JP7301618B2 - ジョイントボックス - Google Patents

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Description

本発明は、ジョイントボックスに関する。
従来のジョイントボックスとして、例えば、特許文献1には、防水処理構造を有するジョイントボックスが開示されている。このジョイントボックスは、導体接続部と、保護カバーと、発泡性のシール材と、シールテープとからなる。導体接続部は、絶縁電線である本線から分岐線が分岐する部分の導体同士を接続する。保護カバーは、導体接続部を含む周域を収容して被覆保護し、一端側の電線引き出し口から本線及び分岐線が引き出され、他端側の電線引き出し口から本線のみが引き出されるようにしてある。発泡性のシール材は、独立気泡の状態で発泡して保護カバーの全域にわたって細部隅々まで充填され、硬化後は、スポンジ状となる。シールテープは、保護カバーの両端のそれぞれ電線引き出し口を本線及び分岐線とともに巻き付けて水密性を確保する。
特開2003-70144号公報
しかしながら、上記のジョイントボックスは、防水性の向上の観点でさらなる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、防水性を向上することができるジョイントボックスの提供を目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るジョイントボックスは、内部に収容空間を有し、当該収容空間に複数の電線の接続部分を収容し覆う電気絶縁性の筐体と、前記筐体の前記収容空間に充填され、発泡性及び電気絶縁性の充填剤と、を備え、前記電線は、電気導電性の芯線と、前記芯線を被覆する電気絶縁性の被覆部と、前記筐体の前記収容空間内に位置する前記被覆部の周面に塗布された表面処理材とを有し、前記筐体は、前記充填剤を前記収容空間に充填する充填口と、前記収容空間の空気を外部に排出する排気口とを有することを特徴とする。
また、上記ジョイントボックスにおいて、前記筐体は、前記電線を挿通する挿通口を有し、前記排気口は、前記挿通口とは別体で形成される、ことが好ましい。
また、上記ジョイントボックスにおいて、前記排気口は、前記筐体に対する前記電線の挿通方向に対して、前記充填口を挟んで当該充填口の両側にそれぞれ設けられる、ことが好ましい。
また、上記ジョイントボックスにおいて、前記筐体は、当該筐体に対する前記電線の挿通方向に対して、前記充填口を挟んで一方の端部側が他方の端部側と比較して相対的に体積が大きく、前記排気口は、前記筐体の前記一方の端部側に設けられる数が、前記他方の端部側に設けられる数と比較して相対的に多い、ことが好ましい。
本発明に係るジョイントボックスは、以下の構成を有する。電線は、電気導電性の芯線と、芯線を被覆する電気絶縁性の被覆部と、筐体の収容空間内に位置する被覆部の周面に塗布された表面処理材とを有する。筐体は、充填剤を収容空間に充填する充填口と、収容空間の空気を外部に排出する排気口とを有する。これらによって、ジョイントボックスは、表面処理材によって被覆部の表層部分と充填剤とを一体化して被覆部と充填剤との間から水が進入することを防止できるとともに、排気口によって筐体の収容空間内に空気が溜まる箇所をなくして筐体の収容空間内に充填剤を充填することができる。この結果、ジョイントボックスは、防止性を向上することができる。
図1は、ジョイントボックスの断面図である。 図2は、筐体を正面側から視た斜視図である。 図3は、筐体の正面図である。 図4は、筐体の背面図である。 図5は、筐体の側面図である。 図6は、筐体の収容空間に充填する充填剤の説明図である。
以下に、本発明に係るジョイントボックス1の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
図1は、ジョイントボックスの断面図である。図2は、筐体を正面側から視た斜視図である。図3は、筐体の正面図である。図4は、筐体の背面図である。図5は、筐体の側面図である。図6は、筐体の収容空間に充填する充填剤の説明図である。
以下の説明では、互いに交差する3つの方向を便宜的にそれぞれ「第1方向X」、「第2方向Y」、及び、「第3方向Z」という。ここでは、第1方向Xと第2方向Yと第3方向Zとは、相互に直交する。本実施形態において、第1方向Xは、図1に示すように、筐体5に対する電線2の挿通方向である。第2方向Yは、筐体5の高さ方向である。第3方向Zは、筐体5の幅方向である。
図1に示すジョイントボックス1は、コネクタ4と筐体5と表面処理材7と充填剤8とを有している。ジョイントボックス1は、筐体5の内部の収容空間50sに複数の電線2の接続部分11を収容し、当該接続部分11を筐体5で覆って保護するものである。
電線2は、電気導電性の芯線21と、芯線21を被覆する電気絶縁性の被覆部22とを有する。複数の電線2は、第1電線2aと第2電線2bの合計2つを含む。第1電線2aは、例えば、屋内配線に用いられる低圧電力ケーブル600V-CVであり、電気導電性の第1芯線21aと、第1芯線21aを被覆する電気絶縁性の第1被覆部22aとを有する。第1電線2aは、第1方向Xの途中に、第1被覆部22aを皮剥きして前記第1芯線21aを露出させた第1露出部23aが位置する。第1電線2aは、例えば、幹線である。第2電線2bは、例えば、高圧引き下げ線であり、電気導電性の第2芯線21bと、第2芯線21bを被覆する電気絶縁性の第2被覆部22bとを有する。第2電線2bは、第1方向Xにおける一方の端末に、第2被覆部22bを皮剥きして前記第2芯線21bを露出させた第2露出部23bが位置する。第2電線2bは、例えば、分岐線である。本実施形態における複数の電線2は、第1電線2aが幹線であり、第2電線2bが分岐線であるため、第1電線2aの径方向の外径が、第2電線2bの径方向の外径よりも大きい。
コネクタ4は、第1電線2aにおける第1芯線21aと、第2電線2bにおける第2芯線21bとを電気的に接続するものである。ジョイントボックス1は、第1電線2aの第1露出部23aにコネクタ4を取り付けると共に、第2電線2bの第2露出部23bにコネクタ4を取り付け、コネクタ4を介して、第1電線2aにおける第1芯線21aと、第2電線2bにおける第2芯線21bとが電気的に接続される。つまり、コネクタ4は、第1電線2aと第2電線2bとを電気的に接続する接続部分11を有する。
筐体5は、電気絶縁性の合成樹脂によって、図2、図3、図4、図5に示すように、内部に収容空間50sを有する箱状に形成してある。筐体5は、電線2の挿通方向である第1方向Xに沿って延在する軸心5xを有し、例えば、第1部分5aと第2部分5bとを備える。第1部分5aは、一体的に形成してある。第2部分5bは、一体的に形成してある。第1部分5a及び第2部分5bは、軸心5xを基準として筐体5を2つに分割したものである。つまり、第1部分5aは、第3方向Zにおいて軸心5xの一方側に位置し、第2部分5bは、第3方向Zにおいて軸心5xの他方側に位置する。第1部分5aおよび第2部分5bは、第2方向Yの両端部にタブ50a、50bを形成してある。第1部分5aのタブ50a及び第2部分5bのタブ50bは、いずれか一方に不図示の爪部を有し、いずれか他方に爪部に係合する不図示の凹部を有する。筐体5は、爪部と凹部とを係合することによって、第1部分5aと第2部分5bとを組み合わせて、内部に収容空間50sを形成する。
筐体5は、正面壁50と背面壁51と天面壁52と底面壁53と両側面壁54、55とを有する。正面壁50は、第1部分5aに形成され、背面壁51は第2部分5bに形成される。天面壁52と底面壁53と両側面壁54、55は、第1部分5a、及び、第2部分5bに渡って形成される。正面壁50と背面壁51とは、第3方向Zにおいて互いに対向する。天面壁52と底面壁53とは、第2方向Yにおいて互いに対向する。両側面壁54、55は、第1方向Xにおいて互いに対向する。
筐体5は、両側面壁54、55に挿通口6を形成してある。挿通口6は、収容空間50sの内部のコネクタ4に接続される電線2を筐体5の内外、言い換えれば、収容空間50sの内外に渡って挿通させるものである。ここでは、挿通口6は、両側面壁54、55において、第1部分5aの第3方向Zにおける側端と、第2部分5bの第3方向Zにおける側端との合わせ面に形成される。本実施形態の筐体5は、合計3つの挿通口6を含む。ここでは、第1挿通口61及び第2挿通口62は、両側面壁54、55における第1方向Xの一方側の側面壁54に形成してあり、第3挿通口63は、両側面壁54、55における第1方向Xの他方側の側面壁55に形成してある。挿通口6は、円形状に形成してある。第1挿通口61の径方向の内径と第3挿通口63の径方向の内径とは同一である。第1挿通口61及び第3挿通口63の径方向における内径と、第1電線2aの第1被覆部22aの径方向における外径とは同一である。第2挿通口62の径方向の内径は、第1挿通口61の径方向の内径及び第3挿通口63の径方向の内径よりも小さい。第2挿通口62の径方向における内径と、第2電線2bの第2被覆部22bの径方向における外径とは同一である。
筐体5は、第1挿通口61及び第3挿通口63に第1電線2aを挿通してある。筐体5は、第2挿通口62に第2電線2bを挿通してある。ここで上述したように本実施形態の筐体5は、第1方向Xの一方側に位置する側面壁54に、第1電線2aを挿入する第1挿通口61及び第2電線2bを挿通する第2挿通口62を有する。一方、筐体5は、第1方向Xの他方側に位置する側面壁55に、第1電線2aを挿入する第3挿通口63のみを有する。このため、筐体5は、後述する充填口IHを基準に、第1方向Xにおいて、一方の端部側(側面壁54側)における高さが、他方の端部側(側面壁55側)における高さよりも高くなるように形成してある。言い換えれば、筐体5は、後述する充填口IHを基準に、第1方向Xにおいて、一方の端部側(側面壁54側)における体積が、他方の端部側(側面壁55側)における体積よりも大きくなるように形成してある。
筐体5の形状についてより詳細に説明する。筐体5は、両側面壁54、55における他方側の側面壁55から第1方向Xに沿って、第1拡幅部56と、第1同幅部57と、第2拡幅部58と、第2同幅部59とを有している。第1拡幅部56は、第1方向Xに沿って、側面壁55側から側面壁55側に向かうにしたがって第2方向Yの高さが徐々に高くなるように形成してあり、側面壁55側から側面壁54側へ向けて体積が徐々に大きくなる部分である。第1同幅部57は、第1方向Xにおいて、両側面壁54、55間に位置する任意の位置における第2方向Yの高さが同一となるように形成してあり、両側面壁54、55における他方側の側面壁55から一方側の側面壁54へ向けて一定の高さを有する部分である。第2拡幅部58は、第1方向Xに沿って、側面壁55側から側面壁55側に向かうにしたがって第2方向Yの高さが徐々に高くなるように形成してあり、両側面壁54、55における他方側の側面壁55から一方側の側面壁54へ向けて体積が徐々に大きくなる部分である。第2同幅部59は、第1方向Xにおいて、両側面壁54、55間に位置する任意の位置における第2方向Yの高さが同一となるように形成してあり、両側面壁54、55における他方側の側面壁55から一方側の側面壁54へ向けて一定の高さを有する部分である。筐体5は、第1方向Xにおいて、第1同幅部57と第2同幅部59との間に第2拡幅部58を配置してあるため、第2同幅部59における第2方向Yの高さは、第1同幅部57における第2方向Yの高さよりも高い。このような筐体5は、底面壁53を軸心5cに沿って平行となるように形成する一方、天面壁52を他方の端部側に位置する側面壁55から一方の端部側に位置する側面壁54へ向けて徐々に離隔する傾斜部を有するように形成してある。したがって、筐体5は、底面壁53を基準とし、他方の端部側に位置する側面壁55側における天面壁52に対して、一方の端部側に位置する側面壁54における天面壁52が、第2方向Yにおいて突出する。そして、筐体5は、この突出した部分の収容空間50sに、第2電線2bの第2露出部23b及び第2被覆部22bの先端部を挿入する。
そしてさらに、本実施形態の筐体5は、充填剤8を収容空間50sに充填する充填口IHと、収容空間50sの空気を外部に排出する排気口EHとを有する。充填口IH及び排気口EHは、挿通口6とは別体でそれぞれ形成される。充填口IHは、円形状に形成してある。排気口EHは、円形状に形成してある。本実施形態の筐体5は、1つの充填口IHと、3つの排気口EHとを有する。3つの排気口EHは、径方向の内径が同一である。排気口EHの径方向の内径は、充填口IHの径方向の内径よりも小さい。言い換えれば、充填口IHの径方向の内径は、排気口EHの径方向の内径よりも大きい。これら1つの充填口IH及び3つの排気口EHは、第1部分5aと第2部分5bとの合わせ面から外れた部分に配置してあり、例えば、正面壁50にのみ形成してあり、背面壁51、天面壁52、底面壁53、及び両側面壁54、55には、充填口IH及び排気口EHを形成していない。3つの排気口EHは、ここでは、両側面壁54、55における他方側の側面壁55から一方側の側面壁54へ向けて順に、第1排気口EH1、第2排気口EH2、第3排気口EH3として説明する。
充填口IH、第1排気口EH1、及び、第2排気口EH2は、第1方向Xに沿って延びる仮想線IL1上に配置してある。仮想線IL1は、軸心5xに沿って延在する。第3排気口EH3は充填口IHを基準に、体積が大きい一方の端部側(側面壁54側)に配置してある。また、第3排気口EH3は、仮想線IL1から外れた位置であって、天面壁52側に近接し、底面壁53側から離隔するように配置してある。より具体的には、第3排気口EH3は、底面壁53を基準として、側面壁55側の天面壁52に対して、側面壁54側の天面壁52が突出した部分に隣接するように配置することによって、収容空間50s内における第2電線2bが挿入された空間にも充填剤8を好適に充填することが可能である。
充填口IHは、第1方向Xにおいて略中央に配置してある。第1排気口EH1は、充填口IHに対して両側面壁54、55における他方側の側面壁55側に近接するように配置してあり、第2排気口EH2は、充填口IHに対して両側面壁54、55における一方側の側面壁54側に近接するように配置してある。つまり、第1排気口EH1、第2排気口EH2は、筐体5に対する電線2の挿通方向(第1方向)Xに対して、充填口IHを挟んで当該充填口IHの両側のそれぞれに設けられる。また、第3排気口EH3は、第1方向Xにおいて、第2排気口EH2と、両側面壁54、55における一方側の側面壁54との間に配置してある。排気口EHは、第1方向Xにおいて、充填口IHを基準として、一方側の端部側(側面壁54側)には2つ設けられ、他方側の端部側(側面壁55側)には1つ設けられる。つまり、排気口EHは、第1方向Xにおいて、充填口IHを基準として、一方側の端部側(側面壁54側)に設けられる数が、他方側の端部側(側面壁55側)に設けられる数よりも多い。また、別言すれば、排気口EHは、充填口IHを挟んで、体積の大きい一方側の端部側(側面壁54側)に設けられる数が、体積の小さい他方側の端部側(側面壁55側)に設けられる数よりも大きい。
また、以下に充填口IH及び排気口EHの詳細な配置位置を説明する。充填口IHは、第1同幅部57に配置してある。第1排気口EH1は、第1拡幅部56と第1同幅部57との境界に配置してある。第2排気口EH2は、第2拡幅部58に配置してある。
第3排気口EH3は、第2同幅部59に配置してある。
表面処理材7は、筐体5の収容空間50s内に位置する第1被覆部22a及び第2被覆部22bの周面に塗布されるものである。表面処理材7は、電気絶縁性を有する。表面処理材7は、溶剤のみで構成してもよいし、溶剤と添加材とで構成してもよい。溶剤は、例えば、シクロヘキサン、スチレン、キシレン等である。添加剤は、後述する充填剤8である。
充填剤8は、筐体5の収容空間50sに充填され、発泡性及び電気絶縁性を有するものである。充填剤8は、発泡が終了して固化した状態では、止水を有するものである。本実施形態では、充填剤8は、筐体5内の収容空間50sの空隙の全域に充填してある。充填剤8は、例えば、ポリエレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ等である。
上記のような構成を有するジョイントボックス1は、以下のようにして組み立てる。先ず、作業者は、第1電線2aにおける第1方向Xの途中に位置する第1被覆部22aの皮剥きを行い、第1芯線21aを露出させる。これにより、第1電線2aは、第1方向Xにおける途中に第1芯線21aを露出させた第1露出部23aを有する。
次に、作業者は、第2電線2bにおける第1方向Xの一方の端末に位置する第2被覆部22bの皮剥きを行い、第2芯線21bを露出させる。これにより、第2電線2bは、第1方向Xにおける一方の端末に第2芯線21bを露出させた第2露出部23bを有する。
次いで、作業者は、第1露出部23aにコネクタ4を取り付けるとともに、第2露出部3bにコネクタ4を取り付ける。
次いで、作業者は、筐体5の収容空間50s内に位置することとなる第1被覆部22a及び第2被覆部22bの周面に表面処理材7を塗布する。
次に、作業者は、第1部分5a又は第2部分5bのいずれか一方を、コネクタ4を取り付けた複数の電線2に取り付ける。次いで、作業者は、第1部分5a及び第2部分5bの爪部と凹部とを係合させ、内部に収容空間50sを有する筐体5を形成する。この状態では、筐体5は、当該収容空間50sに複数の電線2の接続部分11を収容し覆う。また、ジョイントボックス1は、第1挿通口61及び第3挿通口63の径方向における内径と、第1電線2aの第1被覆部22aの径方向における外径とが同一である。このため、ジョイントボックス1は、第1挿通口61及び第3挿通口63において、筐体5と第1電線2aの第1被覆部22aとの間に隙間が生じない。さらに、ジョイントボックス1は、第2挿通口62の径方向における内径と、第2電線2bの第2被覆部22bの径方向における外径とが同一である。このため、ジョイントボックス1は、第2挿通口62において、筐体5と第2電線2bの第2被覆部22bとの間に隙間が生じない。
次に、作業者は、充填口IHにノズル9を接続し、そのノズル9から吐出した充填剤8を、筐体5の収容空間50sに充填する。充填剤8は、図6に示すように、先ず、図中の矢印に示すように、第3方向Zに沿って流動して背面壁51に衝突する。その後、さらに吐出された充填剤8は、図中の矢印に示すように、背面壁51に沿って第1方向Xへ流動する。また、充填剤8は、発泡性を有するため、ノズル9から吐出された後、体積を膨張させながら流動し、その後、固化する。筐体5は、充填剤8を収容空間50sに充填すること、及び、充填剤8が発泡することによって、収容空間50s内に存在した空気が排気口EHから排気される。充填剤8は、筐体5の収容空間50s内において、背面壁51に近接する側から順に固化する。本実施形態の排気口EHは、筐体5に対する電線2の挿通方向(第1方向X)に対して、充填口IHを挟んで当該充填口IHの両側のそれぞれに設けられる。このため、充填剤8の充填を開始した当初、充填口IHにおける第1方向Xの両側に、バランスよく充填剤8を収容空間50sに充填することができる。その後、作業者は、収容空間50sに充填剤8を充填することを継続する。充填口IHは、正面壁50にのみ1つ形成してあり、かつ、排気口EHは、正面壁50にのみ形成してあるため、充填剤8は、最後に、排気口EHを有する正面壁50に近接する側が固化し、収容空間50s内の隅々まで充填される。ジョイントボックス1は、充填剤8によって筐体5の収容空間50s内に水が進入することを抑制し、防水性を向上することができる。作業者は、筐体5からノズル9を取り外して、ジョイントボックス1の組み立てを終了する。
表面処理材7は、塗布した被覆部22の表層部分と、充填剤8とを溶かすことで両者の材料同士を一体化させる。つまり、表面処理材7は、被覆部22と充填剤8とを相互に密着させる。これによって、表面処理材7は、筐体5の収容空間50s内において、被覆部22と充填剤8との間から水が進入するのを防止し、防水性を一層向上させることができる。表面処理材7は、分子レベルで被覆部22の表層部分と充填剤8との凹凸内に入り込み、両者の材料同士を一体化させる。溶剤と添加剤とで構成される表面処理材7は、溶剤が被覆部22の表層部分を溶かし、溶けた被覆部22の表層部分と、表面処理材7に含有される充填剤8と、ノズル9から吐出された充填剤8とが一体化され、被覆部22と充填剤8とを強固に密着させることができる。
以上で説明したように、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。ジョイントボックス1は、内部に収容空間50sを有し、当該収容空間50sに複数の電線2の接続部分11を収容し覆う電気絶縁性の筐体5と、筐体5の収容空間50sに充填され、発泡性及び電気絶縁性の充填剤8とを備える。電線2は、電気導電性の芯線21と、芯線21を被覆する電気絶縁性の被覆部22と、筐体5の収容空間50s内に位置する被覆部22の周面に塗布された表面処理材7とを有する。筐体5は、充填剤8を収容空間50sに充填する充填口IHと、収容空間50sの空気を外部に排出する排気口EHとを有する。これらによって、ジョイントボックス1は、表面処理材7によって被覆部22の表層部分と充填剤8とを一体化して被覆部22と充填剤8との間から水が進入することを防止できるとともに、排気口EHによって筐体5の収容空間50s内に空気が溜まる箇所をなくして筐体5の収容空間50s内に充填剤8を充填することができる。この結果、ジョイントボックス1は、防止性を向上することができる。
また、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。筐体5は、電線2を挿通する挿通口6を有する。排気口EHは、挿通口6とは別体で形成される。このため、ジョイントボックス1は、収容空間50s内の空気を排気口EHから確実に排気し、収容空間50s内に充填剤8を確実に充填することができる。
さらに、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。排気口EHは、筐体5に対する電線2の挿通方向Xに対して、充填口IHを挟んで当該充填口IHの両側にそれぞれ設けられる。このため、ジョイントボックス1は、収容空間50s内において、充填口IHにおける挿通方向Xの両側方に充填剤8をバランスよく充填することができる。
また、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。筐体5は、当該筐体5に対する電線2の挿通方向Xに対して、充填口IHを挟んで一方の端部側が他方の端部側と比較して相対的に体積が大きい。排気口EHは、筐体5の一方の端部側に設けられる数が、他方側の端部に設けられる数と比較して相対的に多い。このため、ジョイントボックス1は、体積が大きい一方の端部側にもより好適に充填剤8を充填することができる。
さらに、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。筐体5は、底面壁53を基準として、他方の端部側に位置する側面壁55における天面壁52に対して、一方の端部側に位置する側面壁54における天面壁52が、第2方向Yにおいて突出する。第3排気口EH3は、底面壁53を基準として、側面壁55側の天面壁52に対して、側面壁54側の天面壁52が突出した部分に隣接するように配置してある。ジョイントボックス1は、上記の突出した部分の収容空間50sに、第2電線2bの第2露出部23b及び第2被覆部22bの先端部を挿入してある。このため、ジョイントボックス1は、第2電線2bを挿入した収容空間50s内にも充填剤8を好適に充填することが可能である。
なお、上述した実施形態のジョイントボックス1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態には、ジョイントボックス1に使用する複数の電線2は、第1電線2aが幹線であり、第2電線2bが分岐線であるものを説明した。しかし、本発明はそれに限られず、複数の電線2は、同一の電線を使用することができる。また、複数の電線2は、2本に限られず、3本の電線でもよい。
また、上述した実施形態のジョイントボックス1は、筐体5が3つの排気口EHを有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、ジョイントボックス1の筐体5は、1つのみの排気口EHを有してもよいし、2つの排気口EHを有してもよいし、4つ以上の排気口EHを有してもよい。
さらに、上述した実施形態のジョイントボックス1は、筐体5が1つの充填口IHを有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、ジョイントボックス1の筐体5は、2つ以上の充填口IHを有してもよい。
また、上述した実施形態の筐体5は、第1方向Xにおいて、充填口IHを挟んで一方の端部側が他方の端部側と比較して相対的に体積(相対的に体積比率)が大きく、排気口EHは、筐体5の一方側に設けられる数が、他方側の端部に設けられる数と比較して相対的に多いものを説明した。しかし、この発明はそれに限られず、筐体5が充填口IHを基準に略線対称に形成してあれば、排気口EHは、第1方向Xにおいて、筐体5の一方側に設けられる数と、他方側に設けられる数とを同一にしてもよい。
さらに、上述した実施形態の排気口EHは、第1方向Xにおいて、充填口IHを基準として、一方側の端部側(側面壁54側)には2つ設けられ、他方側の端部側(側面壁55側)には1つ設けられるものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、排気口EHは、第1方向Xにおいて、充填口IHを基準として、一方側の端部側(側面壁54側)に設けられる数が、他方側の端部側(側面壁55側)に設けられる数よりも多ければ、排気口EHの数を任意に変更することができる。
また、上述した実施形態の充填口IHは、第1方向Xにおいて略中央に配置してあるものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、充填口IHは、筐体5の収容空間50sの体積比率に応じて第1方向Xにおける略中央から外れた位置に配置してもよい。例えば、筐体5の収容空間50sの体積比率が大きい一方側の側面壁54に近接し、かつ、筐体5の収容空間50sの体積比率が小さい他方側の側面壁55に離隔するように、第1方向Xにおける略中央から外れた位置に充填口IHを配置してもよい。
1 ジョイントボックス
11 接続部分
2 電線
2a 第1電線(電線)
2b 第2電線(電線)
21 芯線
22 被覆部
5 筐体
50s 収容空間
7 表面処理材
8 充填剤
IH 充填口
EH 排気口
X 第1方向(電線の挿通方向)

Claims (3)

  1. 内部に収容空間を有し、当該収容空間に複数の電線の接続部分を収容し覆う電気絶縁性の筐体と、
    前記筐体の前記収容空間に充填され、発泡性及び電気絶縁性の充填剤と、
    を備え、
    前記電線は、電気導電性の芯線と、前記芯線を被覆する電気絶縁性の被覆部と、前記筐体の前記収容空間内に位置する前記被覆部の周面に塗布された表面処理材とを有し、
    前記筐体は、前記充填剤を前記収容空間に充填する充填口と、前記収容空間の空気を外部に排出する排気口とを有し、前記筐体に対する前記電線の挿通方向に対して、前記充填口を挟んで一方の端部側が他方の端部側と比較して相対的に体積が大きく、
    前記排気口は、前記筐体の前記一方の端部側に設けられる数が、前記他方の端部側に設けられる数と比較して相対的に多い、
    ジョイントボックス。
  2. 前記筐体は、前記電線を挿通する挿通口を有し、
    前記排気口は、前記挿通口とは別体で形成される、
    請求項1に記載のジョイントボックス。
  3. 前記排気口は、前記筐体に対する前記電線の挿通方向に対して、前記充填口を挟んで当該充填口の両側にそれぞれ設けられる、
    請求項1又は2に記載のジョイントボックス。
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