JP7302058B1 - フラッシュ面材用基材及びフラッシュ面材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フラッシュ面材Aは、基材A1と、その表裏面に固定される面材A2とで構成されている。基材A1は、四周枠1と、その内部に間隔をあけて固定された複数本の桟材6~11とを備え、桟材6~11の一部は軽量桟材11で構成されている。軽量桟材11は、長さ方向両端部に位置しかつ四周枠1と同じ厚さの厚肉部11aと、長さ方向中間部に位置し、厚肉部11aよりも薄い厚さの薄肉部11bとを備えた略コ字状とされる。軽量桟材11の厚さ方向に対向する第1及び第2側面のうち第1側面に、薄肉部11bを底面とする凹陥部17が区画形成され、隣り合う軽量桟材11の凹陥部17は交互に表方向又は裏方向に開口している。軽量桟材11は四周枠1及び中間横桟材10に対し、第1側面が四周枠1及び中間横桟材10と面一になった状態で固定されている。
【選択図】図1
Description
図8は、本発明の実施形態1に係るフラッシュ面材Aを分解した状態で示し、このフラッシュ面材Aは、図示しないが、例えば建物の開口枠に吊り下げられて移動する吊戸、或いは開口枠に支持されて移動する引戸、開き戸、折れ戸等のドアパネルとして用いられる。
図9及び図10は本発明の実施形態2を示し(尚、この実施形態では、図1~図8と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、軽量桟材11の構造を変更したものである。
上記各実施形態では、フラッシュ面材用基材A1内に中間横桟材10を配置し、この中間横桟材10と上下横枠材3,4との間に軽量桟材11,11,…を固定しているが、中間横桟材10を省略し、上下横枠材3,4間に長尺の軽量桟材11,11,…を固定してもよい。また、複数本の軽量桟材11,11,…は、上記実施形態のように縦方向に並べるのではなく、水平横方向や斜め方向に並べて配置することもできる。
上記実施形態1の構造のラッシュ面材Aをそのまま実施例とした。すなわち、実施例のラッシュ面材Aは、基材A1が略コ字状の軽量桟材11,11,…を備え、隣り合う軽量桟材11,11は、各々の凹陥部17,17が交互にフラッシュ面材A(基材A1)の表方向又は裏方向に開口するように千鳥配置に配置されている。
実施例のフラッシュ面材Aにおいて、略コ字状の軽量桟材11に代えて角材状の桟材を用いた。この桟材は、長さ方向中間部に薄肉部11b(非固定部)がなく、従って該薄肉部11bによって凹陥部17も形成されていないLVLからなる角材状のものであり、その厚さが枠材3,4及び横桟材10と同じで、表裏面が枠材3,4及び横桟材10と面一になっている。この桟材を実施例のフラッシュ面材Aにおける軽量桟材11と同様に中間横桟材10と上横枠材3及び下横枠材4との間に固定した。軽量桟材11以外の他の要素は実施例のフラッシュ面材Aと同じである。
上記実施例及び比較例のフラッシュ面材について、遮音試験室において遮音性能の比較を行った。具体的には、2つの密閉状の遮音試験室が各々の壁部にて隣接し、その隣接する壁部にそれぞれ開口部が互いに連通するように形成された試験装置において、壁部の開口部に扉枠を介して実施例及び比較例のフラッシュ面材を扉パネルとして施工し、その扉パネルを閉じた状態で一方の遮音試験室の音源装置からの発生音を他方の遮音試験室内で受音装置により測定した。尚、遮音試験は、JIS A 1416「実験室における建築部材の空気遮断性能の測定方法」の手順を参考に遮音試験室で簡易的に実施した。遮音室内の界壁の一部に扉パネルを設置し、その扉パネル以外の要素(戸当たりパッキンやエアタイト等)の影響を除外するために、設置後に扉パネルの四周にある扉枠や床面との隙間を粘土等で塞いでこれらを界壁とみなして測定した。その測定結果を図11及び図12に示す。
A1 フラッシュ面材用基材
A2 面材
1 四周枠
2 縦枠材
3 上横枠材
4 下横枠材
6 外縦桟材
7 内縦桟材
8 補助横桟材
9 補強縦桟材
10 中間横桟材
11 軽量桟材
11a 厚肉部
11b 薄肉部
13 桟基材
14 厚さ調整材
15 桟基材
17 凹陥部
19 吸音材
21 空隙部
Claims (9)
- 所定の厚さを有する2本の縦枠材及び2本の横枠材が矩形枠状に連結された四周枠と、該四周枠で囲われた内部に固定された複数本の桟材とを備えてなり、表裏面に面材が固定されるように構成されたフラッシュ面材用基材であって、
上記桟材の少なくとも一部は複数本の軽量桟材で構成され、
上記各軽量桟材は、長さ方向の中間部に上記四周枠の厚さよりも薄い薄肉部を有する桟材からなり、
上記各軽量桟材の厚さ方向に対向する第1及び第2側面のうちの第1側面は、軽量桟材の長さ方向全体に亘り上記四周枠と面一に配置され、
上記各軽量桟材の第2側面には、上記薄肉部により該薄肉部を底面とする凹陥部が設けられ、
上記複数本の軽量桟材は、互いに一定の間隔をあけかつ隣り合う軽量桟材の凹陥部が交互に表方向又は裏方向に開口するように配置されており、
上記軽量桟材は上記四周枠又は軽量桟材以外の他の桟材に対し、軽量桟材の長さ方向の端面が四周枠又は軽量桟材以外の他の桟材に当接しかつ軽量桟材の上記第1側面が四周枠及び他の桟材と面一になった状態で固定されていることを特徴とするフラッシュ面材用基材。 - 請求項1のフラッシュ面材用基材において、
各軽量桟材は、長さ方向の中間部に薄肉部を有していて、該薄肉部を除く長さ方向の両端部が四周枠と同じ厚さの厚肉部とされた略コ字状の桟材であり、
上記薄肉部及び厚肉部の第1側面は互いに面一とされていることを特徴とするフラッシュ面材用基材。 - 請求項2のフラッシュ面材用基材において、
軽量桟材は、薄肉部と同じ厚さ及び幅を有する角材状の桟基材と、該桟基材の長さ方向両端部の同じ側面にそれぞれ固定されて一体化された厚さ調整材とからなるものであることを特徴とするフラッシュ面材用基材。 - 請求項2のフラッシュ面材用基材において、
軽量桟材は、厚肉部と同じ厚さ及び幅を有する角材状の桟基材の厚さ方向の一側面において、該桟基材の長さ方向の中間部を両端部が残るように切り欠くことで形成されたものであることを特徴とするフラッシュ面材用基材。 - 所定の厚さを有する2本の縦枠材及び2本の横枠材が矩形枠状に連結された四周枠と、該四周枠で囲われた内部に固定された複数本の桟材とを備えてなり、表裏面に面材が固定されるように構成されたフラッシュ面材用基材であって、
上記桟材の少なくとも一部は複数本の軽量桟材で構成され、
上記各軽量桟材は、長さ方向の全体が上記四周枠の厚さよりも薄い桟材からなり、
上記各軽量桟材の厚さ方向に対向する第1及び第2側面のうちの第1側面は、軽量桟材の長さ方向全体に亘り上記四周枠及び他の桟材の表裏面と面一に配置されている一方、
上記各軽量桟材の第2側面は、四周枠及び他の桟材の表裏面の一方に片寄った位置に配置され、
上記各軽量桟材の第2側面と四周枠及び他の桟材とにより該第2側面を底面とする凹陥部が設けられ、
上記複数本の軽量桟材は、互いに一定の間隔をあけかつ隣り合う軽量桟材の第2側面を底面とする凹陥部が交互に表方向又は裏方向に開口するように配置されており、
上記軽量桟材は上記四周枠又は軽量桟材以外の他の桟材に対し、軽量桟材の長さ方向の端面が四周枠又は軽量桟材以外の他の桟材に当接しかつ軽量桟材の上記第1側面が四周枠及び他の桟材と面一になった状態で固定されていることを特徴とするフラッシュ面材用基材。 - 請求項1~5のいずれか1つのフラッシュ面材用基材の表裏面にそれぞれ面材が四周枠を覆うように貼着されていることを特徴とするフラッシュ面材。
- 請求項6のフラッシュ面材において、
フラッシュ面材用基材の縦枠材、横枠材、桟材又は軽量桟材の間でかつ面材に囲まれた部分に吸音材が充填されていることを特徴とするフラッシュ面材。 - 請求項6又は7のフラッシュ面材において、
フラッシュ面材用基材の縦枠材、横枠材又は桟材に、開口枠にフラッシュ面材を吊り下げるための吊部材が取付可能であり、該吊部材により開口枠から吊り下げられて使用されることを特徴とするフラッシュ面材。 - 請求項6又は7のフラッシュ面材において、
フラッシュ面材用基材の縦枠材、横枠材又は桟材に、開口枠にフラッシュ面材を移動可能に支持するための可動部材が取付可能であり、該可動部材により開口枠に支持されて使用されることを特徴とするフラッシュ面材。
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