JP2015201916A - 電源装置 - Google Patents
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[電源装置の全体構成]
図1は、実施の形態1による電源装置の構成を示す図である。図2は、図1の電源装置の変形例を示す回路図である。図1および図2の電源装置20は、たとえば、給湯器、空気調和機、および冷蔵庫などの冷凍機器において、圧縮機用の同期モータ(M)12を駆動するために好適に用いることができる。
[マイクロコンピュータによるPFC制御]
(1.概要)
PFC制御において、マイクロコンピュータ13は、予め定める周期ごとに(たとえば、PWM制御信号Spfcのキャリア周期ごとに)整流電圧Vrec、整流電流Irec、および直流電圧Vdcを検出する。そして、マイクロコンピュータ13は、検出した整流電圧Vrecと整流電流Irecとで位相および波形が一致するとともに、直流電圧Vdcが目標直流電圧に到達するように、スイッチングデューティ比DRを算出する。マイクロコンピュータ13は、算出したデューティ比DRを有する制御信号SpfcをPFC回路14のスイッチング素子5に出力する。すなわち、マイクロコンピュータ13の内部のメモリには、次式(1)のように、整流電圧Vrec、整流電流Irec、および直流電圧Vdcの各検出値を引数とする関数fが保持されている。
上記のスイッチングデューディ比は、キャリア周期毎に算出されたり、数キャリア周期毎に算出されたりすることが多い。一般的にはマイクロコンピュータの処理能力に応じて、デューティ比を計算する周期が設定される。この実施の形態では、キャリア周期とデューティ比の算出頻度とは可変とし、任意に設定できるようにしている。
図4は、PFC制御開始時におけるソフトスタート制御の手順を示すフローチャートである。図4の制御手順は、図1のマイクロコンピュータ13のCPUによって制御プログラムが実行されることによって実現される。
既に説明したようにPFC制御開始時点では(ステップS100でYES)、実働直流電圧の検出値Vdc_actualよりも目標直流電圧の設定値(Vdc_set)の方がかなり大きくなる。そこで、CPUは、ソフトスタート制御では、実際の制御に用いる目標直流電圧Vdc_aimを予め定められた目標値Vdc_setよりも低く(具体的には初期直流電圧Vdc_iniに等しく)設定し、カウント数(変数c)が目標到達回数CNTに達するまでの間(ステップS115でNOの間)、Vdc_aimを徐々に増加させて元の設定値Vdc_setに戻すようにする。言い換えると、カウント数(変数c)が目標到達回数CNTに達するまでの間、実働直流電圧Vdcが目標直流電圧の設定値Vdc_setに到達するのを遅延させることになる。
カウント数(変数c)が目標到達回数CNTに達すると(ステップS115でYES)、Vdc_aimはVdc_setに等しくなる。このとき、CPUは、初回フラグFlg_1stを“1”に変更することによって、ソフトスタート制御を終了する(ステップS125)。ソフトスタート制御の終了後は、CPUは、実際の制御に用いる目標直流電圧Vdc_aimを予め定められた目標値Vdc_setに等しく設定する(ステップS130)。
PFC制御の開始時のみに上記ソフトスタート制御を行った場合には、たとえば交流電源電圧が瞬時的に低下した場合にPFC制御の開始時と同様に直流電圧がオーバーシュートしてしまう可能性がある。この結果、実働直流電圧がインバータ回路11に内蔵されている部品の耐圧を超える可能性がある。
既に説明したようにPFC制御の開始時には上式(4)の条件が満たされている。さらに、交流電源電圧Vacが瞬時的に低下した場合にも上式(4)の条件が満たされている。CPUは、上式(4)の条件が満たされている場合には、ソフトスタートフラグFlg_softおよび変数cをそれぞれ0に初期化する(ステップS205)。
図6は、実施の形態1の場合において、交流電源電圧と目標直流電圧および実働直流電圧との関係を示す図である。図6(A)はソフトスタート制御が無しの場合を示し、図6(B)はソフトスタート制御が有りの場合を示す。図6(A)および(B)において、目標直流電圧Vdc_aimは破線で示され、図1の直流電圧検出部8で検出された直流電圧の値Vdc_actual(実働直流電圧)は実線で示されている。交流電源電圧Vacはピーク値(振幅)のみが示されている。
実施の形態1の電源装置によれば、マイクロコンピュータによるソフトウェア制御でPFC回路の動作を制御するので、アナログ回路で構成された制御回路に比べて、電気素子点数を削減することができ、電装基板の実装スペースを減少させることができる。さらに、ソフトウェア制御であるので、PWM信号のデューティ比の設定変更を容易に行うことができる。
実施の形態2の電源装置は、交流電源電圧の振幅が低下した後に元の振幅に復帰した場合、もしくは交流電源電圧の振幅が瞬時的に増加した場合の制御に関するものである。これらの場合、交流電源電圧の振幅が増加する直前の状態でPFC回路がある程度の昇圧能力を有しているので、その状態で交流電源電圧が増加すると、PFC回路の昇圧能力が高すぎるせいでPFC回路の出力直流電圧がオーバーシュートしてしまう。実施の形態2の電源装置は、上記の場合に直流電圧のオーバーシュートを抑制するものである。以下、図面を参照して具体的に説明する。
図7は、整流回路の出力電圧の検出タイミングについて説明するための図である。図1で説明したように、マイクロコンピュータ13は、整流電圧Vrecの検出値、整流電流Irecの検出値、および直流電圧Vdcの検出値を所定期間毎に取得している。図7に示すように、整流電圧Vrecの検出値は、交流電源電圧Vacのゼロクロス点(このとき、整流電圧Vrecもゼロになる)を基準として、同一位相ごとにマイクロコンピュータ13の内蔵メモリに格納される。
ここで、閾値Vrec_thは、一例として、20%(0.2)に設定される(この値は任意の値に変更可能である)。言い換えると、整流電圧Vrecの増加倍率の閾値(1+Vrec_th)は120%(1.2)である。目標直流電圧Vdc_aimの低減率は、たとえば、Vrec_thに等しく設定してもよいし、整流電圧Vrecの増加率に等しく設定してもよい。すなわち、上式(5)が満たされた場合、目標直流電圧Vdc_aimは、以下の式(6)または式(7)を満たすように変更される。
Vdc_aim=Vdc_set×(1−(Vrec_new−Vrec_old)/Vrec_old) …(7)
通常、目標直流電圧Vdc_aimは、交流電源電圧Vacの1周期もしくは半周期の間(ゼロクロス点から次のゼロクロス点までを半周期とする)一定値に維持されているが、上記の目標直流電圧Vdc_aimの設定変更は、交流電源電圧Vacの1周期または半周期の途中でも可能である。ただし、1周期または半周期の途中で目標直流電圧Vdc_aimを変更した場合には、その1周期または半周期の間は目標直流電圧Vdc_aimを一定値に保つようにする。
図9は、実施の形態2によるPFC制御の手順を示すフローチャートである。以下、図1および図9を参照して、PFC制御手順について説明する。以下の説明では、前述の式(6)および(7)における閾値Vrec_thを20%(0.2)としている。前述したように閾値Vrec_thは20%(0.2)に限らず任意の値に設定可能である。
図11は、実施の形態2の場合において、交流電源電圧と目標直流電圧および実働直流電圧との関係を示す図である。図11(A)はソフトスタート制御も目標電圧低減制御も行われない場合を示し、図11(B)はソフトスタート制御および目標電圧低減制御が行わるれる場合を示す。図11(A)および(B)において、目標直流電圧Vdc_aimは破線で示され、実働直流電圧の検出値Vdc_actualは実線で示されている。交流電源電圧Vacはピーク値(振幅)のみが示されている。
上記のとおり、実施の形態2の電源装置によれば、交流電源電圧の振幅が低下した後に元の振幅に急に復帰した場合もしくは交流電源電圧が瞬時的に増加した場合に、PFC回路の出力直流電圧のオーバーシュートを防止することができる。
実施の形態3では、実施の形態1で説明したソフトスタート制御の実行中に、実施の形態2で説明したような整流電圧Vrecの瞬時的な増加を検出した場合の制御について説明する。この場合は、実施の形態2で説明したような目標電圧低減制御は実行されない。具体的に図9のフローチャートでは、ステップS310においてソフトスタートフラグFlg_softが1に等しいか否かがさらに判定され、ソフトスタートフラグFlg_softが1の場合(ソフトスタート制御の実行中)は(ステップS310でNO)、ステップS315およびステップS320は実行されない。以下、このような制御を行う理由について説明する。
以下、上記の各実施の形態に記載した内容の一部を列挙する。
Claims (5)
- 交流電源電圧を整流する整流回路と、
前記整流回路から出力された整流電流の波形を整形する力率改善回路と、
前記力率改善回路から出力された直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、
前記力率改善回路および前記インバータ回路の動作を制御するマイクロコンピュータとを備え、
前記マイクロコンピュータは、
前記直流電圧が目標値に等しくなるように前記力率改善回路をフィードバック制御し、
前記目標値と前記直流電圧との差が閾値電圧を超えるほど前記直流電圧が減少した場合には、前記目標値を現在の直流電圧に応じた値に低下させ、その後、前記目標値を徐々に元の値に戻す第1の特別制御を実行するように構成される、電源装置。 - 前記マイクロコンピュータは、
前記整流回路から出力された整流電圧の周期ごとに複数の位相で前記整流電圧の瞬時値を取得し、
取得した前記整流電圧の現在の瞬時値が、同位相の1周期前の瞬時値もしくは同位相の1周期前から所定周期前までの瞬時値の平均値に比べて閾値倍率を超えるほど増加した場合に、前記目標値を一時的に低下させる第2の特別制御を実行するように構成される、請求項1に記載の電源装置。 - 前記マイクロコンピュータは、前記第2の特別制御において、低下させた前記目標値に前記直流電圧が到達した場合には、前記目標値を徐々に元の値に戻すように構成される、請求項2に記載の電源装置。
- 前記マイクロコンピュータは、前記第1の特別制御の実行中には、前記第2の特別制御を実行しないように構成される、請求項3に記載の電源装置。
- 前記インバータ回路から出力された交流電圧は、冷凍機器に設けられた圧縮機用のモータの駆動に用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源装置。
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