JP6587134B2 - コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム - Google Patents

コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6587134B2
JP6587134B2 JP2015212029A JP2015212029A JP6587134B2 JP 6587134 B2 JP6587134 B2 JP 6587134B2 JP 2015212029 A JP2015212029 A JP 2015212029A JP 2015212029 A JP2015212029 A JP 2015212029A JP 6587134 B2 JP6587134 B2 JP 6587134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
rectifier circuit
converter
current
determination threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015212029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017085789A (ja
Inventor
正和 久原
正和 久原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority to JP2015212029A priority Critical patent/JP6587134B2/ja
Publication of JP2017085789A publication Critical patent/JP2017085789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6587134B2 publication Critical patent/JP6587134B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Description

本発明は、コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラムに関する。
圧縮機モータなどのモータを駆動するモータ駆動装置では、交流電力から直流電力を生成するコンバータが使用される場合がある。コンバータが交流電力から直流電力を生成する場合、コンバータにおいて高い力率が求められる。
特許文献1には、関連する技術として、図10に示すようなモータ駆動装置におけるコンデンサインプット形の整流回路を有するコンバータにおいて、アクティブフィルタ(スイッチング回路)を用いてコンバータにおける力率を改善する際に、予め取得した正常動作時のコンバータの入力波形と現在のコンバータの入力波形とを比較し一致しているか否かに基づいて、アクティブフィルタが正常に動作しているか否かを判定する技術が記載されている。
特開2015−128352号公報
特許文献1に記載の技術を用いてモータ駆動装置のコンバータにおいてアクティブフィルタが正常に動作しているか否かを判定する場合、パターンマッチングの複雑な処理が必要となり、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置の負荷が重くなるため、高性能な演算装置が必要となる。
そのため、モータ駆動装置のコンバータにおいてアクティブフィルタが正常に動作しているか否かを容易に判定する技術が求められていた。
本発明は、上記の課題を解決することのできるコンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、コンバータは、交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷に出力するコンバータにおいて、前記交流電源から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する整流回路と、前記整流回路から供給された直流電力から、導通タイミングに応じた電圧を生成して出力するスイッチング回路と、前記スイッチング回路を制御するコンバータ制御部と、前記スイッチング回路が出力した電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記交流電源が前記整流回路に出力する交流電力の周期と、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の電流値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた第2異常判定しきい値であって、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の前記電流値が前記第1異常判定しきい値以下となる期間の前記交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、前記スイッチング回路が正常に動作しているか否かを判定する異常検出部と、を備える
本発明の第2の態様によれば、第1の態様におけるコンバータにおいて、前記異常検出部は、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の瞬時値と、前記瞬時値に対応する時間とに基づいて、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の異なる実効値毎に前記第1異常判定しきい値と前記第2異常判定しきい値とを算出してもよい。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様または第2の態様におけるコンバータにおいて、前記異常検出部は、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の瞬時値と、前記瞬時値に対応する時間とに基づいて、自コンバータの異なる負荷条件毎に前記第1異常判定しきい値と前記第2異常判定しきい値とを算出してもよい。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様から第3の態様の何れかの態様におけるコンバータにおいて、前記スイッチング回路が正常に動作していないと判定した場合、前記スイッチング回路が正常に動作していないことを外部に報知してもよい。
本発明の第5の態様によれば、第1の態様から第4の態様の何れかの態様におけるコンバータにおいて、前記異常検出部は、前記スイッチング回路が正常に動作していないと判定した場合、自コンバータの動作を停止させてもよい。
本発明の第6の態様によれば、モータ駆動装置は、第1の態様から第5の態様の何れかの態様におけるコンバータと、前記コンバータが出力する直流電力からモータを駆動する交流電力を生成するインバータと、を備えていてもよい。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様におけるモータ駆動装置において、前記コンバータが備える異常検出部は、スイッチング回路が正常に動作していないと判定した場合、自モータ駆動装置の動作を停止させてもよい。
本発明の第8の態様によれば、異常検出方法は、交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷に出力するコンバータの異常検出方法であって、整流回路は、前記交流電源から供給された交流電力を整流して直流電力を生成し、コンバータ制御部は、スイッチング回路を制御し、前記スイッチング回路は、前記整流回路から供給された直流電力から、導通タイミングに応じた電圧を生成して出力し、平滑コンデンサは、前記スイッチング回路が出力した電圧を平滑化し、異常検出部は、前記交流電源が前記整流回路に出力する交流電力の周期と、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の電流値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた第2異常判定しきい値であって、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の前記電流値が前記第1異常判定しきい値以下となる期間の前記交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、前記スイッチング回路が正常に動作しているか否かを判定する、ことを含む
本発明の第9の態様によれば、プログラムは、交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷に出力するコンバータであって、前記交流電源から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する整流回路と、前記整流回路から供給された直流電力から、導通タイミングに応じた電圧を生成して出力するスイッチング回路と、前記スイッチング回路を制御するコンバータ制御部と、前記スイッチング回路が出力した電圧を平滑化する平滑コンデンサと、を備えるコンバータのコンピュータに、前記交流電源が前記整流回路に出力する交流電力の周期と、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の電流値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた第2異常判定しきい値であって、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の前記電流値が前記第1異常判定しきい値以下となる期間の前記交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、前記スイッチング回路が正常に動作しているか否かを判定すること、を実行させる















本発明の実施形態によるコンバータによれば、モータ駆動装置のコンバータにおいてスイッチング回路が正常に動作しているか否かを容易に判定することができる。
本発明の第一の実施形態によるコンバータを備えるモータ駆動装置の構成を示す図である。 本実施形態に昇圧アクティブフィルタが正常に動作する場合に交流電源が整流回路に出力する電流の波形を示す図である。 本実施形態における昇圧アクティブフィルタが正常に動作しない場合に交流電源が整流回路に出力する電流の波形を示す図である。 本実施形態において交流電源が整流回路に出力する電流と電圧の波形を示す図である。 本実施形態において交流電源が整流回路に出力する電流の実効値に対応付けた、第1異常検出しきい値と、第2異常検出しきい値を示す第1の図である。 本実施形態によるコンバータが備える異常検出部の処理フローを示す第1の図である。 本実施形態によるコンバータが備える異常検出部の処理フローを示す第2の図である。 本実施形態において交流電源が整流回路に出力する電流の実効値に対応付けた、第1異常検出しきい値と、第2異常検出しきい値を示す第2の図である。 本発明の第二の実施形態によるコンバータを備えるモータ駆動装置の構成を示す図である。
<第一の実施形態>
以下、本発明の第一の実施形態によるコンバータを備えるモータ駆動装置の構成について説明する。
本実施形態によるモータ駆動装置1は、図1に示すように、コンバータ2と、インバータ3と、交流電源4と、モータ20と、を備える。
コンバータ2は、整流回路5と、昇圧アクティブフィルタ10(スイッチング回路)と、平滑コンデンサ12と、コンバータ制御部15と、周期検出部17と、電流検出部27と、記憶部30と、異常検出部31と、を備える。
交流電源4は、交流電力(電流、電圧)を生成し、コンバータ2に出力する。交流電源4が出力する交流電力の周波数は、例えば、50ヘルツや60ヘルツである。
整流回路5は、交流電源4から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する。
周期検出部17は、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期を検出する。
電流検出部27は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を検出する。
記憶部30は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに、交流電源4が整流回路5に出力した過去の電流の実効値に基づいて決定された異常判定しきい値を記憶している。異常判定しきい値は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件(例えば、異なる仕様のモータ20のそれぞれに対するインバータ3の異なる入力電圧・電流条件)に対して行った実験に基づき、例えば、異常検出部31により決定される。なお、異常判定しきい値は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件に対してオシロスコープなどの計測器を用いて行った実験に基づき、ユーザが決定してもよい。異常判定しきい値は、異常検出部31が昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かを判定する際に用いるしきい値である。異常判定しきい値は、電流値を示す第1異常判定しきい値と、第1異常判定しきい値以下の電流値となる期間の1周期における割合を示す第2異常判定しきい値を含む。本実施形態における異常判定しきい値の決定方法の詳細は、後述する。
異常検出部31は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件(例えば、異なる仕様のモータ20のそれぞれに対するインバータ3の異なる入力電圧・電流条件)に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する。また、異常検出部31は、記憶部30から読み出した異常判定しきい値と電流検出部27が検出した交流電源4が整流回路5に出力した現在の電流の電流値との比較結果に基づいて、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かを判定する。異常検出部31は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していると判定した場合には、モータ駆動装置1の動作を継続させる。異常検出部31は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないと判定した場合には、モータ駆動装置1の動作を停止させるなどの処理を行う。異常検出部31は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないことを外部に報知する。本実施形態による異常検出部31が行う昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かの判定の詳細は、後述する。
昇圧アクティブフィルタ10は、インダクタ6と、ダイオード7と、スイッチング素子8と、を備える。スイッチング素子8は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxcide Silicon Field Effect Transistor)などである。インダクタ6の第1端子は、整流回路5に接続されている。インダクタ6の第2端子は、ダイオード7のアノードとスイッチング素子8の第1端子(例えば、スイッチング素子8がIGBTである場合、コレクタ)に接続されている。
昇圧アクティブフィルタ10は、整流回路5から直流電力が供給される。昇圧アクティブフィルタ10は、スイッチング素子8の導通タイミングを決定するオン・オフ状態に応じた電圧をダイオード7のカソードから平滑コンデンサ12に出力する。
コンバータ制御部15は、周期検出部17が検出した交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期と、電流検出部27が検出した交流電源4が整流回路5に出力する電流の電流値とに基づいて、スイッチング素子8のオン・オフ状態を交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期に対して十分に短い時間間隔で制御して、交流電源4が整流回路5に出力する電流を、例えば、図2に示す正弦波に近い波形とする制御を行う。こうすることで、コンバータ制御部15は、高調波を低減し、コンバータ2における力率を向上させることができる。なお、コンバータ制御部15は、ブリッジ回路18を制御するインバータ制御部19の制御の状態に基づいてスイッチング素子8のオン・オフ状態を補正してもよい。
なお、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作せず、スイッチング素子8が開放状態の場合、交流電源4が整流回路5に出力する電流の波形は、昇圧アクティブフィルタ10の代わりにインダクタ6とダイオード7とが直列接続された(スイッチング素子8を有さない)コンバータに対する電流の波形と同様の、例えば、図3に示す電流波形となる。
平滑コンデンサ12は、昇圧アクティブフィルタ10が出力した電圧により充電され、整流回路5が出力する直流電圧よりも電圧変化の小さい直流電圧をインバータ3に供給する。
インバータ3は、ブリッジ回路18と、インバータ制御部19と、直流電圧検出部28と、モータ電流検出部29と、を備える。
直流電圧検出部28は、平滑コンデンサ12からブリッジ回路18に供給される直流電圧を検出する。
モータ電流検出部29は、ブリッジ回路18がモータ20に出力するモータ電流を検出する。
インバータ制御部19は、直流電圧検出部28が検出した平滑コンデンサ12から供給される直流電圧の値と、モータ電流検出部29が検出したブリッジ回路18がモータ20に出力するモータ電流とに基づいて、ブリッジ回路18のオン・オフ状態を制御して、モータ20を回転させる制御を行う。
なお、インバータ制御部19は、コンバータ2を制御するコンバータ制御部15の制御の状態に基づいて、モータ20の回転を補正する制御を行ってもよい。
本実施形態における異常判定しきい値の決定方法について説明する。
上述のように、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作し、コンバータ2における力率を向上させる目的で、コンバータ制御部15がスイッチング素子8のオン・オフ状態を制御する場合、交流電源4が整流回路5に出力する電流は、図2で示した電流波形となる。
また、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作せず、スイッチング素子8が開放状態の場合、交流電源4が整流回路5に出力する電流は、図3で示した電流波形となる。
図2、図3で示した電流波形と共に交流電源4が整流回路5に出力する電圧の波形を示すと、図4に示すような波形となる。図4の部分(a)は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作している場合の波形を示している。また、図4の部分(b)は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していない場合の波形を示している。横軸は時間である。縦軸は電流、電圧である。なお、図4の部分(a)における電流波形は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しており、理想的な正弦波となる制御が行われた場合の例を示している。
周期検出部17は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件(例えば、異なる仕様のモータ20のそれぞれに対するインバータ3の異なる入力電圧・電流条件)に対して、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期Tを検出する。例えば、周期検出部17は、想定される交流電源4が出力する交流電力の周期に対して十分に短い時間間隔で交流電源4が整流回路5に出力する電圧をサンプリングする。周期検出部17は、ゼロクロス検出やピーク検出などの技術を用いてサンプリングした電圧の周期Tを検出する。周期検出部17は、検出した周期Tを交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期とする。
電流検出部27は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件(例えば、異なる仕様のモータ20のそれぞれに対するインバータ3の異なる入力電圧・電流条件)に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を検出する。具体的には、電流検出部27は、カレントトランスを用いて交流電源4が整流回路5に出力した電流に応じた電流を生成する。電流検出部27は、生成した電流を既知の抵抗値を有する抵抗に流し、その抵抗の両端の電圧を検出する。電流検出部27は、検出した電圧と、カレントトランスの巻き数比と、抵抗値とから、交流電源4が出力する電流を算出する。
異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値から最大、または、最小までの変化分を算出し、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅を特定する。
異常検出部31は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する。例えば、異常検出部31は、周期検出部17から周期Tを取得する。異常検出部31は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、電流検出部27から交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を取得する。異常検出部31は、周期Tの間に取得した交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値の2乗を積算する。異常検出部31は、積算した電流値を周期Tで除算した値の平方根を算出することにより、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する。なお、異常検出部31は、交流電源4の整流回路5に出力する電流の波形が正弦波とみなせる場合には、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値から最大、または、最小までの変化分を算出し、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅を特定する。異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅を2の平方根で除算して実効値を算出してもよい。
異常検出部31は、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅の半分の振幅を第1異常検出しきい値ith(上限:itha、下限:ithb)として算出する。異常検出部31は、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、第1異常検出しきい値ithと、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値とを対応付ける。
コンバータのさまざまな負荷条件に対して、予め行った実験により、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値と、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないときに交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値は、ほぼ同一であることがわかっている。したがって、図4に示すように、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないときに交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅に比べて小さい。また、図4に示すように、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに交流電源4が整流回路5に出力する電流が中心値から変化する期間は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないときに交流電源4が整流回路5に出力する電流が中心値から変化する期間に比べて長い。すなわち、図4の部分(a)において交流電源4が整流回路5に出力する電流が第1異常判定しきい値の範囲内となる期間(t1a+t3a+t5a)は、図4の部分(b)において交流電源4が整流回路5に出力する電流が第1異常判定しきい値の範囲内となる期間(t1b+t3b+t5b)よりも短くなる。
この理由により、異常検出部31は、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値と、その瞬時値に対応する時間とに基づいて、図4の部分(a)において交流電源4が整流回路5に出力する電流が第1異常判定しきい値の範囲内となる期間の周期Tにおける割合((t1a+t3a+t5a)÷T)と、図4の部分(b)において交流電源4が整流回路5に出力する電流が第1異常判定しきい値の範囲内となる期間の周期Tにおける割合((t1b+t3b+t5b)÷T)との間の、例えば、割合((t1a+t3a+t5a+t1b+t3b+t5b)÷2÷T)を第2異常判定しきい値と算出する。
異常検出部31は、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、第2異常検出しきい値tthと、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値とを対応付ける。
異常検出部31は、コンバータ2のさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値に対応付けた、第1異常検出しきい値ithと、第2異常検出しきい値tthとを、例えば、図5に示すデータテーブルTBL1のように、記憶部30に書き込む。
本実施形態によるコンバータ2が備える異常検出部31の処理について説明する。
まず、異常検出部31が第1異常判定しきい値ithと、第2異常判定しきい値tthを記憶部30に書き込む図6に示す処理フローについて説明する。
周期検出部17は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータ2のさまざまな負荷条件(例えば、異なる仕様のモータ20のそれぞれに対するインバータ3の異なる入力電圧・電流条件)に対して、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期Tを検出する。例えば、周期検出部17は、想定される交流電源4が出力する交流電力の周期に対して十分に短い時間間隔で交流電源4が整流回路5に出力する電圧をサンプリングする。周期検出部17は、ゼロクロス検出やピーク検出などの技術を用いて周期Tを検出する。周期検出部17は、検出した周期Tを交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期とする。
周期検出部17は、周期Tを異常検出部31に出力する。
電流検出部27は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を検出する。
電流検出部27は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を異常検出部31に出力する。
異常検出部31は、周期検出部17から周期Tを取得する。また、異常検出部31は、電流検出部27から交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を取得する。
異常検出部31は、周期Tにおける交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値の平均値を算出し、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値を算出する。異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値と、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を用いて、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値から最大、または、最小までの変化分を算出し、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅を特定する(ステップS1)。
異常検出部31は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータのさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する(ステップS2)。例えば、異常検出部31は、周期検出部17から周期Tを取得する。異常検出部31は、モータ駆動装置1が正常に動作しているときに、コンバータ2のさまざまな負荷条件に対して、電流検出部27から交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を取得する。異常検出部31は、周期Tの間に取得した交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値の2乗を積算する。異常検出部31は、積算した電流値を周期Tで除算した値の平方根を算出することにより、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する。
異常検出部31は、コンバータ2のさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅の半分の振幅を第1異常検出しきい値ith(上限:itha、下限:ithb)として算出する(ステップS3)。異常検出部31は、算出した交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値と対応付ける。
異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値と、その瞬時値に対応する時間とに基づいて、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに交流電源4が整流回路5に出力する電流が第1異常検出しきい値ithの範囲内(ithb〜itha)となる期間の周期Tにおける割合(例えば、図4の部分(a)で示した、(t1a+t3a+t5a)÷T)と、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないときに交流電源4が整流回路5に出力する電流が第1異常検出しきい値ithの範囲内(ithb〜itha)となる期間の周期Tにおける割合(例えば、図4の部分(b)で示した、(t1b+t3b+t5b)÷T)との間の割合(例えば、(t1a+t3a+t5a+t1b+t3b+t5b)÷2÷T)を第2異常判定しきい値と算出する(ステップS4)。
異常検出部31は、コンバータ2のさまざまな負荷条件に対して、第2異常検出しきい値tthと、算出した交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値とを対応付ける。
異常検出部31は、コンバータ2のさまざまな負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値に対応付けた、第1異常検出しきい値ithと、第2異常検出しきい値tthとを、例えば、図5に示すデータテーブルTBL1のように、記憶部30に書き込む(ステップS5)。
次に、異常検出部31が昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かを判定する図7に示す処理フローについて説明する。
周期検出部17は、現在のコンバータ2の負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期Tを検出する。
周期検出部17は、周期Tを異常検出部31に出力する。
電流検出部27は、現在のコンバータ2の負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を検出する。
電流検出部27は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を異常検出部31に出力する。
異常検出部31は、周期検出部17から周期Tを取得する。また、異常検出部31は、電流検出部27から交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を取得する。
異常検出部31は、周期Tにおける交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値の平均値を算出し、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値を算出する。異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値と、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を用いて、交流電源4が整流回路5に出力する電流の中心値から最大、または、最小までの変化分を算出し、交流電源4が整流回路5に出力する電流の最大振幅を特定する(ステップS11)。
異常検出部31は、現在のコンバータ2の負荷条件に対して、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する(ステップS12)。例えば、異常検出部31は、周期検出部17から周期Tを取得する。異常検出部31は、現在のコンバータ2の負荷条件に対して、電流検出部27から交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値を取得する。異常検出部31は、周期Tの間に取得した交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値の2乗を積算する。異常検出部31は、積算した電流値を周期Tで除算した値の平方根を算出することにより、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値を算出する。
異常検出部31は、現在のコンバータ2の負荷条件に対して算出した交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値と、データテーブルTBL1における電流の実効値とが所定の誤差範囲内で一致するか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、異常検出部31は、現在のコンバータ2の負荷条件に対して算出した交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値と、データテーブルTBL1における電流の実効値とをNO.1から順に比較し、所定の誤差の範囲内に入るか否かを判定する。
異常検出部31は、両方の電流の実効値が所定の誤差範囲内で一致しないと判定した場合(ステップS13においてNO)、現在のコンバータ2の負荷条件に対して図6で示した処理を行い、交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値に対応付けた、第1異常検出しきい値、第2異常検出しきい値を記憶部30のデータテーブルTBL1に書き込む(ステップS14)。異常検出部31は、ステップS11の処理に戻す。
異常検出部31は、両方の電流の実効値が所定の誤差範囲内で一致すると判定した場合(ステップS13においてYES)、一致した電流の実効値に対応する第1異常判定しきい値ithと、第2異常判定しきい値tthを記憶部30のデータテーブルTBL1から読み出す(ステップS15)。
異常検出部31は、周期Tにおいて、電流検出部27から取得した、交流電源4が整流回路5に出力する電流の瞬時値と、第1異常判定しきい値とを比較する。異常検出部31は、この比較結果に基づいて、周期Tにおいて、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内(ithb〜itha)となる期間を特定する。異常検出部31は、特定した期間を周期Tで除算して、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内(ithb〜itha)となる期間の周期Tにおける割合を算出する(ステップS16)。
異常検出部31は、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内となる期間の周期Tにおける割合が第2異常判定しきい値tth以下であるか否かを判定する(ステップS17)。
異常検出部31は、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内となる期間の周期Tにおける割合が第2異常判定しきい値tth以下ではないと判定した場合(ステップS17においてNO)、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していると判定する(ステップS18)。異常検出部31は、ステップS16の処理に戻す。
異常検出部31は、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内となる期間の周期Tにおける割合が第2異常判定しきい値tth以下であると判定した場合(ステップS17においてYES)、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないと判定する(ステップS19)。
異常検出部31は、モータ駆動装置1の動作を停止させるなどの処理を行う(ステップS20)。
異常検出部31は、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないことを外部に報知する(ステップS21)。
なお、異常検出部31は、ステップS20及びステップS21の処理のうち何れか一方のみを行ってもよい。異常検出部31がステップS20及びステップS21の処理のうちステップS21の処理のみを行う場合、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作していないことを外部装置を介して知ったユーザがモータ駆動装置1を停止するなどの処理を行えばよい。
また、異常検出部31が行う交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内となる期間の周期Tにおける割合が第2異常判定しきい値tth以下(ステップS17においてYES)であると判定する判定は、所定回数連続した場合に有効になるものであってもよい。例えば、異常検出部31は、周期T毎の判定が3回(すなわち、3周期)連続して、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内となる期間の周期Tにおける割合が第2異常判定しきい値tth以下であると判定した場合に、初めてステップS20またはステップS21の処理を行ってもよい。
なお、モータ20の仕様が異なりインバータ3の入力電圧・電流条件が異なるなどの異なる負荷条件に対して、交流電源4の整流回路5に出力する電流の実効値が同一となる場合がある。この場合、実効値が同一であっても、負荷条件が異なるため、電流の最大値が異なり、交流電源4の整流回路5に出力する電流の瞬時値が第1異常判定しきい値ithの範囲内となる期間の周期Tにおける割合(例えば、図4の部分(b)における期間(t2b+t4b)の周期Tにおける割合)が異なる可能性がある。したがって、負荷条件が異なる場合には、記憶部30のデータテーブルTBL1において、交流電源4の整流回路5に出力する電流の実効値が同一であっても、異常判定しきい値が異なる可能性がある。このような場合、異常検出部31は、データテーブルTBL1において交流電源4が整流回路5に出力する電流の実効値のみで判定に使用する異常判定しきい値を特定することができず、判定ができない。そこで、異常検出部31は、例えば、図8に示すように、予め各負荷条件に応じた識別子を付与し、ユーザが識別子を入力する操作を行い現在の負荷条件に応じた識別子を異常検出部31に供給する。そして、異常検出部31は、記憶部30のデータテーブルTBL1において、供給された識別子に一致する負荷条件を特定し、その負荷条件において電流の実効値が所定の誤差の範囲内で一致するか否かを判定すればよい。
以上、本発明の第一の実施形態による異常検出部31を備えるコンバータ2について説明した。本実施形態によるコンバータ2は、交流電源4と、負荷となるインバータ3との間に設けられる。コンバータ2は、交流電源4から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷となるインバータ3に出力する。コンバータ2において、整流回路5は、交流電源4から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する。昇圧アクティブフィルタ10は、インダクタ6と、ダイオード7と、スイッチング素子8と、を有する。昇圧アクティブフィルタ10は、整流回路5から供給された直流電力から、スイッチング素子8のオン・オフ状態に応じた電圧を生成して平滑コンデンサ12に出力する。コンバータ制御部15は、スイッチング素子8のオン・オフ状態を制御する。平滑コンデンサ12は、昇圧アクティブフィルタ10が出力した電圧を平滑化する。異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期と、交流電源4が整流回路5に出力する電流の電流値と、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに予め定めた現在の電流値が第1異常判定しきい値以下となる期間の交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かを判定する。
このようにすれば、異常検出部31を備えるコンバータ2は、モータ駆動装置のコンバータにおいてアクティブフィルタが正常に動作しているか否かを容易に判定することができる。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態によるコンバータを備えるモータ駆動装置の構成について説明する。
本実施形態によるモータ駆動装置1は、図9に示すように、コンバータ2と、インバータ3と、交流電源4と、モータ20と、を備える。
本実施形態によるモータ駆動装置1は、並列に接続された昇圧アクティブフィルタ10をコンバータ2が複数備える点で、本発明の第一の実施形態によるモータ駆動装置1と異なる。
コンバータ制御部15は、周期検出部17が検出した交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期と、電流検出部27が検出した交流電源4が整流回路5に出力する電流の電流値とに基づいて、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期に対して十分に短い時間間隔で、並列に接続された各昇圧アクティブフィルタ10の各スイッチング素子8のオン・オフ状態を所定の順序で制御する。
異常検出部31は、複数の昇圧アクティブフィルタ10のうち、何れか1つを動作させる。そして、異常検出部31は、その動作させた昇圧アクティブフィルタ10に対して、本発明の実施形態によるコンバータ2が備える異常検出部31と同様の処理を行うことで、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かを判定することができる。
以上、本発明の第二の実施形態による異常検出部31を備えるコンバータ2について説明した。本実施形態によるコンバータ2は、交流電源4と、負荷となるインバータ3との間に設けられる。コンバータ2は、交流電源4から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷となるインバータ3に出力する。コンバータ2において、整流回路5は、交流電源4から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する。昇圧アクティブフィルタ10は、インダクタ6と、ダイオード7と、スイッチング素子8と、を有する。各昇圧アクティブフィルタ10は、並列に複数接続される。各昇圧アクティブフィルタ10は、整流回路5から供給された直流電力から、スイッチング素子8のオン・オフ状態に応じた電圧を生成して平滑コンデンサ12に出力する。コンバータ制御部15は、並列に接続された各昇圧アクティブフィルタ10の各スイッチング素子8のオン・オフ状態を所定の順序で制御する。平滑コンデンサ12は、昇圧アクティブフィルタ10が出力した電圧を平滑化する。異常検出部31は、複数の昇圧アクティブフィルタ10のうち、何れか1つを動作させる。異常検出部31は、交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期と、交流電源4が整流回路5に出力する電流の電流値と、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているときに予め定めた現在の電流値が第1異常判定しきい値以下となる期間の交流電源4が整流回路5に出力する交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、昇圧アクティブフィルタ10が正常に動作しているか否かを判定する。
このようにすれば、異常検出部31を備えるコンバータ2は、モータ駆動装置のコンバータにおいて並列に複数接続されたアクティブフィルタが正常に動作しているか否かを容易に判定することができる。
なお、本発明の一実施形態における処理フローは、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本発明における記憶部30は、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部30は、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
実施形態について説明したが、上述のコンバータ2、インバータ3のそれぞれは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータがそのプログラムを実行するようにしてもよい。
また、上述のコンバータ2、インバータ3のそれぞれが有するコンピュータシステムは、コンバータ2、インバータ3とで一部または全部が共通であってもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行ってよい。
1・・・モータ駆動装置
2・・・コンバータ
3・・・インバータ
4・・・交流電源
5・・・整流回路
6・・・インダクタ
7・・・ダイオード
8・・・スイッチング素子
10・・・昇圧アクティブフィルタ
12・・・平滑コンデンサ
15・・・コンバータ制御部
17・・・周期検出部
18・・・ブリッジ回路
19・・・インバータ制御部
20・・・モータ
27・・・電流検出部
29・・・モータ電流検出部
30・・・記憶部
31・・・異常検出部

Claims (9)

  1. 交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷に出力するコンバータにおいて、
    前記交流電源から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する整流回路と、
    前記整流回路から供給された直流電力から、導通タイミングに応じた電圧を生成して出力するスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路を制御するコンバータ制御部と、
    前記スイッチング回路が出力した電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記交流電源が前記整流回路に出力する交流電力の周期と、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の電流値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた第2異常判定しきい値であって、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の前記電流値が前記第1異常判定しきい値以下となる期間の前記交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、前記スイッチング回路が正常に動作しているか否かを判定する異常検出部と、
    を備えるコンバータ。
  2. 前記異常検出部は、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の瞬時値と、前記瞬時値に対応する時間とに基づいて、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の異なる実効値毎に前記第1異常判定しきい値と前記第2異常判定しきい値とを算出する、
    請求項1に記載のコンバータ。
  3. 前記異常検出部は、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の瞬時値と、前記瞬時値に対応する時間とに基づいて、自コンバータの異なる負荷条件毎に前記第1異常判定しきい値と前記第2異常判定しきい値とを算出する、
    請求項1または請求項2に記載のコンバータ。
  4. 前記異常検出部は、
    前記スイッチング回路が正常に動作していないと判定した場合、前記スイッチング回路が正常に動作していないことを外部に報知する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載のコンバータ。
  5. 前記異常検出部は、
    前記スイッチング回路が正常に動作していないと判定した場合、自コンバータの動作を停止させる、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載のコンバータ。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載のコンバータと、
    前記コンバータが出力する直流電力からモータを駆動する交流電力を生成するインバータと、
    を備える、モータ駆動装置。
  7. 前記コンバータが備える異常検出部は、
    スイッチング回路が正常に動作していないと判定した場合、自モータ駆動装置の動作を停止させる、
    請求項6に記載のモータ駆動装置。
  8. 交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷に出力するコンバータの異常検出方法であって、
    整流回路は、前記交流電源から供給された交流電力を整流して直流電力を生成し、
    コンバータ制御部は、スイッチング回路を制御し、
    前記スイッチング回路は、前記整流回路から供給された直流電力から、導通タイミングに応じた電圧を生成して出力し、
    平滑コンデンサは、前記スイッチング回路が出力した電圧を平滑化し、
    異常検出部は、前記交流電源が前記整流回路に出力する交流電力の周期と、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の電流値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた第2異常判定しきい値であって、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の前記電流値が前記第1異常判定しきい値以下となる期間の前記交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、前記スイッチング回路が正常に動作しているか否かを判定する、ことを含む異常検出方法。
  9. 交流電源に接続され、前記交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷に出力するコンバータであって、前記交流電源から供給された交流電力を整流して直流電力を生成する整流回路と、前記整流回路から供給された直流電力から、導通タイミングに応じた電圧を生成して出力するスイッチング回路と、前記スイッチング回路を制御するコンバータ制御部と、前記スイッチング回路が出力した電圧を平滑化する平滑コンデンサと、を備えるコンバータのコンピュータに
    記交流電源が前記整流回路に出力する交流電力の周期と、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の電流値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた電流値を示す第1異常判定しきい値と、前記スイッチング回路が正常に動作しているときに予め定めた第2異常判定しきい値であって、前記交流電源が前記整流回路に出力する電流の前記電流値が前記第1異常判定しきい値以下となる期間の前記交流電力の周期における割合を示す第2異常判定しきい値とに基づいて、前記スイッチング回路が正常に動作しているか否かを判定すること、
    を実行させるプログラム。
JP2015212029A 2015-10-28 2015-10-28 コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム Active JP6587134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015212029A JP6587134B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015212029A JP6587134B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017085789A JP2017085789A (ja) 2017-05-18
JP6587134B2 true JP6587134B2 (ja) 2019-10-09

Family

ID=58713360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015212029A Active JP6587134B2 (ja) 2015-10-28 2015-10-28 コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6587134B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6690662B2 (ja) * 2018-03-29 2020-04-28 ダイキン工業株式会社 電源品質管理システムならびに空気調和装置
JP7138796B2 (ja) * 2019-07-17 2022-09-16 三菱電機株式会社 電力変換装置、モータ駆動装置、送風機、圧縮機及び空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017085789A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010136492A (ja) 電源装置
JP6587134B2 (ja) コンバータ、モータ駆動装置、異常検出方法及びプログラム
JP6543872B2 (ja) 制御装置、制御方法及びプログラム
JP5300726B2 (ja) トランスを駆動するための方法と装置
JP6253975B2 (ja) コンバータ装置、モータ駆動装置、コンバータ装置の制御方法およびコンバータ装置の制御プログラム
JP6518693B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の制御方法
JP6160354B2 (ja) 電源装置
JP5824339B2 (ja) 三相整流装置
JP6358508B2 (ja) 不平衡補正装置、不平衡補正方法及びプログラム
JP7089966B2 (ja) コンバータ装置、制御信号特定方法及びプログラム
JP6340552B2 (ja) 直流電源装置
JP6154216B2 (ja) インバータ回路の制御回路、この制御回路を備えたインバータ装置、このインバータ装置を備えた誘導加熱装置、および、制御方法
JP6557934B2 (ja) アクティブフィルタ、制御方法及びプログラム
JP5157826B2 (ja) 三相電力変換装置
JP7265838B2 (ja) コンバータ装置、制御方法及びプログラム
JP6599015B2 (ja) 電力計測装置および電力計測方法
JP7080121B2 (ja) コンバータ装置、制御信号特定方法及びプログラム
JP6532099B2 (ja) 電流推定回路、ac−dcコンバータ、電力制御装置、電流推定方法及びプログラム
JP6076587B2 (ja) 電力変換システム
JP2020171184A (ja) コンバータ装置、空気調和機、コンバータ装置の制御方法及びプログラム
JP7136613B2 (ja) コンバータ装置、制御切り替え方法及びプログラム
JP7235531B2 (ja) コンバータ装置、処理方法及びプログラム
JP7080120B2 (ja) コンバータ装置、制御信号生成方法及びプログラム
JP2020184849A (ja) 制御装置、電力変換装置、制御方法及びプログラム
EP3057222B1 (en) Rectifying device and motor driving device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151029

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180702

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20180731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6587134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150