JP3165393B2 - ケーブルのスペーサ - Google Patents

ケーブルのスペーサ

Info

Publication number
JP3165393B2
JP3165393B2 JP13308997A JP13308997A JP3165393B2 JP 3165393 B2 JP3165393 B2 JP 3165393B2 JP 13308997 A JP13308997 A JP 13308997A JP 13308997 A JP13308997 A JP 13308997A JP 3165393 B2 JP3165393 B2 JP 3165393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
cable
insertion hole
projection
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13308997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10327526A (ja
Inventor
義仁 宗政
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP13308997A priority Critical patent/JP3165393B2/ja
Publication of JPH10327526A publication Critical patent/JPH10327526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3165393B2 publication Critical patent/JP3165393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種機器を覆うカ
バー内に給電用や情報伝達用のケーブルを引き込む際
に、このケーブルとカバーの開口部との隙間を塞ぐため
に用いるケーブルのスペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】高層建築物(ビルディング)等の屋内配
線に使用される大容量低圧幹線は、例えば地下の電気室
から建物の天井に向けて布設された幹線の途中で適宜分
岐線を引き出し各フロア等に給電を行うようにしてい
る。しかも、これらの分岐線は、遮断器を介して各フロ
ア等に配線される場合が多い。
【0003】上記大容量低圧幹線を平形ケーブルを用い
た三相4線式の幹線とした場合の分岐部の構成例を図6
に示す。平形ケーブル1は、例えば4本の撚線導体1a
を一列に並べて架橋ポリエチレン絶縁層とポリ塩化ビニ
ルシースとで被覆した横断面長円形のケーブルである。
そして、三相4線式の場合には、この平形ケーブル1を
4本を並行させて、例えば建物の天井から吊るして布設
する。以前は、このような幹線にはバスダクトや丸形ケ
ーブルを用いるのが一般的であったが、平形ケーブル1
を用いると、インピーダンスがバスダクトと同程度に小
さくできると共に、丸形ケーブルと同様に取り扱いが容
易となり、布設占有面積も十分に縮小できるという利点
が生じる。
【0004】上記各平形ケーブル1は、分岐部で架橋ポ
リエチレン絶縁層とポリ塩化ビニルシースの被覆を剥が
して、撚線導体1aを露出させる。そして、この撚線導
体1aの露出部に、銅やアルミニウム等の良導体からな
る接続端子2を取り付ける。また、図7に示すように、
この接続端子2は、接続孔に分岐線3の一端の導体を挿
入して、圧縮器で圧縮し圧着させることにより、平形ケ
ーブル1の撚線導体1aと分岐線3の一端の導体とを接
続固定する。なお、図6及び図7では、1本の平形ケー
ブル1にのみ接続端子2を介して分岐線3を接続した場
合を示すが、他の3本の平形ケーブル1についても、そ
れぞれ図示しない上方の分岐部で別の分岐線3が同様に
接続される。
【0005】図6及び図7に示す接続端子2には、絶縁
体からなる遮断器取付板4を介して遮断器5が取り付け
られる。そして、この接続端子2に一端を接続された分
岐線3の他端は、この遮断器5の自相の給電側の端子に
接続される。また、他の3本の平形ケーブル1に一端が
接続された3本の分岐線3の他端は、この遮断器5の他
相の給電側の端子にそれぞれ接続される。さらに、この
遮断器5の配電側の各相の端子にも、別の分岐線3の一
端がそれぞれ接続されて、他端側が各フロア等に配線さ
れる。なお、遮断器5をこのように1本の平形ケーブル
1の分岐部に取り付ければ、別途離れた位置に遮断器5
を取り付けることによるスペースの無駄をなくすことが
できる。また、遮断器5をこのように絶縁体からなる遮
断器取付板4を介して取り付けるのは、分岐線3の固定
支持の役目と共に、遮断器5を接続端子2に直接取り付
けることにより充電部が大きくなりすぎて確実な絶縁が
困難になるのを避けるためであり、このことは特願平7
−90309号(特開平8−264026号)で既に提
案済みである。従って、この場合には、図7に示したよ
うに、遮断器取付板4の背後側で露出する接続端子2の
表面や撚線導体1a等を樹脂成形品や絶縁テープで覆う
ことにより、確実な絶縁を行うことができる。
【0006】上記遮断器5を取り付けた平形ケーブル1
の分岐部は、図7及び図8に示すように、全体を保護カ
バー6で覆うようになっている。保護カバー6は、2分
割された樹脂成形品を左右から重ね合わせることにより
箱状に形成したものであり、方形の箱状部6aによって
遮断器取付板4や遮断器5を覆うと共に、この箱状部6
aの背後側に突出する突設部6bによって平形ケーブル
1の撚線導体1aの露出部や接続端子2を覆う。また、
この保護カバー6の突設部6bの上下面には、平形ケー
ブル1を挿通させるための平形ケーブル挿通部6cが形
成されている。平形ケーブル挿通部6cは、平形ケーブ
ル1の横断面形状に沿った長円形の開口孔の周縁部を筒
状に突出させると共に、この突出部に多数のすり割りを
形成したものである。そして、この平形ケーブル挿通部
6cの周囲を固定バンド7で締め付けることにより、長
円形の開口孔に通した平形ケーブル1の外周面に止め付
けると共に、この外周面との隙間を塞ぐことができる。
さらに、この保護カバー6の箱状部6aの前面には、開
閉可能な窓部6dが設けられ、内部の遮断器5を操作で
きるようになっている。
【0007】上記保護カバー6には、内部の遮断器5に
接続するために、上方から3本の分岐線3を引き入れる
と共に、下方からも各フロア等に配線される4本の分岐
線3を引き入れる必要がある。しかも、これらの分岐線
3を保護カバー6内に引き入れる部分に隙間があると、
内部にほこりや虫が侵入して絶縁障害が発生したり鼠害
を受けるおそれがあるので、分岐線3との間は十分に封
止しておかなければならない。しかし、これらの分岐線
3は、各フロア等で必要とする電流容量に応じて太さの
異なる何種類かのものを使い分けるようになっているの
で、この分岐線3の太さに応じて異なる径の貫通孔を形
成した保護カバー6を用意するのでは無駄が多い。そこ
で、従来は、保護カバー6の箱状部6aの上下面に長円
形の開口部を形成しておき、ここにスペーサ8を嵌め込
んで、このスペーサ8の挿通孔を通して分岐線3を保護
カバー6内に引き入れるようにしていた。
【0008】上記保護カバー6の開口部に嵌め込む従来
のスペーサ8は、樹脂成形品やゴム成形品等からなり、
図9及び図10に示すように、長円形の盤状の周側面に
溝8aを形成した基部8bを備えている。そして、図7
及び図8に示すように、この溝8aに保護カバー6の開
口部の縁を挿入することにより、スペーサ8が嵌め込ま
れる。また、このスペーサ8は、基部8bの表面に突起
部8cが5箇所並べて突設されると共に、これらの各突
起部8c内からそれぞれ基部8bの裏面にかけて挿通孔
8dが形成されている。即ち、各突起部8cは、基部8
bの表面における各挿通孔8dの開口周縁部からそれぞ
れ筒状に突設されたものとなる。ただし、各挿通孔8d
は、図9に示すように、突起部8cの先端が蓋部8eに
よって塞がれている。そして、使用時には、分岐線3を
通す挿通孔8dのみ、図9の1点鎖線Dで示す位置で突
起部8cの先端を切断することにより、この挿通孔8d
を貫通孔とする。例えば、箱状部6aの上面の開口部に
嵌め込むスペーサ8の場合、図10に示すように、3箇
所の突起部8cの先端が切断されて、これにより貫通孔
となった3箇所の挿通孔8dに3本の分岐線3を通すよ
うにする。また、分岐線3を通さない2箇所の突起部8
cの先端は、蓋部8eを残したままキャップ状態にして
おいて、保護カバー6内へのほこり等の侵入を防止す
る。なお、このスペーサ8は、三相4線式の場合には4
箇所の挿通孔8dがあれば足りるが、ここでは他の方式
にも対応し得るように5箇所の挿通孔8dを形成したも
のを使用している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスペ
ーサ8は、図9に示すように、各挿通孔8dの内径Rが
一定であるため、分岐線3の太さの種類に応じて、挿通
孔8dの内径Rが異なるスペーサ8を複数種類用意して
おかなければならず、製造する部品の種類が多くなりコ
ストアップの原因になるという問題があった。即ち、こ
のスペーサ8を利用することにより、分岐線3の太さが
異なる場合にも、保護カバー6については同じ成形品を
使用することができるようになるが、スペーサ8自身
は、分岐線3の太さに応じて挿通孔8dの内径Rが異な
る成形品を使用しなければならず、保護カバー6を複数
種類用意する場合ほどではないが、スペーサ8の種類ご
とに異なる金型を作成するための製造コストが上昇す
る。
【0010】また、この問題は、上記保護カバー6のス
ペーサ8に限らず、各種機器を覆うカバー内に給電用や
情報伝達用のケーブルを引き込む際に、このケーブルと
カバーの開口部との隙間を塞ぐために用いるスペーサ一
般に共通するものである。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、挿通孔の内径を突起部の先端側ほど小さくな
るようにして、使用時にこの突起部を適宜位置で切断す
ることにより、太さの異なるケーブルを隙間なく挿通さ
せることができるケーブルのスペーサを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上記課
題を解決するために、基部をカバーの開口部に嵌め込
むと共に、この基部を貫通する1又は2以上の挿通孔に
それぞれケーブルを通すことにより、各ケーブルをカバ
ー内に引き込むケーブルのスペーサにおいて、基部にお
ける各挿通孔の開口周縁部にそれぞれ筒状の突起部が突
設されると共に、各挿通孔の内径が突起部内で先端側ほ
ど小さく形成されたことを特徴とする。
【0013】の手段によれば、挿通孔の内径が突起部
内で先端側ほど小さく形成されているので、この挿通孔
に通すケーブルの太さに合う内径の位置で突起部を切断
すれば、ここにケーブルを隙間なく通すことができるよ
うになる。即ち、突起部の切断位置を変更することによ
り、挿通孔の最小の内径を変えることができるので、ケ
ーブルの種類が異なる場合にも、同じスペーサを使用す
ることができるようになる。また、スペーサに複数の挿
通孔が形成されている場合には、各挿通孔ごとに太さの
異なるケーブルを隙間なく通すこともできるようにな
る。
【0014】なお、挿通孔の内径を先端側ほどテーパ状
に小さくなるようにすれば、このテーパ状の最大と最小
の内径の範囲内で任意の太さのケーブルに対応すること
ができる。
【0015】また、前記の各挿通孔における突起部
内の内径が先端側ほど段階的に小さく形成されると共
に、前記各突起部の外径も先端側ほど段階的に小さく形
成されたことを特徴とする。
【0016】の手段によれば、ケーブルの太さの種類
が予め決まっている場合には、挿通孔の段階的な内径を
選択して切断するだけで、このケーブルを隙間なく通す
ことができるようになる。また、挿通孔の段階的な内径
に突起部の外径を対応させておけば、この突起部の外径
の段によって正しい切断位置を容易に知ることができる
ようになる。
【0017】また、前記の各突起部の先端に、挿
通孔の開口部を塞ぐ蓋部が形成されたことを特徴とす
る。
【0018】の手段によれば、各突起部の先端に蓋部
が形成されているので、挿通孔にケーブルを通さない突
起部については、切断せずにキャップ状態のままにして
おくだけで、カバー内にほこり等が侵入するのを防ぐこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0020】図1〜図5は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1はスペーサの部分断面正面図、図2は
平形ケーブルの分岐部を保護カバーで覆った状態を示す
斜視図、図3は平形ケーブルの分岐部の構造を示す部分
断面側面図、図4はスペーサの斜視図、図5は、突起部
の先端を切断したスペーサの斜視図である。なお、図6
〜図10に示した従来例と同様の機能を有する構成部材
には同じ番号を付記する。
【0021】本実施形態も、従来例と同様に三相4線式
の平形ケーブル1の分岐部について説明する。この平形
ケーブル1の分岐部の構造は、図6に示したものと同様
である。また、この分岐部を覆う保護カバー6も、図7
及び図8に示した従来例と同じものを使用する。即ち、
図2に示すように、この保護カバー6は、2分割された
樹脂成形品を左右から重ね合わせることにより方形の箱
状部6aとこの箱状部6aの背後側に突出する突設部6
bとが形成される。そして、図3に示すように、この箱
状部6aによって遮断器取付板4や遮断器5を覆うと共
に、突設部6bによって平形ケーブル1の撚線導体1a
の露出部や接続端子2を覆う。また、この突設部6bの
上下面の平形ケーブル挿通部6cを固定バンド7で締め
付けることにより、平形ケーブル1の外周面に保護カバ
ー6を止め付ける。
【0022】上記保護カバー6の箱状部6aの上下面に
形成された長円形の開口部には、それぞれスペーサ8が
嵌め込まれる。このスペーサ8は、従来例と同様に、樹
脂成形品やゴム成形品等からなり、図1及び図4に示す
ように、長円形の盤状の周側面に溝8aを形成した基部
8bを備えている。また、このスペーサ8は、基部8b
の表面に突起部8cが5箇所並べて突設されている。し
かし、本実施形態では、これらの各突起部8cの外径が
3段階に変化し、先端側ほど段階的に小さくなるように
形成されている。そして、これらの各突起部8c内に
は、従来例と同様に、それぞれ基部8bの裏面にかけて
挿通孔8dが形成されているが、これらの各挿通孔8d
も、内径が突起部8c内で3段階に変化し、先端側ほど
段階的に小さくなるように形成されている。しかも、こ
れら突起部8cと挿通孔8dは、ほぼ同じ位置で外径と
内径が段階的に変化するようになっている。即ち、各突
起部8cは、基部8bの表面における各挿通孔8dの開
口周縁部からそれぞれ先端側ほど径の小さい筒状に突設
されたものとなる。ただし、各挿通孔8dは、従来例と
同様に、突起部8cの先端が蓋部8eによって塞がれて
いる。
【0023】上記スペーサ8は、保護カバー6における
箱状部6aの上下面に形成された長円形の開口部の縁を
溝8aに挿入することにより嵌め込まれる。そして、保
護カバー6内には、上方のスペーサ8を通して3本の分
岐線3を引き入れると共に、下方のスペーサ8を通して
各フロア等に配線される4本の分岐線3を引き入れるこ
とになる。従って、各スペーサ8は、従来例と同様に、
分岐線3を通す挿通孔8dについてのみ、突起部8cの
先端を切断することにより、この挿通孔8dを貫通孔と
する必要がある。ただし、この切断位置は、分岐線3の
太さに応じて、図1の1点鎖線A〜Cで示す位置のいず
れかを選択する。
【0024】ここで、本実施形態では、分岐線3とし
て、導体の断面積が38平方mmと60平方mmと10
0平方mmの3種類のものを使用可能であるとする。こ
のため、挿通孔8dは、先端の最も小さい内径R1が3
8平方mmの分岐線3の外径にほぼ一致し、次の段の内
径R2が60平方mmの分岐線3の外径にほぼ一致し、
基部8bの裏面に繋がる最も大きい内径R3が100平
方mmの分岐線3の外径にほぼ一致するようになってい
る。また、これら3種類の分岐線3との対応を明確にす
るために、図1に示すように、各突起部8cには、先端
の最も小さい外径の側面に「38」の数字が刻印され、
次の段の外径の側面に「60」の数字が刻印され、基部
8bに繋がる最も大きい外径に「100」の数字が刻印
されている。従って、この突起部8cを最も先端側の1
点鎖線Aの位置(「38」の刻印の位置)で切断した場
合には、挿通孔8dの最小の内径R1が38平方mmの
分岐線3の外径にほぼ一致するものになり、次の1点鎖
線Bの位置(「60」の刻印の位置)で切断した場合に
は、挿通孔8dの最小の内径R2が60平方mmの分岐
線3の外径にほぼ一致するものになり、最も基部8bに
近い1点鎖線Cの位置(「100」の刻印の位置)で切
断した場合には、挿通孔8dの最小の内径R3が100
平方mmの分岐線3の外径にほぼ一致するものになる。
【0025】例えば60平方mmの分岐線3を用いる場
合、スペーサ8の突起部8cは、上記1点鎖線Bの位置
(「60」の刻印の位置)で切断する。また、箱状部6
aの上面の開口部に嵌め込むスペーサ8の場合には、図
5に示すように、3箇所の突起部8cの先端を切断す
る。そして、図2に示すように、このスペーサ8の貫通
孔となった3箇所の挿通孔8dに60平方mmの分岐線
3をそれぞれ通す。また、箱状部6aの下面の開口部に
嵌め込むスペーサ8の場合にも、4箇所の突起部8cの
先端を切断し、これにより貫通孔となった4箇所の挿通
孔8dに4本の60平方mmの分岐線3をそれぞれ通
す。すると、これらの分岐線3と挿通孔8dの最小の内
径R2との間には、ほとんど隙間がなくなる。このよう
にしてスペーサ8の挿通孔8dを通して保護カバー6内
に引き込まれた分岐線3は、従来と同様に遮断器5の対
応する端子にそれぞれ接続される。
【0026】上記構成によれば、スペーサ8の各突起部
8cを1点鎖線A〜Cのいずれかで切断することによ
り、挿通孔8dの最小の内径を3段階に変えることがで
きるので、太さの異なる3種類の分岐線3をそれぞれ隙
間なく通し、保護カバー6内にほこり等が侵入するのを
防ぐことができるようになる。しかも、分岐線3を通さ
ない突起部8cの先端は、蓋部8eを残したままのキャ
ップ状態となるので、ここから保護カバー6内にほこり
等が侵入するのを防止できる。
【0027】なお、上記実施形態では、挿通孔8dの内
径を3段階としたが、2段階以上であれば何段階でもよ
く、先端側ほど内径が小さくなる無段階のテーパ状とす
ることもできる。このように挿通孔8dをテーパ状とし
た場合には、最大と最小の内径の範囲内で任意の太さの
分岐線3に対応できるようになる。また、上記実施形態
では、突起部8cの外径を3段階としたが、挿通孔8d
の内径に対応して何段階にしてもよく、しかも、テーパ
状や単なる円筒状とすることもできる。
【0028】さらに、上記実施形態では、スペーサ8に
5箇所の突起部8cと挿通孔8dを形成した場合につい
て説明したが、これらの突起部8cと挿通孔8dは何箇
所形成されていてもよい。
【0029】さらに、上記実施形態では、スペーサ8の
溝8aに保護カバー6の開口部の縁を挿入する場合につ
いて説明したが、このスペーサ8を保護カバー6の開口
部に嵌め込む構造は、これに限定されることなく任意で
ある。
【0030】さらに、上記実施形態では、平形ケーブル
1の分岐部を覆う保護カバー6に用いるスペーサ8につ
いて説明したが、本発明は、各種機器を覆うカバー内に
給電用や情報伝達用のケーブル(光ケーブルも含む)を
引き込む際に、このケーブルとカバーの開口部との隙間
を塞ぐために用いるスペーサ一般に同様に実施すること
ができる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のケーブルのスペーサによれば、突起部を適当な位置で
切断するだけで、挿通孔の最小の内径を適宜変えること
ができるので、同じスペーサに太さの異なるケーブルを
隙間なく通すことができるようになり、ケーブルの種類
ごとに異なる内径の挿通孔を備えたスペーサを用意する
必要がなくなる。また、ケーブルの太さの種類が予め決
まっている場合には、挿通孔の内径と突起部の外径を段
階的に小さくなるようにすることにより、簡単に正しい
切断位置を知ることができるようになる。さらに、各突
起部の先端に蓋部を形成しておけば、使用しない突起部
については、切断せずにキャップ状態のままにしておく
ことにより、カバー内にほこり等が侵入するのを防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、スペ
ーサの部分断面正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、平形
ケーブルの分岐部を保護カバーで覆った状態を示す斜視
図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、平形
ケーブルの分岐部の構造を示す部分断面側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、スペ
ーサの斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、突起
部の先端を切断したスペーサの斜視図である。
【図6】平形ケーブルの分岐部の構造を示す斜視図であ
る。
【図7】従来例を示すものであって、平形ケーブルの分
岐部の構造を示す部分断面側面図である。
【図8】従来例を示すものであって、平形ケーブルの分
岐部を保護カバーで覆った状態を示す斜視図である。
【図9】従来例を示すものであって、スペーサの部分断
面正面図である。
【図10】従来例を示すものであって、スペーサの斜視
図である。
【符号の説明】
3 分岐線 6 保護カバー 8 スペーサ 8b 基部 8c 突起部 8d 挿通孔 8e 蓋部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部をカバーの開口部に嵌め込むと共
    に、この基部を貫通する1又は2以上の挿通孔にそれぞ
    れケーブルを通すことにより、各ケーブルをカバー内に
    引き込むケーブルのスペーサにおいて、 基部における各挿通孔の開口周縁部にそれぞれ筒状の突
    起部が突設されると共に、各挿通孔の内径が突起部内で
    先端側ほど小さく形成されたことを特徴とするケーブル
    のスペーサ。
  2. 【請求項2】 前記各挿通孔における突起部内の内径が
    先端側ほど段階的に小さく形成されると共に、前記各突
    起部の外径も先端側ほど段階的に小さく形成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のケーブルのスペーサ。
  3. 【請求項3】 前記各突起部の先端に、挿通孔の開口部
    を塞ぐ蓋部が形成されたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のケーブルのスペーサ。
JP13308997A 1997-05-23 1997-05-23 ケーブルのスペーサ Expired - Fee Related JP3165393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13308997A JP3165393B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 ケーブルのスペーサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13308997A JP3165393B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 ケーブルのスペーサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10327526A JPH10327526A (ja) 1998-12-08
JP3165393B2 true JP3165393B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=15096602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13308997A Expired - Fee Related JP3165393B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 ケーブルのスペーサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3165393B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369366A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光成端箱
CN105805311A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 浙江超仪电子技术股份有限公司 一种密封机构及包括该密封机构的壳体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10327526A (ja) 1998-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6774307B2 (en) Through-wall electrical system
US4902852A (en) Power pole wiring chamber
US5354953A (en) Cable holding device
US5525755A (en) Removable cover for protecting electrical components during painting or plastering
US5936200A (en) Easy junction box
JP3165393B2 (ja) ケーブルのスペーサ
JPH09293570A (ja) 情報ネットワーク用ソケット
US20040065460A1 (en) Base board system for installing wiring and method therefor
JP4564637B2 (ja) 埋め込み形分電盤と縦型分電盤ユニット
JP3121288B2 (ja) ケーブル線路
JP4443820B2 (ja) 分電盤
JPH0739295Y2 (ja) ワイヤーハーネス用プロテクタ
JP3261237B2 (ja) ブレーカ付コンセント
JP3036644B2 (ja) 電力ケーブル接続部
JPH0531779Y2 (ja)
JP3295221B2 (ja) 絶縁被覆電線
KR200182211Y1 (ko) 배선덕트
JPH09282947A (ja) 屋内用組電線
JPH0743955Y2 (ja) 集中結線コネクタ
JPH034116Y2 (ja)
JP2740951B2 (ja) ケーブル線路
EP1386379B1 (en) Improved electrical junciton box
JP3099545U (ja) 直列ユニット
JP3493034B2 (ja) 配線装置
JP2983877B2 (ja) 平型ケーブルの分岐接続部

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees