JP2005321170A - 瞬間式加熱装置および給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体の構造の簡素化および小型化を図りながらも熱交換の効率を高くすることが可能な瞬間式加熱装置および給湯装置を提供する。
【解決手段】熱交換用の水管6のコイル状管体部60の内方領域を燃焼器1の燃料燃焼方向において第1領域14Aと第2領域14Bとに区画する燃焼ガス用ストッパ19を備え、コイル状管体部60は、第1領域14Aおよび第2領域14Bをそれぞれ囲む1次熱交換部60Aおよび2次熱交換部60Bに区分されており、燃焼室13において発生した燃焼ガスは、第1領域14Aから1次熱交換部60Aの隙間61を通過してその外方の燃焼ガス通路24に流出した後に2次熱交換部60Bの隙間61を通過して排気通路40に至る構成とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、全体の構造の簡素化および小型化を図りつつ、熱交換の効率を確保することが可能であり、また熱交換器の構造を加工容易な構成とするのに好適な瞬間式加熱装置および給湯装置に関する。
従来の給湯用の加熱装置の具体例としては、燃焼器に接続された熱交換器の缶体内に水管を配置し、燃焼ガスが前記缶体内を通過する際に熱交換を行なわせることにより、前記水管内の水を加熱し、出湯させるようにしたものがある(たとえば、特許文献1,2を参照)。このような方式の加熱装置においては、熱交換の効率を高めるための手段として、前記水管をフィン付チューブにより構成する場合が多い。このフィン付チューブは、加工性を良くし、また熱伝達性を良好にするなどの観点から、銅製とされるのが通例である。
ところが、前記フィン付チューブは、チューブの外周に多数枚のフィンが付属して設けられた煩雑な構成を有しており、その材質を銅製とした場合であってもその製造コストは高いものとなっていた。また、水管が銅製であると、燃料の燃焼に伴って水管に付着する酸性のドレインに起因してこの水管が腐食する不具合があった。さらに、水管内に井戸水を通すような場合においては、この井戸水の含有成分に起因して水管が腐食し、孔食を生じるといった不具合もある。このような不具合を解消する手段としては、たとえば前記水管をステンレス製にすることが考えられるものの、そのような材質のフィン付チューブは、製造コストが高く、また熱伝導率が銅よりも低いため、熱交換の効率も低下するという不具合が生じる。また、前記した熱交換方式では、熱交換の効率を高めようとして水管の本数を多くしたり、あるいは全長寸法を長くしようとすると、加熱装置全体の大型化を招くという不具合もある。
一方、従来においては、工業用の大型の加熱装置(温水ボイラ)として、図23および図24に示すいわゆるコイル型のものがある(たとえば、特許文献3,4を参照)。
図23に示す加熱装置B1は、ガンタイプのバーナ90が缶体91の上部に設けられ、かつこの缶体91内には、熱交換用のコイル状の水管92が設けられた構成を有している。水管92の内方領域は、燃焼室93となっている。この加熱装置においては、理想的には、燃焼室93の燃焼ガスが、水管92どうしの隙間92aを通過してから、水管92と缶体91の側壁との隙間95を通過して排気筒94に到達し、この排気筒94を介して外部に排気可能となっている。このような構成によれば、コイル状の水管92が燃焼室93を囲んでおり、この水管92に燃焼ガスを効率良く接触させることが可能であるために、水管92としてフィン付チューブを用いることなく、熱交換の効率を比較的良好にすることが可能である。
図24に示す加熱装置B2は、缶体91A内の下部にバーナ90Aが設けられ、このバーナ90Aの上方にコイル状の水管96が設けられた構成を有している。水管96の複数のループ部96aおよびその外周囲には、ループ部96aの内方への燃焼ガスの通過を防止するバッフル97Aと、ループ部96aの外周囲の隙間への燃焼ガスの通過を防止するバッフル97Bとが交互に設けられている。このような構成によれば、燃焼ガスは、水管96のループ部60aごとにその内方と外方とを交互に進行することとなり、水管96に対する燃焼ガスの伝熱量を多くすることができる。
しかしながら、前記した加熱装置B1,B2においては、次に述べるように、改善すべき点があった。
すなわち、加熱装置B1においては、螺旋状の水管92の内部領域の下部が開口しており、バーナ90から下向きに送られた燃焼ガスは、そのままこの開口部を通過して缶体91の底部に到達するようになっている。したがって、燃焼ガスが水管92の隙間92aを積極的に通過することはなく、この隙間92aを通過する燃焼ガスの量が少ないために、実際には、熱交換の効率がさほど良好なものとはなっておらず、この点において改善の余地があった。また、バーナ90は下向きとされているのに対し、缶体91の底部は閉塞された構造とされており、排気筒94は缶体91の上部に接続されている。このため、前記加熱装置においては、バーナ90から下向きに送られて缶体91の底部に到達したガスは、その後も引き続いてバーナ90から下向きに送られる燃焼ガスによって押さえつけられた格好となり、排気筒94までスムーズに上昇し難い。これでは、古い燃焼ガスが缶体91内に滞留し続けることとなって、バーナ90で次々と発生される高温の燃焼ガスを有効に利用した熱交換がなされず、熱交換の効率はより低いものとなる。
一方、加熱装置B2においては、前記の加熱装置B1と比較すると、水管96に対する伝熱量を多くすることができるものの、缶体91A内にループ部90aと同数の多くのバッフル97A,97Bが設けられた複雑な構造を有している。しかも、それらバッフル97A,97Bは、ループ部90aと同等またはそれ以上の直径であり、そのサイズは大きい。したがって、その製造コストが高価となっていた。また、複数のバッフル97A,97Bは、燃焼ガスとの接触によってこの燃焼ガスから熱を吸収するロスを生じさせるものであり、これらの枚数が多いと、缶体91A内の全体の熱容量が大きくなる。このため、この加熱装置B2においては、たとえば給湯開始時における水管96内の水温の立ち上がり速度が遅く、瞬間式給湯装置に用いる場合の能力に劣るという不具合があった。
特開平10−48168号公報 特開2003−262335号公報 実開昭55−127944号公報 特開昭59−66646号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、全体の構造の簡素化および小型化を図りながらも熱交換の効率を高くすることが可能な瞬間式加熱装置および給湯装置を提供することを課題としている。
本発明は、多数枚のバッフルを用いることなく、燃焼ガスを燃焼器による燃料の燃焼方向にスムーズに流れるようにしつつ、この燃焼ガスと水管内の水との間に1次および2次の熱交換を行なわせて熱交換の効率を高め、もって上記課題を解決しようとするものである。具体的には、本発明は、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される瞬間式加熱装置は、燃焼室において燃料を燃焼させる燃焼器と、前記燃焼室を囲む周壁部を有する缶体と、この缶体内において前記燃焼器による燃料の燃焼方向に隙間を介して並ぶ複数段のループ部を含むコイル状管体部を有している熱交換用の水管と、前記コイル状管体部の外周と前記缶体の前記周壁部との間に形成された燃焼ガス通路と、前記缶体に接続された燃焼ガス排出用の排気通路と、を備えている、瞬間式加熱装置であって、前記水管の前記コイル状管体部の内方領域を前記燃焼方向において第1領域と第2領域とに区画する燃焼ガス用ストッパを備え、前記コイル状管体部は、前記第1領域および第2領域をそれぞれ囲み、かつそれぞれが複数段のループ部および隙間を有している1次熱交換部および2次熱交換部に区分されており、前記燃焼室において発生した燃焼ガスは、前記第1領域から前記1次熱交換部の隙間を通過して前記燃焼ガス通路に流出した後に前記2次熱交換部の隙間を通過して前記排気通路に至る構成とされている。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
第1に、燃焼室で発生した燃焼ガスは、水管のコイル状管体部の内方の第1領域において水管への熱伝達を行なうことに加え、この第1領域から1次熱交換部の隙間を通過して燃焼ガス通路に向かうとき、この燃焼ガス通路を通過するとき、およびこの燃焼ガス通路を通過してから2次熱交換部の隙間を通過するときのそれぞれの時期において水管への熱伝達を行なう。また、前記した燃焼ガスの流れはスムーズであり、古い燃焼ガスが缶体内に滞留し続けるといったことも無くすことができる。したがって、熱交換の効率を従来と比較して大幅に向上させることができ、装置全体の小型化や製造コストの低減化、ならびに省エネ化を図るのに好適となる。本発明においては、水管としてフィン付チューブを用いる必要がなく、また熱交換の効率が良好であることから、水管の材質をたとえばステンレス製として、耐食性に優れた装置とするのにも好適である。
第2に、コイル状管体部の内方領域を燃焼ガス用ストッパを利用して第1領域と第2領域とに区画するだけの非常に簡易な手段により、1次熱交換部と2次熱交換部とを形成しており、コイル状管体部のループ部と同数の多くのバッフルを用いていた従来技術と比較すると、その構成は格段に簡素である。したがって、装置の製造コストをより低減することができる。
第3に、燃焼ガス用ストッパは、たとえば1つあればよく、またそのサイズもループ部の内径と略同等でよい。したがって、サイズが大きいバッフルを多数用いていた従来技術とは異なり、燃焼ガス用ストッパが缶体内の熱容量を大きく増加させることはなく、この燃焼ガス用ストッパが燃焼ガスから多くの熱を吸収するといったことも回避することができる。その結果、たとえば給湯開始時における水管内の水温の立ち上がり速度を速めることが可能となる。
第4に、水管が1次熱交換部と2次熱交換部とに区分されているために、たとえば2次交換部を利用して潜熱回収を行なわせたり、あるいは2次熱交換部にドレインを集中的に発生させてドレインの回収を容易にするといった効果も得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記排気通路は、前記缶体のうち、前記2次熱交換部よりも前記燃焼方向の下流位置に接続されている。このような構成によれば、缶体内において燃焼ガスを燃焼方向の下流に向けて所定の経路で流れることをよりスムーズに行なわせることが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼ガス通路は、前記1次熱交換部および2次熱交換部のそれぞれの外周囲に跨がって一連に形成されており、前記2次熱交換部の周囲に進行してきた燃焼ガスをこの2次熱交換部における前記隙間に流入させるようにガイドする燃焼ガス用のガイドを備えている。このような構成によれば、部品点数の少ない簡易な構造により、燃焼ガスが1次熱交換部および2次熱交換部を適切に通過するようにすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼ガス通路のうちの前記1次熱交換部の周囲を進行してきた燃焼ガスを前記第2領域に導く燃焼ガス用のガイドと、前記第2領域に導かれた燃焼ガスがこの第2領域の前記燃焼方向の下流寄りの開口部をそのまま通過することを抑制する追加の燃焼ガス用ストッパと、を備えている。このような構成によっても、前記した構成と同様に、部品点数が少ない簡易な構造により、燃焼ガスが所定の経路を適切に流れるようにすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記2次熱交換部には、入水用配管が接続されているとともに、前記1次熱交換部には、出湯用配管が接続されており、前記入水用配管からの水は、前記2次熱交換部を通過した後に前記1次熱交換部を流れるように構成されている。このような構成によれば、未加熱の低温の水が2次熱交換部に入水されることとなるため、2次熱交換部における熱交換の効率を高くするのに好適となる。また、ドレインを2次熱交換部において多く発生させ、1次熱交換部におけるドレイン発生量を少なくすることができるために、ドレイン処理も容易となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記1次熱交換部には、入水用配管が接続されているとともに、前記2次熱交換部には、出湯用配管が接続されており、前記入水用配管からの水は、前記1次熱交換部を通過した後に前記2次熱交換部を流れるように構成されている。1次熱交換部は、2次熱交換部とは異なり、燃焼器の燃焼による燃焼熱が集中し易い部分である。したがって、前記構成によれば、この1次熱交換部に入水を行なわせてから2次熱交換部に潜熱回収を行なわせることとなり、熱交換の効率を優先した態様とすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記1次熱交換部および2次熱交換部には、入水用配管および出湯用配管がそれぞれ接続されており、前記入水用配管は、前記1次熱交換部および2次熱交換部のそれぞれに接続されるように分岐した複数の分岐配管部を有し、これら分岐配管部の少なくとも1つには、流量調整用のバルブが設けられている。このような構成によれば、入水用配管から1次熱交換部と2次熱交換部とに入水される水量の割合を、前記バルブを利用して簡単に調整することが可能となる。したがって、たとえば2次熱交換部におけるドレインの発生量と熱交換の効率とが最適となるように調整することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記1次熱交換部には、入水用配管と出湯用配管とが接続されているとともに、前記出湯用配管は、前記2次熱交換部の入水口に接続され、かつ流量調整用のバルブを有する第1分岐配管と、前記2次熱交換部の出湯口に接続された第2分岐配管とを有している、このような構成によれば、1次熱交換部を通過してから2次熱交換部に入水される水量を、前記バルブを利用して簡単に調整することが可能となる。このことにより、やはりドレインの発生具合などを好適に調整することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記2次熱交換部は、前記1次熱交換部よりも前記隙間の寸法が小さくされている。燃焼ガスは、1次熱交換部を通過する際よりも2次熱交換部を通過する際の方が温度が低くなっている。前記構成によれば、そのような温度低下を来たした燃焼ガスから2次熱交換部のループ部への伝熱量を多くし、2次熱交換部における熱交換を促進するのに好適である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記コイル状管体部は、前記燃焼方向における厚みよりも前記燃焼方向と交差する方向の幅の方が大きい偏平状のチューブにより形成されている。このような構成によれば、コイル状管体部のチューブの幅が大きくされているために、燃焼ガスがコイル状管体部の隙間を通過する際のコイル状管体部への伝熱量を多くすることができる。その一方、前記チューブの厚みは小さいために、コイル状管体部全体の燃焼方向における寸法を小さくし、装置全体の小型化を図るのにより好適となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記偏平状のチューブの前記幅は、前記2次熱交換部の方が前記1次熱交換部よりも大きくされている。このような構成によれば、2次熱交換部の隙間を1次熱交換部の隙間よりも小さくした場合と同様に、2次熱交換部の隙間を燃焼ガスが通過する際の2次熱交換部への伝熱量を多くすることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、少なくとも1つのループ部を有する複数の管体モジュールを備えており、これら複数の管体モジュールが前記缶体に設けられた複数のチャンバを有するヘッダ部を介して接続されていることにより、前記水管が構成されている。このような構成によれば、複数の管体モジュールを用いて水管を容易に製作することができる。また、管体モジュールの数を増減変更することにより、水管の全長寸法または容量を容易に変更することもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼器は、前記缶体の上部または上方に設けられて、燃料の燃焼方向が下向きとなるように構成されており、前記コイル状管体部は、前記燃焼器よりも下方において前記複数のループ部が鉛直方向に並んだ構成とされている。このような構成によれば、前記燃焼器がいわゆる逆燃式とされており、このような方式によれば、後述するように、燃料の燃焼に伴って発生するドレインの回収処理が容易に行なえることに加え、排気通路をたとえばL字状やU字状に形成してその一部分を缶体の横に配置することにより装置全体の大型化を抑制しつつ、その排気通路を長くし、排気騒音を小さくするといったことも可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記コイル状管体部の下方に設けられ、かつ前記コイル状管体部からのドレインを受けて前記缶体および前記排気通路の外部に排出させるドレイン処理手段を備えている。このような構成によれば、燃料の燃焼に伴って発生するドレインが缶体の下部や排気通路内などに不当に溜まらないようにし、それらの部分の汚染や腐食を防止するのに好適となる。とくに、燃焼方式がいわゆる逆燃式であるために、下向きに進行する燃焼ガスがコイル状管体部からドレイン処理手段への滴下を促進することとなって、ドレインの回収率が良くなる。また、燃焼ガスとドレイン処理手段との接触は、燃焼ガスの熱交換を全て終了した後に行なわせることができるために、ドレイン処理手段が熱交換の妨げになることもない。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記コイル状管体部の少なくとも一部は、前記隙間を燃焼ガスが通過する方向に進むにしたがって高さが低くなるように傾斜した偏平状のチューブにより構成されている。このような構成によれば、コイル状管体部からドレイン処理手段への滴下がより促進され、ドレインの回収率を一層高めることができる。
本発明の第2の側面により提供される給湯装置は、本発明の第1の側面によって提供される瞬間式加熱装置を備えている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面によって提供される瞬間式加熱装置について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示している。図1によく表われているように、本実施形態の給湯装置は、瞬間式加熱装置Aを具備して構成されている。この瞬間式加熱装置Aは、燃焼器1、熱交換器HT、ドレイン受け3、排気用ダクト4、および制御部5を具備している。
燃焼器1は、たとえば灯油を燃料としてその気化ガスを下向きに燃焼させるいわゆる逆燃式のバーナであり、熱交換器HT内の上部またはその上方に配されている。熱交換器HT上には、下部が開口した略ボックス状の缶体10が接続されており、この缶体10に燃焼器1が支持されている。缶体10の上部には、燃焼器1に対してその上方から燃焼用空気を供給する送風ファン11が設けられている。この送風ファン11による下向きの送風作用は、熱交換器HT内において燃焼ガスを一定経路で下向きに進行させ、排気用ダクト4を介して外部に排出させるのに役立つ。缶体10上には、燃焼器1に燃料を供給するとともにその供給量の調整が可能な燃料供給装置12も設けられている。制御部5は、CPUやそれに付属するメモリなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されている。その詳細については省略するが、この制御部5は、一定の条件にしたがって燃焼器1の燃焼号数を決定し、かつこの決定した燃焼号数で燃焼器1を駆動させることができるように、燃料供給装置12から燃焼器1への燃料供給量制御や、送風ファン11のモータMの回転数制御を行なうように構成されている。
熱交換器HTは、缶体2と熱交換用の水管6とを有しており、この熱交換器HTの全体がステンレス製とされている。ちなみに、この瞬間式加熱装置Aにおいては、ドレイン受け3、後述する燃焼ガス用ストッパ19、およびスペーサ18A,18Bもステンレス製とされている。ただし、瞬間式加熱装置Aのそれら以外の部材または部品についても、ステンレス製とすることができることは勿論である。熱交換器HTの缶体2は、燃焼器1の缶体10の下部に接続されており、燃焼室13の周囲を囲む略円筒状などの周壁部20を有している。
水管6は、缶体2内に配され、かつこの瞬間式加熱装置Aの上下高さ方向に複数のループ部60aが隙間61を介して並んだコイル状管体部60を有している。このコイル状管体部60の内方領域の高さ方向中間部には、燃焼ガス用ストッパ19が設けられており、前記内方領域は、この燃焼ガス用ストッパ19を挟んで上下に分離した第1領域14Aと第2領域14Bとに区画されている。第1領域14Aの上部には、燃焼器1が位置している。なお、燃焼ガス用ストッパ19は、コイル状管体部60のループ部60aの中空部分(孔部)の形状およびサイズに対応したたとえば円板状である。この燃焼ガス用ストッパ19の取り付け手段としては、たとえば水管6に溶接する手段を用いることができる。この燃焼ガス用ストッパ19の外周縁およびその近傍の上面は、この燃焼ガス用ストッパ19の中央寄りになるほど高さが高くなる傾斜面19aとされている。このようにすれば、コイル状管体部60からこの燃焼ガス用ストッパ19上にドレインが流れ込まないようにすることができる。
コイル状管体部60は、第1領域14Aおよび第2領域14Bをそれぞれ囲む1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとに区分されている。これらは いずれも複数段のループ部60aおよび複数段の隙間61を有しているが、それらの数は1次熱交換部60Aの方が2次熱交換部60Bよりもやや多めである。ただし、本発明はこれに限るものではない。コイル状管体部60の外周と缶体2の周壁部20との間には、上下高さ方向に延びる燃焼ガス通路24が一連に形成されている。ただし、周壁部20の下部には、燃焼ガス通路24の底部を塞ぐ略リング状のガイド29が設けられている。したがって、燃焼ガス通路24の底部近傍に進行してきた燃焼ガスは、2次熱交換部60Bの複数段の隙間61を通過して第2領域14Bに流入することとなる。ガイド29の上面は、缶体2の中心寄りになるほど高さが低くなるように傾斜しており、その一部分は、2次熱交換部60Bの最下段のループ部60aの下方に位置している。このような構成によれば、このガイド面29上に流れてきたドレインをドレイン受け3上にガイドする作用が得られる。
水管6は、サイズや形状などが揃えられてモジュール化された複数の管体モジュール62を缶体2内に複数段に重ねて設けることにより構成されている。より具体的には、管体モジュール62は、図3に示すように、平面視が略円環状のたとえば5段のループ部60aが上下高さ方向に適当な寸法の隙間61を介して並んだ部分を有し、その両端部62a,62bには、接続プラグ62cが設けられた構成を有している。5段のループ部60aは、螺旋状であり、一連に繋がっている。このため、それらループ部60a間に形成されている隙間61も螺旋状に繋がっている。隙間61の数は、1つであるが、複数段に形成されている。管体モジュール62は、接続プラグ62cが設けられた箇所を除く全長域にわたって、厚みtよりも幅s1の方が大きな偏平状のステンレス製チューブからなる。それらの具体的な数値の一例を挙げると、厚みtは5mm程度であり、幅s1は25mm程度である。
水管6は、たとえば図4に示すように、6つの管体モジュール62(62A〜62F)が上下高さ方向に重ねられて構成されている。本実施形態においては、理解の容易のために、管体モジュール62の合計数が6つとされているが、その具体的な数がこれに限定されないことは言うまでもない。1次熱交換部60Aは、上段側の4つの管体モジュール62A〜62Dにより構成され、また2次熱交換部60Bは、下段の2つの管体モジュール62E,62Fにより構成されている。
缶体2は、複数の管体モジュール62の接続および支持を図るためのヘッダ部として、入水口21a,21bを有する入水用チャンバ21A,21B、出湯口22a,22bを有する出湯用チャンバ22A,22B、および共通チャンバ23A,23Bを備えている。これらのチャンバは、たとえば周壁部20の外側に適当なケーシング部材を溶接するなどして形成されている。
1次熱交換部60Aの管体モジュール62A〜62Dは、いずれの一端部62aも共通チャンバ23Aに接続された構成となっている。ただし、下段側の2つの管体モジュール62C,62Dの各他端部62bは、入水用チャンバ21Aに接続されている。これに対し、上段側の2つの管体モジュール62A,62Bの各他端部62bは、出湯用チャンバ22Aに接続されている。このような構成により、1次熱交換部60Aにおいては、入水口21aから入水用チャンバ21Aに流入した水は、2つの管体モジュール62C,62Dを通過して共通チャンバ23Aに流入した後に、2つの管体モジュール62A,62Bにその一端部62aから流入して出湯用チャンバ22Aに至り、出湯口22aから出湯するようになっている。この出湯口22aには、所望の給湯先に繋がった出湯用配管7Bが接続されている。
2次熱交換部60Bの管体モジュール62E,62Fは、いずれの一端部62aも共通チャンバ23Bに接続され、下段側の管体モジュール62Fの他端部62bが入水用チャンバ21Bに、また上段側の管体モジュール62Eの他端部62bが出湯用チャンバ22Bに接続された構成を有している。このような構成により、2次熱交換部60Bにおいては、入水口21bから入水用チャンバ21Bに流入した水は、管体モジュール62Fを通過して共通チャンバ23Bに流入した後に、管体モジュール62Eにその一端部62aから流入して出湯用チャンバ22Bに至り、出湯口22bから出湯するようになっている。入水口21bには、外部からの入水を行なわせるための入水用配管7Aが接続されている。また、出湯口22bと入水口21aとは、配管70を用いて接続されている。したがって、この瞬間式加熱装置Aにおいては、入水用配管7Aを利用して供給される水は、2次熱交換部60Bを通過した後に1次熱交換部60Aに入水されることとなる。
図5によく表われているように、熱交換器HT内には、複数のスペーサ18A,18Bが設けられている。スペーサ18Aは、図6に示すように、たとえば長矩形状のベース部18aの正面部に、複数の平板状の突出部18bが設けられた構成を有している。スペーサ18Bも、これと同様な構成である。これらのスペーサ18A,18Bは、たとえば金属の削り出し加工、複数の金属板の溶接、あるいは金属板のいわゆる切り起こし加工などにより製作することが可能である。図5に示すように、1次熱交換部60Aおよび2次熱交換部60Bの複数段の隙間61には、スペーサ18A,18Bの複数の突出部18bがそれぞれ挿入されており、このことにより隙間61は各突出部18bの厚みと同一寸法に規定されている。複数の突出部19bのそれぞれの厚みは同一であり、その結果複数段の隙間61の寸法s2も各所同一となっている。ただし、後述するように、隙間61の寸法を相違させてもかまわない。水管6の厚みtは既述したとおり、たとえば5mm程度であるのに対し、隙間61の寸法s2は、たとえば0.8mm〜2.0mm程度である。図2によく表われているように、複数のスペーサ18A,18Bは、コイル状管体部60の外周のたとえば3箇所に略等間隔に設けられている。スペーサ18A,18Bの取り付けを確実にする手段として、これらをコイル状管体部60や缶体2内の適当な箇所に溶接するなどして固定させてもかまわない。スペーサ18A,18Bは、隙間61を大きな面積で塞がないように、ループ部60aの円周長さと比較してかなり小さな幅に形成されている。
図1によく表われているように、ドレイン受け3は、水管6の2次熱交換部60Bの下方に設けられている。このドレイン受け3は、燃料の燃焼に伴って水管6に付着するドレインを受けるためのものであって、中央部に燃焼ガスを通過させるための開口部30を有する平面視リング状であり、たとえば缶体2または排気用ダクト4に溶接された適当なステー(図示略)を用いて支持されている。このドレイン受け3は、底面部31の内周縁および外周縁において上向きに起立した起立壁32,35を有し、この起立壁32,35間に形成された凹部33にドレインを収容可能となっている。この凹部33の底部には、ドレインを缶体2や排気用ダクト4の外部に排出するためのドレイン抜き用の配管34が接続されている。また、このドレイン受け3の外周囲には、開口部30と同様に燃焼ガスを通過可能とする空隙部30aが形成されている。
排気用ダクト4は、缶体2内を通過してきた燃焼ガスを外部に排気させるための排気通路40を形成するものであり、その一端は缶体2の底部に接続されている。この排気用ダクト4は、全体の側面視形状が略L字状を有し、他端寄りの一部分は、熱交換器HTの一側方において起立した形態を有している。排気ガスは、この排気用ダクト4内の他端に設けられた排気口41から外部に排出される。
次に、上記した構成の給湯装置の作用について説明する。
まず、送風ファン11から下向きに燃焼用空気を供給しながら燃焼器1を駆動させると、燃焼ガスは、第1領域14Aを下向きに進行しつつ、1次熱交換部60Aの複数段の隙間61を通過して燃焼ガス通路24に流入する。第1領域14Aの下部は、燃焼ガス用ストッパ19によって塞がれているために、この第1領域14Aにおいて発生した燃焼ガスは、1次熱交換部60Aの隙間61を積極的に通過することとなる。次いで、燃焼ガス通路24に流入した燃焼ガスは、この燃焼ガス通路24内を下向きに進行し、その後2次熱交換部60Bの複数段の隙間61を通過して第2領域14Bに流入する。その後、前記燃焼ガスは、第2領域14Bの下部開口部を通過して排気通路40に流出し、排気用ダクト4の排気口41から排ガスとして外部に排出される。
このように、この瞬間式加熱装置Aにおいては、燃焼ガスが一定の経路で熱交換器HT内をスムーズに流れる。したがって、熱交換器HT内において燃焼ガスの一部が滞留し続けるといったことがなく、燃焼器1の駆動により次々と発生する新たな燃焼ガスを熱交換器HTにおける熱交換に効率良く利用することができることとなる。
上記した燃焼ガスの流れにおいては、まず第1領域14Aの上部において燃焼がなされ、かつこの第1領域14Aを燃焼ガスが進行する際に1次熱交換部60Aに対する熱伝達がなされる。次いで、その燃焼ガスが1次熱交換部60Aの隙間61を通過する際にも熱伝達がなされる。隙間61の寸法は、熱伝達が良好に行なわれるようにスペーサ18を利用して最適な値に設定しておくことができる。また、ループ部60aを構成するチューブの幅s1は大きいために、隙間61を燃焼ガスが通過する際のループ部60aと燃焼ガスとの接触時間を長くし、1次熱交換部60Aへの熱伝達量をさらに多くすることができる。燃焼ガスが燃焼ガス通路24を下向きに通過する際にも、この燃焼ガスは1次熱交換部60Aへの熱伝達を行なう。このようなことから、1次熱交換部60Aにおける熱交換の効率は非常に高いものとなる。
また、1次熱交換部60Aを通過した燃焼ガスは、その後2次熱交換部60Bの外周囲や隙間61を通過する際、およびその内方の第2領域14Bを通過する際にも、水管6に対する熱伝達を行なう。したがって、2次熱交換部60Bにおいては、燃焼ガスの潜熱回収が可能となり、熱交換の効率はさらに高いものとなる。したがって、給湯能力の向上および省エネ化が可能となり、またこれに伴って全体の小型化も図ることができる。
一方、熱交換器HTにおいては、水管6としてフィン付チューブを用いることなく熱交換の効率を十分に高めており、水管6の構造はシンプルである。したがって、熱交換器HTをステンレス製にしているにも拘わらず、その製造コストを比較的廉価にすることができる。水管6は、形状やサイズなどが統一された複数の管体モジュール62を用いて形成されているために、その製造コストはより廉価にすることが可能である。また、複数の管体モジュール62を用いて水管6を構成する方式によれば、管体モジュール62の数を変更することにより、トータル長が異なる種々のサイズまたは容量の水管6を構成することができ、瞬間式加熱装置Aの仕様変更も容易となる。
燃焼ガスは、コイル状管体部60と接触して熱交換を行なう際に多くのドレインを発生させるが、このコイル状管体部60に付着して下方に滴り落ちるドレインは、ドレイン受け3によって適切に受けられ、かつ外部に排出される。したがって、缶体2の底部や排気通路40内がドレインで汚れるといったこともない。さらに、熱交換器HTを初めとしてドレインが接触する虞れのある部分の材質は、ステンレスとされているために、酸性のドレインとの接触による腐食も防止される。また、この瞬間式加熱装置Aにおいては、銅などを腐食させる要因となる成分を含む井戸水を水管6に入水させて使用するといったことも可能となり、その使用用途も広いものとなる。
この瞬間式加熱装置Aにおいては、入水用配管7Aから供給される非加熱前の低温の水が、2次熱交換部60Bに入水するようにされているために、燃焼ガスの潜熱回収の効率が高められる。また、ドレインを2次熱交換部60Bに集中的に発生させて、1次熱交換部60Aにおけるドレインの発生量を少なくすることもできる。このようにすると、ドレイン受け3を利用したドレイン回収率も良好となる。とくに、この瞬間式加熱装置Aは、いわゆる逆燃式であり、燃焼ガスが下向きに流れるために、この燃焼ガスの作用により、水管6からドレインが滴下することの促進が図られ、ドレインの回収率がさらに良好となる。
水管6は、既述したとおり、フィン付チューブではなく、厚みtが小さい偏平状チューブにより形成されているために、この水管6のコイル状管体部60の全体の高さが大きく嵩張ることを抑制しつつ、コイル状管体部60のループ部60aの数を多くして、水管6内の水量を多くすることができる。また、偏平状チューブの幅s1が大きいために、前記水量をより多くすることも可能である。
図7〜図22は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図7は、熱交換器HT内における燃焼ガスの流れが前記実施形態とは相違する例を示している。同図に示す構成においては、熱交換器HT内に、ガイド29Aと燃焼ガス用ストッパ19Aとが設けられている。
ガイド29Aは、燃焼ガス通路24を下向きに進行してきた燃焼ガスが2次熱交換部60Bの外周囲まで下降進行することを阻止し、かつこの燃焼ガスを第2領域14B内にその上部から流入させる役割を果たすものである。このガイド29Aは、平面視リング状であり、缶体2の周壁部20の内周に溶接されるなどして、1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとの中間に位置する高さに設けられている。燃焼ガス用ストッパ19Aは、第2領域14Bの下部開口部を塞ぐためのものであり、その基本的な構成は燃焼ガス用ストッパ19と同様である。
このような構成によれば、1次熱交換部60Aを通過した燃焼ガスは、燃焼ガス通路24から第2領域14Bに流入し、2次熱交換部60Bの隙間61を第2領域14Bの内部からその外方に向けて流れることとなる。第2領域14Bの下部開口部は燃焼ガス用ストッパ19Aによって塞がれているために、2次熱交換部60Bの隙間61に対して燃焼ガスを適切に通過させることが可能である。したがって、本実施形態においても、前記実施形成と同様に、1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとのそれぞれを適切かつ有効に利用した熱交換が可能であり、その効率は良好となる。また、ガイド29Aの上面を缶体2の中央寄りほど高さが低くなるように傾斜させておけば、燃焼ガスを第2領域14Bにスムーズにガイドさせる効果が得られることに加え、1次熱交換部60Aから滴下したドレインを下方にガイドする役割をもたせることもできる。
図7に示す構成においては、2次熱交換部60Bの下方に、略リング状のガイド28も設けられている。このガイド28の上面は、ガイド29Aの上面と同様な傾斜面とされている。このようなガイド28を設ければ、2次熱交換部60Bから滴下するドレインをドレイン受け3A上にガイドすることができる。したがって、ドレイン受け3Aのサイズを小さくしつつ、ドレイン受け3Aの外部にドレインが不当に滴下する虞れを無くすのに有利となる。本発明においては、同図に示すように、ドレイン受け3Aとして、中央部に開口部を有しない構造のものを用いることも可能である。
図8〜図13は、1次熱交換部60Aおよび2次熱交換部60Bに対する配管接続構造の他の例を示している。
図8に示す構成においては、入水用配管7Aが1次熱交換部60Aの入水口21aに接続され、かつ出湯用配管7Bが2次熱交換部60Bの出湯口22bに接続されている。また、1次熱交換部60Aの出湯口22aと2次熱交換部60Bの入水口21bとは、配管71により接続されている。したがって、入水用配管7Aから供給される水は、まず1次熱交換部60Aに入水して加熱された後に、2次熱交換部60Bに入り、その後出湯用配管7Bから排出されることとなる。
このような構成によれば、燃焼器1による燃焼がなされて最も燃焼ガスの温度が高い第1領域14Aに対応する1次熱交換部60Aに対して、未加熱の低温の水が入水されるために、この1次熱交換部60Aにおける伝熱量を多くすることができる。そして、その後は、2次熱交換部60Bを利用した潜熱回収が行なえるために、やはり全体としての熱交換の効率は良好なものとなる。
図9に示す構成においては、入水用配管7Aが、入水口21a,21bにそれぞれ接続された2つの分岐配管7A',7A"を有している。そして、分岐配管7A"には、比例弁80が設けられている。出湯用配管7Bは、2つに分岐して出湯口22a,22bのそれぞれと接続されている。
このような構成によれば、比例弁80を動作させることにより、1次熱交換部60Aへの入水量と2次熱交換部60Bへの入水量との比率を変更することができる。2次熱交換部60Bへの入水量を多くすると、この2次熱交換部60Bにおけるドレインの発生量を多くすることができ、ドレインの回収が容易化される。一方、前記変更を行なうと、熱交換器全体における熱交換の効率も変動する。したがって、比例弁80を制御することによって、熱交換の効率とドレインの回収性との双方を満足し得るように設定することが可能となる。なお、本実施形態の場合、比例弁80を分岐配管7A"に設けることに代えて、分岐配管7A'に設けた構成とすることも可能であり、この場合にも前記同様の作用が得られる。
図10に示す構成においては、入水用配管7Aおよび出湯用配管7Bの基本的な配管構造は、先に説明した図9に示したものと同様であるが、先の比例弁80に代えて、バイパス経路を有する開閉弁81が用いられている。このような構成によっても、前記図9に示した場合と同様な作用が得られる。なお、本実施形態から理解されるように、本発明でいう流量調整用のバルブとは、開閉弁も含む概念である。
図11に示す構成においては、入水用配管7Aが入水口21aに接続されているとともに、出湯用配管7Bは2つの出湯口22a,22bに分岐接続されている。また、出湯用配管7Bには、出湯口22aから出湯した湯を入水口21bに入水させるための分岐配管72も接続されており、この分岐配管72に比例弁80が設けられている。
このような構成によれば、1次熱交換部60Aを通過して加熱された水(湯)の一部を2次熱交換部60Bに供給させてさらに加熱することが可能であるが、1次熱交換部60Aから2次熱交換部60Bへの湯の供給量を比例弁80によって調整することができる。したがって、2次熱交換部60Bにおけるドレイン発生量や熱交換の効率の設定変更を簡単に行なうことができる。
図12に示す構成においては、1次熱交換部60Aを構成する4つの管体モジュール62A〜62Dの最上部および最下部の2つの端部62bを除き、それ以外の上下に隣接し合う端部62bどうし、および端部62aどうしが連結されている。
このような構成によれば、たとえば1次熱交換部60Aの最下部の端部62bから入水を行なわせた場合に、この水を管体モジュール62D,62C,62B,62Aの順序で下方から上方へと連続的に上昇させてゆき、最終的には、最上部の端部62bから排出させることができる。したがって、水管6を1本の螺旋状のチューブによって構成したのと同様な通水の仕方が可能となり、水が水管6内を流通して加熱される時間を長くすることができる。本発明においては、このような構造にしてもかまわない。
図13に示す構成においては、1次熱交換部60Aに複数の入水口21aおよび複数の出湯口22aが設けられている。入水用配管7Aは、それら複数の入水口21aと2次熱交換部60Bの入水口21bとのそれぞれに対して分岐接続されている。また、それら分岐配管部分のうち、入水口21bに接続されている分岐配管には、比例弁80が設けられている。出湯用配管7Bは、1次熱交換部60Aの複数の出湯口22aと2次熱交換部60Bの出湯口22bとに分岐接続されている。このような構成においても、前記図9に示した構成と同様に、比例弁80の制御により2次熱交換部60Bへの通水量と1次熱交換部60Aへの通水量との比率を変えて、2次熱交換部60Bにおけるドレインの発生量などの調整を図ることが可能である。
これらの実施形態から理解されるように、本発明においては、1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとの配管の接続構造あるいは通水の仕方としては種々の態様にすることが可能である。
図14に示す構成においては、1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとでは、それらの隙間61の寸法s2,s2’が相違しており、寸法s2’は寸法s2よりも小さくされている。図15に示す構成においては、1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとを構成する偏平状チューブの幅s1,s1’が相違しており、幅s1’は幅s1よりも大きくされている。
これら図14および図15に示す構成によれば、1次熱交換部60Aを通過して温度が低下した燃焼ガスが、2次熱交換部60Bの隙間61を通過する際のループ部60aに対する伝熱量を多くすることができる。したがって、熱交換の効率を高めるのにより好適となる。本発明においては、図14および図15に示した構成を組み合わせた構成、すなわち2次熱交換部60Bの方が1次熱交換部60Aよりも隙間61の寸法が小さく、かつチューブの幅が大きい構成とすることもできる。また、本発明においては、1次熱交換部60Aと2次熱交換部60Bとのそれぞれにおいて、隙間61の寸法やチューブの幅を不均一とすることもできる。たとえば、第1領域14A内に存在する燃焼ガスの温度は、第1領域14Aの下部領域の方が燃焼ガスの流れ方向下流となるため上部領域よりも高温になる場合がある。また、これとは反対に、燃焼器1に近い上部領域の方が下部領域よりも高温になる場合もある。したがって、このような温度分布に対応し、燃焼ガスの温度が高い部分については、1次熱交換部60Aの隙間61を小さくし、またはチューブの幅を大きくすることにより、高温の燃焼ガスを有効に利用し得る構成とすることができる。
図16に示す構成においては、水管6を構成する偏平状チューブが、ループ部60aの半径方向において傾斜している。この傾斜は、燃焼ガスが隙間61を通過する方向に対応しており、燃焼ガスの進行方向に進むほど偏平状チューブの高さが低くなっている。より具体的には、1次熱交換部60Aにおいては、ループ部60aの外周縁が内周縁よりも低くなるように傾斜している。これに対し、2次熱交換部60Bにおいては、ループ部60aの外周縁が内周縁よりも高くなるように傾斜している。
このような構成によれば、隙間61を燃焼ガスが通過する際に、この燃焼ガスがループ部60aに付着しているドレインをループ部60aの高さが低い方向に移動させる作用が得られる。したがって、ドレインが複数段のループ部60aからドレイン受け3上に滴下することが促進され、ドレインの回収率を高めるのにより好適である。本実施形態にみられるように水管6を構成する偏平状のチューブを傾斜させる場合には、複数段のループ部60aの全ての箇所において傾斜させることが好ましいものの、これとは異なり、複数段のループ部60aの一部分のみにおいて傾斜させてもかまわない。このような構成であっても、その部分においてドレインの滴下が促進され、ドレインの回収率を高めることが可能である。ただし、その場合には、少なくとも最下段のループ部60aにおいて偏平状チューブを傾斜させることが好ましい。コイル状管体部60からドレイン受け3へのドレイン滴下は、殆どの場合に最下段のループ部60aにおいてなされるからである。
図17に示す構成においては、水管として、給湯先が相違する1本の水管6Cと、2本の水管6Dとが設けられたいわゆる1缶2回路方式とされている。水管6Cは、たとえば台所への給湯用であるのに対し、水管6Dはたとえば風呂給湯用である。水管6Cの複数のループ部60a'は、2本の水管6Dのループ部60a"の間に挟まれてそれらと直接接触している。本実施形態においては、計3つのループ部60a', 60a"が組をなし、これらの組どうしの間に燃焼ガスを通過させるための隙間61が形成されている。同図(b)によく表われているように、水管接続用のヘッダ部としては、水管6Cを構成する複数の管体モジュール62の両端部62a',62b'を接続するための入水用チャンバ21C、出湯用チャンバ22C、および共通チャンバ23Cが設けられている。また、水管6Dを構成する複数の管体モジュール62の両端部62a",62b"を接続するための入水用チャンバ21D、出湯用チャンバ22D、および共通チャンバ23Dも設けられている。このことにより、水管6C,6D内を流れる水が互いに混合しないようになっている。
このような構成によれば、たとえば台所への給湯のみを行なう場合、燃焼器1が駆動した状態において、水管6Cのみに通水がなされ、水管6D内の水は停滞したままとなる。したがって、本来ならば、この水管6D内の水が加熱されて沸騰する虞れがあるものの、本実施形態においては、水管6C,6D間において熱伝達がなされるために、前記沸騰が適切に防止される。前記とは反対に、水管6Dのみに通水がなされる場合においても同様に水管6C内の沸騰が防止される。水管6C,6Dは、いずれも偏平状チューブからなるため、それらの接触面積(伝熱面積)を大きくする効果も得られる。また、本実施形態にみられるような1缶2回路方式では、2種類の水管のそれぞれに入水がなされ、たとえば台所と風呂との双方に出湯を行なわねばならない場合があるが、本発明によれば、前述したように、熱交換の効率が高く、出湯量を多くするのに好適であるため、そのような1缶2回路方式を採用するのに最適である。
図18に示す構成においては、2種類の水管6C,6Dのループ部60a', 60a"どうしが互いに対をなして、コイル状管体部60の半径方向に並んでおり、かつ互いに接触している。同図(b)によく表われているように、水管6C,6Dを接続するためのヘッダ部の構造は、先の実施形態とは各部の位置関係が相違しているが、その基本的な構成は同様である。図19に示す構成においては、2つの水管6Dのループ部60a"が水管6Cのループ部60a'の全周囲を囲み、かつ接触するような形状とされている。図20に示す構成においては、水管6Cとして丸パイプが用いられており、水管6Dは、この水管6Cの略半周領域を取り囲み、かつ接触する断面形状とされている。これらの実施形態から理解されるように、複数種類の水管を接触させる場合、種々の態様にすることが可能である。ただし、接触面積を多くするほど、伝熱量を多くして未使用の水管内の水の沸騰を防止する効果が高まるため、そのような構成にすることが望まれる。
図21に示す構成においては、水管6C,6Dが、水管6Dの内方に水管6Cを配した2重管構造とされている。これらの水管6C,6Dへの入水を個別に行なわせる必要があることから、それらの両端を接続するための入水用チャンバ21C,21D、出湯用チャンバ22C,22D、および共通チャンバ23C,23Dもそれぞれ2重構造となっている。
このような構成によれば、2つの水管6C,6Dは、直接接触してはいないものの、これらの間には水が介在するために、やはりそれらの水管6C,6D間においては熱伝達が生じる。したがって、水管6C,6Dのいずれか一方のみを利用して出湯を行なわせる場合であっても、他方側の水の沸騰を防止することができる。本発明は、このような2重管構造あるいはそれ以上の多重管構造にしてもよい。
図22に示す構成においては、水管6のコイル状管体部60のループ部60aの外面に、凸部69が設けられている。上下高さ方向において隣り合うループ部60aどうしは、凸部69を介して接触している。
このような構成によれば、凸部69を利用して、複数のループ部60aどうしの間に所望寸法の隙間61を形成することができる。したがって、スペーサを用いる必要が無く、スペーサの取り付け作業が不要になるため、給湯装置の製造作業が容易化される。ただし、本発明においては、必ずしもこのような凸部69やスペーサ18を用いて水管6の隙間61の寸法を規定しなくてもかまわない。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る瞬間式加熱装置および給湯装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
たとえば、本発明においては、いわゆる逆燃式のものとは異なり、たとえば燃焼器から燃料が上向き、あるいは横向きに燃焼するタイプのものとして構成することもできる。ただし、ドレインの回収の容易性などの観点からすれば、逆燃式が好ましい。
燃焼器については種々のタイプのものを用いることが可能であり、燃料の具体的な種類や燃焼の仕方などを問わない。熱交換器の缶体や水管については、耐食性に優れるステンレスなどにすることが好ましいものの、やはりこれに限定されない。また、水管は、複数本の管体モジュールを用いて構成すれば、製造コストの低減などの点において好ましいが、やはりこれに限定されない。コイル状管体部の1次熱交換部および2次熱交換部は、ともに複数段のループ部および隙間を有するものであるが、それらの具体的な数なども限定されるものではない。
本発明に係る瞬間式加熱装置は、給湯用のものに加え、風呂用の加熱源として、あるいは暖房装置(たとえば床暖房)用の加熱源としても利用できることは勿論である。
本発明に係る給湯装置の一実施形態を模式的に示す概略断面図である。 図1のII−II断面図である。 (a)は、熱交換用の水管を構成する管体モジュールの一例を示す平面図であり、(b)は、その正面図である。 図1に示す給湯装置の要部断面図である。 図2のV−V断面図である。 図1に示す給湯装置に用いられているスペーサの一例を示す一部省略斜視図である。 本発明に係る給湯装置の他の実施形態を模式的に示す概略断面図である。 本発明に係る給湯装置における配管接続構造の他の例を示す説明図である。 本発明に係る給湯装置における配管接続構造の他の例を示す説明図である。 本発明に係る給湯装置における配管接続構造の他の例を示す説明図である。 本発明に係る給湯装置における配管接続構造の他の例を示す説明図である。 本発明に係る給湯装置における配管接続構造の他の例を示す説明図である。 本発明に係る給湯装置における配管接続構造の他の例を示す説明図である。 本発明に係る給湯装置における水管の構成の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係る給湯装置における水管の構成の他の例を示す要部断面図である。 本発明に係る給湯装置における水管の構成の他の例を示す要部断面図である。 (a)は、熱交換用の複数種類の水管を接触させる構成の一例を示す要部断面図であり、(b)は、その要部平面断面図である。 (a)は、熱交換用の複数種類の水管を接触させる構成の他の例を示す要部断面図であり、(b)は、その要部平面断面図である。 熱交換用の複数種類の水管を接触させる構成の他の例を示す要部断面図である。 熱交換用の複数種類の水管を接触させる構成の他の例を示す要部断面図である。 (a)は、熱交換用の水管を2重管体構造とした例を示す要部断面図であり、(b)は、その一部破断平面断面図である。 (a)は、本発明に係る給湯装置において水管に隙間を形成する場合の他の例を示す要部断面図であり、(b)は、(a)の要部左側面図である。 従来技術の一例を示す要部断面図である。 従来技術の他の例を示す要部断面図である。
符号の説明
A 瞬間式加熱装置
HT 熱交換器
1 燃焼器
2 缶体
3,3A ドレイン受け
4 排気用ダクト
5 制御部(制御手段)
6,6C,6D 水管
13 燃焼室
14A 第1領域
14B 第2領域
19,19A 燃焼ガス用ストッパ
20 周壁部(缶体の)
24 燃焼ガス通路
29 ガイド
40 排気通路
60 コイル状管体部
60A 1次熱交換部
60B 2次熱交換部
61 隙間
60a ループ部
62 管体モジュール

Claims (16)

  1. 燃焼室において燃料を燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼室を囲む周壁部を有する缶体と、
    この缶体内において前記燃焼器による燃料の燃焼方向に隙間を介して並ぶ複数段のループ部を含むコイル状管体部を有している熱交換用の水管と、
    前記コイル状管体部の外周と前記缶体の前記周壁部との間に形成された燃焼ガス通路と、
    前記缶体に接続された燃焼ガス排出用の排気通路と、
    を備えている、瞬間式加熱装置であって、
    前記水管の前記コイル状管体部の内方領域を前記燃焼方向において第1領域と第2領域とに区画する燃焼ガス用ストッパを備え、
    前記コイル状管体部は、前記第1領域および第2領域をそれぞれ囲み、かつそれぞれが複数段のループ部および隙間を有している1次熱交換部および2次熱交換部に区分されており、
    前記燃焼室において発生した燃焼ガスは、前記第1領域から前記1次熱交換部の隙間を通過して前記燃焼ガス通路に流出した後に前記2次熱交換部の隙間を通過して前記排気通路に至る構成とされていることを特徴とする、瞬間式加熱装置。
  2. 前記排気通路は、前記缶体のうち、前記2次熱交換部よりも前記燃焼方向の下流位置に接続されている、請求項1に記載の瞬間式加熱装置。
  3. 前記燃焼ガス通路は、前記1次熱交換部および2次熱交換部のそれぞれの外周囲に跨がって一連に形成されており、
    前記2次熱交換部の周囲に進行してきた燃焼ガスをこの2次熱交換部における前記隙間に流入させるようにガイドする燃焼ガス用のガイドを備えている、請求項1または2に記載の瞬間式加熱装置。
  4. 前記燃焼ガス通路のうちの前記1次熱交換部の周囲を進行してきた燃焼ガスを前記第2領域に導く燃焼ガス用のガイドと、
    前記第2領域に導かれた燃焼ガスがこの第2領域の前記燃焼方向の下流寄りの開口部をそのまま通過することを抑制する追加の燃焼ガス用ストッパと、
    を備えている、請求項1または2に記載の瞬間式加熱装置。
  5. 前記2次熱交換部には、入水用配管が接続されているとともに、前記1次熱交換部には、出湯用配管が接続されており、
    前記入水用配管からの水は、前記2次熱交換部を通過した後に前記1次熱交換部を流れるように構成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  6. 前記1次熱交換部には、入水用配管が接続されているとともに、前記2次熱交換部には、出湯用配管が接続されており、
    前記入水用配管からの水は、前記1次熱交換部を通過した後に前記2次熱交換部を流れるように構成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  7. 前記1次熱交換部および2次熱交換部には、入水用配管および出湯用配管がそれぞれ接続されており、
    前記入水用配管は、前記1次熱交換部および2次熱交換部のそれぞれに接続されるように分岐した複数の分岐配管部を有し、これら分岐配管部の少なくとも1つには、流量調整用のバルブが設けられている、請求項1ないし4のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  8. 前記1次熱交換部には、入水用配管と出湯用配管とが接続されているとともに、
    前記出湯用配管は、前記2次熱交換部の入水口に接続され、かつ流量調整用のバルブを有する第1分岐配管と、前記2次熱交換部の出湯口に接続された第2分岐配管とを有している、請求項1ないし4のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  9. 前記2次熱交換部は、前記1次熱交換部よりも前記隙間の寸法が小さくされている、請求項1ないし8のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  10. 前記コイル状管体部は、前記燃焼方向における厚みよりも前記燃焼方向と交差する方向の幅の方が大きい偏平状のチューブにより形成されている、請求項1ないし9のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  11. 前記偏平状のチューブの前記幅は、前記2次熱交換部の方が前記1次熱交換部よりも大きくされている、請求項10に記載の瞬間式加熱装置。
  12. 少なくとも1つのループ部を有する複数の管体モジュールを備えており、
    これら複数の管体モジュールが前記缶体に設けられた複数のチャンバを有するヘッダ部を介して接続されていることにより、前記水管が構成されている、請求項1ないし11のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  13. 前記燃焼器は、前記缶体の上部または上方に設けられて、燃料の燃焼方向が下向きとなるように構成されており、
    前記コイル状管体部は、前記燃焼器よりも下方において前記複数のループ部が鉛直方向に並んだ構成とされている、請求項1ないし12のいずれかに記載の瞬間式加熱装置。
  14. 前記コイル状管体部の下方に設けられ、かつ前記コイル状管体部からのドレインを受けて前記缶体および前記排気通路の外部に排出させるドレイン処理手段を備えている、請求項13に記載の瞬間式加熱装置。
  15. 前記コイル状管体部の少なくとも一部は、前記隙間を燃焼ガスが通過する方向に進むにしたがって高さが低くなるように傾斜した偏平状のチューブにより構成されている、請求項14に記載の瞬間式加熱装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の瞬間式加熱装置を具備していることを特徴とする、給湯装置。
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