JP7062982B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、トナーを用いて用紙に画像を形成する電子写真方式の複合機などの画像形成装置が知られている。画像形成装置は、複数の部品から構成されており、故障診断として画像形成された用紙に付いた汚れ(打点傷、異物固着、スジ、ゴミなど)の起因となる部品を診断して、故障と診断された部品にメンテナンスが行われている。
故障診断機能として、複数の用紙にハーフトーンのテストパターンを画像形成して搬送し、ラインセンサーで用紙の画像の不良を検出し、複数検出される不良の副走査方向における間隔が、複数の回転体の部品のいずれの周長と一致するかを判定し、一致する部品に不良が起因すると判定する画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011-253187号公報
しかし、特許文献1の画像形成装置は、コンテンツ画像の画像形成の際に故障診断するリアルタイム検査モードではなく、故障診断の専用のテストパターンの画像を形成して故障診断する専用検査モードに対応する技術である。このため、特許文献1の画像形成装置は、故障診断に使用される用紙の枚数が考慮されておらず、故障診断に大量の用紙出力を行っていたため無駄なヤレ紙が発生することになる。
特に、画像形成装置がPP(Product Printing)機である場合に、装置の使用期間が長くなると故障の確率が増加するため故障診断を頻繁に実施する必要がある。このため、上記特許文献1の画像形成装置では、さらに大量の用紙を消費してしまうおそれがある。
本発明の課題は、故障診断に使用される用紙の枚数を低減することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明
回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置であって、
複数の用紙を搬送する用紙搬送手段と、
前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段と、
前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段と、
前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段と、
前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段と、を備え、
前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
前記用紙出力制御手段は、前記検出された第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力をさせ、
前記診断手段は、前記第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に検出される第2の不具合の周期を特定する
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、前記部品から前記画像読取手段までの距離に応じて、前記部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力の位置を設定する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、第1のフェーズとして、前記部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、前記部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、前記第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、前記用紙の搬送間隔を当該用紙の副走査幅に設定し、前記第2のフェーズにおいて、前記第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させる。
請求項5に記載の発明は、
回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置であって、
複数の用紙を搬送する用紙搬送手段と、
前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段と、
前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段と、
前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段と、
前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段と、を備え、
前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
前記用紙出力制御手段は、前記用紙の搬送間隔を当該用紙の副走査幅に設定し、第1のフェーズとして、前記部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、前記部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、前記第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させ、前記第2のフェーズにおいて、前記第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、複数の部品が同じ周期を有する場合に、当該複数の部品のうちの1つの部品の位相をずらして用紙の出力を行い、
前記診断手段は、前記検出された不具合の情報に基づいて、位相がずらされた部品を特定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記診断手段は、前記検出された不具合のうち、周期が特定できない不具合をゴミによる不具合と特定する。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記画像形成手段は、用紙の両面の画像形成が可能であり、
前記用紙出力制御手段は、用紙の両面に画像形成させて当該用紙を出力させ、
前記画像読取手段は、前記両面に画像形成された用紙の画像データを読み取る。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、長い周期の部品の故障の診断を省く操作入力情報に応じて、前記長い周期の部品以外の部品のそれぞれの周期に対応して、用紙を出力させる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、2周期が用紙の副走査幅より短い部品の周期に対応して、別の検査の用紙の裏面に画像形成するよう当該用紙を出力させる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記用紙出力制御手段は、交換された部品の周期に対応して、用紙を出力させる。
請求項12に記載の発明のプログラムは、
回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置のコンピューターを、
複数の用紙を搬送する用紙搬送手段、
前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段、
前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段、
前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段、
前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段、
前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段、として機能させ、
前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
前記用紙出力制御手段は、前記検出された第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力をさせ、
前記診断手段は、前記第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に検出される第2の不具合の周期を特定する
請求項13に記載の発明のプログラムは、
回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置のコンピューターを、
複数の用紙を搬送する用紙搬送手段、
前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段、
前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段、
前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段、
前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段、
前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段、として機能させ、
前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
前記用紙出力制御手段は、前記用紙の搬送間隔を当該用紙の副走査幅に設定し、第1のフェーズとして、前記部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、前記部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、前記第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させ、前記第2のフェーズにおいて、前記第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させる。
本発明によれば、故障診断に使用される用紙の枚数を低減できる。
本発明の実施の形態の画像形成装置の概略構成を示す概略図である。 画像形成装置本体の内部構成を示す図である。 画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 (a)は、周期テーブルを示す図である。(b)は、周期テーブルの各部品の周期を示す図である。 従来の画像形成装置における不具合がある状態での用紙出力を示す図である。 従来の画像形成装置における不具合の周期確認のための用紙出力を示す図である。 画像形成装置における第1、第2のフェーズの用紙出力を示す図である。 画像形成装置における第1、第2のフェーズの用紙出力の後の周期確認の用紙出力を示す図である。 故障診断処理を示すフローチャートである。 確認処理を示すフローチャートである。 フェーズ確認処理を示すフローチャートである。 周期確認出力処理を示すフローチャートである。 周期確認判定処理を示すフローチャートである。 不具合リストを示す図である。 周期テーブルの部品に対応する第1、第2のフェーズの用紙出力を示す図である。
添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
まず、図1~図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の画像形成装置1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式により用紙に画像を形成するものであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置1は、図1に示すように、画像形成装置本体100と、画像読取装置200と、画像読取手段としての画像読取装置200に直列に接続された後処理装置FNと、を備える。
画像形成装置本体100は、用紙に画像形成を行う本体部である。画像形成装置本体100は、操作表示部20、スキャナー部30、画像形成手段としての画像形成部40、定着部60、用紙搬送手段としての給紙部50などを備える。画像形成装置本体100の内部構成は、後述する。
画像読取装置200は、画像形成装置本体100から出力された画像形成された用紙を読み取り画像形成装置本体100へフィードバックする装置である。画像読取装置200は、画像読取部202A,202Bを備える。画像読取部202Aは、用紙の搬送経路の画像形成装置本体100の下流側に配置され、用紙の一方の面(例えば裏面)の画像を読み取り画像データを取得する。画像読取部202Bは、用紙の搬送経路の画像読取部202Aの下流側に配置され、用紙のもう一方の面(例えば表面)の画像を読み取り画像データを取得する。画像読取部202A,202Bは、例えば、光源から射出され用紙の表面で反射した光を受光素子で受光し、光の強度に応じた信号を出力するカラーセンサーである。画像読取部202A,202Bは、複数の受光素子が用紙搬送方向と直交する方向に所定の間隔で配置されたラインセンサーによって構成されることとしてもよいし、用紙搬送方向と直交する方向における所定の領域のみを読み取るものであってもよい。
後処理装置FNは、画像読取装置200から出力された用紙に、必要に応じて中綴じ処理を行う装置であり、中綴じ部FNaを有する。具体的には、後処理装置FNは、プリントジョブに中綴じ処理の実行が設定されていない場合、搬送された用紙に中綴じ処理を行わず、そのまま排紙トレイTR1に排出する。一方、後処理装置FNは、プリントジョブに中綴じ処理の実行が設定されている場合に、中綴じ部FNaにより、搬送された用紙に中綴じ処理を行った後、中綴じされた用紙(冊子)を排紙トレイTR2に排出する。
画像形成装置1において、後処理装置FNがなくてもよく、中綴じ処理以外に、くるみ製本処理、多穴パンチ処理、用紙に折り筋を付けるクリース処理などの他の後処理が可能な後処理装置を有する構成としてもよい。
ここで、図2を参照して、画像形成装置本体100の構成を説明する。図2は、画像形成装置本体100の内部構成を示す図である。
図2に示すように、画像形成部40は、後述する画像制御CPU(Central Processing Unit)11の制御に従って、YMCKの各色トナーによる画像を形成する画像形成ユニット41Y,41M,41C,41Kを有する。これらは、収容されるトナー以外はいずれも同じ構成を有するので、以後、色を表す記号を省略することがある。画像形成部40は、さらに、中間転写ユニット42及び二次転写ユニット43を有する。
画像形成ユニット41は、露光部411、現像部412、感光体ドラム413、帯電部414及びドラムクリーニング部415を有する。感光体ドラム413は、例えば負帯電型の有機感光体である。感光体ドラム413の表面は、光導電性を有する。帯電部414は、例えばコロナ帯電器である。帯電部414は、帯電ローラーや帯電ブラシ、帯電ブレードなどの接触帯電部材を感光体ドラム413に接触させて帯電させる接触帯電装置であってもよい。露光部411は、例えば、光源としてレーザー光を出力するLD(LASER Diode)411aと、形成すべき画像に応じたレーザー光を感光体ドラム413に向けて照射する光偏向装置(ポリゴンモーター)とを含む。
現像部412は、二成分現像方式の現像装置である。現像部412は、例えば、二成分現像剤を収容する現像容器と、当該現像容器の開口部に回転自在に配置されている現像ローラー(磁性ローラー)と、二成分現像剤が連通可能に現像容器内を仕切る隔壁と、現像容器における開口部側の二成分現像剤を現像ローラーに向けて搬送するための搬送ローラーと、現像容器内の二成分現像剤を撹拌するための撹拌ローラーと、を有する。上記現像容器には、二成分現像剤としての上記トナーが収容されている。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421を感光体ドラム413に圧接させる一次転写ローラー422、二次転写ローラーUp(バックアップローラー)423Aを含む複数の支持ローラー423及びベルトクリーニング部426を有する。中間転写ベルト421は、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つの駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印a方向に一定速度で走行する。
二次転写ユニット43は、無端状の二次転写ベルト432及び二次転写ローラーLw(下側)431Aを含む複数の支持ローラー431を有する。二次転写ベルト432は、二次転写ローラーLw431A及び支持ローラー431によってループ状に張架される。
定着部60は、後述する画像制御CPU11の制御に従って、画像形成部40によりトナー像が形成された用紙を加熱及び加圧する。定着部60は、加熱部材である無端状の定着ベルト61と、加熱ローラー62と、加圧ローラー64に対向して配置された定着ローラー63と、加圧ローラー64と、エアー分離部65と、を備える。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とに張架されている。加熱ローラー62は、定着ベルト61を加熱するハロゲンヒーター(図示略)などの加熱手段を内蔵する。定着ローラー63は、定着ベルト61と加圧ローラー64との間にニップ部Nを形成する。
以上の構成において、不図示の駆動手段によって加圧ローラー64が反時計方向に回転すると、定着ベルト61、加熱ローラー62、定着ローラー63が時計方向に回動・回転する。定着ベルト61は当接する加熱ローラー62により加熱され、定着ローラー63も加熱される。そして、トナー像が形成された用紙は、ニップ部Nを通ることにより、加熱・加圧され、用紙上に転写されたトナー像が溶融定着する。
また、エアー分離部65は、ニップ部Nから排出される用紙に対してエアーを吹き付けて定着ベルト61から用紙を分離する。エアー分離部は、外部から空気を吸引してニップ部Nの方向へ送り出す吸引ファン(図示略)と、送り出した空気の経路であるダクトと、を有する。エアー分離部65により用紙を定着ベルト61から分離することにより、定着ベルト61の表面に分離爪などの部材を接触させずに用紙を分離させることができるため、定着ベルト61の表面を損傷させることはない。
画像形成装置本体100は、さらに、スキャナー部30、読み取り処理部13、給紙部50及び用紙搬送手段としての用紙搬送部70を有する。スキャナー部30は、給紙装置301及びスキャナー302を有する。スキャナー部30は、後述する画像制御CPU11の制御に従って、給紙装置301により原稿dを給紙し、スキャナー302のCCD(Charge Coupled Device)センサー32により原稿dをスキャンして入力画像データを取得する。給紙部50は、給紙部50a,50bを有する。給紙部50は、後述する画像制御CPU11の制御に従って、用紙Sを画像形成部40に給紙する。給紙部50aを構成する三つの給紙トレイユニット51a,51b,51cと、外部の給紙部50bには、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
用紙搬送部70は、排紙部72及び搬送経路部73を有する。用紙搬送部70は、後述する画像制御CPU11に従って、搬送経路部73により用紙Sを画像形成部40に搬送し、排紙部72により用紙Sを定着部60から排紙する。搬送経路部73は、レジストローラー対73aなどの複数の搬送ローラー対を有する。用紙搬送部70は、1面を画像形成した用紙を反転して再度画像形成部40に搬送する反転経路部を有する。
ここで、画像形成装置本体100による画像形成方法の一例を説明する。スキャナー302は、給紙装置301によりコンタクトガラス上に給紙された、又はプラテンガラスに載置された原稿dを光学的に走査して読み取る。原稿dからの反射光が、スキャナー302のCCDセンサー32により読み取られ、入力画像データとなる。入力画像データは、読み取り処理部13において所定の画像処理が施され、露光部411に送られる。
感光体ドラム413は、一定の周速度で回転する。帯電部414は、感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光部411では、ポリゴンモーターのポリゴンミラーが高速で回転し、各色成分の入力画像データに対応するレーザー光が、感光体ドラム413の軸方向に沿って展開し、当該軸方向に沿って感光体ドラム413の外周面に照射される。こうして感光体ドラム413の表面には、静電潜像が形成される。
現像部412では、上記現像容器内の二成分現像剤の撹拌、搬送によってトナー粒子が帯電し、二成分現像剤は上記現像ローラーに搬送され、当該現像ローラーの表面で磁性ブラシを形成する。帯電したトナー粒子は、上記磁性ブラシから感光体ドラム413における静電潜像の部分に静電的に付着する。こうして、感光体ドラム413の表面の静電潜像が可視化され、感光体ドラム413の表面に、静電潜像に応じたトナー画像が形成される。
感光体ドラム413の表面のトナー画像は、中間転写ユニット42によって中間転写ベルト421に転写される。転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーは、感光体ドラム413の表面に摺接するドラムクリーニングブレードを有するドラムクリーニング部415によって除去される。
一次転写ローラー422によって中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接することにより、感光体ドラム413と中間転写ベルト421とによって、一次転写ニップが感光体ドラムごとに形成される。当該一次転写ニップにおいて、各色のトナー画像が中間転写ベルト421に順次重なって転写される。
一方、二次転写ローラーLw431Aは、中間転写ベルト421及び二次転写ベルト432を介して、二次転写ローラーUp423Aに圧接される。それにより、中間転写ベルト421と二次転写ベルト432とによって、二次転写ニップが形成される。当該二次転写ニップを用紙Sが通過する。用紙Sは、用紙搬送部70によって二次転写ニップへ搬送される。用紙Sの傾きの補正及び搬送のタイミングの調整は、レジストローラー対73aが配設されたレジストローラー部により行われる。
上記二次転写ニップに用紙Sが搬送されると、二次転写ローラーLw431Aへ転写バイアスが印加される。この転写バイアスの印加によって、中間転写ベルト421に担持されているトナー画像が用紙Sに転写される。トナー画像が転写された用紙Sは、二次転写ベルト432によって、定着部60に向けて搬送される。
定着部60は、定着ベルト61と加圧ローラー64とによって、ニップ部Nを形成し、搬送されてきた用紙Sをニップ部Nで加熱、加圧する。用紙S上のトナー画像を構成するトナー粒子は、加熱され、その内部で結晶性樹脂が速やかに融け、その結果、比較的少ない熱量で速やかにトナー粒子全体が融解し、トナー成分が用紙Sに付着する。こうして、比較的少ない熱量で速やかにトナー画像が用紙Sに定着する。トナー像が定着された用紙Sは、用紙搬送部70の排紙ローラー72aを備えた排紙部72により画像読取装置200に排紙される。こうして、高画質の画像が形成される。
なお、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーは、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレードを有するベルトクリーニング部426によって除去される。
次いで、図3を参照して、画像形成装置1の機能構成を説明する。図3は、画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置本体100は、原稿から画像を読み取って得られた画像データ又は外部装置2から受信した画像データに基づいて、電子写真方式によりカラー画像を形成する。画像形成装置本体100は、本体部100aと、プリントコントローラー100bと、を備え、プリントコントローラー100bのLANIF(Local Area Network InterFace)52を介して、ネットワーク上の外部装置2と相互に情報の送受信を行うことができるよう接続されている。
本体部100aは、本体制御部10と、操作表示部20と、スキャナー部30と、画像形成部40と、を備える。
本体制御部10は、用紙出力制御手段、不具合検出手段、診断手段としての画像制御CPU11と、不揮発メモリー12と、読み取り処理部13と、圧縮IC(Integrated Circuit)14と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC15と、画像メモリー16と、伸長IC17と、書き込み処理部18と、を備える。
画像制御CPU11は、操作表示部20から出力される操作信号に基づいて、不揮発メモリー12などに記憶されている各種プログラムを読み出してRAM(図示省略)に展開し、展開された各種プログラムとの協働により各種処理を実行して画像形成装置1の各部を制御する。不揮発メモリー12は、データを読み書き可能な不揮発性の半導体メモリーなどにより構成され、画像形成装置1に係る各種プログラムや各種データを記憶する。特に、不揮発メモリー12には、後述する周期テーブルT1及び故障診断プログラムが記憶されているものとする。
読み取り処理部13は、スキャナー部30(CCDセンサー32)から出力されるアナログ画像信号にアナログ処理、シェーディング処理、A/D(Analog to Digital)変換処理などを行い、デジタル画像データを生成する。読み取り処理部13は、生成された画像データを圧縮IC14に出力する。圧縮IC14は、読み取り処理部13から出力された画像データに圧縮処理を行った後、画像データをDRAM制御IC15に出力する。
DRAM制御IC15は、画像制御CPU11の制御に基づいて、圧縮IC14による画像データの圧縮処理及び伸長IC17による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリー16への画像データの入出力制御を行う。例えば、DRAM制御IC15は、スキャナー部30により読み取られた画像データの保存が指示されると、読み取り処理部13から出力された画像データの圧縮処理を圧縮IC14により実行させて、圧縮画像データを画像メモリー16の圧縮メモリー16aに格納させる。また、DRAM制御IC15は、圧縮メモリー16aに格納された圧縮画像データのプリント出力が指示されると、圧縮メモリー16aから圧縮画像データを読み出し、伸長IC17により伸長処理を実行させてページメモリー16bに格納させる。また、DRAM制御IC15は、ページメモリー16bから非圧縮画像データを読み出して書き込み処理部18に出力する。
画像メモリー16は、DRAMにより構成され、圧縮メモリー16a及びページメモリー16bを備える。圧縮メモリー16aは、圧縮画像データを記憶する。また、ページメモリー16bは、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に記憶する。
伸長IC17は、圧縮メモリー16aから読み出された圧縮画像データに伸長処理を行った後、画像データをDRAM制御IC15に出力する。書き込み処理部18は、DRAM制御IC15から出力されたプリント対象の画像データに基づいて、画像形成のためのプリント用画像データを生成し、画像形成部40に出力する。
操作表示部20は、操作表示制御部21と、LCD(Liquid Crystal Display)22と、を備える。操作表示制御部21は、画像制御CPU11の指示に基づいてLCD22の表示制御を行うとともに、図示しない操作キー群又はタッチパネルの押下により生成された操作信号を、画像制御CPU11に出力する。LCD22は、LCD22を覆うように設けられたタッチパネルを備えて構成され、操作表示制御部21から出力された表示信号の指示に従って画面上に各種設定画面や画像の状態表示、各機能の動作状況などの表示を行う。
スキャナー部30は、CCDセンサー32などを駆動制御するスキャナー制御部31と、CCDセンサー32と、を備える。スキャナー部30は、給紙装置301によりコンタクトガラスに給紙され、又はプラテンガラスに載置された原稿dの原稿面を光源により露光走査して原稿面からの反射光を受光し、受光された反射光をCCDセンサー32により光電変換してアナログ画像信号を生成する。スキャナー部30は、生成されたアナログ画像信号を読み取り処理部13に出力する。
画像形成部40は、プリンター制御部401と、LD411aを有する露光部411などの各部と、を備える。プリンター制御部401は、画像制御CPU11の指示に基づいて、画像形成部40内の各部の動作を制御する。例えば、プリンター制御部401は、書き込み処理部18から出力されたプリント用画像データに基づいて、用紙に画像を形成させる。
また、給紙部50、定着部60及び用紙搬送部70は、画像制御CPU11に接続されている。給紙部50、定着部60及び用紙搬送部70は、画像制御CPU11の制御に基づいて、用紙Sの給紙と、画像形成された用紙Sの加熱及び加圧と、用紙Sの搬送とを行う。特に、画像制御CPU11は、給紙部50、用紙搬送部70(画像形成部40、定着部60)の制御により、通常の画像形成をする場合に比べて、後述する故障診断時に搬送する用紙の搬送間隔(紙間)を広げることができる。通常の画像形成をする場合とは、故障診断を行わなくかつコンテンツ画像を形成する場合である。
プリントコントローラー100bは、画像形成装置1をネットワークプリンターとして使用する場合に、ネットワークに接続される外部装置2から画像形成装置1に出力されるプリントジョブの管理及び制御を行うものである。プリントコントローラー100bは、外部装置2からプリント対象のデータを受信し、当該データをプリントジョブデータとして本体部100aへと送信する。プリントコントローラー100bは、コントローラー制御CPU81と、LANIF82と、DRAM制御IC83と、画像メモリー84と、を備える。
コントローラー制御CPU81は、プリントコントローラー100bの各部の動作を統括的に制御し、LANIF82を介して外部装置2から出力される画像データをプリントジョブとして本体部100aへと出力する。
LANIF82は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどのLANと接続するための通信インターフェイスであり、外部装置2からネットワークを介してプリント対象の画像データを受信する。また、LANIF82は、受信した画像データを、DRAM制御IC83に出力する。
DRAM制御IC83は、LANIF82を介して受信した画像データの画像メモリー84への格納や、画像メモリー84からの画像データの読み出しを制御する。また、DRAM制御IC83は、本体部100aの本体制御部10のDRAM制御IC15とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラー制御CPU81からの指示に従って、プリント対象の画像データを画像メモリー84から読み出して、DRAM制御IC15に出力する。
画像メモリー84は、DRAMにより構成され、入力された画像データを一時的に格納する。
外部装置2は、ユーザー操作などによりプリントするプリントジョブのデータを生成し、ネットワークを介して画像形成装置1に送信する。外部装置2としては、例えばPC(Personal Computer)やサーバー装置、タブレットPCなどの携帯機器などを適用可能である。
画像読取装置200は、画像読取制御部201と、画像読取部202と、を備える。画像読取制御部201は、画像読取装置200の各部の動作を統括的に制御し、画像読取部202により読み取られた画像データを、プリンター制御部401を介して画像制御CPU11へと出力する。画像読取部202は、画像読取部202A,202Bを有する。画像読取部202は、画像形成部40により画像形成が行われ定着部60により画像が定着された用紙S上の画像を読み取り、読み取った画像データを画像読取制御部201へと出力する。
また、図3では図示を省略しているが、後処理装置FNは、画像読取制御部201などを介して画像制御CPU11に接続されている。後処理装置FNは、画像制御CPU11の制御に基づいて、画像読取装置200から入力された用紙Sに中綴じなどの後処理を施して排紙する。
つぎに、図4(a)、図4(b)を参照して、不揮発メモリー12に記憶される情報を説明する。図4(a)は、周期テーブルT1を示す図である。図4(b)は、周期テーブルT1の各部品の周期を示す図である。
図4(a)に示すように、不揮発メモリー12に記憶される周期テーブルT1は、部品T11と、周期T12と、の項目を有する。部品T11は、画像形成装置1の部品のうち、回転部を有し故障時に周期的な不具合を用紙Sに形成させうる回転部品(以下、単に部品という)の部品名である。部品T11は、一例として、中間転写ベルト421、感光体ドラム413、現像部412(の現像ローラー)とする。部品T11の感光体ドラム413、現像部412は、YMCKの4色でまとめているが、各色で別々に設定されることとしてもよい。また、部品T11としては、一次転写ローラー422、二次転写ローラーUp423A、支持ローラー423、二次転写ローラーLw431A、二次転写ベルト432、定着ベルト61、定着ローラー63、加圧ローラー64などの部品が設定されうる。
周期T12は、部品T11の部品に対応する回転部分の周期である。部品T11の中間転写ベルト421、感光体ドラム413、現像部412の周期は、図4(b)の左右方向の繰り返される周長上に表される。図4(b)の、中間転写ベルト421、感光体ドラム413、現像部412の周期において、打点傷、滑材固着などの不具合の発生する箇所をマーク★、▲、●で表している。ここでは、周期が長いものから順に、マーク★、▲、●としている。
また、マーク★、▲、●は、周期が長い、中、短い部品に起因する不具合として、図5~図8でも使用するが、図5~図8において、部品T11の中間転写ベルト421、感光体ドラム413、現像部412の周期に対応するものではないとする。
ついで、図5~図14を参照して、画像形成装置1の動作を説明する。まず、図5~図8を参照して、従来の画像形成装置と本実施の形態の画像形成装置1とにおける不具合の確認動作の概要を説明する。図5は、従来の画像形成装置における不具合がある状態での用紙出力を示す図である。図6は、従来の画像形成装置における不具合の周期確認のための用紙出力を示す図である。図7は、画像形成装置1におけるフェーズPH1,PH2の用紙出力を示す図である。図8は、画像形成装置1におけるフェーズPH1,PH2の用紙出力の後の周期確認の用紙出力を示す図である。
ここでは、画像読取装置を有する従来の画像形成装置を考える。従来の画像形成装置での用紙の画像形成において、搬送される複数の用紙の紙間(複数の用紙Sの搬送間隔)が固定値であった。以下、用紙の画像形成、搬送及び排紙を「用紙の出力」と表現することもある。このため、用紙の紙間を短くすると単位時間当たりの用紙出力の枚数(印刷速度)が上がり好ましいが、画像形成部40、定着部60などに必要な時間の制限が考慮されて、紙間が設定されている。用紙の紙間は、例えば、A4の用紙の最大印刷速度を考慮し、1枚の用紙の副走査方向の幅(副走査幅)より小さい固定値が設定されている。
画像形成時に周期的な不具合が発生し、故障している部品を診断する故障診断を行うには、同じ主走査位置の少なくとも2点の不具合の位置を特定する必要がある。図5は、従来の画像形成装置において、左から右への方向に、紙間を含めて出力された用紙Sを並べたものである。従来の画像形成装置の3種類の部品の故障により、マーク★、▲、●の不具合が発生している。出力された用紙S上の不具合は、画像読取装置により読み取られて検出される。図5~図8において、マーク★、▲、●は、不感領域としての紙間に対応し用紙S上に画像形成されないものをグレーで示し、用紙S上に画像形成されたものを黒色で示す。図5において、全てのマーク★、▲、●の不具合が2点以上用紙S上に形成されているため、2点の不具合位置を特定し周期を決定できる。
しかし、図6に示すように、従来の画像形成装置において、不具合の位置(位相)が用紙Sとずれた場合、2つの不具合を用紙Sに出力させるために、さらに用紙Sを出力させる必要が出てくる。図6において、不具合のマーク★、▲の周期(長、中)を考える。図6では、互いに位相がずれた4つのマーク★、▲のパターンが示され、○がついている箇所が初めて用紙S上に不具合が形成された部分である。
例えば、A4の用紙Sの通常出力に使う紙間隔で出力を行うと、図6に示すように紙間にある不具合は不感領域A1であるため検出できないことになる。このため、最大周期の部品(マーク★)の1周期分の期間PE1の用紙S出力終了後に、不感領域に不具合が発生したことを想定し、数周期分の長さの期間PE2に用紙Sの出力を行う。あるいは、不感領域A1から予想される不具合周期だけ離れたところで再度テストパターンを画像形成し用紙Sを出力して読み取る。このため、出力する用紙は多くなる。このとき、最大周期より短い周期の不具合が最大周期内の出力で検出できているかを演算し不感領域確認に必要な分の用紙出力を行うことになる。また、画像読取装置は、用紙を出力してから読み取りまでの距離が離れているため、読み込み結果を見てからの出力制御は困難となる。結局、最大周期で出力した分の紙間と同じ数の出力が必要になったり、不具合の周期によっては検出が困難な場合が発生する。
図7の上段に示すような従来の画像形成装置における不具合の周期の確認のための用紙Sの出力に対し、本実施の形態の画像形成装置1では、図7の下段に示すように、用紙Sの紙間を予め制御して通常の画像形成時よりも広げ、通常出力と異なる周期で、フェーズPH1,PH2の用紙Sの出力を行う。
用紙Sの副走査幅と同じ紙間で、不具合の最大の周期以上の長さで用紙Sを出力することで、最も少ない用紙Sで隙間なく不具合検出を行うことが可能となる。フェーズPH1では、診断対象の部品の最大周期以上の出力を行う。フェーズPH2では、フェーズPH1の周期の先頭の位相から180度ずれた位相の位置から用紙Sの出力をスタートさせる。確認する周期(部品)が複数ある場合は、その数だけ180度ずれた用紙Sの位相の位置から用紙出力をスタートさせる。ここで、用紙Sの位相の180度は、用紙Sの1枚分(1枚の用紙の副走査幅)に対応するものとする。図7に示すように、フェーズPH2では、最大周期の不具合(マーク★)も最低1点は検出できる。
出力する用紙Sは、給紙部50に入っているどのサイズの用紙でも可能である。ただし、用紙Sの主走査幅が短い場合は、その幅の中でしか検査ができない。故障診断後に出力する用紙Sの幅と同じであれば問題はない。このため、A3の用紙Sで故障診断する場合は紙間をA3にし、A4の用紙Sで故障診断する場合は紙間をA4に設定する。また継ぎ目は、不具合確認がしにくい場合もあるので、10mm程度は紙間を用紙Sのサイズより短くしてもよい。
フェーズPH1,PH2の用紙出力で、不具合が1点も検出されなかった場合に、故障(異常)なしと判定することができる。フェーズPH1,PH2の用紙Sの出力で、主走査位置が同じ2点以上の不具合が検出された場合に、周期を特定して故障部品を特定する。また、図8に示すように、フェーズPH2の終了後、同じ主走査位置にマーク★の1点しか不具合が検出できない場合には、さらに周期確認のための用紙Sを出力して画像読み取りを行う。出力するのは予想される周期(期待周期)だけなので、最少枚数での用紙Sの出力で周期確認を実施できる。
ついで、図9~図15を参照して、本実施の形態の画像形成装置1の具体的な処理を説明する。図9は、故障診断処理を示すフローチャートである。図10は、確認処理を示すフローチャートである。図11は、フェーズ確認処理を示すフローチャートである。図12は、周期確認出力処理を示すフローチャートである。図13は、周期確認判定処理を示すフローチャートである。図14は、不具合リストL1を示す図である。図15は、周期テーブルT1の部品に対応するフェーズPH1,PH2の用紙出力を示す図である。
図9~図15を参照して、画像形成装置1で実行される故障診断処理を説明する。故障診断処理は、故障診断専用の用紙出力により故障診断を行う専用モード(専用検査モード)として、用紙出力を行い、画像を読み取り不具合を確認することで周期を決定し、故障している部品を特定する処理である。
ただし、故障診断処理は、専用モードと、通常のコンテンツ画像の用紙出力において故障診断を行う通常診断モード(リアルタイム検査モード)と、のどちらでも可能である。通常診断モードでは、画像読取装置200に読み取られた読取画像と正解画像との比較で不具合検出を行う。正解画像は、例えば1部の通常画像を用紙出力し、画像読取装置200による画像読み取りを行い、この出力物を人間が確認し異常がなければ読み取った画像データを正解画像とする。または、RIP(Raster Image Processer)画像データ(画像出力に用いる入力された画像データ)を正解画像としてもよい。
正解画像と検査対象画像とを比較して周期的な不具合を見つけ部品の不具合を発見することができる。専用モードでは、コンテンツ画像を画像形成しなく、背景色が一様な色(グレー、白など)のテストパターンの出力を行い、読み取った画像が一様な濃度でないことから、周期的な不具合を検出し、部品の故障を診断する。通常診断モードでは、コンテンツ画像を含む画像の比較となるため、不具合の検出精度が落ちる。専用モードでは、精度良く不具合を検出できるが、通常診断モードに比べて、用紙が余分に必要となる。
また、故障診断処理において、画像形成装置1が、故障診断の専用モードにおいて、片面印刷のみを行うものとし、画像読取装置200の画像読取部202Bが、画像形成された用紙の画像の読み取りを行うものとする。
画像形成装置1において、例えば、操作表示部20を介して、ユーザーからテスト診断処理の実行指示が入力されたことをトリガーとして、画像制御CPU11は、不揮発メモリー12に記憶された故障診断プログラムに従い、故障診断処理を行う。上記実行指示が入力されるタイミングとしては、毎朝印刷を行う前、画像読取装置200によって発見されるヤレが多いとき、故障予測などで不具合発生が予想されるときなどである。
図9に示すように、先ず、画像制御CPU11は、操作表示部20を介して、ユーザーからの故障診断に用いる用紙の選択入力に応じて、故障診断用の用紙の副走査幅を取得する(ステップS11)。そして、画像制御CPU11は、周期テーブルT1を不揮発メモリー12から読み出し、周期T12が最大の最大周期を取得する(ステップS12)。
そして、画像制御CPU11は、ステップS11,S12で取得した副走査幅及び最大周期を用いて、フェーズPH1での用紙の出力枚数及び搬送間隔(紙間)を設定する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、紙間が1枚の用紙の副走査幅に設定され、フェーズPH1での用紙の出力枚数が、副走査幅及び紙間を含む最大周期以上に対応する値に設定される。
そして、画像制御CPU11は、周期テーブルT1の周期T12のうち、故障診断する部品の周期T12を抽出し、フェーズPH2として、抽出した各部品の周期に対応する用紙出力のスタート地点(スタートタイミング)と、出力する用紙の出力枚数とを設定する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、部品T11が中間転写ベルト421の周期T12の2000mmと、部品T11が感光体ドラム413の周期T12の314mmと、がフェーズPH2の対象として抽出される。部品T11が現像部412の周期T12の100mmは、用紙の副走査幅よりも小さく、不具合がある場合に、フェーズPH1で1枚の用紙内に2点以上の不具合が形成されるため、フェーズPH2の対象として、抽出されない。図7に示すように、フェーズPH2の抽出された部品の周期に対応する用紙出力のスタート地点及び出力枚数について、このスタート地点が、フェーズPH1の用紙出力の位相((先頭)位置)を基準とし、位相を180度遅らし、当該抽出された部品の周期の整数倍に対応する位置に設定され、この出力枚数が、副走査幅及び紙間を含む当該周期の長さ以上に対応する値に設定される。
そして、画像制御CPU11は、ステップS13で設定されたフェーズPH1の用紙の出力枚数及び紙間と、ステップS14で設定されたフェーズPH2のスタート地点及び出力枚数とに基づいて、給紙部50、画像形成部40、定着部60、用紙搬送部70を制御して、フェーズPH1,PH2のテストパターンの画像形成を伴う用紙出力を行い、画像読取装置200を制御して、出力された用紙を画像読み取りさせ、読み取られた画像データを取得する(ステップS15)。
そして、画像制御CPU11は、ステップS15での用紙出力及び画像読み取りが終了したか否かを判別する(ステップS16)。用紙出力及び画像読み取りが終了していない場合(ステップS16;NO)、ステップS16に移行される。用紙出力及び画像読み取りが終了した場合(ステップS16;YES)、画像制御CPU11は、確認処理を実行する(ステップS17)。
ここで、図10を参照して、ステップS17の確認処理を説明する。図10に示すように、先ず、画像制御CPU11は、不具合リストL1を初期化する(ステップS21)。図14に示すように、不具合リストL1は、読み取られた用紙の画像データから検出された不具合ごとの情報を格納するリストである。不具合リストL1は、番号L10、主走査位置L11、副走査位置L12、フェーズL13、ステータスL14、結果L15の項目を有する。番号L10は、不具合の識別番号である。主走査位置L11は、番号L10の不具合の主走査方向の位置である。副走査位置L12は、番号L10の不具合の副走査方向の位置であり、例えば、フェーズPH1の副走査方向の先頭位置からの副走査位置とする。フェーズL13は、番号L10の不具合が検出された用紙のフェーズであり、フェーズPH1,PH2又は用紙確認出力に対応する用紙確認用をとる。なお、フェーズL13が、フェーズPH2である場合に、フェーズPH2の用紙出力された周期に対応する部品の情報を含めてもよい。
ステータスL14は、番号L10の不具合の状態を示す情報であり、「フェーズPH1確認」、「周期確認出力」、「周期決定」、「出力中」、「汚れ」の情報をとる。「フェーズPH1確認」は、フェーズPH1で同じ主走査位置で1点の不具合が検出されたことを示す状態である。「周期確認出力」は、フェーズPH1,PH2で同じ主走査位置で1点の不具合が検出され、周期を確認するための用紙出力を行う前であることを示す状態である。「周期決定」は、不具合の周期が決定されたことを示す状態である。「出力中」は、周期確認の用紙出力中であることを示す情報である。「汚れ」は、不具合が周期的でないため部品の故障に起因するものではなく、ゴミなどの移動体に起因する汚れと推定される状態である。結果L15は、番号L10の故障診断結果であり、決定された不具合の周期(決定周期)、当該決定された周期に対応する部品、決定された汚れなどである。
そして、画像制御CPU11は、ステップS15で取得された用紙の画像データを画像解析して不具合を検出し、少なくとも1つの不具合が検出されるか否かを判別する(ステップS22)。不具合が検出されない場合(ステップS22;NO)、確認処理が終了する。不具合が検出された場合(ステップS22;YES)、画像制御CPU11は、検出された不具合ごとに、当該不具合に関する情報を不具合リストL1に格納していき、不具合リストL1の各レコードを、フェーズPH1,PH2ごと、主走査位置ごとに、ソートする(ステップS23)。ステップS23の不具合リストL1への情報格納では、例えば、画像解析により得られた不具合の主走査位置、副走査位置、用紙のフェーズが、1レコードの主走査位置L11、副走査位置L12、フェーズL13に格納され、番号L10が付与される。なお、フェーズL13が、フェーズPH2である場合に、対応する部品の情報を含めてもよい。
そして、画像制御CPU11は、フェーズ確認処理を行う(ステップS24)。ここで、図11を参照して、ステップS24のフェーズ確認処理を説明する。図11に示すように、まず、画像制御CPU11は、ソートされた不具合リストL1のうちの初期(先頭)の不具合のレコードを選択する(ステップS31)。そして、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのフェーズL13がフェーズPH1であるか否かを判別する(ステップS32)。
フェーズPH1である場合(ステップS32;YES)、画像制御CPU11は、不具合リストL1のフェーズL13がフェーズPH1のレコードの主走査位置L11を参照し、選択中の不具合と同じ主走査位置に不具合のレコードが2点以上あるか否かを判別する(ステップS33)。不具合のレコードが1点である場合(ステップS33;NO)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのステータスL14に「フェーズPH1確認」を設定する(ステップS34)。そして、画像制御CPU11は、全フェーズの全主走査分の不具合のレコードの選択が終了したか否かを判別する(ステップS35)。
全主走査分の不具合の選択が終了した場合(ステップS35;YES)、フェーズ確認処理が終了する。全主走査分の不具合の選択が終了しない場合(ステップS35;NO)、画像制御CPU11は、不具合リストL1から次の主走査位置(なければ次のフェーズ)の不具合のレコードを選択し(ステップS36)、ステップS32に移行する。不具合のレコードが2点以上ある場合(ステップS33;YES)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードの副走査位置L12から、フェーズPH1の同じ主走査位置L11の次以降の不具合のレコードの副走査位置L12までの長さが、周期テーブルT1のいずれかの部品T11の周期T12の整数倍に一致するか否かを判別する(ステップS37)。
周期T12の整数倍に一致しない場合(ステップS37;NO)、ステップS34に移行される。周期T12の整数倍に一致する場合(ステップS37;YES)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのステータスL14に「周期決定」を設定し、一致した決定周期としての周期T12、この周期T12に対応する部品を結果L15に設定し(ステップS38)、ステップS35に移行する。
フェーズPH2である場合(ステップS32;NO)、画像制御CPU11は、不具合リストL1の主走査位置L11を参照し、フェーズPH2において、選択中の不具合と同じ主走査位置に不具合のレコードが2点以上あるか否かを判別する(ステップS39)。不具合のレコードが2点以上である場合(ステップS39;YES)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードの副走査位置L12から、同じ主走査位置L11の次以降の不具合のレコードの副走査位置L12までの長さが、周期テーブルT1のいずれかの周期T12の整数倍に一致するか否かを判別する(ステップS40)。なお、ステップS40において、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのフェーズL13に、フェーズPH2に対応する部品の情報が含まれている場合には、フェーズPH2の選択中の不具合から主走査位置が一致する他の不具合までの長さが、選択中の不具合のレコードのフェーズL13に含まれる部品(周期テーブルT1の部品T11)に対応する周期T12の整数倍に一致するか否かを判別することとしてもよい。周期T12の整数倍に一致する場合(ステップS40;YES)、ステップS38に移行される。
不具合のレコードが1点である場合(ステップS39;NO)、又は周期T12の整数倍に一致しない場合(ステップS40;NO)、画像制御CPU11は、不具合リストL1の主走査位置L11を参照し、選択中の不具合のレコードと主走査位置L11が同じフェーズPH1のレコードがあるか否かを判別する(ステップS41)。同じ主走査位置のフェーズPH1のレコードがある場合(ステップS41;YES)、画像制御CPU11は、同じ主走査位置のフェーズPH1のレコードのステータスL14に「フェーズPH1確認」がある場合にそのステータス内容を削除する(ステップS42)。
そして、画像制御CPU11は、ステップS41で判別されたフェーズPH1の同じ主走査位置L11の不具合のレコードの副走査位置L12から、選択中のフェーズPH2の不具合のレコードの副走査位置L12までの長さが、周期テーブルT1のいずれかの周期T12の整数倍に一致するか否かを判別する(ステップS43)。なお、ステップS43において、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのフェーズL13に、フェーズPH2に対応する部品の情報が含まれている場合には、フェーズPH1の不具合から選択中の不具合までの長さが、選択中の不具合のレコードのフェーズL13に含まれる部品(周期テーブルT1の部品T11)に対応する周期T12の整数倍に一致するか否かを判別することとしてもよい。
周期T12の整数倍に一致する場合(ステップS43;YES)、ステップS38に移行する。同じ主走査位置のフェーズPH1のレコードがない場合(ステップS41;NO)、又は周期T12の整数倍に一致しない場合(ステップS43;NO)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのステータスL14に「周期確認出力」を設定し(ステップS44)、ステップS35に移行する。
図10に戻り、ステップS24のフェーズ確認処理の実行後、画像制御CPU11は、不具合リストL1のステータスL14を参照し、「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」であるレコードがあるか否かを判別する(ステップS25)。「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」であるレコードがない場合(ステップS25;NO)、確認処理が終了する。「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」であるレコードがある場合(ステップS25;YES)、画像制御CPU11は、周期確認出力処理を行う(ステップS26)。
ここで、図12を参照して、ステップS26の周期確認出力処理を説明する。図12に示すように、まず、画像制御CPU11は、フェーズPH1からの副走査方向の画像形成の現在位置を算出する(ステップS51)。そして、画像制御CPU11は、不具合リストL1からステータスL14が「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」の次の不具合のレコードを1つ選択する(ステップS52)。
そして、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードの副走査位置L12、フェーズL13、部品L14から、ステップS51で現在位置以降で、副走査位置L12から周期確認の用紙出力のスタート地点までの長さが、部品L14(に対応する周期テーブルT1の部品T11)に対応する期待周期(周期T12)の整数倍となる周期確認のスタート地点を算出する(ステップS53)。ステップS53では、対応する部品から画像読取装置200(画像読取部202)までの距離が考慮され、周期確認の用紙出力が十分可能なスタート地点に設定される。
ステップS53において、画像制御CPU11は、部品から画像読取装置200までの距離を考慮して、周期確認出力の用紙の出力のスタート位置を設定する。フェーズPH1,PH2後の周期確認出力の位置は、周期の整数倍なら間隔を空けてもよく、画像読取装置200で画像読取してからテストパターンが少し離れて画像形成される。
そして、画像制御CPU11は、不具合リストL1から全ての「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」の全てのレコードが選択されたか否かを判別する(ステップS54)。周期確認出力が終了していない場合(ステップS54;NO)、ステップS52に移行される。周期確認出力が終了した場合(ステップS54;YES)、画像制御CPU11は、給紙部50、画像形成部40、定着部60、用紙搬送部70を制御して、ステップS53で設定された各周期確認のスタート地点に、周期確認の各1枚の用紙出力を行い、画像読取装置200を制御して、出力された用紙を画像読み取りさせ、読み取られた画像データを取得する(ステップS55)。
そして、画像制御CPU11は、ステップS55での用紙出力及び画像読み取りが終了したか否かを判別する(ステップS56)。用紙出力及び画像読み取りが終了していない場合(ステップS56;NO)、ステップS56に移行される。用紙出力及び画像読み取りが終了した場合(ステップS56;YES)、画像制御CPU11は、周期確認判定処理を実行する(ステップS57)。
ここで、図13を参照して、ステップS57の周期確認判定処理を説明する。図13に示すように、まず、画像制御CPU11は、ステップS54で取得された用紙の画像データを画像解析して周期確認の不具合を検出し、当該不具合に関する情報を不具合リストL1に格納する(ステップS61)。ステップS61の不具合リストL1への不具合の情報格納では、例えば、画像解析により得られた不具合の主走査位置及び副走査位置、出力された用紙に対応する「周期確認用」が、1レコードの主走査位置L11、副走査位置L12、フェーズL13に格納され、番号L10が付与される。そして、画像制御CPU11は、少なくとも1つの不具合が検出されるか否かを判別する(ステップS62)。不具合が検出された場合(ステップS62;YES)、画像制御CPU11は、不具合リストL1のステータスL14が「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」の次の不具合のレコードを1つ選択する(ステップS63)。
そして、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードの副走査位置L12から、主走査位置L11が同じでフェーズL13が「用紙確認用」のレコードの副走査位置L12までの長さを算出し、算出した長さが、不具合リストL1のステータスL14が「周期決定」であるレコードの結果L15の決定周期(周期テーブルT1の決定された周期T12)以外の周期T12である期待周期の整数倍に一致するか否かを判別する(ステップS64)。期待周期の整数倍に一致する場合(ステップS64;YES)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのステータスL14に「周期決定」を設定し、一致した決定周期としての期待周期、当該期待周期に対応する部品を結果L15に設定する(ステップS65)。
そして、画像制御CPU11は、ステップS63で、全ての「フェーズPH1確認」、「周期確認出力」の不具合のレコードを選択したか否かを判別する(ステップS66)。全ての「フェーズPH1確認」、「周期確認出力」の不具合のレコードを選択していない場合(ステップS66;NO)、ステップS63に移行される。全ての「フェーズPH1確認」、「周期確認出力」の不具合のレコードを選択した場合(ステップS66;YES)、周期確認判定処理を終了する。
期待周期の整数倍であるレコードがない場合(ステップS64;NO)、画像制御CPU11は、選択中の不具合のレコードのステータスL14を「汚れ」に設定し(ステップS67)、ステップS66に移行する。不具合が検出されていない場合(ステップS62;NO)、画像制御CPU11は、不具合リストL1のステータスL14が「フェーズPH1確認」、「周期確認出力」の全てのレコードのステータスL14を「汚れ」に設定し(ステップS68)、周期確認判定処理を終了する。
図9に戻り、ステップS17の確認処理の実行後、画像制御CPU11は、不具合リストL1を参照し、ステータスL14が「周期決定」のレコードの結果L15(決定周期、部品)と、ステータスL14が「汚れ」のレコードの結果L15(汚れ)とを含む故障診断結果を操作表示部20に表示し(ステップS18)、故障診断処理を終了する。画像形成装置1のユーザーや修理者は、故障診断結果を目視により確認し、周期的な不具合が発生した部品の交換、修理などを行う。
故障診断処理により、例えば、図15に示すように、フェーズPH1の用紙Sの出力、部品が感光体ドラム413であるフェーズPH2(フェーズPH2-1とする)の用紙S出力、部品が中間転写ベルト421であるフェーズPH2(フェーズPH2-2とする)の用紙S出力が行われる。ここでは、用紙Sは、A4サイズであるものとし、周期確認の用紙出力は考えない。
フェーズPH2-1では、フェーズPH1の先頭位置から180度位相がずれた位置に、フェーズPH1での180度ずれていない用紙S分を考慮して、部品が感光体ドラム413であり周期が314mmであるため、314mm<用紙Sの副走査幅(210mm)×2であり、1枚の用紙Sが出力される。フェーズPH2-2では、フェーズPH1の先頭位置から180度位相がずれた位置に、フェーズPH1での180度ずれていない用紙分を考慮して、部品が中間転写ベルト421であり周期:2000mmであるため、2000mm<用紙Sの副走査幅(210mm)×10であり、5枚の用紙Sが出力される。このため、図15の例では、合計12枚の用紙Sの出力でフェーズPH1,PH2の故障診断が行われる。
以上、本実施の形態によれば、画像形成装置1は、回転部を有する複数の部品を有し、複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う。画像形成装置1は、複数の用紙を搬送する給紙部50、用紙搬送部70と、搬送された用紙に画像形成する画像形成部40、定着部60と、画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取装置200と、給紙部50、用紙搬送部70の用紙の搬送間隔を制御して、画像形成部40、定着部60により用紙に画像形成させて出力させ、読み取られた画像データから不具合を検出し、検出された不具合の情報と、部品の周期とに基づいて、不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う画像制御CPU11と、を備える。画像制御CPU11は、故障の部品の診断を行う場合に、画像形成部40、定着部60に故障診断用の画像を形成させ、給紙部50、用紙搬送部70の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定する。
このため、用紙の搬送間隔を広げて紙間を補う用紙出力をして不具合を検出することにより、故障診断に使用される用紙の枚数を低減できる。
また、画像制御CPU11は、用紙確認出力として、検出された第1の不具合から部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力をさせる。画像制御CPU11は、第1の不具合から部品の周期の整数倍の位置に検出される第2の不具合の周期を特定する。このため、第1の不具合が検出された場合に、周期確定出力を行い、第2の不具合の周期を特定でき、故障診断を正確に行うことができる。
また、画像制御CPU11は、部品から画像読取装置200までの距離に応じて、周期確認の部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力の位置を設定する。このため、画像形成から画像読み取りまで十分な時間をとることができ、例えば周期確認出力の用紙の出力位置を決定した後、その出力位置に確実に用紙を出力できる。
また、画像制御CPU11は、第1のフェーズとして、部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させる。このため、第1のフェーズの用紙の搬送間隔を補う第2のフェーズの用紙出力を部品のそれぞれに対応して行うので、故障診断に使用される用紙の枚数をより低減できる。
また、画像制御CPU11は、用紙の搬送間隔を用紙の副走査幅に設定し、第2のフェーズにおいて、第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させる。このため、故障診断に使用される用紙の枚数を最小にできる。
また、画像制御CPU11は、検出された不具合のうち、周期が特定できない不具合をゴミなどの可動物による不具合として「汚れ」と特定する。このため、部品に起因する不具合をより正確に特定できる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る好適な画像形成装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、画像形成装置1がYMCKの4色のトナーを用いたカラー画像形成を行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置1が黒色のトナーを用いたモノクロの画像形成を行う構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、周期テーブルT1に同じ周期T12のレコードがない構成としたが、これに限定されるものではない。画像制御CPU11は、周期テーブルT1に同じ周期T12の複数のレコードの部品T11がある場合に、上記の故障診断処理の実行後、当該複数のレコードの部品T11の1つの部品の回転部の位相をずらして、さらに例えば周期確認出力により不具合の検出を行う構成としてもよい。画像制御CPU11は、検出された不具合の副走査位置の位相がずれていれば、位相をずらした部品の故障であると特定し、位相がずれていなければ他の位相をずらしていない部品と判断する。その旨が故障診断結果に含められて表示される。画像形成装置1では、副走査方向の濃度ムラを補正するため、例えば、感光体ドラム413、現像部412、中間転写ベルト421などに位相検出センサーが設けられている場合に、この位相検出センサーを利用して位相をずらすことで不具合の位置がずれるかの判断が行われる。この構成によれば、同じ周期を有する複数の部品のうち、実際に当該周期の不具合が発生した部品を正確に特定できる。
また、上記実施の形態では、不具合リストL1のステータスL14が「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」の全ての不具合のレコードについて、周期確認出力を行う構成としたが、これに限定されるものではない。画像制御CPU11が、フェーズPH1,PH2の用紙出力後に、1点しか不具合が検出されない場合(例えば、ステータスL14が「フェーズPH1確認」又は「周期確認出力」に対応)には、その検出された不具合に対応して周期確認出力を行わない構成としてもよい。可動体として移動するようなゴミが部品に付着した場合、小さいゴミの不具合は通常はスジとなって現れる。また大きめのゴミの場合は傷が現れるが、最大周期を確認する間に主走査位置、周期がランダムに発生する。このため、画像制御CPU11は、フェーズPH1で最大周期に1回しか発生しない不具合が現れた場合に、周期不良の可能性が高いので最大周期の不具合であると特定する。この構成によれば、最大周期の部品の周期確認出力を行わないので、故障診断のための用紙をさらに低減できる。また、主走査位置が異なる(位相も異なる)不具合が最大周期内に1点ずつ複数発生した場合は、ゴミが原因と推察する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、故障診断処理において、画像形成装置1が、片面印刷のみを行うものとし、画像読取装置200の画像読取部202Bが、画像形成された用紙の画像の読み取りを行うものとしたが、これに限定されるものではない。故障診断処理において、画像形成装置1が、両面印刷を行うものとし、画像読取装置200の画像読取部202A,202Bが、画像形成された用紙の画像の読み取りを行う構成としてもよい。この構成によれば、処理は複雑となるが、用紙の両面を不具合検出の画像形成に用いるため、故障診断のための用紙をさらに低減できる。
また、上記実施の形態では、故障診断処理において、画像形成装置1が、周期テーブルT1に設定された全ての部品T11に対応して、故障診断を行う構成としたが、これに限定されるものではない。故障診断処理において、周期テーブルT1に設定された全ての部品T11のうち、最大周期などの長い周期T12の部品T11に対応して故障診断を行うか否かの設定情報を、操作表示部20を介して、ユーザーから受け付け、当該設定情報に応じて、画像制御CPU11が、周期テーブルT1に設定された全ての部品T11のうち、最大の周期T12の部品T11以外の部品T11に対応して、故障診断を行う構成としてもよい。長周期の部品は不具合の発生頻度が低いので、故障診断の回数も減らしてもよいためである。この構成によれば、ユーザーの操作に応じて、長周期の部品の故障診断を行う負担を低減でき、故障診断のための用紙をより低減できる。
また、上記実施の形態では、画像形成装置1が専用モードの故障診断処理を行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成装置1において、画像制御CPU11が、2周期が用紙の副走査幅より短い部品の周期に対応して、階調テストなどの別の検査の用紙の裏面に画像形成するよう当該用紙を出力させる故障診断処理を行う構成としてもよい。この構成によれば、故障診断のための用紙をより低減できる。
また、画像制御CPU11が、ユーザーや修理者が画像形成装置1の部品の交換をした場合に、故障診断処理において、周期テーブルT1に設定された全ての部品T11のうち、交換後の部品T11の周期T12に対応する故障診断処理を行う構成としてもよい。この構成によれば、交換後の部品の故障を速やかに診断できる。
また、以上の実施の形態における画像形成装置1を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
100 画像形成装置本体
20 操作表示部
21 操作表示制御部
22 LCD
30 スキャナー部
301 給紙装置
302 スキャナー
31 スキャナー制御部
32 CCDセンサー
d 原稿
40 画像形成部
401 プリンター制御部
41 画像形成ユニット
411 露光部
411a LD
412 現像部
413 感光体ドラム
414 帯電部
42 中間転写ユニット
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
423A 二次転写ローラーUp
423 支持ローラー
426 ベルトクリーニング部
43 二次転写ユニット
431A 二次転写ローラーLw
431 支持ローラー
432 二次転写ベルト
50,50a,50b 給紙部
51a,51b,51c 給紙トレイユニット
S 用紙
60 定着部
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 定着ローラー
64 加圧ローラー
65 エアー分離部
N ニップ部
70 用紙搬送部
72 排紙部
72a 排紙ローラー
73 搬送経路部
73a レジストローラー対
100a 本体部
10 本体制御部
11 画像制御CPU
12 不揮発メモリー
13 読み取り処理部
14 圧縮IC
15 DRAM制御IC
16 画像メモリー
16a 圧縮メモリー
16b ページメモリー
17 伸長IC
18 書き込み処理部
100b プリントコントローラー
81 コントローラー制御CPU
82 LANIF
83 DRAM制御IC
84 画像メモリー
200 画像読取装置
201 画像読取制御部
202,202A,202B 画像読取部
FN 後処理装置
FNa 中綴じ部
TR1,TR2 排紙トレイ
2 外部装置

Claims (13)

  1. 回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置であって、
    複数の用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段と、
    前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段と、
    前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段と、
    前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段と、
    前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段と、を備え、
    前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
    前記用紙出力制御手段は、前記検出された第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力をさせ、
    前記診断手段は、前記第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に検出される第2の不具合の周期を特定する画像形成装置。
  2. 前記用紙出力制御手段は、前記部品から前記画像読取手段までの距離に応じて、前記部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力の位置を設定する請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙出力制御手段は、第1のフェーズとして、前記部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、前記部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、前記第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙出力制御手段は、前記用紙の搬送間隔を当該用紙の副走査幅に設定し、前記第2のフェーズにおいて、前記第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させる請求項に記載の画像形成装置。
  5. 回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置であって、
    複数の用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段と、
    前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段と、
    前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段と、
    前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段と、
    前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段と、を備え、
    前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
    前記用紙出力制御手段は、前記用紙の搬送間隔を当該用紙の副走査幅に設定し、第1のフェーズとして、前記部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、前記部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、前記第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させ、前記第2のフェーズにおいて、前記第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させる画像形成装置。
  6. 前記用紙出力制御手段は、複数の部品が同じ周期を有する場合に、当該複数の部品のうちの1つの部品の位相をずらして用紙の出力を行い、
    前記診断手段は、前記検出された不具合の情報に基づいて、位相がずらされた部品を特定する請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記診断手段は、前記検出された不具合のうち、周期が特定できない不具合をゴミによる不具合と特定する請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段は、用紙の両面の画像形成が可能であり、
    前記用紙出力制御手段は、用紙の両面に画像形成させて当該用紙を出力させ、
    前記画像読取手段は、前記両面に画像形成された用紙の画像データを読み取る請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記用紙出力制御手段は、長い周期の部品の故障の診断を省く操作入力情報に応じて、前記長い周期の部品以外の部品のそれぞれの周期に対応して、用紙を出力させる請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記用紙出力制御手段は、2周期が用紙の副走査幅より短い部品の周期に対応して、別の検査の用紙の裏面に画像形成するよう当該用紙を出力させる請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記用紙出力制御手段は、交換された部品の周期に対応して、用紙を出力させる請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置のコンピューターを、
    複数の用紙を搬送する用紙搬送手段、
    前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段、
    前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段、
    前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段、
    前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段、
    前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段、として機能させ、
    前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
    前記用紙出力制御手段は、前記検出された第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に用紙の出力をさせ、
    前記診断手段は、前記第1の不具合から前記部品の周期の整数倍の位置に検出される第2の不具合の周期を特定するプログラム。
  13. 回転部を有する複数の部品を有し、当該複数の部品を用いて用紙に画像形成を行う画像形成装置のコンピューターを、
    複数の用紙を搬送する用紙搬送手段、
    前記搬送された用紙に画像形成する画像形成手段、
    前記画像形成された用紙の画像データを読み取る画像読取手段、
    前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を制御して、前記画像形成手段により当該用紙に画像形成させて当該用紙を出力させる用紙出力制御手段、
    前記読み取られた画像データから不具合を検出する不具合検出手段、
    前記検出された不具合の情報と、前記部品の周期とに基づいて、当該不具合が周期的に検出された故障している部品の診断を行う診断手段、として機能させ、
    前記用紙出力制御手段は、故障の部品の診断を行う場合に、前記画像形成手段に故障診断用の画像を形成させ、前記用紙搬送手段の用紙の搬送間隔を通常の画像形成をする場合の搬送間隔よりも広く設定し、
    前記用紙出力制御手段は、前記用紙の搬送間隔を当該用紙の副走査幅に設定し、第1のフェーズとして、前記部品の最大の周期以上の長さに複数の用紙を出力させ、第2のフェーズとして、前記部品のそれぞれの周期に対応する位置及び長さに、前記第1のフェーズと位相をずらして用紙を出力させ、前記第2のフェーズにおいて、前記第1のフェーズと位相を180度ずらして用紙を出力させるプログラム。
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