JP7306066B2 - 介助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、腰掛式の大便器の近傍に設置されて大便器の使用者の介助に用いられる介助装置に関する。
近年、高齢化や高齢者施設での人手不足に対応していくため、トイレ内における高齢者等の被介助者に対する介助機器の拡充が求められている。このような介助機器に関し、従来、腰掛式の大便器である洋風便器の近傍に設置される手摺装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この手摺装置は、例えば、車椅子と便器との間の移乗の補助や、便座着座時の座位保持の補助等のために使用される。
特許文献1には、水平回動可能に設けられた手摺本体部を有する水平回動型の手摺装置が開示されており、この手摺装置は、手摺本体部の回動範囲を制限する手段や手摺本体部の回動をロックする手段等を有する。そして、特許文献1に開示されているような従来の手摺装置は、トイレ内において洋風便器の側方に位置する壁に支持された状態で設けられている。
壁に支持される手摺装置においては、被介助者(使用者)の体重等の比較的大きな荷重が手摺本体部に作用することから、手摺装置を支持する壁において相当程度の支持強度を確保する必要がある。このため、手摺装置の設置に際しては、既存の壁に対して壁の強度を確保するための補強構造を組み込む必要があり、また、既存の壁の構造によっては例えば壁等の建築物側の構造を一旦壊す必要がある。このようなことから、従来の手摺装置の設置においては、施工が大変であり、設置に時間がかかるという問題がある。
このような問題に対しては、手摺本体部を所定の支持部をなす支持構造物である躯体に支持させるとともに、その躯体を床面に固定し、手摺本体部に作用する荷重を床面で受ける構成が有効であると考えられる。このことは、床は、壁に比して、一般的に例えばコンクリート等の比較的堅固な構造であることが多いことに基づく。このように床面で荷重を受ける構成に関しては、特許文献1に、床面に立設された支柱に手摺本体部を回動可能に支持した構成が開示されている。
また、トイレ内に設置される介助機器に関し、床面で荷重を受ける構成が、特許文献2に開示されている。特許文献2には、介助機器の一種である介護台が開示されており、この介護台は、床に固定されたベースおよびベース上に立設された支柱を躯体とし、この躯体を構成する支柱に、介護台の台本体部である移乗部を支持させている。
特開2018-102536号公報 特開2001-366号公報
上述したように床面で荷重を受ける構成の手摺装置は、車椅子と便器との間の移乗や便座着座時の座位保持を行うために、便器に対してある程度近い位置に設置される必要がある一方で、手摺本体部を支持する躯体が被介助者の移乗等の妨げにならないように、躯体と便器との間に被介助者の移乗等のためのスペースを確保する必要がある。このように便器との位置関係が考慮されて設置される手摺装置においては、例えば特許文献2に開示されているように、荷重が作用する部分を支持する躯体をトイレの壁面に沿わせるように配置することが考えられる。
しかしながら、手摺装置において、荷重が作用する部分である手摺本体部を支持する躯体をトイレの壁面に沿わせるように配置する場合、次のような問題がある。床面に固定された躯体に手摺本体部を支持した構成においては、手摺本体部に被介助者の体重等の荷重が作用することで、躯体に撓みが生じる。躯体が撓むことにより、躯体と壁面との間に隙間が生じたり、躯体と壁面との間の隙間が大きくなったりする。この躯体と壁面との間の隙間に、被介助者や介助者の衣服等が挟まれるおそれがある。また、躯体と壁面との間の隙間は、水や埃を入り込ませることで、トイレ内の空間を不衛生な環境とする原因となり得る。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、設置のための施工を容易とすることができるとともに、手摺本体部に作用する荷重によって、手摺本体部を支持する支持部が撓むことによる支持部と壁との間の隙間の発生を防止することができる介助装置を提供することを目的とする。
本発明に係る介助装置は、腰掛式の大便器の近傍に設置されて前記大便器の使用者の介助に用いられる介助装置であって、使用者がつかまる手摺本体部と、前記手摺本体部を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記大便器を設置した部屋の壁面に沿うように配置され、前記部屋の床に固定される支持フレームと、前記支持フレームを覆うカバーと、を有し、前記支持部には、前記手摺本体部に作用する荷重によって前記支持フレームが撓むことで前記壁面と前記カバーとの間に隙間が生じることを防止する隙間発生防止手段が設けられているものである。
このような構成の介助装置によれば、設置のための施工を容易とすることができるとともに、手摺本体部に作用する荷重によって、手摺本体部を支持する支持部が撓むことによる支持部と壁との間の隙間の発生を防止することができる。
本発明に係る介助装置の他の態様は、前記介助装置において、前記カバーは、前記支持フレームに固定されており、前記隙間発生防止手段は、前記部屋の壁に設けられ、前記カバーの前記壁側の縁部に係合するとともに、前記支持フレームの撓みにともなう前記カバーの移動を許容する係合部材を有するものである。
このような構成の介助装置によれば、カバーと壁面との間の隙間の発生を防止することができつつ、介助装置の設置作業における施工性を向上することができる。
本発明に係る介助装置の他の態様は、前記介助装置において、前記係合部材は、前記カバーの前記壁側の縁部に沿って伸延した凹状の溝部を有し、前記溝部内に、前記カバーの前記壁側の縁部を収容するように構成されているものである。
このような構成の介助装置によれば、単純な構成により、隙間発生防止手段を実現することができ、カバーと壁面との間に隙間が発生することを防止することができる。
本発明に係る介助装置の他の態様は、前記介助装置において、隙間発生防止手段は、前記カバーを、前記部屋の壁に固定する固定部を有するものである。
このような構成の介助装置によれば、支持フレームが撓んだ場合においても、カバーが壁に固定された状態が保持される。これにより、カバーと壁面との間に隙間が発生することを防止ないし抑制することができる。
本発明に係る介助装置の他の態様は、前記介助装置において、前記支持フレームと前記カバーとの間には、少なくとも支持フレームが撓む方向について隙間が設けられているものである。
このような構成の介助装置によれば、支持フレームが撓んでも、支持フレームがカバーに内側から接触することを抑制することができるので、壁に対するカバーの固定状態が保持され、カバーと壁面との間の隙間の発生を効果的に防止することができる。
本発明に係る介助装置の他の態様は、前記介助装置において、前記カバーは、前記手摺本体部を貫通させる開口部を有し、前記手摺本体部と前記開口部の開口縁端との間には、隙間が設けられているものである。
このような構成の介助装置によれば、支持フレームの撓みにともなって移動する手摺本体部が開口部においてカバーに接触することを抑制することができるので、壁に対するカバーの固定状態が保持され、カバーと壁面との間の隙間の発生を効果的に防止することができる。
本発明に係る介助装置の他の態様は、前記介助装置において、前記隙間発生防止手段は、前記カバーと前記部屋の壁との間に設けられ、弾性変形により、前記支持フレームの撓みにともなう前記カバーの移動に追従し、前記壁と前記カバーとの間を塞ぐ弾性部材により構成されているものである。
このような構成の介助装置によれば、支持フレームが撓んだ場合、支持フレームとともにカバーが移動しても、弾性部材の弾性変形によって、カバーと壁との間の隙間が覆われた状態が保持されるので、カバーと壁面との間に隙間が発生することを防止ないし抑制することができる。
本発明によれば、設置のための施工を容易とすることができるとともに、手摺本体部に作用する荷重によって、手摺本体部を支持する支持部が撓むことによる支持部と壁との間の隙間の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る手摺装置が設置されたトイレ内を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置が設置されたトイレ内を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置が設置されたトイレ内を模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の後方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の右側面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の背面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の支持部側の底面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の手摺本体部および支持フレームとカバーとの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る手摺本体部の前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る手摺本体部の一部分解前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る支持フレームの前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る支持フレームの正面図である。 本発明の一実施形態に係る支持フレームの右側面図である。 本発明の一実施形態に係る支持フレームの平面図である。 図15におけるA-A位置の断面斜視図である。 図6におけるB-B断面図である。 図15におけるC-C位置の部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るカバーの前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカバーの後方斜視図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の使用態様の一例についての説明図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の横フレーム部の構成を示す側面断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の横フレーム部の構成を示す側面断面斜視図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の縦フレーム部の構成を示す平面断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の縦フレーム部の構成を示す平面断面斜視図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の動作説明図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の変形例の構成を示す側面断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第1実施形態に係る係合フレーム部材の変形例の構成を示す平面断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第2実施形態の構成例を示す平面一部断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第2実施形態の構成例を示す側面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第3実施形態の構成例を示す側面断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第3実施形態の構成例を示す平面一部断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第3実施形態の変形例を示す側面断面図である。 本発明に係る隙間発生防止手段の第3実施形態の変形例を示す平面一部断面図である。 本発明の一実施形態に係る手摺装置の別実施形態を示す前方斜視図である。
本発明は、腰掛式の大便器の近傍に設置される介助装置において、使用者(被介助者)がつかまる手摺本体部を支持する支持部を、壁面に沿うように配置されて床面に固定される支持フレームと、支持フレームを覆うカバーとを有する構成とするとともに、カバーと壁面との間に隙間が発生することを防止する手段を備えたものである。これにより、本発明は、設置のための施工を容易とするとともに、手摺本体部に作用する荷重によって支持部が撓むことによる壁との間の隙間の発生を防止することで、高い安全性を得ながら、衛生的な環境を実現しようとするものである。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1から図3に示すように、本実施形態に係る介助装置としての手摺装置1は、腰掛式の大便器である洋風便器2の近傍に設置されて洋風便器2の使用者(被介助者)の介助に用いられるトイレ用の手摺装置である。手摺装置1は、例えば、車椅子と洋風便器2との間における被介助者の移乗の補助や、被介助者の洋風便器2の便座着座時における座位保持の補助等のために使用される。
図1から図3に示すように、洋風便器2は、トイレ(トイレットルーム)3内において、水平状の床面4aをなす床4上に設置されている。トイレ3は、床4上においてトイレ空間を形成する鉛直状の後壁5および側壁6を有する。洋風便器2は、トイレ3内において、後壁5の近傍の(直前方の)位置に、前後方向をトイレ空間の前後方向(図2において左右方向)に沿わせるように設置されている。洋風便器2は、ボウル部を有する便器本体2aと、所定の部位に回動可能に支持された便座2bおよび便蓋2cとを有する水洗大便器である。
手摺装置1は、洋風便器2の前方の位置にて、側壁6の鉛直状の壁面6aに沿うように設置されている。本実施形態では、手摺装置1は、洋風便器2の左方(図2において上方)に位置する側壁6に対して設けられている。なお、トイレ3内における左右方向は、洋風便器2に着座した状態の使用者の左右方向に対応する。
以下、手摺装置1について説明する。なお、手摺装置1においては、トイレ3内における上下方向(鉛直方向)を上下方向とし、洋風便器2の前後方向に対応する方向(図2における左右方向)を左右方向とし、平面視で左右方向に直交する方向(図2における上下方向)を前後方向とする。
手摺装置1は、使用者がつかまる手摺本体部11と、手摺本体部11を支持する支持部12とを備える。手摺本体部11は、水平状に延びたアーム状の部分をなし、使用者を支持したり使用者によって把持されたりする部分となる。支持部12は、床4上に立設されたポスト状の部分であり、洋風便器2の前方の位置において、手摺本体部11を所定の高さ位置に支持する。本実施形態では、支持部12は、洋風便器2の上面よりも高い位置に手摺本体部11を支持している。
手摺装置1において、支持部12は、洋風便器2を設置した部屋であるトイレ3の壁面に沿うように配置されている。本実施形態では、支持部12は、その背面側(後面側)をトイレ3の側壁6の壁面6aに近接させた状態で設けられている。
支持部12は、トイレ3の床4に固定される支持フレーム13と、支持フレーム13を覆うカバー14とを有する(図11参照)。支持フレーム13は、手摺装置1において手摺本体部11を支持する躯体をなす支持構造部であり、トイレ3の壁面6aに沿うように配置されている。カバー14は、支持フレーム13に支持された手摺本体部11を突出させるとともに、支持フレーム13の背面側および底面側(下面側)を除いた部分の略全体を覆っている。
以下、手摺装置1の各部について詳細に説明する。なお、以下の説明では、図1から図9に示すように、手摺装置1が平面視で手摺本体部11を壁面6aに対して垂直方向に沿わせた状態を基準状態として説明する。
[手摺本体部の構成例]
手摺本体部11について説明する。手摺本体部11は、水平状に延びたアーム状の部分である支持アーム部21と、支持アーム部21を回動可能に支持する回動支持部22とを有する。支持アーム部21は、支持部12に対して水平方向に回動可能に設けられた部分である。回動支持部22は、上下方向に沿う所定の回動軸30を中心に所定の回動範囲で支持アーム部21を水平方向に回動可能に支持する(図2参照)。
支持アーム部21は、アーム本体部23と、ボード部24とを有する。アーム本体部23は、略四角柱状に沿う外形を有する部分であって水平方向に延伸したアーム部25と、アーム部25の一端側に設けられ略円筒状の外形を有する部分である基端支持部26とを有する。アーム部25は、略四角柱状に沿う外形における4つの側面を上下左右に向けている。基端支持部26は、アーム部25と一体的に構成された部分であり、回動支持部22により支持される部分となる。アーム本体部23は、アーム部25および基端支持部26の各部の外形をなすカバー部としてアームカバー部27および基部カバー部28を有する。
ボード部24は、平面視で細長い略半月状の形状を有する板状の部分であり、アーム部25の上側に設けられている。ボード部24は、その平面視形状において、略半月形状の外側の湾曲側を、トイレ3における前側となる右側に向けている。ボード部24は、アーム部25よりも幅広の部分であり、アーム部25に対して左右両側および前側に張り出すように設けられている。ボード部24は、後側については、基端支持部26よりも前側の位置までの範囲で設けられており、アーム部25は、その基端側の部分の上面部25aを露出させている。基準状態の手摺装置1において、ボード部24は、トイレ3内で洋風便器2に対して略左右対称となるように設けられている(図2参照)。
ボード部24は、その表面をなす大部分を樹脂製の部材により構成している。ボード部24は、使用者を支持する支持面をなす部分であって、使用者によって把持される部分となる。このため、ボード部24の周縁部は丸め形状となっている。また、洋風便器2に着座した使用者にとって手前側となるボード部24の左側の縁部は、平面視でなだらかに湾曲した凹形状をなしている。手摺本体部11は、ボード部24を除き、全体として略左右対称に構成されている。
回動支持部22は、上下方向に所定の間隔を隔てた水平状の板状の部分である一対の支持面部29(29A,29B)を有する(図13参照)。支持面部29は、平面視で前側を湾曲側とした略半円形状ないし略半楕円形状を有する。回動支持部22は、上下の支持面部29間に基端支持部26を介装した状態で、回動軸30により、支持アーム部21を水平方向に回動可能に支持する。回動軸30は、上下方向を軸方向とし、回動支持部22の中央部の位置にて、上下の支持面部29を貫通するように設けられている。
支持アーム部21は、上下の支持面部29間に架設支持された回動軸30により、回動支持部22に対して回動可能に支持されている。手摺本体部11は、支持アーム部21の回動動作について、回動のロックおよびその解除を行うためのロック機構を有する。
ロック機構は、アーム本体部23のアーム部25においてボード部24の後側の部分の上側に設けられた操作部40の操作により動作する。ロック機構は、回動支持部22に対する回動部分となる支持アーム部21側に設けられた係合移動体と、回動支持部22側に設けられ係合移動体の係合を受ける被係合部とを有する。係合移動体は、コイルバネ等の弾性部材の付勢力により、被係合部側である後方に向けて付勢されている。被係合部は、係合移動体の係合を受ける被係合部分を、支持アーム部21の回動方向について所定の間隔をあけて複数箇所に配設している。
操作部40は、ロック機構を構成する係合移動体を前後方向に移動させるための部分であり、係合移動体と一体的に前後方向に移動するように構成されている。操作部40は、係合移動体から上方に向けて垂直状に延設されその大部分をアーム部25の上面部25aから上方に突出させた操作軸と、操作軸を覆う操作移動体52とを有する。
操作移動体52は、操作軸の上面部25aからの突出部分を覆う軸被覆部52aと、平面視で矩形状に形成された板状のスライド板部52bとを有する。操作移動体52は、軸被覆部52aに対して下方から操作軸を挿入させた状態で、操作軸に固定されている。
軸被覆部52aは、略四角柱状の外形を有し、操作軸を内挿させてスライド板部52bから上方に向けて突出し、操作部40の把持部40aを構成している。スライド板部52bは、アーム部25の上面部25aの左右幅の範囲内で上面部25aを上側から覆うように設けられており、操作部40の操作にともない、上面部25a上をスライドする態様で前後方向に移動する。スライド板部52bにおける軸被覆部52aの前側には、操作部40の操作方向を示す矢印表示52cが表されている。
以上のような構成においては、操作移動体52および操作軸、ならびにロック機構を構成する係合移動体を含む構成が、把持部40aの前後方向の移動操作によって一体的に前後方向に移動する部分となる。この一体的な移動部分は、係合移動体を付勢する弾性部材により後向きの付勢力を受けている。
以上のように構成された操作部40による手摺本体部11の操作について説明する。操作部40を操作していない状態においては、ロック機構の弾性部材の付勢力によって係合移動体が被係合部に係合し、支持アーム部21の回動がロックされた状態となる。一方、弾性部材の付勢力に抗して操作部40の把持部40aを前方に移動操作することで(図7、矢印A1参照)、係合移動体と被係合部の係合が解除され、支持アーム部21の回動のロックが解除された状態となる。これにより、支持アーム部21が回動可能な状態となる。
支持アーム部21を適宜回動させた後、把持部40aを操作状態から解放することで、弾性部材の付勢力によって把持部40aとともに係合移動体が後方に移動し(図7、矢印A2参照)、係合移動体が被係合部に係合し、自動的にロック状態となる。このように、手摺本体部11は、係合移動体を係合させる被係合部における複数の被係合部分の配設態様に応じて、段階的に複数箇所で支持アーム部21の回動をロックするように構成されている。
また、支持アーム部21の回動動作については、回動支持部22に設けられた係止部分等のストッパによって回動範囲が制限されている。支持アーム部21の回動範囲は、例えば、基準状態での位置から右側に所定の角度θ1(<90°)回動した位置までの範囲に制限される(図2参照)。角度θ1は、例えば70~80°程度の大きさである。
以上のような支持アーム部21の回動範囲は、図1等に示すように手摺装置1が洋風便器2の左方の側壁6に対して設けられる場合の仕様である。手摺装置1が洋風便器2の右方の側壁に対して設けられる場合、支持アーム部21の回動範囲は、左方の側壁6に対して設けられる場合と左右対称的に設定される。
また、回動支持部22は、上下の支持面部29を前方に突出させた背面板部57を有する。背面板部57は、前後方向を板厚方向とする鉛直状の略矩形板状の部分であり、上下の支持面部29を支持している。背面板部57は、左右方向については支持面部29の左右方向の寸法と略同じ寸法を有する。背面板部57は、上下方向については、上側の支持面部29Aよりも上側に延出した上側延出部57aと、下側の支持面部29Bよりも下側に延出した下側延出部57bとを有する。
このような背面板部57に対し、上下の支持面部29は、それぞれ支持面部29に対して上下外側に屈曲形成された固定面部29Xを介して固定支持されている。支持面部29および固定面部29Xは、側面視で略「L」字状をなす屈曲板状の部材により形成されており、固定面部29Xが背面板部57の前面57cに溶接等によって固定されることで、支持面部29が設けられている。
背面板部57の上側延出部57aおよび下側延出部57bにおいては、左右両側に2箇所ずつ、手摺本体部11を支持フレーム13に固定するための固定部を構成する被螺挿部58が設けられている。被螺挿部58は、背面板部57の後方から螺挿されるボルト等の締結具の螺挿を受けるナット状の部分である。
また、回動支持部22においては、上下の化粧カバー59(59A,59B)が設けられている。化粧カバー59は、主に支持面部29を被覆する横カバー部59aと、主に背面板部57の上側延出部57aまたは下側延出部57bを被覆する縦カバー部59bとを有する。化粧カバー59は、平面視で支持面部29の外形に沿って略半楕円形状を有するとともに、側面視で略「L」字状をなすように構成されている。
上側の化粧カバー59Aは、横カバー部59aによって上側の支持面部29Aを上側かつ側方側から覆うとともに、縦カバー部59bによって背面板部57の上側延出部57aを前側、上側および左右の側方側から覆っている。下側の化粧カバー59Bは、横カバー部59aによって下側の支持面部29Bを下側かつ側方側から覆うとともに、縦カバー部59bによって背面板部57の下側延出部57bを前側、下側および左右の側方側から覆っている。化粧カバー59は、樹脂製の部材であり、内周面に形成された係合部59c(図13参照)等によって回動支持部22の本体側に固定されている。
[支持部の構成例]
支持部12について説明する。支持部12は、手摺本体部11を支持する支持フレーム13と、これを被覆するカバー14とを有する(図11参照)。支持部12は、全体として、平面視で左右対称な略五角形状を有する角柱状(五角柱状)の外形をなすように構成されている。支持部12の平面視形状である略五角形状は、平面視において、主に、左右方向に沿う背面側の辺部、前後方向に沿う左右両側の辺部、および前後方向に対して略45°傾斜した辺部であって前側の角部をなす左右の傾斜辺部によって形成されている。支持部12の五角柱状の外形は、カバー14が沿う形状となっている。
(支持フレームの構成例)
支持フレーム13の構成について説明する。支持フレーム13は、支持部12の平面視形状に沿う略五角形状の平板状の部分であるベース板部60を有する。ベース板部60は、略五角形状をなす辺部として、左右方向に沿う背面側の後辺部60aと、前後方向に沿う左右両側の左側辺部60bおよび右側辺部60cと、前後方向に対して略45°傾斜した辺部であって前側の鋭角状の角部(頂部)をなす左傾斜辺部60dおよび右傾斜辺部60eとを有する(図10参照)。ベース板部60の前側の角部は、平面視で湾曲線に沿う丸め形状を有する。ベース板部60の後側において、左側辺部60bと後辺部60a、右側辺部60cと後辺部60a、それぞれの辺部同士により直角状の角部が形成されている。ベース板部60は、支持部12の底面部を形成している。
図14から図16に示すように、ベース板部60上には、前側支柱61、および左右の後側支柱62,63の3本の支柱が立設されている。これらの支柱は、いずれも正方形状の横断面形状をなす四角柱形状を有し、角形鋼管が溶接等によってベース板部60に固定されること等によって設けられている。
前側支柱61は、ベース板部60上において、左傾斜辺部60dと右傾斜辺部60eとによる前側の角部に位置しており、同角部の形状に対応して、横断面(平面断面)形状である正方形状における対角線を前後方向および左右方向に沿わせるように設けられている。左側の後側支柱62は、ベース板部60上において、後辺部60aと左側辺部60bとによる角部に位置しており、同角部の形状に対応して、横断面形状である正方形状における各辺部を前後方向および左右方向に沿わせるように設けられている。右側の後側支柱63は、ベース板部60上において、後辺部60aと右側辺部60cとによる角部に位置しており、左側の後側支柱62と左右対称に設けられている。
左右の後側支柱62,63は、支持フレーム13の高さ方向の略全体にわたる高さを有する。これに対し、前側支柱61は、左右の後側支柱62,63よりも低い高さを有する。本実施形態では、前側支柱61の高さは、後側支柱62,63の高さの略2/3となっている。
支持フレーム13において、前側支柱61よりも上側には、平面視で重なるように互いに略同じ形状・寸法を有する中間面部65および天面部66が互いに平行に設けられている。中間面部65および天面部66は、それぞれ二等辺三角形状を有する板状の部分であり、頂点側を前側、底辺側を後側として水平状に設けられている。また、中間面部65および天面部66は、ベース板部60の前側の部分と略同じ形状・寸法を有し、平面視でベース板部60に重なるように設けられている。
中間面部65は、前側支柱61の上端面(上側の開口端面)およびこれと面一状をなす左右の横支持フレーム部67,67の上面に下側から支持された状態で設けられている。横支持フレーム部67は、矩形状の横断面形状をなす角形鋼管等の四角柱形状の部材により構成されている。左右の横支持フレーム部67,67は、前側支柱61の上端部の高さ位置において、前側支柱61と左右の後側支柱62,63それぞれとの間に、水平状かつ中間面部65の傾斜辺部に沿って傾斜状に、中間面部65の外形の範囲内に設けられている。
左側の横支持フレーム部67は、前側支柱61の左後側の傾斜面部61aと、左側の後側支柱62の前面部62aとの間に架設されており、右側の横支持フレーム部67は、前側支柱61の右後側の傾斜面部61bと、右側の後側支柱63の前面部63aとの間に架設されている。横支持フレーム部67,67は、前側支柱61、左右の後側支柱62,63、および中間面部65それぞれに対して溶接等によって固定されている。
中間面部65および天面部66は、後側の辺部の左右端部を、左右の後側支柱62,63の前面に沿わせるとともに、左右の後側支柱62,63の左右外側の側面部間の範囲内に位置させるように設けられている。天面部66は、中間面部65の上方において前方に庇状に突出している。
中間面部65および天面部66の後縁部間には、前後方向を板厚方向とする鉛直板状の支持背面部68が設けられている。支持背面部68は、左右方向については中間面部65および天面部66と略同じ範囲で設けられている。また、支持背面部68の左右両端の前側には、鉛直板状の傾斜側面部69が設けられている。傾斜側面部69は、支持背面部68と同様の高さ範囲で中間面部65と天面部66との間に設けられている。傾斜側面部69は、支持背面部68の左右両端の位置から、中間面部65および天面部66の斜辺部に沿って、同斜辺部の略中央部までの範囲で設けられている。
以上のような構成によれば、中間面部65と、天面部66と、左右の傾斜側面部69とにより、正面視で縦長の長方形状の開口をなす空間部が形成されている。この空間部は、手摺本体部11の回動支持部22の後部が収納される部分となる。なお、傾斜側面部69の前側の下端部には、傾斜側面部69の前側の端面から中間面部65の上面にかけて前下がりの傾斜面をなす三角形状の突出部69aが設けられている。
本実施形態では、中間面部65、天面部66、支持背面部68、および左右の傾斜側面部69は、1枚の鋼板を屈曲成形することによって形成されている。すなわち、支持背面部68と中間面部65および天面部66のそれぞれとは、直角状の角部(屈曲部)を形成している(図18、図24参照)。また、支持背面部68と左右の傾斜側面部69のそれぞれとは、鋭角状の(略45°の)角部(屈曲部)を形成している(図19参照)。ただし、中間面部65、天面部66、支持背面部68、および左右の傾斜側面部69は、各部をなす別体の部材同士を溶接やボルト固定等によって互いに固体した構造であってもよい。
中間面部65、天面部66、支持背面部68、および左右の傾斜側面部69をなす一体の屈曲板状部材は、左右の後側支柱62,63に対して、ボルト71によって4箇所で固定されている。ボルト71は、左右の後側支柱62,63を後側から貫通して支持背面部68に螺挿されている。ボルト71による固定部は、支持背面部68の四隅に対応する部分に設けられている。
また、支持背面部68の後側には、上下2本の横フレーム部72,72が設けられている。横フレーム部72は、矩形状の横断面形状をなす角形鋼管等の四角柱形状の部材により構成されている。上下の横フレーム部72,72は、それぞれ支持背面部68の上下端部に対応する高さ位置において、左右の後側支柱62,63間に架設されている。横フレーム部72は、左右の後側支柱62,63に対して溶接等によって固定されている。
また、左右の横支持フレーム部67,67の下方には、傾斜フレーム部73,73が設けられている。傾斜フレーム部73は、矩形状の横断面形状をなす角形鋼管等の四角柱形状の部材により構成されている。左右の傾斜フレーム部73,73は、前側支柱61と左右の後側支柱62,63それぞれとの間に、前側支柱61の上下中央部から左右の後側支柱62,63の上端部にかけて正面視、側面視、および平面視で傾斜状をなすように設けられている。
左側の傾斜フレーム部73は、前側支柱61の左後側の傾斜面部61aと、左側の後側支柱62の前面部62aとの間に架設されており、右側の傾斜フレーム部73は、前側支柱61の右後側の傾斜面部61bと、右側の後側支柱63の前面部63aとの間に架設されている。傾斜フレーム部73,73は、前側支柱61および左右の後側支柱62,63それぞれに対して溶接等によって固定されている。
以上のような構成を備えた支持フレーム13は、ベース板部60を貫通するアンカーボルト75によって床4に固定されている。つまり、支持部12は、支持フレーム13がアンカーボルト75によって床4に固定されることで、床面4a上に設置されている。床4は、例えばコンクリート等の比較的堅固な構造を有し、支持部12の支持強度が確保される。アンカーボルト75は、ベース板部60との間に矩形状の座金76を介在させている。座金76は、ベース板部60に形成された矩形状の孔部60fを上側から塞ぐようにベース板部60上に載っている。
本実施形態では、アンカーボルト75による固定部は、前側支柱61の左右の斜め後方の位置と、左右の後側支柱62,63の左右内側の位置との計4箇所に設けられている。なお、アンカーボルト75の本数や配置等、床4に対する支持フレーム13の固定構造は、本実施形態に限定されるものではなく、支持フレーム13を床4に対して必要な支持強度で固定することができるものであればよい。
以上のような構成を備えた支持フレーム13に対し、手摺本体部11が支持されている。手摺本体部11は、回動支持部22の背面板部57を、支持フレーム13の支持背面部68に前側から合わせた状態で、固定ボルト77によって支持フレーム13に固定されている。固定ボルト77は、後側から横フレーム部72、支持背面部68、および背面板部57を貫通し、背面板部57の前側に設けられた被螺挿部58に螺挿されている。
本実施形態では、固定ボルト77による固定部は、上下の横フレーム部72の左右両側に2箇所ずつ、計4箇所に設けられている。なお、固定ボルト77の本数や配置等、支持フレーム13に対する手摺本体部11の固定構造は、本実施形態に限定されるものではなく、手摺本体部11を支持フレーム13に対して必要な支持強度で固定することができるものであればよい。
(カバーの構成例)
カバー14の構成について説明する。カバー14は、支持部12の五角柱状の外形に沿った形状をなす複数の面部を有するとともに、背面側および底面側を開放させている。カバー14は、その外形をなす複数の面部として、上面部81、左側面部82、右側面部83、左傾斜面部84、および右傾斜面部85を有する。
上面部81は、支持フレーム13のベース板部60と略同じ形状・寸法の外形を有する略五角形状の水平状の面部であり、平面視でベース板部60に重なるように設けられている。左側面部82および右側面部83は、それぞれ左右方向を板厚方向とする鉛直状の面部であり、平面視でベース板部60の左側辺部60bおよび右側辺部60cに沿うように設けられている。
左傾斜面部84および右傾斜面部85は、それぞれ平面視で前後方向に対して略45°傾斜した方向を板厚方向とする鉛直状の面部であり、平面視でベース板部60の左傾斜辺部60dおよび右傾斜辺部60eに沿うように設けられている。左傾斜面部84および右傾斜面部85は、ベース板部60の前側の角部の形状に沿うように、カバー14の前側において、平面断面視で前側と凸側とした半円状をなす湾曲面部87(図20参照)により、上下方向に沿う稜線部86を形成している。
カバー14においては、左右方向に沿う上面部81の後縁部と、上下方向に沿う左側面部82および右側面部83それぞれの後縁部とにより、縦長矩形状に沿う背面側の開口が形成されている。また、カバー14においては、前後方向に沿う左側面部82および右側面部83それぞれの下縁部と、傾斜状の左傾斜面部84および右傾斜面部85それぞれの下縁部とにより、五角形状に沿う底面側の開口が形成されている。
カバー14の下端縁は、支持フレーム13のベース板部60の外形に沿って後辺部60a以外の辺部を囲むように、ベース板部60の外側に位置している。つまり、カバー14は、その下端縁を、床面4aに接触ないし略接触させるように構成されている。
カバー14の床面4aに対する接地部となる下端縁部には、床面4aに対する不陸調整およびカバー14内に対する防水のため、ゴム等の弾性材料により形成されたパッキン88が設けられている。パッキン88は、細長い略「U」字状の横断面形状をなす凹溝状の部材であり、例えばU型ゴムパッキンである。パッキン88は、その溝内に、カバー14の略全体をなす本体部材の下端縁部を嵌入させた態様で、カバー14の本体部材に取り付けられている。カバー14の本体部材は、金属製あるいは樹脂製で、数ミリメートル程度の厚さを有する屈曲板状の部材である。
パッキン88は、カバー14の左側面部82、左傾斜面部84、右側面部83、および右傾斜面部85の各面部に対応した部分を有する連続した一体の部材である。ただし、パッキン88は、例えばカバー14の各面部の下端縁部に対して別体の部材で設けられてもよい。また、パッキン88は、カバー14の左傾斜面部84および右傾斜面部85の下端部において、カバー14の本体部材と、ベース板部60の左傾斜辺部60dおよび右傾斜辺部60eとの間を密閉している(図10参照)。なお、パッキン88とカバー14は、側壁6の下端に幅木が設けられている場合に幅木の寸法に応じて寸法が調整可能となるように構成されてもよい。
カバー14においては、左傾斜面部84および右傾斜面部85からなる前側の面部の上部に、手摺本体部11を貫通させる開口窓89が形成されている。開口窓89は、支持フレーム13に対する手摺本体部11の支持位置に対応した部位に形成されており、正面視で横長矩形状の開口を形成している。開口窓89は、上下方向については、上下の化粧カバー59の横カバー部59aが入る程度の寸法を有し、左右方向については、回動支持部22の左右方向の寸法と略同じ寸法を有する。
手摺本体部11は、回動支持部22の一部および支持アーム部21の略全体を、開口窓89からカバー14の外側に露出させている。回動支持部22については、上下の化粧カバー59の横カバー部59aの周縁部、および基部カバー部28の外周面部の大部分が、開口窓89からカバー14の外側に露出しており、これらの部分よりも後側かつ左右内側の部分は、カバー14内に位置している。
以上のような構成を備えたカバー14は、支持フレーム13に固定されている。支持フレーム13に対するカバー14の固定構造について説明する。カバー14は、上面部81ならびに左側面部82および右側面部83において、支持フレーム13に固定されている。
上面部81は、カバー固定ボルト91により、支持フレーム13の天面部66に固定されている。カバー固定ボルト91は、上面部81に形成された孔部81aを貫通するとともに、天面部66に形成されたネジ孔66a(図17参照)に螺挿されている。本実施形態では、カバー固定ボルト91による固定部は、上面部81の前側の頂部近傍の位置と、後側の左右両側の位置との計3箇所に設けられている。
左側面部82および右側面部83は、固定用金具であるアングル部材92を介して、それぞれ対応する後側支柱62,63に固定されている。左側の後側支柱62に対する左側面部82の固定構造と、右側の後側支柱63に対する右側面部83の固定構造とは左右対称であるため、主に右側の固定構造について説明し、対応する構成については同一の符号を付す。
アングル部材92は、所定の屈曲形状を有する幅狭の矩形板状の部材であり、上下方向を幅方向として設けられ、平面視で概略的に略「L」字状の形状をなす。アングル部材92は、図19に示すように、略「L」字状の平面視形状をなす部分として、長辺部92aおよび短辺部92bを有し、長辺部92aを後側支柱63の後面部63b(後側支柱62の後面部62b)の後側に位置させ、短辺部92bを後側支柱63の左右外側の側面部63c(後側支柱62の側面部62c)の左右外側に位置させている。詳細には次のとおりである。
図26および図27に示すように、長辺部92aは、平面視で略「Z」状をなす変形クランク状の屈曲形状を有する。長辺部92aは、略「Z」状の平面視形状をなす部分として、左右方向内側から順に、左右方向に沿う後側平面部92c、後側平面部92cの左右外側の端部から前側に傾斜状に形成された傾斜面部92d、および傾斜面部92dの前側の端部から左右方向に沿って左右方向外側に向かう前側平面部92eを有する。
短辺部92bは、平面視でクランク状の屈曲形状を有する。短辺部92bは、平面視でクランク状をなす部分として、後側から順に、前後方向に沿う後側縦面部92f、後側縦面部92fの前側の端部から左右外側に直角状に屈曲形成された横面部92g、および横面部92gの左右外側の端部から前側に直角状に屈曲形成された前側縦面部92hを有する。
長辺部92aの前側平面部92eと、短辺部92bの後側縦面部92fとにより、アングル部材92における略「L」字状における直角状の角部が形成されている。アングル部材92は、この直角状の角部を後側支柱63の後側かつ左右外側の角部の外側に沿わせ、ボルト93によって後側支柱63に固定されている。ボルト93は、前側平面部92eを貫通するとともに後側支柱63の後面部63bに形成されたネジ孔63dに螺挿されている。本実施形態では、後側支柱63に対するボルト93によるアングル部材92の固定部は、左右2箇所に設けられている。
そして、アングル部材92の前側縦面部92hに、カバー固定ボルト94により、カバー14の右側面部83が固定されている。カバー固定ボルト94は、カバー14の右側面部83に形成された孔部83aを貫通するとともに、前側縦面部92hに形成されたネジ孔92jに螺挿されている。なお、支持部12の左側においても同様に、左側の後側支柱62に対し、ボルト93によってアングル部材92が固定され、前側縦面部92hに対し、カバー固定ボルト94によってカバー14の左側面部82が固定されている。
以上のようにアングル部材92を介した支持フレーム13に対するカバー14の固定部は、左右の後側支柱62,63の上端部、上下中間部、および下部の3箇所ずつ、計6箇所に設けられている。ただし、アングル部材92を用いた固定部の配設位置や数は特に限定されるものではない。
また、アングル部材92は、トイレ3の側壁6に対する支持フレーム13の支持に用いられてもよい。具体的には、図26に示すように、アングル部材92の後側平面部92cが、壁固定ボルト95等により、側壁6に固定されている。壁固定ボルト95は、後側平面部92cに形成された孔部92kを貫通し、側壁6にねじ込まれている。壁固定ボルト95は、例えば、側壁6をなすボードに対するボードアンカーである。このように、支持フレーム13は、アングル部材92を介して壁固定ボルト95によって側壁6に対して6箇所で固定支持されている。また、アングル部材92は、緩衝材としても機能する。例えば、左右の後側支柱62,63が撓んだ場合において、アングル部材92は、平面視で略「Z」状をなす長辺部92aをバネとして機能させ、後側支柱62,63の撓みを吸収する。
また、支持フレーム13とカバー14との間において、前側支柱61とカバー14の稜線部86との間には、金具である当て部材96が設けられている。当て部材96は、平面視で所定の形状をなす矩形板状の部材であり、左右の中間部を前側に凸の湾曲面部96aとし、左右両側の端部を平面状の固定面部96bとしている。湾曲面部96aは、平面視で略90°の角度範囲の円弧状をなす曲面部であり、左右の固定面部96bに対してこれと直角状をなす段差面部96cを介して前側に膨出状に突出形成されている。
当て部材96は、図20に示すように、左右の固定面部96bを、それぞれ前側支柱61の左右の前側の傾斜面部61c,61dに前側から沿わせ、ボルト97によって固定されている。ボルト97は、固定面部96bに形成された孔部を貫通するとともに、傾斜面部61c,61dに形成されたネジ孔61eに螺挿されている。当て部材96は、平面視において、湾曲面部96aにより、左右の前側の傾斜面部61c,61dそれぞれの前側の略半分の範囲で前側支柱61を覆っている。
このように前側支柱61の前側に固定された当て部材96は、湾曲面部96aの前側面96dを、カバー14の稜線部86をなす湾曲面部87の内周面87aに接触させている。当て部材96は、前側支柱61の上端部、上下中間部、および下部の3箇所に設けられている。ただし、当て部材96の配設位置や数は特に限定されるものではない。
以上のような構成を備えた手摺装置1の使用態様の例について、図23を用いて説明する。図23Aおよび図23Bに示すように、手摺装置1は、車椅子100を使用する被介助者である使用者101が、車椅子100から洋風便器2に移乗するときに用いられる。
図23Aに示すように、使用者101が車椅子100から洋風便器2に移乗する際は、洋風便器2と手摺本体部11との間に車椅子100が進入するためのスペースを確保するため、手摺本体部11の支持アーム部21は、前側(側壁6側)寄りの回動位置に位置している。車椅子100に乗っている使用者101は、洋風便器2の前に車椅子100を寄せ、支持アーム部21のボード部24につかまる。使用者101は、ボード部24につかまりながら前傾姿勢となり、車椅子100から立ち上がる。
図23Bに示すように、車椅子100から立ち上がった使用者101、または介助者は、操作部40の把持部40aの操作によってロック機構のロックを解除することで、支持アーム部21を回動可能な状態とし、支持アーム部21の回動動作をともなって(矢印C1参照)、ボード部24を持ちながら後方に移動し、洋風便器2の便座2bに着座する。使用者101、または介助者が把持部40aから手を離すことで、支持アーム部21の回動動作はロック機構によって自動的にロックされる。車椅子100から洋風便器2への移乗において、使用者101は、介助者のサポートを適宜受けながら、立上り動作や座り動作、脱衣の動作等を行う。なお、洋風便器2から車椅子100への移乗は、車椅子100から洋風便器2への移乗と概ね逆の手順により、手摺装置1が用いられて行われる。
また、図23Cに示すように、手摺装置1は、便座着座時の座位保持の補助のために使用される。使用者101が洋風便器2に着座している状態において、手摺装置1は、支持アーム部21を壁面6aに対して垂直方向に沿わせた基準状態となり、使用者101の座位を保持する。すなわち、洋風便器2に着座している使用者101がボード部24を持つことで、使用者101の座位位置が保持される。ここで、使用者101は、ボード部24を持つことで前傾姿勢をとることができ、これによって使用者101の排便が促される。なお、手摺装置1は、車椅子の使用者に限らず、例えば歩行器の使用者や杖の使用者の場合にも適宜利用される。
以上のように、本実施形態の手摺装置1において、手摺本体部11は、使用者101の荷重が作用する部分となり、かかる部分を支持する支持部12を構成する支持フレーム13が、アンカーボルト75によって床4に固定されて床面4a上に設置されている。これにより、手摺装置1は、床4で荷重を受ける構成を備えている。また、手摺装置1は、車椅子100と洋風便器2との間の移乗や使用者101の便座着座時の座位保持を行うために、洋風便器2に対してある程度近い位置に設置される必要がある一方で、手摺本体部11を支持する支持部12が使用者101の移乗等の妨げにならないように、支持部12と洋風便器2との間に使用者101の移乗等のためのスペースを確保する必要がある。このため、手摺装置1は、支持部12をトイレ3の壁面6aに沿わせるように配置されている。
このように支持部12を壁面6aに沿わせるように配置した構成においては、手摺本体部11に使用者101の体重等の荷重が作用することで、支持フレーム13に撓みが生じる。支持フレーム13が撓むことにより、支持部12と壁面6aとの間に隙間が生じることになる。この隙間は、使用者101や介助者の衣服等を挟んだり、カバー14内に水や埃を入り込ませたりする原因となり得る。
そこで、本実施形態の手摺装置1において、支持部12には、手摺本体部11に作用する荷重によって支持フレーム13が撓むことで壁面6aとカバー14との間に隙間が生じることを防止する隙間発生防止手段が設けられている。すなわち、手摺装置1において、例えば、使用者101がボード部24につかまることで、手摺本体部11に下向きの荷重が作用する(図7、矢印D1参照)。これにより、手摺本体部11を支持するとともに床4に固定された支持フレーム13は、壁面6aから離れる向きに撓むことになり、これにともない、支持フレーム13に固定されたカバー14も、壁面6aから離れる方向に移動する(傾く)ことになる(図7、矢印D2参照)。本実施形態に係る隙間発生防止手段は、カバー14が壁面6aから離れた場合に、カバー14と壁面6aとの間に隙間が発生することを防止するための構成である。
[隙間発生防止手段の第1実施形態]
本実施形態に係る隙間発生防止手段は、カバー14に取り付けられるとともに側壁6の壁面6aに固定される係合部材としての係合フレーム部材110を有する。係合フレーム部材110は、トイレ3の壁である側壁6に設けられ、カバー14の壁側の縁部である後縁部に係合するとともに、支持フレーム13の撓みにともなうカバー14の移動を許容する。
係合フレーム部材110は、カバー14の後側の開放部をなす上面部81、左側面部82および右側面部83の後縁部に沿うように設けられている。すなわち、係合フレーム部材110は、上面部81の後縁部に沿う横フレーム部111と、左側面部82の後縁部に沿う左側の縦フレーム部112と、右側面部83の後縁部に沿う右側の縦フレーム部113とを有し、全体として下側を開放側とした略「コ」字状の枠形状を有する。
横フレーム部111について、図24および図25を用いて説明する。横フレーム部111は、略「L」状の横断面形状をなす直線状の部材により構成されており、カバー14の上面部81の後縁部81bの左右方向の寸法と略同じ長さを有する。横フレーム部111は、略「L」状の横断面形状をなす部分として、カバー14の上面部81の後縁部81bを受け入れる水平面状の横係合面部121と、横係合面部121の後端部から下方に向けて形成された鉛直面状の横固定面部122とを有する。
横係合面部121は、互いに平行な上下一対の水平面部121a,121bを有する。横係合面部121は、上下の水平面部121a,121bと、横固定面部122の上部とにより、前側を開放側として正面視で左右方向に延びたスリット状の開口をなす横方向溝部124を形成している。
横係合面部121は、横方向溝部124内に、カバー14の上面部81の後縁部81bを差し込ませている。横方向溝部124の上下方向の寸法、つまり上下の水平面部121a,121b間の間隔は、上面部81の板厚と略同一あるいは同板厚よりも大きく、上面部81と横フレーム部111との前後方向の相対的なスライド移動が可能となっている。なお、横方向溝部124を形成する下側の水平面部121bは、横係合面部121において左右両端部を除いた中間部分に設けられている(図22参照)
このように、横フレーム部111は、横係合面部121の横方向溝部124内にカバー14の上面部81の後縁部81bを差し込ませた状態で、上面部81に対して前後方向にスライド状に相対移動可能に設けられている。
本実施形態では、横係合面部121は、上面部81のうち、前後方向に沿う左右縁部をなす後部の矩形状の領域部分の後側の略1/4の部分を、後縁部81bとして横方向溝部124内に位置させている。手摺本体部11に作用する荷重等によって支持フレーム13が撓んでいない状態(以下「通常状態」という。)の手摺装置1において、上面部81の後端面81cは、前後方向について横方向溝部124の中間部に位置し、上面部81の後端面81cとこれに対向する横方向溝部124の底面124aとの間に間隔126が存在している。
横固定面部122は、前後方向を板厚方向とする幅狭の板状部分であり、その幅寸法(上下方向の寸法)を、横係合面部121の幅寸法(前後方向の寸法)の1/3~1/2程度としている。横固定面部122は、鉛直状の平面である後面122aを有する。また、横フレーム部111は、横方向溝部12の左右両端側を塞ぐとともに横フレーム部111の左右両側において矩形状の端面をなす左右の側面部127,127を有する。
縦フレーム部112,113について、図26および図27を用いて説明する。左右の縦フレーム部112,113は、それぞれ対応するカバー14の面部の後縁部を受け入れる構成や横断面形状等の概略的な構成については、横フレーム部111と共通の構成を備える。一方、カバー14に対する縦フレーム部112,113の係合部分は、縦フレーム部112,113とカバー14との係止構造を有する点で、カバー14に対する横フレーム部111の係合部分と異なる。左右の縦フレーム部112,113は、カバー14の構成とともに左右対称に構成されているため、主に右側の縦フレーム部113のカバー14に対する係合部分について説明し、対応する構成については同一の符号を付す。
縦フレーム部113は、略「L」状の横断面形状をなす直線状の部材により構成されており、カバー14の右側面部83の上下方向の寸法と略同じ長さを有する。縦フレーム部113の下端は、パッキン88の直上に位置している。縦フレーム部113は、略「L」状の横断面形状をなす部分として、カバー14の右側面部83の後縁部83b(左側の縦フレーム部112においては左側面部82の後縁部)を受け入れる鉛直面状の縦係合面部131と、縦係合面部131の後端部から左右内方に向けて形成された鉛直面状の縦固定面部132とを有する。
縦係合面部131は、互いに平行な左右一対の鉛直面部131a,131bと、鉛直状の前面部131cとを有する。前面部131cは、左右内側の鉛直面部131bと直角状の角部をなし、左右外側の鉛直面部131aの前端部とともに、正面視で上下方向に延びたスリット状の開口部133を形成している。
開口部133は、縦係合面部131において左右の鉛直面部131a,131bと、縦固定面部132の左右外側の縁部とにより形成された縦方向溝部134の前側の開口部となる。前面部131cの左右外側の端面と、左右外側の鉛直面部131aの前縁部の左右内側面との間に、開口部133をなす隙間が形成されている。開口部133の隙間寸法は、縦方向溝部134の左右方向の寸法、つまり左右の鉛直面部131a,131b間の間隔よりも小さくなっている。
縦係合面部131は、縦方向溝部134内に、カバー14の右側面部83の後縁部83bを差し込ませている。右側面部83の後縁部83bには、右側面部83の厚さを部分的に厚くした係止部135が形成されている。係止部135は、右側面部83の他の部分の約2倍程度の厚さで左右内側に突出する態様で、右側面部83の後端部において矩形状の横断面形状をなすように形成されている。なお、左側面部82においても、右側面部83と左右対称に係止部135が形成されている。
開口部133の隙間寸法は、カバー14の右側面部83の板厚と略同一あるいは同板厚よりも大きい。また、縦方向溝部134の左右方向の寸法は、係止部135の板厚(左右方向の寸法)と略同一あるいは同板厚よりも大きい。これにより、右側面部83と縦フレーム部113との前後方向の相対的なスライド移動が可能となっている。また、係止部135の板厚は、開口部133の隙間寸法よりも大きくなっている。これにより、縦フレーム部113のカバー14に対する相対的な後方移動については、前面部131cの後面に係止部135が接触することで、縦フレーム部113がカバー14に係止され、縦フレーム部113に対する右側面部83の抜けが規制される。
このように、縦フレーム部113は、縦係合面部131の縦方向溝部134内にカバー14の右側面部83の後縁部83bを差し込ませた状態で、右側面部83に対して前後方向にスライド状に相対移動可能に設けられている。そして、縦フレーム部113は、開口部133を介して縦方向溝部134内に右側面部83の係止部135を位置させた構成により、カバー14に対する係止構造をなしている。なお、縦フレーム部113を右側面部83に係合させる際は、例えば、縦フレーム部113の弾性変形を利用して一時的に広げられた開口部133を介して、係止部135が縦方向溝部134内に入れられる。
本実施形態では、縦係合面部131は、右側面部83の後側の略1/4の部分を、後縁部83bとして縦方向溝部134内に位置させている。通常状態の手摺装置1において、右側面部83の後端面83cは、前後方向について縦方向溝部134の中間部に位置し、右側面部83の後端面83cとこれに対向する縦方向溝部134の底面134aとの間に間隔136が存在している。
縦固定面部132は、前後方向を板厚方向とする幅狭の板状部分であり、その幅寸法(左右方向の寸法)を、縦係合面部131の幅寸法(前後方向の寸法)の略1/2としている。縦固定面部132は、鉛直状の平面である後面132aを有する。また、縦フレーム部112,113を構成する直線状の部材は、一定の横断面形状を有し、両端側において縦方向溝部134を開口させている。
以上のように、係合フレーム部材110は、カバー14の後縁部に沿って伸延した凹状の溝部を有し、この溝部内に、カバー14の後縁部を収容するように構成されている。すなわち、係合フレーム部材110は、横フレーム部111において、カバー14の上面部81の後縁部81bに沿って左右方向に伸延した凹状の横方向溝部124を有し、横方向溝部124内に、上面部81の後縁部81bを収容し、縦フレーム部112,113において、カバー14の左側面部82、右側面部83の後縁部82b,83bに沿って上下方向に伸延した凹状の縦方向溝部134を有し、縦方向溝部134内に、左側面部82、右側面部83の後縁部82b,83bを収容している。
このように、係合フレーム部材110は、カバー14の後縁部を収容した状態で、カバー14に対して前後方向にスライド状に相対移動可能に取り付けられる。係合フレーム部材110は、カバー14に取り付けられた状態で、横フレーム部111の上側の水平面部121aを、カバー14の外側となる上面部81の後縁部81bの上側に位置させており、左右の縦フレーム部112,113の左右外側の鉛直面部131aを、カバー14の外側となる左側面部82、右側面部83の後縁部82b,83bの左右外側に位置させている。
係合フレーム部材110において、横フレーム部111の左右両端部と、左右の縦フレーム部112,113それぞれの上端部とは、面一状の後面110aをなすように繋がっている。つまり、係合フレーム部材110の後面110aは、横フレーム部111の横固定面部122の後面122aと、左右の縦フレーム部112,113の縦固定面部132の後面132aとにより、係合フレーム部材110の略「コ」字状のフレーム形状に沿って連続した鉛直状の平面として形成されている。係合フレーム部材110の後面110aが、側壁6に対する係合フレーム部材110の固定面となる。
係合フレーム部材110は、後面110aを全面的に壁面6aに接触させた状態で、側壁6に固定されている。本実施形態では、図24および図26に示すように、係合フレーム部材110は、シート状の接着部材である両面テープ140により側壁6に固定されている。両面テープ140は、係合フレーム部材110の後面110aと、壁面6aとの間に介在し、係合フレーム部材110を側壁6に接着固定している。両面テープ140は、係合フレーム部材110の後面110aに対して全体的にあるいは部分的に設けられる。
なお、係合フレーム部材110を側壁6に固定する方法は、両面テープ140を用いた方法に限定されず、例えば接着剤やネジ等の固定具を用いた方法等であってもよい。ただし、本実施形態のように両面テープ140のようなシート状の接着部材を用いた方法によれば、簡易な作業によって確実に係合フレーム部材110を側壁6に固定することができる。
本実施形態に係る手摺装置1の設置手順の一例について説明する。まず、手摺本体部11から、ボード部24を含む支持アーム部21の前部と上下の化粧カバー59とが外された状態のものが、固定ボルト77によって支持フレーム13に固定され、上下の化粧カバー59が取り付けられる。次に、手摺本体部11の一部を支持した状態の支持フレーム13が、トイレ3内における所定の設置位置において、アンカーボルト75によって床4に固定される。また、支持フレーム13は、アングル部材92において壁固定ボルト95により側壁6に固定される。
次に、手摺本体部11の一部を支持した状態の支持フレーム13にカバー14が固定される。ここで、カバー14の開口窓89を介して、手摺本体部11の一部(支持アーム部21の後部)が前方に突出する。また、カバー14には、あらかじめ係合フレーム部材110が係合した状態となっており、さらに、両面テープ140も係合フレーム部材110の後面110aにあらかじめ貼着されている。これにより、支持フレーム13に対するカバー14の取付けとともに、カバー14に係合した状態の係合フレーム部材110が、両面テープ140によって壁面6aに固定される。そして、手摺本体部11の開口窓89から前方に突出した部分に対して、ボード部24を含む支持アーム部21の前部が取り付けられる。
以上のように洋風便器2に対して設置される手摺装置1は、トイレ3内において、洋風便器2の先端と手摺本体部11の左右方向の中心位置との間の前後方向の寸法が例えば150mm程度となるように設けられる。また、手摺装置1は、ボード部24の上面を、洋風便器2の便座2bの上面から例えば250mm程度の高さに位置させるように設けられる。
本実施形態に係る手摺装置1における係合フレーム部材110の動作について、図28を用いて説明する。図28は、係合フレーム部材110の右側の縦フレーム部113の平面断面図を示している。
図28Aは、手摺装置1が通常状態である場合を示している。この場合、図28Aに示すように、通常状態の手摺装置1において、係止部135は、前後方向について縦方向溝部134内における略中央部に位置している。
図28Bは、使用者がボード部24に寄りかかること等によりボード部24に下向きの荷重が作用し、支持フレーム13が前傾状に撓んだ状態となった場合を示している(図7、矢印D1,D2参照)。この場合、図28Bに示すように、カバー14が支持フレーム13とともに前傾状となるため、係止部135は、縦方向溝部134内において略中央部から前方に移動する(矢印F1参照)。
図28Cは、使用者がボード部24を引っ張る態様でつかまること等によりボード部24に上向きの荷重が作用し、支持フレーム13が後傾状に撓んだ状態となった場合を示している。この場合、図28Cに示すように、カバー14が支持フレーム13とともに後傾状となるため、係止部135は、縦方向溝部134内において略中央部から後方に移動する(矢印F2参照)。
以上のように支持フレーム13の前後方向の撓み変形にともなって係止部135が縦方向溝部134内を前後方向に移動する構成において、手摺装置1の通常使用の範囲で支持フレーム13の撓み量について想定される範囲内で、係止部135が縦方向溝部134の前面(前面部131cの後面)および後面(底面134a)のいずれにも接触しないように構成されている。これにより、支持フレーム13の撓み変形にともなってカバー14から係合フレーム部材110に対して前後方向の力が作用することが抑制される。
また、図示は省略するが、横フレーム部111においては、支持フレーム13の前後の撓みにともない、上面部81の後縁部81bが、横方向溝部124内を前後に移動する。そして、係合フレーム部材110は、横フレーム部111において、支持フレーム13の撓み量について想定される範囲内で、横方向溝部124に対する上面部81の後縁部81bの挿入状態が保持されるように構成されている。なお、支持フレーム13が前傾状に撓む場合の支持部12の(カバー14の)壁面6aに対する最大の移動量は、例えば、支持部12の上端位置において2~3mm程度となる。
以上説明した本実施形態に係る手摺装置1によれば、設置のための施工を容易とすることができるとともに、手摺本体部11に作用する荷重によって、手摺本体部11を支持する支持部12が撓むことによる支持部12と側壁6との間の隙間の発生を防止することができる。
すなわち、本実施形態の手摺装置1は、手摺本体部11を支持する支持フレーム13を床面4aに固定し、手摺本体部11に作用する荷重を床面4aで受ける構成のものである。このため、手摺装置1によれば、手摺本体部を壁に支持する構成の場合と比べて、壁に補強構造を組み込んだり建築物側の構造を一旦壊したりする必要がなく、設置のための施工の負担を小さくすることができ、施工時間を短くすることができる。
また、手摺装置1は、支持部12において隙間発生防止手段を有するため、手摺本体部11に使用者の体重等の荷重が作用することで支持部12に撓みが生じた場合において、支持部12と壁面6aとの間に隙間が生じることを防止ないし抑制することができる。特に、隙間発生防止手段によれば、支持フレーム13の撓み変形にともなう壁面6aに対するカバー14のズレが許容されながら、カバー14と壁面6aとの間の隙間の発生が防止ないし抑制される。
これにより、例えば、使用者が壁面6aからカバー14伝いに体を寄りかからせながら移動した際に、使用者や介助者の衣服等がカバー14と壁面6aとの間の隙間に挟まってしまうことを防止ないし抑制することができる。また、カバー14と壁面6aとの間の隙間からカバー14内に水(尿なども含む)や埃が入り込むことを防止ないし抑制することができる。
また、手摺装置1において、カバー14は、支持フレーム13に固定されており、隙間発生防止手段は、側壁6側に固定される部分であってカバー14の後縁部に係合するとともに支持フレーム13の撓みにともなうカバー14の移動を許容する係合フレーム部材110を有する。このような構成によれば、カバー14を側壁6に固定する必要をなくすことができるため、良好な施工性を得ることができる。つまり、カバー14と壁面6aとの間の隙間の発生を防止することができつつ、手摺装置1の設置作業における施工性を向上することができる。
また、手摺装置1において、係合フレーム部材110は、カバー14の後縁部に沿って伸延した凹状の溝部として、横方向溝部124および縦方向溝部134を有し、これらの溝部内に、カバー14の各面部の後縁部を収容するように構成されている。このような構成によれば、単純な構成により、隙間発生防止手段を実現することができ、カバー14と壁面6aとの間に隙間が発生することを防止することができる。
特に、本実施形態の係合フレーム部材110は、左右の縦フレーム部112,113において、カバー14との間の係止構造を有する。このような構成によれば、横方向溝部124および縦方向溝部134からカバー14の後縁部が抜けることを防止することができるので、カバー14に対する係合フレーム部材110の係合状態を保持することができ、カバー14と壁面6aとの間の隙間の発生を効果的に防止することができる。
また、係合フレーム部材110の係止構造は、支持フレーム13の撓み量について想定される範囲内で、係止部135が縦係合面部131に対して係止状態とならないように、つまり、縦方向溝部134内において係止部135の前側および後側に常時空間が確保されるように構成されている。このような構成によれば、支持フレーム13が撓み変形した際、係止部135を介して係合フレーム部材110に前後方向の力が作用することを抑制することができる。これにより、係合フレーム部材110が係止部135により引っ張られることで壁面6aから外れたり、係合フレーム部材110が係止部135により押されることで係合フレーム部材110やカバー14に変形が生じたりすることを抑制することができる。
なお、係合フレーム部材110のカバー14に対する係止構造に関し、係止部135は、カバー14の左側面部82、右側面部83それぞれの後縁部において上下方向について連続して全体的に形成されてもよいし部分的に形成されてもよい。また、係合フレーム部材110の係止構造は、横フレーム部111に設けられてもよい。この場合、上面部81の後縁部81bおよびこれに係合する横フレーム部111が、左側面部82、右側面部83の後縁部およびこれらに係合する縦フレーム部112,113と同様の横断面形状をなすように構成される。係合フレーム部材110の係止構造は、横フレーム部111および縦フレーム部112,113の少なくともいずれか一方に設けられればよい。
(変形例)
本実施形態に係る係合フレーム部材110の変形例を説明する。この変形例は、側壁6に対する係合フレーム部材110の設置構造の点で、上述した構成例と異なっている。図29および図30に示すように、係合フレーム部材110は、側壁6内に嵌め込んだ状態で設けられてもよい。
この変形例において、側壁6には、壁面6aに臨んで開口する溝部6bが形成されており、この溝部6bに、係合フレーム部材110が嵌め込まれる。すなわち、図29に示すように、溝部6bは、横フレーム部111を嵌め込むための左右方向に伸延した横溝部6cと、左右の縦フレーム部112,113を嵌め込むための上下方向に延伸した縦溝部6dとを有し、全体として係合フレーム部材110の下側を開放側とした略「コ」字状の枠形状に対応した枠形状を有する。
この変形例では、横フレーム部111においては横固定面部122を、左右の縦フレーム部112,113においては縦固定面部132を、それぞれ省略した構成が採用されている。この構成では、横フレーム部111は、横係合面部121において、横方向溝部124の底面124aをなす後面部121dを有する(図29参照)。また、縦フレーム部112,113は、縦係合面部131において、縦方向溝部134の底面134aをなす後面部131dを有する(図30参照)。このような構成においては、横フレーム部111は、上下方向を板厚方向とする幅狭の板状の部分となり、縦フレーム部112,113は、左右方向を板厚方向とする幅狭の板状の部分となる。
係合フレーム部材110は、例えば、側壁6に対し、前面110bが壁面6aと面一状となるように溝部6b内に設けられる。係合フレーム部材110は、接着剤や両面テープ等の接着テープ、あるいはネジ等の締結部材等が適宜用いられて溝部6b内に固定される。
以上のように、側壁6側に係合フレーム部材110を受ける受け部としての溝部6bを設け、この溝部6bに対して係合フレーム部材110を嵌め込んだ状態で設けてもよい。この変形例では、側壁6内に係合フレーム部材110が設けられる分、カバー14の後縁部が後側に延設され、カバー14の後縁部も側壁6内に位置することになる。なお、側壁6に対する係合フレーム部材110の設置構造としては、側壁6側の加工が不要となる分、施工性の観点等から、上述した構成例のように両面テープ140等を用いて壁面6aに係合フレーム部材110を固定する構成の方が好ましい。
[隙間発生防止手段の第2実施形態]
隙間発生防止手段の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を用いて説明を省略する。
本実施形態では、支持部12を構成するカバー14Aは、床4に固定された支持フレーム13には固定されておらず、支持フレーム13から独立して側壁6に固定されている。このようにカバー14Aを支持フレーム13に固定しない構成は、例えば、第1実施形態の支持部12においてカバー14の上面部81、左側面部82、および右側面部83各面部のカバー固定ボルト91,94による支持フレーム13に対する固定部を省略した構成である。
図31に示すように、本実施形態に係る隙間発生防止手段は、カバー14Aにおいて、カバー14Aを側壁6に固定する固定部としての固定面部152,153を有する。固定面部152,153は、カバー14Aの各面部をなす本体部材の一部として、カバー14Aの左右両側の後縁部に沿って設けられている。
具体的には、カバー14Aの左側においては、固定面部152が、左側面部82に対して、左側面部82の後端から左右方向の外側である左方に向けて直角状に屈曲形成されている。つまり、固定面部152は、前後方向を板厚方向とする板状の部分であり、平面断面視で左側面部82とともに直角状の角部をなすように左外側に設けられている。右側の固定面部153は、カバー14Aにおいて左側の固定面部152と左右対称に設けられている。つまり、固定面部153は、前後方向を板厚方向とする板状の部分であり、平面断面視で右側面部83とともに直角状の角部をなすように左外側に設けられている。固定面部152,153は、上下方向については、カバー14Aにおいて全体的に連続してあるいは部分的に設けられる。なお、固定面部152,153は、左右の側面部82,83の後端から左右方向の内側に向けて屈曲形成されてもよい。
固定面部152,153それぞれの後面152a,153aが、側壁6に対するカバー14Aの固定面となる。カバー14Aは、後面152a,153aを全面的に壁面6aに接触させた状態で、側壁6に固定される。本実施形態では、図31および図32に示すように、カバー14Aは、シート状の接着部材である両面テープ155により側壁6に固定されている。両面テープ155は、固定面部152,153の後面152a,153aと、壁面6aとの間に介在し、カバー14Aを側壁6に接着固定している。両面テープ155は、後面152a,153aに対して全体的にあるいは部分的に設けられる。
なお、カバー14Aを側壁6に固定する方法は、両面テープ155を用いた方法に限定されず、例えば接着剤やネジ等の固定具を用いた方法等であってもよい。ただし、本実施形態のように両面テープ155のようなシート状の接着部材を用いた方法によれば、簡易な作業によって確実にカバー14Aを側壁6に固定することができる。
また、本実施形態では、カバー14Aを側壁6に固定する固定部として、カバー14Aの上面部81の後縁部に沿う固定面部を設けてもよい。この固定面部は、例えば、固定面部152,153と同様にカバー14Aの本体部材の一部として、側面断面視で上面部81とともに直角状の角部をなすように、上面部81に対して上側(外側)に屈曲した面部として設けられる。なお、この場合において、固定面部は、上面部81に対して下側(内側)に屈曲した面部として設けられてもよい。
本実施形態のようにカバー14Aが支持フレーム13とは独立して側壁6に固定された構成において、手摺本体部11に使用者101の体重が作用した際等に支持フレーム13が撓んだ場合、カバー14Aが支持フレーム13の撓みの影響を受けないように、支持フレーム13とカバー14Aとの間に隙間が設けられている。
すなわち、本実施形態の支持部12において、支持フレーム13とカバー14Aとの間には、少なくとも支持フレーム13が撓む方向について隙間が設けられている。ここで、支持フレーム13が撓む方向は、主に、手摺本体部11における支持アーム部21の回動範囲で、支持アーム部21に下向きまたは上向きの荷重が作用した際に支持フレーム13が撓む方向(傾く方向)となる。
本実施形態では、図31に示すように、平面視において、カバー14Aの左右両側および前側の面部と、支持フレーム13との間に、隙間160(160a,160b,160c,160d,160e)が設けられている。図31では、支持フレーム13が略五角形状の平面視形状をなす角柱状の外形に沿う外形を有する構成において、支持フレーム13の平面視外形を支持フレーム13として模式的に示している。この点、図34および図36についても同様である。図31等で支持フレーム13を示す外形は、支持フレーム13のベース板部60の外形に略一致する。
支持フレーム13とカバー14Aとの間において、左側面部82と支持フレーム13との間に、寸法E1の隙間160aが設けられている。また、右側面部83と支持フレーム13との間に、寸法E2の隙間160bが設けられている。また、左傾斜面部84と支持フレーム13との間に、寸法E3の隙間160cが設けられている。また、右傾斜面部85と支持フレーム13との間に、寸法E4の隙間160dが設けられている。また、稜線部86の湾曲面部87と支持フレーム13との間に、寸法E5の隙間160eが設けられている。
また、本実施形態では、手摺本体部11を支持した支持フレーム13が撓んだ場合に、支持フレーム13の撓みにともなって移動する手摺本体部11の影響をカバー14Aが受けないように、手摺本体部11とカバー14Aとの間に隙間が設けられている。すなわち、カバー14Aは、手摺本体部11を貫通させる開口部としての開口窓89を有し、手摺本体部11と開口窓89の開口縁端との間には、隙間が設けられている。
本実施形態では、図32に示すように、カバー14Aの開口窓89において、手摺本体部11の上下両側に、開口窓89との間の隙間165(165a,165b)が設けられている。具体的には次のとおりである。
カバー14Aの開口窓89の上側の開口縁端89aの直下には、手摺本体部11の上側の化粧カバー59Aの横カバー部59aの上面59dが位置している。そこで、開口窓89の上側の開口縁端89aと化粧カバー59Aの上面59dとの間に、寸法S1の隙間165aが設けられている。また、カバー14Aの開口窓89の下側の開口縁端89bの直上には、手摺本体部11の下側の化粧カバー59Bの横カバー部59aの下面59eが位置している。そこで、開口窓89の下側の開口縁端89bと化粧カバー59Bの下面59eとの間に、寸法S2の隙間165bが設けられている。
また、開口窓89の左右両側においても、カバー14Aと手摺本体部11との間に隙間166が設けられている。具体的には、開口窓89の左右両側の開口縁端89cのカバー内方には、上下の化粧カバー59の横カバー部59aの外周面59f、および基部カバー部28の外周面28aが位置している。そこで、開口窓89の左右両側の開口縁端89cと、上下の化粧カバー59の外周面59fおよび基部カバー部28の外周面28aとの間に、隙間166が設けられている。
本実施形態に係る手摺装置1によれば、カバー14Aが固定面部152,153を有し、カバー14Aが支持フレーム13から独立して側壁6に固定されているため、支持フレーム13が撓んだ場合においても、カバー14Aが側壁6に固定された状態が保持される。これにより、カバー14Aと壁面6aとの間に隙間が発生することを防止ないし抑制することができる。
また、本実施形態では、支持フレーム13とカバー14Aとの間に隙間160(160a,160b,160c,160d,160e)が設けられている。このような構成によれば、支持フレーム13が撓んでも、支持フレーム13がカバー14Aに内側から接触することを抑制することができる。これにより、側壁6に対するカバー14Aの固定状態が保持され、カバー14Aと壁面6aとの間の隙間の発生を効果的に防止することができる。
なお、隙間160の寸法は、手摺装置1の通常使用の範囲で支持フレーム13の撓み量について想定される範囲内で、支持フレーム13がカバー14Aに接触しない程度の大きさ(例えば数ミリメートル)に設定される。また、図示は省略するが、カバー14Aの上面部81と支持フレーム13との間においても、支持フレーム13が撓んだ場合に支持フレーム13がカバー14Aに接触しないように隙間が設けられる。
さらに、本実施形態では、カバー14Aが支持フレーム13から独立して側壁6に固定されており、支持フレーム13が撓んだときにカバー14Aは移動しないため、開口窓89を貫通している手摺本体部11がカバー14に干渉するおそれがある。そこで、カバー14Aの開口窓89において、カバー14Aと手摺本体部11との間に隙間165(165a,165b),166が設けられている。このような構成によれば、支持フレーム13の撓みにともなって移動する手摺本体部11が開口窓89においてカバー14Aに接触することを抑制することができる。これにより、側壁6に対するカバー14Aの固定状態が保持され、カバー14Aと壁面6aとの間の隙間の発生を効果的に防止することができる。
なお、隙間165,166の寸法は、手摺装置1の通常使用の範囲で支持フレーム13の撓み量について想定される範囲内で、手摺本体部11がカバー14Aに接触しない程度の大きさに設定される。また、隙間165,166に関しては、手摺装置1の外部に露出した部分における隙間であるため、例えば使用者の衣服等の挟み込みを防止する観点や外観上の観点等から、ある程度の大きさ(例えば5mm)よりも小さい寸法に設定される。
[隙間発生防止手段の第3実施形態]
隙間発生防止手段の第3実施形態について説明する。本実施形態では、支持部12を構成するカバー14Bは、第1実施形態のカバー14と同様に支持フレーム13に固定されている。すなわち、カバー14Bは、上面部81、左側面部82、および右側面部83各面部においてカバー固定ボルト91,94によって支持フレーム13に固定されている。
図33および図34に示すように、本実施形態に係る隙間発生防止手段は、カバー14Bと側壁6との間に設けられた弾性部材としての弾性テープ部材170により構成されている。弾性テープ部材170は、その弾性変形により、支持フレーム13の撓みにともなうカバー14Bの移動に追従し、側壁6とカバー14Bとの間を塞ぐ。
カバー14Bは、側壁6との間に弾性テープ部材170を介在させるため、フランジ部171を有する。つまり、弾性テープ部材170は、カバー14Bの後縁部に沿って形成されたフランジ部171と壁面6aとの間に介装されている。フランジ部171は、上面部81の後縁部に沿って形成された横方向フランジ部172と、左側面部82および右側面部83の後縁部に沿って形成された縦方向フランジ部173とを有し、全体として下側を開放側とした略「コ」字状の枠形状を有する。
横方向フランジ部172は、図33に示すように、前後方向を板厚方向とする板状の部分であり、側面断面視で上面部81とともに直角状の角部をなすように、上面部81に対して上側(外側)に屈曲した面部として設けられている。縦方向フランジ部173は、図34に示すように、前後方向を板厚方向とする板状の部分であり、平面断面視で左側面部82または右側面部83とともに直角状の角部をなすように、左側面部82または右側面部83に対して左右外側に屈曲した面部として設けられている。なお、横方向フランジ部172は、上面部81に対して下側(内側)に屈曲した面部として設けられてもよく、縦方向フランジ部173は、左側面部82または右側面部83に対して左右内側に屈曲した面部として設けられてもよい。
弾性テープ部材170は、一側の面である前面170aをフランジ部171に、他側の面である後面170bを側壁6に、それぞれ両面テープや接着剤等によって接着させている。すなわち、横方向フランジ部172においては、弾性テープ部材170は、前面170aを横方向フランジ部172の後面172aに、後面170bを壁面6aにそれぞれ接着させることで、横方向フランジ部172を壁面6aに固定させている。また、縦方向フランジ部173においては、弾性テープ部材170は、前面170aを縦方向フランジ部173の後面173aに、後面170bを壁面6aにそれぞれ接着させることで、縦方向フランジ部173を壁面6aに固定させている。弾性テープ部材170は、フランジ部171の縦横の延設方向について全体的に設けられる。
弾性テープ部材170は、その前面170aおよび後面170bをそれぞれフランジ部171および壁面6aに接着させた状態を保持しながら、弾性変形によって厚さを変化させることで、支持フレーム13の撓みにともなうカバー14Bの移動に追従する(図33、矢印G1、図34、矢印G2参照)。ここで、カバー14Bの移動は、主に壁面6aに対して近接・離間する方向の移動である。
弾性テープ部材170は、例えば、発泡ウレタンフォーム等の発泡材、スポンジ、ゴム等の弾性素材からなる。弾性テープ部材170としては、例えば、市販の隙間テープやパッキンテープ(気密テープ)等を用いることができる。
本実施形態に係る手摺装置1によれば、支持フレーム13が撓んだ場合、支持フレーム13とともにカバー14Bが移動しても、弾性テープ部材170の弾性変形によって、カバー14Bと側壁6との間の隙間が覆われた状態が保持される。これにより、カバー14Bと壁面6aとの間に隙間が発生することを防止ないし抑制することができる。また、弾性テープ部材170によれば、安価で簡単な構成により隙間発生防止手段を実現することができる。
(変形例)
隙間発生防止手段の第3実施形態の変形例について説明する。図35および図36に示すように、この変形例では、隙間発生防止手段が、カバー14Cと側壁6との間に設けられ断面視でジグザグ状をなす弾性部材としての蛇腹部材180により構成されている。蛇腹部材180は、その弾性変形(伸縮変形)により、支持フレーム13の撓みにともなうカバー14Cの移動に追従し、側壁6とカバー14Cとの間を塞ぐ。
カバー14Cは、側壁6との間に蛇腹部材180を介在させるため、フランジ部181を有する。つまり、蛇腹部材180は、カバー14Cの後縁部に沿って形成されたフランジ部181と壁面6aとの間に介装されている。フランジ部181は、上面部81の後縁部に沿って形成された横方向フランジ部182と、左側面部82および右側面部83の後縁部に沿って形成された縦方向フランジ部183とを有し、全体として下側を開放側とした略「コ」字状の枠形状を有する。
横方向フランジ部182は、図35に示すように、前後方向を板厚方向とする板状の部分であり、側面断面視で上面部81とともに直角状の角部をなすように、上面部81に対して上側に屈曲した面部として設けられている。縦方向フランジ部183は、図36に示すように、前後方向を板厚方向とする板状の部分であり、平面断面視で左側面部82または右側面部83とともに直角状の角部をなすように、左側面部82または右側面部83に対して左右外側に屈曲した面部として設けられている。
蛇腹部材180は、一側の面である前面180aをフランジ部181に、他側の面である後面180bを側壁6に、それぞれ両面テープや接着剤等によって接着させている。蛇腹部材180は、その蛇腹形状によって手摺装置1の前後方向を伸縮方向とするものであり、フランジ部181の枠形状に沿って、上面部180Xおよび左右の側面部180Yを有する。
すなわち、蛇腹部材180は、横方向フランジ部182に対しては、上面部180Xを対応させ、前面180aを横方向フランジ部182の後面182aに、後面180bを壁面6aにそれぞれ接着させることで、横方向フランジ部182を壁面6aに固定させている。また、蛇腹部材180は、縦方向フランジ部183に対しては、側面部180Yを対応させ、前面180aを縦方向フランジ部183の後面183aに、後面180bを壁面6aにそれぞれ接着させることで、縦方向フランジ部183を壁面6aに固定させている。蛇腹部材180は、フランジ部181の縦横の延設方向について全体的に設けられる。
蛇腹部材180は、その前面180aおよび後面180bをそれぞれフランジ部181および壁面6aに接着させた状態を保持しながら、弾性変形(伸縮変形)することで、支持フレーム13の撓みにともなうカバー14Cの移動に追従する(図35、矢印H1、図36、矢印H2参照)。ここで、カバー14Cの移動は、主に壁面6aに対して近接・離間する方向の移動である。
蛇腹部材180は、樹脂製または金属製の板状部材によって形成されている。また、蛇腹部材180は、カバー14Cの本体部材の一部として設けられてもよい。この場合、カバー14Cの上面部81、左側面部82、および右側面部83の後縁側の部分が蛇腹状に形成されることで、カバー14Cの一部として蛇腹部が設けられる。
このような構成によっても、支持フレーム13が撓んだ場合、支持フレーム13とともにカバー14Cが移動しても、蛇腹部材180の弾性変形によって、カバー14Cと側壁6との間の隙間が覆われた状態が保持される。これにより、カバー14Cと壁面6aとの間に隙間が発生することを防止ないし抑制することができる。
[手摺装置の別実施形態]
本実施形態の手摺装置ユニット200は、図37に示すように、上述した実施形態の手摺装置1と同様の構成を備えた手摺装置201の上側に、縦型の手摺ユニット202を設けた構成を備える。手摺ユニット202は、手摺装置201のカバー14の上面部81の上側に設置されている。手摺ユニット202は、手摺装置201と同様に、側壁6の壁面6aに沿うように設置される。手摺ユニット202は、使用者がつかまる手摺部211と、手摺部211を支持する支持部212とを備える。
支持部212は、手摺ユニット202上に立設された矩形板状(扁平な直方体状)の外形をなすように構成されており、手摺本体部11の上方の高さ位置において手摺部211を支持する。支持部212は、その背面側(後面側)を側壁6の壁面6aに近接させた状態で設けられている。支持部212の上下方向の寸法は、手摺装置201の高さと略同じとなっている。また、支持部212は、左右方向については手摺装置201の支持部12と略同じ寸法を有し、支持部12に対して背面部の位置を揃えるように、支持部12の後部の上側に設けられている。支持部212は、手摺部211を支持する支持フレーム213と、支持フレーム213を覆うカバー214とを有する。
支持フレーム213は、手摺ユニット202において手摺部211を支持する躯体をなす支持構造部であり、トイレ3の壁面6aに沿うように配置されている。支持フレーム213は、手摺装置201の支持フレーム13を構成する左右の後側支柱62,63それぞれを上方へ延長させた態様をなす左右の支柱262,263と、これらの支柱262,263間に横架された複数の横フレーム部264とを含んで構成されている。これらの支柱およびフレーム部は、四角柱形状を有する角形鋼管が溶接等によって構成され、所定の部位に溶接等によって固定されている。
カバー214は、その前側に手摺部211を突出させるとともに、支持フレーム213の背面側および底面側(下面側)を除いた部分の略全体を覆っている。カバー214は、支持部212の矩形板状の外形に沿った形状をなす複数の面部として、上面部281、左右の側面部282、および前面部284を有する。カバー214の前面部284の右側寄りの位置に、手摺部211が設けられている。
手摺部211は、側面視で上下に長い略「コ」字状の形状を有する屈曲棒状の部分であり、前面部284に対して垂直状の部分である上下の基部211a,211bと、上下の基部211a,211bの前端部間をつなぐ部分であって上下方向に沿って延伸した把持部211cとを有する。上下の基部211a,211bのそれぞれと把持部211cとは、湾曲状の角部を形成している。上下の基部211a,211bの基端側には、前面部284に対する基部をなすフランジ部211dが設けられている。手摺部211の上下の端部は、支持フレーム213を構成する横フレーム部264に対してボルト等によって固定され支持されている。
カバー214は、支持フレーム213に対し、手摺装置201における支持フレーム13とカバー14との固定構造に用いられるアングル部材92と同様のアングル部材が用いられて固定されている。すなわち、左右の支柱262,263のそれぞれに固定されたアングル部材に対して、カバー214の左右の側面部282が、それぞれカバー固定ボルト294によって複数箇所で固定されている。また、支持フレーム213は、手摺装置201の支持フレーム13と同様に、左右の支柱262,263に固定されたアングル部材を介して壁固定ボルトによって側壁6に対して複数箇所で固定支持されている。
以上のような構成を備えた手摺ユニット202において、手摺装置201と同様に、壁面6aとカバー214との間に隙間が生じることを防止する隙間発生防止手段が設けられている。図37に示す例では、隙間発生防止手段の第1実施形態の係合フレーム部材110と同様の構成を備えた係合フレーム部材310が、カバー214に対して設けられている。
係合フレーム部材310は、カバー214の後側の開放部をなす上面部281、左右の側面部282の後縁部に沿うように設けられている。すなわち、係合フレーム部材310は、上面部281の後縁部に沿う横フレーム部311と、左右の側面部282の後縁部に沿う縦フレーム部312とを有し、全体として下側を開放側とした略「コ」字状の枠形状を有する。
横フレーム部311および左右の縦フレーム部312は、それぞれ係合フレーム部材110の横フレーム部111および左右の縦フレーム部112,113と、これらのフレーム部のカバー14に対する係合構造を含み、同様の構成を有している。したがって、例えば、カバー314の左右の側面部282の後縁部には、係止部135と同様の係止部が形成されており、カバー214に対する係合フレーム部材310の係止構造が設けられている。なお、手摺ユニット202が有する隙間発生防止手段については、上述した他の実施形態の構成も同様にして適用することができる。
本実施形態の手摺装置ユニット200によれば、使用者が洋風便器2や車椅子100に対する立ち座りの際に手摺ユニット202の手摺部211を把持することで、使用者自身および介助者の負担を軽減することができる。そして、手摺ユニット202に設けた隙間発生防止手段により、手摺本体部11や手摺部211に作用する荷重によって、手摺装置201の支持部12とともに手摺ユニット202の支持部212が撓む(傾く)ことによる支持部212と側壁6との間の隙間の発生を防止することができる。
以上のように実施形態を用いて説明した本発明に係る介助装置は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨に沿う範囲で、種々の態様を採用することができる。
上述した実施形態では、手摺装置1は、トイレ3において洋風便器2の左方の側壁6対して設けられているが、洋風便器2の右方の側壁に対して設けられてもよい。また、洋風便器2は、床置き式の大便器に限らず、壁掛け式の大便器であってもよい。
また、上述した実施形態では、手摺装置1の支持部12は、平面視で略五角形状を有する五角柱状の外形をなすように構成されているが、支持部12の形状は上述した実施形態に限定されるものではない。支持部12は、例えば、平面視で矩形状をなす四角柱状の外形をなすように構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、カバー14は、支持フレーム13に対してボルトにより固定されているが、支持フレーム13に対するカバー14の固定構造は、特に限定されるものではない。かかる固定構造としては、例えば、マグネットや面ファスナーを用いたものや、フック状の部分を設けた引っ掛け構造であってもよい。
1 手摺装置(介助装置)
2 洋風便器(大便器)
3 トイレ(部屋)
4 床
6 側壁(壁)
6a 壁面
11 手摺本体部
12 支持部
13 支持フレーム
14,14A,14B,14C カバー
81 上面部
81b 後縁部
82 左側面部
82b 後縁部
83 右側面部
83b 後縁部
89 開口窓(開口部)
89a,89b 開口縁端
92 アングル部材
94 カバー固定ボルト
110 係合フレーム部材(係合部材)
111 横フレーム部
112,113 縦フレーム部
124 横方向溝部
134 縦方向溝部
152,153 固定面部(固定部)
155 両面テープ
160 隙間
165 隙間
170 弾性テープ部材(弾性部材)
180 蛇腹部材(弾性部材)

Claims (6)

  1. 腰掛式の大便器の近傍に設置されて前記大便器の使用者の介助に用いられる介助装置であって、
    使用者がつかまる手摺本体部と、
    前記手摺本体部を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、
    前記大便器を設置した部屋の壁面に沿うように配置され、前記部屋の床に固定される支持フレームと、
    前記支持フレームに固定され前記支持フレームを覆うカバーと、
    前記支持部に設けられ、前記壁面と前記カバーとの間の隙間を覆う隙間発生防止手段と、を有し、
    前記隙間発生防止手段は、前記部屋の壁に固定された状態で、前記手摺本体部に作用する荷重による前記支持フレームの撓みにともなう前記カバーの移動を許容することで、前記隙間を覆った状態を保持する
    ことを特徴とする介助装置。
  2. 記隙間発生防止手段は、
    記カバーの前記壁側の縁部に係合するとともに、前記支持フレームの撓みにともなう前記カバーの移動を許容する係合部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の介助装置。
  3. 前記係合部材は、前記カバーの前記壁側の縁部に沿って伸延した凹状の溝部を有し、前記溝部内に、前記カバーの前記壁側の縁部を収容するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の介助装置。
  4. 前記隙間発生防止手段は、
    前記カバーと前記部屋の壁との間に設けられ、弾性変形により、前記支持フレームの撓みにともなう前記カバーの移動に追従し、前記壁と前記カバーとの間を塞ぐ弾性部材により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の介助装置。
  5. 腰掛式の大便器の近傍に設置されて前記大便器の使用者の介助に用いられる介助装置であって、
    使用者がつかまる手摺本体部と、
    前記手摺本体部を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、
    前記大便器を設置した部屋の壁面に沿うように配置され、前記部屋の床に固定される支持フレームと、
    前記支持フレームを覆うカバーと、
    前記支持部に設けられ、前記壁面と前記カバーとの間の隙間を覆う隙間発生防止手段と、を有し、
    前記カバーは、前記支持フレームとは独立して前記部屋の壁に固定されており、
    隙間発生防止手段は、
    前記カバーを前記壁に固定する固定部を有し、
    前記支持フレームと前記カバーとの間には、前記手摺本体部に作用する荷重により撓んだ前記支持フレームが前記カバーに接触しないように、少なくとも前記支持フレームが撓む方向について隙間が設けられている
    ことを特徴とする介助装置。
  6. 前記カバーは、前記手摺本体部を貫通させる開口部を有し、
    前記手摺本体部と前記開口部の開口縁端との間には、隙間が設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の介助装置。
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