JP2023063911A - 撓み噛合い式歯車装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023063911000001
【課題】起振体軸受の保持器の外側転走面又は内側転走面との接触を抑制する。
【解決手段】起振体軸受31が複数の転動体31bと保持器31cとを有し、保持器は、リング部313と、リング部の周方向に間隔を空けて設けられた柱部314と、転動体を保持するポケット315とを有し、柱部は、径方向外側端部から周方向に突出する外側突出部316と、径方向内側端部から周方向に突出する内側突出部317とを有し、保持器は、起振体30Aの長軸部において、外側突出部と転動体とが当接することにより、保持器と内側転走面311との接触が回避され、起振体の短軸部において、内側突出部と転動体とが当接することにより、保持器と外側転走面312との接触が回避されるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、撓み噛合い式歯車装置に関する。
撓み噛合い式歯車装置は、可撓性を有する外歯歯車と起振体との間に起振体軸受を設け、外歯歯車と起振体の相対的な回転の円滑化を図っている。
そして、起振体軸受は、回転方向に沿って並んだ複数の転動体と各転動体の間隔を規制する環状の保持器を有している(例えば特許文献1を参照)。
特開2019-60423号公報
上記撓み噛合い式歯車装置では、起振体軸受の各転動体の外側転走面又は内側転走面と保持器の接触について配慮されていなかった。
本発明は、起振体軸受の保持器の外側転走面又は内側転走面との接触を抑制することを目的とする。
本発明は、
起振体と、当該起振体により撓み変形する外歯歯車と、当該外歯歯車と噛合う内歯歯車と、前記起振体と前記外歯歯車の間に配置される起振体軸受と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
前記起振体軸受は、複数の転動体と、前記複数の転動体を保持する保持器と、を有し、
前記保持器は、リング部と、当該リング部から軸方向に延出されて前記リング部の周方向に間隔を空けて複数設けられた柱部と、前記柱部と前記柱部との間に形成されて前記転動体を保持するポケットと、を有し、
前記柱部は、径方向外側端部から周方向に突出する外側突出部と、径方向内側端部から周方向に突出する内側突出部と、を有し、
前記保持器は、前記起振体の長軸部において、前記外側突出部と前記転動体とが当接することにより、前記保持器と内側転走面との接触が回避され、前記起振体の短軸部において、前記内側突出部と前記転動体とが当接することにより、前記保持器と外側転走面との接触が回避されるように構成される
撓み噛合い式歯車装置である。
本発明によれば、起振体軸受の保持器の外側転走面又は内側転走面との接触を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態である撓み噛合い式歯車装置を示す軸方向断面図である 起振体軸受の保持器の斜視図である。 保持器の軸垂直断面図である。 起振体の長軸部に位置する転動体周辺の拡大断面図である。 起振体の短軸部に位置する転動体周辺の拡大断面図である。 保持器の各部の寸法に基づくパラメータの適正な数値範囲を示す図表である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[撓み噛合い式歯車装置の全体構成]
図1は、本発明の実施形態である撓み噛合い式歯車装置1を示す軸方向断面図である。なお、図1では、撓み噛合い式歯車装置1の回転軸O1よりも上側部分が後述する起振体30Aの長軸に沿った方向を含む断面図、回転軸O1よりも下側部分が起振体30Aの短軸に沿った方向を含む断面図である。
ここで、以下の説明では、後述する回転軸O1に平行な方向を軸方向、回転軸O1を中心とする円周に沿った方向を周方向、回転軸O1を中心とする円周の半径に沿った方向を径方向という。
撓み噛合い式歯車装置1は、例えば、減速装置である。撓み噛合い式歯車装置1の用途は特に限定されることなく、様々な用途に適用できる。
この撓み噛合い式歯車装置1は、起振体軸30、起振体軸受31、外歯歯車35、第1内歯部411(内歯歯車)、第2内歯部421(内歯歯車)、ケーシング43、第1カバー44、第2カバー45、入力軸受46,47、主軸受48及び規制部材としてのストッパーリング51、52を備える。
起振体軸30は、回転軸O1を中心に回転する中空筒状の軸であり、回転軸O1に垂直な断面の外形が非円形(例えば楕円状)の起振体30Aと、起振体30Aの軸方向の両側に設けられた軸部30B、30Cとを有する。楕円状は、幾何学的に厳密な楕円である必要はなく、略楕円を含む。ここでいう楕円状は、回転軸O1に直交する長軸301Lと当該長軸301Lに直交する短軸301Sとを有する長円形状であればよい。
軸部30B、30Cは、回転軸O1に垂直な断面の外形が円形の軸である。
なお、起振体軸30は、中実軸であってもよい。
第1内歯部411は、剛性を有する内歯歯車としての第1内歯部材41の内周の一部に歯が設けられて構成される。
第2内歯部421は、剛性を有する第2内歯部材42の内周の一部に歯が設けられて構成される。
第1外歯部32と第2外歯部33とは、可撓性を有する一つの金属製の円筒状の基部34の外周において、軸方向の一方と他方とに並んで一体的に設けられている。これら第1外歯部32、第2外歯部33及び基部34は、外歯歯車35を構成している。
そして、第1外歯部32は、第1内歯部411と噛合し、第2外歯部33は、第2内歯部421と噛合している。
起振体軸受31は、例えばコロ軸受であり、起振体30Aと第1外歯部32及び第2外歯部33が形成された基部34との間に配置される。起振体30Aと第1外歯部32及び第2外歯部33とは、起振体軸受31を介して相対的に回転可能にされる。
起振体軸受31は、基部34の内側に嵌入される外輪31aと、複数の転動体(コロ)31bと、複数の転動体31bを保持する保持器31cとを有する。
複数の転動体31bは、第1外歯部32及び第1内歯部411の径方向内方に配置され、周方向に並ぶ第1群の転動体31bと、第2外歯部33及び第2内歯部421の径方向内方に配置され、周方向に並ぶ第2群の転動体31bとを有する。これらの転動体31bは、起振体30Aの外周を内側転走面311、外輪31aの内周を外側転走面312として転動する。
なお、保持器31cの詳細については、後述する。
起振体軸受31は、起振体30Aとは別体の内輪を有してもよい。また、起振体軸受31は、外輪31aをなくして、基部34の内周を外側転走面としてもよい。転動体の種類も特に限定されるものではなく、例えば玉でもよい。また、転動体の列数も2つに限定されるものではなく、1列でもよいし、3列以上でもよい。
ストッパーリング51は、外歯歯車35及び起振体軸受31の軸方向の一端部と入力軸受46との間に配置され、ストッパーリング52は、外歯歯車35及び起振体軸受31の軸方向の他端部と入力軸受47との間に配置される。
これらのストッパーリング51,52は、外歯歯車35と起振体軸受31の軸方向の移動を規制する。
ケーシング43は、第2内歯部材42の外周側を覆う。ケーシング43の内周部には、主軸受48の外輪部が形成されており、主軸受48を介して第2内歯部材42を回転自在に支持している。ケーシング43は、例えば、ボルトのような連結部材431を介して第1内歯部材41と連結される。
主軸受48は、例えば、クロスローラ軸受であり、第2内歯部材42と一体化された内輪部とケーシング43と一体化された外輪部との間に配置される複数の転動体とを有する。なお、主軸受48は、第2内歯部材42とケーシング43との間で、軸方向に離間した複数の軸受(アンギュラ玉軸受、テーパ軸受等)から構成されてもよい。
また、ケーシング43と第2内歯部材42との間であって、主軸受48よりも出力側には、オイルシール541が設けられ、軸方向外側(出力側)への潤滑剤の流出を抑制する。
第1カバー44は、例えば、ボルト等の連結部材441を介して第1内歯部材41と連結されている。
そして、第1カバー44は、第1外歯部32と第1内歯部411とを軸方向の反出力側から覆う。第1内歯部材41及びケーシング43は、直接または間接的に外部部材に連結される。
なお、本実施形態では、外部部材(相手部材ともいう。例えば、撓み噛合い式歯車装置1を部品として組み込む本体装置の相互に動力伝達が行われる一方の部材等)と連結されて減速された運動を外部部材に出力する側を出力側(図1における左側)と呼び、軸方向における出力側とは反対側を反出力側(図1における右側)と呼ぶ。第1カバー44と起振体軸30の軸部30Bとの間には入力軸受46が配置され、起振体軸30は、回転自在に第1カバー44に支持される。なお、入力軸受46は、玉軸受を例示しているが他のラジアル軸受を使用しても良い。
また、第1カバー44と起振体軸30の軸部30Bとの間であって、入力軸受46よりも反出力側には、オイルシール542が設けられ、軸方向外側(反出力側)への潤滑剤の流出を抑制する。
第2カバー45は、例えば、ボルト等の連結部材533を介して第2内歯部材42と連結され、第2外歯部33と第2内歯部421とを軸方向の出力側から覆う。第2カバー45及び第2内歯部材42は、減速された運動を出力する外部部材に連結される(この外部部材は、第1内歯部材41等が連結される外部部材に対して相対回転する部材)。
第2カバー45と起振体軸30の軸部30Cとの間には入力軸受47が配置され、起振体軸30は、回転自在に第2カバー45に支持される。なお、入力軸受47は、玉軸受を例示しているが他のラジアル軸受を使用しても良い。
また、第2カバー45と起振体軸30の軸部30Cとの間であって、入力軸受47よりも出力側には、オイルシール543が設けられ、軸方向外側(出力側)への潤滑剤の流出を抑制する。なお、第2カバー45は、第2内歯部材42と一体的に形成されてもよい。
さらに、第1内歯部材41とケーシング43との間にはシール用のOリング551が介挿されている。
同様に、第1内歯部材41と第1カバー44との間にはシール用のOリング552が介挿され、第2内歯部材42と第2カバー45との間にはシール用のOリング553が介挿されている。
従って、撓み噛合い式歯車装置1の内部空間(第1外歯部32と第1内歯部411の噛合い部、第2外歯部33と第2内歯部421の噛合い部、主軸受48、入力軸受46,47、起振体軸受31等の存在する空間)は、潤滑剤が封入される潤滑剤封入空間とされ、オイルシール541~543やOリング551~553によって密封されている。
[減速動作]
図示略のモータ等から回転運動が入力され、起振体軸30が回転すると、起振体30Aの運動が第1外歯部32及び第2外歯部33に伝わる。このとき、第1外歯部32及び第2外歯部33は、起振体30Aの外周面に沿った形状に規制され、軸方向から見て、長軸部分と短軸部分とを有する楕円形状に撓んでいる。さらに、第1外歯部32は、固定された第1内歯部材41の第1内歯部411と長軸部分で噛合っている。このため、第1外歯部32及び第2外歯部33は、起振体30Aと同じ回転速度で回転することはなく、第1外歯部32及び第2外歯部33の内側で起振体30Aが相対的に回転する。そして、この相対的な回転に伴って、第1外歯部32及び第2外歯部33は長軸位置(起振体30Aの長軸の延長線上となる位置)と短軸位置(起振体30Aの短軸の延長線上となる位置)とが周方向に移動するように撓み変形する。この変形の周期は、起振体軸30の回転周期に比例する。
第1外歯部32及び第2外歯部33が撓み変形する際、その長軸位置が移動することで、第1外歯部32と第1内歯部411との噛合う位置が回転方向に変化する。ここで、第1外歯部32の歯数が100で、第1内歯部411の歯数が102だとすると、噛合う位置が一周するごとに、第1外歯部32と第1内歯部411との噛合う歯がずれていき、これにより第1外歯部32が回転(自転)する。上記の歯数であれば、起振体軸30の回転運動は減速比100:2で減速されて第1外歯部32に伝達される。
一方、第1外歯部32と基部34を共通とする第2外歯部33は、第2内歯部421と噛合っているため、起振体軸30の回転によって第2外歯部33と第2内歯部421との噛合う位置も回転方向に変化する。一方、第2内歯部421の歯数と第2外歯部33の歯数とは一致しているため、第2外歯部33と第2内歯部421とは相対的に回転せず、第2外歯部33の回転運動が減速比1:1で第2内歯部421へ伝達される。これらによって、起振体軸30の回転運動が減速比100:2で減速されて、第2内歯部材42及び第2カバー45へ伝達される。そして、この減速された回転運動が外部部材に出力される。
[起振体軸受の保持器の詳細]
図2は起振体軸受31の保持器31cの斜視図、図3は保持器31cの軸垂直断面図である。
起振体軸受31は、内側で回転する起振体30Aの長軸部と短軸部とが周回移動することで、径方向の周期的な変形動作を行う。その際、起振体軸受31の保持器31cは、内側転走面311の接近と外側転走面312の接近とが周期的に交互に行われる。
ここで従来の起振体軸受の保持器は、内側転走面、外側転走面に対する接触を回避するための配慮が行われていなかったため、内側転走面又は外側転走面の接近時に保持器が接触する恐れがあった。そして、保持器が内側転走面又は外側転走面に接触すると、転動体は、滑りを生じて転動が阻害され、摩耗やフレーキング等の損傷や損失の増加の原因となり得る。
本件出願の発明者は、保持器に転動体を組み込む際に転動体の脱落を防止するための突出部に着目し、転動体の脱落防止機能に加えて、保持器31cの内側転走面311及び外側転走面312への接触を回避する機能を併せ持った外側突出部316と内側突出部317とを設けるという着想に至った。
以下、保持器31cの詳細な構造について説明する。
図示のように、起振体軸受31の保持器31cは、径方向の厚さが全周に渡って均一であり、軸方向から見た全体形状は真円状である。また、保持器31cは、金属材料からなる他の部材よりも可撓性を有する樹脂材料から構成されているが、特にこれに限定されない。
さらに、保持器31cは、軸方向に並んだ一対のリング部313と、一方のリング部313から軸方向に延出されて他方のリング部313と接続され、リング部313の周方向に一定の間隔を空けて複数設けられた柱部314と、柱部314と柱部314との間に形成されて転動体31bを保持するポケット315とを有する。
さらに、各柱部314は、径方向外側端部から周方向に突出する外側突出部316と、径方向内側端部から周方向に突出する内側突出部317とを有する。
保持器31cは、全体的な形状が、軸方向に短い円筒状である。
外側突出部316及び内側突出部317は、いずれも、軸垂直断面形状が、先鋭な先端部を周方向に沿って延出した楔形状である。外側突出部316及び内側突出部317は、柱部314の軸方向の一部又は全体に渡って形成されている。転動体31bがコロの場合、外側突出部316及び内側突出部317は、軸方向に広い範囲に形成されること、さらには、柱部314の軸方向全長に渡って形成されていることが好ましい。
図4は起振体30Aの長軸部(長軸301Lの延長線上)に中心が位置する転動体31b周辺の拡大断面図、図5は起振体30Aの短軸部(短軸301Sの延長線上)に中心が位置する転動体31b周辺の拡大断面図である。
なお、図3では転動体31b及びポケット315の数を最小限に省略して図示しているが、実際には周方向に均一間隔でより数多く設けられている。
外側突出部316は、保持器31cの外周側の面(外側面とする)とポケット315の内側の面(内側面とする)とを有し、外側面は、保持器31cの外周面と連続して同一の周面となっている。
内側突出部317は、保持器31cの内周側の面(外側面とする)とポケット315の内側の面(内側面とする)とを有し、外側面は、保持器31cの内周面と連続して同一の周面となっている。
ポケット315は、保持器31cを径方向から見て矩形に貫通してなる貫通孔である。そして、ポケット315は、周方向に隣り合う二つの柱部314の互いの対向面と、一対のリング部313の互いの対向面の四つの内側面を有する。
二つの柱部314の対向面である二つの内側面は、いずれも、当該二つの内側面の中間を通過する径方向に平行、且つ、撓み噛合い式歯車装置1の軸方向に平行となる平面からなる。
一対のリング部313の互いの対向面である二つの内側面は、いずれも、撓み噛合い式歯車装置1の軸方向に垂直な平面からなる。
ここで、保持器31cの各部において設定されている寸法について説明する。
ポケット315の内側の周方向(厳密には接線方向)の幅をポケット幅(1)とする(図5参照)。
対向する二つの内側突出部317の先端同士の間隔、即ち、保持器31cの内周側におけるポケット315の周方向(厳密には接線方向)の開口幅を内側開口幅(2)とする(図5参照)。
二つの外側突出部316の先端同士の間隔、即ち、保持器31cの外周側におけるポケット315の周方向(厳密には接線方向)の開口幅を外側開口幅(3)とする(図5参照)。
保持器31cの径方向の厚さを保持器厚さ(4)とする(図4参照)。
保持器31cの厚さ方向(ポケット315の貫通方向)におけるポケット315の内側の幅(外側突出部316と内側突出部317の部分を除いた幅)をポケット内深さ(5)とする(図4参照)。
起振体30Aの長軸位置(長軸301Lの延長線上)にある転動体31bの中心から内側突出部317(の根元部分)までの径方向(厳密には、保持器31cの厚さ方向:ポケット315の貫通方向)における距離を内側突出部側深さ(6)とする(図4参照)。
起振体30Aの長軸位置(長軸301Lの延長線上)にある転動体31bの中心から外側突出部316(の根元部分)までの径方向(厳密には、保持器31cの厚さ方向:ポケット315の貫通方向)における距離を外側突出部側深さ(7)とする(図4参照)。
転動体31bの外径(直径)dに対して、上記(1)~(5)の寸法は、少なくとも、ポケット幅(1)>d、内側開口幅(2)<d、外側開口幅(3)<d、保持器厚さ(4)<d、ポケット内深さ(5)<dとなるように設定されている。
上記(1)~(5)の寸法を上記のように設定することにより、ポケット315から径方向内側及び外側への転動体31bの脱落が抑制される。
さらに、上記(1)~(5)の寸法設定により、起振体30Aにより転動体31bが径方向外側に移動したときに、当該転動体31bの外周と外側突出部316の内側面との隙間が低減される。
また、起振体30Aにより転動体31bが径方向内側に移動したときに、当該転動体31bの外周と内側突出部317の内側面との隙間が低減される。
図3における符号Cpは、各転動体31bの中心位置をつなぎ合わせた楕円である。各転動体31bは、内側転走面311及び外側転走面312に対して径方向に一定の距離を維持する楕円Cpに沿って並ぶ。そして、起振体30Aの長軸位置では、転動体31bの外周と外側突出部316の隙間が低減されることで、長軸位置で近接する内側転走面311側への保持器31cの移動が規制される。また、起振体30Aの短軸位置では、転動体31bの外周と内側突出部317の隙間が低減されることで、短軸位置で近接する外側転走面312側への保持器31cの移動が規制される。
従って、保持器31cの内側転走面311及び外側転走面312との接触を抑制することができる。
上記構成により、保持器31cの内側転走面311及び外側転走面312との接触について一定の抑制を図ることは可能となるが、保持器31cの内側転走面311及び外側転走面312との接触については、より厳格に抑制できることが好ましい。
また、各転動体31bと各外側突出部316及び各内側突出部317との間には、常に、隙間を形成可能とするあそびを有することが好ましい。このあそびが不十分である場合、転動体31bと外側突出部316又は内側突出部317が接触を生じたときに相互間の摩擦が大きくなり、転動体31bの回転が阻害され、滑りが生じる恐れがある。
そこで、本件出願の発明者は、(1)~(7)に基づく六つのパラメータの数値範囲を適正に定めることにより、保持器31cの内側転走面311及び外側転走面312との接触を厳格に抑制し、長軸位置及び短軸位置のいずれにあっても転動体31bと外側突出部316及び内側突出部317との間にあそびを維持することが可能であるという知見を得た。
上記(1)~(7)に基づく六つのパラメータは、図6に示すように、撓み噛合い式歯車装置1は、転動体31bの外径dに対するポケット幅(1)の比率((1)/d)、転動体31bの外径dに対する内側開口幅(2)の比率((2)/d)、転動体31bの外径dに対する外側開口幅(3)の比率((3)/d)、転動体31bの外径dに対する保持器厚さ(4)の比率((4)/d)、転動体31bの外径dに対するポケット内深さ(5)の比率((5)/d)、外側突出部側深さ(7)に対する内側突出部側深さ(6)の比率αと起振体30Aの長軸変形量に対する短軸変形量の比率βの対比値(α/β)からなる。
なお、「比率α」は、(6)/(7)の値を示す。
また、「比率β」は、起振体30Aの変形量の長短比、即ち、起振体30Aの短軸変形量を起振体30Aの長軸変形量で除した値である。
また、「起振体30Aの短軸変形量」は、起振体30Aの等価真円直径(起振体30Aと周長が等しい真円の直径)から起振体30Aの短軸長を減じた値である。
(短軸変形量)=(等価真円直径)-(短軸長)
また、「起振体30Aの長軸変形量」は、起振体30Aの長軸長から起振体30Aの等価真円直径を減じた値である。
(長軸変形量)=(長軸長)-(等価真円直径)
上記パラメータ((1)/d)~((5)/d)は、転動体31bの外径dに対する比率であることから、転動体31bの外径dの大小にかかわらず、転動体31bの内側及び外側転走面311,312に対する非接触、転動体31bと各外側突出部316及び内側突出部317とのあそび形成を実現する数値を定めることができる。
また、対比値(α/β)のパラメータも比率値なので、起振体30Aの短軸変形量及び長軸変形量の大小にかかわらず、保持器31cの内側及び外側転走面311,312に対する非接触、転動体31bと各外側突出部316及び内側突出部317とのあそび形成を実現する数値を定めることができる。
具体的には、比率((2)/d)が0.93以上、0.97以下、比率((3)/d)が0.95以上、0.99以下、比率((4)/d)が0.55以上、0.61以下の数値範囲に設定することにより、起振体30Aによる転動体31bの径方向外側への移動時における保持器31cの内周と内側転走面311との接触と、起振体30Aによる転動体31bの径方向内側への移動時における保持器31cの外周と外側転走面312との接触とをより効果的に回避することができる。
さらに、比率((1)/d)が1.01以上、1.04以下、比率((5)/d)が0.26以上、0.32以下、対比値(α/β)が2.22以上、3.18以下の数値範囲に設定することにより、起振体30Aによる転動体31bの径方向外側への移動時と起振体30Aによる転動体31bの径方向内側への移動時の両方について、各転動体31bがポケット315内面、各外側突出部316及び各内側突出部317に対してあそびを形成することができる。
なお、現実には、いずれかの保持器31cは、重力の影響により、外側突出部316、内側突出部317又はポケット315のいずれかの内面に接触した状態となるが、ここでいう「あそびを形成する」とは、例えば、無重力化で、内側転走面311と外側転走面312の間に拘束された全ての転動体31bに対して、全ての外側突出部316及び内側突出部317(全てのポケット315の内面を含む)に対して隙間を形成するように保持器31cを配置することが可能であることを示す。
図6に示す上記各パラメータの数値範囲は、各種の条件下で、転動体31bの外径の寸法にかかわらず、起振体30Aの短軸位置及び長軸位置において保持器31cに対する内側転走面311及び外側転走面312が非接触となり、各転動体31bと各外側突出部316及び各内側突出部317との間にあそび(隙間)を維持することが可能となる数値範囲を算出したものである。
各種の条件としては、(i)撓み噛合い式歯車装置の分野において一般的に要求される減速比の最小値から最大値に対応する長軸変形量に対する短軸変形量の比率βの数値範囲で成立すること、(ii)撓み噛合い式歯車装置1の加工性に基づく寸法公差を考慮しても成立すること、(iii)撓み噛合い式歯車装置の分野において一般的に要求される各部の外部寸法の範囲で成立すること等である。
[発明の実施形態の技術的効果]
上記撓み噛合い式歯車装置1は、起振体30Aの長軸部において、起振体軸受31の外側突出部316と転動体31bとが当接することにより、保持器31cと内側転走面311との接触が回避され、起振体30Aの短軸部において、内側突出部317と転動体31bとが当接することにより、保持器31cと外側転走面312との接触が回避されるように構成されている。
このため、保持器31cは、起振体30Aの長軸位置にあって内側転走面311に最も接近する場合に外側突出部316により内側転走面311との接触が回避され、起振体30Aの短軸位置にあって外側転走面312に最も接近する場合に内側突出部317により外側転走面312との接触が回避されるので、保持器31cの全周のいずれの位置も内側転走面311及び外側転走面312の接触を効果的に回避することができる。
従って、転動体31bの長軸部又は短軸部の位置にかかわらず、転動体31bの滑りを抑制し、摩耗やフレーキング等の損傷を低減し、撓み噛合い式歯車装置1の損失も低減することが可能となる。
また、起振体30Aの長軸部において、外側突出部316により保持器31cと内側転走面311との接触が回避され、起振体30Aの短軸部において、内側突出部317とにより保持器31cと外側転走面312との接触が回避されるように、転動体31bの外径dに対する内側開口幅(2)の比率((2)/d)、転動体31bの外径dに対する外側開口幅(3)の比率((3)/d)、転動体31bの外径dに対する保持器厚さ(4)の比率((4)/d)の各パラメータが設定されている。
すなわち、これらのパラメータを設定すれば、保持器31cの全周のいずれの位置も内側転走面311及び外側転走面312の接触を効果的に回避することが可能な撓み噛合い式歯車装置1を実現することが可能となり、設計の自由度が高く、設計の容易化を図ることが可能となる。
特に、上記比率((2)/d)を0.93以上、0.97以下、比率((3)/d)を0.95以上、0.99以下、比率((4)/d)を0.55以上、0.61以下とすることにより、保持器31cの全周のいずれの位置も内側転走面311及び外側転走面312の接触を効果的に回避することが可能な撓み噛合い式歯車装置1を提供することが可能となる。
また、起振体30Aの長軸部において、外側突出部316により保持器31cと内側転走面311との接触が回避され、起振体30Aの短軸部において、内側突出部317とにより保持器31cと外側転走面312との接触が回避されるように、転動体31bの外径dに対するポケット幅(1)の比率((1)/d)、転動体31bの外径dに対するポケット内深さ(5)の比率((5)/d)、外側突出部側深さ(7)に対する内側突出部側深さ(6)の比率αと起振体30Aの長軸変形量に対する短軸変形量の比率βの対比値(α/β)とが設定されている。
すなわち、これらのパラメータを設定すれば、起振体30Aの回転時に、各転動体31bがポケット315内面、各外側突出部316及び各内側突出部317に対してあそび(隙間)を形成することが可能となり、設計の自由度が高く、設計の容易化を図ることが可能となる。
特に、上記比率((1)/d)を1.01以上、1.04以下、比率((5)/d)を0.26以上、0.32以下、対比値(α/β)が2.22以上、3.18以下の数値範囲に設定することにより、起振体30Aの回転時に、各転動体31bがポケット315内面、各外側突出部316及び各内側突出部317に対してあそび(隙間)を適正に形成することができ、より効果的に、転動体31bの滑りを抑制して損傷を低減し、撓み噛合い式歯車装置1の損失も低減することが可能となる。
また、保持器31cは、起振体軸受31が起振体30Aに組み込まれた状態において、組み込み前と同じ形状を維持している。これは、起振体軸受31の組み込みにより、保持器31cが各転動体31bと各外側突出部316、内側突出部317との当接圧による変形荷重を受けていないことを意味し、各転動体31bがポケット315内面、各外側突出部316及び各内側突出部317に対してあそびを適正に形成することを示す。従って、転動体31bの損傷を低減し、損失も小さい撓み噛合い式歯車装置1を提供することができる。
[その他]
上記実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態で示した撓み噛合い式歯車装置1は、筒型の構成を例に挙げて説明したが、筒型以外の撓み噛合い式歯車装置、例えばカップ型やシルクハット型などの撓み噛合い式歯車装置の起振体軸受についても、上記起振体軸受31と同じ構成のものを適用することが可能である。
また、起振体軸受31の転動体31bがコロである場合を例示したが、転動体の種類は特に限定されず、例えば転動体は球であってもよい。
1 撓み噛合い式歯車装置
30 起振体軸
30A 起振体
31 起振体軸受
31a 外輪
31b 転動体
31c 保持器
35 外歯歯車
301L 長軸
301S 短軸
311 内側転走面
312 外側転走面
313 リング部
314 柱部
315 ポケット
316 外側突出部
317 内側突出部
Cp 楕円
O1 回転軸
d 外径

Claims (6)

  1. 起振体と、当該起振体により撓み変形する外歯歯車と、当該外歯歯車と噛合う内歯歯車と、前記起振体と前記外歯歯車の間に配置される起振体軸受と、を備える撓み噛合い式歯車装置であって、
    前記起振体軸受は、複数の転動体と、前記複数の転動体を保持する保持器と、を有し、
    前記保持器は、リング部と、当該リング部から軸方向に延出されて前記リング部の周方向に間隔を空けて複数設けられた柱部と、前記柱部と前記柱部との間に形成されて前記転動体を保持するポケットと、を有し、
    前記柱部は、径方向外側端部から周方向に突出する外側突出部と、径方向内側端部から周方向に突出する内側突出部と、を有し、
    前記保持器は、前記起振体の長軸部において、前記外側突出部と前記転動体とが当接することにより、前記保持器と内側転走面との接触が回避され、前記起振体の短軸部において、前記内側突出部と前記転動体とが当接することにより、前記保持器と外側転走面との接触が回避されるように構成される
    撓み噛合い式歯車装置。
  2. 前記起振体の前記長軸部において、前記外側突出部と前記転動体とが当接することにより、前記保持器と前記内側転走面との接触が回避され、前記起振体の前記短軸部において、前記内側突出部と転動体とが当接することにより、前記保持器と前記外側転走面との接触が回避されるように、
    前記転動体の外径に対する、前記内側突出部によって規定された前記保持器の内周側における前記ポケットの開口幅の比率と、
    前記転動体の外径に対する、前記外側突出部によって規定された前記保持器の外周側における前記ポケットの周方向の開口幅の比率と、
    前記転動体の外径に対する、前記保持器の径方向の厚さの比率が設定されている
    請求項1に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  3. 前記転動体の外径に対する、前記内側突出部によって規定された前記保持器の内周側における前記ポケットの開口幅の比率が0.93以上、0.97以下、
    前記転動体の外径に対する、前記外側突出部によって規定された前記保持器の外周側における前記ポケットの開口幅の比率が0.95以上、0.99以下、
    前記転動体の外径に対する、前記保持器の径方向の厚さの比率が0.55以上、0.61以下の数値範囲内に設定されている
    請求項2に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  4. 前記保持器と前記内側転走面との接触及び前記保持器と前記外側転走面との接触が回避されるように、さらに、
    前記転動体の外径に対する、前記ポケットの内側の周方向の幅の比率と、
    前記転動体の外径に対する、前記保持器の厚さ方向における前記ポケットの内部の幅の比率と、
    前記起振体の長軸位置にある転動体の中心から前記外側突出部までの径方向における距離に対する前記起振体の長軸位置にある転動体の中心から前記内側突出部までの径方向における距離の比率と前記起振体の長軸変形量に対する短軸変形量の比率からなる二つの比率の対比値とが設定されている
    請求項2又は請求項3に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  5. 前記転動体の外径に対する、前記ポケットの内側の周方向の幅の比率が1.01以上、1.04以下、
    前記転動体の外径に対する、前記保持器の厚さ方向における前記ポケットの内部の幅の比率が0.26以上、0.32以下、
    前記起振体の長軸位置にある転動体の中心から前記外側突出部までの径方向における距離に対する前記起振体の長軸位置にある転動体の中心から前記内側突出部までの径方向における距離の比率と前記起振体の長軸変形量に対する短軸変形量の比率からなる二つの比率の対比値が2.22以上、3.18以下の数値範囲内に設定されている
    請求項4に記載の撓み噛合い式歯車装置。
  6. 前記保持器は、前記起振体軸受が前記起振体に組み込まれた状態において、組み込み前と同じ形状を維持する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撓み噛合い式歯車装置。
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