JP2017140919A - 乗物用シート - Google Patents

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嘉浩 本井
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Abstract

【課題】重量の増大を抑制してアッパフレームの曲げ剛性を高めたシートバックフレームを有する乗物用シートを提供する。
【解決手段】バックフレーム21は、右サイドフレーム24b及び中央サイドフレーム24cと、右サイドフレーム24b及び中央サイドフレーム24cの上部間を連結するアッパパイプ25と、アッパパイプ25と中央サイドフレーム24cの上部との間に配設された補強部材40と、を有する。アッパパイプ25はパイプ状で強軸と弱軸とを有した断面形状をしている。アッパパイプ25は、強軸の方向を中央サイドフレーム24cの上下方向に延びる中立軸線に対して略垂直方向に合わせて配置され連結されている。補強部材40はアッパパイプ25の下側においてアッパパイプ25との間でアッパパイプ25の軸方向に直交する面で切った断面が閉じ断面を形成するように配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
乗物の進行方向に着座者の向く方向を合わせて乗物に取付けられた乗物用シートにチャイルドシートを取付けることがある。この場合、一般に、チャイルドシートの下部はチャイルドシートの下部に設けられたアンカーフックの端部が乗物ボデー又はシートフレームに連結されることによってシートフレームに固定される。また、チャイルドシートの上部はチャイルドシートの上部にその一端が固定されたトップテザーベルトの他端に設けられたトップテザーフックがシートフレームに設けられたテザーアンカに連結されることによりシートフレームに固定される。特許文献1には、このような構成の乗物用シートが開示されている。この乗物用シートにおいては、トップテザーベルトはシートバックフレームのアッパフレームの上部を通って、シートバックの着座面側から着座面の反対面側に掛け渡し状に配設される。したがって、乗物に前突等による大きな前方に向けての衝撃力が加えられた場合、アッパフレームにはトップテザーベルトを介して前下方に向かう強い力が印加される。この強い力に対抗してアッパフレームの変形を抑制するため、曲げ剛性の高いアッパフレームを採用する必要があった。
特開2003−48467号公報
上述の乗物用シートのシートバックフレームにおいては、曲げ剛性を高めようとすると断面係数を大きくするために、アッパフレームを構成するパイプの径を大きくしたりパイプの肉厚を大きくしたりする必要があり、乗物用シートの重量の増加を招きがちであった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、重量の増大を抑制してアッパフレームの曲げ剛性を高めたシートバックフレームを有する乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シートバックの骨格をなすシートバックフレームを有する乗物用シートであって、前記シートバックフレームは、シート幅方向において互いに対向配置されて上下方向に延びる2つのサイドフレームと、該サイドフレームの上部間を架橋するようにシート幅方向に延びるアッパフレームと、該アッパフレームの少なくとも一端部と前記サイドフレームの上部との間に配設された補強部材と、を有し、前記アッパフレームは、パイプ状であり、その横断面が強軸と該強軸に直交し前記強軸よりも断面二次モーメントが小さい弱軸とを有した形状をしており、前記アッパフレームは前記サイドフレームに対して前記強軸の方向を前記サイドフレームの上下方向に延びる中立軸線に対して略垂直に配置されて連結されており、前記補強部材は前記アッパフレームの上側又は下側において前記アッパフレームとの間で、前記アッパフレームの軸方向に直交する面で切った断面が閉じ断面を形成するように配設されていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗物用シートのシートバックフレームにおいてアッパフレームに印加される斜め前下方に向けての力に対する曲げ剛性を重量増加を抑止して高めることができる。この乗物用シートのアッパフレームに最も大きな曲げ荷重が加えられるのは、例えば、乗物前突時に乗物用シートに取付けられたチャイルドシートのトップテザーベルトから斜め前下方に向けての力が加えられる場合が挙げられる。このとき、斜め前下方に向けての力のサイドフレームの中立軸線に垂直な方向の分力に対してはアッパフレームの強軸をサイドフレームの中立軸線に垂直な方向の分力の向きに一致させて配置することで曲げ剛性を高めることができる。また、斜め前下方に向けての力のサイドフレームの中立軸線方向の分力に対しては少なくとも一方のサイドフレームとの間に連結されたアッパフレームとの間でアッパフレームの軸方向に直交する面で切った断面が閉じ断面を形成する補強部材を配置することで曲げ剛性を高めることができる。この両者が相俟って、アッパフレームを構成するパイプの断面外形を大きくしたりパイプの肉厚を大きくしたりすることなく、重量増加を抑止して斜め前下方に向けての曲げ剛性を高めることができる。また、補強部材はアッパフレームの上側又は下側においてアッパフレームとの間で前後方向の断面が閉じ断面を形成するように配設されるので前後方向の長さがアッパフレームの強軸方向の長さとほぼ同一となりシートバックの肉厚増加を抑制できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記アッパフレームが前記強軸の方向に垂直な着座面側面と、該着座面側面に対向する着座面反対側面と、を有し、前記補強部材が前記着座面側面及び前記着座面反対側面に連結されていることを特徴とする。
第2発明によれば、補強部材が着座面側面と着座面反対側面とに十分な接合面積を確保して連結されるので補強部材による補強効果が有効に発揮される。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記アッパフレームの横断面が矩形状であることを特徴とする。
第3発明によれば、アッパフレームの形状が簡潔なのでアッパフレームの製造が容易である。
本発明の第4発明は、上記第2発明又は上記第3発明において、前記補強部材は、前記アッパフレームの軸方向に直交する面で切った断面が略U字状に形成され、前記補強部材の対向する2つの縦壁面部の内側が、それぞれ、前記アッパフレームの前記着座面側面と前記着座面反対側面に連結されていることを特徴とする。
第4発明によれば、補強部材の形状が簡潔なので補強部材の製造及びアッパフレーム及びサイドフレームへの取付が容易である。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記補強部材の前記縦壁面部のシート幅方向長さは、前記アッパフレームのシート幅方向長さの1/2より短く形成されるとともに、前記補強部材の前記縦壁面部の上下方向長さは、前記サイドフレームとの連結部側端部において最も長く他端部において最も短くなるように変化して形成されていることを特徴とする。
第5発明によれば、アッパフレームの略中央部にトップテザーベルトから斜め前下方に向けて加えられる力のサイドフレームの中立軸線方向の分力による曲げモーメントは、サイドフレームとの連結部側端部において最大となり他端部において最小となる。したがって、補強部材の縦壁面部の左右方向長さをアッパフレームの左右方向長さの1/2より短くするとともに、上下方向長さを曲げモーメントの大きさに対応させて変化させることで部位ごとに必要な曲げ剛性を確保しながら重量の増加を抑制することができる。
本発明の第6発明は、上記第1発明から上記第5発明のいずれかにおいて、前記補強部材は、前記アッパフレームの下側に配設されていることを特徴とする。
第6発明によれば、アッパフレームの上側に補強部材が突出しないのでシートバックフレームを内蔵するシートバックの外観意匠を簡潔で見栄えのよいものとすることができる。
本発明の一実施形態のシートバックフレームを備えたシートフレームを左側前方から見た斜視図である。二点鎖線によりシートパッドの外形線と取付けられたチャイルドシートとを示す。 図1のII−II矢視線断面図である。二点鎖線によりシートパッドの外形線と取付けられたチャイルドシートとを示す。 図1のIII部分を拡大して示す図である。 図3のIV−IV矢視線断面図である。 図3のV−V矢視線断面図である。 図3のVI−VI矢視線断面図である。 図3の部分を右側前方から見た斜視図である。
図1〜図7は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートのシートバックフレームに本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用リアシートのシートバックフレームを自動車に取付けたときの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
本実施形態のシートバックフレームを有する自動車用リアシート1は、着座部となるシートクッション10と、背凭れとなるシートバック20と、を備えている。自動車用リアシート1は、6:4分割タイプの自動車用リアシートの6側であり、左座席LSと中央座席CSとを有する。自動車用リアシート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図1に示すように、シートクッション10は、骨格を成すクッションフレーム11と、クッション材であるクッションパッド12と、表皮材であるクッションカバー13と、を備えている。シートバック20は、骨格を成すバックフレーム21と、クッション材であるバックパッド22と、表皮材であるバックカバー23と、を備えている。バックフレーム21が、特許請求の範囲の「シートバックフレーム」に相当する。
図1に示すように、クッションフレーム11は、前後方向に延びる左サイドフレーム14a、右サイドフレーム14b、中央サイドフレーム14cと、矩形断面のフロントパイプ15と、正方形断面のリアパイプ16と、を備える。左サイドフレーム14a、右サイドフレーム14b、中央サイドフレーム14cは、それぞれ、前端部がフロントパイプ15で連結され、後端部側がリアパイプ16で連結されて、上面視略矩形状に形成されている。フロントパイプ15は、矩形断面の短辺に対応する面がシートクッション10の着座面と略平行になるように配設されている。リアパイプ16は、正方形断面の一辺に対応する面がシートクッション10の着座面と略平行になるように配設されている。クッションフレーム11は、左サイドフレーム14aが自動車の外側であるドア側に配置されて、図示しないブラケットを介して自動車のフロアに取付けられている。左サイドフレーム14aの後端部近傍にはバックフレーム21を取付けるための左ロアアーム17aが連結されている。右サイドフレーム14bの後端部近傍にはバックフレーム21を取付けるための右ロアアーム17bが連結されている。中央サイドフレーム14cの後端部近傍にはバックフレーム21を取付けるための中央ロアアーム17cが連結されている。サイドフレームとロアアームとは、バックフレーム21から印加される曲げ力の大きさに対応して、強度が調整されている。すなわち、中央サイドフレーム14cと中央ロアアーム17c、左サイドフレーム14aと左ロアアーム17a、右サイドフレーム14bと右ロアアーム17bの順に曲げ強度が強くなるように設計されている。
図1に示すように、バックフレーム21は、上下方向に延びる左サイドフレーム24a、右サイドフレーム24b、中央サイドフレーム24cと、矩形断面のアッパパイプ25と、リブを設けた板状のロアパネル26と、を備える。左サイドフレーム24aは、水平断面が右方に開口する略U字状のプレス部品であり、右サイドフレーム24bは、水平断面が左方に開口する略U字状のプレス部品である。中央サイドフレーム24cは、水平断面が矩形状の閉じ断面として形成された部品である。曲げ強度は、中央サイドフレーム24c、左サイドフレーム24a、右サイドフレーム24bの順で高くなるように設定されている。これは、後述するバックフレーム21に取付けられたシートベルトのリトラクタ(不図示)から繰り出されたシートベルト(不図示)から印加される荷重に中央サイドフレーム24cが耐えるようにするためである。左サイドフレーム24a、右サイドフレーム24b、中央サイドフレーム24cは、それぞれ、上端部がアッパパイプ25で連結され、下端部側がロアパネル26で連結されて、前面視略矩形状に形成されている。右サイドフレーム24bと中央サイドフレーム24cが、それぞれ、特許請求の範囲の「サイドフレーム」に相当する。また、アッパパイプ25が、特許請求の範囲の「アッパフレーム」に相当する。
図1及び図2に示すように、左サイドフレーム24aの下端部は左リクライナ31を介して左ロアアーム17aの上端部側に取付けられている。中央サイドフレーム24cの下端部は中央リクライナ32を介して中央ロアアーム17cの上端部側に取付けられている。右サイドフレーム24bの下端部は回転軸33を介して右ロアアーム17bの上端部側に取付けられている。中央リクライナ32と左リクライナ31は、連動してアンロック状態又はロック状態に操作可能となっている。中央リクライナ32と左リクライナ31をアンロック状態とすることによりクッションフレーム11に対してバックフレーム21は前後方向に回転可能となり、ロック状態とすることにより回転が止められる。これによって、クッションフレーム11に対するバックフレーム21の傾き角度が調整可能とされている。中央リクライナ32は、左リクライナ31に比べてロック状態における回転トルクに対する強度が強いものとされている。これは、後述するバックフレーム21に取付けられたシートベルトのリトラクター(不図示)から繰り出されたシートベルト(不図示)から印加される荷重により中央サイドフレーム24cから加えられる回転トルクに耐えるためのものである。左サイドフレーム24a、中央サイドフレーム24c、右サイドフレーム24bの上下方向に延びる中立軸線Nは左右の側方から見てほぼ重なるように配設されている。
図1、図2、図4〜図6に示すように、アッパパイプ25は、その横断面が矩形状に形成されて矩形断面の長辺に対応する面がサイドフレームの上下方向に延びる中立軸線Nに対して略垂直となるように配設されている。アッパパイプ25の矩形断面は、長辺が延びる方向の強軸Xと、短辺が延びる方向である弱軸Yと、を有する。ここで、強軸Xと弱軸Yは断面の主軸であって、互いに直交し断面二次モーメントが強軸Xの方向の方が弱軸Yの方向より大きい。すなわち、アッパパイプ25の上面25a及び下面25bが強軸Xの方向と平行に配置され、アッパパイプ25の前面25c及び後面25dが弱軸Yの方向と平行に配置される。ロアパネル26は、左右方向に延びる前方への凸条部26aが剛性を高めるためのリブとして設けられたプレス部品で、左サイドフレーム24a、中央サイドフレーム24c、右サイドフレーム24bの下端部近傍の後側面に連結されている。ロアパネル26の左サイドフレーム24aと中央サイドフレーム24cの間の上部にはシートベルトのリトラクタ(不図示)を取付けるためのブラケット26bが連結されている。アッパパイプ25の中央サイドフレーム24cへの連結部の上面25aには、リトラクタから繰り出されたシートベルトをガイドして前方に導くベルトガイド25eが連結されている。シートベルトのリトラクタと反対側の端部は、中央座席CS(右サイドフレーム14b及び右サイドフレーム24bと、中央サイドフレーム14c及び中央サイドフレーム24cと、の間に形成される座席)に着座した乗員の胸部及び腰部に掛け回されてクッションフレーム11に固定される(不図示)。前面25cと後面25dが、それぞれ、特許請求の範囲の「着座面側面」と「着座面反対側面」に相当する。
図1及び図3〜図7に示すように、アッパパイプ25と中央サイドフレーム24cとの接合部にはアッパパイプ25の軸方向に直交する面で切った断面が上方に向けて開口した略U字状の補強部材40が連結されている。補強部材40は、プレス板金部品であって対向する2面である前縦壁面部41及び後縦壁面部42と、前縦壁面部41及び後縦壁面部42の下端部を連結する横壁面部43と、を有する。前縦壁面部41及び後縦壁面部42の左右方向長さは、右サイドフレーム24bと中央サイドフレーム24cとの間隔の1/2より若干小さく設定されている。前縦壁面部41及び後縦壁面部42の上下方向長さは、左端部で最も長くアッパパイプ25の前面25c及び後面25dの上下方向長さの2倍程度であり、右端部に接近するに連れて徐々に小さくなるように設定されている。そして、前縦壁面部41及び後縦壁面部42の右側端部には下方から切り欠かれた切り欠き部41aが設けられており、切り欠き部41aの右端部の長さはアッパパイプ25の前面25c及び後面25dの上下方向長さ程度とされている。前縦壁面部41の上部内側は、アッパパイプ25の前面25cに対して前面25cの下半分程度に重なるように配置されて溶接等により連結されている。後縦壁面部42の上部内側は、アッパパイプ25の後面25dに対して後面25dの下半分程度に重なるように配置されて溶接等により連結されている。前縦壁面部41、後縦壁面部42及び横壁面部43の左端部は中央サイドフレーム24cの右側面に当接して配置され、横壁面部43の左端部が溶接等により連結されている。前縦壁面部41及び後縦壁面部42の上下方向長さが徐変及び切り欠き部41aを設けることにより変えられているのは、後述するチャイルドシート50を取付けた状態で前突した場合にトップテザーベルト51からアッパパイプ25に印加される曲げトルクに効率よく対抗するためである。前縦壁面部41と後縦壁面部42が、特許請求の範囲の「縦壁面部」に相当する。
図1及び図2に示すように、中央座席にチャイルドシート50を取付けた場合、チャイルドシート50の下部は、チャイルドシート50の下部後方に配設されたアンカーフック52の後端部がクッションフレーム11に連結されることによって固定される。また、チャイルドシート50の上部はチャイルドシート50の上部にその一端が固定されたトップテザーベルト51の他端に設けられたトップテザーフック53がバックフレーム21に設けられたテザーアンカ(不図示)に連結されることにより固定される。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。図2に示すように、シートバック傾き角度を標準の起立状態にした中央座席CSにチャイルドシート50が取付けられた状態で自動車が前突すると、チャイルドシート50は着座者である子供とともに慣性力で前方に向けて強く押出される。このとき、トップテザーベルト51を介してアッパパイプ25の右サイドフレーム24bと中央サイドフレーム24cとの中央部には前下方向に向けて牽引力Fが印加される。牽引力Fは、アッパパイプ25の強軸Xの方向で前方に向かう強軸分力Fhと、アッパパイプ25の弱軸Yの方向で下方に向かう弱軸分力Fvと、に分けられる。強軸分力Fhは、弱軸分力Fvより大きく弱軸分力Fvのほぼ2倍程度となる。このとき、強軸分力Fhに対してはアッパパイプ25の強軸Xの方向の向きを一致させて配置することで曲げ剛性を高めて対抗することができる。また、弱軸分力Fvに対してはアッパパイプ25と中央サイドフレーム24cとの接合部に補強部材40を配置することで曲げ剛性を高めて対抗することができる。この両者が相俟って、アッパパイプ25の矩形断面の外形を大きくしたりパイプの肉厚を大きくしたりすることなく、重量増加を抑止して牽引力Fに対して曲げ剛性を高めて対抗することができる。
また、補強部材40の前縦壁面部41と後縦壁面部42とは、それぞれ、アッパパイプ25の前面25cと後面25dに対して面状に当接した状態で連結されているので十分な接合面積が確保され補強部材40による補強効果が有効に発揮される。また、アッパパイプ25の断面形状は矩形状なのでアッパパイプ25の製造が容易である。また、補強部材40の前縦壁面部41及び後縦壁面部42の左右方向長さは、右サイドフレーム24bと中央サイドフレーム24cとの間隔の1/2より若干小さく設定されており、上下方向長さは曲げトルクの大きい左端部で長く曲げトルクの小さい右端部で短く設定されている。これによって、補強部材40の重量増加を抑止しながら効率よく弱軸分力Fvに対する曲げ剛性を高めることができる。さらに、補強部材40はアッパパイプ25の下側に配設されるので前後方向の長さがアッパパイプ25の上面25a及び下面25bとほぼ同一となりシートバック20の肉厚増加を抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、アッパパイプ25の断面形状を矩形状としたが、これに限らず、楕円状、多角形状等強軸と弱軸とを有する断面形状であればいずれも採用可能である。特に、多角形状の断面でサイドフレームの上下方向に延びる中立軸線Nに対して略垂直に対向する2面を有する形状が補強部材40の取付け上有利である。
2.上記実施形態においては、中央座席のアッパパイプ25と中央サイドフレーム24cとの間に補強部材40を連結した。しかし、これに限らず、左側座席のアッパパイプ25と中央サイドフレーム24c又は左サイドフレーム24aとの間に補強部材40を連結することもできる。さらに、6:4分割の自動車用リアシートに限らず通常の一人掛けタイプの自動車用リアシート又は自動車用フロントシート、複数人掛けの自動車用ベンチシートにも適用できる。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等の乗物に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用リアシート(乗物用シート)
20 シートバック
21 バックフレーム(シートバックフレーム)
24c 中央サイドフレーム(サイドフレーム)
24b 右サイドフレーム(サイドフレーム)
25 アッパパイプ(アッパフレーム)
25c 前面(着座面側面)
25d 後面(着座面反対側面)
40 補強部材
41 前縦壁面部(縦壁面部)
42 後縦壁面部(縦壁面部)
F 牽引力
Fh 強軸分力
Fv 弱軸分力
N 中立軸線
X 強軸
Y 弱軸

Claims (6)

  1. シートバックの骨格をなすシートバックフレームを有する乗物用シートであって、
    前記シートバックフレームは、シート幅方向において互いに対向配置されて上下方向に延びる2つのサイドフレームと、該サイドフレームの上部間を架橋するようにシート幅方向に延びるアッパフレームと、該アッパフレームの少なくとも一端部と前記サイドフレームの上部との間に配設された補強部材と、を有し、
    前記アッパフレームは、パイプ状であり、その横断面が強軸と該強軸に直交し前記強軸よりも断面二次モーメントが小さい弱軸とを有した形状をしており、
    前記アッパフレームは前記サイドフレームに対して前記強軸の方向を前記サイドフレームの上下方向に延びる中立軸線に対して略垂直に配置されて連結されており、
    前記補強部材は前記アッパフレームの上側又は下側において前記アッパフレームとの間で、前記アッパフレームの軸方向に直交する面で切った断面が閉じ断面を形成するように配設されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記アッパフレームが前記強軸の方向に垂直な着座面側面と、該着座面側面に対向する着座面反対側面と、を有し、前記補強部材が前記着座面側面及び前記着座面反対側面に連結されている乗物用シート。
  3. 請求項2において、前記アッパフレームの横断面が矩形状である乗物用シート。
  4. 請求項2又は請求項3において、前記補強部材は、前記アッパフレームの軸方向に直交する面で切った断面が略U字状に形成され、前記補強部材の対向する2つの縦壁面部の内側が、それぞれ、前記アッパフレームの前記着座面側面と前記着座面反対側面に連結されている乗物用シート。
  5. 請求項4において、前記補強部材の前記縦壁面部のシート幅方向長さは、前記アッパフレームのシート幅方向長さの1/2より短く形成されるとともに、前記補強部材の前記縦壁面部の上下方向長さは、前記サイドフレームとの連結部側端部において最も長く他端部において最も短くなるように変化して形成されている乗物用シート。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記補強部材は、前記アッパフレームの下側に配設されている乗物用シート。
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