JP6943731B2 - アクティブフィルタ、アクティブフィルタによる算出方法、モータ駆動装置による制御方法及びプログラム - Google Patents

アクティブフィルタ、アクティブフィルタによる算出方法、モータ駆動装置による制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アクティブフィルタ、アクティブフィルタによる算出方法、モータ駆動装置による制御方法及びプログラムに関する。
三相交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータでは、高調波を含む電流が流れることが知られている。この高調波を含むリップル電流は、電力を供給する三相交流電源側の系統電力を変動させる可能性がある。そのため、系統電力が変動しないように、コンバータに流れる電流の高調波を打ち消す電流を生成するアクティブフィルタと呼ばれる装置が用いられる場合がある。
特許文献1には、関連する技術として、アクティブフィルタが空調機におけるコンバータ電流の高調波電流を補償することができない場合に、系統電圧の値とコンバータ電流の値とに基づいて、空調機におけるコンプレッサモータの回転数を演算し、その回転数を低減させることによって稼働率を向上させる技術が記載されている。
特開2017−022920号公報
ところで、一般的に、空調機の備える演算部は、アクティブフィルタの備える演算部に比べて処理能力が低く、系統電圧の値とコンバータ電流の値とに基づいて、空調機におけるコンプレッサモータの回転数を演算することができない。そのため特許文献1に記載されている技術を用いる場合、空調機の備える演算部として、改めて高性能な演算部を用意する必要がある。
そのため、空調機の備える演算部として高性能な演算部を用意しない場合であっても、系統電圧の値とコンバータ電流の値とに基づいて、空調機におけるコンプレッサモータの回転数を演算することのできる技術が求められている。
本発明は、上記の課題を解決することのできるアクティブフィルタ、アクティブフィルタによる算出方法、モータ駆動装置による制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、アクティブフィルタは、アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定する不具合判定部と、前記不具合判定部が前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出する物理量算出部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様におけるアクティブフィルタおいて、前記無効電力に係る物理量は、前記空調機に供給される無効電力の値、または、前記空調機のコンバータ電流における高調波歪み率であるものであってもよい。
本発明の第3の態様によれば、モータ駆動装置は、アクティブフィルタと空調機とを備えるモータ駆動装置であって、前記アクティブフィルタは、前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定する不具合判定部と、前記不具合判定部が前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、前記空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出する物理量算出部と、を備え、前記空調機は、前記物理量と、前記空調機に供給される電流値とに基づいて、前記空調機におけるコンプレッサモータの回転数を決定する。
本発明の第4の態様によれば、アクティブフィルタによる算出方法は、アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定することと、前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出することと、を含む。
本発明の第5の態様によれば、モータ駆動装置による制御方法は、アクティブフィルタと空調機とを備えるモータ駆動装置による制御方法であって、前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定することと、前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、前記空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出することと、前記物理量と、前記空調機に供給される電流値とに基づいて、前記空調機におけるコンプレッサモータの回転数を低減させることと、を含む。
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、アクティブフィルタのコンピュータに、アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定することと、前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出することと、を実行させる。
本発明の実施形態によるアクティブフィルタによれば、空調機の備える演算部の性能によらずに、系統電圧の値とコンバータ電流の値とに基づいて、空調機におけるコンプレッサモータの回転数を演算することができる。
本発明の一実施形態によるモータ駆動装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置における皮相電力の低減を説明するための図である。 本発明の一実施形態によるアクティブフィルタの構成を示す図である。 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置の処理フローを示す図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態によるモータ駆動装置の構成について説明する。
本発明の一実施形態によるモータ駆動装置1は、図1に示すように、三相交流電源10と、空調機200と、アクティブフィルタ90と、を備える。空調機200は、系統電圧検出部20と、コンバータ電流検出部30と、ノイズフィルタ40と、ダイオードモジュール50と、平滑コンデンサ60と、インテリジェントパワーモジュール70と、コンプレッサモータ80と、電流補正部100と、平滑リアクトル110と、空調機制御部120と、を備える。モータ駆動装置1は、アクティブフィルタ90に不具合が発生し、空調機200における無効電力が増大した場合であっても、アクティブフィルタ90における演算機能が有効である範囲において、空調機200を稼働させ続ける装置である。
三相交流電源10は、ダイオードモジュール50へ電力を供給する電源である。三相交流電源10は、位相が120度ずつ異なる3つの交流電圧(R相、S相、T相)を出力する。三相交流電源10は、例えば、商用電源である。
系統電圧検出部20は、三相交流電源10が出力するR相の電圧をノイズフィルタ40に供給する配線、S相の電圧をノイズフィルタ40に供給する配線、T相の電圧をノイズフィルタ40に供給する配線のそれぞれにおいて、電圧を検出する。
コンバータ電流検出部30は、カレントトランス301aと、カレントトランス301bと、を備える。コンバータ電流検出部30は、コンバータ電流を検出するための検出部である。
カレントトランス301aは、三相交流電源10からノイズフィルタ40に供給されるR相の電流の大きさと向きを検出する。
カレントトランス301bは、三相交流電源10からノイズフィルタ40に供給されるT相の電流の大きさと向きを検出する。なお、R相の電流の位相は、R相の電圧の位相と同位相である。また、T相の電流の位相は、T相の電圧と同位相である。また、R相の電流、S相の電流、T相の電流の総和は、常にゼロである。そのため、S相の電流の大きさと向きは、R相の電流とT相の電流の検出結果から算出することができる。S相の位相は、S相の電圧の位相と同位相である。
カレントトランス301cは、空調機制御部120がアクティブフィルタ90から受ける無効電力の値(無効電力に係る物理量の一例)に基づいて、コンプレッサモータ80の回転数を低減させる際に、その回転数の算出に用いる電流を検出する。
ノイズフィルタ40は、三相交流電源10の3つの配線に於いてノイズ成分となる数十[kHz]以上の高周波成分を除去する。
ダイオードモジュール50は、R相の電流、S相の電流、T相の電流のそれぞれを整流し、直流電圧を生成する。ダイオードモジュール50は、例えば、三相ブリッジ回路である。
平滑コンデンサ60は、ダイオードモジュール50が生成した直流電圧における高周波成分を除去する。
なお、上記のノイズフィルタ40、ダイオードモジュール50、及び、平滑コンデンサ60により三相交流電源10が出力する交流電圧を直流電圧に変換している。すなわち、ノイズフィルタ40、ダイオードモジュール50、及び、平滑コンデンサ60によりコンバータが構成されている。
インテリジェントパワーモジュール70は、ダイオードモジュール50が生成した直流電圧からコンプレッサモータ80を駆動するための三相交流電圧を生成する。インテリジェントパワーモジュール70は、例えば、インバータである。
アクティブフィルタ90は、系統電圧検出部20が検出した電圧とコンバータ電流検出部30が検出した電流とに基づいて、R相の電圧、S相の電圧、T相の電圧のそれぞれを正弦波になるように補正するための補正電流を特定し、特定した補正電流の大きさを示す指令電流値を電流補正部100に送信する機能部である。
具体的には、電流補正部100が端子である場合、アクティブフィルタ90は、補正信号としてR相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す電流そのものを生成し、その補正信号を電流補正部100に供給する。
また、具体的には、電流補正部100が補正信号に応じた電流を新たに生成する場合、アクティブフィルタ90は、補正信号として例えばR相の配線、S相の配線、T相の配線における電圧と電流に基づいて、R相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す電流を示す数ビットのデジタル信号を生成し、その補正信号を電流補正部100に送信する。R相の配線、S相の配線、T相の配線におけるインピーダンスは予めわかるため、アクティブフィルタ90は、R相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す電流がわかれば、その電流を示す数ビットのデジタル信号を生成することも可能である。
また、アクティブフィルタ90は、所定の時間間隔ごとにR相、S相、T相のうちの1つに対応するコンバータ電流のみの高調波信号を打ち消す機能を有する。また、アクティブフィルタ90は、何らかの不具合によって高調波信号を打ち消すことができない場合に、空調機200に供給される無効電力を算出し、算出した無効電力の値を空調機200に出力する。
電流補正部100は、アクティブフィルタ90からの指令電流値に基づいて、R相の配線、S相の配線、T相の配線に電流を流す。
具体的には、電流補正部100が端子である場合、電流補正部100は、アクティブフィルタ90からR相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す電流そのものを受け、その受けた電流をR相の配線、S相の配線、T相の配線に流すことで、R相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す。
また、具体的には、電流補正部100が補正信号に応じた電流を新たに生成する場合、アクティブフィルタ90からR相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す電流を示す数ビットのデジタル信号を受信する。そして、電流補正部100は、受信したデジタル信号が示すR相の配線、S相の配線、T相の配線における高調波電流を打ち消す電流を生成し、生成した電流をR相の配線、S相の配線、T相の配線に供給する。
これにより、三相交流電源10の出力、すなわち、モータ駆動装置1の最上流部において、歪みの少ない正弦波波形の電流が実現される。
なお、図1では、電流補正部100と系統電圧検出部20は、R相の配線、S相の配線、T相の配線において同一箇所に一部共通の構成を有している。
また、電流補正部100が端子である場合には、アクティブフィルタ90に温度センサが設けられている。また、電流補正部100がアクティブフィルタ90からの制御信号に基づいて高調波補償電流を生成する場合には電流補正部100に温度センサが設けられている。
平滑リアクトル110は、平滑コンデンサ60とダイオードモジュール50の間に設けられる。平滑リアクトル110は、コンバータに入力されるコンバータ電流の通電期間の電流を一定に保つ。
なお、コンバータ電流の通電期間の電流が許容範囲内で一定に保たれれば、平滑リアクトル110は無くてもよい。
空調機制御部120は、アクティブフィルタ90から受ける無効電力の値と、カレントトランス301cから受ける電流値とに基づいて、コンプレッサモータ80の回転数を低減させることにより、皮相電力をコンバータ電流の高調波を補償した場合の皮相電力と同等の電力まで皮相電力を低減させる。
例えば、図2(a)に示すように有効電力に対して35パーセントの無効電力が皮相電力に含まれている場合、空調機制御部120は、コンバータ電流の高調波を補償した場合の図2(b)に示す皮相電力と同等の皮相電力になるように、コンプレッサモータ80の回転数を低減させる。空調機制御部120がコンプレッサモータ80の回転数を低減させることにより、図2(c)に示すように、有効電力と無効電力とが小さくなり、コンバータ電流の高調波を補償した場合の皮相電力と同等の皮相電力を実現することができる。
アクティブフィルタ90は、図3に示すように、切替部901と、不具合判定部902と、高調波補償部903(物理量算出部の一例)と、記憶部904と、を備える。
切替部901は、電源系統における三相交流電源10に接続されるR相、S相、T相の3つの配線における3つの異なる電圧の位相に基づいて、電圧の位相の所定の範囲ごとに、制御対象とする相を切り替える。
不具合判定部902は、アクティブフィルタ90において不具合が発生したか否かを判定する。
高調波補償部903は、コンバータ電流における高調波電流を打ち消す電流(以下、「高調波補償電流」と記載)を算出する。高調波補償部903は、電流補正部100を介して、コンバータ電流における高調波を補償する。
また、高調波補償部903は、不具合判定部902がアクティブフィルタ90において何らかの不具合が発生したと判定した場合(すなわち、高調波信号を打ち消すことができない場合)に、空調機200に供給される無効電力を算出する。そして、高調波補償部903は、算出した無効電力の値を空調機制御部120に出力する。
記憶部904は、アクティブフィルタ90が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部904は、高調波補償部903が高調波補償電流を算出するための第1算出式を記憶する。また、記憶部904は、無効電力の値を算出するための第2算出式を記憶する。
三相交流電源10は、第1端子、第2端子、第3端子を備える。
系統電圧検出部20は、第1端子、第2端子、第3端子を備える。
コンバータ電流検出部30のカレントトランス301a、カレントトランス301b、カレントトランス301cのそれぞれは、第1端子、第2端子を備える。
ノイズフィルタ40は、第1入力端子、第2入力端子、第3入力端子、第1出力端子、第2出力端子を備える。
ダイオードモジュール50は、第1入力端子、第2入力端子、第1出力端子、第2出力端子を備える。
平滑コンデンサ60は、第1端子、第2端子を備える。
インテリジェントパワーモジュール70は、第1入力端子、第2入力端子、第1出力端子、第2出力端子、第3出力端子を備える。
コンプレッサモータ80は、第1端子、第2端子、第3端子を備える。
アクティブフィルタ90は、第1端子a1、第2端子a2、第3端子a3、第4端子b1、第5端子b2を備える。
平滑リアクトル110は、第1端子、第2端子を備える。
三相交流電源10の第1端子は、系統電圧検出部20の第1端子、コンバータ電流検出部30のカレントトランス301aの第1端子、アクティブフィルタ90の第1端子a1のそれぞれに接続される。三相交流電源10の第2端子は、系統電圧検出部20の第2端子、ノイズフィルタ40の第2入力端子、アクティブフィルタ90の第2端子a2のそれぞれに接続される。三相交流電源10の第3端子は、系統電圧検出部20の第3端子、コンバータ電流検出部30のカレントトランス301bの第1端子、アクティブフィルタ90の第3端子a3のそれぞれに接続される。
コンバータ電流検出部30のカレントトランス301aの第2端子は、ノイズフィルタ40の第1入力端子に接続される。コンバータ電流検出部30のカレントトランス301bの第2端子は、コンバータ電流検出部30のカレントトランス301cの第1端子に接続される。コンバータ電流検出部30のカレントトランス301cの第2端子は、ノイズフィルタ40の第3入力端子に接続される。コンバータ電流検出部30のカレントトランス301aが検出する電流値は、アクティブフィルタ90の第4端子b1に伝えられる。コンバータ電流検出部30のカレントトランス301bが検出する電流値は、アクティブフィルタ90の第5端子b2に伝えられる。コンバータ電流検出部30のカレントトランス301cが検出する電流値は、空調機制御部120に伝えられる。
ノイズフィルタ40の第1出力端子は、ダイオードモジュール50の第1入力端子に接続される。ノイズフィルタ40の第2出力端子は、ダイオードモジュール50の第2入力端子に接続される。
ダイオードモジュール50の第1出力端子は、平滑リアクトル110の第1端子に接続される。ダイオードモジュール50の第2出力端子は、平滑コンデンサ60の第2端子、インテリジェントパワーモジュール70の第2入力端子のそれぞれに接続される。
平滑コンデンサ60の第1端子は、インテリジェントパワーモジュール70の第1入力端子、平滑リアクトル110の第1端子のそれぞれに接続される。
インテリジェントパワーモジュール70の第1出力端子は、コンプレッサモータ80の第1端子に接続される。インテリジェントパワーモジュール70の第2出力端子は、コンプレッサモータ80の第2端子に接続される。インテリジェントパワーモジュール70の第3出力端子は、コンプレッサモータ80の第3端子に接続される。
次に、アクティブフィルタ90を備えるモータ駆動装置1の処理について説明する。
ここでは、図3に示すモータ駆動装置1の処理フローについて説明する。
系統電圧検出部20は、三相交流電源10が出力するR相の電圧をノイズフィルタ40に供給する配線、S相の電圧をノイズフィルタ40に供給する配線、T相の電圧をノイズフィルタ40に供給する配線のそれぞれにおいて、電圧を検出する。
系統電圧検出部20は、検出した電圧を示す電圧信号を切替部901に送信する。
切替部901は、系統電圧検出部20から電圧信号を受信する。
切替部901は、受信した電圧信号が示す電圧値から電圧の位相を特定する(ステップS1)。例えば、切替部901は、R相の電圧のゼロクロス点を示す時刻を位相の基準である0度とする。なお、切替部901は、R相ではなくS相またはT相の電圧のゼロクロス点を示す時刻を位相の基準としてもよい。
切替部901は、電圧の1周期を6つの範囲に分けて、制御対象とする相を切り替える。
切替部901は、位相の基準と、6つのそれぞれの位相の範囲と、その位相の範囲における制御対象とする相とを含む制御対象情報を高調波補償部903に送信する。
不具合判定部902は、アクティブフィルタ90において不具合が発生したか否かを判定する(ステップS2)。
不具合判定部902がアクティブフィルタ90において不具合が発生していないと判定した場合(ステップS2においてNO)、高調波補償部903は、系統電圧検出部20が検出した電圧の値とコンバータ電流検出部30が検出した電流の値を記憶部904が記憶する第1算出式に代入して高調波補償電流を算出する(ステップS3)。高調波補償部903は、電流補正部100を介して、コンバータ電流における高調波を補償する(ステップS4)。高調波補償部903は、ステップS1の処理に戻す。
また、不具合判定部902がアクティブフィルタ90において不具合が発生したと判定した場合(ステップS2においてYES)、高調波補償部903は、系統電圧検出部20が検出した電圧の値とコンバータ電流検出部30が検出した電流の値を記憶部904が記憶する第2算出式に代入して、空調機200に供給される無効電力の値を算出する(ステップS5)。高調波補償部903は、算出した無効電力の値を空調機制御部120に出力する(ステップS6)。
空調機制御部120は、高調波補償部903から無効電力の値を受ける(ステップS7)。
空調機制御部120は、カレントトランス301cから電流値を受ける(ステップS8)。空調機制御部120は、アクティブフィルタ90から受ける無効電力の値と、カレントトランス301cから受ける電流値とに基づいて、コンプレッサモータ80の回転数を低減させることにより、コンバータ電流の高調波を補償した場合の皮相電力と同等の電力まで皮相電力を低減させる(ステップS9)。
例えば、図2(a)に示すように有効電力に対して35パーセントの無効電力が皮相電力に含まれている場合、空調機制御部120は、コンバータ電流の高調波を補償した場合の図2(b)に示す皮相電力と同等の皮相電力になるように、コンプレッサモータ80の回転数を低減させる。空調機制御部120がコンプレッサモータ80の回転数を低減させることにより、図2(c)に示すように、有効電力と無効電力とが小さくなり、コンバータ電流の高調波を補償した場合の皮相電力と同等の皮相電力を実現することができる。
なお、電流補正部100が端子である場合には、アクティブフィルタ90のみをアクティブフィルタと呼ぶものであってもよい。また、電流補正部100がアクティブフィルタ90からの制御信号に応じて電流を流す場合には、電流補正部100とアクティブフィルタ90との両方を含むものをアクティブフィルタと呼ぶものであってもよい。
以上、本発明の一実施形態によるアクティブフィルタ90を備えるモータ駆動装置1について説明した。
本発明の一実施形態によるアクティブフィルタ90において、不具合判定部902は、アクティブフィルタ90において不具合が発生したか否かを判定する。高調波補償部903は、高調波補償電流を算出する。高調波補償部903は、電流補正部100を介して、コンバータ電流における高調波を補償する。また、高調波補償部903は、不具合判定部902がアクティブフィルタ90において何らかの不具合が発生したと判定した場合(すなわち、高調波信号を打ち消すことができない場合)に、空調機200に供給される無効電力を算出する。そして、高調波補償部903は、算出した無効電力の値を空調機制御部120に出力する。
こうすることで、高調波補償部903は、不具合判定部902がアクティブフィルタ90において何らかの不具合が発生したと判定した場合(すなわち、高調波信号を打ち消すことができない場合)に、空調機200に供給される無効電力を算出することができる。一般的に、アクティブフィルタ90(本発明の一実施形態では、高調波補償部903)は、空調機200(本発明の一実施形態では、空調機制御部120)に比べて高度な演算処理を実施できる機能を有し、空調機200に供給される無効電力を演算できる程の演算処理能力を備えている。一方で、空調機200(本発明の一実施形態では、空調機制御部120)は、空調機200に供給される無効電力を演算できる程の演算処理能力を備えていない。そのため、本発明の一実施形態によるアクティブフィルタ90は、特別な処理能力を追加することなく、空調機200に供給される無効電力を算出することができ、無効電力の値を空調機制御部120に出力することができる。その結果、アクティブフィルタ90から空調機200に供給される無効電力の値を受けた空調機制御部120は、低い演算処理能力を有する場合であっても、コンプレッサモータ80の回転数を決定することができる。
不具合判定部902がアクティブフィルタ90において不具合が発生したか否かを判定することによって、アクティブフィルタ90において不具合が発生していない場合に、高調波補償部903は、空調機200における高調波歪みを補償するための演算を行う一方で、空調機200に供給される無効電力の演算を行わないと判定することができる。その結果、高調波補償部903は、空調機200における高調波歪みを補償するための演算と空調機200に供給される無効電力の演算の両方を実行する場合の処理能力に比べて、低い処理能力であってよい。すなわち、高調波補償部903として安価な演算部を用いることができる。
なお、本発明の一実施形態では、高調波補償部903が空調機200に供給される無効電力を算出し、空調機200は、この無効電力に基づいて皮相電力を算出するものとして説明した。しかしながら、本発明の別の実施形態では、記憶部904は、コンバータ電流における高調波歪み率(無効電力に係る物理量の一例)を算出するための第3算出式を記憶する。高調波補償部903は、第3算出式に基づいてコンバータ電流における高調波歪み率を算出する。そして、空調機200は、無効電力の代わりに高調波補償部903が算出した高調波歪み率に基づいて皮相電力を算出するものであってもよい。
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本発明の実施形態について説明したが、上述のモータ駆動装置1、アクティブフィルタ90、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図5は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図5に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述のモータ駆動装置1、アクティブフィルタ90、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・モータ駆動装置
10・・・三相交流電源
20・・・系統電圧検出部
30・・・コンバータ電流検出部
40・・・ノイズフィルタ
50・・・ダイオードモジュール
60・・・平滑コンデンサ
70・・・インテリジェントパワーモジュール
80・・・コンプレッサモータ
90・・・アクティブフィルタ
100・・・電流補正部
110・・・平滑リアクトル
120・・・空調機制御部
301a、301b、301c・・・カレントトランス
901・・・切替部
902・・・不具合判定部
903・・・高調波補償部
904・・・記憶部

Claims (6)

  1. アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定する不具合判定部と、
    前記不具合判定部が前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出する物理量算出部と、
    を備えるアクティブフィルタ。
  2. 前記無効電力に係る物理量は、前記空調機に供給される無効電力の値、または、前記空調機のコンバータ電流における高調波歪み率である、
    請求項1に記載のアクティブフィルタ。
  3. アクティブフィルタと空調機とを備えるモータ駆動装置であって、
    前記アクティブフィルタは、
    前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定する不具合判定部と、
    前記不具合判定部が前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、前記空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出する物理量算出部と、
    を備え、
    前記空調機は、
    前記物理量と、前記空調機に供給される電流値とに基づいて、前記空調機におけるコンプレッサモータの回転数を決定する、
    モータ駆動装置。
  4. アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定することと、
    前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出することと、
    を含むアクティブフィルタによる算出方法。
  5. アクティブフィルタと空調機とを備えるモータ駆動装置による制御方法であって、
    前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定することと、
    前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、前記空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出することと、
    前記物理量と、前記空調機に供給される電流値とに基づいて、前記空調機におけるコンプレッサモータの回転数を低減させることと、
    を含むモータ駆動装置による制御方法。
  6. アクティブフィルタのコンピュータに、
    アクティブフィルタにおいて不具合が発生したか否かを判定することと、
    前記アクティブフィルタにおいて不具合が発生したと判定した場合に、空調機に供給される無効電力に係る物理量を算出することと、
    を実行させるプログラム。
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