JP2020033031A - 袋供給装置及び袋供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパウト等の厚み部を有する袋を収容部から後段に供給する際に、各袋の向きを簡単且つ高精度に整えることができる袋供給装置及び袋供給方法を提供する。【解決手段】収容部12から袋80が取り出される。袋80の向きが配向検出部15によって検出され、その検出結果に基づいて袋80の向きが配向調整部16によって調整される。収容部12に配置されている複数の袋80のうちの一部の袋80は第1配向姿勢Ps1をとり、他の袋80は第2配向姿勢Ps2をとる。第1配向姿勢Ps1をとる袋80の上方部及び下方部の位置関係は、第2配向姿勢Ps2をとる袋80の上方部及び下方部の位置関係とは逆である。収容空間Sbにおいて、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の厚み部85と第2配向姿勢Ps2をとる袋80の厚み部85とはお互いに重ならない。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の袋を順次後段に送る袋供給装置及び袋供給方法に関する。
袋は、ニーズに応じて様々な形態で提供され、例えば注ぎ口や飲み口(スパウト)などの局所的に厚みが大きい厚み部を有することがある。厚み部を有する多数の袋を互いに同じ向きで単純に重ねて箱に梱包すると、厚み部同士が重なって、箱内に無駄なスペースが生じる。
そのため厚み部を有する多数の袋を梱包する場合、特許文献1に開示のように、厚み部の位置をずらしながらそれらの袋が箱内に配置されることが一般的である。或いは、箱内のスペース効率を気にしない場合には、多数の袋が箱内に無造作に入れられ、ばらばらな状態で袋が箱内に配置される。
特開2014−201349号公報 特開2007−118961号公報
箱から袋処理機に対して複数の袋を連続的に供給する場合、袋は所定の向きで袋処理機に供給されることが求められる。厚み部を有する袋の場合、袋は厚み部の位置に応じた方向性を有するが、上述のように箱内に配置されている袋は一定の方向性を有していないのが一般的である。そのため、箱から取り出された厚み部を有する袋は、所定の向きに正された後に、袋処理機に供給される必要がある。
多数の袋がばらばらな向きで箱内に配置されている場合、全ての袋を単一の向きに直す作業は、煩雑であり負荷が大きい。一方、特許文献1の装置のように多数の袋が規則的に異なる状態で箱内に配置される場合、箱内における袋の向きがある程度限定されているため、多数の袋がばらばらな向きで箱内に配置されている場合よりは簡単に袋の向きを調整することができる。ただしこの場合、箱内において向きの異なる袋同士の間には仕切りがない。そのため作業者は、依然として袋の向きを目視で確認しながら袋を取り出す必要があり、そのような作業は煩雑であり負荷が大きい。
上述のように厚み部を有する袋が複数の向きで箱内に配置されている場合に、箱から取り出された袋を袋処理機に対して一定の向きで精度良く供給することは簡単ではない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、スパウト等の厚み部を有する複数の袋を箱等の収容部から後段に供給する際に、各袋の向きを簡単且つ高精度に整えることができる装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、複数の袋が重ねられて配置される収容空間を有する収容部と、収容空間から複数の袋を取り出す取出部と、取出部によって収容空間から取り出された袋を受け取って当該袋を搬送する搬送部と、収容空間から取り出された後の袋の向きを検出する配向検出部と、配向検出部の検出結果に基づいて、袋の向きを調整する配向調整部と、を備え、複数の袋の各々は、縦方向に関して対向位置に設けられる上方部及び下方部と、縦方向と直角を成す横方向に関して対向位置に設けられる第1側方部及び第2側方部とを含み、且つ、局所的に他の部分よりも厚みが大きい厚み部を含み、収容空間に配置されている複数の袋のうちの一部の袋は第1配向姿勢をとり、他の袋は第2配向姿勢をとり、第1配向姿勢をとる袋の上方部及び下方部の位置関係は、第2配向姿勢をとる袋の上方部及び下方部の位置関係とは逆であり、収容空間において、第1配向姿勢をとる袋の厚み部と第2配向姿勢をとる袋の厚み部とは、お互いに重ならない袋供給装置に関する。
第1配向姿勢をとる袋の第1側方部及び第2側方部の位置関係は、第2配向姿勢をとる袋の第1側方部及び第2側方部の位置関係とは逆であり、収容空間に配置されている複数の袋の全ての表面は、高さ方向のうちの正方向に向けられ、収容空間に配置されている複数の袋の全ての裏面は、高さ方向のうちの逆方向に向けられていてもよい。
収容空間に配置されている複数の袋の全ては、共通の基準軸線によって通過されてもよい。
収容空間に配置されている複数の袋は、第1配向姿勢をとり且つ連続して配置される2以上の袋を含んでもよい。
2以上の袋のうち隣り合って配置される袋は、収容空間において横方向に関してお互いにずらされて配置されていてもよい。
袋供給装置は、配向調整部によって向きの調整が行われた後の袋を受け入れる受入部を更に備えてもよい。
受入部は、お互いにずらされた2以上の袋を収容可能なコンベアマガジンを有していてもよい。
厚み部は、スパウトを含んでいてもよい。
本発明の他の態様は、複数の袋を保持する保持部から取り出された複数の袋が、重ねられて収容部の収容空間に配置される工程と、取出部によって収容空間から取り出された袋が搬送部に渡される工程と、収容空間から取り出された後の袋の向きを配向検出部によって検出する工程と、配向検出部の検出結果に基づいて、袋の向きを配向調整部によって調整する工程と、を含み、複数の袋の各々は、縦方向に関して対向位置に設けられる上方部及び下方部と、縦方向と直角を成す横方向に関して対向位置に設けられる第1側方部及び第2側方部とを含み、且つ、局所的に他の部分よりも厚みが大きい厚み部を含み、複数の袋が収容空間に配置される工程では、複数の袋のうちの一部の袋が第1配向姿勢をとり、他の袋が、上方部及び下方部の位置関係が第1配向姿勢をとる袋の上方部及び下方部の位置関係とは逆になる第2配向姿勢とり、第1配向姿勢をとる袋の厚み部と第2配向姿勢をとる袋の厚み部とがお互いに重ならないように、複数の袋が収容空間に配置される袋供給方法に関する。
本発明によれば、スパウト等の厚み部を有する複数の袋を箱等の収容部から後段に供給する際に、各袋の向きを簡単且つ高精度に整えることができる。
図1は、袋の一例を示す平面図である。 図2は、図1に示す袋を180度回転した状態を示す平面図である。 図3は、第1実施形態に係る袋処理システムの概略構成を示す側方図である。 図4は、第1実施形態に係る袋処理システムの概略構成を示す平面図である。 図5は、収容部に配置された袋の配置例を示す平面図である。 図6は、図5の矢印「VI」に沿って収容空間の袋を透視した概略図である。 図7は、図6の矢印「VII」に沿って収容空間の袋を透視した概略図である。 図8は、第2実施形態に係る袋処理システムの概略構成を示す側方図である。 図9は、第2実施形態に係る袋処理システムの概略構成を示す平面図である。 図10は、第3実施形態に係る袋処理システムの概略構成を示す側方図である。 図11は、第3実施形態に係る袋処理システムの概略構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、便宜上、一部要素の図示が省略されることがあり、また図面間で必ずしも厳密には一致しない要素がある。
[袋]
以下の各実施形態で用いられる袋は、局所的に他の部分よりも厚さが大きい厚み部を有する。袋の具体的な形状や素材は限定されないが、典型的には、少なくとも一部(通常はほとんどの部分)が柔軟な材料によって構成される容器によって袋が構成される。
厚み部は、様々なタイプの形状、配置及び用途を持ち、基本的には限定されない。典型的には、スパウト(例えば、袋の内側と外側との間で流動性を有する内容物(例えば液状内容物)を移動させる際に内容物が通過する部分(一例として、口によって銜えられる部分))、ファスナー(例えば、スライダー式ファスナー及び非スライダー式ファスナー)、ストロー、多重層から成る部分、及び壁部の内側に局所的にエアを封入した部分を、袋の厚み部を構成する要素としうる。例えば、平らに折り畳まれた際に、底部分が他の部分よりも多くの形成層を含み、局所的に底部分が大きな厚みを有する自立式の袋を、以下の実施形態の装置及び方法において用いることが可能である。また局所的にエアが封入される袋(例えば特開2007−118961号公報(特許文献2)に開示されているエアバッグ付き袋)も、以下の実施形態の装置及び方法において用いることが可能である。
厚み部は、点状に設けられていてもよいし、ホース等によって線状に設けられていてもよいし、ある大きさの広がりを持った面状に設けられてもよい。厚み部は、1つの袋に複数設けられていてもよい。その場合、1つの袋に設けられる複数の厚み部は、互いに同じ厚さを有していてもよいし、互いに異なる厚さを有していてもよい。
袋の一部又は全部は、基本的に湾曲しない材料により構成されていてもよいし、湾曲可能な材料により構成されていてもよい。したがって厚み部自体は、湾曲可能に設けられてもよいし、基本的に湾曲しないように設けられてもよい。袋の形状及び用途は限定されないが、とりわけ薄膜状の袋を以下の実施形態に係る装置及び方法において好適に用いることができる。
以下では、袋としてスパウト付きの空袋が用いられる場合について例示する。
図1は、袋80の一例を示す平面図である。図2は、図1に示す袋80を180度回転した状態を示す平面図である。
図示の袋80は、縦方向D1に関して対向位置に設けられる上方部81及び下方部82と、縦方向D1と直角を成す横方向D2に関して対向位置に設けられる第1側方部83及び第2側方部84とを含む。なお本例では、袋80の短手方向を縦方向D1と呼び、袋80の長手方向を横方向D2と呼ぶが、これには限定されず、袋80の長手方向を縦方向D1と呼び、袋80の短手方向を横方向D2と呼んでもよい。
袋80は、スパウトによって構成される厚み部85を含む。厚み部85は、局所的に他の部分よりも厚みが大きい部分であり、後述の収容部12(図3及び図4参照)では、局所的に袋80の他の部分よりも高さ方向Dvへのサイズが大きい。
図示の厚み部85は、袋80の上方部81の一端部(すなわち上方部81と第1側方部83との間のコーナー部分)に設けられている。なお厚み部85の位置は図示の位置には限定されない。厚み部85の位置は、袋80の縦方向D1の中心位置以外であることが好ましく、袋80の横方向D2の中心位置以外であることが好ましい。特に以下の各実施形態に係る袋供給装置及び袋供給方法では、袋80の端部に厚み部85が位置していることが好ましく、とりわけ袋80のコーナー部分に厚み部85が位置していることが好ましい。
[第1実施形態]
図3は、第1実施形態に係る袋処理システム1の概略構成を示す側方図である。図4は、第1実施形態に係る袋処理システム1の概略構成を示す平面図である。
袋処理システム1(袋処理システム)は、袋供給装置10(袋供給装置)及び袋処理機60(袋処理機)を備える。袋供給装置10は、袋処理機60に、袋80を所定の向きで順次供給する。
[袋供給装置]
袋供給装置10は、保持部11、収容部12、取出部13、搬送部14、配向検出部15、ピックアップ部16(配向調整部)、受入部17及び制御部20を備える。保持部11、収容部12、取出部13、搬送部14、配向検出部15、ピックアップ部16(配向調整部)及び受入部17は、制御部20によって制御される。
[保持部]
保持部11は保持空間Saを有し、保持空間Saにおいて複数の袋80が重ねられて配置されている。保持空間Saにおける袋80の具体的な配置態様は特に限定されない。一例として、図示の保持部11では、複数の袋80が起立姿勢で水平方向Dhへ連続的に並べられて袋束を形成し、複数の袋束(図示の例では2つ袋束)が高さ方向Dvに並べられ、且つ、複数の袋束(図示の例では2つ袋束)が水平方向Dhに並べられている。
ここでいう起立姿勢とは、袋80が高さ方向Dvに延在する姿勢を指し、起立姿勢の袋80は、高さ方向Dvと平行に延在していてもよいし、高さ方向Dvに対して傾斜した方向に延在していてもよい。また高さ方向Dvとは、重力が作用する鉛直方向と平行な方向を指し、水平方向Dhとは、高さ方向Dvと直角を成す方向を指す。
このように図示の保持部11では、各袋80が、水平方向Dhに隣り合って配置される他の袋80と少なくとも部分的に重ねられている。なお保持空間Saにおいてお互いに水平方向Dhに並べられる2以上の袋80の全てが、水平方向Dhに延びる単一の軸線によって貫通されるように配置されることが好ましい。この場合、2以上の袋80を整列した状態で保持空間Saに配置することができ、保持空間Saからそれらの袋80を取り出しやすい。
図示の保持部11が保持する複数の袋80のうちの一部の袋80は第1の姿勢をとり、他の袋80は第2の姿勢をとる。第1の姿勢をとる袋80の上方部81及び下方部82の位置関係は、第2の姿勢をとる袋80の上方部81及び下方部82の位置関係とは逆である。図示の例では、第1の姿勢をとる袋80の上方部81は、高さ方向Dvのうちの上方向に向けられ、第1の姿勢をとる袋80の下方部82は、高さ方向Dvのうちの下方向に向けられている。一方、第2の姿勢をとる袋80の上方部81は、高さ方向Dvのうちの下方向に向けられ、第2の姿勢をとる袋80の下方部82は、高さ方向Dvのうちの上方向に向けられている。
保持空間Saに配置されている複数の袋80の全ての表面S1は、第1の方向に向けられ、保持空間Saに配置されている複数の袋80の全ての裏面S2は、第1の方向とは逆方向である第2の方向に向けられていることが好ましい。この場合、より高度に袋80が整列され、保持部11から取り出された1又は複数の袋80を収容部12に収容する際における袋80の向きの調整に要する負荷を大幅に軽減することができる。ここでいう第1の方向及び第2の方向は、お互いに逆の方向を指すが、具体的な方向は限定されない。一例として、第1の方向を図3の左方向として、逆方向を図3の右方向としてもよい。
保持部11は、固定的に設けられていてもよいし、移動可能に設けられていてもよい。保持部11が固定的に設けられる場合、保持部11には新たな袋80が適宜補給される。保持部11が移動可能に設けられる場合、人手及び/又は図示しない機械によって収容部12の近くにまで保持部11が移動させられる。この場合、全ての袋80が取り出されて空になった保持部11は移動させられ、複数の袋80を保持する別の保持部11が収容部12の近くに配置されてもよい。
[収容部]
収容部12は、複数の袋80が高さ方向Dvに積み重ねられて配置される収容空間Sbを有する。保持部11から取り出された複数の袋80は、収容部12の収容空間Sbに配置される。その際、収容部12の収容空間Sbには、それらの袋80が高さ方向Dvに積み重ねられる。
本実施形態では、作業者Wが手動的に、保持部11の保持空間Saから収容部12の収容空間Sbに袋80を運ぶ。ただし、作業者Wの代わりに図示しない装置が機械的に、保持部11の保持空間Saから収容部12の収容空間Sbに袋80を運んでもよい。作業者W又は図示しない装置は、保持空間Saから収容空間Sbに、1枚ずつ袋80を運んでもよいし、2枚以上の袋80を一度に運んでもよい。
図4に示すように、本実施形態の収容部12は2つ設けられている。作業者W又は図示しない装置は、保持空間Saからそれぞれの収容部12の収容空間Sbに袋80を補給する。
図5は、収容部12に配置された袋80の配置例を示す平面図である。図6は、図5の矢印「VI」に沿って収容空間Sbの袋80を透視した概略図である。図7は、図6の矢印「VII」に沿って収容空間Sbの袋80を透視した概略図である。
水平方向Dhに切断して得られる収容空間Sbの断面(図5参照)の第1水平方向Dh1に関するサイズは、各袋80の縦方向D1(図1及び図2参照)のサイズ以上である。これにより、各袋80は、縦方向D1を第1水平方向Dh1と一致させた状態で、収容空間Sbに適切に配置可能である。
なお収容空間Sbの断面の第1水平方向Dh1に関するサイズは、各袋80の水平方向Dhのサイズの最大値よりも小さいことが好ましい。図示の袋80の場合、「水平方向Dhのサイズの最大値」は袋80の対角線上のサイズ(例えば「上方部81と第2側方部84との間のコーナー」と「下方部82と第1側方部83との間のコーナー」とを結ぶ対角線上のサイズ)によって表される。この場合、各袋80は、収容空間Sbにおいて水平方向Dhに関して回転しないように配置される。
一方、第1水平方向Dh1と直角を成す第2水平方向Dh2に関する収容空間Sbの断面のサイズは、各袋80の横方向D2のサイズよりも大きい。特に、収容空間Sbの断面の第2水平方向Dh2に関するサイズは、収容空間Sbの断面の第1水平方向Dh1に関するサイズよりも大きい。これらの場合、収容空間Sbにおいて、横方向D2を第2水平方向Dh2と一致させた状態の2以上の袋80を、第2水平方向Dh2にずらしながら配置することが可能である。
上述の構成を有する収容部12の収容空間Sbに、複数の袋80は以下のように配置される。
収容空間Sbにおいて、各袋80は、高さ方向Dvに少なくとも部分的に他の袋80と重なりあって配置される。
収容空間Sbに配置される複数の袋80のうちの一部の袋80は第1配向姿勢Ps1をとり、他の袋80は第2配向姿勢Ps2をとる。第1配向姿勢Ps1をとる袋80の上方部81及び下方部82の位置関係は、第2配向姿勢Ps2をとる袋80の上方部81及び下方部82の位置関係とは逆である。図5に示す例では、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の上方部81は図5の上方向に向けられ、第1の姿勢をとる袋80の下方部82は図5の下方向に向けられている。一方、第2配向姿勢Ps2をとる袋80の上方部81は図5の下方向に向けられ、第2配向姿勢Ps2をとる袋80の下方部82は図5の上方向に向けられている。
また第1配向姿勢Ps1をとる袋80の第1側方部83及び第2側方部84の位置関係は、第2配向姿勢Ps2をとる袋80の第1側方部83及び第2側方部84の位置関係とは逆である。図5に示す例では、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の第1側方部83は図5の左に向けられ、第2側方部84は図5の右に向けられている。一方、図5に示す第2配向姿勢Ps2をとる袋80の第1側方部83は図5の右に向けられ、第2側方部84は図5の左に向けられている。
収容空間Sbにおいて各袋80が上述のように配置されることによって、収容空間Sbに配置されている複数の袋80の全ての表面S1は、高さ方向Dvのうちの正方向に向けられ、収容空間Sbに配置されている複数の袋80の全ての裏面S2は、高さ方向Dvのうちの逆方向に向けられる。図示の例では、正方向は高さ方向Dvの上向き(すなわち図6及び図7の上方向)であり、逆方向は高さ方向Dvの下向き(すなわち図6及び図7の下方向)であるが、正方向が下向きであり、逆方向が上向きであってもよい。
このように、第1配向姿勢Ps1及び第2配向姿勢Ps2は、お互いから概ね180度回転した姿勢であり、二次元的に概ね点対称(すなわち2回対称)の関係を有する。収容空間Sbに配置される複数の袋80は、これらの2種類のみの姿勢で収容部12に収容される。そのため、収容部12の段階で、複数の袋80が既にある程度整然とした状態で保持されている。なお、第1配向姿勢Ps1及び第2配向姿勢Ps2は必ずしも厳密に180度回転した姿勢である必要はない。第1配向姿勢Ps1と第2配向姿勢Ps2との間の回転方向のずれ角度は、例えば「180度±45度」程度であってもよい。
また収容空間Sbにおいて、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の厚み部85と第2配向姿勢Ps2をとる袋80の厚み部85とは、お互いに重ならないように配置される。図5に示す例では、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の厚み部85は図面の左上に向けられ、第2配向姿勢Ps2をとる袋80の厚み部85は図面の右下に向けられている。また収容空間Sbにおいて、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の厚み部85同士が重ならないように、また第2配向姿勢Ps2をとる袋80の厚み部85同士が重ならないように、複数の袋80が第2水平方向Dh2(すなわち袋80の横方向D2)にずらされて配置されている。
さらに本実施形態において収容空間Sbに配置されている複数の袋80は、第1配向姿勢Ps1をとり且つ高さ方向Dvに連続して配置される2以上の袋80を含む。また、これらの2以上の袋80のうち高さ方向Dvに互いに隣り合って配置される袋80は、収容空間Sbにおいて横方向D2に関してお互いにずらされて配置されている。
図示の例では、第1配向姿勢Ps1の6枚の袋80(以下、「第1配向袋群80a」とも称する)が高さ方向Dvに連続的に配置され、第2配向姿勢Ps2の6枚の袋80(以下「第2配向袋群80b」とも称する)が高さ方向Dvに連続的に配置されている。1つの第1配向袋群80aに含まれる6枚の袋80は、お互いに第2水平方向Dh2にずらされており、1つの第2配向袋群80bに含まれる6枚の袋80も、お互いに第2水平方向Dh2にずらされている。そして、第1配向袋群80aと第2配向袋群80bとが高さ方向Dvに交互に配置され、複数の第1配向袋群80a及び複数の第2配向袋群80bが収容空間Sbに存在する。
なお図示の袋80の配置例は一例に過ぎない。例えば、収容空間Sbに複数の第1配向袋群80aが存在する場合、それぞれの第1配向袋群80aに含まれる袋80の数はばらついていてもよい。同様に、収容空間Sbに複数の第2配向袋群80bが存在する場合、それぞれの第2配向袋群80bに含まれる袋80の数はばらついていてもよい。
また収容空間Sbに配置される複数の袋80は、同一姿勢(すなわち第1配向姿勢Ps1又は第2配向姿勢Ps2)で且つ高さ方向Dvに連続して配置される2以上の袋80を含んでいなくてもよい。また収容空間Sbにおいて高さ方向Dvに互いに隣り合って配置される袋80は、横方向D2に関してお互いにずらされずに配置されていてもよい。例えば、収容空間Sbにおいて、高さ方向Dvに隣り合って並べられる1枚の第1配向姿勢Ps1の袋80及び1枚の第2配向姿勢Ps2の袋80のセットを、高さ方向Dvに繰り返し並べることによって、複数の第1配向姿勢Ps1の袋80及び複数の第2配向姿勢Ps2の袋80が収容空間Sbに配置されてもよい。
本実施形態において、収容空間Sbに配置されている複数の袋80の全ては、高さ方向Dvに延びる共通の基準軸線Axによって通過される。この基準軸線Axは、高さ方向Dvと平行に延びていてもよいし、高さ方向Dvとは非平行に延びていてもよい。典型的には、収容空間Sbの中心(重心)を通る軸線によってそのような基準軸線Axを構成可能であるが、収容空間Sbの中心を通らない軸線によって基準軸線Axが構成されてもよい。
収容部12における袋80の向きは基本的には限定されないが、各袋80は、収容空間Sbにおいて水平方向Dhに延在した状態で配置される。ここでいう「水平方向に延在した状態」とは、各袋80が水平方向Dhと平行に延在する状態だけではなく、各袋80が水平方向Dhに対して傾斜する方向に延在する状態も含む。図示の例では、図3に示すように直方体状の収容空間Sbが高さ方向Dv及び水平方向Dhの各々に対して傾けられている。収容空間Sbに配置された複数の袋80は、重力の影響を受けて、図5に示すように収容部12の一方側の内壁(図5の上側の内壁)に片寄って配置され、当該内壁に沿って整列される。
[取出部]
図3及び図4に示す取出部13は、収容部12の収容空間Sbから複数の袋80を取り出す。取出部13によって収容部12から取り出された袋80は、搬送部14のコンベア上に1枚ずつ置かれる。
取出部13の具体的な構成は限定されない。図示の取出部13は、袋80を吸着保持可能な吸盤を具備し、制御部20の制御下で、収容部12の収容空間Sbと搬送部14のコンベアの上方との間において当該吸盤を往復移動させる。収容部12の収容空間Sbにおいて最上位置に配置されている袋80が取出部13の吸盤によって吸着保持され、搬送部14のコンベア上で袋80が取出部13の吸盤から解放されて落下される。このように取出部13を介して、収容部12から搬送部14に袋80が受け渡される。
図示の袋供給装置10では、2つの収容部12の各々から袋80が取り出される。図示の取出部13は、一度に、2つの収容部12のうちの1つのみから1枚の袋80を取り出して当該1枚の袋80を搬送部14のコンベア上に載せる。ただし取出部13は、同時的に2つの収容部12から袋80を取り出して、同時的に2つの袋80を搬送部14のコンベア上に載せてもよい。
[搬送部]
搬送部14は、取出部13によって収容部12の収容空間Sbから取り出された袋80を受け取って、当該袋80を下流に搬送する。
搬送部14のコンベアの具体的な構成は限定されない。搬送部14は、典型的には、制御部20によって制御されて駆動される無端状のベルトコンベアを具備する。搬送部14のコンベアに載せられた袋80は、受入部17に向けて、連続的に又は間欠的に搬送される。
[配向検出部]
配向検出部15は、収容空間Sbから取り出された後の袋80の向きを検出する。配向検出部15を構成するセンサは限定されず、袋80の向きを直接的又は間接的に検出可能な任意のセンサを配向検出部15は具備することができる。
本実施形態の配向検出部15は、撮像素子(例えばCMOSやCCD等)を具備し、撮像素子によって取得される画像を解析することによって袋80の向きを検出することができる。そのような画像解析は、配向検出部15よって行われてもよいし、配向検出部15から送られてくる撮影画像データを受信する制御部20によって行われてもよい。制御部20によってそのような画像解析が行われる場合、実質的に、制御部20も配向検出部15として機能する。
図示の配向検出部15は、搬送部14のコンベアの上方に設置され、取出部13から搬送部14に袋80が渡された後に、搬送部14のコンベア上に配置された袋80を上方から撮影して当該袋80の向きを検出する。ただし配向検出部15は、取出部13から搬送部14に袋80が渡される前に(すなわち袋80が収容部12から搬送部14に移送される間に)袋80を撮影し、当該袋80の向きが検出されてもよい。例えば、取出部13によって保持されている状態の袋80を配向検出部15によって撮影し、当該袋80の向きが検出されてもよい。
このように配向検出部15は、搬送部14によって受け取られる前の袋80の向きを検出してもよいし、搬送部14によって受け取られた後の袋80の向きを検出してもよい。
[ピックアップ部]
ピックアップ部16は、搬送部14のコンベア上から袋80をピックアップして、当該袋80を受入部17に渡す。
ピックアップ部16の具体的な構成は限定されない。本実施形態のピックアップ部16は、吸盤を具備し、制御部20の制御下で当該吸盤を3次元的に移動させることができるロボット(特にパラレルリンクロボット)によって構成されている。本実施形態の制御部20は、配向検出部15の検出結果(すなわち撮影画像データの画像解析)に基づいて、搬送部14のコンベア上における各袋80の配置位置を正確に把握している。そのためピックアップ部16は、制御部20の制御下で、搬送部14から各袋80を的確にピックアップすることが可能である。
ピックアップ部16の可動範囲は安全カバー27によって覆われている。この安全カバー27によって、ピックアップ部16の可動範囲内への作業者W等の人間の立ち入りが制限されており、安全が確保されている。
本実施形態のピックアップ部16は配向調整部としても機能する。すなわちピックアップ部16(配向調整部)は、制御部20の制御下で、配向検出部15の検出結果に基づいて、搬送部14から受入部17に各袋80を移送する間に、各袋80の向きを調整する。これにより、向きが揃えられた複数の袋80が、所定の向きで連続的に受入部17に供給される。
なお図示の例では、搬送部14によって受け取られた後の袋80の向きがピックアップ部16(配向調整部)によって調整されるが、配向調整部はピックアップ部16以外の要素によって構成されてもよい。例えば、配向調整部は、搬送部14によって受け取られる前の袋80の向きを調整してもよく、一例として取出部13によってそのような配向調整部が構成されてもよい。配向調整部が取出部13によって構成される場合、配向検出部15は、取出部13から解放される前の袋80の向き(すなわち取出部13によって保持されている状態の袋80の向き)を検出することが好ましい。配向検出部15が、搬送部14によって受け取られる前の袋80の向きを検出することによって、取出部13(配向調整部)は、配向検出部15の検出結果に基づいて当該袋80の向きを的確且つ迅速に調整することができる。
[受入部]
受入部17は、配向調整部(図示の袋供給装置10ではピックアップ部16)によって向きの調整が行われた後の袋80を受け入れる。受入部17は、向きが揃えられた複数の袋80を貯留するストッカーとして機能するとともに、後段に設けられた袋処理機60に袋80を供給する袋供給源としても機能する。
受入部17に貯留されている複数の袋80は整列されているが、それらの袋80の具体的な向きは限定されない。図示の受入部17は、同一姿勢で水平方向Dhに互いに重ねられた状態の複数の袋80を保持する。受入部17に貯留された複数の袋80の列は、ピックアップ部16側から袋処理機60側に向かって延在する。この列において、ピックアップ部16から供給される新たな袋80はピックアップ部16側の端位置(すなわち後端位置)に配置され、袋処理機60側の端位置(すなわち先頭位置)に配置される袋80は、順次、袋処理機60に供給される。
図示の受入部17は、お互いにずらされた2以上の袋80を収容可能なコンベアマガジンを有し、ピックアップ部16からの袋80の供給及び袋処理機60への袋の供給を適切に行うことが可能な任意の機構を有する。例えば、受入部17は、後端位置に配置される袋80を起立姿勢にする立ち上げ機構を具備する。この立ち上げ機構によって後端位置の袋80を起立姿勢に保持した状態で、ピックアップ部16から受入部17に新たな袋80が供給される。また受入部17は、袋処理機60への袋80の供給に応じて、列状に並べられた複数の袋80のうちの少なくとも先頭位置に配置される袋80を、袋処理機60側に移動させる移動機構を具備する。
[袋処理機]
袋処理機60は、袋供給装置10の受入部17から所定の向きを有する袋80を受け取って、その袋80を使って所定の処理を行う。上述のように受入部17において複数の袋80は整列されており各袋80は所定方向に向けられている。そのため、受入部17から袋処理機60には、所定方向に向けられた複数の袋80が安定的に供給される。
受入部17から袋処理機60に袋80を供給するための機構は限定されない。一例として、受入部17に配置されている袋80の第1側方部83をチャックユニットによって把持し、チャックユニットによって袋80を吊り下げ状態で袋処理機60に移送し、袋処理機60のグリッパーユニットによって吊り下げ状態の袋80の上方部81及び下方部82を把持し、チャックユニットから袋80を解放してもよい。これらの一連の処理を繰り返し行うことで、受入部17から袋処理機60のグリッパーユニットに、袋80を連続的に供給することができる。
袋処理機60の具体的な構成及び処理は限定されない。袋処理機60は、典型的には、各袋80を連続的又は間欠的に移送して複数のステーションに順次配置し、それぞれのステーションで各袋80に対して様々な処理を行うことが可能である。袋処理機60で行われる処理には、例えば、袋80に対して各種情報(例えば製造年月日等)を印刷する印字処理、袋80の口部を開く開口処理、袋80に内容物を入れる充填処理、袋80の口部をシールするシール処理、袋80を後段に向けて送り出す放出処理、及び不良を有する袋80をラインから排出する排出処理等が含まれうる。また袋処理機60における袋80の移送軌道も限定されない。袋処理機60は、円軌道に沿って各袋80を移送してもよいし、直線軌道及び/又は曲線軌道が組み合わされた軌道(例えばオーバル(oval)軌道等の無端軌道)に沿って各袋80を移送してもよい。
[袋供給方法]
上述の構成を有する袋供給装置10によって行われる袋供給方法(袋供給方法)は、保持部11から取り出された複数の袋80が高さ方向Dvに積み重ねられて収容部12の収容空間Sbに配置される工程と、取出部13によって収容空間Sbから取り出された袋80が搬送部14に渡される工程と、収容空間Sbから取り出された後の袋80の向きを配向検出部15によって検出する工程と、配向検出部15の検出結果に基づいて、袋80の向きを配向調整部(図示の例ではピックアップ部16)によって調整する工程と、を含む。
特に、複数の袋80が収容空間Sbに配置される工程では、複数の袋80のうちの一部の袋80が第1配向姿勢Ps1をとり、他の袋80が、上方部81及び下方部82の位置関係が第1配向姿勢Ps1をとる袋80の上方部81及び下方部82の位置関係とは逆になる第2配向姿勢Ps2とり、第1配向姿勢Ps1をとる袋80の厚み部85と第2配向姿勢Ps2をとる袋80の厚み部85とがお互いに重ならないように、複数の袋80が収容空間Sbに配置される。したがって収容部12の収容空間Sbには、表面S1及び裏面S2の各々の向きが揃えられた状態の複数の袋80が保持されている。また収容部12の収容空間Sbには、第1配向姿勢Ps1をとる複数の袋80と第2配向姿勢Ps2をとる複数の袋80とが配置されている。これにより、収容空間Sbにおいて袋80の向きが過度にばらつくことを防ぎつつ、スペース効率良く多数の袋80を収容空間Sbに収容することができる。
また保持部11の保持空間Saにおいて、複数の袋80が上述の第1の姿勢の袋80と第2の姿勢の袋80とを含み、これらの複数の袋80の表面S1及び裏面S2の各々の向きが揃えられている場合、保持空間Saから無作為に取り出した複数の袋80を、そのまま収容部12の収容空間Sbに横臥姿勢で置くことが可能である。ただし、この場合、新たに収容空間Sbに置かれる袋80と、既に収容空間Sbに置かれている袋80との間で、表面S1及び裏面S2の各々を同じ向きとする必要がある。
そして、取出部13によって収容部12から取り出された袋80は搬送部14に渡されて後段に向けて搬送され、配向検出部15によって袋80の向きが検出される。そしてピックアップ部16によって、搬送部14から受入部17への袋80の移送と、袋80の向きの矯正とが同時的に行われ、受入部17には、所望方向に向きが統一的に揃えられた理想的な状態の複数の袋80が貯留される。そして後段に設けられた袋処理機60には、受入部17から理想的な方向に向けられた袋80が順次供給される。
このように本実施形態の袋処理システム1は、複数の袋80を一旦受入部17にストックした後に、受入部17から袋処理機60に袋80を順次供給する構成を採用する。したがって受入部17は、袋80の移送に関するバッファーとして機能し、袋供給装置10及び袋処理機60の一方で発生した不具合が他方に影響することを効果的に回避するのに役立つ。例えば、不具合等によって袋処理機60が停止させられる場合であっても、袋供給装置10の稼働を維持し、新たな袋80を継続的に受入部17にストックすることができる。また袋供給装置10が停止させられる場合であっても袋処理機60は稼働を維持することができ、袋処理機60の稼働を停止させることなく袋供給装置10の不具合を解消して袋供給装置10を再稼働することも可能である。
なお受入部17は、袋処理システム1及び袋供給装置10にとって必須の要素ではない。例えば、受入部17の代わりにコンベア等の搬送装置(図示省略)を設置し、当該搬送装置によってピックアップ部16から受け取った所望姿勢の袋80を直接的に袋処理機60等の後段の装置に送ってもよい。袋処理機60等の後段の装置は、その搬送装置から袋80を直接的に受け取って、各種の処理を行うことができる。
[第2実施形態]
本実施形態において、上述の第1実施形態と同一又は類似の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8は、第2実施形態に係る袋処理システム1の概略構成を示す側方図である。図9は、第2実施形態に係る袋処理システム1の概略構成を示す平面図である。なお図8及び図9に示される袋処理システム1の一部要素は図示が省略されている。
本実施形態では、袋搬送部25によって、収容部12の収容空間Sbに複数の袋80が配置される。
袋供給装置10は搬送コンベア26を備える。搬送コンベア26は、図示しない脚部によって地面に固定されており、補給位置P1と供給位置P2との間において、複数の保持部11を搬送する。図示の搬送コンベア26は、第1レーンL1及び第2レーンL2を含む(図9参照)。第1レーンL1は、複数の袋80を保持する保持部11を、補給位置P1から供給位置P2に向けて運ぶレーンであり、第2レーンL2は、空の保持部11(すなわち袋80を保持していない保持部11)を、供給位置P2から補給位置P1に運ぶレーンである。第1レーンL1及び第2レーンL2の各々は、複数の保持部11(図示の例では6つの保持部11)が載せられることが可能であり、制御部20の制御下で、間欠的に各保持部11を移動させる。
作業者Wは、第1レーンL1の補給位置P1に、複数の袋80を保持する保持部11をセットする。第1レーンL1に対する保持部11のセット方法は特に限定されない。例えば、作業者Wは、第1レーンL1の補給位置P1に空の保持部11を配置し、第1レーンL1に載せられた状態の保持部11に新たな袋80を補給してもよい。或いは、作業者Wは、複数の袋80を既に保持している新たな保持部11を、搬送コンベア26の第1レーンL1に載せてもよい。また作業者Wの代わりに、図示しない装置によって、第1レーンL1の補給位置P1に、複数の袋80を保持する保持部11がセットされてもよい。
保持部11における複数の袋80の配置は、上述の第1実施形態の保持部11における複数の袋80と同様である。すなわち、保持部11が保持する複数の袋80のうちの一部の袋80は第1の姿勢をとり、他の袋80は第2の姿勢をとる。また保持空間Saに配置されている複数の袋80の全ての表面S1は、第1の方向に向けられ、保持空間Saに配置されている複数の袋80の全ての裏面S2は、第1の方向とは逆方向である第2の方向に向けられている。
袋搬送部25は、制御部20によって制御されるロボット(特に多関節アームロボット)により構成され、搬送コンベア26の第1レーンL1の供給位置P2に配置された保持部11から複数の袋80を取り出して、当該複数の袋80を収容部12の収容空間Sbに配置する。袋搬送部25は、1枚ずつ袋80を保持部11から取り出してもよいし、2枚以上の袋80を一度に保持部11から取り出してもよい。
また袋搬送部25は、空になった保持部11を保持し、第1レーンL1の供給位置P2から第2レーンL2上に移動させる。第2レーンL2に載せられた空の保持部11は、供給位置P2から補給位置P1に移動させられ、第2レーンL2の補給位置P1に配置された保持部11は、第2レーンL2から移動させられる。第2レーンL2から移動させられた保持部11は、第1レーンL1の補給位置P1に配置されてもよいし、搬送コンベア26外に置かれてもよい。
袋搬送部25の可動範囲は安全カバー27によって覆われている。この安全カバー27によって、袋搬送部25の可動範囲内への作業者W等の人間の立ち入りが制限されており、安全が確保されている。
なお図示の袋搬送部25は、袋80を保持して移動させるが、多数の袋80が収容されたカセットを保持して移動させてもよい。例えば、保持部11は、1又は複数のカセットを保持し、袋搬送部25は、保持部11から1つのカセットを取り出し、当該カセットを収容部12にセットしてもよい。この場合、収容部12は、そのようなカセットを取り外し可能に支持することができる機構を有する。また各カセットに収容されている複数の袋80には、第1配向姿勢Ps1の2以上の袋80と、第2配向姿勢Ps2の2以上の袋80とが含まれている。
上述の構成を有する本実施形態の袋供給装置10によれば、作業者Wによって、搬送コンベア26の第1レーンL1の補給位置P1に、複数の袋80を保持する新たな保持部11がセットされる。一例として、多数の袋80を収容する段ボール箱等の箱が作業者Wの近くに置かれ、作業者Wは、複数の袋80をこの箱から取り出して保持部11に入れることができる。この場合、作業者Wによる保持部11への袋80の補給の作業負担を軽減する観点からは、多数の袋80は整列された状態で段ボール箱等の箱に収容されていることが好ましい。
なお、そのような段ボール箱等の箱を直接的に搬送コンベア26の第1レーンL1の補給位置P1にセットすることも可能であるが、耐久性に劣る段ボール箱等の箱から耐久性に優れる保持部11(例えばプラスチックや金属の箱)に袋80が移し替えられることが好ましい。段ボール箱等の箱は、強度や形状に個体差があるため、安定的な袋80の搬送及び供給を実現する観点からは好ましくない。
そして、搬送コンベア26の第1レーンL1の供給位置P2に到達した保持部11は、供給位置P2において停止させられる。そして、袋搬送部25によって、供給位置P2に配置された保持部11から袋80が取り出されて収容部12の収容空間Sbに配置される。なお袋搬送部25によって保持部11から一度に取り出される袋80の数は、一定であってもよいし、不規則的又は規則的に変動してもよい。
そして収容部12の収容空間Sbに配置された複数の袋80は、上述の第1実施形態と同様にして、袋処理機60に送られる。
[第3実施形態]
本実施形態において、上述の第2実施形態と同一又は類似の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10は、第3実施形態に係る袋処理システム1の概略構成を示す側方図である。図11は、第3実施形態に係る袋処理システム1の概略構成を示す平面図である。なお図10及び図11に示される袋処理システム1の一部要素は図示が省略されている。例えば、図10では誘導部32の図示が省略されている。また図11において、保持部11に収容されている袋80及び引き出し部31の図示は省略されている。
上述の第2実施形態では搬送コンベア26によって保持部11が搬送されるが、本実施形態では、代わりに、保持部11が移動可能に設けられている。図示の保持部11は、手押し台車(ワゴン)の形態を有し、作業者Wによって移動させられる。
保持部11の具体的な構成及び機構は限定されない。図示の保持部11は、水平方向Dhに往復移動可能に設けられた複数の引き出し部31を具備する。これらの引き出し部31の幾つか又は全部は、高さ方向Dvに並べられる。袋搬送部25によって保持部11から袋80が取り出される際、袋搬送部25が取っ手31aを介して引き出し部31を引き出し、当該引き出し部31に収容されている多数の袋80が露出される。袋搬送部25は、露出された引き出し部31内の1又は複数の袋80を保持し、引き出し部31から収容部12に移動させて、収容部12の収容空間Sbに配置する。
図示の袋供給装置10は、2つの誘導部32を備える(図11参照)。各誘導部32は、作業者Wによって移動される保持部11を供給位置P2に誘導し、供給位置P2において保持部11を固定的に支持する。誘導部32の具体的な構成は限定されないが、図示の誘導部32は、レール構造を有し、供給位置P2からの保持部11の移動を防ぐストッパーを具備する。
供給位置P2に配置されている保持部11の一部(例えば取っ手31a)は、安全カバー27内における袋搬送部25の可動範囲に配置され、保持部11の別の部分(特に作業者Wによって操作される手押し部分)は安全カバー27の外に配置される。
なお保持部11は、作業者Wの代わりに、機械的に移動させられてもよい。例えば、制御部20によって制御される他の装置によって、保持部11は移動させられてもよい。また、保持部11と制御部20との間で無線通信が行われ、保持部11が制御部20の制御下で自律的に移動してもよい。これらの場合、供給位置P2に配置された保持部11の全体が、安全カバー27内に配置されてもよい。
以上説明したように上述の各実施形態の袋供給装置10及び袋供給方法によれば、厚み部85を有する複数の袋80を収容部12から後段に供給する際、各袋80の向きを簡単且つ高精度に整えることができる。特に、配向検出部15の検出結果に基づいて配向調整部(ピックアップ部16又は取出部13)により各袋80の向きが調整されるため、袋80の向きの調整に要する作業者Wの負担を大幅に軽減することができる。また、作業者Wが扱うことができる単位時間当たりの袋80の数を従来よりも増やすことが可能であり、従来よりも多くの袋80を袋処理システム1(すなわち袋供給装置10及び袋処理機60)によって処理することが可能である。
本発明は、上述の実施形態及び変形例には限定されない。例えば、上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。また、本発明によって奏される効果も上述の効果に限定されず、各実施形態の具体的な構成に応じた特有の効果も発揮されうる。このように、本発明の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲、明細書、要約書及び図面に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1 袋処理システム
10 袋供給装置
11 保持部
12 収容部
13 取出部
14 搬送部
15 配向検出部
16 ピックアップ部
17 受入部
20 制御部
25 袋搬送部
26 搬送コンベア
27 安全カバー
31 引き出し部
31a 取っ手
32 誘導部
60 袋処理機
80 袋
80a 第1配向袋群
80b 第2配向袋群
81 上方部
82 下方部
83 第1側方部
84 第2側方部
85 厚み部
Ax 基準軸線
D1 縦方向
D2 横方向
Dh 水平方向
Dv 高さ方向
Dh1 第1水平方向
Dh2 第2水平方向
L1 第1レーン
L2 第2レーン
Ps1 第1配向姿勢
Ps2 第2配向姿勢
P1 補給位置
P2 供給位置
S1 表面
S2 裏面
Sa 保持空間
Sb 収容空間
W 作業者

Claims (9)

  1. 複数の袋が重ねられて配置される収容空間を有する収容部と、
    前記収容空間から前記複数の袋を取り出す取出部と、
    前記取出部によって前記収容空間から取り出された袋を受け取って当該袋を搬送する搬送部と、
    前記収容空間から取り出された後の袋の向きを検出する配向検出部と、
    前記配向検出部の検出結果に基づいて、袋の向きを調整する配向調整部と、を備え、
    前記複数の袋の各々は、縦方向に関して対向位置に設けられる上方部及び下方部と、前記縦方向と直角を成す横方向に関して対向位置に設けられる第1側方部及び第2側方部とを含み、且つ、局所的に他の部分よりも厚みが大きい厚み部を含み、
    前記収容空間に配置されている前記複数の袋のうちの一部の袋は第1配向姿勢をとり、他の袋は第2配向姿勢をとり、前記第1配向姿勢をとる袋の前記上方部及び前記下方部の位置関係は、前記第2配向姿勢をとる袋の前記上方部及び前記下方部の位置関係とは逆であり、
    前記収容空間において、前記第1配向姿勢をとる袋の前記厚み部と前記第2配向姿勢をとる袋の前記厚み部とは、お互いに重ならない袋供給装置。
  2. 前記第1配向姿勢をとる袋の前記第1側方部及び前記第2側方部の位置関係は、前記第2配向姿勢をとる袋の前記第1側方部及び前記第2側方部の位置関係とは逆であり、
    前記収容空間に配置されている前記複数の袋の全ての表面は、高さ方向のうちの正方向に向けられ、前記収容空間に配置されている前記複数の袋の全ての裏面は、前記高さ方向のうちの逆方向に向けられている請求項1に記載の袋供給装置。
  3. 前記収容空間に配置されている前記複数の袋の全ては、共通の基準軸線によって通過される請求項1又は2に記載の袋供給装置。
  4. 前記収容空間に配置されている前記複数の袋は、前記第1配向姿勢をとり且つ連続して配置される2以上の袋を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の袋供給装置。
  5. 前記2以上の袋のうち隣り合って配置される袋は、前記収容空間において前記横方向に関してお互いにずらされて配置されている請求項4に記載の袋供給装置。
  6. 前記配向調整部によって向きの調整が行われた後の袋を受け入れる受入部を更に備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の袋供給装置。
  7. 前記受入部は、お互いにずらされた2以上の前記袋を収容可能なコンベアマガジンを有する請求項6に記載の袋供給装置。
  8. 前記厚み部は、スパウトを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の袋供給装置。
  9. 複数の袋を保持する保持部から取り出された前記複数の袋が、重ねられて収容部の収容空間に配置される工程と、
    取出部によって前記収容空間から取り出された袋が搬送部に渡される工程と、
    前記収容空間から取り出された後の袋の向きを配向検出部によって検出する工程と、
    前記配向検出部の検出結果に基づいて、袋の向きを配向調整部によって調整する工程と、を含み、
    前記複数の袋の各々は、縦方向に関して対向位置に設けられる上方部及び下方部と、前記縦方向と直角を成す横方向に関して対向位置に設けられる第1側方部及び第2側方部とを含み、且つ、局所的に他の部分よりも厚みが大きい厚み部を含み、
    前記複数の袋が収容空間に配置される工程では、前記複数の袋のうちの一部の袋が第1配向姿勢をとり、他の袋が、前記上方部及び前記下方部の位置関係が前記第1配向姿勢をとる袋の前記上方部及び前記下方部の位置関係とは逆になる第2配向姿勢とり、前記第1配向姿勢をとる袋の前記厚み部と前記第2配向姿勢をとる袋の前記厚み部とがお互いに重ならないように、前記複数の袋が前記収容空間に配置される袋供給方法。
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