JP7287106B2 - ロープ繰り出し装置および作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法 - Google Patents

ロープ繰り出し装置および作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法 Download PDF

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Description

本発明は、作業機械のウインチ等にロープを巻き取るために、ロープを繰り出すロープ繰り出し装置および作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法に関する。
従来、作業機械として、下部走行体と、上部旋回体と、ブームと、ウインチと、を備えたクレーンが知られている。ブームは、上部旋回体の前部に起伏可能に取り付けられる。ウインチが、ブームの先端部から垂下されるロープの巻き上げ、繰り出しを行うことで、ロープに接続された吊り荷が吊り上げられる。クレーンの組立段階などにおいて、このようなウインチに予めロープを巻き取る作業が行われる。
特許文献1には、仮巻きドラム上に巻かれたロープに張力を付与しながら当該ロープをウインチに向かって順次繰り出すロープ繰り出し装置が開示されている。ロープ繰り出し装置は、前記仮巻きドラムを回転可能に支持する支持部と、前記仮巻きドラムとクレーンのウインチとの間に介在し、仮巻きドラムから繰り出されたロープに張力を付与しながら当該ロープを繰り出すブレーキドラム(張力付与ドラム)と、を有する。ブレーキドラムがロープを繰り出しながらウインチのウインチドラムが回転されることで、ウインチドラムの外周面にロープが巻きこまれていく。
特開2018-52629公報
特許文献1に記載された技術では、ロープの乱巻きを防止するために、ブレーキドラムとクレーンのウインチドラムとの間でロープに大きな張力が付与される。このようにロープに張力を付与するためには、油圧ブレーキや電動ブレーキによってブレーキドラムに負荷を掛ける必要があり、ロープ繰り出し装置が油圧源や電源などの動力源を備える必要があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ロープを作業機械のウインチドラムに繰り出すロープ繰り出し装置であって、専用の動力源を備えることなく張力付与ドラムにブレーキを掛けロープに張力を付与することが可能なロープ繰り出し装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るロープ繰り出し装置は、機体と前記機体に起伏方向に回動可能に支持された起伏部材とロープを巻き取り可能なウインチドラムとを有する作業機械の前記ウインチドラムに対して、張力を付与しながら前記ロープを繰り出すロープ繰り出し装置であって、地面に設置される支持台と、前記支持台に回転可能に支持され、円筒状の第1外周面を含み当該第1外周面上に前記ロープが巻かれた第1胴部を有し、前記ロープを繰り出すスプールドラムと、前記支持台に回転可能に支持され、円筒状の第2外周面を含み前記スプールドラムと前記ウインチドラムとの間で前記スプールドラムから繰り出された前記ロープに前記第2外周面上の特定の接触位置で接触する第2胴部を有し、前記第2胴部の回転にブレーキが掛けられることに伴って前記ロープに張力を付与しながら前記ロープを前記ウインチドラムに送り出す張力付与ドラムと、前記機体に対して倒伏された前記起伏部材によって上方から押圧されることが可能なように配置された被押圧部を含み、前記被押圧部が押圧されると前記被押圧部が受ける押圧力を前記ロープに張力を付与するための前記張力付与ドラムに対するブレーキ力に変換し当該ブレーキ力をもって前記張力付与ドラムにブレーキを掛ける一方、前記起伏部材が前記被押圧部から離れて配置されることに対応して前記張力付与ドラムに対する前記ブレーキを解放することが可能なブレーキ部と、を備える。
本構成によれば、ブレーキ部の被押圧部が起伏部材によって上方から押圧されると、ブレーキ部が起伏部材の自重を動力として張力付与ドラムにブレーキを掛けることができる。このため、張力付与ドラムに専用の動力源を備えることなく、起伏部材の自重を利用して張力付与ドラムにブレーキを掛けることができる。この結果、作業機械のウインチドラムにロープを安定して巻き取ることができる。また、ロープを巻き取るウインチドラムを有する作業機械の起伏部材の自重を利用するため、作業機械以外の他の重量物の自重を動力として利用する場合と比較して、張力付与ドラムにブレーキを掛けるために必要な部材の数を少なくすることができる。更に、起伏部材が機体に対して倒伏する際の当該起伏部材の姿勢を利用して被押圧部を下方に押圧することができる。
上記の構成において、前記ブレーキ部は、前記被押圧部を含み、前記支持台の上方に配置される本体部と、前記本体部を前記支持台に対して上下方向に相対移動可能に案内する案内部と、前記支持台および前記本体部のうちの一方に固定され、作動油を収容する収容空間を画定するシリンダ本体と、前記支持台および前記本体部のうちの他方に固定され、前記シリンダ本体とともに前記収容空間を画定し前記本体部の前記支持台に対する相対移動に伴って当該収容空間の容積が変化するように前記シリンダ本体に対して相対移動可能なロッド部と、を有し、前記被押圧部が上方から押圧されることによって、前記収容空間の容積が縮小するように前記ロッド部が前記シリンダ本体に対して相対移動することで、作動油を吐出する吐出シリンダと、前記張力付与ドラムに接触し前記張力付与ドラムにブレーキを掛けることが可能なブレーキ部材と、前記吐出シリンダが前記作動油を吐出することに伴って前記作動油を受け入れることで、前記ブレーキ部材を前記張力付与ドラムに接触させ前記張力付与ドラムに油圧ブレーキを掛けるように作動するブレーキアクチュエータと、を有することが望ましい。
本構成によれば、起伏部材がその自重で被押圧部を押圧することに伴う本体部の支持台に対する相対移動を利用して、吐出シリンダが作動油を吐出することができる。そして、吐出シリンダの作動油の吐出に伴って、ブレーキアクチュエータが作動油を受け入れることで、ブレーキ部材を張力付与ドラムに接触させ張力付与ドラムに油圧ブレーキを掛けることができる。このように、起伏部材の自重を動力とする被押圧部の上下方向の移動力を、吐出シリンダの作動油の吐出とブレーキアクチュエータの作動油の受入とを介して、張力付与ドラムに対する油圧ブレーキ力に変換することができる。
上記の構成において、前記ブレーキ部は、前記起伏部材が前記被押圧部から上方に離れることに伴って、前記吐出シリンダの前記ロッド部を前記収容空間の容積が大きくなる方向に前記シリンダ本体に対して相対移動させることが可能なように、前記本体部の自重に抗して前記本体部を上方に付勢する少なくとも一つの第1付勢部材と、前記起伏部材が前記被押圧部から上方に離れることに伴って、前記ブレーキ部材の前記張力付与ドラムに対する接触圧を下げることが可能なように、前記ブレーキ部材を付勢する少なくとも一つの第2付勢部材と、を更に有することが望ましい。
本構成によれば、起伏部材が被押圧部から上方に離れると、第1付勢部材の付勢力および第2付勢部材の付勢力によって、吐出シリンダおよびブレーキアクチュエータをそれぞれ初期状態に戻すことができる。このため、次に起伏部材が被押圧部を上方から押圧する際にも、張力付与ドラムに安定して油圧ブレーキを掛けることができる。
上記の構成において、前記ブレーキ部は、前記吐出シリンダと前記ブレーキアクチュエータとの間に配置され、前記吐出シリンダが作動油を吐出することに伴って作動油を受け入れて蓄圧する一方、前記起伏部材が前記被押圧部から上方に離れることに伴って前記蓄圧した圧力によって前記吐出シリンダに作動油を供給する、アキュムレータを更に有することが望ましい。
本構成によれば、ブレーキ部が張力付与ドラムに油圧ブレーキを掛ける際には、作動油をアキュムレータに受け入れ蓄圧することができる。このため、ブレーキアクチュエータに過剰な作動油が流入することが抑止されるとともに、吐出シリンダとブレーキアクチュエータとの間の油路の圧力が過剰に上昇することが抑止される。また、ブレーキ部が張力付与ドラムに対する油圧ブレーキを解放する際には、アキュムレータが吐出シリンダに作動油を供給することによって、吐出シリンダの収容空間の容積を増やすことができる。このため、アキュムレータによって吐出シリンダが初期状態に復帰することを促進することができる。
本発明の他の局面に係る作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法は、機体と前記機体に起伏方向に回動可能に支持された起伏部材とロープを巻き取り可能なウインチドラムとを有する作業機械の前記ウインチドラムにロープを巻き取るための、作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法であって、上記の何れか1に記載のロープ繰り出し装置を準備することと、前記作業機械の前記起伏部材を前記機体に対して倒伏させ、前記起伏部材の一部によって前記ロープ繰り出し装置の前記被押圧部を上方から押圧することと、前記ロープ繰り出し装置の前記スプールドラムから前記ロープを繰り出し、前記ブレーキ部において前記起伏部材の自重によって前記被押圧部が受ける押圧力を前記ロープに張力を付与するための前記張力付与ドラムに対するブレーキ力に変換し、当該ブレーキ力をもって前記張力付与ドラムにブレーキを掛けることで前記ロープに張力を付与しながら、前記張力付与ドラムから前記ロープを送り出すことと、前記張力付与ドラムから送り出された前記ロープを、前記ウインチドラムに巻き取ることと、を備える。
本発明によれば、ロープを作業機械のウインチドラムに繰り出すロープ繰り出し装置であって、専用の動力源を備えることなく張力付与ドラムにブレーキを掛けロープに張力を付与することが可能なロープ繰り出し装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るロープ繰り出し装置が適用される作業機械の側面図である。 本発明の一実施形態に係るロープ繰り出し装置から作業機械のウインチドラムにロープが繰り出される様子を示す側面図である。 図2の一部を拡大した拡大側面図である。 本発明の一実施形態に係るロープ繰り出し装置の平断面図である。 本発明の一実施形態に係るロープ繰り出し装置のブレーキ部の側断面図である。 従来のロープ繰り出し装置から作業機械のウインチドラムにロープが繰り出される様子を示す側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るロープ繰り出し装置1が適用されるクレーン100(作業機械)の側面図である。なお、以後、各図には、必要に応じて「上」、「下」、「左」、「右」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本実施形態に係るロープ繰り出し装置1およびクレーン100を説明するために便宜上示すものであり、本発明に係る作業機械の移動方向やロープ繰り出し装置および作業機械の使用態様などを限定するものではない。
クレーン100は、クレーン本体に相当する上部旋回体10(機体)と、この上部旋回体10を旋回可能に支持し、地面上で走行可能な下部走行体11(機体)と、起伏部材としてのブーム13と、を備える。また、上部旋回体10の前端部には、キャブ12が備えられている。キャブ12は、クレーン100の運転席に相当する。キャブ12の近傍には、ブーム13を軸支する不図示の軸支部が備えられている。
図1に示されるブーム13は、いわゆるラチス型であり、下部ブーム13Aと、一または複数(図例では1個)の中間ブーム13Bと、上部ブーム13Cとから構成される。具体的には、下部ブーム13Aは、ブームフット13Sを有し、当該ブームフット13Sは上部旋回体10の前部に備えられた軸支部に起伏方向に回動可能となるように連結(支持)される。中間ブーム13Bは、下部ブーム13Aの先端側に着脱可能に継ぎ足される。上部ブーム13Cは中間ブーム13Bの先端側に着脱可能に継ぎ足される。すなわち、ブーム13は、当該ブーム13の長手方向に沿って複数の部材が互いに着脱可能に連結されることで構成される。
また、上部ブーム13Cの先端側には、第1シーブ131、第2シーブ132および第3シーブ133(図2)が備えられている。第1シーブ131、第2シーブ132および第3シーブ133には、後記のとおりブーム起伏用ロープ17または主巻ロープ19が掛けられる。
なお、本発明ではブームの具体的な構造は上記に限定されない。例えば、当該ブームの中間ブーム13Bの数は、上記とは異なるものでもよい。また、中間ブーム13Bが備えられず、下部ブーム13Aに上部ブーム13Cが直接連結されるものでもよい。また、ブーム13は、単一の部材からなるものでもよい。更に、第1シーブ131は、上部ブーム13Cに取り付けられていなくともよく、中間ブーム13Bまたは下部ブーム13Aに取り付けられていてもよい。また、ブームの起伏に関しても、本発明は上記の態様に限定されるものではない。例えば、ガントリシーブ141を経た後、下部スプレッダおよび上部スプレッダを介して、上部スプレッダから上部ブームの先端にガイラインまたはガイリンクで接続され、下部スプレッダと上部スプレッダとの間を拡縮することでブームを起伏させる構成でもよい。
更に、クレーン100は、コンプレッションメンバ14およびテンションメンバ15を含むガントリと、ブーム起伏用ウインチ16と、ブーム起伏用ロープ17と、を備える。
ガントリは、上部旋回体10の後側部分に立設された支柱である。ガントリの先端部には、ガントリシーブ141が備えられている。
ブーム起伏用ロープ17は、ブーム起伏用ウインチ16から引き出され、ガントリのガントリシーブ141と上部ブーム13Cの先端側に配置された第1シーブ131との間で複数回掛け回される。なお、ガントリシーブ141および第1シーブ131に掛け回された後のブーム起伏用ロープ17の先端部は、ガントリの先端部に固定される。
ブーム起伏用ウインチ16は、上部旋回体10のうちガントリの基端部の近傍に配置される。ブーム起伏用ウインチ16は、ブーム起伏用ロープ17の巻き取りおよび繰り出しを行うことで、ブーム13をガントリに対して相対的に回動させながらブーム13を起伏させる。特に、ブーム起伏用ウインチ16は、ブーム起伏用ロープ17を巻き取ることでブーム13を上部旋回体10の軸支部回りに起立させ、ブーム起伏用ロープ17を繰り出すことでブーム13を前記軸支部回りに倒伏させる。
クレーン100は、更に、吊り荷(被吊り上げ体)の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ18(ウインチドラム)と、主巻ロープ19(ロープ)と、を備えている。本実施形態に係るクレーン100では、主巻用ウインチ18は、上部旋回体10のうちキャブ12の後側に備え付けられている。他の実施形態において、主巻用ウインチ18は、ブーム13の下部ブーム13Aに備え付けられてもよい。
主巻用ウインチ18は、主巻ロープ19による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。主巻用ウインチ18から引き出された主巻ロープ19の先端部(ロープ先端部19A)には、吊荷用の不図示の主フックが備え付けられる。そして、主巻ロープ19は、第3シーブ133(図2)を経由して、ブーム13の先端部の第2シーブ132と主フックに設けられた不図示のシーブブロックのシーブとの間に掛け渡される。従って、主巻用ウインチ18が主巻ロープ19の巻き取りや繰り出しを行うと、第2シーブ132と主フックのシーブとの間の距離が変わって、ブーム13の先端部から垂下されたロープ先端部19Aに連結された主フックの巻上げ及び巻下げが行われる。なお、同様にして、クレーン100には不図示の補巻用ウインチが備えられ、補巻ロープによる吊り荷の巻上げ及び巻下げを行ってもよい。
クレーン100の組立作業において、主巻用ウインチ18に代表されるウインチドラムに、ロープを巻き取る作業が発生する。また、主巻用ウインチ18のロープが損傷した場合には、主巻用ウインチ18からロープを引き出し、新たなロープを巻き取る必要がある。このような作業において、主巻用ウインチ18上に巻き込まれるロープに乱巻きが発生することを防止するためには、ロープに所定の張力を付与しながら、回転する主巻用ウインチ18にロープを繰り出す必要がある。図6は、従来のロープ繰り出し装置1Zからクレーン100の主巻用ウインチ18に主巻ロープ19が繰り出される様子を示す側面図である。ロープ繰り出し装置1Zは、スプールドラム部2と、アイドラシーブ部3と、ブレーキドラム部4と、を備える。
図6に示すように、ロープ繰り出し装置1Zが地上に設置され、ブレーキドラム部4が主巻ロープ19に負荷を掛けることで、主巻ロープ19にたとえば5~8トン程度の大きな張力が付与された状態で、主巻用ウインチ18が主巻ロープ19を巻き込んでいく。この際、主巻用ウインチ18の巻き取り動作に伴って、ロープ繰り出し装置1Zがクレーン100側(矢印DS方向)に横滑りすることを防止するために、ロープ繰り出し装置1Zがウエイト1W(錘、アンカー)を備える必要がある。一般的に、主巻用ウインチ18への主巻ロープ19の巻き取りを安定して行うためには、5トンから10トン程度のウエイト1Wが必要になる。更に、上記のようにブレーキドラム部4が主巻ロープ19に張力を付与するためには、ブレーキドラム部4のドラム部分にブレーキを掛ける必要がある。当該ブレーキによって、クレーン100の主巻用ウインチ18の巻き取り力によってブレーキドラム部4のドラム部分が連れ回りすることが抑止される。従来、このようなブレーキ力を発生させるためには、ロープ繰り出し装置1Zが油圧源や電源などを含む動力源1Xを有し、当該動力源1Xの動力によってブレーキドラム部4にブレーキを掛けることが多かった。
図2は、本実施形態に係るロープ繰り出し装置1からクレーン100の主巻用ウインチ18(ウインチドラム)に主巻ロープ19(ロープ)が繰り出される様子を示す側面図である。図3は、図2の一部を拡大した拡大側面図である。図4は、ロープ繰り出し装置1の平断面図である。図5は、ロープ繰り出し装置1のブレーキ部5の側断面図である。
ロープ繰り出し装置1は、クレーン100などの作業機械に対して、所定の張力を付与しながらロープを繰り出す機能を備えている。図2に示すように、ロープ繰り出し装置1は、地上Gにおいてクレーン100に対向して配置される。
ロープ繰り出し装置1は、スプールドラム部2と、アイドラシーブ部3と、ブレーキドラム部4と、ブレーキ部5と、台座1S(支持台)と、を備える。台座1Sは、地面に設置され、スプールドラム部2、アイドラシーブ部3、ブレーキドラム部4およびブレーキ部5を支持する板材からなる。
なお、図2に示すように、ロープ繰り出し装置1から主巻用ウインチ18に向かう、矢印DK方向を主巻ロープ19(ロープ)の繰り出し方向と定義する。また、主巻用ウインチ18が回転され主巻ロープ19が主巻用ウインチ18に巻き込まれる際には、図2に示すように上部ブーム13Cの第3シーブ133によって主巻ロープ19の角度が調整される。
スプールドラム部2は、台座1Sの前端部に配置されている。スプールドラム部2は、スプールドラム20と、一対のスプールドラム支持部2Sと、スプールドラム回転機2Mと、を備える(図4)。
スプールドラム20は、スプールドラム支持部2Sを介して台座1Sに回転可能に支持されている。スプールドラム20は、円筒状の外周面(第1外周面)を有し当該外周面上に主巻ロープ19が巻かれたドラム胴部21(第1胴部)と、ドラム胴部21の両端部に配置された一対のフランジ22とを備える。スプールドラム20は、ドラム胴部21の円筒状の外周面の軸心が水平方向に沿って延びるように配置され、ドラム胴部21の軸心回りの回転に応じて主巻ロープ19を繰り出す。スプールドラム20は、ロープ繰り出し装置1の一対のスプールドラム支持部2Sに対して着脱可能とされている。なお、スプールドラム20のドラム胴部21上に巻かれた主巻ロープ19は、軸方向(図4の左右方向)に沿って順に巻き込まれている。このため、スプールドラム20が回転されながら主巻ロープ19が繰り出されると、スプールドラム20上の主巻ロープ19の繰り出し位置が、軸方向に沿って往復移動する。
一対のスプールドラム支持部2Sは、スプールドラム20を回転可能に支持する。スプールドラム回転機2Mは、スプールドラム20と一体で回転するスプールドラム回転軸2Tを備える電動機である。スプールドラム回転機2Mは、スプールドラム20に主巻ロープ19を巻き込む作業時に、スプールドラム20を回転駆動させる。
アイドラシーブ部3は、前後方向においてスプールドラム20とブレーキドラム40との間に配置されている。アイドラシーブ部3は、スプールドラム20から繰り出された主巻ロープ19をガイドする機能を備えている。
アイドラシーブ部3は、第1シャフト31Tと、第2シャフト32Tと、第1アイドラシーブ31と、第2アイドラシーブ32と、フレーム3Sと、を備える。
第1アイドラシーブ31は、スプールドラム20から繰り出された主巻ロープ19が掛けられる第1周面31Hを備え、第1シャフト31Tに回転可能に支持されている。また、第2アイドラシーブ32は、鉛直方向において第1アイドラシーブ31に対してずれた位置に配置されている。第2アイドラシーブ32は、第1アイドラシーブ31の第1周面31Hを通過した主巻ロープ19が掛けられる第2周面32Hを備え、第2シャフト32Tに回転可能に支持されている。更に、本実施形態では、図4に示す状態から、第1アイドラシーブ31および第2アイドラシーブ32が、それぞれ第1シャフト31Tおよび第2シャフト32T上を軸方向(左右方向)にスライド移動可能とされている。
ブレーキドラム部4は、アイドラシーブ部3の後側で台座1Sに支持されている。ブレーキドラム部4は、ブレーキドラム40(張力付与ドラム)と、一対のブレーキドラム支持部4Sと、を備える。
ブレーキドラム40は、スプールドラム20と主巻用ウインチ18との間に配置されている。換言すれば、ブレーキドラム40は、ロープ繰り出し装置1から主巻用ウインチ18に対する主巻ロープ19の繰り出し方向(図1、図2の矢印DK)においてスプールドラム20よりも下流側に配置されている。ブレーキドラム40は、スプールドラム20から繰り出された主巻ロープ19の一部を支持する円筒状の周面40H(第2外周面)を含む胴部(第2胴部)と、ブレーキドラム回転軸4Tと、を備えている。
ブレーキドラム40は、スプールドラム20から繰り出されアイドラシーブ部3を経由した主巻ロープ19に対して周面40H上の特定位置(接触位置)で接触し、前記第2胴部の回転にブレーキが掛けられることに伴って前記接触によって主巻ロープ19に張力を付与しながら、前記第2胴部の回転に応じて主巻ロープ19を主巻用ウインチ18に向かって送り出す。ブレーキドラム40は、スプールドラム20の軸心と平行かつ水平方向に延びる軸心回りに回転され、主巻用ウインチ18に対して主巻ロープ19を繰り出す。なお、図2に示すように、ブレーキドラム40の周面40Hの外径は、軸方向の中央部から両外側に向けて連続的に拡大している。主巻ロープ19は、ブレーキドラム40の回転に伴って、周面40Hの軸方向の中央部に移動した後、ブレーキドラム40から引き出される。ブレーキドラム回転軸4Tは、ブレーキドラム40の回転中心軸を形成する。
一対のブレーキドラム支持部4Sは、ブレーキドラム40のブレーキドラム回転軸4Tを回転可能に支持する。
ブレーキ部5は、ブレーキドラム部4の周面40Hと主巻用ウインチ18との間で張架される主巻ロープ19に張力を付与する。すなわち、主巻用ウインチ18の巻き取り力に対抗して、ブレーキドラム40に所定のブレーキ力が付与されることで、両者の間に張架された主巻ロープ19に張力が付与される。
ブレーキ部5は、本体部50と、前後左右4つのガイドロッド52(案内部)と、前後左右4つの付勢ばね53(第1付勢部材)と、前後左右4つの規制部54と、被押圧シリンダ55(吐出シリンダ)と、油路5Lと、圧力計56と、アキュムレータ57と、ブレーキシリンダ58と、前後一対のブレーキパッド59(ブレーキ部材)と、を有する。
本体部50は、台座1Sの上方に配置される。本体部50は、略直方体形状を有するとともに、その下面部に配置された前後左右4つのガイドシリンダ51を含む。ガイドシリンダ51は、円筒形状を有し、その下面部が開口されている。また、本体部50の上面部には、被押圧部50Sが配置されている。被押圧部50Sは、上部旋回体10に対して倒伏されたブーム13によって上方から押圧されることが可能なように配置されている。
前後左右4つのガイドロッド52は、台座1Sにそれぞれ固定されている。これらのガイドロッド52は、ガイドシリンダ51の内径よりも僅かに小さな外径を有する円柱形状からなり、その上端側がガイドシリンダ51にそれぞれ挿入されている。この結果、ガイドロッド52は、本体部50を台座1Sに対して上下方向に相対移動可能に案内する。
前後左右4つの付勢ばね53は、ガイドシリンダ51の円筒内部に収容されている。これらの付勢ばね53の上端部は、ガイドシリンダ51の内部で本体部50の下面部に固定されており、付勢ばね53の下端部は、ガイドロッド52の上面部に固定されている。これらの付勢ばね53は、ブーム13が被押圧部50Sから上方に離れることに伴って、被押圧シリンダ55のロッド部552が後記の収容空間S1の容積が大きくなる方向にシリンダ本体551に対して相対移動することが可能なように、本体部50の自重に抗して本体部50を上方に付勢する。
前後左右4つの規制部54は、ガイドロッド52の基端部に固定されており、ガイドシリンダ51の外径よりも大きな外径を有する円柱形状からなる。規制部54は、本体部50が下方に移動した際に、ガイドシリンダ51の下端部に当接することで、本体部50の下端位置を規制する。
油路5Lは、一端部と当該一端部とは反対の他端部とを含み、作動油が流れることを許容する。油路5Lには、予め所定量の作動油が充填されている。
被押圧シリンダ55は、本体部50の中央部の直下に配置されている(図4、図5)。被押圧シリンダ55は、シリンダ本体551と、ロッド部552と、を有する。
シリンダ本体551は、台座1Sの上面部に固定され、円筒形状を有する。シリンダ本体551は、油路5Lの一端部に連通し作動油を収容する収容空間S1を画定する。
ロッド部552は、本体部50の下面部に固定され、円柱形状を有する。ロッド部552の下端部は、シリンダ本体551の内径とほぼ同じ外径を有し、シリンダ本体551とともに収容空間S1を画定する。ロッド部552は、本体部50の台座1Sに対する相対移動に伴って当該収容空間S1の容積が変化するようにシリンダ本体551に対して相対移動可能とされている。
上記のような被押圧シリンダ55は、被押圧部50Sがブーム13によって上方から押圧され前記収容空間S1の容積が縮小するようにロッド部552がシリンダ本体551に対して相対移動することで、油路5Lに作動油を吐出する。
圧力計56は、油路5Lのうち被押圧シリンダ55と後記のブレーキシリンダ58との間に配置されている。圧力計56は、油路5Lの作動油の圧力を検出する。
アキュムレータ57は、油路5Lのうち圧力計56とブレーキシリンダ58との間に配置されている。アキュムレータ57は、ブーム13が被押圧部50Sを上方から押圧し被押圧シリンダ55が作動油を吐出することに伴って油路5L内の作動油の一部を受け入れて蓄圧する一方、ブーム13が被押圧部50Sから上方に離れることに伴って前記蓄圧した圧力によって作動油を油路5Lに吐出し被押圧シリンダ55に作動油を供給する。
前後一対のブレーキパッド59は、ブレーキドラム40のブレーキドラム回転軸4Tに接触し、ブレーキドラム40にブレーキを掛けることが可能な部材である。なお、図5において、連結部材583に接続されているブレーキパッド59とは反対側のブレーキパッド59も、不図示のリンク機構を介して、連結部材583に接続されている。他の実施形態において、ブレーキパッド59は公知のディスクブレーキなどでもよい。
ブレーキシリンダ58は、油路5Lの他端部に連通するように配置されている。ブレーキシリンダ58は、被押圧シリンダ55から作動油が吐出されることに伴って油路5Lから作動油を受け入れることで、前後一対のブレーキパッド59をブレーキドラム40のブレーキドラム回転軸4Tに接触させ、ブレーキドラム40に油圧ブレーキを掛けるように作動することが可能とされている。ブレーキシリンダ58は、シリンダ本体581と、ロッド部582と、連結部材583と、有する。更に、ブレーキ部5は、一対の付勢ばね584(第2付勢部材)を有する。
シリンダ本体581は、円筒形状を有する。シリンダ本体581は、油路5Lの他端部に連通し作動油を収容する収容空間S2を画定する。
ロッド部582は、円柱形状を有する。ロッド部582は、シリンダ本体581の内径とほぼ同じ外径を有し、シリンダ本体581とともに収容空間S2を画定する。ロッド部582は、油路5L内の作動油の圧力に応じて収容空間S2の容積が変化するようにシリンダ本体581に対して相対移動可能とされている。
一対の付勢ばね584は、ブーム13が被押圧部50Sから上方に離れることに伴って、一対のブレーキパッド59のブレーキドラム40(ブレーキドラム回転軸4T)に対する接触圧を下げることが可能なように、一対のブレーキパッド59を付勢する。具体的に、一対の付勢ばね584の一端部は、ブレーキパッド59を支持するロッド部582に固定されている。一方、一対の付勢ばね584の他端部は、ブレーキドラム支持部4S(図4)の壁部に固定されている。この結果、一対の付勢ばね584は、ロッド部582をシリンダ本体581内に押し込むような付勢力を発生させる。
更に、図3を参照して、本実施形態では、クレーン100のブーム13が左右一対のブーム支持部135を更に備える。左右一対のブーム支持部135は、ブーム13の上部ブーム13Cの先端部に配置されている。詳しくは、左右一対のブーム支持部135は、ブーム13の倒伏姿勢(図2、図3)において、上部ブーム13Cを構成する左右のメインフレームの両側面から下方に向かって延びるように配置されている。図3に示すように、左右方向(ブーム13の回動軸と平行な方向)から見て、左右一対のブーム支持部135は、第2シーブ132の回転軸から下方に延びるように配置されている。左右一対のブーム支持部135は、ブーム13が地上に載置される際に、上記のメインフレームよりも先に地面に当接することでブーム13を支持可能とされている。
本実施形態では、図3に示すように、ブーム13が上部旋回体10に対して倒伏されると、左右一対のブーム支持部135がブレーキ部5の本体部50の被押圧部50Sを上方から下方に押圧する。この結果、ブーム13の自重が本体部50を介して被押圧シリンダ55に掛かり、被押圧シリンダ55が油路5Lに作動油を吐出する。この結果、油路5L内の作動油がブレーキシリンダ58に向かって流れ、ブレーキシリンダ58の収容空間S2に流入する。なお、収容空間S2には所定量の作動油が充填されているが、油路5Lから作動油が流入することによって、ロッド部582がシリンダ本体581に対して伸長する。この結果、連結部材583を介してロッド部582に接続されている一対のブレーキパッド59がブレーキドラム40のブレーキドラム回転軸4Tに強く当接し、ブレーキドラム40にブレーキ力が付与される。なお、被押圧シリンダ55が作動油を吐出し、油路5L内の作動油の圧力が上昇すると、油路5L内の作動油の一部がアキュムレータ57内に蓄積される。
上記のように、ブレーキドラム40にブレーキ力が付与された状態で、主巻ロープ19の先端がスプールドラム20から繰り出され(図3)、アイドラシーブ部3の第1アイドラシーブ31、第2アイドラシーブ32、ブレーキドラム部4のブレーキドラム40、ブーム13上の第2シーブ132および第3シーブ133を経由して、主巻用ウインチ18(図1)に固定される。そして、主巻用ウインチ18による主巻ロープ19の巻き取りが開始されると、スプールドラム20、第1アイドラシーブ31、第2アイドラシーブ32およびブレーキドラム40は図3の矢印で示される方向に回転する。
図4を参照して、本実施形態では、第1アイドラシーブ31および第2アイドラシーブ32は、軸方向に沿ってスライド移動可能とされている。したがって、スプールドラム20の回転に伴う、軸方向における主巻ロープ19の繰り出し位置P(図4)の変化に応じて、第1アイドラシーブ31および第2アイドラシーブ32の軸方向における位置が変化する。詳しくは、スプールドラム20と第1アイドラシーブ31との間の主巻ロープ19の張力と、第1アイドラシーブ31と第2アイドラシーブ32との間の主巻ロープ19の張力のバランスによって、第1アイドラシーブ31の軸方向における位置が決定される。同様に、第1アイドラシーブ31と第2アイドラシーブ32との間の主巻ロープ19の張力と、第2アイドラシーブ32とブレーキドラム40との間の主巻ロープ19の張力とのバランスによって、第2アイドラシーブ32の軸方向における位置が決定される。
この時、ロープ繰り出し装置1のブレーキドラム部4が主巻ロープ19に張力(ブレーキ力)を付与することで、主巻用ウインチ18とブレーキドラム40との間で主巻ロープ19が強く引っ張られる。このため、主巻用ウインチ18に主巻ロープ19が巻き込まれる際に、主巻ロープ19の乱巻きが抑止され、主巻用ウインチ18に主巻ロープ19を安定して巻き取ることができる。
なお、主巻用ウインチ18に対する主巻ロープ19の巻き取り作業が完了すると、作業者がクレーン100を操作して、ブーム13を上方に回動させる。この結果、ブーム13のブーム支持部135が本体部50の被押圧部50Sから上方に離れ、前後左右4つの付勢ばね53の付勢力によって、本体部50が台座1Sに対して相対的に上昇する。これに伴って、被押圧シリンダ55のロッド部552がシリンダ本体551に対して伸長し、被押圧シリンダ55による油路5L内の作動油に対する押圧力が解除される。油路5L内の作動油の圧力が低下することに伴って、アキュムレータ57が作動油を放出する。また、一対の付勢ばね584の付勢力によって、ロッド部582がシリンダ本体581内に収縮し、一対のブレーキパッド59のブレーキドラム40(ブレーキドラム回転軸4T)に対するブレーキ力が解放される。
上記のように、本実施形態では、本体部50の被押圧部50Sがブーム13によって上方から押圧されることで被押圧部50Sが受ける押圧力を主巻ロープ19に張力を付与するためのブレーキドラム40に対するブレーキ力に変換し当該ブレーキ力をもってブレーキドラム40にブレーキを掛ける一方、ブーム13が被押圧部50Sから離れて配置されることに対応してブレーキドラム40に対するブレーキを解放することが可能とされている。
したがって主巻ロープ19に張力を付与するためのブレーキドラム40に専用の動力源を備えることなく、ブーム13の自重を利用してブレーキドラム40にブレーキを掛けることが可能となる。この結果、スプールドラム20から繰り出された主巻ロープ19に、ブレーキドラム40が張力を付与しながらクレーン100の主巻用ウインチ18に主巻ロープ19を安定して巻き取ることができる。また、主巻ロープ19を巻き取る主巻用ウインチ18を有するクレーン100のブーム13の自重を利用するため、クレーン100以外の他の重量物の自重を利用する場合と比較して、ブレーキドラム40にブレーキを掛けるために必要な部材の数を少なくすることができる。更に、ブーム13が上部旋回体10に対して倒伏する際の当該ブーム13の姿勢を利用して被押圧部50Sを下方に押圧することができる。
また、本実施形態では、ブレーキ部5が、被押圧シリンダ55と、ブレーキシリンダ58と、を有しており、ブーム13の自重を受けて被押圧シリンダ55が油路5Lに作動油を吐出するとともに、ブレーキシリンダ58が油路5Lの作動油を受け入れることで、一対のブレーキパッド59をブレーキドラム回転軸4Tに接触させブレーキドラム40に油圧ブレーキを掛ける。
このような構成によれば、ブーム13がその自重で被押圧部50Sを押圧することに伴う本体部50の台座1Sに対する相対移動を利用して、被押圧シリンダ55が作動油を吐出することができる。そして、被押圧シリンダ55の作動油の吐出に伴って、ブレーキシリンダ58が油路5Lから作動油を受け入れることで、ブレーキパッド59をブレーキドラム40に接触させブレーキドラム40に油圧ブレーキを掛けることができる。このように、本実施形態では、ブーム13の倒伏動作に伴うブーム13の自重を動力とする被押圧部50Sの上下方向の移動力を、被押圧シリンダ55の作動油の吐出とブレーキシリンダ58の作動油の受入とを介して、ブレーキドラム40に対する油圧ブレーキ力に変換することができる。
更に、本実施形態では、ブレーキ部5が、前後左右4つの付勢ばね53と、一対の付勢ばね584と、を有する。このため、ブーム13が被押圧部50Sから上方に離れると、付勢ばね53および付勢ばね584の各付勢力によって、被押圧シリンダ55およびブレーキシリンダ58をそれぞれ初期状態に戻すことができる。このため、次にブーム13が被押圧部50Sを上方から押圧する際にも、ブレーキドラム40に安定して油圧ブレーキを掛けることができる。
また、本実施形態では、ブレーキ部5が、アキュムレータ57を有している。このため、ブレーキ部5がブレーキドラム40に油圧ブレーキを掛ける際には、油路5L内の作動油の一部をアキュムレータ57が受け入れ蓄圧することができる。このため、ブレーキシリンダ58に過剰な作動油が流入することが抑止されるとともに、油路5Lの圧力が過剰に上昇することが抑止される。また、ブレーキ部5がブレーキドラム40に対する油圧ブレーキを解放する際には、アキュムレータ57が被押圧シリンダ55に作動油を供給することによって、被押圧シリンダ55の収容空間S1の容積を増やし、被押圧シリンダ55が初期状態に復帰することを促進することができる。
また、本実施形態では、ブレーキ部5が、前後左右4つの規制部54を有する。このため、ブーム13の自重が被押圧部50Sに掛かり本体部50が下方に移動する際に、ガイドシリンダ51の下端部が規制部54に当接することで、本体部50の最大移動量が規制される。この結果、被押圧シリンダ55が過剰に収縮し被押圧シリンダ55が破損することや、油路5L内の作動油の圧力が上昇しすぎることでブレーキシリンダ58が過剰な作動油を受け入れブレーキシリンダ58が破損することが防止される。
また、本実施形態では、ブーム13の自重によってブレーキ部5を含むロープ繰り出し装置1が地面に向かって押圧される。このため、図6に示されるロープ繰り出し装置1Zのようにウエイト1W(錘、アンカー)を備える必要がない。
また、以上のような本発明の各実施形態における、ロープ繰り出し装置1の主巻用ウインチ18のロープ巻き取り方法は、上部旋回体10と上部旋回体10に起伏方向に回動可能に支持されたブーム13と主巻ロープ19を巻き取り可能な主巻用ウインチ18とを有するクレーン100の前記主巻用ウインチ18に主巻ロープ19を巻き取るための、作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法である。当該ロープ巻き取り方法は、
上記のロープ繰り出し装置1を準備することと、
クレーン100のブーム13を上部旋回体10に対して倒伏させ、ブーム13の一部によってロープ繰り出し装置1の被押圧部50Sを上方から押圧することと、
前記ロープ繰り出し装置1のスプールドラム20から主巻ロープ19を繰り出し、ロープ繰り出し装置1のブレーキ部5においてブーム13の自重によって被押圧部50Sが受ける押圧力を主巻ロープ19に張力を付与するためのブレーキドラム40に対するブレーキ力に変換し、当該ブレーキ力をもってブレーキドラム40にブレーキを掛けることで主巻ロープ19に張力を付与しながら、ブレーキドラム40から主巻ロープ19を送り出すことと、
ブレーキドラム40から送り出された主巻ロープ19を、主巻用ウインチ18に巻き取ることと、
を備える。
このようなロープ巻き取り方法によれば、主巻ロープ19に張力を付与するためのブレーキドラム40に専用の動力源を備えることなく、ブーム13の自重を利用してブレーキドラム40にブレーキを掛けることが可能となる。この結果、スプールドラム20から繰り出された主巻ロープ19に、ブレーキドラム40が張力を付与しながらクレーン100の主巻用ウインチ18に主巻ロープ19を安定して巻き取ることができる。また、主巻用ウインチ18を有するクレーン100のブーム13の自重を利用するため、クレーン100以外の他の重量物の自重を利用する場合と比較して、ブレーキドラム40にブレーキを掛けるために必要な部材の数を少なくすることができる。更に、ブーム13が上部旋回体10に対して倒伏する際の当該ブーム13の姿勢を利用して、ブーム13が被押圧部50Sを押圧することができる。
以上、本発明の各実施形態に係るロープ繰り出し装置1および作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法について説明した。なお、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記の実施形態では、本発明の作業機械は、クレーンに限定されるものではなく、掘削機、破砕機などその他の作業機械からなるものでもよい。また、上記では、ブーム13の先端部に配置された左右一対のブーム支持部135が、ロープ繰り出し装置1のブレーキ部5の被押圧部50Sを下方に押圧する態様にて説明したが、ブーム13の他の部分が被押圧部50Sを下方に押圧する態様でもよい。また、ブレーキ部5の被押圧部50Sを押圧する起伏部材は、ブームに限定されるものではなく、ジブ、ストラット、マストなどその他の部材でもよい。
(2)上記の実施形態では、ブレーキ部5が、それぞれ前後左右4つのガイドシリンダ51、ガイドロッド52、付勢ばね53を有するとともに、一対の付勢ばね584を有する態様にて説明したが、これらの部材の数は限定されるものではなく、ブレーキ部5は、少なくとも一つの各部材を備えるものでもよい。
(3)また、上記の実施形態では、油路5Lから作動油を受け入れてブレーキパッド59を駆動するブレーキアクチュエータとして、ブレーキシリンダ58を用いて説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、油路5Lから作動油を受け入れるその他のアクチュエータによってブレーキパッド59が駆動されるものでもよい。また、ブレーキパッド59は、常にブレーキドラム40に当接しており、その当接圧が変化されることでブレーキドラム40にブレーキ力を付与するものでもよい。
(4)また、上記の実施形態では、ブーム13の倒伏動作に応じてブレーキ部5がブレーキ状態とブレーキ解放状態との間で切換る態様にて説明したが、ブーム13の倒伏角度に応じて、ブレーキドラム40に対するブレーキ力が調整される態様でもよい。この場合、作業者は圧力計56が検出する油路5Lの圧力が所定の目標値となるように、ブーム13の倒伏角度(被押圧シリンダ55の収縮量)を調整してもよい。
(5)また、図4に示すように、ブレーキドラム部4は、ブレーキドラム回転機4Mを有するものでもよい。ブレーキドラム回転機4Mは、ロープ繰り出し装置1が主巻用ウインチ18から主巻ロープ19を巻き取る際などにブレーキドラム40を回転させる駆動力を発生する。また、ブレーキドラム回転機4Mによってブレーキ部5のブレーキ力を調整してもよいし、一時的にブレーキ部5を用いない場合にブレーキ部5の代わりにブレーキドラム回転機4Mを使用してもよい。
(6)更に、上記の実施形態では、図1に示すようなガントリを有するクレーン100に基づいて説明したが、本発明は図6に示すようなマストを有するクレーンにも適用可能である。更に、本発明は、その他の構造を有するクレーン(作業機械)に適用してもよい。
1 ロープ繰り出し装置
10 上部旋回体
100 クレーン
11 下部走行体
12 キャブ
13 ブーム
131 第1シーブ
132 第2シーブ
133 アイドラシーブ
135 ブーム支持部
13A 下部ブーム
150 補助クレーン
18 主巻用ウインチ
19 主巻ロープ
1S 台座
1W ウエイト
1X 動力源
2 スプールドラム部
20 スプールドラム
3 アイドラシーブ部
31 第1アイドラシーブ
32 第2アイドラシーブ
4 ブレーキドラム部
40 ブレーキドラム(張力付与ドラム)
40H 周面
4M ブレーキドラム回転機
4S ブレーキドラム支持部
4T ブレーキドラム回転軸
5 ブレーキ部
50 本体部
50S 被押圧部
51 ガイドシリンダ
52 ガイドロッド(案内部)
53 付勢ばね(第1付勢部材)
54 規制部
55 被押圧シリンダ(吐出シリンダ)
551 シリンダ本体
552 ロッド部
56 圧力計
57 アキュムレータ
58 ブレーキシリンダ
581 シリンダ本体
582 ロッド部
583 連結部材
584 付勢ばね(第2付勢部材)
59 ブレーキパッド(ブレーキ部材)
5L 油路

Claims (5)

  1. 機体と前記機体に起伏方向に回動可能に支持された起伏部材とロープを巻き取り可能なウインチドラムとを有する作業機械の前記ウインチドラムに対して、張力を付与しながら前記ロープを繰り出すロープ繰り出し装置であって、
    地面に設置される支持台と、
    前記支持台に回転可能に支持され、円筒状の第1外周面を含み当該第1外周面上に前記ロープが巻かれた第1胴部を有し、前記ロープを繰り出すスプールドラムと、
    前記支持台に回転可能に支持され、円筒状の第2外周面を含み前記スプールドラムと前記ウインチドラムとの間で前記スプールドラムから繰り出された前記ロープに前記第2外周面上の特定の接触位置で接触する第2胴部を有し、前記第2胴部の回転にブレーキが掛けられることに伴って前記ロープに張力を付与しながら前記ロープを前記ウインチドラムに送り出す張力付与ドラムと、
    前記機体に対して倒伏された前記起伏部材によって上方から押圧されることが可能なように配置された被押圧部を含み、前記被押圧部が押圧されると前記被押圧部が受ける押圧力を前記ロープに張力を付与するための前記張力付与ドラムに対するブレーキ力に変換し当該ブレーキ力をもって前記張力付与ドラムにブレーキを掛ける一方、前記起伏部材が前記被押圧部から離れて配置されることに対応して前記張力付与ドラムに対する前記ブレーキを解放することが可能なブレーキ部と、
    を備える、ロープ繰り出し装置。
  2. 前記ブレーキ部は、
    前記被押圧部を含み、前記支持台の上方に配置される本体部と、
    前記本体部を前記支持台に対して上下方向に相対移動可能に案内する案内部と、
    前記支持台および前記本体部のうちの一方に固定され、作動油を収容する収容空間を画定するシリンダ本体と、前記支持台および前記本体部のうちの他方に固定され、前記シリンダ本体とともに前記収容空間を画定し前記本体部の前記支持台に対する相対移動に伴って当該収容空間の容積が変化するように前記シリンダ本体に対して相対移動可能なロッド部と、を有し、前記被押圧部が上方から押圧されることによって、前記収容空間の容積が縮小するように前記ロッド部が前記シリンダ本体に対して相対移動することで、油路に作動油を吐出する吐出シリンダと、
    前記張力付与ドラムに接触し前記張力付与ドラムにブレーキを掛けることが可能なブレーキ部材と、
    前記吐出シリンダが作動油を吐出することに伴って作動油を受け入れることで、前記ブレーキ部材を前記張力付与ドラムに接触させ前記張力付与ドラムに油圧ブレーキを掛けるように作動するブレーキアクチュエータと、
    を有する、請求項1に記載のロープ繰り出し装置。
  3. 前記ブレーキ部は、
    前記起伏部材が前記被押圧部から上方に離れることに伴って、前記収容空間の容積が大きくなる方向に前記吐出シリンダの前記ロッド部が前記シリンダ本体に対して相対移動することが可能なように、前記本体部の自重に抗して前記本体部を上方に付勢する少なくとも一つの第1付勢部材と、
    前記起伏部材が前記被押圧部から上方に離れることに伴って、前記ブレーキ部材の前記張力付与ドラムに対する接触圧を下げることが可能なように、前記ブレーキ部材を付勢する少なくとも一つの第2付勢部材と、
    を更に有する、請求項2に記載のロープ繰り出し装置。
  4. 前記ブレーキ部は、前記吐出シリンダと前記ブレーキアクチュエータとの間に配置され、前記吐出シリンダが作動油を吐出することに伴って作動油を受け入れて蓄圧する一方、
    前記起伏部材が前記被押圧部から上方に離れることに伴って前記蓄圧した圧力によって前記吐出シリンダに作動油を供給する、アキュムレータを更に有する、請求項2または3に記載のロープ繰り出し装置。
  5. 機体と前記機体に起伏方向に回動可能に支持された起伏部材とロープを巻き取り可能なウインチドラムとを有する作業機械の前記ウインチドラムにロープを巻き取るための、作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法であって、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のロープ繰り出し装置を準備することと、
    前記作業機械の前記起伏部材を前記機体に対して倒伏させ、前記起伏部材の一部によって前記ロープ繰り出し装置の前記被押圧部を上方から押圧することと、
    前記ロープ繰り出し装置の前記スプールドラムから前記ロープを繰り出し、前記ブレーキ部において前記起伏部材の自重によって前記被押圧部が受ける押圧力を前記ロープに張力を付与するための前記張力付与ドラムに対するブレーキ力に変換し、当該ブレーキ力をもって前記張力付与ドラムにブレーキを掛けることで前記ロープに張力を付与しながら、前記張力付与ドラムから前記ロープを送り出すことと、
    前記張力付与ドラムから送り出された前記ロープを、前記ウインチドラムに巻き取ることと、
    を備える、作業機械のウインチドラムのロープ巻き取り方法。
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