JP7284721B2 - ダイオード - Google Patents

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Description

本明細書は、ダイオードに関する。本明細書は、特に、半導体層の表面にトレンチを有するダイオードに関する技術を開示する。
特許文献1に、トレンチMOS型ショットキーバリアダイオードが開示されている。ショットキーバリアダイオードは、半導体基板と、エピタキシャル層と、ショットキーメタルと、電極メタルと、を備える。エピタキシャル層は、半導体基板の表面上に配置されている。エピタキシャル層の表面には、複数の内側トレンチが形成されている。ショットキーメタルは、内側トレンチの内壁面を含むエピタキシャル層に対向するように形成されている。
特開2015-153769号公報
ショットキーバリアダイオードでは、オン抵抗は、ショットキーメタルとエピタキシャル層との接触面積が大きいほど大きい。このため、上記した技術において、オン抵抗を低減するためには、即ち、ショットキーメタルとエピタキシャル層との接触面積を増加するためには、ダイオードの寸法を拡大する必要がある。
本明細書では、ダイオードの寸法を拡大せずとも、オン抵抗を低減することができる技術を提供する。
本明細書に開示される技術は、ダイオードに関する。ダイオードは、半導体層と、前記半導体層の表面に配置される表面電極と、前記半導体層の前記表面から裏面に向かって延びるトレンチと、前記トレンチの内壁面を覆う絶縁膜と、前記トレンチに充填されるとともに、前記表面電極に接触する導電部と、前記半導体層の裏面に配置される裏面電極と、を備え、前記絶縁膜は、前記トレンチの内壁面のうち前記半導体層の前記裏面側の一部を覆い、前記導電部は、前記トレンチの前記半導体層の前記表面側において、前記半導体層と接触していてもよい。
この構成によれば、半導体層は、半導体層の表面に配置される表面電極だけでなく、トレンチに充填される導電部のうち、半導体層の表面側に位置する導電部と接触することができる。これにより、半導体層と表面電極及び導電部との接触面積を、半導体層が表面電極のみと接触する場合の接触面積と比較して、増加させることができる。この結果、ダイオードの寸法を拡大せずに、オン抵抗を低減することができる。
前記表面電極は、金属電極であり、前記導電部は、金属部であり、前記表面電極及び前記導電部は、前記半導体層とショットキー接触していてもよい。この構成によれば、ショットキーバリアダイオードにおいて、ショットキー接触の面積を増加させることができる。これにより、オン抵抗を低減することができる。
前記トレンチの内壁面は、前記半導体層の前記裏面側に位置する底面と、前記底面から前記半導体層の前記表面まで延びる側面と、を備え、前記底面と前記側面とは、湾曲面で連結されていてもよい。この構成によれば、電界集中が発生するトレンチの裏面において、トレンチの底面と側面とを湾曲面で連結することによって、トレンチの底面と側面との境界に電界が集中することを抑制することができる。
前記トレンチの内壁面は、前記半導体層の前記表面側の端部において、前記トレンチの幅が広がるように傾斜していてもよい。この構成によれば、半導体層と導電部との接触面積をより大きくすることができる。
前記トレンチの前記裏面側端の前記裏面側に位置する前記半導体層は、前記半導体層の他の部分よりも不純物濃度が低い低濃度領域を有していてもよい。この構成によれば、電界集中が発生するトレンチの裏面側端近傍の不純物濃度を低くすることによって、空乏層を広がり易くすることができる。これにより、逆方向電圧の印加時の耐圧を向上させることができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
第1実施例のダイオードの要部断面図である。 第1実施例のダイオードの製造方法を説明する図である。 図2に続くダイオードの製造方法を説明する図である。 図3に続くダイオードの製造方法を説明する図である。 図4に続くダイオードの製造方法を説明する図である。 図5に続くダイオードの製造方法を説明する図である。 第2実施例のダイオードの要部断面図である。 第2実施例のダイオードの電圧-電流の関係を表すシミュレーション結果である。 第2実施例のダイオードの接触深さ-電流増加倍率の関係を表すシミュレーション結果である。 第2実施例のダイオードの接触深さ-耐圧の関係を表すシミュレーション結果である。 第2実施例のダイオードの接触深さ-耐圧/オン抵抗の関係を表すシミュレーション結果である。
図1を参照して第1実施例のダイオード100を説明する。ダイオード100は、トレンチMOS領域を有する縦型のショットキーダイオード、いわゆるトレンチMOS型ショットキーバリアダイオードである。
ダイオード100は、半導体層12と、アノード電極30と、カソード電極10と、絶縁膜21、31と、絶縁層22と、導電部32と、を備える。半導体層12は、基板14と、基板14の表面にエピタキシャル成長によって堆積されるエピタキシャル層16と、を備える。
基板14とエピタキシャル層16とは、n型不純物を含む酸化ガリウム(Ga)を材料としている。n型不純物の例としては、シリコン(Si)が挙げられる。基板14の不純物濃度は、エピタキシャル層16の不純物濃度よりも高い。基板14の不純物濃度は、例えば5×1018cm-3であり、エピタキシャル層16の不純物濃度は、例えば2×1016cm-3である。
基板14の裏面側(図1の下面側)には、カソード電極10が配置されている。カソード電極10は、基板14とオーミック接触する金属(例えば、ニッケル(Ni)シリサイド、コバルト(Co)シリサイド)で形成されている。
エピタキシャル層16の表面、即ち、半導体層12の表面12bには、複数のトレンチ18が配置されている。なお、トレンチ18の本数は、図1の本数に限定されない。複数のトレンチ18は、表面12bからエピタキシャル層16を掘り下げることによって形成されている。複数のトレンチ18は、ドライエッチングによって形成される。複数のトレンチ18は、互いに同一形状を有する。トレンチ18は、一対の側面18cと、底面18dと、を含む内壁面(18c、18d)を備える。トレンチ18は、半導体層12の表面から裏面側に向かって(図1の上側から下方に向かって)垂直に掘り下げられている。一対の側面18cは、表面12bから垂直に下方に延びている。平面視で、複数のトレンチ18の側面18cは、互いに平行に並んでいる。一対の側面18cの間隔は一定である。
一対の側面18cの半導体層12の裏面側の端には、一対の側面18cを連結する底面18dが配置されている。底面18dは、一対の側面18cに対して垂直に延びる平面を有する。底面18dと一対の側面18cのそれぞれとの境界は、湾曲面18bで連結されている。なお、変形例では、底面18dは、一対の側面18cに配置される湾曲面を有していてもよい。この場合、底面18dと一対の側面18cのそれぞれとの境界は、湾曲面で連結されていてもよい。
一対の側面18cのそれぞれは、半導体層12の表面側の端部において、一対の側面18cの間隔が広がる方向に傾斜する傾斜面18aを備える。傾斜面18aは、トレンチ18の長手方向に全長に亘って形成されている。傾斜面18aは、例えば、側面18cの他の部分及び表面12bに対して、45度に傾斜している。なお、図1では、1個のトレンチ18のみに符号18a、18b、18c、18dが付されており、他のトレンチ18の符号18a、18b、18c、18dは省略されているが、複数のトレンチ18は、同一の構成を有する。
エピタキシャル層16の表面には、複数のトレンチ18よりも、ダイオード100の終端側に、終端トレンチ20が配置されている。終端トレンチ20は、半導体層12の外周に沿って、複数のトレンチ18の外側を一巡して囲んでいる。終端トレンチ20は、エピタキシャル層16の表面からエピタキシャル層16を掘り下げることによって形成されている。終端トレンチ20は、トレンチ18と同様に、ドライエッチングによって形成される。終端トレンチ20の側面と底面との境界は、トレンチ18と同様に、湾曲面で連結されている。
複数のトレンチ18及び終端トレンチ20のそれぞれの底面(即ち図1の下面)に接するエピタキシャル層16には、n型不純物濃度が周りよりも低い低濃度領域40が配置されている。トレンチ18の下方に位置する低濃度領域40は、トレンチ18の幅と同様以上の幅を有しており、終端トレンチ20の下方に位置する低濃度領域40は、終端トレンチ20の幅と同様以上の幅を有している。低濃度領域40の高さ(即ち図1の上下方向の長さ)は、例えば、隣り合う2個のトレンチ18の間隔(即ち、メサ部12aの幅)の0.1倍~0.5倍である。低濃度領域40は、エピタキシャル層16にトレンチ18、20を形成後に、トレンチ18、20の底部のエピタキシャル層16にイオン注入し、アニール処理を実行することによって形成される。イオン注入では、n型不純物を含む酸化ガリウム(Ga)の半導体層12に対して、マグネシウム(Mg)のイオンを注入するように、カウンタイオン注入が実行される。
複数のトレンチ18のそれぞれの底面18d及び側面18cには、絶縁膜31が配置されている。絶縁膜31は、底面18dの全面を覆う。また、絶縁膜31は、側面18cの半導体層12の裏面側の一部を覆う。絶縁膜31は、半導体層12の表面から深さDまで、側面18cを覆っておらず、深さDよりも半導体層12の裏面側において、側面18cを覆っている。
同様に、終端トレンチ20の底面及び側面には、絶縁膜21が配置されている。絶縁膜21は、終端トレンチ20の底面及び側面の全体を覆っている。絶縁膜21、31は、例えば酸化ハフニウム(HfO)等の絶縁材料である。なお、絶縁膜21、31は、化学蒸着(即ちCVD(Chemical Vapor Depositionの略))によって、例えば二酸化ケイ素(SiO)と酸化ハフニウム(HfO)との積層膜、あるいは、アルミナ(Al)の積層膜であってもよい。
終端トレンチ20には、絶縁膜21を介して、絶縁層22が充填されている。絶縁層22は、絶縁膜21、31が堆積された後、終端トレンチ20内のみに酸化ハフニウム(HfO)をさらに堆積させることによって形成される。絶縁層22の表面は、エピタキシャル層16、即ち半導体層12の表面と一致している。
複数のトレンチ18には、導電部32が充填されている。導電部32は、ポリシリコン層32bと、金属層32aと、を備える。トレンチ18の下端部には、ポリシリコン層32bが配置されている。ポリシリコン層32bは、絶縁膜31に囲まれる部分において、トレンチ18に充填されている。ポリシリコン層32bの表面12b側の面は、絶縁膜31の上端に一致している。ポリシリコン層32bよりも表面12b側には、金属層32aが配置されている。金属層32aは、トレンチ18の表面12b側の端まで充填されている。金属層32aは、側面18cに直接的に接触している。これにより、導電部32は、ポリシリコン層32bでは絶縁膜31を挟んで、エピタキシャル層16、即ち、半導体層12と対向して配置され、金属層32aでは直接的にエピタキシャル層16、即ち、半導体層12と対向して配置されている。金属層32aは、複数のトレンチ18及び終端トレンチ20との間に挟まれる半導体層12、即ち、半導体層12のメサ部12aの側面において、半導体層12とショットキー接触している。なお、図1では、1個のトレンチ18のみに符号31、32、32a、32bが付されており、他のトレンチ18では符号32、32a、32bは省略されているが、複数のトレンチ18には、それぞれ同様に、絶縁膜31が配置され、ポリシリコン層32bと、金属層32aと、で構成される導電部32が充填されている。
導電部32の上端、即ち、複数のトレンチ18の上端には、アノード電極30が配置されている。アノード電極30は、半導体層12の表面に平板上に形成されている。アノード電極30は、複数のトレンチ18の上端において、導電部32と接触している。アノード電極30は、導電部32と一体的に形成されている。即ち、アノード電極30は、導電部32に連続して導電材料を堆積することによって形成されている。アノード電極30は、メタル電極であり、複数のトレンチ18及び終端トレンチ20との間に挟まれる半導体層12、即ち、半導体層12のメサ部12aの表面において、半導体層12とショットキー接触している。
アノード電極30は、絶縁層22の表面に接触することによって、フィールドプレート構造が構成されている。
次いで、図2~図6を参照して、ダイオード100の製造方法を説明する。なお、図2~図6では、トレンチ18の周辺構造のみが示されている。図2に示すように、エピタキシャル層16の表面からエピタキシャル層16を掘り下げることによってトレンチ18が形成される。次いで、トレンチ18の底部のエピタキシャル層16にイオン注入し、アニール処理を実行することによって低濃度領域40が形成されている。なお、トレンチ20及びトレンチ20の底部の低濃度領域40は、トレンチ18及びトレンチ18の底部の低濃度領域40と同様に形成される。
次いで、図3に示すように、エピタキシャル層16の表面に、例えば酸化ハフニウム(HfO)等の絶縁材料33を堆積させる。その後、図4に示すように、化学蒸着によって、ポリシリコン32cを、トレンチ18に充填する。次いで、図5に示すように、エピタキシャル層16の表面及びトレンチ18内のポリシリコン32c、詳細には、トレンチ18内の深さDまでのポリシリコン32cを、エッチング(ドライ又はウェット)によって除去する。このとき、トレンチ18の底部にポリシリコン32cの一部を残存させる。これにより、ポリシリコン層32bが形成される。なお、トレンチ20には、別の工程において、絶縁層22が充填される。
次いで、図6に示すように、エピタキシャル層16の表面及びトレンチ18内のポリシリコン層32bよりも情報の絶縁材料33を、エッチング(ドライ又はウェット)によって除去する。続いて、金属層32a及びアノード電極30を一体的に形成する。これにより、図1に示すダイオード100が形成される。
(第2実施例)
図7を参照して、本実施例のダイオード200について、第1実施例のダイオード100と異なる点を説明する。ダイオード200では、トレンチ18に充填される導電部232は、金属層32aと同様の金属材料で作成されている。その他のダイオード200の構成は、ダイオード100と同様である。
(ダイオード200の効果)
図8~図11を参照して、ダイオード200の効果を説明する。図8~図11は、ダイオード200を用いたシミュレーション結果を表すグラフである。本シミュレーションでは、トレンチ18の半導体層12の表面からの深さが6μmであるダイオード200において、導電部232が半導体層12に直接的に接触している深さD(以下では、「接触深さD」と呼ぶ)が、0μm(すなわち導電部232が半導体層12に直接的に接触していない態様、以下、「比較例のダイオード」と呼ぶ)、1~6μmの間の複数のダイオード200が用いられている。
図8は、ダイオード200の電圧-電流の関係を示すグラフである。図8では、縦軸は電流を示し、横軸は電圧を示す。結果80は、接触深さDが0μmの比較例のダイオードのシミュレーション結果を表し、結果83、84、85のそれぞれは、接触深さが3μm、4μm及び5μmのそれぞれのダイオード200のシミュレーション結果を表す。図9は、ダイオード200に一定の電圧を印加した場合において、比較例のダイオードに流れる電流を1としたときのダイオード200の電流の増加倍率を示すグラフである。図9では、縦軸は電流の増加倍率を示し、横軸は接触深さDを示す。図8及び図9のシミュレーション結果から明らかなように、接触深さDが大きいほど、即ち、導電部232と半導体層12との接触面積が大きいほど、電圧が同一のときの電流値が大きくなる。即ち、導電部232と半導体層12との接触面積(即ち、ショットキー接触の面積)が大きいほど、オン抵抗が低減される。
図10は、逆方向電圧が印加されている場合、ダイオード200の耐圧のシミュレーション結果を示す。図10では、縦軸は耐圧を示し、横軸は接触深さDを示す。図10に示されるように、接触深さDが3μmのダイオード200は、比較例のダイオードと、ほぼ同等の耐圧を有している。一方、接触深さDが3μmよりも大きくなると、比較例のダイオードと比較して耐圧は低くなる。さらに、接触深さDが大きくなるほど、耐圧は低下する。
図11は、ダイオード200のオン抵抗に対する耐圧の比率を示す。図11では、縦軸はオン抵抗に対する耐圧の比率を示し、横軸は接触深さDを示す。この結果、比較例のダイオードと比較して、接触深さDが4μm以下であるダイオード200では、耐圧の低下を抑制しつつ、オン抵抗を低減させることができる。なお、ダイオード100でも同様の効果を奏することができる。
さらに、ダイオード100、200では、トレンチ18の半導体層12の表面側の端部に、傾斜面18aが配置されている。この構成によれば、半導体層12と導電部32、232との接触面積をより大きくすることができる。これにより、オン抵抗を低減させることができる。
ダイオード100、200では、複数のトレンチ18の下端近傍に、低濃度領域40を配置することによって、逆方向電圧が印加されている間に、空乏層を広がり易くすることができる。これにより、逆方向電圧の印加時の耐圧を向上させることができる。
ダイオード100、200では、絶縁層22が終端トレンチ20に埋め込まれている。これにより、フィールドプレート構造を配置するための絶縁層を、半導体層12の表面上に配置せずに済む。これにより、ダイオード100の表面を平坦化することができる。この結果、ダイオード100の表面の凸形状を考慮せずに、ダイオード100が搭載される装置を設計することができる。これにより、ダイオード100を搭載する装置を小型化することができる。
ダイオード100、200では、トレンチ18の底面18dと側面18cとが、湾曲面18bによって連結されている。この構成によれば、電界集中が発生するトレンチ18の底面18dにおいて、底面18dと側面18cが角部によって連結されている構成と比較して、底面18dと側面18cとの境界に電界が集中することを抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(1)上記の技術は、酸化ガリウム以外の例えばシリコンカーバイド(SiC)等のワイドギャップ半導体にも適用可能である。また、ダイオード100、200は、ショットキーダイオード以外に、PNダイオードにも適用可能である。
(2)上記した実施例では、低濃度領域40は、終端トレンチ20の下方にも配置されている。しかしながら、終端トレンチ20の下方には、低濃度領域40が配置されていなくてもよい。この場合、終端トレンチ20の下方の半導体層12は、その他の半導体層12と同等の不純物濃度を有していてもよい。
(3)導電部32は、アノード電極30と異なる導電材料、例えばポリシリコン等で作成されていてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:カソード電極、12:半導体層、12b:表面、14:基板、16:エピタキシャル層、18:トレンチ、18a:傾斜面、18b:湾曲面、18c:側面、18d:底面20:終端トレンチ、21、31:絶縁膜、22:絶縁層、30:アノード電極、31:絶縁膜、32、232:導電部、32a:金属層、32b:ポリシリコン層、40:低濃度領域、100、200:ダイオード

Claims (5)

  1. 半導体層と、
    前記半導体層の表面に配置される表面電極と、
    前記半導体層の前記表面から裏面に向かって延びるトレンチと、
    前記トレンチの内壁面を覆う絶縁膜と、
    前記トレンチに充填されるとともに、前記表面電極に接触する導電部と、
    前記半導体層の裏面に配置される裏面電極と、を備えるダイオードであって、
    前記絶縁膜は、前記トレンチの内壁面のうち前記半導体層の前記裏面側の一部を覆い、
    前記導電部は、前記トレンチの前記半導体層の前記表面側において、前記半導体層と接触しており、
    前記導電部は、前記トレンチにおいて前記半導体層の前記裏面側に配置されるポリシリコン層と、前記ポリシリコン層の前記半導体層の前記表面側に配置される金属層と、を備え、
    前記ポリシリコン層の前記半導体層の前記表面側の面は、前記絶縁膜の上端に一致しており、
    前記半導体層の前記表面から前記裏面に向かう前記トレンチの深さ方向において、前記トレンチ内で前記導電部が前記半導体層に接触している接触深さは、前記トレンチの前記半導体層の表面からの深さの1/2以上であって2/3以下である、ダイオード。
  2. 前記表面電極は、金属電極であり、
    前記表面電極及び前記導電部は、前記半導体層とショットキー接触している、請求項1に記載のダイオード。
  3. 前記トレンチの内壁面は、前記半導体層の前記裏面側に位置する底面と、前記底面から前記半導体層の前記表面まで延びる側面と、を備え、
    前記底面と前記側面とは、湾曲面で連結されている、請求項1又は2に記載のダイオード。
  4. 前記トレンチの内壁面は、前記半導体層の前記表面側の端部において、前記トレンチの幅が広がるように傾斜している、請求項1から3のいずれか一項に記載のダイオード。
  5. 前記トレンチの前記裏面側端の前記裏面側に位置する前記半導体層は、前記半導体層の他の部分よりも不純物濃度が低い低濃度領域を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のダイオード。
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