JP7305525B2 - 向き矯正システム - Google Patents

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Description

本発明は、袋束の向きを矯正する向き矯正システムに関する。
特許文献1は、パウチ袋取出し部からパウチ袋を1枚ずつ取り出し、取り出したパウチ袋の注入口体の位置を光センサーによって検出し、パウチ袋を受け入れ部から落下させる装置を開示する。パウチ袋を受け入れ部から落下させる際、光センサーの検出結果に応じて左右の操作ロッドの一方を突出させ、シュートに沿って落下する横向きのパウチ袋が縦向きに回転させられ、注入口体が上向きにそろえられた状態でパウチ袋は受け取り部に落下させられる。
特許文献2は、トレイ内の複数の包装物を吸盤ブロックによって吸着し、複数の包装物のうち横向きの包装物を90度回転させて、すべての包装物を同一方向にそろえる装置を開示する。
特許文献3は、袋束を箱詰めする装置を開示し、袋束は回転機構によって所望の向きに変更される。
特開2002-104325号公報 特開平9-118432号公報 特開2014-218268号公報
特許文献1の装置では、パウチ袋は1枚ずつ向きが変えられる。そのため、大量の袋の向きをそろえる場合には、袋の向きの変更に要する時間が全体として長くなる。
特許文献2の装置では、レトルトパウチ等の個々の包装物が吸盤ブロックによる吸着によって保持される。したがって特許文献2の装置では、個々の袋を適切に吸着保持することはできるが、積み重ねられた複数の袋から成る袋束の全体を吸着保持することはできない。袋束の全体(すなわち複数の袋)を帯などの拘束具によって拘束することによって、特許文献2の装置においても袋束を吸着保持することは可能である。しかしながら、拘束具を用いる場合、個々の袋を後段の装置(例えば包装機)に供給するために拘束具を袋束から取り外す必要があり、処理工程数及び処理装置が増えてしまう。
特許文献3の装置は、袋束を所望の向きに変えるために、上流側デバイス(スタッカー)から下流側デバイス(カートン移送手段)に袋束を移動させる途中で、一旦回転機構に袋束を受け渡す必要がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、袋束を上流側デバイスから下流側デバイスに向けて移動させつつ袋束の向きの検出を行って、所望の向きを有する袋束を下流側デバイスにスムーズに供給することを可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、袋束の向きを検出する向き検出装置と、向き検出装置の検出結果に応じて袋束の向きを調整する向き調整装置と、を備え、向き検出装置は、積層方向へお互いに重ねられた複数の袋を含む袋束であって局所的に積層方向の厚みが大きい厚み部を有する袋束を、積層方向に挟んで保持する第1保持部と、第1保持部により保持された状態の袋束が載せられる支持面を有する支持部と、検出移動方向と直角を成す検出横断方向に関して部分的に支持面と対向して配置される第1可動部であって、支持面と第1可動部との間の第1通過領域を通過する袋束の部分の厚さに応じた挙動を示す第1可動部と、第1保持部により保持され且つ支持面に載せられた状態の袋束が部分的に第1通過領域を通過するように、第1保持部により保持された状態の袋束と支持面とを検出移動方向へ相対的に移動させる第1移動機構と、第1可動部の挙動を検知する第1動作検知部と、第1動作検知部の検知結果に基づいて、袋束の向きを検出する配向検出部と、を有し、第1移動機構によって、第1保持部により保持された状態の第1の向きの袋束と支持面とが検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、袋束のうち厚み部を含む部分が第1通過領域を通過し、第1移動機構によって、第1保持部により保持された状態の第2の向きの袋束と支持面とが検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、袋束のうち厚み部を含まない部分が第1通過領域を通過する、向き矯正システムに関する。
向き検出装置は、検出横断方向に関して部分的に支持面と対向して配置される第2可動部であって、支持面と第2可動部との間の第2通過領域を通過する袋束の部分の厚さに応じた挙動を示す第2可動部と、第2可動部の挙動を検知する第2動作検知部と、を更に備え、配向検出部は、第1動作検知部の検知結果及び第2動作検知部の検知結果に基づいて、袋束の向きを検出し、第1移動機構によって、第1保持部により保持され且つ支持面に載せられた状態の第1の向きの袋束と支持面とが検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、袋束のうち厚み部を含まない部分が第2通過領域を通過し、第1移動機構によって、第1保持部により保持され且つ支持面に載せられた状態の第2の向きの袋束と支持面とが検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、袋束のうち厚み部を含む部分が第2通過領域を通過してもよい。
支持部は、検出移動方向に延びる移動スペースを有し、第1移動機構によって、第1保持部により保持された状態の袋束と支持面とを検出移動方向へ相対的に移動させる際、第1保持部は移動スペースを通ってもよい。
支持面のうちの少なくとも検出移動方向の上流側の端部を含む部分において、支持面の検出横断方向に関するサイズは、検出移動方向へ進むにつれて移動スペースを基準に徐々に大きくなってもよい。
向き矯正システムは、向き調整装置によって向きが調整された袋束が載せられる載置部を更に備え、載置部は、袋束が載せられる載置面部と、載置面部に載せられた袋束を介してお互いに反対側に配置され、少なくともいずれか一方が移動可能に設けられている第1規制部及び第2規制部と、を有し、第1規制部及び第2規制部は、相互間の距離が相対的に小さい規制位置と、相互間の距離が相対的に大きい退避位置とに配置されてもよい。
向き調整装置は、袋束を保持する第2保持部と、第2保持部を移動させる第2移動機構と、を有し、第2移動機構は、向き検出装置の検出結果に応じて、袋束を保持している第2保持部の移動を変えることにより袋束の向きを調整する上記の向き矯正システムに関する。
第1規制部及び第2規制部の各々は退避スペースを有し、第2移動機構は、向き検出装置の検出結果に応じて、袋束を保持している第2保持部の一部が袋束と第1規制部との間又は袋束と第2規制部との間に配置されるように、袋束を保持している第2保持部を移動させ、第2移動機構は、第2保持部の一部が袋束と第1規制部との間に配置されている場合には第2保持部が第1規制部の退避スペースを通って袋束から遠ざかるように第2保持部を移動させ、第2保持部の一部が袋束と第2規制部との間に配置されている場合には第2保持部が第2規制部の退避スペースを通って袋束から遠ざかるように第2保持部を移動させてもよい。
袋束を積層方向に挟んで保持する把持デバイスが、第1保持部及び第2保持部として作動し、把持デバイスを三次元的に移動させる移動駆動装置が、第1移動機構及び第2移動機構として作動してもよい。
本発明によれば、袋束を上流側デバイスから下流側デバイスに向けて移動させつつ袋束の向きの検出を行って、所望の向きを有する袋束を下流側デバイスにスムーズに供給することが可能である。
図1は、向き矯正システムの一例の概略構成を示す概念図である。 図2は、把持デバイスの一例を示す図である。 図3は、向き検出装置の一例を示す斜視図である。 図4は、向き検出装置の一例を示す正面図である。 図5は、向き検出装置の作動例を説明するための図である。 図6は、向き検出装置の作動例を説明するための図である。 図7は、載置部の一例を示す斜視図である。 図8は、向き調整装置及び載置部の作動例を説明するための図である。 図9は、向き調整装置及び載置部の作動例を説明するための図である。 図10は、向き調整装置及び載置部の作動例を説明するための図である。 図11は、向き調整装置及び載置部の作動例を説明するための図である。 図12は、向き調整装置及び載置部の作動例を説明するための図である。
図1は、向き矯正システム10の一例の概略構成を示す概念図である。
図1に示す向き矯正システム10は、向き検出装置13及び向き調整装置14を備え、収容ボックス11から取り出された各袋束21の向きを矯正し、所望の向きに向けられた袋束21を載置部15に載せる。向き検出装置13は、袋束21の向きを検出する。向き調整装置14は、向き検出装置13の検出結果に応じて袋束21の向きを調整する。向き矯正システム10によれば、収容ボックス11における袋束21の向きにかかわらず、載置部15に載せられる袋束21は常に所望の向きに向けられる。載置部15に載せられた袋束21から一枚ずつ袋20を取り出す袋取出装置16は、袋20の向きを調整することなく、適切な向きに向けられた袋20を下流側装置(図1の内容物充填装置17)に適切に供給することができる。
収容ボックス11には、複数の袋束21が収容されている。収容ボックス11の具体的な形状及び大きさは限定されない。また収容ボックス11に複数の袋束21を収容する作業は、人手によって行われてもよいし、図示しない装置によって行われてもよい。
袋束21は、積層方向へお互いに重ねられた複数の袋20を含み、本体部22と、局所的に積層方向の厚みが大きい厚み部23とを有する。積層方向は、袋束21を構成する複数の袋20が積み重ねられる方向であり、典型的には重力が作用する鉛直方向と平行な方向であるが、鉛直方向と非平行な方向であってもよい。収容ボックス11における複数の袋束21の収容形態は限定されない。典型的には、収容ボックス11において複数の袋束21は、積層方向に重ねられた状態で収容される。
本例の袋20は、表面側フィルム及び裏面側フィルム(以下、「フィルム部」とも称する)と、フィルム部の口部に取り付けられたスパウトと、を有する。表面側フィルム及び裏面側フィルムは、エッジ部分のうち口部以外の箇所において、任意の固着手段(例えば熱溶着や接着剤を使った接着)によりお互いに対してすき間なく固着されている。スパウトは、表面側フィルム及び裏面側フィルムの各々のうちの口部を構成する箇所に対し、任意の固着手段によって、すき間なく固着されている。袋束21の本体部22は、袋束21に含まれる複数の袋20のそれぞれのフィルム部により構成されている。袋束21の厚み部23は、袋束21に含まれる複数の袋20のそれぞれのスパウトにより構成されており、積層方向に関して本体部22よりも大きな厚みを有する。
なお袋束21の厚み部23は、各袋束21のスパウト以外の要素により構成されていてもよい。厚み部23がスパウト以外の要素により構成される場合であっても、厚み部23は本体部22よりも大きな厚みを有する。また袋束21に含まれる袋20の数は限定されない。本例では、後述の把持デバイス30(図2等参照)によって各袋束21に含まれるすべての袋20のフィルム部を同時的に把持することができるような数の袋20が、各袋束21に含まれている。
本例の袋20は、概ね長方形の平面形状を有し、お互いに直角を成す長手方向及び短手方向に延在し、四隅のうちの一箇所においてスパウトが取り付けられている(後述の図8等参照)。各袋束21を構成する複数の袋20は、表面及び裏面の向きがお互いにそろえられており、スパウトの向きもお互いにそろえられている。各袋束21を構成する複数の袋20は、各袋20の長手方向にずらされた状態で、積層方向に重ねられている。これにより、各袋束21を構成する複数の袋20のスパウトは、お互いに重ならないように、同一直線上に配置される。一方、積層方向に隣り合う袋20のフィルム部は、部分的にお互いに重なる。
本例では、収容ボックス11に収容されている複数の袋束21の表面側及び裏面側の向きがお互いにそろえられている。したがって本例の袋束21は、収容ボックス11において、第1の向きに向けられた状態(図8参照)及び第1の向きとは異なる第2の向きに向けられた状態(図11参照)のうちのいずれかをとる。向きに関し、複数の袋束21は必ずしも規則的には収容ボックス11に収容されていない。本実施形態の向き矯正システム10によれば、たとえ収容ボックス11に収容されている複数の袋束21の向きが不規則的であっても、載置部15には基本的に常に同じ向きの袋束21が載せられる。
図示の例では、把持デバイス30によって収容ボックス11から袋束21が1つずつ取り出される。その後、各袋束21は、把持デバイス30によって把持された状態が維持されつつ、把持デバイス30とともに、向き検出装置13、向き調整装置14及び載置部15に順次送られる。このように本実施形態の把持デバイス30は、収容ボックス11において袋束21を保持してから、載置部15において袋束21を解放するまで、袋束21の保持(すなわち把持)を継続する。
図2は、把持デバイス30の一例を示す図である。図示の把持デバイス30は、一対の把持部材を具備し、袋束21を、袋20の積層方向に挟んで保持する。すなわち、袋束21の表面側に接触している一方の把持部材と、袋束21の裏面側に接触している他方の保持部材とが、袋束21を挟むことによって、袋束21が把持デバイス30によって保持される。なお一対の把持部材の具体的な構成は限定されない。各把持部材は、プレート状形状を有していてもよいし、吸盤などの吸着面を具備していてもよい。把持デバイス30は移動駆動機構35によって三次元的に移動させられる。移動駆動機構35は、図2に示す例では多関節ロボットにより構成されているが、パラレルリンクロボット等の他の機構によって構成されていてもよい。把持デバイス30の把持動作(すなわち把持デバイス30が袋束21を保持及び解放する動作)及び移動駆動機構35による把持デバイス30の駆動は、制御装置18(特に駆動制御部39(図1参照))の制御下で行われる。
上述のように、本実施形態の把持デバイス30は、向き検出装置13の保持部(すなわち第1保持部26)及び向き調整装置14の保持部(すなわち第2保持部27)として作動する。また本例の移動駆動機構35は、第1保持部26を移動させる第1移動機構28及び第2保持部27を移動させる第2移動機構29として作動する。なお、第1保持部26及び第2保持部27は別体によって構成されてもよく、第1移動機構28及び第2移動機構29は別体によって構成されてもよい。
[向き検出装置]
図3は、向き検出装置13の一例を示す斜視図である。図4は、向き検出装置13の一例を示す正面図である。図5及び図6は、向き検出装置13の作動例を説明するための図である。なお理解を容易にするため、図3及び図4に示されている要素の一部は、図5及び図6では図示が省略されている。
向き検出装置13は、支持部31、第1可動部33、第2可動部34、第1動作検知部36、第2動作検知部37、及び制御装置18(特に配向検出部38(図1参照))を含む。
支持部31は、水平方向に延在する支持面32と、水平方向と非平行な方向(例えば鉛直方向と平行な方向)に延びるガイド面48とを有する。図示の支持部31は、断面L字状の支持部材により構成されており、当該支持部材の一方側の面が、支持面32及びガイド面48を構成する。ガイド面48は、支持面32のうちの検出移動方向D1の上流側の端部につながっている。支持面32には、把持デバイス30により保持された状態の袋束21が載せられる。ガイド面48は、把持デバイス30とともに検出移動方向D1に移動する袋束21を支持面32上に案内する。
本実施形態の支持部31は、検出移動方向D1と平行に延びる移動スペース40を有する。移動駆動機構35(図2参照)によって、把持デバイス30により保持された状態の袋束21と支持面32とを検出移動方向D1に相対的に移動させる際、把持デバイス30の一部(本例では一対の把持部材のうちの一方)が移動スペース40を通る。図示の支持部31は、移動スペース40により分断された2つの支持部材により構成されている。移動スペース40は、図示の例のように支持部31を貫通していてもよいし、図示は省略するが少なくとも一部が支持面32によって区画されていてもよく、例えば底部を持つ溝形状(すなわち凹形状)を有していてもよい。
支持面32のうちの少なくとも検出移動方向D1の上流側の端部を含む部分において、支持面32の検出横断方向D2に関するサイズは、検出移動方向D1へ進むにつれて移動スペース40を基準に徐々に大きくなる。本例において検出横断方向D2は、検出移動方向D1と直角を成す水平方向である。図示の例では、支持面32のうちの「検出移動方向D1の上流側の端部を含む一部分」の検出横断方向D2に関するサイズが、検出移動方向D1へ進むにつれて、移動スペース40を中心に徐々に大きくなっている。したがって本例の支持面32は、全体として、移動スペース40により分断された五角形状を有する(図3参照)。
第1可動部33は、検出横断方向D2に関して部分的に支持面32と対向して配置され、支持面32と第1可動部33との間の第1通過領域R1を通過する袋束21の厚さに応じた挙動を示す。第2可動部34は、検出横断方向D2に関して部分的に支持面32と対向して配置され、支持面32と第2可動部34との間の第2通過領域R2を通過する袋束21の部分の厚さに応じた挙動を示す。第1可動部33及び第2可動部34は、検出横断方向D2に関してお互いから少なくとも部分的にずれた位置に配置されている。図示の第1可動部33及び第2可動部34は検出横断方向D2に関してお互いから完全にずれた位置に配置されており、第1可動部33は一方の支持部材の支持面32と対向して配置され、第2可動部34は他方の支持部材の支持面32と対向して配置されている。
図示の第1可動部33及び第2可動部34の各々は、断面L字形状を有する。第1可動部33は、上方端部で回転軸41に対して取り付けられており、回転軸41を中心に揺動自在に設けられている。回転軸41は、中空軸42を貫通するように水平方向に延在する。回転軸41のうち中空軸42を介して一方側の部分には第1可動部33が固定的に取り付けられており、他方側の部分には検出レバー44が固定的に取り付けられている。支持部31には、上方へ延びる支持プレート43が固定されている。中空軸42は、支持プレート43により固定的に支持されており、内側を貫通する回転軸41を回転自在に支持する。
支持プレート43には、第1可動部33とは反対側に突出するように設けられるセンサー固定部46が固定されている。センサー固定部46には、ストッパ47及びセンサー45が固定的に取り付けられている。ストッパ47は、回転軸41を中心に揺動する検出レバー44と接触可能な位置に設けられており、検出レバー44と接触することによって検出レバー44の更なる下方への揺動(移動)を規制するように働く。センサー45は、検出レバー44の揺動状態を検知し、検知結果を制御装置18に送信する。
第2可動部34は、上述の第1可動部33と同様の構成を有する。すなわち、第2可動部34は回転軸41を介して検出レバー44に連結されており、この回転軸41は中空軸42により回転自在に支持されており、中空軸42は支持プレート43によって固定的に支持されており、支持プレート43は支持部31に固定されている。この支持プレート43には、第2可動部34とは反対側に突出するように設けられるセンサー固定部46が固定されており、センサー固定部46にはストッパ47及びセンサー45が取り付けられている。
このように第1可動部33及び第2可動部34の各々は対応の回転軸41を中心に揺動し、第1可動部33及び第2可動部34の各々の揺動に応じて、対応の検出レバー44が回転軸41を中心に揺動する。第1可動部33及び第2可動部34の各々の揺動角と、対応の検出レバー44の揺動角とは、お互いに等しい。
第1動作検知部36は、第1可動部33の挙動を検知し、検知結果を制御装置18(特に配向検出部38)に送信する。第2動作検知部37は、第2可動部34の挙動を検知し、検知結果を制御装置18(特に配向検出部38)に送信する。本例の第1動作検知部36は、第1可動部33に連結される検出レバー44の揺動状態を検知することによって、第1可動部33の揺動状態を検知する。第2動作検知部37は、第2可動部34に連結される検出レバー44の揺動状態を検知することによって、第2可動部34の揺動状態を検知する。図示の第1動作検知部36及び第2動作検知部37の各々が具備するセンサー45は、直接的には検出レバー44の揺動状態を検知するが、第1可動部33及び第2可動部34の各々の揺動状態を間接的に検知している。
制御装置18の配向検出部38(図1参照)は、第1動作検知部36の検知結果に基づいて、把持デバイス30により保持された状態の袋束21の向きを検出する。また配向検出部38は、第2動作検知部37の検知結果に基づいて、把持デバイス30により保持された状態の袋束21の向きを検出する。このように本例の配向検出部38は、第1動作検知部36の検知結果及び第2動作検知部37の検知結果の両方に基づいて、袋束21の向きを検出する。
上述の構成を有する向き検出装置13において、移動駆動機構35(第1移動機構28(図2参照))は、把持デバイス30(第1保持部26)により保持された状態の袋束21と支持面32とを検出移動方向D1へ相対的に移動させる。本例の移動駆動機構35は、把持デバイス30を検出移動方向D1へ移動させることによって、把持デバイス30により保持されている状態の袋束21を支持面32上でスライド移動させる。これにより、把持デバイス30により保持され且つ支持面32に載せられた状態の袋束21が部分的に第1通過領域R1及び第2通過領域R2の各々を通過する。
移動駆動機構35によって、把持デバイス30により保持された状態の「第1の向きの袋束21(図8参照)」と支持面32とが検出移動方向D1へ相対的に移動させられる場合、袋束21のうち厚み部23を含む部分が第1通過領域R1を通過し、袋束21のうち厚み部23を含まない部分(本体部22)が第2通過領域R2を通過する。一方、移動駆動機構35によって、把持デバイス30により保持された状態の「第2の向きの袋束21(図11参照)」と支持面32とが検出移動方向D1へ相対的に移動させられる場合、袋束21のうち厚み部23を含まない部分が第1通過領域R1を通過し、袋束21のうち厚み部23を含む部分が第2通過領域R2を通過する。
上述の構成を有する向き検出装置13(特に第2可動部34)の作動を、図5及び図6を参照して説明する。以下の説明では、主として第2可動部34の作動について説明するが、第1可動部33も基本的に第2可動部34と同様に作動する。
第2通過領域R2に袋束21が位置しない場合、第2可動部34は、支持面32から上方へわずかに離れた位置(デフォルト位置)に配置される(図5参照)。このデフォルト位置は、ストッパ47が検出レバー44に接触して検出レバー44の下方への揺動を規制することによって定められる位置である。デフォルト位置に配置されている第2可動部34は、支持部31に対する第2可動部34の衝突を防ぐ観点からは支持部31と接触しないことが好ましいが、支持部31と接触していてもよい。
そして第2通過領域R2を袋束21が通過する際、第2可動部34は袋束21によって上向きに揺動される(図6参照)。第2可動部34の揺動の程度は、袋束21のうちの第2通過領域R2を通過する部分の厚みに応じて変動する。袋束21のうち最も厚みが大きい部分(すなわち厚み部23)が第2通過領域R2を通過する際に、第2可動部34は最も大きく揺動し、対応の検出レバー44は上方に向かって揺動して最も高い位置に配置される。
本例のセンサー45は、対応の検出レバー44が所定の検出高さ位置に達したか否かを検知する。ここで言う検出高さ位置は、「対応の検出レバー44(特にセンサー45によって検知される部分)が、袋束21の厚み部23が第2通過領域R2を通過しない場合には到達しないが、厚み部23が第2通過領域R2を通過した場合には到達する」ような高さ位置である。図示のセンサー45は、水平方向に向けられており、センサー固定部46に形成された高さ方向に延びる細孔においてスライド可能に設けられており、図示しない固定具(例えばネジ等)によりセンサー固定部46に固定されている。センサー45を細孔に沿って移動させてセンサー45の高さ方向位置を調節することにより、検出高さ位置を、厚み部23の厚みに応じて調整することが可能である。
上述のように、本例の袋束21は、第1の向き及び第2の向きのいずれかの向きに向けられた状態で、把持デバイス30により保持されつつ、第1可動部33及び第2可動部34の各々と支持面32との間を通過させられる。この際、第1動作検知部36のセンサー45が対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知し、且つ、第2動作検知部37のセンサー45が対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知しない場合、配向検出部38は、袋束21の厚み部23が第1通過領域R1を通過したことを検知することができ、ひいては袋束21が第1の向きに向けられていることを検知することができる。一方、第1動作検知部36のセンサー45が対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知せず、且つ、第2動作検知部37のセンサー45が対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知した場合、配向検出部38は、袋束21の厚み部23が第2通過領域R2を通過したことを検知することができ、ひいては袋束21が第2の向きに向けられていることを検知することができる。
なお、第1動作検知部36及び第2動作検知部37の両方のセンサー45が、対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知した場合或いは検知しなかった場合、検出エラーが発生していると考えられる。そのような検出エラーとして、例えば、袋束21が、把持デバイス30とともに支持部31の下方を検出移動方向D1へ移動している場合、及び袋束21に含まれる複数の袋20の向きがお互いにそろっていない場合等が考えられる。検出エラーが発生していると考えられる場合、配向検出部38は、エラーの発生を示す警報を発してもよい。そのような警報の種類は限定されない。例えば、配向検出部38は、ディスプレイ(図示省略)にエラーメッセージを表示させてもよいし、音声警報を発してもよい。
[向き調整装置]
向き調整装置14(図1参照)は、袋束21を保持する第2保持部と、第2保持部を移動させる第2移動機構とを有する。第2移動機構は、向き検出装置13の検出結果に応じて、袋束21を保持している第2保持部の移動を変えることにより袋束21の向きを調整する。
本例では、上述のように図2に示す把持デバイス30及び移動駆動機構35が第2保持部及び第2移動機構として作動する。すなわち把持デバイス30が袋束21を保持した状態を維持しつつ、袋束21が収容ボックス11から取り出され、袋束21が向き検出装置13(本例では第1通過領域R1及び第2通過領域R2)を通過し、向き検出装置13の検出結果に応じて袋束21の向きを調整するように、移動駆動機構35は把持デバイス30を移動させる。
袋束21の向きを調整するために把持デバイス30の移動を変える具体例については、後述する(図8~図12参照)。
[向き調整装置及び載置部]
向き矯正システム10は、向き調整装置14によって向きが調整された袋束21が載せられる載置部15を更に備える(図1参照)。
図7は、載置部15の一例を示す斜視図である。
本実施形態の載置部15は、袋束21が載せられる載置面部50と、載置面部50に載せられた袋束21を介してお互いに反対側に配置される第1規制部51及び第2規制部52と、を有する。
図示の載置面部50は、無端状の搬送ベルトにより構成されている。載置面部50を構成する搬送ベルトは、第1ローラ61、第2ローラ62、第3ローラ63及び第4ローラ64に掛け渡されている。載置面部50のうち第1ローラ61と第3ローラ63との間の上方ベルト部分が、載置面部50に載せられた袋束21と接触する載置面を構成する。第1ローラ61は、回転駆動軸65に固定されており、回転駆動軸65とともに回転する。第2ローラ62は、図示しない固定軸により回転自在に支持されている。第3ローラ63及び第4ローラ64は、それぞれ第1固定軸66及び第2固定軸67により回転自在に支持されている。回転駆動軸65は、フレーム60により回転自在に支持されている。第1固定軸66、第2固定軸67、及び第2ローラ62を支持する図示しない固定軸は、回転しないように、フレーム60により固定的に支持されている。
フレーム60にはベルト持上部70が固定的に取り付けられている。ベルト持上部70は、載置面部50の上方ベルト部分の一部よりも下方に設けられている。ベルト持上部70と載置面部50の上方ベルト部分とは、お互いに接触していてもよいし、接触していなくてもよい。ベルト持上部70は、載置面部50上に載せられた袋束21の本体部22が載置面部50の載置面と適切に接触して載置面部50によって適切に支持されることを確保するために、設けられている。またベルト持上部70を設けることによって、載置面部50に載せられる袋束21を保持する把持デバイス30のためのスペースを、袋束21とフレーム60との間に確保することができる。これにより、把持デバイス30により袋束21を保持している状態で、載置面部50に袋束21を載せることができ、或いは袋束21を載置面部50に十分に近づけることができる。
ベルト持上部70が設けられない場合、袋束21の厚み部23がフレーム60に載せられることによって、袋束21の本体部22が載置面部50の載置面によって適切に支持されない(すなわち本体部22が載置面に対して適切に接触しない)懸念がある。一方、ベルト持上部70が設けられる場合、載置面部50の載置面をフレーム60よりも高い位置に維持することができ、袋束21の本体部22を載置面部50の載置面によって適切に支持することができる。
フレーム60には、取付体73を介して動力源(本例ではモータ)74が取り付けられている。動力源74の駆動出力軸72と、回転駆動軸65のうちフレーム60から外向きに水平方向へ突出している一方の端部とには、無端状ベルトの形態を有する連結部75が掛け渡されている。動力源74が制御装置18(特に駆動制御部39(図1参照))により駆動されて駆動出力軸72が回転させられると、回転動力が連結部75を介して駆動出力軸72から回転駆動軸65に伝えられ、回転駆動軸65が回転させられる。回転駆動軸65の回転に伴って第1ローラ61が回転し、載置面部(無端状の搬送ベルト)50は走行する。
第1規制部51及び第2規制部52は、少なくともいずれか一方が水平方向に移動可能に設けられており、相互間の距離が相対的に小さい規制位置Pr2(図10参照)と、相互間の距離が相対的に大きい退避位置Pr1(図8等参照)と、に配置される。図示の例では、第1規制部51及び第2規制部52が、載置面部50を基準に、対称的に移動可能に設けられている。第1規制部51及び第2規制部52は、制御装置18(特に駆動制御部39(図1参照))の制御下で、図示しない駆動装置により駆動されて移動させられる。
図示のフレーム60は、上面を構成する1つの上方プレート部と、両側面を構成する2つの側方プレート部とを含む。ベルト持上部70は、上方プレート部上に設けられている。回転駆動軸65及び上述の3つの固定軸(第1固定軸66及び第2固定軸67を含む)は、2つの側方プレート部により支持されている。取付体73は、一方の側方プレート部に取り付けられている。第1規制部51及び第2規制部52は、上方プレート部から上方に突出するように設けられている。第1規制部51は、上方プレート部に形成された第1規制スペース68に沿って移動可能に設けられている。第2規制部52は、上方プレート部に形成された第2規制スペース69に沿って移動可能に設けられている。
第1規制部51及び第2規制部52の各々は退避スペース53を有する。退避スペース53は、後述のように、把持デバイス30(第2保持部27)が通過するためのスペースである。そのため退避スペース53は、把持デバイス30が通過可能なように、把持デバイス30よりも大きなサイズを有する。図示の第1規制部51は、退避スペース53により分断された2つの規制部材により構成されている。同様に、図示の第2規制部52は、退避スペース53により分断された2つの規制部材により構成されている。ただし第1規制部51及び第2規制部52の各々は、単一の規制部材によって構成されていてもよく、退避スペース53は、規制部材に形成された切り欠きによって構成されていてもよい。
図8~図12は、向き調整装置14及び載置部15の作動例を説明するための図である。図8及び図11において、向き検出装置13によって向きが検出された後であって、向き調整装置14(本例では特に把持デバイス30)によって向きが調整される前の袋束21が、下方において点線で示されている。
移動駆動機構35(第2移動機構29(図2参照))は、向き検出装置13の検出結果に応じて、袋束21を保持している把持デバイス30(第2保持部27)の一部が袋束21と第1規制部51との間又は袋束21と第2規制部52との間に配置されるように、袋束21を保持している把持デバイス30を移動させる。
そして移動駆動機構35は、把持デバイス30の一部が袋束21と第1規制部51との間に配置されている場合には、把持デバイス30が第1規制部51の退避スペース53を通って袋束21から遠ざかるように把持デバイス30を移動させる。また移動駆動機構35は、把持デバイス30の一部が袋束21と第2規制部52との間に配置されている場合には、把持デバイス30が第2規制部52の退避スペース53を通って袋束21から遠ざかるように把持デバイス30を移動させる。
図8に示されるように、例えば袋束21の向きが第1の向きP1の場合(図8の下方の点線で示されている袋束21参照)、袋束21を保持している把持デバイス30は、第1旋回方向Dr1に旋回移動する。これにより袋束21の向きが調整され、図8に示す例では厚み部23が袋束21の右上に位置づけられる。そして移動駆動機構35は、袋束21が載置面部50の直上に位置している状態で把持デバイス30を下方に移動させて、把持デバイス30により保持されている袋束21(特に本体部22)が載置面部50上に載せられる。その結果、把持デバイス30の一部は、袋束21と第2規制部52との間に配置される。なお、少なくとも把持デバイス30を下方に移動させて袋束21を載置面部50上に載せる間、第1規制部51及び第2規制部52は退避位置Pr1に配置されている。
その後、図9に示すように、移動駆動機構35は、第1規制部51及び第2規制部52が退避位置Pr1に配置されている状態で、把持デバイス30を、第2規制部52の退避スペース53に向けて袋束21とともに水平方向に移動させる。そして把持デバイス30は、袋束21を解放し、第2規制部52の退避スペース53を通って袋束21から離れるように退避する。把持デバイス30の移動に伴う各袋20の位置及び姿勢の乱れを防ぐ観点からは、把持デバイス30は、袋束21の側部が第2規制部52に近い位置で又は第2規制部52と接触している状態で、袋束21を解放することが好ましい。例えば、把持デバイス30は、袋束21と第2規制部52とが接触する位置(以下「規制接触位置」とも称する)まで袋束21とともに移動させられ、規制接触位置において袋束21を解放し、その後、規制接触位置から退避スペース53を通って退避してもよい。或いは、把持デバイス30は、袋束21を積極的に解放する動作を行うことなく第2規制部52の退避スペース53を通過し、袋束21は、第2規制部52により規制されることによって把持デバイス30から滑るようにして解放されてもよい。この場合、把持デバイス30は、規制接触位置に到達する前又は到達した時点で袋束21を保持する力を弱めることで、把持デバイス30からの袋束21の解放を促してもよい。
その後、図10に示すように、第1規制部51及び第2規制部52が退避位置Pr1から規制位置Pr2に移動させられる。これにより袋束21は、第1規制部51及び第2規制部52によって位置決めされ、適切な位置及び姿勢で載置面部50に載せられる。
一方、袋束21の向きが第2の向きP2の場合も、袋束21の向きが第1の向きP1の場合と同様にして、袋束21の向きの調整が行われる。
すなわち、図11に示されるように、第2の向きP2に向けられた袋束21を保持している把持デバイス30は、第2旋回方向Dr2に旋回移動する。第2旋回方向Dr2は、上述の第1旋回方向Dr1(図8参照)の旋回方向(時計回り方向)とは異なる旋回方向(反時計回り方向)である。これにより袋束21の向きが調整され、図11に示す例では厚み部23が袋束21の右上に位置づけられる。そして移動駆動機構35は、第1規制部51及び第2規制部52が退避位置Pr1に配置されている状態で、袋束21を載置面部50上に載せる。その後、図12に示すように、移動駆動機構35は、第1規制部51及び第2規制部52が退避位置Pr1に配置されている状態で、把持デバイス30を、第1規制部51の退避スペース53に向けて袋束21とともに水平方向に移動させる。そして把持デバイス30は、袋束21を解放し、第1規制部51の退避スペース53を通って袋束21から離れるように退避する。その後、第1規制部51及び第2規制部52が退避位置Pr1から規制位置Pr2に移動させられ、袋束21は、第1規制部51及び第2規制部52によって位置決めされて、適切な位置及び姿勢で載置面部50に載せられる(図10参照)。
上述のようにして所望の向きに調整された袋束21が載置面部50に載せられた後、袋取出装置16(図1参照)は、袋束21に含まれる袋20を一枚ずつピックアップして内容物充填装置17に供給する。袋取出装置16は、袋束21が載置面部50に載せられた状態で袋20をピックアップしてもよいし、載置面部50を走行させて載置部15よりも後段に送られた袋束21から袋20をピックアップしてもよい。
以上説明したように本実施形態の向き矯正システム10によれば、袋束21を収容ボックス11(上流側デバイス)から載置部15(下流側デバイス)に向けて移動させつつ袋束21の向きの検出を行って、所望の向きを有する袋束21を載置部15にスムーズに供給することができる。
特に、袋束21を把持デバイス30(第1保持部26)により保持しつつ、袋束21の向きを機械的接触に基づいて検出することができる。そのため、袋束21の向きの検出を、袋束21に含まれる複数の袋20の位置及び姿勢の崩れを防ぎつつ、シンプルな装置構成によって高精度に行うことができる。
また複数の可動部(第1可動部33及び第2可動部34)を用いることによって、袋束21の向きを精度良く検出することができるとともに、検出エラーの発生の有無も検知することができる。
また支持部31に移動スペース40を形成することによって、把持デバイス30は、支持部31との衝突を防ぎつつ、袋束21を支持面32に沿ってスムーズに移動させることができる。
また一般に、把持デバイス30により把持されている袋束21は、把持デバイス30により把持されている部分(以下「把持部分」とも称する)の厚みが最も小さい。そして袋束21は、把持部分から検出横断方向D2へ離れるに従って、積層方向へ徐々に広がって、厚みが徐々に大きくなる傾向がある。したがって袋束21を検出移動方向D1に移動させる過程において、袋束21のうち把持部分を支持面32に載せることは比較的簡単であるが、袋束21のうち把持部分から離れた部分は、支持部31(特に側方部)にぶつかって、支持面32上に乗り上げさせることが比較的難しい。上述の本実施形態の支持部31によれば、支持面32の検出横断方向D2に関するサイズが、検出移動方向D1へ進むにつれて移動スペース40を基準にして徐々に大きくなる。そのため、袋束21を検出移動方向D1へ移動させつつ、当該袋束21を支持面32上へスムーズに載せることができる。
また載置部15が退避位置Pr1及び規制位置Pr2に配置可能な第1規制部51及び第2規制部52を備えることによって、袋束21を載置面部50に簡単に載せることができるとともに、載置面部50上の袋束21を適切な位置及び姿勢に整えることができる。
また把持デバイス30(第2保持部27)の移動を変えることによって袋束21の向きを適切に変えることができる。したがって、載置部15に向けて把持デバイス30及び袋束21を移動させながら、袋束21の向きを調整することができる。
また第1規制部51及び第2規制部52の各々に退避スペース53を形成することによって、第1規制部51又は第2規制部52による袋束21の位置の規制及び把持デバイス30からの袋束21の解放を、スムーズ且つ適切に行うことができる。
また単一のデバイス(すなわち把持デバイス30)を第1保持部26及び第2保持部27として作動させることによって、装置数を減らすことができる。また袋束21の保持を収容ボックス11から載置部15まで維持することができ、各袋束21における複数の袋20の位置及び姿勢の乱れを効果的に防ぐことができる。
[変形例]
本発明は、上述の実施形態及び変形例には限定されない。例えば、上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。また上述の実施形態及び変形例の構成が、全体的に又は部分的に組み合わせられてもよい。
向き検出装置13は、図3に示す例では2つの可動部(すなわち第1可動部33及び第2可動部34)を具備するが、3以上の可動部を具備していてもよい。また向き検出装置13は、単一の可動部を具備していてもよい。
例えば、図3に示す向き検出装置13において、第1可動部33及び第2可動部34の一方が設けられていなくてもよい。向き検出装置13が第1可動部33のみを具備し、第2可動部34が設けられていなくてもよい。そのようなケースにおいて、袋束21が把持デバイス30とともに第1通過領域R1を通過したにもかかわらず、第1動作検知部36のセンサー45が対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知しなかった場合、配向検出部38は、袋束21が第2の向きに向けられていることを検知することができる。一方、袋束21の第1通過領域R1における通過に伴って、第1動作検知部36のセンサー45が対応の検出レバー44が検出高さ位置に到達したことを検知した場合、配向検出部38は、袋束21が第1の向きに向けられていることを検知することができる。
なお制御装置18(特に配向検出部38)は、把持デバイス30の位置情報に基づいて、袋束21が第1通過領域R1を通過したか否かを把握することができる。移動駆動機構35によって移動させられる把持デバイス30の位置情報は、移動駆動機構35の駆動制御を行う駆動制御部39から配向検出部38に提供可能である。
またセンサー45は、対応の検出レバー44の揺動の程度を検知してもよい。すなわち、対応の検出レバー44(特にセンサー45によって検知される部分)の具体的な高さ位置(又は検出レバー44の具体的な揺動角)を検知可能なセンサーを、センサー45として用いてもよい。このように第1動作検知部36及び第2動作検知部37は、第1可動部33及び第2可動部34の動きの程度を検知してもよい。この場合、第1可動部33は、袋束21の本体部22が第1通過領域R1を通過した場合には相対的に小さく揺動し、厚み部23が第1通過領域R1を通過した場合には相対的に大きく揺動するように設けられてもよい。同様に、第2可動部34は、袋束21の本体部22が第2通過領域R2を通過した場合には相対的に小さく揺動し、厚み部23が第2通過領域R2を通過した場合には相対的に大きく揺動するように設けられてもよい。このような場合、袋束21のうちの「厚み部23を含む部分」及び「厚み部23を含まない部分」のいずれが第1通過領域R1/第2通過領域R2を通過したのかを、精度良く検知することができる。
10 向き矯正システム
11 収容ボックス
13 向き検出装置
14 向き調整装置
15 載置部
16 袋取出装置
17 内容物充填装置
18 制御装置
20 袋
21 袋束
22 本体部
23 厚み部
26 第1保持部
27 第2保持部
28 第1移動機構
29 第2移動機構
30 把持デバイス
31 支持部
32 支持面
33 第1可動部
34 第2可動部
35 移動駆動機構
36 第1動作検知部
37 第2動作検知部
38 配向検出部
39 駆動制御部
40 移動スペース
41 回転軸
42 中空軸
43 支持プレート
44 検出レバー
45 センサー
46 センサー固定部
47 ストッパ
48 ガイド面
50 載置面部
51 第1規制部
52 第2規制部
53 退避スペース
60 フレーム
61 第1ローラ
62 第2ローラ
63 第3ローラ
64 第4ローラ
65 回転駆動軸
66 第1固定軸
67 第2固定軸
68 第1規制スペース
69 第2規制スペース
70 ベルト持上部
72 駆動出力軸
73 取付体
74 動力源
75 連結部
D1 検出移動方向
D2 検出横断方向
Dr1 第1旋回方向
Dr2 第2旋回方向
P1 第1の向き
P2 第2の向き
Pr1 退避位置
Pr2 規制位置
R1 第1通過領域
R2 第2通過領域

Claims (8)

  1. 袋束の向きを検出する向き検出装置と、
    前記向き検出装置の検出結果に応じて前記袋束の向きを調整する向き調整装置と、を備え、
    前記向き検出装置は、
    積層方向へお互いに重ねられた複数の袋を含む袋束であって局所的に前記積層方向の厚みが大きい厚み部を有する袋束を、前記積層方向に挟んで保持する第1保持部と、
    前記第1保持部により保持された状態の前記袋束が載せられる支持面を有する支持部と、
    検出移動方向と直角を成す検出横断方向に関して部分的に前記支持面と対向して配置される第1可動部であって、前記支持面と第1可動部との間の第1通過領域を通過する前記袋束の部分の厚さに応じた挙動を示す第1可動部と、
    前記第1保持部により保持され且つ前記支持面に載せられた状態の前記袋束が部分的に前記第1通過領域を通過するように、前記第1保持部により保持された状態の前記袋束と前記支持面とを前記検出移動方向へ相対的に移動させる第1移動機構と、
    前記第1可動部の挙動を検知する第1動作検知部と、
    前記第1動作検知部の検知結果に基づいて、前記袋束の向きを検出する配向検出部と、を有し、
    前記第1移動機構によって、前記第1保持部により保持された状態の第1の向きの前記袋束と前記支持面とが前記検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、前記袋束のうち前記厚み部を含む部分が前記第1通過領域を通過し、
    前記第1移動機構によって、前記第1保持部により保持された状態の第2の向きの前記袋束と前記支持面とが前記検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、前記袋束のうち前記厚み部を含まない部分が前記第1通過領域を通過する、向き矯正システム。
  2. 前記向き検出装置は、
    前記検出横断方向に関して部分的に前記支持面と対向して配置される第2可動部であって、前記支持面と第2可動部との間の第2通過領域を通過する前記袋束の部分の厚さに応じた挙動を示す第2可動部と、
    前記第2可動部の挙動を検知する第2動作検知部と、を更に備え、
    前記配向検出部は、前記第1動作検知部の検知結果及び前記第2動作検知部の検知結果に基づいて、前記袋束の向きを検出し、
    前記第1移動機構によって、前記第1保持部により保持され且つ前記支持面に載せられた状態の前記第1の向きの前記袋束と前記支持面とが前記検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、前記袋束のうち前記厚み部を含まない部分が前記第2通過領域を通過し、 前記第1移動機構によって、前記第1保持部により保持され且つ前記支持面に載せられた状態の前記第2の向きの前記袋束と前記支持面とが前記検出移動方向へ相対的に移動させられる場合、前記袋束のうち前記厚み部を含む部分が前記第2通過領域を通過する請求項1に記載の向き矯正システム。
  3. 前記支持部は、前記検出移動方向に延びる移動スペースを有し、
    前記第1移動機構によって、前記第1保持部により保持された状態の前記袋束と前記支持面とを前記検出移動方向へ相対的に移動させる際、前記第1保持部は前記移動スペースを通る請求項1又は2に記載の向き矯正システム。
  4. 前記支持面のうちの少なくとも前記検出移動方向の上流側の端部を含む部分において、前記支持面の前記検出横断方向に関するサイズは、前記検出移動方向へ進むにつれて前記移動スペースを基準に徐々に大きくなる請求項3に記載の向き矯正システム。
  5. 向き調整装置によって向きが調整された前記袋束が載せられる載置部を更に備え、
    前記載置部は、
    前記袋束が載せられる載置面部と、
    前記載置面部に載せられた前記袋束を介してお互いに反対側に配置され、少なくともいずれか一方が移動可能に設けられている第1規制部及び第2規制部と、を有し、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、相互間の距離が相対的に小さい規制位置と、相互間の距離が相対的に大きい退避位置とに配置される請求項1~4のいずれか一項に記載の向き矯正システム。
  6. 前記向き調整装置は、
    前記袋束を保持する第2保持部と、
    前記第2保持部を移動させる第2移動機構と、を有し、
    前記第2移動機構は、前記向き検出装置の検出結果に応じて、前記袋束を保持している前記第2保持部の移動を変えることにより前記袋束の向きを調整する請求項1~5のいずれか一項に記載の向き矯正システム。
  7. 向き調整装置によって向きが調整された前記袋束が載せられる載置部を更に備え、
    前記載置部は、
    前記袋束が載せられる載置面部と、
    前記載置面部に載せられた前記袋束を介してお互いに反対側に配置され、少なくともいずれか一方が移動可能に設けられている第1規制部及び第2規制部と、を有し、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、相互間の距離が相対的に小さい規制位置と、相互間の距離が相対的に大きい退避位置とに配置され、
    前記向き調整装置は、
    前記袋束を保持する第2保持部と、
    前記第2保持部を移動させる第2移動機構と、を有し、
    前記第2移動機構は、前記向き検出装置の検出結果に応じて、前記袋束を保持している前記第2保持部の移動を変えることにより前記袋束の向きを調整し、
    前記第1規制部及び前記第2規制部の各々は退避スペースを有し、
    前記第2移動機構は、前記向き検出装置の検出結果に応じて、前記袋束を保持している前記第2保持部の一部が前記袋束と前記第1規制部との間又は前記袋束と前記第2規制部との間に配置されるように、前記袋束を保持している前記第2保持部を移動させ、
    前記第2移動機構は、前記第2保持部の一部が前記袋束と前記第1規制部との間に配置されている場合には前記第2保持部が前記第1規制部の前記退避スペースを通って前記袋束から遠ざかるように前記第2保持部を移動させ、前記第2保持部の一部が前記袋束と前記第2規制部との間に配置されている場合には前記第2保持部が前記第2規制部の前記退避スペースを通って前記袋束から遠ざかるように前記第2保持部を移動させる請求項1~4のいずれか一項に記載の向き矯正システム。
  8. 前記袋束を前記積層方向に挟んで保持する把持デバイスが、前記第1保持部及び前記第2保持部として作動し、
    前記把持デバイスを三次元的に移動させる移動駆動装置が、前記第1移動機構及び第2移動機構として作動する請求項6又は7に記載の向き矯正システム。
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