JP7276825B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
一方、二次熱交換器としては、特許文献1に開示されるように、凸部を互いに形成した一対の伝熱プレート同士を接合して凸部間に内部流路を形成したペアプレートを、厚み方向に複数重ねて各ペアプレート間に排気通路を形成して、各ペアプレートの内部流路の両端同士を互いに連通させて一方を流入経路、他方を流出経路としたプレート式が知られている。この二次熱交換器では、流入経路から流入させた水を各内部流路に通過させて流出経路から流出させることで、排気通路を通過する燃焼排気から潜熱が回収可能となっている。
所定の凸部を形成した2枚の伝熱プレートを互いに組み合わせて両伝熱プレート間に内部流路を形成したペアプレートを、第2ケーシング内に厚み方向へ複数組並設して各ペアプレート間に排気流路を形成すると共に、各内部流路の両端同士を連通させて一端に流入経路を、他端に流出経路をそれぞれ形成してなるプレート式の二次熱交換器と、を備え、
第1ケーシングと第2ケーシングとを上下方向に連結してバーナの燃焼排気を第1ケーシングと第2ケーシングとの順に通過させて燃焼排気の顕熱及び潜熱を回収可能とした給湯器であって、
一次熱交換器で熱交換された燃焼排気を、二次熱交換器における各ペアプレートの内部流路の形成領域に向けて案内するガイド部材が設けられており、
ガイド部材は、第1ケーシングの内面に取り付けられ、燃焼排気の通過方向でフィンよりも下流側に位置して当該下流へ行くに従って形成領域の中央側へ近づき、突出端が内部流路の両端の上流側に位置する傾斜板部と、傾斜板部の突出端から下流側へ延びて内部流路の両端と通過方向でオーバーラップする平板部とを含んでなると共に、
ガイド部材は、フィンよりも外側で第1ケーシングの内面に当接し、各伝熱管の間に下流側から嵌合する挿入片を備えることを特徴とする。
また、ガイド部材により、ペアプレートによって熱交換されない燃焼排気が第2ケーシングの内面に接触することが防止されるため、第2ケーシングの温度上昇の抑制にも繋がる。
さらに、ガイド部材は、第1ケーシングの内面に取り付けられ、燃焼排気の通過方向でフィンよりも下流側に位置して当該下流へ行くに従って内部流路の形成領域の中央側へ近づき、突出端が内部流路の両端の上流側に位置する傾斜板部と、傾斜板部の突出端から下流側へ延びて内部流路の両端と通過方向でオーバーラップする平板部とを含んでなることで、第1ケーシングから第2ケーシングへ流れる際の燃焼排気を内部流路の形成領域側へスムーズにガイドすることができる。
そして、ガイド部材は、フィンよりも外側で第1ケーシングの内面に当接し、各伝熱管の間に下流側から嵌合する挿入片を備えることで、ガイド部材を適正姿勢に位置決めでき、伝熱管との間からの燃焼排気の漏れも防止可能となる。
図1は、給湯器の一例を示す正面図で、フロントカバーを外した状態で示している。図2は図1において、樹脂シート及びコントローラ、表示操作パネルを除いた状態を示している。
この給湯器1は、前面を開口した四角箱状の筐体2内に、バーナ4と、一次熱交換器5と、二次熱交換器6とが上から順に設けられる内胴3を収容した逆燃焼式となっている。また、筐体2内には、内胴3の下部から後方へ回り込んで上向きに設けられる排気部7と、内胴3の右側方でバーナ4に連結されたファンユニット8と、ファンユニット8の下側でファンユニット8に連結され、ガスガバナ9を介してガス導入管11から燃料ガスが供給されるガス供給ユニット10とが設けられている。内胴3の下方右側には、電装基板を収容してなるコントローラ12が横向きに設置され、その下方中央には、フロントカバーから露出する表示操作パネル13が設けられている。
ファンユニット8は、平面視円形のファンケース17内に図示しないファンを収容し、ファンケース17の上側中央に、ファンを回転駆動させるファンモータ18を設けている。
ここでの伝熱管22は、最下段で前後方向に所定間隔をおいて配設される横断面楕円形で、長軸を上下方向とした8本の直線状の大径管23,23・・と、その上方で中ケーシング20の前後外側へそれぞれ上下方向に所定間隔をおいて3本ずつ配設される横断面円形の直線状の小径管24,24・・とを含んでいる。このうち大径管23は、中ケーシング20の左右の側面に設けられた下側ヘッダ25により、前後に隣接する2本の端部同士が左右で交互に接続されて、全体で1本に繋がる蛇行状となっている。但し、最後部の大径管23の右端部には、二次熱交換器6との接続管26が接続され、最前部の大径管23の右端部は、上下に延びる前側ヘッダ27により、前側3本の小径管24の右端部と接続されている。中ケーシング20の左側面には、前後の3本の小径管24の左端部同士を接続する左側ヘッダ28が設けられている。中ケーシング20の右側面には、後側3本の小径管24の右端部同士を接続する右側ヘッダ29が設けられて、右側ヘッダ29に出湯管30が接続される。
中ケーシング20の上側外周には、略全面に導電パターンが蛇行状に網羅されてなる帯状の樹脂シート31が巻回されて、中ケーシング20からの燃焼排気の漏洩を検知可能となっている。各大径管23には、通過する湯水を撹拌するための乱流板32が挿入されている。
よって、この二次熱交換器6では、給水管47から入口44を介して流入経路43に流入した水は、各ペアプレート36の流入部40を介して内部流路39にそれぞれ流れ、流出部41を介して流出経路45に流れ、出口46から接続管26へ流れることになる。
このガイド部材50は、中ケーシング20の前後の内法に収まる板状体で、図6,7に示すように、上向きに延びる上板部51と、上板部51の下端から下方へ行くに従って側方へ延びる傾斜板部52と、傾斜板部52の突出端から下向きに延びる下板部53とからなる。上板部51の上端には、大径管23,23の間に下方から嵌合する7つの山形状の挿入片54,54・・が上向きに延設されている。また、傾斜板部52の前後両端には、中ケーシング20の前後の内面への取付片55,55が上向きに折曲形成されている。
排気ダクト61は、合成樹脂製の横長角筒状で、排気ダクト61の上端の開口には、筐体2の上面に突出する円筒状の排気筒部65を備えた上カバー64が接合される。
各フィン21,21の間を通過した燃焼排気は、中ケーシング20から二次熱交換器6の下ケーシング35内に至る。
このとき、中ケーシング20の左右両側では、図8に示すように、点線で示す燃焼排気Gは、左右のガイド部材50,50の傾斜板部52により、下ケーシング35における内部流路39の形成領域側(排気通路42側)へガイドされる。よって、殆どの燃焼排気は、左右の流入部40と流出部41との間で排気通路42を通過することになり、内部流路39を流れる水と熱交換して潜熱が回収される。
また、燃焼排気Gがガイド部材50により中央側へガイドされて流入部40及び流出部41の外側へ流れないため、燃焼排気が下ケーシング35の左右の内面と接触することが防止され、下ケーシング35の温度が上昇しにくくなる。
また、ガイド部材50により、ペアプレート36によって熱交換されない燃焼排気が下ケーシング35の内面に接触することが防止されるため、下ケーシング35の温度上昇の抑制にも繋がる。
また、ガイド部材50は、フィン21よりも外側で中ケーシング20の内面に当接し、伝熱管22の各大径管23の間に下流側から嵌合する挿入片54を備えることで、ガイド部材50を適正姿勢に位置決めでき、大径管23との間からの燃焼排気の漏れも防止可能となる。
さらに、上記形態では、ガイド部材を中ケーシング内に設けているが、下ケーシング内の開口際に設けて燃焼排気をガイドさせてもよいし、中ケーシングと下ケーシングとに跨がって取り付けてもよい。
また、一次熱交換器では、大径管の数は適宜増減可能であるし、伝熱管として小径管がない形態であっても差し支えない。横断面形状が楕円形でなく円形であってもよい。フィン及び伝熱管の向きも上記形態と逆であってもよいし、フィン及び伝熱管は1段でなく複数段設けてもよい。
さらに、ファンユニットで燃料ガスと燃焼用空気とを混合した混合気をチャンバへ供給する予混合式となっているが、これに限らず、ファンからは燃焼用空気のみを供給させてファンの下流側で燃料ガスと燃焼用空気とをチャンバに導入させる給湯器であっても本発明は適用可能である。
Claims (1)
- 厚み方向へ所定間隔をおいて並設される複数のフィンと、各前記フィンをそれぞれ貫通する複数の伝熱管とを第1ケーシング内に収容してなるフィンチューブ式の一次熱交換器と、
所定の凸部を形成した2枚の伝熱プレートを互いに組み合わせて両前記伝熱プレート間に内部流路を形成したペアプレートを、第2ケーシング内に厚み方向へ複数組並設して各前記ペアプレート間に排気流路を形成すると共に、各前記内部流路の両端同士を連通させて一端に流入経路を、他端に流出経路をそれぞれ形成してなるプレート式の二次熱交換器と、を備え、
前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとを上下方向に連結してバーナの燃焼排気を前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとの順に通過させて燃焼排気の顕熱及び潜熱を回収可能とした給湯器であって、
前記一次熱交換器で熱交換された燃焼排気を、前記二次熱交換器における各前記ペアプレートの前記内部流路の形成領域に向けて案内するガイド部材が設けられており、
前記ガイド部材は、前記第1ケーシングの内面に取り付けられ、燃焼排気の通過方向で前記フィンよりも下流側に位置して当該下流へ行くに従って前記形成領域の中央側へ近づき、突出端が前記内部流路の両端の上流側に位置する傾斜板部と、前記傾斜板部の突出端から下流側へ延びて前記内部流路の両端と前記通過方向でオーバーラップする平板部とを含んでなると共に、
前記ガイド部材は、前記フィンよりも外側で前記第1ケーシングの内面に当接し、各前記伝熱管の間に下流側から嵌合する挿入片を備えることを特徴とする給湯器。
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