JP2023018935A - 撓み噛合い式歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外歯歯車の歯底面の耐久性の向上を図る。【解決手段】撓み噛合い式歯車装置100の外歯歯車4は、第1噛合い面51、第2噛合い面52、歯底部53を有し、歯底部は、歯底部中央53cの両側に第1歯底部531、第2歯底部532を有し、外歯歯車が撓みを生じていない状態で、第1歯底部は、歯底部中央から外側に第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531bを有し、第2歯底部は、歯底部中央から外側に第2歯底内側部532a、第2歯底外側部532bを有し、軸方向から見た外周形状について、第1歯底内側部は、外側に向かって曲率の絶対値が増加し、第1歯底外側部は、外側に向かって曲率の絶対値が減少し、第2歯底内側部は、外側に向かって曲率の絶対値が増加し、第2歯底外側部は、外側に向かって曲率の絶対値が減少し、いずれも連続的に変化する。【選択図】図2

Description

本発明は、撓み噛合い式歯車装置に関する。
特許文献1には、起振体と、起振体により撓み変形される外歯歯車と、外歯歯車と噛み合う内歯歯車とを備える撓み噛合い式歯車装置が開示されている。
この撓み噛合い式歯車装置は、外歯歯車及び内歯歯車の歯末面を所定形状とすることにより外歯歯車の負荷容量の増加を図っていた。
特開昭64-83972号公報
特許文献1の撓み噛合い式歯車装置においては、外歯歯車の歯底面の耐久性について改善の余地があった。
本発明は、外歯歯車の歯底面の耐久性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、
起振体と、起振体により撓み変形される外歯歯車と、内歯歯車を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
前記外歯歯車は、前記内歯歯車と噛合う第1噛合い面と、前記第1噛合い面と周方向に並んで位置する第2噛合い面と、前記第1噛合い面と前記第2噛合い面の間に位置する歯底部と、を有し、
前記歯底部は、歯底部中央と前記第1噛合い面との間に位置する第1歯底部と、前記歯底部中央と前記第2噛合い面との間に位置する第2歯底部と、を有し、
前記外歯歯車を前記起振体に組み込む前の撓みが生じていない状態において、
前記第1歯底部は、前記歯底部中央から前記第1噛合い面に向かう第1歯底内側部と、当該第1歯底内側部と前記第1噛合い面との間に位置する第1歯底外側部と、を有し、
前記第2歯底部は、前記歯底部中央から前記第2噛合い面に向かう第2歯底内側部と、当該第2歯底内側部と前記第2噛合い面との間に位置する第2歯底外側部と、を有し、
軸方向から見た外周形状について、
前記第1歯底内側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が増加、かつ連続的に変化し、
前記第1歯底外側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が減少、かつ連続的に変化し、
前記第2歯底内側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が増加、かつ連続的に変化し、
前記第2歯底外側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が減少、かつ連続的に変化する撓み噛合い式歯車装置である。
本発明によれば、外歯歯車の歯底面の耐久性の向上を図ることができる。
第1の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置を示す断面図である。 外歯の歯底部周辺の軸方向から見た外周形状について、上段に周方向の各位置における径方向の形状、中段に周方向の各位置における曲率、下段に周方向の各位置において発生する応力振幅の分布を示した線図である。 比較例1の外歯の歯底部周辺の軸方向から見た外周形状について、上段に周方向の各位置における径方向の形状、中段に周方向の各位置における曲率、下段に周方向の各位置において発生する応力振幅の分布を示した線図である。 比較例2の外歯の歯底部周辺の軸方向から見た外周形状について、上段に周方向の各位置における径方向の形状、中段に周方向の各位置における曲率、下段に周方向の各位置において発生する応力振幅の分布を示した線図である。 比較例1の外歯の歯底部における応力振幅の最大値を1とした場合の比較例2と実施例の外歯の歯底部における応力振幅の最大値の比率を示した説明図である。 第2の実施の形態に係る外歯の歯底部周辺の軸方向から見た外周形状について、上段に周方向の各位置における径方向の形状、中段に周方向の各位置における曲率、下段に周方向の各位置において発生する応力振幅の分布を示した線図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、工程には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
[第1の実施形態]
図1は発明の第1の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置100を示す軸方向断面図である。撓み噛合い式歯車装置100は、入力された回転を減速して出力する。撓み噛合い式歯車装置100は、いわゆるフラット型(平型)の撓み噛合い式歯車装置であり、波動発生器2と、波動発生器2により撓み変形される外歯歯車4と、外歯歯車4と噛み合う第1内歯歯車6と、第1内歯歯車6と軸方向に並べて(隣接して)配置され、外歯歯車4と噛み合う第2内歯歯車8と、ケーシング10と、第1規制部材12と、第2規制部材14と、主軸受16と、第1軸受ハウジング18と、第2軸受ハウジング20と、を備える。撓み噛合い式歯車装置100には、潤滑剤(例えばグリース)が封入されている。潤滑剤は、外歯歯車4と第1内歯歯車6及び第2内歯歯車8との噛合い部や各軸受等を潤滑する。
[波動発生器]
波動発生器2は、起振体軸22と、起振体軸22と外歯歯車4(の第1外歯部4a)との間に配置される第1起振体軸受21aと、起振体軸22と外歯歯車4(の第2外歯部4b)との間に配置される第2起振体軸受21bと、を有する。第1起振体軸受21aは、複数の第1転動体24aと、複数の第1転動体24aを保持する第1保持器26aと、外歯歯車4に内嵌される第1外輪部材28aと、を含む。第2起振体軸受21bは、複数の第2転動体24bと、複数の第2転動体24bを保持する第2保持器26bと、外歯歯車4に内嵌される第2外輪部材28bとを含む。
起振体軸22は、入力軸であり、例えばモータ等の回転駆動源に接続され、回転軸Rを中心に回転する。起振体軸22には、回転軸Rに直交する断面の外形が略楕円形状である起振体22aが一体に形成されている。ここで、略楕円形状とは、幾何学的に厳密な楕円形状に限定されるものではなく、長軸と短軸を有し概ね楕円といえる形状であれば含まれるということである。
なお、以下の説明では、回転軸Rに沿った方向を「軸方向」、回転軸Rに垂直な方向を「径方向」、回転軸Rを中心とする回転方向を「周方向」という。
複数の第1転動体24aはそれぞれ、略円柱形状を有し、その中心軸が回転軸R方向と略平行な方向を向いた状態で周方向に間隔を空けて設けられる。第1転動体24aは、第1保持器26aにより転動自在に保持され、起振体22aの外周面22bを転走する。つまり、第1起振体軸受21aの内輪は、起振体22aの外周面22bと一体的に構成されているが、これに限らず、起振体22aとは別体の専用の内輪を備えてもよい。
第2転動体24bは、第1転動体24aと同様に構成される。複数の第2転動体24bは、第1保持器26aと軸方向に並ぶように配置された第2保持器26bにより転動自在に保持され、起振体22aの外周面22bを転走する。つまり、第2起振体軸受21bの内輪は、起振体22aの外周面22bと一体的に構成されているが、これに限らず、起振体22aとは別体の専用の内輪を備えてもよい。
以降では、第1転動体24aと第2転動体24bとをまとめて「転動体24」とも呼ぶ。また、第1保持器26aと第2保持器26bとをまとめて「保持器26」とも呼ぶ。
第1外輪部材28aは、複数の第1転動体24aを環囲する。第1外輪部材28aは、可撓性を有し、複数の第1転動体24aを介して起振体22aにより楕円状に撓められる。第1外輪部材28aは、起振体22a(すなわち起振体軸22)が回転すると、起振体22aの形状に合わせて連続的に撓み変形する。第2外輪部材28bは、第1外輪部材28aと同様に構成される。第2外輪部材28bは、第1外輪部材28aとは別体として形成される。なお、第2外輪部材28bは、第1外輪部材28aと一体に形成されてもよい。以降では、第1外輪部材28aと第2外輪部材28bとをまとめて「外輪部材28」とも呼ぶ。
[外歯歯車]
外歯歯車4は、金属材料、例えば、ニッケルクロムモリブデン鋼などの鉄鋼素材から形成された可撓性を有する環状の部材であり、その内側には起振体22a、転動体24及び外輪部材28が嵌まる。外歯歯車4は、起振体22a、転動体24及び外輪部材28が嵌まることによって楕円状に撓められる。外歯歯車4は、起振体22aが回転すると、起振体22aの形状に合わせて連続的に撓み変形する。
外歯歯車4は、第1外輪部材28aの外側に位置する第1外歯部4aと、第2外輪部材28bの外側に位置する第2外歯部4bと、基材4cと、を含む。第1外歯部4aと第2外歯部4bは単一の基材である基材4cに形成されており、同歯数である。
[内歯歯車]
第1内歯歯車6は、剛性を有する環状の部材であり、その内周に第1内歯部6aが形成されている。第1内歯部6aは、楕円状に撓められた外歯歯車4の第1外歯部4aを環囲し、起振体22aの長軸近傍の所定領域(2領域)で第1外歯部4aと噛み合う。第1内歯部6aは、第1外歯部4aよりも多くの歯を有する。
第2内歯歯車8は、第1内歯歯車6と軸方向に並べて(隣接して)配置される。第2内歯歯車8は、剛性を有する円筒状の部材であり、その内周に第2内歯部8aが形成されている。第2内歯部8aは、楕円状に撓められた外歯歯車4の第2外歯部4bを環囲し、起振体22aの長軸方向の所定領域(2領域)で第2外歯部4bと噛み合う。第2内歯部8aは、第2外歯部4bと同数の歯を有する。したがって、第2内歯歯車8は、第2外歯部4bひいては外歯歯車4の自転と同期して回転する。
[規制部材]
第1規制部材12は、平たいリング状の部材であり、外歯歯車4、第1外輪部材28a及び第1保持器26aと第1軸受ハウジング18との間に配置される。第2規制部材14は、平たいリング状の部材であり、外歯歯車4、第2外輪部材28b及び第2保持器26bと第2軸受ハウジング20との間に配置される。第1規制部材12及び第2規制部材14は、外歯歯車4、外輪部材28及び保持器26の軸方向の移動を規制する。
[ケーシング]
ケーシング10は、略円筒状の部材であり、第2内歯歯車8を環囲する。ケーシング10には、第1内歯歯車6がインロー嵌合され、ボルト(不図示)により一体化される。ケーシング10と第2内歯歯車8との間には主軸受16が配置される。主軸受16は、本実施の形態ではクロスローラ軸受であり、周方向に間隔を空けて設けられる複数のローラ(転動体)46を含む。複数のローラ46は、第2内歯歯車8の転走面8b及びケーシング10の転走面10aを転走する。つまり、第2内歯歯車8の外周側は主軸受16の内輪として機能し、ケーシング10の内周側は主軸受16の外輪として機能する。ケーシング10は、主軸受16を介して、第2内歯歯車8を相対回転自在に支持する。なお、主軸受16の軸受の種類は特に限定されるものではなく、例えば、第2内歯歯車8とケーシング10との間で、軸方向に離間した複数の軸受(アンギュラ玉軸受、テーパ軸受等)から構成されてもよいし、4点接触ボール軸受であってもよい。また、主軸受16は、第2内歯歯車8やケーシング10とは別に専用の内輪、外輪を有していてもよい。
[ハウジング]
第1軸受ハウジング18は、環状の部材であり、起振体軸22を環囲する。同様に、第2軸受ハウジング20は、環状の部材であり、起振体軸22を環囲する。第1軸受ハウジング18と第2軸受ハウジング20とは、外歯歯車4、転動体24、保持器26、外輪部材28、第1規制部材12及び第2規制部材14を軸方向に挟むよう配置される。第1軸受ハウジング18は、第1内歯歯車6に対してインロー嵌合されボルト固定される。第2軸受ハウジング20は、第2内歯歯車8に対してインロー嵌合されボルト固定される。第1軸受ハウジング18の内周には軸受30が組み込まれ、第2軸受ハウジング20の内周には軸受32が組み込まれており、起振体軸22は、軸受30及び軸受32を介して、第1軸受ハウジング18及び第2軸受ハウジング20に対して回転自在に支持される。
[シール構造]
起振体軸22と第1軸受ハウジング18の間にはオイルシール40が配置され、第1軸受ハウジング18と第1内歯歯車6の間にはOリング34が配置され、第1内歯歯車6とケーシング10との間にはOリング36が配置され、ケーシング10と第2内歯歯車8との間にはオイルシール42が配置され、第2内歯歯車8と第2軸受ハウジング20との間にはOリング38が配置され、第2軸受ハウジング20と起振体軸22との間にはオイルシール44が配置される。これにより、撓み噛合い式歯車装置100内の潤滑剤が漏れるのを抑止できる。
[基本動作]
以上のように構成された撓み噛合い式歯車装置100の動作を説明する。ここでは、第1外歯部4aの歯数が100、第2外歯部4bの歯数が100、第1内歯部6aの歯数が102、第2内歯部8aの歯数が100の場合を例に説明する。また、第2内歯歯車8及び第2軸受ハウジング20が被駆動部材に連結される場合を例に説明する。
第1外歯部4aが楕円形状の長軸方向の2箇所で第1内歯部6aと噛み合っている状態で、起振体軸22が回転すると、これに伴って第1外歯部4aと第1内歯部6aとの噛合い位置も周方向に移動する。第1外歯部4aと第1内歯部6aとは歯数が異なるため、この際、第1内歯部6aに対して第1外歯部4aが相対的に回転する。第1内歯歯車6及び第1軸受ハウジング18が固定状態にあるため、第1外歯部4aは、歯数差に相当する分だけ自転することになる。つまり、起振体軸22の回転が大幅に減速されて第1外歯部4aに出力される。その減速比は以下のようになる。
減速比=(第1外歯部4aの歯数-第1内歯部6aの歯数)/第1外歯部4aの歯数
=(100-102)/100
=-1/50
第2外歯部4bは、第1外歯部4aと一体的に形成されているため、第1外歯部4aと一体に回転する。第2外歯部4bと第2内歯部8aは歯数が同一であるため、相対回転は発生せず、第2外歯部4bと第2内歯部8aとは一体に回転する。このため、第1外歯部4aの自転と同一の回転が第2内歯部8aに出力される。結果として、第2内歯歯車8からは起振体軸22の回転を-1/50に減速した出力を取り出すことができる。
[外歯歯車の歯底部の特徴的形状について]
ここで、外歯歯車4の第1外歯部4a及び第2外歯部4bの外周に形成された外歯の特徴的な形状について説明する。
なお、第1外歯部4aの外歯と第2外歯部4bの外歯の形状及び構造は同一なので、これらについて符号を共通化し、説明も共通化する。
また、外歯歯車4は、可撓性を有し、撓み噛合い式歯車装置100に組み込まれた状態では、起振体22aにより略楕円状に撓みを生じているが、以下の説明では、外歯歯車4は、起振体22aに組み込まれる前の状態、つまり撓みを生じておらず、軸方向から見て内周面が真円状態であることを前提とする。
外歯50の歯底部53周辺の軸方向から見た外周形状について、図2の上段に周方向の各位置における径方向の形状、中段に周方向の各位置における曲率、下段に周方向の各位置において発生する応力振幅の分布を線図で示した。この図2に示す外歯50の形状的特徴は、外歯歯車4の全ての外歯に適用されている。
なお、図2の下段の応力振幅の分布は、撓み噛合い式歯車装置100に外歯歯車4を組み込み、駆動させた状態で外歯50に加わる応力振幅をシミュレーションにより求めた値である。
図2の横軸は、歯底部53の周方向の中心となる歯底部中央53cを周方向の原点(0点)とし、周方向の一方を正(+)、周方向の他方を負(-)で示す。
上段の縦軸は外歯歯車4の中心からの距離を示す。
中段の縦軸の曲率は外歯50の外側に凸となる曲率を正(+)、凹となる曲率を負(-)で示す。
図2上段に示すように、外歯50は、歯底部53を有し、当該歯底部53を挟んで周方向について隣り合う第1噛合い面51と第2噛合い面52とを有する。
ここで、第1噛合い面51及び第2噛合い面52は、それぞれ歯末面の全部又は一部を含む範囲とする。
また、歯底部53は、歯底面及びその両側の歯元面の一部又は全部を含む範囲とする。
また、撓み噛合い式歯車装置100に組み込まれた外歯歯車4は、一方の回転方向のみに回転を行う使用が想定される場合がある。この前提において、第1噛合い面51と第2噛合い面52のいずれか一方(例えば、第1噛合い面51)のみが第1内歯歯車6又は第2内歯歯車8と噛合いを生じ、他方(例えば、第2噛合い面52)は、第1内歯歯車6又は第2内歯歯車8と噛合いを生じない場合であっても、歯底部53の両側をそれぞれ便宜的に「第1噛合い面51」、「第2噛合い面52」というものとする。
そして、歯底部53は、歯底部中央53cと第1噛合い面51との間に位置する第1歯底部531と、歯底部中央53cと第2噛合い面52との間に位置する第2歯底部532とを有する。なお、歯底部中央53cは、歯底部53における周方向の中間点であり、径方向について最も内側となる。
さらに、第1歯底部531は、歯底部中央53cから第1噛合い面51側(図2左方)に向かう第1歯底内側部531aと、当該第1歯底内側部531aと第1噛合い面51との間に位置する第1歯底外側部531bとを有する。
また、第2歯底部532は、歯底部中央53cから第2噛合い面52側(図2右方)に向かう第2歯底内側部532aと、当該第2歯底内側部532aと第2噛合い面52との間に位置する第2歯底外側部532bとを有する。
そして、外歯50の歯底部53は、軸方向から見た外周形状の曲率に特徴を有する。
ここで、歯底部53の両隣となる第1噛合い面51及び第2噛合い面52では、軸方向から見た外周形状の曲率が正の一定値となっている。
これに対して、歯底部53では、軸方向から見た外周形状の曲率が全体的に負となり、第1歯底部531と第2歯底部532のそれぞれの範囲内で曲率が曲線的に連続的に変化している。
ここでいう「連続的に変化する」とは、図2の中段に示すように、第1歯底部531及び第2歯底部532のそれぞれの範囲内で、曲率が屈曲部の存在しない一本の曲線からなることをいう。なお、屈曲部が存在しなければ、直線部分が含まれていても良い。
さらに、第1歯底部531に属する第1歯底内側部531a及び第1歯底外側部531bと、第2歯底部532に属する第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bの四つの範囲と歯底部中央53cとにおいて、軸方向から見た外周形状の曲率は、以下の特徴(1)~(6)を有する。
(1)第1歯底内側部531aは、歯底部中央53cから離れる方向(図2左方)に向かって、曲率の絶対値が増加、かつ連続的に変化する。
(2)第1歯底外側部531bは、歯底部中央53cから離れる方向(図2左方)に向かって、曲率の絶対値が減少、かつ連続的に変化する。
(3)第2歯底内側部532aは、歯底部中央53cから離れる方向(図2右方)に向かって、曲率の絶対値が増加、かつ連続的に変化する。
(4)第2歯底外側部532bは、歯底部中央53cから離れる方向(図2右方)に向かって、曲率の絶対値が減少、かつ連続的に変化する。
(5)第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531b、第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bの曲率の絶対値の変化率(例えば最大値)が、いずれも、第1噛合い面51と第2噛合い面52のいずれの曲率の絶対の変化率(例えば最大値)よりも10倍以上大きい。
(6)第1歯底部531と第2歯底部532の境界となる歯底部中央53cでは、曲率の絶対値が歯底部53内で最低となる。なお、歯底部中央53cの曲率は、0であっても良い。
これらの特徴(1)~(6)により、軸方向から見た歯底部53の外周形状は、ほぼ全体が径方向内側に向かって凹んだ曲線形状となる。
さらに、軸方向から見た歯底部53の外周形状は、第1噛合い面51側の端部から徐々に曲率の絶対値が大きくなり、第1歯底内側部531aと第1歯底外側部531bの境界で最大となり、そこから歯底部中央53cに向かって漸減する。
そして、歯底部中央53cにおいて曲率の絶対値が最小(形状が最も平ら)となり、それ以降、第2噛合い面52側に向かって、再び、漸増し、第2歯底内側部532aと第2歯底外側部532bの境界で最大となり、歯底部53の第2噛合い面52側の端部に向かって漸減する。
上記のように、歯底部53の軸方向から見た外周形状は、第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531b、第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bの各範囲内において、曲率が曲線的に連続的に変化する。
また、第1歯底内側部531aと第1歯底外側部531bの境界と、第2歯底内側部532aと第2歯底外側部532bの境界でも、曲率の絶対値は、曲線的に連続的に変化する。
但し、第1歯底部531と第2歯底部532の境界となる歯底部中央53cにおいては、曲率の絶対値は、連続的に変化していない。
[比較例について]
ここで、上記外歯歯車4の外歯50の特徴的形状を有さない比較例1,2としての外歯50A,50Bについて図面に基づいて説明する。
外歯50Aについて、図3の上段に周方向の各位置における径方向の形状、図3の中段に周方向の各位置における曲率、図3の下段に撓み噛合い式歯車装置に組み込まれた状態で外歯50Aの周方向の各位置において発生する応力振幅を線図で示す。
また、外歯50Bについて、図4の上段に周方向の各位置における径方向の形状、図4の中段に周方向の各位置における曲率、図4の下段に撓み噛合い式歯車装置に組み込まれた状態で外歯50Bの周方向の各位置において発生する応力振幅を線図で示す。外歯50A,50Bいずれの場合も、各位置の応力振幅はシミュレーションにより求めた値である。
外歯50Aは、歯底部53Aと、当該歯底部53Aを挟んで周方向について隣り合う第1噛合い面51A及び第2噛合い面52Aとを有する。
外歯50と同様に、軸方向から見た第1噛合い面51A及び第2噛合い面52Aの外周形状の曲率は、全体的に正となり、曲率が一定となる形状となっている。
これに対して、歯底部53Aは、全体的に、軸方向から見た外周形状の曲率が一定の負の値となっている。
外歯50Bは、歯底部53Bと、当該歯底部53Bを挟んで周方向について隣り合う第1噛合い面51B及び第2噛合い面52Bとを有する。
外歯50と同様に、軸方向から見た第1噛合い面51B及び第2噛合い面52Bの外周形状の曲率は、全体的に正となり、曲率が一定となる形状となっている。
これに対して、歯底部53Bは、軸方向から見た外周形状の曲率が一定の負の値となる第1歯底部531B及び第2歯底部532Bと、第1歯底部531Bと第2歯底部532Bの間で軸方向から見た外周形状の曲率が0となる第3歯底部533Bとからなる。
[発明の実施形態の技術的効果]
外歯歯車4の外歯50の特徴的な形状による技術的効果を説明するために、外歯歯車に加わる応力振幅の分布について比較例である外歯50A,50Bと比較する。
図5は外歯50Aの歯底部53Aにおける応力振幅の最大値を1とした場合の外歯50,50Bの歯底部53,53Bにおける応力振幅の最大値の比率を示した説明図である。なお、図5における比較例1は外歯50A、比較例2は外歯50B、実施例は外歯50を示す。
撓み噛合い式歯車装置100の外歯歯車4は、内周側から起振体22aにより楕円形状が周回するように変形を加えられることから、可撓性を確保するために径方向の肉厚が制限され、各外歯50の歯底部53は、特に径方向に薄くなっている。このため、駆動時に歯底部53に加わる応力振幅を低減させることが重要である。
図2~図4の下段による周方向各位置における応力振幅を比較すると、外歯50については、歯底部53の全体に渡って応力振幅が低減されている。また、図5に示すように、応力振幅の最大値も外歯50は、外歯50A及び50Bよりも低くなっていることが分かる。
特に、外歯50では、最も肉厚が薄くなる歯底部中央53cの周辺で応力振幅の分布の偏りが抑えられて平滑化されている。
これに対して、外歯50Aは、歯底部53A全体について一様な曲率となる形状であるため、歯底部中央53Acで下方に凹み、最も肉厚が薄くなり、歯底部中央53Acにおいて応力振幅が最も大きくなる。
また、外歯50Bは、歯底部中央53Bcを含む第3歯底部533Bの範囲で曲率を0としているが、第3歯底部533Bの両側の第1歯底部531B、第2歯底部532Bとの境界で曲率が急激に変化する形状であるため、曲率が変化する位置周辺に応力が集中し、応力振幅値が最大となっている。
このように、外歯50A、50Bとの比較から分かるように、外歯50は、歯底部53を構成する第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531b、第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bのそれぞれの範囲内で、軸方向から見た外周形状について、曲率の絶対値が増加又は減少しかつ連続的に変化する形状であることから、応力の集中を抑制し、歯底部53全体の応力振幅の低減を図ることができ、歯底部53からの破断を抑制して外歯歯車の耐久性、さらには、撓み噛合い式歯車装置100の耐久性を向上させることが可能となる。
特に、第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531b、第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bのそれぞれについて、曲率が曲線的に連続的に変化するので、曲率がより滑らかに変化する形状を実現し、応力の集中を抑制し、歯底部53全体のさらなる応力振幅の低減を図ることが可能となる。
また、外歯50の歯底部53内において、第1歯底内側部531aと第2歯底内側部532aの境界である歯底部中央53cで曲率が最も小さくなるように設定されているため、応力振幅を最も低減すべき箇所に対して、応力の集中を抑制することができ、耐久性のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、外歯50の歯底部53内において、第1歯底内側部531aと第2歯底内側部532aの境界である歯底部中央53cでは曲率が連続的に変化していないが、歯底部中央53cにおける曲率を十分に小さくすることにより、不連続的変化の影響を十分に低減することができ、応力の集中を抑制し、歯底部53全体の応力振幅の低減を図ることができる。
また、外歯50の歯底部53内において、第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531b、第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bは、それぞれの曲率の絶対値の変化率が、第1噛合い面51と第2噛合い面52のいずれの曲率の絶対の変化率よりも10倍以上大きい部分を有している。
第1噛合い面51、第2噛合い面52は、曲率が正となり、歯底部53は、曲率が負となる部分を要するので、歯底部53は、曲率を変化させることが必須となるが、曲率の変化による影響を十分に低減することができ、応力の集中を抑制し、歯底部53全体の応力振幅の低減を図ることができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態に係る外歯50Dの歯底部53D周辺の軸方向から見た外周形状について、図6の上段に周方向の各位置における径方向の形状、中段に周方向の各位置における曲率、下段に周方向の各位置において発生する応力振幅の分布を線図で示した。下段の応力振幅分布は、撓み噛合い式歯車装置100に外歯50Dを有する外歯歯車を組み込み、駆動させた状態で外歯50Dに加わる応力振幅をシミュレーションにより求めた値である。
ここに示す外歯50Dは、前述した外歯50に替えて外歯歯車4の全ての外歯に適用することができる。
図6上段に示すように、外歯50Dは、歯底部53Dと、当該歯底部53Dを挟んで第1噛合い面51Dと第2噛合い面52Dとを有する。
そして、歯底部53Dは、歯底部中央53Dcを周方向の中心としてその両側に第1歯底部531Dと第2歯底部532Dとを有する。
さらに、第1歯底部531Dは、歯底部中央53Dcから第1噛合い面51D側(図6左方)に向かう第1歯底内側部531Daと、当該第1歯底内側部531Daと第1噛合い面51Dとの間に位置する第1歯底外側部531Dbとを有する。
また、第2歯底部532Dは、歯底部中央53Dcから第2噛合い面52D側(図6右方)に向かう第2歯底内側部532Daと、当該第2歯底内側部532Daと第2噛合い面52Dとの間に位置する第2歯底外側部532Dbとを有する。
第1噛合い面51D及び第2噛合い面52Dは、いずれも、曲率が一定となる形状となっている。
歯底部53Dは、軸方向から見た外周形状の曲率が全体的に負となり、歯底部53D全体の曲率が曲線的に連続的に変化している。
さらに、第1歯底内側部531Da、第1歯底外側部531Db、第2歯底内側部532Da及び第2歯底外側部532Dbの四つの範囲については、前述した外歯50の第1歯底内側部531a、第1歯底外側部531b、第2歯底内側部532a及び第2歯底外側部532bの特徴(1)~(5)と同一の特徴を有する。
さらに、外歯50Dは、歯底部中央53Dcにおいて、次の特徴(7)を有する。
(7)第1歯底部531Dと第2歯底部532Dの境界となる歯底部中央53Dcでは、曲率の絶対値が歯底部53D内で最低の0となる。さらに、歯底部中央53Dcにおいて、第1歯底内側部531Daの曲率と第2歯底内側部532Daの曲率とが曲線的に連続的に変化している。
これらの特徴(1)~(5),(7)により、外歯50Dは、歯底部53Dを構成する第1歯底内側部531Da、第1歯底外側部531Db、第2歯底内側部532Da及び第2歯底外側部532Dbのそれぞれの範囲内での曲率が連続的に変化すると共に、第1歯底内側部531Da、第1歯底外側部531Db、第2歯底内側部532Da及び第2歯底外側部532Dbのそれぞれの境界部分でも曲率が連続的に変化する。
このため、応力の集中をより効果的に抑制し、歯底部53D全体のさらなる応力振幅の低減を図ることができ、外歯歯車の耐久性、さらには、撓み噛合い式歯車装置100の耐久性のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、外歯50Dの歯底部53D内において、第1歯底内側部531Daと第2歯底内側部532Daの境界である歯底部中央53Dcで曲率が0となるので、応力振幅を最も低減すべき箇所に対して、応力の集中をさらに抑制することができ、耐久性のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、外歯50Dは、その歯底部53D内において、歯底部中央53Dcで曲率が連続的に変化しているので、外歯50よりもさらに応力の集中を抑制し、歯底部53D全体の応力振幅の低減を図ることができる。
[その他]
以上、本発明の各実施の形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施の形態に限られない。例えば、上記実施形態では、本発明の特徴的な外歯を有する外歯歯車をフラット型の撓み噛合い式歯車装置に組み込む例を示したが、他の形式の撓み噛合い式歯車装置(例えば、カップ型やシルクハット型)にも適用可能である。
その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
2 波動発生器
4 外歯歯車
6 第1内歯歯車
8 第2内歯歯車
10 ケーシング
16 主軸受
22 起振体軸
22a 起振体
50,50A,50B,50D 外歯
51,51A,51B,51D 第1噛合い面
52,52A,52B,52D 第2噛合い面
53,53A,53B,53D 歯底部
53c,53Ac,53Bc,53Dc 歯底部中央
531,531B,531D 第1歯底部
531a,531Da 第1歯底内側部
531b,531Db 第1歯底外側部
531,531B,531D 第1歯底部
532,532B,532D 第2歯底部
532a,532Da 第2歯底内側部
532b,532Db 第2歯底外側部
533B 第3歯底部
100 歯車装置
R 回転軸

Claims (6)

  1. 起振体と、起振体により撓み変形される外歯歯車と、内歯歯車を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記外歯歯車は、前記内歯歯車と噛合う第1噛合い面と、前記第1噛合い面と周方向に並んで位置する第2噛合い面と、前記第1噛合い面と前記第2噛合い面の間に位置する歯底部と、を有し、
    前記歯底部は、歯底部中央と前記第1噛合い面との間に位置する第1歯底部と、前記歯底部中央と前記第2噛合い面との間に位置する第2歯底部と、を有し、
    前記外歯歯車を前記起振体に組み込む前の撓みが生じていない状態において、
    前記第1歯底部は、前記歯底部中央から前記第1噛合い面に向かう第1歯底内側部と、当該第1歯底内側部と前記第1噛合い面との間に位置する第1歯底外側部と、を有し、
    前記第2歯底部は、前記歯底部中央から前記第2噛合い面に向かう第2歯底内側部と、当該第2歯底内側部と前記第2噛合い面との間に位置する第2歯底外側部と、を有し、
    軸方向から見た外周形状について、
    前記第1歯底内側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が増加、かつ連続的に変化し、
    前記第1歯底外側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が減少、かつ連続的に変化し、
    前記第2歯底内側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が増加、かつ連続的に変化し、
    前記第2歯底外側部は、前記歯底部中央から離れる方向に向かって、曲率の絶対値が減少、かつ連続的に変化する
    撓み噛合い式歯車装置。
  2. 前記第1歯底内側部、前記第1歯底外側部、前記第2歯底内側部及び前記第2歯底外側部の曲率が曲線的に連続的に変化する
    請求項1に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  3. 前記第1歯底内側部と前記第2歯底内側部の境界で曲率がゼロとなるように設定されている
    請求項1又は2に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  4. 前記第1歯底内側部と前記第2歯底内側部の境界で曲率が連続的に変化していない
    請求項1から3のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  5. 前記第1歯底内側部、前記第1歯底外側部、前記第2歯底内側部及び前記第2歯底外側部のそれぞれの曲率の絶対値の変化率が、前記第1噛合い面と前記第2噛合い面のいずれの曲率の絶対値の変化率よりも大きい
    請求項1から4のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  6. 前記第1歯底内側部、前記第1歯底外側部、前記第2歯底内側部及び前記第2歯底外側部のそれぞれの曲率の絶対値の変化率が、いずれも、前記第1噛合い面と前記第2噛合い面のいずれの曲率の絶対値の変化率の10倍以上である
    請求項1から5のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
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