JP2023059542A - 熱交換器及び給湯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】破損しにくい熱交換器、及びこれを備える給湯器を提供する。【解決手段】一次熱交換器5は、第1壁部31、第2壁部、第3壁部、及び第4壁部を備える角筒状の中ケーシングと複数の通水管23と加熱水を受け入れる第1ヘッダ60、第2ヘッダを備え、第1ヘッダ60、第2ヘッダには側面視において円形状をなす孔部66が複数形成され、第1ヘッダ60の孔部66の孔縁部は第1壁部31の外壁面に固定され、第2ヘッダの孔部の孔縁部は、第2壁部の外壁面に固定され、第1壁部31は第1ヘッダ60に接触する第1接触部と第1ヘッダ60の孔部66内に配されて第1ヘッダ60と非接触とされる第1非接触部67を有し、第2壁部は、第2ヘッダに接触する第2接触部と、第2ヘッダの孔部内に配されて第2ヘッダと非接触とされる第2非接触部と、を有し、第1非接触部67及び第2非接触部は、それぞれ側面視において円形状をなして複数形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、熱交換器及び給湯器に関する。
従来、給湯器に用いられる熱交換器として、特開2020-169744号公報(下記特許文献1)に記載の一次熱交換器が知られている。この一次熱交換器は、ステンレス製であって、バーナの燃焼排気が通過する四角筒状の中ケーシングと、中ケーシングの右側面及び左側面を貫通する複数の伝熱管と、を備える。中ケーシングの右側面及び左側面には、複数の伝熱管の端部を接続する右側ヘッダ及び左側ヘッダが取り付けられている。すなわち、右側ヘッダ及び左側ヘッダにおいて、複数の伝熱管から流入する加熱水が合流するようになっている。
上記の一次熱交換器では、右側ヘッダ及び左側ヘッダには、左右方向に貫通する孔部が前後方向にのびる長円状をなして形成されている。孔部には加熱水が流入せず、加熱水の流路は孔部によって上下二本に分離されている。孔部を形成することで、右側ヘッダ及び左側ヘッダにおいて加熱水の水圧がかかる領域(側面視における面積)を小さくし、ウォーターハンマーの衝撃による右側ヘッダ及び左側ヘッダの破損を抑制することができる。
特開2020-169744号公報
上記の構成において、孔部の内部に配される中ケーシングの側面は、右側ヘッダ及び左側ヘッダに接しておらず、外部に露出する非接触部となっている。この非接触部が、中ケーシング内を通過する燃焼排気により加熱されると、その非接触部の熱は、ある程度は側面に平行に伝熱される。しかし、上記の一次熱交換器には、素材として銅等と比べると伝熱性に劣るステンレスが用いられているから、非接触部には、部分的に伝熱が不十分な領域が形成される場合がある。そうすると、非接触部には、温度が低い領域と、温度が高い領域とが、まだら状に形成され、これらの領域間の熱収縮の差により非接触部内にクラックが生じることが考えられる。
また、孔部は前後に長い形状であり、直線状の縁部を有しているから、この直線状の縁部に水圧が集中して右側ヘッダ及び左側ヘッダが破損する可能性がある。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、破損しにくい熱交換器、及びこれを備える給湯器を提供することを目的とする。
本開示の熱交換器は、互いに対向する第1壁部及び第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部の一端部同士及び他端部同士にそれぞれ接合される第3壁部及び第4壁部と、を備え、内部を燃焼排気が通過する角筒状の筐体と、前記第3壁部及び前記第4壁部のそれぞれに高さ違いに設けられ、前記第1壁部と前記第2壁部とが対向する対向方向にのびる複数の通水管と、前記第1壁部の外壁面に固定され、前記第4壁部の前記複数の通水管から導入される加熱水を受け入れる空間を有する第1ヘッダと、前記第2壁部の外壁面に固定され、前記第3壁部の前記複数の通水管から導入される加熱水を受け入れる空間を有する第2ヘッダと、を備える熱交換器であって、前記第1ヘッダ及び前記第2ヘッダには、前記対向方向から見て円形状をなす孔部が複数形成され、前記第1ヘッダの前記孔部の孔縁部は、前記第1壁部の外壁面に固定され、前記第2ヘッダの前記孔部の孔縁部は、前記第2壁部の外壁面に固定され、前記第1壁部は、前記第1ヘッダに接触する第1接触部と、前記第1ヘッダの前記孔部内に配されて前記第1ヘッダと非接触とされる第1非接触部と、を有し、前記第2壁部は、前記第2ヘッダに接触する第2接触部と、前記第2ヘッダの前記孔部内に配されて前記第2ヘッダと非接触とされる第2非接触部と、を有し、前記第1非接触部及び前記第2非接触部は、それぞれ前記対向方向から見て円形状をなして複数形成されている熱交換器である。
本開示によれば、破損しにくい熱交換器、及びこれを備える給湯器を提供することができる。
図1は、実施形態にかかる給湯器の正面図であって、フロントカバーを省略した図である。 図2は、樹脂シート、コントローラ及び表示操作パネルを省略した給湯器の正面図である。 図3は、一次熱交換器の斜視図である。 図4は、一次熱交換器の右側面図である。 図5は、図4のA-A断面図である。 図6は、各ヘッダの各ヘッダ蓋体を除いた一次熱交換器の右側面図である。 図7は、第1壁部及び各ヘッダの構成について説明する説明図である。 図8は、一次熱交換器の左側面図である。 図9は、図8のB-B断面図である。 図10は、各ヘッダ蓋体を除いた一次熱交換器の左側面図である。 図11は、他の実施形態にかかる一次熱交換器の左側面図である。
以下、本開示の実施形態を列記して例示する。
(1)本開示の熱交換器は、互いに対向する第1壁部及び第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部の一端部同士及び他端部同士にそれぞれ接合される第3壁部及び第4壁部と、を備え、内部を燃焼排気が通過する角筒状の筐体と、前記第3壁部及び前記第4壁部のそれぞれに高さ違いに設けられ、前記第1壁部と前記第2壁部とが対向する対向方向にのびる複数の通水管と、前記第1壁部の外壁面に固定され、前記第4壁部の前記複数の通水管から導入される加熱水を受け入れる空間を有する第1ヘッダと、前記第2壁部の外壁面に固定され、前記第3壁部の前記複数の通水管から導入される加熱水を受け入れる空間を有する第2ヘッダと、を備える熱交換器であって、前記第1ヘッダ及び前記第2ヘッダには、前記対向方向から見て円形状をなす孔部が複数形成され、前記第1ヘッダの前記孔部の孔縁部は、前記第1壁部の外壁面に固定され、前記第2ヘッダの前記孔部の孔縁部は、前記第2壁部の外壁面に固定され、前記第1壁部は、前記第1ヘッダに接触する第1接触部と、前記第1ヘッダの前記孔部内に配されて前記第1ヘッダと非接触とされる第1非接触部と、を有し、前記第2壁部は、前記第2ヘッダに接触する第2接触部と、前記第2ヘッダの前記孔部内に配されて前記第2ヘッダと非接触とされる第2非接触部と、を有し、前記第1非接触部及び前記第2非接触部は、それぞれ前記対向方向から見て円形状をなして複数形成されている熱交換器である。
なお、上記の「円形状」とは、真円形状だけでなく、実質的に真円形状と認識できるものも含むものとする。例えば、上記の「円形状」には、最小径が最大径の95%である楕円形状も含まれる。
第1壁部及び第2壁部に形成される第1非接触部及び第2非接触部は、対向方向から見て円形状をなしているから、第1非接触部及び第2非接触部の任意の点から第1接触部及び第2接触部までの直線距離を孔部の最大孔径より小さくすることができる。このため、第1非接触部及び第2非接触部の熱を、それぞれ第1接触部及び第2接触部へと効率的に伝熱させることができる。したがって、第1非接触部及び第2非接触部への熱の蓄積を抑制し、第1非接触部及び第2非接触部にクラックが生じることを抑制することができる。
また、第1ヘッダ及び第2ヘッダの孔部をそれぞれ複数設けることで、第1ヘッダ及び第2ヘッダにおける水圧がかかる領域(対向方向から見たときの面積)が過度に大きくなることを規制することができる。よって、第1ヘッダ及び第2ヘッダのウォーターハンマーに対する耐衝撃性を従来のものと同水準に維持することができる。
さらに、第1ヘッダ及び第2ヘッダの孔部は円形状であり、直線状の縁部を有していないから、第1ヘッダ及び第2ヘッダの一部に通水時の水圧が集中することで第1ヘッダ及び第2ヘッダが破損することを抑制できる。
(2)前記孔部の孔径は、前記第1ヘッダ及び前記第2ヘッダの高さ寸法の三分の一以下とされていることが好ましい。
このような構成によると、第1非接触部及び第2非接触部の熱を、それぞれ第1接触部及び第2接触部へとさらに効率的に伝熱させることができる。
(3)本開示の給湯器は、バーナと、前記バーナの燃焼排気が通過する上記の熱交換器と、を備える給湯器である。
このような構成によると、熱交換器が破損しにくい給湯器を提供することができる。
<実施形態>
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
[給湯器の全体構造]
図1は、給湯器1を示す正面図で、フロントカバーを外した状態で示している。図2は図1の給湯器1において、樹脂シート26、コントローラ12、及び表示操作パネル13を除いた状態を示している。
給湯器1は、前面を開口した四角箱状の外ケーシング2と、外ケーシング2内に収容される内胴3と、を備える。内胴3には、上から順に、バーナ4と、一次熱交換器5(熱交換器の一例)と、二次熱交換器6と、が設けられており、給湯器1は、バーナ4の燃焼排気が上方から下方へと流れる下向き燃焼式となっている。
また、外ケーシング2内には、排気部7と、ファンユニット8と、ガス供給ユニット10と、が設けられている。排気部7は、内胴3の下部から後方へ回り込んで上向きに設けられている。ファンユニット8は、内胴3の右側方でバーナ4に連結されている。ガス供給ユニット10は、ファンユニット8の下側でファンユニット8に連結されている。ガス供給ユニット10は、ガスガバナ9を介してガス導入管11からファンユニット8へと燃料ガスを供給する。内胴3の下方右側には、電装基板を収容してなるコントローラ12が設置されている。内胴3の下方中央には、フロントカバーから露出する表示操作パネル13が設けられている。
[バーナ]
バーナ4は、燃料ガスと燃焼に必要な全ての燃焼用空気との混合気が燃焼する全一次空気式となっている。バーナ4は、上下面を開口して上下方向に所定深さを有する平面視横長矩形状の上ケーシング14を有する。上ケーシング14の上面は、上方へ突出してファンユニット8が接続されるチャンバ15によって閉塞されている。上ケーシング14の下面には、複数の炎孔が形成された図示しない炎孔板が設けられて、炎孔板の表面(下面)で混合気が燃焼可能となっている。
ファンユニット8は、平面視円形のファンケース16内に図示しないファンを備える。ファンケース16の上側中央には、ファンを回転駆動させるファンモータ17が設けられている。
[一次熱交換器]
一次熱交換器5は、ステンレス製とされている。一次熱交換器5は、図3に示すように、四角筒状の中ケーシング20(筐体の一例)と、複数のフィン21と、複数(本実施形態では、8本)の伝熱管22と、複数(本実施形態では、6本)の通水管23と、を備える。中ケーシング20はバーナ4に取り付けられ、中ケーシング20の内部には、バーナ4で発生した燃焼排気が上方から下方へと通過するようになっている(図2参照)。燃焼排気の熱は、複数の伝熱管22内を流通する湯水に伝熱されるようになっている。
図1に示すように、中ケーシング20の上側外周には、略全面に導電パターンが蛇行状に網羅されてなる帯状の樹脂シート26が巻回されて、中ケーシング20からの燃焼排気の漏洩を検知可能となっている。
図3に示すように、中ケーシング20は、左右方向(対向方向の一例)に対向する第1壁部31及び第2壁部32と、第1壁部31及び第2壁部32の一端部(前端部)同士及び他端部(後端部)同士にそれぞれ接合される第3壁部33及び第4壁部34と、を備える。本実施形態では、第1壁部31は中ケーシング20の右側の壁部であり、第2壁部32は中ケーシング20の左側の壁部である。第3壁部33は中ケーシング20の前側の壁部であり、第4壁部34は中ケーシング20の後側の壁部である。
図6及び図7に示すように、第1壁部31の下側には、8個の下側貫通孔35が前後方向に並んで形成されている。下側貫通孔35は側面視において上下方向を長径方向とする楕円形とされている。第1壁部31の前側及び後側には、前側貫通孔36及び後側貫通孔37がそれぞれ3個ずつ上下方向に並んで形成されている。前側貫通孔36及び後側貫通孔37は、側面視において円形とされている。
図10に示すように、第2壁部32にも、第1壁部31と同様に、下側貫通孔35、前側貫通孔36、及び後側貫通孔37が設けられている。
図3、図5、及び図9に示すように、複数のフィン21(一部のみ図示)は、中ケーシング20内の下部に左右方向へ所定間隔を空けて並設されている。複数の伝熱管22は、左右方向にのびる直線状であって、中ケーシング20内の下部において前後方向に並んで配置されている。複数の伝熱管22は、各フィン21を左右方向に貫通している。図6及び図10に示すように、伝熱管22の断面形状は、上下方向を長径方向とする楕円形とされている。伝熱管22の内部には、湯水の流速を調整するとともに、湯水を撹拌するための流速調整部材22Aが配されている。図5に示すように、複数の伝熱管22の右端部は、第1壁部31の下側貫通孔35に挿通されている。図9に示すように、複数の伝熱管22の左端部は、第2壁部32の下側貫通孔35に挿通されている。
図3、図6、及び図10に示すように、複数の通水管23は、複数の伝熱管22よりも上方に位置し、中ケーシング20の第3壁部33及び第4壁部34の外側へそれぞれ上下方向に所定間隔をおいて3本ずつ配設されている。通水管23の断面形状は、円形とされている。通水管23は、左右方向にのびる直線状である。図6に示すように、複数の通水管23の右端部は、第1壁部31の前側貫通孔36及び後側貫通孔37に挿通されている。図10に示すように、複数の通水管23の左端部は、第2壁部32の前側貫通孔36及び後側貫通孔37に挿通されている。
図4及び図8に示すように、第1壁部31及び第2壁部32の下部には、下側ヘッダ40が取り付けられている。図5、図7、及び図9に示すように、下側ヘッダ40は、第1壁部31または第2壁部32の外壁面に取り付けられる下側ヘッダ本体41と、下側ヘッダ本体41の開口を閉塞する下側ヘッダ蓋体42と、を備える。図5及び図7に示すように、下側ヘッダ本体41には、下側貫通孔35の内縁に設けられるバーリング部、及びこのバーリング部に嵌入された伝熱管22の端部が挿通される挿通孔43が設けられている。図6及び図10に示すように、下側ヘッダ40は、最後部の伝熱管22の右端部に接続されるものを除いて、前後方向に隣接する2本の伝熱管22の左右の端部を接続している。これにより、複数の伝熱管22は、蛇行状に1本に繋がっている。
図4に示すように、最後部の伝熱管22の右端部に接続される下側ヘッダ40は、ジョイント筒45を備える。図7に示すように、ジョイント筒45は、下側ヘッダ蓋体42に設けられる入口開口44に取り付けられている。図1に示すように、ジョイント筒45は、接続管24を介して二次熱交換器6と接続される。
図6に示すように、最前部の伝熱管22の右端部は、上下に延びる前側ヘッダ50を介して、前側3本の通水管23の右端部と接続される。図7に示すように、前側ヘッダ50は、第1壁部31の外壁面に取り付けられる前側ヘッダ本体51と、前側ヘッダ本体51の開口を閉塞する前側ヘッダ蓋体52と、を備える。前側ヘッダ本体51には、最前部の下側貫通孔35の内縁に設けられるバーリング部、及びこのバーリング部に嵌入された最前部の伝熱管22の右端部が挿通される挿通孔53と、前側貫通孔36の内縁に設けられるバーリング部、及びこのバーリング部に嵌入された通水管23の右端部が挿通される挿通孔54と、が設けられている。
[第1ヘッダ]
図4に示すように、第1壁部31の上部には、第1ヘッダ60が取り付けられている。図5及び図7に示すように、第1ヘッダ60は、第1壁部31の外壁面に取り付けられる第1ヘッダ本体61と、第1ヘッダ本体61の開口を閉塞する第1ヘッダ蓋体62と、を備える。図6及び図7に示すように、第1ヘッダ本体61には、後側貫通孔37の内縁に設けられるバーリング部、及びこのバーリング部に嵌入された後側の通水管23の右端部が挿通される挿通孔63が設けられている。図4に示すように、第1ヘッダ60の右上部分には、ジョイント筒65が設けられている。図7に示すように、ジョイント筒65は、第1ヘッダ蓋体62に設けられる出口開口64に取り付けられている。図2に示すように、ジョイント筒65には、出湯管25が接続される。
[第2ヘッダ]
図8に示すように、第2壁部32の上部には、第2ヘッダ70が取り付けられている。図9に示すように、第2ヘッダ70は、第2壁部32の外壁面に取り付けられる第2ヘッダ本体71と、第2ヘッダ本体71の開口を閉塞する第2ヘッダ蓋体72と、を備える。図10に示すように、第2ヘッダ本体71には、前側貫通孔36の内縁に設けられるバーリング部、及びこのバーリング部に嵌入された前側の通水管23の左端部が挿通される挿通孔73と、後側貫通孔37の内縁に設けられるバーリング部、及びこのバーリング部に嵌入された後側の通水管23の左端部が挿通される挿通孔74と、が設けられている。第2ヘッダ70は、前後の3本の通水管23の左端部同士を接続する。
したがって、一次熱交換器5における湯水の流通経路は以下のようになっている。
まず、接続管24から最後部の伝熱管22に流入した湯水は、下側ヘッダ40を介して複数の伝熱管22を交互に通過しながら前方へ蛇行状に移動する。そして、最前部の伝熱管22から流出した湯水は、前側ヘッダ50を介して前側3本の通水管23へ流入し、左方へ移動した後、第2ヘッダ70を介して後側3本の通水管23へと流入し、右方へ移動する。後側3本の通水管23から流出した湯水は、第1ヘッダ60を介して出湯管25から流出することになる。
[孔部]
図4、図5、及び図7に示すように、第1ヘッダ60には、第1ヘッダ60を左右方向に貫通する孔部66が複数(本実施形態では、4個)形成されている。図5及び図7に示すように、孔部66は、第1ヘッダ本体61に設けられる本体側孔部66Aと、第1ヘッダ蓋体62に設けられる蓋体側孔部66Bと、が連通して設けられている。図4に示すように、孔部66は、側面視において(左右方向から見て)円形状とされている。本開示において、円形状とは、真円形状でなくてもよく、実質的に真円形状と認識できるものも含む。例えば、最小径が最大径の95%である楕円形状も含まれる。孔部66の孔径は、第1ヘッダ60の高さ寸法の三分の一以下とされている。
第1ヘッダ60の孔部66を複数設けることで、第1ヘッダ60における水圧がかかる領域(左右方向から見たときの面積)を低減することができる。よって、ウォーターハンマーの衝撃によって第1ヘッダ60が破損することを抑制することができる。
また、第1ヘッダ60の孔部66は等方的な円形状である。よって、例えば、直線状の縁部を含む長孔状をなして孔部を設ける場合(前述した特許文献1の構成)と比較すると、本実施形態では、第1ヘッダ60の孔部66の一部に通水時の水圧が集中しにくい。したがって、水圧の変化による第1ヘッダ60の破損を抑制することができる。
また、孔部66は第1ヘッダ60の上下中央位置において前後方向に一列に並んで配されている。これにより、第1ヘッダ60内における湯水の流通が阻害されにくくなっている。
図8に示すように、第2ヘッダ70にも、第1ヘッダ60と同様に、側面視で円形状をなす孔部76が4個設けられている。図9に示すように、孔部76は、第2ヘッダ本体71に設けられる本体側孔部76Aと、第2ヘッダ蓋体72に設けられる蓋体側孔部76Bと、が連通して設けられている。
[第1非接触部、第1接触部]
図5に示すように、第1ヘッダ60の孔部66の孔縁部は、第1ヘッダ本体61側において第1壁部31の外壁面に固定されている。孔部66は、第1壁部31の外壁面の一部を右方に露出するようになっている。すなわち、第1壁部31は、第1ヘッダ60の孔部66内に配されて第1ヘッダ60と非接触とされる第1非接触部67と、第1ヘッダ60に接触する第1接触部68と、を有する。図4に示すように、第1非接触部67は、側面視において(左右方向から見て)円形状をなし、複数(本実施形態では、4個)形成されている。
直接的に燃焼排気の熱を受ける第1壁部31において、第1接触部68の熱は第1ヘッダ60を介して第1ヘッダ60内の湯水へと伝熱される。一方、第1非接触部67は、第1接触部68と異なり、湯水から離れている。このため、第1非接触部67の熱は、第1壁部31の壁面と略平行に、第1接触部68へと伝わる。本実施形態では、第1非接触部67は、側面視で円形状をなしているから、第1非接触部67の任意の点から第1接触部68までの直線距離を孔部66の最大孔径より小さくすることができる。このため、孔部66の孔径を適切に設定することにより、第1非接触部67の熱を、第1接触部68へと効率的に伝熱させることができる。したがって、一次熱交換器5の材質が銅等に比べて熱伝性に劣るステンレスであっても、第1非接触部67への熱の蓄積を抑制し、第1非接触部67にクラックが生じることを抑制することができる。
[第2非接触部、第2接触部]
図9に示すように、第1ヘッダ60と同様に、第2ヘッダ70の孔部76の孔縁部は、第2壁部32の外壁面に固定されている。第1壁部31と同様に、第2壁部32は、第2ヘッダ70の孔部76内に配されて第2ヘッダ70と非接触とされる第2非接触部77と、第2ヘッダ70に接触する第2接触部78と、を有する。図8に示すように、第2壁部32は4個の第2非接触部77を有する。第2非接触部77は、側面視で円形状をなしている。
[二次熱交換器]
二次熱交換器6は、図2に示すように、中ケーシング20と連通する四角筒状の下ケーシング80を備える。図示しないが、下ケーシング80の内部には、凹凸構造を有する複数の伝熱プレートが所定間隔をおいて重ねられており、伝熱プレート間に連続する内部流路が形成されている。内部流路には、給水管81が接続される入口と、接続管24が接続される出口と、が設けられている。
排気部7は、二次熱交換器6の下ケーシング80の下面に取り付けられるドレン受け82と、ドレン受け82の後部に立設される排気ダクト83と、を備える。ドレン受け82の底部は、ドレン排出管84を介して中和器85と接続される。
排気ダクト83は、合成樹脂製であり、横長角筒状をなしている。排気ダクト83の上端の開口には、外ケーシング2の上面に突出する円筒状の排気筒部87を備えた上カバー86が接合される。
[給湯器の動作説明]
以上のように構成された給湯器1においては、器具内に通水されると、リモコン等で要求される燃焼量に応じた回転数でコントローラ12がファンモータ17を駆動させてファンを回転させる。すると、ファンユニット8では、ファンの回転数に比例した空気が吸い込まれる。同時にガス導入管11からは燃料ガスが供給され、ガスガバナ9で調圧された後、ガス供給ユニット10でファンユニット8の吸込側に設けたベンチュリーを介して空気と混合されて混合気が生成される。生成された混合気は、ファンケース16の吐出口からバーナ4のチャンバ15に吐出され、上ケーシング14内に供給されて、炎孔板の各炎孔から噴出し、図示しない点火電極によって点火されて燃焼する。
バーナ4からの燃焼排気は、一次熱交換器5の中ケーシング20で各フィン21の間を上方から下方へ通過することで、伝熱管22内を流れる湯水と熱交換し、顕熱が回収される。
一次熱交換器5からの燃焼排気は、二次熱交換器6の下ケーシング80内で各伝熱プレートの間を通過することで、伝熱プレートの内部流路を流れる水と熱交換し、潜熱が回収される。
下ケーシング80を通過した燃焼排気は、排気部7のドレン受け82内に進入し、ドレン受け82の後部に移動して排気ダクト83内を上昇して排気筒部87から外部に排出される。二次熱交換器6で発生したドレンは、ドレン受け82内に落下し、ドレン排出管84及び中和器85を介して器具の外部へ排出される。
[実施形態の作用効果]
このように、本実施形態においては、第1壁部31及び第2壁部32に形成される第1非接触部67及び第2非接触部77は、側面視で円形状をなしているから、第1非接触部67及び第2非接触部77の任意の点から第1接触部68及び第2接触部78までの直線距離を孔部66,76の最大孔径より小さくすることができる。このため、第1非接触部67及び第2非接触部77の熱を、それぞれ第1接触部68及び第2接触部78へと効率的に伝熱させることができる。したがって、第1非接触部67及び第2非接触部77への熱の蓄積を抑制し、第1非接触部67及び第2非接触部77にクラックが生じることを抑制することができる。
また、第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70の孔部66,76をそれぞれ複数設けることで、第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70における水圧がかかる領域(側面視における面積)が過度に大きくなることを規制することができる。よって、第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70のウォーターハンマーに対する耐衝撃性を従来のものと同水準に維持することができる。
さらに、第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70の孔部66,76は円形状であり、直線状の縁部を有していないから、第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70の一部に通水時の水圧が集中することで第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70が破損することを抑制できる。
また、本実施形態では、孔部66,76の孔径は、第1ヘッダ60及び第2ヘッダ70の高さ寸法の三分の一以下とされている。
このような構成によると、第1非接触部67及び第2非接触部77の熱を、それぞれ第1接触部68及び第2接触部78へとさらに効率的に伝熱させることができる。
本実施形態にかかる給湯器1は、バーナ4と、バーナ4の燃焼排気が通過する上記の一次熱交換器5と、を備えるから、一次熱交換器5が破損しにくい給湯器1を提供することができる。
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態を、次のように変更してもよい。
実施形態では、一次熱交換器5及び二次熱交換器6の2つの熱交換器を備えた形態を例示したが、給湯器は、一次熱交換器のみを備えた形態であってもよい。
実施形態では、熱交換器の一例として給湯に用いられる一次熱交換器5を例示したが、風呂やセントラルヒーティング等の循環用等、他の用途の熱交換器でもよい。
実施形態では、各ヘッダ60,70において前後方向に並んで設けられた4個の孔部66,76を例示したが、孔部の大きさや配置、個数等は適宜変更してよい。
例えば、図11に示すように、一次熱交換器105において、第2ヘッダ170には実施形態と同形同大の孔部176が千鳥格子状に7個設けられ、第2壁部32は孔部176内に配されて第2ヘッダ170と非接触とされる7個の第2非接触部177を有してもよい。一次熱交換器105においては、実施形態の構成に比べて、孔部176の個数が増加し、第2ヘッダ170の側面視の面積が低減されているから、ウォーターハンマーへの耐衝撃性が向上している。
なお、本開示の範囲は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…給湯器、2…外ケーシング、3…内胴、4…バーナ、5,105…一次熱交換器(熱交換器)、6…二次熱交換器、7…排気部、8…ファンユニット、9…ガスガバナ、10…ガス供給ユニット、11…ガス導入管、12…コントローラ、13…表示操作パネル、14…上ケーシング、15…チャンバ、16…ファンケース、17…ファンモータ
20…中ケーシング(筐体)、21…フィン、22…伝熱管、22A…流速調整部材、23…通水管、24…接続管、25…出湯管、26…樹脂シート、31…第1壁部、32…第2壁部、33…第3壁部、34…第4壁部、35…下側貫通孔、36…前側貫通孔、37…後側貫通孔
40…下側ヘッダ、41…下側ヘッダ本体、42…下側ヘッダ蓋体、43…挿通孔、44…入口開口、45…ジョイント筒
50…前側ヘッダ、51…前側ヘッダ本体、52…前側ヘッダ蓋体、53…挿通孔、54…挿通孔
60…第1ヘッダ、61…第1ヘッダ本体、62…第1ヘッダ蓋体、63…挿通孔、64…出口開口、65…ジョイント筒、66…孔部、66A…本体側孔部、66B…蓋体側孔部、67…第1非接触部、68…第1接触部
70,170…第2ヘッダ、71…第2ヘッダ本体、72…第2ヘッダ蓋体、73…挿通孔、74…挿通孔、76,176…孔部、76A…本体側孔部、76B…蓋体側孔部、77,177…第2非接触部、78…第2接触部
80…下ケーシング、81…給水管、82…ドレン受け、83…排気ダクト、84…ドレン排出管、85…中和器、86…上カバー、87…排気筒部

Claims (3)

  1. 互いに対向する第1壁部及び第2壁部と、前記第1壁部及び前記第2壁部の一端部同士及び他端部同士にそれぞれ接合される第3壁部及び第4壁部と、を備え、内部を燃焼排気が通過する角筒状の筐体と、
    前記第3壁部及び前記第4壁部のそれぞれに高さ違いに設けられ、前記第1壁部と前記第2壁部とが対向する対向方向にのびる複数の通水管と、
    前記第1壁部の外壁面に固定され、前記第4壁部の前記複数の通水管から導入される加熱水を受け入れる空間を有する第1ヘッダと、
    前記第2壁部の外壁面に固定され、前記第3壁部の前記複数の通水管から導入される加熱水を受け入れる空間を有する第2ヘッダと、
    を備える熱交換器であって、
    前記第1ヘッダ及び前記第2ヘッダには、前記対向方向から見て円形状をなす孔部が複数形成され、
    前記第1ヘッダの前記孔部の孔縁部は、前記第1壁部の外壁面に固定され、前記第2ヘッダの前記孔部の孔縁部は、前記第2壁部の外壁面に固定され、
    前記第1壁部は、前記第1ヘッダに接触する第1接触部と、前記第1ヘッダの前記孔部内に配されて前記第1ヘッダと非接触とされる第1非接触部と、を有し、前記第2壁部は、前記第2ヘッダに接触する第2接触部と、前記第2ヘッダの前記孔部内に配されて前記第2ヘッダと非接触とされる第2非接触部と、を有し、
    前記第1非接触部及び前記第2非接触部は、それぞれ前記対向方向から見て円形状をなして複数形成されている熱交換器。
  2. 前記孔部の孔径は、前記第1ヘッダ及び前記第2ヘッダの高さ寸法の三分の一以下とされている、請求項1に記載の熱交換器。
  3. バーナと、前記バーナの燃焼排気が通過する請求項1または請求項2に記載の熱交換器と、を備える給湯器。
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