JP2000125086A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法

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JP2000125086A
JP2000125086A JP10296285A JP29628598A JP2000125086A JP 2000125086 A JP2000125086 A JP 2000125086A JP 10296285 A JP10296285 A JP 10296285A JP 29628598 A JP29628598 A JP 29628598A JP 2000125086 A JP2000125086 A JP 2000125086A
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image forming
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Katsuyuki Takahashi
克幸 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡大連写実行時に、可能な限り同一の画像形
成サイクルで複数の記録媒体に画像形成できる順序で各
分割画像を読み取ることができ、拡大連写実行時におい
ても生産性を落とすことなくスピーディーに画像を形成
することができる。 【解決手段】 リーダコントローラ901により原稿走
査時間の組合せを算定し、該算定された複数の原稿走査
時間の組合せを評価して拡大した各分割画像を同一の画
像形成サイクルで画像形成可能かどうかを判定し、該判
定結果に基づいて最短時間で分割画像を読み取り可能な
原稿画像出力順序を設定し、該設定された原稿画像出力
順序で、リーダ部101における各分割画像の読み取り
を制御する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一の画像形成サ
イクルで複数の画像を形成する複数貼りモードで画像形
成可能な画像形成装置および画像形成装置の制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置は、A3等のロング
サイズの画像を像担持体(例えば中間転写体)上に全て
形成ことができるものもある。このような画像形成装置
では、A3等のロングサイズの用紙の1/2の長さを有
するA4等のハーフサイズ(ショートサイズ)の用紙に
画像を形成する際に、像担持体上にショートサイズの画
像を同時に2つ形成して出力用紙上に画像を形成する2
枚出力モードによる画像形成を実行する事ができる。
【0003】このように、従来の画像形成装置は、ロン
グサイズの画像全体を一度に形成できる像担持体上の領
域を有効に使用することによって、画像を形成する速度
を向上させることができる。
【0004】また、従来の画像形成装置、すなわちリー
ダ部において原稿台上に載置される原稿を光源により走
査露光することにより読み取った原稿画像データに基づ
いて画像形成部が電子写真プロセスを実行して拡大画像
を形成可能な場合において、以下で説明するように拡大
連写機能を実行していた。
【0005】拡大連写機能の実行時において、原稿を拡
大率に応じた領域に分割し、該分割した領域を所定の順
序で連続して読み取る。そのために、分割された領域の
いずれかを出力する際に、該分割された領域のスキャン
開始位置の近傍まで光源をあらかじめ移動して待機させ
ておき、画像形成部の動きに合わせて光源のスキャンを
開始する。そしてスキャンが終了すると光源は所定の位
置まで戻り、つぎのスキャンの準備を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような画像形成
装置が、ページメモリを備えないリーダ部(画像読取装
置)とプリンタ部(画像出力装置)との組み合わせによ
り構成されている場合に、途中で動作を停止することが
不可能な画像形成部のタイミングに合わせてリーダ部を
駆動しなければならない。
【0007】上記従来の画像形成装置において、拡大連
写実行時の分割された領域の読み取り順序を固定にして
いたので、出力用紙がスモールサイズで、画像形成部の
像担持体上に同時に2枚分の出力画像を形成できる場合
でも、光源のスキャン開始位置への移動が画像形成部の
画像形成開始に間に合わない場合が生じるため、従来の
画像形成装置では拡大連写実行時には常に画像形成部に
おいて1枚分の画像しか形成していない。そのため、拡
大連写実行時においては画像形成装置が有する機能を十
分に活用できず、複写動作の生産性が低下してしまうと
いう問題点があった。
【0008】また、拡大連写実行時においては、像担持
体上への画像形成毎に各分割画像のスキャン開始位置へ
の光源の移動を行わなくてはならないため、特に光源の
原点から離れた位置にある分割画像をスキャンする際に
は、像担持体上に2画像を同時に形成する際の画像形成
部の画像形成開始タイミングに光源のスキャン開始位置
への移動が間に合わない場合がある。
【0009】しかしながら、高速に光学系のモータを駆
動する事になれば、電力消費が増える事により、画像形
成部の定着部に与える影響もままならないので、拡大連
写出力時にスキャン開始が画像形成開始タイミングに間
に合わない場合には、画像形成部において2画像同時形
成を行わなかったり、画像形成中に像担持体を空回転さ
せたりすることが多く、そのため、拡大連写実行時にお
いては画像形成装置が有する機能を十分に活用できず、
複写動作の生産性が低下していたという問題点があっ
た。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明の目的は、複数の分割画像を拡
大して読み取り、同一の画像形成サイクルで複数の記録
媒体に画像を出力可能な画像形成装置において、原稿走
査時間の組合せを算定し、該算定された複数の原稿走査
時間の組合せを評価して拡大した各分割画像を同一の画
像形成サイクルで画像形成可能かどうかを判定し、該判
定結果に基づいて最短時間で分割画像を読み取り可能な
原稿画像出力順序を設定し、該設定された原稿画像出力
順序で、各分割画像の読み取りを制御することにより、
拡大連写実行時に、可能な限り同一の画像形成サイクル
で複数の記録媒体に画像形成できる順序で各分割画像を
読み取ることができ、拡大連写実行時においても生産性
を落とすことなくスピーディーに画像を形成することが
できる画像形成装置および画像形成装置の制御方法を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、画像を分割した各分割画像を拡大して読み取り可能
な画像読み取り手段(図1に示すリーダ部101)と、
前記画像読み取り手段により読み取られる画像データに
所定の画像処理を施して出力画像データを生成する画像
処理手段(図14に示す画像信号処理部902)と、前
記画像処理手段により生成された出力画像データに基づ
いて同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像を
出力可能な画像出力手段(図1に示す画像形成部200
3)とを有する画像形成装置であって、複数の各分割画
像を前記画像読み取り手段により読み取るための原稿走
査時間の組合せを算定する算定手段(図15に示すCP
U2209)と、前記算定手段により算定された複数の
原稿走査時間の組合せを評価して複数の記録媒体に対し
て拡大された各分割画像を同一の画像形成サイクルで画
像形成可能かどうかを判定する判定手段(図15に示す
CPU2209)と、前記判定手段による判定結果に基
づいて同一の画像形成サイクルで画像形成が可能と判定
された場合に、前記算定手段により算定された原稿走査
時間の組合せに基づいて最短時間で分割画像を複数読み
取り可能な原稿画像出力順序を設定する設定手段(図1
5に示すCPU2209)と、前記設定手段により設定
された前記原稿画像出力順序に基づいて前記画像読み取
り手段による各分割画像の読み取りを制御する制御手段
(図15に示すCPU2209)とを有するものであ
る。
【0012】本発明に係る第2の発明は、前記画像読み
取り手段は、原稿を走査する走査部(図1に示すキャリ
ッジ3000)を有し、前記算定手段は、複数の各分割
画像を前記画像読み取り手段により読み取るための前記
走査部の移動時間の組合せを算定するものである。
【0013】本発明に係る第3の発明は、前記判定手段
は、前記算定手段により算定された前記走査部の複数の
移動時間の組合せを評価して複数の記録媒体に対して拡
大された各分割画像を同一の画像形成サイクルで画像形
成可能かどうかを判定するものである。
【0014】本発明に係る第4の発明は、前記設定手段
は、前記判定手段による判定結果に基づいて同一の画像
形成サイクルで画像形成が可能と判定された場合に、前
記算定手段により算定された前記走査部の複数の移動時
間の組合せに基づいて最短時間で分割画像を複数読み取
り可能な原稿画像出力順序を設定するものである。
【0015】本発明に係る第5の発明は、前記制御手段
は、前記設定手段により設定された前記原稿画像出力順
序に基づいて前記走査部の移動を制御するものである。
【0016】本発明に係る第6の発明は、画像を分割し
た各分割画像を拡大して所定の順序で読み取り可能な画
像読み取り手段(図1に示すリーダ部101)と、前記
画像読み取り手段により読み取られる画像データに所定
の画像処理を施して出力画像データを生成する画像処理
手段(図14に示す画像信号処理部902)と、前記画
像処理手段により生成された出力画像データに基づいて
同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像を出力
可能な画像出力手段(図1に示す画像形成部2003)
とを有する画像形成装置であって、前記読み取り手段に
より読み取られる各分割画像の走査時間を算出する算出
手段(図15に示すCPU2209)と、前記算出手段
の算出結果に基づいて複数の記録媒体に対して拡大され
た各分割画像を同一の画像形成サイクルで画像形成可能
かどうかを判定する判定手段(図15に示すCPU22
09)と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記画像
読み取り手段による各分割画像の読み取りを制御する制
御手段(図15に示すCPU2209)とを有するもの
である。
【0017】本発明に係る第7の発明は、前記読み取り
手段は、前記各分割画像を走査露光する走査部(図1に
示すキャリッジ3000)を有し、前記制御手段は、前
記判定手段の判定結果に基づいて前記走査部の走査速度
を変更制御するものである。
【0018】本発明に係る第8の発明は、前記算出手段
は、前記所定の順序で連続する2つの画像で先に読み取
られる分割画像の読み取り終了位置からつぎに読み取ら
れる分割画像の読み取り開始位置までの前記走査部の移
動時間を算出するものである。
【0019】本発明に係る第9の発明は、前記制御手段
は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記走査部のバ
ックスキャン速度を制御するものである。
【0020】本発明に係る第10の発明は、記憶部に格
納される複数のモータテーブルに基づいて前記走査部を
駆動する駆動手段を有し、前記制御手段は、前記判定手
段の判定結果に基づいて前記記憶部に記憶されるモータ
テーブルを切り替え制御するものである。
【0021】本発明に係る第11の発明は、供給される
制御電流に基づいて前記走査部を駆動する駆動手段を有
し、前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づい
て前記駆動手段に対する前記制御電流の供給を制御する
ものである。
【0022】本発明に係る第12の発明は、供給される
制御電圧に基づいて前記走査部を駆動する駆動手段を有
し、前記制御手段は,前記判定手段の判定結果に基づい
て前記駆動手段に対する前記制御電圧の供給を制御する
ものである。
【0023】本発明に係る第13の発明は、記憶部に記
憶されるモータテーブルと供給される制御電流とに基づ
いて前記走査部を駆動する駆動手段を有し、前記制御手
段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記モータテ
ーブルの切り替え制御及び前記制御電流の供給を制御す
るものである。
【0024】本発明に係る第14の発明は、記憶部に記
憶されるモータテーブルと供給される制御電圧とに基づ
いて前記走査部を駆動する駆動手段を有し、前記制御手
段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記モータテ
ーブルの切り替え制御及び前記制御電圧の供給を制御す
るものである。
【0025】本発明に係る第15の発明は、画像を分割
した各分割画像を拡大して読み取り可能な画像読み取り
手段(図1に示すリーダ部101)と、前記画像読み取
り手段により読み取られる画像データに所定の画像処理
を施して出力画像データを生成する画像処理手段(図1
4に示す画像信号処理部902)と、前記画像処理手段
により生成された出力画像データに基づいて同一の画像
形成サイクルで複数の記録媒体に画像を出力可能な画像
出力手段(図1に示す画像形成部2003)とを有する
画像形成装置の制御方法であって、前記複数の分割画像
を前記画像読み取り手段で読み取る順序を組み合わせる
組み合わせ工程(図37に示すステップ(1),(1
2))と、前記組み合わせ工程により組み合わされた順
序で連続する複数の分割画像が前記同一の画像形成サイ
クルで出力可能かどうかを判定する判定工程(図37に
示すステップ(5))と、前記判定工程の判定結果に基
づいて前記組み合わせ工程により組み合わされた順序で
前記複数の分割画像を前記画像読み取り手段により読み
取った場合の出力時間を評価する評価工程(図37のス
テップ(8))と、前記評価工程の評価結果に基づいて
前記組み合わせ工程により組み合わされた順序のうち
で、前記出力時間が最短となる順序を検索する検索工程
(図37のステップ(10),(11))と、前記検索
工程の検索結果に基づいて前記画像読み取り手段により
前記複数の分割画像を読み取る読み取り工程(不図示の
ステップ)とを有するものである。
【0026】本発明に係る第16の発明は、画像を分割
した各分割画像を拡大して順次で読み取り可能な画像読
み取り手段(図1に示すリーダ部101)と、前記画像
読み取り手段により読み取られる画像データに所定の画
像処理を施して出力画像データを生成する画像処理手段
(図14に示す画像信号処理部902)と、前記画像処
理手段により生成された出力画像データに基づいて同一
の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像を出力可能
な画像出力手段(図1に示す画像形成部2003)とを
有する画像形成装置の制御方法であって、前記読み取り
手段により読み取られる各分割画像の走査時間を算出す
る算出工程(図47のステップ(2))と、前記算出工
程の算出結果に基づいて複数の記録媒体に対して拡大さ
れた各分割画像を同一の画像形成サイクルで画像形成可
能かどうかを判定する判定工程(図47のステップ
(6))と、前記判定工程の判定結果に基づいて前記画
像読み取り手段の走査速度を切り替える切り替え工程
(図47のステップ(7),(11))とを有するもの
である。
【0027】
【発明の実施の形態】本実施形態は画像読み取り装置
(リーダ部)と画像出力装置(プリンタ部)とを組み合
わせる事によって、各リーダ部/プリンタ部が独立した
それぞれの機能処理(例えばリーダ部で読み取った画像
データをホストコンピュータに出力する,ホストコンピ
ュータから出力される画像データをプリンタ部で印刷す
る)の他に複写機としても動作できる画像形成装置に適
用した形で説明する。
【0028】まず、本発明の実施形態を2種類説明す
る。各実施形態を説明する前に、まず両実施形態に共通
する構成および動作等について説明する。
【0029】〔全体の構成〕図1は、本発明の実施形態
を示す画像形成装置の概略構成を説明するブロック図で
あり、リーダ部(スキャナ部)101とプリンタ部20
01とが所定のインタフェースを介して通信可能なデジ
タル画像形成装置として構成される場合に対応する。
【0030】リーダ部101において、102は原稿台
で、原稿が載置される。103は光源で、キャリッジ3
000とともに、矢印A方向に往復走査移動(設定され
た倍率に応じて走査速度が可変する)される。104は
光電変換手段で、原稿台102に載置された原稿の反射
画像が走査ミラー106を介して結像され、該結像され
た画像を光電変換してアナログ画像信号に変換する。
【0031】105はアナログデジタル変換手段で、光
電変換手段104で光電変換されたアナログ画像信号を
所定ビット数のデジタル画像信号に変換する。
【0032】3000はキャリッジで、光源103と走
査ミラー106等を有し、矢印Aに示した方向(副走査
方向)に移動可能に構成され、原稿台ガラス102上に
載置される原稿に光を照射し、その反射光を光電変換手
段104に伝えるための初段のユニットである。903
は原稿走査光学系制御部で、キャリッジ3000の副走
査方向への移動を制御するものである。
【0033】901はリーダコントローラで、リーダ部
101で画像処理されて出力される画像データとプリン
タコントローラ2103から入力されるプリントデータ
とのいずれかを選択して、エンジン制御部2002に画
像データを出力する。なお、リーダコントローラ901
は、プリンタ部2001内に設けられるものとする。
【0034】また、その詳細については後述する。
【0035】リーダコントローラ901は、アナログデ
ジタル変換手段105から出力されるデジタル画像を処
理する手段,原稿の読取りを行うために光源103,走
査ミラー106等を駆動する不図示のモータを制御する
手段および前記エンジン制御部2002や前記プリンタ
コントローラ2103の通信制御を行う機能を有する。
【0036】プリンタ部2001において、2002は
エンジン制御部(DCコントローラ)で、後述する画像
形成部(エンジン)2003の紙搬送制御や画像形成制
御を行う。画像形成部2003は、後述する図6に示す
ような構成を有する。
【0037】2102はプリンタエンジン部で、エンジ
ン制御部2002,画像形成部2003等から構成され
る。2103はプリンタコントローラ(PDLコントロ
ーラ)で、後述する図2,図3に示すプリンタコントロ
ーラと同一のものであり、プリンタ部2001に内蔵さ
れ、プリンタ部2001を総括的に制御する。
【0038】2104はホストコンピュータで、後述す
る図3に示すホストコンピュータと同様に1対1もしく
はネットワーク2105を介してプリンタコントローラ
2103に接続されている。2004は給紙カセットデ
ッキで、オプションで追加する出力用紙を格納するデッ
キである。
【0039】2005はフィニッシャとして機能するソ
ータで、画像形成した出力用紙を載置可能な排紙ビンを
有し、ステイプル機能やオフセット排紙機能を有してお
り、オプションで追加できる。2006はオプションコ
ントローラで、給紙カセットデッキ2004,ソータ2
005等のオプションで追加されるオプション装置を制
御する。
【0040】本実施形態の画像形成装置においては、該
リーダコントローラ901をプリンタ部2001内に配
置し、エンジン制御部2002やプリンタコントローラ
2103との通信制御を行うための機外ケーブルを有さ
ない構成になっている。 〔プリンタコントローラとプリンタエンジンの構成〕本
実施形態を示す画像形成装置では、プリンタコントロー
ラ2103とプリンタエンジン部2102との間にリー
ダコントローラ901を接続し、プリンタコントローラ
2103およびプリンタエンジン部2102との間で処
理を行う。ここで、本実施形態を示す画像形成装置の説
明を行う前に、その前提となるプリンタコントローラ2
103とプリンタエンジン部(エンジン制御部2002
を含む)2102を有する印刷装置(プリンタ)の構成
について図2〜図10を参照して説明する。
【0041】まず、このような印刷装置の全体の概要に
ついて図2,図3を参照して説明する。
【0042】図2は、図1に示したプリンタ部2001
の要部構成を説明するブロック図であり、図1に示した
プリンタコントローラ2103とプリンタエンジン部2
102との構成に対応する。なお、図1と同一のものに
は同一の符号を付してある。
【0043】プリンタ部2001において、2002は
エンジン制御部で、画像形成部2003の紙搬送制御や
画像形成制御を行う。2103はプリンタコントローラ
で、、プリンタ部2001に内蔵されている。2104
はホストコンピュータで、後述する図3に示すように1
対1もしくはネットワーク2105を介してプリンタコ
ントローラ2103に接続されている。
【0044】2004は給紙カセットデッキで、オプシ
ョンで複数のサイズの用紙を収容可能なあるいは同サイ
ズの用紙を重層するように装着して追加することができ
る。
【0045】2005はソータで、フィニッシャとして
機能するソータで、画像形成した出力用紙を載置可能な
排紙ビンを有し、ステイプル機能やオフセット排紙機能
を有しており、オプションで追加できる。2006はオ
プションコントローラで、給紙カセットデッキ200
4,ソータ2005等のオプションで追加されるオプシ
ョン装置を制御する。
【0046】図3は、図1に示したホストコンピュータ
2104とプリンタ部2001との間のデータの流れの
形態を説明する図であり、(a)はホストコンピュータ
2104とプリンタ部2001とがインタフェースを介
して1対1に接続される場合に対応し、(b)はホスト
コンピュータ2104とプリンタ部2001とが所定の
ネットワークを介して接続される場合に対応する。
【0047】図において、2101はビデオI/Fで、
プリンタエンジン部2102とプリンタコントローラ2
103との間の通信を行うものである。このビデオI/
F2101を介して通信される各信号についての詳細は
後述する。
【0048】2102はプリンタエンジン部で、ビデオ
I/F2101を介して受け取る電気画像信号を目に見
える形に形成し、出力用紙に転写し定着した後出力する
ものであり、これらの画像形成シーケンスを実現するた
めに各種の負荷を制御する。
【0049】また、プリンタエンジン部2102は、そ
の他にプリンタエンジン部2102の状態を検知し、プ
リンタコントローラ2103に対して通知する働きも行
っている。
【0050】プリンタコントローラ2103は、ホスト
コンピュータ2104あるいはネットワーク2105を
介して送られてくるデータを受け取る。これはビットマ
ップデータや、PDL(Page_Descripti
on_Language)記述のデータ(PDLデー
タ)等様々な形式で送られてくる。このデータを不図示
のメモリにビットマップイメージとして展開して、ラス
タ形式のプリントデータとしてプリンタエンジン部21
02へとデータを転送する。このようにして、ホストコ
ンピュータ2104で作成されたプリントデータをプリ
ント出力することができる。
【0051】以下、図4,図5を参照して図3に示した
プリンタコントローラ2103とプリンタエンジン部2
102を接続しているビデオI/F2101を介して通
信される信号の詳細を説明する。
【0052】図4は、図3に示したプリンタコントロー
ラ2103とプリンタエンジン部2102とのインタフ
ェースを説明する図であり、プリンタコントローラ21
03とプリンタエンジン部2102とがビデオI/F2
101を介してやり取りする主な信号に対応する。な
お、図3と同一のものには同一の符号を付してある。ま
た、プリンタコントローラ2103は図3に示したプリ
ンタコントローラであり、エンジン制御部2002は、
図3に示したプリンタエンジン部2102の内部にある
画像形成部(エンジン)2003の制御を行う。
【0053】図において、203は/PPRDY信号,
204は/CPRDY信号,205は/RDY信号,2
06は/PRNT信号,207は/TOP信号,208
は/LSYNC信号,209は/VCLK信号,210
は/VDOEN信号,211は/VDO信号,212は
/CCLK信号,213は/CBSY信号,214は/
CMD信号,215は/SBSY信号,216は/ST
S信号,217は/CCRT信号である。
【0054】/PPRDY信号203,/RDY信号2
05,/TOP信号207,/LSYNC信号208,
/SBSY信号215,/STS信号216および/C
CRT信号217はエンジン制御部2002からプリン
タコントローラ2103に送信される信号であり、/C
PRDY信号204,/PRNT信号206,/VCL
K信号209,/VDOEN信号210,/VDO信号
211,/CCLK信号212,/CBSY信号213
および/CMD信号214はプリンタコントローラ21
03からエンジン制御部2002に送信される信号であ
る。なお、各信号203〜217の詳細の説明は後述す
る。
【0055】図5は、図4に示したプリンタコントロー
ラ2103とプリンタエンジン部2102とがビデオI
/F2101を介してやり取りするインタフェース信号
の一覧を表す図である。なお、ここでは図4に示した代
表的な信号についてのみ説明を行う。
【0056】図において、/PPRDY信号203は、
プリンタエンジン部2102に電源が供給され、初期設
定などの処理が終了した後、プリンタコントローラ21
03との通信が可能となったことを示す信号である。
【0057】/CPRDY信号204は、プリンタコン
トローラ2103に電源が供給され、初期設定等の処理
が終了した後、エンジン制御部2002との通信が可能
となったことを示す信号である。
【0058】/RDY信号205は、エンジン制御部2
002がプリンタコントローラ2103からプリント開
始指示(後述の/PRNT信号206)により、プリン
ト動作可能になったことを示す信号である。この信号が
真になる条件は、定着器内の温度が所定温度に達してい
る場合、出力用紙がプリンタ内に残留していない場合、
ポリゴンミラーが所定の速度で回転している場合等のプ
リンタの各部分が正常に動作している場合のみである。
【0059】/PRNT信号206は、プリンタコント
ローラ2103がエンジン制御部2002に対して、印
刷動作の開始あるいは継続を指示する信号である。
【0060】/TOP信号207は、エンジン制御部2
002からプリンタコントローラ2103に対して渡さ
れる、画像の垂直走査の基準となる同期信号である。こ
の信号は、/PRNT信号206がプリンタコントロー
ラ2103から出力された後、一定時間後に出力され
る。
【0061】/LSYNC信号208は、プリンタコン
トローラ2103が水平走査の基準とする同期信号であ
り、/TOP信号207と同様、/PRNT信号206
がプリンタコントローラ2103から出力された後、一
定時間後にプリンタコントローラ2103に対して出力
される。
【0062】/VCLK信号209は、後述する/VD
OEN信号210および/VDO信号211の為の同期
クロックであり、プリンタコントローラ2103から画
像信号に対応する周波数のクロックを発生する。
【0063】/VDOEN信号210は、プリンタコン
トローラ2103が出力する画像信号のエンジン制御部
2002への取り込みを制御する信号である。エンジン
制御部2002は、/VCLK信号209に同期してこ
の信号がTRUEまたはFALSEであるかを検出し、
TRUEの場合は画像信号を取り込み、FALSEの場
合は画像信号の取り込みを行わない。
【0064】/VDO信号211は、画像データであ
る。プリンタコントローラ2103は、垂直方向に対し
ては/TOP信号207、水平方向に対しては/LSY
NC信号208を基準として、/VCLK信号209に
同期して出力する。
【0065】/CCLK信号212は、プリンタコント
ローラ2103がシリアルコマンドをエンジン制御部2
002に送信する時、およびエンジン制御部2002が
シリアルステータスをプリンタコントローラ2103に
対して返答する時の同期クロックであり、プリンタコン
トローラ2103から出力される。
【0066】/CBSY信号213は、プリンタコント
ローラ2103が、後述する/CMD信号214を用い
てシリアルコマンドを送信している事をエンジン制御部
2002に示す信号である。
【0067】/CMD信号214は、プリンタコントロ
ーラ2103がエンジン制御部2002へシリアル情報
を送信する場合に使用する信号であり、シリアル情報を
コマンドと呼ぶことにする。
【0068】/SBSY信号215は、エンジン制御部
2002が/STS信号216を用いてシリアルステー
タスを返信していることをプリンタコントローラ210
3に示す信号である。
【0069】/STS信号216は、エンジン制御部2
002がプリンタコントローラ2103に対してシリア
ル情報を返答する時に使用する信号であり、シリアル情
報をステータスと呼ぶことにする。
【0070】/CCRT信号217は、プリンタ内部の
ステータスが変化した時にプリンタコントローラ210
3に対して報告するための信号である。プリンタコント
ローラ2103がこの報告信号を受け取ると、/CMD
信号214を使ってエンジン側の状態の何が変化したか
を問い合わせるコマンドを発行し、それに対してエンジ
ン制御部2002は、/STS信号216でその状態を
知らせる。
【0071】以下、図6,図7を参照して、図2に示し
た画像形成部2003の構成を説明する。
【0072】図6は、図2に示した画像形成部2003
の構成を説明する断面図である。なお、画像形成部20
03はエンジン制御部2002により制御される。
【0073】図において、401はスキャナで、プリン
タコントローラ2103から送られてきた画像信号(ビ
デオ信号)である/VDO信号211を受け取りレーザ
光に変換して反時計周りに回転する感光体402に照射
し、感光体402上に画像を形成する。403は色現像
器,404は黒現像器で、感光体402上に帯電された
電荷に応じてトナーを感光体402上にのせる(現像さ
せる)働きをする。
【0074】なお、色現像器403はイエロー現像器4
20,マゼンタ現像器421,シアン現像器422を有
している。色現像器403は時計周りに回転する事がで
き、各色(イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C))の現像器420〜422を感光体402に接触
させることができる。これにより、各色のトナーを感光
体402を介して中間転写体405上に重畳転写する事
が可能となる。
【0075】408は上段カセット,409は下段カセ
ットで、種々のサイズの出力用紙を格納し、格納する用
紙サイズが検知可能なものである。413は上段給紙ロ
ーラ,414は下段給紙ローラで、上下段カセット40
8,409から上段あるいは下段のピックアップローラ
411,412により拾い上げられた出力用紙を給紙搬
送ローラ415まで搬送する。
【0076】406は転写ベルトで、給紙搬送ローラ4
15あるいはMPFローラ416により搬送されてくる
出力用紙に中間転写体405上に形成されたトナー像を
転写させる。407は定着ローラで、加圧,加熱するこ
とにより出力用紙に転写されたトナー像を出力用紙に定
着させて永久画像とする。417はフェイスアップ排紙
口で、像形成された出力用紙の画像面が表面となる状態
で排紙される。418はフェイスダウン排紙口で、像形
成された出力用紙の画像面が裏面となる状態で排紙され
る。なお、定着プロセスが完了した出力用紙は、画像形
成モードに基づき反転パスHPSを介して画像面が裏面
側に搬送された後、中間トレイMTに搬送される。
【0077】図7は、図6に示した中間転写体405の
展開図であり、ここではA3等のラージサイズまたはA
4等のスモールサイズの画像を印刷する際に、中間転写
体405に形成される画像領域を説明している。
【0078】図において、3803はラージサイズ画像
領域で、ラージサイズの画像を印刷する際に、この領域
に画像が形成される。3801は第1のスモールサイズ
画像領域で、スモールサイズの画像を印刷する際にこの
領域に1枚目の画像が転写される。3802は第2のス
モールサイズ画像領域で、スモールサイズの画像を印刷
する際にこの領域に2枚目の画像が転写される。
【0079】3084は像間で、第1のスモールサイズ
画像領域3801と第2のスモールサイズ画像領域38
02との間の間隔を示している。3805aは所定のタ
イミングから画像を書き込むまでに中間転写体405が
回転される距離で、中間転写体405の所定の位置から
第2のスモールサイズ画像領域3802の端までの間隔
に一致する。3805bは画像を書き終えて次の画像を
書き込むまでに中間転写体405が回転される距離で、
中間転写体405の所定の位置から第1のスモールサイ
ズ画像領域3801の端までの間隔に一致する。
【0080】以下、図6に示した画像形成部2003に
おける画像形成動作について説明する。まず、形成する
画像が白黒の場合について説明する。
【0081】白黒画像を形成する時は、黒現像器404
のみが動作し、スキャナ401により感光体402上に
形成される潜像を現像する。次に、感光体402上に生
成された画像は、時計回りに回転している中間転写体4
05に転写される。なお、中間転写体405は、白黒の
場合は1回転、カラーの場合は4回転して中間転写体4
05上への画像生成を完了する。
【0082】一方で、上段カセット408、あるいは下
段カセット409からピックアップローラ411あるい
は412により給紙された出力用紙が、給紙ローラ41
3あるいは414に従って搬送され、搬送ローラ415
で更にレジストローラ前まで搬送されていく。
【0083】そして前述した中間転写体405で画像形
成が終了するタイミングで中間転写体405と転写ベル
ト406の間に出力用紙が搬送されるようにレジストロ
ーラ等を制御している。中間転写体405と転写ベルト
406の間に出力用紙が到着したところで、転写ベルト
406が中間転写体405に接して、中間転写体405
上に形成されるトナー像(画像)が出力用紙に転写され
る。画像が転写された出力用紙は、定着ローラ407で
加熱,加圧され画像が定着される。
【0084】画像が定着した出力用紙は、プリンタコン
トローラ2103によりあらかじめ指定されていたフェ
イスアップ排紙口417かフェイスダウン排紙口418
のいずれかに搬送され、排紙される。以上の工程を経る
ことにより、プリンタコントローラ2103から送られ
てきた画像情報を出力することができる。
【0085】次に、カラー画像を中間転写体405に形
成する場合の動作について詳細に説明する。
【0086】カラー画像形成の時は、色現像器403と
黒現像器404との両方の現像器が使用される。本発明
の実施形態を示す画像形成装置は中間転写体405の上
にカラー画像を形成するが、スモールサイズ例えばA4
の画像に対して、ラージサイズA3等は、副走査方向に
ほぼ2倍の長さを持つ。図7に示したように、3803
がラージサイズの画像を形成するラージサイズ画像領域
だとすると、第1のスモールサイズ画像領域3801は
1枚目のスモールサイズの画像を形成する領域である。
【0087】ここで、第2のスモールサイズ画像領域3
802に2枚目のスモールサイズの画像を形成する事に
より、中間転写体405の画像の一回転あたりのイメー
ジの生成数は2倍にすることが可能である。よって、ス
モールサイズの画像を2枚以上出力することが判別され
ると、中間転写体405上の第1,第2のスモールサイ
ズ画像領域3801,3802に1枚目,2枚目の画像
を生成する。また、同一のスモールサイズの画像を複数
出力する場合には、中間転写体405に同時に2つの同
じ画像を生成する。
【0088】すなわち、連続して複数の画像を出力する
場合に、同一の画像形成サイクル(例えば、白黒の画像
を形成する場合は中間転写体405が一回転する間、フ
ルカラー画像(YMCK4色を用いる)を形成する場合
は中間転写体405が4回転する間)で、複数(例えば
2枚)の画像を中間転写体405上に形成可能であると
判別した場合に、エンジン制御部2002は一回の画像
形成サイクルで複数の画像を中間転写体405上に形成
するように画像形成部2003等を制御する。
【0089】さて、本発明の各実施形態を示す画像形成
装置において、出力用紙とイメージ作成個数によって選
択された各画像領域3801〜3803にイエロー,マ
ゼンタ,シアン,ブラックの順に各色の画像を転写し、
カラー画像が作像される。ここでは、スモールサイズで
2イメージ作成する場合の動作について説明する。
【0090】イエロー現像器420が感光体402に接
触させられている際に、スキャナ401からは分版され
たイエローのイメージが感光体402に対してレーザに
て照射される。感光体402は受けたパターンに従っ
て、イエロー現像器420からイエローのトナーを拾
い、中間転写体405の所定の位置、この場合図7に示
した第1のスモールサイズ画像領域3801に画像を乗
せる。
【0091】スキャナ401が一枚目のスモールサイズ
のイエロー画像を出力すると、一定時間後に同様に、2
枚目のスモールサイズのイエロー画像を感光体402に
照射する。この受けたパターンは1枚目の画像と同様に
イエロー現像器420からイエローのトナーを捨い、中
間転写体405の所定の位置、この場合図7に示した第
2のスモールサイズ画像領域3802に作像される。
【0092】イエロー現像器420が2枚目の画像に対
してトナーを供給しおえると、色現像器403は時計周
りに回転し、マゼンタ現像器421が感光体402に接
触させられる。そして、同様にスキャナ401からは感
光体402に対して、マゼンタに分版された画像イメー
ジが感光体402に照射される。同様に、マゼンタ画像
は第1のスモールサイズ画像領域3801,第2のスモ
ールサイズ画像領域3802のイエロー画像が既に乗っ
ている中間転写体405上に寸分違わず重ねられる。
【0093】以上のプロセスを繰り返し、シアン現像器
422が感光体402に接触させられてシアン画像、4
04の黒現像器が感光体402に接触してブラックと、
4色に分版された全ての画像を第1のスモールサイズ画
像領域3801,第2のスモールサイズ画像領域380
2に重ねることにより、フルカラー画像を中間転写体4
05上に作成する事が可能となる。
【0094】また、中間転写体405上に作成されたフ
ルカラー画像は、白黒画像が作成された場合と同様に出
力用紙に転写され、定着され,排紙される。
【0095】以下、図8を参照して、図3に示したビデ
オI/F2102を介して送受信される画像信号を時間
経過に従って説明する。
【0096】図8は、図3に示したビデオI/F210
1を介して送受信される信号の一例を説明するタイミン
グチャートである。
【0097】まず、プリンタコントローラ2103で画
像情報の準備が完了すると、/PRNT信号206をL
ow(真)にしてエンジン制御部2002に伝える。そ
れと同時に、画像信号の転送に用いられる画像同期信号
/VCLK信号209も発生する。
【0098】それに応答してエンジン制御部2002
は、プリンタエンジン部2102内部の様々な設定等を
行い、画像の受け入れが可能となったところで、/TO
P信号207と/LSYNC信号208をプリンタコン
トローラ2103に対して出力する。この垂直同期信号
である/TOP信号207と水平同期信号である/LS
YNC信号208とに合せて、プリンタコントローラ2
103は画像信号である/VDO信号211と画像有効
信号である/VDOEN信号210とをエンジン制御部
2002に対して転送する。
【0099】以下、図9を参照してプリンタ動作中にプ
リンタコントローラ2103とエンジン制御部2002
とのシリアル通信でどのようなコマンドやステータスの
送受が行われているかを説明する。
【0100】図9は、図2に示したプリンタコントロー
ラ2103とエンジン制御部2002間で送受される信
号のタイミングの一例を説明するタイミングチャートで
ある。
【0101】まず、図9の最下段に示した/CCRT信
号217を使用しない場合について説明する。
【0102】プリンタコントローラ2103がエンジン
制御部2002に対してコマンドを発行したい場合に
は、/CBSY信号213をLow(真)にして、クロ
ック信号である/CCLK信号212に同期させて/C
MD信号214によりコマンドデータを送る。
【0103】それを受け取ったエンジン制御部2002
は、/CBSY信号213がHigh(偽)であるのを
確認した後、/SBSY信号215をLow(真)にし
てコマンドに対応したエンジン側のステータスデータを
プリンタコントローラ2103から発生されている/C
CLK信号212に同期させて/STS信号216で送
る。このステータスデータをプリンタコントローラ21
03が受け取り、その状態によりプリンタ制御を続行し
たり、中断したりする。
【0104】次に、/CCRT信号217について説明
する。この信号は、あらかじめプリンタコントローラ2
103が指定したエンジン側の状態に対して変化が生じ
た場合に、Low(真)となる信号である。例えば、紙
なしが発生した場合に、/CCRT信号217を有効に
するようにプリンタコントローラ2103があらかじめ
/CMD信号214で設定していたとする。
【0105】そこで残りの出力用紙が1枚しかなく、プ
リンタコントローラ2103が2枚のプリントアウト要
求を出したとする。1枚目は問題なくプリントシーケン
ス動作が正常に処理される。しかし、2枚目の出力用紙
が存在しないために、2枚目の画像形成が開始された段
階で、プリンタエンジン側は状態の変化を検知し、/C
CRT信号217をHighからLowへ変化させる。
この信号はプリンタコントローラ2103に伝えられ
る。
【0106】プリンタコントローラ2103はこれを検
知すると、どの給紙カセットが紙なしになっているかを
検知するために、すぐにエンジン制御部2002に対し
て給紙部紙有無ステータスを要求するコマンドを発行す
る。それに従って、エンジン制御部2002は紙なしカ
セットのステータスをプリンタコントローラ2103側
に返す。/CCRT信号217は、ステータスが返され
る/SBSY信号215がLowになったタイミングで
Highにクリアされる。
【0107】以下、図10を参照して、具体的にプリン
タコントローラ2103とエンジン制御部2002との
コマンドおよびステータスの送受およびプリント動作を
説明する。
【0108】図10は、図2に示したプリンタコントロ
ーラ2103とエンジン制御部2002とのシリアル通
信の一例を示す図であり、プリントシーケンス時のコマ
ンドおよびステータスの送受およびプリント動作に対応
する。ここではカラー出力を想定している。
【0109】まず、プリント開始要求が発生すると、プ
リンタコントローラ2103は、画像データの変換処理
等を行いつつ、エンジン制御部2002に対してプリン
タのレディ状態をチェックする。
【0110】ここでエンジン制御部2002が非レディ
状態である場合は、エンジン制御部2002はプリンタ
コントローラ2103に非レディ状態であることを伝え
る。
【0111】それからプリンタコントローラ2103は
エンジン制御部2002にレディ状態遷移要求を送信
し、レディ状態遷移要求を受けたエンジン制御部200
2はエンジン制御部2002自身がレディ状態となるま
で待ってから、プリンタコントローラ2103にレディ
状態であること送信する。
【0112】なお、プリンタコントローラ2103がエ
ンジン制御部2002に対してレディ状態をチェックし
たときに、エンジン制御部2002がレディ状態である
場合は、直ちにエンジン制御部2002はレディ状態で
あることをプリンタコントローラ2103に通知する。
【0113】次に、出力用紙の給紙段を指定するコマン
ドを発行する。更に指定したカセットにある出力用紙サ
イズを要求するコマンドを発行する。これらの一連のコ
マンドに対して、エンジン制御部2002は対応したス
テータスを返す。
【0114】次に、排紙口を指定するコマンドで排紙口
を決定し、何ページ画像を形成するかを指定するページ
モード指定コマンドを発行する。最後にモノクロまたは
カラーの指定をするコマンドを発行することにより、プ
リンタ側の全ての設定を終了する。
【0115】その後、プリンタコントローラ2103は
エンジン制御部2002に対して、プリントを要求する
ために/PRNT信号206を発生させる。これに応答
する形で所定時間カウントした後にエンジン制御部20
02から/TOP信号207が返ってくる。この/TO
P信号207に垂直走査方向を同期させて、更に/LS
YNC信号208に水平方向を同期させて/VDO信号
211を/VCLK信号209に合せてエンジン制御部
2002へと画像を転送する。ここでは、カラーモード
に設定したため、/TOP信号207が4回発生しCM
YK4色分の画像を形成する事になる。
【0116】そして、最終の/TOP信号207の発生
後、/PRNT信号206をHigh(偽)に戻す。こ
れにより、エンジン制御部2002はプリント要求が終
了した事を検知し、図6に示した中間転写体405のク
リーニング動作などの後処理に移行する。更に転写され
た出力用紙は図6に示した定着ローラ407を通過後、
指定された排紙口に排出される。
【0117】最後にプリンタコントローラ2103は、
エンジン制御部2002に対して、出力用紙搬送状態で
ない(排紙終了)を確認した後、プリント終了となり、
次のプリント要求が発生するまで、レディ状態で待機す
る。
【0118】以上のような動作中に出力用紙のジャム
や、前述した出力用紙無しや、ユーザによるドアオープ
ン等のイリーガル状態が発生すると、前述した/CCR
T信号217を用いて即座にエンジン制御部2002か
らプリンタエンジン部2102の異常をプリンタコント
ローラ2103に伝える。プリンタコントローラ210
3はそれに応じた対応処理を行う事になる。
【0119】以上がプリンタコントローラ2103とプ
リンタエンジン部2102(エンジン制御部2002)
との間で行う処理である。
【0120】なお、以上のように構成される印刷装置に
図11,図12で説明するように画像読み取り装置を接
続するように構成してもよい。
【0121】図11は、図2に示した印刷装置に画像読
み取り装置を接続した場合の構成を説明するブロック図
である。なお、図3と同一のものには同一の符号を付し
てある。
【0122】図において、2501は画像読み取り装置
で、リーダ部101と同様のものである。図11の
(a)において、画像読み取り装置2501はホストコ
ンピュータ2104を介してプリンタコントローラ21
03に接続されている。図11の(b)において、画像
読み取り装置2501はネットワーク2105を介して
プリンタコントローラ2103に接続されている。
【0123】図12は、図2に示した印刷装置に画像読
み取り装置を接続した場合の構成を説明するブロック図
である。なお、図11と同一のものには同一の符号を付
してある。
【0124】図において、2602はコントローラ部
で、ホストコンピュータ2104から送信される印刷デ
ータをプリンタエンジン部2102に送信するととも
に、プリンタ全体を制御し、またリーダ部2501とI
/F2601を介して通信を行うとともにリーダ部25
01を制御する。2603はセレクタ部で、コントロー
ラ部2602またはリーダ部2501からの画像データ
のプリンタエンジン部2102に対する送信を選択制御
するものである。
【0125】〔リーダコントローラを装着した場合の構
成〕次に、プリンタコントローラ2103とエンジン制
御部2002との間にリーダコントローラ901を設け
た場合、即ち各実施形態を示す画像形成装置について説
明する。
【0126】図13は、本発明の実施形態を示す画像形
成装置の構成を説明する断面図であり、図2に示したプ
リンタ部2001に原稿画像読み取り部(リーダ部)と
リーダコントローラを装着した場合のものある。なお、
リーダコントローラは用紙上の原稿画像を光学的に読み
込んでデジタル信号に変換して出力するものである。
【0127】また、図1と同一のものには同一の符号を
付してある。
【0128】図において、801は原稿給送装置で、原
稿を原稿台ガラス102上の光学的に読み取る位置に搬
送し、原稿画像の光学読み取りが終了すると原稿を原稿
台ガラス102上から搬出する。リーダ部(走査部)1
01は、光源103,走査ミラー106等により構成さ
れる。該原稿給送装置801はリーダ部101と同期し
て駆動され、該原稿給送装置801によって原稿画像が
該原稿台ガラス102上に搬送されると、リーダ部10
1の光源103と走査ミラー106とは図の左右方向に
移動しながら原稿画像を走査し、所定の光学処理を加え
た原稿からの反射光を光電変換部104に送る。なお、
画像形成部2003の構成は図6に示した構成と同一で
ある。
【0129】図14は、図1に示したプリンタコントロ
ーラ2103とエンジン制御部2002とリーダコント
ローラ901との間でやり取りされるインタフェースを
説明する図である。この図は図4に示したプリンタコン
トローラ2103とエンジン制御部2002との間に、
原稿画像を読み取るためのリーダコントローラ901を
装着した場合の電気的な接続を表す構成図である。な
お、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0130】図において、リーダコントローラ901
は、図4におけるプリンタコントローラ2103とエン
ジン制御部2002との間に介在する構成となってい
る。プリンタコントローラ2103とリーダコントロー
ラ901間、およびエンジン制御部2002とリーダコ
ントローラ901間の信号線の種類は前述した図4に示
した信号線の種類と同一の機能を有するものである。
【0131】ただし、プリンタコントローラ2103間
とエンジン制御部2002間の信号とでは物理的に異な
るので、信号名として前者にはCを付け、後者にはPを
付けて区別する。
【0132】902は画像信号処理部で、後述する画像
入力部906から入力されるリーダ部101で読み取っ
た原稿画像の画像信号に拡大,縮小等の画像処理を施す
ものである。903は原稿走査光学系制御部で、リーダ
部101および図1に示したキャリッジ3000の駆動
を制御している。904は原稿給送制御部で、原稿給送
装置801を制御している。905は操作部で、画像形
成装置に対する各種設定入力および操作入力が可能であ
る。906は画像入力部であり、光電変換部104にて
変換された画像信号は該画像入力部906を介してリー
ダコントローラ901に入力され、リーダコントローラ
901内部の画像信号処理部902に転送される。
【0133】図15は、図14に示したリーダコントロ
ーラ901の制御構成を説明するブロック図であり、図
14と同一のものには同一の符号を付してある。
【0134】図において、2201はセレクタで、画像
信号処理部902の出力もしくはプリンタコントローラ
2103から送られてきた信号のどちらかを選択してエ
ンジン制御部2002に出力する。該セレクタ2201
で切り換える信号系は画像クロックである/VCLK信
号系,画像イネーブルである/VDOEN信号系および
画像データである/VDO信号系の3本である。
【0135】2202はシリアル通信コントローラで、
エンジン制御部2002との通信を行う。2203は入
出力ポートで、シリアル通信コントローラ2202での
通信を補う信号のやり取りをする。2204は割込みコ
ントローラで、該割込みコントローラ2204には画像
先端要求信号である/PTOP信号207Pとプリンタ
状態変化信号である/PCCRT信号217Pが入力さ
れている。2205はシリアル通信コントローラで、プ
リンタコントローラ2103との通信を行う。
【0136】2206は入出力ポートで、該シリアル通
信コントローラ2205での通信を補う信号のやり取り
をする。2207はゲートで、プリンタエンジン部21
02から送られてきた信号をプリンタコントローラ21
03へ送出するかどうかを制御する。該ゲート2207
により制御される信号は、画像先端要求信号である/T
OP信号(/PTOP信号207P)とライン同期信号
である/LSYNC信号(/PLSYNC信号208
P)である。
【0137】2208は制御回路で、ゲート機能および
フラグセット機能を有し、プリンタ状態変化信号である
/CCRT信号217Cを制御する。ゲートが開閉する
ことにより、エンジン制御部2002が発行したプリン
タ状態信号である/PCCRT信号217Pをプリンタ
コントローラ2103に伝えるかどうかを制御し、ま
た、フラグをセットすることにより、リーダコントロー
ラ901からプリンタ状態変化信号である/CCRT信
号217Cをプリンタコントローラ2103に対して発
行できる。
【0138】2209はCPUで、ROM2209aに
記憶される制御プログラムに基づいてリーダコントロー
ラ901全体を制御している。2209bはRAMで、
CPU2209が使用するワークエリア等に使用され
る。
【0139】〔光源点灯制御〕以下、図16,図17を
参照して、図1に示した光源103が蛍光灯ランプであ
る場合について、その点灯の際の制御について説明す
る。
【0140】図16は、図1に示した光源103に対す
る蛍光灯ランプ点灯制御動作の一例を説明する第1のタ
イミンダチャートであり、図17は、図1に示した光源
103に対する蛍光灯ランプ点灯制御動作の一例を説明
する第2のタイミンダチャートである。
【0141】図16,図17において、蛍光灯ランプは
その黒化を防ぐため、ランプ点灯前にフィラメントを所
定の温度まで予熱しておかなければならない。そのた
め、操作部905上の図示しないコピー開始キーが押下
されると、まず最初にフィラメント予熱信号をONにし
てから、フィラメントが所定の温度に達するまで待ち
(この待ち時間をt1とする)、その後蛍光灯ランプ点
灯信号をONする。
【0142】この時、ランプ光量が所望の値に達するま
での時間をできるだけ短くするため、ランプ電流の通電
時間のデューティは100%とする。この蛍光灯ランプ
点灯信号をONからランプ光量が所望の値に達するまで
の時間をt2とする。ランプ光量が所望の値に達したこ
とを図示しない調光センサによって検出し、ランプ電流
の通電時間のデューティを変えて(通常は40%)イン
バータによるPWM調光制御を開始する。このデューテ
ィ変更後、光量が安定して画像読取が可能となるまでの
時間をt3とする。
【0143】すなわち、図1に示した光源103が蛍光
灯ランプである場合は、ランプ点灯制御を開始してか
ら、実際にランプが所望の安定した光量で点灯し画像読
取が可能となるまでにはDT2′=t4=tl+t2+
t3の時間がかかる。ここで、tlは数秒間、t3は
0.5秒程度必要であるが、t2については、ランプの
累積点灯時間に応じて長くなっていき、0.5秒から数
秒間程度必要となる。
【0144】図18は、図14に示した操作部905上
でのコピー指示開始時の動作の一例を説明するタイミン
グチャートであり、操作部905に配設されるコピー開
始キーが押下された後のリーダコントローラ901とエ
ンジン制御部2002との間で送受される信号のタイミ
ングチャートに対応する。
【0145】図18において、コピー開始キーが押下さ
れると、図14に示した操作部905の図示しないコピ
ー開始キーが押下されたあとに、/RSTART信号が
生成される。コピー開始キー押下後、DT2′時間が経
過した後に、/PRNT信号が「L」となり、その後/
TOP信号が生成され、/VDO信号がエンジン制御部
2002に送信される。
【0146】以下、図19を参照して、蛍光灯ランプが
画像読み取り可能となる光量で点灯するまでの時間を短
縮させる場合について説明する。
【0147】図19は、図1に示した光源103に対す
る蛍光灯ランプ点灯制御信号の一例を説明する第3のタ
イミンダチャートである。
【0148】ここでは、図14に示した操作部905の
図示しないコピー開始キー以外のキーが押下されたとき
に、フィラメントの予熱を開始する場合を説明してい
る。
【0149】図19において、図示しないコピー開始キ
ー以外のキーが押下されると、フィラメントの予熱を開
始する。その後、コピー開始キーが押下されると、蛍光
灯ランプを点灯させる。この時、蛍光灯を所定の安定し
た光量で点灯し画像読み取りが可能となるまでには、D
T3=t2+t3の時間が必要となり、図16,図17
で説明した場合に比べて短時間で画像読み取りを開始す
ることができる。
【0150】〔ポリゴンミラー制御〕以下、図20,図
21を参照して、ポリゴンミラーの回転制御について説
明する。なお、図6に示したスキャナ401で生成され
るレーザ光線はポリゴンミラーにより振られて感光体4
02上に照射される。
【0151】図20は、図14に示した操作部905か
らコピー指示時のポリゴンミラーの回転制御の一例を説
明する第1のタイミングチャートである。
【0152】図において、図14に示した操作部905
上のコピー開始キー以外の図示しないキー(例えば動作
条件を入力する設定キー,テンキー,リセットキー等)
が押下された場合に、図6に示したスキャナ401に備
えられるポリゴンミラーは回転を開始し、所定回転数に
達するまで加速する。なお、所定回転数に加速するまで
に、時間Tmかかるとする。
【0153】コピー開始キー以外のキー押下から時間T
k後にコピー開始キーが押下されると、コピー開始キー
押下後時間DT3=Tm−Tk後に/PPRNT信号2
06PがLowとなり、/PVDO信号211Pがリー
ダコントローラ906からエンジン制御部2002に送
信される。
【0154】図21は、図14に示した操作部905か
らコピー指示時のポリゴンミラーの回転制御の一例を説
明する第2のタイミングチャートである。
【0155】図において、操作部905上のコピー開始
キー以外のキーが押下された場合に、図6に示したスキ
ャナ401に備えられるポリゴンミラーは回転を開始
し、所定回転数に達するまで加速する。しかし、ポリゴ
ンミラーが所定回転数に加速した後、一定の時間(To
ut)の間図14に示した操作部905から何ら操作さ
れなかった場合に、または一定時間の間コピー開始キー
が押下されなかった場合に、ポリゴンミラーは回転を中
止する。その後コピー開始キーが押下された場合(Tk
>Tm+Tout)には、コピー開始キーが押下された
後に、ポリゴンミラーの回転を開始するので、DT4=
Tmとなり、コピー開始キー押下後時間Tm以上経過し
た後に/PRNT信号がLowとなり、リーダコントロ
ーラ906からエンジン制御部2002に/VDO信号
が送信される。
【0156】〔コピー時の動作〕上記のように構成され
た画像形成装置において、リーダ部101でフルカラー
原稿画像を読み取り画像形成部2003で出力用紙に出
力する場合の動作について図14,図15等を参照して
説明する。
【0157】図14に示した操作部905上にある不図
示のコピー開始キーが押下されると、図15に示したリ
ーダコントローラ901ではコピーモードのためにゲー
ト2207および信号制御回路(制御回路)2208を
閉じ、また、セレクタ2201を画像処理部902の出
力が選ばれるように設定する。次に、入出力ポート22
03を用いてエンジン制御部2002に対してプリンタ
のレディ状態信号である/PRDY信号205Pをチェ
ックする。
【0158】次に、シリアル通信コントローラ2202
を用いてエンジン制御部2002に対する各種設定を行
う。まず、出力用紙の給紙段を指定するコマンドを発行
する。更に指定したカセットにある出力用紙サイズを要
求するコマンドを発行する。
【0159】これら一連のコマンドに対してエンジン制
御部2002は対応したステータスを返す。次に、排紙
口を指定するコマンドで排紙口を決定し、何ページ画像
を形成するかを指定するページモード指定コマンドを発
行する。最後にモノクロ/カラーの指定をするコマンド
を発行することにより、プリンタエンジン部2102側
の全ての設定を終了する。
【0160】次に、原稿給送装置801が原稿を原稿台
ガラス102上に給送した後に、リーダコントローラ9
01はエンジン制御部2002に対して、プリントを要
求する信号である/PPRNT信号206Pを発生す
る。これに応答する形で所定時間後にエンジン制御部2
002から/PTOP信号207Pが返ってくる。これ
を前記割込みコントローラ2204で処理し、該/PT
OP信号207Pと同期させるようにリーダ部101を
動作させる。
【0161】この/PTOP信号207Pに垂直走査方
向は同期させて、更に、/PLSYNC信号208Pに
水平方向を同期させて、/PVDO信号211Pを/P
VCLK信号209Pに同期させ、光電変換装置804
から画像入力部906を介して画像信号処理部902へ
入力された信号をエンジン制御部2002へと転送す
る。
【0162】ここでは、カラーモードに設定したため、
光学読み取り装置802は4回動作し、1枚の原稿につ
き4回発生する/PTOP信号207Pに対してCMY
K(シアン,マゼンダ,イエロー,黒)4色分の画像を
形成する事になる。
【0163】そして、最終の/PTOP信号207Pの
発生後/PPRNT信号206PをHigh(偽)に戻
す。これにより、エンジン制御部2002はリーダコン
トローラ901からのプリント要求が終了した事を検知
し、図6に示した中間転写体405のクリーニング動作
等の後処理に移行する。
【0164】更に転写された出力用紙は図6に示した定
着ローラ407を通過後に指定された排紙口に排紙され
る。最後にリーダコントローラ901は、エンジン制御
部2002に対して出力用紙搬送状態でない(排紙終
了)を確認した後にプリント終了となり、次のプリント
要求が発生するまでレディ状態で待機する。
【0165】〔プリント時の動作〕上記のように構成さ
れた画像形成装置において、前記プリンタコントローラ
2103からの画像を画像形成部2003から出力する
時の動作を、図14,図15等を参照して説明する。
【0166】コピー動作が終わった段階でリーダコント
ローラ901はレディ状態となる。
【0167】この際、リーダコントローラ901はプリ
ント時の動作のために、ゲート2207と信号制御回路
2208を開放する。リーダコントローラ901は入出
力ポート2203を用いてエンジン制御部2002に対
してプリンタのレディ状態信号である/PRDY信号2
05Pをチェックし、OKであれば入出力ポート220
6を用いてプリンタコントローラ2103に対しプリン
タのレディ状態信号である/CRDY信号205Cをセ
ットする。
【0168】次に、プリンタコントローラ2103は各
種設定を行うために通信を行い、リーダコントローラ2
103はそれをシリアル通信コントローラ2205を用
いて受信し、CPU2209が解釈する。その内容に従
い、今度はリーダコントローラ901がシリアル通信コ
ントローラ2202を用いてエンジン制御部2002に
対する各種設定を行う。一連のコマンドに対して、エン
ジン制御部2002は対応したステータスをリーダコン
トローラ901に返し、リーダコントローラ901がシ
リアル通信コントローラ2202を用いてそれを受信す
る。受信した内容はCPU2209が解釈し、今度はシ
リアル通信コントローラ2205を用いてプリンタコン
トローラ2103へ通信する。
【0169】次に、プリンタコントローラ2103はリ
ーダコントローラ901に対し、プリンタ要求信号であ
る/CPRNT信号206Cを発生し、リーダコントロ
ーラ901はそれを受けてエンジン制御部2002に対
して、プリンタ要求信号である/PPRNT信号206
Pを発生する。これに応答する形で、所定時間後にエン
ジン制御部2002から/PTOP信号207Pが返っ
てくる。
【0170】これをゲート2207で通し、/CTOP
信号207Cとしてプリンタコントローラ2103に返
す。プリンタコントローラ2103では該/CTOP信
号207Cに垂直走査方向は同期させて、さらに/PL
SYNC信号208Pがゲート2207を通ってきた/
CLSYNC信号208Cに水平方向を同期させて、/
CVDO信号211Cを/CVCLK信号209Cに同
期させ、リーダコントローラ901へと転送する。
【0171】リーダコントローラ901においては、セ
レクタ2201がプリンタコントローラ2103から送
られてきた信号を選択するように設定されており、前記
プリンタコントローラ2103から送られてきた信号が
/PVCLK信号209P,/PVDOEN信号210
P,/PVDO信号211Pとして、エンジン制御部2
002へと送出される。
【0172】〔プリント時の動作とコピー時の動作の差
異〕ここで、図22〜図23を参照して、本実施形態の
画像形成装置におけるプリント時の動作とコピー時の動
作における画像送出タイミンダに関する差異について説
明する。
【0173】図22は、本発明に係る画像形成装置にお
ける画像処理動作の一例を説明するタイミングチャート
であり、プリント動作時とコピー動作時の/VDO信号
211の送出タイミングに対応する。
【0174】プリンタコントローラ2103の構成に関
しての詳細な説明は省略するが、内部に画像メモリを有
しており、印字するための画像データは事前に画像メモ
リに格納されている。従って、エンジン制御部2002
より送られてきた画像先端要求信号である/TOP信号
207に対して、印字データである/VDO信号211
を出力出来るまでに要する時間は電気的遅延時間だけで
あり、エンジン制御部2002からの/TOP信号20
7がたち上がるとほぼ同時に/VDO信号211を出力
する事ができる。
【0175】それに対して、コピーモードにおいては、
図13に示した光源103を移動させながら原稿を読み
取り画像データを出力するものである。図22に示すよ
うに、該リーダ部101の光源103が消灯し停止して
いる状態から、光源103が点灯され所定の速度で移動
している状態に変化させるまでには、少なくとも、光源
が点灯するまでの時間もしくは光源103を所定の速度
まで加速させるまでの時間のいずれか長いほうが必要と
なる。
【0176】光源103が例えば蛍光灯ランプである場
合に、点灯させるまでに数秒から10秒程度の時間(こ
の時間をDT2とする)を要する。この時間DT2は、
前述した図16におけるランプ点灯制御を開始してから
実際にランプが所望の安定した光量で点灯し画像読取り
が可能となるまでの時間t4=tl+t2+t3にあた
る。
【0177】図23は、図1に示したキャリッジ300
0の走査速度の変化の一例を説明する図であり、横軸は
時間を示し、縦軸は光源103の移動速度を示す。
【0178】図において、移動開始タイミングTT0に
おいて/TOP信号207が送信され光源103の移動
が開始された場合に、光源103が原稿を読み取る速度
Vまで加速して原稿の読み取り開始タイミングTT1と
なるまでに、例えば数100msの時間を要する。
【0179】従って、エンジン制御部2002はコピー
モード時の画像先端要求信号である/TOP信号207
をプリントモード時の該信号と同じタイミングで送出し
ていては、エンジンに印字画像データ/VDO信号21
1が到達するのはコピーモードのほうが100ms遅れ
てしまうことになる。
【0180】このような遅れを解消するためには、コピ
ー時にはプリント時より/TOP信号207を早く送出
すればよい。これを行うためには、リーダコントローラ
901は図15に示した構成を有していればよく、コピ
ーモード時には、/TOP信号207によりリーダコン
トローラ901はリーダ部101の光源103の移動を
開始させることができる。
【0181】また、コピーモード時用に別信号(読み取
り装置移動開始要求信号/RSTART信号218)を
設けることにより解消することもできる。この場合、リ
ーダコントローラ901は以下で説明する図24に示す
構成を備えるようにすればよい。
【0182】図24は、図14に示したリーダコントロ
ーラ901の詳細を説明するブロック図であり、図15
に示したものと異なる部分はエンジン制御部2002か
ら送信される/RSTART信号218がリーダコント
ローラ901の割り込みコントローラ2204に入力さ
れることである。
【0183】すなわち、エンジン制御部2002から送
出される画像先端要求信号である/PTOP信号207
Pはプリンタコントローラ2103がプリントを行う場
合にのみ必要な信号であり、リーダコントローラ901
の割り込みコントローラ2204に入力する必要はな
い。また、エンジン制御部2002から送出される読み
取り装置移動開始要求信号である/RSTART信号2
18はコピーモード時のみ必要な信号であり、プリンタ
コントローラ2103に送出する必要はない。
【0184】〔設定コマンドに対する制御〕プリンタコ
ントローラ2103とエンジン制御部2002の間に、
リーダコントローラ901が接続されたことで、プリン
タコントローラ2103とエンジン制御部2002間の
通信は以下のようになる。
【0185】リーダコントローラ2103がエンジン制
御部2002を利用して原稿画像を読み取って出力して
いる場合(複写機モード)、プリンタコントローラ21
03からプリンタに対して設定コマンド、例えば給紙カ
セット変更コマンドが発光された場合を説明する。
【0186】以下、図25を参照して、図2に示した印
刷装置、即ちリーダコントローラ901を有さない構成
におけるプリンタコントローラ2103とエンジン制御
部2002の処理を説明する。
【0187】図25は、図2に示した印刷装置における
データ処理手順の一例を示すフローチャートであり、
(a)に示すフローチャートはプリンタコントローラ2
103における処理手順に対応し、(b)に示すフロー
チャートはエンジン制御部2002における処理手順に
対応する。また、ここではプリンタコントローラ210
3がエンジン制御部2002に給紙カセット変更コマン
ドを送信した場合を一例に挙げて説明している。なお、
(1)〜(3)はそれぞれ各ステップを示す。
【0188】図25の(a)において、まず、プリンタ
コントローラ2103は給紙カセット変更コマンドを発
行し(1)、エンジン制御部2002からの応答が来た
かどうかを判断し(2)、応答がきていないと判断した
場合は応答が来るまで待ち、応答が来たと判断した場合
は、コマンドの実行が成功したかどうかを判定し
(3)、コマンド実行が成功していないと判断した場合
は、エラー処理を行い(4)、コマンド実行が成功した
と判断した場合は、処理を終了する。
【0189】図25の(b)において、まず、プリンタ
コントローラ2103からコマンドが発行されたかどう
かを判定し(1)、発行されていないと判定した場合
は、発行されるまで待ち、給紙カセット変更コマンド以
外のコマンドであると判定した場合は、そのコマンドに
対応する処理ルーチンに分岐する。
【0190】一方、ステップ(1)において、発行され
たコマンドが給紙カセット変更コマンドであると判定し
た場合は、給紙カセットを変更し(2)、カセット変更
が成功した場合にプリンタコントローラ2103にカセ
ット変更成功を通知して(3)、ステップ(1)に戻
る。
【0191】このように、プリンタコントローラ210
3は給紙カセット変更コマンドを発行後、エンジン制御
部2002からの応答を待ち、応答が来たところでコマ
ンドに対応する処理の成否を判定して一連のコマンド発
行シーケンスを終了する。エンジン制御部2002は、
プリンタコントローラ2103からコマンドを受けたと
ころでコマンドの内容を判定し、給紙カセット変更コマ
ンドの場合には、変更が成功したところでプリンタコン
トローラ2103にコマンド実行成功を通知する。
【0192】以下、図26を参照して、プリンタコント
ローラ2103とエンジン制御部2002との間にリー
ダコントローラ901が接続される本実施形態の画像形
成装置において、プリンタコントローラ2103とエン
ジン制御部2002間の通信および制御について説明す
る。
【0193】ここでは、リーダコントローラ901がエ
ンジン制御部2002を利用して原稿画像を読み取って
出力している場合(複写機モード)に、プリンタコント
ローラ2103からプリンタに対して設定コマンド、例
えば給紙カセット変更コマンドが発行されたときの制御
を説明する。
【0194】図26は、本発明に係る画像形成装置にお
けるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであ
り、図14に示したプリンタコントローラ2103とエ
ンジン制御部2002の間にリーダコントローラ901
が設けられた場合のリーダコントローラ901のCPU
2209がROM2209aに格納されるプログラムに
基づいて実行する処理手順に対応する。なお、プリンタ
コントローラ2103とエンジン制御部2002とは先
に図25に示した説明と全く同等な制御を行う。
【0195】なお、(1)〜(7),(11)〜(1
8)は各ステップを示す。
【0196】なお、図26の(a)は、リーダコントロ
ーラ901は自身の状態に影響を与えずにプリンタコン
トローラ2103から受けたコマンドをエンジン制御部
2002に対して発行できる状態になった場合に処理さ
れるフローチャートであり、図26の(b)は、プリン
タコントローラ2103から送信されるコマンドに対す
る受信と、プリンタコントローラ2103にステータス
を返す制御についてのフローチャートである。
【0197】図26の(a)を参照して、リーダコント
ローラ901は自身の状態に影響を与えずにプリンタコ
ントローラ2103から受けたコマンドをエンジン制御
部2002に対して発行できる状態になった場合につい
て説明する。
【0198】まず、プリンタコントローラ2103から
受けたコマンドをエンジン制御部2002に対して発行
できる状態かどうかを判断し(1)、コマンド発行可能
な状態でないと判断した場合は、コマンド発行可能状態
になるまで待ち、コマンド発行可能な状態であると判断
した場合は、リーダコントローラ901はエンジン制御
部2002に対して、シリアル通信コントローラ220
2を用い、/PCMD信号214Pによってエンジンコ
マンドキューに積まれているコマンドを発行し(2)、
エンジン制御部2002からステップ(2)において発
行したコマンドに対する応答が来たかどうかを判断する
(3)。
【0199】なお、リーダコントローラ901自身が発
行するコマンドも、この/PCMD信号214Pにより
エンジン制御部2002に送信する。また、エンジン制
御部2002からはコマンド実行が完了すると/PST
S信号216Pによりリーダコントローラ901に応答
が返ってくる。
【0200】ステップ(3)において、応答がきていな
いと判断した場合は、応答が来るまで待ち、応答が来た
と判断した場合は、コマンド実行が成功したかどうかを
判断し(4)、コマンド実行が成功したと判断した場合
には、エンジンコマンドキューからこのコマンド分を削
除し(5)、ステップ(1)に戻り、コマンド実行処理
が成功していないと判断した場合は、エラー発生状態と
して処理し(6)、ステップ(1)に戻る。
【0201】次に、図26の(b)において、まずリー
ダコントローラ901はプリンタコントローラ2103
から図14に示した/CCMD信号214Cを通じてシ
リアル通信コントローラ2205にてコマンドを受信し
(11)、現在そのコマンドをそのままエンジン制御部
2002に発行して良いかどうかを判定する(12)。
【0202】一方、ステップ(12)において、コント
ローラコマンド発行可能でないと判定した場合、例えば
リーダコントローラ901が給紙カセットを指定して複
写動作をしている等、プリンタコントローラ2103か
ら送られてきた給紙カセット変更コマンドをエンジン制
御部2002に対してそのまま発行してしまうと複写動
作が正常に実行されなくなる状態の場合には、エンジン
制御部2002に対してコマンドを発行せずに、プリン
タコントローラ2103からエンジン制御部2002に
対して発行するコマンドを発行順に格納するエンジンコ
マンドキューに積み(13)、ステップ(17)に進
む。
【0203】一方、ステップ(12)において、コント
ローラコマンド発行可能であると判定した場合、例えば
現在リーダコントローラ901がコピーモードの動作を
行うためにエンジン制御部2002に対して実行中の命
令が何もない場合には、エンジン制御部2002に対し
て先にプリンタコントローラ2103から送られてきた
コマンドと同じコマンドをエンジン制御部2002へシ
リアル通信コントローラ2202を用いて/PCMD信
号214Pにより発行する(14)。
【0204】それから、エンジン制御部2002から応
答が来たかどうかを判定し(15)、応答が来たと判定
した場合はコマンド実行が成功したかどうかを判定し
(16)、成功していないと判定した場合は、エラー処
理を行い、コマンド実行が成功したと判定した場合は、
コマンド実行が成功したことをシリアル通信コントロー
ラ2205を用いてプリンタコントローラ2103に/
CSTS信号により通知し(17)、ステップ(11)
に戻る。
【0205】一方、ステップ(13)において、コマン
ドをエンジンコマンドキューに積んだ場合でも、コマン
ドに対する応答をプリンタコントローラ2103に返さ
なくてはならないので、擬似的にリーダコントローラ9
01からコマンド実行が成功したとしてシリアル通信コ
ントローラ2205を用いてプリンタコントローラ21
03に/CSTS信号により返信する(17)。
【0206】これにより、図14に示したようにリーダ
コントローラ901がプリンタコントローラ2103と
エンジン制御部2002との間に設けられた構成の場合
でもプリンタコントローラ2103からエンジン制御部
2002への通常のコマンド発行に際して、動作に不整
合性を出すことなくコマンド処理シーケンスを動かすこ
とができる。
【0207】〔状態変化信号に対する処理〕以下、リー
ダコントローラ901がプリンタコントローラ2103
とエンジン制御部2002の間に設けられた構成を有す
る本実施形態の画像形成装置において、エンジン(プリ
ンタエンジン部2102,画像形成部2003)側の状
態変化、例えば何らかのエラー発生状態になったことが
/PCCRT信号217Pによりエンジン制御部200
2からリーダコントローラ901に伝達された場合の処
理について説明する。
【0208】リーダコントローラ901が間に設けられ
る図14に示すような構成を有する場合、リーダコント
ローラ901側とプリンタコントローラ2103側が知
りたいエンジンの状態の変化が異なる可能性がある。例
えば搬送中の紙がジャムするような状態変化が発生する
場合である。
【0209】例えば、エンジンがリーダコントローラ9
01の制御下で、複写動作しているときにジャムが発生
したとすると、この状態はリーダコントローラ901だ
けに知らせるべき状態である。何故なら、プリンタコン
トローラ2103の指示に基づき出力している最中のジ
ャムではないので、プリンタコントローラ2103はた
とえこの状態を知らされたとしても適切な後処理を実施
できない。
【0210】また、リーダコントローラ901と同等な
制御系を載せようとすると、両コントローラ上に他方が
持つべきジャム処理制御のソフトウエアをも持つことに
なるので重複搭載となり、設計工数上,品質評価上およ
びソフトウエアの容量上で多くの無駄が発生することに
なる。従って、基本的にはプリントモード時にはプリン
タコントローラ2103に対して通知し、コピーモード
時にはリーダコントローラ901にエンジンの状態を通
知すれば良いことになる。
【0211】ただし、コピーモードにおいても、プリン
タコントローラ2103にエンジンの状態変化信号を通
知しなければならない場合もある。例えば給紙カセット
の出力用紙サイズの変更や紙無しなどの情報はプリンタ
コントローラ2103にも通知する必要がある。これら
の情報は、エンジン制御部2002で状態変化信号が発
行されてから各コントローラにて処理が行われるまでの
時間を厳しく制限されるものではない。
【0212】そこで、以下で説明する図27に示すフロ
ーチャートで説明するような処理が行われる。すなわ
ち、リーダコントローラ901がエンジン制御部200
2を制御しているコピーモード時においては、制御回路
2208のゲート機能を用いてエンジン制御部2002
から通知されてきた状態変化信号である/PCCRT信
号217Pをプリンタコントローラ2103に対しては
マスクし、リーダコントローラ901のみが割込みコン
トローラ2204を通して受信する。
【0213】図27は、本発明に係る画像形成装置にお
けるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであ
り、図14に示したリーダコントローラ901におい
て、CPU2209がROM2209aに格納されたプ
ログラムに基づいて実行する処理手順に対応する。な
お、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0214】まず、/PCCRT信号217Pが真にな
ったかどうかを判定し(1)、真になっていないと判定
した場合は、真になるまで待ち、真になったと判定した
場合には、リーダコントローラ901は状態変化を取得
するコマンドをエンジン制御部2002に対して発行す
る(2)。
【0215】次に、エンジン制御部2002から応答が
あるかどうかを判定し(3)、応答がないと判定した場
合は、応答があるまで待ち、応答があると判定した場合
には、応答されたステータスを見て、エンジンの状態変
化を把握する(4)。
【0216】それから、その内容がプリンタコントロー
ラ2103にも通知する内容かどうかを判断し(5)、
プリンタコントローラ2103にも通知する内容である
と判断した場合、例えば給紙カセットの出力用紙サイズ
が変更された等の状態変化があった場合は、制御回路2
208を用いてフラグをセットし、状態変化信号である
/CCCRT信号217Cを発生させ(6)、プリンタ
コントローラ2103からの状態変化の問合せがあるか
どうかを判断し(7)、問合せがないと判断した場合
は、問合せがあるまで待ち、問合せがあると判断した場
合は、エンジン制御部2002から受けた状態変化をス
テータスとして返信してプリンタコントローラ2103
に通知し(8)、/CCCRT信号217Cを偽にして
(9)、処理を終了する。
【0217】一方、ステップ(5)において、エンジン
の状態変化をプリンタコントローラ2103に通知する
内容でないと判断した場合は、リーダコントローラ90
1内部で状態変化に対する処理を行い(10)、処理を
終了する。
【0218】また、プリンタコントローラ2103がエ
ンジン制御部2002を制御しているプリントモード時
においては、制御回路2208のゲート機能開放し、エ
ンジン制御部2002から通知されてきた状態変化信号
である/PCCRT信号217Pを/CCCRT信号2
17Cとしてプリンタコントローラ2103に対して通
知する。
【0219】〔実行コマンドに対する制御〕以下、実行
コマンドの制御に関して説明する。例えば、プリンタコ
ントローラ2103とリーダコントローラ901とがエ
ンジン制御部2002に対して同時に使用要求を出した
場合についてリーダコントローラ901がどのように制
御するかについて説明する。
【0220】図28は、本発明の実施形態を示す画像形
成装置におけるコピー動作中のプリント要求処理の一例
を説明するブロック図であり、図14に示したプリンタ
コントローラ2103,リーダコントローラ901,エ
ンジン制御部2002においてコピー動作中にプリント
要求が発生した場合のデータの所在とその受け渡しに対
応する。なお、図14と同一のもには同一の符号を付し
てある。
【0221】図において、コピー動作中であるエンジン
を制御しているエンジン制御部2002は、リーダコン
トローラ901から送られてくる画像信号である/PV
DO信号211Pを受け取り、画像形成を制御してい
る。
【0222】図10で説明したように給紙カセット指定
や排紙口指定,画像形成モードといったそのコピー動作
における設定は、リーダコントローラ901とエンジン
制御部2002の間のシリアル通信で設定済みである。
【0223】1301はバッファで、リーダコントロー
ラ901が自らエンジン制御部2002に設定した値、
およびプリンタコントローラ2103がエンジン制御部
2002に設定した値等の各種設定値が格納されてい
る。前記バッファ1301に格納された各種設定値のう
ち、リーダ用の設定値には前述した指定値が格納されて
いることになる。
【0224】ここで、コピー動作中にプリンタコントロ
ーラ2103からプリント要求が発生した場合に、コピ
ー動作に割込んでプリントアウトを行うということは、
ユーザビリティの観点からも考え難い。そこで、この状
況でのプリント要求は、コピー動作が終了するまで延期
されることになる。
【0225】しかし、プリンタコントローラ2103か
らの/CCMD信号214Cに対して、/CSTS信号
216Cを返さなければならない。そこでバッファ13
01に格納される設定値のうち、プリンタコントローラ
2103からの設定値のみは、PDL用の設定領域に要
求に応じて設定しておく。リーダ用の設定値とPDL用
の設定値が異なる場合には、コピー動作が終了し、プリ
ンタ動作を開始する前にリーダコントローラ901から
エンジン制御部2002に設定を行えばよい。
【0226】具体例で説明すると以下のようになる。
【0227】現在は、コピー動作中であり、図6に示し
た上段のカセット408から給紙し、フェイスアップ排
出口417に排出する設定となっており、画像形成モー
ドも原稿がカラーだという判定の元にカラーモードと設
定されていたとする。
【0228】ここで、プリンタコントローラ2103か
らプリント要求が発生した場合、プリント実行自体はコ
ピー動作終了後に延期されるが、プリンタコントローラ
2103は各種設定を行うことができる。ここで、プリ
ント要求は、上段のカセット408から給紙し、フェイ
スダウン排出口418に排出、さらに白黒画像を出力す
る要求であるとする。給紙カセット指定については、リ
ーダコントローラ901,プリンタコントローラ210
3とも上段カセット408を指定している。
【0229】従ってコピー動作が終了し、プリント動作
に切り替わった時にも、エンジン制御部2002に対し
て給紙段カセット指定コマンドを発行する必要がない。
排出口と画像形成モードについては、コピー動作とプリ
ント動作では指定が異なるために、コピー動作が終了し
た時点でリーダコントローラ901からエンジン制御部
2002に対して改めて排紙口指定,画像形成モード指
定のコマンドを発行する必要がある。
【0230】上述したように、リーダコントローラ90
1はプリンタコントローラ2103からのコマンドに対
して、エンジン制御部2002へのコマンド実行を延期
させるだけの判断を行っているのではなく、リーダコン
トローラ901が既にエンジン制御部2002に対して
設定済みのものについては、重複して設定することがな
いような判断を行う。
【0231】次に、プリント動作中にコピー要求が発生
した場合について説明する。この場合、上述したコピー
動作中にプリント要求が行われた場合とは逆で、ユーザ
ビリティの観点からはコピー機の前でコピーボタンを押
そうとしても、プリント動作中でコピーできないより
は、割込む形でコピー動作を実行できた方がよい。
【0232】図29は、本発明の実施形態を示す画像形
成装置におけるプリント動作中のコピー要求処理の一例
を説明するブロック図であり、図14に示したプリンタ
コントローラ2103,リーダコントローラ901,エ
ンジン制御部2002においてプリント動作中にコピー
要求が発生した場合のデータの所在とその受け渡しに対
応する。なお、図28と同一のもには同一の符号を付し
てある。
【0233】図29において、プリント動作中の場合
は、プリンタコントローラ2103から送られた/CV
DO信号211Cがセレクタ2201で選択され、/P
VDO信号211Pとしてエンジン制御部2002に送
られている。ここでは図28で説明したものと全く同じ
設定がプリンタコントローラ2103から上段カセット
408,フェイスダウン排紙口418,白黒画像モード
が指定されているとする。
【0234】エンジン制御部2002はプリンタコント
ローラ2103からの/PPRNT信号がHigh
(偽)となった時に終了をはじめて検知できるので、何
枚プリントアウトされるかは検知できない。なお、この
説明においては、プリンタコントローラ2103は4枚
の画像をプリントアウトしようとしているものと仮定す
る。
【0235】リーダコントローラ901から割込みでコ
ピー動作要求をしなければ、図8で示すような画像信号
のタイミングチャートのように、エンジン制御部200
2から/PTOP信号207Pが4つ発生され、それに
応じて画像がプリンタコントローラ2103からリーダ
コントローラ901を介してエンジン制御部2002へ
送られる。
【0236】そこで、2枚目のプリントアウト中に、カ
ラー原稿の1枚コピーという割込みコピー要求がリーダ
コントローラ901に発生したと仮定する。この時の動
作を図29,図30を用いてそれを説明する。
【0237】図30は、本発明に係る画像形成装置にお
ける割込みコピー時の動作の一例を説明するタイミング
チャートであり、プリント動作中にコピー要求が発生し
た場合のタイミングに対応する。
【0238】図30において、1501〜1504は画
像データで、プリンタコントローラ2103からリーダ
コントローラ901に送信されるものであり、ここでは
4枚の画像を送信している。1505Aは信号で、コピ
ー要求が割込んだ後に、エンジン制御部2002からリ
ーダコントローラ901に送信される/PTOP信号で
ある。1505Bは信号で、コピー動作が割込まなかっ
た場合にプリンタコントローラに送信されるはずであっ
た/CTOP信号である。1506は画像データで、割
込んだコピー動作の画像データである。
【0239】プリンタコントローラ2103からの/C
PRNT信号206Cによる要求により、リーダコント
ローラ901は/PPRNT信号206Pによる要求を
エンジン制御部2002に対して発行し、エンジン制御
部2002から/PTOP信号207Pがリーダコント
ローラ901を介して/CTOP信号207Cとしてプ
リンタコントローラ901に供給される。このようにし
て、画像データ1501に示す1枚目の画像と、画像デ
ータ1502に示す2枚目の画像のプリント動作は実行
される。
【0240】ここで、2枚目のプリントアウト動作中
に、リーダコントローラ901が割込みコピー要求を発
生させる場合を説明する。リーダコントローラ901は
プリンタコントローラ2103に対して/CCCRT信
号217Cを発生する。これは実際にエンジンの状態が
変化したのではなく、リーダがプリンタエンジンを獲得
するために、プリンタコントローラ2103にエンジン
の開放を要求するものである。この際、発生の仕方は前
述したように、図15に示す制御回路2208を用い
る。この/CCCRT信号217Cを受けたプリンタコ
ントローラ2103はエンジンの状態ステータスをチェ
ックするためのコマンドを発行し、リーダコントローラ
901は該コマンドに対して、「コピー動作中」である
というステータスをプリンタコントローラ2103に返
す。
【0241】そうすると、プリンタコントローラ210
3は/CPRNT信号206CをLow(真)にしたま
まの状態で、エンジンがコピー動作中であることを検知
して、/CTOP信号207Cが送信されるのを待ち続
ける。コピー状態でなければ、/CPRNT信号206
CをLow(真)にしたまま/CTOP信号207Cが
送信されない場合は、一定時間後にタイムアウトエラー
となるが、エンジンがコピー状態の場合には、プリンタ
コントローラ2103側でタイムアウトを解除し、永久
に/CTOP信号207Cを待ち続けるように設定す
る。
【0242】コピー要求が発生した後にエンジン制御部
2002から送られてくる/PTOP信号207Pの信
号1505Aはコピー動作を行うためのものであり、リ
ーダコントローラ901側で/PTOP信号207Pを
使用する。また、信号1505Bで示されるようにエン
ジン側から送られてきた/PTOP信号207Pの15
05Aをプリンタコントローラ2103へはゲート22
07によりマスクすることになる。
【0243】実際にリーダコントローラ901で生成さ
れる画像信号は画像データ1506の画像信号のみであ
る。そして、割込みコピーが1枚終了したのち、再び/
PTOP信号207P信号のマスクを外し、/CTOP
信号207Cとしてプリンタコントローラ2103へ送
出することにより、プリンタコントローラ2103から
の画像データ1503と画像データ1504をエンジン
制御部2002へ送信してプリントアウトすることがで
きる。
【0244】上述したように、プリント動作中の割込み
コピー動作を実現することができる。このように、プリ
ンタコントローラ2103やリーダコントローラ901
の状態に応じて、プリンタエンジン(画像形成部200
3)をどちらが獲得するか、どのタイミングでコマンド
を発行するかをすべてリーダコントローラ901が状況
に応じて判断し、制御することにより、1つのエンジン
に対して、2つのコントローラからの要求を実現するこ
とができるのである。
【0245】〔設定内容確認コマンドに対する制御〕以
下、プリンタコントローラ2103が設定内容確認コマ
ンドを発行した場合の制御について説明する。
【0246】プリンタコントローラ2103がエンジン
制御部2002に設定されている状態を確認したいこと
が発生した場合、プリンタコントローラ2103は設定
内容確認コマンドを/CCMD信号214Cにより発行
する。それを受信したリーダコントローラ901は、図
28に示した設定格納バッファ(バッファ)1301を
チェックし、プリンタコントローラ2103が確認した
い内容が該バッファ1301に格納されているならば、
その内容を読み出し、/CSTS信号216Cを通して
プリンタコントローラ2103に通知する。また、該バ
ッファ1301に格納されていない内容ならば、リーダ
コントローラ901は設定内容確認コマンドを/PCM
D信号214Pにより発行する。
【0247】エンジン制御部2002は、不図示のメモ
リに格納される設定内容を読み出し、該読み出された設
定内容を/PSTS信号216Pによりリーダコントロ
ーラ901に通知し、リーダコントローラ901はその
内容を/CSTS信号216Cによりプリンタコントロ
ーラ2103に通知する。
【0248】〔拡大連写実行時のスキャンシーケンス〕
以下、本実施形態の画像形成装置における拡大連写処理
動作について詳述する。なお、拡大連写とは、原稿画像
の要部を拡大して複数の出力用紙に画像を分割して出力
する画像形成モードである。
【0249】なお、本実施形態において、拡大連写に
は、ユーザにより指定された画像の拡大率に基づいて処
理する第1の拡大連写方法と、ユーザにより指定された
出力枚数に基づいて処理する第2の拡大連写方法とがあ
る。
【0250】第1の拡大連写方法を選択してユーザによ
り拡大率が指定された場合には、分割枚数と分割方法は
図31に示される方法で決定され、第2の拡大連写方法
を選択して出力枚数で指定された場合には、拡大率と分
割方法は図32に示される方法で決定される。まず、そ
の決定方法を説明する。
【0251】図31は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第1の拡大連写方法の一例を説明する模式図であ
り、拡大連写時において拡大率が指定された場合の分割
枚数と分割方法を決定する場合に対応する。
【0252】図において、5101は原稿画像で、図1
に示した原稿台102に載置される。5102は出力用
紙で、原稿画像サイズの2倍のサイズの場合に対応す
る。5103は出力画像で、原稿画像5101の大きさ
と指定された拡大率から計算されたものである。
【0253】そして、出力用紙5102に適当な重なり
を持って出力画像5103がすべて出力できるように、
出力用紙5104〜5111に拡大した出力画像を分割
して形成する。
【0254】図32は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第2の拡大連写方法の一例を説明する模式図であ
り、出力枚数で指定したときの拡大率と分割方法の決定
方法を決定する場合に対応する。
【0255】図において、5201は原稿画像で、図1
に示した原稿台102に載置される。5202は出力用
紙であり、原稿画像サイズの2倍のサイズの場合に対応
する。5203は出力画像で、分割枚数(出力枚数)か
ら適当な重なりを持って出力用紙5202を並べ、並べ
られた出力用紙5202の大きさに基づいてその並べら
れた出力用紙5202に出力可能な出力画像5203の
大きさを計算し、出力画像5203と原稿画像5201
の大きさから拡大率が計算される。5204は並べられ
た出力用紙で、指定された出力枚数(ここでは8枚)の
出力用紙を所定の重なりを持って並べたものである。
【0256】このような方法により拡大連写実行時にお
ける拡大率,分割枚数,分割方法は決定される。
【0257】いずれの指定方法においても、原稿画像の
分割方法が定まったら、各出力用紙5104〜5111
に分割して出力される画像の原稿画像5101上での位
置と大きさを計算し、リーダ部101の光源103のス
キャンに必要なパラメータを計算する。ここで必要なパ
ラメータとは、原稿画像5101上での位置から求めら
れるスキャン開始位置、大きさから求められるスキャン
長、拡大率から求められるスキャン速度である。
【0258】このように求められたスキャンパラメータ
は、図33に示すテーブルとしてメモリに格納されてい
る。以下、図33を参照してスキャンパラメータのテー
ブルを説明する。
【0259】図33は、本発明に係る画像形成装置にお
けるスキャナ駆動制御テーブルの一例を説明する図であ
り、拡大連写実行時にリーダコントローラ901内のメ
モリに確保されるスキャンパラメータのテーブルに対応
する。
【0260】図において、5304はメモリで、スキャ
ナ駆動制御テーブル(テーブル)5305が記憶され、
該テーブル中に後述するスキャンパラメータが記憶され
る。
【0261】テーブル5305には、各スキャンパラメ
ータ5306〜5310として各分割画像のスキャン開
始位置とスキャン長とを記憶している。5301,53
02はテーブルポインタである。
【0262】なお、メモリ5304には分割画像に共通
するスキャン速度SVが記憶されている。また、メモリ
5304は図15,図24に示したRAM2209bに
確保される。
【0263】このように各出力用紙に分割して出力され
る各分割画像のスキャンパラメータは、図33に示した
ように、メモリ5304上にテーブル5305として保
持する。実際には拡大連写のすべての出力画像について
拡大率は一定のため、スキャン速度SVもやはりすべて
の出力画像について一定である。そのため、各分割画像
に関して必要なスキャンパラメータは、スキャン開始位
置とスキャン長であり、メモリ5304上のテーブル5
305の各要素はこれら2つとなる。また、スキャン速
度はテーブル5305とは異なったメモリ5304の別
の領域に格納されており、すべての分割画像でこれを参
照する。
【0264】このように記憶されているスキャン開始位
置,スキャン長,スキャン速度の3つのパラメータは、
光源103を備えるキャリッジ3000を駆動するモー
タを動作させるために用いる。スキャン時の光源103
を含むキャリッジ3000の動作は次のようになる。
【0265】まず、スキャン開始時にスキャン開始位置
まで所定の速度で移動する。このとき、キャリッジ30
00(光源103)を設定された速度で走査駆動するモ
ータ903Aを光学系制御部903がキャリッジ300
0の原点と移動速度の2つの定数とスキャン開始位置か
ら求められる、図33に示したスキャナ駆動制御テーブ
ル(テーブル)5305に基づき制御される。
【0266】次に、プリンタエンジン部2102の印刷
開始、すなわちRTOP信号に同期してスキャンを行
い、プリンタエンジン部2102ヘ画像を送信する。ス
キャン時のモータテーブルはスキャン長とスキャン速度
から求める。そして、スキャン終了後、キャリッジ30
00は所定の速度で原点まで戻り、次のスキャンに備え
る。この時にキャリッジ3000の動作を制御するモー
タテーブルは、定数である戻り速度とスキャン開始位置
とスキャン長から求められるスキャン終了位置とから求
める。以上で得られたパラメータに基づいて画像形成を
行う方法を説明する。
【0267】まず、白黒画像形成モードとカラーの1枚
形成モード時の画像形成の際には図33に示すテーブル
ポインタ5301を使用する。テーブルポインタ530
1は画像形成開始時にはテーブル5305の1番最初の
パラメータ5306を指している。1回目の画像形成サ
イクルではテーブルポインタ5301が指しているパラ
メータからスキャン開始位置,スキャン長を取り出し、
キャリッジ3000のスキャンの設定を行い、画像形成
に合わせてキャリッジ3000はスキャンを行う。
【0268】このようにして1回目の画像形成サイクル
が終了すると、テーブルポインタ5301をインクリメ
ントし、テーブルポインタ5301がテーブル5305
上の次のパラメータ5307を指すようにする。そし
て、2回目の画像形成サイクルも1回目と同様にテーブ
ルポインタ5301が指しているパラメータからスキャ
ン開始位置とスキャン長を取り出し、キャリッジ300
0のスキャンを行う。これを分割枚数と同じ回数繰り返
すことにより、拡大連写が実行される。
【0269】次に、カラーの2枚形成モードについて説
明を行う。
【0270】カラー画像形成では1画像形成サイクルに
つきYMCKの順で画像を重ねていくことにより画像が
形成される。したがって、カラー2枚画像形成モードで
は以下で説明する図34のフローチャートに示す手順で
キャリッジ3000のスキャンは行われる。
【0271】図34は、本発明に係る画像形成装置にお
けるカラー画像処理手順の一例を示すフローチャートで
あり、例えばカラー2枚画像形成モードでの画像読み取
り手順に対応する。なお、(1)〜(8)は各ステップ
を示す。
【0272】まず、一枚目の分割画像のイエロースキャ
ンを行う(1)。次に、2枚目の分割画像のイエロース
キャンを行う(2)。同様にしてステップ(3),
(5),(7)で一枚目の分割画像のマゼンタ,シア
ン,ブラックのスキャンを行い、ステップ(4),
(6),(8)で2枚目の分割画像のマゼンタ,シア
ン,ブラックのスキャンを行う。
【0273】図34に示したように、カラー2枚画像形
成モードでは図7に示した中間転写体405上に同時に
2枚の画像が形成されていくため、白黒画像形成モード
やカラー1枚画像形成モードとは異る制御が拡大連写で
は必要である。
【0274】カラー2枚画像形成モードにおける制御で
は、スキャンパラメータテーブル5305に対してテー
ブルポインタを2つ用いる。この2つのテーブルポイン
タは、図33に示したテーブルポインタ5301とテー
ブルポインタ5302である。
【0275】画像形成開始時には、テーブルポインタ5
301はテーブル5305の最初のパラメータ5306
を、テーブルポインタ5302は2番目のパラメータ5
307を指している。1枚目のY(イエロー)スキャン
ではテーブルポインタ5301の指すパラメータ(スキ
ャン開始位置,スキャン長)を取りだし、光源103が
Yスキャンを行う。次に、テーブルポインタ5302の
指すパラメータを取りだし、光源103は2枚目のYス
キャンを行う。
【0276】次に、テーブルポインタ5301の指すス
キャンパラメータを取り出して1枚目のM(マゼンタ)
スキャンを行い、それが終わるとテーブルポインタ53
02からスキャンパラメータを取り出して2枚目のMス
キャンを行う。同様にC(シアン),K(ブラック)の
スキャンも行い、1画像形成サイクル(図7に示した中
間転写体405が一回転するサイクル)で2枚の画像が
同時に形成される。
【0277】1画像形成サイクルが終わると、テーブル
ポインタ5301と5302をそれぞれ2つインクリメ
ントし、テーブルポインタ5301はパラメータ530
8を、テーブルポインタ5302はパラメータ5309
を指すようにする。そして、テーブルポインタ5301
とテーブルポインタ5302が指すパラメータを取りだ
し、3枚目の画像と4枚目の画像の同時形成サイクルを
実行する。これを分割枚数分繰り返すことにより、カラ
ー2枚画像形成モードでの拡大連写が実行される。
【0278】以下、上記の説明を踏まえた上で、本発明
の各実施形態を説明する。
【0279】〔第1実施形態〕以上の説明に基づいて、
本発明の第1実施形態の特徴的な内容に関して説明す
る。
【0280】本実施形態における画像形成装置では、拡
大連写パラメータテーブルを作成する際に、画像形成サ
イクルの1枚モード(中間転写体405上に一枚の画像
のみ形成する)と2枚モード(中間転写体405上に二
枚の画像を形成する)のどちらで画像形成を実行するか
を考慮し、できる限り短時間で全ての拡大連写出力が終
了するようにスキャンパラメータのテーブルの順番、す
なわち分割画像の出力順序を並べる。以下、この方法に
ついて説明する。
【0281】図35は、本発明に係る画像形成装置にお
ける原稿画像読み取り処理タイミングの一例を説明する
タイミングチャートであり、2枚同時画像形成モード
(2枚モード)時におけるリーダコントローラ901で
送受される各信号のタイミングに対応する。
【0282】図において、/RTOP信号4401が立
ち下がってから時間4402が経過した後に画像信号V
DO4405(/PVDO信号211P)をエンジン制
御部2002に対して出力する。この際、画像信号44
05の出力開始までにキャリッジ3000はスキャン開
始位置に移動していなくてはならない。
【0283】そして、該画像信号4405の出力が終了
した後、時間4403(時間T1)の間に、キャリッジ
3000は画像信号4405のスキャン終了位置から原
点(例えば、後述する図38に示す位置3004,30
05,3006等)へ戻り、次の画像信号4406の出
力開始位置に移動する。
【0284】そして、画像信号4406のスキャンが終
わったあと、時間T2の間に画像信号4407のスキャ
ン開始位置までキャリッジ3000の移動を行う。つま
り、2枚画像形成モードを行うためには、キャリッジ3
000は時間T1あるいは時間T2の間に前回のスキャ
ン終了位置から原点へ戻り、次回のスキャン開始位置へ
移動していることが必要である。
【0285】なお、上記T1、T2は出力用紙サイズに
よって決まり、本実施形態の場合は常にT1<T2であ
るから、以下、T1内で次回のスキャン開始位置までキ
ャリッジ3000が移動できるかどうかのみを考慮す
る。原点からスキャン開始位置までの移動時間およびス
キャン終了位置から原点までの戻り時間はそれぞれ原点
からの距離xによる関数で表され、それぞれtd
(x),tr(x)と表すことができる。
【0286】拡大連写の拡大率をmとし、i番目の分割
画像のスキャン開始位置、スキャン長をそれぞれdi,
liとすると、分割画像iと分割画像jを2枚画像形成
モードで出力することが可能であるための条件は、「T
1>tr(di+li)+td(dj)」となる。tr
(di+li),td(dj)はモータテーブルの計算
の際に同時に求めている。ここで、
【0287】
【数1】 となるようにAijを定めると、ある出力順序{配列p
0,pl,….,pn}に関して、「S=Ap0p1+
Ap2p3+…+Ap(n−1)pn」という計算で求
められる評価関数Sを最小にする出力順序が最適すなわ
ち2枚画像形成モードによる画像形成を最も多く行うこ
とにより最も短い時間で出力が終了する出力順序とな
る。
【0288】本実施形態では、上記の原理に基づき分割
画像の出力順序を決定している。まず、ある分割画像i
について、出力順序並び替えの対象となるかどうかを調
べる。以下、図36のフローチャートを参照して、出力
順序並び替え対象となる分割画像の探索処理動作につい
て説明する。
【0289】図36は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第1のデータ処理手順の一例を説明するフローチャ
ートであり、出力順序並び替え対象となる分割画像の探
索処理手順に対応する。なお、(1)〜(7)は各ステ
ップを示し、各ステップは、図15,図24に示したR
OM2209aに格納される制御プログラムに基づいて
CPU2209により実行される。
【0290】まず、変数i初期化(i=0)し(1)、
上記テーブルより算出されているtr(di+li)>
T1が成立するかどうかを判断し(2)、成立しないと
判断した場合は、td(di)>T1が成立するかどう
かを判断し(3)、成立しないと判断した場合は、並び
替えの対象となる分割画像の番号を集めいた配列Pの末
尾にその番号iを格納し(4)、ステップ(6)に進
む。
【0291】一方、ステップ(2)において、tr(d
i+li)>T1が成立すると判断した場合、あるい
は、ステップ(3)において、td(di)>T1が成
立すると判断した場合は、並び替えの対象とはならない
分割画像の番号を集めた配列Cの末尾にその番号iを格
納し(5)、ステップ(6)に進む。
【0292】それから、i=i+1とし(6)、i>N
が成立するかどうかを判断し(7)、i>Nが成立しな
いと判断した場合は、ステップ(2)に戻り、i>Nが
成立すると判断した場合は、処理を終了する。なお、こ
こでNとは、分割画像の総数から「1」を引いたもので
ある。
【0293】上述した処理により得られた配列Pに格納
されている各番号について、図37に示すフローチヤー
トにより出力順序の決定を行う。以下、その決定方法に
ついて説明する。
【0294】図37は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第2のデータ処理手順の一例を説明するフローチャ
ートであり、評価関数Sの最適化処理手順に対応する。
なお、(1)〜(12)は各ステップを示し、各ステッ
プは図15,図24に示したROM2209aに格納さ
れる制御プログラムに基づいてCPU2209により実
行される。
【0295】なお、このフローチャートにおいて、ステ
ップ(1),(2)は探索開始の初期値を設定する手順
であり、ステップ(3)〜(7)までがある出力順序Q
に対して前述の評価関数Sを求める手順である。
【0296】まず、順列Qに初期値を設定し(1)、R
に十分大きな変数値を、例えば無限大(∞)あるいは分
割画像の総数に設定し(2)、x=0,評価値S=0と
し(3)、i=P[Q[x]],j=P[Q[x+
1]]とし(4)、tr(di+lj)+td(dj)
>T1が成立するかどうかを判断し(5)、成立しない
と判断した場合は、ステップ(7)に進み、成立すると
判断した場合は、S=S+1とし(6)、ステップ
(7)に進む。
【0297】次に、i>Nが成立するか、すなわち評価
関数が求め終わったかどうかを判定し(7)、i>Nが
成立しないと判定した場合はステップ(4)に戻り、i
>Nが成立するすなわち評価関数が求め終わったと判定
した場合は、S<Rが成立するか、すなわち求めた評価
値Sがそれまでの変数値(最小値)R(評価値Sの最小
値)より小さいかどうかを判断する(8)。
【0298】ステップ(8)において、S<Rが成立し
ないと判断した場合は、ステップ(11)に進み、S<
Rが成立すると判断した場合は、評価関数の最小値Rに
ステップ(4)〜(7)でもとめたSを記憶し、評価関
数を最小にする順列qに順列Qを代入し(9)、R=0
かどうかを判断し(10)、R=0である場合は、0で
ある場合にはそれがすべての順列の中で最小であること
が保証されているので、ステップ(13)に進み、R=
0でないと判断した場合は、全ての組み合わせの順列を
調べたかどうかを判断し(11)、全ての順列を調べた
と判断した場合は、ステップ(13)に進み、全ての順
列を調べていないと判断した場合は、次の順列を順列Q
にセットし(12)、ステップ(3)に戻って次の探索
を開始する。
【0299】次に、ステップ(13)において、ステッ
プ(9)で求められた順列qを配列Pにおける出力順序
qとして採用して探索を終了し、処理を終了する。
【0300】なお、図37のフローチャートにおいて検
索され決定された順列qは図36のフローチャートにお
いて求められた配列Pの出力順序であるので、全体の出
力順序は順列qの末尾又は先頭に図6のフローチャート
により求められた配列Cを追加した順列が出力順序とな
る。
【0301】このように作成されたスキャンパラメータ
のテーブルに基づいて拡大連写は実行されるのである
が、次の画像形成サイクルが1枚出力モードか2枚出力
モードかの切替えは、次の画像形成サイクルを開始する
以前に行う。
【0302】すなわちカラーで画像を形成する際に、次
に出力する2つの分割画像が2枚出力モードで出力可能
かどうかを判断し、2枚出力モードで出力可能であれば
リーダ部101側は次のスキャン回数を8回(CMYK
×2)と設定し、拡大連写パラメータテーブルのテーブ
ルポインタ5301と5302の初期値を設定する。
【0303】そして、プリンタエンジン部2102に次
の画像形成サイクルが2枚出力モードであることを通知
する。
【0304】一方、出力する2つの分割画像が2枚出力
モードで出力不可能であれば、リーダ部101側は次の
スキャン回数を4回と設定し、テーブルポインタ530
1を設定し、プリンタエンジン部2102に次の画像形
成サイクルが1枚出力モードであることを通知する。
【0305】以下、図31,図32を参照して、従来の
画像形成装置における拡大連写時の読み取り順序と本実
施形態の画像形成装置における拡大連写時の読み取り順
序との差異を、具体例を用いて説明する。
【0306】なお、以下の説明を簡略させるために、図
31に示した出力用紙5104に出力される画像を画像
A,出力用紙5108に出力される画像を画像B,出力
用紙5105に出力される画像を画像C,出力用紙51
09に出力される画像を画像D,出力用紙5106に出
力される画像を画像E,出力用紙5110に出力される
画像を画像F,出力用紙5107に出力される画像を画
像G,出力用紙5111に出力される画像を画像Hとす
る。
【0307】従来の画像形成装置では、図31または図
32に示したように分割された画像を拡大連写する場合
に、分割された原稿画像の読み取り順序は、例えば以下
のようになる。
【0308】画像A→画像B→画像C→画像D→画像E
→画像F→画像G→画像H しかし、このような順序で画像を読み取ると、画像A→
画像Bの組合せではキャリッジ3000の移動時間,戻
り時間等により2枚貼りの画像形成が行えないので、一
枚貼りでの画像形成を行わなければならない。よって、
画像形成装置が備える2枚貼り機能を用いたスピーディ
な出力を行うことができない。
【0309】しかし、本実施形態の画像形成装置は、例
えば画像Aと画像Cとの組合せであれば2枚貼りの画像
形成が可能である場合は、図36,図37に示したフロ
ーチャートに基づく処理を実行することにより、例えば
以下に示すような画像読み取り順序を決定する。
【0310】画像A→画像C→画像E→画像G→画像B
→画像D→画像F→画像H この順序で画像を読み取ることにより、画像Aと画像
C,画像Eと画像Gの夫々の画像読み取りを行うとき
に、2枚貼りで画像形成を行うことができる。
【0311】また、図32に示したように出力枚数によ
り画像分割が決定された場合でも、同様に画像読み取り
順序を決定できる。
【0312】以上のように、本実施形態によれば、拡大
連写時にプリンタの2枚出力モードと1枚出力モードを
切替える手段と、画像読み取り装置の画像読み取り時に
おいて光学系の走査移動にかかる時間を考慮して、でき
るだけ2枚出力モードが使用できるように分割画像出力
順序を並び替えることにより、拡大連写時においてもプ
リンタの本来の性能を損なうことなく、通常の画像出力
時の生産性を維持することができる。
【0313】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
拡大連写を行う場合に、分割された原稿画像を読み取る
順序を可能な限り2枚出力モードで出力できるように演
算処理により求め、該演算された順序で読み取りするこ
とにより、画像形成装置が有する2枚出力モードを最大
限に利用して画像形成を行うことができる画像形成装置
について説明したが、拡大連写を行う場合に、モータテ
ーブルからスキャンに必要な時間を計算し、該算出され
た時間に基づいて2枚出力モードで出力可能かどうかを
判定し、該判定結果に基づいて通常の速度のバックスキ
ャンと高速バックスキャンとを切り替え制御するように
構成してもよい。以下、その実施形態について説明す
る。
【0314】まず、本実施形態における画像形成装置の
構成をさらに詳細に説明する。
【0315】〔コピー出力の為のリーダ制御〕以下、図
38を参照して、図1に示したリーダ部101の画像読
み込み部の詳細な構成を説明する。
【0316】図38は、図1に示したリーダ部101で
原稿走査を行うキャリッジの走査動作を説明する概略断
面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付して
ある。
【0317】図において、3001は原稿(複写物)
で、原稿台ガラス102上の基準位置に対して載置され
ている。3002はステーで、原稿台ガラス102を固
定する。3003は標準白色板で、光電変換手段104
例えばラインCCDセンサ等の素子間のばらつきと、光
源103のライン方向の光量特性を一定にするシェーデ
ィングを行う為に使用する。
【0318】3000はキャリッジで、図1に示した光
源103を備え、上部すなわち原稿台ガラス102上に
載置される原稿3001に光を照射し、その反射光を光
電変換手段104に伝えるための初段のユニットであ
る。3004〜3008は各走査位置で、キャリッジ3
000が図中矢印方向に往復移動した際の移動位置を示
している。
【0319】なお、キャリッジ3000はリーダ部10
1に1ユニットしかないのであるが、矢印方向に往復移
動した際の移動位置を明記する為に、各3004〜30
08に分番している。
【0320】また、キャリッジ3000が原稿3001
を読み込む事のできる範囲は走査位置3006〜300
7の間であり、一定速度で移動しつつ図1に示したリー
ダ部101内の点線で示された光路を介して光電変換手
段104に伝えられ、画像を読み込む事が可能となる。
【0321】〔キャリッジを駆動するモータの駆動方
式〕以下、図38に示したキャリッジ3000の駆動方
式について説明する。まず、図39を参照して、キャリ
ッジ3000を駆動する原稿走査光学系制御部について
説明する。
【0322】図39は、図14に示した原稿走査光学系
制御部903の詳細構成を説明するブロック図であり、
図1に示したキャリッジ3000の往復走査駆動を制御
する。なお、この原稿走査光学系制御部903は図1に
示したリーダ部101に備えられている。
【0323】図において、4001がCPUで、後述す
るメモリ4005のROMに格納される制御プログラム
に基づいてステッピングモータ(モータ)4004を制
御する。4002はタイマで、ステッピングモータ40
04の駆動パルス信号を作る為のものである。4003
はモータドライバで、デジタル信号をモータ駆動信号に
変換する。ステッピングモータ4004の駆動により、
図38に示したキャリッジ3000が矢印方向に往復移
動される。
【0324】4005はメモリで、RAM,ROM等か
ら構成され、ステッピングモータ4004の駆動パター
ンを記憶するとともに後述する図40,図41に示す第
1および第2のモータテーブルを記憶する。
【0325】4006は信号ラインで、ステッピングモ
ータ4004の相駆動タイミングをモータドライバ40
03に伝えるものであり、タイマ4002からモータド
ライバ4003にモータ駆動クロックを送信する信号ラ
インである。4007はアドレスバス,データバス,R
D/WR信号である。4008は制御ラインで、モータ
の駆動電流もしくは電圧値を可変することが可能なライ
ンである。4009はラインで、ステッピングモータ4
004の回転方向を指示する。4010は割り込み信号
ラインで、タイマ4002のコンペアマッチをCPU4
001に伝える。
【0326】なお、タイマ4002はアップカウンタと
比較レジスタ(タイマレジスタ)とをそれぞれ1つ有し
ており、CPU4001はこのカウンタの動作許可を行
う事が可能である。
【0327】以下、図40,図41を参照して図39に
示したメモリ4005に格納されるモータテーブルを説
明する。
【0328】図40は、図39に示したメモリ4005
に記憶される第1のモータテーブルの一例を説明する図
である。図41は、図39に示したメモリ4005に記
憶される第2のモータテーブルの一例を説明する図であ
る。
【0329】図40において、6000は第1のモータ
テーブルで、メモリ4005上に記憶されている。60
01はアドレス、6002はデータである。
【0330】図41において、6100は第2のモータ
テーブルで、メモリ4005上に記憶されている。61
01はアドレスで、6102はデータである。
【0331】これら第1,第2のモータテーブルはメモ
リ4005上に記憶されている。メモリ4005は通常
アドレスで管理されており、本実施形態においては、1
アドレス2バイトのデータ領域を持つように定義づけ
る。また、図中のアドレス項目に関しては、16進数で
表記してあり、下位12ビットのみ記載する事にする。
【0332】また、データの値に関しては、本来多様な
計算により膨大なデータ列として算出されるものである
が、本実施形態では、わかりやすくする為に一例として
10進数で区切りいい数字を使用している。
【0333】以下、上記のように構成された原稿走査光
学系制御部903のステッピングモータ制御方法につい
て説明する。なお、ここでは一例として図40に示した
第1のモータテーブル6000を用いてステッピングモ
ータ4004を制御する場合を説明しているが、第2の
モータテーブル6100を用いても同様に制御すること
ができる。
【0334】まず、CPU4001がモータ4004の
駆動を開始させる場合に、メモリ4005に格納される
モータテーブル6000を参照し、所定のアドレス「*
*000(**はメモリ空間により決定される)」に記
憶されるデータ「40000」を読み出し、該データを
タイマ4002の比較レジスタに転送する。
【0335】次に、CPU4001がカウンタをイネー
ブルすると、不図示であるタイマに接続されているクロ
ックソース(Φ)により、アップカウンタの値がインク
リメントされていく。
【0336】このUC(アップカウンタ)の値と比較レ
ジスタが同一(コンペアマッチ)となると、タイマ40
02は割り込みライン4010を介して、CPU400
1に対してコンペアマッチが起ったことを通知する。ま
た、同時にアップカウンタの値を「0」にクリアし、信
号ライン4006を「H」とする。このH信号は一定時
間保持され、再びLとなり、次のコンペアマッチが起る
まで「L」のままとなる。
【0337】また、割り込みライン4010を介してコ
ンペアマッチの通知がなされたCPU4001は、メモ
リ4005の第1のモータテーブル6000を参照し、
次のアドレス「**001」のデータ「30000」を
比較レジスタに転送し、カウンタをイネーブルする。
【0338】このように、タイマ4002におけるコン
ペアマッチ発生毎に、CPU4001にコンペアマッチ
発生を通知し、アップカウンタを0にクリアし、信号ラ
イン4006に所定のパルスを発生させ、またCPU4
001は第1のモータテーブル6000を参照して、次
のアドレスのデータを比較レジスタに転送し、カウンタ
をイネーブルする。
【0339】これを繰り返していくことにより、図40
に示したデータ6002の値に従って時間管理をしつつ
ステッピングモータ4004を駆動する事が可能とな
る。
【0340】このようにモータテーブル6000,61
00内のデータ6002,6102に記載されているデ
ータ(data)は、タイマ4002の比較レジスタに
転送される。この時、アップカウンタの値が「0」の状
態に対して、次にコンペアマッチが起るまでの時間Tc
mpは以下の式「Tcmp=1/Φ*data[s]」
により求められる。このTcmpは後述する図42に示
すタイミングチャートに示されるように、図39に示し
た信号ライン4006に生成されるパルスの間隔は間隔
4200〜4204になり、dataを可変する事によ
り、パルス間隔を調整し、モータ4004の回転速度を
調整する。
【0341】また、モータテーブル6000,6100
のデータの値は小さいほど速い間隔でパルスを出力する
事を表し、大きい程間隔が広いことを表す。したがっ
て、図40に示した第1のモータテーブル6000にお
いては、アドレス「**000」〜「**006」に至
る迄、最低速40000カウントから駆動し始め、6発
目のパルスであるアドレス「**006」の時点でカウ
ント値2000迄加速し、その後は一定の時間間隔でパ
ルスを駆動するテーブルである。
【0342】一方、図41に示した第2のモータテーブ
ル6100においては、同様にアドレス「**200」
で最低速「40000」カウントから加速し、同様に6
パルス目の「**206」のアドレスにおいて、最高速
「1000」カウント迄加速している。
【0343】すなわち、この二つのモータテーブル60
00,6100は同距離の加速において、第2のモータ
テーブル6100を参照してモータ4004を加速させ
た場合の最終的に到達する速度は、第1のモータテーブ
ル6000を参照してモータ4004を加速させた場合
の最終的に到達する速度の2倍となる。
【0344】また、第1,第2のモータテーブル600
0,6100とも、各アドレス「**100」と、アド
レス「**300」から、加速時とまったく同じパター
ンで減速をし、それぞれアドレス「**106」と「ア
ドレス**306」において、各モータテーブルは終了
している。
【0345】図42は、図39に示したモータドライバ
4003に送信されるモータ駆動クロックの一例を説明
するタイミングチャートである。なお、モータドライバ
4003によって駆動波形は異なるのであるが、本実施
形態においては、信号レベルが「L」から「H」に切り
替わる時に、ステッピングモータ4004の相が1つ動
く事を想定している。
【0346】図42において、駆動波形の間隔4200
〜4204の長さがだんだん短くなっている。このよう
に相を切り替えるタイミングを徐々に早くしていく事に
よって、ステッピングモータ4004を徐々に加速して
いく。このように、メモリ4005に記憶されるモータ
テーブルのデータに従って所定の距離において所望のス
ピードまで加速する事が可能となる。
【0347】〔スキャンシーケンス〕図示しないコピー
開始キー等が押下されると、画像形成装置ではコピー動
作をする為のコピーJOBが作成され、そのコピーJO
Bがその時の動作条件、例えばスキャン回数等を加味し
たスキャンJOBを作成する。リーダ部101はこのス
キャンJOBに従いスキャンを行い原稿画像を読み取っ
てプリンタエンジン部2102で画像を出力する事にな
る。
【0348】以下、図43を参照して、例えばプリント
枚数を2とした時のスキャンJOBが行う代表的なキャ
リッジ3000の動作を説明する。
【0349】図43は、図38に示したキャリッジ30
00の第1の走査動作の一例を説明する図であり、SC
Sは走査行で、第1走査行から第10走査行よりキャリ
ッジ3000を走査駆動させる場合に対応する。
【0350】図において、6201はホームポジション
(HP)で、図38に示した標準白色板3003が配設
される位置3004に対応する。すなわち、図38にお
けるキャリッジ3000の位置3004をHP(ホーム
ポジション)とする。
【0351】6203はスキャン開始位置(SP)で、
図38に示した位置3005に対応する。6204は原
稿エリアで、図38の位置3006〜3007までの原
稿を読み取り可能な範囲に対応する。6205はスキャ
ン終了位置(EP)で、図38に示した位置3008に
対応する。
【0352】また、左側に記載されている数字は行数で
ある。左側に「1」と記載されている行は1行目であ
り、以下、同様に10まで10行ある。図中の矢印はキ
ャリッジ3000の動き出す位置と停止する位置とを示
している。
【0353】まず、スキャンJOBは第1走査行目から
第10走査行目の順にキャリッジ3000を移動させる
べくステッピングモータ4004を動作させる。第1走
査行目はHP6201からSP6203の手前迄キャリ
ッジ3000を移動することにより停止する。第2走査
行目は、第1走査行目で停止した位置6202から再び
HP6201の場所に移動する。これは一般にホームポ
ジション位置出しと呼ばれ、HPの位置を初期化する走
査動作である。
【0354】本実施形態ではHP6201が前記シェー
ディング位置になっており、この第2走査行目と第3走
査行目の間の停止している時間内で図38に示した標準
白色板3003を参照してシェーディング処理行う。ま
た、第1走査行目で停止した位置6202は特に意味を
持たない為、停止位置に名称をつけていない。
【0355】第3走査行目は、HP6201からSP6
203にキャリッジ3000を移動する。この第3走査
行目の移動が終了した後に、実際に原稿3001を読み
込む動作が開始するのであるが、原稿を読み込むのに必
要とする目標のスピードまでキャリッジ3000の移動
速度を加速する為の領域が必要となる。その為、図38
に示した位置3006から前記加速領域を引いた場所が
位置3005のSP6203となる。
【0356】従って、位置3005からキャリッジ30
00を加速していくと位置3006の地点に到達した時
には所望のスピード迄加速できる事が保証される。
【0357】同様に、図38に示した原稿3001の画
像を読み込む場合に、キャリッジ3000が位置300
7に到達すれば読み込みが終了するが、一定速度で駆動
しているキャリッジ3000を停止させる為の減速領域
が必要となる。位置3007にこの減速領域を足したも
のが位置3008となり、この位置はEPとなる。
【0358】前記加速領域と減速領域はモータのトルク
と、キャリッジ3000の目標スピード等により変化す
るものである。
【0359】従って、位置3006〜3007の間を目
標のスピードで画像読み込みを行う為に駆動するキャリ
ッジ3000の最低限必要となる移動距離は位置300
5のSPから位置3008のEPという事になる。本実
施形態ではスキャン動作中はできるだけ無駄な動きを行
わない為、画像の読み取りのキャリッジ3000の移動
は最低限の移動しかしないように制御する。
【0360】第4走査行目はSP6203から加速を始
め、原稿エリア6204を一定の速度(設定された像形
成倍率に基づいて決定される)で画像読み込みを行いつ
つ、EP6205に停止する。これで一度目のイエロー
の画像読み込みが終了した。
【0361】上述した中間転写体405の画像エリアを
模式的に示す図7で説明すると、第1のスモールサイズ
画像領域3801に形成する為の画像データをリーダ部
101は送出した事になる。また、図4に示した中間転
写体405は連続で動作させる際に停止する事が許され
ない為、第1のスモールサイズ画像領域3801の画像
データを送出し終えた後は、距離3804を中間転写体
405が回転する時間だけ待って第2のスモールサイズ
画像領域3802に形成するための画像データを送出す
る必要がある。
【0362】なお、本実施形態において、中間転写体4
05が距離3804を回転する時間は約380msであ
る。
【0363】第5走査行目では2度目の画像を読み込む
為の準備として、SP6203の位置まで戻っている。
第6走査行目では中間転写体405が距離3804を回
転するタイミングに合わせて、2度目の画像を読み込ん
で、EP6205の位置に停止する。次に、画像を出さ
なければならないタイミンダは、図7における距離38
05aと距離3805bとを合わせた距離分だけ中間転
写体405が回転する時間である。
【0364】ここで、距離3805aと距離3805b
とを合わせた距離を距離3805とする。本実施形態を
示す画像形成装置において距離3805だけ中間転写体
405が回転する時間は980msであり、次の画像を
出力する迄にリーダ部101側は前回の380msより
余裕を持っている事になる。
【0365】従って、第7走査行目は直接HP6201
の位置に移動する。そして、前記シェーディング処理を
行い、第8走査行目でSP6203の位置に移動し、次
のスキャンタイミングを待つ。所定の時間が来ると、2
回転目の中間転写体405の第1のスモールサイズ画像
領域3801に出力するマゼンダの画像のスキャンを開
始する。
【0366】これらの動作を繰り返し、イエロー,マゼ
ンタ,シアン,ブラックと各、図7に示した第1のスモ
ールサイズ画像領域3801と第2のスモールサイズ画
像領域3802に画像を形成する為のスキャンを終了
し、第10走査行目で、HP6201の位置に戻ってJ
OBを終了する。
【0367】次に、図44を参照して、コピー枚数が1
枚の場合のスキャンシーケンスについて説明する。
【0368】図44は、図38に示したキャリッジ30
00の第2の走査動作の一例を説明する図であり、図4
3と同一のものには同一の符号を付してある。
【0369】なお、本実施形態において、本スキャンシ
ーケンスが行われるのは、コピー枚数が1に限定される
ものではなく、例えばコピー用紙がハーフサイズで枚数
が奇数だった場合は、最初から中間転写体405上に2
枚ずつ出力し、最後1枚の処理のみ本スキャンシーケン
スが行われる。
【0370】また、コピー用紙がラージだった場合は2
画像を同時に作成する事ができない為、本スキャンシー
ケンスが用いられる。また、特殊な処理を行う時で次の
スキャンを行う迄に図7に示した距離3804を中間転
写体405が回転する時間に対して間に合わない時に本
シーケンスを用いて、1プロセスで1枚ずつプリントす
る事になる。以下、図44を参照して、本スキャンシー
ケンスを図43と同様な形式で説明する。
【0371】図44における第1〜第4走査行目迄は、
図43の説明と同一となる為に省略する。第5走査行目
では、次にリーダ部101がプリンタに画像を送信する
迄の時間は、前記シェーディングを行っても十分余裕が
あるので、シェーディングを行う為にHP6201まで
直接移動する事になる。第5走査行目と第6走査行目と
の間でシェーディング動作が行われ、第6走査行目でS
P位置にキャリッジ3000を移動し、次の画像出力タ
イミンダを待ち、第7走査行目で2回目のマゼンタの画
像を形成する為のスキャンを行う。これらの動作を繰り
返し、イエロー,ブラックと色を重ねて、フルカラー画
像を1画像のみ中間転写体405上に作成する。
【0372】〔バックスキャン制御法〕本実施形態にお
いて、バックスキャンには通常の速度で実行されるモー
ドと、通常よりも高速に実行されるモードの2種類があ
る。高速バックスキャンは通常のバックスキャンと比べ
て、到達速度が2倍になっていて、その分早くスタート
ポジションに戻ることが可能である。この2つのモード
は図39に示したCPU4001がメモリ4005中の
フラグ(高速バックスキャンフラグ等)を参照して切り
替える。
【0373】以下、図45を参照して、図39に示した
CPU4001がバックスキャン制御時に行う処理を説
明する。
【0374】図45は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第3のデータ処理手順の一例を説明するフローチャ
ートであり、図示しないROMに格納される制御プログ
ラムに基づいて図39に示したCPU4001がバック
スキャンを行うと判断した場合に実行する処理に対応す
る。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0375】まず、高速バックスキャンフラグ(フラ
グ)FAST_BACK_FLAGで示される内容を判
断し(1)、フラグFAST_BACK_FLAGが
「0」であると判断した場合は、図40に示した第1の
モータテーブル6000を使用する事に決定し(2)、
図40に示した第1のモータテーブル6000の先頭ア
ドレスである「**000」をレジスタIXREGに代
入する(3)。なお、レジスタIXREGはアドレスが
指標とするレジスタである。
【0376】次に、制御ライン4008のモータの電流
もしくは電圧を可変できる信号を「電力小」の論理に設
定し(4)、ステップ(8)に進む。
【0377】一方、ステップ(1)において、フラグF
AST_BACK_FLAGが「1」であると判断した
場合は、第1のモータテーブル6000の代わりにもっ
と高速に立ち上がり最高移動速度がより速くなる図41
に示した第2のモータテーブル6100を用いることに
し(5)、第2のモータテーブル6100の先頭アドレ
スである「**200」番地をIXREGに代入し
(6)、制御ライン4008に制御電力もしくは電圧が
高い事を意味する論理を設定し(7)、ステップ(8)
に進む。
【0378】次に、ステップ(2)またはステップ
(5)において決定されたモータテーブル中で、レジス
タIXREGが指しているアドレスに格納されるデータ
の値をタイマ4002内のタイマレジスタ(比較レジス
タ)に格納し、レジスタIXREGをインクリメントす
る(8)。従って、レジスタIXREGの内容は「**
001」となる。
【0379】それから、ここではバックスキャンを行う
ので、画像読み込み方向と逆方向にモータを駆動させる
為に、ライン4009のモータの回転方向を切り替える
信号により、画像読み取り方向と逆方向への移動である
事を示す論理をモータドライバ4003に設定し
(9)、タイマ4002のアップカウンタ動作をイネー
ブルにする(10)。以上全ての処理が終了すると、モ
ータの設定処理は終了となり、モータの動作が始まる。
【0380】以上により、アップカウンタが動作し始
め、最初のコンペアマッチが起ると、割り込みライン4
010から、CPU4001に対して割り込み要求が発
生し、同時にアップカウンタは0にリセットされ、ライ
ン4006にモータドライバ4003ヘの有効エッジで
あるHが出力される。CPU4001は割り込み処理を
行い、次のモータテーブルのデータをタイマ4002に
送信する。以下、図46のフローチャートを参照して、
この時に行われる処理を説明する。
【0381】図46は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第4のデータ処理手順の一例を説明するフローチャ
ートであり、図示しないROMに格納される制御プログ
ラムに基づいて図39に示したCPU4001により実
行される処理に対応するものであり、タイマ4002か
らの割り込み要求に対して、図46に示したフローチャ
ートに基づく処理がコールされる。なお、(1)〜
(4)は各ステップを示す。
【0382】まず、現在設定されているレジスタIXR
EGが指しているアドレスの中のデータ、1回目の割り
込み発生時は、「**001」もしくは「**201」
のデータをタイマレジスタに転送する(1)。
【0383】次に、レジスタIXREGが次のデータを
指すようにインクリメントし(2)、「**106」も
しくは「**306」に対応するデータであるモータテ
ーブルの最後のデータを転送したかどうかを判断し
(3)、最後のデータを転送していないと判断した場合
は、割り込みを終了し、最後のデータを転送したと判断
した、すなわちモータテーブルのデータを全て転送した
事を判断した場合には、タイマ4002の動作をディス
イネーブルにして、モータ4004のタイマ4002の
動作を停止させる。
【0384】以上の処理を行うことで、図40又は図4
1のモータテーブルのデータの値を、図42における、
時間情報4200〜4204に変換する事が可能であ
り、これにより、モータの駆動処理を切り替える事が可
能となる。
【0385】〔第2実施形態の特徴〕以上の説明に基づ
いて本実施形態について説明する。
【0386】まず、スキャン時間はモータテーブルから
算出することができる。つまり、スキャン時間の計算は
図40,図41各の要素(データ欄6002,6102
の各データ)の和をモータ駆動パルス発生タイマ(タイ
マ)4002の駆動クロック周波数で割ることにより得
られる。
【0387】本実施形態では、拡大連写実行時において
ある分割画像のスキャンが終了した後にキャリッジ30
00を所定の位置(原点)に戻すためのバックスキャン
とその分割画像の次に読み取る分割画像のスキャン開始
位置へのキャリッジの移動が次の分割画像のスキャン開
始に間に合わなくてはならない。
【0388】つまり、現在スキャンしている分割画像の
バックスキャン時間と光学系の原点から次にスキャンす
る分割画像のスキャン開始位置への移動時間との和が、
現在の分割画像と次の分割画像の紙間の時間よりも小さ
くしなければならない。紙間の時間は画像出力装置の特
性として、出力用紙サイズと現在の画像出力モード、す
なわち1画像形成モード(1枚出力モード),2画像形
成モード(2枚出力モード)のいずれかにより求められ
る。
【0389】以下、図47のフローチャートを参照し
て、2種類のバックスキャン速度のどちらを使用するか
を決定する方法について説明する。
【0390】図47は、本発明に係る画像形成装置にお
ける第5のデータ処理手順の一例を説明するフローチャ
ートであり、図15,図24に示したROM2209a
に格納される制御プログラムに基づいてCPU2209
により実行される処理に対応する。なお、(1)〜(2
0)は各ステップを示す。また、ステップ(1)〜(1
1)は2画像形成モードが可能かどうかを判断する処理
であり、ステップ(12)〜ステップ(20)は1画像
形成モードにおけるバックスキャン速度の決定処理であ
る。
【0391】まず、画像形成モードを2画像形成モード
とし(1)、スキャン開始位置までの移動速度はバック
スキャンモータテーブルを変更しても変化しないので、
次の分割画像のスキャン開始位置への移動時間TT2を
計算し(2)、これも出力用紙によって一定である紙間
時間T(図7に示した距離3804を中間転写体405
が回転するのに必要とする時間)の計算を行う(3)。
【0392】次に、通常速度のバックスキャンテーブル
(バックスキャンモータテーブルB)を使用すると仮定
し(4)、そのテーブルを用いたときのバックスキャン
時間TT1を計算する(5)。そして、TT1+TT2
がTよりも小さい(TT1+TT2<T)かどうかを判
断し(6)、TT1+TT2<Tが成立すると判断した
場合は、通常速度のバックスキャンテーブルを用いるこ
ととし、高速バックスキャンフラグを「0」に設定し
(7)、処理を終了する。
【0393】一方、ステップ(6)において、TT1+
TT2<Tが成立しないと判断した場合は、高速バック
スキャンを行えば2画像形成モードが実行できるかどう
かを判断するために、高速バックスキャンテーブル(バ
ックスキャンモータテーブルA)を使用することを仮定
して(8)バックスキャン時間TT1を計算し(9)、
ステップ(10)において、ステップ(6)と同じ条件
判断(条件「TT1+TT2<T」が成立するかどうか
の判断)を行う。
【0394】ステップ(10)において、条件が成立す
ると判断した場合は、高速バックスキャンテーブルを用
いた2画像形成モードを実行することとし、高速バッタ
スキャンフラグを1に設定し(11)、処理を終了す
る。
【0395】一方、ステップ(10)において、条件が
成立しないと判断した場合は、画像形成モードを1画像
形成モードとし(12)、該当分割画像のスキャン開始
位置への移動時間TT2を計算し(13)、紙間時間T
を計算し(14)、通常のバックスキャンテーブルを使
用することを仮定して(15)、そのテーブルでのバッ
クスキャン時間TT1を計算する(16)。
【0396】次に、ステップ(17)でステップ
(6),(10)と同様の判断を行い、条件「TT1+
TT2<T」が成立すると判断した場合は、通常速度の
バックスキャンフラグを用いることとし、高速バックス
キャンフラグを0に設定し(18)、処理を終了する。
【0397】一方、ステップ(17)において、条件が
成立しないと判断した場合は、高速バックスキャンテー
ブルを使用することにし(19)、高速バックスキャン
フラグを1に設定し(20)、処理を終了する。
【0398】なお、ステップ(7),(11),(1
8),(20)において、高速バックスキャンフラグは
図39に示したメモリ4005に記憶される。
【0399】上述したフローチャートに示した判断処理
を各分割画像のスキャン開始前に行う。この処理の後、
前記スキャン制御法にしたがってスキャンを行うことに
より、通常のバックスキャンと高速バックスキャンを切
り替えることができる。
【0400】したがって、本実施形態によれば、1プロ
セス中で1画像もしくは2画像同時に作成する事が可能
な画像出力装置と、画像読み取り装置を組み合わせて構
成した画像形成装置において、拡大連写を実行するとき
に、分割された原稿のスキャン開始位置が走査開始位置
SPよりも遠いために時間的余裕が少ない時には、原稿
をスキャンするキャリッジ3000を移動するモータを
急速に駆動させて2枚目の画像読み取り開始までの時間
的余裕を持たせ、また、スキャン位置が近くて時間的余
裕がある場合は、通常通りゆっくりモータを駆動する事
で消費電力を少なくする事が可能となる。
【0401】なお、本実施形態において、バックスキャ
ンの速度を通常の速度より速くすることにより2枚モー
ドでの画像形成を可能としているが、最初の画像領域の
スキャン終了位置から原点へバックスキャンした後の、
原点から次の画像領域のスキャン開始位置へ移動する際
の移動速度をモータテーブルを切り替えることにより通
常より速い速度で移動させるように構成してもよい。
【0402】また、上記各実施形態において、最初の画
像領域のスキャン終了位置から原点へ一旦バックスキャ
ンした後、原点から次の画像領域のスキャン開始位置へ
キャリッジ3000を移動する場合を説明しているが、
原点を経由せずに、最初の画像領域のスキャン終了位置
から次の画像領域のスキャン開始位置へキャリッジ30
00を移動するように構成してもよい。
【0403】さらに、上記各実施形態において、拡大連
写を行う場合について説明しているが、本発明は、拡大
連写を行う場合に限定されるものではなく、例えば、同
一の原稿上で指定された複数の画像領域を拡大,縮小ま
たは等倍してそれぞれ別の出力用紙に出力する場合、例
えばページ連写等を行う場合にも本発明を適用できる。
さらに、操作部あるいは図示しないデジタイザ等からユ
ーザにより指定される原稿上の複数の画像領域を拡大/
縮小/等倍して読み取り、異なった出力用紙に出力する
場合も本発明を適用できる。また、原稿上の指定,設定
あるいは決定された複数の画像領域はそれらの画像領域
の一部あるいは全部を共有していても本発明を適用でき
る。
【0404】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
て実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0405】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0406】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0407】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0408】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0409】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0410】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0411】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、画像を分割した各分割画像を拡大して
読み取り可能な画像読み取り手段と、前記画像読み取り
手段により読み取られる画像データに所定の画像処理を
施して出力画像データを生成する画像処理手段と、前記
画像処理手段により生成された出力画像データに基づい
て同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像を出
力可能な画像出力手段とを有する画像形成装置であっ
て、複数の各分割画像を前記画像読み取り手段により読
み取るための原稿走査時間の組合せを算定する算定手段
と、前記算定手段により算定された複数の原稿走査時間
の組合せを評価して複数の記録媒体に対して拡大された
各分割画像を同一の画像形成サイクルで画像形成可能か
どうかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定
結果に基づいて同一の画像形成サイクルで画像形成が可
能と判定された場合に、前記算定手段により算定された
原稿走査時間の組合せに基づいて最短時間で分割画像を
複数読み取り可能な原稿画像出力順序を設定する設定手
段と、前記設定手段により設定された前記原稿画像出力
順序に基づいて前記画像読み取り手段による各分割画像
の読み取りを制御する制御手段とを有するので、可能な
限り複数貼りモードで画像形成できる画像読み取り順序
を検索でき、生産性を落とすことなくスピーディに拡大
連写を実行することができる。
【0412】第2の発明によれば、前記画像読み取り手
段は、原稿を走査する走査部を有し、前記算定手段は、
複数の各分割画像を前記画像読み取り手段により読み取
るための前記走査部の移動時間の組合せを算定するの
で、画像形成部における次の画像の形成開始タイミング
に影響を与える移動時間の組合せを算定することができ
る。
【0413】第3の発明によれば、前記判定手段は、前
記算定手段により算定された前記走査部の複数の移動時
間の組合せを評価して複数の記録媒体に対して拡大され
た各分割画像を同一の画像形成サイクルで画像形成可能
かどうかを判定するので、走査部の移動時間が同一の画
像形成サイクルにおける次の画像形成開始可能かどうか
を判定できる。
【0414】第4の発明によれば、前記設定手段は、前
記判定手段による判定結果に基づいて同一の画像形成サ
イクルで画像形成が可能と判定された場合に、前記算定
手段により算定された前記走査部の複数の移動時間の組
合せに基づいて最短時間で分割画像を複数読み取り可能
な原稿画像出力順序を設定するので、走査部の移動時間
の組み合わせを算定することにより、可能な限り複数貼
りモードで画像形成できる画像読み取り順序を検索で
き、生産性を落とすことなくスピーディに拡大連写を実
行することができる。
【0415】第5の発明によれば、前記制御手段は、前
記設定手段により設定された前記原稿画像出力順序に基
づいて前記走査部の移動を制御するので、検索された順
番で分割画像を読み取るように走査部を制御できる。
【0416】第6の発明によれば、画像を分割した各分
割画像を拡大して所定の順序で読み取り可能な画像読み
取り手段と、前記画像読み取り手段により読み取られる
画像データに所定の画像処理を施して出力画像データを
生成する画像処理手段と、前記画像処理手段により生成
された出力画像データに基づいて同一の画像形成サイク
ルで複数の記録媒体に画像を出力可能な画像出力手段と
を有する画像形成装置であって、前記読み取り手段によ
り読み取られる各分割画像の走査時間を算出する算出手
段と、前記算出手段の算出結果に基づいて複数の記録媒
体に対して拡大された各分割画像を同一の画像形成サイ
クルで画像形成可能かどうかを判定する判定手段と、前
記判定手段の判定結果に基づいて前記画像読み取り手段
による各分割画像の読み取りを制御する制御手段とを有
するので、拡大連写実行時に複数貼りモードで画像形成
ができるように、次の画像形成開始までに読み取り手段
の読み取り準備を終了するように制御することができ、
画像形成をスピーディに行い生産性を向上できる。
【0417】第7の発明によれば、前記読み取り手段
は、前記各分割画像を走査露光する走査部を有し、前記
制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記走
査部の走査速度を変更制御するので、拡大連写実行時に
複数貼りモードで画像形成ができるように走査部の走査
速度を変更でき、画像形成をスピーディに行い生産性を
向上できる。
【0418】第8の発明によれば、前記算出手段は、前
記所定の順序で連続する2つの画像で先に読み取られる
分割画像の読み取り終了位置からつぎに読み取られる分
割画像の読み取り開始位置までの前記走査部の移動時間
を算出するので、読み取る画像に影響を与えることなく
変更可能な走査部の移動時間を算出できる。
【0419】第9の発明によれば、前記制御手段は、前
記判定手段の判定結果に基づいて前記走査部のバックス
キャン速度を制御するので、読み取る画像に影響を与え
ることなく複数貼りモードで画像形成できる。
【0420】第10の発明によれば、記憶部に格納され
る複数のモータテーブルに基づいて前記走査部を駆動す
る駆動手段を有し、前記制御手段は、前記判定手段の判
定結果に基づいて前記記憶部に記憶されるモータテーブ
ルを切り替え制御するので、走査部を正確に移動制御す
ることができる。
【0421】第11の発明によれば、供給される制御電
流に基づいて前記走査部を駆動する駆動手段を有し、前
記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記
駆動手段に対する前記制御電流の供給を制御するので、
負荷に応じた適切な制御電流を供給できる。
【0422】第12の発明によれば、供給される制御電
圧に基づいて前記走査部を駆動する駆動手段を有し、前
記制御手段は,前記判定手段の判定結果に基づいて前記
駆動手段に対する前記制御電圧の供給を制御するので、
負荷に応じた適切な制御電圧を供給できる。
【0423】第13の発明によれば、記憶部に記憶され
るモータテーブルと供給される制御電流とに基づいて前
記走査部を駆動する駆動手段を有し、前記制御手段は、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記モータテーブル
の切り替え制御及び前記制御電流の供給を制御するの
で、走査部を正確に移動制御するとともに、負荷に応じ
た適切な制御電流を供給できる。
【0424】第14の発明によれば、記憶部に記憶され
るモータテーブルと供給される制御電圧とに基づいて前
記走査部を駆動する駆動手段を有し、前記制御手段は、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記モータテーブル
の切り替え制御及び前記制御電圧の供給を制御するの
で、走査部を正確に移動制御するとともに、負荷に応じ
た適切な制御電圧を供給できる。
【0425】第15の発明によれば、画像を分割した各
分割画像を拡大して読み取り可能な画像読み取り手段
と、前記画像読み取り手段により読み取られる画像デー
タに所定の画像処理を施して出力画像データを生成する
画像処理手段と、前記画像処理手段により生成された出
力画像データに基づいて同一の画像形成サイクルで複数
の記録媒体に画像を出力可能な画像出力手段とを有する
画像形成装置の制御方法であって、前記複数の分割画像
を前記画像読み取り手段で読み取る順序を組み合わせる
組み合わせ工程と、前記組み合わせ工程により組み合わ
された順序で連続する複数の分割画像が前記同一の画像
形成サイクルで出力可能かどうかを判定する判定工程
と、前記判定工程の判定結果に基づいて前記組み合わせ
工程により組み合わされた順序で前記複数の分割画像を
前記画像読み取り手段により読み取った場合の出力時間
を評価する評価工程と、前記評価工程の評価結果に基づ
いて前記組み合わせ工程により組み合わされた順序のう
ちで、前記出力時間が最短となる順序を検索する検索工
程と、前記検索工程の検索結果に基づいて前記画像読み
取り手段により前記複数の分割画像を読み取る読み取り
工程とを有するので、可能な限り複数貼りモードで画像
形成できる画像読み取り順序を検索でき、生産性を落と
すことなくスピーディに拡大連写を実行することができ
る。
【0426】第16の発明によれば、画像を分割した各
分割画像を拡大して順次で読み取り可能な画像読み取り
手段と、前記画像読み取り手段により読み取られる画像
データに所定の画像処理を施して出力画像データを生成
する画像処理手段にと、前記画像処理手段により生成さ
れた出力画像データに基づいて同一の画像形成サイクル
で複数の記録媒体に画像を出力可能な画像出力手段とを
有する画像形成装置の制御方法であって、前記読み取り
手段により読み取られる各分割画像の走査時間を算出す
る算出工程と、前記算出工程の算出結果に基づいて複数
の記録媒体に対して拡大された各分割画像を同一の画像
形成サイクルで画像形成かどうかを判定する判定工程
と、前記判定工程の判定結果に基づいて前記画像読み取
り手段の走査速度を切り替える切り替え工程とを有する
ので、拡大連写実行時に複数貼りモードで画像形成がで
きるように、次の画像形成開始までに読み取り手段の読
み取り準備を終了するように制御することができ、画像
形成をスピーディに行い生産性を向上できる。
【0427】したがって、拡大連写実行時に、可能な限
り同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像形成
できる順序で各分割画像を読み取ることができ、拡大連
写実行時においても生産性を落とすことなくスピーディ
ーに画像を形成することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置の概略構
成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したプリンタ部の要部構成を説明する
ブロック図である。
【図3】図1に示したホストコンピュータとプリンタ部
との間のデータの流れの形態を説明する図である。
【図4】図3に示したプリンタコントローラとプリンタ
エンジン部とのインタフェースを説明する図である。
【図5】図4に示したプリンタコントローラとプリンタ
エンジン部とがビデオI/Fを介してやり取りするイン
タフェース信号の一覧を表す図である。
【図6】図2に示した画像形成部の構成を説明する断面
図である。
【図7】図6に示した中間転写体の展開図である。
【図8】図3に示したビデオI/Fを介して送受信され
る信号の一例を説明するタイミングチャートである。
【図9】図2に示したプリンタコントローラとエンジン
制御部間で送受される信号のタイミングの一例を説明す
るタイミングチャートである。
【図10】図2に示したプリンタコントローラとエンジ
ン制御部とのシリアル通信の一例を示す図である。
【図11】図2に示した印刷装置に画像読み取り装置を
接続した場合の構成を説明するブロック図である。
【図12】図2に示した印刷装置に画像読み取り装置を
接続した場合の構成を説明するブロック図である。
【図13】本発明の実施形態を示す画像形成装置の構成
を説明する断面図である。
【図14】図1に示したプリンタコントローラとエンジ
ン制御部とリーダコントローラとの間でやり取りされる
インタフェースを説明する図である。
【図15】図14に示したリーダコントローラの制御構
成を説明するブロック図である。
【図16】図1に示した光源に対する蛍光灯ランプ点灯
制御動作の一例を説明する第1のタイミングチャートで
ある。
【図17】図1に示した光源に対する蛍光灯ランプ点灯
制御動作の一例を説明する第2のタイミングチャートで
ある。
【図18】図14に示した操作部上でのコピー指示開始
時の動作の一例を説明するタイミングチャートである。
【図19】図1に示した光源に対する蛍光灯ランプ点灯
制御信号の一例を説明する第3のタイミングチャートで
ある。
【図20】図14に示した操作部からコピー指示時のポ
リゴンミラーの回転制御の一例を説明する第1のタイミ
ングチャートである。
【図21】図14に示した操作部からコピー指示時のポ
リゴンミラーの回転制御の一例を説明する第2のタイミ
ングチャートである。
【図22】本発明に係る画像形成装置における画像処理
動作の一例を説明するタイミングチャートである。
【図23】図1に示したキャリッジの走査速度の変化の
一例を説明する図である。
【図24】図14に示したリーダコントローラの詳細を
説明するブロック図である。
【図25】図2に示した印刷装置におけるデータ処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図26】本発明に係る画像形成装置におけるデータ処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図27】本発明に係る画像形成装置におけるデータ処
理手順の一例を示すフローチャートである。
【図28】本発明の実施形態を示す画像形成装置におけ
るコピー動作中のプリント要求処理の一例を説明するブ
ロック図である。
【図29】本発明の実施形態を示す画像形成装置におけ
るプリント動作中のコピー要求処理の一例を説明するブ
ロック図である。
【図30】本発明に係る画像形成装置における割込みコ
ピー時の動作の一例を説明するタイミングチャートであ
る。
【図31】本発明に係る画像形成装置における第1の拡
大連写方法の一例を説明する模式図である。
【図32】本発明に係る画像形成装置における第2の拡
大連写方法の一例を説明する模式図である。
【図33】本発明に係る画像形成装置におけるスキャナ
駆動制御テーブルの一例を示す図である。
【図34】本発明に係る画像形成装置におけるカラー画
像処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図35】本発明に係る画像形成装置における原稿画像
読み取り処理タイミングの一例を説明するタイミングチ
ャートである。
【図36】本発明に係る画像形成装置における第1のデ
ータ処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図37】本発明に係る画像形成装置における第2のデ
ータ処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図38】図1に示したリーダ部で原稿走査を行うキャ
リッジの走査動作を説明する概略断面図である。
【図39】図14に示した原稿走査光学系制御部の詳細
構成を説明するブロック図である。
【図40】図39に示したメモリに記憶される第1のモ
ータテーブルの一例を説明する図である。
【図41】図39に示したメモリに記憶される第2のモ
ータテーブルの一例を説明する図である。
【図42】図39に示したモータドライバに送信される
モータ駆動クロックの一例を説明するタイミングチャー
トである。
【図43】図38に示したキャリッジの第1の走査動作
の一例を説明する図である。
【図44】図38に示したキャリッジの第2の走査動作
の一例を説明する図である。
【図45】本発明に係る画像形成装置における第3のデ
ータ処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図46】本発明に係る画像形成装置における第4のデ
ータ処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【図47】本発明に係る画像形成装置における第5のデ
ータ処理手順の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
101 リーダ部 901 リーダコントローラ 903 原稿走査光学系制御部 903A モータ 2001 プリンタ部 2002 エンジン制御部 2102 プリンタエンジン部 2103 プリンタコントローラ 3000 キャリッジ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA23 DA32 DA39 ED04 ED24 EE07 EF06 EF09 FA06 FD03 5C072 BA03 BA09 FB23 HB11 MB02 MB04 MB08 NA06 RA04 UA11 XA01 XA04 XA05 9A001 BB02 BB06 CC01 EE04 FF03 GG01 HH24 HH27 HH28 HH34 JJ06 KK42

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を分割した各分割画像を拡大して読
    み取り可能な画像読み取り手段と、前記画像読み取り手
    段により読み取られる画像データに所定の画像処理を施
    して出力画像データを生成する画像処理手段と、前記画
    像処理手段により生成された出力画像データに基づいて
    同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像を出力
    可能な画像出力手段とを有する画像形成装置であって、 複数の各分割画像を前記画像読み取り手段により読み取
    るための原稿走査時間の組合せを算定する算定手段と、 前記算定手段により算定された複数の原稿走査時間の組
    合せを評価して複数の記録媒体に対して拡大された各分
    割画像を同一の画像形成サイクルで画像形成可能かどう
    かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に基づいて同一の画像形成
    サイクルで画像形成が可能と判定された場合に、前記算
    定手段により算定された原稿走査時間の組合せに基づい
    て最短時間で分割画像を複数読み取り可能な原稿画像出
    力順序を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された前記原稿画像出力順序に
    基づいて前記画像読み取り手段による各分割画像の読み
    取りを制御する制御手段と、を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像読み取り手段は、原稿を走査す
    る走査部を有し、 前記算定手段は、複数の各分割画像を前記画像読み取り
    手段により読み取るための前記走査部の移動時間の組合
    せを算定することを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記算定手段により算
    定された前記走査部の複数の移動時間の組合せを評価し
    て複数の記録媒体に対して拡大された各分割画像を同一
    の画像形成サイクルで画像形成可能かどうかを判定する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記判定手段による判
    定結果に基づいて同一の画像形成サイクルで画像形成が
    可能と判定された場合に、前記算定手段により算定され
    た前記走査部の複数の移動時間の組合せに基づいて最短
    時間で分割画像を複数読み取り可能な原稿画像出力順序
    を設定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記設定手段により設
    定された前記原稿画像出力順序に基づいて前記走査部の
    移動を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 画像を分割した各分割画像を拡大して所
    定の順序で読み取り可能な画像読み取り手段と、前記画
    像読み取り手段により読み取られる画像データに所定の
    画像処理を施して出力画像データを生成する画像処理手
    段と、前記画像処理手段により生成された出力画像デー
    タに基づいて同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体
    に画像を出力可能な画像出力手段とを有する画像形成装
    置であって、 前記読み取り手段により読み取られる各分割画像の走査
    時間を算出する算出手段と、 前記算出手段の算出結果に基づいて複数の記録媒体に対
    して拡大された各分割画像を同一の画像形成サイクルで
    画像形成可能かどうかを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記画像読み取り手
    段による各分割画像の読み取りを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記読み取り手段は、前記各分割画像を
    走査露光する走査部を有し、 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前
    記走査部の走査速度を変更制御することを特徴とする請
    求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記算出手段は、前記所定の順序で連続
    する2つの画像で先に読み取られる分割画像の読み取り
    終了位置からつぎに読み取られる分割画像の読み取り開
    始位置までの前記走査部の移動時間を算出することを特
    徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記判定手段の判定結
    果に基づいて前記走査部のバックスキャン速度を制御す
    ることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 記憶部に格納される複数のモータテー
    ブルに基づいて前記走査部を駆動する駆動手段を有し、 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前
    記記憶部に記憶されるモータテーブルを切り替え制御す
    ることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 供給される制御電流に基づいて前記走
    査部を駆動する駆動手段を有し、 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前
    記駆動手段に対する前記制御電流の供給を制御すること
    を特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 供給される制御電圧に基づいて前記走
    査部を駆動する駆動手段を有し、 前記制御手段は,前記判定手段の判定結果に基づいて前
    記駆動手段に対する前記制御電圧の供給を制御すること
    を特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 記憶部に記憶されるモータテーブルと
    供給される制御電流とに基づいて前記走査部を駆動する
    駆動手段を有し、 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前
    記モータテーブルの切り替え制御及び前記制御電流の供
    給を制御することを特徴とする請求項7記載の画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 記憶部に記憶されるモータテーブルと
    供給される制御電圧とに基づいて前記走査部を駆動する
    駆動手段を有し、 前記制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前
    記モータテーブルの切り替え制御及び前記制御電圧の供
    給を制御することを特徴とする請求項7記載の画像形成
    装置。
  15. 【請求項15】 画像を分割した各分割画像を拡大して
    読み取り可能な画像読み取り手段と、前記画像読み取り
    手段により読み取られる画像データに所定の画像処理を
    施して出力画像データを生成する画像処理手段と、前記
    画像処理手段により生成された出力画像データに基づい
    て同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像を出
    力可能な画像出力手段とを有する画像形成装置の制御方
    法であって、 前記複数の分割画像を前記画像読み取り手段で読み取る
    順序を組み合わせる組み合わせ工程と、 前記組み合わせ工程により組み合わされた順序で連続す
    る複数の分割画像が前記同一の画像形成サイクルで出力
    可能かどうかを判定する判定工程と、 前記判定工程の判定結果に基づいて前記組み合わせ工程
    により組み合わされた順序で前記複数の分割画像を前記
    画像読み取り手段により読み取った場合の出力時間を評
    価する評価工程と、 前記評価工程の評価結果に基づいて前記組み合わせ工程
    により組み合わされた順序のうちで、前記出力時間が最
    短となる順序を検索する検索工程と、 前記検索工程の検索結果に基づいて前記画像読み取り手
    段により前記複数の分割画像を読み取る読み取り工程
    と、を有することを特徴とする画像形成装置の制御方
    法。
  16. 【請求項16】 画像を分割した各分割画像を拡大して
    順次読み取り可能な画像読み取り手段と、前記画像読み
    取り手段により読み取られる画像データに所定の画像処
    理を施して出力画像データを生成する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により生成された出力画像データに基
    づいて同一の画像形成サイクルで複数の記録媒体に画像
    を出力可能な画像出力手段とを有する画像形成装置の制
    御方法であって、 前記読み取り手段により読み取られる各分割画像の走査
    時間を算出する算出工程と、 前記算出工程の算出結果に基づいて複数の記録媒体に対
    して拡大された各分割画像を同一の画像形成サイクルで
    画像形成可能かどうかを判定する判定工程と、 前記判定工程の判定結果に基づいて前記画像読み取り手
    段の走査速度を切り替える切り替え工程と、を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020086059A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 コニカミノルタ株式会社 判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020086059A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 コニカミノルタ株式会社 判別装置、画像形成装置、判別方法および判別プログラム
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