JP2009172098A - 血圧測定装置および血圧測定データの処理方法 - Google Patents

血圧測定装置および血圧測定データの処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境変動の影響を抑えた、有益な測定結果を得ることのできる血圧測定装置を提供する。
【解決手段】血圧計1のCPU40は、温度測定部50により環境温度を測定し、所定のしきい値から定められる推奨環境内であるか否かを判断する。CPU40は、環境温度が推奨環境内である場合に、圧力センサ23で測定された測定用空気袋13の内圧変化に基づいて血圧値を算出する。
【選択図】図2

Description

この発明は、血圧測定装置およびこの血圧測定装置で測定された測定データを処理する血圧測定データの処理方法に関する。
特開2004−180910号公報(以下、特許文献1)に開示されているような、オシロメトリック方式の血圧測定装置では、空気袋を内包する腕帯(カフ)を測定者である生体の所定部位に巻付けて固定し、空気袋を加減圧してその内圧の初期状態からの変化である内圧変化を測定することで、測定者の血圧を計測している。
ここで、日常の健康管理として、血圧値を日々測定、管理することが重要であり、家庭向けの血圧計も普及している。人間の血圧値は、身体的要素、精神的要素の他、気温や温度のような環境要素によって、変動するものであり、このような変動があること自体は、正常な状態である。
しかし、変動幅が人体の限界を超えた場合には、当該人体にとっての健康へのリスクとなる。たとえば、家庭内においてさえも、風呂場やトイレなどでは、冬場においては、温度などの環境変動が大きくなる結果、血管系の疾患に起因する事故が多発する傾向にあることが経験的に知られている。このようなリスクに対しては、たとえば、風呂場暖房などにより、環境変動自体を抑制しようとする対処が採られる場合がある。
一方、上述したような血圧計では、日々血圧を記録し、時間経過による血圧の変動を表示することで、心血管系のリスクに対するデータを得ることができ、このようなデータは医師による診断に用いられることもある。
ここで、従来の血圧計としては、早朝高血圧確認機能など、血圧計内のタイマによる時刻情報により、時間帯ごとの血圧値を表示、比較するものがある。しかしながら、これらは実際に環境を測定しているものではなく、特定の、特に血圧の変動が激しい時間帯での測定を定期的に行なうことにより、危険因子を効率よく予測するためのものである。
また、特許文献2には、血圧計に温度計をつけて、血圧測定結果とその時点の環境温度の測定結果との記録を同時に表示するものが公開されている。
さらに、特許文献3には、耳介の適所に装着した血圧測定装置を用いて連続的に血圧を測定する血圧測定システムであって、耳介近傍の外気温度と血圧値とを対応づけて記憶しておき、最高血圧と最低血圧との対応の分布を2次元表示することが可能なシステムが開示されている。
特開2004−180910号公報 特開平3−231629号公報 特開2006−280392号公報
しかしながら、これらの技術は、環境の情報を単に並べて表示しているものであり、血圧測定結果としては、温度などの環境変動要素が含まれた状態で表示されるため、血圧変動などを診断する際には誤差を含むという問題点がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、環境変動の影響を抑えた、有益な測定結果を得ることのできる血圧測定装置および血圧測定データの処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、血圧測定装置は、測定用流体袋と、測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、センサで得られる測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出する血圧測定手段と、血圧値の算出処理に関連して、環境情報を入力する環境情報入力手段と、環境情報が、しきい値に基づいて設定される推奨環境内であるか否かを判断する判断手段と、しきい値を記憶するしきい値記憶手段と、しきい値記憶手段に記憶されたしきい値を変更する変更手段と、判断手段において推奨環境内であると判断された環境情報に関連した血圧値を出力するよう制御する制御手段と、判断手段において環境情報が推奨環境外であると判断されたときにその旨を報知する報知手段とを備える。
好ましくは、変更手段は、しきい値の入力を受付ける入力手段を含む。
好ましくは、血圧測定装置は、測定結果を格納するための記憶手段と、算出された血圧値と環境情報とを関連づけて記憶手段に格納するための記録処理手段とをさらに備え、変更手段は、記憶手段に記憶されている環境情報に基づいてしきい値を算出する算出手段を含み、しきい値記憶手段に記憶されたしきい値を、算出手段で算出されたしきい値に変更する。
好ましくは、制御手段は、判断手段において推奨環境内であると判断されたときに、血圧測定手段において血圧値を算出するように制御する。
好ましくは、判断手段は、環境情報の、推奨環境からの乖離具合を判断し、報知手段は、判断結果に応じて推奨行動を報知する。
本発明の他の局面に従うと、血圧測定データの処理方法は、測定用流体袋と、測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、血圧値の算出処理に関連して環境情報を入力する環境情報入力手段とを備える血圧測定装置における血圧測定データの処理方法であって、環境情報入力手段で環境情報を入力するステップと、環境情報がしきい値に基づいて設定される推奨環境内であるときに、センサで得られる測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出するステップと、環境情報が推奨環境外であるときに、その旨を報知するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、血圧測定データの処理方法は、測定用流体袋と、測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、血圧値の算出処理に関連して環境情報を入力する環境情報入力手段と、算出された血圧値と環境情報とを関連づけて格納するための記憶手段とを備える血圧測定装置における血圧測定データの処理方法であって、記憶手段に記憶される環境条件よりしきい値を算出するステップと、環境情報入力手段で環境情報を入力するステップと、環境情報がしきい値に基づいて設定される推奨環境内であるときに、センサで得られる測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出するステップと、環境情報が推奨環境外であるときに、その旨を報知するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、血圧測定データの処理方法は、測定用流体袋と、測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、血圧値の算出処理に関連して環境情報を入力する環境情報入力手段とを備える血圧測定装置における血圧測定データの処理方法であって、センサで得られる測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出するステップと、血圧値の算出処理に関連して、環境情報入力手段で環境情報を入力するステップと、環境情報がしきい値に基づいて設定される推奨環境内であるときに、血圧値を出力するステップと、環境情報が推奨環境外であるときに、その旨を報知するステップとを備える。
本発明によると、環境変化の影響を抑えた、有益な血圧の測定結果を得ることができる。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態にかかる血圧測定装置(以下、血圧計)1の外観の概略図である。
図1を参照して、血圧計1は、本体2と、測定部位である上腕に巻付ける腕帯5とを備え、それらがエア管10で接続される。本体2の正面には、ボタン等の操作部3と、測定結果等を表示する表示器4とが配備される。
操作部3には、電源のON/OFFを指示するためのボタン3−1、測定の開始/停止を指示するためのボタン3−2、およびユーザを選択するためのボタン3−3が含まれる。
腕帯5には測定用空気袋13(図2参照)が配置され、腕帯5を測定部位である上腕に巻付けることで測定用空気袋13が測定部位に押付けられる。
図2は、血圧計1のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。
図2を参照して、血圧計1は、本体2と、測定部位である上腕に巻付ける腕帯5とを備え、それらがエア管10で接続される。本体2の正面には、ボタン等の操作部3と、測定結果等を表示する表示器4とが配備される。腕帯5には測定用空気袋13が配置され、腕帯5を測定部位である上腕に巻付けることで測定用空気袋13が測定部位に押付けられる。
測定用空気袋13は測定用エア系20に接続されている。測定用エア系20には、測定用空気袋13の内圧変化を測定する圧力センサ23、測定用空気袋13に対する給気/排気を行なうポンプ21、および弁22が含まれる。
また、血圧計1の本体2内には、血圧計1全体を制御するCPU(Central Processing Unit)40と、測定用エア系20に接続される増幅器28、ポンプ駆動回路26、および弁駆動回路27と、増幅器28に接続されるA/D(Analog to Digital)変換器29と、CPU40で実行されるプログラムや測定結果を記憶するメモリ部41とが含まれる。
CPU40は、操作部3から入力される操作信号に基づいてメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行し、ポンプ駆動回路26および弁駆動回路27に制御信号を出力する。ポンプ駆動回路26および弁駆動回路27は、制御信号に従ってポンプ21および弁22を駆動させ、血圧測定動作を実行させる。
圧力センサ23は測定用空気袋13の内圧変化を検出し、検出信号を増幅器28に入力する。入力された圧力信号は増幅器28において所定振幅まで増幅され、A/D変換器29においてデジタル信号に変換された後にCPU40に入力される。CPU40は、圧力センサ23から得られた測定用空気袋13の内圧変化に基づいて所定の処理を実行し、その結果に応じてポンプ駆動回路26および弁駆動回路27に上記制御信号を出力する。また、CPU40は、圧力センサ23から得られた測定用空気袋13の内圧変化に基づいて血圧値を算出し、測定結果を表示器4に表示させるために出力する。
弁22は、CPU40からの制御信号に従った弁駆動回路27によってその開閉が制御されて、測定用空気袋13内の空気を排出する。
さらに、血圧計1は、血圧測定時の環境温度を測定するための温度測定部50と、測定日時を得るためのタイマ部52とを備える。なお、血圧測定時の環境を特徴づけるための「環境情報」としては、図2の構成で測定される環境温度の他に、環境の湿度、振動、騒音、明るさなどがある。このような環境情報を測定する場合には、温度測定部50に代えて、あるいは、温度測定部50に加えて、これらの情報を測定値として得るためのセンサが設けられ、測定結果がCPU40に与えられる。また、血圧計1は温度測定部50に替えて、他の温度測定装置で測定された温度情報を入力するための入力部を備え、入力された温度情報がCPU40に与えられてもよい。
図3は、第1の実施の形態にかかる血圧計1で、所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図3に示される機能は、CPU40がメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行することで主にCPU40により実行される機能である。また、図3に示される機能のうちの一部または全部が、ハードウェアによって実現されてもよい。以降、同様である。
図3を参照して、第1の実施の形態にかかる血圧計1の上記機能は、血圧測定部101、環境情報入力部103、判断部105、しきい値記憶部107、報知部109、表示処理部111、および血圧記録処理部113を含む。
環境情報入力部103は、血圧測定部101による血圧測定に連動して、環境情報を得るためのセンサ、たとえば、温度測定部50からのデータとしての環境情報の入力を受け付け、判断部105に入力する。
しきい値記憶部107はメモリ41またはCPU40に含まれる記憶領域などで構成されて、予め環境情報のしきい値を記憶する。判断部105は、環境情報入力部103から入力された環境情報である環境温度としきい値とを比較し、環境温度が、しきい値から定められる範囲である推奨領域内にあるか否かを判断する。環境温度が上記推奨領域外である場合には、判断部は報知部109に報知動作をさせるための制御信号を入力し、上記推奨領域内である場合には、血圧測定部101に血圧測定を実行させるための制御信号を入力する。
血圧測定部101は測定用空気袋13や圧力センサ23、ポンプ21、弁22、ポンプ駆動回路26、弁駆動回路27、増幅器28、およびA/D変換器29などを含んで構成され、ボタン3−2の操作による操作信号の入力を受付けて、後に説明する血圧測定処理を実行する。血圧測定部101で測定して得られる測定値は血圧記録処理部113および表示処理部111に入力される。
血圧記録処理部113は、増幅器28およびA/D変換器29を介して圧力センサ23からの測定結果の入力を受付けて、タイマ部52により得られる測定日時とともに、メモリ部41へのデータの格納処理を行なう。表示処理部111は、血圧測定部101から入力された測定結果を表示器4に表示するための処理を行なう。
報知部109は、判断部105での判断結果に応じて、決定された警告表示または推奨行動を表示器4に表示する処理を行なう。なお、警告の通知としては、このような表示器4の表示に限られず、報知部109により、LED(Light Emitting Diode)の点灯の態様やブザーによる音等によりユーザに通知することとしてもよい。
図4は、第1の実施の形態にかかる血圧計1での、所定の環境下で血圧測定を行なわせるための処理の具体例を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理はたとえばボタン3−1に示される電源ボタンが操作されてCPU40に電力が供給されることにより開始され、CPU40がメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行し、図3に示される各機能を発揮させることにより実現される。
図4を参照して、電源がONされると、まず、CPU40により実現される判断部105においてしきい値記憶部107から第1のしきい値および第2のしきい値が読込まれた後(ステップS101)、温度測定部50で温度が測定されて、環境情報入力部103により環境温度の測定結果が受付けられる(ステップS103)。ここでは具体的に、環境情報は環境温度であるものとし、第1のしきい値は21度、第2のしきい値は25度であるものとする。
続いて、判断部105において、上記ステップS103で入力された環境温度が第1のしきい値および第2のしきい値から定められる推奨環境内にあるか否かを判断する(ステップS105)。ここでは具体的に、推奨環境は第1のしきい値である21度から第2のしきい値である25度までの範囲とし、測定温度が21度〜25度の推奨環境内にあるか否かが判断される。
ステップS105での判断の結果、ステップS103で測定された環境温度が推奨環境内にある場合、つまり21度〜25度を満たす場合には(ステップS105でYES)、判断部105は測定開始の制御信号を血圧測定部101に入力し(ステップS107)、血圧測定部101により、血圧測定が実行される(ステップS109)。このとき、CPU40は、同時に、タイマ部52から測定日時を受付けてもよい。
ステップS109での測定で得られた血圧値は表示処理部111において表示のための処理が実行され、表示器4に表示される(ステップS111)。また、血圧記録処理部113においてメモリ部41の所定領域に記録するための処理が実行され、メモリ部41に記録される(ステップS113)。以上で一連の処理が終了する。
一方、ステップS105での判断の結果、ステップS103で測定された環境温度が推奨環境外にある場合、つまり第2のしきい値である25度よりも高い場合、または第1のしきい値である21度よりも低い場合には(ステップS105でNO)、判断部105は血圧測定不可であると判断し(ステップS115)、報知部109において、後述する警告や推奨行動などを表示器4に表示するための処理が行なわれ(ステップS117)、血圧測定が行なわれずに一連の処理が終了する。
図5は、上記ステップS109での血圧測定処理の具体例を示すフローチャートである。図5を参照して、はじめに、CPU40は、血圧計1の初期化処理として、各部を制御して空気袋13内の空気を排気し、圧力センサ23の0mmHg補正を行なう(ステップS206)。次に、CPU40は、各部を制御して、被測定者の最高血圧+40mmHg程度まで加圧する(ステップS208)。そして、徐々にカフ圧を減圧していく(ステップS210)。この減圧過程においてカフ圧を圧力センサ23で検出して、CPU40は検出された圧力に基づき血圧(最高血圧および最低血圧)値ならびに脈拍数を算出する(ステップS212)。そして、算出された血圧値および脈拍数を表示器4に表示する(ステップS214)。ステップS208〜S212の血圧測定のための処理は従来の電子血圧計のそれと同様である。なお、ここでは血圧測定は減圧過程でするとしているが加圧過程で行なうようにしてよい。
血圧計1において上記処理が実行されることで、血圧測定に連動して測定された環境温度が推奨環境内である第1のしきい値である21度から第2のしきい値である25度であるときに血圧測定が行なわれる。つまり、上記処理が行なわれることで、予め設定した所定環境下で血圧測定が行なわれる。さらに、血圧測定に連動して測定された環境温度が推奨環境外である第2のしきい値である25度よりも高いとき、または第1のしきい値である21度よりも低いときには、その旨が報知される。このため、第1の実施の形態にかかる血圧計1では所定環境下で血圧が行なわれ、環境変動の影響の少ない測定値が得られる。
報知部109での報知としては、たとえばその旨を表示器4に表示するものであってもよい。または、LEDの点灯の態様やブザーによる音等によりユーザに報知するものであってもよい。さらには、判断部105は入力された環境温度が推奨環境からどのくらい乖離しているかを判断し、その乖離具合を表示器4に表示するものであってもよい。具体的な報知方法としては、図6(A)に示されるようなレベルバー表示などで推奨環境からの乖離具合を表示器4に表示するなどが挙げられる。また、判断部105は入力された環境温度が推奨環境よりも高温である環境領域に存在するか、推奨環境よりも低温である環境領域に存在するかを判断し、その判断結果に応じて推奨行動を表示器4に表示するものであってもよい。具体的な報知方法としては、環境温度が推奨環境よりも低温である環境領域に存在する場合には、図6(B)に示されるような「部屋を暖かくしてください」などの推奨行動を表示器4に表示するなどが挙げられる。
血圧計1には、図7に示されるように、メモリ部41に記録された血圧値を経過時間や経過日に沿って表示器4に表示させる、「メモリ表示」などと言われる機能が備えられている。図7に示されるように、メモリ部41に記録された血圧値が時間経過に沿って変動がある場合に、血圧計1においては上記処理が実行されて所定環境下で血圧測定が行なわれるため、その変動要因が環境の変化以外によるものであると推測され、環境変動の影響の少ない、医師の診断等に有用な測定結果を提供することができる。
なお、以上の例では環境情報が環境温度である場合について説明しているが、環境情報が騒音である場合も同様である。図8は、環境情報が騒音である場合の、第1の実施の形態にかかる血圧計1での処理の具体例を示すフローチャートである。
図8を参照して、この場合には、上記ステップS101において判断部105はしきい値としてたとえば45dBなどをしきい値記憶部107から読込み、上記ステップS103での環境温度の測定結果の受付けに替えて、ステップS104で騒音の測定結果を環境情報として受付ける。そして、ステップS105での判断に替えて、ステップS106で判断部105は入力された騒音値がしきい値である45dBから定められる推奨環境として、45dB以下である推奨環境内にあるか否かを判断する。以降は、図4のステップS107以下と同様の処理が行なわれる。
[第1の実施の形態の変形例]
上記具体例では、判断部105で環境情報が推奨環境内であるか否かを判断するために用いられたしきい値が予めしきい値記憶部107に記憶されているものとしているが、しきい値は、たとえばユーザや医師などによって設定可能、または変更可能であってもよい。
図9は、第1の実施の形態の変形例にかかる血圧計1の外観の概略図である。変形例においては、操作部3には、ボタン3−1〜3−3に加えて、しきい値を入力または変更するためのボタン3−4が含まれる。
図10は、第1の実施の形態の変形例にかかる血圧計1で所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。変形例においては、図3に示された機能構成に加えてしきい値設定部115が含まれる。
しきい値設定部115はボタン3−4などから構成され、しきい値の入力を受付け、またはしきい値記憶部107に記憶されているしきい値を変更を受付けて、その値をしきい値記憶部107に記憶させる。
このような構成とすることで、ユーザや医師が、ユーザや環境に応じたしきい値を設定することができ、より有用な測定結果を提供することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態にかかる血圧計1は、所定の間隔で環境温度を測定し、所定環境を満たすときに測定可能である旨を報知する構成である。第2の実施の形態にかかる血圧計1の外観およびハードウェア構成は、図1および図2に示されたものと同様である。
図11は、第2の実施の形態にかかる血圧計1で、所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図11を参照して、第2の実施の形態にかかる血圧計1の上記機能は、図3に示された機能に加えて、指示入力部100をさらに含んで構成される。
指示入力部100は操作部3のボタン3−2から入力される操作信号などを受付け、その操作信号に従って、血圧測定部101に測定開始を指示する信号を入力する。第2の実施の形態にかかる血圧計1では、判断部105は、環境情報が推奨環境外であると判断された場合には、血圧測定部101に対して、血圧測定の開始を行なわないような制御信号を入力することが好ましい。血圧測定部101は、指示入力部100からの上記信号と判断部105からの上記制御信号とに基づいて血圧測定を実行する。
図12は、第2の実施の形態にかかる血圧計1での、所定の環境下で血圧測定を行なわせるための処理の具体例を示すフローチャートである。図12のフローチャートに示される処理もまた、たとえばボタン3−1に示される電源ボタンが操作されてCPU40に電力が供給されることにより開始され、CPU40がメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行し、図11に示される各機能を発揮させることにより実現される。
図12を参照して、電源がONされると、図4のステップS101〜S105の処理が実行されて、判断部105において、環境温度が推奨環境内にあるか否かが判断される。
ステップS105での判断の結果、ステップS103で測定された環境温度が推奨環境内にある場合、つまり21度〜25度を満たす場合には(ステップS105でYES)、報知部105は、血圧測定可能である旨を示す表示を表示器4に表示するための処理を行なう(ステップS301)。その場合、その後に指示入力部100において測定開始の指示を受付けると(ステップS303でYES)、図4のステップS107〜S113の処理が実行される。
一方、ステップS105での判断の結果、ステップS103で測定された環境温度が推奨環境外にある場合、つまり第2のしきい値である25度よりも高い場合、または第1のしきい値である21度よりも低い場合には(ステップS105でNO)、報知部109において、上述のような警告や推奨行動などを表示器4に表示するための処理が行なわれる(ステップS117)。その後、処理がステップS103に戻され、環境温度が推奨環境内であると判断されるまでステップS103,S105,S117の処理が、所定の間隔で繰返される。
血圧計1において上記処理が実行されることでも、環境温度が推奨環境内である第1のしきい値である21度から第2のしきい値である25度であるときに血圧測定が行なわれ、推奨環境外である第2のしきい値である25度よりも高いとき、または第1のしきい値である21度よりも低いときにはその旨が報知されて血圧測定が行なわれない。このため、第2の実施の形態にかかる血圧計1でも所定環境下で血圧が行なわれ、環境変動の影響の少ない測定値が得られる。したがって、医師の診断等に有用な測定結果を提供することができる。
なお、第1の実施の形態と同様に、環境情報が騒音である場合も同様である。また、第1の実施の形態の変形例に示されたように、第2の実施の形態においても、しきい値の入力または変更を受付ける構成とすることができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態にかかる血圧計1は、予めしきい値記憶部107に記憶されているしきい値に替えて、測定値と関連付けて記憶されている測定時の環境情報からしきい値を算出し、算出されたしきい値を用いて測定可能か否かを判断する構成である。第3の実施の形態にかかる血圧計1の外観およびハードウェア構成は、図1および図2に示されたものと同様である。
図13は、第3の実施の形態にかかる血圧計1で、所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図13を参照して、第3の実施の形態にかかる血圧計1の上記機能は、図3に示されたしきい値記憶部107に替えて、指示入力部100、環境情報記録処理部117、および平均値算出部119をさらに含んで構成される。
環境情報記録処理部117は、連動する血圧値と対応する環境情報、たとえば、環境温度とを関連づけて、さらに、タイマ部52により得られる測定日時とともに、操作部3により設定された測定対象となるユーザを識別可能なように、メモリ部41へデータを記録するための処理を行なう。
平均値算出部119は、メモリ部41に記録された測定値に関連付けられている環境情報の平均値を算出し、判断部105に入力する。判断部105は、入力された平均値をしきい値として用いる。
指示入力部100は操作部3のボタン3−2から入力される操作信号などを受付け、その操作信号に従って、血圧測定部101に測定開始を指示する信号を入力する。第3の実施の形態にかかる血圧計1では、判断部105は、環境情報が推奨環境外であると判断された場合には、血圧測定部101に対して、血圧測定の開始を行なわないような制御信号を入力することが好ましい。血圧測定部101は、指示入力部100からの上記信号と判断部105からの上記制御信号とに基づいて血圧測定を実行する。
図14は、第3の実施の形態において、メモリ部41に記録される測定データの記録状態を示す概念図である。
図14において示した例では、まず、ユーザAに対する測定結果であるかユーザBに対する測定結果であるかに応じて、データの記録領域が分離されている。
たとえば、ユーザAに対する日時ta1における最高血圧値SYSa1、最低血圧値DIAa1、ならびに環境温度Ta1とは、互いに関連づけられて、測定データ記録領域410Aに記録される。ユーザAについての、他の日時、たとえば、日時ta2における測定結果も同様にして、測定データ記録領域410Aに記録される。
同様にして、ユーザBに対する測定結果は、日時tb1、最高血圧値SYSb1、最低血圧値DIAb1、ならびに環境温度Tb1とは、互いに関連づけられて、測定データ記録領域410Bに記録される。ユーザBについての、他の日時、たとえば、日時tb2における測定結果も同様にして、測定データ記録領域410Bに記録される。
図15は、第3の実施の形態にかかる血圧計1での、所定の環境下で血圧測定を行なわせるための処理の具体例を示すフローチャートである。図15のフローチャートに示される処理は、たとえばボタン3−2が操作されてCPU40に測定の開始を指示する指示信号が供給されることにより開始され、CPU40がメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行し、図13に示される各機能を発揮させることにより実現される。
図15を参照して、測定開始が指示されると、始めに平均値算出部119において、指示されたユーザについてメモリ部41に記録されている測定データ数が所定数(ここでは10)以上あるか否かが判断され(ステップS401)、所定数以上ないと判断されると(ステップS401でNO)、以降のステップS403,S103,S405の処理がスキップされて、図4のステップS107以降の処理が行なわれる。
記録されている測定データ数が所定数以上であると判断されると(ステップS401でYES)、平均値算出部119においてこれら測定データに含まれている環境温度の平均値が算出された後(ステップS403)、温度測定部50で温度が測定されて、環境情報入力部103により環境温度の測定結果が受付けられる(ステップS103)。
続いて、図4のステップS105での判断に替えて、判断部105では、上記ステップS403で算出された平均値をしきい値として用い、上記ステップS103で入力された環境温度が平均値から定められる推奨環境内にあるか否かが判断される(ステップS405)。ここでは具体的に、推奨環境はしきい値としての平均値から±5度の範囲とし、測定温度が平均値±5度の推奨環境内にあるか否かが判断される。
ステップS405での判断の結果、ステップS103で測定された環境温度が推奨環境内にある場合、つまり平均値±5度を満たす場合には(ステップS405でYES)、図4のステップS107以降の処理が実行され、血圧測定が行なわれる。
一方、ステップS405での判断の結果、ステップS103で測定された環境温度が推奨環境外にある場合、つまり平均値+5度よりも高い場合、平均値−5度よりも低い場合には(ステップS405でNO)、報知部109において、上述の警告や推奨行動などを表示器4に表示するための処理が行なわれる(ステップS117)。その後、処理がステップS103に戻され、環境温度が推奨環境内であると判断されるまでステップS103,S405,S117の処理が、所定の間隔で繰返される。
第3の実施の形態にかかる血圧計1において上記処理が実行されることでも、環境温度が推奨環境内であるときに血圧測定が行なわれ、推奨環境外であるときにはその旨が報知されて血圧測定が行なわれない。さらに、第3の実施の形態においては、当該ユーザの記録されている測定値に関連付けられている環境情報から上記推奨環境が得られるので、当該ユーザの通常の使用状況に応じた推奨環境を設定することができ、より有益な測定結果を提供することができる。
なお、以上の例では環境情報が環境温度である場合について説明しているが、環境情報が湿度である場合も同様である。図16は、環境情報が湿度である場合の第3の実施の形態にかかる血圧計1での処理の具体例を示すフローチャートである。
図16を参照して、この場合には、上記ステップS401での環境温度の平均の算出に替えて、ステップS402で環境湿度の平均を算出する。また、上記ステップS103での環境温度の測定結果の受付けに替えて、ステップS102で環境湿度の測定結果を環境情報として受付ける。そして、ステップS405での判断に替えて、ステップS404で判断部105は入力された湿度が湿度の平均値から定められる推奨環境として、平均値±20%である推奨環境内にあるか否かを判断する。以降は、図15と同様の処理が行なわれる。
なお、以上の例では、メモリ部41に記録されている測定データに基づいてしきい値を算出するものとしているが、第1の実施の形態の変形例に示されたようにしきい値記憶部107としきい値設定部115とを備えて、しきい値設定部115が、平均値算出部119で算出された平均値を用いてしきい値記憶部107に記憶されているしきい値を変更する構成であってもよい。
[第4の実施の形態]
以上の実施の形態では、環境情報が推奨環境外である場合には判断部105が血圧測定を行なわせない制御信号を血圧測定部101に入力することで血圧測定が行なわれない構成であったが、推奨環境外において血圧測定が行なわれてもよい。その場合について、第4の実施の形態において説明する。第4の実施の形態にかかる血圧計1の外観およびハードウェア構成は、図1および図2に示されたものと同様である。
図17は、第4の実施の形態にかかる血圧計1で、環境変動を考慮して血圧を測定し、測定結果を表示するための機能構成の具体例を示すブロック図である。図17を参照して、第4の実施の形態にかかる血圧計1の上記機能は、図3に示された機能に加えて環境情報記録処理部117をさらに含んで構成される。環境情報記録処理部117は、第3の実施の形態において説明されたものと同様であり、本実施の形態においても、図14に示されたように、メモリ部41にユーザごとに、測定値に測定時の環境温度が関連付けて記録される。
さらに、第4の実施の形態にかかる血圧計1では、判断部105は、環境情報入力部103から入力された環境情報である環境温度、またはメモリ部41に記録された環境情報である環境温度としきい値とを比較して、環境温度がしきい値から定められる範囲である推奨領域内にあるか否かを判断し、判断結果を報知部109または表示処理部111に入力する。
図18は、第4の実施の形態にかかる血圧計1において、測定時に測定結果を表示する処理の具体例を示すフローチャートである。図18のフローチャートに示される処理は、たとえばボタン3−2が操作されてCPU40に測定の開始を指示する指示信号が供給されることにより開始され、CPU40がメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行し、図17に示される各機能を発揮させることにより実現される。
図18を参照して、測定開始が指示されると、まず、CPU40により実現される判断部105においてしきい値記憶部107からしきい値(たとえば21度および25度)が読込まれた後(ステップS501)、温度測定部50で温度が測定されて、環境情報入力部103により環境温度の測定結果が受付けられる(ステップS503)。続いて、血圧測定部101により、血圧測定が実行される(ステップS505)。
続いて、判断部105において、上記ステップS503で入力された環境温度がしきい値である23度から定められる推奨環境内にあるか否かを判断する(ステップS507)。その判断の結果、ステップS503で測定された環境温度が推奨環境内にある場合、つまり第1のしきい値である21度から第2のしきい値である25度を満たす場合には(ステップS507でYES)、表示処理部111は上記ステップS505で測定して得られた血圧値を表示器4に通常の形態で表示するための処理を実行する(ステップS509)。通常の形態での表示とは、たとえば図1に示されるような、最高血圧(SYS)、最低血圧(DIA)等を表示することを指す。その後、血圧記録処理部113および環境情報記録処理部117においてメモリ部41の所定領域に測定値と環境情報とを関連付けて測定データとしてメモリ部41の所定の記録領域に記録するための処理が実行されてメモリ部41に記録され(ステップS113)、一連の処理が終了する。
一方、ステップS507での判断の結果、ステップS503で測定された環境温度が推奨環境外にある場合、つまり第2のしきい値である25度よりも高い場合、または第1のしきい値である21度よりも低い場合には(ステップS507でNO)、表示処理部111において上記ステップS505で測定して得られた血圧値を表示器4に通常の形態で表示するための処理が実行されると共に、報知部109において、後述する警告や推奨行動などを表示器4に表示するための処理が行なわれる(ステップS511)。その後に、上述の測定データをメモリ部41に記録する処理(ステップS513)が実行されて、一連の処理が終了する。
上記ステップS511では、図19(A)に示されるように、上記ステップS505での測定結果と共に、ステップS503で測定された環境温度が推奨環境外にある旨を表示器4に表示してもよい。また、判断部105は入力された環境温度が推奨環境よりも高温である環境領域に存在するか、推奨環境よりも低温である環境領域に存在するかを判断し、上記ステップS505での測定結果と共に、その判断結果に応じた推奨行動を表示器4に表示するものであってもよい。具体的には、環境温度が推奨環境よりも低温である環境領域に存在する場合には、図19(B)に示されるように、測定結果と共に「室温を上げてください」などの推奨行動を表示器4に表示するものであってもよい。その他の例としては、表示器4に測定結果を表示すると共に、第1の実施の形態において説明されたように、LEDの点灯の態様やブザーによる音等によりユーザに測定時の環境温度が推奨環境外にある旨を報知してもよい。
第4の実施の形態にかかる血圧計1において上記処理が実行されることで、測定環境が所定環境にない場合であっても血圧測定を行なうことができ、さらに、測定結果と共に、その旨を確認することができる。そのため、ユーザや医師等は、測定結果を確認する際に測定環境が所定環境にないことを考慮して確認することができる。
なお、上記具体例では、上記ステップS511で環境温度が推奨環境外にあるときに測定された血圧値を表示器4にその旨と共に表示するものとしているが、上記ステップS511では、報知部109が表示器4に環境温度が推奨環境外である報知をする処理のみ行ない、表示処理部111が判断部105からの制御信号に従って測定された血圧値を表示する処理を行なわない構成であってもよい。そのようにすることで、環境変動の影響が含まれている可能性のある血圧値が表示器5に表示されないようにすることができる。
図20は、第4の実施の形態にかかる血圧計1において、メモリ部41に記録された血圧値を経過時間や経過日に沿って表示器4に表示させるための、メモリ表示処理の具体例を示すフローチャートである。図20のフローチャートに示される処理は、たとえば図示されないメモリ表示を指示するためのボタンが操作されてCPU40にメモリ表示処理の開始を指示する指示信号が供給されることにより開始され、CPU40がメモリ部41に記憶されている所定のプログラムを実行し、図17に示される各機能を発揮させることにより実現される。
図20を参照して、測定開始が指示されると、まず、CPU40により実現される判断部105においてしきい値記憶部107からしきい値(たとえば21度および25度)が読込まれた後(ステップS601)、判断部105において、メモリ部41の該当する記録領域から測定データが読込まれる(ステップS603)。上述のように、測定データには測定された血圧値に関連付けて測定時の環境情報として環境温度のデータが含まれている。判断部105においては、ステップS603で読込まれた測定データにおいて測定値に関連付けられている環境温度が第1のしきい値である21度および第2のしきい値である25度から定められる推奨環境内にあるか否かが判断される(ステップS605)。この判断は、第4の実施の形態のステップS507での判断と同様である。
ステップS605での判断の結果、ステップS603で読込まれた測定データにおいて環境温度が推奨環境内にある場合、つまり第1のしきい値である21度から第2のしきい値である25度を満たす場合には(ステップS605でYES)、判断部105は、その測定データをメモリ表示に用いるものと判断し、表示処理部111に渡す。一方、ステップS605での判断の結果、ステップS603で読込まれた測定データにおいて環境温度が推奨環境外にある場合、つまり第2のしきい値である25度よりも高い場合、または第1のしきい値である21度よりも低い場合には(ステップS605でNO)、判断部105は、その測定データをメモリ表示に用いないものと判断し、表示処理部111に渡さない(ステップS609)。上記ステップS603〜S609の処理は、メモリ部41の該当する測定データに対して行なわれ、該当するすべての測定データに対して上記処理が完了すると(ステップS611でYES)、表示処理部111において、上記ステップS607で判断部105からメモリ表示に用いるとして渡された測定データを用いて、メモリ表示するための処理を実行して図12に示されるように表示器4に表示させ(ステップS613)、一連の処理を終了する。
第4の実施の形態にかかる血圧計1において上述のメモリ表示処理が行なわれることで、所定環境下で測定して得られた血圧値からなるメモリ表示を行なうことができる。そのため、図21に示されるように、メモリ部41に記録された血圧値が時間経過に沿って変動がある場合に、その変動要因が環境の変化以外によるものであると推測され、環境変動の影響の少ない、医師の診断等に有用な測定結果を提供することができる。
なお、上記具体例では、所定環境下にない場合にも血圧測定が行なわれ、その場合に得られた血圧値も環境情報と関連付けてメモリ部41の所定領域に記録されるものとしているが、所定環境下で得られた測定データのみ記録される構成であってもよい。そのようにすることで、メモリ表示処理において測定データが推奨環境内であるか推奨環境外であるかの判断を不要とすることができる。または、測定データをメモリ部41に記録する際に、環境情報と共に、または環境情報に替えて、環境情報が推奨環境内であるか推奨環境外であるかの判断部105での判断結果を測定値に関連付けて記録するようにしてもよい。そのようにすることで、メモリ表示処理において判断部105での判断を容易にすることができる。
なお、環境情報が騒音や湿度等である場合も同様である。また、第1の実施の形態の変形例に示されたように、第4の実施の形態においても、しきい値の入力または変更を受付ける構成とすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態にかかる血圧計1の外観の概略図である。 血圧計1のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる血圧計1で、所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる血圧計1での、所定の環境下で血圧測定を行なわせるための処理の具体例を示すフローチャートである。 ステップS109での血圧測定処理の具体例を示すフローチャートである。 報知例を説明する図である。 メモリ表示の具体例を示す図である。 環境情報が騒音である場合の第1の実施の形態にかかる血圧計1での処理の具体例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例にかかる血圧計1の外観の概略図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる血圧計1で所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる血圧計1で、所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる血圧計1での、所定の環境下で血圧測定を行なわせるための処理の具体例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる血圧計1で、所定環境下で血圧測定を実行させる処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。 第3の実施の形態において、メモリ部41に記録される測定データの記録状態を示す概念図である。 第3の実施の形態にかかる血圧計1での、所定の環境下で血圧測定を行なわせるための処理の具体例を示すフローチャートである。 環境情報が湿度である場合の第3の実施の形態にかかる血圧計1での処理の具体例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態にかかる血圧計1で、環境変動を考慮して血圧を測定し、測定結果を表示するための機能構成の具体例を示すブロック図である。 第4の実施の形態にかかる血圧計1において、測定時に測定結果を表示する処理の具体例を示すフローチャートである。 表示例を説明する図である。 第4の実施の形態にかかる血圧計1でのメモリ表示処理の具体例を示すフローチャートである。 メモリ表示の具体例を示す図である。
符号の説明
1 血圧計、2 本体、3 操作部、3−1〜3−4 ボタン、4 表示器、5 腕帯、10 エア管、13 測定用空気袋、20 測定用エア系、21 ポンプ、22 弁、23 圧力センサ、26 ポンプ駆動回路、27 弁駆動回路、28 増幅器、29 A/D変換器、40 CPU、41 メモリ部、50 温度測定部、52 タイマ部、101 血圧測定部、103 環境情報入力部、105 判断部、107 しきい値記憶部、109 報知部、111 表示処理部、113 血圧記録処理部、115 しきい値設定部、117 環境情報記録処理部、119 平均値算出部。

Claims (8)

  1. 測定用流体袋と、
    前記測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、
    前記センサで得られる前記測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出する血圧測定手段と、
    前記血圧値の算出処理に関連して、環境情報を入力する環境情報入力手段と、
    前記環境情報が、しきい値に基づいて設定される推奨環境内であるか否かを判断する判断手段と、
    前記しきい値を記憶するしきい値記憶手段と、
    前記しきい値記憶手段に記憶された前記しきい値を変更する変更手段と、
    前記判断手段において前記推奨環境内であると判断された前記環境情報に関連した前記血圧値を出力するよう制御する制御手段と、
    前記判断手段において前記環境情報が前記推奨環境外であると判断されたときにその旨を報知する報知手段とを備える、血圧測定装置。
  2. 前記変更手段は、前記しきい値の入力を受付ける入力手段を含む、請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 測定結果を格納するための記憶手段と、
    算出された前記血圧値と前記環境情報とを関連づけて、前記記憶手段に格納するための記録処理手段とをさらに備え、
    前記変更手段は、前記記憶手段に記憶されている前記環境情報に基づいてしきい値を算出する算出手段を含み、前記しきい値記憶手段に記憶された前記しきい値を、前記算出手段で算出されたしきい値に変更する、請求項1に記載の血圧測定装置。
  4. 前記制御手段は、前記判断手段において前記推奨環境内であると判断されたときに、前記血圧測定手段において血圧値を算出するように制御する、請求項1〜3のいずれかに記載の血圧測定装置。
  5. 前記判断手段は、前記環境情報の、前記推奨環境からの乖離具合を判断し、
    前記報知手段は、前記判断結果に応じて推奨行動を報知する、請求項1〜4のいずれかに記載の血圧測定装置。
  6. 測定用流体袋と、前記測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、前記血圧値の算出処理に関連して環境情報を入力する環境情報入力手段とを備える血圧測定装置における血圧測定データの処理方法であって、
    前記環境情報入力手段で環境情報を入力するステップと、
    前記環境情報がしきい値に基づいて設定される推奨環境内であるときに、前記センサで得られる前記測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出するステップと、
    前記環境情報が前記推奨環境外であるときに、その旨を報知するステップとを備える、血圧測定データの処理方法。
  7. 測定用流体袋と、前記測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、前記血圧値の算出処理に関連して環境情報を入力する環境情報入力手段と、算出された前記血圧値と前記環境情報とを関連づけて格納するための記憶手段とを備える血圧測定装置における血圧測定データの処理方法であって、
    前記記憶手段に記憶される前記環境条件よりしきい値を算出するステップと、
    前記環境情報入力手段で環境情報を入力するステップと、
    前記環境情報が前記しきい値に基づいて設定される推奨環境内であるときに、前記センサで得られる前記測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出するステップと、
    前記環境情報が前記推奨環境外であるときに、その旨を報知するステップとを備える、血圧測定データの処理方法。
  8. 測定用流体袋と、前記測定用流体袋の内圧変化を測定するセンサと、前記血圧値の算出処理に関連して環境情報を入力する環境情報入力手段とを備える血圧測定装置における血圧測定データの処理方法であって、
    前記センサで得られる前記測定用流体袋の内圧変化に基づいて、血圧値を算出するステップと、
    前記血圧値の算出処理に関連して、前記環境情報入力手段で環境情報を入力するステップと、
    前記環境情報がしきい値に基づいて設定される推奨環境内であるときに、前記血圧値を出力するステップと、
    前記環境情報が前記推奨環境外であるときに、その旨を報知するステップとを備える、血圧測定データの処理方法。
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