JP2022105919A - 撓み噛合い式歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外歯歯車と起振体軸受の外輪との間の摩耗を抑制する。【解決手段】撓み噛合い式歯車装置1は、起振体10Aと、起振体10Aにより撓み変形する外歯歯車11と、起振体10Aと外歯歯車11との間に配置される起振体軸受12とを備える。起振体軸受12は、外歯歯車11の内周に嵌合する外輪123を有する。外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのうち少なくとも一方の面は、軸方向における外側領域の表面粗さが、内側領域の表面粗さよりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、撓み噛合い式歯車装置に関する。
従来、撓み変形する外歯歯車を備えた撓み噛合い式歯車装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。外歯歯車は、起振体軸受を介して内嵌された起振体が回転することで撓み変形する。
特許第5337008号公報
撓み変形する外歯歯車と起振体軸受の外輪との間では、長軸側で強く接触して界面の潤滑剤が外部に漏れ出し、フレッチング等の摩耗が発生する場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、外歯歯車と起振体軸受の外輪との間の摩耗を抑制することを目的とする。
本発明は、起振体と、前記起振体により撓み変形する外歯歯車と、前記起振体と前記外歯歯車との間に配置される起振体軸受と、を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
前記起振体軸受は、前記外歯歯車の内周に嵌合する外輪を有し、
前記外歯歯車の内周面と前記外輪の外周面とのうち少なくとも一方の面は、軸方向外側領域の表面粗さが、軸方向内側領域の表面粗さよりも小さい構成とした。
本発明によれば、外歯歯車と起振体軸受の外輪との間の摩耗を抑制することができる。
実施形態に係る撓み噛合い式歯車装置を示す断面図である。 図1のE部を拡大した図である。 外歯歯車と起振体軸受の外輪との嵌合面の状態を模式的に示した図である。 外歯歯車の内周面と外輪の外周面の外側領域及び内側領域に形成する溝の組合せパターン例である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[撓み噛合い式歯車装置の構成]
図1は、本発明に係る撓み噛合い式歯車装置1を示す断面図である。
この図に示すように、撓み噛合い式歯車装置1は、筒型の撓み噛合い式歯車装置であり、起振体軸10、外歯歯車11、第1内歯歯車31G及び第2内歯歯車32G、2つの起振体軸受12、ケーシング33、第1カバー34、第2カバー35を備える。
起振体軸10は、回転軸O1を中心に回転する中空筒状の軸であり、回転軸O1に垂直な断面の外形が非円形(例えば楕円状)の起振体10Aと、起振体10Aの軸方向の両側に設けられた軸部10B、10Cとを有する。楕円状は、幾何学的に厳密な楕円に限定されるものではなく、略楕円を含む。軸部10B、10Cは、回転軸O1に垂直な断面の外形が円形の軸である。
なお、以下の説明では、回転軸O1に沿った方向を「軸方向」、回転軸O1に垂直な方向を「径方向」、回転軸O1を中心とする回転方向を「周方向」という。また、軸方向のうち、外部の被駆動部材と連結される側(図中の左側)を「出力側」といい、出力側とは反対側(図中の右側)を「反出力側」という。
外歯歯車11は、可撓性を有するとともに回転軸O1を中心とする円筒状の部材であり、外周に歯が設けられている。
第1内歯歯車31Gと第2内歯歯車32Gは、回転軸O1を中心として起振体軸10の周囲で回転を行う。これら第1内歯歯車31Gと第2内歯歯車32Gは、軸方向に並んで設けられ、外歯歯車11と噛合している。具体的には、第1内歯歯車31G及び第2内歯歯車32Gの一方が、外歯歯車11の軸方向の中央より片側の歯部に噛合し、他方が、外歯歯車11の軸方向の中央よりもう一方の片側の歯部に噛合する。
このうち、第1内歯歯車31Gは、第1内歯歯車部材31の内周部の該当箇所に内歯が設けられて構成される。一方、第2内歯歯車32Gは、第2内歯歯車部材32の内周部の該当箇所に内歯が設けられて構成される。
2つの起振体軸受12は、例えばコロ軸受であり、起振体10Aと外歯歯車11との間に配置される。起振体10Aと外歯歯車11とは、2つの起振体軸受12を介して相対回転可能となっている。
各起振体軸受12は、外歯歯車11の内周に嵌入される外輪123と、複数の転動体(コロ)122と、複数の転動体122を保持する保持器121とを有する。複数の転動体122は、周方向に並べられ、起振体10Aの外周面と外輪123の内周面とを転走面として転動する。本実施形態においては、起振体10Aの外周面が内輪側転動面を構成しているが、これに限定されるものではなく、起振体に10Aとは別に内輪を有してもよい。
2つの起振体軸受12は、軸方向に並設されており、第1内歯歯車31Gの径方向内方に配置された第1起振体軸受12Aと、第2内歯歯車32Gの径方向内方に配置された第2起振体軸受12Bとを含む。以下、第1起振体軸受12Aの構成要素には「A」、第2起振体軸受12Bの構成要素には「B」の符号を末尾に付してこれらを識別する(図2参照)。
起振体軸受12及び外歯歯車11の軸方向の両側には、これらに当接して、これらの軸方向の移動を規制する規制部材41、42が設けられている。
ケーシング33は、ボルト51により第1内歯歯車部材31と連結され、第2内歯歯車32Gの外径側を覆う。ケーシング33は、内周部に形成された主軸受38(例えばクロスローラ軸受)の外輪部を有しており、当該主軸受38を介して第2内歯歯車部材32を回転自在に支持している。撓み噛合い式歯車装置1が外部の相手装置と接続される際、ケーシング33と第1内歯歯車部材31は相手装置に共締めにより連結される。
第1カバー34は、ボルト52により第1内歯歯車部材31と連結され、外歯歯車11と第1内歯歯車31Gとの噛合い箇所を軸方向の反出力側から覆う。第1カバー34と起振体軸10の軸部10Bとの間には軸受36(例えば玉軸受)が配置されており、第1カバー34は、当該軸受36を介して起振体軸10を回転自在に支持している。
第2カバー35は、ボルト53により第2内歯歯車部材32と連結され、外歯歯車11と第2内歯歯車32Gとの噛合い箇所を軸方向の出力側から覆う。第2カバー35と起振体軸10の軸部10Cとの間には軸受37(例えば玉軸受)が配置されており、第2カバー35は、当該軸受37を介して起振体軸10を回転自在に支持している。撓み噛合い式歯車装置1が外部の相手装置と接続される際、第2カバー35と第2内歯歯車部材32は、相手装置の被駆動部材に共締めにより連結され、減速された回転を当該被駆動部材に出力する。
さらに、撓み噛合い式歯車装置1は、シール用のオイルシール43,44,45及びOリング46,47,48を備える。
オイルシール43は、軸方向の反出力側の端部で、起振体軸10の軸部10Bと第1カバー34との間に配置され、反出力側への潤滑剤の流出を抑制する。オイルシール44は、軸方向の出力側の端部で、起振体軸10の軸部10Cと第2カバー35との間に配置され、出力側への潤滑剤の流出を抑制する。オイルシール45は、ケーシング33と第2内歯歯車部材32との間に配置され、この部分からの潤滑剤の流出を抑制する。
Oリング46,47,48は、第1内歯歯車部材31と第1カバー34との間、第1内歯歯車部材31とケーシング33との間、第2内歯歯車部材32と第2カバー35との間にそれぞれ設けられ、これらの間で潤滑剤が移動することを抑制する。
これにより、潤滑剤は、オイルシール43~45とOリング46~48とでシールされた撓み噛合い式歯車装置1内部のシール空間S内に封入される。
[外歯歯車と起振体軸受の外輪との嵌合状態]
図2は、図1のE部を拡大した図であり、図3は、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との嵌合面の状態を模式的に示した図である。
外歯歯車11の内周には、起振体軸受12の外輪123が嵌合されている。撓み変形する外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123とは、長軸側で強く接触して界面の潤滑剤が外部に漏れ出し、フレッチング等の摩耗が発生する場合がある。
そこで、本実施形態では、潤滑剤(例えばグリースや潤滑油)が外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間から漏れにくくなるように、これらの嵌合面の表面粗さを、軸方向外側領域(以下、単に「外側領域」という。)と、それよりも内側の軸方向内側領域(以下、単に「内側領域」という。)とで異ならせている。
具体的には、図2及び図3に示すように、2つの起振体軸受12の外輪123(第1外輪123A、第2外輪123B)の各外周面124(124A、124B)は、両端部の外側領域124a、124bの表面粗さが内側領域124cの表面粗さよりも小さい。内側領域124cは、両外側領域124a、124bの間の領域をいう。一方の外側領域124aは2つの外輪123全体における外側の端部であり、他方の外側領域124bは2つの外輪123全体における内側の端部である。
一方、外歯歯車11の内周面110は、第1外輪123Aの両外側領域124a、124bに対応する領域110a、110bと、第2外輪123Bの両外側領域124a、124bに対応する領域110a、110bとの表面粗さが、第1外輪123Aの内側領域124cに対応する内側領域110cと、第2外輪123Bの内側領域124cに対応する内側領域110cとの表面粗さよりも小さい。外歯歯車11の領域110aは、外歯歯車11の内周面110における外側領域である。
なお、本実施形態における「表面粗さ」とは、軸方向に測定した粗さに基づいて算出したRa(算術平均粗さ)をいう。ただし、算出するパラメータはRaに限定されず、例えばRz(最大高さ粗さ)、Rsk(スキューネス(歪度))、Rku(クルトシス(尖度))等であってもよい。つまり、これらの粗さ指標のいずれかについて、上述した外側領域の粗さが内側領域の粗さより小さければよい
また、外歯歯車11の内周面110と外輪123の各外周面124のうち、相対的に表面粗さの小さい外側領域124a、124b、110a及び領域110bは、外輪123の軸方向への移動可能寸法よりも軸方向寸法が大きい。本実施形態では、各外輪123は、最大で、規制部材41、42の間の軸方向距離Dと2つの外輪123の軸方向長さLとの差分寸法(D-L)だけ移動可能となっており、外側領域124a、124b、110a及び領域110bは軸方向寸法がこの差分寸法よりも大きい。
これにより、外輪123が軸方向に最も移動した場合でも、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とで、相対的に表面粗さの小さい外側領域124a、124b、110a及び領域110bの少なくとも一部は、互いの軸方向位置が必ず重なる。
また、外歯歯車11の内周面110と外輪123の各外周面124には、微細な溝が形成されていてもよい。図4にこの溝等の組合せパターン例を示す。
この図に示すように、外歯歯車11の内周面110と外輪123の各外周面124のうち、相対的に表面粗さの小さい外側領域124a、124、110a(領域110bを含む)と、相対的に表面粗さの大きい内側領域124c、110cとには、所定の方向に沿った多数の溝等を配列してもよい。ここで、「溝」とは、例えば数十μm以下の微細な溝をいい、「梨地」とは、微細な凹凸(面)をいう。
図4の組合せパターンのうち、外側領域と内側領域のいずれにも周方向に沿った溝を設けるパターン1が、界面に潤滑剤を保持する点において最も望ましい。ここでの「周方向」とは、正確に回転軸O1回りの円周方向でなくともよく、例えばその±30度の範囲内であればよい(周方向に対して傾いていてもよい)。
また、外側領域と内側領域の全てに図4に示す溝等を形成しなくともよく、これらの少なくとも一部に当該溝等が形成されればよい。
なお、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との嵌合面の状態は、上記構成に限定されず、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのうち少なくとも一方の面において、軸方向における外側領域の表面粗さが、その内側領域の表面粗さよりも小さければよい。したがって、例えば、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのいずれか一方だけが上記構成であってもよいし、2つの外輪123のいずれか一方だけが上記構成であってもよいし、外歯歯車11の内周面110のうちの外側領域110aがそれ以外の領域よりも表面粗さが小さい構成であってもよい(つまり、領域110bは、領域110cと同様に表面粗さが大きい構成であってもよい)。また、この場合における相対的な表面粗さの小さい外側領域と、相対的な表面粗さの大きい内側領域とに、図4に示す溝等を形成してもよい。また、この場合でも、相対的に表面粗さの小さい外側領域は、軸方向寸法が外輪123の軸方向への移動可能寸法よりも大きいことが望ましい。また、外輪123の領域124bは、内側領域124cと同様に表面粗さが大きい構成であってもよい。
また、起振体軸受12の外輪123は軸方向に分割されていなくともよく、2つの外輪123が一体的であってもよい。
[撓み噛合い式歯車装置の減速動作]
続いて、撓み噛合い式歯車装置1の減速動作について説明する。
モータ等の駆動源により起振体軸10の回転駆動が行われると、起振体10Aの運動が外歯歯車11に伝わる。このとき、外歯歯車11は、起振体10Aの外周面に沿った形状に規制され、軸方向から見て、長軸部分と短軸部分とを有する楕円形状に撓んでいる。さらに、外歯歯車11は、固定された第1内歯歯車31Gと長軸部分で噛合っている。このため、外歯歯車11は起振体10Aと同じ回転速度で回転することはなく、外歯歯車11の内側で起振体10Aが相対的に回転する。そして、この相対的な回転に伴って、外歯歯車11は長軸位置と短軸位置とが周方向に移動するように撓み変形する。この変形の周期は、起振体軸10の回転周期に比例する。
外歯歯車11が撓み変形する際、その長軸位置が移動することで、外歯歯車11と第1内歯歯車31Gとの噛合う位置が回転方向に変化する。ここで、例えば、外歯歯車11の歯数が100で、第1内歯歯車31Gの歯数が102だとすると、噛合う位置が一周するごとに、外歯歯車11と第1内歯歯車31Gとの噛合う歯がずれていき、これにより外歯歯車11が回転(自転)する。上記の歯数であれば、起振体軸10の回転運動は減速比100:2で減速されて外歯歯車11に伝達される。この場合、減速比は「50」となる。
一方、外歯歯車11は第2内歯歯車32Gとも噛合っているため、起振体軸10の回転によって外歯歯車11と第2内歯歯車32Gとの噛合う位置も回転方向に変化する。ここで、第2内歯歯車32Gの歯数と外歯歯車11の歯数とが同数であるとすると、外歯歯車11と第2内歯歯車32Gとは相対的に回転せず、外歯歯車11の回転運動が減速比1:1で第2内歯歯車32Gへ伝達される。これらによって、起振体軸10の回転運動が減速比100:2で減速されて、第2内歯歯車部材32及び第2カバー35へ伝達され、この回転運動が被駆動部材に出力される。
ここで、本実施形態の撓み噛合い式歯車装置1では、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのうち少なくとも一方の面において、軸方向における外側領域の表面粗さが、その内側領域の表面粗さよりも小さくなっている。
そのため、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間の界面からの潤滑剤の軸方向(外側)への移動が抑制され、当該界面に潤滑剤が保持されやすくなる。これにより、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間でのフレッチング等の摩耗を抑制できる。
[本実施形態の技術的効果]
以上のように、本実施形態によれば、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのうち少なくとも一方の面は、軸方向における外側領域の表面粗さが、内側領域の表面粗さよりも小さい。
これにより、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間の界面に潤滑剤が保持されやすくなり、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間の摩耗を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124との双方は、軸方向における外側領域の表面粗さが、内側領域の表面粗さよりも小さい。
これにより、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間の摩耗をさらに抑制することができる。
また、本実施形態によれば、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのうち少なくとも一方の面には、外側領域及び内側領域に、周方向に沿った溝が設けられる。
これにより、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間での潤滑剤の軸方向への移動をより好適に抑制し、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間の摩耗をより一層抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1外輪123A及び第2外輪123Bの各外周面124は、外側領域124a、124bの表面粗さが内側領域124cの表面粗さよりも小さい。また、外歯歯車11の内周面110は、第1外輪123Aの外側領域124a、124bに対応する領域110a、110bと、第2外輪123Bの外側領域124a、124bに対応する領域110a、110bとの表面粗さが、第1外輪123Aの内側領域124cに対応する内側領域110cと、第2外輪123Bの内側領域124cに対応する内側領域110cとの表面粗さよりも小さい。
これにより、2つの外輪123の各外周面124において、外歯歯車11との間に潤滑剤が保持されやすくなり、2つの外輪123の間への潤滑剤の漏れを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とのうち少なくとも一方の面のうち、相対的に表面粗さの小さい外側領域は、軸方向寸法が外輪123の軸方向への移動可能寸法よりも大きい。
これにより、外輪123が軸方向に最も移動した場合でも、外歯歯車11の内周面110と外輪123の外周面124とで、相対的に表面粗さの小さい外側領域の少なくとも一部は互いの軸方向位置が必ず重なる。したがって、外歯歯車11と起振体軸受12の外輪123との間の摩耗をより確実に抑制することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限られない。
例えば、上記実施形態では、撓み噛合い式歯車装置1として筒型の噛合い式歯車装置を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、例えばカップ型又はシルクハット型の撓み噛合い式歯車装置などにも好適に適用できる。
その他、上記実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 撓み噛合い式歯車装置
10 起振体軸
10A 起振体
11 外歯歯車
110 内周面
110a 外側領域
110b 領域
110c 内側領域
12 起振体軸受
12A 第1起振体軸受
12B 第2起振体軸受
123 外輪
123A 第1外輪
123B 第2外輪
124 外周面
124a、124b 外側領域
124c 内側領域
41、42 規制部材
D 規制部材の間の軸方向距離
L 2つの外輪の軸方向長さ
O1 回転軸

Claims (6)

  1. 起振体と、前記起振体により撓み変形する外歯歯車と、前記起振体と前記外歯歯車との間に配置される起振体軸受と、を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記起振体軸受は、前記外歯歯車の内周に嵌合する外輪を有し、
    前記外歯歯車の内周面と前記外輪の外周面とのうち少なくとも一方の面は、軸方向外側領域の表面粗さが、軸方向内側領域の表面粗さよりも小さい、
    撓み噛合い式歯車装置。
  2. 前記外歯歯車の内周面と前記外輪の外周面との双方は、軸方向外側領域の表面粗さが、軸方向内側領域の表面粗さよりも小さい、
    請求項1に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  3. 前記少なくとも一方の面には、軸方向外側領域及び軸方向内側領域に、周方向に沿った溝が設けられる、
    請求項1又は請求項2に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  4. 前記外輪は、軸方向に分割された第1外輪と第2外輪を有し、
    前記第1外輪及び前記第2外輪の各外周面は、軸方向両外側領域の表面粗さが、軸方向内側領域の表面粗さよりも小さい、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の撓み噛合い式歯車装置。
  5. 前記外輪は、軸方向に分割された第1外輪と第2外輪を有し、
    前記外歯歯車の内周面は、前記第1外輪の軸方向両外側領域に対応する領域と、前記第2外輪の軸方向両外側領域に対応する領域との表面粗さが、前記第1外輪の軸方向内側領域に対応する領域と、前記第2外輪の軸方向内側領域に対応する領域との表面粗さよりも小さい、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の撓み噛合い式歯車装置。
  6. 前記外輪は、所定寸法だけ軸方向に移動可能に構成され、
    前記少なくとも一方の面のうち、相対的に表面粗さの小さい軸方向外側領域は、軸方向寸法が前記所定寸法よりも大きい、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の撓み噛合い式歯車装置。
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