部22がサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aから外れ易くなってしまうおそれがある。本実施形態の前側係止部22は、ボルト7の回転方向と交叉する方向へ延びるので、前側係止部22がサイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに対して上方へ移動したとしても、サイドフレーム3の前側のブラケット係止孔12aに対する前側係止部22の係止深さの変化を抑えることができる。
従って、本実施形態によれば、被取付部材(サイドフレーム3)とナット6との間に取付部材(ブラケット10)が配置される場合のボルト7の締結作業を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、ナット6を、ブラケット10の第1板部18の車幅方向外側面に固定したが、ブラケット10の第1板部18の車幅方向内側面に固定してもよい。
また、本実施形態では、ブラケット10の前側係止部22をボルト7の回転方向と交叉する方向へ延ばしたが、これに限定されるものではなく、前側係止部22をボルト7の回転方向(締結回転方向または締結回転方向とは反対の方向)に延ばしてもよい。
また、本実施形態では、ブラケット10の後側係止部25を、ボルト7の締結回転方向(下方)へ延ばしたが、これに限定されるものではなく、前側係止部22または後側係止部25の少なくとも一方がボルト7の締結回転方向へ延びていればよい。また、本実施形態では、ブラケット10に2つの係止部(前側係止部22及び後側係止部25)を設けたが、3つ以上の係止部を設けてもよい。この場合であっても、少なくとも一つの係止部は、ボルト7の締結回転方向へ延びている。
また、本実施形態では、本実施形態に係る取付部材の取付構造を、着座シート2のサイドフレーム(被取付部材)3に対して取り付けられるブラケット(取付部材)10の取付構造に適用したが、これに限定されるものではなく、様々な被取付部材に対する様々な取付部材の取付構造に適用することができる。例えば、ブラケット10の前側係止部(他の係止部)22及び後側係止部(係止部)25と同様の構成の係止部(及び他の係止部)をアンカープレート5に設け、ナット6をアンカープレート5に固定し、ブラケット10を用いることなくアンカープレート5をサイドフレーム3に取り付けてもよい。この場合、アンカープレート5が、サイドフレーム(被取付部材)3に対して取り付けられる取付部材となる。また、被取付部材も、車幅方向と交叉した状態で起立するサイドフレーム3に限定されるものではなく、例えば、上下方向と交叉する板状の被取付部材であってもよい。すなわち、本実施形態に係る取付部材の取付構造を、上下方向と交叉する板状の被取付部材に対する取付部材の取付構造に適用してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る取付構造は、被取付部材とナットとの間に取付部材を配置した状態で被取付部材に対して取り付ける取付部材の取付構造に広く適用することができる。
3:サイドフレーム(被取付部材)
6:ナット
7:ボルト
8:サイドフレームのボルト挿通孔(第1ボルト挿通孔)
10:ブラケット(取付部材)
12a:サイドフレームの前側のブラケット係止孔(他の係止孔)
12b:サイドフレームの後側のブラケット係止孔(係止孔)
21:ブラケットのボルト挿通孔(第2ボルト挿通孔)
22:ブラケットの前側係止部(他の係止部)
25:ブラケットの後側係止部(係止部)

Claims (1)

  1. 第1ボルト挿通孔と、係止孔とを有する板状の被取付部材と、
    前記第1ボルト挿通孔と同軸に配置される第2ボルト挿通孔と、前記係止孔に係止される係止部とを有し、前記被取付部材の一側に配置される取付部材と、
    前記第2ボルト挿通孔と連通する状態で前記取付部材に対して固定されるナットと、
    前記被取付部材の他側から前記第1ボルト挿通孔に挿入されて前記ナットに締結されるボルトと、を備え、
    前記取付部材の前記係止部は、前記被取付部材の前記係止孔を前記他側へ挿通し、前記被取付部材よりも前記他側で前記ボルトの締結回転方向となる下方へ延びる略L状に形成され、前記被取付部材の前記係止孔に係止された状態で、前記被取付部材に対する前記一側への前記取付部材の移動を規制するとともに、前記ボルトを前記ナットに締結する際の前記ボルトの前記締結回転方向への前記取付部材の回転を規制し、
    前記被取付部材は、前記係止孔とは異なる位置に配置される他の係止孔を有し、起立しており、
    前記取付部材は、前記係止部とは異なる位置に配置されて前記被取付部材の前記他の係止孔に係止される他の係止部を有し、
    前記取付部材の前記他の係止部は、前記被取付部材の前記他の係止孔を前記他側へ挿通し、前記被取付部材よりも前記他側で前記締結回転方向と交叉する方向へ延びる略L状に形成される
    ことを特徴とする取付部材の取付構造。
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