JP7281303B2 - 血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は、生体の血圧を測定する血圧計に関する。
ポンプを備えた本体部と、ポンプから空気が供給されるカフとを備え、被測定者の腕や手首等の被測定部位にカフを巻き付けて測定スイッチを押すだけの簡単な操作で、自動的に血圧の測定を行うことができる血圧計が知られている。
一方、気温と血圧の変動との関係性について多くの研究がなされており、気温が低いと血圧が高くなる傾向があることが認められている。特に、気温が急激に低下した場合には、血圧が乱高下する虞があることが知られている。そこで、被測定者が血圧を測定する際にその測定環境の気温を容易に知ることができるように、気温を測定する温度センサを備えた血圧計が開発されている。
例えば特許文献1には、本体のケース体の内部に、測定環境の温度を測定する温度測定部を収容した血圧計が記載されている。
また、特許文献2には、本体ケースの内部に、ポンプによって空気が導入される空気流れの経路上に位置するように温度センサを設け、血圧測定のためにポンプが作動したときに、当該ポンプによって本体ケースの内部に導入された空気の温度を測定環境の気温として測定するようにした血圧計が記載されている。
特開2009-172098号公報 特開2010-99384号公報
しかし、特許文献1に記載される従来の血圧計では、ケース体は外部に対して密閉されているので、ケース体の内部の温度が当該ケース体の外部の気温と一致する温度となるまでに時間がかかることになる。そのため、ケース体の内部に配置された温度測定部によっては、特に気温が急激に変化した場合などにおいて、測定環境の気温を正確に測定することができないという問題があった。
一方、特許文献2に記載される従来の血圧計のように、ポンプが作動したときに、当該ポンプによって本体ケースの内部に導入された空気の温度を測定環境の気温として測定するようにした血圧計では、気温が急激に変化した場合であっても、当該変化後の測定環境の気温を測定することができる。しかし、この場合、ポンプが作動している短時間で気温の測定を行う必要があるので、温度センサとして応答性の高い高価ものを用いる必要があり、コストが増加するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、安価な構成で測定環境の気温を精度よく測定することが可能な血圧計を提供することにある。
本発明の血圧計は、ポンプを備えた本体部と、前記ポンプから空気が供給されるカフとを備えた血圧計であって、気温を測定する温度センサと、前記ポンプ及び前記温度センサに接続された制御部と、前記ポンプと前記温度センサと前記制御部とを収容するケース体とを有し、前記温度センサと前記制御部とが、前記ケース体の同一の収容空間に収容されており、前記ケース体の対向する一対の側面に、それぞれ前記収容空間を前記ケース体の外部に連通させる外気導入孔が設けられて前記収空間の一方の前記側面の前記外気導入孔と他方の前記側面の前記外気導入孔との間が、外気が流通する流路となっていることを特徴とする。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記収容空間の内部に、それぞれ前記外気導入孔の内側に所定の間隔を空けて対向して配置された一対の隔壁が設けられているのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記隔壁よりも内側に、前記隔壁に対して前記ケース体の前面から離れる方向にずれて衝立が設けられているのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記血圧計は、前記カフを手首に巻き付けて固定する手首型の電子血圧計であり、一対の前記側面は、前記ケース体の左側面と右側面であり、前記カフは、前記ケース体の下方側と上方側とに渡って巻き付けられるのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記温度センサにより測定された気温が、血圧の測定に適する気温であるか否かを判断する判断部を有するのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記温度センサが、前記ポンプの作動の有無に拘わらず、定期的に気温を測定するのが好ましい。
本発明の血圧計は、上記構成において、前記温度センサの測定値を記憶する記憶部と、前記温度センサの今回の測定値と前記記憶部に記憶されている過去の測定値とに基づいて気温の変化を検出する気温変化検出部とを有するのが好ましい。
本発明によれば、安価な構成で測定環境の気温を精度よく測定することが可能な血圧計を提供することができる。
本発明の一実施の形態である血圧計の斜視図である。 図1に示す血圧計のブロック図である。 図1に示す血圧計の右側面図である。 図1に示す血圧計の左側面図である。 図3におけるA-A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である血圧計1は、カフ10と本体部20とを備えている。この血圧計1は、カフ10を被測定者の手首に巻き付けて固定し、本体部20に設けられた操作スイッチ21、22を操作することで、被測定者の血圧を自動的に測定することができる。すなわち、本実施の形態の血圧計1は、被測定者の手首を被検出部位として血圧の測定を自動的に行う手首型の電子式血圧計となっている。
カフ10は、空気袋を内蔵したベルト状に形成されており、その長さは被測定者の手首に巻き付け可能な長さとなっている。カフ10は、面ファスナーやバックル等の保持手段を備え、被測定部位である被測定者の手首に巻き付けた状態に保持することができる。カフ10は、血圧の測定に際し、空気袋に空気が注入されることで膨張して被測定者の手首を圧迫することができる。
図2において機能ブロックとして示すように、本体部20は制御部23を有している。本実施の形態では、制御部23は、CPU等の電子部品が実装された制御基板を備えたマイクロコンピュータとなっている。制御部23にはメモリ等の記憶部24が接続されている。記憶部24は、制御部23のCPUに所定の動作を行わせるためのプログラム、過去の測定結果等の各種の情報を記憶することができる。本実施の形態では、記憶部24は、制御部23を構成する制御基板上に実装して設けられている。
本体部20には表示部25が設けられている。本実施の形態では、表示部25は液晶パネルとして構成されている。表示部25は、例えば、測定した血圧の最高値及び最低値などの測定結果、脈拍の測定結果、日付、時刻、周囲の気温、過去の測定結果等の種々の情報を、数値や図形、グラフ等を用いて表示することができる。表示部25は、上記のような種々の情報を表示可能なものであれば、液晶パネルに替えて他の形式の表示パネル等を用いてもよい。
上記の操作スイッチ21、22は、それぞれ制御部23に接続されている。操作スイッチ21、22が操作されると、その操作信号が制御部23に入力され、入力された操作信号に応じた処理が制御部23により実行される。被測定者ないし操作者は、これらの操作スイッチ21、22を操作することにより、例えば、電源のオン・オフ、測定の開始及び停止、過去の測定結果の呼び出し等の種々の指令を血圧計1に対して入力することができる。
本体部20にはポンプ26が設けられている。ポンプ26としては、例えばダイアフラム型ポンプなどの種々の形式ないし構成のポンプを採用することができる。ポンプ26は制御部23に接続されており、制御部23によって作動が制御される。ポンプ26は、空気を吸入し、当該吸入した空気を加圧して吐出するものであり、その吐出口はカフ10に接続されている。
ポンプ26が作動すると、ポンプ26から吐出された空気がカフ10に供給される。カフ10はポンプ26から空気が供給されることで、被測定者の手首を圧迫することができる。詳細は図示しないが、ポンプ26とカフ10との間には、カフ10の内部の空気の圧力を維持し、あるいはカフ10の内部の空気を外部に排出する弁機構が設けられている。
ポンプ26とカフ10との間の空気流路には圧力センサ27が接続されている。圧力センサ27はカフ10の内部の空気の圧力を測定することができる。圧力センサ27は制御部23に接続されており、圧力センサ27の測定結果は制御部23に入力される。
制御部23は、ポンプ26からカフ10に空気が供給されてカフ10により手首を圧迫した状態において、圧力センサ27により検知されるカフ10の内部の圧力の変化に基づいて、すなわちオシロメトリック方式により、被測定者の血圧の値(最高血圧値及び最低血圧値)を測定することができる。
なお、血圧計1は、カフ10にマイクロフォン等の音響センサを備え、制御部23が、圧力センサ27から入力されるカフ10の圧力の状態と音響センサから入力されるコロトコフ音の発生及び消滅に基づいて、すなわちコロトコフ方式により、被測定者の血圧の値を求める構成とすることもできる。
本体部20には温度センサ28が設けられている。温度センサ28としては、例えばサーミスタを用いることができる。温度センサ28は、血圧計1の周囲の気温、すなわち血圧計1を用いて血圧を測定する際の測定環境の気温を測定するものである。温度センサ28は制御部23に接続されており、その測定結果は制御部23に入力される。
なお、温度センサ28は、サーミスタに限らず、気温を測定し、その測定結果を制御部23に入力することができるものであれば、種々の構成のものを用いることができる。
制御部23は、温度センサ28から入力された測定結果(血圧計1の周囲の気温)を、例えば表示部25に数値として表示することができる。
また、制御部23は、温度センサ28により測定された気温が所定の気温以下である場合に、測定環境の気温が血圧の測定に適していないと判断する判断部としての機能を有している。制御部23は、測定環境の気温が血圧の測定に適していないと判断した場合には、表示部25に警告を表示し、あるいは警告音を発生することで、被測定者に測定環境の気温が血圧の測定に適していない気温であることを警告することができる。
本体部20は、当該本体部20の外殻を構成するケース体30を備えている。図1に示すように、本実施の形態では、ケース体30は、薄い箱型に形成されたメインケース31と、メインケース31の背面31aから突出する突出ケース32とを備えている。メインケース31と突出ケース32は合成樹脂材料により一体的に形成されている。
カフ10は、本体部20の突出ケース32に取り付けられている。これにより、カフ10が被測定者の手首に固定されると、本体部20もカフ10とともに被測定者の手首に固定される。すなわち、本実施の形態の血圧計1は、カフ10と本体部20とが一体化された一体型となっている。このような一体型の血圧計1は、容易に持ち運びが可能であるとともに、被測定者が手首に血圧計1を測定したまま移動することも可能なものである。
ケース体30の内部には、本体部20を構成する各部、すなわち制御部23、記憶部24、ポンプ26、圧力センサ27及び温度センサ28が収容されている。
図5に示すように、ケース体30の内部には表示部支持体33が設けられ、表示部25は、表示部支持体33に支持されてメインケース31の前面31bを構成するガラス板に沿って配置されている。ケース体30の内部の表示部25が配置される部分は、表示部支持体33によってケース体30の内部に設けられた収容空間Sに対して区画されている。
操作スイッチ21、22は、メインケース31の前面31bの下方側の領域に配置されている。
ケース体30の突出ケース32の部分の内部には、例えば乾電池等の電源が収容される。電源は、制御部23や表示部25、ポンプ26等に向けて、その作動に必要な電力を供給する。
図5に示すように、制御部23は、その左右両側部分が衝立34によって支持されて表示部支持体33の表示部25が支持された部分とは反対側においてケース体30の収容空間Sに収容されている。温度センサ28は、制御部23を構成する制御基板上に実装されてケース体30の内部の収容空間Sに収容されている。温度センサ28は、収容空間Sの内部の空気の温度をケース体30の外部の気温として測定することができる。なお、温度センサ28は、制御部23を構成する制御基板上に実装された形態に限らず、他の形態で収容空間Sに収容されていてもよい。
図1、図3~図5に示すように、ケース体30には、温度センサ28を収容している収容空間Sをケース体30の外部に連通させる外気導入孔40が設けられている。本実施の形態では、ケース体30の複数の面、すなわちメインケース31の右側面31cと左側面31dとに、それぞれ外気導入孔40が設けられている。
図3に示すように、メインケース31の右側面31cには、12本のスリット状の外気導入孔40が設けられている。これらの外気導入孔40は、それぞれメインケース31の背面31aと前面31bとの間で天面31eに平行な方向に延び、天面31eと底面31fとの間に等間隔に並べて設けられている。同様に、図4に示すように、メインケース31の左側面31dには、12本のスリット状の外気導入孔40が設けられている。これらの外気導入孔40は、それぞれメインケース31の背面31aと前面31bとの間で天面31eに平行な方向に延び、天面31eと底面31fとの間に等間隔に並べて設けられている。このように、ケース体30の互いに対向する右側面31c及び左側面31dに、それぞれ12本のスリット状の外気導入孔40が左右対称に設けられている。なお、図1、図3及び図4においては、便宜上、1つの外気導入孔40にのみ符号を付してある。
本実施の形態の血圧計1では、ケース体30に外気導入孔40を設けるようにしたので、ケース体30の収容空間Sの空気を、当該収容空間Sに籠らせることなく、外気導入孔40から導入される外気によって常に換気することができる。特に、ケース体30の収容空間Sの空気の温度がケース体30の外部の気温と相違する場合には、その温度差によって自然に生じる対流によってケース体30の収容空間Sの空気は外部の空気と換気される。すなわち、ケース体30に外気導入孔40が設けられることにより、収容空間Sの内部の空気は、ファン等の強制循環手段を用いることなく、自然な循環により外部の空気と換気が行なわれる。
このような構成により、本実施の形態の血圧計1では、ケース体30に外気導入孔40が設けられない場合に比べて、ケース体30の収容空間Sの内部の空気の温度を、ケース体30の外部の気温に迅速に近づかせることができる。特に、血圧計1の置かれた場所の気温が変化し、あるいは血圧計1が気温の異なる場所まで移動されるなどして、血圧計1の周囲の気温が変化した場合であっても、ケース体30の収容空間Sの内部の空気の温度を、ケース体30の外部の気温に迅速に近づかせることができる。よって、ケース体30の収容空間Sに収容されている温度センサ28により、ケース体30の外部の血圧計1の周囲の気温を精度よく測定することができる。
このように、本実施の形態の血圧計1では、ケース体30に外気導入孔40を設けるようにしたので、ケース体30の収容空間Sに収容した温度センサ28によって血圧計1の周囲の気温を精度よく測定することができる。したがって、温度センサ28として応答性の高い高価ものを用いることなく、血圧計1を、安価な構成で測定環境の気温を精度よく測定することが可能なものとすることができる。
特に、本実施の形態の血圧計1のような手首型ないし一体型のものは、持ち運びが容易であるため、被測定者が血圧計1を携帯し、血圧の測定前に気温が大きく相違する他の場所に移動することが考えられる。これに対し、本実施の形態の血圧計1によれば、血圧計1の周囲の気温が変化した場合であっても、ケース体30の収容空間Sに収容されている温度センサ28によって血圧計1の周囲の変化後の気温を精度よく測定することができる。
そして、本実施の形態の血圧計1によれば、上記の測定結果に基づいて、制御部23により、血圧を測定する際の周囲の気温すなわち測定環境の気温が血圧の測定に適しているか否かを判断し、その判断結果を被測定者に通知することができる。よって、この血圧計1を使用する被測定者の利便性を高めることができる。
なお、本実施の形態の血圧計1は、温度センサ28をケース体30の内部に収容した構成としつつ血圧計1の周囲の変化後の気温を精度よく測定することができるものである。よって、本実施の形態の血圧計1によれば、温度センサ28をケース体30により保護して、温度センサ28の破損を防止することができる。
また、本実施の形態の血圧計1では、ケース体30の右側面31cと左側面31dとに外気導入孔40を設けるようにしたので、収容空間Sの右側面31cに設けられた外気導入孔40と左側面31dに設けられた外気導入孔40との間の領域を、外気が流通する流路に構成することができる。これにより、収容空間Sの内部の空気がより効率よく外気と換気されるようにして、ケース体30の収容空間Sに収容した温度センサ28によって血圧計1の周囲の気温をさらに精度よく測定することができる。
本実施の形態においては、ケース体30の右側面31cと左側面31dとに外気導入孔40を設けるようにしているが、ケース体30の複数の面に外気導入孔40が設けられていれば、その配置は種々変更可能である。例えば、外気導入孔40は、ケース体30の互いに対向する一対の面、すなわち天面31eと底面31fとに設けられてもよく、あるいは前面31bと背面31aとに設けられてもよい。また、外気導入孔40は、例えば右側面31cと底面31f、右側面31cと天面31e、右側面31cと前面31b、右側面31cと背面31aなど、ケース体30の互いに隣接する一対の面に設けられてもよい。さらに、外気導入孔40は、ケース体30の互いに対向する一対の面と当該一対の面に隣接する面とに設けられてもよい。さらに、外気導入孔40は、ケース体30の3つ以上の面に設けられてもよい。これらの構成によっても、上記と同様に、各面に設けられた外気導入孔40の間の領域を外気が流通する流路に構成して、収容空間Sの内部の空気をより効率よく外気と換気させることができる。
さらに、本実施の形態の血圧計1では、ケース体30の右側面31c及び左側面31dのそれぞれに複数の外気導入孔40を設けるようにしたので、収容空間Sの内部の空気をより効率よく外気と換気させることができる。したがって、ケース体30の収容空間Sに収容した温度センサ28によって血圧計1の周囲の気温をさらに精度よく測定することができる。
さらに、本実施の形態の血圧計1では、ケース体30の右側面31c及び左側面31dのそれぞれに設けられる複数の外気導入孔40をスリット状のものとしたので、各面における複数の外気導入孔40の合計の開口面積を大きく確保しつつ、外気導入孔40から収容空間Sの内部に異物が侵入することを抑制することができる。
外気導入孔40から収容空間Sの内部に異物が侵入することを抑制するために、収容空間Sの内部に、隔壁33aを設けた構成とすることができる。図5に示すように、隔壁33aは表示部支持体33の一部として表示部支持体33の両端部に一体に設けられており、それぞれ対応する外気導入孔40の内側に所定の間隔を空けて対向して配置されている。このような構成により、外気導入孔40から収容空間Sの内部に向けた異物の侵入を隔壁33aにより阻止して、血圧計1が異物により破損されることを効果的に抑制することができる。
また、外気導入孔40から収容空間Sの内部に向けた異物の侵入を衝立34によってさらに確実に阻止する構成とすることもできる。本実施の形態においては、衝立34は、隔壁33aよりも内側に隔壁33aに対して前面31bから離れる方向にずれて配置されている。このような構成により、外気導入孔40から収容空間Sの内部に向けた異物の侵入を衝立34によってさらに確実に阻止して、血圧計1が異物により破損されることをより効果的に抑制することができる。
温度センサ28は、ポンプ26の作動の有無に拘わらず、定期的に気温を測定する構成とすることができる。本実施の形態では、温度センサ28は、血圧計1による血圧の測定が実際に行われる前において、血圧計1の電源がオフの状態においても、バックグラウンドで予め定められた所定の時間毎(例えば1分毎)に気温を定期的に測定し、制御部23に入力する構成となっている。
ケース体30の収容空間Sの空気は常に外気導入孔40を通して外気と換気されるので、血圧の測定前に、既にケース体30の収容空間Sの空気の温度はケース体30の外部の気温に近い温度となっている。そのため、上記のように、定期的に温度センサ28による測定を行うことで、収容空間Sの温度すなわちケース体30の外部の気温を、血圧の測定前に精度よく測定しておくことができる。よって、温度センサ28として応答性の高い高価なものを用いることなく、血圧の測定を開始する際に、迅速に測定環境の気温を被測定者に知らせることができる。
また、温度センサ28により定期的に気温を測定する構成とした場合には、温度センサ28の測定値を記憶部24に記憶させるとともに、温度センサ28の今回の測定値と記憶部24に記憶されている過去の測定値とに基づいて、血圧計1の周囲の気温の変化を検出する構成とすることもできる。この場合、制御部23は、気温変化検出部50としての機能を内部機能として有し、気温変化検出部50において温度センサ28の今回の測定値と記憶部24に記憶されている過去の測定値とに基づいて血圧計1の周囲の気温の変化を算出するように構成することができる。気温変化検出部50は、温度センサ28の今回の測定値と記憶部24に記憶されている前回の測定値とに基づいて血圧計1の周囲の気温の変化を算出するように構成されてもよく、あるいは温度センサ28の今回の測定値と記憶部24に記憶されている過去の複数回の測定値とに基づいて血圧計1の周囲の気温の変化を算出するように構成されてもよい。
制御部23は、気温変化検出部50により検出した気温の変化量が所定の閾値以上となった場合に、気温の変化量が血圧の測定に適しない急激なものであると判断する。当該判断は、血圧計1の電源がオフの状態においても、バックグラウンドで実行される。
制御部23は、気温変化検出部50により得た気温の変化量が血圧の測定に適しない急激な変化量であると判断した場合に、表示部25に気温が急激に変化したとの警告を表示し、あるいは警告音を発生させることで、被測定者に測定環境の気温が血圧の測定に適していない程度に急激に変化したことを警告する構成とすることができる。すなわち、血圧計1は、気温変化検出部50により気温の急激な変化が検出された場合には、血圧の測定を実施しつつ、測定環境が血圧の測定に適していない旨の警告を表示部25に表示し、あるいは警告音を発生させて被測定者に報知する構成とすることができる。なお、血圧計1は、気温変化検出部50により気温の急激な変化が検出された場合には、被測定者による血圧の測定を実施させず、測定環境の気温が適切な気温ないし温度変化の範疇にあるときにのみ、血圧の測定を実行可能な構成とすることもできる。
特に、本実施の形態の血圧計1のような手首型ないし一体型の血圧計1は、持ち運びが容易であるため、血圧の測定前に、血圧計1が被測定者により携帯されて気温が相違する他の場所に移動されることが考えられる。これに対し、血圧計1を上記の気温変化検出部50を備えた構成とすれば、移動による気温の変化量が血圧の測定に適しない急激な変化量であるか否かを気温変化検出部50によって精度よく判断し、被測定者に迅速に知らせることができる。
気温変化検出部50による上記判断は、血圧計1の電源がオフの状態においても、バックグラウンドで実行される。したがって、被測定者が血圧計1の電源を入れると直ぐに、移動による気温の変化量が血圧の測定に適しない急激な変化量であることを被測定者に知らせることができる。
上記構成を有する血圧計1は、以下の手順により被測定者の血圧を測定することができる。
まず、カフ10を被測定者の手首に巻き付けて固定する。
次に、操作スイッチ21、22を操作して電源をオンすると、制御部23及び気温変化検出部50において、測定環境の気温及び気温の変化が血圧の測定に適したものであるか否かが判断され、気温ないし気温の変化が血圧の測定に適していない場合には警告が発せられる。
一方、制御部23及び気温変化検出部50において、気温ないし気温の変化が血圧の測定に適しているものと判断された場合には、操作スイッチ21、22を操作することで測定を開始することができる。
血圧の測定が開始されると、制御部23により制御されてポンプ26が作動し、ポンプ26からカフ10に空気が注入され、カフ10が加圧されて手首がカフ10により圧迫される。血圧計1は、手首がカフ10により徐々に圧迫される過程において、圧力センサ27により検出される脈拍が発生及び消滅するときの内部の圧力に基づいて、すなわち加圧式のオシロメトリック方式により、血圧を測定する。カフ10が手首における脈拍を消失させる程度にまで加圧されると、血圧の測定が終了し、ポンプ26の作動が停止するとともに弁機構が開いてカフ10による手首の圧迫が解除される。
血圧の測定が完了すると、その測定結果が表示部25に表示されるとともに過去のデータとして記憶部24に記憶される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、血圧計1は手首型ないし一体型とされているが、これに限らず、これに限定されるものではない。例えば、血圧計1は、本体部20が空気チューブを介してカフ10に接続された別体型の構成のものとしてもよい。あるいは、血圧計1は、本体部20が、ケース体30に上腕を挿通可能な円筒状の挿通筒体を一体に備え、カフ10が挿通筒体の内面に沿って設けられた据置き型のものであってもよい。
また、ケース体30の形状は種々変更可能である、
さらに、ケース体30に設けられる外気導入孔40の個数や形状、配置も種々変更可能である。
1 血圧計
10 カフ
20 本体部
21 操作スイッチ
22 操作スイッチ
23 制御部(判断部)
24 記憶部
25 表示部
26 ポンプ
27 圧力センサ
28 温度センサ
30 ケース体
31 メインケース
31a 背面
31b 前面
31c 右側面
31d 左側面
31e 天面
31f 底面
32 突出ケース
33 表示部支持体
33a 隔壁
34 衝立
40 外気導入孔
50 気温変化検出部
S 収容空間

Claims (7)

  1. ポンプを備えた本体部と、前記ポンプから空気が供給されるカフとを備えた血圧計であって、
    気温を測定する温度センサと、
    前記ポンプ及び前記温度センサに接続された制御部と、
    前記ポンプと前記温度センサと前記制御部とを収容するケース体とを有し、
    前記温度センサと前記制御部とが、前記ケース体の同一の収容空間に収容されており、
    前記ケース体の対向する一対の側面に、それぞれ前記収容空間を前記ケース体の外部に連通させる外気導入孔が設けられて前記収空間の一方の前記側面の前記外気導入孔と他方の前記側面の前記外気導入孔との間が、外気が流通する流路となっていることを特徴とする血圧計。
  2. 前記収容空間の内部に、それぞれ前記外気導入孔の内側に所定の間隔を空けて対向して配置された一対の隔壁が設けられている、請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記隔壁よりも内側に、前記隔壁に対して前記ケース体の前面から離れる方向にずれて衝立が設けられている、請求項2に記載の血圧計。
  4. 前記血圧計は、前記カフを手首に巻き付けて固定する手首型の電子血圧計であり、
    一対の前記側面は、前記ケース体の左側面と右側面であり、
    前記カフは、前記ケース体の下方側と上方側とに渡って巻き付けられる、請求項1~3の何れか1項に記載の血圧計。
  5. 前記温度センサにより測定された気温が、血圧の測定に適する気温であるか否かを判断する判断部を有する、請求項1~4の何れか1項に記載の血圧計。
  6. 前記温度センサが、前記ポンプの作動の有無に拘わらず、定期的に気温を測定する、請求項1~5の何れか1項に記載の血圧計。
  7. 前記温度センサの測定値を記憶する記憶部と、
    前記温度センサの今回の測定値と前記記憶部に記憶されている過去の測定値とに基づいて気温の変化を検出する気温変化検出部とを有する、請求項6に記載の血圧計。
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