JP7297350B1 - 時間貸設備の管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
この点では、特許文献1に記載されたレンタルブースの管理システムは、管理装置に併設されたロッカー装置を備えている。管理装置は、レンタルブースを利用する際の操作と、ロッカー装置を利用する際の操作との双方の操作を行うことができるようになっている。
また、物品識別情報取得部は、対象物を収納した収納部を識別するための情報を物品識別情報として取得するので、運搬手段は、例えば、画像処理などの技術を利用して対象物の形状などを識別することなく、物品識別情報取得部にて対象物を収納した収納部を識別するための情報(例えば、収納部の位置や識別番号などの情報)を利用者や配送業者などを介して取得しておくことによって、保管場所に保管された対象物を容易に識別することができ、時間貸設備の管理システムの構成を簡素にすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る時間貸設備の管理システムの概略構成図である。
時間貸設備の管理システム1は、図1に示すように、利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備としての複数の部屋20を有する建物2と、部屋20を管理する管理サーバ3と、部屋20の利用者による情報入力を受け付ける利用者入力手段4と、物品を収納する複数の収納部を有する収納手段5と、各部屋20および収納手段5の間を移動して物品を運搬する運搬手段としての運搬ロボット6とを備えている。
建物2、管理サーバ3、利用者入力手段4、収納手段5、および運搬ロボット6は、通信回線としての公衆ネットワークであるインターネット7を介して相互に通信可能に接続されている。
各部屋20は、出入口201と、出入口201を施解錠する設備側錠装置202とを備えている。また、各部屋20は、LAN(Local Area Network)を介して接続されたモデムやルータ等の通信端末装置203を備えている。この通信端末装置203は、インターネット7を介して管理サーバ3に接続されている。
制御ユニット62は、運搬ロボット6の各種の機能を実行できるようになっており、例えば、インターネット7を介して建物側錠装置22や設備側錠装置202の解錠を実行したり、収納手段5の収納部に収納された物品をアームユニット63にて収納部から取り出してアームユニット63に保持させたり、走行ユニット61にて床面上を走行してアームユニット63に保持させた物品を部屋20まで運搬したりすることができるようになっている。
第1収納手段51および第2収納手段52は、図2に示すように、物品を収納する複数の収納部としての複数のロッカー510,520を有している。
ロッカー510は、例えば、ゴルフバックを収納できる程度の空間を内部に有している。また、ロッカー520は、ロッカー510と比較して小さい空間を内部に有し、例えば、リュックサックを収納できる程度の空間を内部に有している。
したがって、本実施形態では、ロッカー510,520は、物品を保管する保管場所として機能し、配送業者にて配送された物品を保管することができる。
本実施形態では、収納側錠装置50は、解錠キーの入力を受け付けること、またはインターネット7を介して解錠キーを受信することによって、解錠されるようになっており、扉511,521を閉じることによって、自動的に施錠されるようになっている。なお、収納側錠装置50は、手動にて施解錠できるようになっていてもよく、管理サーバ3にてインターネット7を介して施解錠できるようになっていてもよい。
管理サーバ3は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどによって構成され、このメモリに記憶された所定のプログラムに従って情報処理を実行する。
管理サーバ3は、図3に示すように、記憶部30と、設備予約受付部31と、物品運搬制御系32と、収納予約制御系33と、配送回収制御系34と、解錠キー制御系35と、利用料制御系36とを備えている。
なお、本実施形態では、記憶部30は、メモリやHDDにて構成されているが、SDD(Solid State Drive)や、NAS(Network Attached Storage)等によって構成されてもよく、クラウドサービスによって構成されてもよい。
また、管理サーバ3の各機能は、記憶部30に記憶されたプログラムに従って実行されているが、それぞれ独立した機器にて構成してもよく、クラウドコンピューティングによって構成してもよい。
利用者は、前述したように、利用者入力手段4を介して管理サーバ3に接続することによって、利用希望の部屋20を参照することができ、部屋20の予約を実行することができる。
物品運搬制御系32は、運搬ロボット6に各部屋20および収納手段5の間を移動させて物品を運搬させる制御系である。この物品運搬制御系32は、図4に示すように、運搬受付部321と、物品識別情報取得部322と、運搬制御部323とを備えている。
物品識別情報取得部322は、運搬受付部321にて対象物の運搬を受け付けた場合に、ロッカー510,520に保管された対象物を識別するための物品識別情報を取得する。
収納予約制御系33は、部屋20の利用者に利用者入力手段4を介して利用希望のロッカー510,520の予約を実行させる制御系である。この収納予約制御系33は、図5に示すように、収納予約受付部331と、場所情報表示部332と、空き状況表示部333と、収納部情報表示部334と、収納部選択部335とを備えている。
収納予約受付部331は、利用者入力手段4を介してロッカー510,520の予約を受け付けることによって、ロッカー510,520の利用者および予約日時(利用開始時刻および利用終了時刻)に関する収納予約情報を設備予約情報と関連付けて記憶部30に記憶させる。
利用者は、前述したように、利用者入力手段4を介して管理サーバ3に接続することによって、利用希望のロッカー510,520を参照することができ、ロッカー510,520の予約を実行することができる。
空き状況表示部333は、記憶部30に記憶された収納予約情報に基づいて、ロッカー510,520の空き状況を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。
収納部選択部335は、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示されたロッカー510,520を部屋20の利用者に利用者入力手段4を介して選択させる。
配送回収制御系34は、ロッカー510,520への対象物の配送を受け付けて配送業者に対象物を配送させるとともに、ロッカー510,520内の対象物の回収を受け付けて配送業者に対象物を回収させる制御系である。この配送回収制御系34は、図6に示すように、配送受付部341と、配送情報通知部342と、回収受付部343と、回収情報通知部344と、レンタル情報取得部345と、レンタル情報表示部346と、レンタル品選択部347とを備えている。
配送情報通知部342は、記憶部30に記憶された配送先のロッカー510,520に関する収納予約情報を配送業者に通知するとともに、解錠キー制御系35にて発行された収納用解錠キーを配送業者に通知する。換言すれば、本実施形態では、配送情報通知部342は、記憶部30に記憶された収納予約情報を配送業者に通知する収納予約情報通知部として機能している。収納用解錠キーについては後に詳細に説明する。
なお、配送受付部341は、対象物の集荷に関する集荷情報を受け付けないように構成されていてもよく、配送情報通知部342は、配送業者に集荷情報を通知しないように構成されていてもよい。
回収情報通知部344は、記憶部30に記憶された回収先のロッカー510,520に関する収納予約情報を配送業者に通知するとともに、解錠キー制御系35にて発行された収納用解錠キーを配送業者に通知する。換言すれば、本実施形態では、回収情報通知部344は、記憶部30に記憶された収納予約情報を配送業者に通知する収納予約情報通知部として機能している。収納用解錠キーについては後に詳細に説明する。
なお、回収受付部343は、対象物の発送に関する発送情報を受け付けないように構成されていてもよく、回収情報通知部344は、配送業者に発送情報を通知しないように構成されていてもよい。
レンタル情報表示部346は、記憶部30に記憶されたレンタル情報に基づいて、ロッカー510,520の予約日時にレンタル可能なレンタル品を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。
レンタル品選択部347は、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示されたレンタル品を部屋20の利用者に利用者入力手段4を介して選択させる。
なお、本実施形態では、利用者入力手段4を介して部屋20の利用者にレンタル品を選択させた場合には、対象物は、このレンタル品となる。
解錠キー制御系35は、建物2の建物側錠装置22を解錠する建物用解錠キー、部屋20の設備側錠装置202を解錠する設備用解錠キー、およびロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠する収納用解錠キーの各種の解錠キーを発行するとともに、各種の解錠キーを有効または無効に設定させる制御系である。この解錠キー制御系35は、図7に示すように、建物用解錠キー発行部351と、設備用解錠キー発行部352と、収納用解錠キー発行部353と、収納用解錠キー設定部354とを備えている。
設備用解錠キー発行部352は、記憶部30に記憶された設備予約情報に基づいて、部屋20の設備側錠装置202を解錠する設備用解錠キーを部屋20の利用者および運搬ロボット6に発行する。
部屋20の利用者および運搬ロボット6は、建物用解錠キーおよび設備用解錠キーを受信することによって、建物用解錠キーにて建物2の建物側錠装置22を解錠することができ、設備用解錠キーにて部屋20の設備側錠装置202を解錠することができる。
なお、本実施形態では、解錠キーは、暗証番号や、バーコードおよびQRコード(登録商標)等の光学コードなどを採用しているが、部屋20の利用者に発行する解錠キーは、例えば、顔認証や、指紋認証や、網膜認証などの生体認証を採用してもよく、建物2の建物側錠装置22および部屋20の設備側錠装置202を解錠できれば、どのようなものであってもよい。
業者用解錠キー発行部356は、収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠し、運搬用解錠キーとは異なる業者用解錠キーを配送業者に発行する。
運搬ロボット6は、運搬用解錠キーを受信することによって、運搬用解錠キーにてロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠することができる。
また、業者用解錠キー発行部356は、業者用解錠キーを発行し、この業者用解錠キーを配送業者にインターネット7を介して送信する。
配送業者は、業者用解錠キーを受信することによって、業者用解錠キーにてロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠することができる。
これに対して、収納部は、運搬用(利用者用)の扉と、この運搬用の扉とは異なる業者用の扉とを備え、運搬用解錠キーは、運搬用の扉のみを解錠でき、業者用解錠キーは、業者用の扉のみを解錠できるようになっていてもよい。
運搬用解錠キー設定部357は、所定の条件に基づいて、運搬用解錠キーを有効または無効に設定する。
業者用解錠キー設定部358は、所定の条件に基づいて、業者用解錠キーを有効または無効に設定する。
なお、業者用解錠キー設定部358は、業者用解錠キーの利用の有無に関わらず、特定の時間の終了時に業者用解錠キーを無効に設定してもよい。
また、業者用解錠キー発行部356にて業者用解錠キーを発行していない場合には、運搬用解錠キー設定部357は、記憶部30に記憶された収納予約情報に基づいて、運搬用解錠キーを有効に設定する特定の時間を決定するとともに、特定の時間の開始時に運搬用解錠キーを有効に設定し、特定の時間の終了時に運搬用解錠キーを無効に設定する。ここで、特定の時間は、例えば、ロッカー510,520の利用開始時刻の少し前(例えば、10分前)から利用終了時刻の少し後(例えば、10分後)などに決定することができる。
また、業者用解錠キー設定部358は、前述した条件とは異なる条件に基づいて、業者用解錠キーを有効または無効に設定してもよく、例えば、部屋20の利用者に指定された指定時間の開始時に業者用解錠キーを有効に設定し、指定時間の終了時に業者用解錠キーを無効に設定してもよい。要するに、業者用解錠キー設定部は、所定の条件に基づいて、業者用解錠キーを有効または無効に設定すればよい。
利用料制御系36は、ロッカー510,520の利用料、およびロッカー510,520の利用期間を変動させるとともに、ロッカー510,520の利用料、および部屋20の利用料を決済させる制御系である。この利用料制御系36は、図8に示すように、変動部361と、合計算出部362と、決済受付部363とを備えている。
決済受付部363は、合計算出部362にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける。本実施形態では、決済受付部363は、合計算出部362にて算出された利用料の合計を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。また、決済受付部363は、利用者入力手段4を介して合計算出部362にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける。
利用者は、前述したように、利用者入力手段4を介して管理サーバ3に接続することによって、利用希望の部屋20と、収納手段5とを参照することができ、部屋20および収納手段5の予約を実行することができる。
部屋20および収納手段5の予約を実行する場合には、管理サーバ3は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図9に示すように、ステップST1~7の各種処理を所定の時間ごとに繰り返し実行する。
設備予約受付部31は、部屋20の予約を受け付けていないと判定した場合には、ステップST2以降の処理を実行することなく、ループ処理を終了する。
これに対して、設備予約受付部31は、部屋20の予約を受け付けたと判定した場合には、ステップST2において、部屋20の利用者および予約日時(利用開始時刻および利用終了時刻)に関する設備予約情報を記憶部30に記憶させる。
ロッカー予約処理では、収納予約制御系33は、図10に示すように、ステップST31~38の各種処理を実行する。
収納予約受付部331は、ステップST31において、利用者入力手段4を介してロッカー510,520の予約を受け付けたか否かを判定する。
なお、収納予約受付部331は、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー510,520を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を表示させるとともに、利用者入力手段4を介してロッカー510,520を予約するか否かの回答を受け付けることによって、ロッカー510,520の予約を受け付けたか否かを判定する。
これに対して、ステップST31にて利用者入力手段4を介してロッカー510,520の予約を受け付けたと判定した場合には、場所情報表示部332は、ステップST32において、記憶部30に記憶された場所情報に基づいて、第1収納手段51および第2収納手段52の配置場所を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。
ここで、記憶部30は、第1収納手段51および第2収納手段52の配置場所に関する場所情報を予め記憶している。
場所情報表示部332は、図11に示すように、利用者入力手段4のタッチパネル41に地図Mを表示させるとともに、第1収納手段51および第2収納手段52の配置場所を白黒のマーカーにて地図M上に表示させる。また、場所情報表示部332は、利用者入力手段4のタッチパネル41に収納手段5の選択を受け付ける決定ボタンB1と、収納手段5の予約のキャンセルを受け付けるキャンセルボタンB2とを表示させる。
ここで、前述したように、第1収納手段51は、建物2の内部に配置されている。また、第2収納手段52は、建物2の付近ではなく、建物2の最寄り駅の構内に配置されている。
なお、マーカーは、どのような色や形状であってもよく、ロッカー510,520の空き状況を表示させなくてもよい。要するに、場所情報表示部332は、第1収納手段51および第2収納手段52の配置場所を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させることができればよい。
なお、図11の例では、部屋20の利用者は、白のマーカーにて表示された第1収納手段51を選択しているが、黒のマーカーにて表示された第2収納手段52を選択してもよい。マーカーの色は、部屋20の予約日時にロッカー510,520の空きがあるか否かを示しているにすぎないからである。
ステップST33にて収納手段5の選択を受け付けていないと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンB2が押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST34以降の処理を実行することなく、ロッカー予約処理を終了する。
これに対して、ステップST33にて収納手段5の選択を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にて第1収納手段51および第2収納手段52のいずれか一方が選択された後、決定ボタンB1が押下された場合には、収納部情報表示部334は、ステップST34において、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー情報を表示させる。具体的には、収納部情報表示部334は、記憶部30に記憶された属性情報に基づいて、ロッカー510,520の属性をロッカー510,520ごとにロッカー情報として利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。
ここで、記憶部30は、ロッカー510,520を選択するためのロッカー510,520の属性に関する属性情報を予め記憶している。
収納部情報表示部334は、図12に示すように、第1収納手段51におけるロッカー510,520の位置、大きさ、および形状をロッカー510,520の属性として利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。また、収納部情報表示部334は、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー510,520の選択を受け付ける決定ボタンB1と、ロッカー510,520の予約のキャンセルを受け付けるキャンセルボタンB2とを表示させる。
このように、収納部情報表示部334は、ロッカー510,520の位置、大きさ、および形状を視覚的に示している。
なお、図12の例では、部屋20の利用者は、ラベルAAを付したロッカー510を選択しているが、ロッカー510,520の属性に基づいて、他のロッカー510,520を選択してもよい。
ステップST35にてロッカー510,520の選択を受け付けていないと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンB2が押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST36以降の処理を実行することなく、ロッカー予約処理を終了する。
これに対して、ステップST35にてロッカー510,520の選択を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてロッカー510,520のいずれかが選択された後、決定ボタンB1が押下された場合には、空き状況表示部333は、ステップST36において、記憶部30に記憶された収納予約情報に基づいて、ロッカー510,520の空き状況を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。
空き状況表示部333は、図13に示すように、部屋20の予約日時におけるロッカー510,520の空き状況を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。また、空き状況表示部333は、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー510,520の予約日時の設定を受け付ける決定ボタンB1と、ロッカー510,520の予約のキャンセルを受け付けるキャンセルボタンB2とを表示させる。
空き状況テーブルTB11は、部屋20の利用者にて選択されたラベルAAを付したロッカー510の空き状況を示すタイムテーブルである。空き状況テーブルTB12は、ラベルAAを付したロッカー510と同一の属性を有するラベルABを付したロッカー510の空き状況を示すタイムテーブルである。各空き状況テーブルTB11,12は、各ロッカー510の予約時間を網掛けの領域にて表示することによって、各ロッカー510の空き状況を表示している。
なお、本実施形態では、空き状況表示部333は、空き状況テーブルTB11および空き状況テーブルTB12の双方を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させているが、空き状況テーブルTB11のみを利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させるようにしてもよく、他のロッカー510,520の空き状況を示す空き状況テーブルを利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させるようにしてもよい。
なお、図13の例では、部屋20の利用者は、ラベルAAを付したロッカー510の9時から18時までの予約日時を選択しているが、他の予約日時を選択してもよく、ラベルABを付したロッカー510や、その他のロッカーを選択してもよい。
ステップST37にてロッカー510,520の予約日時の設定を受け付けていないと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンB2が押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST38以降の処理を実行することなく、ロッカー予約処理を終了する。
これに対して、ステップST37にてロッカー510,520の予約日時の設定を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてロッカー510,520の予約日時が選択された後、決定ボタンB1が押下された場合には、収納予約受付部331は、ステップST38において、ロッカー510,520の利用者および予約日時(利用開始時刻および利用終了時刻)に関する収納予約情報を設備予約情報と関連付けて記憶部30に記憶させる。その後、管理サーバ3は、ロッカー予約処理を終了する。
ステップST3のロッカー予約処理を実行した後、物品運搬制御系32は、図9に示すように、ステップST4において、運搬予約処理を実行する。
運搬予約処理では、物品運搬制御系32は、図14に示すように、ステップST41~43の各種処理を実行する。
運搬受付部321は、ステップST41において、利用者入力手段4を介して部屋20の利用者に関する物品である対象物の運搬を受け付けたか否かを判定する。
なお、運搬受付部321は、利用者入力手段4のタッチパネル41に対象物の運搬を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を表示させるとともに、利用者入力手段4を介して対象物の運搬を予約するか否かの回答を受け付けることによって、対象物の運搬を受け付けたか否かを判定する。
これに対して、ステップST41にて利用者入力手段4を介して対象物の運搬を受け付けたと判定した場合には、物品識別情報取得部322は、ステップST42において、ロッカー510,520に保管された対象物を識別するための物品識別情報を取得する。具体的には、物品識別情報取得部322は、記憶部30に記憶された収納予約情報を物品識別情報として取得する。
ステップST4の運搬予約処理を実行した後、配送回収制御系34および解錠キー制御系35は、図9に示すように、ステップST5において、配送回収予約処理を実行する。
配送回収予約処理では、配送回収制御系34および解錠キー制御系35は、図15に示すように、ステップST51~59の各種処理を実行する。
配送受付部341は、ステップST51において、利用者入力手段4を介してロッカー510,520への対象物の配送を受け付けたか否かを判定する。
なお、配送受付部341は、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー510,520への対象物の配送を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を表示させるとともに、利用者入力手段4を介してロッカー510,520への対象物の配送を予約するか否かの回答を受け付けることによって、ロッカー510,520への対象物の配送を受け付けたか否かを判定する。
なお、配送受付部341は、利用者入力手段4のタッチパネル41に対象物の集荷を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を更に表示させるとともに、利用者入力手段4を介して対象物の集荷を予約するか否かの回答を受け付けることによって、対象物の集荷を受け付けたか否かを判定する。
なお、配送受付部341は、対象物を集荷させる場所に関する情報に代えて配送業者への対象物の持ち込みに関する情報を集荷情報として受け付けてもよい。この場合には、管理サーバ3は、配送業者への持ち込み期限を利用者に通知するようにしてもよい。また、配送受付部341は、対象物を集荷させる場所に関する情報として収納手段5とは異なる他の収納手段に関する情報を集荷情報として受け付けてもよい。この場合には、管理サーバ3は、他の収納手段の解錠キーを配送業者に発行でき、この解錠キーを通知できるようになっていてもよい。
これに対して、ステップST51にて利用者入力手段4を介してロッカー510,520への対象物の配送を受け付けたと判定した場合には、業者用解錠キー発行部356は、ステップST52において、収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠する業者用解錠キーを配送業者に発行する。また、配送情報通知部342は、ステップST52において、記憶部30に記憶された配送先のロッカー510,520に関する収納予約情報を配送業者に通知するとともに、業者用解錠キー発行部356にて発行された業者用解錠キーを配送業者に通知する。
なお、収納予約情報、業者用解錠キー、および集荷情報は、インターネット7を介して配送業者に送信される。ここで、配送業者は、例えば、記憶部30に記憶された予め送信先の情報を有する配送業者であってもよく、部屋20の利用者にて送信先の情報を入力された配送業者であってもよい。
なお、回収受付部343は、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー510,520内の対象物の回収を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を表示させるとともに、利用者入力手段4を介してロッカー510,520内の対象物の回収を予約するか否かの回答を受け付けることによって、ロッカー510,520内の対象物の回収を受け付けたか否かを判定する。
なお、回収受付部343は、利用者入力手段4のタッチパネル41に対象物の発送を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を更に表示させるとともに、利用者入力手段4を介して対象物の発送を予約するか否かの回答を受け付けることによって、対象物の発送を受け付けたか否かを判定する。
なお、回収受付部343は、対象物を発送させる場所に関する情報に代えて配送業者における対象物の引き取りに関する情報を発送情報として受け付けてもよい。この場合には、管理サーバ3は、配送業者における引き取り期限を利用者に通知するようにしてもよい。また、回収受付部343は、対象物を発送させる場所に関する情報として収納手段5とは異なる他の収納手段に関する情報を発送情報として受け付けてもよい。この場合には、管理サーバ3は、他の収納手段の解錠キーを配送業者に発行でき、この解錠キーを通知できるようになっていてもよい。
これに対して、ステップST53にて利用者入力手段4を介してロッカー510,520内の対象物の回収を受け付けたと判定した場合には、業者用解錠キー発行部356は、ステップST54において、収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠する業者用解錠キーを配送業者に発行する。また、回収情報通知部344は、ステップST54において、記憶部30に記憶された回収先のロッカー510,520に関する収納予約情報を配送業者に通知するとともに、業者用解錠キー発行部356にて発行された業者用解錠キーを配送業者に通知する。
なお、収納予約情報、業者用解錠キー、および発送情報は、インターネット7を介して配送業者に送信される。ここで、配送業者は、例えば、記憶部30に記憶された予め送信先の情報を有する配送業者であってもよく、部屋20の利用者にて送信先の情報を入力された配送業者であってもよい。
なお、管理サーバ3は、利用者入力手段4のタッチパネル41にレンタル品を予約するか否かを部屋20の利用者に問い合わせる画面(図示略)を更に表示させるとともに、利用者入力手段4を介してレンタル品を予約するか否かの回答を受け付けることによって、レンタル品の予約を受け付けたか否かを判定する。
これに対して、ステップST55にて利用者入力手段4を介してレンタル品の予約を受け付けたと判定した場合には、レンタル情報取得部345は、ステップST56において、記憶部30に記憶された収納予約情報に基づいて、ロッカー510,520の予約日時にレンタル可能なレンタル品に関するレンタル情報を取得して記憶部30に記憶させる。具体的には、レンタル情報取得部345は、インターネット7を介してレンタル業者にロッカー510,520の予約日時を通知してレンタル可能なレンタル品に関する問い合わせを実行し、その回答をレンタル業者から得ることによって、ロッカー510,520の予約日時にレンタル可能なレンタル品に関するレンタル情報を取得する。
部屋20の利用者は、決定ボタンを押下することによって、レンタル品の予約を実行することができる。また、部屋20の利用者は、キャンセルボタンを押下することによって、レンタル品の予約をキャンセルすることができる。
なお、レンタル品は、部屋20の利用者にレンタルできれば、どのような物品であってもよい。
ステップST58にてレンタル品の選択を受け付けていないと判断した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンが押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST59以降の処理を実行することなく、配送回収予約処理を終了する。
これに対して、ステップST58にてレンタル品の選択を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてレンタル品のいずれかが選択された後、決定ボタンが押下された場合には、業者用解錠キー発行部356は、ステップST59において、収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520の収納側錠装置50を解錠する業者用解錠キーをレンタル業者に発行する。また、管理サーバ3は、ステップST59において、収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520に関する収納予約情報をレンタル業者に通知するとともに、業者用解錠キー発行部356にて発行された業者用解錠キーをレンタル業者に通知する。その後、管理サーバ3は、配送回収予約処理を終了する。
なお、収納予約情報および業者用解錠キーは、インターネット7を介してレンタル業者に送信される。
ステップST5の配送回収予約処理を実行した後、解錠キー制御系35は、図9に示すように、ステップST6において、解錠キー関連処理を実行する。
解錠キー関連処理では、解錠キー制御系35は、図16に示すように、ステップST61~67の各種処理を実行する。
建物用解錠キー発行部351は、ステップST61において、記憶部30に記憶された設備予約情報に基づいて、建物2の建物側錠装置22を解錠する建物用解錠キーを発行する。また、建物用解錠キー発行部351は、建物用解錠キーを利用者入力手段4にインターネット7を介して送信する。
ステップST61の処理を実行した後、設備用解錠キー発行部352は、ステップST62において、記憶部30に記憶された設備予約情報に基づいて、部屋20の設備側錠装置202を解錠する設備用解錠キーを発行する。また、設備用解錠キー発行部352は、設備用解錠キーを利用者入力手段4にインターネット7を介して送信する。
ステップST63にて対象物の運搬の予約がないと判定した場合には、管理サーバ3は、ステップST67以降の処理を実行する。
これに対して、ステップST63にて対象物の運搬の予約があると判定した場合には、建物用解錠キー発行部351は、ステップST64において、建物用解錠キーを運搬ロボット6にインターネット7を介して送信する。
ステップST64の処理を実行した後、設備用解錠キー発行部352は、ステップST65において、設備用解錠キーを運搬ロボット6にインターネット7を介して送信する。
なお、本実施形態では、運搬用解錠キーおよび業者用解錠キーは、互いに異なる解錠キーとしているが、同一の解錠キーとしてもよい。この場合には、収納用解錠キー発行部353は、運搬用解錠キー発行部355と、業者用解錠キー発行部356とを備えていなくてもよい。
各種解錠キーの設定処理では、解錠キー制御系35は、図17に示すように、ステップST671~676の各種処理を実行する。
管理サーバ3は、ステップST671において、記憶部30に記憶された設備予約情報に基づいて、建物2の建物側錠装置22を解錠する建物用解錠キーを有効または無効に設定する解錠スケジュールを作成し、この解錠スケジュールを記憶部30に記憶させる。
ステップST671を実行した後、管理サーバ3は、ステップST672において、記憶部30に記憶された設備予約情報に基づいて、部屋20の設備側錠装置202を解錠する設備用解錠キーを有効または無効に設定する解錠スケジュールを作成し、この解錠スケジュールを記憶部30に記憶させる。
なお、管理サーバ3は、記憶部30に記憶された解錠スケジュールに基づいて、建物用解錠キーおよび設備用解錠キーを有効または無効に設定する。
また、業者用解錠キー設定部358は、業者用解錠キーの利用後に、特定の時間の終了時を待つことなく業者用解錠キーを無効に設定する解錠スケジュールを作成し、この解錠スケジュールを記憶部30に記憶させる。
具体的には、運搬用解錠キー設定部357は、業者用解錠キーを無効に設定した後、運搬用解錠キーを有効に設定する解錠スケジュールを作成し、この解錠スケジュールを記憶部30に記憶させる。また、運搬用解錠キー設定部357は、運搬用解錠キーの利用後に、運搬用解錠キーを無効に設定する解錠スケジュールを作成し、この解錠スケジュールを記憶部30に記憶させる。
具体的には、運搬用解錠キー設定部357は、記憶部30に記憶された収納予約情報に基づいて、運搬用解錠キーを有効に設定する特定の時間を決定するとともに、特定の時間の開始時に運搬用解錠キーを有効に設定し、特定の時間の終了時に運搬用解錠キーを無効に設定する解錠スケジュールを作成し、この解錠スケジュールを記憶部30に記憶させる。ここで、特定の時間は、例えば、ロッカー510,520の利用開始時刻の少し前(例えば、10分前)から利用終了時刻の少し後(例えば、10分後)などに決定することができる。
ステップST6の解錠キー関連処理を実行した後、利用料制御系36は、図9に示すように、ステップST7において、利用料関連処理を実行する。
利用料関連処理では、利用料制御系36は、図18に示すように、ステップST71~74の各種処理を実行する。
変動部361は、ステップST71において、所定の条件に基づいて、ロッカー510,520の利用料、およびロッカー510,520の利用期間の少なくともいずれか一方を変動させる。具体的には、変動部361は、所定の条件として、閑散期および繁忙期などの時期に関する条件を採用し、ロッカー510,520の利用期間を閑散期に長くし、繁忙期に短くするように変動させる。また、本実施形態では、変動部361は、所定の条件として、利用者の利用状況に基づく利用者の属性に関する条件を採用し、ロッカー510,520の利用料をVIP会員に割引するように変動させる。
ステップST72の処理を実行した後、決済受付部363は、ステップST73において、合計算出部362にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける。本実施形態では、決済受付部363は、合計算出部362にて算出された利用料の合計を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる(図示略)。また、決済受付部363は、利用者入力手段4を介して合計算出部362にて算出された利用料の合計の決済を受け付ける。
部屋20の利用者は、決定ボタンを押下することによって、決済を実行することができる。また、部屋20の利用者は、キャンセルボタンを押下することによって、決済をキャンセルすることができる。
ステップST73にて利用料の合計の決済を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にて決定ボタンが押下された場合には、管理サーバ3は、利用料関連処理を終了する。
これに対して、ステップST73にて利用料の合計の決済を受け付けていないと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンが押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST74において、部屋20および収納手段5の予約に関する全ての情報および通知をキャンセルする。具体的には、管理サーバ3は、記憶部30に記憶された設備予約情報、収納予約情報、運搬スケジュール、および解錠スケジュールなどの各種の情報を消去する。また、管理サーバ3は、配送業者、レンタル業者、および運搬ロボット6に送信した各種の通知をキャンセルする。その後、管理サーバ3は、利用料関連処理を終了する。
(1)運搬制御部323は、記憶部30に記憶された設備予約情報と、物品識別情報取得部322にて取得された物品識別情報とに基づいて、部屋20の予約日時に収納手段5から部屋20まで運搬ロボット6に対象物を運搬させるので、利用者は、収納手段5への対象物の配送を配送業者に依頼しておくことによって、部屋20の予約日時に部屋20にて対象物を受け取ることができる。したがって、時間貸設備の管理システム1は、利用者の利便性を向上させることができる。
(3)設備用解錠キー発行部352は、記憶部30に記憶された設備予約情報に基づいて、部屋20の設備側錠装置202を解錠する設備用解錠キーを部屋20の利用者および運搬ロボット6に発行するので、利用者は、部屋20の内部に入ることができ、運搬制御部323は、部屋20の予約日時に収納手段5から部屋20の内部まで運搬ロボット6に対象物を運搬させることができる。したがって、時間貸設備の管理システム1は、利用者の利便性を更に向上させることができる。
(6)物品識別情報取得部322は、記憶部30に記憶された収納予約情報を物品識別情報として取得するので、運搬ロボット6は、例えば、画像処理などの技術を利用して対象物の形状などを識別することなく、物品識別情報取得部322にて記憶部30に記憶された収納予約情報を物品識別情報として取得しておくことによって、収納手段5に保管された対象物を容易に識別することができ、時間貸設備の管理システム1の構成を簡素にすることができる。
(9)収納部情報表示部334は、記憶部30に記憶された属性情報に基づいて、ロッカー510,520の属性を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させ、収納部選択部335は、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示されたロッカー510,520を部屋20の利用者に利用者入力手段4を介して選択させるので、利用者は、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示された複数のロッカー510,520の属性を参照して利用希望の属性を有するロッカー510,520を選択して予約しておくことができる。
(11)運搬制御部323は、記憶部30に記憶された設備予約情報および収納予約情報に基づいて、部屋20の予約日時の経過後に部屋20から収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520まで運搬ロボット6に対象物を運搬させるので、利用者は、対象物を自ら部屋20からロッカー510,520まで運搬することなく、部屋20の予約日時の経過後に収納予約受付部331にて予約を受け付けたロッカー510,520に対象物を収納することができる。したがって、時間貸設備の管理システム1は、利用者の利便性を更に向上させることができる。
(13)配送情報通知部342は、配送業者に集荷情報を通知するので、配送業者は、集荷情報に基づいて、対象物の集荷を実行することができる。したがって、利用者は、配送業者に対象物の集荷を直接的に依頼することなく、例えば、利用者の自宅等から配送業者に対象物を集荷させることができるので、時間貸設備の管理システム1は、利用者の利便性を更に向上させることができる。
(15)回収情報通知部344は、配送業者に発送情報を通知するので、配送業者は、発送先情報に基づいて、対象物の発送を実行することができる。したがって、利用者は、配送業者に対象物の発送を直接的に依頼することなく、例えば、利用者の自宅等まで配送業者に対象物を発送させることができるので、時間貸設備の管理システム1は、利用者の利便性を更に向上させることができる。
(18)業者用解錠キー設定部358は、所定の条件に基づいて、業者用解錠キーを有効または無効に設定するので、時間貸設備の管理システム1は、業者によるロッカー510,520の解錠を抑制し、ロッカー510,520の安全性を向上させることができる。
(20)業者用解錠キー設定部358は、業者用解錠キーの利用後に、業者用解錠キーを無効に設定するので、例えば、特定の時間の終了時に業者用解錠キーを無効に設定する場合と比較して業者用解錠キーの有効期間を短くすることができる。したがって、時間貸設備の管理システム1は、業者によるロッカー510,520の解錠を抑制し、ロッカー510,520の安全性を向上させることができる。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図19は、本発明の第2実施形態に係る収納予約制御系の機能を示すブロック図である。
前記第1実施形態では、収納予約制御系33は、収納予約受付部331と、場所情報表示部332と、空き状況表示部333と、収納部情報表示部334と、収納部選択部335とを備えていた。
これに対して、本実施形態では、収納予約制御系33Aは、図19に示すように、収納予約受付部331と、場所情報表示部332と、空き状況表示部333と、属性情報表示部336Aと、属性選択部337Aと、収納部決定部338Aとを備えている点で前記第1実施形態と異なる。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
属性選択部337Aは、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示されたロッカー510,520の属性を部屋20の利用者に利用者入力手段4を介して選択させる。
収納部決定部338Aは、部屋20の利用者に選択されたロッカー510,520の属性に基づいて、部屋20の利用者に利用させるロッカー510,520を決定する。
ロッカー予約処理では、収納予約制御系33Aは、図20に示すように、ステップST31~38の各種処理を実行する。本実施形態では、前記第1実施形態と同様に、ステップST31~33の処理、およびステップST36A~38の処理を実行する。なお、本実施形態では、ステップST31~33の処理を実行した後、ステップST36Aの処理を実行する前に、ステップST301A~303Aの処理を実行する点で前記第1実施形態と異なる。
ステップST33にて収納手段5の選択を受け付けていないと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンB2が押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST301A以降の処理を実行することなく、ロッカー予約処理を終了する。
これに対して、ステップST33にて収納手段5の選択を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にて第1収納手段51および第2収納手段52のいずれか一方が選択された後、決定ボタンB1が押下された場合には、属性情報表示部336AはステップST301Aにおいて、記憶部30に記憶された属性情報に基づいて、ロッカー510,520の属性を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。
ここで、記憶部30は、ロッカー510,520を選択するためのロッカー510,520の属性に関する属性情報を予め記憶している。
属性情報表示部336Aは、図21に示すように、第1収納手段51におけるロッカー510,520の位置、大きさ、および冷蔵機能を第1収納手段51におけるロッカー510,520の属性として利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる。また、属性情報表示部336Aは、利用者入力手段4のタッチパネル41にロッカー510,520の選択を受け付ける決定ボタンB1と、ロッカー510,520の予約のキャンセルを受け付けるキャンセルボタンB2とを表示させる。
具体的には、属性選択部337Aは、ロッカー510,520の位置の属性に関して「上段」、「中段」、および「下段」の3つのチェックボックスを利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させている。また、属性選択部337Aは、ロッカー510,520の大きさの属性に関して「大」および「小」の2つのチェックボックスを利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させている。さらに、属性選択部337Aは、ロッカー510,520の冷蔵機能の属性に関して「有り」および「無し」の2つのチェックボックスを利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させている。
なお、図21の例では、部屋20の利用者は、位置の属性を「上段」とし、大きさの属性を「大」とし、冷蔵機能の属性を「有り」として選択しているが、他の属性を選択してもよい。また、本実施形態では、各チェックボックスは、重複して選択できるようになっているが、属性ごとに何れか1つのみ選択できるようになっていてもよい。
ステップST302Aにてロッカー510,520の属性の選択を受け付けていないと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてキャンセルボタンB2が押下された場合には、管理サーバ3は、ステップST303A以降の処理を実行することなく、ロッカー予約処理を終了する。
これに対して、ステップST302Aにてロッカー510,520の属性の選択を受け付けたと判定した場合、換言すれば、部屋20の利用者にてチェックボックスにチェックが入れられた後、決定ボタンB1が押下された場合には、収納部決定部338Aは、ステップST303Aにおいて、部屋20の利用者に選択されたロッカー510,520の属性に基づいて、部屋20の利用者に利用させるロッカー510,520を決定する。
なお、空き状況表示部333は、前記第1実施形態と同様の構成を有している。例えば、ステップST303Aにて決定された部屋20の利用者に利用させるロッカー510,520がラベルAAを付したロッカー510となった場合には、前記第1実施形態における図13に示すように、部屋20の予約日時におけるロッカー510,520の空き状況を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させることになる。
(25)属性情報表示部336Aは、記憶部30に記憶された属性情報に基づいて、ロッカー510,520の属性を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させ、属性選択部337Aは、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示されたロッカー510,520の属性を部屋20の利用者に利用者入力手段4を介して選択させている。そして、収納部決定部338Aは、部屋20の利用者に選択されたロッカー510,520の属性に基づいて、部屋20の利用者に利用させるロッカー510,520を決定する。したがって、利用者は、利用者入力手段4のタッチパネル41に表示された複数のロッカー510,520の属性を参照して利用希望のロッカー510,520の属性を選択することによって、所望の属性を有するロッカー510,520を収納部決定部338Aに自動的に決定させて予約しておくことができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、時間貸設備は、建物2の部屋20としていたが、会議室、トレーニングルーム、カラオケルーム、レンタルオフィス、および読書スペースなどであってもよく、テニスコート、野球場、競技場、および駐車場などの屋外のスペースであってもよく、レンタカーおよび貸自転車などの動産であってもよい。
前記各実施形態では、物品を保管する保管場所は、ロッカー510,520を採用しているが、配送業者にて配送された物品を保管することができれば、棚や床面などであってもよく、どのような場所であってもよい。
前記各実施形態では、管理サーバ3は、場所情報表示部332を備え、場所情報表示部332は、記憶部30に記憶された場所情報に基づいて、第1収納手段51および第2収納手段52の配置場所を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させていた。これに対して、例えば、収納手段の配置場所を時間貸設備の利用者に報知しなくてもよい場合には、管理サーバは、場所情報表示部を備えていなくてもよい。
前記各実施形態では、管理サーバ3は、ロッカー510,520の空き状況を利用者入力手段4のタッチパネル41に表示させる空き状況表示部333を備えていた。これに対して、例えば、空き状況を確認する必要のない保管場所を採用した場合には、管理サーバは、空き状況表示部を備えていなくてもよい。
前記各実施形態では、管理サーバ3は、ロッカー510,520の利用料、およびロッカー510,520の利用期間を変動させるとともに、ロッカー510,520の利用料、および部屋20の利用料を決済させる利用料制御系36を備えていた。この利用料制御系36は、利用料を決済させる機能などの一部の機能のみを有していてもよい。また、管理サーバ3は、利用料制御系36を備えていなくてもよく、この場合には、時間貸設備の管理者は、自ら利用料を受け取るようにしてもよい。
2 建物
3 管理サーバ
4 利用者入力手段
5 収納手段
6 運搬ロボット(運搬手段)
7 インターネット(通信回線)
20 部屋(時間貸設備)
22 建物側錠装置(建物の錠装置)
30 記憶部
31 設備予約受付部
41 タッチパネル(表示部)
50 収納側錠装置(収納部の錠装置)
202 設備側錠装置(時間貸設備の錠装置)
321 運搬受付部
322 物品識別情報取得部
323 運搬制御部
331 収納予約受付部
332 場所情報表示部
333 空き状況表示部
334 収納部情報表示部
335 収納部選択部
336A 属性情報表示部
337A 属性選択部
338A 収納部決定部
341 配送受付部
342 配送情報通知部
343 回収受付部
344 回収情報通知部
345 レンタル情報取得部
346 レンタル情報表示部
347 レンタル品選択部
351 建物用解錠キー発行部
352 設備用解錠キー発行部
353 収納用解錠キー発行部
354 収納用解錠キー設定部
355 運搬用解錠キー発行部
356 業者用解錠キー発行部
357 運搬用解錠キー設定部
358 業者用解錠キー設定部
361 変動部
362 合計算出部
363 決済受付部
510 ロッカー(収納部)
520 ロッカー(収納部)
Claims (1)
- 利用時間を設定して利用者に設備を貸与する時間貸設備と、前記時間貸設備を管理する管理サーバと、前記管理サーバに通信回線を介して接続され、前記時間貸設備の利用者による情報入力を受け付ける利用者入力手段とを備えた時間貸設備の管理システムであって、
配送業者にて配送された物品を保管する保管場所と、
前記管理サーバに通信回線を介して接続され、前記時間貸設備および前記保管場所の間を移動して物品を運搬する運搬手段と、
通信回線に接続されるとともに、物品を収納する複数の前記保管場所としての収納部を有する収納手段とを備え、
前記管理サーバは、
情報を記憶する記憶部と、
前記利用者入力手段を介して前記時間貸設備の予約を受け付けることによって、前記時間貸設備の利用者および予約日時に関する設備予約情報を前記記憶部に記憶させる設備予約受付部と、
前記利用者入力手段を介して前記時間貸設備の利用者に関する物品である対象物の運搬を受け付ける運搬受付部と、
前記運搬受付部にて前記対象物の運搬を受け付けた場合に、前記保管場所に保管された前記対象物を識別するための物品識別情報を取得する物品識別情報取得部と、
前記記憶部に記憶された設備予約情報と、前記物品識別情報取得部にて取得された物品識別情報とに基づいて、前記時間貸設備の予約日時に前記保管場所から前記時間貸設備まで前記運搬手段に前記対象物を運搬させる運搬制御部とを備え、
前記物品識別情報取得部は、前記対象物を収納した前記収納部を識別するための情報を物品識別情報として前記管理サーバの外部から取得することを特徴とする時間貸設備の管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001548A JP7297350B1 (ja) | 2021-12-22 | 2023-01-10 | 時間貸設備の管理システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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