JP7283729B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
しかし、メンテナンスのためにファンを着脱する必要がある場合、狭い筐体内で横向きのネジを緩めたり締め付けたりする作業となるため、ファンのみの着脱が困難となる。そこで、特許文献1には、チャンバの吸気口を斜め前方に向けて開口形成して、ファンを斜め前方からのネジによって着脱可能とした発明が開示されている。
吸気側固定部は、吸気口より後方側に設けられる第1ヒンジ部と、吸気口より前方側に設けられ、正面を向く第1固定面部とを有する一方、吐出側固定部は、吐出口より後方側に設けられ、第1ヒンジ部と上下方向の軸を中心に回転可能に係合する第2ヒンジ部と、吐出口より前方側に設けられ、吸気口と吐出口との連通状態で第1固定面部に前方から重合する第2固定面部とを有して、第1ヒンジ部と第2ヒンジ部とが係合し、ファンユニットが軸を中心に回転して吸気口と前記吐出口とが連通した状態で、第2固定面部が前方から第1固定面部にネジ止めされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、第2ヒンジ部は、後方へ突出するヒンジ片であり、第1ヒンジ部は、ヒンジ片が差し込まれるヒンジ枠であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、第2ヒンジ部を、後方へ突出するヒンジ片とし、第1ヒンジ部を、ヒンジ片が差し込まれるヒンジ枠としているので、取付時のファンユニットの係止と回転とがスムーズに行える。
図1は、給湯器の一例を示す正面図で、フロントカバーを外した状態で示している。図2は図1において、樹脂シート及びコントローラ、表示操作パネルを除いた状態を示している。
この給湯器1は、前面を開口した四角箱状の筐体2内に、燃焼部としてのバーナ4と、熱交換部としての一次熱交換器5と二次熱交換器6とが上から順に設けられる内胴3を収容した逆燃焼式となっている。また、筐体2内には、内胴3の下部から後方へ回り込んで上向きに設けられる排気部7と、内胴3の右側方でバーナ4に連結されたファンユニット8と、ファンユニット8の下側でファンユニット8に連結され、ガスガバナ9を介してガス導入管11から燃料ガスが供給されるガス供給ユニット10とが設けられている。内胴3の下方右側には、電装基板を収容してなるコントローラ12が横向きに設置され、その下方中央には、フロントカバーから露出する表示操作パネル13が設けられている。
ここでのチャンバ15は、図3,4に示すように、上ケーシング14に上方からネジ止めされる平面視四角形状の上板部16と、上板部16から上方へ膨出する導入部17とを一体形成してなる。上板部16の外周上面及び導入部17の左側面には、放熱用リブ18,18・・が複数突設されている。
この吸気口20は、開口19の外側に突設した内リブ23の内側にフランジ21を係止させて開口19に右側から嵌入させることで、導入部17の内部へ突出する状態で保持される。導入部17内に突出する吸気口20の左側端部は、下方へ行くに従って左側へ突出する傾斜状の出口24となっている。
導入部17の右側面前側で内リブ23の外側には、内リブ23よりも右側へ突出する外リブ25が設けられて、内リブ23と外リブ25との間にパッキン26を嵌合させている。
開閉部材27は、ファンユニット8からの混合気の吐出により、図8,9に示すように、上方へ回転して出口24を開放する開放位置へ移動するが、導入部17の上側内面には、左右方向に延びる突条31と溝32とが前後方向へ交互に形成されてなる凹凸部30が形成されている。この突条31は、下面がフック29のやや上側となる高さで形成されて、開閉部材27がフック29より上方へ回転すると、突条31に当接してそれ以上の回転が規制されるようになっている。
また、ファンケース40の外周部には、図10に示すように、接線方向に突出する吐出口44が設けられている。この吐出口44は、横長四角形に開口する短筒状で、突出端部には、チャンバ15の開口19に設けた外リブ25と同じ外形を有する外フランジ45が設けられている。外フランジ45の左側面における吐出口44の周囲には、外リブ25の内側に嵌合して内リブ23に当接する嵌合部46が突設されている。
二次熱交換器6は、中ケーシング60と連通する四角筒状の下ケーシング64内に、凹凸を形成した複数の伝熱プレートを前後方向へ所定間隔をおいて並設して、伝熱プレート間で連続する内部流路を形成し、下ケーシング64の正面側下部に設けた入口と正面側上部に設けた出口とを内部流路に接続してなる。入口には給水管65が接続され、出口には接続管61が接続される。
排気ダクト67は、合成樹脂製の横長角筒状で、排気ダクト67の上端の開口には、筐体2の上面に突出する円筒状の排気筒部71を備えた上カバー70が接合される。
このとき、上方へ回転した開閉部材27は、導入部17の上側内面に形成した凹凸部30の突条31に当接してそれ以上の回転が規制されるので、開閉部材27が回転しすぎて導入部17の上側内面に引っ掛かって戻らなくなるおそれはない。また、フック29に過度の負荷が加わるおそれもなくなる。さらに、導入部17内に進入した混合気の一部は凹凸部30の突条31に沿って流れ込むので、混合気の整流作用も得られる。
一方、下ケーシング64を通過した燃焼排気は、排気部7のドレン受け66内に進入し、ドレン受け66の後部に移動して排気ダクト67内を上昇して排気筒部71から外部に排出される。二次熱交換器6で発生したドレンは、ドレン受け66内に落下し、ドレン排出管68及び中和器69を介して器具の外部へ排出される。
上記形態の給湯器1によれば、吸気側固定部を、吸気口20より後方側に設けられるヒンジ枠33(第1ヒンジ部)と、吸気口20より前方側に設けられ、正面を向く内側固定面34(第1固定面部)とを有するものとする一方、吐出側固定部を、吐出口44より後方側に設けられ、ヒンジ枠33と上下方向の軸を中心に回転可能に係合するヒンジ片47(第2ヒンジ部)と、吐出口44より前方側に設けられ、吸気口20と吐出口44との連通状態で内側固定面34に前方から重合する外側固定片48(第2固定面部)とを有するものとして、ヒンジ枠33とヒンジ片47とが係合し、ファンユニット8が当該軸を中心に回転して吸気口20と吐出口44とが連通した状態で、外側固定片48が前方から内側固定面34にネジ止めされている。
これにより、正面からのネジ止めによってファンユニット8をチャンバ15に固定可能となると共に、正面からのネジの取り外しによってファンユニット8が取り出し可能となる。よって、製造時のファンユニット8の取付は勿論、メンテナンス時のファンユニット8の着脱も作業性よく行うことができる。
また、第2ヒンジ部も、第1ヒンジ部の形状に合わせて、複数のヒンジ片で形成したり、先端に軸部を設けたり等、適宜変更できる。
さらに、上記形態では第1ヒンジ部をヒンジ枠、第2ヒンジ部をヒンジ片としているが、これと逆に、第1ヒンジ部をヒンジ片、第2ヒンジ部をヒンジ枠とすることもできる。
そして、第1固定面部と第2固定面部とのネジ止めも3箇所以上で行ってもよい。チャンバとファンユニットの配置が左右逆であっても差し支えない。
上記形態の給湯器1によれば、チャンバ15には、混合気の吸気口20を備えた導入部17が上方へ膨出して設けられると共に、チャンバ15内で吸気口20には、ファン41が駆動しない状態で自重によって吸気口20を閉塞し、ファン41が駆動する状態ではファン41の吐出圧によって吸気口20を開放する開閉部材27が、上端を軸として回転可能に設けられている一方、導入部17における上部内面には、開閉部材27の上方への回転位置を規制する凹凸部30が形成されていることで、ファン41側への気体の逆流を防止する開閉部材27が開放した際の引っ掛かりの発生をなくして確実に開閉動作させることができる。また、開閉部材27が必要以上に開放しないため、フック29に過度の負担が加わることもない。
また、導入部17の内部に開口する吸気口20の出口24は、下方へ行くに従って混合気の導入方向に延びる傾斜面となっているので、開閉部材27の自重による出口24の閉塞が確実に行える。
また、開閉部材も、全体形状やヒンジの形状等は適宜変更可能で、例えば吸気口の出口の傾斜をなくして開閉部材を下方へ行くに従って厚肉となるように形成してもよい。
さらに、上記形態では導入部の上部内面に凹凸部を設けているが、開閉部材における開放側の表面に凹凸部を設けて、開放時には上部内面への当接によって開閉部材の回転位置を規制することもできる。開閉部材と導入部の上部内面との双方に凹凸部を設けて互いの当接によって開閉部材の回転位置を規制することもできる。
また、ファンユニットでは、燃料ガスと燃焼用空気とを混合した混合気をチャンバへ供給する予混合式となっているが、これに限らず、ファンからは燃焼用空気のみを供給させてファンの下流側で燃料ガスと混合してチャンバに導入させる給湯器であっても各発明は適用可能である。
Claims (2)
- 上下左右及び後面が閉塞し、開口した前面がフロントカバーで閉塞される筐体と、
前記筐体内に収容され、バーナを有するケーシングと、
前記ケーシングに設けられ、側面に開口する吸気口を備えたチャンバと、
前記チャンバの側方に配置され、前記吸気口に対向する吐出口を備えたファンユニットと、を備え、
前記吸気口に設けた吸気側固定部と、前記吐出口に設けた吐出側固定部とを固定することで、前記吸気口と前記吐出口とが連通した状態で前記ファンユニットが前記チャンバに固定される給湯器であって、
前記吸気側固定部は、前記吸気口より後方側に設けられる第1ヒンジ部と、前記吸気口より前方側に設けられ、正面を向く第1固定面部とを有する一方、
前記吐出側固定部は、前記吐出口より後方側に設けられ、前記第1ヒンジ部と上下方向の軸を中心に回転可能に係合する第2ヒンジ部と、前記吐出口より前方側に設けられ、前記吸気口と前記吐出口との連通状態で前記第1固定面部に前方から重合する第2固定面部とを有して、
前記第1ヒンジ部と前記第2ヒンジ部とが係合し、前記ファンユニットが前記軸を中心に回転して前記吸気口と前記吐出口とが連通した状態で、前記第2固定面部が前方から前記第1固定面部にネジ止めされていることを特徴とする給湯器。 - 前記第2ヒンジ部は、後方へ突出するヒンジ片であり、前記第1ヒンジ部は、前記ヒンジ片が差し込まれるヒンジ枠であることを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
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