JP7287759B2 - アクティブフィルタ装置、空調システム、高調波抑制方法及びプログラム - Google Patents
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Description
以下、第1の実施形態に係るアクティブフィルタ装置、及び、これを備える空調システムについて、図1~図4を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る空調システムの全体構成を示す図である。
空調システム1は、室外機1A及び室内機1Bを有してなる空調システムである。本実施形態に係る空調システム1は、いわゆるパッケージエアコンであって、室外機1Aが交流電源2に接続される。ここで、交流電源2は、通常の商用電力系統である。この場合、室外機1Aは、交流電源2から直接供給される交流電力に基づいて動作する。また、室内機1Bは、室外機1Aから分岐する電力線(後述する室内機用電力線PB)を介して交流電力の供給を受け、これに基づいて動作する。
このように、本実施形態に係る空調システム1の室外機1Aは、交流電源2から室内機1Bに向けて交流電力を供給するための室内機用電力線PBを有する。
交流電源2から供給された交流電力は、まず、室外機1A内部の主電力線Pによって伝送される。主電力線Pは、空調システム1(室外機1A及び室内機1B)全体に供給される交流電力(交流電流)を伝送する電力線である。図1に示すように、主電力線Pは、その下流側において、室外機用電力線PA及び室内機用電力線PBに分岐する。
室外機用電力線PAは、交流電源2から供給される交流電力(交流電流)のうち、室外機1Aの負荷(圧縮機用モータ13a、ファンモータ13b)を駆動させるための交流電力を伝送する電力線である。
室内機用電力線PBは、交流電源2から供給される交流電力(交流電流)のうち、室内機1Bの負荷(ファンモータ16)を駆動させるための交流電力を伝送する電力線である。
アクティブフィルタ回路101の電解コンデンサC1は、整流回路11の高電位出力線αと低電位出力線βとの間に接続され、整流回路11によって整流された電圧を平滑化し、直流電圧を生成する。
アクティブフィルタ回路101のスイッチング素子SW1は、ON状態となった場合に、整流回路11の高電位出力線αと低電位出力線βとの間を接続(短絡)する。スイッチング素子SW1がON状態になると、瞬時的に高電位出力線αから低電位出力線βに電流が流れようとするが、リアクタL1によって当該電流の変化が抑制される。アクティブフィルタ制御部100によってスイッチング素子SW1が適切にスイッチングされることで、整流回路11の出力側(下流側)に流れる電流が全体として正弦波に形成される。ダイオードD1は、スイッチング素子SW1がONした際に、下流側からの電流の逆流を防止する。
図1に示すように、室内機1Bは、整流回路14と、インバータ回路15とファンモータ16とを有してなる。
整流回路14は、室外機1Aが具備する整流回路11と同様に、交流電源2から供給される交流電力を整流する。整流回路14によって整流された電圧は、電解コンデンサC2及びリアクタL3によって平滑化される。
インバータ回路15は、整流回路14によって整流され、電解コンデンサC2等によって平滑化されてなる直流電力を、所望の交流電力に変換する。インバータ回路15は、ファンモータ16を回転駆動させるための交流電力を生成する。
図2は、第1の実施形態に係るアクティブフィルタ制御部の処理フローを示す図である。
図2に示す処理フローは、空調システム1の稼働中、アクティブフィルタ制御部100によって定常的に繰り返し実行される。
次に、アクティブフィルタ制御部100は、室内機電流検出センサ103を通じて、室内機用電力線PBに流れる電流を取得する(ステップS02)。以下、室内機電流検出センサ103を通じて取得される電流を「室内機電流」とも記載する。
次に、アクティブフィルタ制御部100は、ステップS01で取得した室外機電流と、ステップS02で取得した室内機電流との総和である全電流を演算する(ステップS03)。
次に、アクティブフィルタ制御部100は、ステップS03で演算した全電流が全体として正弦波となるために、整流回路11の出力側で更に流すべき電流(以下、「アクティブフィルタ出力電流」とも記載する。)の量を演算する(ステップS04)。
そして、アクティブフィルタ制御部100は、ステップS04で求めたアクティブフィルタ出力電流の演算値に応じて、スイッチング素子SW1をON/OFFさせるスイッチング制御信号を出力する(ステップS05)。
図3、図4は、それぞれ、第1の実施形態に係るアクティブフィルタ装置の作用、効果を説明するための図である。
まず、図3を参照しながら、本実施形態の対比例に係るアクティブフィルタ装置による作用を説明する。ここで、「対比例に係るアクティブフィルタ装置」は、第1の実施形態に係る室内機電流検出センサ103を具備せず、室外機電流検出センサ102によって検出される電流のみに基づいて高調波の抑制を行うアクティブフィルタ装置であるものとする。
しかしながら、実際には、図3に示すように、室内機電流IBも高調波を含む電流となっている(図3中段の図参照)。そのため、空調システム1全体に流れる電流(全電流I)は、室内機電流IBに基づく高調波成分が含まれている(図3下段の図参照)。
また、第1の実施形態に係るアクティブフィルタ装置10は、室外機1Aのうち、室内機用電力線PBに流れる電流のみを検出可能な室内機電流検出センサ103を有している。
他方、室内機用電力線PBに流れる電流のみに限れば、クランプ式の電流センサを小さく安価なものとすることができる。
1A 室外機
1B 室内機
10 アクティブフィルタ装置
100 アクティブフィルタ制御部
101 アクティブフィルタ回路
102 室外機電流検出センサ
103 室内機電流検出センサ
11 整流回路
12a、12b インバータ回路
13a 圧縮機用モータ
13b ファンモータ
14 整流回路
15 インバータ回路
16 ファンモータ
2 交流電源
T 電源接続端子
P 主電力線
PA 室外機用電力線
PB 室内機用電力線
SW1 スイッチング素子
D1 ダイオード
L1、L2、L3 リアクタ
C1、C2 電解コンデンサ
Claims (4)
- 交流電源に接続され、当該交流電源から室内機に向けて交流電力を供給するための室内機用電力線を有する室外機に搭載されるアクティブフィルタ装置であって、
前記室外機が具備する整流回路の出力側を短絡可能に接続されたスイッチング素子と、
前記整流回路の出力側に流れる電流を検出可能に設置された室外機電流検出センサと、
前記室内機用電力線に流れる電流を検出可能に設置された室内機電流検出センサと、
前記室外機電流検出センサを介して室外機電流を取得し、前記室内機電流検出センサを介して室内機電流を取得し、前記室外機電流及び前記室内機電流の総和である全電流が正弦波となるように前記スイッチング素子のON/OFF制御を行うアクティブフィルタ制御部と、を備え、
前記室外機電流検出センサは前記整流回路の下流側に設けられたシャント抵抗であり、かつ、前記室内機電流検出センサは前記整流回路の上流側から分岐して室内機へと向かう前記室内機用電力線に設けられたクランプ式の電流センサである、
アクティブフィルタ装置。 - 請求項1に記載のアクティブフィルタ装置を備える
空調システム。 - 交流電源に接続され、当該交流電源から室内機に向けて交流電力を供給するための室内機用電力線を有する室外機に搭載され、前記室外機が具備する整流回路の出力側を短絡可能に接続されたスイッチング素子と、前記整流回路の出力側に流れる電流を検出可能に設置された室外機電流検出センサと、前記室内機用電力線に流れる電流を検出可能に設置された室内機電流検出センサと、を備えるアクティブフィルタ装置を用いた高調波抑制方法であって、
前記室外機電流検出センサを介して室外機電流を取得するステップと、
前記室内機電流検出センサを介して室内機電流を取得するステップと、
前記室外機電流及び前記室内機電流の総和である全電流が正弦波となるように前記スイッチング素子のON/OFF制御を行うステップと、
を有し、
前記室外機電流検出センサは前記整流回路の下流側に設けられたシャント抵抗であり、かつ、前記室内機電流検出センサは前記整流回路の上流側から分岐して室内機へと向かう前記室内機用電力線に設けられたクランプ式の電流センサである、
高調波抑制方法。 - 交流電源に接続され、当該交流電源から室内機に向けて交流電力を供給するための室内機用電力線を有する室外機に搭載され、前記室外機が具備する整流回路の出力側を短絡可能に接続されたスイッチング素子と、前記整流回路の出力側に流れる電流を検出可能に設置された室外機電流検出センサと、前記室内機用電力線に流れる電流を検出可能に設置された室内機電流検出センサと、を備えるアクティブフィルタ装置のコンピュータに、
前記室外機電流検出センサを介して室外機電流を取得するステップ、
前記室内機電流検出センサを介して室内機電流を取得するステップ、
前記室外機電流及び前記室内機電流の総和である全電流が正弦波となるように前記スイッチング素子のON/OFF制御を行うステップ
を実行させるプログラムであって、
前記室外機電流検出センサは前記整流回路の下流側に設けられたシャント抵抗であり、かつ、前記室内機電流検出センサは前記整流回路の上流側から分岐して室内機へと向かう前記室内機用電力線に設けられたクランプ式の電流センサである、
プログラム。
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JP2010130873A (ja) | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Panasonic Corp | 電力監視装置 |
JP2010259153A (ja) | 2009-04-21 | 2010-11-11 | Sharp Corp | 電源装置 |
JP2013190205A (ja) | 2013-07-04 | 2013-09-26 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機 |
JP2015201916A (ja) | 2014-04-04 | 2015-11-12 | シャープ株式会社 | 電源装置 |
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