JP2022074329A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物の検査に係る処理の実行に伴う、印刷に係る処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制する。【解決手段】プリンタ308は、ジョブに基づいてシートに対して画像を形成する。画像読取部309は、シートに画像が形成された印刷物から当該画像を読み取る。CPU301及びGPU302は、検査処理プログラム403を実行することで、印刷物から読み取られた画像が所定の条件を満たすか否かを検査する。この際に、CPU301及びGPU302は、ジョブに基づきシートに画像が形成された複数の前記印刷物に対して部分的に上記検査を実行する。【選択図】図8
Description
本開示は、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
印刷装置により紙等の記録媒体(以降では、「シート」とも称する)に対して印刷が行われた印刷物の搬送中に、検品装置によって当該印刷物の検査を可能とした印刷システムが知られている。シート(例えば、印刷物)の検査では、例えば、検品装置により搬送されたシートの画像が読み取られ、読み取られた画像が検品装置にあらかじめ登録された正解画像と比較されることで、当該比較の結果に基づきシートが正常であるか否かが判定される。検品装置は、例えば、バーコードや罫線の欠け、画像抜け、印刷不良、ページ抜け、色ずれなどの画像不良を検出する。こうして、印刷物に画像不良が含まれていると判定された場合には、画像不良が含まれる印刷物は正常な印刷物とは別の排紙先に排紙される。これにより、不良印刷物が正常な印刷物に混入することが防がれ、市場に流出しない仕組みとなっている。
例えば、特許文献1には、印刷装置とは別に検品装置を設け、当該検品装置が備える検品専用の処理部により印刷されるページごとに検品が行われる仕組みの一例が開示されている。また、特許文献2には、印刷ジョブに基づきシート上に形成された画像を読み取ることで検査対象画像を生成し、あらかじめ正常な画像として登録された基準画像と比較することで、ページごとに検品が行われる仕組みの一例が開示されている。
特に、商業印刷機器においては、不良印刷物を取り除くために、検品システムの導入が求められることが少なくない。また、上述した検品システムにより、正常な印刷物の出力を保証するのみに限らず、画像不良の内容に基づき、装置自体の劣化に対してメンテナンスが必要か否かを判定することも可能である。
一方で、オフィス印刷機器は、一般的には商業印刷機器に比べて安価となる傾向にあり、印刷物の画像不良を検査する機能を、商業印刷機器に比べてより安価に実装することが要求される場合がある。このような背景から、例えば、オフィス印刷機器に実装されるCPUやGPUに、印刷物の画像不良の検査を行わせることで、同検査に係る機能の実現が検討されている。しかしながら、CPUやGPUに印刷物の検査に係る処理を実行させる場合には、当該CPUや当該GPUの処理能力によっては、印刷に係る処理の生産性が低下する場合がある。
本発明は上記の問題を鑑み、印刷物の検査に係る処理の実行に伴う、印刷に係る処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制可能とする。
本発明に係る画像形成装置は、ジョブに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体に前記画像が形成された印刷物から当該画像を読み取る画像読取手段と、読み取られた前記画像が所定の条件を満たすか否かを検査する検査手段と、を備え、前記検査手段は、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数の前記印刷物に対して部分的に前記検査を実行する。
本発明によれば、印刷物の検査に係る処理の実行に伴う、印刷に係る処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<画像形成装置の概略構成>
図1及び図2を参照して、本開示の一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成の一例について説明する。まず、図1について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の外観の一例を示している。
図1及び図2を参照して、本開示の一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成の一例について説明する。まず、図1について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の外観の一例を示している。
画像形成装置100は、例えば、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、及びFAX機能等を有している。図1に示す例では、本実施形態に係る画像形成装置100は、印刷装置101と、フィニッシャ102とを含む。
まず、印刷装置101について説明する。印刷装置101は、印刷に係る指示(例えば、印刷ジョブ等)を受けて、紙等の記録媒体(シート)に対して、指定された印刷処理の対象となる画像データに応じた画像を印刷し、当該記録媒体に対して当該画像が印刷された印刷物を出力する。そこで、印刷装置101の、当該印刷に係る動作の原理について一例を以下に説明する。
印刷装置101は、光源から射出されるレーザー光等の光線を、画像データに応じて変調したうえで、変調後の当該光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。これにより感光ドラム上には静電潜像が形成される。光線により感光ドラム上に形成された静電潜像は、トナーによって現像され、転写ドラムに張り付けられたシートにトナー像が転写される。このような一連の画像形成プロセスが、画像形成に用いられる色のトナーごとに順次実行される。なお、本実施形態では、画像形成に用いられる色ごとのトナーとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナーが利用され、これにより上記画像形成プロセスに基づき、シート上にフルカラー画像が形成されるものとする。
印刷装置101は、画像が形成された転写ドラム上のシートを定着器に搬送する。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータ等の熱源を内蔵しており、トナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
印刷装置101は、画像が形成された転写ドラム上のシートを定着器に搬送する。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータ等の熱源を内蔵しており、トナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
フィニッシャ102は、搬送された用紙等のシートに対してフィニッシング処理を施す。フィニッシング処理としては、例えば、ステイプル、パンチ、及び中綴じ製本等が挙げられる。フィニッシャ102は、フィニッシング処理を施したシートを排紙トレイに排紙する。
次いで、図2について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置の構成断面図の一例である。印刷装置101は、給紙デッキ201と、シート搬送パス202と、現像ステーション203~206と、中間転写ベルト207と、定着ユニット209と、を備える。また、印刷装置101は、CIS(Contact Image Sensor)210及び211を備える。
給紙デッキ201は、収容されたシートのうちの最上位のシート一枚を分離し、シート搬送パス202へ搬送する。現像ステーション203~206は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。現像ステーション203~206により形成されたトナー像は、中間転写ベルト207に一次転写される。中間転写ベルト207は、図2における時計回りの方向に回転する。そして、中間転写ベルト207に一次転写されたトナー像は、二次転写位置208において、シート搬送パス202から搬送されてきたシートへと二次転写される。
定着ユニット209は、トナー像をシートへ定着させるためユニットである。定着ユニット209は、加圧ローラーと加熱ローラーとを備え、各ローラーの間を通過するシートに転写されたトナーを溶融して当該シートに圧着させることで、シートにトナー像を定着させる。
CIS210及び211は、互いに対抗するように支持されており、当該CIS210及び211間を搬送されるシートのうち互いに異なる面を読み取るためのセンサーである。本実施形態では、CIS210がシートの上面を読み取り、CIS211が当該シートの下面を読み取る。CIS210及び211は、シートが搬送されてきたタイミングにあわせて、当該シートに形成された画像を読み取る。
なお、シートに形成された画像を読み取ることが可能であれば、当該画像の読み取りに利用されるセンサーは、必ずしもCISには限定されない。具体的な一例として、CIS210及び211に替えて、ラインスキャンカメラ等が適用されてもよい。
なお、シートに形成された画像を読み取ることが可能であれば、当該画像の読み取りに利用されるセンサーは、必ずしもCISには限定されない。具体的な一例として、CIS210及び211に替えて、ラインスキャンカメラ等が適用されてもよい。
フィニッシャ102は、排紙トレイ212及び213を備える。フィニッシャ102に搬送されたシートは、ステイプル等のフィニッシング処理が施されるか否かに応じて、排紙トレイ212及び213のうちのいずれかに排紙される。具体的には、フィニッシング処理が施されない場合には、フィニッシャ102に搬送されたシートは、シート搬送パス214を介して排紙トレイ212に排紙される。一方で、フィニッシング処理が施される場合には、フィニッシャ102に搬送されたシートは、シート搬送パス215を介して処理部216に搬送される。処理部216に搬送されたシートは、当該処理部216によりユーザからの指定に応じてフィニッシング処理が施された後に、排紙トレイ213に排紙される。
なお、排紙トレイ212及び213のそれぞれは、昇降するように構成されていてもよい。この場合には、例えば、排紙トレイ212を下降させることで、処理部216によりフィニッシング処理が施されたシートを、当該排紙トレイ212に排紙させることも可能である。
なお、排紙トレイ212及び213のそれぞれは、昇降するように構成されていてもよい。この場合には、例えば、排紙トレイ212を下降させることで、処理部216によりフィニッシング処理が施されたシートを、当該排紙トレイ212に排紙させることも可能である。
<ハードウェア構成>
図3を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、GPU(Graphics Processing Unit)302と、RAM(Random access memory)303とを含む。また、画像形成装置100は、HDD(Hard Disk Drive)304と、ネットワークIF306と、スキャナ307と、プリンタ308と、画像読取部309とを含む。CPU301、GPU302、RAM303、HDD304、ネットワークIF306、スキャナ307、プリンタ308、及び画像読取部309は、システムバス305を介して相互に接続される。
図3を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、GPU(Graphics Processing Unit)302と、RAM(Random access memory)303とを含む。また、画像形成装置100は、HDD(Hard Disk Drive)304と、ネットワークIF306と、スキャナ307と、プリンタ308と、画像読取部309とを含む。CPU301、GPU302、RAM303、HDD304、ネットワークIF306、スキャナ307、プリンタ308、及び画像読取部309は、システムバス305を介して相互に接続される。
CPU301は、画像形成装置100の各種動作を制御する中央演算装置である。例えば、CPU301は、画像形成装置100全体の動作を制御してもよい。
GPU302は、所定の記憶領域(例えば、HDD304)に記憶されているプログラムを実行することが可能である。GPU302は、CPU301からの指示に基づき、実行するプログラムを選択的に切り替えてもよい。例えば、GPU302は、スキャナ307の動作に伴い原稿の読み込みが行われた後に、CPU301からのスキャン画像処理の実行に係る指示に応じて、当該スキャン画像処理のプログラムを実行してもよい。また、GPU302は、その後に、プリンタ308の動作によりシートに画像を形成するために、CPU301からのプリント画像処理の実行に係る指示に応じて、当該プリント画像処理のプログラムを実行してもよい。
本実施形態では、GPU302は、例えば、上記スキャン画像処理、上記プリント画像処理、及びシートに画像が形成された印刷物の検査処理を実行する。ただし、GPU302が実行可能な処理については、必ずしも上記に例示した処理には限定されない。
本実施形態では、GPU302は、例えば、上記スキャン画像処理、上記プリント画像処理、及びシートに画像が形成された印刷物の検査処理を実行する。ただし、GPU302が実行可能な処理については、必ずしも上記に例示した処理には限定されない。
RAM303は、CPU301及びGPU302により実行されるプログラムを記憶する。また、RAM303は、データを一時的に保持するワークエリアとして機能してもよい。
HDD304は、CPU301及びGPU302により実行されるプログラムや、画像データ等の各種データを記憶するための記憶領域として利用される。なお、HDD304に記憶されるプログラムやデータの一例については、図4を参照して詳細を別途後述する。
HDD304は、CPU301及びGPU302により実行されるプログラムや、画像データ等の各種データを記憶するための記憶領域として利用される。なお、HDD304に記憶されるプログラムやデータの一例については、図4を参照して詳細を別途後述する。
ネットワークIF306は、所定のネットワーク310(例えばLAN等)に接続され、当該ネットワーク310を介して外部機器と通信を行う。
スキャナ307は、原稿の画像を光学的に読み取り、当該読み取りの結果を画像信号に変換して画像データを生成する画像入力デバイスである。
プリンタ308は、電子写真方式に従いシートに画像を形成する画像出力デバイスである。
画像読取部309は、図2に示すCIS210及び211に相当し、CPU301からの指示に基づき、印刷装置101による印刷結果に応じた印刷物を検査するために、搬送されてきたシートに形成された画像を読み取る。画像読取部309は、シートに形成された画像を読み取り結果に応じて、画像データを生成してもよい。
ネットワーク310は、画像形成装置100と外部機器とを相互に接続するネットワークを模式的に示している。
スキャナ307は、原稿の画像を光学的に読み取り、当該読み取りの結果を画像信号に変換して画像データを生成する画像入力デバイスである。
プリンタ308は、電子写真方式に従いシートに画像を形成する画像出力デバイスである。
画像読取部309は、図2に示すCIS210及び211に相当し、CPU301からの指示に基づき、印刷装置101による印刷結果に応じた印刷物を検査するために、搬送されてきたシートに形成された画像を読み取る。画像読取部309は、シートに形成された画像を読み取り結果に応じて、画像データを生成してもよい。
ネットワーク310は、画像形成装置100と外部機器とを相互に接続するネットワークを模式的に示している。
<プログラム及びデータ>
図4~図7を参照して、画像形成装置100の各種機能を実現するためのプログラム及びデータの一例について概要を説明する。
まず、図4について説明する。図4は、画像形成装置100の各種機能を実現するためのプログラム及びデータを表す概念図である。以降に説明するプログラムやデータについては、例えば、HDD304等のようなCPU301やGPU302が参照可能な記憶領域に記憶される。そこで、本実施形態では、便宜上、以降の説明するプログラムやデータがHDD304に記憶されるものとする。
図4~図7を参照して、画像形成装置100の各種機能を実現するためのプログラム及びデータの一例について概要を説明する。
まず、図4について説明する。図4は、画像形成装置100の各種機能を実現するためのプログラム及びデータを表す概念図である。以降に説明するプログラムやデータについては、例えば、HDD304等のようなCPU301やGPU302が参照可能な記憶領域に記憶される。そこで、本実施形態では、便宜上、以降の説明するプログラムやデータがHDD304に記憶されるものとする。
HDD304には、例えば、スキャン画像処理プログラム401、プリント画像処理プログラム402、及び検査処理プログラム403が記憶される。これらのプログラムは、例えば、GPU302によりOpenCLのフレームワークを利用して実行される。この際に、例えば、CPU301が各プログラムに対応するカーネルのキューを作成し、GPU302が作成されたキューを順次実行することで、各プログラムが実行されてもよい。なお、GPU302によるキューの実行方法については、公知の方法を利用することが可能であるため、詳細な説明は省略する。
なお、GPU302が各種プログラムを実行することが可能であれば、その方法は必ずしもOpenCLのフレームワークを利用する方法に限定されない。また、HDD304に記憶されるプログラムについても、上記に例示したプログラムに限定はされず、CPU301やGPU302が実行可能な他のプログラムが記憶されていてもよい。
なお、GPU302が各種プログラムを実行することが可能であれば、その方法は必ずしもOpenCLのフレームワークを利用する方法に限定されない。また、HDD304に記憶されるプログラムについても、上記に例示したプログラムに限定はされず、CPU301やGPU302が実行可能な他のプログラムが記憶されていてもよい。
スキャン画像処理プログラム401は、スキャナ307により読み取られた原稿の画像データに対して、解像度変換処理や色味補正処理等の画像処理を実行し、スキャン画像データを生成するためのプログラムである。
プリント画像処理プログラム402は、プリンタ308がシートに画像を形成するために、濃度変換処理や色空間変換処理等の印刷に係る各種処理を実行するためのプログラムである。
検査処理プログラム403は、対象となる画像データ(例えば、読取画像データ405)が所定の条件を満たすか否かを検査するためのプログラムである。具体的には、検査処理プログラム403が実行されることで、プリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405を用いて、当該読取画像データ405に画像不良が含まれているか否かの判定が行われる。なお、検査処理プログラム403の動作の詳細については、図5を参照して別途後述する。
プリント画像処理プログラム402は、プリンタ308がシートに画像を形成するために、濃度変換処理や色空間変換処理等の印刷に係る各種処理を実行するためのプログラムである。
検査処理プログラム403は、対象となる画像データ(例えば、読取画像データ405)が所定の条件を満たすか否かを検査するためのプログラムである。具体的には、検査処理プログラム403が実行されることで、プリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405を用いて、当該読取画像データ405に画像不良が含まれているか否かの判定が行われる。なお、検査処理プログラム403の動作の詳細については、図5を参照して別途後述する。
プリント画像処理前画像データ404は、プリント画像処理プログラム402を実行する前の画像データを示している。例えば、コピージョブの場合には、スキャン画像処理後の画像データが、プリント画像処理前画像データ404としてHDD304に記憶される。また、プリントジョブの場合には、RIP処理後の画像データが、プリント画像処理前画像データ404としてHDD304に記憶される。プリント画像処理前画像データ404は、例えば、検査処理プログラム403により、読取画像データ405に画像不良が含まれているか否かを判定するための基準画像として用いられる。
読取画像データ405は、画像読取部309によるシート上に形成された画像の読み取り結果に応じて生成される画像データである。本実施形態に係る画像形成装置100では、例えば、検査処理プログラム403によって、読取画像データ405に画像不良が含まれているか否かが判定される。
検査処理結果406は、検査処理プログラム403による判定の結果に応じた情報が含まれる。例えば、検査処理プログラム403により読取画像データ405に画像不良が含まれていると判定された場合には、検査処理結果406には、当該画像不良の種類に関する情報が含まれてもよい。また、検査処理結果406には、画像不良の特徴量等の情報が含まれていてもよい。なお、検査処理結果406については、図10を参照して詳細を別途後述する。
読取画像データ405は、画像読取部309によるシート上に形成された画像の読み取り結果に応じて生成される画像データである。本実施形態に係る画像形成装置100では、例えば、検査処理プログラム403によって、読取画像データ405に画像不良が含まれているか否かが判定される。
検査処理結果406は、検査処理プログラム403による判定の結果に応じた情報が含まれる。例えば、検査処理プログラム403により読取画像データ405に画像不良が含まれていると判定された場合には、検査処理結果406には、当該画像不良の種類に関する情報が含まれてもよい。また、検査処理結果406には、画像不良の特徴量等の情報が含まれていてもよい。なお、検査処理結果406については、図10を参照して詳細を別途後述する。
ジョブ情報抽出プログラム407は、CPU301により実行されるプログラムであり、プリントジョブやコピージョブ等のジョブ情報から部数情報やページ数情報等を抽出する印刷数抽出手段や、複数のジョブの実行順序を制御する不図示のジョブキューを含む。なお、本実施形態では、ジョブ情報には、当該ジョブに関するページ数情報と印刷部数情報とが含まれるものとする。また、印刷実行中には、現在実行中の印刷ページ情報や印刷部数情報が管理されるものとする。
次いで、図5について説明する。図5は、検査処理プログラム403の機能構成の一例を示した概念図である。検査処理プログラム403は、比較処理プログラム501と、読取画像データ405に含まれる画像不良を検出するための不良検出プログラムとが含まれる。本実施形態では、不良検出プログラムの一例として、スジ検出プログラム502と、汚れ検出プログラム503とが含まれるものとする。
比較処理プログラム501は、プリント画像処理前画像データ404及び読取画像データ405のそれぞれから、画像的な特徴を示す特徴点を抽出する。比較処理プログラム501は、プリント画像処理前画像データ404及び読取画像データ405間において、それぞれから抽出した特徴点のマッチングを行う。そのうえで、比較処理プログラム501は、当該マッチングの結果を利用して、当該プリント画像処理前画像データ404と当該読取画像データ405との間で位置合わせを行う。比較処理プログラム501は、位置合わせが行われた状態で、プリント画像処理前画像データ404及び読取画像データ405間の比較を行うことでこれらの画像間の差分を検出し、検出した当該差分に基づき差分画像データを生成する。
生成された差分画像データは、RAM303に一時的に保持され、スジ検出プログラム502及び汚れ検出プログラム503への入力として用いられる。
生成された差分画像データは、RAM303に一時的に保持され、スジ検出プログラム502及び汚れ検出プログラム503への入力として用いられる。
スジ検出プログラム502は、差分画像データに対して主走査及び副走査等の特定の方向への走査を行い、差分が検出された画素値が線状になっているか否かを判定するプログラムである。
汚れ検出プログラム503は、差分画像データに対して差分が検出された画素値の位置、個数、及び分布等を検出し、それらの特徴から、検出された差分が汚れによるものか否かを判定するプログラムである。
なお、不良検出プログラムについては、上記の通り2つの例を挙げて説明したが、画像不良を検出可能なプログラムであれば、必ずしも上記に例示したプログラムには限定されない。具体的な一例として、スジや汚れとは異なる種別の画像不良を検出するプログラムが、上記不良検出プログラムとして含まれていてもよい。
汚れ検出プログラム503は、差分画像データに対して差分が検出された画素値の位置、個数、及び分布等を検出し、それらの特徴から、検出された差分が汚れによるものか否かを判定するプログラムである。
なお、不良検出プログラムについては、上記の通り2つの例を挙げて説明したが、画像不良を検出可能なプログラムであれば、必ずしも上記に例示したプログラムには限定されない。具体的な一例として、スジや汚れとは異なる種別の画像不良を検出するプログラムが、上記不良検出プログラムとして含まれていてもよい。
次いで、図6を参照して、画像不良としてスジが検出された差分画像データの一例について説明する。図6には、スジが検出された連続する4ページ分の差分画像データの一例が示されている。
具体的には、差分画像データ601~604は、連続した4ページ分の差分画像データの一例を示しており、3ページ目において画像不良が生じる状態から復旧した場合の一例について示している。また、差分画像データ621~624は、連続した4ページ分の差分画像データの他の一例を示しており、画像不良が継続して顕在化している場合の一例を示している。
図6に例示したスジ画像は、例えば、感光ドラムに残留した使用済のトナーを除去する不図示の残トナー除去ブレードが何らかの理由で変形することで発生する場合がある。具体的には、変形に伴い残トナー除去ブレードにより除去しきれずに転写ベルトに残留したトナーが、次の転写時にシート上に転写されることで、当該シート上にスジ上の汚れが発生するような状況等が想定され得る。この場合には、トナー除去ブレードの変形が転写ブレードとの間の摺動や離間によって元に戻り画像不良が生じる状態から復旧することもあれば、経時劣化が原因となり変形が戻らずに画像不良が生じる状態からの復旧が困難となる場合もある。図6の差分画像データ601~604は、1ページ目の途中でトナー除去ブレードの変形が発生することで画像不良が生じ、3ページ目の途中で当該トナー除去ブレードの変形が元に戻ることで当該画像不良が生じる状態から復旧した場合の一例に相当する。
図6において、611~613のそれぞれぞれは、差分画像データ601~603に生じた画像不良を模式的に示している。また、631~634のそれぞれは、差分画像データ621~624に生じた画像不良を模式的に示している。差分画像データ601~603、621~624のそれぞれに対してスジ検出プログラム502が実行されると、スジ611~613、631~634のそれぞれが検出される。この場合には、例えば、当該検出結果に基づき、当該差分画像データ601~603、621~624それぞれに対してスジが1回ずつ発生していると判定されることとなる。
図6に例示した画像不良は、復旧が不可能な場合には、画像不良の発生以降は、当該画像不良が生じる状態が継続することとなる。すなわち、差分画像データ602中のスジ612や、差分画像データ622中のスジ632と同様の画像不良が継続して発生することとなる。
また、自動的に画像不良が生じる状態からの復旧ができた場合には、当該復旧後は当該画像不良が生じないという性質がある。すなわち、差分画像データ603中のスジ613のように、画像不良がページ中において改善し、以降については、差分画像データ604のようにスジ(画像不良)が検出されなくなる。
また、自動的に画像不良が生じる状態からの復旧ができた場合には、当該復旧後は当該画像不良が生じないという性質がある。すなわち、差分画像データ603中のスジ613のように、画像不良がページ中において改善し、以降については、差分画像データ604のようにスジ(画像不良)が検出されなくなる。
したがって、自動的に画像不良が生じる状態から復旧可能か否かは、連続した差分画像のうち最後の差分画像において、スジ(画像不良)が発生しているか否かに応じて判定できる可能性が高い。このような特性を鑑みると、継続的な劣化に対しては、途中のページの差分画像データに対して判定が行われなくても、連続したページの最後のページの差分画像データに対して判定行われればよいとも言える。
次いで、図7を参照して、画像不良として汚れが検出された差分画像データの一例について説明する。図7には、一部のページに汚れが検出された連続する4ページ分の差分画像データの一例が示されている。
具体的には、図7に示す例では、連続した4ページ分の差分画像データ701~704のうち、差分画像データ701及び703に対して、汚れ711及び713が画像不良として生じている。
図7に示すような汚れは、例えば、何らかの理由により感光ドラム上に帯電したゴミが付着することで異常な潜像が形成されたり、転写ベルト上に帯電したゴミが付着することでトナー像の形成が阻害されたりすることで発生する場合がある。感光ドラムや転写ベルトに対する帯電したゴミの付着については、例えば、ゴミの種類に応じて、恒久的なものとなる場合と、一時的なものとなる場合とのいずれの場合も想定され得る。図7は、例えば、転写ベルトに対して帯電したゴミが恒久的に付着し、転写ベルトと用紙サイズとの関係に応じた周期により、差分画像データに汚れが顕在化した場合の一例を示している。
差分画像データ701及び703に対して、汚れ検出プログラム503が実行されと、汚れ711及び713それぞれが検出される。この場合には、例えば、当該検出結果に基づき、当該差分画像データ701及び703それぞれに対して汚れが1回ずつ発生していると判定されることとなる。
<処理>
図8~図13を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の処理の一例について説明する。
図8~図13を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の処理の一例について説明する。
まず、図8について説明する。図8は、画像形成装置100におけるジョブ処理及び検査処理に関する一連の処理の流れの一例を示したフローチャートである。図8に示す処理は、CPU301及びGPU302のそれぞれが、HDD304に記憶されているプログラムを実行することで実現される。特に、GPU302は、HDD304に記憶されているスキャン画像処理プログラム401及びプリント画像処理プログラム402を実行する。
S801において、CPU301は、ジョブを受け付ける。当該ジョブは、例えば、プリントジョブやFAX受信ジョブ等であってもよいが、ここでは一例として、コピージョブであるものとする。具体的な一例として、CPU301は、画像形成装置100の操作部を介したユーザからの指示に基づき、コピージョブを受け付ける。
S802において、CPU301は、スキャナ307を動作させることで、設置された原稿の読み込みを行い、スキャン画像データを取得する。取得されたスキャン画像データは、例えば、RAM303に一時的に保持される。
S802において、CPU301は、スキャナ307を動作させることで、設置された原稿の読み込みを行い、スキャン画像データを取得する。取得されたスキャン画像データは、例えば、RAM303に一時的に保持される。
S803において、GPU302は、CPU301からのスキャン画像処理の実行に係る指示に応じて、RAM303に保持されているスキャン画像データを入力として、スキャン画像処理プログラム401を実行する。
S804において、CPU301は、スキャン画像処理後のスキャン画像データを所定の記憶領域(例えば、HDD304)に記憶させる。コピージョブの場合には、当該記憶領域に記憶された当該画像データが、プリント画像処理前画像データ404の一例に相当し、後述する検査処理において基準画像として利用される。
S805において、GPU302は、CPU301からのプリント画像処理の実行に係る指示に応じて、RAM303に保持されているスキャン画像データを入力として、プリント画像処理プログラム402を実行する。
S804において、CPU301は、スキャン画像処理後のスキャン画像データを所定の記憶領域(例えば、HDD304)に記憶させる。コピージョブの場合には、当該記憶領域に記憶された当該画像データが、プリント画像処理前画像データ404の一例に相当し、後述する検査処理において基準画像として利用される。
S805において、GPU302は、CPU301からのプリント画像処理の実行に係る指示に応じて、RAM303に保持されているスキャン画像データを入力として、プリント画像処理プログラム402を実行する。
S806において、CPU301は、プリンタ308を動作させることで、給紙デッキ201からシートを搬送させ、当該シート上にプリント画像処理後の画像データに基づくトナー像を転写及び定着させることで、当該シートに画像形成を行う。画像形成が行われたシートは、CIS210及び210間に搬送され、その後にフィニッシャ102の排紙トレイ212に排紙される。
S807において、CPU301は、ジョブ情報抽出プログラム407を実行することでジョブ情報から印刷部数情報を抽出し、当該印刷部数情報に基づき現在の画像形成が当該ジョブの最終部に対するものか否かを判定する。
CPU301は、S807において現在の画像形成がジョブの最終部に対するものであると判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、S807において現在の画像形成がジョブの最終部に対するものでないと判定した場合には、処理をS808に進める。
CPU301は、S807において現在の画像形成がジョブの最終部に対するものであると判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、S807において現在の画像形成がジョブの最終部に対するものでないと判定した場合には、処理をS808に進める。
S808において、CPU301は、ジョブ情報抽出プログラム407を実行することでジョブ情報から残りのページ数に関する情報を抽出し、当該情報に基づき、残りのページ数が所定のページ数以上か否かを判定する。
CPU301は、S808において残りのページ数が所定のページ数以上であると判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、S808において残りのページ数が所定のページ数以上でないと判定した場合には、処理をS809に進める。
CPU301は、S808において残りのページ数が所定のページ数以上であると判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、S808において残りのページ数が所定のページ数以上でないと判定した場合には、処理をS809に進める。
ここで、ジョブの残りのページ数について説明を行う。前述した画像不良は、周期的なものまたは継続的なものであることが多い。このような特性を鑑み、例えば、周期的な画像不良を発生させる要因となる部品の中でも、最も動作に係る周期の長い部品である中間転写ベルト207の当該周期に応じたページ数に基づき、上記所定のページ数が設定されるとよい。具体的な一例として、中間転写ベルト207の1周の長さが800mmであり、かつ用紙サイズがA4(短手方向の幅が210mm)の場合には、A4サイズのシートが4ページ連続で検査されることで、中間転写ベルト207の1周分の長さを超えることとなる。よって、この場合には、最低でも4ページが検査されるように、S807の処理における上記所定のページ数が5ページ以上となるように設定されるとよい。なお、図8に示す例では、説明を簡単にするために、上記所定のページ数を1ページとして以降の説明を行う。
S809において、CPU301は、シートがCIS210及び211の間に搬送されたタイミングにあわせて画像読取部309を動作させることで、当該シートに形成された画像をCIS210及び211に読み取らせる。そして、CPU301は、CIS210及び211による画像の読み取り結果に応じた画像データを取得する。
S810において、CPU301は、画像読取部309による読み取り結果に応じた画像データを、所定の記憶領域(例えば、HDD304)に記憶させる。なお、S810において当該記憶領域に記憶された画像データが、読取画像データ405の一例に相当する。
S810において、CPU301は、画像読取部309による読み取り結果に応じた画像データを、所定の記憶領域(例えば、HDD304)に記憶させる。なお、S810において当該記憶領域に記憶された画像データが、読取画像データ405の一例に相当する。
S811において、CPU301は、次ページが有るか否かを判定する。例えば、スキャナ307に複数枚の原稿が設置されている場合であり、かつ全ての原稿のコピー処理が完了していない場合には、S811において、CPU301は、次ページが有ると判定してもよい。
CPU301は、S811において次ページが有ると判定した場合には、処理をS802に進める。この場合には、次のページに対してS802以降の処理が実行されることとなる。
これに対して、CPU301は、S811において次ページが無いと判定した場合、すなわち全ての原稿についてコピー処理が完了している場合には、処理をS812に進める。
CPU301は、S811において次ページが有ると判定した場合には、処理をS802に進める。この場合には、次のページに対してS802以降の処理が実行されることとなる。
これに対して、CPU301は、S811において次ページが無いと判定した場合、すなわち全ての原稿についてコピー処理が完了している場合には、処理をS812に進める。
S812において、CPU301は、次ジョブが有るか否かを判定する。例えば、ジョブがキューに滞留しており、かつすぐに当該ジョブに関する処理が開始できる場合には、S812において、CPU301は、次ジョブが有ると判定してもよい。
CPU301は、S812において次ジョブが有ると判定した場合には、処理をS801に進める。この場合には、次のジョブに対してS801以降の処理が実行されることとなる。
これに対して、CPU301は、S812において次ジョブが無いと判定した場合には、処理をS813に進める。
CPU301は、S812において次ジョブが有ると判定した場合には、処理をS801に進める。この場合には、次のジョブに対してS801以降の処理が実行されることとなる。
これに対して、CPU301は、S812において次ジョブが無いと判定した場合には、処理をS813に進める。
S813において、CPU301は、検査処理を実行する。当該検査処理は、HDD304に記憶されている検査処理プログラム403に基づき、CPU301及びGPU302により実行される処理である。当該検査処理の詳細については、図11を参照して別途後述する。S813の処理が完了すると、CPU301は、図8に示す一連の処理を終了する。
以上説明した図8に示す一連の処理においては、S813の検査処理については、S812において次ジョブが無いと判定された場合に実行されるため、ジョブ処理との競合の発生が防止される。換言すると、S813の検査処理は、ジョブの最後の所定ページ数分だけ実行されることとなる。
次いで、図9を参照して、画像形成装置100によるコピージョブの処理の流れと、その際のCPU302の動作状態を時系列に沿って説明する。図9において横軸方向は時間の流れを示している。また、図9は、図8のS802~S806の処理が複数ページにわたって繰り返し実行された場合について示している。図9では、一例として、3ページ分のコピージョブが実行される場合について示している。
まず、1ページ目に対する処理901について説明する。処理901は、1ページ目の読み取り、GPU302によるスキャン画像処理、GPU302によるプリント画像処理、及び1ページ目の画像形成の4つの処理により構成されている。まず、スキャン開始にあわせて、1ページ目の読み取りが開始される。スキャンが終了すると、RAM303にスキャン画像データが保持され、GPU302による当該スキャン画像データを対象とした画像処理の開始が可能となる。次いで、GPU302によりスキャン画像処理及びプリント画像処理が続けて実行される。GPU302によるスキャン画像処理及びプリント画像処理の実行が完了すると、RAM303にプリント画像処理後の画像が保持されるため、1ページ目の画像形成の開始が可能となる。当該画像形成は、図中における「プリント開始」のタイミングから開始され、「プリント終了」のタイミングで終了する。以上により、1ページ目のコピーが完了する。
なお、2ページ目に対する処理902と、3ページ目に対する処理903とについても、実行される処理の中身については、1ページ目に対する処理901と実質的に同様である。
なお、2ページ目に対する処理902と、3ページ目に対する処理903とについても、実行される処理の中身については、1ページ目に対する処理901と実質的に同様である。
ここで、2ページ目に対する処理902の開始タイミングは、1ページ目に対する処理901の終了タイミングよりも早いタイミングであるものとする。一般的には、画像形成装置では、図9に例示するように、各ページに対する処理をパイプラインに重ねて処理させることで生産性の向上を図っている。
一方で、GPU302によるスキャン画像処理またはプリント画像処理に着目すると、1ページ目に対するプリント画像処理が完了した後に、2ページ目に対するスキャン画像処理が開始されている。同様に、2ページ目に対するプリント画像処理が完了した後に、3ページ目に対するスキャン画像処理が開始されている。このように、図9に示す例では、複数ページにわたってGPU302が動作する区間であるGPU動作区間910に対して隙間なくGPU302の処理が割り当てられることで、コピージョブの生産性をより引き出している。
図9を参照するとわかるように、例えば、GPU302に新たな処理が追加されると、GPU動作区間910がより長くなり、コピージョブの生産性が低下することとなる。より具体的な一例として、各ページに対してGPU302に検査処理を実行させると、各ページに対する検査処理分だけGPU動作区間910が長くなり、結果としてコピージョブの生産性が低下する場合がある。
これに対して、本実施形態に係る画像形成装置100では、図8のS813の処理として示すように、検査処理をジョブの最終ページに対して実行するため、各ページに対して検査処理が実行される場合に比べて、生産性への影響をより低減することが可能となる。
これに対して、本実施形態に係る画像形成装置100では、図8のS813の処理として示すように、検査処理をジョブの最終ページに対して実行するため、各ページに対して検査処理が実行される場合に比べて、生産性への影響をより低減することが可能となる。
次いで、図10について説明する。図10は、本実施形態に係る画像形成装置100における検査処理の一例について説明するための図であり、図9に示す一連の処理に加えて、検査処理904が実行された場合の一例を示している。具体的には、図10に示す例では、3ページ分のコピージョブが実行され、最後の所定ページ数(この例では、最後の1ページである3ページ目)に対して検査処理904が実行されている。すなわち、図10に示す例では、検査処理の実行に伴う生産性の低下を、3ページ目に対する検査処理の実行分に抑えることが可能となる。
次いで、図11を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100における検査処理の一例について説明する。図11は、本実施形態に係る画像形成装置100の検査処理の流れの一例を示したフローチャートである。図11に示す一連の処理は、図8のS813の処理に対応しており、例えば、画像形成装置100がジョブ処理を実行していないアイドル状態において開始される。また、図11に示す一連の処理は、CPU301及びGPU302がHDD304に記憶されているプログラムを実行することにより開始される。特に、GPU302は、HDD304に記憶されている検査処理プログラム403を実行する。
S1101において、CPU301は、検査処理の対象となる画像データの準備を行う。なお、図8のS804及びS810の処理においてHDD304に記憶されたプリント画像処理前画像データ及び読取画像データ405が、当該準備の対象となる画像データに相当する。また、S810の処理においてHDD304に記憶された読取画像データ405については、RAM303に順次展開される。
S1102において、GPU302は、CPU301からの検査処理の実行に係る指示に基づき、S1101において準備された画像データを入力として検査処理プログラム403を実行する。なお、当該検査処理の詳細については、図13を参照して別途後述する。
S1103において、GPU302は、検査処理の結果に応じた情報をCPU301に通知する。この検査処理の結果に応じた情報には、例えば、対象となる1ページ分の画像データに対する画像不良の検査結果に関する情報が含まれる。
S1103において、GPU302は、検査処理の結果に応じた情報をCPU301に通知する。この検査処理の結果に応じた情報には、例えば、対象となる1ページ分の画像データに対する画像不良の検査結果に関する情報が含まれる。
S1104において、CPU301は、GPU302から検査処理の結果に応じた情報の通知を受ける。
S1105において、CPU301は、GPU302から通知された検査処理の結果に応じた情報を、結果データとしてHDD304に記憶させる。この結果データが検査処理結果406に相当する。
S1105において、CPU301は、GPU302から通知された検査処理の結果に応じた情報を、結果データとしてHDD304に記憶させる。この結果データが検査処理結果406に相当する。
S1106において、CPU301は、次ページが有るか否かを判定する。図8のS804及びS810の処理において複数ページ分の画像データが保存されており、かつ検査処理の対象とされていないページが存在する場合には、CPU301は、S1106において次ページが有ると判定することとなる。この場合には、CPU301は、複数ページ分の画像データを検査処理の対象とするために、処理をS1101に進め、次のページに対してS1101~S1105の処理を実行する。
そして、一連のページについて検査処理が実行された場合には、CPU301は、S1106において次ページが無いと判定することとなる。この場合には、CPU301は、S1107に処理を進める。
そして、一連のページについて検査処理が実行された場合には、CPU301は、S1106において次ページが無いと判定することとなる。この場合には、CPU301は、S1107に処理を進める。
S1107において、CPU301は、HDD304に記憶されている結果データに基づき、一連の検査結果(例えば、複数ページ分の検査結果)に画像不良が発生していたことを示す情報が含まれているか否かを確認する。そのうえでCPU301は、画像不良が発生していたこと確認した場合には、画像不良が発生した回数や不良の種類等を集計する。
ここで、図12を参照して、画像不良に関する上記集計結果の一例について説明する。検査処理結果データ1201は、ページごとに各不良検出プログラムにより不良が検出された回数をまとめて管理するためのデータである。図12に示す例では、検査処理結果データ1201により、一連の不良検出プログラムそれぞれによる画像不良の検出回数の合計値についても管理されており、当該合計値に基づき対象となるページに画像不良が発生したか否かが判定される。具体的な一例として、検査処理結果データ1201の1ページ目及び3ページ目の例のように画像不良の検出回数の合計値が0であれば画像不良が発生していないと判定され、他のページのように当該合計値が1以上であれば画像不良が発生していると判定される。
なお、図12に示す検査処理結果データ1201はあくまで一例であり、検査データ(検査処理結果406)に含まれる情報に応じて、集計の対象となる情報が追加されてもよいし、他の種類の画像不良の検出結果が集計の対象となってもよい。具体的な一例として、スジ発生座標情報等が集計の対象となることで、より詳細なスジ発生周期を算出することも可能となる。
なお、図12に示す検査処理結果データ1201はあくまで一例であり、検査データ(検査処理結果406)に含まれる情報に応じて、集計の対象となる情報が追加されてもよいし、他の種類の画像不良の検出結果が集計の対象となってもよい。具体的な一例として、スジ発生座標情報等が集計の対象となることで、より詳細なスジ発生周期を算出することも可能となる。
ここで、改めて図11を参照する。
S1108において、CPU301は、S1107において集計した情報に基づき、検査結果に画像不良が有るか否かを判定する。
CPU301は、S1108において検査結果に画像不良が無いと判定した場合には、図11に示す一連の処理を終了する。
一方で、CPU301は、S1108において検査結果に画像不良が有ると判定した場合には、処理をS1109に進める。
S1108において、CPU301は、S1107において集計した情報に基づき、検査結果に画像不良が有るか否かを判定する。
CPU301は、S1108において検査結果に画像不良が無いと判定した場合には、図11に示す一連の処理を終了する。
一方で、CPU301は、S1108において検査結果に画像不良が有ると判定した場合には、処理をS1109に進める。
S1109において、CPU301は、S1107において集計した情報に基づき、画像形成装置100のメンテナンス機能により、発生した画像不良の原因を解消し、自動復旧が可能か否かを判定する。
CPU301は、S1109において自動復旧が困難と判定した場合には、処理をS1110に進める。S1110において、CPU301は、例えば、所定の通知手段を利用して、画像形成装置100のメンテナンスを担当するサービスマンに対して所定の通知(例えば、メンテナンスの依頼に係る通知)を行い、その後に図11に示す一連の処理を終了する。なお、通知先については、例えば、サービス拠点や、管理センター等であってもよい。
一方で、CPU301は、S1109において自動復旧が可能と判定した場合には、処理をS1111に進める。S1111において、CPU301は、画像形成装置100のメンテナンス機能を動作させることで、画像不良の原因の解消を試み、その後に図11に示す一連の処理を終了する。
なお、図11に示す一連の処理の実行中に新たなジョブが画像形成装置100に投入された場合には、当該画像形成装置100は、当該一連の処理の実行を中断し、投入されたジョブに関する処理の実行を優先してもよい。その場合には、画像形成装置100は、新たなジョブに関する処理が完了した後に、改めて図11に示す検査処理を実行してもよい。
次いで、図13を参照して、図11においてS1102として示した、画像不良の検出に係る処理の一例について説明する。図13は、GPU302が検査処理プログラム403に基づき実行する画像不良の検出に係る処理の一例を示したフローチャートである。図13に示す処理は、GPU302がHDD304に記憶されている検査処理プログラム403を実行することで実現される。
S1301において、GPU302は、RAM303に展開されたプリント画像処理前画像データ404を取得する。
S1302において、GPU302は、RAM303に展開された読取画像データ405を取得する。
S1303において、GPU302は、取得したプリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405とを入力として比較処理プログラム501を実行し、当該比較処理プログラム501の実行結果に基づき差分画像データを生成する。
S1302において、GPU302は、RAM303に展開された読取画像データ405を取得する。
S1303において、GPU302は、取得したプリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405とを入力として比較処理プログラム501を実行し、当該比較処理プログラム501の実行結果に基づき差分画像データを生成する。
S1304において、GPU302は、S1303において生成した差分画像データに基づき、プリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405との間に差分が有るか否かを判定する。
GPU302は、S1304においてプリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405との間に差分が無いと判定した場合には、処理をS1307に進める。
一方で、GPU302は、S1304においてプリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405との間に差分が有ると判定した場合には、処理をS1305に進める。
GPU302は、S1304においてプリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405との間に差分が無いと判定した場合には、処理をS1307に進める。
一方で、GPU302は、S1304においてプリント画像処理前画像データ404と読取画像データ405との間に差分が有ると判定した場合には、処理をS1305に進める。
S1305において、GPU302は、S1303において生成した差分画像データを入力としてスジ検出プログラム502を実行する。
また、S1306において、GPU302は、S1303において生成した差分画像データを入力として汚れ検出プログラム503を実行する。
また、S1306において、GPU302は、S1303において生成した差分画像データを入力として汚れ検出プログラム503を実行する。
S1307において、GPU302は、画像不良の検出結果に応じた通知情報を作成する。この際に、GPU302は、従前にS1305及びS1306の処理を実行している場合には、S1305においてスジを検出した回数と、S1306において汚れを検出した回数とを含む上記通知情報を作成してもよい。そして、GPU302は、図13に示す一連の処理を終了する。
なお、本実施形態では、検査処理プログラムとしてスジ検出プログラムと汚れ検出プログラムが適用されているが、必ずしも適用可能な検査処理プログラムの種別を限定するものではない。例えば、他の不良検出プログラムが適用される場合には、処理S1307が実行される前のタイミングにおいて当該他の不良検出プログラムが実行されればよい。また、この場合には、処理S1307において当該他の不良検出プログラムの実行結果に応じた情報が、上記通知情報の作成に利用されてもよい。
以上説明したように、本実施形態に依れば、GPU302により実行される検査処理の適用対象をジョブ中の最後の所定ページ数に限定することで、当該検査処理の実行に伴うジョブ処理への生産性に関する影響を低減することが可能となる。特に複数部を印刷する印刷ジョブに対して、検査処理の対象を制御の所定ページ数に限定することにより、より効率的に検査処理を実行することが可能となる。
具体的な一例として、コピージョブが10ページ×20部であり、検査対象とするページを最後の3ページとする場合には、検査処理の対象が当該ジョブの最終部における最後の3ページに制限される。このように、本実施形態に係る画像形成装置100は、部単位で検査処理の対象とするか否かを制御したうえで、さらにページ単位で当該検査処理の対象とするか否かを制御する。換言すると、本実施形態に係る画像形成装置100は、ジョブに基づきシートに画像が形成された一連の印刷物全てに対して検査を行わず、当該一連の印刷物に対して部分的に検査を実行する。
このような制御が適用されることで、印刷処理と検査処理の双方をCPUまたはGPUに実行させる安価な構成の画像形成装置であったとしても、検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
具体的な一例として、コピージョブが10ページ×20部であり、検査対象とするページを最後の3ページとする場合には、検査処理の対象が当該ジョブの最終部における最後の3ページに制限される。このように、本実施形態に係る画像形成装置100は、部単位で検査処理の対象とするか否かを制御したうえで、さらにページ単位で当該検査処理の対象とするか否かを制御する。換言すると、本実施形態に係る画像形成装置100は、ジョブに基づきシートに画像が形成された一連の印刷物全てに対して検査を行わず、当該一連の印刷物に対して部分的に検査を実行する。
このような制御が適用されることで、印刷処理と検査処理の双方をCPUまたはGPUに実行させる安価な構成の画像形成装置であったとしても、検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
<変形例>
本実施形態に係る画像形成装置100の変形例について以下に説明する。
本実施形態に係る画像形成装置100の変形例について以下に説明する。
(変形例1)
まず、本実施形態に係る画像形成装置100の変形例1について説明する。上述した実施形態では、ジョブ情報から部数及びページ数に関する情報を抽出し、当該情報に基づき、検査処理の対象を最終部の最後の所定ページ数に制限することで、検査処理をより効率的に実行させる場合の一例について説明した。本変形例では、複数のジョブがキューイングされた場合において、検査処理をより効率的に実行させるための仕組みの一例について説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成装置100の変形例1について説明する。上述した実施形態では、ジョブ情報から部数及びページ数に関する情報を抽出し、当該情報に基づき、検査処理の対象を最終部の最後の所定ページ数に制限することで、検査処理をより効率的に実行させる場合の一例について説明した。本変形例では、複数のジョブがキューイングされた場合において、検査処理をより効率的に実行させるための仕組みの一例について説明する。
本変形例に係る画像形成装置100は、キューイングされた複数のジョブから、残りの部数及び残りのページ数に関する情報や、ジョブの実行に関する情報を抽出する手段をさらに備える。
まず、図14を参照して、ジョブが1つキューイングされている場合と、一部のジョブの実行中に複数の後続ジョブがキューイングされている場合と、における印刷ジョブの処理と検査処理との関係の一例について説明する。図14において横軸方向は時間の流れを示している。図14に示す例では、ジョブ1の実行中には、他のジョブはキューイングされていない。これに対して、ジョブ2の実行中には、後続ジョブとしてジョブ3及び4がキューイングされている。
ジョブキューにジョブ1のみがキューイングされている場合には、画像形成装置100は、ジョブ1の最後の所定ページ数を対象として検査処理を実行する。
一方で、ジョブキューに複数ジョブがキューイングされている状況下で、処理の実行が完了せずに残留しているジョブ(以下、「残ジョブ」とも称する)の印刷ページが所定のページ数以上の場合には、画像形成装置100は、検査処理を実行しない。そして、画像形成装置100は、残ジョブにおいて印刷が完了していない印刷ページ数(以下、「残印刷ページ数」とも称する)が所定ページ数未満となった場合に、検査処理を実行する。
例えば、図14に示す例では、説明をより分かりやすくするために、画像形成装置100が検査処理の対象とする最後の所定ページ数を1ページとしている。
一方で、ジョブキューに複数ジョブがキューイングされている状況下で、処理の実行が完了せずに残留しているジョブ(以下、「残ジョブ」とも称する)の印刷ページが所定のページ数以上の場合には、画像形成装置100は、検査処理を実行しない。そして、画像形成装置100は、残ジョブにおいて印刷が完了していない印刷ページ数(以下、「残印刷ページ数」とも称する)が所定ページ数未満となった場合に、検査処理を実行する。
例えば、図14に示す例では、説明をより分かりやすくするために、画像形成装置100が検査処理の対象とする最後の所定ページ数を1ページとしている。
次いで、図15を参照して、本変形例に係る画像形成装置100の処理の一例について説明する。図15は、複数ジョブがキューイングされている場合における、画像形成装置100により実行されるジョブ処理及び検査処理の流れの一例を示したフローチャートである。なお、図15に示す一連の処理は、図8に示す一連の処理と比較して、S807及びS808の処理がS807-2の処理に置き換わっている。そこで、以降では、図15に示す一連の処理のうち、図8に示す一連の処理と異なるS807-2の処理に着目して説明し、その他の部分については詳細な説明は省略する。
S807-2において、CPU301は、キューイングされている複数のジョブそれぞれのジョブ情報及び現在の印刷に関する情報から残りの部数及び残りのページ数に関する情報を抽出し、残ジョブ中の残りのページ数が所定のページ数以上か否かを判定する。
CPU301は、S807-2において残ジョブ中の残りのページ数が所定のページ数以上と判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、S807-2において残ジョブ中の残りのページ数が所定のページ数未満と判定した場合には、処理をS809に進める。
なお、以降の処理については、図8に示す例と同様である。
CPU301は、S807-2において残ジョブ中の残りのページ数が所定のページ数以上と判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、S807-2において残ジョブ中の残りのページ数が所定のページ数未満と判定した場合には、処理をS809に進める。
なお、以降の処理については、図8に示す例と同様である。
以上説明したように、本変形例に依れば、GPU302により実行される検査処理の適用対象が、複数ジョブ中の最後のジョブにおける最終部の最後の所定ページ数に制限される。これにより、当該検査処理の実行に伴うジョブ処理への生産性に関する影響を低減することが可能となる。
具体的な一例として、コピージョブが10ページ×20部、8ページ×5部、及び20ページ×10部の3つのジョブが連続して投入され、検査処理の対象とする最後の所定ページ数が3ページであるものとする。この場合には、検査処理の対象が、最終ジョブ(20ページ×10部)の最終部における最後の3ページに制限される。このように、本実施形態に係る画像形成装置100は、一連のジョブのうち一部のジョブを検査処理の対象としたうえで、当該ジョブに対して部単位で検査処理の対象とするか否かを制御し、さらにページ単位で当該検査処理の対象とするか否かを制御する。
このような制御が適用されることで、印刷処理と検査処理の双方をCPUまたはGPUに実行させる安価な構成の画像形成装置であったとしても、検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
具体的な一例として、コピージョブが10ページ×20部、8ページ×5部、及び20ページ×10部の3つのジョブが連続して投入され、検査処理の対象とする最後の所定ページ数が3ページであるものとする。この場合には、検査処理の対象が、最終ジョブ(20ページ×10部)の最終部における最後の3ページに制限される。このように、本実施形態に係る画像形成装置100は、一連のジョブのうち一部のジョブを検査処理の対象としたうえで、当該ジョブに対して部単位で検査処理の対象とするか否かを制御し、さらにページ単位で当該検査処理の対象とするか否かを制御する。
このような制御が適用されることで、印刷処理と検査処理の双方をCPUまたはGPUに実行させる安価な構成の画像形成装置であったとしても、検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
(変形例2)
次いで、本実施形態に係る画像形成装置100の変形例2について説明する。上述した実施形態及び変形例1では、検査処理の対象をジョブの最終部における最後の所定のページ数に制限することで、検査処理をより効率的に実行させる場合の一例について説明した。これらは、主に、発生した画像不良が、以降においても連続して発生するような状況下において、検査処理をより効率的に実行させる場合の一例に相当する。
一方で、例えば、感光ドラムの一部が何らかの理由により劣化し、潜像電位が所望の電位に達しないことで、劣化した部分の濃度が低くなる現象が顕在化する場合がある。このような状況下では、劣化した箇所及びその付近を使用して画像を印刷した場合に、当該画像の濃度が低くなり画像不良となるが、当該箇所が印刷に使用されない場合(例えば、白紙状態に相当する濃度ゼロの場合)には画像不良として検出されない場合がある。
具体的な一例として、1ページ目では劣化した箇所が使用されるような画像が印刷され、2ページ目においては劣化した箇所が使用されないような画像が印刷されるような状況下で、2ページ目のみを検査処理の対象とすると、画像不良が検出されない場合がある。
次いで、本実施形態に係る画像形成装置100の変形例2について説明する。上述した実施形態及び変形例1では、検査処理の対象をジョブの最終部における最後の所定のページ数に制限することで、検査処理をより効率的に実行させる場合の一例について説明した。これらは、主に、発生した画像不良が、以降においても連続して発生するような状況下において、検査処理をより効率的に実行させる場合の一例に相当する。
一方で、例えば、感光ドラムの一部が何らかの理由により劣化し、潜像電位が所望の電位に達しないことで、劣化した部分の濃度が低くなる現象が顕在化する場合がある。このような状況下では、劣化した箇所及びその付近を使用して画像を印刷した場合に、当該画像の濃度が低くなり画像不良となるが、当該箇所が印刷に使用されない場合(例えば、白紙状態に相当する濃度ゼロの場合)には画像不良として検出されない場合がある。
具体的な一例として、1ページ目では劣化した箇所が使用されるような画像が印刷され、2ページ目においては劣化した箇所が使用されないような画像が印刷されるような状況下で、2ページ目のみを検査処理の対象とすると、画像不良が検出されない場合がある。
本変形例では、上記のような状況下においても、上記画像不良を検出可能とし、かつ検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制可能とする仕組みの一例を提案する。具体的には、本変形例では、各ジョブの全ページをあらかじめ設定された必要最低限の部数(例えば、1部)だけ検査処理の対象とすることで、各ジョブの各ページを印刷した場合における画像不良の発生の有無を検出する。
これは、複数部が印刷される場合に、各部で印刷に使用される箇所が共通となることから、必要最低限の部数だけ検査処理の対象とすれば、印刷に利用される箇所に応じた画像不良の有無を検出することが可能であるという性質を利用したものである。
これは、複数部が印刷される場合に、各部で印刷に使用される箇所が共通となることから、必要最低限の部数だけ検査処理の対象とすれば、印刷に利用される箇所に応じた画像不良の有無を検出することが可能であるという性質を利用したものである。
ここで、図16を参照して、本変形例に係る画像形成装置100の処理の一例について説明する。なお、図16に示す一連の処理は、図8に示す一連の処理と比較して、S807及びS808の処理がS807-3の処理に置き換わっている。そこで、以降では、図16に示す一連の処理のうち、図8に示す一連の処理と異なるS807-3の処理に着目して説明し、その他の部分については詳細な説明は省略する。
S807-3において、CPU301は、ジョブ情報に基づき、対象となるジョブが複数部を出力するジョブか否かを判定する。
CPU301は、対象となるジョブが複数部を出力するジョブであると判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、対象となるジョブが複数部を出力するジョブでないと判定した場合には、処理をS809に進める。
なお、以降の処理については、図8に示す例と同様である。
CPU301は、対象となるジョブが複数部を出力するジョブであると判定した場合には、処理をS811に進める。
これに対して、CPU301は、対象となるジョブが複数部を出力するジョブでないと判定した場合には、処理をS809に進める。
なお、以降の処理については、図8に示す例と同様である。
以上説明したように、本変形例に依れば、GPU302により実行される検査処理の適用対象を最終部の全ページとすることで、印刷に係る構成の一部の劣化に伴う画像不良であっても検出することが可能となる。また、本変形例に依れば、GPU302により実行される検査処理の適用対象が最終部に制限されるため、当該検査処理の実行に伴うジョブ処理への生産性に関する影響を低減することが可能となる。
具体的な一例として、コピージョブが10ページ×100部である場合には、検査処理の対象が、ジョブの最終部(10ページ)の各ページに制限される。このように、本実施形態に係る画像形成装置100は、各ジョブについて部単位で検査処理の対象とするか否かを制御する。
このような制御が適用されることで、印刷処理と検査処理の双方をCPUまたはGPUに実行させる安価な構成の画像形成装置であったとしても、検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
具体的な一例として、コピージョブが10ページ×100部である場合には、検査処理の対象が、ジョブの最終部(10ページ)の各ページに制限される。このように、本実施形態に係る画像形成装置100は、各ジョブについて部単位で検査処理の対象とするか否かを制御する。
このような制御が適用されることで、印刷処理と検査処理の双方をCPUまたはGPUに実行させる安価な構成の画像形成装置であったとしても、検査処理の実行に伴う印刷処理の生産性の低下をより好適な態様で抑制することが可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 画像形成装置
301 CPU
302 GPU
308 プリンタ
309 画像読取部
403 検査処理プログラム
301 CPU
302 GPU
308 プリンタ
309 画像読取部
403 検査処理プログラム
Claims (9)
- ジョブに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体に前記画像が形成された印刷物から当該画像を読み取る画像読取手段と、
読み取られた前記画像が所定の条件を満たすか否かを検査する検査手段と、
を備え、
前記検査手段は、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数の前記印刷物に対して部分的に前記検査を実行する、
画像形成装置。 - 前記検査手段は、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数部の前記印刷物に対して、部単位で前記検査の対象とするか否かを制御する、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記検査手段は、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数部の前記印刷物のうち、最終部を前記検査の対象とする、請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記検査手段は、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数ページの前記印刷物に対して、ページ単位で前記検査の対象とするか否かを制御する、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検査手段は、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数ページの前記印刷物のうち、最後から所定ページ数の前記印刷物を前記検査の対象とする、請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、複数のジョブそれぞれを処理の対象として、当該ジョブに基づいて前記記録媒体に前記画像を形成し、
前記検査手段は、前記複数のジョブそれぞれについて、当該ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数の前記印刷物に対して部分的に前記検査を実行する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 読み取られた前記画像に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像に適用する処理を、前記画像処理手段による前記画像処理と、前記検査手段による前記検査と、の間で選択的に切り替える制御手段と、
を備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置により実行される画像形成方法であって、
ジョブに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成ステップと、
前記記録媒体に前記画像が形成された印刷物から当該画像を読み取る画像読取ステップと、
読み取られた前記画像が所定の条件を満たすか否かを検査する検査ステップと、
を含み、
前記検査ステップは、前記ジョブに基づき前記記録媒体に前記画像が形成された複数の前記印刷物に対して部分的に前記検査を実行する、
画像形成方法。 - コンピュータを、請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020184279A JP2022074329A (ja) | 2020-11-04 | 2020-11-04 | 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020184279A JP2022074329A (ja) | 2020-11-04 | 2020-11-04 | 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022074329A true JP2022074329A (ja) | 2022-05-18 |
Family
ID=81605485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020184279A Pending JP2022074329A (ja) | 2020-11-04 | 2020-11-04 | 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022074329A (ja) |
-
2020
- 2020-11-04 JP JP2020184279A patent/JP2022074329A/ja active Pending
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