以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコンパクト容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
本実施形態のコンパクト容器1は、図1および図2に示すように、平面視矩形状の扁平容器である。コンパクト容器1は、容器本体10と、蓋体20と、中枠30と、中皿40と、操作片50と、を備える。コンパクト容器1の各部品は、例えば、樹脂製である。容器本体10は、一方に開口しており、内部に中枠30および中皿40を収容可能となっている。蓋体20は、容器本体10に回動軸O2回りに回動可能に連結されており、容器本体10の開口を開閉可能である。図1では、蓋体20が開いた状態を示しており、図2では、蓋体20が閉じた状態を示している。
なお、以下の各部同士の相対位置関係における説明では、特に断りのない限り、蓋体20が閉じた状態で、かつ、中枠30および中皿40が容器本体10内に収容された状態における各部同士の相対位置関係について説明する。
また、以下の説明では、容器本体10の中心軸線を容器軸O1と呼び、容器軸O1に沿う方向を上下方向Z(Z軸方向)と呼ぶ。蓋体20が閉じた状態において容器本体10に対して蓋体20が位置する側(+Z側)を上側または上方と呼び、逆側(-Z側)を下側または下方と呼ぶ。容器軸O1は、回動軸O2と直交する。容器軸O1は、容器本体10の左右方向Yの中心かつ前後方向Xの中心を通る。本実施形態において「平面視」とは、上方から見ることを意味する。
また、回動軸O2に沿う方向を左右方向Y(Y軸方向)と呼び、上下方向Zおよび左右方向Yの両方に直交する方向を前後方向X(X軸方向)と呼ぶ。また、ある対象に対して、左右方向Yにおける容器軸O1に近い側を「左右方向内側」と呼び、左右方向Yにおける容器軸O1から遠い側を「左右方向外側」と呼ぶ。
なお、上下方向Z、左右方向Y、前後方向X、および水平方向等は、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、コンパクト容器1の実際の姿勢等を限定しない。
容器本体10のうち前後方向Xの一方側(-X側)の縁部には、左右方向Yに間隔を空けて配置された一対のヒンジシャフト13を介して蓋体20が取り付けられている。一対のヒンジシャフト13は、それぞれ回動軸O2を中心として左右方向Yに延びている。以下の説明においては、容器軸O1を基準として、前後方向Xのうちヒンジシャフト13が設けられる側(-X側)を後側または後方と呼び、その逆側(+X側)を前側または前方と呼ぶ。
容器本体10は、図1および図2に示すように、上方に開口する平面視矩形状の扁平容器である。容器本体10は、底部11と、周壁部12と、を有する。
底部11は、左右方向Yおよび前後方向Xに沿って広がる平面視矩形状である。底部11には、図2に示すように、底部11を上下方向Zに貫通する第1貫通孔11aが形成されている。図1に示すように、第1貫通孔11aは、例えば、平面視矩形状である。平面視において第1貫通孔11aの左右方向Yおよび前後方向Xの中心には、容器軸O1が通る。
図2に示すように、底部11のうち第1貫通孔11aよりも前方に位置する部分には、溝部11bが形成されている。溝部11bは、底部11の上面から下方に窪み、前後方向Xに延びている。溝部11bの前後方向Xの両端は、閉じられている。溝部11bの前端部の内壁面は、前後方向Xと直交する平坦な面となっている。
周壁部12は、底部11の外周縁部から上方に突出する矩形枠状である。周壁部12は、上方に開口している。図1に示すように、周壁部12の後側の縁部には、前方に窪む後側凹部12aが形成されている。周壁部12の前側の縁部における左右方向Yの中央部には、後方に窪む前側凹部12bが形成されている。
周壁部12のうち前側凹部12bが設けられた部分は、ガイド壁部14である。図2に示すように、ガイド壁部14の前側の面は、周壁部12の前側の面の他の部分よりも後方に位置する。ガイド壁部14の前側の面は、傾斜面14bを含んでいる。傾斜面14bは、上方に向かうに従い後方に向けて傾斜している。
ガイド壁部14の上端部には、被係合部14aが形成されている。被係合部14aは、前方に突出している。被係合部14aの前端は、傾斜面14bの下端よりも後方に位置する。ガイド壁部14の下端部には、ガイド壁部14を前後方向Xに貫通するガイド孔部14cが形成されている。ガイド孔部14cの後端部は、容器本体10の内部と連通している。ガイド孔部14cの前側部分の下面には、溝部11bの後側部分が設けられている。
蓋体20は、容器本体10の開口を開放可能に閉塞している。蓋体20は、蓋本体部21と、ヒンジ連結部22と、係合部23と、被覆部24と、を有する。
蓋本体部21は、左右方向Yおよび前後方向Xに広がり、容器本体10の開口を覆っている。
ヒンジ連結部22は、蓋本体部21の後側の縁部から下方に突出し、ヒンジシャフト13に連結されている。図1に示すように、ヒンジ連結部22は、後側凹部12a内に挿入されている。
係合部23は、図2に示すように、蓋本体部21の前側寄りの部分から下方に突出している。係合部23は、中皿40よりも前方に位置する。係合部23の下端部には、後方に突出する爪部23aが形成されている。爪部23aは、ガイド壁部14の被係合部14aに下方から係合している。これにより、蓋体20が開くことが抑制されている。
被覆部24は、蓋本体部21の上側に固定されている。被覆部24は、蓋本体部21の上面のほぼ全体を覆っている。被覆部24が設けられることによって、蓋体20の意匠性を向上させることができる。
本実施形態において中枠30は、図1に示すように、平面視矩形枠状の部材である。中枠30は、蓋体20と同一の回動軸O2回りに回動可能で、かつ、容器本体10内に脱離可能に収容されている。本実施形態において中枠30は、後側の縁部がヒンジシャフト13を介して容器本体10の後側の縁部に連結されている。中枠30は、図3および図4に示すように、中枠本体部31と、フランジ部32と、を有する。中枠本体部31は、一対の側壁部31a,31bと、仕切壁部31cと、後壁部31dと、を有する。
一対の側壁部31a,31bは、壁面が左右方向Yを向き、前後方向Xに延びる壁部である。一対の側壁部31a,31bは、左右方向Yに間隔を空けて配置されている。図4に示すように、側壁部31aの下端部には、スライドレール部34が設けられている。スライドレール部34は、側壁部31aの下端部における前側の端部から後側の端部まで前後方向Xに延びている。スライドレール部34の後側の端部は、後壁部31dに繋がっている。
スライドレール部34は、側壁部31aの下端部から左右方向内側に突出する底壁部34aと、底壁部34aの左右方向内側の端部から上方に突出する突出壁部34bと、を有する。突出壁部34bは、側壁部31aの下端部と左右方向Yに隙間を空けて対向して配置されている。側壁部31aの下端部とスライドレール部34とによって、ガイド溝37aが形成されている。ガイド溝37aは、下方に窪み、前後方向Xに延びる溝である。ガイド溝37aの前端部は、開口している。ガイド溝37aの後端部は、後壁部31dによって閉塞されている。
側壁部31bの下端部には、スライドレール部35が設けられている。スライドレール部35は、側壁部31bの下端部における前側の端部から後側の端部まで前後方向Xに延びている。スライドレール部35の後側の端部は、後壁部31dに繋がっている。スライドレール部35の形状は、容器軸O1を挟んでスライドレール部34と左右対称な形状である。側壁部31bの下端部とスライドレール部35とによって、ガイド溝37bが形成されている。ガイド溝37bは、設けられた位置を除いて、ガイド溝37aと同様の溝である。
仕切壁部31cは、壁面が左右方向Yを向き、前後方向Xに延びる壁部である。仕切壁部31cは、一対の側壁部31a,31b同士の左右方向Yの間に位置する。本実施形態において仕切壁部31cは、一対の側壁部31a,31b同士の左右方向Yの間の中央に位置する。仕切壁部31cには、容器軸O1が通る。仕切壁部31cは、中枠30の内側部分を左右方向Yに仕切っている。
以下の説明においては、中枠30の内側部分のうち仕切壁部31cよりも図4の左側(-Y側)に位置する部分を第1領域30aと呼び、中枠30の内側部分のうち仕切壁部31cよりも図4の右側(+Y側)に位置する部分を第2領域30bと呼ぶ。第1領域30aは、側壁部31aと仕切壁部31cとの間の部分である。第2領域30bは、側壁部31bと仕切壁部31cとの間の部分である。第1領域30aおよび第2領域30bは、上下方向Zの両側に開口している。
仕切壁部31cの下端部には、一対のスライドレール部36a,36bが設けられている。一対のスライドレール部36a,36bは、仕切壁部31cの下端部を左右方向Yに挟んで配置されている。スライドレール部36aは、第1領域30aに位置する。スライドレール部36bは、第2領域30bに位置する。
スライドレール部36aは、側壁部31aの下端部に設けられたスライドレール部34と左右方向Yに隙間を空けて対向して配置されている。スライドレール部36aは、スライドレール部34と左右対称な形状である。仕切壁部31cの下端部とスライドレール部36aとによって、ガイド溝37cが形成されている。ガイド溝37cは、設けられた位置を除いて、ガイド溝37aと同様の溝である。
スライドレール部36bは、側壁部31bの下端部に設けられたスライドレール部35と左右方向Yに隙間を空けて対向して配置されている。スライドレール部36bは、スライドレール部35と左右対称な形状である。仕切壁部31cの下端部とスライドレール部36bとによって、ガイド溝37dが形成されている。ガイド溝37dは、設けられた位置を除いて、ガイド溝37aと同様の溝である。
後壁部31dは、壁面が前後方向Xを向き、左右方向Yに延びる壁部である。図3に示すように、後壁部31dは、側壁部31aの後端部から側壁部31bの後端部まで延びて、一対の側壁部31a,31bの後端部と仕切壁部31cの後端部とを連結している。
図2に示すように、中枠本体部31の下端部のうち後側の端部は、底部11の上側の面に接触している。これにより、中枠30は、底部11によって下側から支持されている。本実施形態では、一対の側壁部31a,31bの下端部のうち後側の端部と、仕切壁部31cの下端部のうち後側の端部と、後壁部31dの下端部とが、底部11の上側の面に接触している。中枠本体部31の下端部のうち後側の端部を除く部分は、第1貫通孔11aに挿入されている。本実施形態では、一対の側壁部31a,31bの下端部のうち後側の端部を除く部分と、仕切壁部31cの下端部のうち後側の端部を除く部分とが、第1貫通孔11aに挿入されている。
中枠本体部31には、係合部38が形成されている。本実施形態において係合部38は、仕切壁部31cの下端部のうち前側の端部に形成されている。係合部38は、仕切壁部31cの下端部のうち前側の端部が、仕切壁部31cの下端部から上方に窪むスリット31hによって分断されて形成されている。係合部38は、上端部を支点としてスリット31hに向かって弾性変形可能である。係合部38は、上下方向Zに延びる基部38aと、基部38aの上端部から前方に突出する爪部38bと、を有する。爪部38bは、ガイド孔部14cに後方から挿入され、ガイド孔部14cの内側面のうち上側の端部に下方から係合している。これにより、中枠30が容器本体10に係合し、中枠30の回動軸O2回りの回動が抑制された状態となっている。したがって、中枠30が容器本体10内から抜け出ることが抑制されている。
フランジ部32は、図4に示すように、中枠本体部31の上端部に繋がっている。フランジ部32は、板面が上下方向Zを向く板状である。フランジ部32は、図3に示すように、平面視矩形枠状である。フランジ部32の外周縁部は、中枠本体部31よりも外側に突出している。フランジ部32の外周縁部は、容器本体10の周壁部12における内周縁部の上方に位置する。フランジ部32の外周縁部は、周壁部12の上端部と接触していてもよいし、周壁部12の上端部と隙間を介して対向して配置されていてもよい。本実施形態においてフランジ部32は、一対の第1延伸部32a,32bと、第2延伸部32cと、第3延伸部32dと、第4延伸部32eと、を有する。
一対の第1延伸部32a,32bおよび第2延伸部32cは、前後方向Xに延びている。図4に示すように、第1延伸部32aは、側壁部31aの上端部から左右方向Yの両側に突出している。第1延伸部32aのうち側壁部31aの上端部から左右方向内側に突出する部分は、スライドレール部34との間で中皿40を挟む挟持部32iである。挟持部32iは、スライドレール部34の底壁部34aの上方に位置する。第1延伸部32bは、側壁部31bの上端部から左右方向Yの両側に突出している。第1延伸部32bのうち側壁部31bの上端部から左右方向内側に突出する部分は、スライドレール部35との間で中皿40を挟む挟持部32jである。挟持部32jは、スライドレール部35の底壁部の上方に位置する。
第2延伸部32cは、仕切壁部31cの上端部から左右方向Yの両側に突出している。第2延伸部32cのうち仕切壁部31cの上端部から側壁部31aが位置する側(-Y側)に突出する部分は、スライドレール部36aとの間で中皿40を挟む挟持部32kである。挟持部32kは、スライドレール部36aの底壁部の上方に位置する。第2延伸部32cのうち仕切壁部31cの上端部から側壁部31bが位置する側(+Y側)に突出する部分は、スライドレール部36bとの間で中皿40を挟む挟持部32mである。挟持部32mは、スライドレール部36bの底壁部の上方に位置する。
第3延伸部32dは、図3に示すように、左右方向Yに延びている。第3延伸部32dは、第1延伸部32aの後端部から第1延伸部32bの後端部まで延びて、一対の第1延伸部32a,32bの後端部と第2延伸部32cの後端部とを連結している。第3延伸部32dの後側の縁部には、前方に窪む後側凹部32fが形成されている。図1に示すように、後側凹部32fの内側には、ヒンジ連結部22が位置する。
後側凹部32fの左右方向Yの両側面には、一対の連結部32hが設けられている。連結部32hは、ヒンジシャフト13に連結されている。これにより、中枠30は、容器本体10に対して回動軸O2回りに回動可能に取り付けられている。一対の連結部32hは、ヒンジ連結部22を左右方向Yに挟んでいる。第3延伸部32dは、後側凹部32fが設けられた部分を除いて、後壁部31dの上端部から前後方向Xの両側に突出している。第3延伸部32dのうち後側凹部32fが設けられた部分は、後壁部31dの上端部から前側に突出している。
第4延伸部32eは、図3に示すように、左右方向Yに延びている。第4延伸部32eは、第1延伸部32aの前端部から第1延伸部32bの前端部まで延びて、一対の第1延伸部32a,32bの前端部と第2延伸部32cの前端部とを連結している。第4延伸部32eは、中枠本体部31の上端部のうち前側の端部から、前方に突出している。第4延伸部32eの前側の縁部には、後方に窪む前側凹部32gが形成されている。前側凹部32gは、図1に示すように、容器本体10の前側凹部12bと平面視で重なる位置に設けられている。
図3に示すように、第1延伸部32aと第2延伸部32cと第3延伸部32dと第4延伸部32eとによって囲まれた内側は、第1領域30aの上側の開口を形成している。第1延伸部32bと第2延伸部32cと第3延伸部32dと第4延伸部32eとによって囲まれた内側は、第2領域30bの上側の開口を形成している。第1領域30aの上側の開口と第2領域30bの上側の開口とは、形状および大きさが互いに同じである。第1領域30aの上側の開口および第2領域30bの上側の開口は、例えば、平面視で正方形状である。
中枠30の側面には、中皿40を挿入可能な挿入口39a,39bが設けられている。本実施形態において挿入口39a,39bは、中枠30の前側の側面に設けられており、前方に開口している。挿入口39aは、側壁部31aの前端部と仕切壁部31cの前端部とフランジ部32の第4延伸部32eとによって囲まれて構成されている。挿入口39aは、第1領域30aに繋がっている。挿入口39bは、側壁部31bの前端部と仕切壁部31cの前端部とフランジ部32の第4延伸部32eとによって囲まれて構成されている。挿入口39bは、第2領域30bに繋がっている。
挿入口39a,39bの少なくとも一部は、中枠30が容器本体10内に収容された状態において、容器本体10によって覆われている。本実施形態において挿入口39a,39bは、中枠30が容器本体10内に収容された状態において、周壁部12の前側の壁部によって、全体が覆われている。
挿入口39aには、ガイド溝37a,37cの前端部が繋がっている。挿入口39bには、ガイド溝37b,37dの前端部が繋がっている。スライドレール部34,36aは、挿入口39aに中皿40を挿入する挿入方向に沿って、挿入口39aから延びている。スライドレール部35,36bは、挿入口39bに中皿40を挿入する挿入方向に沿って、挿入口39bから延びている。中枠30が容器本体10に収容された状態において、スライドレール部34,36aは、挿入口39aにおける左右方向Yの両端部から後方に延びている。中枠30が容器本体10に収容された状態において、スライドレール部35,36bは、挿入口39bにおける左右方向Yの両端部から後方に延びている。
本実施形態において中皿40は、図5に示すように、上方に開口する直方体箱状の容器である。中皿40は、直方体箱状の中皿本体41と、中皿本体41の下面に形成された係合部42と、を有する。本実施形態において係合部42は、中皿本体41の下面における四隅にそれぞれ設けられている。係合部42は、例えば、下方に突出する円柱状である。係合部42は、スライドレール部34,35,36a,36bに対して、中皿40が挿入口39a,39bに挿入される挿入方向に移動可能に係合可能である。
図1に示すように、本実施形態において中皿40は、複数設けられている。図1の例では、5つの中皿40A~40Eが設けられている。各中皿40A~40Eは、容器本体10内に収容された中枠30に保持された状態において、上下方向Zに見て、全体が第1貫通孔11aと重なっている。中皿40Aおよび中皿40Bは、形状および大きさが互いに同じ中皿40である。中皿40Aおよび中皿40Bは、例えば、平面視で正方形状である。中皿40C~40Eは、形状および大きさが互いに同じ中皿40である。中皿40C~40Eは、例えば、平面視で長方形状である。平面視において、中皿40C~40Eの短辺の長さは、例えば、中皿40A,40Bの一辺の長さと同じである。平面視において、中皿40C~40Eの長辺の長さは、例えば、中皿40A,40Bの一辺の長さの2倍である。
各中皿40A~40Eは、4つの係合部42のうちの少なくとも2つがスライドレール部34,35,36a,36bのいずれか1つ以上に係合されて、中枠30の内側に保持される。図1の例において、中皿40A,40B,40Cは、中枠30の内側部分のうち第1領域30aに保持され、中皿40D,40Eは、中枠30の内側部分のうち第2領域30bに保持されている。図1の例において、中皿40Bは、中皿40Aの前方に並んで配置されている。中皿40Cは、中皿40Aおよび中皿40Bの左右方向内側に並んで配置されている。中皿40Cは、長手方向が前後方向Xに沿っている。中皿40Eは、中皿40Dの前方に並んで配置されている。中皿40D,40Eは、長手方向が左右方向Yに沿っている。
なお、図1における中皿40A~40Eの配置は一例であり、中枠30内における中皿40A~40Eの配置は、組み替えることが可能である。
図3および図4に示すように、中皿40Aは、4つの係合部42のうち左右方向外側に位置する2つの係合部42がガイド溝37aに嵌め合わされて、スライドレール部34に係合されている。中皿40Aの上端部のうち左右方向外側の縁部は、挟持部32iによって上方から覆われている。中皿40Aの左右方向外側の端部は、挟持部32iとスライドレール部34の底壁部34aとによって上下方向Zに挟まれている。中皿40Aは、スライドレール部34によって片持ち支持された状態で、中枠30の第1領域30aに保持されている。図1に示すように、中皿40Aの上端部のうち後側の縁部は、第3延伸部32dによって上方から覆われている。
中皿40Bは、中皿40Aと同様に、スライドレール部34によって片持ち支持された状態で、中枠30の第1領域30aに保持されている。中皿40Bの上端部のうち前側の縁部は、第4延伸部32eによって上方から覆われている。
中皿40Cは、4つの係合部42のうち左右方向内側に位置する2つの係合部42がガイド溝37cに嵌め合わされて、スライドレール部36aに係合されている。中皿40Cの上端部のうち左右方向内側の縁部は、挟持部32kによって上方から覆われている。中皿40Cの上端部のうち後側の縁部は、第3延伸部32dによって上方から覆われている。中皿40Cの上端部のうち前側の縁部は、第4延伸部32eによって上方から覆われている。中皿40Cの左右方向内側の端部は、挟持部32kとスライドレール部36aの底壁部とによって上下方向Zに挟まれている。中皿40Cは、スライドレール部36aによって片持ち支持された状態で、中枠30の第1領域30aに保持されている。
中皿40Dは、4つの係合部42のうち左右方向外側に位置する2つの係合部42がガイド溝37bに嵌め合わされて、スライドレール部35に係合されている。また、中皿40Dは、4つの係合部42のうち左右方向内側に位置する2つの係合部42がガイド溝37dに嵌め合わされて、スライドレール部36bに係合されている。すなわち、中皿40Dは、スライドレール部35とスライドレール部36bとによって両端支持された状態で、中枠30の第2領域30bに保持されている。中皿40Dの上端部のうち左右方向内側の縁部は、挟持部32mによって上方から覆われている。中皿40Dの上端部のうち左右方向外側の縁部は、挟持部32jによって上方から覆われている。中皿40Dの上端部のうち後側の縁部は、第3延伸部32dによって上方から覆われている。中皿40Dの左右方向外側の端部は、挟持部32jとスライドレール部35の底壁部とによって上下方向Zに挟まれている。中皿40Dの左右方向内側の端部は、挟持部32mとスライドレール部36bの底壁部とによって上下方向Zに挟まれている。
中皿40Eは、中皿40Dと同様に、スライドレール部35とスライドレール部36bとによって両端支持された状態で、中枠30の第2領域30bに保持されている。中皿40Eの上端部のうち前側の縁部は、第4延伸部32eによって上方から覆われている。
上述したように中皿40A~40Eの外縁部の少なくとも一部は、フランジ部32によって上方から覆われている。これにより、中皿40A~40Eが中枠30から上方に抜け出ることが抑制されている。また、中枠30が容器本体10内に収容された状態では、挿入口39a,39bは、周壁部12によって覆われている。これにより、中皿40A~40Eは、中枠30が容器本体10内に収容された状態において、中枠30の内側に脱離不能に保持される。
中皿40の内部には、内容物Cが収容される。内容物Cは、例えば、粉体が固められて形成されている。内容物Cは、例えば、ファンデーションやアイライナーなどの化粧品である。なお、内容物Cは、化粧品に限られない。中皿40Aに収容される内容物CAと中皿40Bに収容される内容物CBと中皿40Cに収容される内容物CCと中皿40Dに収容される内容物CDと中皿40Eに収容される内容物CEとは、互いに異なる種類の内容物Cである。内容物CA~CEは、例えば、互いに色彩が異なる。各中皿40A~40Eに収容された内容物CA~CEは、第1領域30aの上側の開口または第2領域30bの上側の開口を介して、中枠30の上方に露出している。これにより、使用者は、蓋体20を開くことによって、上方から各内容物CA~CEを取り出し可能である。
操作片50は、容器本体10の前側凹部12b内に配置されている。図2に示すように、操作片50は、ガイド壁部14の前方に配置されている。操作片50は、押込壁部51と、第1突出部52と、第2突出部53と、を有する。
押込壁部51は、壁面が前後方向Xを向く壁部である。押込壁部51は、ガイド壁部14を前方から覆っている。
第1突出部52は、押込壁部51から後方に突出している。第1突出部52は、蓋体20の係合部23の下方に対向して配置されている。第1突出部52の先端部は、ガイド壁部14の傾斜面14bに突き当てられている。第1突出部52の根本部は、第1突出部52の先端部よりも薄肉になっている。これにより、第1突出部52は、根本部を支点として上下方向Zに弾性変形可能となっており、先端部が傾斜面14bに沿って上下方向Zに揺動(傾動)可能とされている。
第2突出部53は、押込壁部51の下端部から後方に突出している。第2突出部53は、第1突出部52よりも下方に位置する。第2突出部53の先端部は、第1突出部52の先端部よりも後方に位置する。第2突出部53の先端部は、ガイド孔部14cに挿入されている。第2突出部53の先端部の上面は、後方に向かうに従い下方に位置する傾斜面53aとなっている。第2突出部53の下面には、突起部53bが形成されている。突起部53bは、底部11に形成された溝部11bに挿入されている。突起部53bが溝部11bの前端部の内壁面に後方から係合することで、操作片50が前方に抜けることが抑制されている。
以上の構成において、使用者は、コンパクト容器1の蓋体20を開く際には、図6に示すように、押込壁部51を手指等で押して操作片50を容器本体10に対して後方に押し込む。押し込まれることで操作片50が後方に移動すると、第1突出部52が、ガイド壁部14の傾斜面14bに沿って上方に傾動する。第1突出部52が上方に傾動すると、第1突出部52が、被係合部14aに係合している蓋体20の係合部23の下端に接触し、係合部23を上方に押し上げる。これにより、係合部23の爪部23aが、被係合部14aの下面から脱離し、蓋体20と容器本体10との係合が外れる。したがって、蓋体20を回動軸O2回りに回動させることが可能となり、使用者は、蓋体20を開くことができる。
また、使用者は、容器本体10内から中枠30を取り出す際には、図7に示すように、上述した蓋体20を開く際よりもさらに操作片50を後方へと押し込む。操作片50がさらに後方に移動すると、第2突出部53の傾斜面53aが、ガイド孔部14cに係合している係合部38の爪部38bに接触し、係合部38を後方へと押し込むとともに、上方へと押し上げる。これにより、係合部38の爪部38bがガイド孔部14cから外れて、中枠30と容器本体10との係合が外れる。したがって、図8に示すように中枠30を回動軸O2回りに回動させることが可能となり、使用者は、中枠30を容器本体10内から取り出すことができる。
蓋体20を開く際、および中枠30を容器本体10内から取り出す際に、後方へと押し込まれた操作片50には、上方に傾動して弾性変形した第1突出部52から前方向きの復元力が加えられている。そのため、使用者が操作片50の押し込み操作を停止することで、操作片50は、第1突出部52の復元力によって前方に移動し、元の位置に戻る。
なお、操作片50とガイド壁部14との間には、操作片50を前方に付勢する付勢部材を設けてもよい。この場合、付勢部材によって、操作片50の位置をより好適に元の位置に戻すことができる。
中枠30が容器本体10内から取り出された状態においては、中枠30に設けられた挿入口39a,39bが開放される。そのため、使用者は、挿入口39a,39bを介して、中枠30の内側に対して中皿40を出し入れすることができる。図8では、例えば、挿入口39aから中皿40Aを挿入する場合について示している。使用者は、挿入口39aから延びるスライドレール部34に中皿40Aの2つの係合部42を係合させつつ、中皿40Aを挿入口39aに挿入し、図3に示すように、中皿40Aをスライドレール部34が延びる方向に沿って押し込んでいく。このようにして、使用者は、中皿40Aを中枠30の内側に配置することができる。
本実施形態によれば、中枠30の側面には、中皿40を挿入可能な挿入口39a,39bが設けられている。そのため、中皿40を挿入口39a,39bを介して中枠30の内側に対して出し入れできる。また、容器本体10は、挿入口39a,39bの少なくとも一部を覆っている。そのため、中枠30が容器本体10内に収容された状態では、中枠30内の中皿40が挿入口39a,39bから抜け出ることを抑制できる。これにより、中枠30が容器本体10内に収容された状態において、中皿40を、中枠30の内側に脱離不能に保持しやすい。
また、中枠30は、挿入口39a,39bに中皿40を挿入する挿入方向に沿って、挿入口39a,39bから延びるスライドレール部34,35,36a,36bを有し、中皿40は、スライドレール部34,35,36a,36bに対して挿入方向に移動可能に係合可能な係合部42を有する。そのため、使用者は、係合部42をスライドレール部34,35,36a,36bに係合させつつ中皿40を挿入口39a,39bに挿入し、スライドレール部34,35,36a,36bに沿って中皿40を移動させることで、容易かつ好適に中皿40を中枠30の内側に配置することができる。また、使用者は、スライドレール部34,35,36a,36bに沿って中皿40を移動させることで、中枠30の内側から挿入口39a,39bを介して中皿40を取り出すことも容易にできる。このように、中枠30の内側に保持される中皿40を、中枠30の内側に対して容易に出し入れ可能であるため、中枠30の内側において中皿40の配置を容易に変更可能である。したがって、容器本体10内における中皿40の配置を容易に変更可能なコンパクト容器1が得られる。
具体的に本実施形態では、例えば、図1のように配置された中皿40A~40Eを中枠30の内側から全て取り出した後に、各中皿40A~40Eをそれぞれ所望する中枠30の内側の位置に順次配置していくことで、容器本体10内における中皿40A~40Eの配置を組み替えることができる。
また、挿入口39a,39bの少なくとも一部が容器本体10によって覆われているため、挿入口39a,39bを介して中枠30の内側から中皿40を取り出す場合には、使用者は、まず、中枠30を図8に示すようにして回動軸O2回りに回動させて上方に持ち上げ、中枠30を容器本体10内から取り出す必要がある。そして、次に、使用者は、容器本体10内から取り出された状態の中枠30においてスライドレール部34,35,36a,36bが延びる方向、例えば図8では前方斜め上方に、中皿40をスライド移動させて、開放された挿入口39a,39bから中皿40を取り出す必要がある。すなわち、中皿40を中枠30の内側から取り出すためには、使用者は、中枠30を回動させる操作と中皿40をスライド移動させる操作との互いに操作方向が異なる操作を行う必要がある。これにより、中皿40が意図せず中枠30の内側から脱離することを好適に抑制できる。したがって、中皿40が落下することを抑制でき、粉体が固められて形成された内容物Cが割れる等の不具合が生じることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、中枠30は、スライドレール部34,35,36a,36bとの間で中皿40を挟む挟持部32i,32j,32k,32mを有する。そのため、例えば、上述した中皿40Aのように、中皿40が片持ちで支持される場合であっても、中皿40を安定して中枠30内に保持することができる。具体的に図4に示す例の場合には、中皿40Aがスライドレール部34に係合された係合部42を支点として下方に傾こうとしても、中皿40Aの上端部における左右方向外側の縁部が挟持部32iに下方から接触するため、中皿40Aが下方に傾くことを抑制できる。
このように、中皿40を片持ち支持できることにより、中枠30の内側に配置できる中皿40の大きさの種類を増やすことができ、中枠30の内側における中皿40の配置姿勢の自由度を向上できる。具体的に本実施形態では、形状および大きさが異なる2種類の中皿40を中枠30の内側に配置できる。また、中皿40Cと中皿40D,40Eとのように、同じ形状および大きさを有する中皿40を異なる姿勢で配置できる。中皿40Cと中皿40D,40Eとでは、長手方向が沿う方向が互いに異なっている。中皿40Cは、片持ち支持される一方、中皿40D,40Eは、両端支持されている。
また、本実施形態によれば、中皿40は、上下方向Zに見て、全体が第1貫通孔11aと重なっている。このような比較的大きな第1貫通孔11aが底部11に設けられていることにより、容器本体10を軽量化できる。そのため、コンパクト容器1を軽量化できる。また、容器本体10を製造するために必要な材料を低減することができる。そのため、コンパクト容器1の製造コストを低減できる。
また、本実施形態によれば、上述したように操作片50を比較的深く押し込むことで、中枠30と容器本体10との係合を外し、中枠30を容器本体10内から容易に取り出すことができる。そのため、挿入口39a,39bを容易に開放することができ、中枠30の内側に対して中皿40を出し入れすることがより容易である。また、一方、操作片50を比較的浅く押し込むことで、蓋体20と容器本体10との係合を外しつつも、中枠30と容器本体10との係合を維持したままとできる。このように操作片50を押し込む深さを調整することで、蓋体20と容器本体10との係合のみを解除するか、蓋体20および中枠30と容器本体10との係合をいずれも外すかを選択できる。したがって、コンパクト容器1の操作性を向上できる。
<第2実施形態>
本実施形態は、第1実施形態に対して、第1シート161、第2シート162、および剥離シート163が設けられている点が異なる。なお、上述した実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図9および図10に示すように、本実施形態のコンパクト容器2において蓋体120には、第2貫通孔121aが形成されている。より詳細には、蓋本体部121には、蓋本体部121を貫通する第2貫通孔121aが形成されている。第2貫通孔121aは、矩形状の孔である。第2貫通孔121aは、例えば、蓋本体部121の大部分に亘って設けられている。蓋体120は、第1実施形態の蓋体20と異なり、被覆部24を有しない。
コンパクト容器2は、第1シート161と、第2シート162と、剥離シート163と、を備える。
第1シート161は、容器本体10の底部11の下面に貼り付けられている。第1シート161は、平面視矩形状のシートである。第1シート161は、例えば、樹脂製のフィルムである。第1シート161の外周縁部は、第1貫通孔11aの内縁よりも外側に位置し、平面視において第1貫通孔11aを囲んでいる。第1貫通孔11aは、第1シート161によって塞がれている。
図9に示すように、第1シート161には、第1シート161を貫通する複数の孔161aが形成されている。複数の孔161aは、第1領域30aの上側の開口と平面視において重なる位置に設けられた一群の孔161aと、第2領域30bの上側の開口と平面視において重なる位置に設けられた一群の孔161aと、を含む。
第2シート162は、図10に示すように、蓋体120の上面に貼り付けられている。第2シート162は、例えば、平面視矩形状のシートである。第2シート162は、例えば、樹脂製のフィルムである。第2シート162の材料は、第1シート161の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。第2シート162の外縁部は、第2貫通孔121aの内縁よりも外側に位置し、第2貫通孔121aを囲んでいる。第2貫通孔121aは、第2シート162によって塞がれている。第2シート162は、例えば、第1実施形態の被覆部24と同様に、蓋体120の意匠性を向上させる機能を有してもよい。
剥離シート163は、第1シート161の下面に剥離可能に貼り付けられている。図9に示すように、剥離シート163は、平面視で略矩形状のシートである。剥離シート163は、例えば、樹脂製のフィルムである。剥離シート163の材料は、第1シート161の材料および第2シート162の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。剥離シート163は、複数の孔161aを下方から覆っており、複数の孔161aを塞いでいる。本実施形態において剥離シート163は、複数設けられている。剥離シート163は、例えば、2枚設けられている。一方の剥離シート163は、第1領域30aの上側の開口と平面視において重なる位置に設けられた一群の孔161aを下方から塞いでいる。他方の剥離シート163は、第2領域30bの上側の開口と平面視において重なる位置に設けられた一群の孔161aを下方から塞いでいる。
剥離シート163の角部のうちの1つには、リップ部163aが設けられている。使用者は、リップ部163aを摘むことで、剥離シート163を第1シート161から容易に剥がすことができる。使用者は、剥離シート163を剥がした状態でコンパクト容器2を使用してもよいし、剥離シート163が貼り付けられた状態のままでコンパクト容器2を使用してもよい。剥離シート163を剥がした場合には、複数の孔161aを介して、容器本体10の内部と外部とを連通させることができるため、コンパクト容器2内の通気性を向上できる。一方、剥離シート163を剥がさない場合には、中皿40内の内容物Cが容器本体10の内部に漏れた場合であっても、漏れた内容物Cが底部11から容器本体10の外部に漏れることを抑制できる。なお、本実施形態のように、剥離シート163が複数設けられている場合には、使用者は、一部の剥離シート163のみを剥がし、他の一部の剥離シート163を剥がさない状態で、コンパクト容器2を使用してもよい。
本実施形態によれば、第1貫通孔11aは、第1シート161によって塞がれている。そのため、第1貫通孔11aを設けてコンパクト容器2の軽量化およびコンパクト容器2の製造コストを低減しつつ、第1シート161によって、容器本体10内に収容された中枠30および中皿40を保護できる。
また、本実施形態によれば、蓋体120には、第2貫通孔121aが形成されている。そのため、蓋体120を軽量化しつつ、蓋体120を製造するために必要な材料を少なくできる。これにより、コンパクト容器2を軽量化しつつ、コンパクト容器2の製造コストを低減できる。
また、本実施形態によれば、第2貫通孔121aは、第2シート162によって塞がれている。そのため、第2貫通孔121aを設けてコンパクト容器2の軽量化およびコンパクト容器2の製造コストを低減しつつ、第2シート162によって、容器本体10内に収容された中枠30および中皿40を保護できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、以下の構成を採用することもできる。
中皿の数は、1つ以上であれば、特に限定されない。中皿は1つのみ設けられてもよい。例えば、上述した実施形態において、中皿40A,40B,40Cに替えて、第1領域30aと同等の大きさを有する中皿40が設けられてもよいし、中皿40D,40Eに替えて、第2領域30bと同等の大きさを有する中皿40が設けられてもよい。第1領域30aおよび第2領域30bと同等の大きさを有する中皿40は、例えば、平面視において、一辺の長さが中皿40A,40Bの一辺の長さの2倍となる正方形状である。第1領域30aおよび第2領域30bと同等の大きさを有する中皿40は、平面視において、中皿40A,40Bの4倍の大きさであり、中皿40C~40Eの2倍の大きさである。また、中枠の内側に複数の中皿を保持可能な場合において、中枠の内側に一部の中皿が保持されなくてもよい。この場合、中皿が設けられないことによって空いた容器本体内の空間は、例えば、内容物Cを塗布するパフ等の塗布具の収容空間として利用されてもよい。中皿の形状は、特に限定されない。全ての中皿の形状および大きさが互いに同じであってもよい。
中皿が複数設けられる場合、複数の中皿に収容される内容物は、互いに同じであってもよい。中皿は、例えば、内容物が無くなった場合に交換される使い捨ての容器であってもよいし、内容物を再充填して再利用される中皿であってもよい。なお、中皿には、内容物の代わりに、内容物を塗布するパフ等の塗布具が収容されていてもよい。
中枠に設けられた挿入口は、1つのみ設けられてもよいし、3つ以上設けられてもよい。挿入口は、中枠の左右方向Yの側面に設けられてもよい。
コンパクト容器の形状は、特に限定されず、平面視円形状であってもよい。
本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、相互に組み合わせることができる。