JP7292226B2 - 撓み噛合い式歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撓み噛合い式歯車装置に関する。
起振体と、起振体により撓み変形される外歯歯車と、外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える、いわゆるフラット型の撓み噛合い式歯車装置が知られている。
特許文献1には、フラット型の撓み噛合い式歯車装置において、外歯歯車、第1内歯歯車又は第2内歯歯車の歯筋形状を工夫することで、歯の過度な摩耗を抑制する技術が示されている。
特開2019-120325号公報
特許文献1の撓み噛合い式歯車装置においては、歯の過度な摩耗を抑制するという効果が奏されるが、バネ定数の観点において改善の余地があった。
本発明は、歯の過度な摩耗が抑制され、かつ、バネ定数を向上できる撓み噛合い式歯車装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、前記外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
前記第1内側歯厚減少部の延在部と前記第2内側歯厚減少部の延在部とが交わる歯厚最小部は、軸方向において、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれているか、または前記第1内側歯厚減少部の内側端部の歯厚と前記第2内側歯厚減少部の内側端部の歯厚とが異なる、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
径方向と直交する円筒断面において、前記第1内側歯厚減少部の内側端部の接線と前記第2内側歯厚減少部の内側端部の接線との交点が、軸方向における、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれているか、または前記第1内側歯厚減少部の内側端部の歯厚と前記第2内側歯厚減少部の内側端部の歯厚とが異なる、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
径方向に直交する円筒断面において、前記第2内側歯厚減少部の内側端部における一方の歯面側の接線と他方の歯面側の接線との交点、及び、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間の歯面の谷部、の少なくとも一方が、軸方向における、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれている、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
径方向に直交する円筒断面において、前記第1内側歯厚減少部の内側端部における一方の歯面側の接線と他方の歯面側の接線との交点、及び、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間の歯面の谷部、の少なくとも一方が、軸方向における、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれている、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部とを有し、
前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部と、を有し、
前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部と、を有し、
前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明の別の態様は、
起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部と、を有し、
前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明によれば、撓み噛合い式歯車装置において、歯の過度な摩耗が抑制され、かつ、バネ定数を向上することができる。
第1の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置を示す断面図である。 図1の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯筋形状を説明するための図である。 図1の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯先形状を説明するための図である。 比較例のシミュレーション結果(a)と第1の実施の形態のシミュレーション結果(b)とを示す図である。 変形例の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯先形状を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の形状を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の形状を説明するための図である。 第4の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の形状を説明するための図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100を示す断面図である。撓み噛合い式歯車装置100は、入力された回転を減速して出力する。撓み噛合い式歯車装置100は、いわゆるフラット型の撓み噛合い式歯車装置であり、波動発生器2と、波動発生器2により撓み変形される外歯歯車4と、外歯歯車4と噛み合う第1内歯歯車6と、第1内歯歯車6と軸方向に並べて(隣接して)配置され、外歯歯車4と噛み合う第2内歯歯車8と、ケーシング10と、第1規制部材12と、第2規制部材14と、主軸受16と、第1軸受ハウジング18と、第2軸受ハウジング20と、を備える。撓み噛合い式歯車装置100には、潤滑剤(例えばグリース)が封入されている。潤滑剤は、外歯歯車4と第1内歯歯車6及び第2内歯歯車8との噛み合い部や各軸受等を潤滑する。
波動発生器2は、起振体軸22と、起振体軸22と外歯歯車4(の第1外歯部4a)との間に配置される第1起振体軸受21aと、起振体軸22と外歯歯車4(の第2外歯部4b)との間に配置される第2起振体軸受21bと、を有する。第1起振体軸受21aは、複数の第1転動体24aと、複数の第1転動体24aを保持する第1保持器26aと、外歯歯車4に内嵌される第1外輪部材28aと、を含む。第2起振体軸受21bは、複数の第2転動体24bと、複数の第2転動体24bを保持する第2保持器26bと、外歯歯車4に内嵌される第2外輪部材28bとを含む。起振体軸22は、入力軸であり、例えばモータ等の回転駆動源に接続され、回転軸Rを中心に回転する。起振体軸22には、回転軸Rに直交する断面が略楕円形状である起振体22aが一体に形成されている。
複数の第1転動体24aはそれぞれ、略円柱形状を有し、軸方向が回転軸R方向と略平行な方向を向いた状態で周方向に間隔を空けて設けられる。第1転動体24aは、第1保持器26aにより転動自在に保持され、起振体22aの外周面22bを転走する。つまり、第1起振体軸受21aの内輪は、起振体22aの外周面22bと一体的に構成されているが、これに限らず、起振体22aとは別体の専用の内輪を備えてもよい。第2転動体24bは、第1転動体24aと同様に構成される。複数の第2転動体24bは、第1保持器26aと軸方向に並ぶように配置された第2保持器26bにより転動自在に保持され、起振体22aの外周面22bを転走する。つまり、第2起振体軸受21bの内輪は、起振体22aの外周面22bと一体的に構成されているが、これに限らず、起振体22aとは別体の専用の内輪を備えてもよい。以降では、第1転動体24aと第2転動体24bとをまとめて「転動体24」とも呼ぶ。また、第1保持器26aと第2保持器26bとをまとめて「保持器26」とも呼ぶ
第1外輪部材28aは、複数の第1転動体24aを環囲する。第1外輪部材28aは、可撓性を有し、複数の第1転動体24aを介して起振体22aにより楕円状に撓められる。第1外輪部材28aは、起振体22a(すなわち起振体軸22)が回転すると、起振体22aの形状に合わせて連続的に撓み変形する。第2外輪部材28bは、第1外輪部材28aと同様に構成される。第2外輪部材28bは、第1外輪部材28aとは別体として形成される。なお、第2外輪部材28bは、第1外輪部材28aと一体に形成されてもよい。以降では、第1外輪部材28aと第2外輪部材28bとをまとめて「外輪部材28」とも呼ぶ。
外歯歯車4は、可撓性を有する環状の部材であり、その内側には起振体22a、転動体24及び外輪部材28が嵌まる。外歯歯車4は、起振体22a、転動体24及び外輪部材28が嵌まることによって楕円状に撓められる。外歯歯車4は、起振体22aが回転すると、起振体22aの形状に合わせて連続的に撓み変形する。外歯歯車4は、第1外輪部材28aの外側に位置する第1外歯部4aと、第2外輪部材28bの外側に位置する第2外歯部4bと、基材4cと、を含む。第1外歯部4aと第2外歯部4bは単一の基材である基材4cに形成されており、同歯数である。
第1内歯歯車6は、剛性を有する環状の部材であり、その内周に第1内歯部6aが形成されている。第1内歯部6aは、楕円状に撓められた外歯歯車4の第1外歯部4aを環囲し、起振体22aの長軸近傍の所定領域(2領域)で第1外歯部4aと噛み合う。第1内歯部6aは、第1外歯部4aよりも多くの歯を有する。
第2内歯歯車8は、第1内歯歯車6と軸方向に並べて(隣接して)配置される。第2内歯歯車8は、剛性を有する円筒状の部材であり、その内周に第2内歯部8aが形成されている。第2内歯部8aは、楕円状に撓められた外歯歯車4の第2外歯部4bを環囲し、起振体22aの長軸方向の所定領域(2領域)で第2外歯部4bと噛み合う。第2内歯部8aは、第2外歯部4bと同数の歯を有する。したがって、第2内歯歯車8は、第2外歯部4bひいては外歯歯車4の自転と同期して回転する。
第1規制部材12は、平たいリング状の部材であり、外歯歯車4、第1外輪部材28a及び第1保持器26aと第1軸受ハウジング18との間に配置される。第2規制部材14は、平たいリング状の部材であり、外歯歯車4、第2外輪部材28b及び第2保持器26bと第2軸受ハウジング20との間に配置される。第1規制部材12及び第2規制部材14は、外歯歯車4、外輪部材28及び保持器26の軸方向の移動を規制する。
ケーシング10は、略円筒状の部材であり、第2内歯歯車8を環囲する。ケーシング10には、第1内歯歯車6がインロー嵌合され、ボルト(不図示)により一体化される。ケーシング10と第2内歯歯車8との間には主軸受16が配置される。主軸受16は、本実施の形態ではクロスローラ軸受であり、周方向に間隔を空けて設けられる複数のローラ(転動体)46を含む。複数のローラ46は、第2内歯歯車8の転走面8b及びケーシング10の転走面10aを転走する。つまり、第2内歯歯車8の外周側は主軸受16の内輪として機能し、ケーシング10の内周側は主軸受16の外輪として機能する。ケーシング10は、主軸受16を介して、第2内歯歯車8を相対回転自在に支持する。なお、主軸受16の軸受の種類は特に限定されるものではなく、例えば4点接触ボール軸受であってもよい。
第1軸受ハウジング18は、環状の部材であり、起振体軸22を環囲する。同様に、第2軸受ハウジング20は、環状の部材であり、起振体軸22を環囲する。第1軸受ハウジング18と第2軸受ハウジング20とは、外歯歯車4、転動体24、保持器26、外輪部材28、第1規制部材12及び第2規制部材14を軸方向に挟むよう配置される。第1軸受ハウジング18は、第1内歯歯車6に対してインロー嵌合されボルト固定される。第2軸受ハウジング20は、第2内歯歯車8に対してインロー嵌合されボルト固定される。第1軸受ハウジング18の内周には軸受30が組み込まれ、第2軸受ハウジング20の内周には軸受32が組み込まれており、起振体軸22は、軸受30及び軸受32を介して、第1軸受ハウジング18及び第2軸受ハウジング20に対して回転自在に支持される。
起振体軸22と第1軸受ハウジング18の間にはオイルシール40が配置され、第1軸受ハウジング18と第1内歯歯車6の間にはOリング34が配置され、第1内歯歯車6とケーシング10との間にはOリング36が配置され、ケーシング10と第2内歯歯車8との間にはオイルシール42が配置され、第2内歯歯車8と第2軸受ハウジング20との間にはOリング38が配置され、第2軸受ハウジング20と起振体軸22との間にはオイルシール44が配置される。これにより、撓み噛合い式歯車装置100内の潤滑剤が漏れるのを抑止できる。
以上のように構成された撓み噛合い式歯車装置100の動作を説明する。ここでは、第1外歯部4aの歯数が100、第2外歯部4bの歯数が100、第1内歯部6aの歯数が102、第2内歯部8aの歯数が100の場合を例に説明する。また、第2内歯歯車8及び第2軸受ハウジング20が被駆動部材に連結される場合を例に説明する。
第1外歯部4aが楕円形状の長軸方向の2箇所で第1内歯部6aと噛み合っている状態で、起振体軸22が回転すると、これに伴って第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛み合い位置も周方向に移動する。第1外歯部4aと第1内歯部6aとは歯数が異なるため、この際、第1内歯部6aに対して第1外歯部4aが相対的に回転する。第1内歯歯車6及び第1軸受ハウジング18が固定状態にあるため、第1外歯部4aは、歯数差に相当する分だけ自転することになる。つまり、起振体軸22の回転が大幅に減速されて第1外歯部4aに出力される。その減速比は以下のようになる。
減速比=(第1外歯部4aの歯数-第1内歯部6aの歯数)/第1外歯部4aの歯数
=(100-102)/100
=-1/50
第2外歯部4bは、第1外歯部4aと一体的に形成されているため、第1外歯部4aと一体に回転する。第2外歯部4bと第2内歯部8aは歯数が同一であるため、相対回転は発生せず、第2外歯部4bと第2内歯部8aとは一体に回転する。このため、第1外歯部4aの自転と同一の回転が第2内歯部8aに出力される。結果として、第2内歯歯車8からは起振体軸22の回転を-1/50に減速した出力を取り出すことができる。
続いて、外歯歯車4、第1内歯歯車6及び第2内歯歯車8の構成をさらに詳細に説明する。
<歯筋形状>
図2は、図1の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯筋形状を説明するための図である。図2は、外歯歯車4のピッチ円を通る仮想円筒で切断した、外歯歯車4、第1内歯歯車6及び第2内歯歯車8の断面図を示す。図2では、外歯歯車4の外歯の一つと周方向に隣接する二つの内歯を示しており、理解を容易にするため、第1内歯部6a及び第2内歯部8aを外歯歯車4から離れるように周方向にスライドさせた状態を示し、また歯部の歯面の形状を誇張して描いている。図2において、横軸は、ある基準位置からの軸方向の位置である。縦軸は、周方向の寸法を示す。つまり、縦軸は、外歯歯車4の外歯の歯厚を示しているとも言える。また、図2において、平面P1は、回転軸R(図2では不図示)に直交する仮想平面であって、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛み合い範囲の軸方向における中央を通る仮想平面を示す。本実施の形態では、第1内歯部6aは、第1外歯部4aよりも軸方向の長さが短く、軸方向における全範囲で第1外歯部4aと噛み合っている。したがって、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛み合い範囲の軸方向の長さは第1内歯部6aの軸方向の長さと等しく、平面P1は第1内歯部6aの軸方向における中央を通る。また、平面P2は、回転軸Rに直交する仮想平面であって、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの噛み合い範囲の軸方向における中央を通る仮想平面を示す。本実施の形態では、第2内歯部8aは、第2外歯部4bよりも軸方向の長さが短く、軸方向における全範囲で第2外歯部4bと噛み合っている。したがって、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの噛み合い範囲の軸方向の長さは第2内歯部8aの軸方向の長さと等しく、平面P2は第2内歯部8aの軸方向における中央を通る。
第1外歯部4aは、軸方向において、歯厚が最大となる第1外歯最厚部(第1歯厚最大部)4a7と、第1外歯最厚部4a7から軸方向外側に向かって(すなわち第1外歯部4aと第2外歯部4bの間の中央から遠ざかる方向に向かって)歯厚が減少する第1外側歯厚減少部4a8と、第1外歯最厚部4a7から軸方向内側に向かって(すなわち第1外歯部4aと第2外歯部4bの間の中央に近づく方向に向かって)歯厚が減少する第1内側歯厚減少部4a9と、を有する。第1外歯最厚部4a7は軸方向に長さを有し、この範囲に渡って歯厚が一定である。以下、第1外歯最厚部4a7は、軸方向において歯厚が一定であることから第1歯厚ストレート部4asとも呼ぶ。なお、本実施形態においては、第1外歯最厚部4a7(第1歯厚ストレート部4as)、第1外側歯厚減少部4a8及び第1内側歯厚減少部4a9は、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面だけでなく、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれの半径の円筒断面においても、同様に存在している。ただし、これに限定されず、第1外歯最厚部4a7(第1歯厚ストレート部4as)、第1外側歯厚減少部4a8及び第1内側歯厚減少部4a9は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面に存在していればよい。以下、円筒断面と言ったときには、回転軸Rの径方向に直交する断面を意味する。
なお、一つの円筒断面において、第1外歯最厚部4a7は1点であって、第1外歯最厚部4a7(第1歯厚ストレート部4as)の軸方向の長さはほぼゼロでもよい。
第1外歯部4aは、その歯厚中心面S4に対して対称な形状を有する。ここで「歯厚中心面」は、回転軸Rを含む面であって、歯厚が最大である最厚部の歯厚方向における中央を通る面をいう。第1外歯部4aは、その2つの歯面がいずれも、第1外側歯厚減少部4a8では、第1外歯最厚部4a7から軸方向外側に向かって歯厚中心面S4との距離が減少し、第1内側歯厚減少部4a9では、第1外歯最厚部4a7から軸方向内側に向かって歯厚中心面S4との距離が減少するように形成される。
第1外歯最厚部4a7は、平面P1よりも外側、言い換えると第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛み合い範囲の軸方向における中央よりも外側に、さらに言い換えると第1内歯部6aの軸方向中央よりも外側に位置する。本実施の形態ではさらに、第1外歯最厚部4a7は、第1外歯部4aの軸方向中央よりも外側に位置する。第1外側歯厚減少部4a8は、第1外歯最厚部4a7から軸方向外側に向かって歯厚が曲線的に減少するように、すなわち第1外歯部4aの2つの歯面がいずれも、第1外側歯厚減少部4a8では第1外歯最厚部4a7から軸方向外側に向かって歯厚中心面S4との距離が曲線的に減少するように構成される。
第1歯厚ストレート部4as(第1外歯最厚部4a7)は、軸方向において歯厚が同一の部位である。本明細書において、「歯厚が同一」とは、厳密に歯厚が同一である構成に限定されない。「歯厚が同一」とは、同一の歯厚に設計されているということであり、製造誤差などによるばらつきは許容される。また、一つの歯において他の部位と比べて歯厚の増減が非常に少ない部位(例えば、単位軸方向距離に対する歯厚の減少量を単位歯厚減少量とした場合、第1内側歯厚減少部4a9の単位歯厚減少量よりも1/20以下の単位歯厚減少量で、軸方向内側又は軸方向外側に向かって歯厚が減少する部位等)は、「歯厚が同一」と見なしてもよい。以下、他の歯厚ストレート部においても「歯厚が同一」といったときには、上記と同様に解される。
第1内側歯厚減少部4a9は、第1外歯最厚部4a7から軸方向内側に向かって歯厚が曲線的に減少するように、すなわち第1外歯部4aの2つの歯面がいずれも、第1内側歯厚減少部4a9では第1外歯最厚部4a7から軸方向内側に向かって歯厚中心面S4との距離が曲線的に減少するように構成される。
第1内側歯厚減少部4a9は、第1内歯歯車6と第2内歯歯車8との隙間7に対応する(すなわち周方向に対向する)部分まで延在するよう構成される。延在した部分を、延在部4a9eと記す。また、第1外側歯厚減少部4a8、並びに、第1内側歯厚減少部4a9及び延在部4a9eはいずれも、第1外歯最厚部4a7から離れるほど軸方向に対する歯厚の減少割合(=歯厚の減少量/軸方向の移動量)が増加するように構成される。言い換えると、第1外側歯厚減少部4a8、並びに、第1内側歯厚減少部4a9及び延在部4a9eでは、外歯歯車4の2つの歯面はいずれも、第1外歯最厚部4a7から離れるほど軸方向に対する歯厚中心面S4との距離の減少割合(=歯面と歯厚中心面との距離の減少量/軸方向の移動量)が増加するように構成される。
第2外歯部4bは、軸方向において、歯厚が最大となる第2外歯最厚部(第2歯厚最大部)4b7と、第2外歯最厚部4b7から軸方向外側に向かって歯厚が減少する第2外側歯厚減少部4b8と、第2外歯最厚部4b7から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部4b9と、を有する。第2外歯最厚部4b7は軸方向に長さを有し、この範囲に渡って歯厚が一定である。以下、第2外歯最厚部4b7は、軸方向において歯厚が一定であることから第2歯厚ストレート部4bsとも呼ぶ。なお、本実施形態においては、第2外歯最厚部4b7(第2歯厚ストレート部4bs)、第2外側歯厚減少部4b8及び第2内側歯厚減少部4b9は、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面だけでなく、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれの半径の円筒断面においても、同様に存在している。ただし、これに限定されず、第2外歯最厚部4b7(第2歯厚ストレート部4bs)、第2外側歯厚減少部4b8及び第2内側歯厚減少部4b9は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面に存在していればよい。
第2外歯部4bは、歯厚中心面S4に対して対称となるように形成される。つまり、第2外歯部4bは、その2つの歯面がいずれも、第2外側歯厚減少部4b8では、第2外歯最厚部4b7から軸方向外側に向かって歯厚中心面S4との距離が減少し、第2内側歯厚減少部4b9では、第1外歯最厚部4a7から軸方向内側に向かって歯厚中心面S4との距離が減少するように形成される。
第2外歯最厚部4b7は、平面P2よりも外側、言い換えると第2外歯部4bと第2内歯部8aとの噛み合い範囲の軸方向における中央よりも外側に、さらに言い換えると第2内歯部8aの軸方向中央よりも外側に位置する。本実施の形態ではさらに、第2外歯最厚部4b7は、第2外歯部4bの軸方向中央よりも外側に位置する。第2外側歯厚減少部4b8は、第2外歯最厚部4b7から軸方向外側に向かって歯厚が曲線的に減少するように構成される。つまり、第2外側歯厚減少部4b8では、第2外歯部4bの2つの歯面は、第2外歯最厚部4b7から軸方向外側に向かって歯厚中心面S4との距離が曲線的に減少するように構成される。
第2歯厚ストレート部4bs(第2外歯最厚部4b7)は、軸方向において歯厚が同一の部位である。
第2内側歯厚減少部4b9は、第2外歯最厚部4b7から軸方向内側に向かって歯厚が曲線的に減少するように構成される。つまり、第2内側歯厚減少部4b9では、第2外歯部4bの2つの歯面がいずれも、第2外歯最厚部4b7から軸方向内側に向かって歯厚中心面S4との距離が曲線的に減少するように構成される。
第2内歯歯車8と同一の歯数を有する第2外歯部4bにおける第2歯厚ストレート部4bsの軸方向長さは、第1内歯歯車6と異なる歯数を有する第1外歯部4aにおける第1歯厚ストレート部4asの軸方向長さよりも長い。なお、第1歯厚ストレート部4asが第1外歯最厚部4a7の一点で、軸方向長さがほぼゼロの場合も、この条件に合致する。
第2内側歯厚減少部4b9は、第1内歯歯車6と第2内歯歯車8との隙間7に対応する部分まで延在するよう構成される。延在した部分を、延在部4b9eと記す。また、第2外側歯厚減少部4b8、並びに、第2内側歯厚減少部4b9及び延在部4b9eはいずれも、第2外歯最厚部4b7から離れるほど軸方向に対する歯厚の減少割合が増加するように構成される。言い換えると、第2外側歯厚減少部4b8、並びに、第2内側歯厚減少部4b9及び延在部4b9eでは、外歯歯車4の2つの歯面は、第2外歯最厚部4b7から離れるほど軸方向に対する歯厚中心面S4との距離の減少割合(=歯面と歯厚中心面S4との距離の減少量/軸方向の移動量)が増加するように構成される。第2外側歯厚減少部4b8は、第1外側歯厚減少部4a8よりも、軸方向に対する歯厚の減少割合が大きくなるよう構成される。
第1内側歯厚減少部4a9の延在部4a9eと第2内側歯厚減少部4b9の延在部4b9eとが交差する部位は、軸方向において歯厚が最小の歯厚最小部4k9に相当する。歯厚最小部4k9は、軸方向において中央面P0から一方にずれている。中央面P0は次に定義されるいずれかの中央を通り回転軸Rに直交する平面である。
すなわち、中央とは、第1内歯歯車6と第2内歯歯車8との間の隙間の軸方向における中央、より具体的には、第1内歯歯車6の第1内歯部6aと径方向に隣接する軸方向端面と第2内歯歯車8の第2内歯部8aと径方向に隣接する軸方向端面との間の隙間の軸方向における中央である。あるいは、中央とは、第1内歯部6aの軸方向内側端と第2内歯部8aの軸方向内側端との間の中央、第1内歯部6aの軸方向外側端と第2内歯部8aの軸方向外側端との間の中央、第1外歯部4aと第1内歯部6aの噛合い部の軸方向内側端と第2外歯部4bと第2内歯部8aの噛合い部の軸方向内側端との間の中央、及び、第1外歯部4aの軸方向外側端と第2外歯部4bの軸方向外側端との間の中央と定義されてもよい。歯部の外側端又は内側端と言ったとき、歯部の端に面取りが形成されている場合には、面取りも歯部に含めて外側端又は内側端を定義する。
本実施形態において歯厚最小部4k9は、上記複数定義の中央のいずれを採用した場合にも、中央面P0から一方にずれている。しかし、歯厚最小部4k9は、上記複数定義の中央のうち少なくともいずれか一つを採用した場合に、中央面P0から一方にずれていればよい。
ずれ量は、公差によるずれよりも大きい。つまり、歯厚最小部4k9が、該当する中央からずれた位置となるように設計されているということである。ずれ量は、隙間7の軸方向長さの1/5以上、又は1/3以上であってもよい。
本実施形態においては、歯厚最小部4k9が上記中央からずれる方向は、外歯歯車4と歯数が異なる第1内歯歯車6側である。
また、第1外歯部4aの第1内側歯厚減少部4a9の内側端における歯厚と、第2外歯部4bの第2内側歯厚減少部4b9の内側端における歯厚とが、異なっている。本実施形態においては、第1外歯部4aの第1内側歯厚減少部4a9の内側端における歯厚が、第2外歯部4bの第2内側歯厚減少部4b9の内側端における歯厚よりも小さい。
なお、第1外側歯厚減少部4a8、第1内側歯厚減少部4a9、延在部4a9e、第2外側歯厚減少部4b8、第2内側歯厚減少部4b9及び延在部4b9eの各減少部では、2つの歯面はそれぞれ、軸方向に対する歯厚中心面S4との距離の減少割合が次式を満たすように構成される。
減少割合=歯面と歯厚中心との距離の減少量(mm)
/軸方向の移動量(mm)≦0.05 (式1)
ここで、一般的に、面取りの場合の軸方向に対する歯面と歯厚中心面S4との距離の減少割合は次式を満たす。
面取りによる歯面と歯厚中心面S4との距離の減少量(mm)
/軸方向の移動量(mm)≧0.5 (式2)
したがって、各歯厚減少部と面取りとは、オーダーが異なり、明らかに区別される。
第1内歯部6aは、その歯厚中心面(不図示)に対して対称で、かつ、軸方向において歯厚が実質的に一定になるよう構成される。同様に、第2内歯部8aは、その歯厚中心面(不図示)に対して対称で、かつ、軸方向において歯厚が実質的に一定になるよう構成される。
<歯先形状>
図3は、図1の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯先形状を説明するための図である。図3では、周方向から見た第1外歯部4a及び第2外歯部4bの歯先と、第1内歯部6aと第2内歯部8aとの歯先とを示す。図3では、理解を容易にするため、第1内歯部6aの歯先及び第2内歯部8aの歯先を、外歯歯車4から離れるように径方向外側にスライドさせた状態を示す。図3において、横軸は、ある基準位置からの軸方向の位置である。縦軸には、径方向の寸法を示す。また、図3において、中心線C1は、回転軸R(図3では不図示)に直交する線であって、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛み合い範囲の軸方向における中央を通る線を示す。本実施の形態では、第1内歯部6aは、第1外歯部4aよりも軸方向の長さが短く、軸方向における全範囲で第1外歯部4aと噛み合っている。したがって、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛み合い範囲の軸方向の長さは第1内歯部6aの軸方向の長さと等しく、中心線C1は第1内歯部6aの歯先の軸方向における中央を通る。また、中心線C2は、回転軸Rに直交する線であって、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの噛み合い範囲の軸方向における中央を通る線を示す。本実施の形態では、第2内歯部8aは、第2外歯部4bよりも軸方向の長さが短く、軸方向における全範囲で第2外歯部4bと噛み合っている。したがって、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの噛み合い範囲の軸方向の長さは第2内歯部8aの軸方向の長さと等しく、中心線C2は第2内歯部8aの歯先の軸方向における中央を通る。
第1外歯部4aの歯先は、外径が最大となる第1外径最大部4a1と、第1外径最大部4a1から軸方向内側に向かって外径が減少する第1内側外径減少部4a3と、第1外径最大部4a1から軸方向外側に向かって外径が減少する第1外側外径減少部4a2と、を有する。第1外径最大部4a1は軸方向に長さを有し、この範囲に渡って外径が一定である。以下、第1外径最大部4a1は、外径が一定であることから第1外径ストレート部4arとも呼ぶ。なお、第1外径最大部4a1は1点であって、軸方向長さはほぼゼロでもよい。
第2外歯部4bの歯先は、外径が最大となる第2外径最大部4b1と、第2外径最大部4b1から軸方向内側に向かって外径が減少する第2内側外径減少部4b3と、第2外径最大部4b1から軸方向外側に向かって外径が減少する第2外側外径減少部4b2と、を有する。第2外径最大部4b1は軸方向に長さを有し、この範囲に渡って外径が一定である。以下、第2外径最大部4b1は、外径が一定であることから第2外径ストレート部4brとも呼ぶ。第2外径ストレート部4brは、第1外径ストレート部4arよりも軸方向に長い。
第1外径ストレート部4ar及び第2外径ストレート部4brにおいて、外径が一定とは、厳密に外径が同一である構成に限定されない。外径が一定とは、同一の外径に設計されていることを意味し、製造誤差などによるばらつきが含まれてもよい。また、一つの歯において他の部位と比べて外径の増減が非常に少ない部位(例えば、単位軸方向距離に対する外径の減少量を単位外径減少量とした場合、第1内側外径減少部4a3の単位外径減少量よりも1/20以下の単位外径減少量で、軸方向内側又は軸方向外側に向かって外径が減少する部位等)は、「外径が同一」と見なしてもよい。以下、他の外径ストレート部においても「外径が同一」といったときには、上記と同様に解される。
第1内側外径減少部4a3と第2内側外径減少部4b3とは、第1内歯歯車6と第2内歯歯車8との隙間7に対応する部分まで延在する。それぞれの延在する部分を、延在部4a3e、4b3eと記す。第1内側外径減少部4a3の延在部4a3eと第2内側外径減少部4b3の延在部4b3eとが交わった部位は、外径が最小の外径最小部4k3に相当する。外径最小部4k3は、軸方向において中央面P0から一方にずれている。すなわち、外径最小部4k3は、第1内歯部6aと第2内歯部8aとの隙間7の中央、第1内歯部6aの軸方向内側端と第2内歯部8aの軸方向内側端との間の中央、第1内歯部6aの軸方向外側端と第2内歯部8aの軸方向外側端との間の中央、第1内歯歯車6と外歯歯車4との噛合い部と第2内歯歯車8と外歯歯車4との噛合い部との間の中央、及び、第1外歯部4aの軸方向外側端と第2外歯部4bの軸方向外側端との間の中央の全てから、一方にずれている。しかし、外径最小部4k3は、上記複数定義の中央のうちの少なくとも一つの中央から、一方にずれていればよい。ずれ量は、公差によるずれよりも大きい。つまり、外径最小部4k3が、該当する中央からずれた位置となるように設計されているということである。ずれ量は、隙間7の軸方向長さの1/5以上、又は1/3以上であってもよい。
歯筋形状と歯先形状とは近似関係にあり、第1外歯最厚部4a7、第1歯厚ストレート部4as、第1内側歯厚減少部4a9及び第1外側歯厚減少部4a8は、それぞれ、第1外径最大部4a1、第1外径ストレート部4ar、第1内側外径減少部4a3及び第1外側外径減少部4a2と、軸方向においてほぼ同位置及び同一範囲に存在する。同様に、第2外歯最厚部4b7、第2歯厚ストレート部4bs、第2内側歯厚減少部4b9及び第2外側歯厚減少部4b8は、それぞれ、第2外径最大部4b1、第2外径ストレート部4br、第2内側外径減少部4b3及び第2外側外径減少部4b2と、軸方向においてほぼ同位置及び同一範囲に存在する。同様に、歯厚最小部4k9と、外径最小部4k3とは、軸方向においてほぼ同位置に存在する。
また、第1外歯部4aの第1内側外径減少部4a3の内側端における歯丈と、第2外歯部4bの第2内側外径減少部4b3の内側端における歯丈とが、異なっている。本実施形態においては、第1外歯部4aの第1内側外径減少部4a3の内側端における歯丈が、第2外歯部4bの第2内側外径減少部4b3の内側端における歯丈よりも小さい。
以上説明した本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、第1外歯部4aは、第1外歯最厚部4a7から軸方向外側及び軸方向内側に向かって歯厚が減少するように構成され、第2外歯部4bは、第2外歯最厚部4b7から軸方向外側及び軸方向内側に向かって歯厚が減少するように構成される。これにより、第1外歯部4a及び第2外歯部4bの歯幅端に生じる片当たり荷重を低減でき、歯車の過度な摩耗を低減できる。
また、本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、外歯歯車4の各外歯最厚部は、外歯部と内歯部の噛み合い範囲の軸方向中央よりも外側に位置する。これにより、各外歯最厚部が噛み合い範囲の軸方向中央または軸方向中央よりも内側に位置する場合と比べ、片当たり荷重をより低減できる。
また、本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、第1内側歯厚減少部4a9、第2内側歯厚減少部4b9は、それぞれ、第1内歯歯車6と第2内歯歯車8との隙間7に対応する部分まで延在するよう構成される。すなわち、第1外歯部4aと第2外歯部4bとは、第1内側歯厚減少部4a9及び第2内側歯厚減少部4b9の延在部4a9e、4b9eを有する。これにより、外歯歯車が内歯歯車に対して軸方向にずれることによる影響を吸収できる。
さらに、本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、外歯歯車4の歯厚最小部4k9が中央面P0よりも軸方向の一方にずれて配置される。このような非対称な配置により、第1内側歯厚減少部4a9の歯厚の減少勾配が、第2内側歯厚減少部4b9の歯厚の減少勾配よりも大きくなり、第2外歯部4bの方が平均的な歯厚が大きくなる。そして、このような非対称な構成により、上記のような片当たり荷重を低減しつつ、第1内歯歯車6から外歯歯車4を経て第2内歯歯車8に至る噛合い部のバネ定数を向上(剛性の向上)できる。
さらに、本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、歯厚最小部4k9は中央面P0よりも第1内歯歯車6の側へずれている。第2内歯歯車8と外歯歯車4との噛合う歯は変化せず、噛合う歯が変化する第1内歯歯車6と外歯歯車4との歯よりも摩耗し難いため、上記のずれの方向により、非対称な配置による歯車の摩耗に関する影響を第1外歯部4aと第2外歯部4bとで均等化できる。
さらに、本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、第1歯厚ストレート部4asと、第2歯厚ストレート部4bsとの軸方向の長さが異なる。このような非対称性により、第1外歯部4aよりも第2外歯部4bの方が平均的な歯厚が大きくなり、上記のような片当たりを低減しつつ、第1内歯歯車6から外歯歯車4を経て第2内歯歯車8に至る噛合い部のバネ定数を向上(剛性の向上)できる。
さらに、本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100によると、第2内歯歯車8と噛合う歯が変化しない第2外歯部4bの第2歯厚ストレート部4bsよりも、第1内歯歯車6と噛合う歯が変化する第1外歯部4aの第1歯厚ストレート部4asの方が、軸方向の長さが短い。第1外歯部4aは噛合う歯が変化する分、第2外歯部4bよりも摩耗しやすい。したがって、上記の方向の非対称により、歯車の摩耗に関する影響を第1外歯部4aと第2外歯部4bとで均等化できる。
本発明者達は、効果を確認するために、シミュレーションを行った。図4(a)は、比較例に係る撓み噛合い式歯車装置のシミュレーション結果を示し、図4(b)は本実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100のシミュレーション結果を示す。図4(a)、(b)において、横軸は、外歯歯車4の軸方向位置であり、縦軸は、その軸方向位置での外歯歯車4にかかるラジアル荷重である。なお、比較例に係る撓み噛合い式歯車装置は、上述した特許文献1に記載された構成を有する。
図4(a)比較例の構成は、外歯歯車の歯幅端におけるラジアル荷重が比較的小さく、片当たりが低減されている。これにより、歯車の過度な摩耗を低減できる。
図4(b)に示されるように、本実施の形態の撓み噛合い式歯車装置100では、第1内歯部6a及び第2内歯部8aの歯幅端(点線で囲った部分)におけるラジアル荷重が、比較例に比べると僅かに大きくなる。しかし、第1内歯部6a及び第2内歯部8aの歯幅端におけるラジアル荷重は、歯幅の中央寄りよりも小さく、片当たりが低減されている。したがって、比較例と同様に、歯車の過度な摩耗を低減できる。
一方、次のバネ定数の比較表1に示すように、本実施の形態の撓み噛合い式歯車装置100では、比較例と比べて、バネ定数が向上される。これにより、撓み噛合い式歯車装置100のより安定的な減速運動が得られる。
Figure 0007292226000001
(変形例)
図5は、第1実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置の変形例を示す図である。図2の歯筋の形状では、第1外歯部4aに第1外側歯厚減少部4a8が含まれる例を示した。しかし、図5に示されるように、第1外歯部4aの軸方向外側を歯厚一定に変更する一方、第1内歯部6aの対応する範囲に、軸方向外側へ向かって歯厚が減少する第1外側歯厚減少部6a8が設けられていてもよい。歯厚を一定に変更する範囲は、第1実施の形態の第1外側歯厚減少部4a8の範囲である。歯厚が減少する割合は、第1実施の形態の第1外側歯厚減少部4a8と同一である。
第1外歯部4aの軸方向外側を歯厚一定に変更した場合、その分、第1外歯最厚部4a7(第1歯厚ストレート部4as)の軸方向長さが増加する。
さらに、図2の歯筋の形状では、第2外歯部4bに第2外側歯厚減少部4b8が含まれる例を示した。しかし、図5に示されるように、第2外歯部4bの軸方向外側を歯厚一定とする一方、第2内歯部8aの対応する範囲に、軸方向外側へ向かって歯厚が減少する第2外側歯厚減少部8a8が設けられていてもよい。歯厚を一定に変更する範囲は、第1実施の形態の第2外側歯厚減少部4b8の範囲である。歯厚が減少する割合は、第1実施の形態の第2外側歯厚減少部4b8と同一である。
第2外歯部4bの軸方向外側を歯厚一定に変更した場合、その分、第2外歯最厚部4b7(第2歯厚ストレート部4bs)の軸方向長さが増加する。
図5の例のほか、第1内歯部6aが第1外側歯厚減少部6a8を有し、第2外歯部4bが第2外側歯厚減少部4b8(図2)を有する構成としてもよいし、第1外歯部4aが第1外側歯厚減少部4a8(図2)を有し、第2内歯部8aが第2外側歯厚減少部8a8を有する構成としてもよい。
これら変形例においても、第1内歯部6aと第1外歯部4aとの軸方向外側における歯幅端に生じる片当たりを低減できる。
歯筋形状において第1外側歯厚減少部が第1外歯部4aに存在するか第1内歯部6aに存在するかに応じて、歯先形状では第1外側外径減少部が第1外歯部4aに存在するか第1内歯部6aに存在する。同様に、歯筋形状において第2外側歯厚減少部が第2外歯部4bに存在するか第2内歯部8aに存在するかに応じて、歯先形状では第2外側外径減少部が第2外歯部4bに存在するか第2内歯部8aに存在する。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯筋形状を説明するための図である。第2の実施の形態は、第1外歯部4a、第2外歯部4b、第1内歯部6a及び第2内歯部8aの形状が異なる一方、他の要素は第1実施の形態と同様である。図6において、中央面P0、平面P1、P2、歯厚中心面S4は、第1実施の形態で説明した通りである。
第1内歯部6aは、歯厚が最大となる第1歯厚最大部6a7と、第1歯厚最大部6a7から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部6a9と、第1歯厚最大部6a7から軸方向外側に向かって歯厚が減少する第1外側歯厚減少部6a8とを有する。第1歯厚最大部6a7は、軸方向に長さを有し、この範囲において歯厚が同一である。以下、第1歯厚最大部6a7は、軸方向において歯厚が一定であることから第1歯厚ストレート部6asとも呼ぶ。
第2内歯部8aは、歯厚が最大となる第2歯厚最大部8a7と、第2歯厚最大部8a7から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部8a9と、第2歯厚最大部8a7から軸方向外側に向かって歯厚が減少する第2外側歯厚減少部8a8とを有する。第2歯厚最大部8a7は、軸方向に長さを有し、この範囲において歯厚が同一である。以下、第2歯厚最大部8a7は、軸方向において歯厚が一定であることから第2歯厚ストレート部8asとも呼ぶ。
第2歯厚ストレート部8asの軸方向長さは、第1歯厚ストレート部6asの軸方向長さよりも長い。第1歯厚ストレート部6asの軸方向長さはほぼゼロであってもよい。
第1内歯部6aと第2内歯部8aとは、歯厚中心面S6、S8に対して対称となるように形成される。
外歯歯車4の歯部(第1外歯部4a及び第2外歯部4b)は、歯厚中心面S4に対して対称で、かつ、軸方向において歯厚が実質的に一定になるように構成される。
ここで、第1内歯部6aの歯厚中心面S6と、第2内歯部8aの歯厚中心面S8とが一致するように、第1内歯部6aの1つの歯と第2内歯部8aの1つの歯とを並べた場合を想定する。この想定において、いずれかの半径の円筒断面に注目したとき、第1内側歯厚減少部6a9の内側端部Y1の接線M1と、第2内側歯厚減少部8a9の内側端部Y2の接線M2との交点7k9は、軸方向において中央面P0よりも一方にずれている。すなわち、交点7k9は、軸方向において、第1内歯部6aの軸方向内側端と第2内歯部8aの軸方向内側端との間の中央、第1内歯部6aの軸方向外側端と第2内歯部8aの軸方向外側端との間の中央、第1外歯部4aと第1内歯部6aの噛合い部の軸方向内側端と第2外歯部4bと第2内歯部8aの噛合い部の軸方向内側端との間の中央、及び、第1外歯部4aの軸方向外側端と第2外歯部4bの軸方向外側端との間の中央の全てから、一方にずれている。交点7k9は、上記複数定義の中央のうち少なくとも一つから、一方にずれていればよい。ずれ量は、公差によるずれよりも大きい。つまり、上記の交点7k9が、該当する中央からずれた位置となるように設計されているということである。ずれ量は、隙間7の軸方向長さの1/5以上、又は1/3以上であってもよい。
交点7k9は、中央面P0よりも、外歯歯車4と歯数が異なる第1内歯歯車6の方へずれている。
接線M1、M2を導き出すための第1内側歯厚減少部6a9の内側端部Y1と第2内側歯厚減少部8a9の内側端部Y2とは、次のように定義されるものとする。すなわち、内側端部Y1は、軸方向において、第1内歯部6aの内側端面から、第1内歯部6aの歯幅(内側端面から外側端面までの長さ)の1/20だけ外側にずらした歯面上の点とする。同様に、内側端部Y2は、軸方向において、第2内歯部8aの内側端面から、第2内歯部8aの歯幅(内側端面から外側端面までの長さ)の1/20だけ外側にずらした歯面上の点とする。歯幅の1/20だけ外側にずらしたのは、第1内歯部6a又は第2内歯部8aの内側端面と歯面との間に面取りが形成されている場合に、面取りを避けるためである。
いずれかの半径の円筒断面に注目したとき、第1内歯部6aの内側端面の歯厚L1は、第2内歯部8aの内側端面の歯厚L2よりも短い。
第1内側歯厚減少部6a9の内側端部Y1における一方の歯面側の接線M1と、内側端部Y1rにおける他方の歯面側の接線M1rとの交点6k9、並びに、第2内側歯厚減少部8a9の内側端部Y2における一方の歯面側の接線M2と内側端部Y2rにおける他方の歯面側の接線M2rとの交点8k9は、中央面P0よりも軸方向の同一方にずれている。交点6k9、8k9がずれる方向は、第1内歯歯車6の方である。内側端部Y1r、Y2rは、内側端部Y1、Y2と同様に定義されるものとする。
上述した第1内歯部6a、第2内歯部8a、第1外歯部4a及び第2外歯部4bの各歯面の形状、接線M1、M2の交点7k9と中央面P0との配置関係、上記の長さL1、L2の大小関係は、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面だけでなく、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれの半径の円筒断面においても、同様の形状及び同様の関係を有している。ただし、これに限定されず、上記形状及び上記の関係は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面に有ればよい。また、上述した交点6k9、8k9と中央面P0との配置関係は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面において成立していればよく、具体的には、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面において成立しているとよい。
<歯先形状>
図示は省略するが、第1内歯部6aの歯先は、外径が最大となる第1外径最大部と、第1外径最大部から軸方向内側に向かって外径が減少する第1内側外径減少部と、第1外径最大部から軸方向外側に向かって外径が減少する第1外側外径減少部と、を有する。第1外径最大部は軸方向に長さを有し、外径が一定の第1外径ストレート部を構成する。なお、第1外径ストレート部は第1外径最大部の一点で、軸方向長さはほぼゼロでもよい。第2内歯部8aの歯先は、外径が最大となる第2外径最大部と、第2外径最大部から軸方向内側に向かって外径が減少する第2内側外径減少部と、第2外径最大部から軸方向外側に向かって外径が減少する第2外側外径減少部と、を有する。第2外径最大部は軸方向に長さを有し、外径が一定の第2外径ストレート部を構成する。第2外径ストレート部は、第1外径ストレート部よりも軸方向に長い。第1外径ストレート部と第2外径ストレート部における「外径が一定」の定義は、実施形態1に示した定義が適用される。
第1内歯部6aの歯厚中心面S6と、第2内歯部8aの歯厚中心面S8とが一致するように、第1内歯部6aの1つの歯と第2内歯部8aの1つの歯とを並べた場合、第1内側外径減少部の内側端部における接線と第2内側外径減少部の内側端部における接線との交点は、中央面P0よりもずれた位置に存在する。第1内側外径減少部の内側端部は、軸方向において、第1内歯部6aの内側端面から、第1内歯部6aの歯幅(内側端面から外側端面までの長さ)の1/20だけ外側にずらした歯先上の点とする。第2内側外径減少部の内側端部は、軸方向において、第2内歯部8aの内側端面から、第2内歯部8aの歯幅(内側端面から外側端面までの長さ)の1/20だけ外側にずらした歯先上の点とする。歯幅の1/20だけ外側にずらしたのは、第1内歯部6a又は第2内歯部8aの内側端面と歯先との間に面取りが形成されている場合に、面取りを避けるためである。
歯筋形状と歯先形状とは近似関係にあり、第1外径最大部(第1外径ストレート部)、第1内側外径減少部及び第1外側外径減少部は、それぞれ、第1歯厚最大部6a7(第1歯厚ストレート部6as)、第1内側歯厚減少部6a9及び第1外側歯厚減少部6a8と、軸方向においてほぼ同位置及び同一範囲に存在する。同様に、第2外径最大部(第2外径ストレート部)、第2内側外径減少部及び第2外側外径減少部は、それぞれ、第2歯厚最大部8a7(第2歯厚ストレート部8as)、第2内側歯厚減少部8a9及び第2外側歯厚減少部8a8と、軸方向においてほぼ同位置及び同一範囲に存在する。同様に、第1内側外径減少部の内側端部における接線と第2内側外径減少部の内側端部における接線との交点と、図6の交点7k9とは、軸方向においてほぼ同位置に存在する。
第2の実施の形態の撓み噛合い式歯車装置においても、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの間に第1実施の形態と同様の歯面間隔が生じ、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの間に第1実施の形態と同様の歯面間隔が生じる。したがって、第2の実施形態においても、同一条件でシミュレーションを行った場合に、図4(b)に示したのと同様の結果が得られ、第1実施の形態と同様の作用効果が奏される。
なお、第2の実施の形態においても、上述の変形例と同様に、第1外側歯厚減少部及び第1外側外径減少部は、第1外歯部4a側にあってもよく、第2外側歯厚減少部及び第2外側外径減少部は、第2外歯部4b側にあってもよい。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯筋形状を説明するための図である。第3の実施の形態では、第1外歯部4a及び第1内歯部6aの形状が第1実施の形態と同様に構成され、第2外歯部4b及び第2内歯部8aの形状が第2の実施の形態と同様に構成されている。
第2歯厚ストレート部8asの軸方向長さは、第1歯厚ストレート部4asの軸方向長さよりも長い。第1歯厚ストレート部4asの軸方向長さはほぼゼロであってもよい。第2外歯部4bの歯面と、第1内歯部6aの歯面とは、円筒断面において軸方向から傾斜していてもよい。
第3の実施の形態においては、図7に示すように、いずれかの半径の円筒断面に注目したとき、第2内側歯厚減少部8a9の内側端部Y2における一方の歯面側の接線M2と内側端部Y2rにおける他方の歯面側の接線M2rとの交点8k9が、中央面P0よりも軸方向の一方にずれている。さらに、外歯歯車4の第1外歯部4aと第2外歯部4bとの間の歯面の谷部4kが、中央面P0よりも軸方向の一方にずれている。
言い換えれば、交点8k9及び谷部4kは、軸方向において、第1内歯部6aと第2内歯部8aとの隙間7の中央、第1内歯部6aの軸方向内側端と第2内歯部8aの軸方向内側端との間の中央、第1内歯部6aの軸方向外側端と第2内歯部8aの軸方向外側端との間の中央、第1内歯歯車6と外歯歯車4との噛合い部と第2内歯歯車8と外歯歯車4との噛合い部との間の中央、及び、第1外歯部4aの軸方向外側端と第2外歯部4bの軸方向外側端との間の中央の全てから、一方にずれている。しかし、交点8k9及び谷部4kは、軸方向において、上記複数定義の中央のうちの少なくとも一つから、一方にずれていればよい。ずれ量は、公差によるずれよりも大きい。つまり、交点8k9及び谷部4kが、該当する中央からずれた位置となるように設計されているということである。ずれ量は、隙間7の軸方向長さの1/5以上、又は1/3以上であってもよい。
交点8k9及び谷部4kは、中央面P0よりも、外歯歯車4と歯数が異なる第1内歯歯車6の方へずれている。
上述した交点8k9と中央面P0との配置関係は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面において成立していればよく、具体的には、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面において成立しているとよい。上述した谷部4kと中央面P0との配置関係は、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面だけでなく、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれの半径の円筒断面においても、同様に成立している。ただし、これらに限られず、上述した交点8k9及び谷部4kと中央面P0との配置関係は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面で成立していればよい。
第3の実施の形態の撓み噛合い式歯車装置においても、上記の軸方向における非対称な構成により、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの間に第1実施の形態と同様の歯面間隔が生じ、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの間に第1実施の形態と同様の歯面間隔が生じる。したがって、第3の実施の形態においても、同一条件でシミュレーションを行った場合に、図4(b)に示したのと同様の結果が得られ、第1実施の形態と同様の作用効果が奏される。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態の外歯歯車、第1内歯歯車及び第2内歯歯車の歯筋形状を説明するための図である。第4の実施の形態では、第1外歯部4a及び第1内歯部6aの形状が第2の実施の形態と同様に構成され、第2外歯部4b及び第2内歯部8aの形状が第1実施の形態と同様に構成されている。
第2歯厚ストレート部4bsの軸方向長さは、第1歯厚ストレート部6asの軸方向長さよりも長い。第1歯厚ストレート部6asの軸方向長さはほぼゼロであってもよい。第1外歯部4aの歯面と、第2内歯部8aの歯面とは、円筒断面において軸方向から傾斜していてもよい。
第4の実施の形態においては、図8に示すように、いずれかの半径の円筒断面に注目したとき、第1内側歯厚減少部6a9の内側端部Y1における一方の歯面側の接線M1と内側端部Y1rにおける他方の歯面側の接線M1rとの交点6k9が、中央面P0よりも軸方向の一方にずれている。さらに、外歯歯車4の第1外歯部4aと第2外歯部4bとの間の歯面の谷部4kが、中央面P0よりも軸方向の一方にずれている。
言い換えれば、交点6k9及び谷部4kは、軸方向において、第1内歯部6aと第2内歯部8aとの隙間7の中央、第1内歯部6aの軸方向内側端と第2内歯部8aの軸方向内側端との間の中央、第1内歯部6aの軸方向外側端と第2内歯部8aの軸方向外側端との間の中央、第1内歯歯車6と外歯歯車4との噛合い部と第2内歯歯車8と外歯歯車4との噛合い部との間の中央、及び、第1外歯部4aの軸方向外側端と第2外歯部4bの軸方向外側端との間の中央の全てから、一方にずれている。しかし、交点6k9及び谷部4kは、軸方向において、上記複数定義の中央のうちの少なくとも一つから、一方にずれていればよい。ずれ量は、公差によるずれよりも大きい。つまり、交点6k9及び谷部4kが、該当する中央からずれた位置となるように設計されているということである。ずれ量は、隙間7の軸方向長さの1/5以上、又は1/3以上であってもよい。
交点6k9及び谷部4kは、中央面P0よりも、外歯歯車4と歯数が異なる第1内歯歯車6の方へずれている。
上述した交点6k9と中央面P0との配置関係は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面において成立していればよく、具体的には、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面において成立しているとよい。上述した谷部4kと中央面P0との配置関係は、外歯歯車4のピッチ円に沿った円筒断面だけでなく、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれの半径の円筒断面においても、同様に成立している。ただし、これらに限られず、上述した交点6k9及び谷部4kと中央面P0との配置関係は、外歯歯車4の歯底から歯先近傍までのいずれかの半径の円筒断面で成立していればよい。
第4の実施の形態の撓み噛合い式歯車装置においても、上記の軸方向における非対称な構成により、第1外歯部4aと第1内歯部6aとの間に第1実施の形態と同様の歯面間隔が生じ、第2外歯部4bと第2内歯部8aとの間に第1実施の形態と同様の歯面間隔が生じる。したがって、第4の実施の形態においても、同一条件でシミュレーションを行った場合に、図4(b)に示したのと同様の結果が得られ、第1実施の形態と同様の作用効果が奏される。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施の形態に限られない。例えば、第1の実施の形態では、第2ストレート部が第1ストレート部よりも長い構成と、歯厚最小部4k9(図2)が中央面P0よりずれた構成との、両方が備わる例を示した。しかしながら、いずれか一方の構成が備わり、他の一方の構成が備わらなくてもよい。同様に、第2の実施の形態では、第2ストレート部が第1ストレート部よりも長い構成と、交点7k9(図6)が中央面P0よりずれた構成との、両方が備わる例を示した。しかしながら、いずれか一方の構成が備わり、他の一方の構成が備わらなくてもよい。第3の実施の形態と第4の実施の形態では、第2ストレート部が第1ストレート部よりも長い構成と、交点8k9と歯面の谷部4k(図7)又は交点6k9と歯面の谷部4k(図8)との、両方が備わる例を示した。しかしながら、いずれか一方の構成が備わり、他の一方の構成が備わらなくてもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
4 外歯歯車
4a 第1外歯部
4b 第2外歯部
4k 谷部
4a1 第1外径最大部
4a2 第1外側外径減少部
4a3 第1内側外径減少部
4b1 第2外径最大部
4b2 第2外側外径減少部
4b3 第2内側外径減少部
4ar 第1外径ストレート部
4br 第2外径ストレート部
4a7 第1外歯最厚部
4a8 第1外側歯厚減少部
4a9 第1内側歯厚減少部
4b7 第2外歯最厚部
4b8 第2外側歯厚減少部
4b9 第2内側歯厚減少部
4as 第1歯厚ストレート部
4bs 第2歯厚ストレート部
4k3 外径最小部
4k9 歯厚最小部
4a3e、4b3e 延在部
4a9e、4b9e 延在部
6 第1内歯歯車
6a 第1内歯部
6a7 第1歯厚最大部
6a8 第1外側歯厚減少部
6a9 第1内側歯厚減少部
6as 第1歯厚ストレート部
6k9、7k9、8k9 交点
7 隙間
8 第2内歯歯車
8a 第2内歯部
8a7 第2歯厚最大部
8a8 第2外側歯厚減少部
8a9 第2内側歯厚減少部
8as 第2歯厚ストレート部
P0 中央面
R 回転軸
Y1、Y1r、Y2、Y2r 内側端部
M1、M1r、M2、M2r 接線
L1、L2 内側端面の歯厚
22a 起振体
100 撓み噛合い式歯車装置。

Claims (17)

  1. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、前記外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
    前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
    前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
    前記第1内側歯厚減少部の延在部と前記第2内側歯厚減少部の延在部とが交わる歯厚最小部は、軸方向において、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれているか、または前記第1内側歯厚減少部の内側端部の歯厚と前記第2内側歯厚減少部の内側端部の歯厚とが異なる、
    撓み噛合い式歯車装置。
  2. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
    前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
    前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
    径方向と直交する円筒断面において、前記第1内側歯厚減少部の内側端部の接線と前記第2内側歯厚減少部の内側端部の接線との交点が、軸方向における、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれているか、または前記第1内側歯厚減少部の内側端部の歯厚と前記第2内側歯厚減少部の内側端部の歯厚とが異なる、
    撓み噛合い式歯車装置。
  3. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
    前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
    前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
    径方向に直交する円筒断面において、前記第2内側歯厚減少部の内側端部における一方の歯面側の接線と他方の歯面側の接線との交点、及び、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間の歯面の谷部、の少なくとも一方が、軸方向における、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれている、
    撓み噛合い式歯車装置。
  4. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部と、を有し、
    前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、を有し、
    前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、を有し、
    径方向に直交する円筒断面において、前記第1内側歯厚減少部の内側端部における一方の歯面側の接線と他方の歯面側の接線との交点、及び、前記第1外歯部と前記第2外歯部との間の歯面の谷部、の少なくとも一方が、軸方向における、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれている、
    撓み噛合い式歯車装置。
  5. 前記交点及び前記谷部の両方が、軸方向において前記少なくとも一つの中央から一方にずれている、
    請求項3又は請求項4に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  6. 前記第1内歯歯車の歯数と前記外歯歯車の歯数とは異なり、
    前記第2内歯歯車の歯数と前記外歯歯車の歯数とは一致し、
    前記一方は、前記第1内歯歯車側である、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  7. 前記第1歯厚最大部は、軸方向において歯厚が一定の第1歯厚ストレート部を含み、
    前記第2歯厚最大部は、軸方向において歯厚が一定の第2歯厚ストレート部を含み、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  8. 前記第1内歯歯車の歯数と前記外歯歯車の歯数とは異なり、
    前記第2内歯歯車の歯数と前記外歯歯車の歯数とは一致し、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さよりも、前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さが長い、
    請求項7記載の撓み噛合い式歯車装置。
  9. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
    前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部とを有し、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
    撓み噛合い式歯車装置。
  10. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
    前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
    撓み噛合い式歯車装置。
  11. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
    前記第1外歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第2内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
    撓み噛合い式歯車装置。
  12. 起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う第1内歯歯車と、前記第1内歯歯車と軸方向に並べて配置され、外歯歯車と噛み合う第2内歯歯車と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記第1内歯歯車と噛み合う第1外歯部と、前記第2内歯歯車と噛み合う第2外歯部とを有し、
    前記第1内歯歯車の歯部は、歯厚が最大となる第1歯厚最大部と、前記第1歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第1内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第1歯厚最大部に含まれる第1歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第2外歯部は、歯厚が最大となる第2歯厚最大部と、前記第2歯厚最大部から軸方向内側に向かって歯厚が減少する第2内側歯厚減少部と、軸方向において歯厚が一定で前記第2歯厚最大部に含まれる第2歯厚ストレート部と、を有し、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さは前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さと異なる、
    撓み噛合い式歯車装置。
  13. 前記第1内歯歯車の歯数と前記外歯歯車の歯数とは異なり、
    前記第2内歯歯車の歯数と前記外歯歯車の歯数とは一致し、
    前記第1歯厚ストレート部の軸方向長さよりも、前記第2歯厚ストレート部の軸方向長さが長い、
    請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  14. 前記第1外歯部又は前記第1内歯歯車の歯部は、軸方向における前記第1歯厚最大部に対応する位置から軸方向外側に向かって歯厚が減少する第1外側歯厚減少部を有し、
    前記第2外歯部又は前記第2内歯歯車の歯部は、軸方向における前記第2歯厚最大部に対応する位置から軸方向外側に向かって歯厚が減少する第2外側歯厚減少部を有する、
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  15. 前記第1外歯部の歯先は、外径が最大となる第1外径最大部と、前記第1外径最大部から軸方向内側に向かって外径が減少する第1内側外径減少部と、を有し、
    前記第2外歯部の歯先は、外径が最大となる第2外径最大部と、前記第2外径最大部から軸方向内側に向かって外径が減少する第2内側外径減少部と、を有し、
    前記第1内側外径減少部の延在部と前記第2内側外径減少部の延在部とが交わる外径最小部は、軸方向において、前記第1内歯歯車と前記第2内歯歯車との隙間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向内側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向内側端との間の中央、前記第1内歯歯車の歯部の軸方向外側端と前記第2内歯歯車の歯部の軸方向外側端との間の中央、前記第1内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部と前記第2内歯歯車と前記外歯歯車の噛合い部との間の中央、及び、前記第1外歯部の軸方向外側端と前記第2外歯部の軸方向外側端との間の中央の少なくとも一つから、一方にずれているか、または前記第1内側外径減少部の内側端部の歯丈と前記第2内側外径減少部の内側端部の歯丈とが異なる、
    請求項1記載の撓み噛合い式歯車装置。
  16. 前記第1外歯部の歯先は、外径が最大となる第1外径最大部と、前記第1外径最大部から軸方向内側に向かって外径が減少する第1内側外径減少部と、軸方向において外径が一定であり前記第1外径最大部に含まれる第1外径ストレート部と、を有し、
    前記第2外歯部の歯先は、外径が最大となる第2外径最大部と、前記第2外径最大部から軸方向内側に向かって外径が減少する第2内側外径減少部と、軸方向において外径が一定であり前記第2外径最大部に含まれる第2外径ストレート部と、を有し、
    前記第1外径ストレート部の軸方向長さは前記第2外径ストレート部の軸方向長さと異なる、
    請求項9記載の撓み噛合い式歯車装置。
  17. 前記第1外歯部又は前記第1内歯歯車の歯先は、軸方向における前記第1外径最大部に対応する位置から軸方向外側に向かって外径が減少する第1外側外径減少部を有し、
    前記第2外歯部又は前記第2内歯歯車の歯先は、軸方向における前記第2外径最大部に対応する位置から軸方向外側に向かって外径が減少する第2外側外径減少部を有する、
    請求項15又は請求項16に記載の撓み噛合い式歯車装置。
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