JP2022179440A - クレーンのためのリフトシステム及びリフト方法 - Google Patents

Abstract

【課題】クレーンのサスペンション要素の移動中にホイストローププリテンションを発生させる。【解決手段】リフトシステムは、分離可能なプリテンションフックブロックと、プリテンションフックブロックに接続され且つクレーンに設置可能な補助ウインチに巻取り及び巻戻し可能であり且つクレーンのブームに設置可能な偏向装置に案内される補助ロープとを備える。プリテンションフックブロックは、互いに解放可能にロック可能で且つ補助ロープを介して互いに接続された２つのロック可能なフックブロック部を含み、上フックブロック部はクレーンのサスペンション要素に固定する手段を有し、下フックブロック部はウエイトを固定するピックアップ手段を有する。本発明は更に、リフトシステムのプリテンションフックブロック、及びリフトシステムを備えるクレーン、並びに、リフトシステムによってクレーンのサスペンション要素をリフトするための方法、に関する。【選択図】図１

Description

本発明は、クレーンのための、特にモバイルクレーン又はクローラクレーンのための、クレーンのサスペンション要素の移動中にホイストローププリテンションを発生させるための、リフトシステムに、このようなリフトシステムを備えるクレーンに、プリテンションフックブロックに、及びこのようなリフトシステムを用いてクレーンのサスペンション要素をリフトするための方法に、関する。

ほとんどのクレーンでは、ロードの持ち上げ及びリフトは、サスペンション要素（通常、リフトフックを有するフックブロック）を介してロードを運ぶホイストロープを介して行われており、ホイストロープは、クレーンブームにおいて偏向手段を介して案内されて、巻き取り可能及び巻き戻し可能な態様にてホイストウインチに支持される。この点に関して、ホイストロープは、通常、複数の層において、ホイストウインチに支持される。巻き取りプロセス中における「縺れ」を回避するために、ホイストロープは、ホイストウインチでの下層に、可能な限りタイトに巻かれなければならない。通常のリフトプロセスでは、ホイストロープの大部分は、ロードのピックアップ中に巻き戻されており、リフトプロセス中にホイストウインチ上に巻き上げられる。この点で、ロードは、巻き上げられたホイストロープに必要なプリテンションを発生させており、ホイストウインチ上に、十分にピンと巻き取られる。

分解プロセス（例えば、煙突の分解又は風力タービンの分解）が、クレーンによって実行される場合、ロードは、しばしば、高い高さでピックアップされて、地面に置下されなければならない。フックブロックは、この目的のために、「空」として、すなわちロード無しで、巻き上げられており、ロードは、続いて、高所でピックアップされて、次に、地面に置かれる。

これは、ホイストロープの下層が、ホイストウインチに対する巻き上げ中にフックブロック自重の助けによってのみプリテンションされて、ロードが、ウインチの最上層でのみピックアップされる、ことを意味する。このような分解プロセスでは、ロープ縺れ、したがってロープの交換摩耗状態でのロープ損傷の、リスクは、したがって非常に高い。

この課題を回避するために、フックブロックウエイトは、現在、最もシンプルな場合には、例えば、より大きなリフトフック及び／又は追加のウエイトを使用することによって、増大される。さらに、可能な場合、フックブロックの巻き取りは、可能な限り小さく選択され得ており、２つのウインチでの並列運転への切り替えは、行われ得る。ウインチドラムから巻き戻されるホイストロープの長さは、これらの手段によって低減されており、ホイストロープに対するプリテンションは、フックブロックの同じウエイトでのより小さな巻き取りによって、同時に増大される。しかしながら、重いフックブロックの使用は、クレーンの最大可能作業ロードの低減を、もたらす。

さらに、さもなければ空のリフトフックと一緒に追加ウエイトを引き上げて、それを構造又は同様のものに置くという、可能性が従来技術から知られている。これは、フックブロックのウエイトの増大と同じ効果を有するがしかし、高所から地面までの実際のロードストローク中にフックブロックに対して追加のウエイトが残存せず、したがって利用可能なペイロードが低減されないという、利点を有する。ここでの欠点は、多くの場合、このような追加ウエイトを構造物等に配置又は保管することが、ロードピックアップポイントにおいて、可能性がないことである。

プリテンションウインチは、ＤＥ２０２０１３００６５８４Ｕ１からのさらなる解決オプションとして知られており、地面上でのクレーンのバラストウエイトによってウエイトされたリフトフックを引っ張って、そして、ホイストロープに対して追加のプリテンションを発生させる。しかしながら、これは、建設現場でのさらなる補助車両の提供を必要とする。

したがって、本発明の根底にある目的は、この目的のためにさらなる補助車両が使用される必要なく、又は大きな高さにウエイトを置下する必要なく、ホイストロープをホイストウインチに対して巻く際の良好な巻き品質を確保することにある。

本発明によれば、この目的は、請求項１の特徴を有するリフトシステムによって、請求項１１の特徴を有するプリテンションフックブロックによって、及び請求項１２に係る方法によって、達成される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項から及び以下の説明から、得られる。

したがって、クレーンのための、特にモバイルクレーン又はクローラクレーンのための、リフトシステムは、前記クレーンのサスペンション要素のリフト中にホイストローププリテンションを発生させるために、提案される。本発明に係るリフトシステムは、分離可能なプリテンションフックブロックと、前記プリテンションフックブロックに接続され且つ前記クレーンに配置され又は設置可能な補助ウインチに巻き取り可能及び巻き戻し可能な態様で保持されるとともに前記クレーンのブームに配置され又は設置可能な偏向装置を介して案内される補助ロープと、を備える。プリテンションフックブロックは、補助ロープを巻き取り及び巻き戻すことによって、偏向装置に対して上昇及び下降され得る。本考案によれば、前記プリテンションフックブロックは、互いに解放可能にロック可能で且つ前記補助ロープを介して互いに接続された２つのフックブロック部を含み、上フックブロック部は、前記クレーンの前記サスペンション要素に固定するための固定手段を有し、下フックブロック部は、ウエイトを固定又はピックアップするためのピックアップ手段を有する。

上フックブロック部がサスペンション要素に接続される場合、上フックブロック部は、サスペンション要素と共に下降及び上昇され得る。下フックブロック部は、この追加ウエイトによりサスペンション要素を運ぶクレーンのホイストロープに対してプリテンション力を与えるためにウエイトに接続されており、それによって、対応するホイストウインチにおいて良好な巻き品質を確保する。

プリテンションフックブロックの分離性のため、２つのフックブロック部は、特に、互いに独立して移動され得ており、下フックブロック部に接続されたウエイトは、上記サスペンション要素の上昇時にサスペンション要素と共に上昇されなくてよい。下フックブロック部に接続されたウエイトの位置又は移動は、例えばクレーンのクレーンコントローラを介して、補助ウインチの熟練した制御又は調整によって正確且つ安全に制御され得る。

２つのフックブロック部が、補助ロープを介して互いに接続されるので、補助ウインチの対応する制御によって、それらは、離れるように移動され得る又は結合され得る。下フックブロック部に接続されたウエイトは、例えば、再び地面に置かれ得ており、補助ウインチの対応する制御によってサスペンション要素を所望の高に上昇させた後に、下フックブロック部から解放され得ており、続いて、下フックブロック部は、再び上昇され得て、上フックブロック部と結合され得る、又は任意に補助ロープを巻き上げることによりロックされ得る。プリテンションフックブロックが、別個の補助ロープに「吊られる」ので、プリテンションフックブロックは、上昇位置でサスペンション要素から解放され得ており、プリテンションフックブロックは、分解されるべきパーツをピックアップするために利用可能である。

したがって、本発明に係るリフトシステムは、「空」のサスペンション要素のリフト時に追加ウエイトを使用することにより、ホイストロープに対してプリテンション力を与えることを可能にしており、したがって、ウエイトを除いて、外部補助装置又は車両が使用される必要がなく、良好な巻き品質を確保することを可能にする。プリテンション力を発生するウエイトは、ここでは、上昇位置に置下される必要がなく、むしろ地面の領域に残存し得る。したがって、良好なホイストロープ巻き品質を確保するために分解作業に使用され得て、且つ追加的に連れてこられるべきパ―ツをほとんど含まない、操作が容易なフレキシブルシステムが、提供される。

記載された解決手段では、ロードは、地面の近傍に保持され得る。これは、安全面の改善である。吊られたロードの下の領域には、常にハザードがあり、領域は、人によって回避されなければならない。

多数のクレーン、例えば格子マストクレーン（すなわち、格子ブームを有するクレーン）では、補助ロープとブーム先端に設置可能なマストノーズとを有する補助ウインチが、既に標準装備に属するので、このような場合、本発明に係るプリテンションフックブロックのみが、補助ロープに接続されなければならない。これは、あまり多くのスペースを占めず、クレーンに容易に連れてこられ得る。したがって、別個の静的観測を必要とする本発明に係るリフトシステムを使用するために、テレスコピッククレーンを使用する際に、クレーンの複雑な変換は、必要とされない。本発明に係るリフトシステムは、既存のクレーンを用いて個々の操作のために容易に改造又は設置され得ており、続いて再び取り外され得る。

補助ウインチ又はホイストウインチが、巻き上げられ若しくは巻き戻され、又は巻き上げられ若しくは巻き戻されることが、本件において記載されている場合には、したがって、対応する補助ロープ又はホイストロープが、ウインチから、巻き上げられ若しくは巻き戻され、又は巻き上げられ若しくは巻き戻されることを、略した表現で表されることを意味する。

上及び下フックブロック部が補助ロープを介して互いに接続されるという特徴は、広い解釈を与えられるべきであり、補助ロープがこれらの２つのフックブロック部の間に延びるように理解されるべきである。２つのフックブロック部は、特に、互いに対して移動可能である。

可能な実施形態では、前記上フックブロック部には、少なくとも１つの第１偏向プーリが配置されており、前記下フックブロック部には、前記補助ロープが案内される第２偏向プーリが配置されている。これは、プリテンションフックブロックが補助ロープのための少なくとも２つのリービングを有することを、意味する。

補助ロープのリービングは、その端部が下フックブロック部に固定されるように、設計され得る。したがって、３つのストランドの全体は、最もシンプルな場合のための偏向装置に設けられた偏向プーリと共に得られており、下及び上フックブロック部は、それぞれ、正確に１つの偏向プーリを有し、補助ロープの第１ストランドは、偏向プーリと下フックブロック部との間に延びており、第２ストランドは、下フックブロック部と上フックブロック部との間に延びており、第３ストランドは、下フックブロック部に固定するためのフックブロック部から延びている。ここで、吊られたウエイトの質量は、フックブロックの異なるストランドに亘って比例的に、分配される。３つのストランドの場合、２つのストランドは、プリテンションを増大させるのに寄与しており、ウエイトの約２／３は、サスペンション要素に吊られて、ホイストウインチに巻かれたホイストロープを張る。

異なる構成、例えば、上及び／又は下フックブロック毎に１つよりも多い偏向プーリもまた、当然に、ここでは考えられる。

さらなる可能な実施形態では、前記プリテンションフックブロックは、好ましくは前記上フックブロック部に配置された前記サスペンション要素に前記補助ロープを横に通させる少なくとも１つの偏向プーリを含む。したがって、この追加偏向プーリは、特に、追加ウエイトのウエイト力を分配するために補助ロープのリービングには機能せず、むしろ、補助ロープの通過を導くのみに機能する。しかしながら、代替的に、通過を導くために偏向プーリのうちの１つが同時に使用されることも、考えられる。

さらなる可能な実施形態では、前記プリテンションフックブロックは、ガイド機構を含み、前記下及び上フックブロック部は、結合された場合に、前記ガイド機構によって、所定のロック位置に持ち込まれ得る。ここで、ガイド機構は、上及び下フックブロック部の正確な位置合わせに機能しており、及び／又は、２つのフックブロック部をよりシンプルに互いに導入することを可能にし得る。

前記ガイド機構は、好ましくは、１つ以上のガイドレールを含む。代替的に又は追加的には、前記ガイド機構は、グルーブが前記下フックブロックに適用され得て且つタングが前記上フックブロックに適用され得る、タング・グルーブ機構を含み得る。逆の場合も可能である。ガイド機構は、好ましくは、フックブロック部の結合が、後で手動で補助される必要無しに、上昇位置で自動的に行われるように、設計されている。

さらなる可能な実施形態では、前記下及び上フックブロック部は、互いに解放可能にロックするための接続手段を有する。前記接続手段は、好ましくは、１つ以上のピンによって、前記下及び上フックブロック部のピン接続を可能にする。

さらなる可能な実施形態では、前記下及び上フックブロック部は、作動可能なロック機構によってロック可能であり、前記ロック機構は、好ましくは、前記上及び下フックブロック部を結合した時又は後に、能動的に又は受動的に作動可能である。能動的な作動は、例えば、電気的又は液圧的に制御されるロックピンによって、行われ得る。しかしながら、ロック機構の受動的作動は、特に上及び下フックブロック部を結合する時にトリガーされることが、好ましい。これにより、プリテンションフックブロックは、シンプルな構造設計を有し得る。

さらなる可能な実施形態では、前記ロック機構は、前記下及び上フックブロック部の結合時に自動的にロックされるように構成されており、好ましくは、バネ要素及び／又はスナップイン機構を有する。スナップイン機構は、例えば、上又は下フックブロック部に配置された旋回可能なフック要素を含んでもよく、それぞれの他のフックブロック部の結合時に、フック要素は、旋回しており、後者は、ロック位置にあるバネ機構よって上及び下フック要素からスナップバックしており、ピンは、他のフックブロック部の周りに係合しており、２つのフックブロック部は、互いにロックされる。フック要素及びピンの代わりに、異なる要素、例えば変位可能なラッチが、使用されてもよい。

結合中の手動ピン留めは、フックブロック部の結合時の自動ロックのため、省かれてもよく、これにより、リフト処置は、実質的に簡略化される。自動的に作動可能なロック機構に加えて、手動ピン留めが行われることも、同様に考えられる。

さらなる可能な実施形態では、前記サスペンション要素に接続されたホイストロープが巻き取り可能及び巻き戻し可能な態様で支持されるホイストウインチがさらに設けられており、前記ホイストウインチ及び前記補助ウインチは、好ましくは、互いに独立して作動可能であり、前記サスペンション要素及び前記プリテンションフックブロックは、したがって、互いに独立してリフト可能である。ホイストウインチ及び補助ウインチは、好ましくは、クレーンコントローラによって、作動可能である。

さらなる可能な実施形態では、クレーンコントローラがさらに設けられており、前記クレーンコントローラは、前記補助ウインチを巻き戻すと同時に前記ホイストウインチを巻き上げることによって、前記サスペンション要素の移動中に、アンロックの前記プリテンションフックブロックに固定された前記ウエイトが、地面の上のある高さで、吊られて保持されるように、前記ホイストウインチと前記補助ウインチとを同期して制御するように構成されている。ウエイトの高さ及び／又はアライメントは、対応するセンサによって検出可能であり、測定された値は、調整に入ることができる。

したがって、全体のプリテンション処置は、有利には、クレーンコントローラによって、実行されて監視されることができる。したがって、プリテンションプロセスは、通常のクレーン運転、例えば、共通のロードを有する、ホイストウインチにより作動される主リフトとしてのサスペンション要素におけるフックと、補助ウインチにより作動されるプリテンションフックブロックにおけるフックとを有する、モニターされた２つのフック操作に対応することができる。

本発明はさらに、本発明に係るリフトシステムを備えるクレーン、特にモバイルクレーン又はクローラクレーンに、関する。前記ホイストウインチ及び前記補助ウインチの両方は、好ましくは、前記クレーンの上部構造体に固定されており、クレーンコントローラによって独立して作動可能である。

前記サスペンション要素は、前記クレーンのフックブロックでもよい。代替的に又は追加的には、前記偏向装置は、前記ブームの先端に設置可能であって、好ましくは補助ロープが案内される少なくとも１つの偏向プーリを有する、マストノーズ又折り畳みチップでもよい。

本発明はさらに、本発明に係るリフトシステムのプリテンションフックブロックに、関する。ここで、前記プリテンションフックブロックは、前記下フックブロック部に好ましくは配置された、前記リフトシステムの前記補助ロープを固定するための補助ロープ固定手段を備える。補助ロープをプリテンションフックブロックに固定するために、補助ロープは、２つのフックブロック部に巻き取られて、補助ロープ固定手段に接続される。ここで、本発明に係るリフトシステムと同じ利点及び特性が明らかに得られ、この時点で繰り返しの説明が省略される。したがって、プリテンションフックブロックの可能な実施形態に関する上記の説明は、適宜に当てはまる。

本発明はさらに、本発明に係るリフトシステムを用いてクレーンのサスペンション要素をリフトする方法に、関し、本方法は、以下のステップを含む。前記プリテンションフックブロックを前記サスペンション要素に固定する。例えば１つ以上のピンを取り外すことによって、前記上及び下フックブロック部をアンロックする。前記ウエイトを前記下フックブロック部に固定する。前記サスペンション要素に接続されたホイストロープをホイストウインチに巻き上げることより、前記サスペンション要素をリフトして、これにより、前記下及び上フックブロック部は、互いから離れるように移動する（すなわち、下フックブロック部がウエイトに残存する一方、上フックブロック部は、サスペンション要素と共に上方へ引っ張られる）。前記サスペンション要素がその上昇位置にある間に前記補助ウインチを巻き戻すとともに、前記下フックブロック部を前記ウエイトから解放することによって、前記サスペンション要素の移動の実施の後に、前記ウエイトを前記地面に置く。

ここで、本発明に係るリフトシステムと同じ利点及び特性が明らかに得られ、この時点で繰り返しの説明が省略される。

最初の３つのステップは、任意の所望の順序で、実施され得る。

本方法の可能な実施形態では、前記下フックブロック部は、前記補助ウインチを巻き上げることによって上昇されており、前記ウエイトの置下及び解放の後に、前記上フックブロック部と結合されており、前記フックブロック部は、互いにロックされ得ており、ロックされた前記プリテンションフックブロックは、好ましくは、続いて、前記サスペンション要素から解放されており、前記補助ウインチを巻き戻すことによって前記地面に置かれる。ここで、サスペンション要素は、例えば、大きな高さで分解されるべきパーツに接続されてもよく、パーツは、地面に下降されてもよい。本方法は、続いて繰り返されてもよく、十分なプリテンション力は、「空」のサスペンション要素の移動毎にホイストロープのために、利用可能である。

プリテンションフックブロックをサスペンション要素からアンフックするためのアクセシビリティは、分解されるべきロードが後続の状態でサスペンション要素に縛られなければならないので、所与として仮定され得る。

本方法のさらなる可能な実施形態では、前記ホイストウインチ及び前記補助ウインチは、前記サスペンション要素のリフトのために、特に前記クレーンのクレーンコントローラによって、同期的に又は同期して制御されており、前記ウエイトは、前記補助ウインチを巻き戻すと同時に前記ホイストウインチを巻き上げることによって、前記地面の上のある高さで、保持されており、特に吊られる。

本方法のさらなる可能な実施形態では、前記サスペンション要素の移動は、前記クレーンコントローラによりモニターされる２つのフックの運転にて、行われており、前記ホイスト及び補助ウインチの自動調整は、好ましくは、前記ウエイトが前記地面の上の所定の高さ及び／又は特定の場所で保持されるように、前記クレーンコントローラによって、行われる。

以前に提示されたような本発明に係るシステムの使用は、請求項１６から得られる。

本発明のさらなる特徴、詳細及び利点は、図面を参照して以下で説明される実施形態から、得られる。

図１は、一実施形態に係るクレーンのリフトフックに吊られたロック状態における本発明に係るプリテンションフックブロックの概略側面図を示す。 図２は、アンロック状態でウエイトがかけられた図１に係るプリテンションフックブロックを示す。 図３は、本発明に係るプリテンションフックブロックの長手断面図を示す。 図４は、サスペンション要素、マストノーズ及びプリテンションフックブロックを備えるクレーンのブーム先端の概略側面図を示す。 図５は、本発明に係るプリテンションフックブロックの側面図及び正面図を示す。 図６は、一実施形態による本発明に係るプリテンションフックブロックの上及び下フックブロック部の接続領域の概略表現を示す。 図７は、ホイストウインチの位置が示された一実施形態によるクレーンの上部構造体の側面図を示す。 図８～図１１は、各場合における一実施形態による本発明に係るリフト方法の実施中におけるサスペンション要素とプリテンションフックブロックとの異なる位置をクレーンの全体側面図で示す。 図８～図１１は、各場合における一実施形態による本発明に係るリフト方法の実施中におけるサスペンション要素とプリテンションフックブロックとの異なる位置をクレーンの全体側面図で示す。 図８～図１１は、各場合における一実施形態による本発明に係るリフト方法の実施中におけるサスペンション要素とプリテンションフックブロックとの異なる位置をクレーンの全体側面図で示す。 図８～図１１は、各場合における一実施形態による本発明に係るリフト方法の実施中におけるサスペンション要素とプリテンションフックブロックとの異なる位置をクレーンの全体側面図で示す。

図１は、好ましい実施形態による本発明に係るリフトシステムのプリテンションフックブロック１０の概略側面図を示す。プリテンションフックブロック１０は、クレーン１（ここでは、ここに示される実施形態におけるクローラクレーン１）のサスペンション要素６に、吊られている。

図８～１１に全体側面図で示されるクレーン１は、クローラユニットを有する下部走行体８と、下部走行体８上に垂直軸回りに回転可能に支持された上部構造体３と、上部構造体３に水平軸回りに旋回可能に関節式で接続されたブーム２と、ここに示された実施形態においてリフトフック６ｂを有するローラフレーム６ａとして設計されたロードをリフトするためのサスペンション要素６と、を備える。

クレーン１の上部構造体３は、図７の側面図において分離して示されている。ホイストロープ４が巻き取り可能及び巻き戻し可能に支持されたホイストウインチ５は、上部構造体３に配置されている。ホイストロープ４は、サスペンション要素６に接続されており、サスペンション要素６は、ホイストウインチを作動することによって、又はホイストロープ４を巻き取り及び巻き戻すことによって、上昇及び下降され得る。

クレーン１は、ホイストロープ１２が巻き取り可能及び巻き戻し可能に支持されるホイストウインチ１４を、さらに備える。図８から分かるように、補助ウインチ１４は、ブーム２の下領域に配置されている。

図４に示されるように、ホイストロープ４は、ブーム先端で、ローラヘッドの偏向プーリを介して、ホイストウインチに案内される。マストノーズとして構成され且つ補助ロープ１２が案内される偏向プーリを有する偏向装置１６は、ブーム先端に設置されている。

ロック状態（図１）及びアンロック状態（図１～２）にある本発明に係るプリテンションフックブロック１０を示す図１～３は、以下に参照される。図５は、プリテンションフックブロックの側面図及び正面図をさらに示す。

本発明に係るプリテンションフックブロック１０は、２つの部分で設計されており、上フックブロック部２０（上ブロック）と、下フックブロック部２２（下側ブロック）と、を含む。プリテンションフックブロック１０がクレーン１のリフトフック６ｂに縛られ得る又は固定され得る固定手段２１は、上フックブロック部２０の上側に配置されている。ロード又はウエイト４０が固定され得る、さらなるリフトフック形状のピックアップ手段２３は、フックブロック部２２の下側に配置されている。

２つのフックブロック部２０，２２は、プリテンションフックブロック１０が全体として移動又は上昇され得るように、互いにロックされ得る（図１参照）。ロックは、１つ以上のピン３０によって行われてもよい。特に図３に認識され得るように、上フックブロック部２０は、第１偏向プーリ２４を有するとともに、下フックブロック部２２は、第２偏向プーリ２６を有する。マストノーズ１６に案内される補助ロープ１２は、マストノーズ１６から始まって、下フックブロック部２２の第２偏向プーリ２６に、続いて上フックブロック部２０の第１偏向プーリ２４に、案内される又は掛けられており、固定手段２９を介して下フックブロック部２２に接続される。上フックブロック部２０は、サスペンション要素６に補助ロープ１２を横に通させるために、さらなる偏向プーリ２８をさらに有する。２つのフックブロック部２０，２２は、２つのフックブロック部２０，２２の互いからの間隔が補助ウインチ１４の適切な制御によって可変であるように、補助ロープ１２を介して互いに接続される。

サスペンション要素のリフトに対して十分に大きなプリテンションは、補助ウインチ１４、補助ロープ１２及びマストノーズ１６が組み合わされた本発明に係るプリテンションフックブロック１０によって、ホイストロープ４に発生され得ており、上記ホイストロープ４は、ホイストウインチ５にピンと巻かれる。これにより、縺れの発生が防止されて、良好な巻き品質が確保される。

サスペンション要素６が、より高所のコンポーネントの分解の目的のために取り付けられたロード無しで、クレーン１によって上昇される場合、ウエイト４０は、図２に示されるように、サスペンション要素６に固定されたプリテンションフックブロック１０の下フックブロック部２２のピックアップ手段２３に、固定される。ウエイト４０は、プリテンションフックブロック１０を介して、サスペンション要素６に、したがってホイストロープ４に、接続されており、適切なプリテンション力を発生する。

偏向プーリ２４，２６及び固定手段２９を介して実施されるプリテンションフックブロック１０のプーリブロックは、ピックアップ手段２３に固定されたウエイト４０のウエイト力が、ホイストロープ１２の様々なストランドに亘って広げられるという作用を、有する。プリテンションフックブロック１０の補助ロープ１２のリービングが、マストノーズ１６に通じる第１ストランドを有する３つのリービングで選択されるので、２つのストランドは、プリテンションの増大に寄与しており、すなわち、バラストウエイトの約２／３は、サスペンション要素６に吊られており、ホイストウインチ５に巻き取られたホイストロープ４を張る。ここで、ホイストロープ１２の３つ以上のリービン又は１つ以上の各偏向プーリ２４，２６は、当然に、フックブロック部２０，２２に設けられ得る。

２つの偏向プーリ２４，２６は、平行な回転軸を有する。固定手段２９は、下フックブロック部２２の第２偏向プーリ２６の上に配置されているとともに、ピックアップ手段２３は、第２偏向プーリ２６の下に配置されている。さらなる偏向プーリ２８は、上フックブロック部２０にて第１偏向プーリ２４の斜め上に配置されているとともに、固定手段２１は、第１偏向プーリ２４の上に配置されている。

図４から分かるように、第１偏向プーリ２４とさらなる偏向プーリ２８との間の間隔は、ブームヘッド又はマストノーズ１６でのホイストロープ４及び補助ロープ１２のための対応する偏向プーリ間の間隔に実質的に対応し得る。

図５から分かるように、２つのフックブロック部２０，２２は、互いに押し込まれ得ており、上フックブロック部２０は、グルーブ３２として構成された下フックブロック部２２のピックアップ領域への、タングとして構成されたピックアップ領域３４を、有する。ピックアップ領域３２，３４は、面取りされることができ、これにより、ねじ切り又は押し込みは、促進される。

上述されたように、２つのフックブロック部２０，２２は、ピン３０を介して手動でロック可能である（図５も参照）。代替的な実施形態は、図６に概略形態にて示されており、プリテンションフックブロック１０は、ロック機構を有する。したがって、保持ピン３８は、下フックブロック部２２の上領域に配置されているとともに、旋回可能なフック要素３６は、上フックブロック部２０の下領域に配置されている。２つのフックブロック部２０，２２の結合時、ピン３８は、図示のように、フック３６を側方に自動的に押しており、それをその旋回軸回りに旋回させる。フックブロック部２０，２２が、それらの完全に引っ込んだリッキング位置に達すると、フック３６は、スナップして、２つのフックブロック部２０，２２を自動的にロックする。フック３６をそのロック位置に追い込むというこの目的のために、バネ要素（より詳細には図示せず）は、設けられてもよい。これにより、フックブロック部２０，２２は、手動でロックされる必要がなく、特に大きな高さでの結合を促進する。

図８～１１は、本発明に係る方法の実施形態によるサスペンション要素６の移動中におけるクレーン１の全体側面図を示す。この点に関して、ロードが、上昇位置から持ち上げられるべきであり且つ分解のために地面９に配置されるべきであるという状況から、開始がなされる。サスペンション要素６を、十分なプリテンションで持ち上げられるべきロードの高さにリフトすることができるために、以前に下げられたサスペンション要素６は、第１ステップにおいて、プリテンションフックブロック１０を介してウエイト４０に接続される。プリテンションフックブロック１０は、ロック状態において、リフトフック６ｂに吊られている。ウエイト４０は、プリテンションフックブロック１０の受け手段２３に、固定されている。リフトフック６ｂに吊られている間、プリテンションフックブロック１０は、補助ロープ１２に既に接続されている、又は、例えば、第１移動の間、補助ロープ１２は、その吊りの後にプリテンションフックブロック１０に、リーブされる。

ここで、プリテンションフックブロック１０は、アンロックされる又はピン留め解除されており、ウエイト４０は、ホイストウインチ５及び補助ウインチ１４の作動によって、僅かに上昇される（図８参照）。ここで、ウエイト４０は、地面から上昇され得る。ウエイト４０は、サスペンション要素６の上昇中に、補助ウインチ１４を巻き戻すと同時にホイストウインチ６を巻き上げることによって、好ましくはクレーンコントローラの対応する制御及びモニターによって、地面９の上に、密接に保持され得ており、特に吊られ得る。ウエイト４０が吊り状態にある限り、高いプリテンションは、そのウエイトに起因して、ホイストロープ４又はホイストウインチ５に与えられる。

サスペンション要素６が、ホイストウインチ５（図９参照）によって、ホイストロープ４を介して、完全に、すなわち所望の高さに、引き上げられると、補助ウインチ１４は、巻き戻されて、下フックブロック部１０は、下げられて、ウエイト４０は、地面９に置かれてアンフックされる。

下フック部２２は、続いて、補助ウインチ１４を巻き上げることによって、引き上げられており、上フックブロック部２０に案内される。フックブロック部２０，２２が、それらのロック位置にあると、それらは、一緒にピン留めされ得る（又は、上述のように自動ロックが行われる）。これは、搬送されるべき又は置下されるべきロードも持ち上げられなければならない上昇位置から、行ってもよい。図１０は、プリテンションフックブロック１０のプリテンションフックブロック２２が、サスペンション要素６に依然として吊られている間に、フックブロック部２０，２２を結合してロックした後の状況を、示す。

ここで、プリテンションフックブロック１０は、クレーン１のサスペンション要素６からアンロックされ得ており（図１１参照）、続いて、補助ウインチ１４によって地面９に下降され得る。ここで、サスペンション要素６は、依然として上昇位置にあり、搬送されるべきロードに接続され得る。ロードは、ホイストウインチ５を作動することによって、地面９に置かれ得る。上述のステップは、サスペンション要素６の次の移動のために、再び実施され得る。

地面９から上昇され且つクレーン１のコントローラによって全プリテンションプロセスをモニターし得るウエイト４０は、この方法において有利である。プリテンションプロセスは、通常のクレーン運転に対応する。この場合、メイン又はホイストウインチ５でのメイン移動としてのフック６ｂを有し且つ共通のロードを含むマストノーズ１６を介して補助ウインチ１４にフック２３を有する、モニターされた２つのフック動作である。

この解決手段では、別個の静的観測を必要とするクレーン１での変換作業は、必要ない。さらに、補助車両は、プリテンションの適用のために、使用されなくてよい。補助移動のための補助ウインチ１４及び短いマストノーズ１６は、多くの格子マストクレーン及び大きなテレスコピッククレーンをも有する標準的な装置の一部を、形成する。さらに、クレーン１は、地面に置かれた補助車両及び／又は補助ウインチを有する解決手段では不可能な、プリテンションプロセス中に回転及び／又は移動されてもよい。

１ クレーン
２ ブーム
３ 上部構造体
４ ホイストロープ
５ ホイストウインチ
６ サスペンション要素
６ａ プーリブロック
６ｂ リフトフック
８ 下部走行体
９ 地面
１０ プリテンションフックブロック
１２ 補助ロープ
１４ 補助ウインチ
１６ 偏向装置（マストノーズ）
２０ 上フックブロック部
２１ 固定手段
２２ 下フックブロック部
２３ ピックアップ手段（リフトフック）
２４ 第１偏向プーリ
２６ 第２偏向プーリ
２８ 偏向プーリ
２９ 補助固定手段
３０ ピン
３２ グルーブ
３４ タング
３６ フック
３８ ピン
４０ ウエイト

Claims (16)

1. クレーン（１）のための、特にモバイルクレーン又はクローラクレーンのための、前記クレーン（１）のサスペンション要素（６）の移動中にホイストローププリテンションを発生させるための、リフトシステムであって、
   分離可能なプリテンションフックブロック（１０）と、
   前記プリテンションフックブロック（１０）に接続され且つ前記クレーン（１）に配置され又は設置可能な補助ウインチ（１４）に巻き取り可能及び巻き戻し可能な態様で支持されるとともに前記クレーン（１）のブーム（２）に配置され又は設置可能な偏向装置（１６）を介して案内される補助ロープ（１２）と、を備え、
   前記プリテンションフックブロック（１０）は、互いに解放可能にロック可能で且つ前記補助ロープを介して互いに接続された２つのフックブロック部（２０，２２）を含み、上フックブロック部（２０）は、前記サスペンション要素（６）に固定するための固定手段（２１）を有し、下フックブロック部（２２）は、ウエイト（４０）を固定するためのピックアップ手段（２３）を有する、リフトシステム。
2. 前記上フックブロック部（２０）は、少なくとも１つの第１偏向プーリ（２４）を有し、前記下フックブロック部（２２）は、前記補助ロープ（１２）が案内される少なくとも１つの第２偏向プーリ（２６）を有する、請求項１に記載のリフトシステム。
3. 前記プリテンションフックブロック（１０）は、好ましくは前記上フックブロック部（２０）に配置された前記サスペンション要素（６）に前記補助ロープ（１２）を横に通させる少なくとも１つの偏向プーリ（２８）を含む、請求項１又は２に記載のリフトシステム。
4. 前記プリテンションフックブロック（１０）は、ガイド機構を含み、前記下及び上フックブロック部（２０，２２）は、結合時に、前記ガイド機構によって、所定のロック位置に持ち込まれ得ており、前記ガイド機構は、好ましくは、１つ以上のガイドレール及び／又はタング・グルーブ機構（３２，３４）を含む、請求項１から３のいずれか１つに記載のリフトシステム。
5. 前記下及び上フックブロック部（２０，２２）は、互いに解放可能にロックするための接続手段を有し、前記下及び上フックブロック部（２０，２２）は、好ましくは、１つ以上のピン（３０）によってピン留めされ得る、請求項１から４のいずれか１つに記載のリフトシステム。
6. 前記下及び上フックブロック部（２０，２２）は、作動可能なロック機構（３６，３８）によってロック可能であり、前記ロック機構（３６，３８）は、好ましくは、前記フックブロック部（２０，２２）を結合した時又は後に、能動的に又は受動的に作動可能である、請求項１から５のいずれか１つに記載のリフトシステム。
7. 前記ロック機構は、前記下及び上フックブロック部（２０，２２）の結合時に自動的にロックするように構成されており、好ましくは、バネ要素及び／又はスナップイン機構（３６，３８）を有する、請求項６に記載のリフトシステム。
8. 前記サスペンション要素（６）に接続されたホイストロープ（４）が巻き取り可能及び巻き戻し可能な態様で支持されるホイストウインチ（５）をさらに備え、前記ホイストウインチ（５）及び前記補助ウインチ（１４）は、好ましくは、互いに独立して作動可能であり、前記サスペンション要素（６）及び前記プリテンションフックブロック（１０）は、したがって、互いに独立してリフト可能である、請求項１から７のいずれか１つに記載のリフトシステム。
9. クレーンコントローラをさらに備え、前記クレーンコントローラは、前記補助ウインチ（１４）を巻き戻すと同時に前記ホイストウインチ（５）を巻き上げることによって、前記サスペンション要素（６）の移動中に、アンロックの前記プリテンションフックブロック（１０）に固定された前記ウエイト（４０）が、地面（９）の上のある高さ又はある領域で、吊られて保持されるように、前記ホイストウインチ（５）と前記補助ウインチ（１４）とを同期して制御するように構成されている、請求項８に記載のリフトシステム。
10. 前記サスペンション要素（６）は、好ましくはフックブロックであり、及び／又は、前記偏向装置（１６）は、前記ブームの先端に設置可能なマストノーズであり、及び／又は、前記補助ウインチ（１４）は、前記クレーン（１）の上部構造体（３）に配置されている、請求項１から９のいずれか１つに記載のリフトシステムを備える、クレーン（１）、特にモバイルクレーン又はクローラクレーン。
11. 前記下フックブロック部（２２）に好ましくは配置された前記補助ロープ（１２）を固定するための補助ロープ固定手段（２９）を備える、請求項１から９のいずれか１つに記載のリフトシステムのプリテンションフックブロック（１０）。
12. 請求項１から９のいずれか１つに記載のリフトシステムを用いて前記クレーン（１）の前記サスペンション要素（６）をリフトする方法であって、以下のステップを含む、
    前記プリテンションフックブロック（１０）を下降された前記サスペンション要素（６）へ固定する、
    前記上及び下フックブロック部（２０，２２）をアンロックする、
    前記ウエイト（４０）を前記下フックブロック部（２２）に固定する、
    特に前記サスペンション要素（６）に接続されたホイストロープ（４）をホイストウインチ（５）に巻き取ることより、前記サスペンション要素（６）をリフトすることによって、前記下及び上フックブロック部（２０，２２）が互いから離れるように移動する、
    前記サスペンション要素（６）がその上昇位置にある間に前記補助ウインチ（１４）を巻き戻すとともに、前記下フックブロック部（２２）を前記ウエイト（４０）から解放することによって、前記ウエイト（４０）を置下する、方法。
13. 前記下フックブロック部（２２）は、前記補助ウインチ（１４）を巻き上げることによって上昇されており、前記ウエイト（４０）の置下及び解放の後に、前記上フックブロック部（２０）と結合されており、前記フックブロック部（２０，２２）は、互いにロックされ得ており、ロックされた前記プリテンションフックブロック（１０）は、好ましくは、続いて、前記サスペンション要素（６）から解放されており、前記補助ウインチ（１４）を巻き戻すことによって地面（９）に置かれる、請求項１２に記載の方法。
14. 前記ホイストウインチ（５）及び前記補助ウインチ（１４）は、前記サスペンション要素（６）の移動のために、特に前記クレーン（１）のクレーンコントローラによって、同期的に又は同期して制御されており、前記ウエイト（４０）は、前記補助ウインチ（１４）を巻き戻すと同時に前記ホイストウインチ（５）を巻き上げることによって、地面（９）の上のある高さで、保持されており、特に吊られる、請求項１２又は１３に記載の方法。
15. 前記サスペンション要素（６）の移動は、前記クレーンコントローラによりモニターされる２つのフックの運転にて、行われており、前記ホイスト及び補助ウインチ（５，１４）の自動調整は、好ましくは、前記ウエイト（４０）が前記地面（９）の上の所定の高さ及び／又は特定の場所で保持されるように、前記クレーンコントローラによって、行われる、請求項１４に記載の方法。
16. 請求項１から９のいずれか１つに記載のリフトシステムの使用であって、以下のステップを含む、
    前記プリテンションフックブロック（１０）を下降された前記サスペンション要素（６）へ固定する、
    前記上及び下フックブロック部（２０，２２）をアンロックする、
    前記ウエイト（４０）を前記下フックブロック部（２２）に固定する、
    特に前記サスペンション要素（６）及びウインチ（５）に接続されたロープ（４）を巻き取ることより、前記サスペンション要素（６）をリフトすることによって、前記下及び上フックブロック部（２０，２２）が互いから離れるように移動する、
    前記ウエイト（４０）が地面に残存するとともに、一定のストランドテンションが補助ウインチロープに存在するように、前記補助ウインチ（１４）を同時に巻き戻す、方法。

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