JP7294072B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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本発明は、筐体内に、電子部品が実装された回路基板を収容してなる電子制御装置に関する。
例えば車載用のエンジンECU等の電子制御装置は、金属製の筐体内に、多層配線基板からなる回路基板が設けられ、その回路基板に制御回路等を構成する電子部品が実装されている。回路基板に、電子部品として例えばパワーIC等の高発熱部品を実装する場合、回路基板に放熱用ランドを設け、部品のパッケージの底面に放熱用のヒートシンクを設け、そのヒートシンクを放熱用ランドに熱的に接続された状態に実装することが行われる。このとき、回路基板には、前記放熱用ランドから実装面とは反対側の面まで貫通して延びる放熱用スルーホールが設けられ、放熱用スルーホールの反対側の面では、放熱材を介して筐体に熱的に接続される。これにより、電子部品の熱が、ヒートシンクから、放熱用ランド、放熱用スルーホール、放熱材を順に介して筐体に伝達され、筐体から外部に放熱されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開第4228753号公報
しかしながら、上記のように回路基板に放熱用スルーホールを設けた構成では、電子部品において発生したノイズが、前記スルーホールを通って放熱材から筐体に伝達され、ひいては筐体から外部機器にノイズが伝達されてしまう虞がある。そのため、EMC性能即ち電磁両立性が悪化してしまうといった問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、電子部品が実装された回路基板に放熱用スルーホールを設けたものにあって、電子部品で発生したノイズが放熱用スルーホールを通して筐体へ漏れることを抑制することができる電子制御装置を提供するにある。
上記目的を達成するための、本発明の電子制御装置(1)は、部品実装面(5a、21a)に放熱用ランド(13)を有する回路基板(5、21、31、41、51、61)と、前記回路基板の部品実装面に前記放熱用ランドとの熱的接続状態で実装された電子部品(6)と、前記回路基板を収容する筐体(2)とを備えるものであって、前記回路基板には、一端側が前記放熱用ランドに接続され、他端側が該回路基板の実装面とは反対側の面において放熱材(18)を介して前記筐体に接続される放熱用スルーホール(17、26、32、42、52、62)が設けられていると共に、前記放熱用スルーホールに隣り合って並ぶ位置に、該回路基板の内層GNDパターン(11、23、24)に接続されたノイズ伝搬用ビアホール(19、27、33、43、53、63)が設けられ、前記ノイズ伝搬用ビアホールは、前記放熱材と前記筐体との何れに対しても非接続で、前記内層GNDパターンと接続される構成とした
上記構成においては、電子部品の熱を、回路基板に設けられた放熱用スルーホールによって、放熱用ランド、放熱用スルーホール、放熱材を順に介して筐体に伝達することができ、筐体から放熱することができる。ここで、電子部品から発生したノイズが、放熱用スルーホールを通して筐体に伝達される虞があるが、回路基板には、放熱用スルーホールに隣り合って並ぶ位置に、内層GNDパターンに接続されたノイズ伝搬用ビアホールが設けられている。
これにより、放熱用スルーホールとノイズ伝搬用ビアホールとが近接配置されることで、コンデンサとして機能させることができ、放熱用スルーホールに流れるノイズを、容量結合によって、ノイズ伝搬用ビアホールに流し、ひいては安定した内層GNDパターンに流すことができる。この結果、電子部品が実装された回路基板に放熱用スルーホールを設けたものにあって、電子部品で発生したノイズが放熱用スルーホールを通して筐体へ漏れることを抑制することができるという効果を奏する。
第1の実施形態を示すもので、回路基板及び筐体の要部構成を示す縦断正面図 電子制御装置の全体構成を概略的に示す縦断正面図 ノイズ伝搬用ビアホールを設けた場合のノイズの流れを示す図 ノイズ伝搬用ビアホールの存在しない場合のノイズの流れを説明するための図 第2の実施形態に係る回路基板及び筐体の要部構成を示す縦断正面図 第3の実施形態に係る放熱用スルーホール及びノイズ伝搬用ビアホールの配置を示す概略的平面図 第4の実施形態に係る放熱用スルーホール及びノイズ伝搬用ビアホールの配置を示す概略的平面図 第5の実施形態に係る放熱用スルーホール及びノイズ伝搬用ビアホールの配置を示す概略的平面図 第6の実施形態に係る放熱用スルーホール及びノイズ伝搬用ビアホールの配置を示す概略的平面図
以下、車載用のエンジンECU(Electronic Control Unit)に適用したいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、複数の実施形態で共通する部分については、同一符号を付して詳しい説明や新たな図示を省略することとする。また、図1等は回路基板を縦断面で示す断面図であるが、判り易くするために、必要に応じてハッチングを省略して図示する。
(1)第1の実施形態
図1~図4を参照して、第1の実施形態について述べる。図2は、本実施形態に係る電子制御装置1の全体構成を概略的に示している。この電子制御装置1は、図で上下方向に薄型のほぼ矩形箱状をなす筐体2内に、多層配線基板からなる回路基板5を収容して構成される。前記筐体2は、下面が開口した薄型矩形箱状のケース3と、その下面開口部を塞ぐカバー4とを突き合わせて接合して構成される。これらケース3及びカバー4は、例えばアルミや鉄等の金属から構成されている。また、図示はしないが、筐体2の一側壁部には、回路基板5に電気的に接続された外部との接続用のコネクタを有している。
図1にも示すように、前記回路基板5は、その部品実装面である第1面5a(図で上面)に、例えばパワーIC等の電子部品6を実装して構成されている。尚、図示はしないが、回路基板5の第1面5aには、例えばIC、ダイオード、コンデンサ、抵抗等を含む他の電子部品が実装されている。このとき、回路基板5の第1面5aには、後述するノイズ抑制用のコンデンサ9(図2参照)も設けられている。また、回路基板5の部品実装面とは反対側の第2面5b(図で下面)にも、他の電子部品が実装されている。これにて、回路基板5及び電子部品6等からエンジン制御用の制御回路等が構成されるようになっている。
図1、図2に示すように、前記電子部品6は、薄型四角形状のパッケージ6aを有し、そのパッケージ6aの側面からは、多数本のリード端子7が導出されている。前記パッケージ6aの底部には、金属薄板製のヒートシンク8が露出して設けられている。このとき、ヒートシンク8は、GND電位とされる。また、前記多数本のリード端子7の中の1本は、GNDに接続されるリード端子7Aとされている。後述するように、電子部品6のリード端子7、7Aは、回路基板5の第1面5aに設けられた各ランドにはんだ付けされる。さらに、ヒートシンク8は、回路基板5の第1面5aの放熱用ランドにはんだ付けされる。
前記回路基板5は、図1、図2に示すように、例えば銅箔から構成される導体層L1~L4と、合成樹脂製の絶縁層10(便宜上ハッチングを付して示す)とを交互に積層して構成されている。ここでは、便宜上4層の導体層L1~L4を有し、図で上から順にL1~L4の符号を付している。このとき、上から3番目の導体層L3に、内層GNDパターン11が設けられている。
また、回路基板5のうち、第1面5aに位置する導体層L1には、前記電子部品6のリード端子7が接続されるリード端子接続用の多数個のランド12が設けられ、そのうちリード端子7Aに接続されるランドをGND用ランド12Aと称する。更に、導体層L1には、前記電子部品6のヒートシンク8の真下に位置して、放熱用ランド13が設けられている。尚、リード端子7とランド12との接続や、ヒートシンク8と放熱用ランド13との接続には、はんだ14が用いられている。
このとき、図2、図3に示すように、前記GND用ランド12Aと前記導体層L3の内層GNDパターン11とが、GND接続用スルーホール15により接続されている。また、上記したノイズ抑制用のコンデンサ9は、電子部品6の図で右側のリード端子7の下方に位置して、回路基板5の第1面5aに前記放熱用ランド13とGND用ランド12Aとの間を接続するように実装されている。
そして、図1、図2に示すように、前記回路基板5の第2面5bに位置する導体層L4には、前記放熱用ランド13に対応する位置に放熱用ランド16が設けられている。回路基板5には、一端が前記放熱用ランド13に接続され、他端が前記放熱用ランド16に接続された放熱用スルーホール17が設けられている。この放熱用スルーホール17は、例えば3本が、図で左右に並ぶように設けられている。更に、前記放熱用ランド16は、例えば導電性ゲル等からなる放熱材18を介して、前記筐体2のカバー4に上方に凸となるように設けられた凸部4aに熱的及び電気的に接続されている。
さて、本実施形態では、図1、図2に示すように、前記回路基板5には、前記放熱用スルーホール17に隣り合って並ぶ位置に、ノイズ伝搬用ビアホール19が設けられている。このノイズ伝搬用ビアホール19は、右側の放熱用スルーホール17のすぐ右側、及び左側の放熱用スルーホール17のすぐ左側に位置して、2番目の導体層L2から3番目の導体層L3に掛けて図で上下方向に延び、下部が前記内層GNDパターン11に接続された形態で設けられている。これにて、放熱用スルーホール17とノイズ伝搬用ビアホール19とは、近接した状態で平行に延び、両者間にコンデンサが形成される。
次に、上記構成の電子制御装置1における作用、効果について、図3及び図4も参照して述べる。上記構成においては、回路基板5に実装された電子部品6の発熱があっても、その電子部品6の熱は、ヒートシンク8から多層配線基板9の放熱用ランド13に伝達され、更に、放熱用スルーホール17を通って下面側の放熱用ランド16及び放熱材18を順に介して筐体2のカバー4に伝達される。これにより、電子部品6で発生した熱の筐体2からの良好な放熱を図ることができる。
ここで、電子部品6においては、ノイズが発生することがあり、発生したノイズがヒートシンク8を介して外部に漏れ出す虞がある。この場合、図4には、従来構成の回路基板即ち、ノイズ伝搬用ビアホール19を備えていない構成における、ノイズの理想的な流れをN1で示している。この理想的なノイズの流れN1は、放熱用ランド13から、ノイズ抑制用のコンデンサ9を通ってGND用ランド12Aに流れ、更に、リード端子7Aを通って電子部品6に戻る経路となる。しかし実際には、必ずしも理想的なノイズの流れN1とはならず、図4にノイズの流れをN2で示すように、ノイズの一部が放熱用ランド13から放熱用スルーホール17に流れ、放熱用ランド16及び放熱材18を通して筐体2のカバー4に伝達され、ひいては、外部に悪影響を与える虞が考えられる。
ところが、本実施形態では、回路基板5には、放熱用スルーホール17に隣り合って並ぶ位置に、内層GNDパターン11に接続されたノイズ伝搬用ビアホール19を、放熱用スルーホール17との間でコンデンサとして機能するように設けた。これにより、図3にノイズの流れをN3で示すように、電子部品6からのノイズの一部が放熱用ランド13から放熱用スルーホール17に流れても、放熱用スルーホール17からノイズ伝搬用ビアホール19に流れる。更にノイズは内層GNDパターン11からGND接続用スルーホール15を介してGND用ランド12Aに流れ、リード端子7Aを通って電子部品6に戻る経路となる。
このように本実施形態の電子制御装置1によれば、放熱用スルーホール17に近接配置して、ノイズ伝搬用ビアホール19を設けたので、放熱用スルーホール17に流れるノイズを、容量結合によってノイズ伝搬用ビアホール19に流し、ひいては安定した内層GNDパターン11に流すことができる。この結果、電子部品6が実装された回路基板5に放熱用スルーホール17を設けたものにあって、電子部品6で発生したノイズが放熱用スルーホール17を通して筐体へ漏れることを抑制することができるという優れた効果を得ることができる。
(2)第2の実施形態
次に、図5を参照しながら、第2の実施形態について述べる。この第2の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、多層配線基板からなる回路基板21の構成にある。即ち、回路基板21は、部品実装面である第1面21a(図で上面)に電子部品6を実装して構成されるのであるが、例えば6層の導体層L1~L6と、合成樹脂製の絶縁層22(便宜上ハッチングを付して示す)とを交互に積層して構成されている。このとき、上から2番目の導体層L2に、内層GNDパターン23が設けられていると共に、上から5番目の導体層L5にも、内層GNDパターン24が設けられている。
また、回路基板21の導体層L1には、電子部品6のリード端子7が接続されるランド12及びリード端子7Aが接続されるGND用ランド12Aが設けられている。導体層L1には、前記電子部品6のヒートシンク8の真下に位置して、放熱用ランド13が設けられている。前記回路基板21の第2面21b(図で下面)に位置する導体層L6には、放熱用ランド25が設けられている。回路基板21には、一端が前記放熱用ランド13に接続され、他端が前記放熱用ランド25に接続された放熱用スルーホール26が設けられている。放熱用ランド25は、例えば導電性ゲル等からなる放熱材18を介して、筐体2のカバー4の凸部4aに熱的及び電気的に接続されている。
そして、本実施形態では、回路基板21には、前記放熱用スルーホール26に隣り合って並ぶ位置に、ノイズ伝搬用ビアホール27が設けられている。このノイズ伝搬用ビアホール27は、右側の放熱用スルーホール26のすぐ右側、及び左側の放熱用スルーホール26のすぐ左側に位置して設けられている。このとき、ノイズ伝搬用ビアホール27は、2番目の導体層L2から5番目の導体層L5に掛けて図で上下方向に延び、上部が前記内装GNDパターン23に接続されると共に、下部が前記内層GNDパターン24に接続された形態で設けられている。つまり、ノイズ伝搬用ビアホール27は、複数の内層GNDパターン23、24に接続されている。
上記構成の回路基板21にあっても、上記第1の実施形態と同様に、電子部品6で発生しヒートシンク8及び放熱用ランド13を介して放熱用スルーホール26に流れるノイズを、容量結合によって、ノイズ伝搬用ビアホール27に流し、内層GNDパターン23、24に流すことができる。この結果、電子部品6が実装された回路基板21に放熱用スルーホール26を設けたものにあって、電子部品6で発生したノイズが放熱用スルーホール26を通して筐体2へ漏れることを抑制することができるという効果を奏する。特に、ノイズ伝搬用ビアホール27を複数の内層GNDパターン23、24に接続した構成により、ノイズをより安定して内層GNDパターン23、24に流すことができる。
(3)第3~第6の実施形態、その他の実施形態
図6、図7、図8、図9は、夫々、第3、第4、第5、第6の実施形態を示すものである。これら第3~第6の実施形態は、夫々、回路基板における、放熱用スルーホールに対するノイズ伝搬用ビアホールの平面視での配置関係のパターンをいくつか示したものであり、以下、これら各実施形態について順に述べる。
図6は、第3の実施形態に係る回路基板31における、放熱用スルーホール32とノイズ伝搬用ビアホール33との配置関係を平面的に示すものである。この場合、放熱用スルーホール32は、図で前後左右方向に夫々3列の合計9個が整列配置されている。これに対し、ノイズ伝搬用ビアホール33は、図で左右に並ぶ放熱用スルーホール32の間に位置して、交互に整列配置されるように合計6個が設けられている。ちなみに、放熱用スルーホール32及びノイズ伝搬用ビアホール33の大きさはほぼ等しく、例えば直径寸法が0.5mmφとされており、放熱用スルーホール32と左右に隣り合うノイズ伝搬用ビアホール33との間の間隙寸法は、例えば0.2~0.3mmとされている。
これによれば、ノイズ伝搬用ビアホール33を目的とする配置、即ち、放熱用スルーホール32との間でコンデンサを形成する位置に設けることができる。従って、この第3の実施形態においても、電子部品6が実装された回路基板31に放熱用スルーホール32を設けたものにあって、ノイズ伝搬用ビアホール33を設けたことにより、電子部品6で発生したノイズが放熱用スルーホール32を通して筐体2へ漏れることを抑制することができるという優れた効果を得ることができる。
図7は、第4の実施形態に係る回路基板41における、放熱用スルーホール42とノイズ伝搬用ビアホール43との配置関係を平面的に示すものである。この場合、放熱用スルーホール42は、3個が図で前後方向に1列に並んで設けられている。これに対し、ノイズ伝搬用ビアホール43は、各放熱用スルーホール42の図で左右両側に位置して、交互に整列配置されるように合計6個が設けられている。この場合も、放熱用スルーホール42及びノイズ伝搬用ビアホール43の大きさは共に例えば0.5mmφとされ、それらの間隙寸法は、例えば0.2~0.3mmとされている。
これによっても、ノイズ伝搬用ビアホール43を目的とする配置、即ち、放熱用スルーホール42との間でコンデンサを形成する位置に設けることができる。従って、この第4の実施形態においても、電子部品6が実装された回路基板41に放熱用スルーホール42を設けたものにあって、ノイズ伝搬用ビアホール43を設けたことにより、電子部品6で発生したノイズが放熱用スルーホール42を通して筐体2へ漏れることを抑制することができるという優れた効果を得ることができる。
図8は、第5の実施形態に係る回路基板51における、放熱用スルーホール52とノイズ伝搬用ビアホール53との配置関係を平面的に示すものである。この場合、放熱用スルーホール52は、図で前後左右方向に夫々3列の合計9個が整列配置されている。これに対し、ノイズ伝搬用ビアホール53は、放熱用スルーホール52よりも十分径小に構成され、1個の放熱用スルーホール52に対して複数個、この場合6個が取り囲むように配置されている。ちなみに、放熱用スルーホール52の直径寸法は例えば0.5mmφとされ、ノイズ伝搬用ビアホール53の直径寸法は例えば0.1mmφとされている。
これによっても、ノイズ伝搬用ビアホール53を目的とする配置、即ち、放熱用スルーホール52との間でコンデンサを形成する位置に設けることができる。従って、この第5の実施形態においても、電子部品6が実装された回路基板51に放熱用スルーホール52を設けたものにあって、ノイズ伝搬用ビアホール53を設けたことにより、電子部品6で発生したノイズが放熱用スルーホール52を通して筐体2へ漏れることを抑制することができるという優れた効果を得ることができる。この場合、ノイズ伝搬用ビアホール53を放熱用スルーホール52の周囲を取り囲むように配置したので、より効果的となる。
図9は、第6の実施形態に係る回路基板61における、放熱用スルーホール62とノイズ伝搬用ビアホール63との配置関係を平面的に示すものである。前記放熱用スルーホール62は、3個が図で前後方向に1列に並んで設けられている。これに対し、ノイズ伝搬用ビアホール63は、各放熱用スルーホール62に対して複数個、この場合6個が取り囲むように配置されている。この場合も、放熱用スルーホール62の直径寸法は例えば0.5mmφとされ、ノイズ伝搬用ビアホール63の直径寸法は例えば0.1mmφとされている。
これによっても、ノイズ伝搬用ビアホール63を目的とする配置、即ち、放熱用スルーホール62との間でコンデンサを形成する位置に設けることができる。従って、この第6の実施形態においても、電子部品6が実装された回路基板61に放熱用スルーホール62を設けたものにあって、ノイズ伝搬用ビアホール63を設けたことにより、電子部品6で発生したノイズが放熱用スルーホール62を通して筐体2へ漏れることを抑制することができるという優れた効果を得ることができる。この場合、ノイズ伝搬用ビアホール63を放熱用スルーホール62の周囲を取り囲むように配置したので、より効果的となる。
尚、上記した実施形態では、電子制御装置として、車載用のエンジンECUを具体例として挙げたが、筐体内に回路基板を配設した電子制御装置全般に適用することができる。上記実施形態では、回路基板に実装された1個の電子部品6を図示するようにしたが、複数個の電子部品を実装する場合にも適用できることは勿論である。上記第5、第6の実施形態では、1個の放熱用スルーホールに対して6個のノイズ伝搬用ビアホールを取り囲むように配置したが、6個に限らず、2個以上の複数個のノイズ伝搬用ビアホールで取り囲むようにすることができる。
その他、回路基板の層数等についても、一例を示したものに過ぎず、放熱用スルーホール及びノイズ伝搬用ビアホールの個数や大きさ、配置等についても、様々な変更が可能であることは勿論である。本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は電子制御装置、2は筐体、5、21、31、41、51、61は回路基板、5a、21aは第1面(部品実装面)、5b、21bは第2面、6は電子部品、7はリード端子、8はヒートシンク、10、22は絶縁層、11、23、24は内層GNDパターン、12はランド、13、25は放熱用ランド、15はGND接続用スルーホール、17、26、32、42、52、62は放熱用スルーホール、18は放熱材、19、27、33、43、53、63はノイズ伝搬用ビアホール、L1~L6は導体層を示す。

Claims (4)

  1. 部品実装面(5a、21a)に放熱用ランド(13)を有する回路基板(5、21、31、41、51、61)と、
    前記回路基板の部品実装面に前記放熱用ランドとの熱的接続状態で実装された電子部品(6)と、
    前記回路基板を収容する筐体(2)とを備える電子制御装置(1)であって、
    前記回路基板には、一端側が前記放熱用ランドに接続され、他端側が該回路基板の実装面とは反対側の面において放熱材(18)を介して前記筐体に接続される放熱用スルーホール(17、26、32、42、52、62)が設けられていると共に、
    前記放熱用スルーホールに隣り合って並ぶ位置に、該回路基板の内層GNDパターン(11、23、24)に接続されたノイズ伝搬用ビアホール(19、27、33、43、53、63)が設けられ
    前記ノイズ伝搬用ビアホールは、前記放熱材と前記筐体との何れに対しても非接続で、前記内層GNDパターンと接続される構成とした電子制御装置。
  2. 前記ノイズ伝搬用ビアホールは、前記放熱用スルーホールに対し平面視で交互に整列配置されるように設けられている請求項1記載の電子制御装置。
  3. 前記ノイズ伝搬用ビアホールは、1個の前記放熱用スルーホールに対して平面視で複数が取り囲むように配置されている請求項1記載の電子制御装置。
  4. 前記回路基板には、内層GNDパターンが複数の層に設けられていると共に、
    前記ノイズ伝搬用ビアホールは、前記複数の内層GNDパターンに接続されている請求項1から3のいずれか一項に記載の電子制御装置。
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