JP7290442B2 - 回路部品 - Google Patents
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Description
図1A及び図1Bに示す、本実施形態の回路部品100について説明する。回路部品100は、金属部50と、金属部50上に形成されている陽極酸化皮膜60と、陽極酸化皮膜60上に形成されている樹脂部10と、樹脂部10上に形成されるメッキ膜21を含む回路パターン20と、樹脂部10上に実装され、回路パターン20(メッキ膜21)と電気的に接続する実装部品30とを含む。
図2に示すフローチャートに従って、図3A~図3Fに示す本実施形態の回路部品100の製造方法について説明する。
以下に図4~図8に示す変形例1~5について説明する。変形例1~5の回路部品110、120、130、140及び150では、上述した図1A及び図1Bに示す回路部品100の金属部50とは、異なる形状の金属部50を用いている。しかし、変形例1~5の金属部50は、上述した実施形態と同様に、薄肉部51と、厚肉部52とを有する。これにより、変形例1~5の回路部品110、120、130、140及び150は、実施形態の回路部品100と同様に、回路パターン20が形成されている、第2面52a上の陽極酸化皮膜60(第2部62)でのクラック発生を抑制でき、信頼性を確保できる。尚、図4~図8において、図1A及び図1Bに示す回路部品100と同様の構成要素については、同一の参照番号を用いている。
本実施例では、実施形態で説明した図1A及び図1Bに示す回路部品100を製造した。
図3Aに示す金属部50として、アルミニウム板(A1050、アルミニウム成分:99%以上、6cm×8cm)を用意した。厚肉部52の厚さ(T)は、6mmであり、薄肉部51の厚さ(t)は、4mmであった。したがって、厚肉部52の厚さ(T)は、薄肉部の厚さ(t)の最小値の1.5倍である。また、第2面52aの大きさは、4cm×4cmであった。アルミニウム板に、脱脂及び化学エッチングを施した後、硬質アルマイト処理を行った(東亜電化、TAF-TR)。これにより、図3Bに示すように、陽極酸化皮膜60が形成された。第2面52a上に形成された陽極酸化皮膜60(第2部62)の膜厚は、50μmであった。
次に、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂(熱伝導率:1W/m・K)を用い、汎用の成形機により、樹脂部10をインサート成形(トランスファー成形)した。このとき、図3Cに示すように、金属部50の薄肉部51の第1面51aに金型70を突き当てて、金型70と金属部50との間に、樹脂部10に対応する空き領域(キャビティ)を形成した。樹脂部10の回路形成部11の厚さは、50μmであり、側部12の厚さは、300μmであった。本実施例において、これ以降、金属部50上に、陽極酸化皮膜60及び樹脂部10を形成したものを回路部品100の「基材」と記載する。
本実施例では、以下に説明する方法により、樹脂部10上にメッキ膜21により形成される回路パターン20を形成した。
樹脂部10の表面に、触媒失活剤である下記式(1)で表されるハイパーブランチポリマーを含む触媒活性妨害層を形成した。式(1)で表されるハイパーブランチポリマーは、国際公開第2018/131492号に開示される方法により合成した。式(1)において、R0はビニル基又はエチル基である。
図3Eに示すように、触媒活性妨害層(不図示)を形成した後、樹脂部10の表面11aに、3Dレーザー加工機(キーエンス製、MD-9900)を用いて、回路パターン20に対応する部分をレーザー光照射(レーザー描画、レーザー切削)した。これにより、表面11a上に、深さ20μm~40μmの溝11bが形成された。
30℃に調整した市販の塩化パラジウム(PdCl2)水溶液(奥野製薬工業製、アクチベータ)に基材を5分間浸漬した。その後、基材を塩化パラジウム水溶液から取り出し、水洗した。
60℃に調整した無電解ニッケルリンメッキ液(奥野製薬工業製、トップニコロンLPH-L、pH6.5)に、基材を10分間浸漬した。樹脂部10上のレーザー描画部分(溝11b)にニッケルリン膜(無電解ニッケルリンメッキ膜)が約1μm成長した。
実装部品30として、面実装タイプの高輝度LED(日亜化学製、NS2W123BT、3.0mm×2.0mm×高さ0.7mm)を用いた。まず、実装部品30を回路パターン20と電気的に接続可能な位置に、常温のハンダを介して配置した。次に、LEDを配置した基材をリフロー炉に通した(ハンダリフロー)。リフロー炉内で基材は加熱され、基材の最高到達温度は240℃~260℃となり、基材が最高到達温度で加熱された時間は約1分であった。ハンダにより、実装部品30は樹脂部10に実装され、図1A及び図1Bに示す本実施例の回路部品100を得た。
実施例で製造した回路部品100について、以下の評価を行った。
製造した回路部品100に一定電流(800mA)を流し、3個のLED30を点灯させた。点灯してから1時間後のLED30の端部に熱電対を接着させ、LEDの温度を測定した。3個のLED30の平均温度は80℃であり、目標値の100℃以下であった。これにより、回路部品100が、高い放熱性を有することが確認できた。
<評価1>
回路部品100の金属部50の断面を観察した。その結果、樹脂部10のインサート成形において、金型70を突き当てた薄肉部51の第1面51a上の陽極酸化皮膜60(第1部61)に、クラック(割れ)が確認された。しかし、第1部61で発生したクラックは、第3部63を越えて、第2部62へ伝搬していなかった。即ち、回路パターンが形成されている、厚肉部52の第2面52a上の陽極酸化皮膜60(第2部62)にクラックは発生していなかった。次に、金属部50の第2面52aにおいて、回路パターン20が形成されている領域の外側の樹脂部10(回路形成部11)及び陽極酸化皮膜60(第2部62)をドリルで切削して、金属部50(厚肉部52)のアルミニウムを露出させた。500Vの電圧をメッキパターン20のメッキ膜21と、露出させたアルミニウムとの間に印加し、金属部50とメッキ膜21との間の絶縁性を評価した。金属部50とメッキ膜21との間の抵抗値は、10000MΩと目標の5000MΩよりも高かった。これから、回路部品100において、金属部50とメッキ膜21とは、十分に絶縁されていることが確認できた。
薄肉部51の第1面51aから、第1面51aと対向する面(反対の面)に向ってドリルで貫通孔を開け、回路部品100を他の部材にネジ止めした。この結果、第1面51a上の陽極酸化皮膜60(第1部61)において、貫通孔の周囲にクラックが発生した。しかし、第1部61で発生したクラックは、第3部63を越えて、第2部62へ伝搬しなかった。次に、他部材にネジ止めした回路部品100において、評価1と同様の方法により、金属部50とメッキ膜21との間の絶縁性を評価した。金属部50とメッキ膜21との間の抵抗値は、評価1の結果と同様であった。即ち、金属部50とメッキ膜21との間の抵抗値は、貫通孔を開ける前の10000MΩから低下していなかった。これから、物理的衝撃を加えた場合でも、回路パターン20のメッキ膜21と、金属部50との短絡が防止され、回路部品100の信頼性が確保できることが確認できた。
20 回路パターン
21 メッキ膜
30 実装部品
50 金属部
51 薄肉部
52 厚肉部
60 陽極酸化皮膜
100 回路部品
Claims (13)
- 回路部品であって、
厚肉部及び薄肉部を有する金属部と、
前記金属部上に形成されている陽極酸化皮膜と、
前記陽極酸化皮膜を介して、前記厚肉部上に形成されている樹脂部と、
前記陽極酸化皮膜及び前記樹脂部を介して、前記厚肉部上に形成されているメッキ膜を含む回路パターンと、
前記陽極酸化皮膜及び前記樹脂部を介して、前記厚肉部上に実装され、前記回路パターンと電気的に接続する実装部品と、を含み、
前記金属部の厚肉部は、前記薄肉部の第1面から、第1面と交差する所定方向に離れて配置される第2面を有し、
前記金属部の第2面上に、前記回路パターンが形成されており、
前記薄肉部の第1面から、第2面を含む前記厚肉部の一部である突出部が突出しており、
前記突出部は、前記薄肉部の第1面と、前記厚肉部の第2面とを連結する第3面を有し、
第3面上に形成されている前記樹脂部の厚さが、第2面上に形成されている前記樹脂部の厚さより大きい、回路部品。 - 第2面が曲面を含む、請求項1に記載の回路部品。
- 回路部品であって、
厚肉部及び薄肉部を有する金属部と、
前記金属部上に形成されている陽極酸化皮膜と、
前記陽極酸化皮膜を介して、前記厚肉部上に形成されている樹脂部と、
前記陽極酸化皮膜及び前記樹脂部を介して、前記厚肉部上に形成されているメッキ膜を含む回路パターンと、
前記陽極酸化皮膜及び前記樹脂部を介して、前記厚肉部上に実装され、前記回路パターンと電気的に接続する実装部品と、を含み、
前記金属部の厚肉部は、前記薄肉部の第1面から、第1面と交差する所定方向に離れて配置される第2面を有し、
前記金属部の第2面上に、前記回路パターンが形成されており、
第2面が曲面を含む、回路部品。 - 前記薄肉部の第1面から、第2面を含む前記厚肉部の一部である突出部が突出している、請求項3に記載の回路部品。
- 前記メッキ膜が、前記樹脂部上に形成された溝に形成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の回路部品。
- 第1面が平面を含み、前記所定方向が前記平面に垂直な方向である、請求項1~5のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記所定方向における、前記厚肉部の厚さが1mm~30mmである、請求項1~6のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記所定方向において、前記厚肉部の厚さが、前記薄肉部の厚さの最小値の1.1倍~3倍である、請求項1~7のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記薄肉部が、前記厚肉部の周囲を囲んでいる、請求項1~8のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記金属部の前記薄肉部が板状体である、請求項1~9のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記金属部がアルミニウム又はアルミニウム合金であり、前記陽極酸化皮膜がアルマイトである、請求項1~10のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記陽極酸化皮膜の膜厚が10μm~60μmである、請求項1~11のいずれか一項に記載の回路部品。
- 前記回路パターンが立体的な回路パターンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の回路部品。
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