JP2023174078A - コンパクト容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容された塗布具の先端を見やすくすることができるコンパクト容器を提供する。【解決手段】コンパクト容器1は、収容部31を備えた容器本体10と、容器本体10に対して第1回転軸線Pを中心として回転可能に連結され、収容部31を上方から開放可能に閉塞する蓋体40と、容器本体10と蓋体40との間に配置されるとともに、容器本体10に対して第2回転軸線Qを中心として回転可能に連結され、塗布具84を先端が下方に向けられた状態で離脱可能に保持する保持部材60と、容器本体10に対して第1回転軸線Pを中心として回転可能に設けられ、蓋体40が容器本体10に対して回転して収容部31を開放する開蓋過程で蓋体40と係合して容器本体10に対して回転するレバー50と、を備える。保持部材60は、開蓋過程でレバー50に係合して、塗布具の先端が上方に移動するように容器本体10に対して回転する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンパクト容器に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に示されるような、内容物が収容される収容部を有する容器本体と、収容部を開放可能に閉塞する蓋体と、内容物が付着される塗布具を収容する保持部材と、を備えたコンパクト容器が知られている。このコンパクト容器では、蓋体を開いて収容部を開放した状態で、内容物に塗布具を接触させて、内容物を塗布具の先端に付着させた後に、この塗布具を被塗布部に接触させることで、内容物を被塗布部に塗布することができる。
実公昭55-51374号公報
ところで、容器本体が複数種類の内容物を収容する場合には、内容物の混濁を避けるために内容物の種類ごとに塗布具を用意することが望ましい。複数の塗布具をコンパクト容器に収容する場合には、塗布具の先端を見やすくして、複数種類の内容物それぞれに対応する塗布具を識別しやすくすることが望まれる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、収容された塗布具の先端を見やすくすることができるコンパクト容器を提供するものである。
本発明の第1の態様に係るコンパクト容器は、内容物が収容される収容部を備えた容器本体と、前記容器本体に対して第1回転軸線を中心として回転可能に連結され、前記収容部を上方から開放可能に閉塞する蓋体と、前記容器本体と前記蓋体との間に配置されるとともに、前記容器本体に対して第2回転軸線を中心として回転可能に連結され、塗布具を先端が下方に向けられた状態で離脱可能に保持する保持部材と、前記容器本体に対して前記第1回転軸線を中心として回転可能に設けられ、前記蓋体が前記容器本体に対して回転して前記収容部を開放する開蓋過程で前記蓋体と係合して前記容器本体に対して回転するレバーと、を備え、前記保持部材は、前記開蓋過程で前記レバーに係合して、前記塗布具の前記先端が上方に移動するように前記容器本体に対して回転する。
第1の態様によれば、コンパクト容器の使用に際して収容部を開放するために蓋体を回転させることで、レバーが回転して保持部材に係合する。これにより、レバーに係合した保持部材の回転に伴って塗布具の先端が上方に移動して、塗布具の先端が向く方向が水平方向に近づくので、塗布具の先端が上方から視認しやすくなる。このため、閉蓋状態では塗布具の先端を奥まった位置に収容して汚損等が生じにくくしつつ、開蓋状態では塗布具の先端に付着した内容物の種類や塗布具の先端の形状等を容易に識別できるように、収容された塗布具の先端を見やすくすることができる。
本発明の第2の態様に係るコンパクト容器は、上記第1の態様に係るコンパクト容器において、前記蓋体は、前記開蓋過程の前半では前記容器本体に対して単独で回転し、かつ前記開蓋過程の後半では前記レバーを介して前記保持部材を回転させてもよい。
第2の態様によれば、開蓋過程の前半では保持部材を回転させる際の反力が蓋体に作用しないので、従来のコンパクト容器と同様に蓋体を違和感なく回転させることができる。また、開蓋過程の後半では蓋体に慣性が作用しているので、保持部材を回転させる際の反力が使用者に伝わりにくい。したがって、従来のコンパクト容器と同様の操作感で蓋体を開くことが可能なコンパクト容器が得られる。
本発明によれば、収容された塗布具の先端を見やすくすることができるコンパクト容器を提供できる。
実施形態のコンパクト容器の平面図である。 図1のII-II線に相当する箇所におけるコンパクト容器の断面図である。 実施形態のコンパクト容器が収容する塗布具および把持部材の一例を示す平面図である。 図2のIV部を示す拡大図である。 図1のV-V線における断面図である。 蓋体を開放した状態における図4に対応する拡大図である。 蓋体を開放した状態における図2に対応するコンパクト容器の断面図である。 蓋体を開放した状態における図5に対応する断面図である。
以下、本発明に係るコンパクト容器1の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態のコンパクト容器の平面図であって、開蓋状態を示している。図2は、図1のII-II線に相当する箇所におけるコンパクト容器の断面図であって、閉蓋状態を示している。
図1および図2に示すように、実施形態のコンパクト容器1は、容器本体10と、蓋体40と、ヒンジ部43と、を備える。容器本体10には、内容物Wが収容される収容部が複数の収容凹部31で形成されている。なお、内容物Wとしては特に限定されるものではないが、例えば化粧用品に関連するものが挙げられる。具体的には、内容物Wはファンデーションやアイシャドー等の化粧料等とされている。なお、図1ではドット状のハッチングで内容物Wを図示している。蓋体40は、容器本体10に対してヒンジ部43を介して第1回転軸線Pを中心として回転可能に連結されている。蓋体40は、容器本体10の収容凹部31を開放可能に閉塞する。本実施形態において、蓋体40が収容凹部31を閉塞した状態を閉蓋状態と称し、蓋体40が収容凹部31を開放した状態を開蓋状態と称する。また、蓋体40が閉蓋状態から開蓋状態に向けて回転して収容凹部31を開放する過程を開蓋過程と称する。閉蓋状態のコンパクト容器1は、平面視矩形状の扁平状の容器である。コンパクト容器1は、内容物Wを被塗布部に塗布するための塗布具84および把持部材81を容器本体10と蓋体40との間に収容する。なお図1では、コンパクト容器1が塗布具84を1つだけ収容した状態を例示している。
図3は、実施形態のコンパクト容器が収容する塗布具および把持部材の一例を示す平面図である。
図3に示すように、内容物Wを付着させる塗布具84は、長尺の把持部材81に着脱可能となっている。塗布具84は、スポンジ製またはシリコン製等のチップ85と、チップ85を支持する硬質の連結部86と、を備える。ただし、チップおよび連結部は同材質であってもよい。また、チップおよび連結部は一体成形されていてもよく、この場合にはチップおよび連結部は同材質であってもよいし、異材質のインサート成形部材であってもよい。チップ85は、塗布具84の先端に位置する。連結部86は、チップ85とは反対側に突出する連結軸87を備える。塗布具84は、把持部材81の端面に形成された凹部82に連結軸87を嵌入させることで、把持部材81と一体化する。図示の例では、把持部材81の両端に塗布具84を装着可能とされているが、把持部材81の一端のみに塗布具84を装着可能とされていてもよい。また、把持部材81は、複数種類の塗布具84を装着可能とされていてもよい。ただし、塗布具84は、把持部材81と組み合わせて使用されるだけでなく、単独で使用者に直接把持されるように使用されてもよい。連結軸87および凹部82は、チップ85および連結部86の相対回転を規制するために非円形(例えば、長方形、楕円、長円等の扁平形状や多角形状)の横断面形状を有している。連結部86には、括れ部88が形成されている。括れ部88は、連結軸87とチップ85との間に位置する。括れ部88は、塗布具84の長手方向に直交する少なくとも1方向(例えば幅方向)の内側に括れている。
以下の説明では、閉蓋状態のコンパクト容器1の厚さ方向において、蓋体40が位置する側を上側と称し、容器本体10が位置する側を下側と称する。また、上下方向に直交する水平面内において、第1回転軸線Pが延在する方向を左右方向と称する。また、上下方向および左右方向に直交する方向を前後方向と称し、第1回転軸線Pが設けられた側を後方と定義し、その反対側を前方と定義する。
図1および図2に示すように、容器本体10は、樹脂等の材料により形成されている。容器本体10は、平面視矩形状の扁平部材である。容器本体10は、底壁11と、底壁11の外周縁部から上方に延びた周壁12と、周壁12の内側で左右方向に延びる区画壁21,22と、周壁12の内側で前後方向に延びる仕切壁26,27と、を備える。周壁12は、底壁11の外形に倣う矩形枠状に形成されている。周壁12は、前壁12a、後壁12b、右壁12cおよび左壁12dを有する。前壁12aには、後述する係合片47が配置される係合片配置凹部13が設けられている。係合片配置凹部13は、前壁12aにおける左右方向の中央部に形成されている。係合片配置凹部13は、前壁12aの上面に設けられており、下方に窪んでいるとともに前壁12aの前端面に開口している。係合片配置凹部13は、左右方向に沿って延びている。係合片配置凹部13には、前方に突出した係合突起14が形成されている。係合突起14は、係合片配置凹部13を後方から画成する壁面に設けられている。後壁12bには、後壁12bを上下方向に貫通する縦孔15が形成されている。縦孔15は、後壁12bにおける左右方向の中央部に形成されている。縦孔15は、左右方向に沿って延びるように形成されている。
区画壁21,22は、底壁11から上方に延びている。区画壁21,22は、前方区画壁21と、前方区画壁21の後方に配置された後方区画壁22と、である。前方区画壁21の上端面には、下方に窪む段差部21aが形成されている。段差部21aは、前方区画壁21の上端面から後面の上端部にわたって開口している。段差部21aは、前方区画壁21の全長にわたって左右方向に延びている。
仕切壁26,27は、底壁11から上方に延びている。仕切壁26,27は、前方区画壁21と後方区画壁22との間を前後方向に延びるとともに左右方向に間隔をあけて配置された複数の前方仕切壁26と、後方区画壁22と後壁12bとの間を前後方向に延びるとともに左右方向に間隔をあけて配置された複数の後方仕切壁27と、を備える。前方仕切壁26および後方仕切壁27は、互いに同数設けられている。本実施形態では、前方仕切壁26および後方仕切壁27は、3つずつ設けられている。後方仕切壁27は、左右方向の位置が前方仕切壁26と1対1で一致するように配置されている。
容器本体10には、複数の収容凹部31と、複数の塗布具収容部33と、保持部材収容部35と、把持部材収容部37と、が形成されている。
収容凹部31は、後壁12bと後方区画壁22との間に形成され、後方仕切壁27によって各別に仕切られている。つまり、収容凹部31は、左右方向に間隔をあけて4つ並んでいる。収容凹部31は、容器本体10の上面に開口している。収容凹部31は、平面視で矩形状に形成されている。収容凹部31には、中皿3を介して内容物Wが収容されている。中皿3は、平面視で収容凹部31に倣って矩形状に形成されている。中皿3は、内容物Wを保持しており、収容凹部31に1つずつ上方に離脱可能に収容されている。これにより、コンパクト容器1は複数の内容物Wを各別に収容可能とされており、複数の内容物Wは互いに異なる種類であってもよい。
塗布具収容部33は、後方区画壁22と前方区画壁21との間に形成され、前方仕切壁26によって各別に仕切られている。つまり、塗布具収容部33は、収容凹部31と同数設けられている。塗布具収容部33は、各収容凹部31の前方に1つずつ設けられている。塗布具収容部33は、容器本体10の上面に開口する凹状に形成されている。塗布具収容部33は、塗布具84を1つずつ収容する。これにより、コンパクト容器1は、収容凹部31と同数の塗布具84を収容できる。塗布具収容部33は、塗布具の幅に対応するように、平面視矩形状に形成されている。なお図1では複数の塗布具収容部33のうち1つの塗布具収容部33のみに塗布具84が収容されているが、各内容物Wに対応するように全ての塗布具収容部33に塗布具84を1つずつ収容してもよい。
保持部材収容部35は、容器本体10の上面に開口する凹状に形成されている。保持部材収容部35は、前方区画壁21の上部によって前方から画成されており、平面視ですべての塗布具収容部33に交差するように左右方向に延びている。保持部材収容部35は、各塗布具収容部33の前端部に接続しており、隣り合う塗布具収容部33同士を連通させている。
把持部材収容部37は、前壁12aと前方区画壁21との間に形成されている。把持部材収容部37は、塗布具収容部33および保持部材収容部35の前方に設けられている。把持部材収容部37は、容器本体10の上面に開口する凹状に形成されている。把持部材収容部37は、把持部材81を収容する。把持部材収容部37は、把持部材81の形状に対応して、平面視で左右方向を長手方向とする矩形状に形成されている。
容器本体10には、レバー収容部39が形成されている。レバー収容部39は、縦孔15内と保持部材収容部35内とを連通させている。レバー収容部39は、前後方向に延びている。レバー収容部39は、前方仕切壁26の1つと、該前方仕切壁26の前方に位置する後方仕切壁27に形成されている。レバー収容部39の前端部は、保持部材収容部35の下方に位置し、保持部材収容部35内に連通している。レバー収容部39の後端部は、縦孔15の壁面に開口し、縦孔15内に連通している。
蓋体40は、容器本体10の形状に対応して平面視矩形状に形成されている。蓋体40は、容器本体10の上面全体を覆う天壁部41と、天壁部41の外周縁部から下方に延びる外壁部42と、を備える。外壁部42は、容器本体10の上面の外周縁に上方から接触している。これにより、蓋体40は、上下方向に位置決めされた状態で容器本体10に対して重なっている。
蓋体40の後端部における左右方向の中央部には、ヒンジ部43が下方に突設されている。ヒンジ部43は、容器本体10の縦孔15内に収容されている。ヒンジ部43は、第1回転軸線Pに沿って配置されたヒンジ軸5を介して容器本体10に連結されている。これにより、蓋体40は、ヒンジ部43によって容器本体10に対して第1回転軸線P回りに回転可能に連結され、前後方向に開閉操作可能とされている。ヒンジ部43の下端面には、第1回転軸線Pを避けるように上方に切り欠かれた切欠部44が形成されている。切欠部44は、左右方向においてレバー収容部39の後端部と同じ位置に形成されている。切欠部44には、第1回転軸線P側に突出した係合突部45が設けられている(図4参照)。
蓋体40の前端部における左右方向の中央部には、係合片47が下方に突設されている。係合片47は、外壁部42の前部から下方に突出するとともに左右方向に延びた板状に形成されている。係合片47は、容器本体10に形成された係合片配置凹部13内に上方から入り込む。係合片47の下端部には、容器本体10に形成された係合突起14に対して離脱可能にアンダーカット嵌合される突起が形成されている。係合突起14に対して係合片47の突起が下方から係合することによって、蓋体40は閉蓋状態でロックされる。
コンパクト容器1は、開蓋過程で蓋体40と係合して容器本体10に対して回転するレバー50と、レバー50の回転に連動して回転する保持部材60と、を備える。
レバー50は、レバー収容部39に配置されている。レバー50は、基部51と、基部51から前方に延びる本体部53と、を備える。基部51は、ヒンジ部43の切欠部44に配置されており、ヒンジ軸5に回転可能に支持されている。これによりレバー50は、第1回転軸線Pを中心として容器本体10に対して回転可能に設けられている。基部51には、第1回転軸線Pを中心とする径方向の外側に突出した被係合部52が設けられている。被係合部52は、ヒンジ部43の係合突部45に係合可能とされている。被係合部52は、ヒンジ部43の係合突部45に対して、蓋体40の開蓋過程の回転方向に間隔をあけて配置されている。被係合部52は、開蓋過程の途中でヒンジ部43の係合突部45に蓋体40の回転方向の下流側から接触し、蓋体40と一体に回転し始める。
本体部53は、レバー収容部39内で容器本体10のレバー収容部39の底面(底壁11の上面)に沿って配置されている。本体部53は、レバー収容部39の天面に対して隙間を有している。本体部53の前端は、塗布具収容部33の前端部と実質的に同じ前後方向に位置する。本体部53の前端には、上方に突出した突起54が形成されている。突起54の後面は、上方から下方に向かうに従い後方に延びるように、上下方向に対して傾斜している。
保持部材60は、塗布具84を離脱可能に保持する。保持部材60は、保持部材収容部35に配置されている。保持部材60の全体は、容器本体10の上面から上方に突出しないように、保持部材収容部35に収まっている。保持部材60は、左右方向に沿って延びる軸部61と、軸部61から下方に延びる脚部64と、軸部61から後方に延びる保持部66と、を備える。
軸部61は、前方区画壁21の上端部に沿って配置されている。軸部61の両端は、右壁12cおよび左壁12dに回転可能に支持されている。これにより、保持部材60は、容器本体10に対して左右方向に延びる第2回転軸線Qを中心として回転可能に連結されている。軸部61には、後方に突出した規制突部62が設けられている。規制突部62は、前方区画壁21の段差部21aの内側に入り込んでおり、段差部21aの底面に対して上下方向に隙間を有している。
脚部64は、平面視でレバー収容部39の前端に重なる位置に設けられている。脚部64は、軸部61からレバー50の本体部53に向けて延びている。脚部64の下端部は、前方区画壁21に対して前後方向に隙間を有している。脚部64の下端部と前方区画壁21との間の隙間は、レバー50の突起54の上方位置で下方に開放されている。
保持部66は、上下方向に略一定の厚みを有する板状に形成されている。保持部66は、軸部61から後方に張り出しており、平面視で前方仕切壁26および塗布具収容部33それぞれの前部に重なっている。保持部66は、前方仕切壁26に上方から着座することで、容器本体10に対する一方向の回転を規制されている。保持部66は、軸部61に対してその略全長にわたって接続している。保持部66の後縁66aは、左右方向に沿って延びている。保持部66の後縁66aは、平面視で塗布具収容部33に重なる位置のそれぞれにおいて、後方区画壁22に対して前後方向に隙間Gを有している。保持部66の後縁66aと後方区画壁22との隙間Gは、塗布具84を上方から挿入可能な程度に設定される。
保持部66の後縁66aには、切欠67が形成されている。切欠67は平面視で塗布具収容部33のそれぞれに重なる位置に1つずつ形成されている。切欠67は、一定の幅で後方に延びている。切欠67の幅は、対応する塗布具収容部33の左右方向の幅よりも小さい。切欠67には、塗布具84が後方から差し込まれる。
図5は、図1のV-V線における断面図である。
図1および図5に示すように、保持部66は、チップ85が下方に向けられた状態で塗布具84を離脱可能に保持する。切欠67の内側には、塗布具84の連結部86が配置される。切欠67の両側縁は、連結部86の括れ部88の内側に配置される。これにより切欠67の両側縁と連結部86の括れ部88とが係合し、保持部材60に対する塗布具84の上下方向の変位が規制され、塗布具84が保持部66に保持される。
本実施形態のコンパクト容器1の作用を説明する。なお以下の説明において、第1回転軸線Pまたは第2回転軸線Q回りに変位する部材の回転方向について、右方から見た場合の回転方向で説明する。
蓋体40を閉蓋状態から開蓋状態に移行させるにあたり、容器本体10に対して蓋体40を第1回転軸線P回りに時計回り方向に回転させると、途中で蓋体40に設けられたヒンジ部43の係合突部45がレバー50の被係合部52に係合する(図6参照)。本実施形態では、蓋体40が容器本体10に対して90°以上回転した状態で係合突部45が被係合部52に係合し始める。係合突部45が被係合部52に係合した状態で蓋体40をさらに時計回り方向に回転させると、レバー50が第1回転軸線Pを中心に時計回り方向に回転する。すなわち、蓋体40は、開蓋過程の前半では単独で回転するのに対し、開蓋過程の後半ではレバー50と一体に回転する。
図7は、開蓋状態における図2に対応するコンパクト容器1の断面図である。
図7に示すように、レバー50が時計回り方向に回転すると、レバー50の本体部53の前端が上方に変位する。すると、レバー50の突起54が保持部材60の脚部64の下端部と前方区画壁21との間の隙間に入り込み、レバー50が保持部材60の脚部64に係合する。レバー50の本体部53は、脚部64の下端部に摺接して保持部材60が第2回転軸線Qを中心に反時計回りに回転するように押圧する。このとき、突起54の後面が上方から下方に向かうに従い後方に延びているので、突起54の上昇に伴って突起54の後面が脚部64の下端部に摺動して脚部64の下端部を後方にスムーズに押圧できる。レバー50は、保持部材60の規制突部62が前方区画壁21の段差部21aの底面に接触して保持部材60の反時計回り方向の回転を規制されるまで脚部64を押圧する。ただし、レバー50は、保持部材60の規制突部62が前方区画壁21の段差部21aの底面に接触する前に、レバー収容部39の天面に接触するなどにより、時計回り方向の回転を規制されてもよい。
図8は、開蓋状態における図5に対応する断面図である。
図8に示すように、保持部材60は、レバー50に押圧されることで反時計回りに回転する。レバー50は開蓋過程の後半に回転するので、蓋体40は開蓋過程の後半のみレバー50を介して保持部材60を回転させる。保持部材60は、塗布具84のチップ85を下方に向けた状態から反時計回りに回転することで、チップ85を上方に移動させてチップ85が向く方向を後方(水平)に近づける。これにより、チップ85は、上方から見て内容物Wに近づくように後方に移動するとともに、後方区画壁22と保持部材60との間の隙間Gを通じて上方から視認可能となる。この状態で、保持部材60よりも上方に位置する塗布具84の連結軸87に把持部材81を装着し、塗布具84を切欠67の奥行方向に沿って後上方にスライド移動させることで、切欠67に差し込まれた塗布具84を保持部材60から離脱させることができる。
以上に説明したように、本実施形態のコンパクト容器1は、容器本体10に第2回転軸線Qを中心として回転可能に支持され、塗布具84をチップ85が下方に向けられた状態で離脱可能に保持する保持部材60と、開蓋過程で蓋体40と係合して容器本体10に対して回転するレバー50と、を備え、保持部材60は、開蓋過程でレバー50に係合して回転し、塗布具84のチップ85が上方に移動するように容器本体10に対して回転する。この構成によれば、コンパクト容器1の使用に際して収容凹部31を開放するために蓋体40を回転させることで、レバー50が回転して保持部材60に係合する。これにより、レバー50に係合した保持部材60の回転に伴ってチップ85が上方に移動して、チップ85が向く方向が前後方向(水平方向)に近づくので、チップ85が上方から視認しやすくなる。このため、閉蓋状態ではチップ85を奥まった位置に収容して汚損等が生じにくくしつつ、開蓋状態ではチップ85に付着した内容物Wの種類やチップ85の形状等を容易に識別できるように、収容されたチップ85を見やすくすることができる。特に本実施形態のコンパクト容器1は、複数種類の内容物Wを収容可能とされているので、内容物Wの種類毎にチップ85を設けた場合に上記の構成を適用してチップ85を見やすくするのに好適である。
また、蓋体40は、開蓋過程の前半では容器本体10に対して単独で回転し、かつ開蓋過程の後半ではレバー50を介して保持部材60を回転させる。この構成によれば、開蓋過程の前半では保持部材60を回転回動させる際の反力が蓋体40に作用しないので、従来のコンパクト容器と同様に蓋体40を違和感なく回転させることができる。また、開蓋過程の後半では蓋体40に慣性が作用しているので、保持部材60を回転させる際の反力が使用者に伝わりにくい。したがって、従来のコンパクト容器と同様の操作感で蓋体40を開くことが可能なコンパクト容器が得られる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、コンパクト容器1は平面視矩形状に形成されているが、この構成に限定されず、例えばコンパクト容器の平面視形状を円形状や楕円状、多角形状等に適宜変更して構わない。
上記実施形態では、保持部材60が開蓋過程で右方から見て反時計回り方向に回転するが、この構成に限定されない。すなわち、保持部材が開蓋過程で右方から見て時計回り方向に回転するようにレバーおよび保持部材の位置関係が設定されていてもよい。
上記実施形態では、内容物を収容する収容部が複数(4つ)の収容凹部31で構成されているが、収容凹部の数は特に限定されない。塗布具収容部の数についても同様である。
上記実施形態では、容器本体10の区画壁21,22および仕切壁26,27が底壁11から延びているが、この構成に限定されない。区画壁および仕切壁のうち少なくとも一部が容器本体の底壁とは別体の枠体に設けられ、当該枠体を容器本体の底壁の上面を覆うように組み付けることで容器本体を形成してもよい。
上記実施形態では、前方仕切壁26および後方仕切壁27が互いに同数設けられているが、この構成に限定されない。すなわち、前方仕切壁および後方仕切壁の数が互いに相違し、収容凹部および塗布具収容部の数も互いに相違していてもよい。また、前方仕切壁および後方仕切壁の左右方向の位置は、互いに相違していてもよい。
上記実施形態では、保持部材60は閉蓋状態でチップ85を下方に向けた状態で塗布具84を保持しているが、この構成に限定されない。保持部材は、開蓋過程でチップ85が向く方向を前後方向(水平方向)に近づけるように塗布具84を保持していればよく、閉蓋状態でチップ85を斜め下方に向けた状態で塗布具84を保持していてもよい。
上記実施形態では、把持部材81に凹部82が設けられ、塗布具84に凹部82に嵌入される連結軸87が設けられているが、この構成に限定されない。すなわち、把持部材に連結軸が設けられ、塗布具に凹部が設けられていてもよい。
上記実施形態では、保持部材60の切欠67の側縁が塗布具84の括れ部88に係合しているが、この構成に限定されない。例えば、保持部材の切欠の側面に凹状の溝が形成され、塗布具に切欠の溝に入り込む凸部が設けられていてもよい。
上記実施形態では、後方から順に、複数の収容凹部31からなる収容凹部群(収容部)、複数の塗布具収容部33からなる塗布具収容部群、および把持部材収容部37が並んでいるが、これら収容凹部群、塗布具収容部群および把持部収容部は、前後方向に並んでいればよく、前後方向に並ぶ順番は特に限定されない。また、収容凹部群、塗布具収容部群および把持部収容部は左右方向に並んでいてもよい。さらに、複数の収容凹部を前後方向および左右方向の一方に沿って並べ、複数の塗布具収容部を前後方向および左右方向の他方に沿って並べてもよい。
塗布具収容部の形状および大きさは特に限定されない。各塗布具収容部は、収容するチップに合わせた形状および大きさを有していればよい。つまり複数の塗布具収容部は、互いに異なる形状に形成されていてもよいし、互いに同じ形状および大きさに形成されていてもよい。
上記実施形態では、塗布具84の先端にチップ85が設けられているが、塗布具はチップに代えてブラシを備えていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…コンパクト容器 10…容器本体 31…収容凹部(収容部) 40…蓋体 50…レバー 60…保持部材 84…塗布具 85…先端(チップ) P…第1回転軸線 Q…第2回転軸線 W…内容物

Claims (2)

  1. 内容物が収容される収容部を備えた容器本体と、
    前記容器本体に対して第1回転軸線を中心として回転可能に連結され、前記収容部を上方から開放可能に閉塞する蓋体と、
    前記容器本体と前記蓋体との間に配置されるとともに、前記容器本体に対して第2回転軸線を中心として回転可能に連結され、塗布具を先端が下方に向けられた状態で離脱可能に保持する保持部材と、
    前記容器本体に対して前記第1回転軸線を中心として回転可能に設けられ、前記蓋体が前記容器本体に対して回転して前記収容部を開放する開蓋過程で前記蓋体と係合して前記容器本体に対して回転するレバーと、
    を備え、
    前記保持部材は、前記開蓋過程で前記レバーに係合して、前記塗布具の前記先端が上方に移動するように前記容器本体に対して回転する、
    コンパクト容器。
  2. 前記蓋体は、前記開蓋過程の前半では前記容器本体に対して単独で回転し、かつ前記開蓋過程の後半では前記レバーを介して前記保持部材を回転させる、
    請求項1に記載のコンパクト容器。
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