JP7285749B2 - コネクタ及びモータ装置 - Google Patents
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Description
図1は、燃料ポンプ1の斜視図である。図2は、燃料ポンプ1のポンプケース2を取り外した斜視図である。図1と図2との燃料ポンプ1の姿勢は同一である。
燃料ポンプ1は、例えば自動二輪車等の鞍乗型車両の燃料タンク(図示しない)の外部に配置され、燃料タンク内の液体燃料を図示しない内燃機関に向けて圧送する用途に適用される。しかしながら、それ以外の自動四輪車等の車両に搭載されてもよい。
ポンプケース2は、略円筒状のケース本体5と、ケース本体5におけるポンプ本体3が配置されている側の端部(図1における上側の端部)に設けられ、ケース本体5の開口を閉塞するポンプカバー6と、ケース本体5におけるフィルタ4が配置されている側の端部(図1における下側の端部)に設けられ、ケース本体5の開口を閉塞するフィルタカバー7と、を備えている。なお、以下の説明では、ケース本体5の軸方向を単に軸方向と称する。
モータ装置14は、モータ17と、モータ17のポンプ部15とは反対側端を覆うアウトレットカバー18と、を備えている。モータ17としては、例えばいわゆる3相(U相、V相、W相)ブラシレスモータが用いられる。すなわち、モータ17は、図示しないコイルが巻回される複数のティースを有する略円筒状のステータと、ステータの径方向中央に回転自在に配置された図示しないロータと、を備えている。ロータは、図示しない回転軸が軸方向に沿っている。このロータの回転軸が、ポンプ部15の図示しないインペラに連結されている。ポンプ部15によってモータ装置14内に圧送された液体燃料は、図示しないステータとロータとの間の隙間を通ってアウトレットカバー18側に流れる。
なお、以下の説明において、単に径方向という場合はモータ17の径方向いい、単に周方向という場合は、モータ17の周方向(ロータの回転方向)をいうものとする。
カバー本体19の底部19aには、モータ17とは反対側に向かって突出する吐出ポート20が一体成形されている。この吐出ポート20を介してポンプ部15によってモータ装置14内に圧送された液体燃料が、モータ装置14側へと吐出される。吐出された液体燃料は、ケース本体5に一体成形された燃料吐出管9を介して外部に(内燃機関に向けて)吐出される。
図3は、コネクタユニット23をポンプカバー6(図1参照)側からみた斜視図である。図4は、コネクタユニット23の斜視図であり、雌端子(請求項における第2端子の一例)26を取り外した状態を示す。図4は、図3の斜視図に対応している。図5は、コネクタユニット23をモータ17側からみた斜視図である。
図2から図5に示すように、コネクタユニット23は、モータ装置14側に配置されるモータ側コネクタ(請求項におけるコネクタの一例)24と、外部端子13側に配置される外部側コネクタ(請求項におけるコネクタの一例)25と、これらコネクタ24,25に取り付けられる雌端子26と、モータ側コネクタ24に取り付けられる雌端子26と外部側コネクタ25に取り付けられる雌端子26とに跨るリード線27と、を備えている。
雌端子26は、導電性を有する金属板にプレス加工を施して形成されている。雌端子26は、雄端子21a,21b,21cが差し込まれる(嵌合される)嵌合部26aを有している。嵌合部26aの雄端子21a,21b,21cへの差し込み方向は軸方向と一致している。以下の雌端子26の説明においては、嵌合部26aが差し込み方向(軸方向)に沿う方向を向いているものとして説明する。
モータ側コネクタ24は、3つの雄端子21a,21b,21cに対応するように周方向に並んだ3つのホルダ28a,28b,28c(第1ホルダ28a、第2ホルダ28b、第3ホルダ28c、請求項におけるホルダの一例)を有している。3つのホルダ28a,28b,28cは樹脂で形成されている。3つのホルダ28a,28b,28cは、それぞれ対応する雌端子26の嵌合部26aが挿入される筒部29a,29b,29c(第1筒部29a、第2筒部29b、第3筒部29c)を有する。各筒部29a,29b,29cは、嵌合部26aの形状に対応するように角筒状に形成されており、一体化されている。
第2押圧部30bの下端面29dとは反対側の上面30dには、開口部34を避けた位置でかつ周方向中央に、モータ17とは反対側に向かって突出するチャック位置決め凸部(請求項における位置決め部の一例)35が一体成形されている。チャック位置決め凸部35は、モータ17の雄端子21a,21b,21cにモータ側コネクタ24を組み付ける際にこのモータ側コネクタ24に対する第1チャック61の位置決めを行うためのものである(詳細は後述する)。
3つの仕切壁37a,37b,37cのうち、第1筒部29aの第1仕切壁37aは、第1筒部29aの開口周縁に沿い、かつ径方向内側と第2ホルダ28b側とが仕切られるように、軸方向からみて略L字状に形成されている。
外部側コネクタ25の構成は、基本的にはモータ側コネクタ24の構成と同一である。このため、外部側コネクタ25の各部の説明は、モータ側コネクタ24の各部の名称と同一名称を用い、符号のみを変更して説明を簡略する。
外部側コネクタ25は、外部端子13の図示しない他端に対応するように、一列に並んだ3つのホルダ38a,38b,38c(第1ホルダ38a、第2ホルダ38b、第3ホルダ38c、請求項におけるホルダの一例)を有している。
なお、以下の説明では、3つのホルダホルダ38a,38b,38cが並ぶ方向を一列方向と称して説明する。また、外部端子13の他端は、軸方向に沿ってポンプカバー6(図1参照)側に向かって突出されている。
次に、図2から図5を援用し、図6から図10に基づいてモータ側コネクタ24及び外部側コネクタ25の組み付け方法について説明する。
図6は、モータ側コネクタ24及び外部側コネクタ25の予備組み立ての説明図である。
図6に示すように、まずモータ側コネクタ24及び外部側コネクタ25の予備組み立てを行う。
次に、パレット50の上方から、各コネクタ24,25の各筒部29a~39cに、リード線27が接続された雌端子26を取り付ける。具体的には、各コネクタ24,25側に雌端子26の嵌合部26a(図4参照)を向け、この嵌合部26aを対応する筒部29a~39cにパレット50の上方から挿入する(図3も併せて参照)。
ここで、各筒部29a~39cに嵌合部26aを完全に押し込むと、各筒部29a~39cに形成されている凹部32,42の上端面32aに嵌合部26aの切り起こし部26eが係合される。このため、各筒部29a~39cから嵌合部26aの抜けが防止される。
なお、リード線27の長さは、各筒部29a~39cに無理なく嵌合部26aを挿入できる長さで、かつできる限り短い長さである。
図7、図8に示すように、各第1チャック61は、上下方向に長い四角棒状に形成されている。一対の第1チャック61は、水平方向に並んで配置されており、図示しないアームによって水平方向に沿って互いに接近、離間する(図7における矢印Y1参照)。一対の第1チャック61は、これら第1チャック61の間を挟んで対称に形成されている。
第1チャック61の先端面61bは、平坦に形成されている。また、第1チャック61の先端面61bの形状は、第2押圧部30の上面30dの形状とほぼ同一である。
続いて、第1チャック61の先端面61bによって、第2押圧部30の上面30dを押圧することにより、雄端子21a,21b,21cに雌端子26の嵌合部26aを差し込む。各筒部29a,29b,29cは一体化されているので、各雄端子21a,21b,21cに雌端子26の嵌合部26aが一度に差し込まれる。
各雄端子21a,21b,21cに雌端子26の嵌合部26aを差し込んだ後、一対の第1チャック61を互いに離間させる。これにより、モータ側コネクタ24の雄端子21a,21b,21cへの組み付け動作が完了する。
図9、図10に示すように、各第2チャック62は、上下方向四角棒状に形成されている。一対の第2チャック62は、水平方向に並んで配置されており、図示しないアームによって水平方向に沿って互いに接近、離間する(図9における矢印Y2参照)。一対の第2チャック62は、これら第2チャック62の間を挟んで対称に形成されている。
また、第2チャック62の先端面62aには、押圧部40のピン挿入孔40aに対応する位置に、このピン挿入孔40aに挿入可能なエジェクタピン(請求項における治具の一例)65が突設されている。エジェクタピン65の直径は、ピン挿入孔40aの孔径よりも若干小さい。
続いて、第2チャック62の先端面62aによって、押圧部40の上面40bを押圧することにより、外部端子13の他端に雌端子26の嵌合部26aを差し込む。各筒部39a,39b,39cは一体化されているので、外部端子13の他端に雌端子26の嵌合部26aが一度に差し込まれる。
なお、自動組み立てロボット60によるモータ側コネクタ24及び外部側コネクタ25の組み付け動作は、同時に行われる。
また、パレット50上でコネクタユニット23の姿勢を規制できるので、各チャック61,62によって対応するコネクタ24,25を確実に把持できる。このため、自動組み立てロボット60による組み付け作業の精度を向上できる。
外部側コネクタ25の押圧部40には、ピン挿入孔40aが形成されている。このため、ピン挿入孔40aを利用して外部側コネクタ25と第2チャック62との位置決めを容易に行うことができる。また、ピン挿入孔40aを利用して、第2チャック62によって外部側コネクタ25を容易に把持できる。よって、自動組み立てロボット60による組み付け作業の精度をさらに向上できる。
外部側コネクタ25の3つの筒部39a~39cは一体化されている。このため、第2チャック62によって押圧部40を押圧するだけで、つまり、外部側コネクタ25の一箇所を押圧するだけで、各外部端子13の他端に雌端子26の嵌合部26aを一度に差し込むことができる。よって、モータ装置14の組み立て作業をさらに簡素化でき、かつ組み立て作業の時間をさらに短縮できる。
雄端子21a,21b,21cは、モータ17(モータ装置14)の外周部に沿って並んで配置されている。これに対応するように、モータ側コネクタ24の各筒部29a,29b,29cもモータ17(モータ装置14)の外周部に沿って並んで配置されている。このため、モータ17上の無駄なスペースを極力省くことができ、モータ側コネクタ24も小型化できる。
例えば、上述の実施形態では、自動二輪車等の鞍乗型車両や自動四輪車等の車両に搭載される燃料ポンプ1について説明し、モータ装置14は燃料ポンプ1を構成している場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、モータ装置14は、さまざまな電動装置に適用することができる。
上述の実施形態では、各コネクタ24,25は、3つのホルダ28a~38cを一体化させたものである場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、各ホルダ28a~38cを単体で使用してもよい。
Claims (6)
- 複数の第1端子に各々別々に嵌合される複数の第2端子と、
複数の前記第2端子を一体に保持し、治具が当接され前記治具によって前記第1端子側へと押圧される押圧部を有するホルダと、
を備え、
前記ホルダは、
前記第2端子が各々別々に前記ホルダを押圧する方向とは反対側から挿入される筒部と、
前記筒部内に設けられ、前記第2端子を前記筒部の内側面に向かって押圧するとともに前記第2端子の前記筒部内での位置決めを行う端子位置決め突起を有する舌片部と、
を備えたことを特徴とするコネクタ。 - 前記舌片部は、前記ホルダを押圧する方向の先端部に配置されており、
前記筒部は、前記第2端子の前記第1端子と嵌合する嵌合部のうち、前記舌片部が配置された側面を除いた側面を覆っている
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記筒部は、前記第1端子を受け入れる側の端面に、前記端面に向かうに従って前記筒部の開口が漸次大きくなるように形成されたガイド面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
- 前記ホルダは、前記治具の位置決め用の治具位置決め部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタと、
前記コネクタが取り付けられる前記第1端子を有するモータと、を備え、
前記第1端子は、前記モータの軸方向の端部から前記軸方向に沿って突出する雄端子であり、
前記第2端子は、前記雄端子に嵌合される雌端子であることを特徴とするモータ装置。 - 複数の前記第1端子及び複数の前記第2端子は、前記モータの外周部に沿って並んで配置されている
ことを特徴とする請求項5に記載のモータ装置。
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