JP7293619B2 - 判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラム - Google Patents

判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラム Download PDF

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Description

本発明は、判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラムに関する。
画像形成装置の用紙の搬送路においてジャムが発生した場合、装置内に残存する用紙の除去作業等のユーザーによるジャム処理が必要となる。ユーザーによるジャム処理の負担を軽減するため、例えば下記特許文献1には、装置内において用紙が残存する箇所をセンサーで検出して、検出結果に基づいて用紙が残存する範囲をユーザーへ提供する画像形成装置が開示されている。
特開2000-335782号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような画像形成装置では、センサーが所定の間隔で配置されているため、センサーが配置されていない部分に残存する用紙は検出できない。特に、ジャム発生時に折れ曲がった用紙や、ジャム処理の際に破れた用紙の紙片は、センサーが検出できずに装置内に残存する可能性が高い。これにより、ユーザーがジャム処理を行った後に、装置内に用紙が残存しているにもかかわらず、センサーが残存する用紙を検出できずにジャム処理が完了したと判断して印刷が続行される場合がある。装置内に用紙の紙片等が残存したまま印刷が実行されると、用紙の搬送不良、画像形成不良、残存する用紙の焦げによる異臭発生等の様々な不具合が発生してしまう虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ジャム処理が完了したか否かを判別することができる判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラムを提供する。
上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置であって、ジャム処理した用紙を判別用画像データとして読み込む画像読取部と、前記画像読取部が読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する判別部と、前記判別部によりジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として面積の情報を表示する表示部と、を有する判別装置。
(2)用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置であって、ジャム処理した用紙を判別用画像データとして読み込む画像読取部と、前記画像読取部が読み込んだ前記判別用画像データの用紙の形状から、前記画像形成装置内に残存する用紙の形状を算出し、当該形状に基づいてジャム処理が完了したか否かを判別する判別部と、前記判別部によりジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として紙片の形状および紙片の数の情報を表示する表示部と、を有する判別装置。
(3)前記残紙情報は、前記画像形成装置内に残存する紙片の面積、形状、および数に関する情報であり、前記判別部は、前記画像読取部が読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する上記(2)に記載の判別装置。
)前記判別部は、前記画像形成装置のうち、用紙を加熱および加圧して画像を用紙に定着させる定着部において用紙のジャムが発生した場合のみ、ジャム処理が完了したか否かを判別する上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
)前記判別部は、前記画像読取部が複数回読み込んだ複数の前記判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
)前記画像読取部は、ジャムが前記搬送路の複数の範囲で発生した場合に、前記範囲毎にジャム処理した用紙の前記判別用画像データを読み込み、前記判別部は、前記範囲毎にジャム処理が完了したか否かを判別する上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
)前記画像読取部は、破れた用紙の紙片のみを前記判別用画像データとして読み込む上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
)ジャム処理を強制終了するための終了操作を受け付ける操作受付部をさらに有し、前記判別部は、ジャム処理が完了していないと判別した場合においても、終了操作を受け付けた場合は、ジャム処理が完了したものと判別する上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
)前記判別部は、ジャム処理が完了したと判別した場合に、前記画像形成装置の動作状態を停止状態から印刷可能な状態へ復帰する復帰処理を実行する上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
10)ジャム処理が完了していないと前記判別部が判別した場合に、警告を報知する報知部をさらに有する上記(1)~()のいずれか一つに記載の判別装置。
11)前記画像読取部は、用紙を読取面に対して押し付ける用紙押さえ面を有し、用紙押さえ面は、用紙の色と異なる色または模様のうち少なくとも一方を有する上記(1)~(10)のいずれか一つに記載の判別装置。
12)前記画像読取部は、前記画像形成装置と通信可能に接続される上記(1)~(11)のいずれか一つに記載の判別装置。
13)用紙に画像を形成する画像形成部と、上記(1)~(12)のいずれか一つに記載の判別装置と、を含む画像形成装置。
14)用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別方法であって、前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込むステップ(a)と、前記ステップ(a)において読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別するステップ(b)と、前記ステップ(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として面積の情報を表示するステップ(c)と、を含む、判別方法。
15)用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別方法であって、前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込むステップ(a)と、前記判別用画像データの用紙の形状から、前記画像形成装置内に残存する用紙の形状を算出し、ジャム処理が完了したか否かを判別するステップ(b)と、前記ステップ(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として紙片の形状および紙片の数の情報を表示するステップ(c)と、を含む、判別方法。
16)用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置を制御するための判別プログラムであって、
前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込む手順(a)と、前記手順(a)において読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する手順(b)と、前記手順(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として面積の情報を表示する手順(c)と、を前記判別装置に実行させるための判別プログラム。
17)用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置を制御するための判別プログラムであって、
前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込む手順(a)と、前記判別用画像データの用紙の形状から、前記画像形成装置内に残存する用紙の形状を算出し、ジャム処理が完了したか否かを判別する手順(b)と、前記手順(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として紙片の形状および紙片の数の情報を表示する手順(c)と、を前記判別装置に実行させるための判別プログラム。
本発明の判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラムによれば、ジャム処理した用紙の判別用画像データから、画像形成装置内の用紙が全て取り出されてジャム処理が完了したか否かを正確に判別することができる。これにより、ユーザーは、画像形成装置内の用紙を確実に取り除くことができるため、用紙が残存することによる不具合の発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示される画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示される画像読取部の用紙押さえ面を示す図である。 画像形成装置においてジャムが発生した場合に実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図4のステップS107の処理において操作パネルに表示される画面の例を示す図である。 図4のステップS108の処理において操作パネルに表示される画面の例を示す図である。 図4のステップS109の処理において操作パネルに表示される画面の例を示す図である。 制御部が判別用画像データの面積からジャム処理が完了したか否かを判別す方法を説明するための図である。 制御部が判別用画像データの形状からジャム処理が完了したか否かを判別す方法を説明するための図である。 図4のステップS111およびステップS112において操作パネルに表示される画面の例を示す図である。 図4のステップS111およびステップS112において操作パネルに表示される画面の例を示す図である。 画像形成装置の複数の範囲においてジャムが発生した場合に実行される処理の手順を示すフローチャートである。 2回目以降の図12のステップS107の処理において操作パネルに表示される画面の例を示す図である。 変形例1に係る画像形成装置および画像読取部のハードウェア構成を示すブロック図である。 変形例2に係る画像形成装置および判別装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。図2は、図1に示される画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、印刷に使用される記録材としての用紙に画像を形成する装置である。図1および図2に示すように、画像形成装置100は、用紙搬送部110、用紙センサー120、画像形成部130、定着部140、通信部150、操作パネル160、記憶部170、画像読取部180および制御部190を備えており、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。
画像形成装置100は、画像形成部130のプリンターの機能と画像読取部180のスキャナー機能とが一体となった複合型プリンター(MFP:Multi-Function Printer)である。操作パネル160、記憶部170、画像読取部180および制御部190は、画像形成装置100の用紙の搬送路111にジャムが発生した際に、ジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置200を構成する。本実施形態では、制御部190は、ジャム処理が完了したか否かを判別する判別部としての機能を有する。
以下、画像形成装置100の各構成について詳細に説明する。
(用紙搬送部110)
図1に示すように、用紙搬送部110は、用紙を搬送路111に沿って搬送する複数の搬送ローラーを備える。用紙は、給紙トレイ101に収容されており、給紙トレイ101に備えられる給紙機構によって、搬送路111に沿って1枚ずつ画像形成部130に搬送される。なお、画像形成装置100は給紙トレイ101を内蔵する構成に限定されず、例えば、給紙トレイを備える給紙装置を画像形成装置100の搬送路111の上流に接続して、当該給紙装置から用紙を供給してもよい。
(用紙センサー120)
用紙センサー120は、搬送路111における用紙の有無および位置などを検出する。用紙センサー120は、図1に示すように、搬送路111中の各搬送ローラー対の下流側や、分岐路付近の所定の箇所に複数配置している。用紙センサー120は、例えば、フォトインタラプターにより構成される。用紙センサー120は、搬送路111内に各配置位置における、用紙の通過および用紙の有無を検出し、検出結果を制御部190に通知する。なお、用紙センサー120の配置は、図1に示す例に限定されず、一部を省略してもよいし、図1に示す箇所以外に配置してもよい。
(画像形成部130、定着部140)
画像形成部130および定着部140は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真方式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づくトナー像を画像として用紙上に形成する。
図1に示すように、画像形成部130は、露光部131、感光体ドラム132、現像部133、中間転写体としての中間転写ベルト134および転写ローラー135を備える。露光部131、感光体ドラム132、現像部133は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各基本色に対応した構成をそれぞれ備える。露光部131は、画像データに基づいて、帯電する感光体ドラム132上にレーザー光を露光して感光体ドラム132上に静電潜像を形成する。現像部133は、露光された感光体ドラム132上に帯電する現像ローラーにより所定の色(イエロー、マゼンタ、シアンまたはブラック)のトナーを供給して、感光体ドラム132上に形成された静電潜像を現像する。中間転写ベルト134は、図1中の矢印の向きに回転移動して、トナーを感光体ドラム132から受け取る。転写ローラー135は、中間転写ベルト134上のトナーを給紙トレイ101から給紙された用紙上に転写する。
定着部140は、画像形成部130によって用紙上に転写されたトナーを加熱および加圧してトナーを用紙に定着させる定着処理を行う。定着部140は、定着ローラー141、加熱ローラー142、定着ベルト143および加圧ローラー144を有する。加熱ローラー142は、定着ベルト143を加熱する。定着ローラー141および加圧ローラー144は、当該定着ベルト143を介して用紙を挟持して加熱および加圧しながら搬送する。
(通信部150)
通信部150は、ネットワークを経由して、他の機器と通信するためのインターフェースである。通信部150は、他の機器との間で、各種設定値や動作タイミング制御に必要な各種情報、印刷ジョブ等のデータ、用紙センサー120による用紙の検出情報、ジャムの発生を示す情報等の送受信を行う。
(操作パネル160)
操作パネル160は、例えば、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備え、各種情報を表示する表示部として機能したり、ユーザーの各種操作を受け付ける操作受付部として機能したりする。操作パネル160は、例えば、表示部として操作画面を表示し、操作受付部として、当該操作画面におけるユーザーの操作を受け付けてもよい。なお、表示部および操作受付部は、別々に構成されてもよい。
また、操作パネル160は、ジャムが発生した際に表示画面に警告を表示してユーザーに対して警告信号を報知する報知部としての機能も備えている。なお、操作パネル160は、音を発生するスピーカー等を備え、警告音を発生させることによってユーザーに対して警告信号を報知してもよい。
(記憶部170)
記憶部170は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業範囲として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを格納するハードディスク等からなる。各種プログラムには、制御部190が用紙の搬送路111に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する制御を実行するための判別プログラムが含まれる。
(画像読取部180)
画像読取部180は、用紙の画像データを生成するスキャン処理を実施する。ここで、用紙の画像データは、用紙に印刷するための画像を読み込んだ印刷用画像データ、およびジャム処理後の用紙の外形形状を読み込んだ判別用画像データを含む。判別用画像データは、ジャム処理が完了したか否かを制御部190が判別するために用いられる。
図1に示すように、画像読取部180は、光源181、光学系182、撮像素子183、読取面184および用紙押さえ面185を有する。光源181は、読取面184と用紙押さえ面185との間に挟まれた用紙に対して光を照射し、その反射光は、光学系182を経由し、読取り位置に移動した撮像素子183に結像される。撮像素子183は、例えば、ラインイメージセンサーからなり、反射光強度に応じて電気信号を生成する(光電変換する)。生成された電気信号を画像処理した画像データのうち、印刷用画像データは、画像形成部130に入力される。一方で、判別用画像データは、記憶部170に記憶され、制御部190の判別プログラムの処理に使用される。画像処理は、A/D変換、シェーディング補正、フィルター処理、画像圧縮処理等である。
図3は、画像読取部180の用紙押さえ面185を示す図である。用紙押さえ面185は、印刷用画像データを取得する際に用いられる印刷用の用紙押さえ面185aと、判別用画像データを取得する際に用いられる判別用の用紙押さえ面185b、185cとを有する。印刷用の用紙押さえ面185aと判別用の用紙押さえ面185b、185cは、ユーザーが取り換え可能に構成されている。
図3に示すように、印刷用の用紙押さえ面185aは、用紙と同じ色(本実施形態では白色)かつ無地である。一方、判別用の用紙押さえ面185bは、用紙と異なる色(本実施形態では白以外の色)を有し、判別用の用紙押さえ面185cは、格子形状等の用紙と異なる模様を有する。なお、判別用の用紙押さえ面185b、185cは、用紙と異なる色と模様の両方を備えてもよい。
仮に、判別用画像データを取得するためのスキャン処理に印刷用の用紙押さえ面185aを使用すると、用紙の色と印刷用の用紙押さえ面185aの色が同化して、判別用画像データの用紙の外形形状が不鮮明になる場合がある。そこで、判別用画像データを取得する際に、印刷用の用紙押さえ面185aから判別用の用紙押さえ面185b、185cへ取り換えることによって、用紙の外形形状を鮮明に読み込むことができる。これにより、制御部190は、判別用画像データから用紙の面積や形状を正しく算出できるため、判別処理の精度を向上することができる。
(制御部190)
制御部190は、CPU(Central Processing Unit)であり、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。以下、制御部190の主な作用について説明する。
制御部190は、各用紙センサー120による用紙の検出結果に基づいて、搬送路111において発生したジャムを検出する。制御部190は、例えば、各用紙センサー120が用紙の先端を検出してから用紙の後端を検出するまでの時間が事前に設定された閾値を超えた場合に、ジャムが発生したと判断する。
また、制御部190は、搬送路111内でジャムを検出した場合、ジャムの発生位置が定着部140内か否か判断する。ジャムの発生位置が定着部140内(図1の領域D)の場合、画像形成装置100の印刷動作を停止させる。そして、制御部190は、画像形成装置100内に残存する用紙(以下、「残紙」とも称する。)の除去等のジャム処理およびジャム処理後の用紙を画像読取部180で読み取るスキャン処理をユーザーへ促す表示を操作パネル160に表示させる。ジャムが定着部140を含む搬送路111の複数の範囲(例えば、図1の領域A~E)で発生した場合は、制御部190は、範囲毎にジャム処理した画像読取部180で読み取るスキャン処理をユーザーへ促す表示を操作パネル160に表示させる。
また、制御部190は、記憶部170に記憶されている判別プログラムを実行することによって、用紙の搬送路111に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別部としての機能を発揮する。制御部190は、ユーザーが画像読取部180を用いてスキャン処理した判別用画像データに基づいて、画像形成装置100内に残存する用紙が全て除去されてジャム処理が完了したか否かを判別する。具体的には、制御部190は、画像読取部180が読み込んだ判別用画像データから面積および形状の少なくとも一方を算出し、その算出結果に基づいてャム処理が完了したか否かを判別する。
また、制御部190は、ジャムが搬送路111の複数の範囲(例えば、図1の領域A~E)で発生した場合に、範囲毎にスキャン処理した複数の判別用画像データに基づいて、範囲毎にジャム処理が完了したか否かを判別する。
(判別装置200)
図2に示すように、操作パネル160、記憶部170、画像読取部180および制御部190は、ジャム処理が完了したか否かを判別する判別装置200を構成する。すなわち、本実施形態では、画像形成装置100は、判別装置200を構成の一部として含む。このように、画像形成装置100が判別装置200を含む場合、画像読取部を有する既存の画像形成装置に判別プログラムを組み込むことによって本実施形態の画像形成装置100を実現することができる。よって、判別装置200のハードを開発および製造する費用を削減できる。また、ユーザーは、判別プログラムのソフトウエアのみを購入すればよく、新規に判別装置を購入する必要がないため費用負担を軽減することができる。
<画像形成装置100における処理の概要>
次に、画像形成装置100における処理について説明する。
図4は、画像形成装置100においてジャムが発生した場合に実行される処理の手順を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示されるアルゴリズムは、画像形成装置100の記憶部170に判別プログラムとして記憶されており、制御部190によって実行される。
(ステップS101)
まず、制御部190は、ユーザーから通信部150を介して取得した印刷ジョブに基づいて、用紙のプリントを開始する。
(ステップS102)
ステップS101の処理の後、制御部190は、画像形成装置100内においてジャムが発生しているか否かを判断する。具体的には、制御部190は、用紙センサー120が検出した搬送路111における用紙の有無や位置などのデータに基づいて、ジャムが発生しているか否かを判別する。
ジャムが発生していない場合(ステップS102:NO)、制御部190は、ステップS114の処理に進む。ジャムが発生している場合(ステップS102:YES)、制御部190は、S103の処理に進む。
(ステップS103)
制御部190は、画像形成装置100の印刷処理を停止してプリントを中断する。
(ステップS104)
制御部190は、用紙センサー120が検出した検出データに基づいて、ジャムの発生位置が定着部140内か否かを判断する。制御部190は、例えば、ある地点の用紙センサー120が用紙の先端を検出してから事前に設定された所定時間を経過しても、下流側の次の用紙センサー120が用紙の先端を検出しない場合は、この2つの用紙センサー120の間にジャムが発生したと判断する。
ジャムの発生位置が定着部140以外の場合(ステップS104:NO)、ステップS105の処理に進む。
(ステップS105、S106)
ステップS105において、ユーザーは通常のジャム処理を実施し、ステップS106において制御部190は通常のジャム処理完了の判断をする。ステップS106において通常のジャム処理が完了していない場合(ステップS106:NO)、通常のジャム処理が完了するまでステップS105の処理を繰り返す。通常のジャム処理が完了した後(ステップS106:YES)、ステップS113の処理に進む。ここで、「通常のジャム処理」とは、ユーザーが画像形成装置100内に残存する用紙を取り除く処理である。また、「通常のジャム処理完了の判断」とは、例えば、搬送路111に用紙が残っているかを用紙センサー120の検出データのみに基づいて行う判断である。
なお、通常のジャム処理において、制御部190は、ジャムの起因となった用紙以外の搬送路111上に残存する用紙をパージ処理してもよい。ここで、パージ処理とは、搬送路111に残存する用紙を近くの排紙トレイ等に排出したりユーザーが取り出しやすい位置まで搬送したりする処理である。
ジャムの発生位置が定着部140内の場合(ステップS104:YES)、制御部190は、ステップS107の処理に進む。
定着部140に用紙の紙片等が残存したまま印刷が実行されると、定着部140において残紙が焦げて異臭が発生したり、残紙が定着部140内の温度検出センサーを塞いで定着部140が過昇温したり、残紙と定着ベルト143が摺擦して定着ベルト143が傷ついて画像形成に不良が生じたりする問題が発生してしまう。このため、本実施形態では、後述するステップS107~S110の確実にジャム処理ができる方法を取る。一方で、定着部140以外の位置でジャムが発生した場合は、通常のジャム処理および通常のジャム処理完了の判断を実施することによってジャム処理を簡易的に実施し、ジャム処理の時間やユーザーの手間を省くことができる。
(ステップS107)
印刷処理を停止した後、制御部190は、操作パネル160にメッセージを表示し、ユーザーに対してジャム処理が必要なことを通知する。例えば、制御部190は、図5に示すような画面を表示し、ユーザーに対して定着部140を含む所定の範囲(図5に示す例では領域D)においてジャム処理が必要なことを通知する。また、制御部190は、操作パネル160のスピーカーに警告音を発生させてもよい。
(ステップS108)
制御部190は、操作パネル160に、例えば図6に示すような画面を表示させて、上記通知を受けたユーザーからジャム処理が完了した用紙の枚数を受け付ける。また、ジャム処理が完了した用紙がない場合は、その旨の入力をユーザーから受け付ける。ここで、「ジャム処理が完了した用紙」とは、画像形成装置100から破れずに除去できた用紙を意味し、破れて一部が欠けた用紙は含まないものとする。
(ステップS109)
次に、制御部190は、操作パネル160に、例えば図7に示すような画面を表示させて、上記通知を受けたユーザーからスキャン処理を受け付ける。具体的には、ユーザーは、画像読取部180を用いて、ジャム処理で画像形成装置100から取り除いた用紙のうち、ステップS108においてジャム処理が完了した用紙の枚数にカウントしなかった用紙のみについて判別用画像データを生成するスキャン処理を行う。すなわち、ユーザーは、破れた用紙の紙片のみについてスキャン処理を行う。画像読取部180が読み込んだ判別用画像データは、記憶部170に記憶される。
上記のように、ステップS108においてジャム処理が完了した用紙の枚数を受け付けることによって、ステップS109において、ユーザーがスキャン処理する用紙の枚数を減らすことができる。これにより、スキャン処理にかかるユーザーの手間を軽減することができる。
ステップS109において、ユーザーは、スキャン処理を一度だけ行ってもよいし、複数回に分けて行ってもよい。複数回に分けてスキャン処理を行う場合、制御部190は、操作パネル160に、例えば図7に示すような画面を表示させて、ユーザーからスキャン処理の継続または完了の選択を受け付ける。スキャン処理を続ける場合は、ユーザーは、図7の画面において「継続」ボタンを押下する。スキャン処理を完了する場合は、ユーザーは、図7の画面において「完了」ボタンを押下する。これにより、ユーザーは、一度スキャン処理をした後に、他の箇所からさらに用紙を取り除いた場合に、スキャン処理を追加で実施することができる。また、ユーザーが複数の紙片を一度にスキャン処理した場合は、複数の紙片同士が重なって形状や面積を正確に把握できなくなる場合がある。複数回に分けて一枚ずつ紙片のスキャン処理を行うことによって、各紙片の面積や形状を正確に把握することができる。
なお、ユーザーは、ステップS108の処理を省略して、ステップS109において、破れずに除去できた用紙を含むジャム処理した全ての用紙をスキャン処理してもよい。
(ステップS110)
次に、制御部190は、記憶部170に記憶された判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する。制御部190は、ジャム処理は完了していないと判断した場合(ステップS110:NO)、ステップS111の処理に進む。一方で、制御部190は、ジャム処理は完了したと判断した場合(ステップS110:YES)、ステップS113の処理に進む。ジャム処理が完了したか否かを判別する方法としては、例えば、面積から判別する方法や形状から判別する方法などを用いることができる。
図8は、「面積から判別する方法」を説明するための図である。面積から判別する方法では、制御部190は、判別用画像データからジャム処理した紙片P1、P2、P3の面積の合計を算出し、ジャム処理した紙片P1、P2、P3の面積を搬送路111に給紙された用紙P0の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する。
図8に示す例では、制御部190は、判別用画像データからジャム処理した3つの用紙の紙片P1、P2、P3の面積S1、S2、S3を算出する。また、制御部190は、搬送路111に給紙された用紙の規格サイズ(例えば、A3)の情報から元の用紙P0の面積Sを算出する。なお、各規格サイズの面積の情報は、予め記憶部170に記憶させておいてもよい。
制御部190は、ジャム処理した用紙の紙片P1、P2、P3の面積の合計(S1+S2+S3)と搬送路111に給紙された用紙P0の面積Sが略一致していればジャム処理が完了し、画像形成装置100内に紙片が残っていないと判断する(ステップS110:YES)。一方で、面積が略一致していない場合は、画像形成装置100内に紙片が残っていてジャム処理が完了していないと判断する(ステップS110:NO)。
ここで、面積が「略一致」とは、給紙された用紙P0の面積Sに対するジャム処理した用紙の紙片P1、P2、P3の面積の合計(S1+S2+S3)と給紙された用紙の面積Sとの差((S-(S1+S2+S3))/S)が許容範囲内であることを意味する。許容範囲は、定着部140内に残留しても不具合が発生しないと判断される残紙の面積に応じて設定され、好ましくは0%以上5%以下、より好ましくは0%以上3%以下、特に好ましくは0%以上1%以下である。
なお、破れた用紙の枚数が不明な場合においても、制御部190は、用紙の紙片の面積の総和から破れた用紙の枚数を推定して算出することができる。例えば、制御部190は、スキャン処理した破れた用紙の紙片の面積の総和が給紙した用紙の面積の1枚以下である場合、破れた用紙が1枚であると推定し、給紙した用紙の1枚分の面積と、スキャン処理した紙片の面積の総和を比較する。また、制御部190は、スキャン処理した破れた用紙の紙片の面積の総和が給紙した用紙の面積の1枚より大きく2枚以下である場合、破れた用紙が2枚であると推定し、給紙した用紙の2枚分の面積と、スキャン処理した紙片の面積の総和を比較する。このように、破れた用紙の枚数が不明な場合においても、破れた用紙の紙片のみをスキャン処理することで、ジャム処理が完了したか否かの判別が可能となる。特に、ジャムの起因となった個所の残紙は、1枚または多くても2枚である可能性が高いため、面積から判別する方法を比較的容易に適用することができる。
図9は、「形状から判別する方法」を説明するための図である。形状から判別する方法では、制御部190は、判別用画像データの用紙の形状から、画像形成装置100内に残存する用紙の形状を算出し、ジャム処理が完了したか否かを判別する。
図9に示す例では、制御部190は、スキャン処理された判別用画像データからジャム処理した用紙の紙片P1、P2、P3の輪郭を抽出し、供給された元の用紙P0の形状に合わせて各紙片を輪郭の形状が一致するように繋ぎ合わせていき元の用紙P0を復元する。その際、紙片P1、P2、P3が裏向きにスキャン処理されていることも考慮し、判別用画像データの輪郭の形状だけでなく、線対称に反転させた輪郭形状も用いる。また、輪郭の形状の直線部分は供給された用紙の輪郭部、直角の部分は供給された用紙の角部と認識させる判別プログラムを制御部190に実行させることで、解析時間を短縮することができる。
制御部190は、判別用画像データから得られた復元データから、画像形成装置100内に残存する紙片の形状を算出する。制御部190は、ジャム処理した用紙の紙片P1、P2、P3の復元データと搬送路111に給紙された用紙P0の形状が一致していればジャム処理が完了し、画像形成装置100内に紙片が残っていないと判断する(ステップS110:YES)。一方で、制御部190は、形状が一致していない場合、画像形成装置100内に紙片が残っていてジャム処理が完了していないと判断する(ステップS110:NO)。
なお、ステップS110の処理において、制御部190は、面積から判別する方法と形状から判別する方法とを組み合わせて判別してもよい。2つの方法を組み合わせることによって、制御部190は、より正確にジャム処理が完了したか否かの判別をすることができる。また、ユーザーは、画像形成装置100内に残存する紙片の面積と形状の両方の情報を得ることができるため、ジャム処理の際に残紙を発見しやすくなる。
(ステップS111)
制御部190は、操作パネル160に、例えば図10や図11に示すような画面を表示させて、画像形成装置100内に残存する用紙(特に、破れた用紙の紙片)の残紙情報をユーザーへ通知する。ステップS110において、制御部190が面積から判別する方法を用いた場合、例えば、制御部190は、図10に示すように、「用紙があと○〇mm足りません」等の足りない面積の情報を操作パネル160の画面に表示させる。ステップS110において、制御部190が形状から判別する方法を用いた場合、例えば、制御部190は、図11に示すように、画像形成装置100内に残存する紙片の形状や紙片の数の情報を操作パネル160の画面に表示させる。また、制御部190が面積から判別する方法と形状から判別する方法とを組み合わせて判別した場合、制御部190は、画像形成装置100内に残存する紙片の面積、形状および紙片の数の情報を操作パネル160に表示させることができる。これにより、ユーザーは、画像形成装置100内に残存する用紙のサイズ、形状、数等の残紙情報を知ることができるため、ジャム処理する際のより良い目安となる。その結果、ユーザーは、画像形成装置100内の用紙を確実に取り除くことができる。
(ステップS112)
制御部190は、操作パネル160がユーザーからジャム処理を強制終了するための終了操作を受け付けたか否かを判別する。例えば、制御部190は、図10および図11に示すようにユーザーが強制終了を選択可能な画面を操作パネル160に表示させる。ユーザーは、強制終了させる場合は、図10や図11の画面において「YES」ボタンを押下し、強制終了させない場合は、図10や図11の画面において「NO」ボタンを押下する。
例えば、ユーザーが取り除いた用紙の画像面のトナーが接着剤となって紙が折りたたまれた状態で接着されてしまい、ジャム処理した用紙の正確な面積をスキャンするこが不可能な場合に、ステップS110の「ジャム処理完了?」がNOになり続けてジャム処理動作が無限ループしてしまう。このような場合に、ユーザーが強制終了を選択して強制的に印刷可能な通常動作へ移行する手段を持つことによって、無限ループを回避することができる。
制御部190は、操作パネル160が終了操作を受け付けた場合(ステップS112:YES)、S113の処理に進む。
制御部190は、操作パネル160が終了操作を受け付けていない場合(ステップS112:NO)、ステップS107の処理に戻り、ジャム処理が完了する(ステップS110:YES)までステップS107~S112の処理を繰り返す。
(ステップS113)
制御部190は、中断していたプリントを再開する。具体的には、制御部190は、画像形成装置100の動作状態を、印刷ジョブを中断する停止状態から印刷可能な状態へ復帰する復帰処理を自動的に実行する。
(ステップS114)
制御部190は、印刷ジョブの全てのページのプリントが終了したか否かを判別する。印刷ジョブが終了していない場合(ステップS114:NO)、制御部190は、ステップS101の処理に戻り、印刷ジョブが終了するまでステップS101~S113の処理を繰り返す。制御部190は、印刷ジョブの全てのページの印刷が終了した場合(ステップS114:YES)、操作を終了する。
(複数の範囲においてジャムが発生した場合の処理の手順)
例えば、連続して複数枚を印刷中にジャムが発生すると、画像形成装置100内には複数の範囲に複数の用紙が残ることがある。この場合、ユーザーが画像形成装置100内の複数の範囲から用紙を取り除いた後に、一度にステップS109のスキャン処理を実施すると、制御部190は、判別用画像データからジャム処理が完了したか否かを判別できても、画像形成装置100内の何処の範囲に用紙が残っているかを判断できない。このため、ユーザーは、複数の範囲から用紙を探し出す必要があり、ユーザーのジャム処理の手間が増えてしまう。
そこで、本実施形態の画像形成装置100は、ジャムが搬送路111の複数の範囲(図1の領域A~E)で発生した場合、範囲毎にジャム処理した用紙を画像読取部180で読み取るスキャン処理をユーザーへ促す表示を操作パネル160に表示させる。制御部190は、範囲毎にスキャン処理された判別用画像データに基づいて、範囲毎にジャム処理が完了したか否かを判別する。
図12は、複数の範囲においてジャムが発生した場合に実行される処理の手順を示すフローチャートである。図4に示す形態では、定着部140において用紙のジャムが発生した場合のみ、ジャム処理が完了したか否かを判別する処理について説明した。図12に示す形態では、定着部140以外において用紙のジャムが発生した場合にも、図4のステップS107~S109のジャム処理を適用してジャム処理が完了したか否かを判別する点で異なる。これにより、定着部140以外の搬送路等に用紙が残ることによって生じる搬送不良等の不具合を確実に解消することができる。また、図12に示す形態では、図4のステップS104~S106の処理は省略する。なお、前述した図4と同様の処理を行うステップについては同一の符号を付して説明を省略する。
図12を参照して、制御部190は、まず、ステップS107において、図5に示すような画面を表示し、ユーザーに対して所定の範囲(図5に示す例では領域D)においてジャム処理が必要なことを通知する。その後、制御部190は、ステップS108、S109を経て、ステップS210に進む。ステップS210では、制御部190は、前述したステップS110と同様の方法を用いて領域Dにおいてジャム処理が完了したか否かを判断する。領域Dにおいて残紙がないと判断された場合はジャム処理が完了したと判断し(ステップS210:YES)、制御部190は、ステップS211の処理に進む。領域Dにおいて残紙がある場合はジャム処理が完了していないと判断し(ステップS210:NO)、制御部190は、残紙情報の表示(ステップS111)、強制終了操作の受け付け(ステップS112)を行う。その後、領域Dにおいてジャム処理が完了(ステップS210:YES)または強制終了操作を受け付ける(ステップS112:YES)までステップS107~S109、S210、S111、S112の処理を繰り返す。
ステップS211では、領域D以外の領域でジャム処理が完了したか否かを判断する。領域D以外の領域においてジャム処理が完了していない場合は、ジャム処理が完了していないと判断する(ステップS211:NO)。この場合、ステップS111は省略し、ステップS112に進む。ステップS112において、ユーザーから終了操作を受け付けない場合は、ステップS107に戻り、制御部190は、例えば、図13に示すような画面を表示し、ユーザーに対して領域D以外の領域(図13に示す例では領域B)においてジャム処理が必要なことを通知する。その後、全ての範囲においてジャム処理が完了するまで、ステップS107~S109、S111、S112の処理を繰り返す。制御部190は、全ての範囲においてジャム処理が完了したと判断した場合(ステップS110:YES)、ステップS113を経てステップS114の処理に進む。
なお、ジャム処理を実施する順序は上記に限定されず、複数の範囲のいずれからジャム処理を行ってもよいが、定着部140を含む領域Dからジャム処理を行うことが好ましい。破れた用紙は、ジャムの起因となった定着部140の用紙である可能性が高い。これは、ジャムが発生した際、画像形成装置100内のジャムの起因となった定着部140の構成部材に巻き付くことによるものである。よって、定着部140以外の個所は、破れたりせずに用紙を取り除くことができる可能性が高い。このため、上記のように、定着部140を含む領域Dを領域D以外の領域よりも先にジャム処理を行うことによって、効率的にジャム処理を実施することができる。
以上のように、本実施形態の判別装置200では、ジャム処理した用紙を画像データとして読み込む画像読取部180と、画像読取部180が読み込んだ判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する判別部としての機能を備える制御部190と、を有する。また、画像形成装置100は、用紙に画像を形成する画像形成部130と、上記判別装置200と、を含む。
また、本実施形態に係る判別方法は、画像形成装置100の用紙の搬送路111に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別方法である。該判別方法によれば、搬送路111に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込み、判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する。
また、本実施形態に係る判別プログラムは、用紙に画像を形成する画像形成装置100の用紙の搬送路111に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置200を制御するためのプログラムである。判別プログラムは、搬送路111に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込む手順(a)と、判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する手順(b)と、を判別装置200に実行させるためのプログラムである。
本実施形態に係る判別装置200、画像形成装置100、判別方法および判別プログラムによれば、ジャム処理した用紙の判別用画像データから、画像形成装置100内の用紙が全て取り出されてジャム処理が完了したか否かを正確に判別することができる。その結果、ユーザーは、画像形成装置100内の用紙を確実に取り除くことができるため、用紙が残存することによる不具合の発生を防止することができる。
用紙センサー120は、所定の間隔で配置されているため、用紙センサー120が配置されていない部分に残存する用紙は検出できない。また、ジャムが発生すると、搬送路111に用紙が詰まって複雑に折れ曲がったり、画像形成装置100の構成部材に用紙が引っかかったりすることがある。このとき、ユーザーが無理に用紙を引き出してジャム処理しようとすると、用紙が破れてしまうことがある。このようにして折れ曲がった用紙や破れた用紙の紙片は大きさが元の用紙に比べて小さくなるため、用紙センサー120によって検出することが特に難しい。
また、ジャムが発生した際に、例えば、用紙が定着部140の構成部材に連れ送りして、搬送路111以外に入り込む場合もある。用紙センサー120は通常、用紙の搬送路111以外に配置されていないため、この場合も用紙を検出することが難しい。また、折れ曲がった用紙や破れた用紙の紙片や搬送路111以外に入り込んだ用紙を検出するために、用紙が入り込む可能性がある全ての箇所に大量の用紙センサー120を配置することは、莫大な費用が必要となるため困難である。
本実施形態に係る判別装置200、画像形成装置100、判別方法および判別プログラムによれば、用紙センサー120の数を増やすことなく、ジャム処理が完了したか否かを正確に判別することができるため、判別装置200や画像形成装置100の製造コストの増加を抑えることができる。
また、制御部(判別部)190は、画像読取部180が読み込んだ判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を搬送路111に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する。これにより、制御部190は、ジャム処理した用紙の面積から画像形成装置100内に用紙が残存するか否かを定量的に判断できるため、ジャム処理が完了したか否かをより正確に判別することができる。
また、制御部(判別部)190は、画像読取部が読み込んだ判別用画像データの用紙の形状から、画像形成装置100内に残存する用紙の形状を算出し、ジャム処理が完了したか否かを判別する。これにより、制御部190は、残存する用紙の形状から画像形成装置100内に破れた用紙の紙片が残存するか否かを確実に判断できるため、ジャム処理が完了したか否かをより正確に判別することができる。
また、判別装置200は、画像形成装置100内に残存する用紙の形状を表示する表示部として機能する操作パネル160をさらに有する。これにより、ユーザーは、画像形成装置100内に残存する用紙の形状を視覚的に把握することができるため、ジャム処理する際のより良い目安となる。その結果、ユーザーは、画像形成装置100内の用紙を確実に取り除くことができる。
また、制御部(判別部)190は、画像形成装置100のうち、用紙を加熱および加圧して画像を用紙に定着させる定着部140において用紙のジャムが発生した場合のみ、ジャム処理が完了したか否かを判別する。ジャム処理の不良で定着部140に紙片が残った場合は、判別装置200は、ジャム処理が完了したか否かを正確に判別して、確実にジャム処理ができる方法を取ることができる。一方で、定着部140以外の位置でジャムが発生した場合は、通常のジャム処理を実施することによってジャム処理を簡易的に実施し、ジャム処理の時間やユーザーの手間を省くことができる。
また、制御部(判別部)190は、画像読取部180が複数回読み込んだ複数の判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する。これにより、ユーザーは、画像形成装置100から用紙を取り除いてスキャン処理をした後に、画像形成装置100内の他の箇所からさらに用紙を取り除いた場合に、スキャン処理を追加で行うことができる。
また、画像読取部180は、ジャムが搬送路111の複数の範囲で発生した場合に、範囲毎にジャム処理した用紙の判別用画像データを読み込む。制御部(判別部)190は、範囲毎にジャム処理が完了したか否かを判別する。このように、制御部190は、範囲毎にジャム処理が完了したか否かを判別することによって、ジャム処理が完了していない範囲を特定することができる。これにより、ジャム処理が完了していないと判断された場合に、複数の範囲から残り用紙を探すユーザーの手間を省くことができる。
また、画像読取部180は、破れた用紙の紙片のみを判別用画像データとして読み込む。これにより、ユーザーは、破れた用紙の紙片のみのスキャン処理を実施すればよいため、スキャン処理にかかるユーザーの手間を省くことができる。
また、判別装置200は、ジャム処理を強制終了するための操作を受け付ける操作受付部として機能する操作パネル160を有する。制御部(判別部)190は、ジャム処理が完了していないと判別した場合においても、終了操作を受け付けた場合は、ジャム処理が完了したものと判別する。これにより、ユーザーは、強制終了を選択して強制的に印刷可能な通常動作へ移行できるため、ジャム処理の操作が無限ループすることを回避することができる。
また、制御部(判別部)190は、ジャム処理が完了したと判別した場合に、画像形成装置100の動作状態を停止状態から印刷可能な状態へ復帰する復帰処理を実行する。これにより、ジャム処理が完了した後に画像形成装置100による自動的に印刷を再開することができる。
また、判別装置200は、ジャム処理が完了していないと制御部(判別部)190が判別した場合に、警告を報知する報知部としての機能を有する操作パネル160を有する。これにより、ユーザーは、ジャム処理が必要なことを迅速に認識し、対応することができる。
また、画像読取部180は、用紙を読取面184に対して押し付ける用紙押さえ面185を有する。用紙押さえ面185は、用紙の色と異なる色または模様のうち少なくとも一方を有する。これにより、画像読取部180が判別用画像データを取得する際に、スキャン処理する用紙と用紙押さえ面185が同化しない。このため、制御部190は、スキャン処理する用紙の面積や形状を正しく測定でき、判別処理の精度を向上することができる。
また、画像形成装置100は、用紙に画像を形成する画像形成部130と、判別装置200と、を含む。すなわち、画像形成装置100は、画像形成部130、画像読取部180および制御部(判別部)190を有する。画像形成装置100が画像形成部130のプリンターの機能と画像読取部180のスキャナー機能とが一体となった複合型プリンターであるため、スキャン処理の判別用画像データを即座に制御部190に送ることが容易となる。また、ユーザーは、別体のスキャナー装置を画像形成装置100に接続する手間を省くことができる。
<変形例1>
図14は、変形例1に係る画像形成装置300および画像読取部400のハードウェア構成を示すブロック図である。上記の実施形態においては、画像形成装置100が画像読取部180(スキャナー機能)を備える形態について説明したが、図14に示す変形例1のように画像形成装置300は、スキャナー機能を備えない構成としてもよい。
変形例1に係る画像形成装置300には、画像形成装置300と別体に構成された画像読取部400が通信部150と通信可能に接続される。画像読取部400は、前述した実施形態の画像読取部180と同様に、ジャム処理した用紙を判別用画像データとして読み込む機能を備える。これにより、スキャナー機能が付いていない画像形成装置300の場合においても、別途用意した画像読取部400によりスキャン処理した判別用画像データを、通信部150を介して判別部の機能を有する制御部190に送ることができる。その結果、画像形成装置100の制御部190は、上述した実施形態と同様の手順(図4を参照)によってジャムの処理が完了したか否かを判別することができる。
<変形例2>
図15は、変形例2に係る画像形成装置500および判別装置600のハードウェア構成を示すブロック図である。上記の変形例1においては、画像読取部のみが画像形成装置と別体に構成される形態について説明したが、図15に示す変形例2のように、画像読取部610および判別部として機能する制御部620を含む判別装置600が画像形成装置500と別体に構成されてもよい。変形例2では、画像形成装置500の制御部590は判別部として機能しない。
変形例2に係る判別装置600は、画像形成装置500と別体に構成され、画像形成装置500の通信部150と通信可能に接続される。判別装置600の画像読取部610は、前述した実施形態の画像読取部180と同様に、ジャム処理した用紙を判別用画像データとして読み込む機能を備える。判別装置600の制御部620は、前述した実施形態の制御部190と同様に、画像読取部610が読み込んだ判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する判別部としての機能を備える。判別装置600の制御部620は、上述した実施形態と同様の手順(図4を参照)によってジャムの処理が完了したか否かを判別することができる。判別装置600の制御部620の判別結果は、通信部150を介して画像形成装置500に送ることができる。
以上のように、変形例2に係る判別装置600は、画像形成装置500に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別するための専用の装置である。そのため、画像形成装置500は特別な機能を備える必要がなく、汎用されている画像形成装置を用いることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
例えば、画像形成装置は、前述した実施形態で説明した構成以外の構成を含んでいてもよく、あるいは、前述した実施形態で説明した構成のうちの一部が含まれていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、判断部である制御部は、画像読取部が読み込んだ判別用画像データから面積および形状の少なくとも一方を算出し、その結果に基づいてジャム処理が完了したか否かを判別するとして説明したが、判別方法はこれに限定されず、例えば、スキャン処理した用紙の角部(直角の部分)の数などを判別に用いてもよい。
また、上記の実施形態において、画像形成装置の制御部によって実行されるものとして説明した各処理は、画像形成装置に含まれる他の装置によって実行されてもよい。あるいは、画像形成装置に接続されるサーバーやコントローラー等によって実行されてもよい。
また、上記実施形態においては、画像形成装置が電子写真方式によりトナーを用いて画像形成を行う例について説明したが、これに限定されない。画像形成装置は、例えば、インクジェット方式によりインクを用いて画像形成を行うものであってもよい。
また、上記の実施形態においてフローチャートを用いて説明した画像形成装置の各処理は、上記のステップ以外のステップを含んでもよく、あるいは、上記のステップのうちの一部を含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上記の実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
上述した実施形態に係る画像形成装置や判別装置における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、フレキシブルディスクおよびCD-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置や判別装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100 画像形成装置、
110 用紙搬送部、
111 搬送路、
120 用紙センサー、
130 画像形成部、
140 定着部、
150 通信部、
160 操作パネル(表示部、操作受付部、報知部)、
170 記憶部、
180 画像読取部、
184 読取面、
185 用紙押さえ面、
190 制御部(判別部)、
200 判別装置、
300 画像形成装置、
400 画像読取部、
500 画像形成装置、
590 制御部、
600 判別装置、
610 画像読取部、
620 制御部(判別部)。

Claims (17)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置であって、
    ジャム処理した用紙を判別用画像データとして読み込む画像読取部と、
    前記画像読取部が読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する判別部と、
    前記判別部によりジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として面積の情報を表示する表示部と、
    を有する判別装置。
  2. 用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置であって、
    ジャム処理した用紙を判別用画像データとして読み込む画像読取部と、
    前記画像読取部が読み込んだ前記判別用画像データの用紙の形状から、前記画像形成装置内に残存する用紙の形状を算出し、当該形状に基づいてジャム処理が完了したか否かを判別する判別部と、
    前記判別部によりジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として紙片の形状および紙片の数の情報を表示する表示部と、
    を有する判別装置。
  3. 前記残紙情報は、前記画像形成装置内に残存する紙片の面積、形状、および数に関する情報であり、
    前記判別部は、前記画像読取部が読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、
    ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する請求項2に記載の判別装置。
  4. 前記判別部は、前記画像形成装置のうち、用紙を加熱および加圧して画像を用紙に定着させる定着部において用紙のジャムが発生した場合のみ、ジャム処理が完了したか否かを判別する請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  5. 前記判別部は、前記画像読取部が複数回読み込んだ複数の前記判別用画像データに基づいて、ジャム処理が完了したか否かを判別する請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  6. 前記画像読取部は、ジャムが前記搬送路の複数の範囲で発生した場合に、前記範囲毎にジャム処理した用紙の前記判別用画像データを読み込み、
    前記判別部は、前記範囲毎にジャム処理が完了したか否かを判別する請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  7. 前記画像読取部は、破れた用紙の紙片のみを前記判別用画像データとして読み込む請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  8. ジャム処理を強制終了するための終了操作を受け付ける操作受付部をさらに有し、
    前記判別部は、ジャム処理が完了していないと判別した場合においても、終了操作を受け付けた場合は、ジャム処理が完了したものと判別する請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  9. 前記判別部は、ジャム処理が完了したと判別した場合に、前記画像形成装置の動作状態を停止状態から印刷可能な状態へ復帰する復帰処理を実行する請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  10. ジャム処理が完了していないと前記判別部が判別した場合に、警告を報知する報知部をさらに有する請求項1~のいずれか一項に記載の判別装置。
  11. 前記画像読取部は、用紙を読取面に対して押し付ける用紙押さえ面を有し、
    用紙押さえ面は、用紙の色と異なる色または模様のうち少なくとも一方を有する請求項1~10のいずれか一項に記載の判別装置。
  12. 前記画像読取部は、前記画像形成装置と通信可能に接続される請求項1~11のいずれか一項に記載の判別装置。
  13. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    請求項1~12のいずれか一項に記載の判別装置と、
    を含む画像形成装置。
  14. 用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別方法であって、
    前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込むステップ(a)と、
    前記ステップ(a)において読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として面積の情報を表示するステップ(c)と、を含む、判別方法。
  15. 用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別方法であって、
    前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込むステップ(a)と、
    前記判別用画像データの用紙の形状から、前記画像形成装置内に残存する用紙の形状を算出し、ジャム処理が完了したか否かを判別するステップ(b)と、
    前記ステップ(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として紙片の形状および紙片の数の情報を表示するステップ(c)と、を含む、判別方法。
  16. 用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置を制御するための判別プログラムであって、
    前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込む手順(a)と、
    前記手順(a)において読み込んだ前記判別用画像データからジャム処理した用紙の面積を算出し、ジャム処理した用紙の面積を前記搬送路に給紙された用紙の面積と比較することによって、ジャム処理が完了したか否かを判別する手順(b)と、
    前記手順(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として面積の情報を表示する手順(c)と、
    を前記判別装置に実行させるための判別プログラム。
  17. 用紙に画像を形成する画像形成装置の用紙の搬送路に発生したジャムの処理が完了したか否かを判別する判別装置を制御するための判別プログラムであって、
    前記搬送路に発生したジャムの原因となった用紙を判別用画像データとして読み込む手順(a)と、
    前記判別用画像データの用紙の形状から、前記画像形成装置内に残存する用紙の形状を算出し、ジャム処理が完了したか否かを判別する手順(b)と、
    前記手順(b)においてジャム処理が完了していないと判別された場合、前記画像形成装置内に残存する用紙の残紙情報として紙片の形状および紙片の数の情報を表示する手順(c)と、
    を前記判別装置に実行させるための判別プログラム。
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