JP7297311B2 - 回転式シール装置 - Google Patents
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Description
筒状フィルム(10)の搬送路を挟んで相互に反対方向に回転する一対のシール体(12,13)を備え、該一対のシール体(12,13)の夫々には回転軸心を挟んで径方向に対称となるシール面(12a,12b,13a,13b)が設けられ、一対のシール体(12,13)のシール面(12a,12b/13a,13b)で筒状フィルム(10)を順次挟持してフィルム搬送方向と交差する方向にエンドシールを施す回転式シール装置において、
前記一対のシール体(12,13)の何れか一方のシール体(12)に支持されて前記径方向に往復移動自在なベース部材(24)および該ベース部材(24)における往復移動方向の両側に一体で移動するように配設され、該往復移動方向の対応する端側に刃部(25a,26a)を設けた切断刃(25,26)を備える切断手段(14)と、
前記ベース部材(24)に連繋される作動機構(29)を備え、該作動機構(29)を作動することで前記ベース部材(24)を、前記筒状フィルム(10)を挟持したシール面(12a,12b)から一方の切断刃(25,26)の刃部(25a,26a)が突出して筒状フィルム(10)を切断するときには他方の切断刃(25,26)の刃部(25a,26a)がシール面(12a,12b)から突出していないように往復移動する往復動手段(15)と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、単一の切断手段によって2箇所のシール面で挟持した筒状フィルムを選択して切断すると共に、該切断手段を単一の往復動手段によって作動するよう構成したので、構造を簡易にすることができると共に、メンテナンスなどを容易とすることができる。
請求項2に係る発明によれば、往復動手段を調節したり部品交換したりすることなく、各刃部の対応するシール面からの突出量を独立して調節することができる。
前記一方のシール体(12)に支持されると共に、前記切断手段(14)に連繋されたリンク機構(28)と、
該リンク機構(28)に連繋され、一方のシール体(12)の回転軸心方向に往復移動自在な前記作動機構(29)の作動軸(38)と、
該作動軸(38)を前記回転軸心方向に往復移動する駆動手段(30)と、を備え、
前記リンク機構(28)は、前記作動軸(38)が前記駆動手段(30)により往復移動されることで前記ベース部材(24)を、前記筒状フィルム(10)を挟持したシール面(12a,12b)から一方の切断刃(25,26)の刃部(25a,26a)が突出するのに伴って他方の切断刃(25,26)の刃部(25a,26a)が対応するシール面(12a,12b)から退くように作動するよう構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、作動軸を軸方向に往復移動する簡単な構成によって、切断手段を径方向に往復移動して筒状フィルムを切断することができる。
該規制手段(48)は、前記シール面(12a,13a/12b,13b)同士が筒状フィルム(10)を挟持するタイミングにおいてシール面(12a,12b)から突出する刃部(25a,26a)が他方のシール体(13)に干渉しないよう前記往復動手段(15)の動作を規制するよう構成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、シール面から突出する刃部が、他方のシール体と干渉しないように往復動手段の動作を規制するので、刃部が損傷するのを防ぐことができる。
筒状フィルム(10)の搬送路を挟んで相互に反対方向に回転する一対のシール体(12,13)を備え、該一対のシール体(12,13)の夫々には回転軸心を挟んで径方向に対称となるシール面(12a,12b,13a,13b)が設けられ、一対のシール体(12,13)のシール面(12a,12b/13a,13b)で筒状フィルム(10)を順次挟持してフィルム搬送方向と交差する方向にエンドシールを施す回転式シール装置において、
前記一対のシール体(12,13)の何れか一方のシール体(12)に、前記径方向に往復移動自在に支持され、該往復移動方向の両端に刃部(25a,26a)を設けた切断手段(14)と、
該切断手段(14)を、前記筒状フィルム(10)を挟持したシール面(12a,12b)から一方の刃部(25a,26a)が突出して筒状フィルム(10)を切断するときには他方の刃部(25a,26a)がシール面(12a,12b)から突出していないように往復移動する往復動手段(15)と、
前記切断手段(14)の各刃部(25a,26a)を対応するシール面(12a,12b)から突出する前記往復動手段(15)の動作を規制可能な規制手段(48)と、を備え、
前記規制手段(48)は、
前記一方のシール体(12)と一体的に回転すると共に、前記往復動手段(15)に連繋して一方のシール体(12)の回転軸心方向に往復移動する第1規制部材(45)と、
前記第1規制部材(45)を挟んで軸方向に離間して配設した2つの第2規制部材(46,47)と、を備え、
前記第1規制部材(45)および第2規制部材(46,47)の一方に係合部(45a,45b)が設けられると共に、他方には該係合部(45a,45b)と係合可能な被係合部(46b,47b)が設けられ、
前記第1規制部材(45)の回転によって相対位置が変化する前記係合部(45a,45b)と被係合部(46b,47b)とが係合して第1規制部材(45)の軸方向移動を阻止することで、刃部(25a,26a)をシール面(12a,12b)から突出する前記往復動手段(15)の動作を規制するよう構成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、単一の切断手段によって2箇所のシール面で挟持した筒状フィルムを選択して切断すると共に、該切断手段を単一の往復動手段によって作動するよう構成したので、構造を簡易にすることができると共に、メンテナンスなどを容易とすることができる。また、刃部がシール面から突出するのを機械的な構成によって規制して、刃部の損傷を防ぐことができる。
前記他方のシール体(13)に、前記切断手段(14)の刃部(25a,26a)を非接触で受け入れ可能な受け部(23)を各シール面(13a,13b)で開口するように形成したことを特徴とする。
請求項6に係る発明によれば、切断手段を支持していないシール体を超音波発振手段により超音波振動するよう構成したので、超音波発振手段による超音波振動の影響を切断手段が直接受けることはなく、超音波振動の負荷が集中して切断手段が破損などするのを防ぐことができる。
図1、図3(a)に示す如く、前記上下のシール体12,13の第1シール面12a,13aおよび第2シール面12b,13bの何れもが対向していない状態で、両シール体12,13を相互に反対方向に回転し、図2、図3(b)に示す如く、両シール体12,13の第1シール面12a,13aで筒状フィルム10が挟持されると、該筒状フィルム10にエンドシールが施される。また、上シール体12と一体的に回転する前記作動軸38に設けた前記第1規制部材45の第1規制突部45a,45aが、前記第1の第2規制部材46の第1孔部46a,46aと軸方向に対向すると共に、前記駆動モータ30の駆動によって作動軸38が上シール体12に近接する方向に移動する。そして、第1規制突部45a,45aが第1孔部46a,46aに進入して作動軸38の軸方向移動が許容され、該作動軸38によって作動される前記リンク機構28によって前記切断手段14が径方向に移動し、第1切断刃25の第1刃部25aが第1シール面12aから突出して、上下のシール体12,13の第1シール面12a,13a同士で挟持されてエンドシールが施された筒状フィルム10は幅方向に切断される。このとき、第2切断刃26の第2刃部26aは、第2シール面12bから突出しない。第1シール面12aから突出する第1刃部25aは、下シール体13の第1シール面13aで開口する凹部23に非接触で受け入れられる。また、駆動モータ30の駆動によって作動軸38が上シール体12から離間する方向に移動することで、第1シール面12aから突出する第1刃部25aが前記貫通孔22内に戻ると共に、第1規制突部45a,45aが第1孔部46a,46aの外方に抜けることで第1規制部材45および作動軸38の回転は許容される。
図4は、エンドシール装置の別実施例を示すものであって、別実施例については、実施例の構成と異なる部分についてのみ説明する。また、実施例で説明した同一部材には、同じ符号を付すものとする。
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 切断手段14は、下シール体13に設ける構成を採用することができる。また、切断手段14は、往復移動方向の両端に刃部25a,26aを設けた一体物であってもよい。
(2) 許容部は、第1規制部材45(作動軸38)の軸方向移動を許容するように規制突部45a,45bを受け入れ可能であれば、孔でなく切欠きなどであってもよい。
(3) 実施例や別実施例では、第1規制部材45に規制突部45a,45bを設けると共に第2規制部材46,47に孔部46a,47aを設けたが、第1規制部材45に孔部を設けると共に第2規制部材46,47に規制突部を設ける構成としてもよい。この構成では、第1規制部材45における第2規制部材46,47との対向面が係合部または被係合部を構成する。
(4) 作動軸38の軸方向移動を規制する規制手段48は、シール体12,13を回転駆動する駆動モータと、切断手段14を作動する駆動モータ30との同期がずれたことを両モータ30に設けた回転検出器等の検出手段で検出して、該駆動モータ30を強制的に停止させる構成を採用することができる。
(5) 縦形製袋充填機のエンドシール装置として採用することができる。
12a 第1シール面(シール面),12b 第2シール面(シール面)
13 下シール体(他方のシール体),13a 第1シール面(シール面)
13b 第2シール面(シール面),14 切断手段,15 往復動手段
23 凹部(受け部),25a 第1刃部(刃部),26a 第2刃部(刃部)
28 リンク機構,30 駆動モータ(駆動手段),38 作動軸,45 第1規制部材
45a 第1規制突部(係合部/被係合部),45b 第2規制突部(係合部/被係合部)
46b 対向面(係合部/被係合部),47b 対向面(係合部/被係合部)
48 規制手段,49 超音波発振手段
Claims (6)
- 筒状フィルムの搬送路を挟んで相互に反対方向に回転する一対のシール体を備え、該一対のシール体の夫々には回転軸心を挟んで径方向に対称となるシール面が設けられ、一対のシール体のシール面で筒状フィルムを順次挟持してフィルム搬送方向と交差する方向にエンドシールを施す回転式シール装置において、
前記一対のシール体の何れか一方のシール体に支持されて前記径方向に往復移動自在なベース部材および該ベース部材における往復移動方向の両側に一体で移動するように配設され、該往復移動方向の対応する端側に刃部を設けた切断刃を備える切断手段と、
前記ベース部材に連繋される作動機構を備え、該作動機構を作動することで前記ベース部材を、前記筒状フィルムを挟持したシール面から一方の切断刃の刃部が突出して筒状フィルムを切断するときには他方の切断刃の刃部がシール面から突出していないように往復移動する往復動手段と、を備えた
ことを特徴とする回転式シール装置。 - 前記切断手段は、各切断刃における刃部のシール面からの突出量を変更可能に、両切断刃の夫々を前記ベース部材に対して独立して前記往復移動方向に位置調節可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の回転式シール装置。
- 前記往復動手段は、
前記一方のシール体に支持されると共に、前記切断手段に連繋されたリンク機構と、
該リンク機構に連繋され、一方のシール体の回転軸心方向に往復移動自在な前記作動機構の作動軸と、
該作動軸を前記回転軸心方向に往復移動する駆動手段と、を備え、
前記リンク機構は、前記作動軸が前記駆動手段により往復移動されることで前記ベース部材を、前記筒状フィルムを挟持したシール面から一方の切断刃の刃部が突出するのに伴って他方の切断刃の刃部が対応するシール面から退くように作動するよう構成したことを特徴とする請求項1または2記載の回転式シール装置。 - 前記切断手段の各刃部を対応するシール面から突出する前記往復動手段の動作を規制可能な規制手段を備え、
該規制手段は、前記シール面同士が筒状フィルムを挟持するタイミングにおいてシール面から突出する刃部が他方のシール体に干渉しないよう前記往復動手段の動作を規制するよう構成したことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の回転式シール装置。 - 筒状フィルムの搬送路を挟んで相互に反対方向に回転する一対のシール体を備え、該一対のシール体の夫々には回転軸心を挟んで径方向に対称となるシール面が設けられ、一対のシール体のシール面で筒状フィルムを順次挟持してフィルム搬送方向と交差する方向にエンドシールを施す回転式シール装置において、
前記一対のシール体の何れか一方のシール体に、前記径方向に往復移動自在に支持され、該往復移動方向の両端に刃部を設けた切断手段と、
該切断手段を、前記筒状フィルムを挟持したシール面から一方の刃部が突出して筒状フィルムを切断するときには他方の刃部がシール面から突出していないように往復移動する往復動手段と、
前記切断手段の各刃部を対応するシール面から突出する前記往復動手段の動作を規制可能な規制手段と、を備え、
前記規制手段は、
前記一方のシール体と一体的に回転すると共に、前記往復動手段に連繋して一方のシール体の回転軸心方向に往復移動する第1規制部材と、
前記第1規制部材を挟んで軸方向に離間して配設した2つの第2規制部材と、を備え、
前記第1規制部材および第2規制部材の一方に係合部が設けられると共に、他方には該係合部と係合可能な被係合部が設けられ、
前記第1規制部材の回転によって相対位置が変化する前記係合部と被係合部とが係合して第1規制部材の軸方向移動を阻止することで、刃部をシール面から突出する前記往復動手段の動作を規制するよう構成した
ことを特徴とする回転式シール装置。 - 前記一対のシール体の内の他方のシール体には超音波発振手段を備え、
前記他方のシール体に、前記切断手段の刃部を非接触で受け入れ可能な受け部を各シール面で開口するように形成したことを特徴とする請求項1~5に何れか一項に記載の回転式シール装置。
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